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特開2022-94502缶印刷装置のインカーユニットおよび缶印刷装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022094502
(43)【公開日】2022-06-27
(54)【発明の名称】缶印刷装置のインカーユニットおよび缶印刷装置
(51)【国際特許分類】
   B41F 31/04 20060101AFI20220620BHJP
   B41F 31/14 20060101ALI20220620BHJP
   B41F 17/22 20060101ALI20220620BHJP
   B41F 31/26 20060101ALI20220620BHJP
【FI】
B41F31/04
B41F31/14 C
B41F17/22
B41F31/26 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020207429
(22)【出願日】2020-12-15
(71)【出願人】
【識別番号】305060154
【氏名又は名称】ユニバーサル製缶株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100175802
【弁理士】
【氏名又は名称】寺本 光生
(74)【代理人】
【識別番号】100142424
【弁理士】
【氏名又は名称】細川 文広
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(72)【発明者】
【氏名】伊永 浩治
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 清一
【テーマコード(参考)】
2C250
【Fターム(参考)】
2C250DB02
2C250DC01
2C250DC02
2C250DC07
2C250DC11
(57)【要約】
【課題】インカーユニット数よりも多い色数のインキを缶の胴部に印刷すること。
【解決手段】缶印刷装置Aに備えられるインカーユニット1であって、インキ源2と、シリンダ6と、複数のロール3と、を備え、インキ源2は、インキ源2の内部を仕切る仕切り板23と、仕切り板23の軸方向の一方側に配置され、第1インキI1が貯留される第1インキ貯留部21と、仕切り板23の軸方向の他方側に配置され、第1インキI1とは異なる色の第2インキI2が貯留される第2インキ貯留部22と、を有し、ロール3は、ロール3の外周面のうち軸方向の一部に配置され、ロール中心軸回りの全周にわたって延びる境界部33と、境界部33の軸方向の一方側に配置され、第1インキI1が移送される第1インキ移送部31と、境界部33の軸方向の他方側に配置され、第2インキI2が移送される第2インキ移送部32と、を有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
缶の胴部に印刷を施す缶印刷装置に備えられるインカーユニットであって、
インキが貯留されるインキ源と、
中心軸を中心とする円柱状または円筒状であり、外周面に印刷版が配置されるシリンダと、
前記シリンダと平行に延び、前記インキ源のインキを前記シリンダの前記印刷版に移送する複数のロールと、を備え、
前記インキ源は、
前記中心軸が延びる軸方向において、前記インキ源の内部を仕切る仕切り板と、
前記仕切り板の前記軸方向の一方側に配置され、第1インキが貯留される第1インキ貯留部と、
前記仕切り板の前記軸方向の他方側に配置され、前記第1インキとは異なる色の第2インキが貯留される第2インキ貯留部と、を有し、
前記ロールは、
前記ロールの外周面のうち前記軸方向の一部に配置され、ロール中心軸回りの全周にわたって延びる境界部と、
前記ロールの外周面のうち、前記境界部の前記軸方向の一方側に配置され、前記第1インキが移送される第1インキ移送部と、
前記ロールの外周面のうち、前記境界部の前記軸方向の他方側に配置され、前記第2インキが移送される第2インキ移送部と、を有する、
缶印刷装置のインカーユニット。
【請求項2】
複数の前記ロールのうち少なくとも1つの前記ロールの前記境界部は、前記ロールの外周面から窪み、前記ロール中心軸回りの全周にわたって延びる溝である、
請求項1に記載の缶印刷装置のインカーユニット。
【請求項3】
複数の前記ロールは、
前記軸方向の位置が固定された固定ロールと、
前記軸方向に揺動させられる揺動ロールと、を含み、
前記揺動ロールの前記境界部の前記軸方向の幅が、前記固定ロールの前記境界部の前記軸方向の幅よりも大きい、
請求項1または2に記載の缶印刷装置のインカーユニット。
【請求項4】
複数の前記ロールは、前記インキ源からインキを受け取るファンテンローラーを含み、
