(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022093209
(43)【公開日】2022-06-23
(54)【発明の名称】物品投入制御具及び物品投入制御具を備えた自動販売機
(51)【国際特許分類】
G07F 5/26 20060101AFI20220616BHJP
G07F 9/10 20060101ALI20220616BHJP
G07F 11/62 20060101ALI20220616BHJP
【FI】
G07F5/26
G07F9/10 E
G07F11/62
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020206376
(22)【出願日】2020-12-12
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】520209598
【氏名又は名称】有限会社植山かまぼこ屋
(74)【代理人】
【識別番号】100195051
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 海幹
(72)【発明者】
【氏名】植山 吉将
【テーマコード(参考)】
3E044
3E046
【Fターム(参考)】
3E044AA01
3E044DD08
3E044FB06
3E046CA14
(57)【要約】
【課題】1台の自動販売機を複数の者で運営する際、コラム単位での貸し出しの信頼性や品質面での安全性等を高めるために自動販売機に装着する物品投入制御具及び物品投入制御具を備えた自動販売機を提供する。
【解決手段】本発明に係る物品投入制御具1は、コラムcの投入口eに装着するために投入口e近傍の壁面と略係合する係合部33と、投入口eからの物品の投入を阻害する封鎖部4と、封鎖部4の機能を制御する制御部21と、で構成したことを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に投入口を備え下部に排出口を備え略鉛直方向に物品を収容可能としたコラムを複数内蔵する自動販売機に装着して物品の投入を制御するものであって、
前記コラムの前記投入口に装着するために前記投入口近傍の壁面と略係合する係合部と、
前記投入口からの物品の投入を阻害する封鎖部と、
前記封鎖部の機能を制御する制御部と、で構成したことを特徴とする物品投入制御具。
【請求項2】
前記制御部は、鍵と錠とからなる錠前部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の物品投入制御具。
【請求項3】
前記封鎖部は、開閉蓋自在とする開閉扉、又は前記投入口の開口部の広さに応じて外形寸法を可変自在とする可変伸縮部、を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の物品投入制御具。
【請求項4】
複数の前記投入口に一括して装着自在に形成した請求項1乃至3の何れか1項に記載の物品投入制御具。
【請求項5】
請求項1乃至4に係る物品投入制御具を備えた自動販売機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コラム単位での貸し出しを行なう自動販売機に装着する物品投入制御具及び物品投入制御具を備えた自動販売機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動販売機は、所有者から委託されたオペレーター会社が飲料等の商品の補充や在庫管理等を行なうか、所有者自らがこれらの作業を行なうのが一般的である。
【0003】
すなわち、運用のために1台の自動販売機の内部に触れるのは1社または1所有者であることから、自動販売機の扉を開け、商品やつり銭用の現金を補充すること及び売上金を集金する作業等は特定の決まった者が鍵を保有しその者が責任を持って管理している。
【0004】
ここで、自動販売機の種類を見渡すと、それは多種多様であり様々な機種が存在し、中でも最も一般的なものは、自動販売機にお金を投入し、購入希望者が前面の商品ディスプレイ内のサンプルを確認して希望する商品に対応したスイッチを押下することで下方に飲料等の商品が落下して取り出し口に排出されるものである。
【0005】
この自動販売機は、外部からは視認できない内部において、上部に投入口を有し下部に排出口を有して異なる複数の商品を収容可能とするコラムと呼ばれる複数の収容庫を備え、オペレーター会社の作業者等が様々な商品を対象のコラムに収容して運用されるものである。
【0006】
なお、特許文献1には、上述した最も一般的な自動販売機のコラムの前方に枢止連結した断熱扉に断熱蓋を配設してコラム内環境の安定化や騒音防止を目的としたものが開示されている。
【0007】
また、他の自動販売機として、自動販売機にお金を投入し、購入希望者が前面の窓越しに視認できる縦横複数の商品棚に陳列された商品から、希望する商品に対応付けられた番号等を入力することや、番号等が表示された複数のスイッチから対象の番号等が表示されたスイッチを押下することで、後方から前方に商品が押し出されて下方に落下、又は移載アーム等で下方の取り出し口に排出されるものがある。
