(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022093762
(43)【公開日】2022-06-24
(54)【発明の名称】荷物の搬入方法及び車
(51)【国際特許分類】
B60R 5/04 20060101AFI20220617BHJP
B65G 67/04 20060101ALI20220617BHJP
【FI】
B60R5/04 Z
B65G67/04
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020206395
(22)【出願日】2020-12-14
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】520491931
【氏名又は名称】ジオクシーズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【弁理士】
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】小林 正和
【テーマコード(参考)】
3D022
3F076
【Fターム(参考)】
3D022BA20
3D022BB03
3D022BB04
3D022BC09
3F076CA04
3F076DA07
3F076DA28
(57)【要約】 (修正有)
【課題】荷物の搬入が容易な荷物の搬入方法を提供する。
【解決手段】荷物の搬入方法は、移動体10の移動部を車Cの荷台から第1の台11の車の長手方向の長さ分突出させ、突出した移動体の移動部に第1の台を介して第1の荷物を載せ、その後、第1の荷物を載せた第1の台を移動体の移動部を介して車の荷台へ移動させ、移動後、第1の荷物を載せた第1の台を移動体の移動部から上方へ離間させて保持し、離間後、移動体の移動部を車の荷台から第2の台12の車の長手方向の長さ分突出するように移動させ、移動後、移動体の移動部から離間させた第1の荷物を載せた第1の台を移動体の移動部に当接させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車の荷台に取り付けられた移動自在な移動体の移動部に第1、第2の台を介して荷物を載せる荷物の搬入方法であって、
前記移動体の移動部を前記車の荷台から前記第1の台の車の長手方向の長さ分突出させ、突出した前記移動体の移動部に前記第1の台を介して第1の荷物を載せ、
その後、前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部を介して前記車の荷台へ移動させ、
移動後、前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部から上方へ離間させて保持し、
離間後、前記移動体の移動部を前記車の荷台から前記第2の台の車の長手方向の長さ分突出するように移動させ、
移動後、前記移動体の移動部から離間させた前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部に当接させ、
その後、突出した前記移動体の移動部に前記第2の台を介して第2の荷物を載せ、
その後、前記第2の荷物を載せた前記第2の台及び前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部を介して前記車の荷台へ移動させる
ことを特徴とする荷物の搬入方法。
【請求項2】
車の荷台に取り付けられた移動自在な移動体の移動部に第1、第2の台を介して荷物を載せる荷物の搬入方法であって、
前記移動体の移動部を前記車の荷台から前記第1の台の車の長手方向の長さ分突出させ、突出した前記移動体の移動部に前記第1の台を介して第1の荷物を載せ、
その後、前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部を介して前記車の荷台へ移動させ、
移動後、前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部から上方へ離間させて保持し、
離間後、前記移動体の移動部を前記車の荷台から前記第2の台の車の長手方向の長さ分突出するように移動させ、
移動後、突出した前記移動体の移動部に前記第2の台を介して第2の荷物を載せ、
その後、前記移動体の移動部から離間させた前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部に当接させ、
その後、前記第2の荷物を載せた前記第2の台及び前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部を介して前記車の荷台へ移動させる
ことを特徴とする荷物の搬入方法。
【請求項3】
移動体の移動部には、前記移動体の移動部が車の荷台から離脱しないように、移動体突出防止手段が設けられている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の荷物の搬入方法。
【請求項4】
移動体は、移動する移動部と、この移動部を移動方向に案内する案内部とを有し、
第1の台の車の長手方向の長さと第2の台の車の長手方向の長さは、同じであり、
