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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022093227
(43)【公開日】2022-06-23
(54)【発明の名称】コンセント
(51)【国際特許分類】
   H01H 71/12 20060101AFI20220616BHJP
   H01R 13/502 20060101ALI20220616BHJP
【FI】
H01H71/12
H01R13/502 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021056886
(22)【出願日】2021-03-30
(31)【優先権主張番号】P 2020205640
(32)【優先日】2020-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニックホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】豊田 一郎
(72)【発明者】
【氏名】氏原 秀哲
【テーマコード(参考)】
5E087
5G030
【Fターム(参考)】
5E087EE10
5E087LL05
5E087MM09
5E087PP07
5E087QQ03
5E087RR26
5G030FB22
5G030XX00
5G030XX04
(57)【要約】
【課題】接点における発熱及びコンセントの誤動作の発生を抑制することができるコンセントを提供する。
【解決手段】コンセント1は、電路を遮断又は導通させる接点と、開口部が形成されたケース5と、ケース5の表面から露出した状態で開口部に配置され、接点が電路を遮断又は導通させるための回動ハンドル41とを備える。また、回動ハンドル41は、接点が電路を遮断するための操作であるオフ操作されると、ケース5の表面から回動ハンドル41の先端部41b1が突出する。そして、回動ハンドル41は、接点が電路を導通するための操作であるオン操作されると、回動ハンドル41の先端部41b1の端面42bが開口部の内壁面14a1、11d1と対向して配置され、ケース5の表面から開口部の奥行き方向に向かって先端部41b1の端面42bと内壁面14a1、11d1との間の距離が次第に短くなっている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源プラグの栓刃に接続される受刃に給電するための電路を遮断又は導通させる接点と、
開口部が形成されたケースと、
前記ケースの表面から露出した状態で前記開口部に配置され、前記接点が電路を遮断又は導通させるための操作がされる回動ハンドルとを備え、
前記回動ハンドルは、
前記接点が前記電路を遮断するための操作であるオフ操作されると、前記ケースの前記表面から前記回動ハンドルの先端部が突出し、
前記接点が前記電路を導通するための操作であるオン操作されると、前記回動ハンドルの前記先端部の端面が前記開口部の内壁面と対向して配置され、前記ケースの前記表面から前記開口部の奥行き方向に向かって前記先端部の前記端面と前記内壁面との間の距離が次第に短くなっている
コンセント。
【請求項2】
前記先端部の前記端面は、前記接点がオン操作された場合において、前記ケースの前記表面に対して傾斜しており、
前記ケースの前記表面から、前記先端部の前記端面と前記内壁面との間の距離が最も短くなる地点までの奥行き距離Aは、前記接点がオン操作された場合に、前記地点から前記内壁面側の方向とは反対方向における前記先端部の前記端面における投影距離Bよりも大きい
請求項1に記載のコンセント。
【請求項3】
前記回動ハンドルの表面は、前記ケースの前記表面と面一、又は、前記開口部の開口面よりも前記奥行き方向に位置している
請求項1又は2に記載のコンセント。
【請求項4】
前記回動ハンドルは、前記接点がオン操作された場合、前記先端部の前記端面を除き、前記ケースの前記表面と平行となる平面状の面を有する
請求項3に記載のコンセント。
【請求項5】
前記内壁面には、前記接点がオン操作された場合、前記先端部の前記端面に向かって延びる爪部が形成されている
請求項1~4のいずれか1項に記載のコンセント。
【請求項6】
前記先端部の前記端面は、曲面状である
請求項1~5のいずれか1項に記載のコンセント。
【請求項7】
前記先端部の前記端面と、前記内壁面との間には隙間が形成されている
