(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022094055
(43)【公開日】2022-06-24
(54)【発明の名称】マスク用ストラップ
(51)【国際特許分類】
A41D 13/11 20060101AFI20220617BHJP
A62B 18/08 20060101ALI20220617BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A41D13/11 H
A62B18/08 C
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020206860
(22)【出願日】2020-12-14
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-10-27
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・公開の事由1 販売日…令和2年12月4日 販売場所…篠本尚宏が経営する事業所「SALLIES」(東京都大田区田園調布1-55-15:書面1-1)内 公開者…篠本尚宏 ・公開の事由2 販売日…令和2年12月8日 販売場所…篠本尚宏が経営する事業所「SALLIES」(東京都大田区田園調布1-55-15:書面2-1)内 公開者…篠本尚宏 ・公開の事由3 販売日…令和2年12月9日 販売場所…篠本尚宏が経営する事業所「SALLIES」(東京都大田区田園調布1-55-15:書面3-1)内 公開者…篠本尚宏 ・公開の事由4 販売日…令和2年12月11日 販売場所…篠本尚宏が経営する事業所「SALLIES」(東京都大田区田園調布1-55-15:書面4-1)内 公開者…篠本尚宏 ・公開の事由5 ウェブサイトの掲載日…令和2年12月7日 ウェブサイトのアドレス…https://www.instagram.com/sallies_pocketpal/ https://www.instagram.com/p/CIf9o7RjjvM/ https://www.instagram.com/p/CIf9ftpj_wU/ https://www.instagram.com/p/CIf9WjYjvRV/ https://www.instagram.com/p/CIecxjgDosk/ 公開者…篠本尚宏
(71)【出願人】
【識別番号】519214248
【氏名又は名称】篠本 尚宏
(74)【代理人】
【識別番号】100148792
【弁理士】
【氏名又は名称】三田 大智
(72)【発明者】
【氏名】篠本 尚宏
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185BA08
2E185BA12
2E185CC36
(57)【要約】
【課題】 容易にマスクの耳掛け紐へ取り付けることができると共に、首掛け時にはマスクを適切且つ確実に保持することができる一方、安全性も確保できる、比類なきマスク用ストラップの提供。
【解決手段】 本発明に係るマスク用ストラップは、マスクが備える一対の耳掛け紐間を繋ぎ当該マスクを首掛け可能にするストラップであって、上記一対の耳掛け紐にそれぞれ係合する一対のクリップ体と、該各クリップ体間に存し該各クリップ体と一体化したスリング体とから成り、上記クリップ体は係合プレートと、該係合プレートに設けた貫通孔と、該貫通孔に上記耳掛け紐を導くスリットを備えることにより、上記クリップ体を耳掛け紐に容易に取り付けることができると共に、両者を適切且つ確実に係合させることができる。また、この係合状態を安全性確保場面では容易に解くことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスクが備える一対の耳掛け紐間を繋ぎ当該マスクを首掛け可能にするストラップであって、上記一対の耳掛け紐にそれぞれ係合する一対のクリップ体と、該各クリップ体間に存し該各クリップ体と一体化したスリング体とから成り、上記クリップ体は係合プレートと、該係合プレートに設けた貫通孔と、該貫通孔に上記耳掛け紐を導くスリットを備えたことを特徴とするマスク用ストラップ。
【請求項2】
上記スリング体を帯状とすると共に上記各クリップ体の係合プレートと同厚としたことを特徴とする請求項1記載のマスク用ストラップ。
【請求項3】
