(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022094008
(43)【公開日】2022-06-24
(54)【発明の名称】衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
D06F 39/10 20060101AFI20220617BHJP
D06F 58/22 20060101ALI20220617BHJP
【FI】
D06F39/10 E
D06F58/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020206778
(22)【出願日】2020-12-14
(71)【出願人】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】内山 具典
【テーマコード(参考)】
3B166
【Fターム(参考)】
3B166AA02
3B166AA05
3B166AB23
3B166AB30
3B166AE01
3B166AE02
3B166BA78
3B166BA82
3B166BA83
3B166CA01
3B166CA11
3B166CB02
3B166CB12
3B166DA04
3B166DB03
3B166DB08
3B166DB17
3B166DB20
3B166DD01
3B166DD02
3B166DD06
3B166DE04
3B166EA03
3B166EA13
3B166EA18
3B166EB03
3B166EB17
3B166EB30
3B166ED01
3B166ED02
3B166ED05
(57)【要約】 (修正有)
【課題】循環水路を流れる水に含まれる異物を捕獲するフィルタに対し紫外線を照射する紫外線照射部を備える衣類処理装置に関し、その紫外線照射部に電力を供給するための構成の複雑化を回避することができ、また、単なる紫外線による除菌作用だけではなく、オゾンやOHラジカルによる除菌作用も発揮させてフィルタを一層衛生的な状態に維持できるようにした構成を提供する。
【解決手段】衣類処理装置は、衣類が収容される衣類処理槽と、前記衣類処理槽内の水を循環する循環水路と、前記循環水路を流れる水に含まれる異物を捕獲するフィルタ7と、前記フィルタ7を収容するフィルタケース8と、前記フィルタケース8の内部に収容されている前記フィルタ7に対し、前記フィルタケース8の外部から紫外線を照射する紫外線照射部100と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類が収容される衣類処理槽と、
前記衣類処理槽内の水を循環する循環水路と、
前記循環水路を流れる水に含まれる異物を捕獲するフィルタと、
前記フィルタを収容するフィルタケースと、
前記フィルタケースの内部に収容されている前記フィルタに対し、前記フィルタケースの外部から紫外線を照射する紫外線照射部と、
を備える衣類処理装置。
【請求項2】
前記紫外線照射部の外郭を構成する照射部ケースと、
紫外線を透過する紫外線透過部と、
をさらに備え、
前記紫外線透過部は、前記フィルタケースと前記照射部ケースとを接続している請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記フィルタケースは、
前記フィルタが収容される本体部と、
前記本体部内に水を流入する流入部と、
前記本体部内の水を流出する流出部と、
を備え、
前記本体部は、水平方向に対して傾斜しており、
前記流入部および前記流出部は、前記本体部の下部側に設けられている請求項1または2に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記フィルタケースは、前記フィルタが収容される本体部を備えており、
前記本体部の内面に、紫外線を遮断する処理が施されている請求項1または2に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記フィルタケースは、前記フィルタが収容される本体部を備えており、
前記本体部は、水平方向に対して傾斜しており、
前記紫外線照射部は、前記フィルタケースの前記本体部に沿うように傾斜しており、且つ、空気が流通する空気流通部を少なくとも1つ備えており、
少なくとも1つの前記空気流通部は、前記紫外線照射部の下部側に設けられている請求項1または2に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記フィルタケースは、
前記フィルタが収容される本体部と、
前記本体部内に水を流入する流入部と、
前記紫外線照射部内の空気を前記流入部に注入する注入部と、
をさらに備える請求項1または2に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記流入部は、複数の水路を有しており、
複数の前記水路のうち少なくとも1つの水路は、水の流れを絞ることにより流速を増加させる構造を有する特別水路であり、
