(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022094284
(43)【公開日】2022-06-24
(54)【発明の名称】自動車用ランプ、そのランプの製造方法およびそのランプを含む自動車
(51)【国際特許分類】
F21S 43/251 20180101AFI20220617BHJP
F21S 43/27 20180101ALI20220617BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20220617BHJP
F21Y 115/30 20160101ALN20220617BHJP
【FI】
F21S43/251
F21S43/27
F21Y115:10
F21Y115:30
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021107292
(22)【出願日】2021-06-29
(31)【優先権主張番号】10-2020-0174739
(32)【優先日】2020-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】507098483
【氏名又は名称】ヒュンダイ・モービス・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ソン キ リョン
(57)【要約】
【課題】自動車用ランプの性能および審美性を向上させることである。
【解決手段】光源と、前記光源が搭載される基板部と、前記光源から出射された光が進む経路を提供する光ファイバと、光ファイバが接合されるフィルム部とを含み、前記フィルム部は、前記光ファイバの上部に備えられる上部フィルムと、前記光ファイバの下部に備えられる下部フィルムとを含み、前記光ファイバは、前記上部フィルムおよび前記下部フィルムにそれぞれ接合される自動車用ランプが開示される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
前記光源が搭載される基板部と、
前記光源から出射された光が進む経路を提供する光ファイバと、
光ファイバが接合されるフィルム部とを含み、
前記フィルム部は、
前記光ファイバの上部に備えられる上部フィルムと、
前記光ファイバの下部に備えられる下部フィルムとを含み、
前記光ファイバは、前記上部フィルムおよび前記下部フィルムにそれぞれ接合される、自動車用ランプ。
【請求項2】
前記フィルム部が固定されるベゼル部をさらに含む、請求項1に記載の自動車用ランプ。
【請求項3】
前記フィルム部を貫通する貫通部材をさらに含み、
前記貫通部材は、
前記フィルム部を貫通して前記ベゼル部に結合する、請求項2に記載の自動車用ランプ。
【請求項4】
前記ベゼル部には、湾入された形状の湾入部が形成され、
前記フィルム部は、前記湾入部に挿入される、請求項2に記載の自動車用ランプ。
【請求項5】
前記ベゼル部は、
前記フィルム部の上部に備えられる上部ベゼルと、
前記フィルム部の下部に備えられる下部ベゼルとを含み、
前記湾入部は、前記上部ベゼルおよび前記下部ベゼルにそれぞれ形成され、
前記フィルム部は、前記上部ベゼルに形成される湾入部および前記下部ベゼルに形成される湾入部に挿入される、請求項4に記載の自動車用ランプ。
【請求項6】
前記光源と前記光ファイバとの間に備えられ、前記光源から出射された光が入射されるレンズ部と、
前記レンズ部と前記光ファイバとの間に備えられる第1ブラケットとをさらに含み、
前記第1ブラケットは、前記基板部に密着して備えられる、請求項1に記載の自動車用ランプ。
【請求項7】
前記レンズ部は、前記基板部と前記第1ブラケットとの間に形成される内部空間に備えられ、
前記第1ブラケットは、前記基板部に向かって前記レンズ部を加圧するように備えられる、請求項6に記載の自動車用ランプ。
【請求項8】
前記第1ブラケットと前記光ファイバとの間に備えられ、前記光ファイバが挿入結合する第2ブラケットをさらに含み、
前記第2ブラケットは前記第1ブラケットに挿入結合する、請求項6に記載の自動車用ランプ。
【請求項9】
前記上部フィルムと前記下部フィルムは、互いに接合され、
前記上部フィルムと前記下部フィルムは、互いに異なる材質を有する、請求項1に記載の自動車用ランプ。
【請求項10】
前記基板部の後方に備えられ、前記基板部に密着して備えられるプレート部をさらに含む、請求項1に記載の自動車用ランプ。
【請求項11】
前記光ファイバは、複数で備えられ、
前記複数の光ファイバのうち少なくとも一部は互いに交差する、請求項1に記載の自動車用ランプ。