前記ファンテンローラーの前記境界部は、前記ファンテンローラーの外周面から窪み、前記ロール中心軸回りの全周にわたって延びる溝であり、
前記仕切り板のうち前記ファンテンローラーと対向する端部は、前記溝内に挿入される、
請求項1から3のいずれか1項に記載の缶印刷装置のインカーユニット。
【請求項5】
複数の前記ロールは、前記インキ源からインキを受け取るファンテンローラーを含み、
前記ファンテンローラーの前記境界部は、前記ファンテンローラーの前記第1インキ移送部および前記第2インキ移送部に比べて、インキをはじきやすい性質を有し、
前記仕切り板のうち前記ファンテンローラーと対向する端部は、前記境界部と摺接し、
前記仕切り板は、前記端部に一対のインキ返し面を有し、
一対の前記インキ返し面は、前記ファンテンローラーの回転方向へ向かうに従い前記軸方向において互いに離れる、
請求項1から3のいずれか1項に記載の缶印刷装置のインカーユニット。
【請求項6】
複数の前記ロールは、
前記インキ源からインキを受け取るファンテンローラーと、
前記ファンテンローラーからインキを受け取るダクティングロールと、を含み、
前記ダクティングロールは、前記境界部の前記軸方向の一方側と他方側とに配置される少なくとも一対の分割ロール部を有し、
一対の前記分割ロール部のうち、前記境界部の前記軸方向の一方側に位置する一方の前記分割ロール部の外周面には前記第1インキ移送部が配置され、前記境界部の前記軸方向の他方側に位置する他方の前記分割ロール部の外周面には前記第2インキ移送部が配置され、
各前記分割ロール部は、前記ダクティングロールの前記ロール中心軸と直交する径方向のうち、前記ファンテンローラーに接近離間する所定方向に、個別に移動可能である、
請求項1から5のいずれか1項に記載の缶印刷装置のインカーユニット。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の缶印刷装置のインカーユニットと、
前記シリンダの前記印刷版に接触してインキを写し取るブランケットを外周に有するブランケットホイールと、
缶を保持するマンドレルを有し、前記缶の缶胴を前記ブランケットに接触させることで前記缶胴にインキを転写させるマンドレルターレットと、を備える、
缶印刷装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、缶印刷装置のインカーユニットおよび缶印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、缶の胴部に印刷を施すオフセット印刷装置として、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。缶印刷装置は、複数のインカーユニットを有しており、インカーユニット数と同じ色数のインキを、缶の胴部に印刷することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-192697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば缶のデザイン性を高めるなどの目的で、缶に印刷するインキの色数を増やすことへの要望がある。しかしながら、従来の缶印刷装置では、インカーユニット数を増やさなければ色数を増やすことができず、缶印刷装置を大型のものに入れ替えるなどの高額な設備投資を行う必要が生じて、上記要望に簡単に対応することができなかった。
【0005】
本発明は、缶印刷装置が備えるインカーユニット数よりも多い色数のインキを缶の胴部に印刷することが可能な缶印刷装置のインカーユニット、および缶印刷装置を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの態様は、缶の胴部に印刷を施す缶印刷装置に備えられるインカーユニットであって、インキが貯留されるインキ源と、中心軸を中心とする円柱状または円筒状であり、外周面に印刷版が配置されるシリンダと、前記シリンダと平行に延び、前記インキ源のインキを前記シリンダの前記印刷版に移送する複数のロールと、を備え、前記インキ源は、前記中心軸が延びる軸方向において、前記インキ源の内部を仕切る仕切り板と、前記仕切り板の前記軸方向の一方側に配置され、第1インキが貯留される第1インキ貯留部と、前記仕切り板の前記軸方向の他方側に配置され、前記第1インキとは異なる色の第2インキが貯留される第2インキ貯留部と、を有し、前記ロールは、前記ロールの外周面のうち前記軸方向の一部に配置され、ロール中心軸回りの全周にわたって延びる境界部と、前記ロールの外周面のうち、前記境界部の前記軸方向の一方側に配置され、前記第1インキが移送される第1インキ移送部と、前記ロールの外周面のうち、前記境界部の前記軸方向の他方側に配置され、前記第2インキが移送される第2インキ移送部と、を有する。
