特開 2022-93877 サービス受付システム及びサービス受付方法

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2022093877

(43)【公開日】2022-06-24

(54)【発明の名称】サービス受付システム及びサービス受付方法

(51)【国際特許分類】

   G06Q 10/10 20120101AFI20220617BHJP

   G06Q 50/10 20120101ALI20220617BHJP

【ＦＩ】

G06Q10/10 340

G06Q50/10

【審査請求】未請求

【請求項の数】8

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2020206594

(22)【出願日】2020-12-14

(71)【出願人】

【識別番号】520492293

【氏名又は名称】株式会社しろきた

(74)【代理人】

【識別番号】100166800

【弁理士】

【氏名又は名称】奥山 裕治

(74)【代理人】

【識別番号】100167438

【弁理士】

【氏名又は名称】原田 淳司

(72)【発明者】

【氏名】山本 喜久雄

【テーマコード（参考）】

5L049

【Ｆターム（参考）】

5L049AA13

5L049CC11

(57)【要約】

【課題】サービス受付業務の効率化を図ることができる、サービス受付システムを提供する。
【解決手段】サービス受付データを登録画面に登録する登録手段と、前記登録したサービス受付データをスケジュール化して表示するカレンダー画面と、を備えたサービス受付システムであって、前記登録画面のデータを選択するとスケジュール化された前記カレンダー画面のデータが表示され、前記カレンダー画面のデータを選択すると前記登録画面のデータが表示される。
【選択図】図２

【特許請求の範囲】

【請求項1】

サービス受付データを登録画面に登録する登録手段と、
前記登録したサービス受付データをスケジュール化して表示するカレンダー画面と、
を備えたサービス受付システムであって、
前記登録画面のデータを選択するとスケジュール化された前記カレンダー画面のデータが表示され、前記カレンダー画面のデータを選択すると前記登録画面のデータが表示される
ことを特徴とするサービス受付システム。

【請求項2】

メール注文の場合、メールフォーマットに記載されたサービス受付データを自動的に取り込んで登録する
請求項１に記載のサービス受付システム。

【請求項3】

リピート注文の場合、過去のサービス受付データの一部を引用して登録する
請求項１または２に記載のサービス受付システム。

【請求項4】

定期契約による注文の場合、過去のサービス受付データの一部を引用して登録する
請求項１に記載のサービス受付システム。

【請求項5】

前記サービス受付データは、注文者の氏名、郵便番号、住所、電話番号、サービスの種類、サービス予定日及びサービス予定時間からなる群から選択される少なくとも１つである
請求項１～４のいずれか一項に記載のサービス受付システム。

【請求項6】

前記サービスの種類は、ハウスクリーニング、家事代行または害虫獣駆除である
請求項５に記載のサービス受付システム。

【請求項7】

前記カレンダー画面は、重複予約受付されている場合、スケジュールが重なって表示される
請求項１～６のいずれか一項に記載のサービス受付システム。

【請求項8】

請求項１～７のいずれか一項に記載のサービス受付システムを用いたサービス受付方法であって、
サービス受付データを登録画面に登録する行程と、
前記登録したサービス受付データをカレンダー画面にスケジュール化する行程と、
を備えたことを特徴とするサービス受付方法。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、サービス受付システム及びサービス受付方法に関する。

【背景技術】

【0002】

従来、ハウスクリーニング等のサービスを電話によって受注する場合、受付担当者が、お客様の名前、住所、電話番号、サービスの種類、サービス予定日、サービス予定時間等を聞いて、パソコン等に入力して登録していた。また、サービス予定日、サービス予定時間等のスケジュール管理は、カレンダー画面に入力することにより行っていた。すなわち、サービス受付データの登録作業とスケジュール管理の登録作業は、別々の工程で行っていた。

【0003】

一方、ＷＥＢページを介して、生活支援サービスを提供する業者に関する情報を提供するサービスが提案されている（例えば、特許文献１参照）。

【0004】

しかしながら、スケジュール管理の際に重複予約受付等の入力ミスが生じやすく、サービス受付業務の効率化を図ることができなかった。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0005】

【特許文献1】特開２００３－１６１８７号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0006】

本発明は、サービス受付業務の効率化を図ることができる、サービス受付システム及びサービス受付方法を提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0007】

本発明のサービス受付システムは、サービス受付データを登録画面に登録する登録手段と、前記登録したサービス受付データをスケジュール化して表示するカレンダー画面と、を備えたサービス受付システムであって、前記登録画面のデータを選択するとスケジュール化された前記カレンダー画面のデータが表示され、前記カレンダー画面のデータを選択すると前記登録画面のデータが表示されることを特徴とする。