【0008】
この自動販売機は、例えば、前後に伸延する棒状体からなる螺旋形状の搬出部の各ピッチ間を収容スペースとし、ピッチ間に略挟持される形で水平方向に複数収容された商品を搬出部の回転により前方に移動させるものであり、オペレーター会社の作業者等が様々な商品を対象の搬出部の上方から商品を収容して運用されるものである。
【0009】
また、他の自動販売機としては、例えば、特許文献2に開示されているように、自動販売機にお金を投入し、購入希望者が前面の窓越しに視認できる縦横複数の商品箱に陳列された商品から希望する商品に対応付けられた番号等を入力することや番号等が表示された複数のスイッチから対象の番号等が表示されたスイッチを押下することで商品箱が備える扉が開蓋し購入希望者自らが商品箱から商品を取り出すものである。
【0010】
この自動販売機は、商品箱が備える扉と共に全ての扉を一括して開蓋する中扉を備え、オペレーター会社の作業者等が中扉を開蓋し様々な商品を対象の商品箱に前方から収容して運用されるものである。
【0011】
このように、自動販売機は、人が商品を直接販売することなく運用可能なため多くの事業者が導入したいと考えるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2001-084446号公報
【特許文献2】特開平03-094399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
上述のように、自動販売機は、人が商品を直接販売することなく運用可能な点に最大のメリットがあるため多くの事業者が導入したいと考える反面、所有するには高価であり、自社商品だけを収容するには大き過ぎると考えて躊躇する小規模の事業者も多い。
【0014】
このような状況に鑑み、発明者は、1台の自動販売機に複数の事業者が商店街の1店舗のような形で出店でき、小規模事業者を含め様々な事業者が自動販売機を使用し多数の商品を販売できる仕組みとしてコラム等の商品の収容スペースを個別に貸与する方法を鋭意検討した。
【0015】
この場合、1台の自動販売機を複数の者で管理するには自動販売機の内部に複数の者がアクセスできる必要があり、上述した最も一般的な基本構成を備えた特許文献1に係る自動販売機では、コラムの前方の断熱扉や断熱蓋を容易に開蓋して多数の商品を収容できる反面、貸与された対象のコラムに自社商品を収容する際、他者のコラムに誤って投入してしまうとコラム全体を引き出して他者の商品に触れながら排出しなければならず、また、他者のコラムに意図して何らかの異物が投入されても外部からは確認出来ない等、信頼性や品質面における懸念がある。
【0016】
また、上述した回転する螺旋形状の搬出部を備えた2番目の自動販売機では、搬出部の上方から前後に渡り商品を収容する構造であることから、他社に貸与された収容スペース内の商品に容易に触れることができ、各ピッチ間に収容できる商品も適度に挟持可能なパンや紙箱入りのお菓子等に限定されてしまうため、多様な商品を扱う個々の事業者に商品の収容スペースを個別に貸与して運営する自動販売機には向いていない。
【0017】
また、上述した特許文献2に係る自動販売機では、個別の商品箱が備える扉は購入者が商品を取り出す際に使用されるものであり、商品を収容する者は中扉を開蓋することで全商品箱の内部にアクセスできてしまい、また、本構造では装置を極端に大型化しない限り商品箱の個数を増やせず、結果として複数の事業者で運営すると売り上げに貢献できる程の効果を期待することができないため、商品の収容スペースを個別に貸与して運営する自動販売機には向いていない。
【0018】
このような現状を踏まえ、発明者は、多数の商品を収容でき、現在最も一般的に使用されている特許文献1のような基本構成の自動販売機、すなわち、内部において、上部に投入口を備え下部に排出口を備え略鉛直方向に商品を収容可能としたコラムを複数内蔵した自動販売機を本願の対象とした。
【0019】
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、1台の自動販売機を複数の者で運営する際、コラム単位での貸し出しの信頼性や品質面での安全性等を高めるために自動販売機に装着する物品投入制御具及び物品投入制御具を備えた自動販売機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
以上のような目的を達成するために、本発明は以下のようなものを提供する。
【0021】
請求項1に係る発明では、上部に投入口を備え下部に排出口を備え略鉛直方向に物品を収容可能としたコラムを複数内蔵する自動販売機に装着して物品の投入を制御するものであって、前記コラムの前記投入口に装着するために前記投入口近傍の壁面と略係合する係合部と、前記投入口からの物品の投入を阻害する封鎖部と、前記封鎖部の機能を制御する制御部と、で構成したことを特徴とする物品投入制御具を提供せんとする。
【0022】
請求項2に係る発明では、前記制御部は、鍵と錠とからなる錠前部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の物品投入制御具を提供せんとする。
