(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022093734
(43)【公開日】2022-06-23
(54)【発明の名称】外部刺激に応じるインジケータを含むパッケージング材料
(51)【国際特許分類】
B65D 65/40 20060101AFI20220616BHJP
【FI】
B65D65/40 D
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022077002
(22)【出願日】2022-05-09
(62)【分割の表示】P 2020502135の分割
【原出願日】2018-08-13
(31)【優先権主張番号】62/545,191
(32)【優先日】2017-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】508351303
【氏名又は名称】インターコンチネンタル グレート ブランズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ポール アンソニー ゼルファス
(72)【発明者】
【氏名】レオナルド スカローラ
(72)【発明者】
【氏名】スチュアート マッキントッシュ ブリース
(72)【発明者】
【氏名】パトリック ジュールズ ジョセフ ポワトヴァン
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー トーマス ウェーバー
(57)【要約】
【課題】外部刺激に応じるインジケータを含むパッケージング材料の提供。
【解決手段】食品を含む内容物を有するパッケージで使用するためのパッケージング材料であり、このパッケージング材料は、外部刺激に応じて第1の状態から第2の状態に転換可能な添加物を含む層と、上記層とパッケージの内容物との間に位置付け可能なバリア層と、を含む。バリア層は、内容物への上記添加物の拡散を制限する。本開示は、全般的には識別標識でパッケージ又は製品にマーキングすることに関し、特に、所望の表面上に識別標識を形成するために、インクレス印刷を使用してパッケージにマーキングする方法に関する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
明細書に記載の発明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、全般的には識別標識でパッケージ又は製品にマーキングすることに関し、特に、所望の表面上に識別標識を形成するために、インクレス印刷を使用してパッケージにマーキングする方法に関する。
【背景技術】
【0002】
食品パッケージング産業内では、近年、製造プロセス全体にわたってトレーサビリティを提供可能であることの重要性が増してきている。本明細書で使用するとき、トレーサビリティとは、例えばパッケージング材料の起源、製品プロセスパラメータ、パッケージングのためのパラメータ、及びパッケージングラインでの充填を追跡及び制御することができる可能性を指す。この情報は、内容物を有するパッケージに対して賞味期限を生成するために使用され得る。バリューチェーン全体にわたるトレーサビリティは、パッケージの迅速なリコールを容易にし、最終製品の高い品質を確保する可能性を高め、結局、消費者には安全性を、食品生産者には消費者の信頼を提供する。パッケージングのマーキングは、製造される各製品に追加の時間及びカスタマイズを必要とする複雑なプロセスである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
[発明の実施形態の簡単な説明]
本発明の一実施形態によれば、食品を含む内容物を有するパッケージで使用するためのパッケージング材料であり、このパッケージング材料は、外部刺激に応じて第1の状態から第2の状態に転換可能な添加物を含む層と、上記層とパッケージの内容物との間に位置付け可能なバリア層と、を含む。バリア層は、内容物への上記添加物の拡散を制限する。
【0004】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記バリア層は、内容物と直接接触して配置可能(arrangable)である。
【0005】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記層は、内容物と直接接触しない。
【0006】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記バリア層は、上記層に直接隣接して位置付けられている。
【0007】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、別の層を含み、上記別の層は、上記層と上記バリア層との間に配置されている。
【0008】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、バリア層は、アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、ポリ塩化ビニリデン(PVdC)、エチレンビニルアルコール、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンビニルアセテート、ポリエチレンメチルメタクリレート、ポリエチレンアクリル酸、ポリエチレンメタクリレート、ポリビニルアルコール、アイオノマー、アクリル樹脂、層状ケイ酸塩を含有するコーティングのうちの少なくとも1つを含む。
【0009】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記添加物は、上記第1の状態において第1の色を、上記第2の状態において第2の色を有し、上記第1の色は上記第2の色とは異なっている。
【0010】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記第1の状態において、上記添加物は無色である。
【0011】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記添加物は、上記第2の状態において識別標識を形成するように構成されている。
【0012】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記識別標識は画像を含む。
【0013】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記識別標識は多色構成を有する。
【0014】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記外部刺激は、放射線、光、及び熱から選択される。
【0015】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記添加物はジアセチレン化合物を含む。
【0016】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、パッケージは、第1のパッケージ及び第2のパッケージを含み、上記層は上記第1のパッケージの一部であり、上記バリア層は上記第2のパッケージの一部である。
【0017】
別の実施形態によれば、食品用途で使用するための多層パッケージング材料は、第1の層と、第2の層と、上記第1の層及び上記第2の層の少なくとも一方に隣接して位置付けられた中間層と、を含む。中間層は、外部刺激に応じて第1の状態から第2の状態に転換可能な添加物を含む。