前記移動部の先端が車の荷台から前記第1の台及び前記第2の台の車の長手方向の長さを超えて突出しないように、前記移動部に係止部が前記案内部又は荷台に前記係止部に係止される被係止部が設けられている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の荷物の搬入方法。
【請求項5】
移動体は、移動する移動部と、この移動部を移動方向に案内する案内部とを有し、
第1の台の車の長手方向の長さと第2の台の車の長手方向の長さは、同じであり、
前記移動部の先端が車の荷台から前記第1の台及び前記第2の台の車の長手方向の長さを超えて突出しないように、前記案内部又は荷台に係止部が前記移動部に前記係止部に係止される被係止部が設けられている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の荷物の搬入方法。
【請求項6】
第1の台を前記移動体から上方へ離間させる手段は、移動体の外側に配置された一対のジャッキである
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の荷物の搬入方法。
【請求項7】
門形状の支柱は車の荷台に対して回動自在に支持されると共に、一対の昇降手段の外側に配置され、
この支柱は車の荷台からの突出量を規制する突出量規制部材で規制されている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の荷物の搬入方法。
【請求項8】
車の荷台に取り付けられた移動体の移動部に第1、第2の台を介して第1、第2の荷物を載せる車であって、
前記第1の台を昇降する一対の昇降手段が前記移動体の移動部の外側に配置され、
前記第1の台の前記車の長手方向の長さと前記第2の台の前記車の長手方向の長さは、同じであり、
前記移動体の移動部を前記車の荷台から前記第1の台の長さ分突出させ、突出した前記移動体の移動部に前記第1の台を介して第1の荷物を載せ、
その後、前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記車の荷台へ移動させ、
移動後、前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記一対の昇降手段により前記移動体から離間させ保持し、
離間後、前記移動体の移動部を前記荷台から第2の台の長さ分突出するように移動させ、
移動後、突出した前記移動体の移動部に前記第2の台を介して前記第2の荷物を載せ、
前記第2の荷物を載せた前記第2の台を前記車の荷台へ移動させる前に、前記移動体の移動部から離間させた前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部に当接させ、
その後、前記第2の荷物を載せた前記第2の台及び前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記車の荷台へ移動させる
ことを特徴とする車。
【請求項9】
移動体は、移動する移動部と、この移動部を移動方向に案内する案内部とを有し、
第1の台の車の長手方向の長さと第2の台の車の長手方向の長さは、同じであり、
前記移動部の先端が車の荷台から前記第1の台及び前記第2の台の車の長手方向の長さを超えて突出しないように、前記移動部に係止部が前記案内部又は荷台に前記係止部に係止される被係止部が設けられている
ことを特徴とする請求項8記載の車。
【請求項10】
移動体は、移動する移動部と、この移動部を移動方向に案内する案内部とを有し、
第1の台の車の長手方向の長さと第2の台の車の長手方向の長さは、同じであり、
前記移動部の先端が車の荷台から前記第1の台及び前記第2の台の車の長手方向の長さを超えて突出しないように、前記案内部又は荷台に係止部が前記移動部に前記係止部に係止される被係止部が設けられている
ことを特徴とする請求項8記載の車。
【請求項11】
門形状の支柱は車の荷台に対して回動自在に支持されると共に、一対の昇降手段の外側に配置され、
前記支柱は車の荷台からの突出量を規制する突出量規制部材で規制され、
前記突出量規制部材は、第1、第2の突出量規制部材を有し、
前記第1の突出量規制部材の一端は前記車に、前記第1の突出量規制部材の他端は前記支柱に、
前記第2の突出量規制部材の一端は前記車に、前記第2の突出量規制部材の他端は前記支柱に、
それぞれ接続されている
ことを特徴とする請求項8記載の車。
【請求項12】
移動体の移動部が前記移動体の案内部に対して、前記移動体の移動部の動きを規制する移動部規制手段を設け、前記移動体の移動部を移動させるときに、前記移動部規制手段を解除する解除手段を設けている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の荷物の搬入方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷物の搬入方法及び車に係り、特に、荷物の搬入が容易な荷物の搬入方法及び車に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車室内の後部の荷台にスライド自在な移動体を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