【0023】
請求項3に係る発明では、前記封鎖部は、開閉蓋自在とする開閉扉、又は前記投入口の開口部の広さに応じて外形寸法を可変自在とする可変伸縮部、を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の物品投入制御具を提供せんとする。
【0024】
請求項4に係る発明では、複数の前記投入口に一括して装着自在に形成した請求項1乃至3の何れか1項に記載の物品投入制御具を提供せんとする。
【0025】
請求項5に係る発明では、請求項1乃至4に係る物品投入制御具を備えた自動販売機を提供せんとする。
【発明の効果】
【0026】
請求項1記載の発明によれば、コラムの投入口に装着するために投入口近傍の壁面と略係合する係合部と、投入口からの物品の投入を阻害する封鎖部と、封鎖部の機能を制御する制御部と、で構成したことより、所有する既存の自動販売機に容易に装着することができ、更に、1台の自動販売機を複数の者で運営する際、他者のコラムへの自身の商品の誤投入や他者のコラムへの意図した異物の投入等を防止できるので信頼性や安全性の高いコラム単位での貸与を容易に導入することができる。
【0027】
請求項2記載の発明によれば、制御部は、鍵と錠とからなる錠前部を形成したことより、貸与を受けた自身のコラムに対応した鍵でのみコラム内に商品を投入することができるのでコラム単位での貸与を分かり易くシンプルに実現することができる。
【0028】
請求項3記載の発明によれば、封鎖部は、開閉蓋自在とする開閉扉、又は投入口の開口部の広さに応じて外形寸法を可変自在とする可変伸縮部、を形成したことより、コラム内への商品の投入時に投入の可否を容易に視認することができる。
【0029】
請求項4記載の発明によれば、複数の投入口に一括して装着自在に形成したことより、複数の投入口を有する自動販売機であっても投入口毎に個別に装着する煩雑さがなく一括して容易に装着でき、更に、複数のコラムを貸与された者においては自身のコラム管理を容易に行なうことができる。
【0030】
請求項5記載の発明によれば、請求項1乃至4に係る物品投入制御具を備えた自動販売機であることより、1台の自動販売機を複数の者で運営する際、他者のコラムへの自身の商品の誤投入や他者のコラムへの意図した異物の投入等を防止できるので信頼性や安全性の高いコラム単位での貸与を容易に導入することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本実施形態に係る物品投入制御具を装着した自動販売機の内側を示す斜視説明図である。
【
図2】(a)は物品投入制御具の第一実施形態を示す斜視透視図で、(b)は開閉扉を開蓋した状態を示す斜視透視図である。
【
図3】物品投入制御具の第一実施形態の正面透視図である。
【
図4】(a)は
図3のA-A線断面図で、(b)はB-B線断面図で、(c)はC-C線断面図で、(d)はD-D線断面図である。
【
図5】物品投入制御具の第一実施形態を示す斜視透視図である。
【
図6】物品投入制御具の第一実施形態を示す斜視透視図である。
【
図7】物品投入制御具の第一実施形態を示す斜視透視図である。
【
図8】物品投入制御具の第一実施形態を示す斜視透視図である。
【
図9】物品投入制御具の第一実施形態を示す斜視透視図である。
【
図10】物品投入制御具の第二実施形態を示す斜視透視図である。
【
図11】(a)は物品投入制御具の第二実施形態を示す正面透視図で、(b)は平面透視図である。
【
図12】(a)は物品投入制御具の第二実施形態を左右に分離させた状態を示す正面透視図で、(b)は平面透視図である。
【
図13】物品投入制御具の第二実施形態を示す斜視透視図である。
【
図14】物品投入制御具の第二実施形態を示す斜視透視図である。
【
図15】(a)は物品投入制御具の第二実施形態を示す斜視透視図で、(b)は外形を縮めた状態を示す正面透視図で、(c)は錠前部で係合した様子を示す正面透視図である。
【
図16】本願が対象とする自動販売機の正面図の一例である。
【
図17】本願が対象とする自動販売機の内側を示す斜視説明図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明に係る物品投入制御具及び物品投入制御具を備えた自動販売機の要旨は、上部に投入口を備え下部に排出口を備え略鉛直方向に物品を収容可能としたコラムを複数内蔵する自動販売機に装着して物品の投入を制御するものであって、コラムの投入口に装着するために投入口近傍の壁面と略係合する係合部と、投入口からの物品の投入を阻害する封鎖部と、封鎖部の機能を制御する制御部と、で構成したことを特徴とする。すなわち、1台の自動販売機を複数の者で運営する際、コラム単位での貸し出しの信頼性や品質面での安全性等を高めるために自動販売機に装着する物品投入制御具及び物品投入制御具を備えた自動販売機の提供を図ろうとするものである。
【0033】