請求項1~6のいずれか1項に記載のコンセント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンセントに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の特許文献1には、操作ハンドルと、操作ハンドルへの操作に応じて開離又は閉合する接点を有するコンタクトアームと、操作ハンドル及びコンタクトアームを収納する本体外箱ケースとを備えた回路遮断器が開示されている。回路遮断器では、操作ハンドルを反時計方向に回動させることで接点が開離したり、操作ハンドルを時計方向に回動させることで接点が閉合したりすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3141973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の回路遮断器では、操作ハンドルを操作して接点を閉合した場合であっても、操作ハンドルと本体外箱ケースとの間の隙間から爪等を挿入したり、操作ハンドルを摘まんだりすることで操作ハンドルを回動させることができてしまう場合がある。この場合、手動によって操作ハンドルを操作することで接点を開離することができてしまう。手動による不用意な操作ハンドルの操作が繰返されてしまうと、操作回数の増加によって、例えば、接点における発熱、回路遮断器の誤動作が生じ易くなってしまう恐れがある。
【0005】
そこで、本開示は、接点における発熱及びコンセントの誤動作の発生を抑制することができるコンセントを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るコンセントは、電源プラグの栓刃に接続される受刃に給電するための電路を遮断又は導通させる接点と、開口部が形成されたケースと、前記ケースの表面から露出した状態で前記開口部に配置され、前記接点が電路を遮断又は導通させるための操作がされる回動ハンドルとを備え、前記回動ハンドルは、前記接点が前記電路を遮断するための操作であるオフ操作されると、前記ケースの前記表面から前記回動ハンドルの先端部が突出し、前記接点が前記電路を導通するための操作であるオン操作されると、前記回動ハンドルの前記先端部の端面が前記開口部の内壁面と対向して配置され、前記ケースの前記表面から前記開口部の奥行き方向に向かって前記先端部の前記端面と前記内壁面との間の距離が次第に短くなっている。
【発明の効果】
【0007】
本開示のコンセントによれば、接点における発熱及びコンセントの誤動作の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施の形態に係るコンセントの外観を示す斜視図である。
図2図2は、実施の形態に係るコンセントを示す分解斜視図である。
図3図3は、図1のIII-III線における接点がオン操作されたときを示す断面図である。
図4図4は、接点がオフ操作されたときを示す断面図である。
図5図5は、実施の形態に係るコンセントの回動ハンドル等を示す部分拡大断面図である。
図6図6は、その他変形例に係るコンセントの回動ハンドル等を示す部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0010】
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。また、以下の実施の形態において、略平行等の表現を用いている。例えば、略平行は、完全に平行であることを意味するだけでなく、実質的に平行である、すなわち、例えば数%程度の誤差を含むことも意味する。また、略平行は、本開示による効果を奏し得る範囲において平行という意味である。他の「略」を用いた表現についても同様である。
【0011】
また、以下の実施の形態では、本体ケース及び本体カバーの重なる方向をY軸方向と規定し、コンセントの長手方向をZ軸方向とし、Y軸方向及びZ軸方向と垂直な方向をX軸方向とする。また、X軸方向において、本体カバーの第2開口部に対する本体カバーの第1開口部側の方向をプラス側の方向とし、Y軸方向において、電源プラグの栓刃を受刃に接続する方向をプラス側の方向とし、Z軸方向において、回動ハンドルに対する押し接点側の方向をプラス側の方向とする。
【0012】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0013】
(実施の形態)
<構成:コンセント1>
図1は、実施の形態に係るコンセント1の外観を示す斜視図である。
【0014】
図1に示すように、コンセント1は、例えば、施設に設置される照明装置、送風装置等の設備システムに電力を供給したり、供給する電力を遮断したりする接続機器である。当該施設は、例えば、数フロアからなる大規模な施設、戸建て、アパート等の集合住宅、または、工場等に適用される。コンセント1は、壁等の造営物に設置される。コンセント1は、前方から見た正面視で縦長の直方体状に形成されている。
【0015】
図2は、実施の形態に係るコンセント1を示す分解斜視図である。
【0016】
図2に示すように、コンセント1は、取付け枠3と、ケース5と、開閉ユニット40とを備えている。
【0017】
[取付け枠3]
取付け枠3は、板状の枠体であり、コンセント1を壁等の造営物に設置することが可能である。取付け枠3は、正面視で縦長の長方形状をなし、内部にケース5を嵌め込むための取付け孔が形成されている。取付け枠3は、金属板を打ち抜き加工及び曲げ加工して形成される。
【0018】
[ケース5]
