(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022094069
(43)【公開日】2022-06-24
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06F 16/903 20190101AFI20220617BHJP
G06Q 30/06 20120101ALI20220617BHJP
G06F 16/904 20190101ALI20220617BHJP
G06T 1/00 20060101ALI20220617BHJP
【FI】
G06F16/903
G06Q30/06 340
G06F16/904
G06T1/00 200E
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020206880
(22)【出願日】2020-12-14
(71)【出願人】
【識別番号】518182829
【氏名又は名称】コルデコ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】507218704
【氏名又は名称】DCMホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(74)【代理人】
【識別番号】100203563
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 宏剛
(72)【発明者】
【氏名】山本 篤史
【テーマコード(参考)】
5B050
5B175
5L049
【Fターム(参考)】
5B050AA10
5B050BA06
5B050BA10
5B050BA15
5B050BA18
5B050BA20
5B050CA07
5B050CA08
5B050EA18
5B050FA02
5B050FA12
5B050FA13
5B050FA17
5B050GA08
5B175DA10
5B175GB05
5B175HA05
5B175JC07
5L049BB47
(57)【要約】
【課題】所望の商品を購入しようとするユーザが、その商品を示す情報に容易に辿り着くことができるようにすること。
【解決手段】商品群の中から所望の商品を特定するユーザの操作を支援するサーバ1において、指定受付部103は、ユーザによるテキストの入力又は画像自体若しくは画像内のオブジェクトの指定の操作に基づいて、検索の要求を受け付ける。表示制御部102は、商品群のうちユーザの所望の商品の候補を含む情報を画像又はテキストにより提示する。また、表示制御部102は、その情報の提示を受けたユーザによる操作に基づいて検索の要求が受け付けられた場合、その情報に含まれる所望の商品の候補に対して、より絞り込んだ商品の候補を含む情報をさらに提示する。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品群の中から所望の商品を特定するユーザの操作を支援する情報処理装置において、
前記ユーザによるテキストの入力又は画像自体若しくは画像内のオブジェクトの指定の操作に基づいて、検索の要求を受け付ける受付手段と、
前記商品群のうち前記ユーザの所望の商品の候補を含む第1情報を画像又はテキストにより提示する提示手段と、
を備え、
前記提示手段は、
当該提示手段による第1情報の提示を受けた前記ユーザによる前記操作に基づいて前記検索の要求が前記受付手段により受け付けられた場合、前記第1情報に含まれる前記候補に対して、より絞り込んだ商品の候補を含む第2情報をさらに提示する、
情報処理装置。
【請求項2】
所定空間の画像情報と、当該所定空間に含まれ得る1以上の商品の位置とを対応付けて管理する第1管理手段をさらに備え、
前記提示手段は、
前記画像情報の画像を前記ユーザに提示する第1提示手段を有し、
前記受付手段は、
前記ユーザに提示された前記画像に対する、当該画像上の位置の指定を受け付ける第1受付手段を有し、
前記提示手段は、
前記第1受付手段により指定が受け付けられた前記位置に存在し得る1以上の商品に関する情報を、前記候補を含む情報として前記ユーザに提示する第2提示手段を有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記受付手段は、
前記所定空間に生じ得る現象の指定を受け付ける第2受付手段をさらに有し、
前記第1提示手段は、
前記画像として、前記第2受付手段により指定が受け付けられた前記現象が生じ得る位置を示す情報を重畳させた画像を前記ユーザに提示する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受付手段は、
前記所定空間に存在し得る商品の名称の指定を受け付ける第3受付手段をさらに備え、
前記第1提示手段は、
前記画像として、前記第3受付手段により名称の指定が受け付けられた前記商品が存在し得る位置を示す情報を重畳させた画像を前記ユーザに提示する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記受付手段は、
前記商品が使用される場所の指定を受け付ける第4受付手段と、
前記第3受付手段により指定が受付けられた前記商品の名称と、前記第4受付手段により指定が受付けられた前記商品が使用されている場所とに基づいて、前記商品の目的の達成を支援する情報を提示する第3提示手段と、
をさらに備える、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
1以上のタグ情報を有する画像情報を少なくとも含む、複数の商品に関する情報を管理する第2管理手段をさらに備え、
前記提示手段は、
前記受付手段により検索の要求として受け付けられた前記ユーザの入力操作による所定のワードをタグ情報に含む画像情報の画像を前記ユーザに提示する第3提示手段と、
前記第3提示手段により提示された1以上の前記画像のうち、前記受付手段により検索の要求として受け付けられた前記ユーザの選択操作による画像に対応付けられた1以上のタグ情報を当該ユーザに提示する第4提示手段と、
前記第4提示手段により提示された前記1以上のタグ情報のうち、前記受付手段により検索の要求として受け付けられた前記ユーザの選択操作によるタグ情報を含む画像情報の画像を前記ユーザに提示する第5提示手段と、
を備え、
前記第4提示手段は、