【0018】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記第1の層、第2の層、及び中間層のうちの少なくとも1つはポリマー層である。
【0019】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記ポリマー層は、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンビニルアセテート、ポリエチレンメチルメタクリレート、ポリエチレンアクリル酸、ポリエチレンメタクリレート、ポリビニルアルコール、アイオノマー、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0020】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記中間層は、上記第1の層を上記第2の層に接着する接着層である。
【0021】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記接着層は無溶媒ラミネート接着剤を含む。
【0022】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記接着層は溶媒系ラミネート接着剤を含む。
【0023】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記接着層は水性ラミネート接着剤を含む。
【0024】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記ラミネート接着剤層は、ポリエーテルウレタン接着剤、ポリエステル接着剤、ポリエステルウレタン接着剤、及びアクリル系接着剤のうちの少なくとも1つを含む。
【0025】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記中間層は放射線硬化性接着剤を含む。
【0026】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記添加物は、上記第1の状態において第1の色を、上記第2の状態において第2の色を有し、上記第1の色は上記第2の色とは異なっている。
【0027】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記第1の状態において、上記添加物は無色である。
【0028】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記添加物は、上記第2の状態において識別標識を形成するように構成されている。
【0029】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記識別標識は画像を含む。
【0030】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記識別標識は多色構成を有する。
【0031】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記外部刺激は、放射線、光、及び熱から選択される。
【0032】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記添加物はジアセチレン化合物を含む。
【0033】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記添加物は、上記中間層内に封入されている。
【0034】
別の実施形態によれば、食品を含む内容物を有するパッケージで使用するためのパッケージング材料であり、このパッケージング材料は、パッケージング材料の層に結合した添加物を含む。添加物は、外部刺激に応じて第1の状態から第2の状態に転換可能である。添加物は、パッケージング材料の上記層の一部又は複数部分のみに結合している。
【0035】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、パッケージング材料は、少なくとも1つのポリマー層を含む。
【0036】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記ポリマー層は、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンビニルアセテート、ポリエチレンメチルメタクリレート、ポリエチレンアクリル酸、ポリエチレンメタクリレート、ポリビニルアルコール、アイオノマー、又はこれらの組み合わせから選択される。
【0037】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記添加物を含有するパッケージング材料の上記一部又は複数部分は、縦方向に概ね平行な方向に延在する。
【0038】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記添加物は、パッケージング材料の上記一部又は複数部分の上にパターンで配置されている。
【0039】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、パッケージング材料は、パターン化された押出及びラミネーションプロセスを介して製造されている。
【0040】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、パッケージング材料は、パターン化された共押出プロセスを介して製造されている。
【0041】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、パッケージング材料は、押出コーティングプロセスを介して製造されている。
【0042】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記添加物は、上記第1の状態において第1の色を、上記第2の状態において第2の色を有し、上記第1の色は上記第2の色とは異なっている。
【0043】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記第1の状態において、上記添加物は無色である。
【0044】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記添加物は、上記第2の状態において識別標識を形成するように構成されている。
【0045】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記識別標識は画像を含む。
【0046】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記識別標識は多色構成を有する。
【0047】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記外部刺激は、放射線、光、及び熱から選択される。
【0048】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記添加物はジアセチレン化合物を含む。
【0049】
別の実施形態によれば、パッケージにマーキングする方法は、外部刺激に応じて第1の状態から第2の状態に転換可能な添加物を含むパッケージング材料をパッケージに形成することと、上記パッケージを封止することと、上記添加物の少なくとも一部を活性化して、上記パッケージ上に識別標識を形成することと、を含む。
【0050】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記添加物の少なくとも一部を上記活性化することは、上記形成すること及び封止することのうちの少なくとも一方の間にパッケージングライン上で行われる。