ケース5は、本体ケース10と、本体カバー11と、コンセントカバー12と、スイッチカバー14とを有する。本体カバー11は、本体ケース10の前面開口を覆うように設けられ、本体ケース10に連結されて固定される。また、コンセントカバー12及びスイッチカバー14は、前方から見た正面視で本体カバー11を覆うように、本体カバー11に連結されて固定されている。本体ケース10、本体カバー11、コンセントカバー12、及び、スイッチカバー14は、いずれも樹脂成型品である。
【0019】
本体ケース10は、立方体状の外形をなし、Y軸プラス方向側に底部を有し、Y軸マイナス方向側で開口している。本体ケース10は、開閉ユニット40、回路基板等を収容している。本体ケース10の底部には、複数の突起部が形成されている。突起部は、本体ケース10内に収納された開閉ユニット40、回路基板等を支持している。
【0020】
本体カバー11は、前壁11aと、側壁11bとを有する。
【0021】
前壁11aは、側壁11bと一体化され、Z軸方向に延在する帯状の壁である。側壁11bは、本体ケース10に固定されたときに、本体ケース10の開口を取り囲むように形成された矩形状の枠である。また、本体カバー11の前面には、電源プラグ7の栓刃7aに接続される受刃71、端子部21の接地用端子及びねじ等を露出させる第1開口部11cと、回動ハンドル41を露出した状態で配置されている第2開口部11dとが形成されている。いずれの第1開口部11c及び第2開口部11dも、前壁11aから側壁11bに跨るように形成されている。本実施の形態では、3つの受刃71が配置されている。なお、受刃71の数は、3つに限定されない。受刃71の数は、2つ以下でもよく、4つ以上でもよい。本実施の形態では、それぞれの受刃71は第1開口部11cのZ軸プラス方向側に配置され、端子部21はそれぞれの受刃71よりもZ軸マイナス方向側に配置されている。それぞれの受刃71は、電路の一部を構成する。
【0022】
また、前壁11aには、第2開口部11dよりもZ軸プラス方向側において、操作片11eが形成されている。この操作片11eの奥方向(Y軸プラス方向)には、スイッチ盤に実装された押しスイッチ73が配置されている。つまり、操作片11eは、押しスイッチ73を押下操作することが可能になっている。
【0023】
コンセントカバー12は、コンセント1の前面(Y軸マイナス方向側の面)の外郭の一部を構成している。コンセントカバー12は、本体カバー11の第1開口部11cの全体を実質的に覆うように、本体カバー11のY軸マイナス方向側に配置され、本体カバー11と連結することで本体カバー11に固定されている。このため、コンセントカバー12は、第1開口部11cを介して、受刃71、端子部21等を覆っている。コンセントカバー12は、受刃71を覆う上カバー13aと、端子部21等を覆う下カバー13bとで構成される。
【0024】
上カバー13aには、栓刃挿入部12aが形成されている。栓刃挿入部12aには、電源プラグ7の2つの板状の栓刃7aと、接地用の棒状端子とが挿入される、3つの栓刃挿入口12a1が形成されている。本実施の形態では、1つの栓刃挿入部12aが形成されているが、これには限定されない。例えば、複数の栓刃挿入部12aが形成されていてもよい。また、栓刃挿入部12aの栓刃挿入口12a1も3つに限定されない。栓刃挿入口12a1は、2つ以下でもよく、4つ以上でもよい。
【0025】
また、下カバー13bは、ケース5内に収納された端子部21を覆うように設けられている。下カバー13bは、上カバー13aに対して着脱可能に取り付けられている。下カバー13bは、コンセント1から取り外されることで、端子部21を露出させる。
【0026】
スイッチカバー14は、コンセントカバー12に隣接して配置され、コンセントカバー12と同様に、コンセント1の前面の外郭の一部を構成している。スイッチカバー14は、前方から見た正面視でL字状をなしている。
【0027】
スイッチカバー14は、本体カバー11の前壁11aの全体を実質的に覆うように、本体カバー11のY軸マイナス方向側に配置され、本体カバー11と連結することで本体カバー11に固定されている。
【0028】
スイッチカバー14には、Z軸方向に沿って長尺な第3開口部14aと、第3開口部14aのZ軸プラス方向側に位置する円形の貫通孔14bが形成されている。第3開口部14aは、開口部の一例である。
【0029】
第3開口部14aは、本体カバー11の第2開口部11dと対応している。つまり、第3開口部14aは、コンセント1を前方から見た正面視で、第2開口部11dと重なっている。このため、第3開口部14aには、第2開口部11dを介して、回動ハンドル41が露出した状態で配置されている。
【0030】
貫通孔14bの内側には、回路基板に実装された押しスイッチ73が配置されている。例えば、細い棒状の工具、ペンの先端等を貫通孔14bに挿入することで、押しスイッチ73を押下することができる。押しスイッチ73を押下することにより、開閉ユニット40の動作テスト、ブザー停止操作等を実行することが可能である。また、押しスイッチ73が発光部を備えている場合、貫通孔14bは、当該発光部の点灯状態を外部から確認するための透光窓として機能する。
【0031】
[開閉ユニット40]
図3は、図1のIII-III線における接点がオン操作されたときを示す断面図である。図4は、接点がオフ操作されたときを示す断面図である。
