(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022094336
(43)【公開日】2022-06-24
(54)【発明の名称】携帯型空気浄化機
(51)【国際特許分類】
F24F 8/80 20210101AFI20220617BHJP
F04D 25/08 20060101ALI20220617BHJP
A61L 9/00 20060101ALI20220617BHJP
F24F 8/108 20210101ALN20220617BHJP
【FI】
F24F8/80 155
F04D25/08 301Z
F24F8/80 140
F24F8/80 120
A61L9/00 Z
F24F8/108
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021200479
(22)【出願日】2021-12-10
(31)【優先権主張番号】10-2020-0174529
(32)【優先日】2020-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0188336
(32)【優先日】2020-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】ギョンホ キム
(72)【発明者】
【氏名】サンジン パク
(72)【発明者】
【氏名】ジェ ウ キム
(72)【発明者】
【氏名】ドゥヨン カク
【テーマコード(参考)】
3H130
4C180
【Fターム(参考)】
3H130AA13
3H130AB26
3H130AB50
3H130AC27
3H130BA69A
3H130BA75A
3H130BA97A
3H130CA06
3H130DD01Z
4C180AA07
4C180DD03
4C180DD09
4C180HH05
4C180HH19
(57)【要約】 (修正有)
【課題】空気質などのような情報を効果的に視覚化して表示することのできる照明を具現し得る携帯型空気浄化機を提供することである。
【解決手段】吸入口24と吐出部材160の間にファンモジュール70が配置され、吸入口24とファンモジュール70の間にフィルタ60が配置されて、吐出部材160とファンモジュール70の間に照明部190が配置され、照明部190から照射した光のうち少なくとも一部分を吐出部材160又はハウジング10,50の外部に放出させるための通路を形成する携帯型空気浄化機1により達成される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型空気浄化機であって、
吸入口が設けられるハウジング;
前記吸入口の上部に配置される吐出口が設けられる吐出部材;
前記吸入口と前記吐出口の間に配置されるファンモジュール;
前記ファンモジュールと前記吐出部材の間に配置されて、前記吐出部材を支持する支持モジュール;及び、
前記支持モジュールに設置されて光を照射する照明部;を備えてなり、
前記吐出部材と前記ハウジングの間の隙間又は前記吐出口は、前記照明部から照射した光のうち少なくとも一部分を前記吐出部材又は前記ハウジングの外部に放出させるための通路を形成する、携帯型空気浄化機。
【請求項2】
前記支持モジュールは、
前記ファンモジュールと前記吐出部材の間に配置されるファンカバー;及び、
前記ファンカバーと前記吐出口の間に配置されて、前記吐出部材を支持する支持部;を備え、
前記照明部は、前記ファンカバーと前記支持部によって囲まれた空間内に配置される、請求項1に記載の携帯型空気浄化機。
【請求項3】
前記照明部は、
前記支持部の下部に向かって光を照射する光源;及び、
前記光源の下部に配置されて、前記光源から照射した光を前記吐出口側に反射させる反射部;を備える、請求項2に記載の携帯型空気浄化機。
【請求項4】
前記反射部は、下部に凹曲面を含む形状に形成される、請求項3に記載の携帯型空気浄化機。
【請求項5】
前記反射部は、楕円体のうち少なくとも一部分を含む形状に形成されるものの、側方向中心が最も下部に配置される形状に形成される、請求項4に記載の携帯型空気浄化機。
【請求項6】
前記ファンカバーは、
前記吐出口と前記ファンモジュールの間に配置される遮蔽板;及び、
前記遮蔽板から遠心方向にそれぞれ延び、前記遮蔽板の周方向に沿って、所定の間隔離隔して配列される複数本のガイドベーン;を備え、
前記光源は、前記遮蔽板の上部に配置され、
前記反射部は、前記遮蔽板に設けられる、請求項3に記載の携帯型空気浄化機。
【請求項7】
前記反射部は、前記光源に向かい合う前記遮蔽板の一側面を備える、請求項6に記載の携帯型空気浄化機。
【請求項8】
前記支持部は、
前記遮蔽板と前記吐出部材の間に配置されて、前記遮蔽板と結合するホルダー;及び、
前記ホルダーと結合して、前記吐出部材を姿勢変化可能に支持する支持棒;を備え、
前記光源は、前記遮蔽板と前記ホルダーによって囲まれる空間内に配置される、請求項6に記載の携帯型空気浄化機。
【請求項9】
前記遮蔽板と前記ホルダーが上下方向に配置され、
前記遮蔽板に向かい合う前記ホルダーの下端縁が前記遮蔽板の側方向内側に配置されて、
前記遮蔽板の上端縁と前記ホルダーの下端縁の間にリング状隙間が形成される、 請求項8に記載の携帯型空気浄化機。
【請求項10】
前記ホルダーの下端縁から遠心方向に突出して形成される第1装着部;及び、
前記遮蔽板に設けられて、前記第1装着部と結合する第2装着部;を更に備える、請求項8に記載の携帯型空気浄化機。
【請求項11】
前記第2装着部は、
前記遮蔽板の縁に隣接して配置されて、前記第1装着部と上下方向に結合される外側突起;及び、
前記外側突起よりも前記遮蔽板の側方向内側に配置されて、前記第1装着部を前記遮蔽板の側方向内側で支持する内側突起;を備える、請求項10に記載の携帯型空気浄化機。
【請求項12】
前記照明部は、前記光源が実装される基板;を更に備え、
前記基板は、前記光源の上部で前記遮蔽板と前記ホルダーの間に固定される、請求項11に記載の携帯型空気浄化機。
【請求項13】
前記光源が実装される基板;、及び
前記基板と連結される電線;を更に備え、
前記遮蔽板には、前記遮蔽板に貫通して形成される通過孔が設けられて、
前記電線が前記通過孔を介して前記遮蔽板を通過する、請求項6に記載の携帯型空気浄化機。
【請求項14】
前記遮蔽板は、楕円体のうち少なくとも一部分を含む形状に形成されるものの、側方向中心が最も下部に配置される形状に形成され、
前記光源は、前記遮蔽板を含む楕円体の中心と焦点のうち、焦点に更に隣接した位置に配置されて、
前記通過孔は、前記遮蔽板を含む楕円体の中心と焦点のうち、中心に更に隣接した位置に配置される、請求項13に記載の携帯型空気浄化機。
【請求項15】
前記基板には、前記電線と連結されて、前記基板と前記電線を電気的に連結させるコネクタが設けられ、
前記コネクタは、前記遮蔽板を含む楕円体の中心と焦点のうち、中心に更に隣接した位置に配置される、請求項14に記載の携帯型空気浄化機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型空気浄化機に関し、より詳細には、携帯して使用可能な携帯型空気浄化機に関する。
【0002】
〔関連技術〕
本願は、韓国特許出願第10-2020-0174529号(出願日:2020年12月14日)及び韓国特許出願第10-2020-0188336号(出願日:2020年12月30日)に基づくパリ条約4条の優先権主張を伴ったものであり、本願発明は、当該韓国特許出願に開示された内容に基づくものである。参考のために、当該韓国特許出願の明細書、特許請求の範囲及び図面の内容は本願明細書の一部に包摂される。
【背景技術】
【0003】
空気浄化機は、現代生活における広く使用される機器であって、ホコリ、微細ホコリ、超微細ホコリなどの物理的粒子、匂い粒子、有害ガスなどの化学物質、及び細菌、ウイルスなどの微生物体を濾して空気を浄化させる装置である。
【0004】
空気浄化機は、都市化、産業化及び国際化などの影響から一般家庭においても必須不可欠な機器として位置づけている。また、微細ホコリの増加、アレルギー患者の増加、及び生活水準の向上などの影響から空気浄化機に対する需要も急激に増えつつある。
【0005】
一般家庭のように、100m2以上を越える環境を対象とする空気浄化機の場合は、機器のサイズが大きくなってもよい。かかる機器には、ホコリなどの物理的粒子に対応するフィルタ、ガスなどの化学物質に対応するフィルタ、及び細菌、ウイルスなどの微生物に対応するフィルタ、が複合的に使用され得る。つまり広い空間では、複数のフィルタを複合的に収容することのできる大きなサイズの空気浄化機が使用され得る。
【0006】
しかしながら、ワンルーム、車内のように狭い空間や、公共図書館などのようにとても広い空間又は室外で大きなサイズの空気浄化機を使用することは、空間活用性、移動性、エネルギー消耗の側面で効率的ではない。また、頻繁に移動する使用者にとっては、大きなサイズの空気浄化機よりは、サイズが小さい、かつ個人が携帯用として使用できる空気浄化機がより好適である。かかる背景下で、個人が携帯用として使用することのできる携帯型空気浄化機が開発されている。
【0007】
携帯型空気浄化機は、携帯が容易であるよう小さい、かつ軽い形態で提供される。かかる携帯型空気浄化機は、使用者が容易に携帯しながら、所望の場所で容易に使用することができるという利点がある。すなわち、携帯型空気浄化機は、家のような一カ所に長く留まるよりは、外出が頻繁であるか色んな場所を移動する生活パターンを有する使用者に適した機器である。
【0008】
先行技術1は、空気清浄機に関する発明である。先行技術1に開示の空気清浄機は、その前面下側を通じて外部空気を吸入し、吸入した空気は、ボディー部を通じて上側に移動される。ボディー部の内側を通じて上側に移動する空気は、複数のフィルタとファンを順に通過した後、排出口を介してボディー部の上側に吐出される。
【0009】
先行技術1〔米国公開特許第2020-0061231号(発明の名称:AIR PURIFIER):特許文献1〕では、吸入口がボディー部の下部一側面に形成される。よって、コップホルダーのように下側に向かって凹溝状を備える構造物に空気清浄機が据え置きされる場合、吸入口が構造物の内部に位置することになり、吸入口を介する空気吸入が難しくなる問題が発生する。
【0010】
一方、携帯が容易であるよう小さい、かつ軽い形態で提供される携帯型空気浄化機の特性上、携帯型空気浄化機の空気の吐出範囲が、大きなサイズの空気浄化機に比べて狭いしかない。よって、携帯型空気浄化機の空気浄化効果が上昇するためには、携帯型空気浄化機によって浄化した空気の吐出方向がなるべく使用者の顔に向いた方が良い。
【0011】
ところが、先行技術1に開示の空気清浄機は、浄化した空気をボディー部の上側を通じて吐出するだけであり、空気の吐出方向を調節するための手段を備えていない。よって、コップホルダーのように、下側に向かって凹溝状を備える構造物に空気清浄機が据え置きされる場合、この空気清浄機で浄化した空気の吐出方向が使用者の顔に向かいにくい問題が発生する。
【0012】
また、携帯型空気浄化機は、携帯しやすく、多様な場所で使用可能であるという利点に基づいて、単に空気浄化機能のほか、他の多様な機能を提供することもできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】米国公開特許第2020-0061231号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の目的は、空気質などのような情報を効果的に視覚化して表示することのできる照明を具現し得る携帯型空気浄化機を提供することである。
【0015】
また、本発明の他の目的は、照明を具現時、光均一度を向上させることである。
【0016】
また、本発明の他の目的は、全体機器のサイズを増加させずに、照明機能が携帯型空気浄化機に適用され得るようにすることである。
【0017】
また、本発明の他の目的は、照明の具現に必要な配線処理が、空気の流れに影響を与えないように行うようにすることである。
【0018】
また、本発明の他の目的は、全体機器のサイズを増加させずに、照明機能の具現に係る構造物の剛性を向上させることである。
【0019】
また、本発明の他の目的は、照明機能を具現しながらも、組み立てが容易で、かつ剛性の高い携帯型空気浄化機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
〔本発明の一の態様〕
本発明にあっては、その一の態様として、以下の発明を提案する。
〔1〕
携帯型空気浄化機であって、
吸入口が設けられるハウジング;
前記吸入口の上部に配置される吐出口が設けられる吐出部材;
前記吸入口と前記吐出口の間に配置されるファンモジュール;
前記ファンモジュールと前記吐出部材の間に配置されて、前記吐出部材を支持する支持モジュール;及び、
前記支持モジュールに設置されて光を照射する照明部;を備えてなり、
前記吐出部材と前記ハウジングの間の隙間又は前記吐出口は、前記照明部から照射した光のうち少なくとも一部分を前記吐出部材又は前記ハウジングの外部に放出させるための通路を形成する、携帯型空気浄化機。
〔2〕
前記支持モジュールは、
前記ファンモジュールと前記吐出部材の間に配置されるファンカバー;及び、
前記ファンカバーと前記吐出口の間に配置されて、前記吐出部材を支持する支持部;を備え、
前記照明部は、前記ファンカバーと前記支持部によって囲まれた空間内に配置される、〔1〕に記載の携帯型空気浄化機。
〔3〕
前記照明部は、
前記支持部の下部に向かって光を照射する光源;及び、
前記光源の下部に配置されて、前記光源から照射した光を前記吐出口側に反射させる反射部;を備える、〔2〕に記載の携帯型空気浄化機。
〔4〕
前記反射部は、下部に凹曲面を含む形状に形成される、〔3〕に記載の携帯型空気浄化機。
〔5〕
前記反射部は、楕円体のうち少なくとも一部分を含む形状に形成されるものの、側方向中心が最も下部に配置される形状に形成される、〔4〕に記載の携帯型空気浄化機。
〔6〕
前記ファンカバーは、
前記吐出口と前記ファンモジュールの間に配置される遮蔽板;及び、
前記遮蔽板から遠心方向にそれぞれ延び、前記遮蔽板の周方向に沿って、所定の間隔(、;で)離隔して配列される複数本のガイドベーン;を備え、
前記光源は、前記遮蔽板の上部に配置され、
前記反射部は、前記遮蔽板に設けられる、〔3〕に記載の携帯型空気浄化機。