前記第5提示手段により提示された1以上の前記画像のうち、前記受付手段により検索の要求として受け付けられた前記ユーザの選択操作による画像に対応付けられた1以上のタグ情報を当該ユーザにさらに提示する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットが普及した現代では、商品群の中からユーザが所望する商品を特定するための手法として、検索エンジンが利用されることが多い。検索エンジンを利用するユーザは、購入しようとする商品の一般名称や、具体的な商品名や型番等を検索キーワードとして検索窓に入力することで所望の商品の検索を行う。このような分野には、ユーザの商品検索を支援する技術が存在する(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ユーザが商品を購入するために検索エンジンを利用する場合、購入しようとする商品をイメージすることはできるものの、その具体的な商品名や型番のみならず、その商品の一般名称さえも分からないことがある。その結果、所望の商品に辿り着くことができずに商品の購入を諦めるユーザもいる。
【0005】
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、所望の商品を購入しようとするユーザが、その商品を示す情報に容易に辿り着くことができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
商品群の中から所望の商品を特定するユーザの操作を支援する情報処理装置において、
前記ユーザによるテキストの入力又は画像自体若しくは画像内のオブジェクトの指定の操作に基づいて、検索の要求を受け付ける受付手段と、
前記商品群のうち前記ユーザの所望の商品の候補を含む第1情報を画像又はテキストにより提示する提示手段と、
を備え、
前記提示手段は、
当該提示手段による第1情報の提示を受けた前記ユーザによる前記操作に基づいて前記検索の要求が前記受付手段により受け付けられた場合、前記第1情報に含まれる前記候補に対して、より絞り込んだ商品の候補を含む第2情報をさらに提示する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、所望の商品を購入しようとするユーザは、その商品を示す情報に容易に辿り着くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムにより実現可能となる本サービスのうち、選択した画像から所望の商品を特定するパターンの概要を示す図である。
【
図2】商品関連情報を含む商品詳細ページの具体例を示す図である。
【
図3】商品関連情報を含む商品詳細ページの具体例を示す図である。
【
図4】(A)は、本サービスのうち、選択された画像及び指定された現象に基づいてユーザの所望する商品を特定するパターンの概要を示す図である。(B)は、本サービスのうち、選択された画像及び指定された一般名称に基づいてユーザの所望する商品を特定するパターンの概要を示す図である。
【
図5】本サービスのうち、商品の一般名称を示すワードと、その商品が使用される場所を示すワードと、その商品の対応を示すワードに基づいてユーザの所望する商品を特定するパターンの概要を示す図である。
【
図6】本サービスのうち、指定された画像情報に対応付けられたタグ情報に基づいてユーザの所望する商品を特定するパターンの概要を示す図である。
【
図7】本サービスのうち、指定された画像情報に対応付けられたタグ情報に基づいてユーザの所望する商品を特定するパターンの概要を示す図である。
【
図8】複数のワードが検索窓に入力された場合の例を示す図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図10】
図9に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図11】
図10のサーバの機能的構成のうち、商品特定支援処理を実行するための機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
まず、
図1乃至
図8を参照して、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバ1が適用される情報処理システム(後述する
図9参照)により実現可能となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要について説明する。
【0011】
図1乃至
図8は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムにより実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
【0012】
本サービスは、サービス提供者(図示せず)からユーザに対して提供されるサービスであり、商品群の中からユーザが所望する商品を特定して購入することを支援するサービスである。
ユーザは、本サービスにより提供される所定のウェブサイト(以下、「本サイト」と呼ぶ)を介して所望の商品を購入しようとする者である。ユーザは、本サービスを利用する際、自身のスマートフォン等の情報処理装置(以下、「ユーザ端末2」と呼ぶ)のブラウザ機能により本サイトにアクセスすることで本サービスを利用する。以下、ユーザが「ユーザ端末2を操作する」とは、ユーザ端末2のブラウザ機能により本サイトにアクセスして本サービスを利用することを意味するものとする。
【0013】
本サービスでは、商品群の中からユーザが所望する商品を特定する手法として、複数のパターン(以下、「商品特定パターン」と呼ぶ)が提供される。ユーザは、本サービスで提供される複数の商品特定パターンのうち任意の商品特定パターンを利用することで所望の商品を特定することができる。
【0014】
図1には、本サービスのうち、選択された画像から所望の商品を特定するパターンの概要が示されている。
例えばユーザが、自宅のバスルームのシャワーのシャワーヘッド部分から水が漏れるので、何らかの措置を講じたいと考えていたとする。この場合、ユーザは、複数の商品特定パターンの中から任意の手法のパターンを選択して、シャワーヘッド部分の水漏れの原因となる部品の特定を行う。
【0015】
ここで、ユーザが、例えばシャワーヘッドとホースとの結合部のゴムパッキンの劣化が水漏れの原因であることに気付いたとする。ただし、ユーザは、その一般名称(ゴムパッキン)を知らなかったとする。
この場合、ユーザは、選択した画像から商品を絞り込むことで所望の商品を特定する、商品特定パターンAを選択することができる。
商品特定パターンAを選択したユーザは、ユーザ端末2に表示された複数の空間の画像の中から、水漏れの原因になっている商品(ゴムパッキン)が存在し得る空間の画像を選択する。ここで「空間」としては、例えばバスルーム、トイレ、キッチン、エントランス、リビングルーム、廊下、家の外周り等が挙げられる。
【0016】