【0008】

また、本発明のサービス受付方法は、サービス受付データを登録画面に登録する行程と、前記登録したサービス受付データをカレンダー画面にスケジュール化する行程とを備えたことを特徴とする。

【発明の効果】

【0009】

本発明によれば、サービス受付業務の効率化を図ることができる。

【発明を実施するための形態】

【0010】

＜概要＞
本発明の一態様にサービス受付システムは、サービス受付データを登録画面に登録する登録手段と、前記登録したサービス受付データをスケジュール化して表示するカレンダー画面と、を備えたサービス受付システムであって、前記登録画面のデータを選択するとスケジュール化された前記カレンダー画面のデータが表示され、前記カレンダー画面のデータを選択すると前記登録画面のデータが表示されるを特徴としている。

【0011】

この態様によれば、サービス受付業務の効率化を図ることができる。

【0012】

また、メール注文の場合、メールフォーマットに記載されたサービス受付データを自動的に取り込んで登録する。

【0013】

この態様によれば、入力ミスを低減することができ、サービス受付業務の更なる効率化を図ることができる。

【0014】

そして、リピート注文の場合、過去のサービス受付データの一部を引用して登録する。

【0015】

この態様によれば、入力の手間を省略することができ、サービス受付業務の更なる効率化を図ることができる。

【0016】

また、定期契約による注文の場合、過去のサービス受付データの一部を引用して登録する。

【0017】

この態様によれば、入力の手間を省略することができ、サービス受付業務の更なる効率化を図ることができる。

【0018】

また、サービス受付データは、注文者の氏名、郵便番号、住所、電話番号、サービスの種類、サービス予定日及びサービス予定時間からなる群から選択される少なくとも１つである。

【0019】

この態様によれば、サービス受付業務の効率化を図ることができる。

【0020】

さらに、前記サービスの種類は、ハウスクリーニング、家事代行または害虫獣駆除である。

【0021】

この態様によれば、ハウスクリーニング、家事代行、害虫獣駆除等のサービス受付業務の効率化を図ることができる。

【0022】

さらに、前記カレンダー画面は、重複予約受付されている場合、スケジュールが重なって表示される。

【0023】

この態様によれば、サービス予定日、サービス予定時間の手違い等の低減を図ることができ、サービス受付業務の更なる効率化を図ることができる。

【0024】

本発明の別の態様にサービス受付システムは、上述の態様のサービス受付システムを用いたサービス受付方法であって、サービス受付データを登録画面に登録する行程と、前記登録したサービス受付データをカレンダー画面にスケジュール化する行程と、を備えたことを特徴としている。
この態様によれば、サービス受付業務の効率化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【0025】

【図1】本発明の一態様に係るサービス受付データの登録画面を示す。

【図2】本発明の一態様に係るサービス受付データのカレンダー画面を示す。

【図3】本発明の一態様に係るサービス受付データの定期契約による注文の契約内容の登録画面を示す。

【図4】本発明の一態様に係るサービス受付データの定期契約による注文の契約内容の登録画面を示す。

【0026】

＜実施の形態＞
以下、本発明の一態様に係るサービス受付システムについて、図面を参照して説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。

【0027】

本発明の一態様に係サービス受付システムは、サービス受付データを登録画面に登録する登録手段と、前記登録したサービス受付データをスケジュール化して表示するカレンダー画面と、を備えたサービス受付システムであって、前記登録画面のデータを選択するとスケジュール化された前記カレンダー画面のデータが表示され、前記カレンダー画面のデータを選択すると前記登録画面のデータが表示される。

【0028】

サービス受付データの注文は、主にスポット注文、リピート注文、定期契約（例えば、事業所・店舗等の定期清掃契約等）による注文がある。本実施形態に係るサービス受付システムは、スポット注文、定期契約の両方に対応することができる。

【0029】

スポット注文は、主に電話による注文と、ホームページからのメール注文とがある。

【0030】

サービス受付データとしては、例えば、注文者の氏名、郵便番号、住所、電話番号、サービスの種類、サービス予定日、サービス予定時間等があげられる。

【0031】

また、サービスの種類としては、例えば、ハウスクリーニング、家事代行、害虫獣駆除等があげられる。

【0032】

１．スポット注文の場合
１－１．電話によるスポット注文の場合
電話によるスポット注文の場合は、お客様（注文者）名、郵便番号、住所、電話番号、サービスの種類、サービス予定日、サービス予定時刻等のサービス受付データを、パソコン等の登録画面に登録する。