〔7〕
前記反射部は、前記光源に向かい合う前記遮蔽板の一側面を備える、〔6〕に記載の携帯型空気浄化機。
〔8〕
前記支持部は、
前記遮蔽板と前記吐出部材の間に配置されて、前記遮蔽板と結合するホルダー;及び、
前記ホルダーと結合して、前記吐出部材を姿勢変化可能に支持する支持棒;を備え、
前記光源は、前記遮蔽板と前記ホルダーによって囲まれる空間内に配置される、〔6〕に記載の携帯型空気浄化機。
〔9〕
前記遮蔽板と前記ホルダーが上下方向に配置され、
前記遮蔽板に向かい合う前記ホルダーの下端縁が前記遮蔽板の側方向内側に配置されて、
前記遮蔽板の上端縁と前記ホルダーの下端縁の間にリング状隙間が形成される、〔8〕に記載の携帯型空気浄化機。
〔10〕
前記ホルダーの下端縁から遠心方向に突出して形成される第1装着部;及び、
前記遮蔽板に設けられて、前記第1装着部と結合する第2装着部;を更に備える、〔8〕に記載の携帯型空気浄化機。
〔11〕
前記第2装着部は、
前記遮蔽板の縁に隣接して配置されて、前記第1装着部と上下方向に結合される外側突起;及び、
前記外側突起よりも前記遮蔽板の側方向内側に配置されて、前記第1装着部を前記遮蔽板の側方向内側で支持する内側突起;を備える、〔10〕に記載の携帯型空気浄化機。
〔12〕
前記照明部は、前記光源が実装される基板;を更に備え、
前記基板は、前記光源の上部で前記遮蔽板と前記ホルダーの間に固定される、〔11〕に記載の携帯型空気浄化機。
〔13〕
前記光源が実装される基板;、及び
前記基板と連結される電線;を更に備え、
前記遮蔽板には、前記遮蔽板に貫通して形成される通過孔が設けられて、
前記電線が前記通過孔を介して前記遮蔽板を通過する、〔6〕に記載の携帯型空気浄化機。
〔14〕
前記遮蔽板は、楕円体のうち少なくとも一部分を含む形状に形成されるものの、側方向中心が最も下部に配置される形状に形成され、
前記光源は、前記遮蔽板を含む楕円体の中心と焦点のうち、焦点に更に隣接した位置に配置されて、
前記通過孔は、前記遮蔽板を含む楕円体の中心と焦点のうち、中心に更に隣接した位置に配置される、〔13〕に記載の携帯型空気浄化機。
〔15〕
前記基板には、前記電線と連結されて、前記基板と前記電線を電気的に連結させるコネクタが設けられ、
前記コネクタは、前記遮蔽板を含む楕円体の中心と焦点のうち、中心に更に隣接した位置に配置される、〔14〕に記載の携帯型空気浄化機。
【0021】
上記目的を達成するために本発明の一実施形態である携帯型空気浄化機は、吸入口と吐出口の間にファンモジュールが配置され、吸入口とファンモジュールの間にフィルタが配置されて、吐出口とファンモジュールの間に照明部が配置されることを特徴とする。
【0022】
また、本発明の他の形態は、吐出口とファンモジュールの間にファンカバーが配置され、ファンカバーと吐出口の間には吐出口が設けられた吐出部材を支持するホルダーが配置されて、照明部は、ファンカバーとホルダーの間に配置されることを特徴とする。
【0023】
照明部の基板に複数本の光源が実装され、各々の光源は、下部の反射部に向かって光を照射することができる。
【0024】
基板は、下部の反射部と上部の円錐台状のホルダーの間に配置され得る。
【0025】
反射部は、曲面を含む形態に形成されることで、反射部で反射した光が主に反射部の縁に向かって反射するようにすることができる。
【0026】
好ましくは、反射部は、楕円状に形成され得る。
【0027】
これによって、光源から照射した光が、楕円状の反射部を通じて均一に広がるようになることで、照明を具現時、光均一度が向上することができる。
【0028】
また、ファンカバーの中央に配置された遮蔽板の上部面が反射部を形成することができる。
【0029】
また、リフレクタの略中心部分に通過孔が配置され得、通過孔は、遮蔽板に上下方向に貫通して形成され得る。
【0030】
基板と連結された電線は、通過孔を介して遮蔽板の下部に引き出され、ファンモジュールと遮蔽板の間でハウジングの内周面に向かって側方に延び得る。
【0031】
本発明の一側面による携帯型空気浄化機は、吸入口が設けられるハウジングと;前記吸入口の上部に配置される吐出口が設けられる吐出部材と;前記吸入口と前記吐出口の間に配置されるファンモジュールと;前記ファンモジュールと前記吐出部材の間に配置されて、前記吐出部材を支持する支持モジュール;及び前記支持モジュールに設置されて、光を照射する照明部;を含み、前記吐出部材と前記ハウジングの間の隙間又は前記吐出口は、前記照明部から照射した光のうち少なくとも一部分を前記吐出部材又は前記ハウジングの外部に放出させるための通路を形成することができる。
【0032】
また、前記照明部から照射した光のうち少なくとも一部分が、前記吐出口を介して前記吐出部材の外部に放出されるか、前記吐出部材と前記ハウジングの間の隙間を介して前記ハウジングの外部に放出され得る。
【0033】
また、ファンモジュールは、前記ハウジングの内部に配置され、前記吸入口と前記吐出口の間に配置され得る。このようなファンモジュールは、前記吸入口を介して前記ハウジングの内部に吸入され、前記吐出口を介して前記吐出部材の外部に吐出される空気の流れを発生させることができる。
【0034】
また、前記支持モジュールは、前記ファンモジュールと前記吐出部材の間に配置されるファンカバー;及び前記ファンカバーと前記吐出口の間に配置されて、前記吐出部材を支持する支持部;を含み、前記照明部は、前記ファンカバーと前記支持部により囲まれた空間内に配置されるのが好ましい。
【0035】
また、前記照明部は、前記支持部の下部に向かって光を照射する光源;及び前記光源の下部に配置されて、前記光源から照射した光を前記吐出口側に反射させる反射部;を含むのが好ましい。
【0036】
また、前記反射部は、下部に凹曲面を含む形状に形成されるのが好ましい。
【0037】
また、前記反射部は、楕円体のうち少なくとも一部分を含む形状に形成されるものの、側方向の中心が最も下部に配置される形状に形成されるのが好ましい。
【0038】
また、前記光源は、前記反射部を含む楕円体の中心と焦点のうち、焦点にさらに隣接した位置に配置されるのが好ましい。
【0039】
また、前記ファンカバーは、前記吐出口と前記ファンモジュールの間に配置される遮蔽板;及び前記遮蔽板から遠心方向にそれぞれ延び、前記遮蔽板の周方向に沿って、所定の間隔、離隔して配列される複数本のガイドベーン;を含み、前記光源は、前記遮蔽板の上部に配置され、前記反射部は、前記遮蔽板に設けられるのが好ましい。
【0040】
また、前記反射部は、前記光源に向かい合う前記遮蔽板の一側面を含むのが好ましい。
【0041】
また、前記支持部は、前記遮蔽板と前記吐出部材の間に配置されて、前記遮蔽板と結合するホルダー;及び前記ホルダーと結合して、前記吐出部材を姿勢変化可能に支持する支持棒を含むのが好ましい。
【0042】
また、前記光源は、前記遮蔽板と前記ホルダーによって囲まれる空間内に配置されるのが好ましい。
【0043】
また、前記遮蔽板と前記ホルダーが上下方向に配置され、前記遮蔽板に向かい合う前記ホルダーの下端縁が前記遮蔽板の側方向内側に配置され、前記遮蔽板の上端縁と前記ホルダーの下端縁の間にリング状隙間が形成されるのが好ましい。
【0044】
また、前記遮蔽板の上端縁と前記ホルダーの下端縁は、それぞれ円状に形成されるものの、同一軸を中心とする円状に形成され、前記遮蔽板の上端縁の半径が前記ホルダーの下端縁の半径よりも大きいのが好ましい。
【0045】
また、本発明は、前記ホルダーの下端縁から遠心方向に突出して形成される第1装着部;及び前記遮蔽板に設けられて、前記第1装着部と結合する第2装着部;をさらに含んでいてもよい。
【0046】
また、前記第2装着部は、前記遮蔽板の縁に隣接して配置されて、前記第1装着部と上下方向に結合される外側突起;及び前記外側突起よりも前記遮蔽板の側方向内側に配置されて、前記第1装着部を前記遮蔽板の側方向内側で支持する内側突起;を含むのが好ましい。
【0047】
また、前記照明部は、前記光源が実装される基板をさらに含み、前記基板は、前記光源の上部で前記遮蔽板と前記ホルダーの間に固定されるのが好ましい。
【0048】
また、前記ホルダーは、前記ホルダーの下端縁を形成する底面が円であり、前記ホルダーの側壁を形成する側面が上部に行くほど狭くなる曲面である立体図形を含む形状に形成され得る。
【0049】
また、前記基板は、前記内側突起の上部に安着し、前記ホルダーの下端縁が前記基板を前記基板の側方向外側で囲み、前記基板の側方向の動きを拘束し、前記ホルダーの側壁が前記基板の上部で前記基板の上部方向の動きを拘束することができる。
【0050】
また、前記遮蔽板には、前記遮蔽板に貫通して形成される通過孔が設けられ、電線が前記通過孔を介して前記遮蔽板を通過するのが好ましい。
【0051】
また、前記通過孔は、前記遮蔽板を含む楕円体の中心と焦点のうち、中心にさらに隣接した位置に配置されるのが好ましい。
【0052】
また、前記基板には、前記電線と連結されて、前記基板と前記電線を電気的に連結させるコネクタが設けられ、前記コネクタは、前記遮蔽板を含む楕円体の中心と焦点のうち、中心にさらに隣接した位置に配置されるのが好ましい。
【発明の効果】
【0053】
本発明の携帯型空気浄化機は、光源から照射した光が吐出部の縁を介して携帯型空気浄化機の外部に露出できるようにすることで、携帯型空気浄化機に照明機能が効果的に適用され得るようにする。
【0054】
また、本発明は、光源から照射した光が楕円状の反射部を通じて均一に広がるようにすることで、照明を具現時、光均一度を向上させる効果を提供することができる。
【0055】
また、本発明は、浄化した空気の吐出を案内するためのファンカバーと、吐出部材を支持するためのホルダーの間に形成された空間に照明機能の具現に係る構造物が配置されるようにすることで、全体機器のサイズを増加させずに、携帯型空気浄化機に照明機能が効果的に適用され得るようにする。
【0056】
また、本発明は、ホルダーの下端に設けられる第1装着部と、リフレクタに設けられる第2装着部間の結合によってホルダーとファンカバーの剛性を向上させる一方、第1装着部のように突出した構造物を利用してホルダー自体の剛性を強化させ、第2装着部のように突出した構造物を利用してファンカバー自体の剛性を強化させることができる。
【0057】
すなわち、本発明は、ホルダーとファンカバー間の結合のために設けられる構造物を利用してホルダーとファンカバー自体の剛性を強化させ、第1装着部と第2装着部間の結合によってホルダーとファンカバーを結合させながら、これらの剛性を強化させるようにすることで、全体機器のサイズを増加させずに、照明機能の具現に係る構造物の剛性を強化させることができる。
【0058】
また、本発明は、ファンカバーに基板を挟み、ファンカバーとホルダーを結合させることだけで、可視化ライティングを具現するための組み立て作業が行われるようにすることで、照明機能を提供しながらも、組み立てが容易で、かつ剛性の高い携帯型空気浄化機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【
図1】本発明の一実施形態による携帯型空気浄化機の外観を示した正面図。
【
図2】
図1に示された携帯型空気浄化機の内部構造を示した断面図。
【
図3】
図2に示されたファンモジュールを分離して示した斜視図。
【
図4】
図3に示されたファンモジュールの分解状態を示した分解斜視図。
【
図6】
図5に示された支持モジュールを分離して示した斜視図。
【
図9】
図5に示された支持モジュール及び照明部の分解状態を示した分解斜視図。
【
図11】
図2に示された携帯型空気浄化機の内部での空気の流れを示す図面。
【
図12】
図11に示された携帯型空気浄化機の吐出部材の回転状態を示す図面。
【
図13】本発明の一実施形態による照明部を示した底面斜視図。
【
図14】
図13に示された照明部と電線間の連結状態を示す断面図。
【
図15】本発明の一実施形態による携帯型空気浄化機の上部から視た携帯型空気浄化機の照明具現状態を示す図面。
【発明を実施するための形態】
【0060】
前述した目的、特徴及び長所は、添付の図面を参照して詳細に後述され、これによって、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想を容易に実施することができる。本発明の説明において、本発明に係る公知の技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合には詳細な説明を省略する。以下では、添付の図面を参照して、本発明による好ましい実施形態を詳説する。図面における同じ参照符号は、同一又は類似の構成要素を示すものに使われる。
【0061】
たとえ第1、第2などが様々な構成要素を述べるために使われるものの、これら構成要素は、これら用語によって制限されないことはもちろんである。これら用語は、単に一構成要素を他構成要素と区別するために使うものであり、特に反対の記載がない限り、第一構成要素は、第二構成要素であってもよいことはもちろんである。
【0062】
本発明は、以下に開示する実施形態に限定されるものではなく、多様な変更を加えることができ、互いに異なる様々な形態に具現され得る。但し、本実施形態は、本発明の開示を完全にして、通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。よって、本発明は、以下に開示の実施形態に限定されるものではなく、いずれか実施形態の構成と他の実施形態の構成を互いに置換するか付加することはもちろん、本発明の技術的思想と範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解しなければならない。
【0063】
添付の図面は、本明細書に開示の実施形態を理解しやすくするためだけであり、添付の図面によって本明細書に開示の技術的思想が制限されず、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解しなければならない。図面における構成要素は、理解の便宜などを考慮して、大きさや厚さが誇張して大きいか小さく表現され得るが、これによって、本発明の保護範囲が制限的に解釈されてはならない。
【0064】
