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特開2022-9455無線通信システムにおける端末のサウンディング方法及びこのための装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022009455
(43)【公開日】2022-01-14
(54)【発明の名称】無線通信システムにおける端末のサウンディング方法及びこのための装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/24 20090101AFI20220106BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220106BHJP
【FI】
H04W52/24
H04W72/04 136
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021173764
(22)【出願日】2021-10-25
(62)【分割の表示】P 2019571196の分割
【原出願日】2018-05-04
(31)【優先権主張番号】62/501,706
(32)【優先日】2017-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/520,543
(32)【優先日】2017-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/543,976
(32)【優先日】2017-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/597,863
(32)【優先日】2017-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】パク チョンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】カン チウォン
(72)【発明者】
【氏名】キム キチュン
(72)【発明者】
【氏名】ソ ハンピョル
(72)【発明者】
【氏名】アン チュンキ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】無線通信システムにおける上向きリンク送受信方法及びこのための装置を提供する。
【解決手段】無線通信システムにおけるユーザ装置(UE:User Equipment)が上向きリンク送信する方法であって、基地局からサウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)設定情報を受信するステップを含む。SRS設定情報は、SRS資源セット別にSRSの電力制御のためのパラメータセットを含む。SRS資源セットは、一つ以上のSRS資源を含む。方法はさらに、SRSの電力制御のためのパラメータセットに基づいて、SRSの送信電力(transmission power)を決定するステップと、SRSを基地局に送信するステップとを含む。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおけるユーザ装置(UE)が上向きリンク送信を実行する方法であって、
基地局から、前記ユーザ装置に対するSRS資源に関連するサウンディング参照信号(SRS)設定情報を受信するステップと、
前記SRS資源の中から、それぞれが複数のSRS資源を含む複数のSRS資源セットを決定するステップと、
前記複数のSRS資源セットの中の各SRS資源セットに対し、前記SRS資源セット内の前記複数のSRS資源の全てに対し適用されるSRSの電力制御についての情報を決定するステップと、
前記基地局に送信するSRSを決定するステップであって、前記SRSは前記複数のSRS資源セットの中の第1のSRS資源セット内に含まれる、ステップと、
前記SRSを含む前記第1のSRS資源セットに関連する前記SRSの電力制御についての前記情報に基づいて、前記SRSに対する第1の送信電力を決定するステップと、
前記第1の送信電力を用いて、前記SRSを前記基地局に送信するステップと、を含み、
前記第1の送信電力は、経路-損失推定に関連する少なくとも1つのインデックスに基づいて決定され、
前記少なくとも1つのインデックスは、前記第1のSRS資源セット及び同期信号ブロック(SSB)に関連する、上向きリンク送信実行方法。
【請求項2】
前記SRS資源セット内の前記複数のSRS資源の全てに対し適用される前記SRSの電力制御についての前記情報は、各SRS資源セットのSRSの電力制御に対するパラメータセットを含む、請求項1に記載の上向きリンク送信実行方法。
【請求項3】
前記SRS資源セット内の前記複数のSRS資源の全てに対し適用される前記SRSの電力制御についての前記情報は、下向きリンクチャネルに対する下向きリンク経路-損失推定に関連する、請求項1に記載の上向きリンク送信実行方法。
【請求項4】
前記下向きリンクチャネルに対する前記下向きリンク経路-損失推定は、前記少なくとも1つのインデックスに基づいて、前記ユーザ装置により決定される、請求項3に記載の上向きリンク送信実行方法。
【請求項5】
下向きリンク参照信号は、前記基地局により送信される媒体接続制御制御要素(MAC-CE)により決定される、請求項4に記載の上向きリンク送信実行方法。
【請求項6】
前記SRS資源セット内の前記複数のSRS資源の全てに対し適用される前記SRSの電力制御についての前記情報は、SRSの電力制御プロセスについての情報を含み、前記SRSの電力制御がそれに従い実行される、請求項1に記載の上向きリンク送信実行方法。
【請求項7】
無線通信システムにおける上向きリンク送信を実行するよう構成されたユーザ装置(UE)において、
送受信機と、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと動作可能に接続可能な少なくとも1つのコンピュータメモリと、を備え、
前記少なくとも1つのコンピュータメモリは、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサに、
基地局から、前記ユーザ装置に対するSRS資源に関連するサウンディング参照信号(SRS)設定情報を受信し、
前記SRS資源の中から、それぞれが複数のSRS資源を含む複数のSRS資源セットを決定し、
前記複数のSRS資源セットの中の各SRS資源セットに対し、前記SRS資源セット内の前記複数のSRS資源の全てに対し適用されるSRSの電力制御についての情報を決定し、
前記基地局に送信するSRSを決定し、前記SRSは前記複数のSRS資源セットの中の第1のSRS資源セット内に含まれ、
前記SRSを含む前記第1のSRS資源セットに関連する前記SRSの電力制御についての前記情報に基づいて、前記SRSに対する第1の送信電力を決定し、
前記第1の送信電力を用いて、前記SRSを前記送受信機を通じて前記基地局に送信することを含む動作を実行させる命令を格納し、
前記第1の送信電力は、経路-損失推定に関連する少なくとも1つのインデックスに基づいて決定され、
前記少なくとも1つのインデックスは、前記第1のSRS資源セット及び同期信号ブロック(SSB)に関連する、ユーザ装置。
【請求項8】
前記SRS資源セット内の前記複数のSRS資源の全てに対し適用される前記SRSの電力制御についての前記情報は、各SRS資源セットのSRSの電力制御に対するパラメータセットを含む、請求項7に記載のユーザ装置。
【請求項9】
前記SRS資源セット内の前記複数のSRS資源の全てに対し適用される前記SRSの電力制御についての前記情報は、下向きリンクチャネルに対する下向きリンク経路-損失推定に関連する、請求項7に記載のユーザ装置。
【請求項10】
前記下向きリンクチャネルに対する前記下向きリンク経路-損失推定は、前記少なくとも1つのインデックスに基づいて、前記ユーザ装置により決定される、請求項9に記載のユーザ装置。
【請求項11】
下向きリンク参照信号は、前記基地局により送信される媒体接続制御制御要素(MAC-CE)により決定される、請求項10に記載のユーザ装置。
【請求項12】
前記SRS資源セット内の前記複数のSRS資源の全てに対し適用される前記SRSの電力制御についての前記情報は、SRSの電力制御プロセスについての情報を含み、前記SRSの電力制御がそれに従い実行される、請求項7に記載のユーザ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに関し、より詳細には、端末のサウンディング方法及びこれを支援する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムは、ユーザの活動性を保障しながら音声サービスを提供するために開発された。しかしながら、移動通信システムは、音声だけでなくデータサービスまで領域を拡張し、現在では、爆発的なトラフィックの増加によって資源の不足現象が引き起こされ、ユーザがより高速のサービスを要求するので、より発展した移動通信システムが要求されている。
【0003】
次世代移動通信システムの要求条件は、大きく爆発的なデータトラフィックの収容、ユーザ当りの送信率の画期的な増加、大幅増加した接続デバイス数の収容、非常に低いエンドツーエンド遅延(End-to-End Latency)、高エネルギー効率を支援できなければならない。このために、多重続性(Dual Connectivity)、大規模多重入出力(Massive MIMO:Massive Multiple Input Multiple Output)、全二重(In-band Full Duplex)、非直交多重接続(NOMA:Non-Orthogonal Multiple Access)、超広帯域(Super wideband)支援、端末ネットワーキング(Device Networking)等、様々な技術が研究されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、上向きリンク信号(例えば、SRS)/チャネル(例えば、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)送受信方法、特に上向きリンク信号/チャネルの送信電力制御(power control)方法を提案する。
【0005】
また、本発明の目的は、多重のサウンディング参照信号(SRS:sounding reference signal)のための上向きリンク電力制御方法を提案する。
【0006】
本発明においてなそうとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していないさらに他の技術的課題は、下記の記載から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、無線通信システムにおけるユーザ装置(UE:User Equipment)が上向きリンク送信する方法であって、基地局からサウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)設定情報を受信するステップにおいて、前記SRS設定情報は、SRS資源セット別にSRSの電力制御のためのパラメータセットを含み、前記SRS資源セットは、一つ以上のSRS資源を含むステップと、前記SRSの電力制御のためのパラメータセットに基づいて、前記SRSの送信電力(transmission power)を決定するステップと、前記SRSを前記基地局に送信するステップとを含むことができる。
【0008】
本発明の他の一態様は、無線通信システムにおける上向きリンク送信を行うユーザ装置(UE:User Equipment)において、無線信号を送受信するための送受信機(transceiver)と、前記送受信機を制御するプロセッサとを含み、前記プロセッサは、基地局からサウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)設定情報を受信するものの、前記SRS設定情報は、SRS資源セット別にSRSの電力制御のためのパラメータセットを含み、前記SRS資源セットは、一つ以上のSRS資源を含み、前記SRSの電力制御のためのパラメータセットに基づいて、前記SRSの送信電力(transmission power)を決定し、前記SRSを前記基地局に送信するように構成されることができる。
【0009】
好ましくは、前記SRSの電力制御のためのパラメータセットにより指示された下向きリンク参照信号を利用して、前記UEにより計算された下向きリンク経路-損失(path-loss)推定値に基づいて、前記SRSの送信電力(transmission power)が決定されることができる。
【0010】
好ましくは、前記下向きリンク参照信号は、同期信号ブロック(SSB:Synchronization Signal Block)及びチャネル状態情報参照信号(CSI-RS:Channel State Information Reference Signal)を含むことができる。
【0011】
好ましくは、前記下向きリンク参照信号は、前記基地局により送信される媒体接続制御(MAC:Medium Access Control)制御要素(CE:Control Element)により変更されることができる。
【0012】
好ましくは、前記SRS資源セットに共通的に送信電力制御(TPC:Transmit Power Control)累積(accumulation)を適用することによって、前記SRSの送信電力(transmission power)が決定されることができる。
【0013】
好ましくは、前記SRSの送信電力(transmission power)の調整のための電力制御調整(power control adjustment)は、特定SRS送信区間別に独立的に適用されることができる。
【0014】
好ましくは、前記電力制御調整がトリガーされると、前記SRSの送信電力(transmission power)が決定されたことと無関係に、前記すべてのSRS資源上において前記SRSの送信電力値(power value)は、全部同一に調整されることができる。
【0015】
好ましくは、前記調整された送信電力値が一定値を超過する時に、前記調整された送信電力値が一括的に縮小(scaling down)されることができる。
【0016】
好ましくは、前記基地局からPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)スケジューリング情報を含む下向きリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を受信するステップにおいて、前記DCIは、SRS資源指示子(SRI:SRS resource indicator)を含むステップと、前記SRIから決定された前記PUSCHの電力制御のためのパラメータセットに基づいて、前記PUSCH送信電力(transmission power)を決定するステップと、前記PUSCHを前記基地局に送信するステップとをさらに含むことができる。
【0017】
好ましくは、前記SRIにより複数のSRS資源が指示され、前記複数のSRS資源の各々に対して互いに異なるレイヤーグループが設定される時、前記レイヤーグループ別に前記PUSCHの電力制御のためのパラメータセットが個別的に決定されることができる。
【0018】
好ましくは、前記PUSCHの電力制御のためのパラメータセットにより指示された下向きリンク参照信号を利用して、前記UEにより計算された下向きリンク経路-損失(path-loss)推定値に基づいて、前記PUSCHの送信電力(transmission power)が決定されることができる。
【0019】
好ましくは、前記下向きリンク参照信号は、前記基地局により送信される媒体接続制御(MAC:Medium Access Control)制御要素(CE:Control Element)により変更されることができる。
【0020】
好ましくは、下向きリンク参照信号を利用して前記UEにより計算された下向きリンク経路-損失(path-loss)推定値に基づいて、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)の送信電力(transmission power)を決定するステップと、前記PUSCHを前記基地局に送信するステップとをさらに含み、前記基地局から前記下向きリンク参照信号に対する情報が提供されない時、前記経路-損失(path-loss)推定値は、相対的に最も大きな電力レベルを有する下向きリンク参照信号を利用して計算されることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の実施形態によれば、上向きリンク信号/チャネル送信時に效率的に送信電力を制御できる。
【0022】
また、本発明の実施形態によれば、複数のSRS資源が設定される状況で上向きリンク信号/チャネル送信時に效率的に送信電力を制御できる。
【0023】
本発明において得ることができる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していないさらに他の効果は、下記の記載から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付図面は、本発明に対する実施形態を提供し、詳細な説明と共に本発明の技術的特徴を説明する。
図1】本発明が適用できる無線通信システムにおける無線フレームの構造を示す。
図2】本発明が適用できる無線通信システムにおける1つのダウンリンクスロットに対する資源グリッド(resource grid)を例示した図である。
図3】本発明が適用できる無線通信システムにおけるダウンリンクサブフレームの構造を示す。
図4】本発明が適用できる無線通信システムにおけるアップリンクサブフレームの構造を示す。
図5】一般的な多重入出力アンテナ(MIMO)通信システムの構成図である。
図6】複数の送信アンテナから1つの受信アンテナへのチャネルを示す図である。
図7】本発明が適用できる無線通信システムにおけるダウンリンク資源ブロック対にマッピングされた参照信号パターンを例示する。
図8】本発明が適用できる無線通信システムにおける参照信号がマッピングされる資源を例示する図である。
図9】本発明が適用され得る無線通信システムにおけるサウンディング参照信号シンボルを含む上向きリンクサブフレームを例示する。
図10】本発明が適用され得る無線通信システムにおける自己完結(Self-contained)サブフレーム構造を例示する図である。
図11】本発明が適用され得る無線通信システムにおけるトランシーバユニットモデルを例示する。
図12】本発明が適用され得る無線通信システムにおいて、トランシーバユニット別サービス領域を例示する図である。
図13】本発明の一実施形態に係る上向きリンク送受信方法を例示する図である。
図14】本発明の一実施形態に係る無線通信装置のブロック構成図を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明にかかる好ましい実施の形態を添付された図面を参照して詳細に説明する。添付された図面と共に以下に開示する詳細な説明は、本発明の例示的な実施の形態を説明するためのものであり、本発明が実施されうる唯一の実施の形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために具体的細部事項を含む。しかしながら、当業者は、本発明がこのような具体的細部事項がなくても実施できることを理解すべきである。
【0026】
いくつかの場合、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置は省略されるか、または各構造及び装置の核心機能を重心にしたブロック図形式で示されることができる。