上記係合プレートの自由端部を凸弧状とすると共に、上記貫通孔を丸孔とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマスク用ストラップ。
【請求項4】
上記クリップ体における係合プレートの基端部を延長してアピール部を形成したことを特徴とする請求項1及至請求項3の何れかに記載のマスク用ストラップ。
【請求項5】
上記クリップ体のスリットを上記スリング体の長手方向と直交する方向に沿って設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のマスク用ストラップ。
【請求項6】
上記各クリップ体及び上記スリング体を複層構造のプラスチック材料で一体成形したことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載のマスク用ストラップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザーの鼻や口を覆うように装着する衛生用マスクの耳掛け紐に取り付けて、当該マスクを首掛け可能にする、マスク用ストラップに関するものである。なお、本書において、「耳掛け紐」とはユーザーの耳に掛ける部分をいい、たとえばシート体を型抜きして形成したマスクのように、耳に掛ける部分が紐状ではなく帯状のものも含むものとする。
【背景技術】
【0002】
衛生用具たるマスクを一時的に外したときに、当該マスクを清潔に保管しなければ、不衛生なマスクを再使用することとなり、本末転倒である。そのため、下記特許文献1,2に示すように、マスクを清潔に保つために、マスクが備える一対の耳掛け紐間を繋ぎ当該マスクを首掛け可能にするストラップが種々開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-161186号公報
【特許文献2】実用新案登録第3228726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のように、マスク用ストラップでマスクを首掛けすれば、当該マスクをどこにも触れずに空中で保管することができるので衛生的であるが、そのためには、ストラップ両端のクリップ体をマスクの各耳掛け紐に適切且つ確実に取り付ける必要がある。
【0005】
他方、マスクの首掛け時にストラップやマスクがどこかに引っかかってしまったとき等、不用意にユーザーの首に負担がかかるおそれがあるときには、首掛け状態を解除して安全性を確保する必要もある。
【0006】
上記特許文献1のマスク用ストラップは、ストラップ両端のクリップ体の詳細は開示しておらず、クリップ体を耳掛け紐にどのように係合させるかは全く開示していないが、安全性の確保については、ストラップの中央部に分離とめ具を設け、マスクを首掛けしているときに、マスクやストラップに大きな力が加わった場合には上記分離とめ具によってストラップを二つに分離することにより、安全を確保できることを開示している。
【0007】
しかし、上記特許文献1のマスク用ストラップは、分離とめ具によって安全性を確保できるとしても、分離とめ具の存在によってストラップ自体の見栄えやそのストラップを装着したときの見栄えが大きく損なわれると共に、首掛け時にはユーザーの首に分離とめ具が当たってしまい、不快な思いをするおそれがある。加えて、耳掛け紐への適切且つ確実な取り付けについては何ら考慮していない。
【0008】
また、上記特許文献2のマスク用ストラップは、ストラップ両端に設けたクリップ体をマスクの耳掛け紐を巻き付けることができる螺旋部として構成することを開示している。
【0009】
よって、上記特許文献2のマスク用ストラップは、クリップ体たる螺旋部にマスクの耳掛け紐を巻き付ければ容易に取り付けることができるが、その巻き付け方によっては、取り外すことが困難となり、首掛け時に安全性を確保できないおそれが高いものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、容易にマスクの耳掛け紐へ取り付けることができると共に、首掛け時にはマスクを適切且つ確実に保持することができる一方、安全性も確保できる、比類なきマスク用ストラップを提供する。
【0011】