本明細書で使った用語は、単に特定の具現例や実施形態を説明するために使われるものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。そして、単数の表現は、文脈上明白に他に意味しない限り、複数の表現を含む。明細書における~含む、~からなるなどの用語は、明細書上に記載した特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものである。すなわち、明細書における~含む(備える;構成する;構築する;設定する;包接する;含有する)、~からなるなどの用語は、一つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらが組み合わせたものなどの存在又は付加可能性を予め排除しないものと理解しなければならない。
【0065】
第1、第2などのように序数を含む用語は、多様な構成要素を説明するために使われ得るが、前記構成要素は、前記用語によって限定されない。前記用語は、一構成要素を他構成要素から区別する目的のみに使われる。
【0066】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるか、「接続されて」いると言及される際は、その他の構成要素に直接連結されているか又は接続されていても良いが、中間に他の構成要素が存在しても良いと理解しなければならない。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるか「直接接続されて」いると言及される際は、中間に他の構成要素が存在しないものと理解しなければならない。
【0067】
ある構成要素が他の構成要素の「上部にある」か「下部にある」と言及される際は、その他の構成要素の真上に配置されているだけでなく、中間に他の構成要素が存在しても良いと理解しなければならない。
【0068】
他に定義されない限り、技術的であるか科学的な用語を含み、ここに使われるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって一般的に理解されるものと同じ意味を有している。一般的に使われる、辞書に定義されているのと同じ用語は、関連技術の文脈上に有する意味と一致する意味を有すると解釈すべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的であるか過度に形式的な意味に解釈されない。
【0069】
携帯型空気浄化機が床(floor)に置かれた状態で、携帯型空気浄化機の中心を基準に床に向かう方向を下方と定義する。そして、携帯型空気浄化機の中心を基準に吐出部に向かう方向を上方と定義する。便宜上、このように下方と上方に向かう方向を第1方向と言える。すると、下方は、第1方向の一方、上方は、第1方向の他方と言える。
【0070】
また、重力方向を下方、重力方向の逆方向を上方と定義し得る。
【0071】
そして、携帯型空気浄化機の上下方向と直交する水平方向、つまり、携帯型空気浄化機が床に置かれた状態で、携帯型空気浄化機の前で携帯型空気浄化機を視るとき、携帯型空気浄化機の幅方向を左右方向と言える。
【0072】
便宜上、左右方向を第2方向と言える。すると、右側は、第2方向の一方、左側は、第2方向の他方と言える。
【0073】
また、前記携帯型空気浄化機の幅方向を側方向とも言える。すると、右側は、側方向の一側、左側は、側方向の他側と言える。
【0074】
さらに、携帯型空気浄化機の第1方向及び第2方向と直交する水平方向を携帯型空気浄化機の前後方向と言える。
【0075】
便宜上、前後方向を第1方向と言える。すると、前方は、第3方向の一方、後方は、第3方向の他方と言える。
【0076】
また、携帯型空気浄化機の第2方向及び第3方向と平行な平面の延在方向を、便宜上、平面方向と言える。
【0077】
全明細書において、「A及び/又はB」とするとき、これは特に反対の記載がない限り、A、B又はA及びBを意味し、「C~D」とするとき、これは特に反対の記載がない限り、C以上かつD以下であることを意味する。
【0078】
[携帯型空気浄化機の外観]
図1は、本発明の一実施形態による携帯型空気浄化機の外観を示した正面図であり、
図2は、
図1に示された携帯型空気浄化機の内部構造を示した断面図である。
【0079】
図1及び
図2を参照すると、本発明の一実施形態による携帯型空気浄化機1は、略円筒状に形成され得る。このような携帯型空気浄化機1は、ハウジング10,50と吐出部材160とフィルタ60のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0080】
ハウジング10,50は、入口部22を備え、フィルタ60とファンモジュール70がハウジング10,50の内側に配置され得る。また、ハウジング10,50は、上下方向に空気流路を形成することができる。すなわち、ハウジング10,50の内側には円筒状の空気流路が形成され得る。これによって、ハウジング10,50の内側における上下方向に移動する空気に対する摩擦抵抗が減少し得る。
【0081】
また、ハウジング10,50の中心を上下方向に貫通する垂直基準線に沿って、入口部22とフィルタ60とファンモジュール70と第1吐出口33の中心が上下方向に一致し得る。これによって、ハウジング10,50の内部で移動する空気の流れが垂直方向に沿って一直線からなるようになる。これにより、ハウジング10,50の内部での空気移動の長さが短縮し、流路抵抗が減少し得るようになり、これは、携帯型空気浄化機1の空気浄化効率が向上するのに寄与する要因となり得る。
【0082】
携帯型空気浄化機1が水平面に設置された場合、垂直基準線は、垂直線と一致し得る。
【0083】
また、ハウジング10,50は、第1ハウジング部10と第2ハウジング部50を含んでいてもよい。本実施形態では、第1ハウジング部10の側面を通じて空気がハウジング10,50の内部に吸入し、ハウジング10,50の内部に吸入した空気は、ハウジング10,50の上部に吐出されることが例示される。
【0084】
第1ハウジング部10と第2ハウジング部50は、携帯型空気浄化機1の外観骨格を形成することができる。このような第1ハウジング部10と第2ハウジング部50には多数の部品が収容され得る。
【0085】
第1ハウジング部10は、略円筒状に形成され得る。第1ハウジング部10の内部には収容空間が形成され得る。第1ハウジング部10の内部の収容空間には、フィルタ60とファンモジュール70が配置され得る。
【0086】
第1ハウジング部10は、第1方向両側が開放して形成され得る。すなわち、第1ハウジング部10の上側と下側が開放され得る。このような第1ハウジング部10の第1方向一側に入口部22が配置され、第1ハウジング部10の第1方向他側には第1吐出口33と吐出部材160が配置され得る。
【0087】
第1ハウジング部10の下側には第2ハウジング部50が連結され得る。第2ハウジング部50は、第1ハウジング10と同じように、円筒状からなってもよい。
【0088】
携帯型空気浄化機1は、全体的に底面の直径よりも側面の長さが長い円柱状に形成され得る。使用者は、携帯型空気浄化機1を立てて使用するか又は横たえて使用することができる。
【0089】
また、車内のように揺れが発生する場所では、携帯型空気浄化機1がコップホルダーのように、下側に向かって凹溝部に装着した状態で使用され得、これにより、携帯型空気浄化機10の位置が安定的に維持され得る。
【0090】
方向を定義する。第1ハウジング部10から吐出部材160が位置する方向を上部、第1ハウジング部10から第2ハウジング部50が位置する方向を下部とするとき、「第1方向」は、上下方向又は軸方向を意味する。また、第1方向は、垂直方向と同じ意味と称され得る。そして、「第2方向」は、第1方向と垂直な方向であり、左右方向又は半径方向を意味する。
【0091】
[携帯型空気浄化機の全般的構造]
本実施形態の携帯型空気浄化機1は、第1ハウジング部10と第2ハウジング部50とフィルタ60とファンモジュール70と吐出部材160を含んでいてもよい。
【0092】
第1ハウジング部10及び第2ハウジング部50は、携帯型空気浄化機1の外観骨格を形成することができる。携帯型空気浄化機1の側面と底面の外観が第1ハウジング部10と第2ハウジング部50によって形成され得る。
【0093】
第1ハウジング部10及び第2ハウジング部50の内部には収容空間12が形成され得る。このような収容空間12にはフィルタ60、ファンモジュール70、殺菌部170及びバッテリ200などを含む電装部品などが収容され得る。第1ハウジング部10及び第2ハウジング部50は、このように収容された部品を外部衝撃から保護するために十分な強度を有するように形成されるのが好ましい。
【0094】
フィルタ60は、第1ハウジング部10の収容空間12に配置され得る。より具体的に、フィルタ60は、ファンモジュール70と入口部22の間に配置され得る。このようなフィルタ60は、ファンモジュール70の下部に配置されて、携帯型空気浄化機1の入口部22を通じて吸入した空気を浄化する役割を果たす。フィルタ60を通過して浄化した空気は、ファンモジュール70と吐出部材160を通過して、携帯型空気浄化機1の上部に吐出される。
【0095】
フィルタ60は、第1ハウジング部10の内側に設置されて、入口部22の内側に流入した空気を浄化することができる。例えば、フィルタ60は、第1ハウジング10の形状に対応する円柱状に形成され得る。
【0096】
フィルタ60は、単一フィルタからなってもよく、必要に応じては、複数のフィルタが積層した状態でも設置され得る。
【0097】
また、携帯型空気浄化機1には、フィルタ60を固定するための別途フィルタケースがさらに備えられていてもよい。一例として、フィルタケースは、第1ハウジング部10の内側に固定され得、フィルタケースの内側にはフィルタ60を収容するための挿入空間が形成され得る。
【0098】
ファンモジュール70は、第1ハウジング部10の内部の収容空間12に収容され、吐出部材160とフィルタ60の間に配置され得る。より具体的に、ファンモジュール70は、第1排出口33とフィルタ60の間に配置され得る。
【0099】
すなわち、ファンモジュール70は、フィルタ60の上部に位置し、ファンモジュール70の上部には、第1排出口33と吐出部材160が配置され得る。このようなファンモジュール70は、外部空気を、入口部22を通じて吸入して、第1ハウジング部10の上部に吐出させる役割を果たす。
【0100】
吐出部材160の回転中心は、ファンモジュール70の中心と上下方向に一致し得る。入口部22を通じて流入した空気は、上側に移動して、フィルタ60とファンモジュール70を順に通過した後、吐出部材160を介して携帯型空気浄化機1の上部に排出され得る。
【0101】
本実施形態では、ファンモジュール70が斜流ファンを含めて構成されることが例示される。このようなファンモジュール70は、フィルタ60を通過した空気を軸方向に吸入した後、軸方向と半径方向の間の方向に吐出することができる。
【0102】
吐出部材160は、第1ハウジング部10の上側に回転可能に設置され、第1排出口33を介して上側に移動した空気の吐出方向を案内することができる。吐出部材160とファンモジュール170の間には支持モジュール140,150が配置され得、吐出部材160は、支持モジュール140,150によって支持され得る。
【0103】
吐出部材160には第2吐出口160aが設けられ得る。第2吐出口150は、吐出部材160に上下方向に貫通して形成され得る。このような第2吐出口150は、吐出部材160の上部と第1吐出口33の間を連結する通路を形成することができる。第1排出口33を介して第1ハウジング部10の上部に移動した空気は、吐出部材160に設けられた第2吐出口160aを介して携帯型空気浄化機1の外側に排出され得る。
【0104】
好ましくは、吐出部材160は、支持モジュール140,150に回転可能に設置され得る。このように、吐出部材160が支持モジュール140,150に回転可能に設置されることで、吐出部材160の姿勢が変化し得る。
【0105】
吐出部材160の姿勢変化に伴い、第2吐出口160aの位置及び方向が変化し得、これにより、吐出部材160を利用した空気の吐出方向を調節することができる。
【0106】
さらに、本実施形態の携帯型空気浄化機は、殺菌部170をさらに含んでいてもよい。
【0107】
殺菌部170は、フィルタ60の下部に配置され得、第1ハウジング部10と第2ハウジング部50のうち少なくともいずれかに固定され得る。殺菌部170は、フィルタ60から、所定の間隔、離隔して配置され得、このように、フィルタ60と離隔した状態で、フィルタ60に向かって殺菌用光線を照射することができる。
【0108】
殺菌部170から照射する殺菌用光線が人体に有害である場合、殺菌用光線が入口部22を通じて携帯型空気浄化機1の外側に流出しないように、殺菌部170の設置位置が調節されるのが好ましい。
【0109】
バッテリ200は、第2ハウジング部50の内側に備えられた収容空間12に配置され得る。例えば、バッテリ200は、殺菌部170の下部に配置され得る。このようなバッテリ200は、携帯型空気浄化機1の駆動に必要な電源を携帯型空気浄化機1に供給することができる。
【0110】
[携帯型空気浄化機の部品の配置構造]
携帯型空気浄化機1の内部に備えられた収容空間12は、第1領域(A)と第2領域(B)に区分され得る。収容空間12を上下方向に区分したとき、上部の領域が第1領域(A)となり、その下部の領域が第2領域(B)となる。第1領域(A)と第2領域(B)は、物理的に区画した領域ではなく、単に概念的に区分した領域であることを明らかにしておく。
【0111】
本発明の一実施形態では、携帯型空気浄化機1の骨格を形成する第1ハウジング部10の収容空間12は、第1領域(A)と設定され、第2ハウジング部50の内部の収容空間12は、第2領域(B)と設定され得る。
【0112】
第1領域(A)には空気の吸入、浄化、吐出に係る構成が配置され得る。すなわち、第1領域(A)には、入口部22とフィルタ60とファンモジュール70と吐出部材160が配置され得る。このような第1領域(A)では、下側から上側に向かって空気流動が行われ得る。
【0113】
第1ハウジング部10には、入口部22が空気吸入のための通路として設けられ得る。入口部22は、複数本の吸入口24を含む形態に設けられ得る。各々の吸入口24は、第1ハウジング部10の側部に半径方向に貫通して形成され得る。
【0114】