前記注入部は、前記紫外線照射部内の空気を前記特別水路に注入する請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記紫外線照射部と前記注入部との間に逆止弁を備えている請求項6または7に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記衣類処理槽内の空気を循環する循環風路をさらに備え、
前記注入部は、前記紫外線照射部内の空気を前記循環風路にも注入する請求項6から8の何れか1項に記載の衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、衣類処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
衣類処理装置の一例である洗濯機においては、衣類が収容される水槽内の水を、循環水路を通して循環するようにした構成のものが知られている。そして、この種の洗濯機においては、循環水路を流れる水に含まれる例えば糸くずや塵埃などの異物を捕獲するフィルタを備えたものが知られている。
【0003】
そして、循環水路にフィルタを備える構成の洗濯機においては、フィルタを衛生的な状態に維持してカビなどの増殖を抑制したいというニーズがある。そこで、特許文献1には、フィルタの本体部内に設けたLEDから発生する光を、導光部を通してフィルタの捕集部に導き、捕集部の表面にコーティングされた光触媒の作用を活性化させて臭い成分や汚れ成分を分解するようにした構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の構成では、光源であるLEDがフィルタの本体部の「内部」に設けられた構成となっており、このようなフィルタの「内部」に設けられている光源に電力を供給するための構成、例えば、配線などの構成が複雑化するという課題がある。また、特許文献1の構成では、水が掛かりやすいフィルタ自体の内部に光源を設けているため、光源や電源に対する防水対策が必要であり、構成の一層の複雑化を招いてしまう。
【0006】
また、特許文献1の構成によれば、紫外線を照射可能な光源を採用することにより、フィルタの捕集部を紫外線によって除菌することができ、フィルタを一層衛生的な状態に維持することができる。しかしながら、特許文献1の構成では、光源がフィルタの「内部」に設けられていることから、その光源から発生する紫外線を空気中の酸素に接触させることができず、従って、酸素に紫外線を当てることによって発生する「オゾン」による除菌作用や、オゾンに紫外線を当てることによって発生する「OHラジカル」による除菌作用を発揮させることができない。
【0007】
そこで、本実施形態は、循環水路を流れる水に含まれる異物を捕獲するフィルタに対し紫外線を照射する紫外線照射部を備える衣類処理装置に関し、その紫外線照射部に電力を供給するための構成の複雑化を回避することができ、また、単なる紫外線による除菌作用だけではなく、オゾンやOHラジカルによる除菌作用も発揮させてフィルタを一層衛生的な状態に維持できるようにした構成を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本実施形態に係る衣類処理装置は、衣類が収容される衣類処理槽と、前記衣類処理槽内の水を循環する循環水路と、前記循環水路を流れる水に含まれる異物を捕獲するフィルタと、前記フィルタを収容するフィルタケースと、前記フィルタケースの内部に収容されている前記フィルタに対し、前記フィルタケースの外部から紫外線を照射する紫外線照射部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1実施形態に係る衣類処理装置の構成例を概略的に示す縦断側面図
【
図2】第1実施形態に係るフィルタケースおよびその周辺部分の構成例を概略的に示すものであって、フィルタケース内にフィルタが収容された状態を示す縦断側面図
【
図3】第1実施形態に係るフィルタケースおよびその周辺部分の構成例を概略的に示すものであって、フィルタケース内からフィルタが取り外された状態を示す縦断側面図
【
図4】第1実施形態に係るフィルタケースおよびその周辺部分の構成例を概略的に示す平面図
【
図5】第1実施形態に係るフィルタケースおよびその周辺部分の構成例を概略的に示すものであって、フィルタケース内における水の流れを示す縦断側面図
【
図6】第2実施形態に係るフィルタケースおよびその周辺部分の構成例を概略的に示すものであって、フィルタケース内にフィルタが収容された状態を示す縦断側面図
【
図7】第2実施形態に係るフィルタケースおよびその周辺部分の構成例を概略的に示す平面図
【
図8】第3実施形態に係る衣類処理装置の構成例を概略的に示す縦断側面図
【
図9】第3実施形態に係るフィルタケースおよびその周辺部分の構成例を概略的に示す平面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、衣類処理装置に係る複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0011】
(第1実施形態)