【0033】

１－２．メールによるスポット注文の場合
ホームページからのメールによるスポット注文の場合は、メールフォーマットに記載された内容（サービス受付データ）が自動的に取り込まれて、パソコン等の登録画面に登録される。メールによる注文の場合は、メール本文の内容が自動的に取り込まれて、登録画面に登録されるため、入力の手間を省略することができる。

【0034】

登録画面に登録されたサービス受付データは、さまざまな角度、条件から検索することができ、サービス実績情報を閲覧することもできる。例えば、売上（日ごとの売上金額、サービス件数、平均売上金額）、部門別（サービスの種類ごとの売上金額、サービス件数、平均売上金額）、受付件数（広告の種類ごとの売上金額、サービス件数、平均売上金額）、売上構成（サービスの種類・メニューごとの件数、売上金額）、担当者（サービス担当者ごとの売上金額、作業時間の合計）、受注進捗（受付日・サービス日ごとの売上金額、サービス件数）、クレーム（クレームの発生した担当者別に、クレーム金額の合計）等を閲覧することができる。

【0035】

また、登録したサービス受付データは、Excel等に出力することもできる。

【0036】

１－３．カレンダー画面

【0037】

登録したサービス受付データは、スケジュール化されてカレンダー画面（図２参照）に表示される。

【0038】

登録画面に表示されたサービス受付データを選択すると、スケジュール化されカレンダー画面に表示される。お客様（注文者）名、郵便番号、住所、電話番号、サービスの種類、サービス予定日、サービス予定時刻、クルー（スタッフのグループ）等のサービス受付データの一部が、スケジュール化されてカレンダー画面に表示される。

【0039】

スケジュール化とは、例えば、ハウスクリーニング等のサービスの種類、担当者、地区ごとに応じて、サービス予定日、サービス予定時間等を調整し、予定や日程を組んでいくことをいう。

【0040】

サービス受付データを登録する際に、カレンダー画面を開いておくと、空きスケジュールが一目でわかり、サービス予定日、サービス予定時間等の調整が簡単になる。

【0041】

一方、カレンダー画面のデータを選択すると、サービス受付データの登録画面のデータが表示される。このように、カレンダー画面とサービス受付データの登録画面とは相互に連携している。

【0042】

カレンダー画面に登録されたサービス受付データは、さまざまな角度、条件から検索することができ、サービス実績情報を閲覧することもできる。

【0043】

また、登録したサービス受付データは、Excel等に出力することもできる。

【0044】

図１は、サービス受付データの登録画面を示す。図２は、カレンダー画面を示す。

【0045】

具体的には、図１に示すように、パソコン等の登録画面に、受付担当者（林）が、お客様名（受付 花子）を漢字入力すると、お客様名カナ（ウケツケ ハナコ）が自動的に表示される。また、お客様の郵便番号（５３０００４４）を入力すると、都道府県（大阪府）、住所１（大阪市北区東天満）が自動的に表示されるので、住所２（番地）、住所３（マンション名、部屋番号等）を入力する。続いて、問合せ種類（ＳＭ）、メニュー（エアコン）、問合せ内容（エアコン＋抗菌）、サービス予定日（２０２０／１１／２１）、サービス予定時間（１３：００～１４：００）、クルー名（Ａ）、サービス担当者１（スタッフＡ）等のサービス受付データを登録画面に登録する。

【0046】

また、進捗報告の欄の内容は、毎回追加登録することができるため、履歴を時系列で閲覧することもできる。例えば、「引合い」から「受注確定」までのお客様とのやり取りの履歴を閲覧することができる。

【0047】

図１の登録画面に登録したサービス受付データの一部が、スケジュール化されてカレンダー画面（図２参照）に表示される。

【0048】

具体的には、サービス予定日（２０２０／１１／２１）、サービス予定時間（１３：００～１４：００）のスケジュール欄に、お客様名（受付 花子）、住所１（大阪市北区東天満）、問合せ内容（エアコン＋抗菌）、クルー名（Ａ）、サービス担当者１（スタッフＡ）等のデータが表示される。

【0049】

また、例えば担当者（スタッフＡ、スタッフＢ、スタッフＣ、スタッフＤ、スタッフＥ）ごと、サービス種類（ＳＭ定期清掃、ＳＭ常駐、ＳＭスポット、ＳＭ武庫之荘）ごと、地区（大阪府北部、大阪市北部、大阪市南部、大阪府東部、大阪府南部、兵庫県、京都府、奈良県、和歌山県）ごと等に色分けして表示することもできる。なお、表示色は自由に設定することができる。