以下、本発明に係る物品投入制御具1及び物品投入制御具1を備えた自動販売機2の実施形態について図面を参照しながら説明する。また、本説明中において左右同一又は左右対称の構造や部品については、原則として同一の符号を付し、左右何れか一方のみを説明して、他方については説明を適宜省略する。なお、図面中の符号の無い矢印は開閉や摺動の向きを簡易的に示したものである。
【0034】
また、本明細書中における物品とは、販売を目的とした物である商品だけでなく、提供したい物であればノベルティーグッズ等コラムcに収容可能な限りにおいて如何なる物も対象となる。
【0035】
また、本発明で対象とする従来の自動販売機Aは、例えば、
図16に示すように、前面の外扉bに、複数のサンプルsを陳列した商品ディスプレイd、複数の押し釦スイッチp、商品取り出し口m、コイン投入口k、紙幣投入口n、コイン返却口f、返却レバーr、表示部z、及び通信ユニットq等を備えている。
【0036】
また、例えば、
図17に示すように、外扉bの内側には、例えば、コインメックvや電気部品からなる管理機器t等を備え、本体部uと外扉bとの間に内扉yを備え、本体部uにコラムcや商品排出部x、図示しない温調機器等を備えている。
【0037】
また、本明細書中におけるコラムcとは、自動販売機Aの内部において、上部に投入口eを備え下部に排出口を備え略鉛直方向に物品を収容可能としたものをいい、1つのコラムcに複数の投入口eや排出口を有していても説明の便宜上特記しない限り投入口eはコラムcと同義として説明する。
【0038】
なお、図面には排出口を示していないが、排出口は、例えば、
図17に示した自動販売機Aの商品排出部xの真上において商品排出部xと連通するようにコラムcの下部に形成しているものとして説明する。
【0039】
本発明の実施形態に係る物品投入制御具1は、
図17に示すように、上部に投入口eを備え下部に排出口を備え略鉛直方向に物品を収容可能としたコラムcを複数内蔵する自動販売機Aに装着して物品の投入を制御するものであって、
図2に示すように、コラムcの投入口eに装着するために投入口e近傍の壁面と略係合する係合部33と、投入口eからの物品の投入を阻害する封鎖部4と、封鎖部4の機能を制御する制御部21と、で構成している。
【0040】
また、制御部21は、鍵23と錠24とからなる錠前部22を形成し、封鎖部4は、開閉蓋自在とする開閉扉6、又は
図10等に示すように、投入口eの開口部の広さに応じて外形寸法を可変自在とする可変伸縮部15を形成している。
【0041】
すなわち、
図17に示す従来の自動販売機Aの投入口eに物品投入制御具1を装着することで
図1に示すように構成し、コラム単位での貸与を受けた者が自身のコラムcだけにアクセスできるようにして、他者のコラムcへの自身の商品の誤投入や他者のコラムcへの意図した異物の投入等を防止するようにしたものである。
【0042】
以下、本実施形態に係る物品投入制御具1について第一実施形態から第三実施形態までの3つの実施形態について具体的に詳述するが、物品投入制御具1を備えた自動販売機2については、これら3つの実施形態の説明により説明を割愛する。
【0043】
[第一実施形態]
第一実施形態に係る物品投入制御具1(a~f)を
図1~
図9に示す。
【0044】
第一実施形態に係る物品投入制御具1aは、
図2(a)、(b)に示すように、横長の矩形状に形成し、前面には横開きとなるように枠体9の左側に枢止連結して形成した開閉扉6からなる封鎖部4と、封鎖部4の右側と枠体9の右側とで係合するように形成した制御部21をなす錠前部22と、枠体9を後方に伸延して突設した係合部33と、で構成している。
【0045】
封鎖部4は、
図2及び
図3に示すB-B線断面図を示す
図4(b)のように、矩形板状に形成し、左側端縁の上下に軸留部7を形成し、軸留部7は、枠体9の左側上下に形成した垂直方向に貫通する軸孔11に挿通した回動軸12を軸止して、
図2(b)の如く開閉扉6を右側から水平方向手前に開閉蓋自在に形成している。
【0046】
また、封鎖部4には、
図2(a)、(b)に示すように、右側端縁中央において鍵23と錠24とで構成した制御部21からなる錠前部22を形成し、
図3に示すC-C線断面図を示す
図4(c)のように、前方から鍵23を挿入し鍵23を回動させることで一体に回動する屈曲板状の係合爪25を形成し、
図3及び
図3に示すD-D線断面図を示す
図4(d)のように、枠体9の右端部に形成した断面視U字状の係合受部29と係合して開閉扉6を閉蓋する。
【0047】
なお、
図4(c)は、説明の便宜上、係合爪25の側面形状を示すために係合受部29と係合しない位置(係合爪25が上向き)で作図している。
【0048】
また、本実施形態では制御部21を錠前部22として係合爪25と係合受部29を構成するものとして説明しているが、このような構造に限定されず、また、電子錠を排除するものでもなく制御部21の構成や構造については本実施形態に限定されるものではない。
【0049】
また、枠体9は、
図2(b)に示すように、横長矩形状で正面視ロ字状の開口を形成した枠体基部10と、枠体基部10の左右端部から後方に伸延して突設した板状の縦係合片34,34と、
図3に示すA-A線断面図を示す