図1に例示する洗濯機1は、衣類に所定の処理、この場合、少なくとも、衣類を洗う洗い処理、衣類をすすぐすすぎ処理、衣類を脱水する脱水処理を施すことが可能な衣類処理装置の一例である。また、洗濯機1は、回転槽の回転中心軸が水平方向あるいは水平方向に対して傾斜する方向に延びる、いわゆるドラム式の洗濯機である。
【0012】
洗濯機1は、その外郭を構成する矩形箱状の外箱2の内部に、衣類に洗い処理、すすぎ処理、脱水処理などを施すための水槽3を備えている。水槽3は、衣類が収容される衣類処理槽の一例であり、前面が開口した有底円筒状に形成されている。また、水槽3は、その内部に、同じく前面が開口した有底円筒状のドラム4を回転可能に備えた構成である。このドラム4も、衣類が収容される衣類処理槽の一例である。ドラム4の周壁には、図示しない多数の小孔が設けられており、また、ドラム4の内周面には、衣類をかき上げるための図示しない複数のバッフルが設けられている。
【0013】
水槽3の前面開口部およびドラム4の前面開口部は、外箱2の前面に設けられたドア5によって開閉可能となっている。ユーザは、このドア5を開くことにより、水槽3の前面開口部およびドラム4の前面開口部を通して水槽3内、より詳細にはドラム4内に衣類を収容することができ、また、水槽3内、より詳細にはドラム4内から衣類を取り出すことができる。
【0014】
また、洗濯機1は、水槽3内に水を供給するための図示しない給水部、および、水槽3内の水を機外に排出するための図示しない排水部を備えている。給水部は、例えば水道などの図示しない水源から水槽3に延びる給水経路の途中に給水弁や注水ケースなどを備えた構成となっている。また、排水部は、水槽3の底部から機外に延びる排水経路の途中に排水弁などを備えた構成となっている。排水弁が閉じられた状態で給水部から水槽3内に水が供給されることにより、水槽3内に所定量の水が溜められる。また、排水弁が開かれることにより、水槽3内の水が排水経路を介して機外に排出される。
【0015】
また、洗濯機1は、循環水路6を備えている。循環水路6は、水槽3に設けられている水流出口3aと水流入口3bとの間を連通接続している。循環水路6の途中には、図示しない循環ポンプが設けられている。この循環ポンプが駆動することにより、水槽3内の水は、水流出口3aを通して循環水路6内に吸い込まれ、水流入口3bから水槽3内に戻される。即ち、循環水路6は、循環ポンプが駆動することに伴い水槽3内の水を循環することが可能な水路となっている。
【0016】
また、循環水路6の途中には、フィルタ7が設けられている。フィルタ7は、循環水路6内を流れる水に含まれる例えば糸くずや塵埃などの異物を捕獲するものである。このフィルタ7は、循環水路6の途中に設けられているフィルタケース8内に着脱可能に収容されている。
【0017】
図2および
図3に例示するように、フィルタ7は、本体部7aと捕集部7bとを備えている。フィルタ7の本体部7aは、フィルタケース8に対するフィルタ7の着脱の際に使用者が摘まむ部分であり、また、フィルタ7がフィルタケース8内に収容された状態においては、フィルタケース8の前面開口を塞ぐ蓋としても機能する。また、フィルタ7の捕集部7bは、例えば通水可能な格子状に形成されており、循環水路6内を流れる水に含まれる異物を捕獲する主体となる部分である。フィルタ7の捕集部7bは、フィルタケース8の長手方向に沿って長尺に形成されている。
【0018】
フィルタケース8は、フィルタ7が収容される本体部8aと、本体部8a内に水を流入する流入部8bと、本体部8a内の水を流出する複数、この場合、2つの流出部8c,8dと、を一体的に備えている。
【0019】
本体部8aは、前面が開放したほぼ円筒状をなしており、その前部側が後部側よりも高くなるように水平方向に対して傾斜した状態で備えられている。そして、流入部8bおよび流出部8c,8dは、このように傾斜した状態で備えられている本体部8aの下部側つまり後部側に設けられている。
【0020】
より詳細に説明すると、流入部8bは、本体部8aの後部の上面に設けられており、この流入部8bには、「循環水路6のうち水流出口3a側を構成する部分」つまり「循環水路6の上流側部分を構成する部分」が接続されている。また、流出部8cは、本体部8aの後壁面に設けられており、この流出部8cには、機外に導出される図示しない排水管が接続されている。なお、排水部を構成する図示しない排水弁は、この排水管の途中に設けられている。
【0021】
また、流出部8dは、本体部8aの後部の側面に設けられており、この流出部8dには、「循環水路6のうち水流入口3b側を構成する部分」つまり「循環水路6の下流側部分を構成する部分」が接続されている。なお、図示しない循環ポンプは、循環水路6における流出部8dよりも下流側の部分、換言すれば、「循環水路6のうち水流入口3b側を構成する部分」の途中に設けられている。
【0022】
以上のように構成される洗濯機1によれば、図示しない循環ポンプが停止された状態で排水経路の排水弁が開かれることにより、水槽3内の水は、「循環水路6のうち水流出口3a側を構成する部分」を通って流入部8bから本体部8a内に流入し、流出部8cから排水管に流出して機外に排出される。即ち、上述した排水部を構成する排水経路は、流入部8bに接続されている「循環水路6のうち水流出口3a側を構成する部分」と、フィルタケース8と、流出部8cに接続されている「排水管」と、を含んだ構成となっている。