【0050】

また、日（サービス予定日）ごとにメモを登録することもできる。

【0051】

重複予約受付されている場合、例えば担当者のスケジュールが重複している場合、スケジュールが重なって表示されるため、容易に判別が可能であり、ダブルブッキングを防ぐことができる。具体的には、２０２０年１１月２１日（土）、１１：：００～１２：００で、スケジュールが重なって表示される(図２枠線参照)。

【0052】

２．リピート注文の場合
お客様名、電話番号等の過去のサービス受付データの一部を入力すると、過去の申込データが登録画面に表示される。したがって、過去のサービス受付データの一部を引用して登録することができるので、入力の手間を省略することができる。

【0053】

３．定期契約による注文の場合
事業所・店舗等の定期清掃等の定期契約による注文の場合は、登録画面に得意先コード等を入力して検索すると、事業所・店舗等の定期清掃契約の内容(定期契約のマスターデータ)が表示される。このように、定期契約による注文の場合、過去のサービス受付データの一部を引用して登録するため、定期サービス実施日ごとのデータ入力は不要となる。

【0054】

定期契約による注文の場合も、前述のスポット注文の場合と同様に、登録したサービス受付データがスケジュール化されてカレンダー画面に表示される。

【0055】

そして、登録画面に表示されたサービス受付データを選択すると、スケジュール化されカレンダー画面に表示される。一方、カレンダー画面に表示されたデータを選択すると、サービス受付データの登録画面に表示される。

【0056】

図３は、定期契約による注文の契約内容の登録画面を示す。具体的には、得意先コードを入力して検索すると、サービス先お客様名（昭和ハイツ）、サービス先お客様名カナ（ショウワハイツ）、電話[phone]）、郵便番号（５３０００４４）、都道府県（大阪府）、住所１（大阪市北区東天満）、問合せ種類（ＳＭ）、メニュー（ＳＭ定期清掃）、サービス予定時間（０８：００～１０：００）、作業時間（２ｈ）等の定期清掃契約の内容(定期契約のマスターデータ)が登録画面に表示される（図３参照）。

【0057】

また、作業時間及び確認事項として、エントランス・廊下・階段洗浄（週１回 １カ月４回まで）等の清掃月、清掃月内の清掃回数等のメモを登録することもできる。

【0058】

定期清掃契約の契約内容（マスターデータ）は、登録された清掃回数分コピーして表示させる。例えば、１カ月４回清掃実施の場合、４回分のマスターデータを表示させる。次に、サービス予定日、サービス予定時間を入力することで、サービス受付データとして登録することができる。定期清掃契約の契約内容は、マスターデータのため、登録は最初の１回のみでよい。次回からは定期清掃契約のマスターデータをもとにするので、毎回契約内容を入力することなく、定期契約のサービス受付データを作成することができる。定期契約による注文の場合は、定期サービス実施日ごとのデータ入力は不要なため、データ入力業務を簡略化するこができる。サービス実施月の前月に処理すれば、サービス実施時の手違い等の低減を図ることができる。

【0059】

図４は、定期契約による注文の契約内容の登録画面を示す。具体的には、サービス実施月の前月に、お客様名（昭和ハイツ）、サービス開始時間（０８：００）、サービス終了時間（１０：００）、メニュー（ＳＭ定期清掃）等のデータを、登録された清掃回数（４回）分コピーして表示させる。次に、４回分のサービス予定日をそれぞれ入力することにより、定期清掃契約のサービス受付データとして登録することができる。

【0060】

＜変形例＞
以上、一実施形態に係るサービス受付システムを説明したが、本発明はこの実施形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例であってもよい。また、実施形態と変形例とを組み合わせたものでもよいし、変形例同士を組み合わせたものでもよい。また、実施形態や変形例に記載していない例や要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。

【0061】

１．サービス受付データを登録する登録手段
電話による注文の場合、実施形態では担当者が入力しているが、注文者が電話の案内音声にしたがって入力するようにしても差し支えない。

【0062】

２．サービス検索画面
本実施形態に係るサービス受付システムは、さらにサービス検索画面を備えていてもよい。

【0063】

サービス検索画面は、入力された検索条件から、サービス受付データを検索し、各タブに表示する。

【0064】

また、お客様名、住所については、あいまい検索が可能である。頻繁に使用する検索条件は、保存しておくことができる。保存した条件は、検索条件リストから選択することができ、選択するだけで、設定した条件で検索を実行することができる。

【産業上の利用可能性】

【0065】

本発明の実施形態に係るサービス受付システムは、ハウスクリーニング、家事代行、害虫獣駆除等のサービスの受付業務の効率化を図ることができる。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】