【0027】
本明細書において基地局は、端末と直接的に通信を行うネットワークの終端ノード(terminal node)としての意味を有する。本文書において基地局により行われると説明された特定動作は、場合によっては、基地局の上位ノード(upper node)により行われても良い。すなわち、基地局を含む複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局または基地局以外の他のネットワークノードにより行われうることは明らかである。「基地局(BS:Base Station)」は、固定局(fixed station)、Node B、eNB(evolved-NodeB)、BTS(base transceiver system)、アクセスポイント(AP:Access Point)などの用語により代替されることができる。また、「端末(Terminal)」は、固定されるか、または移動性を有することができ、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、UT(user terminal)、MSS(Mobile subscriber Station)、SS(Subscriber Station)、AMS(Advanced Mobile Station)、WT(Wireless terminal)、MTC(Machine-Type Communication)装置、M2M(Machine-to-Machine)装置、D2D(Device-to-Device)装置などの用語に代替されることができる。
【0028】
以下、ダウンリンク(DL:downlink)は、基地局から端末への通信を意味し、アップリンク(UL:uplink)は、端末から基地局への通信を意味する。ダウンリンクにおける送信機は、基地局の一部で、受信機は、端末の一部でありうる。アップリンクにおける送信機は、端末の一部で、受信機は、基地局の一部でありうる。
【0029】
以下の説明において用いられる特定用語は、本発明の理解に役立つために提供されたものであり、このような特定用語の使用は、本発明の技術的思想から外れない範囲内で他の形態に変更されることができる。
【0030】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)、NOMA(non-orthogonal multiple access)などのような様々な無線接続システムに利用されることができる。CDMAは、UTRA(universal terrestrial radio access)またはCDMA2000のような無線技術(radio technology)により実現化されることができる。TDMAは、GSM(global system for mobile communications)/GPRS(general packet radio service)/EDGE(enhanced data rates for GSM evolution)のような無線技術により実現化されることができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(evolved UTRA)などのような無線技術により実現化されることができる。UTRAは、UMTS(universal mobile telecommunications system)の一部である。3GPP(3rd generation partnership project)LTE(long term evolution)は、E-UTRAを使用するE-UMTS(evolved UMTS)の一部であり、ダウンリンクにおいてOFDMAを採用し、アップリンクにおいてSC-FDMAを採用する。LTE-A(advanced)は、3GPP LTEの進化である。
【0031】
本発明の実施形態等は、無線接続システムであるIEEE 802、3GPP及び3GPP2のうち、少なくとも1つに開示された標準文書により裏付けられることができる。すなわち、本発明の実施形態等のうち、本発明の技術的思想を明確に表すために、説明していないステップまたは部分は、前記文書により裏付けられることができる。また、本文書で開示している全ての用語は、前記標準文書により説明されることができる。
【0032】
説明を明確にするために、3GPP LTE/LTE-Aまたは新しいRAT(new RAT)(5G(5 generation)システムのRAT)を中心に記述するが、本発明の技術的特徴がこれに制限されるものではない。
【0033】
本発明が適用されることができる無線通信システム一般
【0034】
図1は、本発明が適用されることができる無線通信システムにおける無線フレームの構造を示す。
【0035】
3GPP LTE/LTE-Aでは、FDD(Frequency division Duplex)に適用可能なタイプ1無線フレーム(radio frame)構造とTDD(Time division Duplex)に適用可能なタイプ2の無線フレーム構造を支援する。
【0036】
図1において、無線フレームの時間領域でのサイズは、T_s=1/(15000*2048)の時間単位の倍数で表される。ダウンリンク及びアップリンク送信は、T_f=307200*T_s=10msの区間を有する無線フレームから構成される。
【0037】
図1の(a)は、タイプ1無線フレームの構造を示す。タイプ1無線フレームは、全二重(full duplex)及び半二重(half duplex)FDDに全部適用されることができる。
【0038】
無線フレーム(radio frame)は、10個のサブフレーム(subframe)から構成される。1つの無線フレームは、T_slot=15360*T_s=0.5ms長さの20個のスロットから構成され、各スロットは、0から19までのインデックスが付与される。1つのサブフレームは、時間領域(time domain)で連続的な2個のスロット(slot)から構成され、サブフレームiは、スロット2i及びスロット2i+1から構成される。1つのサブフレームを送信するのにかかる時間をTTI(transmission time interval)という。例えば、1つのサブフレームは、長さは1msで、1つのスロットの長さは、0.5msでありうる。
【0039】
FDDにおいてアップリンク送信及びダウンリンク送信は、周波数ドメインにおいて区分される。全二重FDDに制限がないことに対し、半二重FDD動作における端末は、同時に送信及び受信ができない。
【0040】
1つのスロットは、時間領域において複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含み、周波数領域において複数の資源ブロック(RB:Resource Block)を含む。3GPP LTEは、ダウンリンクにおいてOFDMAを使用するから、OFDMシンボルは、1つのシンボル区間(symbol period)を表現するためのものである。OFDMシンボルは、1つのSC-FDMAシンボルまたはシンボル区間ということができる。資源ブロック(resource block)は、資源割り当て単位で、1つのスロットにおいて複数の連続的な副搬送波(subcarrier)を含む。
【0041】
図1の(b)は、タイプ2フレーム構造(frame structure type 2)を示す。
【0042】
タイプ2無線フレームは、各153600*T_s=5msの長さの2個のハーフフレーム(half frame)から構成される。各ハーフフレームは、30720*T_s=1ms長さの5個のサブフレームから構成される。
【0043】
TDDシステムのタイプ2フレーム構造においてアップリンク-ダウンリンク構成(uplink-downlink configuration)は、すべてのサブフレームに対してアップリンクとダウンリンクが割り当て(または予約)されるかどうかを表す規則である。
【0044】
表1は、アップリンク-ダウンリンク構成を示す。
【0045】
【表1】
【0046】
表1を参照すると、無線フレームの各サブフレーム別に、「D」は、ダウンリンク送信のためのサブフレームを表し、「U」は、アップリンク送信のためのサブフレームを表し、「S」は、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、保護区間(GP:Guard Period)、UpPTS(Uplink Pilot Time Slot)3通りのフィールドから構成されるスペシャルサブフレーム(special subframe)を表す。
【0047】
DwPTSは、端末での初期セルサーチ、同期化またはチャネル推定に使用される。UpPTSは、基地局でのチャネル推定と端末のアップリンク送信同期とを合せるのに使用される。GPは、アップリンクとダウンリンクとの間にダウンリンク信号の多重経路の遅延によりアップリンクにおいて生じる干渉を除去するための区間である。
【0048】
各サブフレームiは、各T_slot=15360*T_s=0.5ms長さのスロット2i及びスロット2i+1から構成される。
【0049】
アップリンク-ダウンリンク構成は、7通りに区分されることができ、各構成別にダウンリンクサブフレーム、スペシャルサブフレーム、アップリンクサブフレームの位置及び/または数が異なる。
【0050】
ダウンリンクからアップリンクに変更される時点またはアップリンクからダウンリンクに切り替えられる時点を切り替え時点(switching point)という。切り替え時点の周期性(Switch-point periodicity)は、アップリンクサブフレームとダウンリンクサブフレームが切り替えられる様相が同様に繰り返される周期を意味し、5msまたは10msが全て支援される。5msダウンリンク-アップリンク切り替え時点の周期を有する場合には、スペシャルサブフレーム(S)は、ハーフ-フレーム毎に存在し、5msダウンリンク-アップリンク切り替え時点の周期を有する場合には、1番目のハーフ-フレームだけに存在する。
【0051】
すべての構成において、0番、5番サブフレーム及びDwPTSは、ダウンリンク送信だけのための区間である。UpPTS及びサブフレームサブフレームに直ちにつながるサブフレームは、常にアップリンク送信のための区間である。
【0052】
このような、アップリンク-ダウンリンク構成はシステム情報であって、基地局と端末ともが知っていることができる。基地局は、アップリンク-ダウンリンク構成情報が変わる毎に構成情報のインデックスだけを送信することにより、無線フレームのアップリンク-ダウンリンク割り当て状態の変更を端末に知らせることができる。また、構成情報は、一種のダウンリンク制御情報として他のスケジューリング情報と同様にPDCCH(Physical Downlink control Channel)を介して送信されることができ、放送情報としてブロードキャストチャネル(broadcast channel)を介してセル内のすべての端末に共通に送信されることもできる。
【0053】
表2は、スペシャルサブフレームの構成(DwPTS/GP/UpPTSの長さ)を示す。
【0054】
【表2】
【0055】
図1の例示による無線フレームの構造は、1つの例示に過ぎず、無線フレームに含まれる副搬送波の数またはサブフレームに含まれるスロットの数、スロットに含まれるOFDMシンボルの数は、様々に変更されることができる。
【0056】
図2は、本発明が適用されることができる無線通信システムにおける1つのダウンリンクスロットに対する資源グリッド(resource grid)を示した図である。
【0057】
図2に示すように、1つのダウンリンクスロットは、時間領域において複数のOFDMシンボルを含む。ここで、1つのダウンリンクスロットは、7個のOFDMシンボルを含み、1つの資源ブロックは、周波数領域において12個の副搬送波を含むことを例示的に述べるが、これに限定されるものではない。
【0058】
資源グリッド上において各要素(element)を資源要素(resource element)とし、1つの資源ブロック(RB:resource block)は、12×7個の資源要素を含む。ダウンリンクスロットに含まれる資源ブロックの数N^DLは、ダウンリンク送信帯域幅(bandwidth)に従属する。
【0059】
アップリンクスロットの構造は、ダウンリンクスロットの構造と同一でありうる。
【0060】
図3は、本発明が適用されることができる無線通信システムにおけるダウンリンクサブフレームの構造を示す。
【0061】
図3に示すように、サブフレーム内の第1番目のスロットにおいて前の最大3個のOFDMシンボルが制御チャネルが割り当てられる制御領域(control region)であり、残りのOFDMシンボルは、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)が割り当てられるデータ領域(data region)である。3GPP LTEで使用されるダウンリンク制御チャネルの一例にPCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PDCCH(Physical Downlink control Channel)、PHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel)などがある。
【0062】
PCFICHは、サブフレームの第1番目のOFDMシンボルにおいて送信され、サブフレーム内に制御チャネルの送信のために使用されるOFDMシンボルの数(すなわち、制御領域のサイズ)に関する情報を運ぶ。PHICHは、アップリンクに対する応答チャネルで、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)に対するACK(Acknowledgement)/NACK(Not-Acknowledgement)信号を運ぶ。PDCCHを介して送信される制御情報をダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)という。ダウンリンク制御情報は、アップリンク資源割り当て情報、ダウンリンク資源割り当て情報または任意の端末グループに対するアップリンク送信(Tx)パワー制御命令を含む。
【0063】
PDCCHは、DL-SCH(Downlink Shared Channel)の資源割り当て及び送信フォーマット(これをダウンリンクグラントともいう)、UL-SCH(Uplink Shared Channel)の資源割り当て情報(これをアップリンクグラントともいう)、PCH(Paging Channel)でのページング(paging)情報、DL-SCHでのシステム情報、PDSCHから送信されるランダムアクセス応答(random access response)のような上位階層(upper-layer)制御メッセージに対する資源割り当て、任意の端末グループ内の個別端末に対する送信パワー制御命令の集合、VoIP(Voice over IP)の活性化などを運ぶことができる。複数のPDCCHは、制御領域内で送信されることができ、端末は、複数のPDCCHをモニタリングできる。PDCCHは、1つまたは複数の連続的なCCE(control channel elements)の集合から構成される。CCEは、無線チャネルの状態に応じる符号化率(coding rate)をPDCCHに提供するために使用される論理的割り当て単位である。CCEは、複数の資源要素グループ(resource element group)に対応する。PDCCHのフォーマット及び使用可能なPDCCHのビット数は、CCEの数とCCEにより提供される符号化率間の関連関係によって決定される。
【0064】
基地局は、端末に送信しようとするDCIに応じてPDCCHフォーマットを決定し、制御情報にCRC(Cyclic Redundancy Check)を付ける。CRCには、PDCCHの所有者(owner)または用途に応じて、固有の識別子(これをRNTI(Radio Network Temporary Identifier)という。)がマスキングされる。特定の端末のためのPDCCHであれば、端末の固有の識別子、例えばC-RNTI(Cell-RNTI)がCRCにマスキングされることができる。またはページングメッセージのためのPDCCHであれば、ページング指示識別子、例えばP-RNTI(Paging-RNTI)がCRCにマスキングされることができる。システム情報、さらに具体的にシステム情報ブロック(SIB:system information block)のためのPDCCHであれば、システム情報識別子、SI-RNTI(system information RNTI)がCRCにマスキングされることができる。端末のランダムアクセスプリアンブルの送信に対する応答であるランダムアクセス応答を指示するために、RA-RNTI(random access-RNTI)がCRCにマスキングされることができる。
【0065】
図4は、本発明が適用されることができる無線通信システムにおけるアップリンクサブフレームの構造を示す。
【0066】
図4に示すように、アップリンクサブフレームは、周波数領域において制御領域とデータ領域とに分けられる。制御領域には、アップリンク制御情報を運ぶPUCCH(Physical Uplink control Channel)が割り当てられる。データ領域は、ユーザデータを運ぶPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)が割り当てられる。単一搬送波特性を維持するために、1つの端末は、PUCCHとPUSCHを同時に送信しない。
【0067】
1つの端末に対するPUCCHには、サブフレーム内に資源ブロック(RB:Resource Block)対が割り当てられる。RB対に属するRBは、2個のスロットの各々で互いに異なる副搬送波を占める。これをPUCCHに割り当てられたRB対は、スロット境界(slot boundary)から周波数跳躍(frequency hopping)されるという。
【0068】
MIMO(Multi-Input Multi-Output)
【0069】
MIMO技術は、いままで一般に1個の送信アンテナと1個の受信アンテナを使用したことから脱皮して、多重送信(Tx)アンテナと多重受信(Rx)アンテナを使用する。言い換えれば、MIMO技術は、無線通信システムの送信端または受信端で多重入出力アンテナを使用して用量増大または性能改善を図る技術である。以下、「MIMO」を「多重入出力アンテナ」と称する。
【0070】
さらに具体的に、多重入出力アンテナ技術は、1つの完全なメッセージ(total message)を受信するために、1個のアンテナ経路に依存せず、いくつかのアンテナを介して受信した複数のデータ片を収集して完全なデータを完成させる。結果的に、多重入出力アンテナ技術は、特定システム範囲内でデータ送信率を増加させることができ、また特定データ送信率を介してシステム範囲を増加させることができる。
【0071】
次世代移動通信は、従来の移動通信に比べて、はるかに高いデータ送信率を要求するので、効率的な多重入出力アンテナ技術が必ず必要であると予想される。このような状況でMIMO通信技術は、移動通信端末と中継器などに幅広く使用できる次世代移動通信技術であり、データ通信拡大などにより限界状況に応じて他の移動通信の送信量限界を克服できる技術として関心を集めている。
【0072】
一方、現在研究されている様々な送信効率向上技術のうち、多重入出力アンテナ(MIMO)技術は、追加的な周波数割り当てまたは電力増加がなくても、通信用量及び送受信性能を画期的に向上させることができる方法として、現在最も大きな注目を受けている。
【0073】