【0023】
なお、フィルタケース8の本体部8aは、水平方向に対して傾斜しており、その本体部8aの下部側に流出部8cが設けられている。そのため、排水時においては、フィルタケース8の本体部8a内の水は、流出部8cから排出されやすく、従って、フィルタケース8の本体部8a内には水が残りにくい構成となっている。
【0024】
また、洗濯機1によれば、図示しない排水弁が閉じられた状態で循環ポンプが駆動されることにより、水槽3内の水は、「循環水路6のうち水流出口3a側を構成する部分」を通って流入部8bから本体部8a内に流入し、流出部8dから「循環水路6のうち水流入口3b側を構成する部分」に流出して水槽3内に戻される。即ち、上述した循環水路6は、流入部8bに接続されている「循環水路6のうち水流出口3a側を構成する部分」と、フィルタケース8と、流出部8dに接続されている「循環水路6のうち水流入口3b側を構成する部分」と、を含んだ構成となっている。
【0025】
以上のように構成される洗濯機1は、さらに、紫外線照射部の一例である紫外線照射装置100を備えている。紫外線照射装置100は、フィルタケース8の「内部」に収容されているフィルタ7、特に、その一部である捕集部7bに対し、フィルタケース8の内部ではなく「外部」から紫外線を照射するように構成されている。次に、この紫外線照射装置100およびその周辺部分の構成例について、詳細に説明する。
【0026】
図2および
図3に例示するように、紫外線照射装置100は、その外郭を構成する矩形箱状の照射部ケース101の内部に、紫外線を発生する周知の紫外線ランプ102を備えている。照射部ケース101は、例えば、耐候性、耐紫外線性、耐オゾン性などを有する変質や劣化に強い材料によって構成されている。紫外線ランプ102は、その発生する紫外線の波長として、少なくとも、OHラジカルを生成可能な波長およびオゾンを生成可能な波長にピークを有するものとなっている。
【0027】
なお、OHラジカルを生成可能な波長は、例えば254ナノメートル付近の波長である。また、オゾンを生成可能な波長は、例えば275ナノメートル付近の波長である。これらの波長は、オゾンやOHラジカルによる除菌作用を奏する波長であることから、いわゆる除菌波長あるいは殺菌波長として定義することができる。
【0028】
また、フィルタケース8と紫外線照射装置100との間には紫外線透過板103が介在されている。紫外線透過板103は、紫外線透過部の一例であり、紫外線を透過可能な材料、例えば、石英ガラスやフッ素樹脂などによって構成された板状の部材となっている。そして、この紫外線透過板103は、フィルタケース8と照射部ケース101とを接続している。
【0029】
即ち、フィルタケース8の上面には、ほぼ矩形状に形成された開口が設けられている。また、照射部ケース101の下面には、ほぼ矩形状に形成された開口が設けられている。そして、紫外線透過板103は、フィルタケース8と照射部ケース101との間において、フィルタケース8側の開口および照射部ケース101側の開口の双方に嵌め込まれた状態となっている。これにより、紫外線透過板103は、フィルタケース8と照射部ケース101とを強固に接続している。なお、紫外線透過板103の周囲には、図示しないパッキンが備えられており、水密および気密な構造が実現されている。
【0030】
また、紫外線照射装置100は、フィルタケース8の本体部8aの傾斜に沿うように傾斜した状態で備えられている。換言すれば、紫外線照射装置100は、水平方向に対して傾斜するフィルタケース8の本体部8aに対し平行な状態で備えられている。また、紫外線照射装置100も、水平方向に対して傾斜した状態で備えられている。
【0031】
また、紫外線照射装置100は、複数、この場合、2つの空気流通部104a,104bを備えている。空気流通部104a,104bは、何れも、照射部ケース101の上面から当該上面に対し垂直となる方向に沿って直線状に突出している。換言すれば、空気流通部104a,104bは、何れも、水平方向に対して傾斜する方向に沿って直線状に突出している。また、空気流通部104a,104bは、何れも、空気が流通可能な筒状に形成されている。
【0032】
このうち、一方の空気流通部104aは、水平方向に対して傾斜した状態で備えられている紫外線照射装置100の上部側つまり前部側に設けられている。また、他方の空気流通部104bは、水平方向に対して傾斜した状態で備えられている紫外線照射装置100の下部側つまり後部側に設けられている。つまり、2つの空気流通部104a,104bのうち少なくとも1つの空気流通部104bは、水平方向に対して傾斜する紫外線照射装置100の下部側に設けられた構成となっている。
【0033】
また、