上記移動体に比較的軽いものを搭載する場合には、それ程支障はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記移動体に、比較的重い荷物を載せる場合、上記移動体が車の荷台より突出しないため、荷物を車室内の後部の荷台まで運ばねばならず、作業性が良くないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記問題点を除去するようにした荷物の搬入方法及び車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の荷物の搬入方法は、車の荷台に取り付けられた移動自在な移動体の移動部に第1、第2の台を介して荷物を載せる荷物の搬入方法であって、前記移動体の移動部を前記車の荷台から前記第1の台の車の長手方向の長さ分突出させ、突出した前記移動体の移動部に前記第1の台を介して第1の荷物を載せ、その後、前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部を介して前記車の荷台へ移動させ、移動後、前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部から上方へ離間させて保持し、離間後、前記移動体の移動部を前記車の荷台から前記第2の台の車の長手方向の長さ分突出するように移動させ、移動後、前記移動体の移動部から離間させた前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部に当接させ、その後、突出した前記移動体の移動部に前記第2の台を介して第2の荷物を載せ、その後、前記第2の荷物を載せた前記第2の台及び前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部を介して前記車の荷台へ移動させるものである。
【0007】
また、請求項2記載の荷物の搬入方法は、車の荷台に取り付けられた移動自在な移動体の移動部に第1、第2の台を介して荷物を載せる荷物の搬入方法であって、前記移動体の移動部を前記車の荷台から前記第1の台の車の長手方向の長さ分突出させ、突出した前記移動体の移動部に前記第1の台を介して第1の荷物を載せ、その後、前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部を介して前記車の荷台へ移動させ、移動後、前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部から上方へ離間させて保持し、離間後、前記移動体の移動部を前記車の荷台から前記第2の台の車の長手方向の長さ分突出するように移動させ、移動後、突出した前記移動体の移動部に前記第2の台を介して第2の荷物を載せ、その後、前記移動体の移動部から離間させた前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部に当接させ、その後、前記第2の荷物を載せた前記第2の台及び前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部を介して前記車の荷台へ移動させるものである。
【0008】
また、請求項3記載の荷物の搬入方法は、請求項1又は請求項2記載の荷物の搬入方法において、移動体の移動部には、前記移動体の移動部が車の荷台から離脱しないように、移動体突出防止手段が設けられているものである。
【0009】
また、請求項4記載の荷物の搬入方法は、請求項1又は請求項2記載の荷物の搬入方法において、移動体は、移動する移動部と、この移動部を移動方向に案内する案内部とを有し、第1の台の車の長手方向の長さと第2の台の車の長手方向の長さは、同じであり、前記移動部の先端が車の荷台から前記第1の台及び前記第2の台の車の長手方向の長さを超えて突出しないように、前記移動部に係止部が前記案内部又は荷台に前記係止部に係止される被係止部が設けられているものである。
【0010】
また、請求項5記載の荷物の搬入方法は、請求項1又は請求項2記載の荷物の搬入方法において、移動体は、移動する移動部と、この移動部を移動方向に案内する案内部とを有し、第1の台の車の長手方向の長さと第2の台の車の長手方向の長さは、同じであり、前記移動部の先端が車の荷台から前記第1の台及び前記第2の台の車の長手方向の長さを超えて突出しないように、前記案内部又は荷台に係止部が前記移動部に前記係止部に係止される被係止部が設けられているものである。
【0011】
また、請求項6記載の荷物の搬入方法は、請求項1又は請求項2記載の荷物の搬入方法において、第1の台を前記移動体から上方へ離間させる手段は、移動体の外側に配置された一対のジャッキである。
【0012】
また、請求項7記載の荷物の搬入方法は、請求項1記載の荷物の搬入方法において、門形状の支柱は車の荷台に対して回動自在に支持されると共に、一対の昇降手段の外側に配置され、この支柱は車の荷台からの突出量を規制する突出量規制部材で規制されているものである。
【0013】