図4(a)のように、枠体基部10の上下端部から後方の下方に若干だけ傾斜させて伸延して突設した板状の横係合片37,37とで構成している。
【0050】
なお、
図17に示す一般的な自動販売機Aのコラムcの投入口eは、後方に向かって下方に傾斜しているため横係合片37もそれに倣って傾斜を設けているが、傾斜の有無や角度については物品投入制御具を装着する自動販売機Aに応じて種々の変形・変更が可能である。
【0051】
枠体基部10は、
図2(a)、
図4(b)に示すように、垂直方向に貫通する上述した軸孔11を左側上下部分に形成し、軸孔11に軸通する回動軸12は、外端縁部でCリング等の軸止部材13により枠体基部10と略接続している。
【0052】
縦係合片34は、角部を面取りした矩形状で略中央部には上下に伸延する楕円状の縦係合孔35を穿設し、横係合片37は、角部を面取りした矩形状で略中央部には左右に伸延する楕円状の横係合孔38を平行に2列穿設している。
【0053】
縦係合片34と横係合片37は、
図17に示す一般的な自動販売機Aのコラムcの投入口eの内側壁に密着当接可能な形状に形成して投入口eに挿入され、自動販売機Aの投入口eが備える各種の孔hを利用して縦係合孔35と横係合孔38を連通した状態で
図2(a)に示すようなボルト50やワッシャー51、状況により図示しないナットを用いて物品投入制御具1が自動販売機Aに装着固定され
図1のような外観となる。
【0054】
なお、係合部33の形状や配置等は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能であることは言うまでもない。
【0055】
このように、第一実施形態に係る物品投入制御具1aは、
図1に示すように自動販売機Aのコラムcの投入口eに容易に装着して封鎖でき、コラム単位で貸与を受けたものが専用の鍵23で自身のコラムcにアクセスすることが可能となる。
【0056】
また、第一実施形態に係る物品投入制御具1aは、
図5に示す物品投入制御具1bのように、第一実施形態に係る物品投入制御具1aを縦方向に一体に複数連設して形成することもできる。
【0057】
この場合、隣接する横係合片37の間隙は、自動販売機Aのコラムcの投入口eの水平な側壁を挟持して略固定される程度の間隙であることが望ましい。
【0058】
なお、物品投入制御具1bは縦方向の連設だけでなく横方向であっても、その他如何なる配置の連設であっても本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。
【0059】
更に、第一実施形態に係る物品投入制御具1aは、
図6に示す物品投入制御具1cのように、コラムcの縦方向の複数の投入口eを一括して開閉蓋自在とするように構成することもできる。
【0060】
この場合、封鎖部4を形成する開閉扉6は、複数の投入口eを一括して開閉蓋自在とする大きさに形成し、縦係合片34は鉛直方向に複数形成し、制御部21は右側の略中央部に1箇所形成する。
【0061】
なお、物品投入制御具1cは縦方向だけでなく横方向の投入口eを一括して開閉蓋自在としてもよく、その他如何なる配置であっても投入口eを一括して開閉蓋自在とする限り本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。
【0062】
また、第一実施形態に係る物品投入制御具1aは、
図7に示す物品投入制御具1dのように、開閉扉6を上側から手前に開閉蓋自在に形成してもよい。
【0063】
この場合、手前に縦開きとなるように封鎖部4を枠体9の下側に枢止連結して形成し、錠前部22を封鎖部4の上側と枠体9の上側とで係合するように形成する。
【0064】
このように形成した物品投入制御具1dは、
図8に示す物品投入制御具1eのように、縦方向に一体に複数連設して形成することもできる。
【0065】
この場合、隣接する横係合片37の間隙は、自動販売機Aのコラムcの投入口eの水平な側壁を挟持して略固定される程度の間隙であることが望ましい。
【0066】
なお、物品投入制御具1eは縦方向の連設だけでなく横方向であっても、その他如何なる配置の連設であっても本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。
【0067】
更に、物品投入制御具1dは、
図9に示す物品投入制御具1fのように、コラムcの縦方向の複数の投入口eを一括して開閉蓋自在とするように構成することもできる。
【0068】
この場合、封鎖部4を形成する開閉扉6は、複数の投入口eを一括して開閉蓋自在とする大きさに形成し、縦係合片34は鉛直方向に複数形成し、制御部21は上部の略中央部に1箇所形成する。
【0069】
なお、物品投入制御具1fは縦方向だけでなく横方向の投入口eを一括して開閉蓋自在としてもよく、その他如何なる配置であっても投入口eを一括して開閉蓋自在とする限り本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。
【0070】
[第二実施形態]
次に、第二実施形態に係る物品投入制御具1(g~i)を
図10~
図12に示す。
【0071】
第二実施形態に係る物品投入制御具1gは、
図10、