第1ハウジング部10の上部には第1吐出口33が設けられ、この第1吐出口33上に吐出部材160が配置され得る。吐出部材160は、第1領域(A)で浄化した空気を吐出するための通路として設けられ得る。このような吐出部材160には複数本の第2吐出口160aが形成され、第1領域(A)で浄化した空気は、第2吐出口160aを介して携帯型空気浄化機1の外部に吐出され得る。
【0115】
そして、第1ハウジング部10の内部には、フィルタ60とファンモジュール70と吐出部材160を連結する空気流路が形成され得る。
【0116】
すなわち、第1領域(A)には入口部22とフィルタ60とファンモジュール70と吐出部材160が設けられ、携帯型空気浄化機1の内部に吸入した空気が空気浄化機の内部を通過するために必要な流路は、第1領域(A)に形成される。
【0117】
第2領域(B)には、空気を浄化するための空気流動と直接関係ない構成が配置される。例えば、第2領域(B)にはPCBを含む制御部とバッテリ200などが設置され得る。
【0118】
本実施形態によれば、第1ハウジング部10と第2ハウジング部50は、側方向の長さよりも上下方向の長さが長い円筒状に形成され得る。そして、上部に配置された第1領域(A)が下部に配置された第2領域(B)よりも上下方向の長さが長く形成され得る。すなわち、携帯型空気浄化機1が縦方向に立てられたとき、上部の第1領域(A)が下部の第2領域(B)よりもさらに広い領域を占めるようになる。
【0119】
第2領域(B)が形成された第2ハウジング部50の内側には、バッテリ200が設置され得る。バッテリ200は、ファンモジュール70とフィルタ60と吐出部材160を合わせた重さよりもさらに重い重さを有するように設けられ得る。
【0120】
通常、バッテリ200の単位体積当たりの重さがファンモジュール70とフィルタ60及び吐出部材160の単位体積当たりの重さよりも余程重いため、バッテリ200の重さや大きさを人為的に増加させなくても、バッテリ200がファンモジュール70とフィルタ60及び吐出部材160よりもさらに重い重さを有するようになる。
【0121】
このように、重量物であるバッテリ200が携帯型空気浄化機1の下部に配置されると、携帯型空気浄化機1の重心は、上下方向の中心から下部側に偏って配置される。すなわち、バッテリ200が配置された携帯型空気浄化機1の下部側に携帯型空気浄化機1の重心が移動する。
【0122】
このように、バッテリ200が配置された携帯型空気浄化機1の下部側に携帯型空気浄化機1の重心が偏ると、携帯型空気浄化機1を縦方向に立てたとき、携帯型空気浄化機1が転倒するリスクが低くなる。
【0123】
すなわち、携帯型空気浄化機1を縦方向に立てたとき、携帯型空気浄化機1の下部に配置されたバッテリ200によって携帯型空気浄化機1の重心が下部側に位置するようになるため、携帯型空気浄化機1が容易に倒れなくなる。
【0124】
また、重量物であるバッテリ200が携帯型空気浄化機1の下部に配置されると、携帯型空気浄化機1を構成する他の部品は、バッテリ200よりも上部に配置されなければならない。すなわち、空気の吸入、浄化、吐出に係る構成がバッテリ200よりも高い位置に配置されなければならない。
【0125】
携帯型空気浄化機1の円滑な使用に必要なバッテリ200の充電容量を確保するためには、バッテリ200の大きさが一定大きさ以上であることが求められる。よって、携帯型空気浄化機1の内部にも、バッテリ200を設置するため一定大きさ以上の設置空間が求められる。そして、バッテリ200が設置された空間に空気流動のための流路を形成することは難しいため、空気の吸入、浄化、吐出に係る構成は、バッテリ200を避けた位置、つまりバッテリ200よりも高い位置に配置されるしかない。
【0126】
このような配置構造によって、携帯型空気浄化機1における空気の吸入、浄化、吐出のための流路は、バッテリ200よりも高い位置である第1領域(A)に形成される。よって、携帯型空気浄化機1へ空気の吸入及び携帯型空気浄化機1で浄化した空気の吐出も、バッテリ200の設置された位置よりも高い位置で行われるようになる。
【0127】
このように、携帯型空気浄化機1の上部で浄化した空気の吐出が行われると、携帯型空気浄化機1で浄化した空気が使用者の顔に到逹することがさらに容易になる。
【0128】
使用者の顔よりも低い位置の床面に携帯型空気浄化機1を置いて使用するとき、携帯型空気浄化機1で浄化した空気が使用者の顔に到逹する量を増加させるためには、携帯型空気浄化機1を横方向に横たえて使用するより、縦方向に立てて使用することが有利である。
【0129】
このために、携帯型空気浄化機1を縦方向に立てたとき、携帯型空気浄化機1の上部で浄化した空気の吐出が行われるようになると、携帯型空気浄化機1で浄化した空気が使用者の顔に到逹する量がさらに増加する。
【0130】
そして、重量物であるバッテリ200が携帯型空気浄化機1の下部に配置され、これによって、空気の吸入、浄化、吐出に係る構成が、バッテリ200よりも高い位置に配置される構造は、携帯型空気浄化機1の設置範囲の拡張にも寄与することができる。
【0131】
一例として、携帯型空気浄化機1が車内のコップホルダーに差し込まれた状態で使用されるとき、空気の吸入が行われる領域及び空気の浄化及び吐出が行われる領域がコップホルダーよりも高い位置に配置され得る。これによって、携帯型空気浄化機1は、車内に安定的に据え置きされながらも、高い水準の空気浄化性能を維持することができる。このために、バッテリ200が配置される第2領域(B)の上下方向の長さがコップホルダーの深さ以上に設定されるのが好ましい。
【0132】
他の例として、ニッパー方式の据置台を利用して携帯型空気浄化機1の下部領域を固定させるならば、これも携帯型空気浄化機1の空気吸入が行われる領域及び浄化した空気の吐出が行われる領域を塞がずに、携帯型空気浄化機1の安定した固定が可能となる。
【0133】
また、使用者の手が携帯型空気浄化機1の下部を取って移動する場合も、携帯型空気浄化機1の空気吸入が行われる領域及び浄化した空気の吐出が行われる領域を塞がずに、携帯型空気浄化機1の安定した移動が可能となる。
【0134】
すなわち、バッテリ200のように、空気を浄化するための空気流動と直接関係ない構成が携帯型空気浄化機1の下部に配置されるようにし、このような携帯型空気浄化機1の下部を通じて携帯型空気浄化機1の据え置き、固定が行われるようにすることで、携帯型空気浄化機1の高い水準の空気浄化性能の提供と安定した固定が共に行われるようになる。
【0135】
上記構造を有する本発明の一実施形態による携帯型空気浄化機1では、入口部22を備えた第1ハウジング部10が第2ハウジング部50の上側に設置され得る。
【0136】
電装部品が設置される第2ハウジング部50の上側に第1ハウジング部10が連結され、このような第1ハウジング部10に空気を吸入する入口部22が備えられ得る。
【0137】
例えば、第2ハウジング部50は、コップホルダーのように、下側に向かって凹溝状を備えた構造物の深さに対応する高さと設けられ得、入口部22は、このような第2ハウジング部50よりも上部に配置され得る。
【0138】
これによれば、コップホルダーのように、下側に向かって凹溝状を備えた構造物に第1ハウジング部10が挿入した状態で、入口部22は、コップホルダーのような構造物の上部に露出した位置に配置され得る。
【0139】
このように、コップホルダーのような構造物の上部に露出した入口部22を通じて第1ハウジング部10の内部への空気吸入が効果的に行われ得、第1ハウジング10の内部で浄化した空気は、吐出部材160を介して第1ハウジング部10の上側に排出され得る。
【0140】
すなわち、携帯型空気浄化機1がコップホルダーのような構造物に挿入した状態でも、携帯型空気浄化機1の空気の吸入及び吐出が円滑に行われるようになり、これにより、コップホルダーのような構造物に挿入した状態でも、高い空気清浄効率を示す携帯型空気浄化機1が提供され得るようになる。
【0141】
[第1ハウジング部の構造]
第1ハウジング部10の内部には収容空間12が形成され得る。第1ハウジング部10の側面下部には入口部22が設けられ得る。第1ハウジング部10は、上下方向両側が開口した円筒状に形成され得る。第1ハウジング部10は、単一部品からなってもよく、必要に応じては、複数の部材からなってもよい。
【0142】
本実施形態では、第1ハウジング部10が複数の部材が結合した形態に形成されることが例示される。一例として、第1ハウジング部10を形成する各部材は、互いに嵌め込み式で結合されるか接着剤により結合され得る。他の例として、第1ハウジング部10を形成する各部材がボルトのような締結部材により互いに連結され得るなど、第1ハウジング部10の連結に係る様々な変形実施が可能である。
【0143】
上述したように、第1ハウジング部10の下部側面を通じて空気が吸入し、第1ハウジング部10の上側を通じて空気が吐出され得る。このために、第1ハウジング部10の側面には入口部22が設けられ、第1ハウジング部10の上部には第1吐出口33が設けられ得る。
【0144】
入口部22は、複数本の吸入口24が第1ハウジング部10の周方向に配列された形態に形成され得る。そして、第1吐出口33は、第1ハウジング部10の上部に上下方向に貫通して形成され得る。
【0145】
第1ハウジング部10は、第1ケース20と第2ケース30と中間ケース40のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。本実施形態では、第1ハウジング部10が第1ケース20と第2ケース30と中間ケース40をいずれも含むことが例示される。
【0146】
第1ケース20と第2ケース30と中間ケース40は、上下方向に配列され得る。例えば、第1ケース20の上側に中間ケース40が連結され、中間ケース40の上側に第2ケース30が連結され得る。
【0147】
第1ケース20と中間ケース40と第2ケース30の内側に形成された収容空間12は、第1方向である上下方向に連通され得る。よって、第1ケース20の内側に流入した空気は、中間ケース40と第2ケース30の内部に形成された通路に沿って上側に移動することができる。
【0148】
第1ケース20は、第1ケース20と中間ケース40と第2ケース30のうち最も下部に配置され得る。このような第1ケース20には、空気を吸入するための入口部22が設けられ得る。
【0149】
第2ハウジング部50の上側に結合する技術思想内で、前記第1ケース20の様々な変形実施が可能である。本実施形態では、第1ケース20が円筒状に形成され、第2ハウジング部50と第1ケース20と中間ケース40が第1方向に連通されることが例示される。
【0150】
入口部22は、第1ケース20の周に沿って帯状区域に設置され得る。このような入口部22は、第1ハウジング部10の内側に空気の移動を案内する複数本の吸入口24を含んでいてもよい。
【0151】
吸入口24が第1ケース20の内側に流入する空気の流れを螺旋状に案内する技術思想内で、吸入口24に対する様々な変形実施が可能である。本実施形態では、吸入口24が上下方向に長い長孔状の孔で形成されることが例示される。また、吸入口24は、第1ハウジング部10の外側周に沿って一方向に傾いて形成され得る。このような吸入口24は、第1ケース20の内側に流入する空気の流れを螺旋状に案内することができる。
【0152】
例えば、仮想の垂直線が第1方向に延びる場合、各々の吸入口24は、仮想の垂直線と設定された角度を成しながら傾いた形態に形成され得る。このとき、各々の吸入口24は、ファンモジュール70に備えられたファン90の回転方向に傾いた形態に形成され得る。
【0153】
これによって、吸入口24を介して第1ケース20の内側に流入した空気は、ファン90の回転方向に回転して、ファン90によって吸入し得る。すなわち、吸入口24を介して第1ケース20の内側に流入した空気がファン90の回転方向に対応する方向に沿って螺旋状に回転して、ファン90に流入し得るようになるため、ファン90の空気吸入の流れがさらに円滑に生成されながら、ファン90の空気吸入効率が向上するようになる。
【0154】
また、上記のように、吸入口24が傾いた長孔状に形成されることによって、入口部22上で本実施形態の吸入口24によって確保できる空気吸入通路の広さは、これと同じ入口部22上で垂直に立てられた長孔状に形成された吸入口によって確保される空気吸入通路の広さよりも余程広くなるようになる。
【0155】
このように、同一面積に対し吸入口24によって確保し得る空気吸入通路の広さが広くなっただけ、入口部22を通じて流入する空気の流れがより円滑に行われるようになるため、さらに向上した空気浄化性能が携帯型空気浄化機1によって提供され得るようになる。
【0156】
一例として、ファン90が時計方向に回転する場合、吸入口24は、時計方向に傾いて形成され得る。他の例として、ファン90が反時計方向に回転する場合、吸入口24は、半時計方向に傾いて形成され得る。
【0157】
吸入口24は、上記したように、斜線状に傾いて設置され得、必要に応じては、中の折った不等号状の孔を形成することもできる。他の例として、ハウジング部300の中で、半径方向にフィルタ60と重畳する領域にも吸入口24がさらに形成され得、これは、入口部22を通じてフィルタ60に流入する空気の流量を増加させるためである。その他も、吸入口24及びこの吸入口24によって形成される入口部24に対する様々な変形実施が可能である。
【0158】
一方、フィルタ60は、入口部22の上部に配置されるものの、入口部22から所定の間隔上部に離隔した位置に配置され得る。これによって、フィルタ60の下部には、入口部22によって囲まれた空間、及び入口部22の上部で第1ハウジング部10によって囲まれた空間が形成され得る。以下、前記両空間を合わせた空間を離隔空間と称することとする。
【0159】
入口部22を通じて第1ハウジング部10を通じて流入する空気は、フィルタ60を通過する前、前記離隔空間を通過することになる。離隔空間に流入した空気は、入口部22を通過した後、直ちにフィルタ60を通過するのではなく、離隔空間全体に広がった後、フィルタ60を通過することになる。
【0160】
このように、離隔空間全体に広がった後、フィルタ60を通過する空気は、フィルタ60の全体領域にかけた後、フィルタ60を通過することができるようになるため、フィルタ60をさらに円滑に通過できるようになる。このように、空気がフィルタ60を円滑に通過できるようになることで、空気が入口部22を通じて吸入した後、フィルタ60を通過する領域での流路抵抗が減少し得るようになる。