【0051】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、パッケージにマーキングする方法は連続プロセスである。
【0052】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、パッケージにマーキングする方法は断続プロセスである。
【0053】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記添加物を上記活性化することは、上記形成すること、位置付けること、及び封止することのすべてと共にパッケージングライン上で行われる。
【0054】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記添加物を活性化して識別標識を形成することは、放射線、光、及び熱のうちの少なくとも1つを上記添加物に適用することを含む。
【0055】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記添加物を活性化して識別標識を形成することは、上記添加物を含む上記パッケージの表面の上でレーザーを移動させることを含む。
【0056】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記添加物は、上記第1の状態において第1の色を、上記第2の状態において第2の色を有し、上記第1の色は上記第2の色とは異なっている。
【0057】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記第1の状態において、上記添加物は無色である。
【0058】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記識別標識は画像を含む。
【0059】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記識別標識は多色構成を有する。
【0060】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記添加物はジアセチレン化合物を含む。
【0061】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、消耗品を上記パッケージに結合させることを含み、上記添加物を活性化して上記識別標識を形成することは、上記消耗品を上記パッケージに上記結合させることの後に行われる。
【0062】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、消耗品を上記パッケージに結合させることを含み、上記添加物を活性化して上記識別標識を形成することは、上記消耗品を上記パッケージに結合させることの前に行われる。
【0063】
更に別の実施形態によれば、パッケージは、所望の形状に形成されたパッケージング材料を含む。パッケージング材料は、外部刺激に応じて第1の状態から第2の状態に転換可能な添加物を含む。少なくとも1つの製品は、上記少なくとも1つの製品への上記添加物の移行量が所望の閾値未満に維持されるように、パッケージング材料に対して位置付けられている。
【0064】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記所望の閾値は10ppb以下である。
【0065】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、紙材料が、上記少なくとも1つの製品への上記移行量を上記所望の量未満に維持するように、上記添加物と上記少なくとも1つの製品との間に位置付けられている。
【0066】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記紙材料は、上記少なくとも1つの製品の周囲にラッパーとして配設されている。
【0067】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、クリアランスが、上記少なくとも1つの製品への上記移行量を上記所望の量未満に維持するように、上記パッケージング材料と上記少なくとも1つの製品との間に配置されている。
【0068】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記添加物は、上記第2の状態において識別標識を形成するように構成されている。
【0069】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記識別標識は画像を含む。
【0070】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記識別標識は多色構成を有する。
【0071】
上述の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、上記外部刺激は、放射線、光、及び熱から選択される。
特定の実施形態では、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
食品を含む内容物を有するパッケージで使用するためのパッケージング材料であって、前記パッケージング材料が、
外部刺激に応じて第1の状態から第2の状態に転換可能な添加物を含む層と、
前記層と前記パッケージの前記内容物との間に位置付け可能なバリア層であって、前記バリア層が、前記内容物への前記添加物の拡散を制限する、バリア層と、を含む、パッケージング材料。
(項目2)
前記バリア層が、前記内容物と直接接触して配置可能である、項目1に記載のパッケージング材料。
(項目3)
前記層が、前記内容物と直接接触しない、項目1に記載のパッケージング材料。
(項目4)
前記バリア層が、前記層に直接隣接して位置付けられている、項目1に記載のパッケージング材料。
(項目5)
別の層を更に含み、前記別の層が、前記層と前記バリア層との間に配置されている、項目1に記載のパッケージング材料。
(項目6)
前記バリア層が、アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、ポリ塩化ビニリデン(PVdC)、エチレンビニルアルコール、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンビニルアセテート、ポリエチレンメチルメタクリレート、ポリエチレンアクリル酸、ポリエチレンメタクリレート、ポリビニルアルコール、アイオノマー、アクリル樹脂、層状ケイ酸塩を含有するコーティングのうちの少なくとも1つを含む、項目1に記載のパッケージング材料。
(項目7)
前記添加物が、前記第1の状態において第1の色を、前記第2の状態において第2の色を有し、前記第1の色は前記第2の色とは異なっている、項目1に記載のパッケージング材料。
(項目8)
前記第1の状態において、前記添加物が無色である、項目7に記載のパッケージング材料。
(項目9)
前記添加物が、前記第2の状態において識別標識を形成するように構成されている、項目1に記載のパッケージング材料。
(項目10)
前記識別標識が画像を含む、項目9に記載のパッケージング材料。
(項目11)
前記識別標識が多色構成を有する、項目9に記載のパッケージング材料。
(項目12)
前記外部刺激が、放射線、光、及び熱から選択される、項目1に記載のパッケージング材料。
(項目13)
前記添加物がジアセチレン化合物を含む、項目1に記載のパッケージング材料。
(項目14)