【請求項12】
前記フィルム部は、
前記光ファイバの両端部のうち前記光源と対向するように備えられる一端部と接合される第1フィルム部と、
前記光ファイバの前記一端部の反対側の他端部と接合される第2フィルム部とを含む、請求項1に記載の自動車用ランプ。
【請求項13】
自動車用ランプを含む自動車であって、
前記自動車用ランプは、
光源と、
前記光源が搭載される基板部と、
前記光源から出射された光が進む経路を提供する光ファイバと、
光ファイバが接合されるフィルム部とを含み、
前記フィルム部は、
前記光ファイバの上部に備えられる上部フィルムと、
前記光ファイバの下部に備えられる下部フィルムとを含み、
前記光ファイバは、前記上部フィルムおよび前記下部フィルムにそれぞれ接合される、自動車。
【請求項14】
フィルム部、ベゼル部および複数の光ファイバを準備する第1ステップと、
前記複数の光ファイバをそれぞれ前記フィルム部の一面に配置する第2ステップと、
前記複数の光ファイバをそれぞれ前記フィルム部の前記一面に接合する第3ステップと、
前記フィルム部を前記ベゼル部の一面に結合する第4ステップとを含む、自動車用ランプの製造方法。
【請求項15】
前記フィルム部は、上部フィルムおよび下部フィルムを含み、
前記第2ステップにおいて、
前記上部フィルムを前記複数の光ファイバの上部に配置し、前記下部フィルムを前記複数の光ファイバの下部に配置し、
前記第3ステップにおいて、
前記上部フィルムと前記下部フィルムを接合する、請求項14に記載の自動車用ランプの製造方法。
【請求項16】
第3ステップにおいて、
前記上部フィルムと前記下部フィルムは、高周波融着によって接合される、請求項15に記載の自動車用ランプの製造方法。
【請求項17】
前記第3ステップにおいて、
前記高周波融着は、摂氏200度以下で行われる、請求項16に記載の自動車用ランプの製造方法。
【請求項18】
前記上部フィルムおよび前記下部フィルムは、それぞれ、
TPU(Thermoplastic Poly Urethane)、PETG(Poly Ethylene Terephthalate Glycol)およびPVC(Poly Vinyl Chloride)からなる群から選択されるいずれか一つの材質からなる、請求項15に記載の自動車用ランプの製造方法。
【請求項19】
前記第2ステップは、
前記下部フィルムの上面に前記複数の光ファイバを仮接合した後に、前記上部フィルムを前記複数の光ファイバの上部に配置することを含む、請求項14に記載の自動車用ランプの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、従来に比べて新規の構造を有する自動車用ランプ、そのランプの製造方法およびそのランプを含む自動車に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車に搭載されるランプの性能だけでなく、ランプが有する外観に関する需要者の関心が高まるにつれて、向上した性能を有するだけでなく、向上した審美性を有する自動車用ランプに関する研究が活発に行われている。
【0003】
しかし、従来技術による自動車用ランプの場合、ランプの構成および構造による制約事項が多く、著しく向上した性能および審美性を有する自動車用ランプを開発するのに限界があった。そのため、従来技術とは異なる新規の構造を有する自動車用ランプに関する必要性が高まっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、従来技術に比べて新規の構造を有する新たな形態の自動車用ランプを製造することで、自動車用ランプの性能および審美性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明の第1側面によると、光源と、前記光源が搭載される基板部と、前記光源から出射された光が進む経路を提供する光ファイバと、光ファイバが接合されるフィルム部とを含み、前記フィルム部は、前記光ファイバの上部に備えられる上部フィルムと、前記光ファイバの下部に備えられる下部フィルムとを含み、前記光ファイバは、前記上部フィルムおよび前記下部フィルムにそれぞれ接合される自動車用ランプが提供される。
【0006】
前記フィルム部が固定されるベゼル部をさらに含むことができる。
【0007】
前記フィルム部を貫通する貫通部材をさらに含み、前記貫通部材は、前記フィルム部を貫通して前記ベゼル部に結合することができる。
【0008】