図5は、一般的な多重入出力アンテナ(MIMO)通信システムの構成図である。
【0074】
図5を参照すると、送信アンテナの数をN_T個に、受信アンテナの数をN_R個に同時に増やすようになると、送信機または受信機においてのみ複数のアンテナを使用するようになる場合とは異なり、アンテナ数に比例して理論的なチャネル送信用量が増加するので、送信レート(transfer rate)を向上させ、周波数効率を画期的に向上させることができる。この場合、チャネル送信用量の増加に応じる送信レートは、1つのアンテナを用いる場合の最大送信レート(R_o)に次のようなレート増加率(R_i)がかけ算された分だけ理論的に増加できる。
【0075】
【数1】
【0076】
すなわち、例えば、4個の送信アンテナと4個の受信アンテナを用いるMIMO通信システムでは、単一アンテナシステムに比べて理論上4倍の送信レートを取得できる。
【0077】
このような多重入出力アンテナの技術は、様々なチャネル経路を通過したシンボルを用いて送信信頼度を高める空間ダイバーシチ(spatial diversity)方式と、複数の送信アンテナを用いて複数のデータシンボルを同時に送信して送信率を向上させる空間マルチプレクス(spatial multiplexing)方式とに分けられる。また、このような2種類の方式を適切に結合して、各々の長所を適切に得ようとする方式に対する研究も最近多く研究されている分野である。
【0078】
各々の方式について、さらに詳細に述べると、以下のとおりである。
【0079】
第1に、空間ダイバーシチ方式の場合には、時空間ブロック符号系列と、ダイバーシチ利得と符号化利得を同時に用いる時空間トレリス(Trelis)符号系列方式がある。一般に、ビットエラー率改善性能と符号生成自由度は、トレリス符号方式が優秀であるが、演算複雑度は、時空間ブロック符号が簡単である。このような空間ダイバーシチ利得は、送信アンテナ数(N_T)と受信アンテナ数(N_R)とのかけ算(N_T×N_R)に該当する量を得ることができる。
【0080】
第2に、空間マルチプレクス技法は、各送信アンテナで互いに異なるデータ列を送信する方法であって、ことのとき、受信機では、送信機から同時に送信されたデータ間に相互干渉が発生するようになる。受信機では、この干渉を適切な信号処理技法を用いて除去した後に受信する。ここに用いられる雑音除去方式は、MLD(maximum likelihood detection)受信機、ZF(zero-forcing)受信機、MMSE(minimum mean square error)受信機、D-BLAST(Diagonal-Bell Laboratories Layered Space-Time)、V-BLAST(Vertical-Bell Laboratories Layered Space-Time)などがあり、特に送信端でチャネル情報が分かる場合には、SVD(singular value decomposition)方式などを使用することができる。
【0081】
第3に、空間ダイバーシチと空間マルチプレクスの結合された技法を例に挙げることができる。空間ダイバーシチ利得だけを得る場合、ダイバーシチ次数の増加に応じる性能改善利得が順次飽和され、空間マルチプレクス利得だけを取ると、無線チャネルにおいて送信信頼度が低下する。これを解決しながら2通りの利得を全部得る方式が研究されてきたし、このうち、時空間ブロック符号(Double-STTD)、時空間BICM(STBICM)などの方式がある。
【0082】
上述のような多重入出力アンテナシステムにおける通信方法をさらに具体的な方法で説明するために、これを数学的にモデリングする場合、以下のように表すことができる。
【0083】
まず、図5に示すように、N_T個の送信アンテナとN_R個の受信アンテナが存在すると仮定する。
【0084】
まず、送信信号について述べると、このようにN_T個の送信アンテナがある場合、最大送信可能な情報は、N_T個であるから、これを以下のようなベクトルで表すことができる。
【0085】
【数2】
【0086】
一方、各々の送信情報s_1,s_2,...,s_N_Tにおいて送信電力を異なるようにすることができ、このとき、各々の送信電力をP_1,P_2,...,P_N_Tとすると、送信電力が調整された送信情報は、次のようなベクトルで表すことができる。
【0087】
【数3】
【0088】
また、式3の送信電力が調整された送信情報を以下のように送信電力の対角行列Pで表すことができる。
【0089】
【数4】
【0090】
一方、式4の送信電力の調整された情報ベクトルは、その後に加重値行列Wがかけ算されて、実際送信されるN_T個の送信信号x_1,x_2,...,x_N_Tを構成する。ここで、加重値行列は、送信チャネル状況などによって送信情報を各アンテナに適切に分配する機能を行う。このような送信信号x_1,x_2,...,x_N_Tをベクトルxを用いて、以下のように表すことができる。
【0091】
【数5】
【0092】
ここで、w_ijは、i番目の送信アンテナとj番目の送信情報間の加重値を表し、Wは、これを行列で表したものである。このような行列Wを加重値行列(Weight Matrix)またはプリコーディング行列(Precoding Matrix)と呼ぶ。
【0093】
一方、上述のような送信信号(x)は、空間ダイバーシチを使用する場合と空間マルチプレクッスを使用する場合とに分けて考えることができる。
【0094】
空間マルチプレクッスを使用する場合は、互いに異なる信号を多重化して送信するようになるので、情報ベクトルsの元素が全部異なる値を有するようになることに対し、空間ダイバーシチを使用するようになると、同じ信号を複数のチャネル経路を介して送信するようになるので、情報ベクトルsの元素が全部同じ値を有するようになる。
【0095】
もちろん、空間マルチプレックスと空間ダイバーシチを混合する方法も考慮可能である。すなわち、例えば、3個の送信アンテナを介して同じ信号を空間ダイバーシチを用いて送信し、残りは、各々異なる信号を空間マルチプレックスして送信する場合も考慮することができる。
【0096】
次に、受信信号は、N_R個の受信アンテナがある場合、各アンテナの受信信号y_1,y_2,...,y_N_Rをベクトルyで次のように表す。
【0097】
【数6】
【0098】
一方、多重入出力アンテナ通信システムにおけるチャネルをモデリングする場合、各々のチャネルは、送受信アンテナインデックスに応じて区分でき、送信アンテナjから受信アンテナiを経るチャネルをh_ijで表示することにする。ここで、h_ijのインデックスの順序が受信アンテナインデックスが先、送信アンテナのインデックスが後であることに留意する。
【0099】
このようなチャネルは、いくつかを1つにグループ化してベクトル及び行列形態でも表示可能である。ベクトル表示の例を挙げて説明すると、以下のとおりである。
【0100】
図6は、複数の送信アンテナから1つの受信アンテナへのチャネルを示した図である。
【0101】
図6に示すように、合計N_T個の送信アンテナから受信アンテナiへ到着するチャネルは、次のように表現可能である。
【0102】
【数7】
【0103】
また、前記式7のような行列表現により、N_T個の送信アンテナからN_R個の受信アンテナを経るチャネルを全部表す場合、以下のように表すことができる。
【0104】
【数8】
【0105】
一方、実際チャネルは、上記のようなチャネル行列Hを経た後に白色雑音(AWGN:Additive White Gaussian Noise)が加算されるので、N_R個の受信アンテナの各々に加算される白色雑音n_1,n_2,...,n_N_Rをベクトルで表現すると、以下のとおりである。
【0106】
【数9】
【0107】
上述のような送信信号、受信信号、チャネル、及び白色雑音のモデリングを介して多重入出力アンテナ通信システムでの各々は、次のような関係を介して表すことができる。
【0108】
【数10】
【0109】
一方、チャネルの状態を表すチャネル行列Hの行と列の数は、送受信アンテナ数によって決定される。チャネル行列Hは、上述のように行の数は、受信アンテナの数N_Rのようなくなり、列の数は、送信アンテナの数N_Tのようなくなる。すなわち、チャネル行列Hは、N_R×N_T行列になる。
【0110】
一般に、行列のランク(rank)は、互いに独立である(independent)行または列の数の中で最小数で定義される。したがって、行列のランクは、行または列の数より大きくなってはならない。数式的に例を挙げると、チャネル行列Hのランク(rank(H))は、次のように制限される。
【0111】
【数11】
【0112】
また、行列を固有値分解(Eigen value decomposition)をしたとき、ランクは、固有値(eigen value)のうち、0でない固有値の数で定義することができる。類似した方法で、ランクをSVD(singular value decomposition)したとき、0でない特異値(singular value)の数で定義することができる。したがって、チャネル行列においてランクの物理的な意味は、与えられたチャネルで互いに異なる情報を送ることができる最大数ということができる。
【0113】
本明細書において、MIMO送信に対する「ランク(Rank)」は、特定時点及び特定周波数資源において独立的に信号を送信できる経路の数を表し、「レイヤー(layer)の数」は、各経路を介して送信される信号ストリームの数を表す。一般に、送信端は、信号送信に用いられるランク数に対応する数のレイヤーを送信するから、別の言及がない限り、ランクは、レイヤー数のような意味を有する。
【0114】
参照信号(RS:Reference Signal)
【0115】
無線通信システムにおけるデータは無線チャネルを介して送信されるので、信号は送信中に歪曲されることがある。受信端で歪曲された信号を正確に受信するために、受信された信号の歪曲はチャネル情報を用いて補正されなければならない。チャネル情報を検出するために送信側と受信側の両方とも知っている信号送信方法と信号がチャネルを介して送信されるとき、歪曲された程度を用いてチャネル情報を検出する方法を主に用いる。前述した信号をパイロット信号または参照信号(RS:reference signal)という。
【0116】
また、最近、大部分の移動通信システムでパケットを送信するとき、今まで1つの送信アンテナと1つの受信アンテナを使用したことから脱皮して、多重送信アンテナと多重受信アンテナを採択して送受信データ効率を向上させることができる方法を使用する。多重入出力アンテナを用いてデータを送受信するとき、信号を正確に受信するために送信アンテナと受信アンテナとの間のチャネル状態が検出されなければならない。したがって、各送信アンテナは個別的な参照信号を有しなければならない。
【0117】
移動通信システムにおけるRSはその目的によって2つに大別できる。チャネル状態情報取得のための目的のRSとデータ復調のために使用されるRSがある。前者はUEがダウンリンクへのチャネル状態情報を取得することにその目的があるので、広帯域に送信されなければならず、特定サブフレームでダウンリンクデータを受信しないUEでもそのRSを受信し測定できなければならない。また、これはハンドオーバーなどの無線資源無線資源管理(RRM:Radio Resource Management)測定などのためにも使用される。後者は、基地局がダウンリンクを送る時、該当リソースに共に送るRSであって、UEは該当RSを受信することによってチャネル推定を行うことができ、したがって、データを復調できるようになる。このRSはデータが送信される領域に送信されなければならない。
【0118】
下向き参照信号はセル内の全ての端末が共有するチャネル状態に関する情報取得及びハンドオーバーの測定などのための1つの共通参照信号(CRS:common RS)と特定端末のみのためにデータ復調のために使用される専用参照信号(dedicated RS)がある。このような参照信号を用いて復調(demodulation)とチャネル測定(channel measurement)のための情報を提供することができる。すなわち、DRSはデータ復調用のみに使われ、CRSはチャネル情報取得及びデータ復調の2つの目的に全て使用される。
【0119】
受信側(すなわち、端末)はCRSからチャネル状態を測定し、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Index)及び/又はRI(Rank Indicator)のようなチャネル品質と関連した指示子を送信側(すなわち、基地局)にフィードバックする。CRSは、セル特定基準信号(cell-specific RS)ともいう。一方、チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)のフィードバックと関連した参照信号をCSI-RSと定義することができる。
【0120】
DRSは、PDSCH上記のデータ復調を必要とする場合、資源要素を通じて送信できる。端末は上位階層を通じてDRSの存否を受信することができ、相応するPDSCHがマッピングされたときのみに有効である。DRSを端末特定参照信号(UE-specific RS)または復調参照信号(DMRS:Demodulation RS)ということができる。
【0121】
図7は、本発明が適用できる無線通信システムにおけるダウンリンク資源ブロック対にマッピングされた参照信号パターンを例示する。
【0122】
図7を参照すると、参照信号がマッピングされる単位でダウンリンク資源ブロック対は時間領域で1つのサブフレーム×周波数領域で12個の副搬送波で示すことができる。すなわち、時間軸(x軸)上で1つの資源ブロック対は一般循環前置(normal CP:normal Cyclic Prefix)の場合、14個のOFDMシンボルの長さを有し(図7(a)の場合)、拡張循環前置(extended CP:extended Cyclic Prefix)の場合、12個のOFDMシンボルの長さを有する(図7(b)の場合)。資源ブロック格子で‘0’、‘1’、‘2’、及び‘3’と記載された資源要素(REs)は各々アンテナポートインデックス‘0’、‘1’、‘2’、及び‘3’のCRSの位置を意味し、‘D’と記載された資源要素はDRSの位置を意味する。
【0123】
以下、CRSに対してより詳細に記述すると、CRSは物理的アンテナのチャネルを推定するために使われ、セル内に位置した全ての端末に共通的に受信できる参照信号として全体周波数帯域に分布する。すなわち、このCRSはcell-specificなシグナルであって、広帯域に対して毎サブフレーム毎に送信される。また、CRSはチャネル品質情報(CSI)及びデータ復調のために利用できる。
【0124】
CRSは送信側(基地局)でのアンテナ配列によって様々なフォーマットに定義される。3GPP LTEシステム(例えば、リリーズ-8)では、基地局の送信アンテナ個数によって最大4個のアンテナポートに対するRSが送信される。ダウンリンク信号送信側は単一の送信アンテナ、2個の送信アンテナ、及び4個の送信アンテナのように、3種類のアンテナ配列を有する。例えば、基地局の送信アンテナの個数が2個の場合は0番と1番アンテナポートに対するCRSが送信され、4個の場合は0~3番アンテナポートに対するCRSが各々送信される。基地局の送信アンテナが4個の場合、1つのRBでのCRSパターンは図7の通りである。
【0125】
基地局が単一の送信アンテナを使用する場合、単一アンテナポートのための参照信号が配列される。
【0126】
基地局が2個の送信アンテナを使用する場合、2個の送信アンテナポートのための参照信号は時分割多重化(TDM:Time Division Multiplexing)及び/又は周波数分割多重化(FDM Frequency Division Multiplexing)方式を用いて配列される。すなわち、2個のアンテナポートのための参照信号は各々が区別されるために互いに異なる時間資源及び/又は互いに異なる周波数資源が割り当てられる。
【0127】
なお、基地局が4個の送信アンテナを使用する場合、4個の送信アンテナポートのための参照信号はTDM及び/又はFDM方式を用いて配列される。ダウンリンク信号の受信側(端末)により測定されたチャネル情報は、単一の送信アンテナ送信、送信ダイバーシチ、閉ループ空間多重化(closed-loop spatial multiplexing)、開ループ空間多重化(open-loop spatial multiplexing)、または多重ユーザ-多重入出力アンテナ(multi-User MIMO((Multi Input Multi Output))のような送信方式を用いて送信されたデータを復調するために使用されることができる。
【0128】
多重入出力アンテナが支援される場合、参照信号が特定のアンテナポートから送信されるとき、前記参照信号は参照信号のパターンによって特定された資源要素の位置に送信され、異なるアンテナポートのために特定された資源要素の位置に送信されない。すなわち、互いに異なるアンテナ間の参照信号は互いに重ならない。
【0129】
以下、DRSに対してより詳細に記述すると、DRSはデータを復調するために使用される。多重入出力アンテナ送信で特定の端末のために使用される先行符号化(precoding)加重値は、端末が参照信号を受信した時、各送信アンテナから送信された送信チャネルと結合されて相応するチャネルを推定するために変更無しで使用される。
【0130】
3GPP LTEシステム(例えば、リリーズ-8)は、最大4個の送信アンテナを支援し、ランク1ビームフォーミング(beamforming)のためのDRSが定義される。ランク1ビームフォーミングのためのDRSは、またアンテナポートインデックス5のための参照信号を示す。
【0131】
LTEシステムの進化発展した形態のLTE-Aシステムで基地局のダウンリンクに最大8個の送信アンテナが支援できるようにデザインされなければならない。したがって、最大8個の送信アンテナに対するRSも支援されなければならない。LTEシステムでダウンリンクRSは最大4個のアンテナポートに対するRSのみ定義されているので、LTE-Aシステムで基地局が4個以上最大8個のダウンリンク送信アンテナを有する場合、これらアンテナポートに対するRSが追加的に定義されデザインされなければならない。最大8個の送信アンテナポートに対するRSは、前述したチャネル測定のためのRSとデータ復調のためのRSの2つが全てデザインされなければならない。
【0132】
LTE-Aシステムをデザインするに当たって、重要な考慮事項のうちの1つは、下位互換性(backward compatibility)、すなわちLTE端末がLTE-Aシステムでも何の無理なく、よく動作しなければならず、システムもこれを支援しなければならないことである。RS送信の観点からみなすと、LTEで定義されているCRSが全帯域に毎サブフレーム毎に送信される時間-周波数領域で追加的に最大8個の送信アンテナポートに対するRSが追加的に定義されなければならない。LTE-Aシステムで既存LTEのCRSのような方式により最大8個の送信アンテナに対するRSパターンを毎サブフレーム毎に全帯域に追加するようになれば、RSオーバーヘッドが大きすぎるようになる。
【0133】
したがって、LTE-Aシステムで新しくデザインされるRSは2つに大別されるが、MCS、PMIなどの選択のためのチャネル測定目的のRS(CSI-RS:Channel State Information-RS、Channel State Indication-RSなど)と8個の送信アンテナに送信されるデータ復調のためのRS(DM-RS:Data Demodulation-RS)である。
【0134】