また、請求項8記載の車は、車の荷台に取り付けられた移動体の移動部に第1、第2の台を介して第1、第2の荷物を載せる車であって、前記第1の台を昇降する一対の昇降手段が前記移動体の移動部の外側に配置され、前記第1の台の前記車の長手方向の長さと前記第2の台の前記車の長手方向の長さは、同じであり、前記移動体の移動部を前記車の荷台から前記第1の台の長さ分突出させ、突出した前記移動体の移動部に前記第1の台を介して第1の荷物を載せ、その後、前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記車の荷台へ移動させ、移動後、前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記一対の昇降手段により前記移動体から離間させ保持し、離間後、前記移動体の移動部を前記荷台から第2の台の長さ分突出するように移動させ、移動後、突出した前記移動体の移動部に前記第2の台を介して前記第2の荷物を載せ、前記第2の荷物を載せた前記第2の台を前記車の荷台へ移動させる前に、前記移動体の移動部から離間させた前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部に当接させ、その後、前記第2の荷物を載せた前記第2の台及び前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記車の荷台へ移動させるものである。
【0014】
また、請求項9記載の車は、請求項8記載の車において、移動体は、移動する移動部と、この移動部を移動方向に案内する案内部とを有し、第1の台の車の長手方向の長さと第2の台の車の長手方向の長さは、同じであり、前記移動部の先端が車の荷台から前記第1の台及び前記第2の台の車の長手方向の長さを超えて突出しないように、前記移動部に係止部が前記案内部又は荷台に前記係止部に係止される被係止部が設けられているものである。
【0015】
また、請求項10記載の車は、請求項8記載の車において、移動体は、移動する移動部と、この移動部を移動方向に案内する案内部とを有し、第1の台の車の長手方向の長さと第2の台の車の長手方向の長さは、同じであり、前記移動部の先端が車の荷台から前記第1の台及び前記第2の台の車の長手方向の長さを超えて突出しないように、前記案内部又は荷台に係止部が前記移動部に前記係止部に係止される被係止部が設けられているものである。
【0016】
また、請求項11記載の車は、請求項8記載の車において、門形状の支柱は車の荷台に対して回動自在に支持されると共に、一対の昇降手段の外側に配置され、前記支柱は車の荷台からの突出量を規制する突出量規制部材で規制され、前記突出量規制部材は、第1、第2の突出量規制部材を有し、前記第1の突出量規制部材の一端は前記車に、前記第1の突出量規制部材の他端は前記支柱に、前記第2の突出量規制部材の一端は前記車に、前記第2の突出量規制部材の他端は前記支柱に、それぞれ接続されているものである。
【0017】
また、請求項12記載の荷物の搬入方法は、請求項1又は請求項2又は請求項3記載の荷物の搬入方法において、移動体の移動部が前記移動体の案内部に対して、前記移動体の移動部の動きを規制する移動部規制手段を設け、前記移動体の移動部を移動させるときに、前記移動部規制手段を解除する解除手段を設けているものである。
【発明の効果】
【0018】
請求項1記載の荷物の搬入方法によれば、移動体の移動部を車の荷台から第1の台の車の長手方向の長さ分突出させ、突出した前記移動体の移動部に前記第1の台を介して第1の荷物を載せ、その後、前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部を介して前記車の荷台へ移動させ、移動後、前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部から上方へ離間させて保持し、離間後、前記移動体の移動部を前記車の荷台から前記第2の台の車の長手方向の長さ分突出するように移動させ、移動後、前記移動体の移動部から離間させた前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部に当接させ、その後、突出した前記移動体に前記第2の台を介して第2の荷物を載せ、その後、前記第2の荷物を載せた前記第2の台及び前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部を介して前記車の荷台へ移動させるため、狭いスペースに安全且つ容易に車の荷台に第1、第2の荷物を収納することができる。
つまり、突出量が第1の台の車の長手方向の長さ+第2の台の車の長手方向の長さに比べ、第1の荷物(又は、第2の荷物)を第1の台(又は、第2の台)に載せる際、車の荷台からの第1の台の車の長手方向の長さ分(又は第1の台の車の長手方向の長さ分)突出させ、突出量が少ない分、第1の荷物(又は第2の荷物)が重くても、荷重によるモーメントが少ない分、安定して搬入することができ、
しかも、第2の荷物を第2の台に乗せる際、第1の荷物を載せた第1の台を移動体の移動部から上方へ離間させて保持して待機させ、第2の荷物を載せた第2の台を車の荷台へ移動させる際、第1の荷物を載せた第1の台と共に、移動体の移動部を利用することができ、容易に作業を行うことができる。
【0019】