また、本発明の缶印刷装置の一つの態様は、上述の缶印刷装置のインカーユニットと、前記シリンダの前記印刷版に接触してインキを写し取るブランケットを外周に有するブランケットホイールと、缶を保持するマンドレルを有し、前記缶の缶胴を前記ブランケットに接触させることで前記缶胴にインキを転写させるマンドレルターレットと、を備える。
【0007】
本発明では、インキ源の第1インキ貯留部に貯留される第1インキと、第2インキ貯留部に貯留される第2インキとを、複数のロールの各第1インキ移送部と各第2インキ移送部とにより別々に移送して、シリンダの印刷版に受け渡すことができる。つまり、1つのインカーユニットにより、2色のインキをシリンダへ移送し、供給できる。
本発明によれば、缶印刷装置のインカーユニットの数を増やすことなく、すなわち、例えば缶印刷装置を大型のものに入れ替えるなどの高額な設備投資を行うことなく、既存の缶印刷装置を利用して、インカーユニット数よりも多い色数のインキを、缶の胴部に印刷できる。このため、缶印刷装置の色数増加への要望等に容易に対応可能である。
【0008】
上記缶印刷装置のインカーユニットにおいて、複数の前記ロールのうち少なくとも1つの前記ロールの前記境界部は、前記ロールの外周面から窪み、前記ロール中心軸回りの全周にわたって延びる溝であることが好ましい。
【0009】
この場合、ロール外周面に境界部を簡素な構造により容易に設けることができ、かつ、ロール外周面において第1インキと第2インキとが混ざり合うことが境界部によって安定して抑制される。
【0010】
上記缶印刷装置のインカーユニットにおいて、複数の前記ロールは、前記軸方向の位置が固定された固定ロールと、前記軸方向に揺動させられる揺動ロールと、を含み、前記揺動ロールの前記境界部の前記軸方向の幅が、前記固定ロールの前記境界部の前記軸方向の幅よりも大きいことが好ましい。
【0011】
この場合、揺動ロールの揺動によってインキを軸方向に分散させることで、シリンダの印刷版に軸方向均等にインキを供給することができる。そして、揺動ロールの境界部の幅が固定ロールの境界部の幅よりも大きいため、揺動ロールが揺動しても、固定ロールとのインキの受け渡しの際に第1インキと第2インキとが混ざり合うことが抑制される。
【0012】
上記缶印刷装置のインカーユニットにおいて、複数の前記ロールは、前記インキ源からインキを受け取るファンテンローラーを含み、前記ファンテンローラーの前記境界部は、前記ファンテンローラーの外周面から窪み、前記ロール中心軸回りの全周にわたって延びる溝であり、前記仕切り板のうち前記ファンテンローラーと対向する端部は、前記溝内に挿入されることとしてもよい。
【0013】
この場合、仕切り板の端部がファンテンローラーの溝内に挿入されることで、第1インキと第2インキとが、インキ源とファンテンローラーとの接続箇所(受け渡し部)において混ざり合うことが抑制される。
【0014】
上記缶印刷装置のインカーユニットにおいて、複数の前記ロールは、前記インキ源からインキを受け取るファンテンローラーを含み、前記ファンテンローラーの前記境界部は、前記ファンテンローラーの前記第1インキ移送部および前記第2インキ移送部に比べて、インキをはじきやすい性質を有し、前記仕切り板のうち前記ファンテンローラーと対向する端部は、前記境界部と摺接し、前記仕切り板は、前記端部に一対のインキ返し面を有し、一対の前記インキ返し面は、前記ファンテンローラーの回転方向へ向かうに従い前記軸方向において互いに離れることとしてもよい。
【0015】
この場合、仕切り板の端部がファンテンローラーの境界部と摺接し、かつ、一対のインキ返し面が、ファンテンローラーの外周面上の第1インキと第2インキとを、軸方向に互いに離間させる向きにガイドする。これにより、第1インキと第2インキとが、インキ源とファンテンローラーとの接続箇所において混ざり合うことが抑制される。
【0016】
上記缶印刷装置のインカーユニットにおいて、複数の前記ロールは、前記インキ源からインキを受け取るファンテンローラーと、前記ファンテンローラーからインキを受け取るダクティングロールと、を含み、前記ダクティングロールは、前記境界部の前記軸方向の一方側と他方側とに配置される少なくとも一対の分割ロール部を有し、一対の前記分割ロール部のうち、前記境界部の前記軸方向の一方側に位置する一方の前記分割ロール部の外周面には前記第1インキ移送部が配置され、前記境界部の前記軸方向の他方側に位置する他方の前記分割ロール部の外周面には前記第2インキ移送部が配置され、各前記分割ロール部は、前記ダクティングロールの前記ロール中心軸と直交する径方向のうち、前記ファンテンローラーに接近離間する所定方向に、個別に移動可能であることが好ましい。
【0017】