前記ベゼル部には、湾入された形状の湾入部が形成され、前記フィルム部は、前記湾入部に挿入されることができる。
【0009】
前記ベゼル部は、前記フィルム部の上部に備えられる上部ベゼルと、前記フィルム部の下部に備えられる下部ベゼルとを含み、前記湾入部は、前記上部ベゼルおよび前記下部ベゼルにそれぞれ形成され、前記フィルム部は、前記上部ベゼルに形成される湾入部および前記下部ベゼルに形成される湾入部に挿入されることができる。
【0010】
前記光源と前記光ファイバとの間に備えられ、前記光源から出射された光が入射されるレンズ部と、前記レンズ部と前記光ファイバとの間に備えられる第1ブラケットとをさらに含み、前記第1ブラケットは、前記基板部に密着して備えられることができる。
【0011】
前記レンズ部は、前記基板部と前記第1ブラケットとの間に形成される内部空間に備えられ、前記第1ブラケットは、前記基板部に向かって前記レンズ部を加圧するように備えられることができる。
【0012】
前記第1ブラケットと前記光ファイバとの間に備えられ、前記光ファイバが挿入結合する第2ブラケットをさらに含み、前記第2ブラケットは前記第1ブラケットに挿入結合することができる。
【0013】
前記上部フィルムと前記下部フィルムは、互いに接合され、前記上部フィルムと前記下部フィルムは、互いに異なる材質を有することができる。
【0014】
前記基板部の後方に備えられ、前記基板部に密着して備えられるプレート部をさらに含むことができる。
【0015】
前記光ファイバは、複数で備えられ、前記複数の光ファイバのうち少なくとも一部は互いに交差することができる。
【0016】
前記フィルム部は、前記光ファイバの両端部のうち前記光源と対向するように備えられる一端部と接合される第1フィルム部と、前記光ファイバの前記一端部の反対側の他端部と接合される第2フィルム部とを含むことができる。
【0017】
上記目的を達成するための本発明の第2側面によると、自動車用ランプを含む自動車であって、前記自動車用ランプは、光源と、前記光源が搭載される基板部と、前記光源から出射された光が進む経路を提供する光ファイバと、光ファイバが接合されるフィルム部とを含み、前記フィルム部は、前記光ファイバの上部に備えられる上部フィルムと、前記光ファイバの下部に備えられる下部フィルムとを含み、前記光ファイバは、前記上部フィルムおよび前記下部フィルムにそれぞれ接合される自動車が提供される。
【0018】
上記目的を達成するための本発明の第3側面によると、フィルム部、ベゼル部および複数の光ファイバを準備する第1ステップと、前記複数の光ファイバをそれぞれ前記フィルム部の一面に配置する第2ステップと、前記複数の光ファイバをそれぞれ前記フィルム部の前記一面に接合する第3ステップと、前記フィルム部を前記ベゼル部の一面に結合する第4ステップとを含む自動車用ランプの製造方法が提供される。
【0019】
前記フィルム部は、上部フィルムおよび下部フィルムを含み、前記第2ステップにおいて、前記上部フィルムを前記複数の光ファイバの上部に配置し、前記下部フィルムを前記複数の光ファイバの下部に配置し、前記第3ステップにおいて、前記上部フィルムと前記下部フィルムを接合することができる。
【0020】
第3ステップにおいて、前記上部フィルムと前記下部フィルムは、高周波融着によって接合されることができる。
【0021】
前記第3ステップにおいて、前記高周波融着は、摂氏200度以下で行われることができる。
【0022】
前記上部フィルムおよび前記下部フィルムは、それぞれ、TPU(Thermoplastic Poly Urethane)、PETG(Poly Ethylene Terephthalate Glycol)およびPVC(Poly Vinyl Chloride)からなる群から選択されるいずれか一つの材質からなることができる。
【0023】
前記第2ステップは、前記下部フィルムの上面に前記複数の光ファイバを仮接合した後に、前記上部フィルムを前記複数の光ファイバの上部に配置することを含むことができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によると、従来技術に比べて新規の構造を有する新たな形態の自動車用ランプを製造することで、自動車用ランプの性能および審美性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明による自動車用ランプの構造を図示した平面図である。
【
図2】本発明による自動車用ランプの主要構成を図示した分解斜視図である。
【
図3】本発明による自動車用ランプにおいて、光ファイバ、フィルム部およびベゼル部が結合した様子を図示した斜視図である。