ここで、ユーザが、水漏れの原因になっているゴムパッキンが存在し得る空間の画像を選択する操作として、バスルームの画像を選択する操作を行う。すると、ユーザ端末2には、
図1の(A)に示すようなバスルームの画像P11が表示される。なお、画像P11を生成する手法は特に限定されない。例えばシャワー器具のメーカや販売店から別途提供される画像をベースとして生成されたものであってもよいし、一般的なバスルームの画像をベースとして生成されたものであってもよい。
【0017】
ユーザは、ユーザ端末2に表示された画像P11を見ながら、水漏れが生じている器具や備品が存在する場所を指定する操作を行う。具体的には例えば、ユーザは、
図1の(B)に示すような、画像P11に重畳されて表示される枠Wを用いて、画像P11におけるシャワーヘッドの位置を指定する操作を行う。
【0018】
水漏れが生じている器具や備品を指定する操作が行われると、指定された器具や備品に関する情報として、例えば
図1の(C)に示すようなシャワーヘッドの展開図を示す画像P12が表示される。
【0019】
画像P12に表示されたシャワーヘッドの展開図に含まれる複数の部品は、ユーザの操作により個別に選択することができる。これにより、ユーザは、画像P12を見ながら、水漏れの原因となっているゴムパッキンGを視覚的に特定することができる。
ここで、ユーザがゴムパッキンGを選択する操作を行うと、例えば
図2及び
図3に示すような、ゴムパッキンGの商品に関する情報が掲載されたウェブページ(以下、「商品詳細ページ」と呼ぶ)が表示される。
【0020】
図2及び
図3には、商品詳細ページの具体例が示されている。
ユーザは、表示された商品詳細ページから、ゴムパッキンGをオンラインで購入することもできるし、ゴムパッキンGの一般名称(即ち「ゴムパッキン」)、具体的な商品名、型番等を参照することもできる。
即ち、ユーザは、所望の商品の一般名称、具体的な商品名、型番等を知らない場合であっても、商品特定パターンAを利用することで、容易に所望の商品を特定して購入することができる。
【0021】
また、ゴムパッキンGの商品詳細ページには、ユーザが所望する商品(例えばゴムパッキンG)に関連する情報(以下、「商品関連情報」と呼ぶ)も掲載される。「商品関連情報」には、レシピ(例えば交換作業の手順等)、不具合の症状例、各種事例、コンテンツ(例えば交換方法の案内動画等)、ユーザが所望する商品に関連する商品に関する情報等が挙げられる。
具体的には例えば、
図2の(A)に示す商品詳細ページには、商品関連情報として、「ゴムパッキンについて」という表記の下にゴムパッキンに関する一般的な情報が表示される。さらに、「続きを読む」と表記されたボタンB1が押下されると、
図2の(B)に示すような画面が表示されて、さらに詳しい商品関連情報が提示される。
また例えば、
図3の(A)及び(B)に示す商品詳細ページには、商品関連情報として、ゴムパッキンGに関連する商品に関する情報が表示される。
また例えば、
図3の(B)に示す商品詳細ページには、商品関連情報として、レシピ(例えば水道パッキンの種類別交換方法)やコンテンツ(例えば投稿されたコンテンツ)等が表示される。
【0022】
図4の(A)には、本サービスのうち、選択された画像及び指定された現象から所望の商品を特定するパターンの概要が示されている。
上述の例と同様に、ユーザが「ゴムパッキン」という一般名称を知らなかった場合には、上述した商品特定パターンAの他に、商品特定パターンBを選択してゴムパッキンGを特定することができる。
この場合、ユーザは、水漏れの原因になっているゴムパッキンが存在し得る空間の画像を選択する操作として、バスルームの画像を選択する操作を行う。次に、ユーザは、バスルームで生じている現象を示すワード(例えば「水漏れ」というワード)を所定の入力欄(図示せず)に入力する操作を行う。すると、
図4の(A)に示すような、水漏れが生じ得る場所に枠Wが付されたバスルームの画像P21が表示される。これにより、ユーザは、バスルームで水漏れが生じ得る場所を容易に把握することができる。ユーザは、表示された画像P21を見ながら、実際に水漏れが生じている場所を指定する操作を行う。具体的には、ユーザは、画像P21に重畳して表示された1以上の枠Wのうち、シャワーヘッドとホースとの繋ぎ目に付された枠Wを選択する操作を行う。すると、選択された枠Wに対応する器具や備品に関する情報として、例えば上述した
図1の(C)に示すようなシャワーヘッドの展開図を示す画像P12が表示される。これにより、ユーザは、上述した商品特定パターンAと同様の手順で所望の商品(ゴムパッキンG)を特定して購入することができる。
即ち、ユーザは、所望の商品の一般名称、具体的な商品名、型番等を知らない場合であっても、商品特定パターンBを利用することで、容易に所望の商品を特定して購入することができる。
【0023】
図4の(B)には、本サービスのうち、選択した画像及び指定された一般名称から所望の商品を特定するパターンの概要が示されている。
ここで、上述の例とは異なり、ユーザが「ゴムパッキン」という一般名称を知っていたとする。この場合、ユーザは、商品特定パターンCを利用することで所望の商品(ゴムパッキンG)を特定することができる。
この場合、ユーザは、水漏れの原因になっているゴムパッキンが存在し得る空間の画像を選択する操作として、バスルームの画像を選択する操作を行う。次に、ユーザは、対象となる部品の一般名称を示すワード(即ち「ゴムパッキン」というワード)を所定の入力欄(図示せず)に入力する操作を行う。すると、
図4の(B)に示すような、ゴムパッキンが存在する場所に枠Wが付されたバスルームの画像P31が表示される。これにより、ユーザは、バスルームでゴムパッキンが存在する場所を容易に把握することができる。ユーザは、表示された画像P31を見ながら、所望の商品(ゴムパッキンG)が存在する場所を指定する操作を行う。具体的には、ユーザは、画像P31に重畳して表示された1以上の枠Wのうち、シャワーヘッドとホースとの繋ぎ目に付された枠Wを選択する操作を行う。すると、選択された枠Wに対応する器具や備品に関する情報として、例えば上述した
図1の(C)に示すようなシャワーヘッドの展開図を示す画像P12が表示される。これにより、ユーザは、上述した商品特定パターンA及びBと同様の手順で所望の商品(ゴムパッキンG)を特定して購入することができる。
即ち、ユーザは、所望の商品の一般名称を知っている場合には、商品特定パターンCを利用することで、容易に所望の商品を購入することができる。
【0024】
また例えば、上述の例とは異なり、ユーザが、自宅のキッチンの水道の蛇口部分から水が漏れるので、何らかの措置を講じたいと考えていたとする。