前記パッケージが、第1のパッケージ及び第2のパッケージを含み、前記層が前記第1のパッケージの一部であり、前記バリア層が前記第2のパッケージの一部である、項目1に記載のパッケージング材料。
(項目15)
食品用途で使用するための多層パッケージング材料であって、
第1の層と、
第2の層と、
前記第1の層及び前記第2の層の少なくとも一方に隣接して位置付けられた中間層であって、前記中間層が、外部刺激に応じて第1の状態から第2の状態に転換可能な添加物を含む、中間層と、を含む、多層パッケージング材料。
(項目16)
前記第1の層、第2の層、及び中間層のうちの少なくとも1つがポリマー層である、項目15に記載の多層パッケージング材料。
(項目17)
前記ポリマー層が、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンビニルアセテート、ポリエチレンメチルメタクリレート、ポリエチレンアクリル酸、ポリエチレンメタクリレート、ポリビニルアルコール、アイオノマー、又はこれらの組み合わせから選択される、項目16に記載の多層パッケージング材料。
(項目18)
前記中間層が、前記第1の層を前記第2の層に接着する接着層である、項目15に記載の多層パッケージング材料。
(項目19)
前記接着層が無溶媒ラミネート接着剤を含む、項目18に記載の多層パッケージング材料。
(項目20)
前記接着層が溶媒系ラミネート接着剤を含む、項目18に記載の多層パッケージング材料。
(項目21)
前記接着層が水性ラミネート接着剤を含む、項目18に記載の多層パッケージング材料。
(項目22)
前記ラミネート接着剤層が、ポリエーテルウレタン接着剤、ポリエステル接着剤、ポリエステルウレタン接着剤、及びアクリル系接着剤のうちの少なくとも1つを含む、項目18に記載の多層パッケージング材料。
(項目23)
前記中間層が放射線硬化性接着剤を含む、項目15に記載の多層パッケージング材料。
(項目24)
前記添加物が、前記第1の状態において第1の色を、前記第2の状態において第2の色を有し、前記第1の色は前記第2の色とは異なっている、項目15に記載の多層パッケージング材料。
(項目25)
前記第1の状態において、前記添加物が無色である、項目24に記載の多層パッケージング材料。
(項目26)
前記添加物が、前記第2の状態において識別標識を形成するように構成されている、項目15に記載の多層パッケージング材料。
(項目27)
前記識別標識が画像を含む、項目26に記載のパッケージング材料。
(項目28)
前記識別標識が多色構成を有する、項目25に記載のパッケージング材料。
(項目29)
前記外部刺激が、放射線、光、及び熱から選択される、項目15に記載の多層パッケージング材料。
(項目30)
前記添加物がジアセチレン化合物を含む、項目15に記載の多層パッケージング材料。
(項目31)
前記添加物が、前記中間層内に封入されている、項目15に記載の多層パッケージング材料。
(項目32)
食品を含む内容物を有するパッケージで使用するためのパッケージング材料であって、前記パッケージング材料が、
前記パッケージング材料の層に結合した添加物であって、前記添加物が、外部刺激に応じて第1の状態から第2の状態に転換可能である、添加物を含み、
前記添加物が、前記パッケージング材料の前記層の一部又は複数部分のみに結合している、パッケージング材料。
(項目33)
前記パッケージング材料が、少なくとも1つのポリマー層を含む、項目32に記載のパッケージング材料。
(項目34)
前記ポリマー層が、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンビニルアセテート、ポリエチレンメチルメタクリレート、ポリエチレンアクリル酸、ポリエチレンメタクリレート、ポリビニルアルコール、アイオノマー、又はこれらの組み合わせから選択される、項目33に記載のパッケージング材料。
(項目35)
前記添加物を含有する前記パッケージング材料の前記一部又は複数部分が、縦方向に概ね平行な方向に延在する、項目32に記載のパッケージング材料。
(項目36)
前記添加物が、前記パッケージング材料の前記一部又は複数部分の上にパターンで配置されている、項目32に記載のパッケージング材料。
(項目37)
前記パッケージング材料が、パターン化された押出及びラミネーションプロセスを介して製造されている、項目32に記載のパッケージング材料。
(項目38)
前記パッケージング材料が、パターン化された共押出プロセスを介して製造されている、項目32に記載のパッケージング材料。
(項目39)
前記パッケージング材料が、押出コーティングプロセスを介して製造されている、項目32に記載のパッケージング材料。
(項目40)
前記添加物が、前記第1の状態において第1の色を、前記第2の状態において第2の色を有し、前記第1の色は前記第2の色とは異なっている、項目32に記載のパッケージング材料。
(項目41)
前記第1の状態において、前記添加物が無色である、項目40に記載のパッケージング材料。
(項目42)
前記添加物が、前記第2の状態において識別標識を形成するように構成されている、項目32に記載のパッケージング材料。
(項目43)
前記識別標識が画像を含む、項目42に記載のパッケージング材料。
(項目44)
前記識別標識が多色構成を有する、項目42に記載のパッケージング材料。
(項目45)
前記外部刺激が、放射線、光、及び熱から選択される、項目32に記載のパッケージング材料。
(項目46)
前記添加物がジアセチレン化合物を含む、項目32に記載のパッケージング材料。
(項目47)
パッケージにマーキングする方法であって、
外部刺激に応じて第1の状態から第2の状態に転換可能な添加物を含むパッケージング材料をパッケージに形成することと、
前記パッケージを封止することと、
前記添加物の少なくとも一部を活性化して、前記パッケージ上に識別標識を形成することと、を含む、方法。
(項目48)
前記添加物の少なくとも一部を前記活性化することが、前記形成すること及び封止することのうちの少なくとも一方の間にパッケージングライン上で行われる、項目47に記載の方法。
(項目49)
前記パッケージにマーキングする方法が連続プロセスである、項目48に記載の方法。
(項目50)
前記パッケージにマーキングする方法が断続プロセスである、項目48に記載の方法。
(項目51)
前記添加物を前記活性化することが、前記形成すること、位置付けること、及び封止することのすべてと共にパッケージングライン上で行われる、項目47に記載の方法。
(項目52)
前記添加物を活性化して識別標識を形成することが、放射線、光、及び熱のうちの少なくとも1つを前記添加物に適用することを含む、項目47に記載の方法。
(項目53)
前記添加物を活性化して識別標識を形成することが、前記添加物を含む前記パッケージの表面の上でレーザーを移動させることを含む、項目47に記載の方法。
(項目54)
前記添加物が、前記第1の状態において第1の色を、前記第2の状態において第2の色を有し、前記第1の色は前記第2の色とは異なっている、項目47に記載の方法。
(項目55)
前記第1の状態において、前記添加物が無色である、項目54に記載の方法。
(項目56)
前記識別標識が画像を含む、項目47に記載の方法。
(項目57)
前記識別標識が多色構成を有する、項目47に記載の方法。
(項目58)
前記添加物がジアセチレン化合物を含む、項目47に記載の方法。
(項目59)
消耗品を前記パッケージに結合させることを更に含み、前記添加物を活性化して前記識別標識を形成することが、前記消耗品を前記パッケージに前記結合させることの後に行われる、項目47に記載の方法。
(項目60)