【
図4】本発明による自動車用ランプにおいて、光ファイバ、フィルム部およびベゼル部が結合する構造の一例を図示した断面図である。
【
図5】本発明による自動車用ランプにおいて、光ファイバ、フィルム部およびベゼル部が結合する構造の他の例を図示した断面図である。
【
図6】本発明による自動車用ランプにおいて、基板部、レンズ部、第1ブラケットおよび第2ブラケットが結合した様子を拡大図示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照して、本発明による自動車用ランプ、そのランプを含む自動車および自動車用ランプの製造方法について説明する。
【0027】
[自動車用ランプ]
図1は本発明による自動車用ランプの構造を図示した平面図であり、
図2は本発明による自動車用ランプの主要構成を図示した分解斜視図である。
図3は本発明による自動車用ランプにおいて、光ファイバ、フィルム部およびベゼル部が結合した様子を図示した斜視図であり、
図4は本発明による自動車用ランプにおいて、光ファイバ、フィルム部およびベゼル部が結合する構造の一例を図示した断面図である。また、
図5は本発明による自動車用ランプにおいて、光ファイバ、フィルム部およびベゼル部が結合する構造の他の例を図示した断面図であり、
図6は本発明による自動車用ランプにおいて、基板部、レンズ部、第1ブラケットおよび第2ブラケットが結合した様子を拡大図示した平面図である。
【0028】
図1および
図2に図示されているように、本発明による自動車用ランプ10(以下、「ランプ」とする)は、光源100と、光源が搭載される基板部200とを含むことができる。例えば、光源100は、LEDまたはレーザであってもよく、基板部200は、PCB(Printed Circuit Board)であってもよい。しかし、光源100と基板部200の種類は、上述の内容に制限されない。一方、光源100は、複数で備えられてもよい。
【0029】
また、ランプ10は、光源100から出射された光が進む経路を提供する光ファイバ300をさらに含むことができる。本発明によると、光ファイバ300は、光源100から出射された光が入射され、内部で全反射により光を前方に移動させた後、外部に出射する構成であり得る。一例として、光ファイバ300の直径は、0.25mm~4.0mmであってもよいが、光ファイバ300の直径はそれに制限されない。
【0030】
ランプ10において、光ファイバ300は、複数で備えられてもよい。
図1には、一例として、14個の光ファイバ300がランプ10内に備えられた様子が図示されている。この際、本発明によると、複数の光ファイバ300のうち少なくとも一部は、互いに交差するように備えられてもよい。
図1には、複数の光ファイバ300のうち互いに隣接した光ファイバ同士が互いに交差する様子が図示されている。しかし、これとは異なり、複数の光ファイバ300は、互いに交差せず並行して備えられてもよい。
【0031】
また、
図1に図示されているように、ランプ10は光ファイバ300が接合されるフィルム部400をさらに含むことができる。フィルム部400は、光ファイバ300を固定するための構成であってもよい。
【0032】
すなわち、光ファイバ300は、薄い厚さを有するとともに長く延びている構成であるため、耐久性が弱いだけでなく、製造過程で整列された状態を維持し難い構成である。そのため、本発明によると、光ファイバ300をフィルム部400に付着することで、外部から光ファイバ300を保護することができ、後述するように、ランプ10の製造過程で、複数の光ファイバ300が整列された状態を維持することができ、ランプ10の生産性も向上することができる。
【0033】
一方、
図3~
図5を参照すると、フィルム部400は、光ファイバ300の上部に備えられる上部フィルム410と、光ファイバ300の下部に備えられる下部フィルム420とを含むことができる。したがって、光ファイバ300の少なくとも一部は、上部フィルム410と下部フィルム420との間に備えられることができる。
【0034】
それだけでなく、光ファイバ300は、上部フィルム410および下部フィルム420にそれぞれ接合されることができ、上部フィルム410と下部フィルム420との間にも互いに接合されることができる。したがって、光ファイバ300、上部フィルム410および下部フィルム420は、互いに対して接合された状態で固定されていることができる。
【0035】
次いで、
図1および