この場合も、ユーザは、本サービスにより提供される複数の商品特定パターンのうち任意のパターンを選択して、キッチンの水道の蛇口部分の水漏れの原因となる部品を特定することができる。
【0025】
図5には、本サービスのうち、商品の一般名称を示すワードと、その商品が使用される場所を示すワードと、その商品の対応を示すワードから所望の商品を特定するパターンの概要が示されている。
例えばユーザが、キッチンの水道の蛇口部分のゴムパッキンの劣化が水漏れの原因であることに気付いたとする。また、ユーザは、「ゴムパッキン」という一般名称について知っていたとする。このような場合、ユーザは、商品特定パターンDを選択して所望の商品(ゴムパッキン)を特定して購入することができる。
この場合、ユーザは、所望の商品の一般名称を示すワードを入力する操作と、所望の商品が使用されている場所を示すワードを選択する操作と、所望の商品をどう対応させるのかを示すワードを選択する操作とを行う。これにより、ユーザは所望の商品を特定することができる。
【0026】
図5には、商品特定パターンDが選択された場合に、ユーザ端末2に表示される画面の一例が示されている。
商品特定パターンDが選択されると、ユーザは、ユーザ端末2を操作して、所望の商品の一般名称を示すワードを入力する。具体的には例えば、
図5の(A)に示すように、ユーザは入力欄E1に「ゴムパッキン」というワードを入力する。以下、入力欄E1に入力されたワードのことを「第1入力キーワード」と呼ぶ。
【0027】
入力欄E1に第1入力キーワードが入力されると、その商品が使用される場所を示すワード(以下、「第2選択キーワード」と呼ぶ)が表記されたボタン(以下、「第2選択ボタン」と呼ぶ)が表示領域F2に表示される。具体的には例えば、
図5の(A)に示すように、入力欄E1に「ゴムパッキン」という第1入力キーワードが入力されると、「水道」、「ドア」、「シャワー」といった第2選択キーワードが表記された第2選択ボタンB11乃至B13が表示領域F2に表示される。
また、表示領域F1には、第1入力キーワード(ゴムパッキン)に対応する商品を示す画像M(以下「商品画像M」と呼ぶ)の一覧が表示される。
【0028】
ここで、ユーザが、例えば「水道」という第2選択ボタンB11を押下すると、「水道」の「ゴムパッキン」をどう対応させるのかを示すワード(以下、「第3選択キーワード」と呼ぶ)が表記されたボタン(以下、「第3選択ボタン」と呼ぶ)が表示される。具体的には例えば、
図5の(B)に示すように、「交換」という第3選択ボタンB14が表示される。
【0029】
すると、ユーザは、例えば「交換」という第3選択キーワードが表記された第3選択ボタンB14を押下する。すると、表示領域F1に、「水道」の「ゴムパッキン」を「交換」することに対応する商品画像Mの一覧が表示される。
【0030】
即ち、商品特定パターンDでは、入力欄E1に第1入力キーワードが入力されると、その内容に関連する第2選択キーワードが表記された第2選択ボタンが表示領域F2に表示される。そして、ユーザがいずれかの第2選択ボタンを押下すると、第1入力キーワードと、押下された第2選択ボタンに対応する第2選択キーワードとに関連する第3選択キーワードが表記された第3選択ボタンが表示される。
また、表示領域F1には、入力欄E1に入力された第1入力キーワードに対応する商品画像Mの一覧がリアルタイムで表示される。そして、いずれかの第2選択ボタンが押下されると、第1入力キーワードと、選択された第2選択キーワードとに対応する商品画像Mの一覧が表示領域F1にリアルタイムで表示される。さらに、いずれかの第3選択ボタンが押下されると、第1入力キーワードと、選択された第2選択キーワードと、選択された第3選択キーワードとに対応する商品画像Mの一覧が表示領域F1にリアルタイムで表示される。
これにより、ユーザは、商品の絞り込む操作を効率良く行うことができるので、所望の商品に素早く辿り着くことができる。さらに、ユーザは、所望の商品のみならず、所望の商品に関連する情報を併せて取得することもできる。
【0031】
図6には、本サービスのうち、指定された画像情報に対応付けられたタグ情報から所望の商品を特定するパターンの概要が示されている。
ここで、上述の例と異なる例として、ユーザが自宅の和室の壁の塗替えを検討していたとする。このような場合、ユーザは、商品特定パターンEを選択して所望の商品を特定して購入することができる。
即ち、ユーザは、上述の商品特定パターンDと同様に、第1入力キーワードとして、所望する商品の一般名称を示すワードを入力欄E1に入力する操作を行う。すると、第1入力キーワードに関連する商品画像Mの一覧が表示領域F1に表示される。ユーザは、商品画像Mの一覧の中から、いずれかの商品画像Mを選択する操作を行う。すると、選択された商品画像Mに含まれる1以上のタグ情報が表示される。具体的には、タグ情報を示すワードが表記された1以上のボタンBt(以下、「タグ表記ボタンBt」と呼ぶ)が表示領域F2に表示される。これにより、ユーザは、表示領域F2に表示されたタグ表記ボタンBtに表記されたタグ情報を視認することで、例えば商品に関する情報(例えば材質等)を学びながら商品を絞り込む操作を行うことができる。ユーザは、表示されたタグ表記ボタンBtのうちいずれかを選択して押下する。すると、押下されたタグ表記ボタンBtに表記されたタグ情報を有する商品画像Mの一覧が表示領域F1に表示される。表示領域F1に表示される商品画像Mの一覧は、押下されるタグ表記ボタンBtに表記されたタグ情報の内容に応じてリアルタイムで更新される。これにより、ユーザは、商品画像Mの一覧を見ながら所望の商品を特定することができる。
【0032】
具体的には例えば、
図6に示すように、入力欄E1に「壁」という第1入力キーワードが入力されると、「壁」を示す商品画像Mの一覧が表示領域F1に表示される。そして、表示された商品画像Mの一覧のうちいずれかの商品画像Mが選択されると、選択された商品画像Mに含まれる1以上のタグ情報の夫々が表記された、1以上のタグ表記ボタンBtの夫々が表示領域F2に表示される。
例えば場所を示すタグ情報である「リビング」と表記されたタグ表記ボタンBtが押下されると、「リビング」というタグ情報を少なくとも含む商品画像Mの一覧が表示領域F1に表示される。また、それと同時に、表示されていた1以上のタグ表記ボタンBtが更新される。具体的には、表示領域F1に表示された1以上の商品画像Mの夫々に含まれる、1以上のタグ情報の夫々が表記されたタグ表記ボタンBtの夫々が表示領域F2に表示される。
【0033】