チャネル測定目的のCSI-RSは既存のCRSがチャネル測定、ハンドオーバーなどの測定などの目的のように、データ復調のために使用されることとは異なり、チャネル測定中心の目的のためにデザインされる特徴がある。勿論これもまたハンドオーバーなどの測定などの目的に使用されることもできる。CSI-RSがチャネル状態に関する情報を得る目的のみに送信されるので、CRSとは異なり、毎サブフレーム毎に送信されなくてもよい。CSI-RSのオーバーヘッドを減らすためにCSI-RSは時間軸上で間歇的に送信される。
【0135】
データ復調のために該当時間-周波数領域でスケジューリングされたUEに専用的(dedicated)にDM-RSが送信される。すなわち、特定UEのDM-RSは当該UEがスケジューリングされた領域、すなわちデータの受信を受ける時間-周波数領域のみに送信されるものである。
【0136】
LTE-Aシステムで基地局のダウンリンクに最大8個の送信アンテナを支援する。LTE-Aシステムで既存LTEのCRSのような方式により最大8個の送信アンテナに対するRSを毎サブフレーム毎に全帯域に送信するようになれば、RSオーバーヘッドが大きすぎるようになる。したがって、LTE-Aシステムでは、MCS、PMIなどの選択のためのCSI測定目的のCSI-RSとデータ復調のためのDM-RSに分離されて2つのRSが追加された。CSI-RSはRRM測定などの目的に使用されることもできるが、CSI取得の主目的のためにデザインされた。CSI-RSはデータ復調に使われないので、毎サブフレーム毎に送信される必要はない。したがって、CSI-RSのオーバーヘッドを減らすために時間軸上で間歇的に送信するようにする。すなわち、CSI-RSは1サブフレームの整数倍の周期で周期的に送信されるか、または特定送信パターンに送信できる。この際、CSI-RSが送信される周期やパターンはeNBが設定することができる。
【0137】
データ復調のためには該当時間-周波数領域でスケジューリングされたUEにdedicatedにDM-RSが送信される。すなわち、特定UEのDM-RSは当該UEがスケジューリングされた領域、すなわちデータの受信を受ける時間-周波数領域のみに送信される。
【0138】
CSI-RSを測定するためにUEは必ず自分が属したセルの各々のCSI-RSアンテナポートに対するCSI-RSの送信サブフレームインデックス、送信サブフレーム内でCSI-RS資源要素(RE)時間-周波数の位置、そしてCSI-RSシーケンスなどに関する情報を知っていなければならない。
【0139】
LTE-AシステムにeNBはCSI-RSを最大8個のアンテナポートに対して各々送信しなければならない。互いに異なるアンテナポートのCSI-RS送信のために使用される資源は互いに直交(orthogonal)しなければならない。1つのeNBが互いに異なるアンテナポートに対するCSI-RSを送信するとき、各々のアンテナポートに対するCSI-RSを互いに異なるREにマッピングすることにより、FDM/TDM方式によりこれらの資源を直交(orthogonal)に割り当てることができる。または、互いに異なるアンテナポートに対するCSI-RSを互いに直交(orthogonal)なコードにマッピングさせるDM方式により送信することができる。
【0140】
CSI-RSに関する情報をeNBが自分のセルUEに知らせる時、まず各アンテナポートに対するCSI-RSがマッピングされる時間-周波数に関する情報を知らせなければならない。具体的に、CSI-RSが送信されるサブフレーム番号、またはCSI-RSが送信される周期、CSI-RSが送信されるサブフレームオフセットであり、特定アンテナのCSI-RS REが送信されるOFDMシンボル番号、周波数間隔(spacing)、周波数軸でのREのオフセット、またはシフト値などがある。
【0141】
CSI-RSは1個、2個、4個、または8個のアンテナポートを介して送信される。この際、使用されるアンテナポートは、各々p=15、p=15、16、p=15,...,18、p=15,...,22である。CSI-RSはサブキャリア間隔Δf=15kHzに対してのみ定義されることができる。
【0142】
CSI-RS送信のために設定されたサブフレーム内で、CSI-RSシーケンスは以下の式12のように各アンテナポート(p)上記の参照シンボル(reference symbol)として用いられる複素変調シンボル(complex-valued modulation symbol)a_k、l^(p)にマッピングされる。
【0143】
【数12】
【0144】
前記式12で、(k’、l’)(ここで、k’は資源ブロック内の副搬送波インデックスであり、l’はスロット内のOFDMシンボルインデックスを示す。)及びn_sの条件は以下の表3または表4のようなCSI-RS設定(configuration)によって決定される。
【0145】
表3は、一般CPでCSI-RS構成から(k’、l’)のマッピングを例示する。
【0146】
【表3】
【0147】
表4は、拡張CPでCSI-RS構成から(k'、l')のマッピングを例示する。
【0148】
【表4】
【0149】
表3及び表4を参照すると、CSI-RSの送信において、異種ネットワーク(HetNet:heterogeneous network)環境を含んでマルチセル環境でセル間干渉(ICI:inter-cell interference)を減らすために、最大32個(一般CPの場合)または最大28個(拡張CPの場合)の互いに異なる構成(configuration)が定義される。
【0150】
CSI-RS構成はセル内のアンテナポートの個数及びCPによって互いに異なり、隣接したセルは最大限互いに異なる構成を有することができる。また、CSI-RS構成はフレーム構造によってFDDフレームとTDDフレームに全て適用する場合と、TDDフレームのみに適用する場合とに分けられる。
【0151】
表3及び表4に基づいてCSI-RS構成によって(k'、l')及びn_sが定まり、各CSI-RSアンテナポートによってCSI-RS送信に用いる時間-周波数資源が決定される。
【0152】
図8は、本発明が適用できる無線通信システムにおける参照信号がマッピングされる資源を例示する図である。
【0153】
図8(a)は1個または2個のCSI-RSアンテナポートによるCSI-RS送信に使用可能な20種類のCSI-RS構成を示すものであり、図8(b)は4個のCSI-RSアンテナポートにより使用可能な10種類のCSI-RS構成を示すものであり、図8(c)は8個のCSI-RSアンテナポートによりCSI-RS送信に使用可能な5種類のCSI-RS構成を示すものである。
【0154】
このように、各CSI-RS構成によってCSI-RSが送信される無線資源(すなわち、RE対)が決定される。
【0155】
特定セルに対してCSI-RS送信のために1個あるいは2個のアンテナポートが設定されれば、図8(a)に図示された20種類のCSI-RS構成のうち、設定されたCSI-RS構成にしたがう無線資源上でCSI-RSが送信される。
【0156】
同様に、特定セルに対してCSI-RS送信のために4個のアンテナポートが設定されれば、図8(b)に図示された10種類のCSI-RS構成のうち、設定されたCSI-RS構成にしたがう無線資源上でCSI-RSが送信される。また、特定セルに対してCSI-RS送信のために8個のアンテナポートが設定されれば、図8(c)に図示された5種類のCSI-RS構成のうち、設定されたCSI-RS構成にしたがう無線資源上でCSI-RSが送信される。
【0157】
2個のアンテナポート別(すなわち、{15,16}、{17,18}、{19,20}、{21,22})に各々のアンテナポートに対するCSI-RSは同一な無線資源にCDMされて送信される。アンテナポート15及び16を例に挙げれば、アンテナポート15及び16に対する各々のCSI-RS複素シンボルは同一であるが、互いに異なる直交コード(例えば、ウォルシュコード(walsh code)がかけられて同一な無線資源にマッピングされる。アンテナポート15に対するCSI-RSの複素シンボルには[1,1]がかけられ、アンテナポート16に対するCSI-RSの複素シンボルには[1-1]がかけられて同一な無線資源にマッピングされる。これはアンテナポート{17,18}、{19,20}、{21,22}も同様である。
【0158】
UEは送信されたシンボルにかけられたコードをかけて特定アンテナポートに対するCSI-RSを検出することができる。すなわち、アンテナポート15に対するCSI-RSを検出するために、かけられたコード[1 1]をかけて、アンテナポート16に対するCSI-RSを検出するためにかけられたコード[1 -1]をかける。
【0159】
図8(a)~(c)を参照すると、同一なCSI-RS構成インデックスに該当すれば、アンテナポート数の多いCSI-RS構成にしたがう無線資源はCSI-RSアンテナポート数の少ないCSI-RS構成にしたがう無線資源を含む。例えば、CSI-RS構成0の場合、8個のアンテナポート数に対する無線資源は4個のアンテナポート数に対する無線資源と1または2個のアンテナポート数に対する無線資源を全て含む。
【0160】
1つのセルで複数のCSI-RS構成が使用されることができる。ノン-ゼロ電力(NZP:non-zero power)CSI-RSは0個または1個のCSI-RS構成のみ用いられ、ゼロ電力(ZP:zero power)CSI-RSは0個または複数個のCSI-RS構成が利用できる。
【0161】
上位階層により設定される16ビットのビットマップであるZP CSI-RS(ZeroPowerCSI-RS)で1に設定された各ビット別に、UEは前記の表3及び表4の4個のCSI-RS列(column)に該当するREで(上位階層により設定されたNZP CSI-RSを仮定するREと重複する場合を除外)ゼロ送信電力を仮定する。最上位ビット(MSB:Most Significant Bit)は最も低いCSI-RS構成インデックスに該当し、ビットマップ内でその次のビットは順に次のCSI-RS構成インデックスに該当する。
【0162】
CSI-RSは前記の表3及び表4で(n_s mod 2)の条件を満たすダウンリンクスロット及びCSI-RSサブフレーム構成を満たすサブフレームのみで送信される。
【0163】
フレーム構造タイプ2(TDD)の場合、スペシャルサブフレーム、同期信号(SS)、PBCHまたはSIB 1(SystemInformationBlockType 1)メッセージ送信と衝突するサブフレームまたはページングメッセージ送信のために設定されたサブフレームでCSI-RSは送信されない。
【0164】
また、アンテナポートセットS(S={15}、S={15,16}、S={17,18}、S={19,20}、またはS={21,22})内に属する如何なるアンテナポートに対するCSI-RSが送信されるREは、PDSCHまたは他のアンテナポートのCSI-RS送信に使われない。
【0165】
CSI-RS送信に使用される時間-周波数資源はデータ送信に使用されることができないので、CSI-RSオーバーヘッドが増加するほどデータ処理量(throughput)が減少するようになる。これを考慮してCSI-RSは毎サブフレーム毎に送信されるように構成されず、複数のサブフレームに該当する所定の送信周期毎に送信されるように構成される。この場合、毎サブフレーム毎にCSI-RSが送信される場合に比べてCSI-RS送信オーバーヘッドがたくさん低減できる。
【0166】
CSI-RS送信のためのサブフレーム周期(以下、‘CSI送信周期’と称する)(T_CSI-RS)及びサブフレームオフセット(Δ_CSI-RS)は、以下の表5の通りである。
【0167】
表5は、CSI-RSサブフレーム構成を例示する。
【0168】
【表5】
【0169】
表5を参照すると、CSI-RSサブフレーム構成(I_CSI-RS)によってCSI-RS送信周期(T_CSI-RS)及びサブフレームオフセット(Δ_CSI-RS)が決定される。
【0170】
表5のCSI-RSサブフレーム構成は、先の‘SubframeConfig’フィールド及び‘zeroTxPowerSubframeConfig’フィールドのうち、いずれか1つに設定できる。CSI-RSサブフレーム構成は、NZP CSI-RS及びZPC SI-RSに対して個別的に(separately)設定できる。
【0171】
CSI-RSを含むサブフレームは、以下の式13を満たす。
【0172】
【数13】
【0173】
式13で、T_CSI-RSはCSI-RS送信周期、Δ_CSI-RSはサブフレームオフセット値、n_fはシステムフレームナンバー、n_sはスロットナンバーを意味する。
【0174】
サービングセルに対して送信モード9(transmission mode 9)が設定されたUEの場合、UEは1つのCSI-RS資源構成が設定できる。サービングセルに対して送信モード10(transmission mode 10)が設定されたUEの場合、UEは1つまたはそれ以上のCSI-RS資源構成が設定できる。
【0175】
現在のLTE標準でCSI-RS構成は、アンテナポート個数(antenna portsCount)、サブフレーム構成(subframeConfig)、資源構成(resourceConfig)などで構成されているので、CSI-RSがいくつのアンテナポートから送信されるのか、CSI-RSが送信されるサブフレームの周期及びオフセットがどうなるのか、そして当該サブフレームでいずれかのRE位置(すなわち、周波数とOFDMシンボルインデックス)で送信されるのかを知らせてくれる。
【0176】
具体的に、各CSI-RS(資源)構成のための以下のようにパラメータが上位階層シグナリングを通じて設定される。
【0177】
- 送信モード10が設定された場合、CSI-RS資源構成識別子
【0178】
- CSI-RSポート個数(antenna portsCount):CSI-RS送信のために使用されるアンテナポートの個数を示すパラメータ(例えば、1CSI-RSポート、2CSI-RSポート、4CSI-RSポート、8CSI-RSポート)
【0179】
- CSI-RS構成(resourceConfig)(表3及び表4参照):CSI-RS割当資源位置に関するパラメータ
【0180】
- CSI-RSサブフレーム構成(subframeConfig、すなわちI_CSI-RS)(表5参照):CSI-RSが送信されるサブフレーム周期及び/又はオフセットに関するパラメータ
【0181】
- 送信モード9が設定された場合、CSIフィードバックのための送信パワー(P_C):フィードバックのための参照PDSCH送信パワーに対するUEの仮定と関連して、UEがCSIフィードバックを導出し、1dB段階サイズに[-8,15]dB範囲内で値を取る時、P_CはPDSCH RE当りエネルギー(EPRE:Energy Per Resource Element)とCSI-RS EPREの割合で仮定される。
【0182】
- 送信モード10が設定された場合、各CSIプロセスに対してCSIフィードバックのための送信パワー(P_C)。CSIプロセスに対してCSIサブフレームセットC_CSI、0、及びC_CSI、1が上位階層により設定されれば、P_CはCSIプロセスの各CSIサブフレームセット別に設定される。
【0183】
- 任意ランダム(pseudo-random)シーケンス発生器パラメータ(n_ID)
【0184】
- 送信モード10が設定された場合、QCL(Quasi co-located)タイプB UE仮定のためのQCLスクランブリング識別子(qcl-ScramblingIdentity-r11)、CRSポートカウント(crs-PortsCount-r11)、MBSFNサブフレーム設定リスト(mbsfn-SubframeConfigList-r11)パラメータを含む上位階層パラメータ(‘qcl-CRS-Info-r11’)
【0185】
UEが導出したCSIフィードバック値が[-8,15]dB範囲内の値を有するとき、P_CはCSI-RS EPREに対するPDSCH EPREの割合で仮定される。ここで、PDSCH EPREはCRS EPREに対するPDSCH EPREの割合がρ_Aであるシンボルに該当する。
【0186】
サービングセルの同一なサブフレームでCSI-RSとPMCHが共に設定されない。
【0187】
フレーム構造タイプ2で4個のCRSアンテナポートが設定された場合、UEは一般CPの場合は[20-31]セット(表3参照)、または拡張CPの場合は[16-27]セット(表4参照)に属するCSI-RS構成インデックスが設定されない。
【0188】
UEはCSI-RS資源構成のCSI-RSアンテナポートが遅延拡散(delay spread)、ドップラー拡散(Doppler spread)、ドップラーシフト(Doppler shift)、平均利得(average gain)、及び平均遅延(average delay)に対してQCL関係を有すると仮定することができる。
【0189】
送信モード10、そしてQCLタイプBが設定されたUEは、CSI-RS資源構成に該当するアンテナポート0-3とCSI-RS資源構成に該当するアンテナポート15-22がドップラー拡散(Doppler spread)、ドップラーシフト(Doppler shift)に対してQCL関係と仮定することができる。
【0190】
送信モード1-9が設定されたUEの場合、サービングセルに対してUEは1つのZP CSI-RS資源構成が設定できる。送信モード10が設定されたUEの場合、サービングセルに対してUEは1つまたはそれ以上のZP CSI-RS資源構成が設定できる。
【0191】
上位階層シグナリングを通じてZP CSI-RS資源構成のための以下のようなパラメータが設定できる。
【0192】
- ZP CSI-RS構成リスト(zeroTxPowerResourceConfigList)(表3及び表4参照):ゼロ-パワーCSI-RS構成に関するパラメータ
【0193】
- ZP CSI-RSサブフレーム構成(eroTxPowerSubframeConfig、すなわちI_CSI-RS)(表5参照):ゼロ-パワーCSI-RSが送信されるサブフレーム周期及び/又はオフセットに関するパラメータ
【0194】
サービングセルの同一なサブフレームでZP CSI-RSとPMCHが同時に設定されない。
【0195】
送信モード10が設定されたUEの場合、サービングセルに対して1つまたはそれ以上のCSI-IM(Channel-State Information-interference Measurement)資源構成が設定できる。
【0196】
上位階層シグナリングを通じて各CSI-IM資源構成のための以下のようなパラメータが設定できる。
【0197】
- ZP CSI-RS構成(表3及び表4参照)
【0198】
- ZP CSI RSサブフレーム構成(I_CSI-RS)(表5参照)
【0199】
CSI-IM資源構成は設定されたZP CSI-RS資源構成のうちのいずれか1つと同一である。
【0200】
サービングセルの同一なサブフレーム内のCSI-IM資源とPMCHが同時に設定されない。
【0201】
サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)
【0202】
SRSは、主に上向きリンクの周波数-選択的スケジューリングを行うためにチャネル品質測定に使用され、上向きリンクデータ及び/又は制御情報の送信と関連しない。しかし、これに限定されず、SRSは、電力制御の向上または最近にスケジュールされていない端末等の様々なスタート-アップ(start-up)機能を支援するための様々な他の目的のために使用されることができる。スタート-アップ機能の一例に、初期の変調及び符号化方式(MCS:Modulation and Coding Scheme)、データ送信のための初期の電力制御、タイミング前進(timing advance)及び周波数半-選択的(semi-selective)スケジューリングが含まれ得る。このとき、周波数半-選択的スケジューリングは、サブフレームの1番目のスロットに選択的に周波数資源を割り当て、2番目のスロットでは、他の周波数で擬似ランダム(pseudo-randomly)に跳躍して周波数資源を割り当てるスケジューリングをいう。