【0032】
図3及び図4に示すように、開閉ユニット40は、電源プラグ7の栓刃7aに接続される受刃71に給電するための電路を遮断又は導通させる。
【0033】
開閉ユニット40は、回動ハンドル41、支持レバー56、作動板57、押圧ばね58、作動部材59、圧接ばね60、65、N相可動端子板61及びN相可動端子部62、L相可動端子板63及びL相可動端子部64、N相固定端子板66及びN相固定端子部67、並びに、L相固定端子板68及びL相固定端子部69を備える。
【0034】
回動ハンドル41は、ケース5の表面(Y軸マイナス方向側の面)から露出した状態で第3開口部14aに配置され、接点が電路を遮断又は導通させるためのハンドルである。
【0035】
回動ハンドル41は、接点が電路を遮断するための操作であるオフ操作(単に、「接点がオフ操作」ということがある)されるとケース5の表面から回動ハンドル41の先端部41b1が突出する。具体的には、回動ハンドル41は、接点がオフ操作されると、回動ハンドル41の先端部41b1がケース5の表面、つまりスイッチカバー14の表面14hよりもY軸マイナス方向側に突出する。また、回動ハンドル41は、接点が電路を導通するための操作であるオン操作(単に、「接点がオン操作」ということがある)されると、回動ハンドル41の少なくとも先端部41b1が第3開口部14a内に収められ、少なくとも先端部41b1が第3開口部14aの開口面から突出しないように設けられる。好適には、回動ハンドル41は、接点がオン操作されると、回動ハンドル41の先端部41b1全体、本実施の形態では回動ハンドル41全体が第3開口部14a内に収められ、先端部41b1全体又は回動ハンドル41全体が第3開口部14aの開口面から突出しないように設けられる。ここで、オフ操作とは、主に自動的に電路が遮断される操作であり、後述する、N相可動端子部62及びN相固定端子部67と、L相可動端子部64及びL相固定端子部69とが電気的に非接続となる操作である。また、オン操作とは、電路を導通するための主に人による操作であり、N相可動端子部62及びN相固定端子部67と、L相可動端子部64及びL相固定端子部69とが電気的に接続する操作である。なお、本実施の形態では、例えば商用電源が100Vの場合、N相可動端子部62及びN相固定端子部67と、L相可動端子部64及びL相固定端子部69とを用いることを例示した。また、本実施の形態では、商用電源が200Vの場合、N相可動端子部62及びN相固定端子部67の代わりにL相可動端子部及びL相固定端子部を用いてもよい。つまり、商用電源が200Vの場合、いずれの接点においてL相を用いてもよい。
【0036】
回動ハンドル41は、回動部41aと、延在部41bとを有する。
【0037】
回動部41aは、軸部41a1を中心として回動する。回動部41aの軸部41a1は、回動可能に本体ケース10に設けられている。回動部41aには、略U字状の押圧ばね58の一端部が連結されている。回動部41aは、作動板57に連結された押圧ばね58の他端部が、作動板57の回転とともに移動すると、押圧ばね58の一端部も連動して移動することで、軸部41a1を中心として回転する。例えば、接点がオフ操作されると、回動部41aは、軸部41a1を中心として時計回りに回動する。また、接点がオン操作されると、回動部41aは、軸部41a1を中心として反時計回りに回動する。
【0038】
延在部41bは、回動部41aから所定方向に延びる把持部でもある。延在部41bは、回動部41aの軸部41a1を中心として回動部41aの回転とともに回動する。
【0039】
接点がオフ操作された場合、延在部41bは、ケース5の表面から突出した姿勢となる。具体的には、延在部41bは回動部41aに対してY軸マイナス方向側に突出する姿勢となり、回動ハンドル41の先端部41b1である延在部41bの先端部41b1がスイッチカバー14の表面14hから飛び出た状態となる。
【0040】
接点がオン操作された場合、延在部41bは、第3開口部14a内に収められた状態となっている。延在部41bは、接点がオン操作された場合、延在部41bの先端部41b1の端面42bを除き、ケース5の表面と平行となる平面状の表面42aを有している。当該表面42aは、第3開口部14aから露出しており、X-Z平面と略平行である。表面42aは、平面上の面の一例である。
【0041】
延在部41bの表面42aは、ケース5の表面と面一、又は、第3開口部14aの開口面よりも奥行き方向(Y軸プラス方向)に位置している。本実施の形態では、接点がオン操作された場合、スイッチカバー14の表面14hは、延在部41bの表面42aと面一である。
【0042】
延在部41bの先端部41b1は、延在部41bの表面42aに対して傾斜した端面42b(先端部41b1の端面42b)を有する。接点がオン操作された場合、先端部41b1の端面42bは、Z軸プラス方向に沿って見たとき、延在部41bの表面42aに対して下り傾斜している。本実施の形態では、先端部41b1の端面42bは、曲面状である。具体的には、先端部41b1の端面42bは、Z軸プラス方向に向かうにつれて次第に急傾斜するような曲面状であるが、Z軸プラス方向に向かうにつれて次第になだらかに傾斜するような曲面状であってもよい。なお、先端部41b1の端面42bは、曲面状に限定されず、平面状であってもよい。延在部41bの先端部41b1の先端は、尖っている。