ここで、更新されて表示されたタグ表記ボタンBtの中に「和室」というタグ情報が表記されたタグ表記ボタンBtが含まれており、そのタグ表記ボタンBtが押下されたとする。この場合、「壁」という第1入力キーワードと、「リビング」というタグ情報と、「和室」というタグ情報とを含む商品画像Mの一覧が表示領域F1に表示される。そして、対応するタグ表記ボタンBtが表示される。
【0034】
また例えば、商品の特徴を示すタグ情報である「おしゃれ」と表記されたタグ表記ボタンBtが押下されると、「おしゃれ」というタグ情報を少なくとも含む商品画像Mの一覧が表示領域F1に表示される。そして、対応するタグ表記ボタンBtが表示領域F2に表示される。ここで、表示されたタグ表記ボタンBtの中に「レンガ」と表記されたタグ表記ボタンBtが含まれており、そのタグ表記ボタンBtが押下されたとする。この場合、「壁」という第1入力キーワードと、「おしゃれ」という特徴を示すタグ情報と、「レンガ」という特徴を示すタグ情報とを少なくとも有する商品画像Mの一覧が表示領域F1に表示される。そして、対応するタグ表記ボタンBtが表示領域F2に表示される。
なお、上述の
図6に示す例は、商品の一般名称を第1入力キーワードとしたときの例であるが、商品が存在する場所を第1入力キーワードとしてもよい。
【0035】
図7には、本サービスのうち、指定された画像情報に対応付けられたタグ情報から所望の商品を特定するパターンの概要が示されている。
上述の
図6の例と同様に、ユーザが自宅の和室の壁の塗替えを検討していたとする。このような場合、ユーザは、商品特定パターンFを選択して所望の商品を特定して購入することができる。
即ち、ユーザは、第1入力キーワードとして、所望する商品が存在する場所を示すワードを入力欄E1に入力する操作を行う。すると、第1入力キーワードに関連する商品画像Mの一覧が表示領域F1に表示される。ユーザは、商品画像Mの一覧の中から、いずれかの商品画像Mを選択する操作を行う。すると、選択された商品画像Mに含まれる1以上のタグ情報が表記されたタグ表記ボタンBtが表示領域F2に表示される。ユーザは、表示されたタグ表記ボタンBtのうちいずれかを選択して押下する。すると、押下されたタグ表記ボタンBtに表記されたタグ情報を有する商品画像Mの一覧が表示領域F1に表示される。
【0036】
具体的には、
図7に示すように、入力欄E1に「リビング」という第1入力キーワードが入力されると、「リビング」を示す商品画像Mの一覧が表示領域F1に表示される。そして、表示された商品画像Mの一覧のうちいずれかの商品画像Mが選択されると、選択された商品画像Mに含まれる1以上のタグ情報が夫々表記された、1以上のタグ表記ボタンBtの夫々が表示される。
例えば商品を示すタグ情報である「壁」と表記されたタグ表記ボタンBtが押下されると、「壁」というタグ情報を少なくとも有する商品画像Mの一覧が表示される。また、それと同時に、表示されていた1以上のタグ表記ボタンBtが更新される。具体的には、表示領域F1に表示された1以上の商品画像Mの夫々に含まれる、1以上のタグ情報の夫々が表記されたタグ表記ボタンBtの夫々が表示領域F2に表示される。
ここで、更新されて表示領域F2に表示された1以上のタグ表記ボタンBtの中に、「レンガ」というタグ情報が表記されたタグ表記ボタンBtが含まれており、そのタグ表記ボタンBtが押下されたとする。この場合、「リビング」という第1入力キーワードと、「壁」というタグ情報と、「レンガ」というタグ情報とを含む商品画像Mの一覧が表示領域F1に表示される。そして、対応するタグ表記ボタンBtが表示領域F2に表示される。
【0037】
ここで、入力欄E1に入力される第1入力キーワードは、1つである必要はなく、複数であってもよい。
図8は、第1入力キーワードが複数入力される場合の例を示す図である。
【0038】
図8の例には、入力欄E1に「リビング」という第1入力キーワードと、「安く」という第1入力キーワードとが入力された例が示されている。ここで、「リビング」という第1入力キーワードと、「安く」という第1入力キーワードとが入力欄E1に入力されてから検索ボタンB31が押下されると、「リビング」というタグ情報と、「安く」というタグ情報とを含む商品画像Mの一覧が表示領域F1に表示される。そして、表示された商品画像Mの一覧の中からいずれかの商品画像Mが選択されると、選択された商品画像Mに含まれる1以上のタグ情報の夫々に対応するタグ表記ボタンBtが表示される。ここで、表示されたタグ表記ボタンBtの中に「壁」というタグ情報が表記されたタグ表記ボタンBtが含まれており、そのタグ表記ボタンBtが選択されたとする。この場合、「リビング」というタグ情報と、「安く」というタグ情報と、「壁」というタグ情報とを含む商品画像Mの一覧が表示される。そして、対応するタグ表記ボタンBtが表示領域F2に表示される。
ここで、更新されて表示されたボタンBの中に「レンガ」というタグ情報が表記されたタグ表記ボタンBtが含まれており、そのタグ表記ボタンBtが押下されたとする。この場合、「リビング」という第1入力キーワードと、「安く」というタグ情報と、「壁」というタグ情報と、「レンガ」というタグ情報とを含む商品画像Mの一覧が表示領域F1に表示される。そして、対応するタグ表記ボタンBtが表示領域F2に表示される。
【0039】
このとき、表示領域F1に表示される商品画像Mの一覧は、入力欄E1に「リビング」、「壁」、「レンガ」、及び「安く」の検索キーワードを入力して検索した場合に表示領域F1に表示される商品画像Mの一覧と同じ内容になる。
このため、ユーザは、商品特定パターンEや商品特定パターンFを利用することで、自分が知らない単語を学習しながら所望の検索を行うことができる。
【0040】
また、本サービスには、上述したサービスの他、例えば以下のようなサービスが含まれる。
即ち、本サービスでは、対応案が複数種類提案される。例えば、ユーザ端末2に表示される商品画像Mの一覧に関しては、応急処置が行われる場合に用いられる商品と、根本的な対策が講じられる場合に用いられる商品との2つのパターンが提案される。
また、根本的な対策が講じられる場合に用いられる商品が提案される場合には、技術的、規模的、時間的等の理由により、ユーザが対応できない場合がある。このような場合には、本サービスでは、作業を請け負う店舗や個人がユーザに提案(紹介)される。
【0041】
また、本サービスでは、ユーザが所望する商品のみならず、その商品の周辺部品が提案される。例えば、器具や備品によっては、ユーザが検索により辿り着いた所望の商品(部品)と同じタイミングで交換するのが好ましい商品(周辺部品)がある場合がある。本サービスでは、このような商品(周辺部品)の有無についての判断が行われて、ユーザが所望する商品が購入される際に同時購入を推奨する旨の提案が行われる。
【0042】