【0203】
また、SRSは、上向きリンクと下向きリンクとの間の無線チャネルが相互的(reciprocal)な仮定下に、下向きリンクチャネル品質を測定するために使用されることができる。このような仮定は、上向きリンクと下向きリンクとが同じ周波数スペクトルを共有し、時間領域では、分離されたとき分割デュプレックス(TDD:Time Division Duplex)システムで特に有効である。
【0204】
セル内でいずれかの端末によって送信されるSRSのサブフレームは、セル-特定放送信号によって表すことができる。4ビットセル-特定「srsSubframeConfiguration」パラメータは、SRSが各無線フレームを介して送信され得る15つの可能なサブフレームの配列を表す。このような配列によって、運用シナリオ(deployment scenario)にしたがってSRSオーバーヘッド(overhead)の調整に対する流動性を提供するようになる。
【0205】
このうち、16番目の配列は、セル内で完全にSRSのスイッチをオフ(OFF)し、これは、主に高速端末をサービングするサービングセルに適合する。
【0206】
図9は、本発明が適用され得る無線通信システムにおけるサウンディング参照信号シンボルを含む上向きリンクサブフレームを例示する。
【0207】
図9に示すように、SRSは、配列されたサブフレーム上で常に最後のSC-FDMAシンボルを介して送信される。したがって、SRSとDMRSは、他のSC-FDMAシンボルに位置するようになる。
【0208】
PUSCHデータ送信は、SRS送信のための特定のSC-FDMAシンボルでは許容されず、結果的に、サウンディング(sounding)オーバーヘッドが最も高い場合、すなわち、全てのサブフレームにSRSシンボルが含まれる場合でも、サウンディングオーバーヘッドは約7%を超過しない。
【0209】
各SRSシンボルは、与えられた時間単位と周波数帯域に関する基本シーケンス(ランダムシーケンスまたはZadoff-Ch(ZC)に基づいたシーケンスセット)によって生成され、同一セル内の全ての端末は、同じ基本シーケンスを使用する。このとき、同じ周波数帯域と同一の時間で同一セル内の複数の端末からのSRS送信は、基本シーケンスの互いに異なる循環移動(cyclic shift)により直交(orthogonal)されて互いに区別される。
【0210】
それぞれのセル毎に互いに異なる基本シーケンスが割り当てられることによって互いに異なるセルからのSRSシーケンスが区別され得るが、互いに異なる基本シーケンス間に直交性は保障されない。
【0211】
さらに多い通信機器が、さらに大きい通信容量を要求することにより、既存の無線アクセス技術(RAT:Radio Access Technology)に比べて向上した移動広帯域(mobile broadband)通信に対する必要性が台頭されている。また、複数の機器及び事物を連結して、いつ、どこでも様々なサービスを提供するマッシブ(massive)MTC(Machine Type Communications)も次世代通信で考慮される主要イッシューのうちの1つである。さらに、信頼性(reliability)及びレイテンシ(latency)に敏感なサービス/UEを考慮した通信システムデザインが議論されている。
【0212】
このように進歩した移動広帯域通信(enhanced mobile broadband communication)、massive MTC、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代RATの導入が議論されており、本発明では、都合上、当該技術を新しいRAT(new RAT)と称する。
【0213】
自己完結(Self-contained)サブフレーム構造
【0214】
図10は、本発明が適用され得る無線通信システムで自己完結(Self-contained)サブフレーム構造を例示する図である。
【0215】
TDDシステムでデータ送信レイテンシ(latency)を最小化するために、第五世代(5G:5 generation) new RATでは、図10のような自己完結(self-contained)サブフレーム構造を考慮している。
【0216】
図10においてハッチングされた領域(シンボルインデックス0)は、下向きリンク(DL)制御領域を示し、黒色部分(シンボルインデックス13)は、上向きリンク(UL)制御領域を示す。陰影表示がない領域は、DLデータ送信のために使用されることができ、または、ULデータ送信のために使用されることもできる。このような構造の特徴は、1個のサブフレーム内でDL送信とUL送信とが順次進行されて、サブフレーム内でDLデータが送信され、UL ACK/NACKも受信されることができる。結果的に、データ送信エラー発生時にデータ再送信までかかる時間を減らすようになり、これによって最終データ伝達のlatencyを最小化できる。
【0217】
このようなself-containedサブフレーム構造において基地局とUEが送信モードから受信モードへの切り換え過程または受信モードから送信モードへの切り換え過程のための時間ギャップ(time gap)が必要である。このために、self-containedサブフレーム構造でDLからULに切り換えられる時点の一部OFDMシンボルがガード区間(GP:guard period)に設定されるようになる。
【0218】
アナログビームフォーミング(Analog beamforming)
【0219】
ミリメートル波(Millimeter Wave、mmW)では、波長が短くなり、同一面積に複数個のアンテナ要素(antenna element)の設置が可能である。すなわち、30GHz帯域で波長は1cmであって、4×4(4by4)cmのパネル(panel)に0.5ラムダ(lambda)(すなわち、波長)間隔で2-次元配列形態で合計64(8×8)のantenna element設置が可能である。したがって、mmWでは、複数個のantenna elementを使用してビームフォーミング(BF:beamforming)利得を高めてカバレッジを増加させたり、収率(throughput)を高めようとする。
【0220】
この場合、antenna element別に送信パワー及び位相調節が可能なようにトランシーバユニット(TXRU:Transceiver Unit)を有すると、周波数資源別に独立的なビームフォーミングが可能である。しかし、100余個のantenna elementの全てにTXRUを設置するには、価格の側面で実効性が落ちるという問題を有するようになる。したがって、1つのTXRUに複数個のantenna elementをマッピングし、アナログ位相シフタ(analog phase shifter)でビーム(beam)の方向を調節する方式が考慮されている。このようなanalog BF方式は、全帯域において1つのbeam方向だけを作ることができ、周波数選択的BFができないという短所がある。
【0221】
デジタル(Digital)BFとanalog BFの中間形態として、Q個のantenna elementより少ない個数であるB個のTXRUを有するハイブリッドビームフォーミング(hybrid BF)を考慮できる。この場合、B個のTXRUとQ個のantenna elementの連結方式によって差はあるが、同時に送信できるbeamの方向は、B個以下に制限されるようになる。
【0222】
以下、図面を参照してTXRUとantenna elementとの連結方式の代表的な一例を説明する。
【0223】
図11は、本発明が適用され得る無線通信システムにおけるトランシーバユニットモデルを例示する。
【0224】
TXRU仮想化(virtualization)モデルは、TXRUの出力信号とantenna elementsの出力信号との関係を表す。antenna elementとTXRUとの相関関係によって図11(a)のように、TXRU仮想化(virtualization)モデルオプション-1:サブ-配列分割モデル(sub-array partition model)と、図11(b)のように、TXRU仮想化モデルオプション-2:全域連結(full-connection)モデルとに区分されることができる。
【0225】
図11(a)に示すように、サブ-配列分割モデル(sub-array partition model)の場合、antenna elementは、多重のアンテナ要素グループに分割され、各TXRUは、グループのうち、1つと連結される。この場合、antenna elementは、1つのTXRUにのみ連結される。
【0226】
図11(b)に示すように、全域連結(full-connection)モデルの場合、多重のTXRUの信号が結合されて、単一のアンテナ要素(または、アンテナ要素の配列)に伝達される。すなわち、TXRUが全てのアンテナelementに連結された方式を表す。この場合、アンテナelementは、全てのTXRUに連結される。
【0227】
図11においてqは、1つの列(column)内のM個の同じ偏波(co-polarized)を有するアンテナ要素等の送信信号ベクトルである。wは、広帯域TXRU仮想化加重値ベクトル(wideband TXRU virtualization weight vector)であり、Wは、アナログ位相シフタ(analog phase shifter)によりかけられる位相ベクトルを表す。すなわち、Wによりanalog beamformingの方向が決定される。xは、M_TXRU個のTXRUの信号ベクトルである。
【0228】
ここで、アンテナポートとTXRUとのマッピングは、一対一(1-to-1)または一対多(1-to-many)でありうる。
【0229】
図11においてTXRUとアンテナ要素との間のマッピング(TXRU-to-element mapping)は、1つの例示を表すだけであり、本発明がこれに限定されるものではなく、ハードウェア観点でこの他に、様々な形態で実現されることができるTXRUとアンテナ要素との間のマッピングにも本発明が同様に適用され得る。
【0230】
チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)フィードバック
【0231】
3GPP LTE/LTE-Aシステムでは、ユーザ機器(UE)がチャネル状態情報(CSI)を基地局(BSまたはeNB)に報告するように定義された。
【0232】
CSIは、UEとアンテナポートとの間に形成される無線チャネル(あるいは、リンクともいう)の品質を表すことができる情報を通称する。例えば、ランク指示子(RI:Rank Indicator)、プリコーディング行列指示子(PMI:Precoding Matrix Indicator)、チャネル品質指示子(CQI:Channel Quality Indicator)などがこれに該当する。
【0233】
ここで、RIは、チャネルのランク(rank)情報を表し、これは、UEが同一時間-周波数資源を介して受信するストリームの個数を意味する。この値は、チャネルの長い周期(long term)フェーディング(fading)により従属されて決定されるので、PMI、CQIより一般的により長い周期にてUEからBSにフィードバックされる。PMIは、チャネル空間特性を反映した値であり、信号対干渉雑音比(SINR:Signal-to-Interference-plus-Noise Ratio)などのメトリック(metric)を基準にUEが選好するプリコーディングインデックスを表す。CQIは、チャネルの強さを表す値であり、一般的に、BSがPMIを用いたときに得られる受信SINRを意味する。
【0234】
3GPP LTE/LTE-Aシステムにおいて基地局は、複数個のCSIプロセス(process)をUEに設定し、各プロセスに対するCSIを報告されることができる。ここで、CSIプロセスは、基地局からの信号品質測定のためのCSI-RSと干渉測定のためのCSI-干渉測定(CSI-IM:CSI-Interference Measurement)資源で構成される。
【0235】
参照信号(RS:Reference Signal)仮想化(virtualization)
【0236】
mmWでanalog beamformingによって1つの時点に1つのanalog beam方向のみにPDSCH送信されることができる。この場合、当該方向にある一部少数のUEにのみ基地局からデータ送信が可能なようになる。したがって、必要に応じてアンテナポート別にanalog beam方向を異なるように設定することにより、いくつかのanalog beam方向にある複数のUEに同時にデータ送信が行われ得る。
【0237】
図12は、本発明が適用され得る無線通信システムにおいて、トランシーバユニット別サービス領域を例示する図である。
【0238】
図12では、256 antenna elementを4等分して4個のsub-arrayを形成し、先の図11のように、sub-arrayにTXRUを連結した構造を例に挙げて説明する。
【0239】
各sub-arrayが2-次元(dimension)配列形態で合計64(8×8)のantenna elementが構成されれば、特定analog beamformingにより15度の水平角領域と15度の垂直角領域に該当する地域をカバーできる。すなわち、基地局がサービスすべき地域を複数個の領域に分けて、1回に1つずつサービスするようになる。
【0240】
以下の説明においてCSI-RSアンテナポート(antenna port)とTXRUは、一対一(1-to-1)マッピングされたと仮定する。したがって、antenna portとTXRUとは、以下の説明において同じ意味を有する。
【0241】
図12(a)のように、全てのTXRU(アンテナポート、sub-array)(すなわち、TXRU0、1、2、3)が同一analog beamforming方向(すなわち、領域1(region1))を有すれば、より高い分解能(resolution)を有するdigital beamを形成して、当該地域の収率(throughput)を増加させることができる。また、当該地域に送信データのランク(rank)を増加させて当該地域のthroughputを増加させることができる。
【0242】
図12(b)及び図12(c)のように、各TXRU(アンテナポート、sub-array)(すなわち、ポート(port)0、1、2、3)が異なるanalog beamforming方向(すなわち、region1またはregion2)を有すれば、より広い領域に分布されたUEに当該サブフレーム(SF:subframe)で同時にデータ送信が可能となる。
【0243】
図12(b)及び図12(c)の例示のように、4個のアンテナポートのうち、2個は、領域1にあるUE1にPDSCH送信のために使用され、残りの2個は、領域2にあるUE2にPDSCH送信のために使用されることができる。
【0244】
特に、図12(b)では、UE1に送信されるPDSCH1とUE2に送信されるPDSCH2とが空間分割多重化(SDM:Spatial Division Multiplexing)された例示を示す。これと異なり、図12(c)のように、UE1に送信されるPDSCH1とUE2に送信されるPDSCH2とが周波数分割多重化(FDM:Frequency Division Multiplexing)されて送信されることもできる。
【0245】
全てのアンテナポートを使用して1つの領域をサービスする方式とアンテナポートを分けていくつかの領域を同時にサービスする方式のうち、セル収率(cell throughput)を最大化するために、UEにサービスするランク(rank)、そして変調及びコーディング技法(MCS:Modulation and Coding Scheme)によって選好される方式が変わり得る。また、各UEに送信するデータの量によって選好される方式が変わり得る。
【0246】
基地局は、全てのアンテナポートを使用して1つの領域をサービスするときに得られるcell throughputまたはスケジューリングマットリック(scheduling metric)を計算し、アンテナポートを分けて2つの領域をサービスするときに得られるcell throughputまたはscheduling metricを計算する。基地局は、各方式を介して得られるcell throughputまたはscheduling metricを比較して最終送信方式を選択できる。結果的に、サブフレーム単位(SF-by-SF)でPDSCH送信に参加するアンテナポートの個数が変動され得る。基地局がアンテナポートの個数によるPDSCHの送信MCSを計算し、スケジューリングアルゴリズムに反映するために、これに適合したUEからのCSIフィードバックが要求される。
【0247】
ビーム参照信号(BRS:Beam Reference Signal)
【0248】
ビーム参照信号(BRS)は、1つまたはそれ以上のアンテナポート(p={0、1、...、7}上で送信されることができる。
【0249】
参照信号シーケンス「r_l(m)」は、下記の数式14のように定義されることができる。
【0250】
【数14】
【0251】
ここで、l=0、1、...、13は、OFDMシンボル番号である。N_RB^max、DLは、最も大きい下向きリンクバンド設定を表し、N_sc^RBの倍数で表現される。N_sc^RBは、周波数ドメインで資源ブロックのサイズを表し、サブキャリアの数で表現される。
【0252】
数式14においてc(i)は、擬似-乱数(pseudo-random)シーケンスとして予め定義されることができる。擬似-乱数シーケンス発生器は、下記の数式15を用いてOFDMシンボル毎の開始の際に初期化されることができる。
【0253】
【数15】
【0254】
ここで、N_ID^cellは、物理階層セル識別子を表す。n_s=floor(l/7)であり、floor(x)は、x以下の最大整数を導出する床関数(floor function)を表す。l’=lmod7であり、modは、モジュロ(modulo)演算を表す。
【0255】
ビーム補正参照信号(BRRS:Beam Refinement Reference Signal)
【0256】
ビーム補正参照信号(BRRS)は、最大8個のアンテナポート(p=600、...、607)上で送信されることができる。BRRSの送信及び受信は、xPDCCH上記の下向きリンク資源割当内でスケジューリングされることができる。
【0257】
参照信号シーケンス「r_l、ns(m)」は、下記の数式16のように定義されることができる。
【0258】
【数16】
【0259】
ここで、n_sは、無線フレーム内のスロット番号である。lは、スロット内のOFDMシンボル番号である。c(i)は、擬似-乱数(pseudo-random)シーケンスとして予め定義されることができる。擬似-乱数シーケンス発生器は、下記の数式17を用いてOFDMシンボル毎の開始の際に初期化されることができる。
【0260】
【数17】
【0261】
ここで、N_ID^BRRSは、RRCシグナリングを介してUEに設定される。
【0262】
下向きリンク位相雑音補償参照信号(DL Phase Noise Compensation Reference Signal)
【0263】