【0161】
これによって、携帯型空気浄化機10の内部に吸入する空気の流量が増加し得、携帯型空気浄化機10の浄化した空気の吐出流量もそれほど増加し得るようになるため、携帯型空気浄化機10がさらに向上した空気浄化性能を提供できるようになる。
【0162】
第1ケース20は、入口部22と遮蔽ボディー26を含んでいてもよい。空気を吸入する入口部22の上側に遮蔽ボディー26が配置され得る。遮蔽ボディー26は、円筒状に形成され得る。このような遮蔽ボディー26は、入口部22とフィルタ60の間が設定した間隔で離隔するように案内することができる。
【0163】
すなわち、入口部22によって囲まれた空間、及び遮蔽ボディー26によって囲まれた空間のうち少なくとも一部分を合わせた空間が離隔空間となり得る。
【0164】
第1ケース20は、殺菌部170を固定するための上部固定部27をさらに含んでいてもよい。第1ケース20は、第2ハウジング部50の上部に配置され、第1ケース20と第2ハウジング部50の間には、後述する殺菌部170の殺菌支持部171が設置され得る。
【0165】
入口部22の下側に延びた上部固定部27は、殺菌支持部171の上側に配置され得る。このような上部固定部27は、殺菌支持部171を含む殺菌部170の上側移動を拘束することができる。
【0166】
本実施形態において、上部固定部27は、入口部22の下端における第1ケース20の内側面に沿って下部に延びた後、第1ケース20の求心方向に延びた形態に形成されることが例示される。このような上部固定部27は、殺菌支持部171を上部で押して、殺菌支持部27の上部方向の動きを拘束することができる。
【0167】
また、第1ケース20は、フィルタ60を固定するためのフィルタ固定突起28をさらに含んでいてもよい。フィルタ固定突起28は、第1ケース20の上部から第1ケース20の内側に突出して、フィルタ60の下部を支持することができる。フィルタ固定突起28は、遮蔽ボディー26の内側に突出した突起状に形成され得る。このようなフィルタ固定突起は、フィルタ60の下部に形成された溝部に挿入されながらフィルタ60を下部で支持することで、フィルタ60の下側への移動を拘束することができる。
【0168】
第2ケース30は、第1ケース20の上側に配置され得る。このような第2ケース30には第1吐出口33が形成され得る。
【0169】
吐出部材160を回転可能に支持する技術思想内で、第2ケース30に対する様々な変形実施が可能である。第2ケース30の下部は、円筒形のパイプ状であってもよく、第2ケース30の上部は、徐々に出口が広くなる拡管形のパイプ状であってもよい。このような第2ケース30は、第2ケースボディー31と拡管部材32のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0170】
第2ケースボディー31は、ファンモジュール70の外側周を包む形状に設けられ得る。第2ケースボディー31は、第1方向に延びた円筒形のパイプ状に形成され得、第2ケースボディー31の内側に形成された収容空間12は、中間ケース40及び吐出部材160と第1方向に連通され得る。第2ケースボディー31の内側にはファンモジュール70が配置され得る。
【0171】
拡管部材32は、第2ケースボディー31の上側に延びる管状に形成されるものの、上側に行くほど内側通路が徐々に広くなる管状に形成され得る。拡管部材32の形状設計は、吐出部材160の大きさ、回転角度を考慮して行われ得る。
【0172】
拡管部材32は、第2ケースボディー31と一体に形成され得、必要に応じては、拡管部材32と第2ケースボディー31が別途部材で製作された後、結合されてもよい。また、拡管部材32の内側には第1吐出口33が形成され得、第1吐出口33上に吐出部材160が回転可能に設置され得る。
【0173】
中間ケース40は、第1ケース20と第2ケース30の間に配置され得る。このような中間ケース40は、フィルタ60の外側を包む形状に設けられ得る。
【0174】
第1ケース20と第2ケース30を連結する技術思想内で、中間ケース40に対する様々な変形実施が可能である。本実施形態では、中間ケース40が円筒形のパイプ状に形成され、このような中間ケース40の上下側が開口したことが例示される。
【0175】
[第2ハウジング部の構造]
第2ハウジング部50は、第1ハウジング部10の下部に連結され得る。第2ハウジング部50の内側にバッテリ200を含む電装部品の設置される空間が形成される技術思想内で、第2ハウジング部50に対する様々な変形実施が可能である。
【0176】
第1ハウジング部10と第2ハウジング部50のうち少なくともいずれかは、円筒状ケースからなってもよい。第1ハウジング部10と第2ハウジング部50がいずれも円筒状からなってもよく、第2ハウジング部50のみ円筒状からなってもよい。または、必要に応じて、第1ハウジング部10のみ円筒状からなってもよい。
【0177】
第2ハウジング部50が円筒状からなり、上下方向に延びる場合、使用者が第2ハウジング部50の外側周を手に持つのが便利であり、大体円形断面の溝部を備えた車両のコップホルダーにも第2ハウジング部50が安定的に据え置きされ得る。
【0178】
そして、第1ハウジング部10が円筒状からなる場合、第1ハウジング部10の内部を移動する空気が第1ハウジング部10の内側面に形成された曲面に沿って移動できるようになる。これによって、第1ハウジング部10の内側面と空気間の摩擦が低減して、空気の流れがより円滑に行われ得る。
【0179】
前記第2ハウジング部50は、下部ケース52と下部受け部54を含んでいてもよい。下部ケース52は、円筒状からなり、下部ケース52の内側にはバッテリ200を含む電装部品が設置され得る。下部ケース52の上側は、開口して、下部ケース52の下側は、別途カバーによって遮蔽され得る。
【0180】
下部受け部54は、下部ケース52の上側に配置されるものの、下部ケース52の内側に突出した形態に形成され得る。このような下部受け部54は、殺菌部170の下部で殺菌部170を支持することができる。
【0181】
[ファンモジュールの構造]
ファンモジュール70は、フィルタ60と吐出部材160の間に配置され得る。ファンを回転させて、排出口33に向かう方向に空気を送風させる技術思想内で、ファンモジュール70に対する様々な変形実施が可能である。
【0182】
図3は、
図2に示されたファンモジュールを分離して示した斜視図であり、
図4は、
図3に示されたファンモジュールの分解状態を示した分解斜視図で、
図5は、
図2の「V」部分を拡大して示した拡大図である。
【0183】
図2乃至
図5を参照すると、円形斜流ファンモジュールであるファンモジュール70を適用すれば、円筒状である第1ハウジング部10の内側形状と一致するか対応し得る。この場合、ファンモジュール70の固定や締結のために第1ハウジング部10の形状が大きくならなくても良いため、製品の小型化が可能となる。
【0184】
また、ファンモジュール70がコップホルダーの大きさに対応する大きさで設けられても、コップホルダー以内に携帯型空気浄化機1のサイズを具現することができる。これにより、車両に据え置き可能な範囲内でファンモジュール70の出力を最大限に上昇させ得るようになる。
【0185】
前記ファンモジュール70は、ファンハウジング80とファン90及びファンベース130を含んでいてもよい。
【0186】
ファンハウジング80は、第1ハウジング部10の内側に固定され得る。このようなファンハウジング80は、支持板81と連結支持台82と側面支持部84を含んでいてもよい。
【0187】
支持板81は、円板状からなり、支持板81の中央には孔が備えられる。支持板81の中央にモータが設置されるか、モータと連結されたシャフトが第1方向に設置され得る。このような支持板81は、支持モジュール140,150の下部に配置され得る。
【0188】
連結支持台82は、支持板81の外側に延びて、側面支持部84に連結され得る。本実施形態では、複数本の連結支持台82が支持板81の周方向に沿って配置されることが例示される。また、本実施形態では、各々の連結支持台82が棒状に形成されることが例示される。
【0189】
側面支持部84は、円筒形のパイプ状に形成され得、側面支持部84の上下方向両側が開口し得る。側面支持部84の外側は、第2ケース30と中間ケース40の内側に接して、側面支持部84の内側は、複数本の連結支持台82とそれぞれ連結され得る。
【0190】
ファン90は、ファンハウジング80の内側に回転可能に設置され得る。吐出部材160に向かう方向に空気を移動させ得る技術思想内で、ファン90に対する様々な変形実施が可能である。
【0191】
本実施形態では、斜流ファンがファン90に適用されることが例示される。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、斜流ファンのほかにも、種々のファンがファンモジュール70のファン90に適用され得ることを明らかにしておく。
【0192】
本実施形態によれば、ファン90は、ハブ100とファンブレード110とシュラウド120のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0193】
ハブ100は、ファンハウジング80の中心に位置し、外部動力を伝達されて回転する技術思想内で様々な変形実施が可能である。
【0194】
ハブ100は、ファン90の半径方向中心に配置され、モータを構成するローター及びモータの出力軸であるシャフトと共に回転され得る。このようなハブ100は、ハブ板部101と軸結合部102と内側突出部105とスカート部107のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0195】
ハブ板部101は、支持板81と平行な円板状に形成され得る。ハブ板部101には軸結合部102が設けられ得る。軸結合部102は、ハブ板部101の半径方向中央に配置され得る。このような軸結合部102は、ハブ板部101の上側と下側に突出して形成され得る。
【0196】
軸結合部102は、回転動力を伝達するシャフトの軸方向端部と結合され得る。例えば、軸結合部102にシャフトが挟まれる形態で軸結合部102とシャフト間の結合が行われ得る。
【0197】
軸結合部102の外側周に沿って設定された間隔で第1補強突起103が設けられ得る。第1補強突起103は、軸結合部102を中心に放射状に配置され得、軸結合部102の外側に帯状突起を形成することができる。軸結合部102に集中する応力は、第1補強突起103を介して分散され得、これによって、軸結合部102の構造剛性が補強され得る。
【0198】
内側突出部105は、ハブ板部101から支持板81に向かって上部に突出し得る。本実施形態では、内側突出部105がハブ板部101の外側縁に沿って円弧方向に形成されることが例示される。このような内側突出部105は、上下方向に延びたパイプ状に形成され得る。
【0199】
そして、内側突出部105の内側周に沿って設定された間隔で第2補強突起106が配置され得る。第2補強突起106は、内側突出部105の内側面に上下方向に延びる帯状突起で形成され得る。そして、第2補強突起106の下側は、軸結合部102に向かって延びる帯状突起を形成することができる。内側突出部105に集中する応力は、第2補強突起106を介して分散され得、これによって、内側突出部105の構造剛性が補強され得る。必要に応じては、内側突出部105の内側にモータ部のローターが固定され得る。
【0200】
スカート部107は、ハブ板部101の縁から支持板81に向かう上側に突出し得る。スカート部107は、ハブ板部101から第1方向に沿って遠くなるほど、ハブ板部101の遠心方向に傾く傾斜面を形成することができる。スカート部107は、内側突出部105の外側に配置され、スカート部107の内径は、下側から上側に向かうほど漸次増加することができる。
【0201】
例えば、ハブ板部101とスカート部107が連結された形状は、内部に中空が形成され、一側が開放した円錐台(Truncated cone)状であってもよい。スカート部107は、上側が開口し、下側は、ハブ板部101によって塞いでいる漏斗状であってもよい。
【0202】
シュラウド120は、スカート部107の半径方向外側に配置され、シュラウド120とスカート部107は、ファンブレード110によって連結され得る。また、ハブ100の外径とシュラウド120の内径は、上側から下側に向かって徐々に小さくなり得る。
【0203】
シュラウド120は、ハブ100と半径方向に所定の間隔離隔し、ハブ100の半径方向外側に配置され得る。また、シュラウド120は、ファンブレード110の半径方向の長さに対応する間隔だけハブ100と離隔し得る。そして、各々のファンブレード110は、ハブ100に備えられたスカート部107とシュラウド120の間を連結することができる。
【0204】
シュラウド120は、スカート部107と略平行な傾斜面を形成することができる。本実施形態では、シュラウド120の上側に行くほど、スカート部107とシュラウド120の間隔がますます広がる形態で、スカート部107とシュラウド120が配置されることが例示される。
【0205】
シュラウド120の下側に備えられた入口突起121は、リング状突起であり、漏斗状シュラウド120の下側から第1方向に延び得る。入口突起121が後述するベルマウス132の内側に位置するため、シュラウド120の外側に沿ってシュラウド120下側に備えられた入口に流入する空気の旋風の移動を防止することができる。
【0206】
スカート部107とシュラウド120の間に、複数本のファンブレード110が備えられ得る。複数本のファンブレード110は、ハブ100の外周面に沿って等間隔で離隔して配置され得る。各々のファンブレード110は、ハブ100を中心にハブ100の外側に突出するものの、螺旋状に延び得る。
【0207】
前記ファンブレード110は、ハブ100の中でスカート部107と連結される。ファンモジュール70に流入する空気の流れを上向に傾いた方向に誘導するためにスカート部107は、上向に傾いた方向に傾斜面を形成する。
【0208】
ファンベース130は、フィルタ60とファン90の間に配置され得る。また、ファンベース130の縁の形状は、フィルタ60の縁の形状に対応する形状に形成され得る。例えば、フィルタ60が円柱状であり、フィルタ60の縁の形状が円形であるとき、ファンベース130は、中空を有する環状に設置され得る。このようなファンベース130は、ベースプレート131及びベルマウス132を含んでいてもよい。