この場合、ファンテンローラーからダクティングロールへとインキが転写される際、ダクティングロールの各分割ロール部を個別に所定方向に移動させることにより、各分割ロール部において転写時間をそれぞれ調整できる。すなわち、第1インキ移送部への第1インキの盛り量と、第2インキ移送部への第2インキの盛り量とを個別に調整することが可能になる。例えば、画像デザインにおけるワンポイントのアイコンなどの画像面積は微小であるため、インキの盛り量も微細に調整する必要があるが、上記構成によれば、各色のインキごとに盛り量を微調整できる。したがって、各種印刷への要望等に対してより柔軟に対応可能である。
【発明の効果】
【0018】
本発明の一つの態様の缶印刷装置のインカーユニット、および缶印刷装置によれば、缶印刷装置が備えるインカーユニット数よりも多い色数のインキを缶の胴部に印刷することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、本実施形態の缶印刷装置を模式的に示す正面図である。
図2図2は、缶印刷装置のインカーユニットのロール配列を模式的に示す正面図である。
図3図3は、缶印刷装置のインカーユニットおよびブランケットホイールの一部を示す上面図である。
図4図4は、缶印刷装置のインカーユニットの一部を示す斜視図である。
図5図5は、缶印刷装置のインカーユニットの一部を模式的に示す断面図である。
図6図6は、缶印刷装置のインカーユニットの一部を示す上面図である。
図7図7は、缶を示す正面図であり、1つのインカーユニットにより缶の缶胴に印刷された2色のインキの画像パターンの一例を表す。
図8図8は、本実施形態の変形例の缶印刷装置のインカーユニットの一部を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の一実施形態の缶印刷装置のインカーユニット1(以下、単にインカーユニット1と呼ぶ場合がある)および缶印刷装置Aについて、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態のインカーユニット1は、缶20の胴部に印刷を施す缶印刷装置Aに備えられる。缶印刷装置Aは、例えば製缶工場に設置され、有底筒状の缶20の胴部の外周面に、例えば9~16色で構成されるデザインの印刷を施す。具体的に本実施形態の缶印刷装置Aは、オフセット印刷装置である。缶印刷装置Aは、インキ付着機構Bと、缶移動機構Cと、を備える。
【0021】
インキ付着機構Bは、インキを供給する複数のインカーユニット1と、各インカーユニット1の後述するシリンダ6の印刷版(図示省略)に接触してインキを写し取る複数のブランケット9を外周に有するブランケットホイール8と、を備える。
缶印刷装置Aに設けられるインカーユニット1の数は、缶20の胴部に印刷されるインキの色数(色の種類)よりも少なく、本実施形態では例えば8つである。インカーユニット1の具体的な構成については、後述する。
【0022】
ブランケットホイール8のホイール中心軸は、シリンダ6の中心軸O(図2参照)と平行に延びる。複数のブランケット9は、ブランケットホイール8の外周面に、ホイール周方向に互いに間隔をあけて配置される。
【0023】
缶移動機構Cは、缶20を缶印刷装置Aに取り入れる缶シュータ10と、缶シュータ10から供給された缶20を回転自在に保持するマンドレル11と、マンドレル11に装着された缶20を回転移動させつつ順次ブランケットホイール8へ接触させるマンドレルターレット12と、を備える。
マンドレルターレット12のターレット中心軸は、シリンダ6の中心軸Oおよびブランケットホイール8のホイール中心軸と平行に延びる。マンドレルターレット12は、複数のマンドレル11をターレット周方向に回転させる。マンドレルターレット12は、マンドレル11が保持する缶20の缶胴をブランケット9に接触させることで、缶胴にインキを転写させる。
【0024】
この缶印刷装置Aにおいては、複数のインカーユニット1の各インキ源2からそれぞれ異なる色のインキが、各ロール群(複数のロール3)を介して、各シリンダ6の外周面のスリーブ印刷版等の印刷版に付着させられる。各シリンダ6の印刷版に付着した各色のインキは、回転するブランケットホイール8上のブランケット9に画像パターンとして乗せられ、この画像パターンが、マンドレル11に保持された缶20の胴部に接触することで、缶20に所定デザインの印刷が施される。
【0025】
図1図6に示すように、インカーユニット1は、インキI1,I2が貯留されるインキ源2と、中心軸Oを中心とする円柱状または円筒状であり、外周面に図示しない印刷版が配置されるシリンダ6と、シリンダ6と平行に延び、インキ源2のインキI1,I2をシリンダ6の印刷版に移送する複数のロール3と、フレーム5と、カム機構7と、インクパン4と、を備える。
【0026】