また、本サービスでは、ユーザが使用していた器具や備品よりも機能が強化された器具や備品への買い替えの提案が行われる。具体的には例えば、ユーザが所望する商品が、シャワーヘッドのゴムパッキンであったとする。この場合、ユーザの過去の購入履歴等に基づいて、例えば以下のような提案が行われる。即ち、ゴムパッキンの耐用年数が経過する少し前のタイミングで、ゴムパッキンとその周辺部品の交換が提案されるとともに、より機能が強化されたシャワーヘッドへの買い替えが提案される。
【0043】
また、本サービスでは、ユーザの個人情報を含むユーザに関する情報(以下、「ユーザ情報」)に対応させた商品の画像情報が提示される。具体的には例えば、ユーザのユーザ情報に、ユーザの住居に関する情報が含まれる場合には、ユーザの住居のタイプに応じた画像情報が提示される。つまり、ユーザの住居がマンションである場合には、マンションを前提とした画像情報が提示され、ユーザの住居が木造一軒家である場合には、木造一軒家を前提とした画像情報が提示される。
【0044】
また、ユーザ情報には、個人情報の他に、購入履歴、画像の閲覧履歴等の各種行動履歴が含まれる。
このため、本サービスでは、例えばユーザの購入履歴に基づいた商品の取り換え時期の推定が可能になる。具体的には例えば、購入された器具や備品の購入時期と耐用年数とに基づいて、買い替えに適した時期を推定して、これをユーザに提案することが可能となる。
また例えば、ユーザの住所変更の履歴に基づく個人情報の類推・補足が可能になる。これにより、住所変更が行われた時期に引っ越しが行われたことを類推することもできる。この場合、仮に引っ越しが行われたのであれば購入されたであろう器具や備品の使用開始時期を推定することが可能になる。その結果、器具や備品の購入時期と耐用年数とに基づいて、買い替えに適した時期を推定して、これをユーザに提案することが可能となる。
【0045】
次に、
図9を参照して、上述した本サービスの提供を実現化させる情報処理システム、即ち本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバ1が適用される情報処理システムの構成について説明する。
図9は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【0046】
図9に示す情報処理システムは、サーバ1と、ユーザ端末2とを含むように構成されている。
サーバ1、及びユーザ端末2は、インターネット等の所定のネットワークNWを介して相互に接続されている。
【0047】
サーバ1は、サービス提供者(図示せず)により管理される情報処理装置である。サーバ1は、ユーザ端末2と適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
【0048】
ユーザ端末2は、ユーザ(図示せず)が操作する情報処理装置である。ユーザ端末2はスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等で構成される。なお、
図9にはユーザ端末2が1台のみ描画されているが、実際にはn人(nは1以上の整数値)のユーザの夫々に対してn台のユーザ端末2の夫々が存在し得る。
【0049】
図10は、
図9に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0050】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0051】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0052】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0053】
入力部16は、例えばキーボード等により構成され、各種情報を入力する。
出力部17は、液晶等のディスプレイやスピーカ等により構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNWを介して他の装置(例えば
図9のユーザ端末2)との間で通信を行う。
【0054】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア40が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア40から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア40は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0055】
なお、図示はしないが、
図9のユーザ端末2も
図10に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有することができる。したがって、ユーザ端末2のハードウェア構成についての説明は省略する。
【0056】
このような
図10のサーバ1を含む
図9の情報処理システムを構成する各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、商品特定支援処理を含む各種処理の実行が可能になる。その結果、サービス提供者は、ユーザに対して上述の本サービスを提供することができる。
「商品特定支援処理」とは、ユーザが所望する商品の特定を支援する処理のことをいう。
以下、
図10の情報処理装置において実行される、商品特定支援処理を実行するための機能的構成について説明する。
【0057】
図11は、
図9の情報処理システムを構成する
図10のサーバの機能的構成のうち、商品特定支援処理を実行するための機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0058】
図11に示すように、
図10のサーバ1が商品特定支援処理を実行する場合、CPU11においては、情報管理部101と、表示制御部102と、指定受付部103と、推定部104と、提案部105とが機能する。
【0059】
また、サーバ1の記憶部18の一領域には、ユーザDB181と、商品DB182と、空間DB183と、対応DB184とが設けられている。
ユーザDB181には、本サービスに登録されたn人のユーザの夫々のユーザ情報が格納されている。商品DB182には、r種類(rは1以上の整数値)の商品の夫々に関する情報が格納されている。空間DB183には、p種類(pは1以上の整数値)の所定の空間の夫々を示す画像のデータを含む空間に関する情報が格納されている。
【0060】
情報管理部101は、ユーザ情報と、空間に関する情報と、商品に関する情報と、対応に関する情報とを対応付けて管理する。情報管理部101では、ユーザ管理部111と、商品管理部112と、空間管理部113と、対応管理部114とが機能する。