図4にも例示するように、フィルタケース8において、流入部8bは、複数、この場合、2つの水路8bM,8bSを有した構成となっている。このうち、一方の水路8bMは、流入部8bの主体となる水路であり、この水路8bMには、上述した「循環水路6のうち水流出口3a側を構成する部分」が接続されている。以下、水路8bMを、メイン水路8bMと称する。また、他方の水路8bSは、メイン水路8bMに付随する水路であり、メイン水路8bMの側部に設けられている。以下、水路8bSを、サブ水路8bSと称する。
【0034】
サブ水路8bSの流路径は、メイン水路8bMの流路径よりも小さくなっている。また、サブ水路8bSの入口および出口は、メイン水路8bMの側面から当該メイン水路8bM内に連通接続されている。これにより、メイン水路8bM内を流れる水の一部は、サブ水路8bS内を流れてメイン水路8bM内に戻ることが可能となっている。
【0035】
また、サブ水路8bSの中間部分は、その流路径がサブ水路8bSの入口側および出口側よりも狭くなった構造となっている。つまり、サブ水路8bSは、水の流れを絞ることにより流速を増加させることが可能な構造、いわゆる周知のベンチュリ構造を有した水路となっている。即ち、サブ水路8bSは、水の流れを絞ることにより流速を増加させることが可能な構造を有する特別水路の一例として備えられている。
【0036】
そして、フィルタケース8は、このサブ水路8bSに、注入部の一例であるインジェクタ105を備えた構成となっている。インジェクタ105は、接続チューブ106を介して、紫外線照射装置100の空気流通部104bに接続されている。これにより、インジェクタ105は、紫外線照射装置100内の空気を、空気流通部104bから接続チューブ106を通して流入部8b内、この場合、その一部であるサブ水路8bS内に注入可能となっている。
【0037】
以上のように構成される洗濯機1によれば、水槽3内の水を機外に排出する排水動作時においては、水槽3内から流入部8bに流入する水は、単に重力の作用を受けて流れるだけであるので、その流速は比較的遅めであり、水圧も比較的低くなる。よって、水槽3内から流入部8bに流入する水は、その殆どがメイン水路8bM内を流れ、流路径が小さいサブ水路8bS内には殆どあるいは全く流入しない。
【0038】
しかし、水槽3内の水を循環水路6を介して循環する循環動作時においては、水槽3内から流入部8bに流入する水は、循環ポンプによる圧送作用を受けているので、その流速は比較的速めであり、水圧も比較的高くなる。よって、水槽3内から流入部8bに流入する水は、メイン水路8bM内だけでなく、流路径が小さいサブ水路8bS内にも流入するようになる。そして、サブ水路8bS内に水が流れると、その水の流れがサブ水路8bS内において加速することによって負圧が発生するようになり、これにより吸引力が発生するようになる。
【0039】
そして、このように発生する吸引力が、インジェクタ105、接続チューブ106、空気流通部104bを介して紫外線照射装置100内に作用するようになる。これにより、紫外線照射装置100内には、空気流通部104aから外部の空気が導入されるようになり、紫外線照射装置100内に導入された空気は、さらに空気流通部104b、接続チューブ106を通ってインジェクタ105からサブ水路8bS内に注入されるようになる。そして、サブ水路8bS内に注入された空気は、当該サブ水路8bS内を流れる水とともにフィルタケース8の本体部8a内に流入する。
【0040】
このとき、紫外線ランプ102から紫外線が発生している場合には、紫外線照射装置100内に導入された空気に含まれる酸素に紫外線を当てることができ、これにより、オゾンを発生させることができる。よって、このように紫外線照射装置100内で発生するオゾンを含む空気を空気流通部104b、接続チューブ106を介してインジェクタ105から流入部8b内さらには本体部8a内に供給することができる。
【0041】
また、フィルタケース8の本体部8a内には、紫外線ランプ102から発生する紫外線を、紫外線透過板103を通して照射することができる。また、フィルタケース8の本体部8a内に照射される紫外線が、上述したように本体部8a内に供給されたオゾンに当たることによりOHラジカルを発生させることができる。
【0042】
以上の通り、本実施形態に係る洗濯機1によれば、除菌対象物であるフィルタ7、特に、その一部である捕集部7bが収容されているフィルタケース8の本体部8a内に、「紫外線」だけでなく、「オゾン」や「OHラジカル」も供給することができる。
【0043】
以上に例示した洗濯機1によれば、フィルタ7の捕集部7bが収容されているフィルタケース8の本体部8a内に、紫外線ランプ102が発生する「紫外線」を供給することができ、また、紫外線ランプ102が発生する紫外線を酸素に当てることによって発生した「オゾン」を供給することができ、また、紫外線ランプ102が発生する紫外線をオゾンに当てることによって発生した「OHラジカル」を供給することができる。即ち、除菌対象物であるフィルタ7の捕集部7bに対し、単なる紫外線による除菌作用だけではなく、オゾンやOHラジカルによる除菌作用も発揮させることができ、フィルタ7の捕集部7bを効率良く除菌して一層衛生的な状態に維持することができる。