図11(a)、(b)に示すように、横長の矩形状に形成した第一可動部16と、第一可動部16の上下端縁を受入れて略係合し第一可動部16を左右に摺動自在とする矩形状に形成した第二可動部18と、で構成した可変伸縮部15からなる封鎖部4と、第一可動部16と第二可動部18が交差する裏面中央部近傍で係合するように形成した制御部21をなす錠前部22と、第一可動部16の左端部と第二可動部18の右端部を後方に伸延して屈曲した係合部33と、で構成している。
【0072】
第一可動部16は、
図12(a)、(b)に示すように、矩形板状に形成して封鎖部4の略左半分をなし、第二可動部18は、矩形板状に形成して封鎖部4の略右半分をなし、高さ方向を第一可動部16の高さよりも長く形成すると共に上下端縁を後方に屈曲させて摺動溝部19を形成し、摺動溝部19には第一可動部16の上下端縁を受入れて第一可動部16が第二可動部18の後方で左右に摺動自在となるよう形成している。
【0073】
また、封鎖部4には、
図11(a)、(b)に示すように、第一可動部16と第二可動部18が交差する中央部近傍において上述した第一実施形態に係る鍵23と、本実施形態に係る錠24とで構成した錠前部22を形成し、錠前部22は、第二可動部18の左側中央に鍵23を挿入し鍵23を回動させることで裏面で一体に回動する凹凸係合爪26を形成し、第一可動部16の裏面で正面視右側中央近傍に凹凸係合爪26と係合する凹凸係合受部30を形成して錠24を構成している。
【0074】
凹凸係合爪26は、屈曲板状で先端側の下側縁に複数の山・谷を形成して凹凸をなす回動凹凸部27を備え、凹凸係合受部30は、第一可動部16の裏面において水平方向に横長帯状に突出して形成し、上端部に複数の山・谷を形成して凹凸をなす位置決め凹凸部31を備えることで回動凹凸部27と係合自在に形成している。
【0075】
なお、本実施形態では制御部21を錠前部22として凹凸係合爪26と凹凸係合受部30を構成するものとして説明しているが、このような構造に限定されず、また、電子錠を排除するものでもなく制御部21の構成や構造については本実施形態に限定されるものではない。
【0076】
また、第一可動部16の左端部と第二可動部18の右端部を後方に伸延して屈曲した係合部33,33は、後方の下方に若干だけ傾斜させた矩形板状に形成すると共に外側面にゴム材等からなる当接部40を貼設して付勢片41をなしている。
【0077】
なお、第一可動部16が第二可動部18から脱落しないように図示しないストッパーを形成することが望ましく、また、自動販売機Aのコラムcの投入口eの内側壁に付勢片41が密着当接し難い場合は、自動販売機Aの投入口eが備える各種の孔hの何れかに挿入され係合するような図示しない突起部を付勢片41の外側面に設けることが望ましい。
【0078】
また、図面中には示していないが、第二可動部18に形成した錠24を構成する凹凸係合爪26の部分と第一可動部16とが摺動時に干渉しないよう第一可動部16を所定領域だけ穿設している。
【0079】
このように形成した第二実施形態に係る物品投入制御具1gは、
図17に示す一般的な自動販売機Aのコラムcの投入口eの幅員に合わせて第一・第二可動部16,18からなる可変伸縮部15を摺動して封鎖部4の長さを可変し、投入口eの左右方向の内側壁に当接部40を密着当接させながら錠前部22の凹凸係合爪26の回動凹凸部27と凹凸係合受部30の位置決め凹凸部31を係合させ物品投入制御具1gが自動販売機Aに装着固定される。
【0080】
なお、物品投入制御具1gを投入口eに装着し易くするために第二可動部18の摺動溝部19にバネ等の付勢部材を配設して第一可動部16が第二可動部18から離反する方向の付勢力を有するように形成してもよい。
【0081】
このように、第二実施形態に係る物品投入制御具1gは、自動販売機Aのコラムcの投入口eに容易に装着して封鎖でき、コラム単位で貸与を受けたものが専用の鍵23で自身のコラムcにアクセスすることが可能となる。
【0082】
また、第二実施形態に係る物品投入制御具1gは、隣接する横方向の複数の投入口eを一括して封鎖できるように形成することもできる。
【0083】
また、第二実施形態に係る物品投入制御具1gは、
図13に示す物品投入制御具1hのように、第一可動部16と第二可動部18が上下に摺動自在となるように可変伸縮部15を形成してもよい。
【0084】
この場合の構成は、上述の物品投入制御具1gと同様であり、一般的な自動販売機Aのコラムcの投入口eの高さに合わせて第一・第二可動部16,18が摺動し、係合部33をなす付勢片41は投入口eの上下方向の内側壁に当接部40が密着当接されるような傾斜を形成すればよい。
【0085】
また、上述の物品投入制御具1hは、
図14に示す物品投入制御具1iのように、コラムcの縦方向の複数の投入口eを一括して封鎖自在とするように構成することもできる。
【0086】
この場合の構成も、上述の物品投入制御具1hと同様であり、上下の寸法を適度な長さで形成すればよい。
【0087】
[第三実施形態]
次に、第三実施形態に係る物品投入制御具1jを
図15(a)、(b)、(c)に示す。
【0088】