【0043】
回動部41aの軸部41a1である回動中心の回りには、捻りばねが配置されている。開閉ユニット40が作動して電力遮断状態になったとき、回動部41aつまり回動ハンドル41は、捻りばねの付勢力によって回動して、ケース5の表面から突出した状態となる。また、開閉ユニット40が作動して電力供給状態になったとき、回動ハンドル41は、捻りばねの付勢力に抗して回動し、回動ハンドル41の長手方向がケース5の表面と略平行な姿勢の状態(ケース5の表面から突出していない状態)となる。
【0044】
支持レバー56は、Y軸方向に沿って長尺であり、支持レバー56の中央部分に形成された軸部56aを中心に回動可能に本体ケース10に設けられている。支持レバー56の一端部は、作動部材59と係合可能に配置されている。
【0045】
作動板57には、回動ハンドル41に連結されている押圧ばね58の他端部が連結されている。作動板57の一端部は、回動ハンドル41の回動による押圧ばね58の押圧力によって、支持レバー56の一端部に圧接される。
【0046】
作動部材59は、支持レバー56と作動板57とに隣接して配置され、作動部材59の形成された軸部59aを中心に回動可能に本体ケース10に設けられている。また、作動部材59の後端部(Y軸プラス方向側の端部)は、圧接ばね60によって付勢されている。これにより、作動部材59は、圧接ばね60によって、軸部59aを中心に反時計回り方向に回動する方向に付勢されている。また、作動部材59は、Y軸方向の略中央部においてN相可動端子板61と連結されている。
【0047】
N相可動端子板61の一端部は、電源プラグ7の2つの板状の栓刃7aの一方と対応する受刃71と電気的に接続されている。また、N相可動端子板61の他端部には、N相可動端子部62が固定されている。N相可動端子板61は、圧接ばね65の付勢力によって、作動部材59に押し付けられている。N相可動端子板61及びN相可動端子部62は、電路の一部を構成する。
【0048】
また、圧接ばね60の付勢力によって作動部材59が軸部59aを中心として反時計回り方向に回動したとき、N相可動端子板61は、作動部材59による押さえが解放されることで、圧接ばね65の付勢力によって押し上げられる。このとき、N相可動端子部62は、N相固定端子部67から離間する。N相可動端子部62及びN相固定端子部67は、接点の一例である。
【0049】
L相可動端子板63の一端部は、電源プラグ7の2つの板状の栓刃7aの他方と対応する受刃71と電気的に接続されている。また、L相可動端子板63の他端部には、L相可動端子部64が固定されている。L相可動端子板63の中間部分は、作動部材59に押し付けられている。L相可動端子板63及びL相可動端子部64は、電路の一部を構成する。
【0050】
また、圧接ばね60の付勢力に抗して作動部材59が軸部59aを中心として時計回り方向に回動したとき、N相可動端子板61は、作動部材59による押さえられることで、圧接ばね65の付勢力に抗して押し下げられる。このとき、N相可動端子部62は、N相固定端子部67に接触する。
【0051】
N相固定端子板66の一端部には、N相固定端子部67がカシメ等をされることによって固定されている。N相固定端子板66の他端部は、本体ケース10に対して延出している。
【0052】
L相固定端子板68の一端部には、L相固定端子部69がカシメ等をされることによって固定されている。L相固定端子板68の他端部は、本体ケース10に対して延出している。
【0053】
N相可動端子部62は、作動部材59が軸部59aを中心として時計回り方向に回動したとき、N相可動端子部62が後方側(Y軸プラス方向側)に移動し、N相固定端子部67に当接することで電気的に接続される。また、N相可動端子部62は、作動部材59が軸部59aを中心として反時計回り方向に回動したとき、N相可動端子部62が作動部材59の後端部によって押し上げられて、N相可動端子部62が前方側(Y軸マイナス方向側)に移動し、N相固定端子部67と離間することで電気的に非接続となる。
【0054】
L相可動端子板63は、作動部材59が軸部59aを中心として反時計回り方向に回動したとき、作動部材59の後端部によって押し上げられて、L相可動端子部64が前方側(Y軸マイナス方向側)に移動し、L相固定端子部69から離間することで電気的に非接続となる。また、L相可動端子板63は、作動部材59が軸部59aを中心として時計回り方向に回動したとき、L相可動端子板63が作動部材59の後端部によって押し下げられて、L相可動端子部64が後方側(Y軸プラス方向側)に移動し、L相固定端子部69に当接することで電気的に接続される。L相可動端子部64及びL相固定端子部69も、接点の一例である。
【0055】