また、請求項2記載の荷物の搬入方法によれば、移動体の移動部を車の荷台から第1の台の車の長手方向の長さ分突出させ、突出した前記移動体の移動部に前記第1の台を介して第1の荷物を載せ、その後、前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部を介して前記車の荷台へ移動させ、移動後、前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部から上方へ離間させて保持し、離間後、前記移動体の移動部を前記車の荷台から前記第2の台の車の長手方向の長さ分突出するように移動させ、移動後、突出した前記移動体の移動部に前記第2の台を介して第2の荷物を載せ、その後、前記移動体の移動部から離間させた前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部に当接させ、その後、前記第2の荷物を載せた前記第2の台及び前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部を介して前記車の荷台へ移動させるため、狭いスペースに安全且つ容易に車の荷台に第1、第2の荷物を収納することができる。
つまり、突出量が第1の台の車の長手方向の長さ+第2の台の車の長手方向の長さに比べ、第1の荷物(又は、第2の荷物)を第1の台(又は、第2の台)に載せる際、車の荷台からの第1の台の車の長手方向の長さ分(又は第1の台の車の長手方向の長さ分)突出させ、突出量が少ない分、第1の荷物(又は第2の荷物)が重くても、荷重によるモーメントが少ない分、安定して搬入することができ、
しかも、第2の荷物を第2の台に乗せる際、第1の荷物を載せた第1の台を移動体の移動部から上方へ離間させて保持して待機させ、第2の荷物を載せた第2の台を車の荷台へ移動させる際、第1の荷物を載せた第1の台と共に、移動体の移動部を利用することができ、容易に作業を行うことができる。
【0020】
また、請求項3記載の荷物の搬入方法によれば、上述した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、移動体の移動部には、移動体の移動部が車の荷台から離脱しないように、移動体突出防止手段が設けられているため、安全に作業することができる。
【0021】
また、請求項4記載の荷物の搬入方法によれば、上述した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、移動部の先端が車の荷台から第1の台及び第2の台の車の長手方向の長さを超えて突出しないように、移動部に係止部が案内部又は荷台に前記係止部に係止される被係止部が設けられているため、第1の台のみならず及び第2の台が車の荷台からの離脱を防止して、安全に作業することができる。
【0022】
また、請求項5記載の荷物の搬入方法によれば、上述した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、移動体は、移動する移動部と、この移動部を移動方向に案内する案内部とを有し、第1の台の車の長手方向の長さと第2の台の車の長手方向の長さは、同じであり、前記移動部の先端が車の荷台から前記第1の台及び前記第2の台の車の長手方向の長さを超えて突出しないように、前記案内部又は荷台に係止部が前記移動部に前記係止部に係止される被係止部が設けられているため、第1の台のみならず及び第2の台が車の荷台からの離脱を防止して、安全に作業することができる。
【0023】
また、請求項7記載の荷物の搬入方法によれば、上述した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、移動体の外側に回動自在であると共に門形状の支柱を配置しているため、第1の荷物又は第2の荷物が重い場合、支柱を利用して、第1の荷物を第1の台又は第2の荷物を第2の台に容易に載せることができ、支柱は車の荷台からの突出量をを規制する突出量規制部材で規制されているため、車の荷台からの突出した支柱を安定させて、例えば、前記支柱にチェーンブロックを付設して重い第1の荷物又は第2の荷物の移動作業を容易にすることができる。
【0024】
また、請求項8記載の車によれば、移動体の移動部を車の荷台から第1の台の車の長手方向の長さ分突出させ、突出した前記移動体の移動部に前記第1の台を介して第1の荷物を載せ、その後、前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部を介して前記車の荷台へ移動させ、移動後、前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部から上方へ離間させて保持し、離間後、前記移動体の移動部を前記車の荷台から前記第2の台の車の長手方向の長さ分突出するように移動させ保持し、離間後、前記移動体の移動部を前記荷台から第2の台の長さ分突出するように移動させ、移動後、突出した前記移動体の移動部に前記第2の台を介して前記第2の荷物を載せ、前記第2の荷物を載せた前記第2の台を前記車の荷台へ移動させる前に、前記移動体の移動部から離間させた前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記移動体の移動部に当接させ、その後、前記第2の荷物を載せた前記第2の台及び前記第1の荷物を載せた前記第1の台を前記車の荷台へ移動させるため、狭いスペースに安全且つ容易に車の荷台に第1、第2の荷物を収納することができる。