消耗品を前記パッケージに結合させることを更に含み、前記添加物を活性化して前記識別標識を形成することが、前記消耗品を前記パッケージに結合させることの前に行われる、項目47に記載の方法。
(項目61)
パッケージであって、
所望の形状に形成されたパッケージング材料であって、前記パッケージング材料が、外部刺激に応じて第1の状態から第2の状態に転換可能な添加物を含む、パッケージング材料と、
前記パッケージング材料に対して位置付けられた少なくとも1つの製品であって、その結果、前記少なくとも1つの製品への前記添加物の移行量が所望の閾値未満に維持される、少なくとも1つの製品と、を含む、パッケージ。
(項目62)
前記所望の閾値が10ppb以下である、項目61に記載のパッケージ。
(項目63)
紙材料が、前記少なくとも1つの製品への前記移行量を前記所望の量未満に維持するように、前記添加物と前記少なくとも1つの製品との間に位置付けられている、項目61に記載のパッケージ。
(項目64)
前記紙材料が、前記少なくとも1つの製品の周囲にラッパーとして配設されている、項目63に記載のパッケージ。
(項目65)
クリアランスが、前記少なくとも1つの製品への前記移行量を前記所望の量未満に維持するように、前記パッケージング材料と前記少なくとも1つの製品との間に配置されている、項目61に記載のパッケージ。
(項目66)
前記添加物が、前記第2の状態において識別標識を形成するように構成されている、項目61に記載のパッケージング材料。
(項目67)
前記識別標識が画像を含む、項目66に記載のパッケージング材料。
(項目68)
前記識別標識が多色構成を有する、項目66に記載のパッケージング材料。
(項目69)
前記外部刺激が、放射線、光、及び熱から選択される、項目61に記載のパッケージング材料。
【0072】
これら及び他の実施形態を以下に詳述する。
【0073】
本明細書に組み込まれ、かつその一部を成す添付図面は、本開示のいくつかの態様を具体化するとともに、本記載と併せて、本開示の原理を説明するのに役立つ。図面中、
【図面の簡単な説明】
【0074】
【
図1A】一実施形態による色変化組成物の上面図である。
【0075】
【
図1B】一実施形態による色変化組成物の断面図である。
【0076】
【
図2】一実施形態によるパッケージの斜視図である。
【0077】
【
図3】一実施形態によるパッケージング材料の断面図である。
【0078】
【
図4】別の実施形態によるパッケージの断面図である。
【0079】
【
図5】一実施形態によるパッケージの断面図である。
【0080】
【
図6A】一実施形態による、ウェット及びドライ接着ラミネーションシステムの概略図である。
【
図6B】一実施形態による、ウェット及びドライ接着ラミネーションシステムの概略図である。
【0081】
【
図7】一実施形態による、多層パッケージング材料を製造するための共押出ダイの概略図である。
【0082】
【
図8A】一実施形態による、多層パッケージング材料を製造するための押出コーティングシステムの概略図である。
【0083】
【
図8B】一実施形態による、多層パッケージング材料を製造するための押出ラミネーションシステムの概略図である。
【0084】
【
図9】一実施形態による、変色性添加物を含むパッケージング材料の層の上面図である。
【0085】
【
図10】一実施形態による、縦方向に垂直な平面内で取られたパッケージング材料の断面図である。
【0086】
【
図11】一実施形態による、パッケージを形成するためのパッケージングシステムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0087】
発明を実施するための形態は、図面を参照して、一例として、本発明の実施形態を利点及び特徴と共に説明する。
【0088】
変色性組成物20は、食品若しくは可食物用途、又はそれに関連するパッケージング用途を含むがこれらに限定されない、様々な用途で使用するように適合され得る。変色性組成物20の例を
図1A及び
図1Bに示す。示されるように、組成物20は、典型的には、担体材料22と、担体材料22に組み込まれた、24で概略的に示される添加物など、少なくとも1つの構成要素と、を含む。担体材料22は、白色、透明、金属化、着色、有色、窓付き、単一、二重、又は三重であってもよい。更に、添加物24は、任意の好適なプロセスを介して担体材料22に組み込まれてもよい。例えば、添加物は、担体材料22に封入、埋め込み、共押出、バイインジェクション、ダイインジェクション、ブロー成形、サンドイッチコーティング、又は表面若しくは裏面塗布されてもよい。
【0089】
担体材料22が液体である実施形態では、顔料、分子、又は結晶の形態の添加物24が液体内に分散される。液体担体材料の例としては、ワニス、コーティング、及びラッカーが挙げられる。添加物は、印刷のために従来のインクに組み込まれてもよく、又は後の段階で再活性化され得るスポットワニスとして使用されてもよい。更に、液体担体材料22は、着色、非着色、水性、溶媒、紫外線、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。別の実施形態では、担体材料は、樹脂、ポリマー、モノマー、接着剤又はデンプンなど、加工された材料から選択されてもよく、添加物24は、その中に埋め込まれる。添加物24は複数の粒子として示されているが、本明細書において任意の好適な形態の添加物が企図されることを理解されたい。
【0090】
一実施形態では、変色性添加物24は、ジアセチレン化合物を含む。本発明で使用することができるジアセチレンカルボン酸化合物の例としては、12,14-ヘキサコサジイン二酸、11,13-テトラコサジイン二酸、10,12-ドコサジイン二酸、9,11-エイコサジイン二酸、8,10-オクタデカジイン二酸、7,9-ヘキサデカジイン二酸、6,8-テトラデカジイン二酸、5,7ドコサジイン二酸、4,6デカジイン二酸、3,5-オクタジイン二酸、2,4-ヘキサジイン二酸、10,12-ペンタコサジイン酸、5,7-ドデカジイン酸、4,6-ドデカジイン酸、5,7-エイコサジイン酸、6,8-ヘンエイコサジイン酸、8,10-ヘンエイコサジイン酸、12,14-ヘプタコサジイン酸、2,4-ヘプタデカジイン酸、4,6-ヘプタデカジイン酸、5,7-ヘキサデカジイン酸、10,12-ヘンエイコサアジイン酸(heneicosaadiynoicacid)、10,12-ノナコサジイン酸、10,12-ヘプタコサジイン酸、10,12-オクタデカジイン酸、10,12-ペンタコサジイン酸、10,12-トリコサジイン酸、6,8-ノナデカジイン酸、5,7-オクタデカジイン酸、10,12-オクタデカジイン酸、5,7-テトラデカジイン酸、10,12-ペンタコサジイン酸、及び10,12-ドコサジイン二酸が挙げられ、これらの誘導体が特に好ましい。ジアセチレン化合物がジカルボン酸及びその誘導体である場合、ジアセチレン化合物は、n及び/又はアルキル鎖長に関して、対称又は非対称のいずれかであり得る。好ましいジアセチレン類は、ジアセチレン単位、すなわち、T=(CH2)n-(C=O)-Q1R1に関して対称である。
【0091】