本実施形態では、シリンダ6の中心軸Oが延びる方向を、軸方向と呼ぶ。各図において軸方向は、X軸方向に相当する。各図において軸方向の一方側は、+X側に相当し、軸方向の他方側は、-X側に相当する。なお、軸方向の一方側をオペレーター側、軸方向の他方側を機械側、と言い換えてもよい。複数のロール3の各ロール中心軸Jは、シリンダ6の中心軸Oと平行に延びる。このため上記軸方向は、各ロール中心軸Jが延びる方向でもある。
【0027】
図3図5および図6に示すように、インキ源2には、第1インキI1と、第1インキI1とは異なる色の第2インキI2と、が貯留される。つまりインキI1,I2は、第1インキI1および第2インキI2を含む。
インキ源2は、軸方向において、インキ源2の内部を仕切る仕切り板23と、仕切り板23の軸方向の一方側に配置され、第1インキI1が貯留される第1インキ貯留部21と、仕切り板23の軸方向の他方側に配置され、第2インキI2が貯留される第2インキ貯留部22と、を有する。
【0028】
仕切り板23は、中心軸Oと垂直な方向に拡がる板状であり、一対の板面が軸方向を向く。本実施形態では仕切り板23が、略三角形板状である。仕切り板23は、インキ源2に貯留される2色のインキI1,I2同士が混ざり合うことを防ぐ。本実施形態では仕切り板23が、インキ源2の底壁に磁力により密着状態で吸着される。図3に示すように、仕切り板23の軸方向位置は、図示しないマンドレル11に保持された缶20の缶胴の印刷色境界部20aの軸方向位置と、同じ部分を含む。
第1インキ貯留部21の軸方向寸法と、第2インキ貯留部22の軸方向寸法とは、図3に示すように互いに異なっていてもよいし、図6に示すように互いに同じであってもよい。
【0029】
図1において、シリンダ6は、缶印刷装置Aの図示しないシャフト部に片持ち状態で回転自在に支持される。シリンダ6の外周面には、例えば、図示しない円筒状のスリーブ印刷版(印刷版)が着脱可能に嵌合する。スリーブ印刷版の外周面には、缶20に転写する画像パターンと同形状にレーザー彫刻された画像部分を有する版部が複数設けられる。複数の版部は、シリンダ6のシリンダ境界部6a(図3参照)の軸方向の一方側に配置される一方の版部と、シリンダ境界部6aの軸方向の他方側に配置される他方の版部と、を含む。本実施形態では版部が凸版であるが、これに限らず、版部は、平版や凹版等であってもよい。
【0030】
図2および図3に示すように、複数のロール3は、インキ源2からインキI1,I2を受け取るファンテンローラー3aと、ファンテンローラー3aからインキI1,I2を受け取るダクティングロール3bと、ダクティングロール3bからインキI1,I2を受け取るディストリビューターローラー3cと、シリンダ6に接触する一対のフォームロール3fと、ディストリビューターローラー3cと一対のフォームロール3fとの間に配置されて交互に並ぶ複数のラバーロール3dおよび複数のオッシレーティングロール3eと、を含む。
【0031】
各ロール3は、ベアリング等を介してフレーム5により、各ロール中心軸J回りに回転可能に両持ち状態で支持される。図4に示すように、ファンテンローラー3aと、ディストリビューターローラー3cと、複数(本実施形態では3つ)のオッシレーティングロール3eとは、ギヤ等を介して互いに同期回転可能に連結されている。ディストリビューターローラー3cにロール中心軸J回りの回転駆動力が入力されることにより、ディストリビューターローラー3c、ファンテンローラー3aおよび各オッシレーティングロール3eは、互いに同期して各ロール中心軸J回りに回転駆動させられる。また図2において、上記以外のロール3、すなわちダクティングロール3b、複数(本実施形態では3つ)のラバーロール3dおよび一対のフォームロール3fは、隣接する他のロール3に接触することで、各ロール中心軸J回りに従動回転させられる。
【0032】
図2および図5にそれぞれ白抜きの両矢印で示すように、ダクティングロール3bは、ダクティングロール3bのロール中心軸Jと直交する径方向のうち、ファンテンローラー3aに接近離間する所定方向に移動可能である。これにより、ファンテンローラー3aからダクティングロール3bへとインキI1,I2が転写される際の、転写時間を調整できる。
【0033】
図3に示すように、複数のロール3は、軸方向の位置が固定された固定ロールと、図中に両矢印で示すように軸方向に揺動させられる揺動ロールと、を含む。
揺動ロールは、缶印刷装置Aの稼働時に、後述するカム機構7によって軸方向の位置が変化させられる。具体的に、揺動ロールは、複数のオッシレーティングロール3eである。このためオッシレーティングロール3eは、バイブレーションロール3eと言い換えてもよい。オッシレーティングロール3eが軸方向に揺動することにより、ロール3間を移送されるインキI1,I2がそれぞれ軸方向になじみ、シリンダ6の印刷版に対して、軸方向均等に供給される。