【0044】
また、洗濯機1によれば、フィルタケース8の本体部8a内に供給されたオゾンやOHラジカルを、循環水路6を介して循環される水とともに水槽3内に送ることができる。そのため、水槽3内の衣類に対してもオゾンやOHラジカルを供給することができ、衣類の除菌効果も得ることができる。また、水槽3内の除菌効果も得ることができる。
【0045】
また、洗濯機1によれば、紫外線照射装置100は、フィルタケース8の内部に収容されているフィルタ7の捕集部7bに対し、フィルタケース8の「外部」から紫外線を照射する構成となっている。この構成によれば、紫外線照射装置100が備える紫外線ランプ102に電力を供給するための構成、例えば、
図2や
図3に例示する配線Lの引き回しなどの構成をフィルタケース8の外部から行うことができ、構成が複雑化することを回避することができる。
【0046】
また、洗濯機1によれば、紫外線透過板103により、フィルタケース8と紫外線照射装置100の外郭を構成する照射部ケース101とを接続する構成となっている。この構成によれば、紫外線照射装置100をフィルタケース8とは別部品とすることで、紫外線照射装置100が発生する紫外線をフィルタケース8の「外部」からフィルタ7に照射する構成を実現しやすくしながらも、別部品であるフィルタケース8と紫外線照射装置100とを強固に連結することができる。また、その連結用の部材として紫外線透過板103を利用しているので、フィルタケース8と紫外線照射装置100とを連結するための専用の部材を設ける必要が無く、部品点数の増加を抑制することができる。
【0047】
また、洗濯機1によれば、フィルタケース8において、その本体部8aは、水平方向に対して傾斜しており、流入部8bおよび流出部8c,8dは、水平方向に対して傾斜する本体部8aの下部側部分に設けられている。この構成によれば、
図5に破線矢印Wで例示するように、流入部8bから本体部8a内に流入する水は、その流入方向に沿うようにしていったん上部側に向かって流れるが、本体部8aの上部側には流出部が形成されていないため、その後、流出部8c,8dが形成されている下部側に向かって流れるようになる。このような水の流れが本体部8a内に形成されることにより、本体部8a内に流入した水をフィルタ7の捕集部7bの全体にわたって接触させやすくすることができる。よって、フィルタ7の捕集部7bによる異物の捕獲効率を高めることができる。
【0048】
また、洗濯機1によれば、紫外線照射装置100は、フィルタケース8の本体部8aに沿うように傾斜している。この構成によれば、紫外線照射装置100が発生する紫外線を、本体部8a内のフィルタ7の捕集部7bに対し極力短い距離で照射することができる。これにより、フィルタ7の捕集部7bに対し効率良く紫外線を照射することができ、フィルタ7の捕集部7bを一層衛生的な状態に維持することができる。
【0049】
また、洗濯機1によれば、紫外線照射装置100は、2つの空気流通部104a,104bのうちの1つである空気流通部104bを、水平方向に対して傾斜した状態で備えられている紫外線照射装置100の下部側に設けた構成となっている。ここで、紫外線照射装置100内において紫外線が酸素に当たることによって発生するオゾンは、空気よりも重い。そのため、空気よりも重いオゾンを、紫外線照射装置100の下部側に設けられている空気流通部104bから排出しやすくすることができ、ひいては、インジェクタ105、サブ水路8bSなどを通してフィルタケース8の本体部8a内に供給しやすくすることができる。なお、紫外線照射装置100は、少なくとも1つの空気流通部を備える構成であれば、空気流通部の数を適宜変更した構成とすることができる。
【0050】
また、洗濯機1によれば、フィルタケース8は、紫外線照射装置100内の空気を流入部8bに注入するインジェクタ105を備えている。この構成によれば、紫外線照射装置100内の空気つまりオゾンを含む空気を流入部8b内に効率良く注入することができ、ひいては、フィルタ7の捕集部7bが収容されているフィルタケース8の本体部8a内に効率良く供給することができる。
【0051】
また、洗濯機1によれば、流入部8bは、水の流れを絞ることにより流速を増加させることが可能な構造を有する特別水路の一例であるサブ水路8bSを有している。そして、インジェクタ105は、このサブ水路8bSに紫外線照射装置100内の空気つまりオゾンを含む空気を注入可能となっている。この構成によれば、サブ水路8bS内を水が流れることにより発生する吸引力を利用して、オゾンを含む空気を一層効率良く注入することができる。
【0052】
なお、フィルタケース8は、本体部8aの内面に、紫外線を遮断することが可能な表面処理が施された構成としてもよい。この構成によれば、フィルタケース8の本体部8aを紫外線から保護することができ、特に本体部8aの劣化や損傷を抑制することができる。また、紫外線を遮断する処理が施されている本体部8aの内面によれば、その内面によって、フィルタ7の捕集部7bを通過した紫外線を反射することができる。よって、本体部8a内において紫外線を散乱させることができ、紫外線照射装置100に対向していない部分を含むフィルタ7の捕集部7bの全体に紫外線を当てることができる。