要述すると、本発明に係るマスク用ストラップは、マスクが備える一対の耳掛け紐間を繋ぎ当該マスクを首掛け可能にするストラップであって、上記一対の耳掛け紐にそれぞれ係合する一対のクリップ体と、該各クリップ体間に存し該各クリップ体と一体化したスリング体とから成り、上記クリップ体は係合プレートと、該係合プレートに設けた貫通孔と、該貫通孔に上記耳掛け紐を導くスリットを備えることにより、上記クリップ体を耳掛け紐に容易に取り付けることができると共に、両者を適切且つ確実に係合させることができる。また、この係合状態を安全性を確保する場面では容易に解くことができる。
【0012】
好ましくは、上記スリング体を帯状とすると共に上記各クリップ体の係合プレートと同厚としたことにより、可撓性を確保しつつ見栄えよく仕上げることができる。
【0013】
また、上記係合プレートの自由端部を凸弧状とすると共に、上記貫通孔を丸孔とすることにより、首掛け時のマスクの回動をスムーズにすると共に、係合プレートの自由端がユーザーの身体に触れる場合の危険性を回避することができる。
【0014】
好ましくは、上記クリップ体における係合プレートの基端部を延長してアピール部を形成することにより、当該アピール部に標章を表示する等して意匠性を大幅に向上することができる。
【0015】
また、上記クリップ体のスリットを上記スリング体の長手方向と直交する方向に沿って設けることにより、耳掛け紐への取り付けを容易としながら適切且つ確実に行うことができる。加えて、首掛け時に大きな力が加わったときには安全性確保のため耳掛け紐との係合状体を素早く解くことができる。
【0016】
好ましくは、上記各クリップ体及び上記スリング体を複層構造のプラスチック材料で一体成形することにより、可撓性と強度を確保しながら、肌触りや意匠性も考慮したマスク用ストラップとすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係るマスク用ストラップによれば、クリップ体の耳掛け紐への係合を容易にしつつ適切且つ確実に行うことができる。加えて、マスクの首掛け時における安全性も確保する。
【0018】
また、本発明に係るマスク用ストラップは、クリップ体とスリング体の一体構造により、ミニマルデザインながらも高度な意匠性を有しており、日常品と認識され易いマスク用ストラップをファッションアイテムへと昇華させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】実施例1に係るマスク用ストラップのマスク装着時の使用状態を示す説明図である。
【
図2】実施例1に係るマスク用ストラップのマスク非装着時の使用状態を示す説明図である。
【
図3】実施例1に係るマスク用ストラップのマスクへの取り付け方を示す説明図である。
【
図4】実施例1に係るマスク用ストラップの正面図である。
【
図5】実施例1に係るマスク用ストラップの平面図である。
【
図6】実施例1に係るマスク用ストラップの右側面図である。
【
図7】実施例2に係るマスク用ストラップの正面図である。
【
図8】実施例2に係るマスク用ストラップの背面図である。
【
図9】実施例2に係るマスク用ストラップの平面図である。
【
図10】実施例2に係るマスク用ストラップの右側面図である。
【
図11】実施例2に係るマスク用ストラップのマスク装着時の使用状態を示す説明図である。
【
図12】実施例2に係るマスク用ストラップのマスク非装着時の使用状態を示す説明図である。
【
図13】マスク首掛け時にマスク又はストラップの何れかに強い力が加わったときのクリップ体の状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係るマスク用ストラップの好適な実施例を
図1乃至
図13に基づき説明する。なお、
図4,
図5,
図7乃至
図9の中間省略部分は図面上約382mmである。
【0021】
本発明に係るマスク用ストラップ1は、
図1,
図2及び
図11,
図12に示すように、マスクMが備える一対の耳掛け紐Ma間を繋ぎ当該マスクMを首掛け可能にするためのストラップである。
図1,
図11に示すように、ユーザーUがマスクMを装着している時には、背中側に垂れ下がり、
図2,
図12に示すように、ユーザーUがマスクMを外したとき(装着していないとき)には、ユーザーUの首の後ろに引っかかり、マスクMを首掛けすることができるため、外したマスクMを空中に保持して清潔に保つことができる。
【0022】
<基本構造>
図1乃至
図6は実施例1に係るマスク用ストラップ1を示しており、
図7乃至
図12は実施例2に係るマスク用ストラップ1を示しており、両者の基本構造は同じである。