代替的に、添加物24は、光、特にレーザー光に直接反応する他の色変化化学物質を含み得る。このような化学物質の例としては、金属オキシアニオン、特にモリブデン酸塩及びホウ酸塩が挙げられる。添加物は、セルロース及びその誘導体、グルコース、サッカロース、スクロース、マルトデキストリン、ラクトース、デンプン、デキストロース及びポリデキストロース、並びにガム類を含む、多糖類、炭水化物、糖類などの炭化剤を含んでもよい。別の実施形態では、添加物は、重炭酸ナトリウム及び炭酸ナトリウムなどの金属塩を含んでもよい。更に別の実施形態では、添加物は、ロイコ染料及び電荷移動剤などの色形成剤を含んでもよい。これらは、光又は熱による酸又は塩基の発生剤と組み合わせて使用することができる。特に好ましい光酸発生剤としては、スルホニウム塩又はヨードニウム塩などの「オニウム型」が挙げられる。光酸発生剤の更なる例としては、ジノニルナフタレンジスルホン酸及びトシレートのアミン付加物などの芳香族スルホン酸のアミン付加物が挙げられる。他の酸発生「オニウム」化合物としては、硫酸、リン酸、リン酸水素、リン酸二水素、及びホウ酸のアンモニウム塩及びアミン塩が挙げられる。しかしながら、本明細書では、任意の好適な添加物が企図される。
【0092】
添加物24は、例えば、
図1Bに示されるように、担体材料22の露出した上面26など、担体材料22の表面に概ね隣接して配置され得、又は代替的に、例えば均質になど、担体材料22の厚さ全体にわたって分散され得る。単一の添加物のみが図に示されているが、複数の異なる種類の添加物が単一の変色性組成物20に形成されてもよいことを理解されたい。更に、このような実施形態では、複数の添加物のそれぞれに関連する色は、第1の状態及び第2の状態のそれぞれにおいて同じであっても異なっていてもよい。
【0093】
添加物24は、第1の状態と第2の状態との間の転換を起こしやすい。添加物24は、典型的には、第1の状態において第1の色を、第2の状態において第2の色を有し、第2の色は第1の色とは異なる。更に、第1の状態又は第2の状態のいずれかにおいて、添加物24は、無色、透明、又は周囲の担体材料22と同じ色であり得ることを理解されたい。変色性組成物20は、例えば顔料又は有色材料など、一定の状態に留まる他の構成要素を追加で含み得ることを理解されたい。
【0094】
変色性組成物20は、追加材料を塗布しない、オンデマンドのエネルギー印加型の画像生成を含む、インクレス印刷などのプロセスで使用され得る。一実施形態では、変色性組成物20中の少なくとも1種類の添加物24は、赤外光、又は可視スペクトル若しくは紫外スペクトルのいずれかの範囲内の光を含む、光の照射時など、それへのエネルギーの印加に応じて第1の状態と第2の状態との間を転換する、すなわち、色を変化させるように構成されている。代替的に、添加物24は、例えば、他の種類の電磁放射線、又は電子ビームによってエネルギー印加されたときに色を変化させるように構成されてもよい。従来の変色性組成物では、1種類以上の添加物24は、典型的には、エネルギー印加される前に無色又は透明であり、エネルギー印加されると、それに印加された入射エネルギーの1つ以上のパラメータ及び担体材料に応じて、複数の色のうちの1つに色を変化させる。本明細書に図示及び記載される変色性組成物20は、単なる例に過ぎないと意図され、第1の状態と第2の状態との間を転換可能な任意の種類の変色性組成物は、本開示の範囲内であると見なされることを理解されたい。
【0095】
ここで
図2を参照すると、例えば可食物又は菓子など、1つ以上の食品を囲むように構成されたパッケージ30の例が示されている。例示された非限定的な実施形態では、パッケージ30は、パッケージ30内に自由な向きで含まれる糖菓片など、1つ以上の製品片を収容及び/又は分配するために使用される。38に破線で示される糖菓片は、任意のサイズ、形状、又は構成であり得る。複数の糖菓片を参照して記載されているが、パッケージ30は、使用のために離脱又は分離されることができる部分を有する1つ以上の製品を含んでもよいことが企図される。
【0096】
示されるように、パッケージ30は、例えばポリプロピレンなどの薄膜の可撓性材料から形成され得る概ね細長い管状の本体32を含む。しかしながら、剛性材料もまた、本開示の範囲内である。パッケージ30は、密封して閉鎖されている対向端部34及び36を含む。パッケージ30の端部34及び36を封止可能に閉鎖するために、様々な従来技術が知られている。これらの技術は、端部を圧着封止すること、及び端部を加熱封止することを含み得る。封止部は、パッケージを密閉して封止し、それにより、出荷中及び使用前にその中に収容された糖菓片38を保護するようなものである。パッケージを開放し、その中に収容されている1つ以上の糖菓片38を分配するために、端部34、36の一方を本体32から分離させて開放端部を形成してもよい。本明細書に図示及び記載されるパッケージ30は、単なる例に過ぎないと意図され、任意の形状を有し、1つ以上の食品を実質的に囲むように動作可能な任意の材料から形成された任意の種類のパッケージが、本明細書において企図されることを理解されたい。
【0097】
一実施形態では、パッケージ30の少なくとも一部は、パッケージ30の外側に見える変色性組成物20を含む。変色性組成物20のすべて又は一部は、第1の状態と第2の状態との間を転換されて、例えば、パッケージ30又はその内容物に関してなどの情報を提供し得る。変色性組成物20は、パッケージング又は分配プロセス中に任意の様々な場所又は段階において第1の状態と第2の状態との間を転換され得る。一実施形態では、変色性組成物20のすべて又は一部は、1つ以上の物品のパッケージング中に第1の状態から第2の状態に転換され得る。変色性組成物20の様々な部分が、同じプロセス内の異なる段階で、又は異なるプロセス内で変化させられる実施形態もまた、本開示の範囲内である。例えば、一実施形態では、変色性組成物20の第1の部分は、パッケージングプロセスより前に転換されて、製造業者又は製造プロセスに関連付けられた一般的な情報など、第1の情報を生成し、変色性組成物20の第2の部分は、パッケージングプロセス内で転換されて、製造年月日などの固有の情報を示すなど、第2の情報を提供する。
【0098】
本明細書において標識とも呼ばれる情報は、変色性組成物20へのエネルギーの印加を介して、文字、数字、符号若しくは記号、又は画像及びマーキングなどの任意の識別特徴を形成するように生成され得る。熱及び/又はエネルギーの印加は、所望の標識を生成するように制御及び/又は操作され得ることを理解されたい。代替的に、添加物24は、1つ以上の情報を表す所望の形状でパッケージング30内に埋め込まれてもよい。このような実施形態では、標識は、単に、添加物24を含む組成物20の全領域にわたる熱及び/又はエネルギーの印加時にのみ、生成される。更に、生成された情報は、単一の色を含んでもよく、又は代替的に、パッケージ30の隣接する表面から区別可能な複数の色を含んでもよい。
【0099】
変色性組成物20は、パッケージ30の外面上に貼り付けられた、例えばフィルム又はテープなどの別個の構成要素であり得る。代替的に、変色性組成物20は、パッケージ30の材料に組み込まれてもよい。例えば、
図3は、パッケージ30の材料40の一部の断面図を示す。示されるように、40で概略的に示されるパッケージ30の材料は、重なり合う構成で配置された複数の層を含む。例示された非限定的な実施形態では、パッキング材料40の複数の層は、例えばパッケージ30の外側に概ね隣接して配置された、第1の層42と、パッケージ30の内側に概ね隣接するなど、第1の層42に隣接して配置された第2の層44と、第1の層42と第2の層44との間に介在する中間層46と、を含む。一実施形態では、中間層46は接着材料を含む。本明細書に図示及び記載される複数の層は一例であると意図され、2つ以上の任意の数の層を有するパッケージング材料40は、本開示の範囲内である。
【0100】
