(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022093737
(43)【公開日】2022-06-23
(54)【発明の名称】外倒し窓
(51)【国際特許分類】
E06B 3/38 20060101AFI20220616BHJP
E05F 1/12 20060101ALI20220616BHJP
E05D 7/086 20060101ALI20220616BHJP
【FI】
E06B3/38
E05F1/12
E05D7/086
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022077035
(22)【出願日】2022-05-09
(62)【分割の表示】P 2018024318の分割
【原出願日】2018-02-14
(71)【出願人】
【識別番号】000210986
【氏名又は名称】中央発條株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】神谷 信邦
(57)【要約】
【課題】 ヒンジ装置を備える外倒し窓の一例を開示する。
【解決手段】 外倒し窓のヒンジ装置10において、捻りばね13は、障子3が閉位置にあるときには、障子3を開位置側に回転させる向きの弾性力を第2ブラケット部12に作用させる。捻りばね13は、障子3が開位置にあるときには、障子3を閉位置側に回転させる向きの弾性力を第2ブラケット部12に作用させる。これにより、障子3が閉位置から開位置に向けて揺動変位する開作動の途中において、捻りばね13が第2ブラケット部12に作用させる弾性力の向きが反転する。つまり、開作動中において、弾性力の向きが反転した時(以下、反転時という。)以降、捻りばね13は、障子3に対して閉力を作用させる。したがって、反転時以降においては、障子3の揺動変位速度上昇が抑制される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓開口を縁取る窓枠、前記窓開口を閉じる閉位置と当該窓開口を開く開位置との間で揺動変位可能な障子を備える外倒し窓において、
前記窓枠の下部と前記障子の下部とを揺動可能に連結するヒンジ装置とを備え、
前記ヒンジ装置は、
前記窓枠に固定される第1ブラケット部と、
前記障子に固定される第2ブラケット部であって、揺動中心軸線を中心に回転可能に前記第1ブラケット部に支持された第2ブラケット部と、
前記第2ブラケット部の回転変位に応じて捻り弾性変形する捻りばねであって、一端が前記第1ブラケット部に直接的又は間接的に連結され、他端が前記第2ブラケット部に直接的又は間接的に連結された捻りばねとを備え、
前記捻りばねは、前記障子が前記閉位置にあるときには、前記障子を前記開位置側に回転させる向きの弾性力を前記第2ブラケット部に作用させ、
さらに、前記捻りばねは、前記障子が前記開位置にあるときには、前記障子を前記閉位置側に回転させる向きの弾性力を前記第2ブラケット部に作用させるように構成されている外倒し窓。
【請求項2】
前記捻りばねは、
揺動中心軸線方向一端側から当該揺動中心軸線方向他端側に延びるとともに、前記第2ブラケット部の回転変位に応じて捻り弾性変形するトーション部、
前記トーション部の延び方向一端側に設けられ、当該延び方向と交差する方向に延びて前記第1ブラケット部に係止された第1連結部、並びに
前記トーション部の延び方向他端側に設けられ、当該延び方向と交差する方向に延びて前記第2ブラケット部に係止された第2連結部を有して構成され、
さらに、前記トーション部、前記第1連結部及び前記第2連結部は、金属製の一体成形品である請求項1に記載の外倒し窓。
【請求項3】
前記第2ブラケット部の回転を阻害する力を当該第2ブラケット部に作用させるダンパーを備える請求項1又は2に記載の外倒し窓。
【請求項4】
前記第1ブラケット部に設けられ、前記障子が前記開位置を越えて開くことを規制するストッパを備える請求項1ないし3のいずれか1項に記載の外倒し窓。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、外倒し窓に関する。
【背景技術】
【0002】
外倒し窓とは、障子が下端側を中心として倒れるように開く窓である。通常の外倒し窓では、窓枠の左右に円筒状のダンパーが設けられている。各ダンパー内には、障子を開く向きの弾性力を発揮するコイルばねが収納されている。つまり、障子は、それらダンパーが発揮する弾性力を利用して開き始める。
【0003】
障子は、蝶番等のヒンジ装置を介して窓枠に連結されている。例えば、特許文献1に記載の蝶番は、捻りばねを内蔵している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、新規な外倒し窓の一例を開示する。因みに、特許文献1には、当該蝶番を外倒し窓に適用する旨の記載又は示唆はない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