なお、第三実施形態に係る物品投入制御具1jは、上述した第二実施形態に係る物品投入制御具1gをより立体的に構成することで内部にバネ等の付勢部材43を配設し易くしたものであるため、同様の機能を有する部材は同様の符号を付して説明する。
【0089】
第三実施形態に係る物品投入制御具1jは、横長の矩形ブロック状に形成した第一可動部16と、第一可動部16を受入れて略係合し第一可動部16を左右に摺動自在とする矩形箱状に形成した第二可動部18と、で構成した可変伸縮部15からなる封鎖部4と、第一可動部16と第二可動部18が交差する前面の裏面中央部近傍で係合するように形成した制御部21をなす錠前部22と、第一可動部16の左端部と第二可動部18の右端部からなる係合部33と、で構成している。
【0090】
第一可動部16は、矩形ブロック状に形成して封鎖部4の略左半分をなし、第二可動部18は、矩形箱状に形成して封鎖部4の略右半分をなし、第一可動部16がガタつかない程度に内部に第一可動部16を摺動自在に収容できるよう形成している。
【0091】
また、封鎖部4には、第一可動部16と第二可動部18が交差する前面の中央部近傍において上述した鍵23と、本実施形態に係る錠24とで構成した錠前部22を形成し、錠前部22は、第二可動部18の左方近傍の上側に鍵23を挿入し鍵23を回動させることで裏面で一体に回動する凹凸係合爪26を形成し、第一可動部16の前面で下側中央近傍に凹凸係合爪26と係合する凹凸係合受部30を形成して錠24を構成している。
【0092】
凹凸係合爪26は、屈曲板状で先端側の下側縁に複数の山・谷を形成して凹凸をなす回動凹凸部27を備え、凹凸係合受部30は、第一可動部16の前面において水平方向に横長帯状に突出して形成し、上端部に複数の山・谷を形成して凹凸をなす位置決め凹凸部31を備えることで回動凹凸部27と係合自在に形成している。
【0093】
なお、本実施形態では制御部21を錠前部22として凹凸係合爪26と凹凸係合受部30を構成するものとして説明しているが、このような構造に限定されず、また、電子錠を排除するものでもなく制御部21の構成や構造については本実施形態に限定されるものではない。
【0094】
また、第一可動部16の左端部と第二可動部18の右端部でなす係合部33,33には、ゴム材等からなる当接部40を貼設している。
【0095】
また、第一可動部16を内部に収容した第二可動部18内には、第一可動部16の先端面と第二可動部18の内底面、すなわち、右側の係合部33の内側との間で第一可動部16を外側に離反する方向に付勢するバネからなる付勢部材43を配設している。
【0096】
なお、第一可動部16が第二可動部18から脱落しないように図示しないストッパーを形成することが望ましく、また、自動販売機Aのコラムcの投入口eの内側壁に係合部33が密着当接し難い場合は、自動販売機Aの投入口eが備える各種の孔hの何れかに挿入され係合するような図示しない突起部を係合部33の外側面に設けることが望ましい。
【0097】
また、図面中には示していないが、第二可動部に形成した錠24を構成する凹凸係合爪26の部分と第一可動部16の前面とが摺動時に干渉しないよう第一可動部16の前面を所定領域だけ穿設している。
【0098】
このように形成した第三実施形態に係る物品投入制御具1jは、一般的な自動販売機Aのコラムcの投入口eの幅員に合わせて第一・第二可動部16,18を付勢させ、投入口eの左右方向の内側壁に当接部40を密着当接させながら錠前部22の凹凸係合爪26の回動凹凸部27と凹凸係合受部30の位置決め凹凸部31を係合させ物品投入制御具1jが自動販売機Aに装着固定される。
【0099】
このように、第三実施形態に係る物品投入制御具1jは、自動販売機Aのコラムcの投入口eに容易に装着して封鎖でき、コラム単位で貸与を受けたものが専用の鍵23で自身のコラムcにアクセスすることが可能となる。
【0100】
なお、本実施形態に係る物品投入制御具1jの構成は、実施形態に限定されず本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。
【0101】
また、本実施形態に係る物品投入制御具1及び物品投入制御具1を備えた自動販売機2は、複数人に対してコラム単位での貸与を可能とするため、安全性の面から自動販売機2には、
図1に示すように外扉bの上部に監視カメラ55を配設してコラムcへの商品収容作業を行なう者を記録等出来るように構成することが望ましい。
【0102】
なお、複数人に対してコラム単位での貸与をより安全に行なうには、自動販売機2の内部(
図1)に設置される、現金に関わる部分やコインメックv等の施錠の徹底や、販売価格等を設定する管理機器t等の操作を被貸与者毎のパスワードで操作可能とする等、複数の手当てを行なうことが望ましい。
【0103】
以上、説明したように本実施形態に係る物品投入制御具1(a~j)は構成しており、コラムcの投入口eに装着するために投入口e近傍の壁面と略係合する係合部33と、投入口eからの物品の投入を阻害する封鎖部4と、封鎖部4の機能を制御する制御部21と、で構成したことより、所有する既存の自動販売機Aに容易に装着することができ、更に、1台の自動販売機Aを複数の者で運営する際、他者のコラムcへの自身の商品の誤投入や他者のコラムcへの意図した異物の投入等を防止できるので信頼性や安全性の高いコラム単位での貸与を容易に導入することができる。