図3を参照すると、ランプ10は、フィルム部400が固定されるベゼル部500をさらに含むことができる。ベゼル部500は、フィルム部400を支持することで、フィルム部400および光ファイバ300を外部から保護する構成であり、ランプ10の全体的な剛性を確保するための構成であり得る。
【0036】
一方、
図3および
図4を参照すると、本発明の一例によるランプ10は、フィルム部400を貫通する貫通部材600をさらに含むことができる。また、貫通部材600は、フィルム部400を貫通してベゼル部500に結合することができる。これにより、本発明の一例によると、貫通部材600によってフィルム部400がベゼル部500に固定されることができる。貫通部材600は、フック構造、スクリュー構造など、様々な形態の構造を有することができる。
【0037】
一方、
図5を参照すると、本発明の他の例によるランプ10はベゼル部500には、湾入した形状の湾入部510が形成されることができ、フィルム部400は、湾入部510に挿入されることができる。
【0038】
より詳細には、ベゼル部500は、フィルム部400の上部に備えられる上部ベゼル520と、フィルム部400の下部に備えられる下部ベゼル530とを含むことができる。また、湾入部510は、上部ベゼル520と下部ベゼル530が互いに対向する領域で、上部ベゼル520と下部ベゼル530にそれぞれ形成されることができ、フィルム部400は、上部ベゼル520に形成される湾入部および下部ベゼル530に形成される湾入部に挿入されることができる。これにより、本発明の他の例によると、湾入部510によりフィルム部400がベゼル部500に固定されることができる。固定力をより向上させるために、上部ベゼル520と下部ベゼル530は、互いに接合されてもよい。
【0039】
次いで、
図1、
図2および
図6を参照すると、本発明によるランプ10は、光源100と光ファイバ300との間に備えられ、光源100から出射された光が入射されるレンズ部700と、レンズ部700と光ファイバ300との間に備えられる第1ブラケット800とをさらに含むことができる。この際、
図6に図示されているように、第1ブラケット800は、基板部200に密着して備えられることができる。光源100から出射されてレンズ部700に入射された光は、レンズ部700から出射された後、光ファイバ300に入射されることができる。また、第1ブラケット800は、レンズ部700を固定するとともに、後述するように、第2ブラケット900を固定するための構成であり得る。
【0040】
より詳細には、
図6に図示されているように、基板部200と第1ブラケット800との間には、内部空間が形成されることができ、レンズ部700は、前記内部空間に備えられることができる。また、より好ましくは、第1ブラケット800は、基板部200に向かってレンズ部700を加圧するように備えられることができる。したがって、本発明によると、ランプ10に備えられるレンズ部700が、基板部200および第1ブラケット800に対して固定されることで、光源100とレンズ部700との整列状態が維持されることができる。
【0041】
次いで、
図1、
図2および
図6を参照すると、本発明によるランプ10は、第1ブラケット800と光ファイバ300との間に備えられ、光ファイバ300が挿入結合する第2ブラケット900をさらに含むことができる。この際、第2ブラケット900は、第1ブラケット800に挿入結合することができる。したがって、本発明によると、光源100、レンズ部700、第1ブラケット800、第2ブラケット900および光ファイバ300の整列状態が維持されることができる。
【0042】
一方、上述のように、上部フィルム410と下部フィルム420は、互いに接合されることができるが、この際、上部フィルム410と下部フィルム420は、互いに異なる材質を有することができる。また、上部フィルム410と下部フィルム420は、それぞれ、TPU(Thermoplastic Poly Urethane)、PETG(Poly Ethylene Terephthalate Glycol)およびPVC(Poly Vinyl Chloride)からなる群から選択されるいずれか一つの材質からなることができる。例えば、上部フィルム410は、PETGであってもよく、下部フィルム420は、TPUであってもよい。
【0043】
また、本発明によるランプ10は、基板部200の下部に備えられ、基板部200に密着して備えられるプレート部1000をさらに含むことができる。プレート部1000は、基板部200を保護するとともに、基板部200の位置を固定するための構成であり得る。
【0044】