ユーザ管理部111は、ユーザ情報をユーザDB181に記憶させて管理する。
商品管理部112は、商品に関する情報を商品DB182に記憶させて管理する。
空間管理部113は、空間に関する情報を空間DB183に記憶させて管理する。
対応管理部114は、対応に関する情報を対応DB184に記憶させて管理する。
【0061】
表示制御部102は、商品群のうちユーザの所望の商品の候補を含む情報を画像又はテキストによりユーザ端末2に表示する制御を実行する。
また、表示制御部102は、ユーザによるユーザ端末2に対する操作に基づいて検索の要求が受け付けられた場合、ユーザ端末2に表示された情報に含まれる候補に対して、より絞り込んだ商品の候補を含む情報をさらに表示する制御を実行する。
【0062】
具体的には、表示制御部102は、所定空間の画像情報の画像をユーザ端末2に表示させる制御を実行する。
また、表示制御部102は、後述する指定受付部103により指定が受け付けられた空間上の位置に存在し得る1以上の商品に関する情報を表示する制御を実行する。具体的には例えば、上述の
図1の例において、表示制御部102は、ユーザにより枠Wが付されたシャワーヘッドの展開図をユーザ端末2に表示する制御を実行する。
【0063】
指定受付部103は、ユーザによるテキストの入力又は画像自体若しくは画像内のオブジェクトの指定の操作に基づいて、検索の要求を受け付ける具体的には、指定受付部103では、空間受付部131と、商品受付部132と、対応受付部133とが機能する。
空間受付部131は、ユーザによる空間の指定を受け付ける。
商品受付部132は、ユーザによる商品の指定を受け付ける。
対応受付部133は、ユーザによる対応の指定を受け付ける。
【0064】
推定部104は、指定受付部103により受付けられたユーザの指定の内容と、情報管理部101により管理されている各種情報とに基づく各種の推定を行う。
【0065】
提案部105は、推定部104による推定の結果に基づいて、ユーザが所望する商品に関する情報を含む所定情報の提案を行う。
【0066】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものとみなす。
【0067】
例えば、上述の実施形態では、本サイトを介して本サービスが提供されるが、これに限定されない。本サービスを利用可能にするユーザ専用のアプリケーションソフトウェアがインストールされたユーザ端末2をユーザが操作してもよい。
【0068】
また例えば、
図1の(A)の例では、ユーザが所望する商品の場所を指定する操作として枠Wが採用されているが、これに限定されない。例えばユーザがフリーハンドで描画することで、所望する商品の場所を指定してもよい。
【0069】
また例えば、
図6乃至
図8の例では、第1入力キーワードと、第2選択キーワードと、第3選択キーワードとによって商品の絞り込みが行われるが、これに限定されない。例えば図示はしないが、第4選択キーワード乃至第m選択キーワード(mは5以上の整数値)の夫々が表記された、第4選択ボタン乃至第n選択ボタンを表示させることもできる。
【0070】
また、
図9に示すシステム構成、及び
図10に示すサーバ1のハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0071】
また、
図11に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した商品特定支援処理を全体として実行できる機能が
図9の情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロック及びデータベースを用いるのかは、特に
図11の例に限定されない。
【0072】
また、機能ブロック及びデータベースの存在場所も、
図11に限定されず、任意でよい。
図11の例で、商品特定支援処理は、
図9の情報処理システムのうち主に
図10のサーバ1のCPU11の制御により行われる構成となっているが、これに限定されない。例えばサーバ1側に配置された機能ブロック及びデータベースの少なくとも一部を、ユーザ端末2側、又は図示せぬ他の情報処理装置が備える構成としてもよい。
【0073】
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0074】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0075】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0076】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0077】
以上をまとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施の形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置は、
商品群の中から所望の商品(例えば上述した「ゴムパッキン」)を特定するユーザの操作を支援する情報処理装置(例えば
図9の「サーバ1」)において、
前記ユーザによるテキストの入力(例えば上述した検索窓への複数のワードの入力)又は画像自体(例えば
図1の(C)に示すゴムパッキンGの画像)若しくは画像内のオブジェクト(例えば
図1の(A)に示すシャワーヘッド部分の画像)の指定の操作に基づいて、検索の要求を受け付ける受付手段(例えば
図10の「指定受付部103」)と、
前記商品群のうち前記ユーザの所望の商品の候補を含む第1情報を画像又はテキストにより提示する提示手段(例えば
図10の「表示制御部102」)と、
を備え、
前記提示手段は、
当該提示手段による第1情報の提示を受けた前記ユーザによる前記操作に基づいて前記検索の要求が前記受付手段により受け付けられた場合、前記第1情報に含まれる前記候補に対して、より絞り込んだ商品の候補を含む第2情報をさらに提示する。
【0078】
つまり、商品群の中から所望の商品を特定するユーザの操作の支援として、ユーザによるテキストの入力又は画像自体若しくは画像内のオブジェクトの指定の操作に基づいて、検索の要求が受け付けられる。そして、商品群のうちユーザの所望の商品の候補を含む第1情報が画像又はテキストにより提示される。その後、第1情報の提示を受けたユーザによる操作に基づいて検索の要求が受け付けられた場合、第1情報に含まれる候補に対して、より絞り込んだ商品の候補を含む第2情報がさらに提示される。
これにより、ユーザは、任意の手法を用いて所望の商品を容易に特定することができる。
【0079】