開閉ユニット40では、回路基板からの作動信号によってコイル53に電力供給されると、可動片55がコイル53の磁力によって吸着されて移動する。可動片55の移動によってトリガーレバーが押され、支持レバー56がトリガーレバーによって押されることで、支持レバー56が軸部56aを中心として反時計回り方向に回動する。支持レバー56の上端に支持されていた作動板57の一端部が外れることで、作動板57は押圧ばね58の押圧力によって反時計回り方向に回動する。このとき、回動ハンドル41は、押圧ばね58の反力と捻りばねの付勢力によって、回動ハンドル41が軸部41a1を中心として回動し、ケース5の表面から回動ハンドル41の先端部41b1が突出した状態になる。
【0056】
また、作動板57に対する支持レバー56の支持が外れたことで、作動板57によって時計回り方向に押されて支持されていた作動部材59が、圧接ばね60の付勢力によって反時計回り方向に回動する。これにより、圧接ばね65の付勢力によってN相可動端子板61が移動し、N相可動端子部62がN相固定端子部67から離間する。これと同時に、反時計回り方向に回動する作動部材59によって押されることで、L相可動端子板63が持ち上げられるように移動する。これにより、L相可動端子部64がL相固定端子部69から離間する。このようにN相可動端子部62及びL相可動端子部64がN相固定端子部67及びL相固定端子部69からそれぞれ離間することで、開閉ユニット40は閉路状態から開路状態に切り替わる。その結果、受刃71への電力供給路が遮断され、コンセント1から差込プラグを介して負荷に供給される電力がオフされることになる。異常状態が解除されて、回動ハンドル41が図4に示す状態から図3に示す状態に手動操作で戻されると、開閉ユニット40の内部の各構成部材も図4に示す状態から図3に示す状態に復帰し、開路状態から閉路状態に戻すことができる。
【0057】
[回動ハンドル41と第3開口部14aとの関係]
ここでは、回動ハンドル41と第3開口部14aとの関係について、図5を用いて説明する。図5は、実施の形態に係るコンセント1の回動ハンドル41等を示す部分拡大断面図である。
【0058】
コンセント1は、接点をオン操作すると、手動によるオフ操作ができ難いように構成されている。
【0059】
図5に示すように、第3開口部14aには、接点がオフ操作された場合にケース5の表面から突出し、接点がオン操作された場合に第3開口部14a内に収められる回動ハンドル41が配置されている。つまり、回動ハンドル41は、接点のオン操作がされると、回動ハンドル41の先端部41b1と第3開口部14a及び第2開口部11dのそれぞれの内壁面14a1、11d1との間に隙間Sを形成した状態で、回動ハンドル41の先端部41b1の端面42bが第3開口部14a及び第2開口部11dのそれぞれの内壁面14a1、11d1と対向して配置されている。言い換えれば、接点のオン操作がされると、回動ハンドル41の先端部41b1が内壁面14a1、11d1と対向する位置に移動することで、少なくとも、先端部41b1の端面42bは、第3開口部14a内に収められる。
【0060】
回動ハンドル41の接点がオン操作された場合、先端部41b1の端面42bと、第3開口部14a及び第2開口部11dのそれぞれの内壁面14a1、11d1との間には隙間Sが形成されている。このとき、ケース5の表面から第3開口部14aの奥行き方向に向かって先端部41b1の端面42bと内壁面14a1、11d1との間の距離が次第に短くなっている。具体的には、回動ハンドル41の延在部41bにおける先端部41b1の端面42bと第3開口部14a及び第2開口部11dのそれぞれの内壁面14a1、11d1との間隔は、Y軸プラス方向に向かって次第に狭まっている。そして、先端部41b1の尖った部分である先端41b3と、第2開口部11dの内壁面11d1との間隔が最も狭まっている。最も狭まっている当該間隔は、人の平均的な指の太さよりも狭い。
【0061】
本実施の形態では、第3開口部14aの内壁面14a1は、接点がオン操作のときに、延在部41bの端面42bと対向する面であるが、Z軸マイナス方向に向かって下り傾斜している傾斜面である。第3開口部14aの内壁面14a1は、第3開口部14aにおけるZ軸プラス方向側の端縁に形成されている。なお、第3開口部14aの内壁面14a1は、傾斜していなくてもよく、Y軸方向に沿って略平行な壁面であってもよい。
【0062】
内壁面14a1には、接点がオン操作された場合に先端部41b1の端面42bに向かって延びる、爪部14cが形成されている。具体的には、第3開口部14aの内壁面14a1は傾斜しているため、第3開口部14aの端縁となる。なお、本実施の形態では、内壁面14a1には、爪部14cが形成されているが、爪部14cが形成されていなくてもよい。
【0063】
回動ハンドル41の延在部41bにおける先端部41b1の先端41b3は、第3開口部14aの内周縁である内壁面14a1の爪部14cよりもY軸プラス方向側に配置されている。つまり、先端部41b1の先端41b3は、本体カバー11及びスイッチカバー14の表面14hよりもY軸プラス方向に奥まった位置に配置されている。このため、先端部41b1の先端41b3は、人の指、爪等を引っ掛け難い位置に配置されることになる。