【0034】
固定ロールは、缶印刷装置Aの稼働時に、軸方向の位置が変化しない。固定ロールは、複数のロール3のうちオッシレーティングロール3e以外のロール3である。具体的に、固定ロールは、ファンテンローラー3a、ダクティングロール3b、ディストリビューターローラー3c、一対のフォームロール3fおよび複数のラバーロール3dである。
【0035】
ロール3は、ロール3の外周面のうち軸方向の一部に配置され、ロール中心軸J回りの全周にわたって延びる境界部33と、ロール3の外周面のうち、境界部33の軸方向の一方側に配置され、第1インキI1が移送される第1インキ移送部31と、ロール3の外周面のうち、境界部33の軸方向の他方側に配置され、第2インキI2が移送される第2インキ移送部32と、を有する。境界部33、第1インキ移送部31および第2インキ移送部32は、各ロール3にそれぞれ設けられる。
【0036】
境界部33は、ロール中心軸Jを中心とする環状である。境界部33の軸方向位置は、仕切り板23の軸方向位置、および、マンドレル11に保持された缶20の缶胴の印刷色境界部20aの軸方向位置と、同じ部分を含む。
【0037】
複数のロール3のうち少なくとも1つのロール3の境界部33は、ロール3の外周面から窪み、ロール中心軸J回りの全周にわたって延びる溝である。本実施形態ではすべてのロール3の境界部33が、溝である。
複数のロール3のうち、揺動ロールの境界部33の軸方向の幅(つまり溝幅)は、固定ロールの境界部33の軸方向の幅よりも大きい。すなわち本実施形態では、オッシレーティングロール3eの境界部33の溝幅が、オッシレーティングロール3e以外のロール3の境界部33の溝幅よりも大きい。
【0038】
図6に示すように、ファンテンローラー3aの境界部33は、ファンテンローラー3aの外周面から窪み、ロール中心軸J回りの全周にわたって延びる溝である。仕切り板23のうちファンテンローラー3aと対向する端部は、溝33内に挿入される。
【0039】
第1インキ移送部31の軸方向寸法と、第2インキ移送部32の軸方向寸法とは、図3に示すように互いに異なっていてもよいし、図6に示すように互いに同じであってもよい。
【0040】
図3に示すように、第1インキ貯留部21から各ロール3の第1インキ移送部31により移送された第1インキI1は、シリンダ6の外周面のうちシリンダ境界部6aよりも軸方向の一方側に位置する第1外周面部6b上の印刷版(一方の版部)に付着する。第1外周面部6bの印刷版に付着した第1インキI1は、ブランケットホイール8の図示しないブランケット9のうち、ブランケット境界部8aよりも軸方向の一方側に位置する第1ブランケット部に画像パターンとして載せられ、この画像パターンが、缶20の缶胴のうち印刷色境界部20aよりも軸方向の一方側に位置する缶底側部分20cに印刷される。
【0041】
また、第2インキ貯留部22から各ロール3の第2インキ移送部32により移送された第2インキI2は、シリンダ6の外周面のうちシリンダ境界部6aよりも軸方向の他方側に位置する第2外周面部6c上の印刷版(他方の版部)に付着する。第2外周面部6cの印刷版に付着した第2インキI2は、ブランケットホイール8の図示しないブランケット9のうち、ブランケット境界部8aよりも軸方向の他方側に位置する第2ブランケット部に画像パターンとして載せられ、この画像パターンが、缶20の缶胴のうち印刷色境界部20aよりも軸方向の他方側に位置する缶開口側部分20bに印刷される。
【0042】
図7は、缶印刷装置Aによって印刷が施された缶20を示す正面図であり、缶胴の印刷デザインを構成する複数色のインキのうち、1つのインカーユニット1の2色のインキI1,I2による印刷デザインのみを抜粋して表している。具体的に、図7では、缶20の缶胴のうち、缶開口側部分20bに第2インキI2によって印刷された画像パターンの一例と、缶底側部分20cに第1インキI1によって印刷された画像パターンの一例とを示す。
【0043】
図3および図4に示すように、カム機構7は、揺動ロール(オッシレーティングロール3e)を軸方向の所定範囲において、軸方向に揺動(進退)させる。この軸方向の所定範囲とは、例えば、軸方向寸法で0.5インチ程度であり、従来のオッシレーティングロールの軸方向の揺動寸法(1インチ程度)に比べて小さい。カム機構7は、各揺動ロールにそれぞれ設けられる。
【0044】
カム機構7は、カム溝71aを有するカム71と、カム溝71aに係合するカムフォロア72と、を有する。
カム71は、ロール中心軸Jを中心とする円板状であり、揺動ロール3eの軸方向の他端部に固定される。カム溝71aは、カム71の外周面から窪み、ロール中心軸J回りの全周にわたって延びる。カム溝71aの軸方向位置は、ロール中心軸J回りに向かうに従い、軸方向一方側と軸方向他方側とに変化する。カムフォロア72は、回転自在なコロ状であり、フレーム5に支持される。