xPDSCHと連関した位相雑音補償参照信号は、DCI内でシグナリングによってアンテナポート(等)p=60及び/又はp=61上で送信されることができる。また、xPDSCHと連関した位相雑音補償参照信号は、xPDSCH送信が当該アンテナポートと連関するときにのみ位相雑音補償のための有効な参照として存在し得る。また、xPDSCHと連関した位相雑音補償参照信号は、当該xPDSCHがマッピングされた物理資源ブロック及びシンボル上でのみ送信されることができる。また、xPDSCHと連関した位相雑音補償参照信号は、xPDSCH割当によって全てのシンボルで同一でありうる。
【0264】
いずれかのアンテナポートp∈{60、61}において、参照信号シーケンス「r(m)」は、下記の数式18のように定義される。
【0265】
【数18】
【0266】
ここで、c(i)は、擬似-乱数(pseudo-random)シーケンスとして予め定義されることができる。擬似-乱数シーケンス発生器は、下記の数式19を用いてサブフレーム毎の開始の際に初期化されることができる。
【0267】
【数19】
【0268】
ここで、n_SCIDは、異なるように特定されない限り、0である。xPDSCH送信において、n_SCIDは、xPDSCH送信と連関したDCIフォーマット内で与えられる。
【0269】
n_ID^(i)(ここで、i=0、1)は、次のように与えられる。n_ID^PCRS、iの値が上位階層により提供されないと、n_ID^(i)は、N_ID^cellと同じである。それとも、n_ID^(i)は、n_ID^PCRS、iと同じである。
【0270】
3GPP RAN1 #86の会議によれば、新しいRAT(NR:New Rat)において、次のような一つまたはそれ以上の送信/受信ポイント(TRP:Transmission Reception Point)内でDL第1階層(L1:Layer 1)/第2階層(L2:Layer 2)ビーム管理(beam management)手順が支援される:
【0271】
i)P-1:P-1は、TRP送信(Tx:Transmission)ビーム/UE受信(Rx:Reception)ビーム(ら)の選択を支援するために、互いに異なるTRP Txビーム上でのUE測定が可能なように使用される。
【0272】
-TRPにおいてビームフォーミング(beamforming)の場合、他のビームのセットからイントラ(intra)/インター(inter)-TRP Txビームスウィップ(sweep)を含む。
【0273】
-UEにおいてビームフォーミング(beamforming)の場合、他のビームのセットからUE Rxビームスウィップを含む。
【0274】
-TRP TxビームとUE Rxビームは、ジョイントリー(jointly)または個別的に決定されることができる。
【0275】
ii)P-2:P-2は、inter/intra-TRP Txビーム(ら)を変更するために、互いに異なるTRP Txビーム上においてUE測定が可能なように使用される。
【0276】
-P-1に比べてビーム補正(beam refinement)のためのビームのより小さなセットが利用されることができる。
【0277】
-P-2は、P-1の特殊なケースに該当できる。
【0278】
iii)P-3:P-3は、UEがbeamformingを利用する場合に、UE Rxビームを変更するために同じTRP Txビーム上でのUE測定が可能なように使用される。
【0279】
-intra-TRP及びinter-TRPビーム管理のために同じ手順が設計されることができる。
【0280】
-UEは、intra-TRPビームなのかinter-TRPビームなのかが分からない。
【0281】
例えば、TRP Tx/UE Rxビーム変更を同時に達成するために、上述のP-2及びP-3手順は、ジョイントリー(jointly)及び/または複数回行われることができる。
【0282】
単一のUEに対して多重のTx/Rxビームペア(pair)の管理が支援されることができる。
【0283】
ビーム管理手順内でさらに他のキャリアから補助情報がUEに伝達されることが論議されることができる。
【0284】
以上の手順は、いかなる周波数バンドにおいても適用されることができる。
【0285】
以上の手順は、TRP当たりの単一/多重ビーム(ら)において利用されることができる。
【0286】
また、3GPP RAN1 #86bisの会議によれば、NRにおいて、次のようなULビーム管理がさらに論議されることができる。
【0287】
-DLビーム管理と類似の手順が定義されることができる。
【0288】
i)U-1:U-1は、UE Txビーム/TRP Rxビーム(ら)の選択を支援するために、互いに異なるUE Txビーム上でのTRP測定を可能なように使用される。
【0289】
-これは、すべての場合に必需的に利用されなくても良い。
【0290】
ii)U-2:U-2は、inter/intra-TRP Rxビーム(ら)を変更/選択するために、互いに異なるTRP Rxビーム上においてTRP測定が可能なように使用される。
【0291】
iii)U-3:U-3は、UEがbeamformingを利用する場合にUE Txビームを変更するために、同じTRP Rxビーム上でのTRP測定が可能なように使用される。
【0292】
Tx/Rxビーム相関(correspondence)と関連した情報の指示が支援されることができる。
【0293】
ULビーム管理の議論は、次を基盤とする:物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)、復調参照信号(DM-RS:Demodulation Reference Signal)(ただし、他のチャネル、参照信号(RS:Reference Signal)ガ排除されるものではない。)
【0294】
次の通り、Tx/Rxビーム相関(correspondence)を考慮してULビーム管理手順が論議される必要がある。
【0295】
-TRPとUEともTx/Rxビーム相関(correspondence)を有する場合
【0296】
-TRPは、Tx/Rxビーム相関(correspondence)を有さなく、そして/またはUEは、Tx/Rxビーム相関(correspondence)を有さない場合
【0297】
また、NRにおいて、UL電力制御(PC:Power control)設計のために、次のような側面が考慮されなければならない。
【0298】
-経路損失推定(path loss estimate)のためのLTEのようなセル-特定参照信号がない
【0299】
-ビーム-基盤送信/受信
【0300】
-eNB/UEにおいてアナログ(analog)ビームフォーミング
【0301】
-多重-ビーム/多重-ストリーム(stream)送信
【0302】
-多重ヌメロロジー(multiple numerologies)
【0303】
-inter-TRP情報交換
【0304】
-動的TDDは、後に論議されることができ、他の側面が排除されるものではない。
【0305】
また、開始点として次のようなUL PCの設計が論議される:
【0306】
-フレームワークとしてLTE内で小さな(fractional)電力制御
【0307】
-経路損失測定(path loss measurement)のためのDL RS、例えば、多重のビームシナリオまたは単一-ビームシナリオのためのDLビーム管理P-1、P-2及びP-3においてRS
【0308】
-UL制御及びデータチャネルのための個別的なPCセッティング
【0309】
UL PCのために、ヌメロロジー-特定の(numerology-specific)パラメータセッティングと多重-ビーム/多重-ストリームULのための個別的なPCセッティングは、後に論議されることができる。
【0310】
また、3GPP RAN1 #87の会議によれば、NRにおいて、少なくともターゲッティング(targeting)進歩したモバイルブロードバンド(eMBB:enhanced Mobile BroadBand)におけるNR-PUSCHにおいて、
【0311】
-経路損失推定に基づいて開-ループ(open-loop)電力制御が支援される。このとき、経路損失は、測定のためのDL RSを利用して推定される。また、小さな(fractional)電力制御が支援される。どんな測定のためにDL RS(ら)が利用されるか(このRSはビームフォーミングされることができる)は、後に論議されることができる。
【0312】
-ネットワーク(NW:network)シグナリングに基づいて閉-ループ(closed-loop)電力制御が支援される。このとき、動的UL電力調整(adjustment)が考慮される。
【0313】
追加的に次が論議されることができる:
【0314】
-ヌメロロジー(numerology)特定の電力制御、例えば、ヌメロロジー(numerology)特定電力制御パラメータ
【0315】
-ビーム特定電力制御パラメータ
【0316】
-他のRS及び物理チャネルのための電力制御
【0317】
-支援される場合、承認に自由な(grant free)PUSCHのための電力制御
【0318】
-レイヤー(グループ)別電力制御
【0319】
また、NRにおいて、CSI-RSは、DL Txビームスイーピング(sweeping)及びUE Rxビームスイーピング(sweeping)を支援する。このとき、CSI-RSは、P-1、P-2、P-3において使用されることができる。
【0320】
NR CSI-RSは、次のようなマッピング構造を支援する:
【0321】
-N_P CSI-RSポート(ら)が(サブ)時間単位別にマッピングされることができる。
【0322】
-(サブ)時間単位にわたって、同じCSI-RSアンテナポートがマッピングされることができる。
【0323】
-N_Pの値は、後に論議される。
【0324】
-ここで、「時間単位」は、設定された/参照ヌメロロジー(numerology)内でn>=1OFDMシンボルを意味し、n値は、後に論議される。連続的なまたは不連続的なOFDMシンボルで時間単位が構成されるかが後に論議される。
【0325】
-ポート多重化方法(例えば、FDM、TDM、CDM、ある組み合わせ)は、後に論議される。
【0326】
-各時間単位は、サブ-時間単位に分割されることができる。
【0327】
-分割方法(例えば、TDM、IFDMA(interleaved FDMA)、参照OFDMシンボル長(サブキャリア間隔)と/より同じ/小さなOFDMシンボル長(すなわち、より長いサブキャリア間隔(spacing))を有するOFDMシンボル-レベル分割、他の方法が排除されることではない)は後に論議される。
【0328】
-このマッピング構造は、多重パネル(panel)/Txチェーン(chain)を支援するために使用されることができる。
【0329】
-Tx及びRxビームスイーピング(sweeping)のためのCSI-RSのマッピングオプションは、次の通りである。
【0330】
i)オプション1:各時間単位内のサブ-時間単位にわたってTxビーム(ら)が同一である。互いに異なる時間単位の間にTxビーム(ら)は互いに異なる。
【0331】
ii)オプション2:各時間単位内のサブ-時間単位にわたってTxビーム(ら)が互いに異なる。時間単位にわたってTxビーム(ら)は同一である。
【0332】
iii)上記のオプション1とオプション2との組み合わせ:
【0333】
一つの時間単位内で、Txビーム(ら)はサブ-時間単位にわたって同一である。
【0334】
さらに他の時間単位内で、Txビーム(ら)は、サブ-時間単位の間に互いに異なる
【0335】
ここで、例えば、個数及び周期側面において互いに異なる時間単位の組み合わせは後に論議される。
【0336】
Txスイーピング(sweeping)またはRxスイーピング(sweeping)のみが可能でありえ、他のオプションも排除されない。
【0337】
上述のマッピング構造が一つまたは多重のCSI-RS資源構成で設定されるかどうかは後に論議される。
【0338】
上向きリンク送受信方法
【0339】
本特許において述べている基地局の名称は、遠隔無線ヘッド(RRH:remote radio head)、eNB(またはgNB)、送信ポイント(TP:transmission point)、受信ポイント(RP:reception point)、送信/受信ポイント(TRP:transmission/reception point)、中継器(relay)などを含む包括的な用語として使用される。以下では、説明の便宜のために、3GPP LTE及び/または新しいRAT(NR:New RAT)システムに基づいて提案方式を説明する。しかしながら、提案方式が適用されるシステムの範囲は、この他に他のシステム(例えば、UTRA等)にも拡張可能である。
【0340】
以下、NRにおいてUL送信電力制御方法について説明する。
【0341】
NRシステム設計において、OFDM基盤UL送信及び単一シンボルUL制御チャネルのようなULでの新しい特徴を導入することが考慮されている。本発明では、経路損失補償(pathloss compensation)、電力オフセット(power offset)、送信電力制御(TPC:Transmit Power Control)命令(TPC command)、及び追加的な特徴のような基本的な構成要素を含んだNRでのUL電力制御手順について考慮しなければならない方法を提案する。
【0342】
-UL電力制御のための基本的なパラメータ
【0343】
1-1)経路損失補償(Pathloss compensation)
【0344】
現在LTEシステム内のUL電力制御によれば、2通りのタイプの経路損失補償が考慮される;一つは、全体(full)経路損失補償で、残りの一つは、部分的な(factional)経路損失補償である。
【0345】
NRシステムにおいて、UEは、特定タイプのDL RS(例えば、同期信号、CSI-RS等)を利用して、UEが参照信号受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)を測定し、UEが測定したRSRP(上位階層でフィルタリングされた)を利用して、UEとそれと関連したeNBとの間の経路損失を導き出す。
【0346】
UEからUL送信電力は、推定された経路損失を考慮することによって、全体的にまたは部分的に補償されることができる。
【0347】
まず、全体的な経路損失補償は、セル-境界(cell-edge)UEに対する公正性(fairness)を最大化できる。換言すれば、gNB(すなわち、基地局)でcell-edge UEから受信された電力は、セル-中心(cell-center)UEからの受信された電力と比較(comparable)されることができる。
【0348】
これに対し、部分的な(factional)経路損失補償が使用されると、gNBでcell-center UEから受信された電力は、cell-edge UEから受信された電力よりはるかに大きくありうる。cell-edge UEの経路損失は、cell-edge UEから受信された電力が適切に制御されうるように、電力パラメータまたはオフセットを調整することによって補償されることができる。ただし、cell-center UEから受信された電力は、一般的に既に充分の受信電力の量によって余剰(redundant)できる。
【0349】
ULデータチャネル送信の場合、そういう余剰(redundant)電力は、より高い変調及びコーディング技法(MCS:Modulation and Coding Scheme)レベルを適用することによって、スペクトル効率性(spectral efficiency)を向上させるために使用されることができる(例えば、cell-center UEは、同じ送信ブロック(TB:Transport Block)の大きさに対してより少ない数の物理資源ブロック(PRB:Physical Resource Block)を利用できる)。反面、固定された資源量を利用したUL制御チャネル送信の場合、上向きリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)(ペイロード)の大きさがUE位置またはチャネル状態に依存しないから、スペクトル効率性(spectral efficiency)を向上させるために、どのようにそういう余剰(redundant)電力を利用するかが明確でない。したがって、UL制御チャネルの電力制御のための全体補償を考慮することが好ましい。
【0350】
また、ULデータチャネル送信のための部分的な(fractional)経路損失補償の場合、cell-center UEとcell-edge UEとの間の受信された電力の差は、部分的な(fractional)経路損失補償認知の値を利用することによって調整されることができ、この値は、セル半径と目標性能によって相異なることができる。
【0351】
したがって、UL制御チャネル(例えば、PUCCH等)の電力制御のために、全体(full)経路損失補償を考慮することが好ましい。
【0352】
1-2)データ率(data rate)に基づいた電力オフセット(power offset)
【0353】
一般に、高いdata rateを支援するために、さらに高い送信電力が要求されることが予想される。しかしながら、ULデータチャネルの電力制御のために、data rateに依存して部分的な経路損失補償(fractional pathloss compensation)及び電力オフセット(すなわち、LTE標準においてDelta_TFと表記)を同時に全部利用することは非効率的でありうる。また、現在LTEにおいて、このような電力オフセットのタイプは、2より大きなランクに対して支援されない。したがって、data rateに依存してセッティングされた電力オフセット無しで、NRでは部分的な経路損失補償(fractional pathloss compensation)を支援することを考慮する必要がある。
【0354】
ULデータチャネル(例えば、PUSCH等)の電力制御のために、data rateに依存してセッティングされた電力オフセット無しで、NRでは部分的な経路損失補償(fractional pathloss compensation)のみを支援することを考慮する必要がある。
【0355】
1-3)TPC命令(TPC command)
【0356】
TPC命令は、速いフェージング(fast fading)によるチャネル変化(channel variations)を補償するために使用されることができる。現在LTEと関連して、PUSCH(またはSRS)電力は、ULグラント(grant) DCI内でシグナリングされたTPC命令により調整されることができることに対し、PUCCH電力は、DL承認(assignment)DCI内でシグナリングされたTPC命令により調整されることができる。その上、半-静的スケジューリング(SPS:Semi-Persistent Scheduling)、周期的なCSIまたはSRSのような関連したDCIのないUL送信において、DCIフォーマット3/3Aを利用することによって、TPC命令が特定UEグループにシグナリングされることができる。UL送信電力のアップデートのために、2通りのタイプのTPC手順が存在する;一つは、累積的な(accumulative)TPCで、残りの一つは、絶対的な(absolute)TPCである。accumulative TPCは、TPC値の相対的に小さな単位大きさを利用することによって、UE送信電力の精巧な-調整(fine-tuning)に適している。反面、absolute TPCは、TPC値の相対的に大きな単位大きさを利用して、一度にUE送信電力を高める(boost)ために有用でありうる。
【0357】
経路損失補償の側面から見ると、セル配置(cell deployment)、UL物理チャネルタイプ(例えば、制御またはデータ)及び無線チャネル状況を考慮して、NRでUL電力制御手順の設計のために経路損失、電力オフセット、TPC命令の側面を検討することが好ましい。