【0023】
すなわち、本発明に係るマスク用ストラップ1は、
図4,
図5又は
図7,
図8に示すように、ユーザーUの首に引っかかるスリング体2と、該スリング体2の両端部にそれぞれ一体的に設けられたクリップ体3とから成る基本構造を有している。換言すると、本実施例に係るマスク用ストラップ1は、マスクMの一対の耳掛け紐Maにそれぞれ係合する一対のクリップ体3と、該各クリップ体3間に存し該各クリップ体3と一体化したスリング体2とから成る。
【0024】
本発明に係るマスク用ストラップ1にあっては、上述のように、スリング体2と各クリップ体3とが一体構造となっており、素材としては、好ましくは、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタート(PET)、ポリカーボネート(PC)、アクリル樹脂、シリコーン樹脂及びこれらの共重合体、アロイ又は組み合わせ等のプラスチック材料から可撓性、強度、硬度、肌触り等を考慮して選択し、金具は一切用いない。さらに好ましくは上記プラスチック材料の複層構造とし、可及的に薄くしつつ適切な強度や可撓性を発揮できるようにする。また、このように、プラスチック材料を用いることにより、カラーリングを自由に行うことができ、たとえばクリアカラーにする等、意匠性を向上することもできる。
【0025】
<スリング体>
【0026】
スリング体2は、マスクMの首掛けが可能な程度に長尺の条材であり、両端部にクリップ体3を一体に設けることができれば、特に形状に限定はないが、好ましくは、
図4,
図7,
図8に示すように、帯状を呈し、
図5,
図9に示すように、後述する各クリップ体3の係合プレート4と同厚とする。これにより、簡易構造ながらも可撓性と強度を両立させた構造となると共に、ミニマルデザインながら高度な意匠性を保有することになる。
【0027】
また、スリング体2の短手方向の幅は、必要な可撓性や強度を有する範囲内で、可及的に細くして、小型化及び軽量化を図ることができる。たとえば、3mm~6mmの幅とする。
【0028】
<クリップ体>
クリップ体3は、
図4,
図7,
図8に示すように、実施例1,2のいずれの場合も、耳掛け紐Maに係合する係合プレート4と、該係合プレート4に設けた貫通孔5と、該貫通孔5に耳掛け紐Maを導くスリット6を備える。係合プレート4は0.5mm~1.5mm程度の厚さ、9mm~13mmの幅とし、強度、硬度、可撓性等によって適宜調整することができる。
【0029】
好ましくは、係合プレート4の自由端部4aは凸弧状にする。係合プレート4の自由端部4aは、クリップ体3の自由端部でもあり、ひいてはマスク用ストラップ1の自由端部でもあるので、角のない形状にしてユーザーUを傷つけないようにすると同時に、耳掛け紐Maとの干渉を避けるために凸弧状とする。
【0030】
また、係合プレート4の貫通孔5は丸孔とするのが望ましい。これにより、凸弧状の自由端部4aと相俟って、マスクMの首掛け時に貫通孔5内に挿通されている耳掛け紐Maの回動をスムーズにし、もって当該マスクMの回動をスムーズにする。
【0031】
係合プレート4に設けられたスリット6は、耳掛け紐Maをワンタッチで貫通孔5に導くことができ、クリップ体3の耳掛け紐Maへの取り付けを容易にする。
【0032】
スリット6は、耳掛け紐Maを貫通孔5に導くことができれば方向性の限定は特にないが、好ましくは、
図4,
図7に示すように、スリング体2の長手方向(ストラップ1全体の長手方向)に直交する方向に沿って設ける。
【0033】
上述のように、スリット6をスリング体2の長手方向に直交する方向に沿って設けることにより、容易に耳掛け紐Maに係合プレート4、すなわちクリップ体3を取り付けることができる。
図3に示すように、各クリップ体3をそれぞれ耳掛け紐Maに近づけて、スリット6を外側に向けた状態で係合プレート4を矢印の方向に動かせば、容易に各クリップ体3を耳掛け紐Maに取り付けることができる。
【0034】
また、スリット6を上述の向きで設けることにより、
図1,
図11に示すようなマスク装着時はもちろんのこと、
図2,
図12に示すようなマスク首掛け時も、係合プレート4の貫通孔5内で有効に耳掛け紐Maを保持することができる。他方、
図2,
図12のマスク首掛け時に、マスクM側又はマスク用ストラップ1側に不用意に大きな力が加わると、