揺動ロール3eがロール中心軸J回りに回転駆動されると、カムフォロア72と係合するカム溝71aの軸方向位置が一方側と他方側とに変化することにより、揺動ロール3eは軸方向に揺動させられる。
【0045】
図1に示すように、インクパン4は、インカーユニット1の下部に配置される。インクパン4は、上部が開口された容器状または皿状等である。インクパン4は、インカーユニット1が備える複数のロール3の直下に位置する。インクパン4は、各ロール3から落ちるインキI1,I2を受ける。
【0046】
以上説明した本実施形態のインカーユニット1および缶印刷装置Aでは、インキ源2の第1インキ貯留部21に貯留される第1インキI1と、第2インキ貯留部22に貯留される第2インキI2とを、複数のロール3の各第1インキ移送部31と各第2インキ移送部32とにより別々に移送して、シリンダ6の印刷版に受け渡すことができる。つまり、1つのインカーユニット1により、2色のインキI1,I2をシリンダ6へ移送し、供給できる。
本実施形態によれば、缶印刷装置Aのインカーユニット1の数を増やすことなく、すなわち、例えば缶印刷装置Aを大型のものに入れ替えるなどの高額な設備投資を行うことなく、既存の缶印刷装置Aを利用して、インカーユニット数よりも多い色数のインキを、缶20の胴部に印刷できる。このため、缶印刷装置Aの色数増加への要望等に容易に対応可能である。
【0047】
また本実施形態では、複数のロール3のうち少なくとも1つのロール3の境界部33が、ロール3の外周面から窪み、ロール中心軸J回りの全周にわたって延びる溝である。
この場合、ロール3外周面に境界部33を簡素な構造により容易に設けることができ、かつ、ロール3外周面において第1インキI1と第2インキI2とが混ざり合うことが境界部33によって安定して抑制される。
【0048】
なお、溝以外の境界部33の構成として、例えば、ロール3の第1インキ移送部31および第2インキ移送部32に比べて、インキをはじきやすい性質を有する境界部33を採用してもよい。このような境界部33として、例えばシリコーン製の境界部33等が挙げられる。
あるいは、境界部33が、ロール3の外周面から突出し、ロール中心軸J回りの全周にわたって延びるリブであってもよく、この場合、このロール3と隣接する他のロール3の境界部33は溝として、リブと溝とを係合させてもよい。
【0049】
また本実施形態では、複数のロール3が、固定ロールと、揺動ロールと、を含む。また、複数のロール3のうち、揺動ロールの境界部33の軸方向の幅寸法が、固定ロールの境界部33の軸方向の幅寸法よりも大きい。
この場合、揺動ロールの揺動によってインキI1,I2を軸方向に分散させることで、シリンダ6の印刷版に軸方向均等にインキI1,I2を供給することができる。そして、揺動ロールの境界部33の幅が固定ロールの境界部33の幅よりも大きいため、揺動ロールが揺動しても、固定ロールとのインキI1,I2の受け渡しの際に第1インキI1と第2インキI2とが混ざり合うことが抑制される。
【0050】
また本実施形態では、ファンテンローラー3aの境界部33が、ファンテンローラー3aの外周面から窪み、ロール中心軸J回りの全周にわたって延びる溝であり、仕切り板23のうちファンテンローラー3aと対向する端部が、溝33内に挿入される。
この場合、仕切り板23の端部がファンテンローラー3aの溝33内に挿入されることで、第1インキI1と第2インキI2とが、インキ源2とファンテンローラー3aとの接続箇所(受け渡し部)において混ざり合うことが抑制される。
【0051】
なお、本発明は前述の実施形態に限定されず、例えば下記に説明するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の変更等が可能である。
【0052】
図8は、前述の実施形態の変形例のインカーユニット1の一部を示す上面図である。この変形例では、ファンテンローラー3aの境界部33が、ファンテンローラー3aの第1インキ移送部31および第2インキ移送部32に比べて、インキI1,I2をはじきやすい性質を有する。仕切り板23のうちファンテンローラー3aと対向する端部は、境界部33と摺接する。仕切り板23は、前記端部に一対のインキ返し面23a,23bを有する。一対のインキ返し面23a,23bは、軸方向において互いに反対側を向く。一対のインキ返し面23a,23bは、ファンテンローラー3aのロール中心軸J回りのうち回転方向Tへ向かうに従い、軸方向において互いに離れる。一対のインキ返し面23a,23bは、図8に示す上面視でV字状に配置される。
【0053】