窓開口を縁取る窓枠、窓開口を閉じる閉位置と当該窓開口を開く開位置との間で揺動変位可能な障子を備える外倒し窓において、窓枠の下部と障子の下部とを揺動可能に連結するヒンジ装置とを備え、ヒンジ装置は、例えば、窓枠(1)に固定される第1ブラケット部(11)と、障子(3)に固定される第2ブラケット部(12)であって、揺動中心軸線(Lo)を中心に回転可能に第1ブラケット部(11)に支持された第2ブラケット部(12)と、第2ブラケット部(12)の回転変位に応じて捻り弾性変形する捻りばね(13)であって、一端が第1ブラケット部(11)に直接的又は間接的に連結され、他端が第2ブラケット部(12)に直接的又は間接的に連結された捻りばね(13)とを備えている。
【0007】
そして、捻りばね(13)は、障子(3)が閉位置にあるときには、障子(3)を開位置側に回転させる向きの弾性力を第2ブラケット部(12)に作用させ、さらに、捻りばね(13)は、障子(3)が開位置にあるときには、障子(3)を閉位置側に回転させる向きの弾性力(以下、閉力という。)を第2ブラケット部(12)に作用させるように構成されていることが望ましい。
【0008】
これにより、障子(3)が閉位置から開位置に向けて揺動変位する開作動の途中において、捻りばね(13)が第2ブラケット部(12)に作用させる弾性力の向きが反転する。つまり、開作動中において、弾性力の向きが反転した時(以下、反転時という。)以降、捻りばね(13)は、障子(3)に対して閉力を作用させる。
【0009】
したがって、反転時以降においては、障子(3)の揺動変位速度上昇が抑制される。延いては、当該ヒンジ装置は、外倒し窓に適したヒンジ装置となり得る。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図3】実施形態に係る第1ブラケット部を示す図である。
【
図4】実施形態に係る第2ブラケット部を示す図である。
【
図5】実施形態に係る第2ブラケット部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の「発明の実施形態」は、本願発明の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
【0012】
なお、各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載されたものである。本明細書に記載された発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。
【0013】
少なくとも符号を付して説明した部材又は部位は、「1つの」等の断りがある場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。
【0014】
(第1実施形態)
<1.外倒し窓等の概要>
図1に示されるヒンジ装置10は、外倒し窓に適用されるヒンジ装置である。外倒し窓は、窓枠1及び障子3等を少なくとも備える。
【0015】
窓枠1は、窓開口を縁取る枠体である。障子3は、窓開口を閉じる閉位置と当該窓開口を開く開位置との間で揺動する部材である。ヒンジ装置10は、窓枠1の下部と障子3の下部とを揺動可能に連結する。つまり、外倒し窓とは、障子3が下端側を中心として倒れるように開く窓である。
【0016】
<2.ヒンジ装置>
本実施形態に係るヒンジ装置10は、紙面左側の第1ヒンジ装置10Aと紙面右側の第2ヒンジ装置10Bとが一体化されたヒンジ装置である。このため、当該ヒンジ装置10は、
図1に示されるように、長手方向中央に対して対称な構造となっている。
【0017】
第1ヒンジ装置10A及び第2ヒンジ装置10Bそれぞれは、
図2に示されるように、第1ブラケット部11、第2ブラケット部12及び捻りばね13等を少なくとも備えて構成されている。
【0018】
第2ヒンジ装置10Bは、第1ヒンジ装置10Aと対称な構造である。つまり、第2ヒンジ装置10Bに用いられる第1ブラケット部11、第2ブラケット部12及び捻りばね13等は、第1ヒンジ装置10Aに用いられる第1ブラケット部11、第2ブラケット部12及び捻りばね13等と対称な構造である。以下の説明は、第1ヒンジ装置10Aの説明である。
【0019】
図1に示されるように、第1ブラケット部11は窓枠1に固定される。第2ブラケット部12は障子3に固定される。当該第2ブラケット部12は、揺動中心軸線Loを中心に回転可能に第1ブラケット部11に支持される。
【0020】
すなわち、第1ブラケット部11は、
図3に示されるように、筒状の筒部11A及び窓枠1に固定されるフランジ部11B等を有している。筒部11Aは、円筒部11C及び角筒部11D等を有する。
【0021】
円筒部11Cは円形の穴が設けられた部位である。角筒部11Dは多角形状(本実施形態では、六角形)の穴が設けられた部位である。円筒部11Cと角筒部11Dとは、それぞれの中心軸線が一致するように直列に並んでいる。
【0022】
本実施形態に係る第1ブラケット部11は、円筒部11C、角筒部11D及びフランジ部11Bが金属又は樹脂にて一体成形された一体成形品である。第2ブラケット部12は、
図4及び
図5に示されるように、円柱部12A及び基部12B等を有する。