図13に示すように、耳掛け紐Maとスリング体2間でクリップ体3が引っ張られてスリット6が拡開するが、その方向性により耐えることができると共に、もう一段階の力が加わるとスリット6がさらに拡開して耳掛け紐Maと係合プレート4(クリップ体3)の係合状態が解かれるので、ユーザーUの首に負担がかかることなく安全性を確保する。
【0035】
また、係合プレート4の基端部4bは、
図4に示す実施例1のマスク用ストラップ1のように、自由端部4aの凸弧状と連続する円弧状にして、係合プレート4全体を円盤状にする他、
図7に示す実施例2のマスク用ストラップ1のように、係合プレート4の基端部4bを延長してアピール部7を形成することができる。
図7,
図11,
図12に示すように、アピール部7には、たとえば標章Tを表示することができ、意匠性を大幅に向上することができる。
【0036】
以上のとおり、本発明に係るマスク用ストラップ1によれば、クリップ体3の耳掛け紐Maへの係合を容易にしつつ適切且つ確実に行うことができる。加えて、マスクMの首掛け時における安全性も確保する。
【0037】
また、本発明に係るマスク用ストラップ1は、スリング体2とクリップ体3の一体構造により、ミニマルデザインながらも高度な意匠性を有しており、日常品と認識され易いマスク用ストラップをファッションアイテムへと昇華させることができる。
【符号の説明】
【0038】
1…マスク用ストラップ、
2…スリング体、
3…クリップ体、
4…係合プレート、4a…自由端部、4b…基端部、
5…貫通孔、
6…スリット、
7…アピール部、
M…マスク、Ma…耳掛け紐、
T…標章、
U…ユーザー。
【手続補正書】
【提出日】2021-07-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスクが備える一対の耳掛け紐間を繋ぎ当該マスクを首掛け可能にするストラップであって、上記一対の耳掛け紐にそれぞれ係合する一対のクリップ体と、該各クリップ体間に存し該各クリップ体と一体化したスリング体とから成り、上記クリップ体は係合プレートと、該係合プレートに設けた貫通孔と、該貫通孔に上記耳掛け紐を導くスリットを備え、上記各クリップ体及び上記スリング体を複層構造の可撓性を有するプラスチック材料で一体成形すると共に、上記クリップ体の上記係合プレートに設けたスリットを上記スリング体の長手方向と直交する方向に沿って且つ拡開可能に設けたことを特徴とするマスク用ストラップ。
【請求項2】
上記スリング体を帯状とすると共に上記各クリップ体の係合プレートと同厚としたことを特徴とする請求項1記載のマスク用ストラップ。
【請求項3】
上記係合プレートの自由端部を凸弧状とすると共に、上記貫通孔を丸孔とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマスク用ストラップ。
【請求項4】
上記クリップ体における係合プレートの基端部を延長してアピール部を形成したことを特徴とする請求項1及至請求項3の何れかに記載のマスク用ストラップ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
要述すると、本発明に係るマスク用ストラップは、マスクが備える一対の耳掛け紐間を繋ぎ当該マスクを首掛け可能にするストラップであって、上記一対の耳掛け紐にそれぞれ係合する一対のクリップ体と、該各クリップ体間に存し該各クリップ体と一体化したスリング体とから成り、上記クリップ体は係合プレートと、該係合プレートに設けた貫通孔と、該貫通孔に上記耳掛け紐を導くスリットを備えることにより、上記クリップ体を耳掛け紐に容易に取り付けることができると共に、両者を適切且つ確実に係合させることができる。また、この係合状態を安全性を確保する場面では容易に解くことができる。
さらに、上記各クリップ体及び上記スリング体を複層構造の可撓性を有するプラスチック材料で一体成形することにより、可撓性と強度を確保しながら、肌触りや意匠性も考慮したマスク用ストラップとすることができる。
加えて、上記クリップ体のスリットを上記スリング体の長手方向と直交する方向に沿って且つ拡開可能に設けることにより、耳掛け紐への取り付けを容易としながら適切且つ確実に行うことができる。加えて、首掛け時に大きな力が加わったときには安全性確保のため耳掛け紐との係合状体を素早く解くことができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】削除
【補正の内容】