この場合、仕切り板23の端部がファンテンローラー3aの境界部33と摺接し、かつ、一対のインキ返し面23a,23bが、ファンテンローラー3aの外周面上の第1インキI1と第2インキI2とを、軸方向に互いに離間させる向きにガイドする。これにより、第1インキI1と第2インキI2とが、インキ源2とファンテンローラー3aとの接続箇所において混ざり合うことが抑制される。
【0054】
また、前述の実施形態の別の変形例として、下記の構成を採用してもよい。
すなわち、ダクティングロール3bは、境界部33の軸方向の一方側と他方側とに配置される少なくとも一対の分割ロール部を有する。一対の分割ロール部のうち、境界部33の軸方向の一方側に位置する一方の分割ロール部の外周面には、第1インキ移送部31が配置される。一対の分割ロール部のうち、境界部33の軸方向の他方側に位置する他方の分割ロール部の外周面には、第2インキ移送部32が配置される。各分割ロール部は、ダクティングロール3bのロール中心軸Jと直交する径方向のうち、ファンテンローラー3aに接近離間する所定方向(図2および図5においてそれぞれ白抜きの両矢印で示す方向)に、個別に移動可能である。
特に図示しないが、このような分割ロール部の具体的構成としては、例えば、フレーム5に固定され軸方向に延びる支持軸と、軸方向に延びる筒状であり内部に支持軸が配置され、支持軸に対して前記所定方向に移動可能な移動筒と、移動筒をその径方向外側からロール中心軸J回りの全周にわたって囲い、移動筒に対してロール中心軸J回りに回転自在とされた回転筒と、を有する構成などが挙げられる。この場合、回転筒の外周面に、第1インキ移送部31または第2インキ移送部32が配置される。
【0055】
上記変形例によれば、ファンテンローラー3aからダクティングロール3bへとインキI1,I2が転写される際、ダクティングロール3bの各分割ロール部を個別に所定方向に移動させることにより、各分割ロール部において転写時間をそれぞれ調整できる。すなわち、第1インキ移送部31への第1インキI1の盛り量と、第2インキ移送部32への第2インキI2の盛り量とを個別に調整することが可能になる。例えば、画像デザインにおけるワンポイントのアイコンなどの画像面積は微小であるため、インキの盛り量も微細に調整する必要があるが、上記変形例によれば、各色のインキI1,I2ごとに盛り量を微調整できる。したがって、各種印刷への要望等に対してより柔軟に対応可能である。
なお上記変形例において、ダクティングロール3bは、分割ロール部を3つ以上有していてもよい。すなわち、一方の分割ロール部が軸方向に並んで複数設けられていてもよく、他方の分割ロール部が軸方向に並んで複数設けられていてもよい。この場合、各色のインキI1,I2ごとにより微細な調整が可能となる。
【0056】
また前述の実施形態では、缶印刷装置Aに設けられるインカーユニット1の数が8つであり、缶20の胴部の外周面に印刷されるデザインの構成色が例えば9~16色である例を挙げた。具体的に、缶印刷装置Aのすべてのインカーユニットを前述の実施形態で説明した2色タイプのインカーユニット1とした場合には、最大16色のインキによる印刷デザインが可能であり、従来の1色タイプのインカーユニットと2色タイプのインカーユニット1とを組み合わせた場合には、9~15色のインキによる印刷デザインが可能である。
ただしこれに限らず、缶印刷装置Aに備えられるインカーユニット1の数は、7つ以下や9つ以上でもよい。
【0057】
本発明は、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態および変形例等で説明した各構成を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態等によって限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明の缶印刷装置のインカーユニットおよび缶印刷装置によれば、缶印刷装置が備えるインカーユニット数よりも多い色数のインキを缶の胴部に印刷することが可能である。したがって、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0059】
1…缶印刷装置のインカーユニット、2…インキ源、3…ロール、3a…ファンテンローラー、3b…ダクティングロール、3e…オッシレーティングロール(揺動ロール)、6…シリンダ、8…ブランケットホイール、9…ブランケット、11…マンドレル、12…マンドレルターレット、20…缶、21…第1インキ貯留部、22…第2インキ貯留部、23…仕切り板、23a,23b…インキ返し面、31…第1インキ移送部、32…第2インキ移送部、33…境界部、A…缶印刷装置、I1…第1インキ、I2…第2インキ、J…ロール中心軸、O…中心軸、T…回転方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8