第1及び第2の層42、44は、同じ材料から又は異なる材料から形成されたポリマー層であり得、中間接着剤層46は、無溶媒、溶媒系、又は水性のラミネート接着剤など、ラミネート接着剤を含み得る。好適なラミネート接着剤の例としては、ポリエーテルウレタン接着剤、ポリエステル接着剤、ポリエステルウレタン接着剤、及びアクリル系接着剤が挙げられるが、これらに限定されない。しかしながら、中間層46もまた、ポリマー材料から形成されてもよい。一実施形態では、接着剤層46は、例えば、接着剤層46を担体材料22として使用し、第1の状態と第2の状態との間を転換するように構成された添加物24を接着剤層46に組み込むことなどによって、変色性組成物20として構成されてもよい。これに合わせて、接着剤層46を硬化させるための放射線、熱又は他の種類のエネルギーの印加は、添加物24のすべて又は一部に第1の状態と第2の状態との間を転換させてもよい。変色性組成物20は接着剤層46に組み込まれているものとして説明されているが、変色組成物20は、材料40の複数の層のいずれかに形成されてもよいことを理解されたい。
【0101】
一実施形態では、添加物24は、パッケージ30内の製品38に向かって接触する添加物24の移行量が、10ppb以下など、所望の閾値未満であるように、パッケージング材料40の層42、44、46のうちの1つに組み込まれる。一実施形態では、移行量は、製品38と添加物24を含む隣接するパッケージング材料との間の距離又はクリアランス47を維持することによって達成される。添加物24の粒子は、製品38に接触するように間隙内の空気を介して拡散することはできない。別の実施形態では、材料の層が、添加物粒子24と製品38との間に配設されてもよい。材料の層は、粒子の移行を所望の閾値未満に制限することができる任意の好適な材料であり得る。しかしながら、材料の層は、添加物24の移行をすべて制限する必要はない。一実施形態では、材料の層は、製品38の周囲にラッパーを形成する紙又はプラスチックを含む。代替的に、又は加えて、紙は、添加物24と製品38との間にある位置でパッケージング材料40に組み込まれてもよい。
【0102】
別の実施形態では、少なくとも1つのバリア層が、変色性組成物20とパッケージ30内に収容された1つ以上の食品との間に位置付けられる。
図3の非限定的な実施形態では、第2の層44が、バリア層として構成され得る。しかしながら、材料40内の任意の層は、その層が変色性組成物20に直接隣接しているかどうかにかかわらず、バリア層として構成されてもよい。一実施形態では、変色性添加物24は、例えば、添加物24をバリア材料とブレンドし、続いて、ブレンド物から層を作成することによって、バリア層内に直接埋め込まれてもよい。このような実施形態では、添加物24は、担体材料22の厚さの一部のみに形成され得、その結果、添加物24と製品との間にあるバリア材料の部分がバリア層として機能する。代替的に、バリア層は、パッケージ30の内面上に貼り付けられた、例えばフィルム又はテープなどの別個の構成要素であり得る。
【0103】
少なくとも1つのバリア層は、変色性組成物20の添加物24中の任意の通常移動可能な化学物質の拡散を妨げる、すなわち完全に制限する、ことを意図するものである。添加物24を含む層とパッケージ30内の製品との間にバリア層を含むことにより、パッケージ30の内部表面は、パッケージ30内に収容された消耗品と直接接触することが可能になり、それにより、パッケージ30を形成するために使用する全体的な形状及び材料において柔軟性が高まる。バリア層に使用するのに好適な材料の例としては、アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、ポリ塩化ビニリデン(PVdC)、エチレンビニルアルコール、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンビニルアセテート、ポリエチレンメチルメタクリレート、ポリエチレンアクリル酸、ポリエチレンメタクリレート、ポリビニルアルコール、アイオノマー、アクリル樹脂、層状ケイ酸塩を含有するコーティングが挙げられるが、これらに限定されない。
【0104】
別の用途では、
図4に示される、1つ以上の食品を収容する複数のパッケージ30が、二次の外側パッケージ48の中空内側の内部などに配置されてもよい。外側パッケージ48は、その販売中に複数の内側パッケージ30を一緒に保持するように構成されている。外側パッケージ48の少なくとも一部は、外側パッケージ48の外側に見える変色性組成物20を含む。前述したように、変色性材料20の一部は、第1の状態と第2の状態との間を転換されて、パッケージ48及び/又はその内容物に関して情報を提供し得る。情報は、変色性組成物20への熱又はエネルギーの印加を介して、例えば文字、数字、符号若しくは記号、又は画像などの任意の識別特徴を形成するように生成され得、また1つ以上の別個の色を含み得る。このような実施形態では、内側パッケージ30は、その中に形成された変色性組成物20を含み得るが、含まなくてもよい。加えて、変色性組成物20が外側パッケージング48に貼り付けられる実施形態では、外側パッケージ48の変色性組成物20の添加物24と内側パッケージ30内に収容された製品との間に配設された、内側パッケージ30のパッケージング材料40は、製品を汚染から保護するためのバリア層として機能する。
【0105】
ここで
図6~
図8を参照すると、前述したように、変色性組成物20は、パッケージング材料40に組み込まれ得る。パッケージング材料40が多層構造を有する実施形態では、複数の層は、任意の好適なプロセスを介して別個に又は同時に形成されてもよい。好適な製造プロセスの例としては、例えば、接着ラミネーション、押出コーティング、又は押出ラミネーションが挙げられるが、これらに限定されない。
図6A及び
図6Bを参照すると、接着ラミネーションを介してパッケージング材料40を形成するためのシステムの例が示されている。例示された非限定的な実施形態では、パッケージング材料40は、第1の層52及び第2の層54を含む。しかしながら、前述したように、任意の数の層を有するパッケージング材料40は、本開示の範囲内である。更に、パッケージング材料40の層52、54のうちの1つは、変色性添加物24を含む。第1の層52及び第2の層54は、例えば押出プロセスを介してなど、個別に形成される。次いで、形成された層52、54は、互いにラミネートされて、パッケージング材料40を形成する。このラミネーションは、「ウェット」接着ラミネーションプロセス(
図6A)又は「ドライ」接着ラミネーションプロセス(
図6B)のいずれかを介して行われ得る。いずれのシステムにおいても、接着材料又はコーティング56は、材料の層のうちの1つに、それが別の層又は材料と組み合わされる前に塗布される。接着剤は、隣接する層が組み合わされるときに湿潤状態又は乾燥状態であり得る。
【0106】
代替的に、パッケージング材料40は、共押出プロセスを介して形成され得る。
図7を参照すると、共押出システム60は、第1の層52を押出成形するための第1の押出機62a、第2の層54を押出成形するための第2の押出機62b、及び第3の層56を押出成形するための第3の押出機62cなど、複数の別個の押出機を含み得る。図に示されるように、各押出機62a~62cのダイは、所望の形状を有する押出物64a~64cを形成する。押出物64がダイを通過するとき、ダイの相対的な構成は、押出物を所望の方法で互いに隣接させる。結果として、パッケージング材料40の層は、システム60から同時にかつ単一の本体66として排出される。
【0107】
押出コーティングプロセスでは、
図8Aに示されるように、押出機から、又は代替的に共押出システム60から出力された変色性組成物20などの押出物66は、基材又はフィルム68の単一層に接着され得る。接着剤は、例えばコーティング又は別の層などの形態で、基材68に塗布されて、押出物66を基材68に結合する。押出物66及びフィルム68は、一対のローラ67、69の間などに形成された間隙に供給され得、そこでそれらがラミネートされて、押出物66は基材68に接着される。