つまり、突出量が第1の台の車の長手方向の長さ+第2の台の車の長手方向の長さに比べ、第1の荷物(又は、第2の荷物)を第1の台(又は、第2の台)に載せる際、車の荷台からの第1の台の車の長手方向の長さ分(又は第1の台の車の長手方向の長さ分)突出させ、突出量が少ない分、第1の荷物(又は第2の荷物)が重くても、荷重によるモーメントが少ない分、安定して搬入することができ、
しかも、第2の荷物を第2の台に乗せる際、第1の荷物を載せた第1の台を移動体の移動部から上方へ離間させて保持して待機させ、第2の荷物を載せた第2の台を車の荷台へ移動させる際、第1の荷物を載せた第1の台と共に、移動体の移動部を利用することができ、容易に作業を行うことができる。
【0025】
また、請求項9記載の車によれば、上述した請求項8記載の発明の効果に加え、移動部の先端が車の荷台から第1の台及び第2の台の車の長手方向の長さを超えて突出しないように、移動部に係止部が案内部又は荷台に前記係止部に係止される被係止部が設けられているため、第1の台のみならず及び第2の台が車の荷台からの離脱を防止して、安全に作業することができる。
【0026】
また、請求項10記載の車によれば、上述した請求項8記載の発明の効果に加え、移動体は、移動する移動部と、この移動部を移動方向に案内する案内部とを有し、第1の台の車の長手方向の長さと第2の台の車の長手方向の長さは、同じであり、前記移動部の先端が車の荷台から前記第1の台及び前記第2の台の車の長手方向の長さを超えて突出しないように、前記案内部又は荷台に係止部が前記移動部に前記係止部に係止される被係止部が設けられているため、第1の台のみならず及び第2の台が車の荷台からの離脱を防止して、安全に作業することができる。
【0027】
また、請求項11記載の車によれば、上述した請求項8記載の発明の効果に加え、移動体の外側に回動自在であると共に門形状の支柱を配置しているため、第1の荷物又は第2の荷物が重い場合、支柱を利用して、第1の荷物を第1の台又は第2の荷物を第2の台に容易に載せることができ、支柱は車の荷台からの突出量をを規制する突出量規制部材で規制されているため、車の荷台からの突出した支柱を安定させて、例えば、前記支柱にチェーンブロックをを付設して重い第1の荷物又は第2の荷物の移動作業を容易にすることができる。
【0028】
また、請求項12記載の荷物の搬入方法によれば、上述した請求項1又は請求項2又は請求項3記載の発明の効果に加え、移動体の移動部が前記移動体の案内部に対して、前記移動体の移動部の動きを規制する移動部規制手段を設け、前記移動体の移動部を移動させるときに、前記移動部規制手段を解除する解除手段を設けているため、例えば、坂道で荷台への荷物の搬出入を行う際、移動体の移動部を任意の位置で停止させて安全に作業を行うと共に、移動体の移動部が荷台から飛び出さないように、移動部規制手段と移動体突出防止手段を併用して安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】
図1は、本願発明の一実施例の荷物の搬入方法を実施するための車の概略的斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1の門形状の支柱の動きを示す概略的図である。
【
図4】
図4は、
図3の昇降手段(例えば、ジャッキ)の概略的断面図である。
【
図5】
図5は、
図1の荷物の搬入方法を実施するための工程を示すもので、
図5(a)は、第1、第2の荷物を搭載する前の状態を示す図で、
図5(b)は、移動体を車の荷台より第1の台分だけ突出した状態を示す図で、
図5(c)は、
図5(b)の第1の台に第1の荷物を搭載した状態を示す図で、
図5(d)は、
図5(c)の移動体を車の荷台内に移動させた状態を示す図で、
図5(e)は、
図5(d)の第1の台を移動体の移動部より第2の台の高さ寸法以上に上昇させ待機させた後、移動体を車の荷台より第2の台分だけ突出した状態を示す図で、
図5(f)は、
図5(e)の第2の台に第2の荷物を搭載したを示す図で、
図5(g)は、
図5(e)の第1の台を移動体の移動部に当接するよう降下させ、降下後、移動体の移動部を車の荷台内に移動させた状態を示す図である。
【
図6】
図6(a)は、
図1の移動体の移動部を車内に収納した状態(第1の台及び第2の台を省略)の概略的斜視図で、
図6(b)は、
図6(a)の移動体の移動部を車の外方へ突き出した状態(第1の台及び第2の台を省略)の概略的斜視図である。
【
図7】
図7は、
図1の移動体の移動部が車内に収納された状態(第1の台及び第2の台省略)の概略的斜視図である。
【
図8】
図8(a)は、
図6の概略的断面図で、
図8(b)は、
図8(a)第1の台が昇降手段により上昇した状態の概略的断面図である。
【
図9】
図9は、
図6の移動体の移動部の動きを規制する移動部規制手段を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明の一実施例の荷物の搬入方法及び車を図面(
図1~