【0104】
また、制御部21は、鍵23と錠24とからなる錠前部22を形成したことより、貸与を受けた自身のコラムcに対応した鍵23でのみコラムc内に商品を投入することができるのでコラム単位での貸与を分かり易くシンプルに実現することができる。
【0105】
また、封鎖部4は、開閉蓋自在とする開閉扉6、又は投入口eの開口部の広さに応じて外形寸法を可変自在とする可変伸縮部15、を形成したことより、コラムc内への商品の投入時に投入の可否を容易に視認することができる。
【0106】
また、複数の投入口eに一括して装着自在に形成したことより、複数の投入口eを有する自動販売機Aであっても投入口e毎に個別に装着する煩雑さがなく一括して容易に装着でき、更に、複数のコラムcを貸与された者においては自身のコラム管理を容易に行なうことができる。
【0107】
更に、上述した物品投入制御具1を備えた自動販売機2であれば、1台の自動販売機2を複数の者で運営する際、他者のコラムcへの自身の商品の誤投入や他者のコラムcへの意図した異物の投入等を防止できるので信頼性や安全性の高いコラム単位での貸与を容易に導入することができる。
【0108】
以上、本発明の本実施形態に係る物品投入制御具1(a~j)及び物品投入制御具1(a~j)を備えた自動販売機2の好ましい実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0109】
A 自動販売機(従来)
c コラム
e 投入口
1 物品投入制御具
1a 物品投入制御具(第一実施形態)
1b 物品投入制御具(第一実施形態)
1c 物品投入制御具(第一実施形態)
1d 物品投入制御具(第一実施形態)
1e 物品投入制御具(第一実施形態)
1f 物品投入制御具(第一実施形態)
1g 物品投入制御具(第二実施形態)
1h 物品投入制御具(第二実施形態)
1i 物品投入制御具(第二実施形態)
1j 物品投入制御具(第三実施形態)
2 自動販売機(本願)
4 封鎖部
6 開閉扉
15 可変伸縮部
21 制御部
22 錠前部
23 鍵
24 錠
33 係合部
【手続補正書】
【提出日】2021-03-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形状の開口部をなし後方に向かって下方に傾斜した投入口を前面上部に備え排出口を下部に備え前記投入口と前記排出口との間で略鉛直方向に物品を収容可能としたコラムを複数内蔵する自動販売機に装着して物品の投入を制御するものであって、
前記コラムの前記投入口に装着するために前記投入口近傍の壁面と略係合する係合部と、
前記投入口からの物品の投入を阻害する封鎖部と、
前記封鎖部の機能を制御する制御部と、で構成したことを特徴とする物品投入制御具。
【請求項2】
前記制御部は、鍵と錠とからなる錠前部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の物品投入制御具。
【請求項3】
前記封鎖部は、開閉蓋自在とする開閉扉、又は前記投入口の前記開口部の幅員または高さに応じて外形寸法を可変自在とする可変伸縮部、を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の物品投入制御具。
【請求項4】
複数の前記投入口に一括して装着自在に形成した請求項1乃至3の何れか1項に記載の物品投入制御具。
【請求項5】
請求項1乃至4に係る物品投入制御具を備えた自動販売機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
請求項1に係る発明では、矩形状の開口部をなし後方に向かって下方に傾斜した投入口を前面上部に備え排出口を下部に備え前記投入口と前記排出口との間で略鉛直方向に物品を収容可能としたコラムを複数内蔵する自動販売機に装着して物品の投入を制御するものであって、前記コラムの前記投入口に装着するために前記投入口近傍の壁面と略係合する係合部と、前記投入口からの物品の投入を阻害する封鎖部と、前記封鎖部の機能を制御する制御部と、で構成したことを特徴とする物品投入制御具を提供せんとする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
請求項3に係る発明では、前記封鎖部は、開閉蓋自在とする開閉扉、又は前記投入口の前記開口部の幅員または高さに応じて外形寸法を可変自在とする可変伸縮部、を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の物品投入制御具を提供せんとする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
請求項3記載の発明によれば、封鎖部は、開閉蓋自在とする開閉扉、又は投入口の開口部の幅員または高さに応じて外形寸法を可変自在とする可変伸縮部、を形成したことより、コラム内への商品の投入時に投入の可否を容易に視認することができる。