【0064】
図5のように回動ハンドル41及び第3開口部14aを側面視した場合において、スイッチカバー14の表面14hから、先端部41b1の端面42bと内壁面11d1との間の距離が最も短くなる地点(本実施の形態では先端41b3)までの奥行き距離Aは、接点がオン操作された場合に、地点から内壁面11d1側の方向とは反対方向における先端部41b1の端面42bにおける投影距離Bよりも大きい。また、距離A及び投影距離Bは、隙間Sよりも大きくてもよい。
【0065】
<作用効果>
次に、本実施の形態におけるコンセント1の作用効果について説明する。
【0066】
上述したように、本実施の形態のコンセント1は、電源プラグ7の栓刃7aに接続される受刃71に給電するための電路を遮断又は導通させる接点と、開口部(第3開口部14a及び第2開口部11d)が形成されたケース5と、ケース5の表面から露出した状態で開口部に配置され、接点が電路を遮断又は導通させるための操作がされる回動ハンドル41とを備える。また、回動ハンドル41は、接点が電路を遮断するための操作であるオフ操作されると、ケース5の表面から回動ハンドル41の先端部41b1が突出する。そして、回動ハンドル41は、接点が電路を導通するための操作であるオン操作されると、回動ハンドル41の先端部41b1の端面42bが開口部の内壁面14a1、11d1と対向して配置され、ケース5の表面から開口部の奥行き方向に向かって先端部41b1の端面42bと内壁面14a1、11d1との間の距離が次第に短くなっている。
【0067】
これによれば、ケース5の表面から回動ハンドル41の先端部41b1が突出すると、人は、コンセント1を見た場合に、接点がオフ操作されていると認識することができる。また、回動ハンドル41の先端部41b1の端面42bが第3開口部14a及び第2開口部11dの内壁面14a1、11d1と対向して配置されると、人は、コンセント1を見た場合に、接点がオン操作されていると認識することができる。
【0068】
接点がオン操作された場合、回動ハンドル41の先端部41b1と、第3開口部14a及び第2開口部11dのそれぞれの内壁面14a1、11d1との間が狭まっているため、人は、この間に、容易に指等を突っ込み難くなっている。つまり、接点がオン操作された場合、人が指で回動ハンドル41を摘まんだり、引っ掛け難くなったりしている。
【0069】
これにより、コンセント1では、オン操作された接点を、手動によって容易にオフ操作することができ難くなる。手動による不用意な接点のオフ操作が繰返されてしまうことを抑制することができるため、接点の操作回数の増加を抑制することができる。
【0070】
したがって、このコンセント1によれば、接点(N相可動端子部62及びN相固定端子部67、L相可動端子部64及びL相固定端子部69)における発熱及びコンセント1の誤動作の発生を抑制することができる。
【0071】
また、本実施の形態のコンセント1において、先端部41b1の端面42bは、接点がオン操作された場合において、ケース5の表面に対して傾斜している。そして、ケース5の表面から、先端部41b1の端面42bと内壁面14a1、11d1との間の距離が最も短くなる地点までの奥行き距離Aは、接点がオン操作された場合に、地点から内壁面14a1、11d1側の方向とは反対方向における先端部41b1の端面42bにおける投影距離Bよりも大きい。
【0072】
これによれば、先端部41b1の先端41b3が第3開口部14aの開口面に対して奥行き方向に配置されることとなる。このため、人が指の爪等で先端部41b1に引っ掛け難くなっている。その結果、このコンセント1では、オン操作された接点を、手動によって、よりオフ操作することができ難くすることができる。
【0073】
また、本実施の形態のコンセント1において、回動ハンドル41の表面は、ケース5の表面と面一、又は、開口部の開口面よりも奥行き方向に位置している。
【0074】
これによれば、回動ハンドル41が第3開口部14aの開口面よりも奥まった位置に配置されているため、人が指の爪等を第3開口部14aに入れて回動ハンドル41に引っ掛け難くすることができている。このため、このコンセント1では、オン操作された接点を、手動によって、よりオフ操作することができ難くすることができる。
【0075】
また、本実施の形態のコンセント1において、回動ハンドル41は、接点がオン操作された場合、先端部41b1の端面42bを除き、ケース5の表面と平行となる平面状の表面42aを有する。
【0076】
これによれば、人が容易に回動ハンドル41を摘まみがたくすることができている。このため、このコンセント1では、オン操作された接点を、手動によって、よりオフ操作することができ難くすることができる。
【0077】
また、本実施の形態のコンセント1において、第3開口部14aの内壁面14a1には、接点がオン操作された場合、先端部41b1の端面42bに向かって延びる爪部14cが形成されている。
【0078】