【0053】
また、紫外線の発生源である紫外線照射装置100の内面ではなく、紫外線の照射先であるフィルタ7の捕集部7bを囲むフィルタケース8の本体部8aの内面に紫外線を遮断する処理を施すことにより、紫外線の照射先において紫外線を散乱させることができ、その散乱効果を紫外線の照射先であるフィルタ7の捕集部7bに効率良く作用させることができる。なお、フィルタケース8は、本体部8aの内面に、紫外線を遮断する処理が施された別部品を備える構成としてもよい。
【0054】
(第2実施形態)
図6および
図7に例示するように、洗濯機1は、紫外線照射装置100とインジェクタ105との間に逆止弁120を備えている。この場合、逆止弁120は、紫外線照射装置100の空気流通部104bとインジェクタ105に接続されている接続チューブ106との間に備えられており、インジェクタ105側から紫外線照射装置100側への水の流れを阻止するように構成されている。
【0055】
即ち、逆止弁120は、その外郭を構成する逆止弁ケース121の内部に貫通路122を備えた構成となっている。貫通路122は、紫外線照射装置100側がインジェクタ105側よりも狭くなった構成となっている。そして、この貫通路122内には、ボール123が移動可能に収容されている。そして、このボール123は、サブ水路8bS内に水が流れて吸引力が発生している場合には、その吸引力を受けてインジェクタ105側に移動し、これにより、貫通路122を開くようになっている。つまり、逆止弁120は、サブ水路8bS内に水が流れることにより発生する吸引力を受けて開くようになっている。
【0056】
また、ボール123は、仮にサブ水路8bS内からインジェクタ105を介して接続チューブ106内に水が流入した場合には、その水に押されることによって紫外線照射装置100側に移動し、これにより、貫通路122を閉じるようになっている。つまり、逆止弁120は、仮にサブ水路8bS内からインジェクタ105を介して接続チューブ106内に水が流入する場合には閉じるようになっている。
【0057】
以上に例示した構成例によれば、流入部8b内の水が紫外線照射装置100内に逆流してしまうことを逆止弁120によって阻止することができ、紫外線照射装置100、特に、その内部の紫外線ランプ102を水から保護することができる。
【0058】
(第3実施形態)
図8に例示する洗濯機1は、さらに乾燥風路130を備えている。乾燥風路130は、循環風路の一例であり、水槽3に設けられている空気流出口3cと空気流入口3dとの間を連通接続している。また、乾燥風路130の内部には、周知のヒートポンプ機構を構成する図示しない蒸発器および凝縮器が収容されている。また、乾燥風路130の内部には、循環送風機131が備えられている。
【0059】
循環送風機131は、水槽3内の空気を、乾燥風路130を通して循環させるものである。この循環送風機131が駆動されることにより、水槽3内の空気は、空気流出口3cから乾燥風路130内に導入されて、空気流出口3c側である風上側から空気流入口3d側である風下側に向かって流れて、空気流入口3dから水槽3内に戻されるようになっている。
【0060】
即ち、循環送風機131が駆動されることにより、水槽3内の空気は、乾燥風路130を介して循環される。そして、水槽3内の空気は、乾燥風路130内を流れる過程において、蒸発器によって除湿され、凝縮器によって加熱されて温風として水槽3内に戻されるようになっている。洗濯機1は、このように乾燥風路130を通して水槽3内に温風を供給することによって、衣類の乾燥を行うことが可能である。
【0061】
また、
図9に例示するように、紫外線照射装置100は、さらに空気流通部104cを備えている。つまり、紫外線照射装置100は、3つの空気流通部104a,104b,104cを備えた構成となっている。空気流通部104cも、照射部ケース101の上面から当該上面に対し垂直となる方向に沿って直線状に突出している。換言すれば、空気流通部104cも、水平方向に対して傾斜する方向に沿って直線状に突出している。また、空気流通部104cも、空気が流通可能な筒状に形成されている。また、空気流通部104cは、水平方向に対して傾斜した状態で備えられている紫外線照射装置100の下部側つまり後部側に設けられている。つまり、紫外線照射装置100は、2つの空気流通部104b,104cを、紫外線照射装置100の下部側に備えた構成となっている。
【0062】
また、洗濯機1は、乾燥風路130に、注入部の一例であるインジェクタ135を備えた構成となっている。この場合、インジェクタ135は、乾燥風路130のうち循環送風機131よりも空気流入口3d側つまり風下側に備えられている。インジェクタ135は、接続チューブ136を介して、紫外線照射装置100の空気流通部104cに接続されている。これにより、インジェクタ135は、紫外線照射装置100内の空気を、接続チューブ136を通して乾燥風路130内に注入可能となっている。
【0063】