【0209】
ベースプレート131は、フィルタ60とファン90の間に配置され得る。このようなベースプレート131は、環状に延びる板状に形成され得、ベースプレート131の中央には空気を移動するための中空が形成され得る。ベースプレート131の中空によって、空気がベースプレート131を通過するのに必要な通路が形成され得る。
【0210】
ベルマウス132は、中空に向かい合うベースプレート131の内側に環状に設けられ得る。ベルマウス132は、シュラウド120の入口突起121の下側を包む凹状縦断面を備えて、円周方向に沿って延び得る。
【0211】
ベルマウス132は、ベースプレート131の中央に形成された中空の外周面を囲む形態に形成され得る。ベルマウス132は、下側に向かって凸に形成され、上側に向かって凹状溝部を形成することができる。
【0212】
ベルマウス132は、少なくとも一部分がシュラウド120の半径方向内側に挿入され得る。このようなベルマウス132は、ファンモジュール70の入口で吸入流動をガイドすることで、ファンモジュール70の吸入、吐出性能が向上することに寄与することができる。
【0213】
結合突起134は、ベースプレート131から上部に突出して形成され得る。このような結合突起134は、ファンハウジング80の下端に設けられた嵌め込み溝に嵌め込み結合され得る。本実施形態では、ベースプレート131の周方向に沿って、複数本の結合突起134が所定の間隔で離隔して配置されることが例示される。
【0214】
結合突起134とファンハウジング80の間に行われる嵌め込み結合によって、複数本の地点でファンベース130とファンハウジング80間の結合が行われ得る。このようにファンベース130とファンハウジング80間の結合が行われると、ファンベース130とファンハウジング80の間でファン90が回転可能に設置され得る。
【0215】
突出リブ133は、ベースプレート131から突出して、ベルマウス132の半径方向外側に配置され得る。本実施形態において、突出リブ133は、ベルマウス132の半径方向外側でベルマウス132を囲む環状に設けられることが例示される。
【0216】
このような突出リブ133は、ベースプレート131と一体に形成され得る。より具体的には、ベースプレート131とベルマウス132及び突出リブ133が一体に形成され得る。
【0217】
また、突出リブ133は、シュラウド120の外側面と同じ角度で傾いて設置され得、突出リブ133とシュラウド120の間の間隔は、一定に維持され得る。このような突出リブ133は、傾斜面を形成する形態に突出され得る。突出リブ133の傾斜面は、シュラウド120と設定間隔で離隔し、シュラウド120の傾斜面と平行な傾斜面に形成され得る。
【0218】
[殺菌部の構造]
殺菌部170は、フィルタ60と第2ハウジング部50の間に配置され得る。フィルタ60に向かって殺菌用光線を照射する技術思想内で、殺菌部170に対する様々な変形実施が可能である。本実施形態では、殺菌部170が殺菌支持部171と受け部176及び照射部180のうち少なくともいずれかを含むことが例示される。
【0219】
殺菌支持部171は、第1ハウジング部10と第2ハウジング部50の間に配置され、第1ハウジング部10の下部を遮蔽することができる。このような殺菌支持部171は、支持ベース172と固定縁173を含んでいてもよい。
【0220】
支持ベース172は、円板状に形成され得る。支持ベース172は、上部固定部27と下部受け部54の間に配置され得る。このような支持ベース172は、上部固定部27と下部受け部54によって上下方向の位置が維持され得る。
【0221】
固定縁173は、支持ベース172の縁から上側に突出し得る。第1ハウジング部10と第2ハウジング部50の結合時、上部固定部27は、固定縁173の内周面に結合され得る。
【0222】
すなわち、第1ハウジング部10と第2ハウジング部50の結合時、殺菌支持部171は、上部固定部27の底面及び側面と下部ケース52の内側面と下部受け部54の上部面の間に挟まれた形態でハウジング10,50の内部に固定され得る。
【0223】
上記のように、ハウジング10,50の内部に固定された殺菌支持部171は、第1ハウジング部10と第2ハウジング部50の間を遮蔽することができる。すなわち、前記殺菌支持部171は、入口部22を通じて第1ハウジング部10の内側に流入した空気が第2ハウジング部50に移動することを遮断する遮断壁の役割が可能である。
【0224】
これにより、入口部22を通じて流入した後、ファンモジュール70側に流動する空気量が増加し得るようになるため、携帯型空気浄化機1の空気浄化性能が効果的に向上できるようになる。
【0225】
受け部176は、殺菌支持部171の半径方向の中央から上側に突出して形成され得る。照射部180の下部を支持する技術思想内で、受け部176に対する様々な変形実施が可能である。
【0226】
また、受け部176は、入口部22の半径方向中央に配置され得、受け部176の横断面は、円状に形成され得る。このような受け部176は、受け部176と空気の間の摩擦を低減させることができる。
【0227】
本実施形態において、受け部176は、受け柱177と受けプレート178を含むことが例示される。
【0228】
受け柱177は、殺菌支持部171の中央から上側に突出する柱状に形成され得る。例えば、受け柱177は、円柱状や円錐状又は円錐台状に形成され得る。本実施形態では、受け柱177が下側から上側に向かって横断面が徐々に狭くなる円錐台状に形成されることが例示される。
【0229】
フィルタ60を殺菌するために設置された殺菌支持部171の横断面は、円状に形成され得る。入口部22を通じて流入した空気は、受け柱177の外側を螺旋状に回転して、フィルタ60が設置された上側に流動することができる。すなわち、殺菌部170が第1ハウジング部10の中央部に位置し、入口部22を通じて流入した空気が殺菌部170の外側周を回って上側に移動することができるようになるため、殺菌部170による流路抵抗が減少し得る。
【0230】
受け部176とファン90の回転中心とホルダー151は、垂直方向の一直線上に配置され得る。これによって、下側から上側に移動される空気流動に対する抵抗が低くなり、空気の流動がより円滑に行われ得るため、携帯型空気浄化機1の空気浄化性能が向上することができる。
【0231】
受けプレート178は、受け柱177の上側に水平方向に設置される板状に形成され得る。受けプレート178の上側には照射部180が設置され得る。照射部180から照射した光線が下側に移動しないように、受けプレート178は、照射部180と同じか大きな断面積を有するように形成され得る。
【0232】
照射部180は、受け部176の上側に装着され、フィルタ60に向いた方向に殺菌用光線を照射することができる。入口部22の上端よりも高いか同じ位置に設置される技術思想内で、照射部180に対する様々な変形実施が可能である。本実施形態では、照射部180が印刷回路基板181と殺菌光源182を含むことが例示される。
【0233】
受けプレート178の上側に印刷回路基板181が設置され、印刷回路基板181の上側に殺菌光線を照射する殺菌光源182が設置され得る。殺菌光源182は、UVC LEDであってもよく、この他、フィルタ60にある細菌を滅菌するための技術思想内で種々の殺菌装置が使用され得る。
【0234】
殺菌部170の殺菌光源182は、入口部22の上側に配置され得る。これにより、殺菌光源182から照射する殺菌光線が入口部22を通じて第1ハウジング部10の外側に漏れるリスクを低くすることができる。
【0235】
[支持モジュールの構造]
図6は、
図5に示された支持モジュールを分離して示した斜視図であり、
図7は、
図5に示された支持モジュールの正面図で、
図8は、
図5に示された支持モジュールの平面図である。また、
図9は、
図5に示された支持モジュール及び照明部の分解状態を示した分解斜視図であり、
図10は、
図6の「X-X」線に沿う断面図である。
【0236】
図5乃至
図8を参照すると、支持モジュール140,150は、ファンモジュール70と吐出部材160の間に配置されて、吐出部材160を支持することができる。このような支持モジュール140,150は、ファンカバー140と支持部150を含んでいてもよい。
【0237】
ファンカバー140は、ファンモジュール70と吐出部材160の間に配置され得る。ファンカバー140には空気吐出部141が設けられ得る。空気吐出部141は、ファンカバー140の一部が上下方向に貫通又は切開することで形成される。このような空気吐出部141は、ファン90と吐出部材160の間を連結する通路をファンカバー140上に形成することができる。
【0238】
本実施形態において、ファンカバー140は、遮蔽板142及びガイドベーン144を含むことが例示される。
【0239】
遮蔽板142は、ファン90の上部、つまり、ファン90の吐出側に配置され得る。本実施形態において、遮蔽板142は、ファンカバー140の中央部分に配置されることが例示される。このような遮蔽板142は、ハブ100の前方に配置されて、ハブ100を覆う役割を果たす。
【0240】
ガイドベーン144は、遮蔽板142と同様、ファン90の上部に配置される。本実施形態において、ガイドベーン144は、遮蔽板142を側方向外側で包むファンカバー140の内周面と遮蔽板142の間に配置されることが例示される。
【0241】
ファンカバー140の内周面と遮蔽板142の間には、複数本のガイドベーン144が遮蔽板142の周方向に沿って、所定の間隔で離隔して配置され得る。そして、各々のガイドベーン144は、それぞれ遮蔽板142から遠心方向に延び得る。このようなガイドベーン144は、空気吐出部141の中央部分に配置される遮蔽板142をファンカバー140に支持させる連結構造物の役割が可能である。
【0242】
ファン90のハブ100部分を覆うために遮蔽板142が必要であるが、ファン90から吐出する空気の通路を確保するためには、遮蔽板142が空気吐出部141を覆い切ってはならない。このために遮蔽板142は、空気吐出部141の一部分のみを覆うように空気吐出部141よりも小さなサイズで設けられ、ファンカバー140の内周面と遮蔽板142の間は、ガイドベーン144によって連結される。
【0243】
さらに、ガイドベーン144は、遮蔽板142を支持する役割のほか、ファン90から吐出する空気の吐出方向を案内する役割も共に行える。このようなガイドベーン144は、空気吐出部141上に配置されるものの、遮蔽板142の周方向に沿って、複数本が所定の間隔で離隔して配置され得る。
【0244】
支持部150は、ファンカバー140と第2吐出口160aの間に配置され得る。このような支持部150は、ファンカバー140によって支持され、吐出部材160を支持することができる。本実施形態において、支持部150は、ホルダー151と支持棒155を含むことが例示される。
【0245】
ホルダー151は、遮蔽板142と吐出部材160の間に配置され得る。ホルダー151は、遮蔽板142の上部で遮蔽板142と結合して、支持棒155の下部で支持棒155を支持することができる。
【0246】
本実施形態において、ホルダー151は、ホルダー151の下端縁を形成する底面が円であり、ホルダー151の側壁を形成する側面が上部に行くほど狭くなる曲面である立体図形を含む形状に形成されることが例示される。
【0247】
例えば、ホルダー151は、上部に行くほど幅が狭くなる円錐台状に形成され得る。このようなホルダー151の内部には収容空間が形成され、ホルダー151の内部の収容空間は、下部に向かって開放され得る。また、このように円錐台状に形成されるホルダー151の下端縁は、円状に形成され得る。
【0248】
支持棒155は、ホルダー151と結合して、吐出部材160を姿勢変化可能に支持することができる。本実施形態では、支持棒155がボディー156とボール157を含むことが例示される。
【0249】
ボディー156は、円形棒状に形成され得、ホルダー151と結合され得る。例えば、ホルダー151の上端には嵌め込み溝152が下部に凹に形成され得、ボディー156は、この嵌め込み溝152に嵌め込まれながらホルダー151と結合され得る。支持棒155とホルダー151は、ネジ締結によって結合されるか、ピン締結方式で結合されるか、接着剤によっても結合され得るなど、様々な方法により結合され得る。
【0250】
ボール157は、ボディー156の上端に配置され得る。このようなボール157は、球状に形成され得、吐出部材160の内側に結合して、吐出部材160を回転可能に支持することができる。支持棒155とホルダー151は、ネジ締結によって固定されるか、ピン締結方式で固定されるか、接着剤によって固定されるなど、様々な固定方法により固定され得る。
【0251】
[吐出部材の構造]
吐出部材160は、第1ハウジング部10に回転可能に設置され得る。ファンモジュール70を通過した空気の吐出方向を調節する技術思想内で、吐出部材160に対する様々な変形実施が可能である。
【0252】
本実施形態では、吐出部材160が支持部150の支持棒155に回転可能に設置されることが例示される。このような吐出部材160は、携帯型空気浄化機1の吐出側で円滑に回転されながら、浄化した空気の吐出方向を効果的に調節することができる。
【0253】
吐出部材160は、支持部150の上部に配置され得る。このような吐出部材160は、一つの部材で設けられてもよく、複数本の部材の組み合わせで設けられてもよい。本実施形態では、吐出部材160が第1吐出部161と第2吐出部165を含むことが例示される。
【0254】
第1吐出部161は、支持部150及び第2吐出部165の上部に配置され得る。空気の吐出を案内するベーン164が複数備えられる技術思想内で、第1吐出部161に対する様々な変形実施が可能である。本実施形態では、第1吐出部161が第1吐出コア162と第1吐出ボディー163及びベーン164を含むことが例示される。
【0255】
第1吐出コア162は、ホルダー151の上部に配置され得る。このような第1吐出コア162は、球状に形成された支持棒155のボール157を包む形状に設けられ得る。好ましくは、第1吐出コア162は、ボール157の上半部を包む形状に形成され得る。
【0256】