【0358】
-NRにおける電力制御のための追加的な特徴
【0359】
1-4)ビームフォーミング動作(Beamforming operation)
【0360】
NR設計において、特に、高い周波数帯域(例えば、6GHz超過)において、アナログ(またはハイブリッド(hybrid))ビームフォーミング基盤動作の導入を考慮する必要がありうる。互いに異なる領域(またはビーム方向)に位置したUEをサービスするために、アナログビームフォーミングと共に、gNB TX/RXビームスイーピング(sweeping)(例えば、互いに異なるgNB TX/RXビーム間のTDM))がDL共通シグナル、同期信号(例えば、LTE内でPSS/SSS)またはブロードキャストシステム情報(例えば、LTEで物理放送チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel))のような情報の送信のためにだけでなく、DL/UL制御及びデータチャネルの送信のためにも求められることができる。
【0361】
UL性能のために求められる電力がUEのビーム別に相異なるから、UEの互いに異なるビーム間の電力制御パラメータの差分(differentiation)を考慮する必要がありうる。
【0362】
しかしながら、特にaccumulative TPC手順において、ビーム変更またはスイッチング(switching)と無関係に、ビーム別に電力制御(PC:Power control)パラメータの区分が共通したTPC累積プロセスと比較して優先できるかどうかは追加議論が必要である。そういうビーム変更が互いに異なるTRPに発生しない限り、既に安定化した(stabilized)送信電力レベルができる限り維持されることが好ましいという点を考慮する時、後者はサービングビームがビーム管理手順により変更されても、TPC累積プロセスはリセットされないことを意味する。
【0363】
高い信頼度(reliability)を要求する目標とするサービス(例えば、URLLC(Ultra-Reliable and Low-Latency)及び進歩したV2X(eV2X:enhanced Vehicle-to-Everything))に対して、ビーム変更/スイッチングによる潜在的な電力制御ミスマッチ(mismatch)を緩和するために、同じTRP内でビーム変更またはスイッチングが発生するごとに、TPC累積プロセス上に適用される設定可能な(configurable)追加的な電力オフセットが存在できる。また、HARQ性能を向上させるために、再送信ケースに適用されることもでき、これはgNBにより提供される次のような上位階層設定が必要である。
【0364】
accumulative TPC手順において、高い信頼性(reliability)を要求する目標とするサービス(例えば、URLLC及びeV2X)によって、同じTRP内でビーム変更またはスイッチングが発生するごとに、共通TPC累積プロセスに適用される設定可能な(configurable)追加的な電力オフセットが考慮される必要がある。
【0365】
これと関連して、本発明の提案事項をより具体的に述べると、上述の述べられた3GPP RAN1 #87会議のUL PC関連内容のうち、「ビーム特定電力制御パラメータ(Beam specific power control parameters)」と関連して、次のようなイッシューが考慮されなければならない。
【0366】
-(端末がUL送信時)送信信号がターゲットとする受信ポイント(例えば、基地局)は同じであるものの(特定ビーム管理(beam management)によって)、該当受信ポイントのRxビームが変わった場合(そして/または送信者(例えば、端末)のTxビームが変わった場合)に送信信号の電力制御(TPC:Transmit Power Control)をどのように行うかイッシューが考慮されなければならない。
【0367】
これに対する解決策として、一つ方法は、特定ビーム別TPCチェーン(chain)/プロセス(process)/パラメータ(parameter)(ら)が独立的に設定されることができる。これにより、ビーム別独立的な電力制御が適用されうるようにすることができる。これは、送/受信ビーム方向が変化する場合、受信干渉環境が変化する等の理由で最適の送信電力レベルが変わることができるためである。
【0368】
ところが、このように独立的に電力制御を行うことが常に最適の動作を保障することができない。受信ポイント自体が変わったことではなく、同じ送/受信ポイントに対して適用したTx/Rxビームだけが変わったことであるので、急激なTPC変化を適用することより、TPC累積など既存に維持していた(安定化していた)PCをできる限りそのまま維持することが性能側面においてより有利でありうる。
【0369】
ただし、ビーム変更/スイッチング(beam change/switching)に応じる最適の電力制御は多少変わることができるから、これを考慮して信頼性(reliability)を高めるために、下記の提案技術のうち、少なくとも一つの技術が適用されることができる:
【0370】
-以上説明したように、同一TRPに対してはbeam change/switchingに応じるTPCプロセスを初期化しないようにする。
【0371】
このとき、端末が同一TRPであるかどうかを認識するようにする方法の一例として、前記「(サブ-)時間単位」形態などで設定されるCSI-RSに基づいてbeam change/switchingが発生した場合」がその条件になることができる。すなわち、前記の「(サブ-)時間単位」形態などで設定されるCSI-RSに基づいてbeam change/switchingが発生した場合」の条件が満たされると、同じTRPと認識されることができる。例えば、該当RSは、特定beam management用途として設定されるか、そして/または単一CSI-RS資源設定内でまたは複数のCSI-RS設定であるが、これらの間の特定グループが設定される等(すなわち、同じTRP特性であることが分かるように設定される場合等)暗黙的に(または明示的に)同じTRPと認識されることができる。
【0372】
例えば、前記「TPCプロセスを初期化しない(すなわち、TPC累積を共有するそして/または同一UL PCプロセスに従う)」前記該当DL RS(例えば、CSI-RS)/SS(ら)の特定グループが暗黙的に設定される条件として、これは同じTx電力値及び/または前記open-loop P0値を同様に設定されたRS/SS(ら)が同一グループになるように決まる規則が定義/設定されることができる。そして、このグループ内でbeam change/switchingされる時には、TPC累積が継承/共有されることができる(例えば、同じUL PCプロセスでありうる)。
【0373】
このとき、明示的指示の場合、同一TRPであるかどうかを識別できる特定QCL(QuasiCo-Located)シグナリングなどが明示的に端末に指示されることができる。例えば、上記の目的の特定RS/SS(ら)が同一グループになるようにする特定明示的な設定/シグナリングが提供されることによって、このグループ内でbeam change/switchingされる時には、TPC累積が継承/共有されることができる(例えば、同じUL PCプロセスでありうる)。
【0374】
追加的に、このような同一TRP内にbeam change/switchingが発生した場合に、(一回性で)電力制御プロセスに追加する特定電力オフセット値(例えば、P_offset_beam)がRRC設定(及び/または媒体接続制御(MAC:Medium Access Control)制御要素(CE:Control Element)等、第2階層(L2:Layer2)レベル設定及び/またはDCIなど、第1階層(L1:Layer 1)レベル設定)されることができる。すなわち、TPC累積の場合、beam change/switchingが発生すると、現在の電力値に電力オフセット値(例えば、P_offset_beam)を加えることができる。これは信頼性(Reliability)を高めるためである。
【0375】
このような電力オフセット値は、特定サービス別に(例えば、V2X、URLLC、eMBB,...,または各サービスに対応できる特定L1パラメータ、例えば、RNTI(Radio Network Temporary Identifier)別に)相異なるように/独立的にRRC設定(及び/またはMAC CEなどL2レベル設定及び/またはDCIなどL1レベル設定)されることができる。
【0376】
先の説明において「ビーム変更/スイッチング(beam change/switching)」という表現で説明された部分は、特に「ビーム変更(beam change)」と「ビームスイッチング(beam switching)」の動作が区別されることができる。
【0377】
例えば、Beam changeは、単一サービングビームだけが設定され、サービングビーム変更が発生する場合を意味できる。そして、beam switchingは、多重サービングビームが設定され、動的なビームスイッチングされる場合を意味できる。例えば、特定(時間-ドメイン)パターンにより定義/設定されるビームサイクリング基盤(半(semi)-)OL送信)。
【0378】
Beam changeの場合に、ビーム変更命令が端末にどのように伝達されるかが優先的に考慮されなければならない。より特徴的に、仮にビーム変更命令がL1シグナル(例えば、DCI)またはL2シグナル(例えば、MAC CE)に伝達されると、該当メッセージ内の大きな範囲(large range)/高いレゾリューション(high resolution)の前記電力オフセット値が伝達されることができる。
【0379】
また、ビームスイッチング命令もL1シグナル(例えば、DCI)またはL2シグナル(例えば、MAC CE)で端末に伝達されることができる。該当メッセージ内の前記(別途の)特定電力オフセット値(ら)を伝達することによって、これをいつ適用しなければならないのかの情報も暗黙的にまたは明示的に指示されることができる。例えば、ビームスイッチング/サイクリングのスイッチング周期性関連情報が共に設定されるか、または別に設定される時、特定ビームスイッチングが発生するごとに、このような電力オフセット値(ら)を適用するように設定されることができる。例えば、2回ずつ同じビーム送信後にスイッチングされるパターンであれば、スイッチングされ送信する第1番目の送信時においてのみ前記電力オフセット値を適用し、第2番目の送信時には適用しない等の動作として設定されることができる。
【0380】
そして/またビーム変更命令(及び/またはビームスイッチング命令)伝達時に以前TPC累積値を継承するか、それともリセットするかに対する指示も端末に共に伝達されることができる。例えば、このような指示が該当L1及び/またはL2命令メッセージ内に含まれることができる。
【0381】
万が一、基地局から以前TPC累積値を継承するように指示されると、(共に同伴して送信される)特定閉ループ(closed-loop)TPCフィールドで指示するTPC値(例えば、+XdB、または0dB、または-Y dB,...)が現在TPC累積値に累積して適用されることができる(また、ここに前記電力オフセット値が(一回性またはビームスイッチングの場合、ビームが変更するごとに)追加に合算されることもできる)。
【0382】
万が一、基地局から以前TPC累積値をリセットするように指示されると、(共に同伴して送信される)特定閉ループ(closed-loop)TPCフィールドで指示するTPC値(例えば、+X dB、または0dB、または-Y dB,...)が新しく初期化された(リセットされた)PCプロセス上の初期TPC累積された値として適用されることができる(例えば、OLPC成分を計算した後に、ここに新しく初期TPC累積された値として適用されることができる)(また、ここに前記電力オフセット値が(一回性またはビームスイッチングの場合、ビームが変更するごとに)追加合算されることもできる)。
【0383】
また、close-loop PCのために、SRSの送信が必須でありえ、このとき、SRS送信時点とbeam change/switching命令伝達時点間の関係も明確に規定される必要がある。例えば、ビーム1からビーム2にビーム変更(またはスイッチング)が行われる場合、ビーム2方向に対するSRSをビーム変更以後に送信することが一般的でありうるが、ビーム変更以前にビーム2方向に対するSRSを送信させうるように動作を定義/設定することによって、さらに正確なPCが行われうるようにすることができる。このために、非周期的な(aperiodic)SRSトリガーリング(例えば、L1メッセージを介して)時に端末がどんなビームで送信をするようにするのかを端末に明示的に指示できる。または、事前に(別途に)設定する特定予め定義された「SRSビームセット」に対して、複数のSRS送信を一度に多発的に行うようにする動作が設定されることができる。例えば、SRS送信の対象になることができる候補ビームがビーム1、ビーム2,...,ビーム4に定義/設定されている状況で、前記「SRSビームセット」がこの4通りのビームを全部含むこともでき、例えば{ビーム2、ビーム3}だけを含むように設定が提供されることもできる(ここで、このような設定は、以後第3階層(L3:layer3)(例えば、RRC)及び/またはL2(例えば、MAC)及び/またはL1(例えば、DCI)により再-設定されることができる)。このように特定「SRSビームセット」が設定された場合、そして前記特定SRSトリガーリングメッセージが受信された場合、端末は、ビーム2に対するSRS送信とビーム3に対するSRS送信を該当トリガーリングが指示する(またはこれに連動して事前に設定された)SRS資源(ら)に対して全部送信するよう動作できる。
【0384】
追加で、ビーム閉塞(beam blockage)などにより同一TRP Rxビームを維持するものの、UE Txビームだけを変更しなければならない場合に適用するようにする、一種のフォールバックモード電力制御(fallback mode power control)方式が定義/設定されることができる。例えば、ULビームスイーピング(beam sweeping)過程において第2番目の最適のビーム(second best beam)(ペア(pair))に対する別途の/独立的な電力制御パラメータ(ら)が決定/設定/格納された状態で端末が前記特定fallback mode power controlによる特定UL送信(例えば、SRS送信、PUCCH送信、及び/またはPUSCH送信)を開始するように設定されることができる。より具体的例示として、特定UL beam managementにより特定方向の第1番目の最適の送信ビーム(1st best Tx beam)及び/または受信ビーム(Rx beam)(pair)、第2番目の最適の送信ビーム(2nd best Tx beam)及び/または受信ビーム(Rx beam)(pair),...情報が決定され、このような情報が端末から基地局に報告されるか、または基地局から端末に情報が提供されたりした状態を仮定する。まず、端末の特定UL送信(例えば、SRS送信、PUCCH送信、及び/またはPUSCH送信)時、1st best Tx beam及び/またはRx beam(pair)を考慮したビームフォーミングを適用した送/受信が開始されることができる。このとき、このような送信信号に対して受信機(例えば、基地局)での復号が失敗したり(例えば、基地局がNACKをフィードバックする)する等の理由で再送信が発生した場合、前記fallback mode power control及び/または他のビーム(pair)基盤送信を行う動作が定義/設定されることができる。特に、「同期化されたHARQ(synchronous HARQ)」が適用されるシステムなどにおいて、再送信のための別の明細的なスケジューリンググラントが提供されないで、約束したタイムライン(timeline)に沿って再送信を開始するように定義/設定された状況で、n番目の再送信(n=1,2,...)時に適用するようにする特定Tx beam及び/またはRx beam(pair)及び/または特定電力オフセットパラメータ(ら)((再送信別)P_offset_beam値を含む)が事前に特定パターンで定義/設定されて端末に情報が提供されることができ、端末は、これに基づいて該当UL送信を開始するように設定/指示されることができる。
【0385】
さらに具体的に、このとき、前記UL送信の対象がPUCCHであるかPUSCHであるかによって、相異なる方法が適用されることができる。例えば、PUCCHは、基地局が1st best(UL)beam pairに対して合わせたTRP Rx beamに対して、2nd best UE Tx beamを使用した場合の電力制御パラメータ(ら)((再送信別)関連したP_offset_beam値を含む)を(フォールバックとして)使用/適用し、PUSCHは、2nd best UL beam pairに対する電力制御パラメータ(ら)((再送信別)関連したP_offset_beam値を含む)を使用/適用するようにする等で関連した設定が端末に提供され、端末は、これに基づいて該当送信を開始するように動作されることができる。
【0386】
前記フォールバック形態の送信が発生する場合に(例えば、特定n番目の再送信)適用するようにする特定k番目の最適の(best)Tx及び/またはRx beam(pair)は、相対的により広いビーム幅(wide beam width)を有するように設定されることができる。これにより該当フォールバック目的(例えば、第1番目の最適のbeam(pair)に対するエラー発生などに対処するための目的)として設定/適用されることができる。または、このようなフォールバック送信(例えば、n番目の再送信)時には、前記言及された特定「ビームスイッチング」による送信が開始されると動作が事前に設定/限定される方式も適用されることができる。
【0387】
1-5)電力送信周期
【0388】
一般に、ULデータチャネルを介して伝達される情報の量は、UL制御チャネルより大きいと予想される。したがって、ULデータチャネル送信のために要求される電力は、UL制御チャネルで要求される電力より大きくありうる。NR設計において、遅延減少(latency reduction)、柔軟なUL/DL設定、アナログビームフォーミングのために、ULデータ及び制御チャネル間の多重化のためにTDMが考慮される。ULデータ及び制御チャネルがTDM方式で多重化される場合、互いに異なる2個のチャネル間の電力不均衡(imbalance)は、現在LTEと比較して相対的に大きくありえ、このような不均衡を調整する必要がある。また、NRにおいて多様なOFDMヌメロロジー(numerology)(例えば、互いに異なるサブキャリア間隔(spacing)またはシンボル区間(symbol duration))が利用される点を考慮する時、特定ヌメロロジー(numerology)(例えば、大きなサブ-キャリア間隔)に対してULデータ及び制御チャネル間電力送信周期を調整する必要がある。
【0389】
NRにおいてUL電力制御のために、アナログビームフォーミング動作、電力送信周期のように追加的な特徴を考慮することが好ましい。
【0390】
1-6)TRP別、そしてレイヤー別電力制御
【0391】