以上のように構成される洗濯機1によれば、循環送風機131が駆動することに伴い乾燥風路130内に空気が流れると、その空気の流れによって負圧が発生するようになり、これにより吸引力が発生するようになる。そして、このように発生する吸引力が、接続チューブ136、空気流通部104cを介して紫外線照射装置100内に作用するようになる。これにより、紫外線照射装置100内には、空気流通部104aから外部の空気が導入されるようになり、紫外線照射装置100内に導入された空気は、さらに空気流通部104c、接続チューブ136を通ってインジェクタ135から乾燥風路130内に注入される。
【0064】
以上に例示した洗濯機1によれば、紫外線照射装置100内の空気つまりオゾンを含む空気を、インジェクタ105によって循環水路6内に注入可能であるだけでなく、さらに、インジェクタ135によって乾燥風路130内にも注入可能となっている。この構成によれば、乾燥風路130内に対しても、オゾンによる除菌作用を発揮させることができ、循環水路6内だけでなく乾燥風路130内も一層衛生的な状態に維持することができる。
【0065】
即ち、洗濯機1によれば、例えば循環動作時においてサブ水路8bS内に水が流れる状態においては、紫外線照射装置100内で発生したオゾンを循環水路6内、特にフィルタケース8の本体部8a内に供給することができる。また、例えば乾燥動作時において乾燥風路130内に空気が流れる状態においては、紫外線照射装置100内で発生したオゾンを乾燥風路130内に供給することができる。よって、循環水路6および乾燥風路130の双方に対しオゾンによる除菌効果を作用させることができる。
【0066】
また、洗濯機1によれば、乾燥風路130内に導入されたオゾンを含む空気は、さらに循環送風機131の送風作用を受けて水槽3内に送られる。よって、水槽3内の衣類に対してもオゾンを供給することができ、衣類の除菌効果も得ることができる。また、水槽3内の除菌効果も得ることができる。
【0067】
また、洗濯機1によれば、乾燥風路130内に負圧が発生することに伴い吸引力が発生し、その吸引力が、接続チューブ136、空気流通部104c、紫外線照射装置100、空気流通部104bを介して、逆止弁120のボール123に作用する。これにより、ボール123が紫外線照射装置100側に移動し、逆止弁120が閉じられる。これにより、紫外線照射装置100内のオゾンを含む空気を、循環水路6側ではなく乾燥風路130側に集中的に供給することができる。なお、洗濯機1は、乾燥風路130に接続する接続チューブ136にも逆止弁を備える構成としてもよい。
【0068】
(その他の実施形態)
本実施形態は、上述した複数の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜、変更や拡張を行うことができる。例えば、洗濯機1は、上述した複数の実施形態を適宜組み合わせた構成としてもよい。また、紫外線照射装置100は、少なくとも1つの空気流通部を備えていればよく、空気流通部の数、位置、大きさなどは適宜変更して実施することができる。
【0069】
また、紫外線ランプ102を駆動するタイミングは、循環ポンプや循環送風機131を駆動するタイミングと連動させるようにしてもよい。即ち、循環ポンプや循環送風機131を駆動する場合には紫外線ランプ102をオンし、循環ポンプや循環送風機131を停止する場合には紫外線ランプ102をオフするようにしてもよい。これにより、紫外線照射装置100内で発生したオゾンを速やかに循環水路6内や乾燥風路130内に供給することができる。
【0070】
なお、紫外線ランプ102を駆動するタイミングは、循環ポンプや循環送風機131を駆動するタイミングと完全に一致させる必要は無く、例えば、紫外線ランプ102は、駆動を開始した後において所定時間、例えば、数分が経過したことに伴い、循環ポンプや循環送風機131の駆動状態とは関係無く停止させるようにしてもよい。
【0071】
また、本実施形態は、回転槽の回転軸が水平方向または傾斜方向に延びるいわゆるドラム式の洗濯機に限られるものではなく、回転槽の回転軸が垂直方向となるいわゆる縦軸型の洗濯機にも適用することができる。また、本実施形態は、衣類を乾燥する衣類乾燥機にも適用することができる。また、本実施形態は、例えば、衣類の消臭、脱臭、除菌、漂白など、衣類に対して何らかの処理を施す機能を有する衣類処理装置にも適用することができる。
【0072】
なお、本実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0073】
図面中、1は洗濯機(衣類処理装置)、3は水槽(衣類処理槽)、4はドラム(衣類処理槽)、6は循環水路、7はフィルタ、8はフィルタケース、8aはフィルタケースの本体部、8bはフィルタケースの流入部、8bMはメイン水路(水路)、8bSはサブ水路(水路,特別水路)、8c,8dはフィルタケースの流出部、100は紫外線照射装置(紫外線照射部)、101は照射部ケース、103は紫外線透過板(紫外線透過部)、104a,104b,104cは空気流通部、105,135はインジェクタ(注入部)、120は逆止弁、130は乾燥風路(循環風路)、を示す。