一方、本発明によるランプ10において、フィルム部400は、複数で備えられてもよい。例えば、
図1に図示されているように、フィルム部400は、光ファイバ300の両端部のうち光源100と対向するように備えられる一端部と接合される第1フィルム部460と、光ファイバ300の前記一端部の反対側の他端部に接合される第2フィルム部470とを含むことができる。フィルム部400について上述した内容は、第1フィルム部460および第2フィルム部470に同様に適用されることができる。したがって、第1フィルム部460および第2フィルム部470に関する内容は、フィルム部400について上述した内容のとおりである。
【0045】
[自動車]
本発明による自動車は、自動車用ランプ10(以下、「ランプ」とする)を含むことができる。この際、ランプ10は、光源100と、光源100が搭載される基板部200と、光源100から出射された光が進む経路を提供する光ファイバ300と、光ファイバ300が接合されるフィルム部400とを含むことができる。
【0046】
また、フィルム部400は、光ファイバ300の上部に備えられる上部フィルム410と、光ファイバ300の下部に備えられる下部フィルム420とを含むことができ、光ファイバ300は、上部フィルム410および下部フィルム420にそれぞれ接合されることができる。
【0047】
本発明による自動車に備えられるランプに関する詳細な内容は、本発明による自動車用ランプについて上述した内容のとおりである。
【0048】
[自動車用ランプの製造方法]
図1~
図6を参照すると、本発明による自動車用ランプの製造方法は、フィルム部400、ベゼル部500および複数の光ファイバ300を準備する第1ステップと、複数の光ファイバ300をそれぞれフィルム部400の一面に配置する第2ステップと、複数の光ファイバ300を、それぞれ、フィルム部400の一面に接合する第3ステップと、フィルム部400をベゼル部500の一面に結合する第4ステップとを含むことができる。
【0049】
より詳細には、本発明によると、フィルム部400は、上部フィルム410と、下部フィルム420とを含むことができるが、第2ステップにおいて、上部フィルム410を複数の光ファイバ300の上部に配置し、下部フィルム420を複数の光ファイバ300の下部に配置することができる。また、第3ステップにおいて、上部フィルム410と下部フィルム420を互いに接合することができる。
【0050】
一方、本発明によると、第3ステップにおいて、上部フィルム410と下部フィルム420は、高周波融着により接合されることができる。特に、前記高周波融着は、摂氏200度以下で行われることができる。したがって、本発明によると、上部フィルム410と下部フィルム420との接合過程で、上部フィルム410、下部フィルム420および光ファイバ300が損傷を受けることを防止することができる。
【0051】
一方、第2ステップは、下部フィルム420の上面に複数の光ファイバ300を仮接合した後、上部フィルム410を複数の光ファイバ300の上部に配置することを含むことができる。この場合、下部フィルム420の上面に複数の光ファイバ300が仮接合された後、第3ステップが行われることができるため、第3ステップにおいて、複数の光ファイバ300の整列状態が乱されることを防止することができる。
【0052】
また、上部フィルム410および下部フィルム420は、それぞれ、TPU(Thermoplastic Poly Urethane)、PETG(Poly Ethylene Terephthalate Glycol)およびPVC(Poly Vinyl Chloride)からなる群から選択されるいずれか一つの材質からなることができる。
【0053】
以上、本発明は、限定された実施形態と図面によって説明しているが、本発明は、これによって限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者により、本発明の技術思想と下記の特許請求の範囲の均等範囲内で様々な実施が可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0054】
10 ランプ
100 光源
200 基板部
300 光ファイバ
400 フィルム部
410 上部フィルム
420 下部フィルム
460 第1フィルム部
470 第2フィルム部
500 ベゼル部
510 湾入部
520 上部ベゼル
530 下部ベゼル
600 貫通部材
700 レンズ部
800 第1ブラケット
900 第2ブラケット
1000 プレート部