図9)を参照して説明する。
【0031】
図1に示すCは荷物の搬入方法を実施するための車で、車Cは、後部に荷台を有する車、例えば、HIACE(登録商標)である。
車Cは、車Cの荷台に取り付けられた移動体10に第1、第2の台11、12を介して第1、第2の荷物1、1’を載せるものである。
【0032】
移動体10は、移動する移動部10Xと、この移動部10Xを移動方向に案内する案内部10Yとを有している。案内部10Yは、例えば、L字形状部材、逆L字形状部材を車Cの荷台に取り付けられ、L字形状部材、逆L字形状部材の壁にローラRが取り付けられている。
移動体10の移動部10Xには、移動体10の移動部10Xが車Cの荷台から離脱しないように、移動体突出防止手段Bが設けられている。
なお、第1の台11の車Cの長手方向Xの長さlと第2の台12の車Cの長手方向Xの長さlは、同じである。
具体的には、移動部10の移動部10Xの先端が車Cの荷台から第1の台11及び第2の台12の車の長手方向Xの長さlを超えて突出しないように、荷台100に係止部(棒状部材)B1が移動部10Xに係止部B1に係止される被係止部B2が設けられている。被係止部B2は、移動部10の移動部10Xの先端が車Cの荷台から第1の台11及び第2の台12の車の長手方向Xの長さlを超えて突出しない位置に設けられている。
なお、荷台100に係止部(棒状部材)B1が移動部10Xに係止部B1に係止される被係止部B2が設けられているようにしたが、逆に、移動部10Xに係止部(棒状部材)B1が荷台100に係止部B1に係止される被係止部が設けられているようにしても良い。
【0033】
2、2’は、第1の台11を昇降する一対の昇降手段(例えば、ジャッキ)で、一対の昇降手段2、2’は、移動体10の外側に配置されている。
一対の昇降手段2、2’は、
図4に示すように、左右ネジ(左ネジ部22、右ネジ部23)に螺合された第1のナット24、第2のナット25を有し、つまみ21を右周りに回転させると、第1のナット24、第2のナット25が移動するとともに、第1の回動部26、27が
図4の状態から起き上がり、天板28を上昇させる。逆に、つまみ21を左周りに回転させると、第1のナット24、第2のナット25が上記とは逆に移動するとともに、第1の回動部26、27が
図4の状態から倒れ、天板28を降下させる。なお、第1の回動部26は、荷台に対して回動自在に支持されると共に、第1の回動部26は、第1のナット24に一体的に接続されている。また、第2の回動部27は、荷台に対して回動自在に支持されると共に、第2の回動部27は、第2のナット25に一体的に接続されている。また、一対の昇降手段2,2’の駆動源は、手動のほか、電気、油圧等でも良い。
第1の台11の車Cの長手方向の長さと第2の台12の車Cの長手方向の長さは、同じとなっている。第1の台11、第2の台12は、例えば、リフトアップ用の穴(図示では、省略している。)を有したパレットである。
【0034】
次に、
図5(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)を参照して、荷物の搬入方法について説明する。
まず、移動体10の移動部10Xを車Cの荷台[
図2(a)]から第1の台11の車Cの長手方向の長さ分突出させ[
図5(b)]、突出した移動体10の移動部10Xに第1の台11を介して第1の荷物1を載せる[
図5(c)]。
その後、第1の荷物1を載せた第1の台11を移動体10の移動部10Xを介して車の荷台へ移動させる[
図5(d)]。
移動後、第1の荷物1を載せた第1の台11を移動体10の移動部10Xから上方へ離間させて保持し、離間後、移動体10の移動部10Xを車Cの荷台から第2の台12の車Cの長手方向の長さ分突出するように移動させる[
図5(e)]。なお、離間させて保持する手段は、例えば、前述した一対の昇降手段2、2’により行う。
移動後、移動体10の移動部10Xから離間させた第1の荷物1を載せた第1の台11を移動体10の移動部10Xに当接させ、その後、突出した移動体10の移動部10Xに第2の台12を介して第2の荷物1’を載せ[
図5(f)]、その後、第2の荷物1’を載せた第2の台12及び第1の荷物1を載せた第1の台11を移動体10の移動部10Xを介して車Cの荷台へ移動させる[
図5(g)]。
その結果、第1の台11は第2の台12より車Cの運転席側に位置することなる。
【0035】
従って、上述した荷物の搬入方法(車)によれば、移動体10の移動部10Xを車Cの荷台から第1の台11の車10の移動部10Xの長手方向Xの長さl分突出させ、突出した移動体10の移動部10Xに第1の台11を介して第1の荷物1を載せ、その後、第1の荷物1を載せた第1の台11を移動体10の移動部10Xを介して車10の移動部10Xの荷台へ移動させ、移動後、第1の荷物1を載せた第1の台11を移動体10の移動部10Xから上方へ離間させて保持し、離間後、移動体10の移動部10Xを車Cの荷台から第2の台12の車Cの長手方向Xの長さl分突出するように移動させ、移動後、移動体10の移動部10Xから離間させた第1の荷物1を載せた第1の台11を移動体10の移動部10Xに当接させ、その後、突出した移動体10の移動部10Xに第2の台12を介して第2の荷物1’を載せ、その後、第2の荷物1’を載せた第2の台12及び第1の荷物1を載せた第1の台11を移動体10の移動部10Xを介して車Cの荷台へ移動させるため、狭いスペースに安全且つ容易に車Cの荷台に第1、第2の荷物1、2を収納することができる。