【0108】
押出コーティングと同様に、押出ラミネーションプロセスでは、接着材料が上に配設されているフィルム68の二次基材もまた、押出物66の反対側に適用される。
図8Bに示すように、基材68a、68b、及び押出物66のそれぞれは、ローラ67、69の間の間隙に供給される。ローラ67、69は、基材68a、68bを押出物66の主表面と接触するように移動させて、多層状材料を形成する。パッケージング材料40が共押出されるか、又は接着ラミネーションを介して形成されるかにかかわらず、複数の層のうちの1つは、その中に含まれる少なくとも1種類の添加物24を有する。添加物24を含有する層は、ポリマー層であってもよい。ポリマー層に適した材料の例としては、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンビニルアセテート、ポリエチレンメチルメタクリレート、ポリエチレンアクリル酸、ポリエチレンメタクリレート、ポリビニルアルコール、アイオノマー、又はこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0109】
図9及び
図10に最もよく示される一実施形態では、例えば層54などの層内での添加物24の位置合わせは、制御され得る。例えば、層54は、所望の幅Wを有する押出機ダイから押出成形され得るが、添加物24の幅Waは、層54の幅の一部のみに等しいものであり得る。一実施形態では、添加物24は、縦方向、すなわち、押出機ダイを通る層の移動方向に平行に延在するバンド又はストリップを形成するように層54内に配置され得る。別の実施形態では、添加物24は、層54の1つ以上の部分にわたってパターンで配置され得る。しかしながら、添加物24の位置合わせが制御される(すなわち、添加物が、対応する層又は担体材料の全体にわたって延在する訳ではない)任意の好適な構成が、本明細書において企図される。
【0110】
変色性組成物20を含むパッケージング材料40が、例えばパッケージ30又はパッケージ48などのパッケージを形成するために使用されるとき、材料40は、典型的には、変色性組成物の少なくとも一部が第1の状態で、パッケージングシステムに提供される。第1の状態では、添加物24は、典型的には無色若しくは透明であり、又は隣接する材料と同じ色であり得る。結果として、パッケージング材料40内の第1の状態の添加物24は、いかなるマーキングも識別標識も提供しない。パッケージングライン又はシステム70の例を
図11に示す。示されるように、パッケージングシステム70は、典型的には、所望の形状に形成するためにパッケージング材料40の一片を受容するように構成された第1のシステム72を含む。所望の形状は、典型的には、例えば概ね中空の内側などを有する、74で示されるパッケージ又は容器の形態であり、その内部に1つ以上の物品が配置され得る。
【0111】
第1のシステム72の下流は、78で概略的に示される1つ以上の食品をパッケージ74の中空内側の内部に位置付けるように構成された第2のシステム76である。収容する物品78をパッケージ74内に装填した後、パッケージ74は第3のシステム80に提供され、パッケージ74は、その中に物品を保持するように封止される。一実施形態では、第1、第2、及び第3のシステム72、76、80は、連続パッケージングライン70を形成するように配置される。第1、第2、及び第3のシステム72、76、80は、別個のシステムとして本明細書に図示及び記載されるが、システムのうちの2つ以上が統合される実施形態もまた、本明細書において企図される。更に、パッケージング材料をパッケージに形成すること、1つ以上の内容物をパッケージ内に位置付けること、及びパッケージのすべて又は一部を封止することは、パッケージングライン70内で任意の順序で行われ得ることを理解されたい。一実施形態では、パッケージングシステム70は、縦型製袋充填包装機、横型製袋充填包装機、又は熱式製袋充填包装機のうちの1つを含む。
【0112】
一実施形態では、少なくとも1種類の添加物24は、パッケージシステム70内で第1の状態から第2の状態に転換されて、パッケージ74上に標識又は他の識別マーク若しくは画像を形成する。標識は、放射線を印加することによって、又は例えばレーザーなどによって生成される熱パターンによって、形成される。レーザーは、形成する標識に関連付けられた情報を内包するモジュールを含むデジタルインターフェースを有し得る。一実施形態では、エネルギーが、所望の形状を有するパッケージ74に形成されるパッケージング材料40内の添加物24に印加される。標識の形成は、パッケージ74が1つ以上の物品78で充填される前又は後のいずれかに行われ得る。一実施形態では、標識は、パッケージ74がその中に物品78を収容するように封止された後に形成され得る。パッケージングプロセス中に、パッケージング材料40に結合しれた添加物24の転換を介して各パッケージ74に標識を適用することによって、標識は、パッケージ間で容易に変化させられ得る。
【0113】
本明細書に図示及び記載されるような変色性組成物20を含むパッケージは、パッケージが識別標識でマーキングされるとき及び方法について柔軟性を提供する更なる利点を有する。したがって、一般的なフィルム又は他の変色性組成物は、複数種類の製品と共に使用するように適合され得、製品固有の情報は、機械を介して生成され得る。このようなプロセスを通じて、製品固有の情報、更には製造された各個別ユニットに固有の情報も、パッケージに追加され得る。一般的なフィルムの使用は、製品固有のパッケージングフィルムを排除することによって在庫管理を単純化し、更に、製品間のシステム切り替えのためのダウンタイムを排除することによって効率を高める。結果として、パッケージング及びマーキングのプロセスに関連した廃棄物の総量が低減される。
【0114】
本明細書は、実施例を使用して、最良の態様など本発明を開示するものであり、また、当業者が本発明を作製し、使用できるようにするものである。本発明の特許を受けることができる範囲は特許請求の範囲によって定められ、当業者が想到する他の実施例を含み得る。かかる他の実施例は、それらが特許請求の範囲の文言と異ならない構造的要素を有する場合、又は特許請求の範囲の文言と実質的に差異のない同等の構造的要素を含む場合は、特許請求の範囲の範囲内とする。
【0115】
引用された特許、特許出願、及び他の文献のすべては、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。しかしながら、本願中の用語が、組み込まれた参考文献と相反する、すなわち矛盾する場合、本願の用語は、組み込まれた参考文献の矛盾する用語よりも優先される。
【0116】
本明細書に開示されたすべての範囲は端点を含み、端点は、独立して互いに組み合わせることができる。本明細書に開示された各範囲は、開示された範囲内に存在する任意の点又は部分範囲の開示を構成する。
【0117】
用語「a」及び「an」及び「the」、並びに本発明を記載する文脈における同様の指示対象の使用は(特に以下の特許請求の範囲の文脈において)、本明細書に別途記載のない限り、又は文脈に明らかな矛盾がない限り、単数及び複数の両方を包含するものと解釈されるものとする。更に、本明細書における用語「第1」、「第2」などは、任意の数量又は重要性を示すのではなく、むしろ、ある要素と別の要素とを区別することに留意されたい。量に関連して使用される修飾語句「約」は、明記された値を含み、文脈によって明らかに理解される意味を有する(例えば、明記された量は、特定の量の測定に伴う誤差の程度を含む)。
【外国語明細書】