【0023】
円柱部12Aは、
図6に示されるように、円筒部11Cの内周面と滑り接触可能な状態で円筒部11Cに嵌り込む部位である。基部12Bは障子3に固定される部位である。したがって、円柱部12Aが円筒部11Cに対して回転することにより、障子3が窓枠1に対して揺動可能となる。
【0024】
捻りばね13は、第2ブラケット部12の回転変位に応じて捻り弾性変形する弾性部材である。つまり、捻りばね13は、障子3の揺動変位に応じて弾性変形量が変化することにより、第2ブラケット部12を介して障子3に力を作用させる。
【0025】
因みに、
図6中、符号131が付された捻りばね13は、第1ヒンジ装置10Aに用いられる捻りばねである。
図6中、符号132が付された捻りばね13は、第2ヒンジ装置10Bに用いられる捻りばねである。
【0026】
捻りばね13、つまり捻りばね131は、
図7に示されるように、トーション部13A、第1連結部13B及び第2連結部13C等を有して構成されている。トーション部13Aは、揺動中心軸線Lo方向一端側から当該揺動中心軸線Lo方向他端側に延びている。
【0027】
第1連結部13Bは、トーション部13Aの延び方向一端側(
図7の紙面左側)に設けられている。第2連結部13Cは、トーション部13Aの延び方向他端側(
図7の紙面右側)に設けられている。
【0028】
第1連結部13Bは、
図1に示されるように、トーション部13Aの延び方向と交差する方向に延びて間接的に第1ブラケット部11に係止されている。具体的には、第1連結部13Bは、係止用ブラケット部11Eを介して第1ブラケット部11に係止されている。
【0029】
係止用ブラケット部11Eは、第1ブラケット部11に固定されている。当該第1ブラケット部11には、第1連結部13Bが貫通可能な貫通穴が設けられている。そして、第1連結部13Bの先端側は、当該貫通穴に嵌り込んで係止用ブラケット部11Eに係止されている。
【0030】
第2連結部13Cは、トーション部13Aの延び方向と交差する方向に延びて間接的に第2ブラケット部12に係止されている。すなわち、捻りばね13、つまり捻りばね131の第2連結部13Cは、
図7に示されるように、第2ヒンジ装置10Bの第2ブラケット部12(以下、右側第2ブラケット部12ともいう。)に係止されている。
【0031】
右側第2ブラケット部12は、ベース部14(
図2参照)を介して第1ヒンジ装置10Aの第2ブラケット部12(左側第2ブラケット部12ともいう。)に連結固定されている。つまり、2つの第2ブラケット部12は、ベース部14を介して一体化されている。
【0032】
換言すれば、右側第2ブラケット部12は、左側第2ブラケット部12の一部を構成する。したがって、第2連結部13Cは、右側第2ブラケット部12及びベース部14を介して間接的に左側第2ブラケット部12に係止された構成となる。
【0033】
このため、捻りばね13、つまり捻りばね131のトーション部13Aは、左側第2ブラケット部12の回転変位に応じて捻り弾性変形する。なお、トーション部13A、第1連結部13B及び第2連結部13Cは、1本のばね鋼鋼材等の金属材が折り曲げられて成形された一体成形品である。
【0034】
捻りばね131は、障子3が閉位置にあるときには、障子3を開位置側に回転させる向きの弾性力を左側第2ブラケット部12に作用させる。さらに、捻りばね131は、障子3が開位置にあるときには、障子3を閉位置側に回転させる向きの弾性力を左側第2ブラケット部12に作用させる。
【0035】
なお、第2ヒンジ装置10Bは第1ヒンジ装置10Aと対称な構成であるので、捻りばね132も捻りばね131と同様な作動となる。すなわち、捻りばね132は、障子3が閉位置にあるときには、障子3を開位置側に回転させる向きの弾性力を右側第2ブラケット部12に作用させる。
【0036】
捻りばね132は、障子3が開位置にあるときには、障子3を閉位置側に回転させる向きの弾性力を右側第2ブラケット部12に作用させる。つまり、捻りばね131、132のトーション部13Aは、障子3が閉位置から開位置に揺動する途中において、捻りの向きが反転する。
【0037】
図2に示されるように、少なくとも第1ヒンジ装置10Aはダンパー15を備える。ダンパー15は、
図6に示されるように、第1ブラケット部11に設けられ、第2ブラケット部12の回転を阻害する力を当該第2ブラケット部12に作用させる。
【0038】
具体的には、ダンパー15は、第1ブラケット部11の角筒部11Dに挿入されている。ダンパー15のハウジング15Aは、角筒部11Dと合同な断面形状である。このため、ハウジング15Aは、第1ブラケット部11に係合した状態となり、回転不可な状態となる。
【0039】
ダンパー15の先端には、角柱状の突起部15Bが設けられている。第2ブラケット部12の円柱部12Aには、当該突起部15Bが係合可能に嵌り込む穴部12C(
図4参照)が設けられている。
【0040】
突起部15Bはハウジング15Aに対して回転可能である。ハウジング15A内には、突起部15Bの回転を抑制するダンピング機構(図示せず。)が設けられている。このため、ダンパー15は、第2ブラケット部12の回転を阻害する力を発揮する。