第1吐出ボディー163は、後述する第2吐出ボディー167と共に吐出部材160の側面外観を形成することができる。第1吐出ボディー163は、第1吐出コア162の外側を包む環状に設けられ得る。そして、第1吐出ボディー163の外側面は、曲面を含む形状に形成され得る。
【0257】
第1吐出ボディー163の上下方向両側は、開放され、第1吐出ボディー163の内部には、第1吐出コア162と支持部150の一部分などを収容できる空間が形成され得る。ファンモジュール70の上部に吐出された空気は、ファンカバー140を通過した後、第1吐出ボディー163の内部に形成された流路を通過することができる。第1吐出ボディー163の内部に形成された流路を通過した空気は、第1吐出ボディー163の上部に形成された第2吐出口160aを介して吐出部材160の上部に吐出され得る。
【0258】
第1吐出コア162と第1吐出ボディー163の間には、複数本のベーン164が配置され得る。各々のベーン164は、第1吐出コア162と第1吐出ボディー163の間を連結することができる。このようなベーン164は、第2吐出口160a上に配置され、複数本のベーン164は、第1吐出コア162を周方向に囲むように配置され得る。
【0259】
複数本のベーン164は、第1吐出コア162の周方向に沿って、所定の間隔で離隔して配置され、このベーン164間の隙間を介して空気の吐出が行われ得る。
【0260】
複数本のベーン164によって第1吐出コア162と第1吐出ボディー163が互いに連結されるため、第1吐出コア162と第1吐出ボディー163とベーン164が一体になって動くことができる。
【0261】
第2吐出部165は、ホルダー151と第1吐出部161の間に配置され得る。第1吐出部161と共に支持棒155に結合されて、支持棒155のボール157を中心に回転する技術思想内で、第2吐出部165に対する様々な変形実施が可能である。本実施形態では、第2吐出部165が第2吐出コア166と第2吐出ボディー167と吐出支持台168を含むことが例示される。
【0262】
第2吐出コア166は、ホルダー151と第1吐出部161の間に配置され得る。このような第2吐出コア166は、第1吐出コア162と共に球状に形成された支持棒155のボール157を包む形状に設けられ得る。好ましくは、第2吐出コア166は、ボール157の下半部を包む形状に形成され得る。
【0263】
第2吐出ボディー167は、第1吐出ボディー163と共に吐出部材160の側面外観を形成することができる。第2吐出ボディー167は、第2吐出コア166の外側を包む環状に設けられ得る。そして、第2吐出ボディー167の外側面は、曲面を含む形状に形成され得る。
【0264】
第2吐出ボディー167の上下方向両側は、開放され、第2吐出ボディー167の内部には第2吐出コア166と支持部150の一部分などを収容できる空間が形成され得る。ファンモジュール70の上部に吐出された空気は、ファンカバー140を通過した後、第2吐出ボディー167及び第1吐出ボディー163の内部に形成された流路を通過することができる。第2吐出ボディー167及び第1吐出ボディー163の内部に形成された流路を通過した空気は、第1吐出ボディー163の上部に形成された第2吐出口160aを介して吐出部材160の上部に吐出され得る。
【0265】
第2吐出コア166と第2吐出ボディー167の間には、複数本の吐出支持台168が配置され得る。各々の吐出支持台168は、2吐出コア166と第2吐出ボディー167の間を連結することができる。
【0266】
複数本の吐出支持台168によって第2吐出コア166と第2吐出ボディー167が互いに連結されるため、第2吐出コア166と第2吐出ボディー167と吐出支持台168が一体になって動くことができる。
【0267】
また、支持棒155のボール157を介して第1吐出コア162と第2吐出コア166とが結合し合って、第1吐出ボディー163と第2吐出ボディー167が上下方向に結合し合うことで、第1吐出部161と第2吐出部165一体になって動くことができる。
【0268】
[携帯型空気浄化機の空気流動]
図11は、
図2に示された携帯型空気浄化機の内部での空気の流れを示す図面であり、
図12は、
図11に示された携帯型空気浄化機の吐出部材の回転状態を示す図面である。
【0269】
以下、
図11乃至
図12を参照して、本実施形態による携帯型空気浄化機1の空気流動の様相について説明する。
【0270】
図11を参照すると、ファンモジュール70の作動によって、携帯型空気浄化機1の外側空気が携帯型空気浄化機1の内部に流入し得る。このとき、傾いた形状に設置された吸入口24を介して携帯型空気浄化機1の内部に流入した空気は、殺菌支持部171の外側周を回転する螺旋状の流れを形成して、上側に流動することができる。
【0271】
このように、携帯型空気浄化機1の内部で上昇する空気は、フィルタ60を通過し、この過程で空気中に含まれていたホコリ/微細ホコリ/超微細ホコリなどの物理的粒子、匂い粒子/有害ガスなどの化学物質、及び細菌/ウイルスなどの未生物体などが濾過し得る。
【0272】
フィルタ60とファンモジュール70が上下方向の一直線上に配置されるため、流動の損失が最小化しつつ、効果的な空気の吸入とフィルタリングが行われ得る。
【0273】
フィルタ60を通過した空気、つまり浄化した空気は、ファンモジュール70の内部に流入し得る。空気の流動は、ベルマウス132によってガイドされ得、これにより、ファンモジュール70への円滑な空気流入が効果的に誘導され得る。
【0274】
ファンモジュール70の内部に流入した空気は、ファンモジュール70の上側に吐出される。ファンモジュール70の上側に吐出される空気は、斜流方向に吐出され得る。ここで、斜流方向は、上向対角線方向と定義し得る。
【0275】
ファンモジュール70の下側中央部に吸入した空気は、ファンモジュール70から上部に吐出され得る。このように、上部に吐出された空気の流れは、ファンカバー140によって案内され得る。例えば、ファンモジュール70から斜流方向に吐出された空気の流れは、ファンカバー140に設けられるガイドベーン144によって案内されるものの、前方に偏った方向に案内され得る。
【0276】
このように、ファンモジュール70及びファンカバー140の上側に吐出された空気は、吐出部材160の開放された下部を通じて吐出部材160の内部を通過した後、第2吐出口160aを介して吐出部材160の上側に吐出され得る。
【0277】
吐出部材160は、設定された角度範囲内で回転するように設けられる。これによって、吐出部材160の姿勢変化に伴い、吐出部材160を介する空気の吐出方向が調節され得る。
【0278】
例えば、吐出部材160の第2吐出口160aが垂直方向の上部に向いた状態で、
図12に示されたように、吐出部材160を回転させて、吐出部材160の姿勢を変化させると、垂直方向上部に向いていた空気の吐出方向が吐出部材160の姿勢に対応して傾いた方向に変化され得る。
【0279】
[照明部の全般的構造]
図13は、本発明の一実施形態による照明部を示した底面斜視図である。
【0280】
図5乃至
図9及び
図13を参照すると、本実施形態による携帯型空気浄化機1は、照明部190をさらに含んでいてもよい。照明部190は、支持モジュール140,150に設置されて、光を照射することができる。このような照明部190は、ファンカバー140と支持部150によって囲まれた空間内に配置され得る。
【0281】
照明部190から照射した光のうち少なくとも一部分が、第1吐出口33と第2吐出口160aのうち少なくともいずれかを介して、ハウジング10,50と吐出部材160のうち少なくともいずれかの外部に放出される技術思想内で、照明部190に対する様々な変形実施が可能である。本実施形態では、照明部190が光源191と基板193及び反射部195を含むことが例示される。
【0282】
光源191は、支持部150の下部に向かって光を照射できるように設けられる。このような光源191は、ファンカバー140と支持部150によって囲まれた空間内、より具体的には、遮蔽板142とホルダー151によって囲まれる空間内に配置され得る。
【0283】
光源191は、遮蔽板142の上部に配置され、光源191の下部に配置された遮蔽板142に向かって光を照射できるように設けられる。本実施形態において、光源191は、光を照射するLEDを含む形態で設けられることが例示される。このような光源191は、基板193に実装された形態で基板193に固定され得る。
【0284】
基板193は、印刷回路基板の形態に設けられ得る。このような基板193は、硬性回路基板(PCB)の形態に設けられても、軟性回路基板(FPCB)の形態で設けられてもよい。
【0285】
反射部195は、光源191の下部に配置され得る。反射部195は、光源191から照射した光を吐出口33,160a側に反射させるように設けられる。このような反射部195は、下部に凹曲面を含む形状に形成され得る。
【0286】
本実施形態では、反射部195が楕円体のうち少なくとも一部分を含む形状に形成されるものの、側方向中心、より具体的には、ハウジングの中心を上下方向に貫通する垂直基準線上に位置した部分が最も下部に配置される形状に形成され得る。
【0287】
本実施形態では、反射部195が遮蔽板142に設けられることが例示される。これによれば、遮蔽板142が楕円体のうち下部に凹む一部分を含む形状に形成され、反射部195は、このような遮蔽板142上に形成され得る。例えば、反射部195は、光源191に向かい合う遮蔽板142の一側面を含む形態に形成され得る。
【0288】
一例として、光源191に向かい合う遮蔽板142の一側面自体が反射部195となり得る。他の例として、光源191に向かい合う遮蔽板142の一側面が光を反射できるように表面処理され、このように表面処理された遮蔽板142の一側面が反射部195となり得るなど、反射部195に対する様々な変形実施形態があり得る。
【0289】
前記反射部195の上部における反射部195に向かって光を照射する光源191は、反射部195とホルダー151に囲まれた空間内に配置されるものの、少なくとも一部分の形状が反射部195の形状を含む楕円体の中心と焦点のうち、焦点にさらに隣接した位置に配置され得る。
【0290】
例えば、反射部195の上部には複数本の光源191が配置され得、各々の光源191は、反射部195の半径方向の中心よりは、反射部195の縁にさらに隣接した位置に配置され得る。本実施形態では、3つの光源191が反射部195の半径方向中心から所定の距離離隔した位置で遮蔽板142の周方向に沿って、所定の間隔で離隔して配置されることが例示される。
【0291】
反射部195が下部に凹曲面状に形成された状態で、このような反射部195に向かって光を照射する光源191が上記のように配置されると、光源191から照射した光の反射が反射部195の縁に近い位置で主に行われ、このように反射した光は、横に広がって行くよりは、垂直方向に近い方向に広がって行く傾向を示す。
【0292】
また、反射部195が楕円状に形成されることで、光源191から照射した光の反射が反射部195で均一に行われ、これによって、照明部190で提供される光の光均一度が効果的に向上することができる。
【0293】
一方、本実施形態によれば、反射部195が設けられた遮蔽板142とホルダー151が上下方向に配置され得る。そして、遮蔽板142に向かい合うホルダー151の下端縁が遮蔽板142の側方向、言い換えれば、遮蔽板142の半径方向内側に配置され得る。
【0294】
例えば、下部に凹曲面を含む形状に形成される遮蔽板142の上端縁と円錐台状に形成されるホルダー151の下端縁は、それぞれ円状に形成されるものの、同一軸を中心とする円状に形成され得る。
【0295】
このように形成される遮蔽板142の上端縁の半径は、ホルダー151の下端縁の半径よりも大きく設定され得る。これによって、遮蔽板142の上端縁とホルダー151の下端縁の間には、リング状隙間が形成され得る。
【0296】
このように形成されるリング状隙間は、反射部195から上側に向かって反射する光が支持部150の外部に放出されるのに必要な通路を支持モジュール140,150上に形成することができる。すなわち、光源191から下部方向に照射した光は、反射部195によって上部方向に反射した後、遮蔽板142の上端縁とホルダー151の下端縁の間に形成されたリング状隙間を介して支持モジュール140,150の外部に放出され得る。
【0297】
[照明部の装着構造]
図14は、
図13に示された照明部と電線間の連結状態を示す断面図である。
【0298】
図2乃至
図4及び
図13乃至
図14を参照すると、光源191の実装された基板193は、光源191の上部で遮蔽板142とホルダー151の間に固定され得る。基板193の固定は、基板193を介して行われるホルダー151と遮蔽板142間の結合によって行われ得る。
【0299】
ホルダー151と遮蔽板142間の結合のために、支持部150には第1装着部153が設けられ、ファンカバー140には第2装着部145が設けられ得る。
【0300】
第1装着部153は、ホルダー151の下端縁から突出して形成され得る。このような第1装着部153は、ホルダー151の下端縁から遠心方向及び下部方向に突出して形成され得る。本実施形態において、第1装着部153は、上下方向に延びる中空を有するブロック状に形成されることが例示される。
【0301】
支持部150には複数本の第1装着部153が設けられ得る。このように設けられる複数本の第1装着部153は、ホルダー151の下端縁の周方向に沿って、所定の間隔で離隔して配置され得る。本実施形態では、ホルダー151の下端に3つの第1装着部153がホルダー151の下端縁に沿って配列されることが例示される。
【0302】
第2装着部145は、遮蔽板142に設けられて、第1装着部153と結合され得る。遮蔽板142には、複数本の第2装着部145が設けられ得る。このように設けられる複数本の第2装着部145は、遮蔽板142の上端縁の周方向に沿って、所定の間隔で離隔して配置され得る。
【0303】
本実施形態では、遮蔽板142の上端に3つの第2装着部145が遮蔽板142の上端縁に沿って配列されることが例示される。このとき、複数本の第2装着部145は、支持部150に設けられた第1装着部153と上下方向に重畳する位置に配置され得る。各々の第2装着部145は、外側突起146と内側突起147を含んでいてもよい。
【0304】