所定空間(例えば上述した「バスルーム」)の画像情報(例えば
図1の「画像P11」)と、当該所定空間に含まれ得る1以上の商品の位置とを対応付けて管理する第1管理手段(例えば
図10の「情報管理部101」)をさらに備え、
前記提示手段は、
前記画像情報の画像を前記ユーザに提示する第1提示手段(例えば
図10の「表示制御部102」)を有し、
前記受付手段は、
前記ユーザに提示された前記画像に対する、当該画像上の位置の指定を受け付ける第1受付手段を有し、
前記提示手段は、
前記第1受付手段により指定が受け付けられた前記位置に存在し得る1以上の商品に関する情報(例えば
図1の(B)に示すシャワーヘッドの展開図)を、前記候補を含む情報として前記ユーザに提示する第2提示手段を有する。
【0080】
つまり、所定空間の画像情報と、当該所定空間に含まれ得る1以上の商品の位置とが対応付けられて管理される。また、所定空間の画像情報の画像がユーザに提示される。また、ユーザに提示された画像に対する、画像上の位置の指定が受け付けられる。また、指定が受け付けられた位置に存在し得る1以上の商品に関する情報がユーザに提示される。
これにより、ユーザは、所定空間の画像情報の画像を見ながら、所望の商品を視覚的に特定することができる。
【0081】
また、前記受付手段は、
前記所定空間に生じ得る現象(例えば上述の「水漏れ」)の指定を受け付ける第2受付手段(例えば
図10の「指定受付部103」)をさらに有し、
前記第1提示手段は、
前記画像として、前記第2受付手段により指定が受け付けられた前記現象が生じ得る位置を示す情報を重畳させた画像(例えば
図1の(B)に示す画像)を前記ユーザに提示することができる。
【0082】
つまり、所定空間に生じ得る現象の指定を受け付けられて、その現象が生じ得る位置を示す情報を重畳させた画像がユーザに提示される。
これにより、ユーザは、所定空間で所定の現象が生じる可能性がある場所を容易に把握することができる。
【0083】
また、前記受付手段は、
前記所定空間に存在し得る商品の名称(例えば上述した「ゴムパッキン」)の指定を受け付ける第3受付手段(例えば
図10の「指定受付部103」)をさらに備え、
前記第1提示手段は、
前記画像として、前記第3受付手段により名称の指定が受け付けられた前記商品が存在し得る位置を示す情報を重畳させた画像(例えば
図1の(C)に示す画像)を前記ユーザに提示することができる。
【0084】
つまり、所定空間に存在し得る商品の名称の指定が受け付けられる。
これにより、名称の指定が受け付けられた商品が存在し得る位置を示す情報を重畳させた画像がユーザに提示される。
その結果、ユーザは、所定空間のうち所望の商品が存在する場所を容易に把握することができる。
【0085】
また、前記受付手段は、
前記商品が使用される場所の指定を受け付ける第4受付手段(例えば
図10の「指定受付部103」)と、
前記第3受付手段により指定が受付けられた前記商品の名称と、前記第4受付手段により指定が受付けられた前記商品が使用されている場所とに基づいて、前記商品の目的の達成を支援する情報を提示する第3提示手段と、
をさらに備えることができる。
【0086】
つまり、ユーザが所望する商品が使用される場所の指定が受け付けられる。また、ユーザが所望する商品の名称と、ユーザが所望する商品が使用されている場所とに基づいて、ユーザが所望する商品の目的の達成が支援される。
これにより、商品の絞り込む操作を効率良く行うことができるので、所望の商品に素早く辿り着くことができる。さらに、ユーザは、所望の商品のみならず、所望の商品に関連する情報を併せて取得することもできる。
【0087】
また、1以上のタグ情報(例えば
図7の「リビング」、「レンガ」等)を有する画像情報(例えば
図7の商品画像M)を少なくとも含む、前記複数の商品に関する情報を管理する第2管理手段(例えば
図11の「表示制御部102」)をさらに備え、
前記提示手段は、
前記受付手段により検索の要求として受け付けられた前記ユーザの入力操作による所定のワードをタグ情報に含む画像情報の画像を前記ユーザに提示する第3提示手段(例えば
図11の「表示制御部102」)と、
前記第3提示手段により提示された1以上の前記画像のうち、前記受付手段により検索の要求として受け付けられた前記ユーザの選択操作による画像に対応付けられた1以上のタグ情報を当該ユーザに提示する第4提示手段(例えば
図11の「表示制御部102」)と、
前記第4提示手段により提示された前記1以上のタグ情報のうち、前記受付手段により検索の要求として受け付けられた前記ユーザの選択操作によるタグ情報を含む画像情報の画像を前記ユーザに提示する第5提示手段と、
を備え、
前記第4提示手段は、
前記第5提示手段により提示された1以上の前記画像のうち、前記受付手段により検索の要求として受け付けられた前記ユーザの選択操作による画像に対応付けられた1以上のタグ情報を当該ユーザにさらに提示することができる。
【0088】
つまり、1以上のタグ情報を有する画像情報を少なくとも含む、複数の商品に関する情報が管理される。また、検索の要求として受け付けられたユーザの入力操作による所定のワードをタグ情報に含む画像情報の画像がユーザに提示される。また、ユーザに提示された1以上の画像のうち、検索の要求として受け付けられたユーザの選択操作による画像に対応付けられた1以上のタグ情報がユーザに提示される。また、ユーザに提示された1以上のタグ情報のうち、検索の要求として受け付けられたユーザの選択操作によるタグ情報を含む画像情報の画像がユーザに提示される。さらに、ユーザ提示された1以上の画像のうち、検索の要求として受け付けられたユーザの選択操作による画像に対応付けられた1以上のタグ情報がユーザにさらに提示される。
これにより、ユーザは、自分が知らない単語を学習しながら所望の検索を行うことができる。
【符号の説明】
【0089】
1・・・サーバ、2・・・ユーザ端末、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・入力部、17・・・出力部、18・・・記憶部、19・・・通信部、20・・・ドライブ、40・・・リムーバルメディア、101・・・情報管理、102・・・表示制御部、103・・・指定受付部、104・・・推定部、105・・・提案部、111・・・ユーザ管理部、112・・・商品管理部、113・・・空間管理部、131・・・空間受付部、132・・・商品受付部、133・・・対応受付部、181・・・ユーザDB、182・・・商品DB、183・・・空間DB、184・・・対応DB、P・・・画像、W・・・枠、G・・・ゴムパッキン、E・・・入力欄、B・・・ボタン、M・・・商品画像、F・・・表示領域、NW・・・ネットワーク