(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022093219
(43)【公開日】2022-06-23
(54)【発明の名称】樹上発電装置
(51)【国際特許分類】
H02J 3/38 20060101AFI20220616BHJP
F03D 9/12 20160101ALI20220616BHJP
H02J 7/35 20060101ALI20220616BHJP
H02J 3/32 20060101ALI20220616BHJP
F03D 3/02 20060101ALN20220616BHJP
【FI】
H02J3/38 120
F03D9/12
H02J7/35 K
H02J3/32
F03D3/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020219975
(22)【出願日】2020-12-11
(71)【出願人】
【識別番号】512204684
【氏名又は名称】株式会社JYS
(71)【出願人】
【識別番号】521005096
【氏名又は名称】ライトアセットマネジメント株式会社
(72)【発明者】
【氏名】杉本 光男
(72)【発明者】
【氏名】安中 伸二
【テーマコード(参考)】
3H178
5G066
5G503
【Fターム(参考)】
3H178AA12
3H178AA22
3H178AA43
3H178BB22
3H178BB33
3H178BB61
3H178CC22
3H178CC23
3H178DD12Z
3H178DD22X
5G066HB04
5G066HB06
5G066HB09
5G066JB03
5G503AA06
5G503AA07
5G503BA01
5G503BB01
5G503DA04
5G503GB03
5G503GB06
(57)【要約】
【課題】 樹上に設置する発電装置を提供する。
【解決手段】本発明は一定の高さに選定された樹木の先端に太陽光発電や風力発電装置を取り付け、分散発電しそれぞれにパワコン及び蓄電池を搭載するか、又はステーションにパワコン及び蓄電設備を設置した事を特徴とする樹上発電装置。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹上や電柱の先端に太陽光発電ユニットや風力発電ユニット又は併用した装置にパワコンと蓄電池を装備した事を特徴とする樹上発電蓄電設置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹上に設置する太陽光発電や風力を利用する発電装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、太陽光発電は建物の屋根や、開かれた平坦な土地にフレームを組み、太陽光パネルを設置するのが殆んどでしたが広い土地の賃貸や購入に多額の資金が必要であった。
風力発電は、地理地形の状況に制約が有り、風通りの良い土地及び海上に設置するのが一般的である。
又電力会社に売電する事から、系統連系容量に空きが有り配電線路に近接している土地でないと、配電線路敷設負担金が大きく採算性が悪くなると言う制約も有った。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
化石燃料未使用によるCO2削減。
大規模発電所の停電被害の軽減化。
大規模バイオマススチーム発電による、燃料運搬に寄る環境汚染の軽減化。
【課題を解決するための手段】
【0005】
太陽光発電と風力発電の更なる利用拡張を目指し、
元来、森林は樹木を育て木材としての販売が利益確保の目的でしたが、その広大な面積の山林を利用し樹木の上に発電システムを設置することで、新たな発電面積の確保ができる。
又森林組合員は山の地権者でもあり、土地の使用権や賃貸契約の煩わしさも無い。
太陽光発電及び風力発電システムは地上及び海上に設置する事が殆んどでしたが、広大な森林地帯に一定の高さに伐採された樹上の先端に、太陽光発電パネルと、その下部にはパワコンと蓄電池を搭載したユニット化をし、夜間にも使える給電システムとする。
又風力発電についても、樹木の先端に風力発電ユニット装置を取り付ける事により、無風時でも安定電源化を行なう事が出来る。
複数のユニットを森林内でネットワーク配線する事により、容量アップと安定電源供給を可能にできる。
樹木の先端の成長点を切断し、ある程度の葉の付いた枝が有ると樹は上に成長せず、もっぱら幹が太く成り又根の成長も継続する事から強風に強い樹木が利用出来る。
樹木が一定の太さに成長したら、山の等高線沿いに発電ユニットを移設して行き、引き続き発電事業を継続する。
成長した樹木は従来通り伐採と製材販売を行う森林事業と発電事業を併用する事で雇用創設と森林組合の増収につながる。
以上を特徴のとする樹上発電装置である。
【発明の効果】
【0006】
スマートグリッドの観点から地産地消を目的としている事から長距離送電による電力ロスがなく、また発電点毎に蓄電池を設置する事で山間部の村や施設等での、電圧降下やフリッカ防止及び瞬低停電対策等電力品質の向上にも有効である。
個々の発電量は小さいが森林の広さから将来は、規模の拡大が考えられ又系統連系に適した条件下では売電の可能性もある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下本発明の具体的な実施の形態を説明する。
(1図)本発明の樹上太陽光発電システムは金属枠(1)に太陽光発電パネル(2)を取り付け、金属枠の四隅から下部に金属ステー(6)を伸ばし樹木取付け金具(3)と結合し、その取付け金具にパワコン(7)及び蓄電池(8)を取り付ける。
(2図)樹上風力発電装置は金属枠(1)に垂直軸風力発電機(9)を取り付け、又金属枠の四隅から上部に金属ステー(4)を伸ばし、主軸(5)を保持する。
金属枠中心下部の樹木取付け金具(3)で樹木の先端を包む様に取り付ける。
四隅から下部に金属ステー(6)を伸ばし樹木取付け金具と結合し、樹木取付け金具にパワコン(7)及び蓄電池(8)を取り付ける。
【符号の説明】
【0009】
1 金属枠
2 太陽光発電パネル
3 樹木取付金具
4 上部金属ステー
5 主軸
6 下部金属ステー
7 パワコン
8 蓄電池
9 垂直軸風力発電機