【0041】
図8に示されるように、第1ブラケット部11にはストッパ16が設けられている。ストッパ16は、障子3が開位置を越えて更に開くことを規制するための部位である。本実施形態に係るストッパ16は、ベース部14に接触したときに障子3が開くことを規制する。
【0042】
なお、カバー17は、捻りばね131、132等を覆う部材である。当該カバー17は、左側第2ブラケット部12及び右側第2ブラケット部12に固定される。このため、カバー17は、ベース部14と協働して左側第2ブラケット部12と右側第2ブラケット部12とを一体化する。
【0043】
<3.ヒンジ装置の特徴>
捻りばね131は、障子3が閉位置にあるときには、障子3を開位置側に回転させる向きの弾性力を左側第2ブラケット部12に作用させる。捻りばね131は、障子3が開位置にあるときには、障子3を閉位置側に回転させる向きの弾性力を左側第2ブラケット部12に作用させる。
【0044】
捻りばね132は、障子3が閉位置にあるときには、障子3を開位置側に回転させる向きの弾性力を右側第2ブラケット部12に作用させる。捻りばね132は、障子3が開位置にあるときには、障子3を閉位置側に回転させる向きの弾性力を右側第2ブラケット部12に作用させる。
【0045】
これにより、障子3が閉位置から開位置に向けて揺動変位する開作動の途中において、捻りばね131、132が右側第2ブラケット部12及び左側第2ブラケット部12に作用させる弾性力の向きが反転する。
【0046】
つまり、開作動中において、弾性力の向きが反転した時(以下、反転時という。)以降、捻りばね131、132は、障子3に対して閉力を作用させる。したがって、反転時以降においては、障子3の揺動変位速度上昇が抑制される。
【0047】
トーション部13A、第1連結部13B及び第2連結部13Cは、金属製の一体成形品であるので、捻りばね131、132の生産性が低下することを抑制される。
ダンパー15が設けられているので、障子3の揺動速度が過度に大きくなることが抑制され得る。
【0048】
さらに、ストッパ16が設けられているので、障子3が過度に開いてしまうことが抑制される。
(その他の実施形態)
上述の実施形態に係るヒンジ装置10は、第1ヒンジ装置10Aと第2ヒンジ装置10Bとが一体化された構成であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、当該ヒンジ装置10は、例えば、1つのヒンジ装置にて構成されたものであってもよい。
【0049】
上述の実施形態に係る第2連結部13Cは、例えば、右側第2ブラケット部12及びベース部14を介して間接的に左側第2ブラケット部12に係止された構成であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、第2連結部13Cは、直接的に左側第2ブラケット部12に係止された構成であってもよい。
【0050】
上述の実施形態では、右側第2ブラケット部12と左側第2ブラケット部12とがベース部14を介して一体化されていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、ベース部14が廃止され、障子3を介して右側第2ブラケット部12と左側第2ブラケット部12とが一体化された構成であってもよい。
【0051】
上述の実施形態に係るヒンジ装置10では、ダンパー15及びストッパ16が設けられていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、ヒンジ装置10は、ダンパー15及びストッパ16のうち少なくとも一方が廃止された構成であってもよい。
【0052】
上述の実施形態に係るヒンジ装置10では、第1ブラケット部11にダンパー15が設けられていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、ヒンジ装置10は、第2ブラケット部12にダンパー15が設けられた構成であってもよい。
【0053】
上述の実施形態では、第2ブラケット部12に円柱部12Aが設けられ、当該円柱部12Aが第1ブラケット部11の円筒部11Cに嵌り込む構成であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。
【0054】
すなわち、例えば、第1ブラケット部11に円柱部12Aが設けられ、かつ、第2ブラケット部12に円筒部11Cが設けられ、当該円柱部12Aが円筒部11Cに嵌り込む構成であってもよい。
【0055】
さらに、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0056】
1… 窓枠 3…障子 10… ヒンジ装置
10A… 第1ヒンジ装置 10B…第2ヒンジ装置
11… 第1ブラケット部 12…第2ブラケット部
13… 捻りばね 13A…トーション部
13B… 第1連結部 13C…第2連結部
14… ベース部 15…ダンパー 16… ストッパ
17… カバー