つまり、突出量が第1の台11の車Cの長手方向の長さ+第2の台12の車Cの長手方向Xの長さに比べ、第1の荷物1(又は、第2の荷物1’)を第1の台11(又は、第2の台12)に載せる際、車Cの荷台からの第1の台11の車Cの長手方向Xの長さl分(又は第1の台11の車Cの長手方向Xの長さl分)突出させ、突出量が少ない分、第1の荷物1(又は第2の荷物1’)が重くても、荷重によるモーメントが少ない分、安定して搬入することができ、
しかも、第2の荷物1’を第2の台12に乗せる際、第1の荷物1を載せた第1の台11を移動体10の移動部10Xから上方へ離間させて保持して待機させ、第2の荷物1’を載せた第2の台12を車Cの荷台へ移動させる際、第1の荷物1を載せた第1の台11と共に、移動体10の移動部10Xを利用することができ、容易に作業を行うことができる。特に、上げ下ろし作業にリフトを使用すれば、容易に作業(上げ下ろし作業)を行うことができる。
【0036】
上述した実施例においては、第1の荷物1を載せた第1の台11を移動体10の移動部10Xから上方へ離間させて保持し、離間後、移動体10の移動部10Xを車Cの荷台から第2の台12の車Cの長手方向の長さ分突出するように移動させ、移動後、移動体10の移動部10Xから離間させた第1の荷物1を載せた第1の台11を移動体10の移動部10Xに当接させ、その後、突出した移動体10の移動部10Xに第2の台12を介して第2の荷物1’を載せたが、
本願発明は、これに限らず、第1の荷物1を載せた第1の台11を移動体10の移動部10Xから上方へ離間させて保持し、離間後、移動体10の移動部10Xを車Cの荷台から第2の台12の車Cの長手方向の長さ分突出するように移動させ、移動後、突出した移動体10の移動部10Xに第2の台12を介して第2の荷物1’を載せ、その後、移動体10の移動部10Xから離間させた第1の荷物1を載せた第1の台11を移動体10の移動部10Xに当接させても良い。
つまり、第2の荷物1’を載せた第2の台12を車Cの荷台へ移動させる前に、移動体10の移動部10Xから離間させた第1の荷物1を載せた第1の台11を移動体10の移動部10Xに当接させるようにすれば良い。
【0037】
第1の荷物1又は第2の荷物1’が重い場合、門形状の支柱3を利用すると良い。
門形状の支柱3は車Cの荷台に対して回動自在に支持されると共に、一対の昇降手段2、2’の外側に配置されている。
支柱3は車Cの荷台からの突出量を規制する突出量規制部材(例えば、帯状バンド)4で規制される。
この突出量規制部材4は、第1、第2の突出量規制部材41、42を有し、第1の突出量規制部材41の一端は車Cに、第1の突出量規制部材41の他端は支柱3に、第2の突出量規制部材42の一端は車Cに、第2の突出量規制部材42の他端は支柱3に、それぞれ接続されている。
支柱3は車Cの荷台からの突出量を規制する突出量規制部材4で規制されているため、車Cの荷台から突出した支柱3を安定させて、例えば、支柱3に図示しないチェーンブロックを付設して重い荷物の移動作業を容易にすることができる。
なお、門形状の支柱3を使用しないときは、車Cに取り付けられたフックFに係止されている(
図2参照)。
【0038】
また、
図6、
図7に示す101、101は、移動部10Xの運転席側への移動を阻止するストッパーで、102は、移動部10Xの引き出し、押し込み用の把手である。
また、
図9に示すように、移動体10の移動部10Xが移動体10の案内部10Yに対して、移動体10の移動部10Xの動きを規制する移動部規制手段200を設けている(
図9参照)。常時は、当接部材(例えば、ゴム)202をばね201を介して案内部10Yに押し付けて、摩擦により移動部10Xが案内部10Yに対して、移動しないようにしている。移動体10の移動部10Xを移動させるときに、移動部規制手段200を解除する解除手段300を使用する。解除手段300は、例えば、図示しないブレーキレバーを引くことで、当接部材202をばね201の側へ移動させて、当接部材202と案内部10Yとの当接状態を解除するようにしている。
即ち、ばね201の付勢力で移動部10Xに取り付けられた当接部材202を案内部10Yに当接させて移動部10Xの動きを止めるものである。
つまり、移動体10の移動部10Xが移動体10の案内部10Yに対して、移動体10の移動部10Xの動きを規制する移動部規制手段200を設け、移動体10の移動部10Xを移動させるときに、移動部規制手段200を解除する解除手段300を設けているため、例えば、坂道で荷台100への荷物の搬出入を行う際、移動体10の移動部10Xを任意の位置で停止させて安全に作業を行うと共に、移動体10の移動部10Xが荷台100から飛び出さないように、移動部規制手段200と移動体突出防止手段B(
図6、
図7記載のB1、B2)を併用して安全性を高めることができる。
【符号の説明】
【0039】
C 車
X 車の長手方向
1 第1の荷物
2 第2の荷物
10 移動体
10X 移動部
11 第1の台
12 第2の台