これによれば、第3開口部14aの内壁面14a1と先端部41b1との間に例えば指の爪等を挿入しようとしても、爪部14cがこれを阻害することができる。また、例えば指の爪を先端部41b1に引っ掛けることができても、爪部14cの先端41b3が支点となることで、支点部分に大きな力が働くため、指の爪に大きな負荷が加わり、回動ハンドル41を回動させないようにすることができる。このため、このコンセント1では、オン操作された接点を、手動によって、よりオフ操作することができ難くすることができる。
【0079】
また、本実施の形態のコンセント1において、先端部41b1の端面42bは、曲面状である。
【0080】
これによれば、コンセント1が一般的な人の身長よりも高所に配置されている場合、手探りで回動ハンドル41を手動で操作する場合がある。この場合であっても、先端部41b1の端面42bを曲面状にすることで、人が手探りで作業しても、回動ハンドル41の位置を容易に認識することができるようになる。
【0081】
また、本実施の形態のコンセント1において、先端部41b1の端面42bと、開口部の内壁面14a1、11d1との間には隙間Sが形成されている。
【0082】
これによれば、回動ハンドル41の先端41b3が第3開口部14aと干渉せずに回動することができる。
【0083】
(その他の変形例)
以上、本開示に係るコンセントについて、上記各実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思い付く各種変形を実施の形態に施したものも、本開示の範囲内に含まれてもよい。
【0084】
例えば、本実施の形態に係るコンセント1において、接点がオン操作されることにより、N相可動端子部62及びN相固定端子部67が接触し(開路状態)、かつ、L相可動端子部64及びL相固定端子部69が接触すると(開路状態)、回動ハンドルの「入」という文字が表示された面がコンセント1から露出されてもよい。また、コンセント1において、接点がオフ操作されることにより、N相可動端子部62とN相固定端子部67とが離間(閉路状態)し、かつ、L相可動端子部64とL相固定端子部69とが離間する(閉路状態)と、回動ハンドルの「切」という文字が表示された面がコンセント1から露出されてもよい。これにより、人は、コンセントの状態が開路状態か閉路状態かを容易に認識することができる。
【0085】
また、本実施の形態に係るコンセント1において、例えば、爪部14cは、回動ハンドル41と接触しない(干渉しない)程度に内壁面11d1を含む延長線を超えるように延びていてもよい。このように、コンセント1は、接点をオン操作すると、手動によるオフ操作ができ難いように構成されている。
【0086】
また、本実施の形態に係るコンセント1aにおいて、例えば、図6に示す形態であってもよい。図6は、その他変形例に係るコンセント1aの回動ハンドル41等を示す部分拡大断面図である。爪部14c3は、回動ハンドル41と接触しない(干渉しない)程度に内壁面11d1を含む延長線を超えるように延びていてもよい。つまり、第3開口部14aの内壁面14a3は、回動ハンドル41が回動する際に回動ハンドル41の先端41b3の軌跡と接触しない(干渉しない)ように、反っていてもよい。このように、コンセント1aは、接点をオン操作すると、手動によるオフ操作ができ難いように構成されている。
【0087】
また、本実施の形態に係るコンセントにおいて、接点がオン操作されると手動によるオフ操作ができ難いように構成されていることを示したが、例えば、コンセントのメンテナンス時及び非常時等の特別な状況においては、コンセントの接点がオン操作されても、手動によるオフ操作ができてもよい。手動によるオフ操作は、例えば、工具を用いて回動ハンドルに引っ掛けることで回動ハンドルを回動させる操作、あるいは、工具を用いずに人の爪等で回動ハンドルに引っ掛けることで回動ハンドルを回動させる操作等である。特別な状況においては、このように工具又は人の爪を回動ハンドルに引っ掛けることで、回動ハンドルの先端部が突出することができるように、回動ハンドルを回動させることができてもよい。この場合、回動ハンドルには専用工具又は爪を引っ掛けるための凸状又は凹状の引っ掛け部が形成されていてもよく、当該引っ掛け部に引っ掛けられることで、回動ハンドルを引っ張って回動させることができてもよい。引っ掛け部は、例えば、先端部に形成されていてもよい。このように、手動によるオフ操作が可能となるため、非常時等の特別な状況においては、手動で回動ハンドルを回動させることができるため、一定の安全性を確保することができる。
【0088】
なお、上記の各実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
【符号の説明】
【0089】
1、1a コンセント
5 ケース
7 電源プラグ
7a 栓刃
11d 第2開口部(開口部)
11d1、14a1、14a3 内壁面
14a 第3開口部(開口部)
14c、14c3 爪部
14h 表面
41 回動ハンドル
41b1 先端部
42a 表面(平面状の面)
42b 端面
62 N相可動端子部(接点)
64 L相可動端子部(接点)
67 N相固定端子部(接点)
69 L相固定端子部(接点)
71 受刃
S 隙間
図1
図2
図3
図4
図5
図6