外側突起146は、遮蔽板142の縁に隣接して配置され得る。このような外側突起146は、遮蔽板142から突出するものの、遮蔽板142の縁からは遮蔽板142の求心方向に突出し、遮蔽板142の曲面状底面からは上部方向に突出して形成され得る。例えば、外側突起146は、上下方向に延びる中空を有するブロック状に形成され得る。
【0305】
外側突起146の上部面は、平面を形成することができ、外側突起146の周辺には嵌め込み孔143が形成され得る。嵌め込み孔143は、遮蔽板142の縁のうち外側突起146と隣接した一部領域が切開した形態で形成され得る。嵌め込み孔143の周方向の幅は、外側突起146の周方向の幅に対応し得る。そして、嵌め込み孔143が形成された部分での遮蔽板142の縁と外側突起146の上部面は、同一面を形成することができる。
【0306】
外側突起146の上部面に第1装着部153の下部面が突き合わせられて、第1装着部153と第2装着部145間の結合が行われ得る。このとき、第1装着部153の中空と外側突起146の中空は、締結孔の役割が可能である。この締結孔を介してスクリューなどのような締結部材が第1装着部153と外側突起146に締結する形態で、第1装着部153と第2装着部145間の結合が行われ得る。
【0307】
内側突起147は、外側突起146と隣接して配置されるものの、外側突起146より遮蔽板142の側方向の内側、言い換えれば、外側突起146より遮蔽板142の半径方向内側に配置され得る。このような内側突起147は、外側突起146と結合する第1装着部153を遮蔽板142の半径方向内側で支持することができる。
【0308】
内側突起147は、遮蔽板142から突出するものの、外側突起146よりも上部方向にさらに突出して形成され得る。例えば、内側突起147は、外側突起146からは遮蔽板142の求心方向に突出し、遮蔽板142の曲面状底面からは上部方向に突出するものの、外側突起146よりも上側にさらに突出して形成され得る。
【0309】
第1装着部153と外側突起146間の結合位置は、嵌め込み孔143及び内側突起147によって案内され得る。すなわち、遮蔽板142の周方向に沿う第1装着部153の位置は、嵌め込み孔143によって案内され得、遮蔽板142の半径方向による第1装着部153の位置は、内側突起147によって案内され得る。
【0310】
例えば、第1装着部153は、遮蔽板142の上部から下部方向に嵌め込み孔143に嵌め込まれ得る。第1装着部153が嵌め込み孔143に嵌め込まれながら遮蔽板142の周方向による第1装着部153及び外側突起146の位置が互いに一致する形態で、第1装着部153と第2装着部145間の結合のための第1装着部153の位置が案内され得る。
【0311】
また、上記のように、嵌め込み孔143に嵌め込まれるとき、第1装着部153の内側面と内側突起147の外側面の間の干渉が発生して、遮蔽板142の半径方向による第1装着部153の位置が案内され得る。
【0312】
一方、第1装着部153は、ホルダー151の下端における下部方向に突出した突起状に形成されるものの、第2装着部145との結合時、反射部195及び遮蔽板142の上端縁とホルダー151の下端縁の間に十分な幅の隙間が形成され得るようにする厚さに突出し得る。また、このような第1装着部153は、ホルダー151の剛性を向上させることにも寄与することができる。
【0313】
上述によれば、基板193は、遮蔽板142とホルダー151の間に固定され得る。第1装着部153と第2装着部145間の結合によって支持部150とファンカバー140間の結合、より具体的には、ホルダー151と遮蔽板142間の結合が行われ得、このようなホルダー151と遮蔽板142間の結合によって基板193が遮蔽板142とホルダー151の間に固定され得る。
【0314】
本実施形態によれば、内側突起147の上部面は、平面を形成することができ、基板193は、内側突起147の上部面に安着し得る。第1装着部153と第2装着部145間の結合が行われ、これによって、遮蔽板142とホルダー151間の結合が行われたとき、ホルダー151の下端縁が基板193を遮蔽板142の半径方向外側で囲み、基板193の側方向の動きを拘束することができる。
【0315】
また、上記のような遮蔽板142とホルダー151間の結合が行われたとき、テーパードに形成されたホルダー151の側壁が基板193の上部で基板193の上部方向の動きを拘束することができる。
【0316】
すなわち、基板193の下部は、内側突起147によって支持され、基板193の半径方向外側は、ホルダー151の下端縁によって囲まれて、基板193の上部方向の動きは、ホルダー151の側壁によって拘束する形態で基板193の固定が行われ得る。
【0317】
内側突起147は、下部で基板193を支持し、光源191と反射部195の間の間隔が維持されるようにして、遮蔽板142を含むファンカバー140の剛性を向上させることにも寄与することができる。
【0318】
また、内側突起147は、遮蔽板142の求心方向に突出して形成されるものの、遮蔽板142の求心方向に凸曲面を含む形態に形成され得る。すなわち、遮蔽板142の求心方向に突出した内側突起147の側面がラウンドに形成され得る。これは、光源191から照射した光又は反射部195から反射した光が内側突起147と衝突したとき、遮蔽板142の縁側に反射するように光の反射を誘導するためである。
【0319】
一方、光源191の実装された基板193は、電線(H)を介してPCBを含む制御部とバッテリ200のうち少なくともいずれかと連結され得る。基板193と連結された電線(H)が遮蔽板142を通過するのに必要な通路を形成するために、遮蔽板142には通過孔149が設けられ得る。
【0320】
通過孔149は、遮蔽板142に上下方向に貫通して形成され得る。基板193と連結された電線(H)は、通過孔149を介して遮蔽板142を通過し、ファンカバー140の下部に引き出され得る。
【0321】
通過孔149を介して遮蔽板142を通過した電線(H)は、ファンカバー140とファンハウジング80、より具体的には、遮蔽板142と支持板81の間の空間に引き出され得る。このような電線(H)は、連結支持台82によって形成された経路に沿って側面支持部84側に延び得、ハウジング10,50の内側面に沿って延びて、第2領域(B)に配置された制御部とバッテリ200のうち少なくともいずれかと連結され得る。
【0322】
前記通過孔149は、遮蔽板142を形成する楕円体の中心と焦点のうち、中心にさらに隣接した位置に配置され得る。本実施形態では、通過孔149が遮蔽板142の半径方向中心に配置されることが例示される。
【0323】
光源191から照射した後、反射部195によって上部方向に反射する光は、遮蔽板142の縁とホルダー151の縁の間の隙間を介して上部方向に放出され得る。すなわち、支持モジュール140,150の外側への光の放出は、支持モジュール140,150の半径方向中心よりは、支持モジュール140,150の外側縁を介して主に行われ得る。
【0324】
よって、光源191から遮蔽板142の縁と隣接した部分に照射する光は、支持モジュール140,150の外側縁を介して主に放出され得、光源191から遮蔽板142の半径方向中心に隣接した部分に照射する光は、支持モジュール140,150の外側に放出されにくい。
【0325】
かかる点を考慮すれば、光の放出と特に関係ない遮蔽板142の半径方向中心部分に通過孔149が形成されるのが好ましい。通過孔149が形成された部分では、光の反射がろくに行われにくいが、どうせ光の放出と特に関係ない部分への光反射が行われる位置に通過孔149が形成されると、光放出量の増減に何ら影響がなくなるものである。
【0326】
一例として、電線(H)は、端子を備えたハーネス(Harness)状に備えられ得る。このような電線(H)と基板193間の連結のために、基板193にはコネクタ197が設けられ得る。コネクタ197は、光源191と共に基板193の下部面に配置され得る。つまり、コネクタ197は、光源191と同一平面に配置され得る。
【0327】
コネクタ197は、遮蔽板142を形成する楕円体の中心と焦点のうち、中心にさらに隣接した位置に配置され得る。例えば、コネクタ197は、複数本の光源191によって囲まれた内側領域に配置され得る。
【0328】
この位置は、光源191の光照射経路と反射部195での光反射経路と関連が少ない、かつ通過孔149と近い位置である。これにより、電線(H)が光経路を妨げないようにしつつ、電線(H)の長さが短縮し得るようにする効果が提供され得る。
【0329】
[照明部を備える携帯型空気浄化機の作用及び効果]
図15は、本発明の一実施形態による携帯型空気浄化機の上部から視た携帯型空気浄化機の照明具現状態を示す図面である。
【0330】
図2乃至
図4及び
図13乃至
図14に示されたように、本実施形態の携帯型空気浄化機1は、照明部190を備え、この照明部190によって照明機能を提供することができる。照明部190は、光源191及び反射部195を含めて構成することができ、光源191から下部方向に向かって照射した光は、反射部195から上部方向に反射して、支持モジュール140,150の外側に放出され得る。
【0331】
光源191は、支持モジュール140,150の縁に隣接して配置され、このように配置された光源191から照射した光は、反射部195から上部方向に反射するものの、主に支持モジュール140,150の縁に形成された隙間側に向かって反射することができる。
【0332】
光源191から照射した光は、楕円状の反射部195によって上部方向に反射し、支持モジュール140,150の縁に形成された隙間側に均一に広がって行ける。このように、支持モジュール140,150の外部に放出された光は、吐出部材160の第2吐出口160aを介して携帯型空気浄化機1の上部に放出されるか、吐出部材160と第2ケース30の間の隙間を介して携帯型空気浄化機1の上部に放出され得る。
【0333】
例えば、携帯型空気浄化機1の上部に放出された光は、吐出部材160の第2吐出口160aの形状に対応するリング状と、吐出部材160と第2ケース30の間の隙間状に対応するリング状を合せた同心円状に表示され得る。
【0334】
楕円状に形成された反射部195によって反射する光は、支持モジュール140,150の縁に形成された隙間側に均一に広がり得、このように均一に広がって行った光が同心円状に表示される形態で、照明が具現され得る。すなわち、楕円状に形成された反射部195によって、照明を具現時、光均一度が向上することができる。このとき、具現される照明は、携帯型空気浄化機1の前面隙間を介して漏れる間接照明形態で提供され得る。
【0335】
光源191は、多様な色温度と色相を具現できるLEDを含んでいてもよい。このような光源191を備える照明部190によって具現される照明は、使用者の好みによって具現され得、周辺空気の状態や携帯型空気浄化機1の作動状態を反映する形態でも具現され得る。
【0336】
例えば、照明部190によって具現される照明の色温度や色相は、使用者の操作によって選択され得る。他の例として、周辺空気の状態によって照明部190によって具現される照明の色温度や色相が異なって表示され得、ファンモジュール70の動作速度によって照明部190により具現される照明の色温度や色相が異なって表示され得る。
【0337】
また、本実施形態では、浄化した空気の吐出を案内するためのファンカバー140と吐出部材160を支持するためのホルダー151の間に形成された空間に照明部190に関連する構造物が配置され得る。
【0338】
このような照明部190を備える本実施形態の携帯型空気浄化機10は、全体機器のサイズを増加させない、かつ照明機能を効果的に具現する効果を提供することができる。
【0339】
また、本実施形態では、ファンカバー140に光源191が実装された基板193を挟み、ファンカバー140とホルダー151を結合させる単純作業だけで照明部190を装着するための組み立て作業が行われ得る。
【0340】
また、ファンカバー140とホルダー151を結合するための第1装着部153及び第2装着部145のような構造物によって、ファンカバー140の剛性及びホルダー151の剛性が向上することができる。
【0341】
これにより、照明機能を提供しながらも、組み立てが容易で、かつ剛性の高い携帯型空気浄化機1が提供され得るようになる。
【0342】
本発明は、図面に示された実施形態を参考にして説明したが、これは、例示的なものに過ぎず、該当技術の属する分野における通常の知識を有する者であれば、これから様々な変形及び均等な他の実施形態が可能である点を理解することができる。よって、本発明の真の技術的保護の範囲は、下記の特許請求の範囲によって定められなければならない。
【符号の説明】
【0343】
1 携帯型空気浄化機
10 第1ハウジング部
12 収容空間
20 第1ケース
22 入口部
24 吸入口
26 遮蔽ボディー
27 上部固定部
28 フィルタ固定突起
30 第2ケース
31 第2ケースボディー
32 拡管部材
33 第1吐出口
40 中間ケース
50 第2ハウジング部
52 下部ケース
54 下部受け部
60 フィルタ
70 ファンモジュール
80 ファンハウジング
81 支持板
82 連結支持台
84 側面支持部
90 ファン
100 ハブ
101 ハブ板部
102 軸結合部
103 第1補強突起
105 内側突出部
106 第2補強突起
107 スカート部
110 ファンブレード
120 シュラウド
121 入口突起
130 ファンベース
131 ベースプレート
132 ベルマウス
133 突出リブ
134 結合突起
140 ファンカバー
141 空気吐出部
142 遮蔽板
143 嵌め込み孔
144 ガイドベーン
145 第2装着部
146 外側突起
147 内側突起
149 通過孔
150 支持部
151 ホルダー
152 嵌め込み溝
153 第1装着部
155 支持棒
156 ボディー
157 ボール
160 吐出部材
160a 第2吐出口
161 第1吐出部
162 第1吐出コア
163 第1吐出ボディー
164 ベーン
165 第2吐出部
166 第2吐出コア
167 第2吐出ボディー
168 吐出支持台
170 殺菌部
171 殺菌支持部
172 支持ベース
173 固定縁
176 受け部
177 受け柱
178 受けプレート
180 照射部
181 印刷回路基板
182 殺菌光源
190 照明部
191 光源
193 基板
195 反射部
197 コネクタ
200 バッテリ
H 電線