多重のintra/inter-TRPにわたった協力された送信(coordinated transmission)技法が論議される。特にNRにおける高い周波数帯域において、TRP当たりの優勢な光線(dominant ray)の数または単一パネルが制限されることができる(例えば、最大ランク2までだけ考慮)。従って、単一ユーザMIMO(SU-MIMO:Single User-MIMO)スペクトル効率性(spectral efficiency)を達成するために、協力多重ポイント(CoMP:Coordinated MultiPoint)、動的ポイント選択(DPS:Dynamic Point Selection)、独立した-レイヤー(independent-layer)ジョイント送信(JT:Joint Transmission)を含んで多重TRPにわたった協力された送信技法は、NRで議論する必要がある。DL関連したDCIが送信ランクと適用される協力技法を指示する時、与えられた時間時点(time instance)にアナログビームフォーミングが適用されるごとに、UE側面でのDCIデコードレイテンシ(latency)は、主な問題のうちの一つでありうる。これは、例えば、DCI送信は、サービングTRPにより行われるが、実際データ送信は、さらに他のTRPにより行われることができるためである。
【0392】
特徴レイヤー(ら)が互いに異なるTRPから送信されうるindependent-layer JTの場合、互いに異なるTRPから少なくとも経路損失が相異なることができるので、レイヤー-グループ当たりの該当UL送信電力は、gNBにより設定され制御される必要がある。また、互いに異なるTRPをターゲットした個別的なUL電力制御プロセスは、UL-CoMPコンテキスト内で論議される必要がある。
【0393】
NRにおいて最小限DPS及びindependent-layer JTを適切に支援するために、TRP別そしてレイヤー-グループ別UL電力制御は、さらに検討する必要がある。
【0394】
以下、NRにおいてULのビーム-特定(beam-specific)電力制御方法について説明する。
【0395】
UL電力制御と関連して、次のような事項が合意された。
【0396】
i)ビーム特定電力制御において、NRは、ビーム特定開ループ(open loop)及び閉ループ(closed-loop)パラメータを定義する。
【0397】
ここで、特にレイヤー/レイヤー-グループ/パネル(panel)特定/ビームグループ特定/ビームペアリンク特定電力制御と関連して、「ビーム特定(beam specific)」に対する詳細な内容は、後に論議される。
【0398】
ii)仮に、UEが互いに異なる波形(waveform)が設定されることができるならば、gNBは、互いに異なる波形(waveform)に対する電力ヘッドルーム差(power headroom difference)を知っている。オフセット、電力制御パラメータ(例えば、P_c、最大または他の開/閉ループパラメータ)についての詳細な内容は、後に論議される。
【0399】
iii)ULグラント(grant)内の少なくとも次のような情報がシグナリングされることによって、ULのためのコードブック基盤送信が支援される:
【0400】
-SRS資源指示子(SRI:Sounding Resource Indicator)+送信プリコーディング行列指示子(TPMI:Transmit Precoding Matrix Indicator)+送信ランク指示子(TRI:Transmit Rank Indicator)
【0401】
ここで、TPMIは、SRIにより選択されたSRS資源内のSRSポートにわたって選好されるプリコーダー(precoder)を指示するために利用される。
【0402】
仮に、単一のSRS資源が設定される時、SRIは存在しない。このとき、TPMIは、設定された単一SRS資源内のSRSポートにわたって選好されるプリコーダー(precoder)を指示するために使用される。
【0403】
-多重のSRS資源の選択が支援される
【0404】
以上のような合意に基づいて、ビーム-特定UL電力制御に対する本発明に係る提案を説明する。
【0405】
UL性能のために要求される電力がUEのビーム別に相異なるために、UEの互いに異なるビーム間にビーム-特定開ループ(open loop)及び閉ループ(closed loop)パラメータの差分(differentiation)を支援するように合意された。
【0406】
しかし、特にaccumulative TPC手順において、ビーム変更またはスイッチング(switching)と無関係に、共通したTPC累積プロセスと比較して優先できるかどうかは追加議論が必要である。そういうビーム変更が互いに異なるTRPに発生しない限り、既に安定化した(stabilized)送信電力レベルができる限り維持されることが好ましい点を考慮する時、後者はサービングビームがビーム管理手順により変更されても、TPC累積プロセスはリセットされないことを意味する。
【0407】
高い信頼度(reliability)を要求する目標としたサービス(例えば、URLLC及びeV2X)に対して、ビーム変更/スイッチングによる潜在的な電力制御ミスマッチ(mismatch)を緩和するために、同じTRP内でビーム変更またはスイッチングが発生するごとに、TPC累積プロセス上に適用される設定可能な(configurable)追加的な電力オフセットが存在できる。
【0408】
accumulative TPC手順において、高い信頼性(reliability)を要求する目標としたサービス(例えば、URLLC及びeV2X)に応じて、同じTRP内でビーム変更またはスイッチングが発生するごとに、共通TPC累積プロセスに適用される設定可能な(configurable)追加的な電力オフセットが考慮される必要がある。
【0409】
開ループ電力制御(OLPC:Open Loop Power control)と関連して、経路損失を補償するために、同期信号(SS:Synchronization Signal)ブロック(PBCH DMRS)及びCSI-RSのような適切なDL RSが少なくてもビーム相関(beam correspondence)を支援するUEで定義されなければならない。UL-CoMP動作を考慮して、UL CSI獲得のためのSRS資源別に経路損失補償のための互いに異なるDL RSが設定されることができる。
【0410】
例えば、以上の提案された内容は、次の通りに適用されることができる:
【0411】
-PL_c(q_d)は、サービングセルcに対して参照信号(RS)資源q_dを利用してUEにより計算されたdB内の下向きリンク経路-損失である。
【0412】
ここで、UEにPUSCH経路損失参照RS数を指示する上位階層パラメータ(例えば、「num-pusch-pathlossReference-rs」)によりRS資源の個数が設定されることができる。
【0413】
そして、RS資源の個数に対して各々のRS構成セットは、PUSCH経路損失参照RSを指示する上位階層パラメータ(例えば、pusch-pathloss-Reference-rs)により提供されることができる。ここで、PUSCH経路損失参照RSを指示する上位階層パラメータ(例えば、pusch-pathloss-Reference-rs)は、PUSCH経路損失参照同期信号ブロック(SSB:synchronization signal block)を指示する上位階層パラメータ(例えば、「pusch-pathlossReference-SSB」)により提供されたSS/PBCHブロックインデックスのセット、PUSCH経路損失参照CSI-RSを指示する上位階層パラメータ(例えば、「pusch-pathlossReference-CSIRS」)により提供されたCSI-RS構成インデックスのセットのうちの一つまたは全てを含むことができる。
【0414】
そして、UEは、PUSCH経路損失参照インデックスを指示する上位階層パラメータ(例えば、「pusch-pathlossreference-index」)に提供された情報(値)でSS/PBCHブロックまたはCSI-RS構成と対応するRS資源セット内のRS資源を識別できる。
【0415】
下向きリンク経路-損失推定を獲得するために、UEがSRS資源のセットとRS資源のセットとの間のマッピングがSRS空間関係(spatial relation)情報を表す上位階層パラメータ(例えば、「SRS-SpatialRelationInfo」)により設定されると、UEは、下向きリンク経路-損失推定を獲得するために、PUSCH送信をスケジューリングするDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット0_0またはDCIフォーマット0_1)内のSRIの値により指示されたRS資源を利用する。すなわち、上位階層に設定される前記SRS空間関係(spatial relation)情報を表すパラメータ(例えば、「SRS-SpatialRelationInfo」)が一つのCSI-RSまたは一つのSSBを指示すると、UEは、これを経路損失(PL:pathloss)計算時に適用することができる。
【0416】
また、前記パラメータは、上述したようにSRS資源別またはSRS資源セット別に設定(例えば、上位階層シグナリング(RRC等)されることができる。
【0417】
前記RRCパラメータは、以下の表6のように設定されることができる。
【0418】
【表6】
【0419】
ただし、上述した動作は、前記SRS空間関係情報を表す上位階層パラメータ(例えば、「SRS-SpatialRelationInfo」)が一つのCSI-RSまたは一つのSSBを指示する時においてのみ適用可能なように限定されることもできる。すなわち、仮に前記SRS空間関係情報を表す上位階層パラメータ(例えば、「SRS-SpatialRelationInfo」)が一つの(さらに他の)SRS資源を指示する場合(この場合は、後述する「ビーム相関のない(without beam correspondence)」である場合に対応できる)、下記提案された通りに別に設定された予め設定されたDL RS(例えば、一つのCSI-RSまたは一つのSSB)(及び/または例えば、SSブロック(PBCH DMRS)または設定されたCSI-RSのセットのようなDL RSの基本タイプに基づいた予め定義された/設定された関数または規則により決定された)のようなDL RSに基づいて経路損失が計算されるようにする動作が定義/設定/指示されることができる。
【0420】
そして/または、以上のようにSRS空間関係情報を表すパラメータ(「SRS-SpatialRelationInfo」)が一つの(さらに他の)SRS資源を指示している場合、該当指示される参照SRS資源自体が設定される時にその資源に対する別途/独立的なSRS空間関係情報を表すパラメータ(「SRS-SpatialRelationInfo」)が一つのCSI-RSまたは一つのSSBを指示しているならば、これは経路損失計算時に適用されることができる。すなわち、前記DCIにあるSRIフィールドが指示するSRS資源自体に対するサブ-パラメータであるSRS空間関係情報を表すパラメータ(「SRS-SpatialRelationInfo」)が一つの(さらに他の)SRS資源(ULビーム管理(BM:Beam Management)のための)を指示する場合、この資源に対するサブ-パラメータであるSRS空間関係情報を表すパラメータ(「SRS-SpatialRelationInfo」)において一つのCSI-RSまたは一つのSSBを指示しているならば、これを経路損失計算時に適用する方式で複数の段階を経るDL RSを指示することもできる。このように間接的に指示する方式は、続く一つの(さらに他の)SRS資源が指示されるかぎり、複数の段階を経て到達することによって指示された特定DL RSを経路損失計算時に適用するようにする方式で一般化されることもできる。
【0421】
ビーム相関(beam correspondence)のない端末の場合、経路損失補償は、SSブロック(PBCH DMRS)及び/または設定されたCSI-RSのセットのようなDL RSの基本タイプに基づいて、予め定義された/設定された関数または規則により行われることができる。換言すれば、UEは、DL RS(例えば、SSブロック及び/またはCSI-RS)を利用して計算されたRSRP等を介して下向きリンク経路損失推定値を計算し、下向きリンク経路損失推定値に基づいて逆補償で上向きリンクパワーを計算できる。
【0422】
すなわち、このようなDL RS(例えば、SSブロック(PBCH DMRS)及び/または設定されたCSI-RSのセット)情報が端末に別に設定されることができる(例えば、RRC、MAC CE及び/またはDCIにより)。そして、端末がこれに基づいて経路損失補償動作を行うことができる。
【0423】
そして/またはDL RS情報が基地局により別に設定されなくても、端末は、サービングセルに関する特定DL RS(例えば、SSブロック(PBCH DMRS)及び/または設定されたCSI-RSのセット)に基づいて、経路損失補償動作を行うことができる。このとき、例えば、特定DL RSは、基本(default)DL RSまたは最下位(または最上位)-インデックスを有するか(平均電力レベル(例えば、RSRP)で整列(sort)された時)、またはそれに基づいた情報に基づいて最適の電力レベル(best power level)を有する少なくとも一つの(以前にまたは最後に報告された)DL RSに該当できる。
【0424】
そして/またはこれと共に下記の最大動作または特定重み平均関数など特定計算関数が定義/設定されることができる。例えば、最大関数または一部重み平均関数は、ビーム相関(beam correspondence)のない場合のための経路損失補償を行うように定義されることができる。
【0425】
したがって、OLPCの場合、経路損失補償のための適切なDL RSがSRS資源別に定義または設定されなければならない。そして、経路損失補償のための予め定義された/設定された関数は、ビーム相関(beam correspondence)のない端末のために決定されなければならない。
【0426】
コードブック基盤ULのための送信と関連して、ULグラント(grant)内のSRIは、多重のSRS資源の選択を指示できる。
【0427】
このような多重のSRS資源は、UL内で多重-パネル(multi-panel)ジョイント送信を支援できる。そして、各指示されたSRS資源と関連した各パネル送信は、UL-CoMPのコンテキスト内の互いに異なるUL受信ポイント(RP:reception point)をターゲット(目標)とすることができる。
【0428】
これを適切に支援するために、NRネットワークは、SRS資源別に個別的な電力制御プロセスと共に互いに異なるSRS資源(または互いに異なるSRS資源セット(グループ))に対応する他のレイヤーグループ当たりの適切なMCSを計算できなければならない。
【0429】
したがって、UEのための多重ULPCプロセスが支援される必要があり、各ULPCプロセスは、UEに設定された少なくとも一つのSRS資源と関連することができる。
【0430】
例えば、設定されたSRS資源ID(identifier)#1及び#2は、同じULPCプロセスAと関連することができるが、さらに他の設定されたSRS資源ID#3は、他のULPCプロセスBと関連することができる。ULPCプロセスA及びBは、他の受信ポイント(RP)をターゲット(目標)とすることができる。
【0431】
すなわち、ULPCプロセスは、上向きリンク(すなわち、上向きリンク参照信号(例えば、SRS)、上向きリンクチャネル(例えば、PUSCH、PUCCH)))送信の電力制御のために同じパラメータ(例えば、上向きリンク電力制御のために基地局により指示されるdB単位の電力値(P0)、UEにより計算される下向きリンク経路損失推定のために用いられる参照信号(例えば、SSB、CSI-RS等)情報、下向きリンク経路損失推定を補償するためにUEにより計算された下向きリンク経路損失推定値に掛けられるアルファ(α)値等)が利用されることを意味できる。したがって、上の例において同じULPCプロセスに関連する一つ以上のSRS資源は、該当SRS資源上においてUEがSRSを送信する時に同じ電力制御パラメータが適用されるということを意味できる。結局、上の例において一つのULPCプロセスは、一つ以上のSRS資源と関連することができ、このような一つ以上のSRS資源をSRS資源セット(グループ)でグルーピングするならば、SRS資源セット別に個別的に電力制御のためのパラメータが設定されるものと理解されることができる。すなわち、上の説明によってSRS#1及び#2は、一つのSRS資源セット(グループ)に属すると解析されることができ、結局、共通した電力制御のためのパラメータが適用されることができる。
【0432】
そして、同じULPCプロセスAに従うSRS資源#1及び#2は、ULグラント(grant)内のSRI指示により動的に選択されることができる。すなわち、UL grant内のSRIフィールドにより一つのSRS資源セット内に属したSRS資源#1及び#2のうち、どのSRS資源上においてUEがSRSを送信しなければならないのかがUEに指示されることができる。
【0433】
例えば、SRS資源#1及び#3がUL grant内のSRIフィールドによりジョイントリー(jointly)指示される時、これはレイヤー-グループ-個別的な(layer-group-separated)UL多重-パネル(multi-panel)送信動作、またはgNBでUL CoMPジョイント受信動作として解析されることができる。
【0434】
この場合、各指示されるSRS資源別に独立的な電力制御が行われることができる。そして/または各指示されるSRS資源別にランク/階層数が別に(同じUL grant内で)指示されることができる。そして/またはこれに合せた(別の)TPMI情報などが各指示されるSRS資源別に(同じUL grant内で)提供されることができる。すなわち、この場合は、互いに異なるSRS資源セット(グループ)に属するSRS資源(すなわち、SRS資源#1と#3)が同時にUEに指示されたので、各SRS資源別に独立的な電力制御が行われると解析されることができる。
【0435】
換言すれば、UL grant内の一つのSRIフィールドにより複数のSRS資源(すなわち、互いに異なるSRS資源セットに属した、すなわち互いに異なるTRPに関連した)が同時に指示されることができ、前記複数のSRS資源の各々に対して互いに異なるレイヤーグループが設定されることができる。この場合、レイヤーグループ別に前記PUSCHの電力制御のためのパラメータセットが個別的に決定されることができる。
【0436】
結局、適切に多重-パネルUL送信及びUL-CoMP動作を支援するために、UEのための多重ULPCプロセス(すなわち、各SRS資源セット(グループ)別に同じ電力制御パラメータが適用される多重のSRS資源セット(グループ))が支援されなければならなく、各ULPCプロセス(すなわち、各SRS資源セット(グループ))は、UEに設定された少なくとも一つのSRS資源に関連することができる。
【0437】
先の説明では、説明の便宜のために2個のSRS資源セット(グループ)を仮定し、また一つのSRIフィールドを介して2個のSRS資源が指示される場合を仮定して説明しているが、これは説明の便宜のためのものであり、本発明がこれに限定されるものではない。
【0438】
以下、NRにおいて上向きリンク電力制御方法について説明する。
【0439】
UL電力制御と関連して次のような事項が合意された。
【0440】
i)NRは、ULPCのためのビーム特定経路損失を支援する。
【0441】
ii)次のようなDL RSはULPCのための経路損失(PL:Pathloss)計算のために使用されることができる。
【0442】
-セコンダリー同期信号(SSS:Secondary Synchronization Signal)とPBCHのためのDM-RS間の電力オフセットをUEが知っているならば、SSブロックのSSS及びPBCHのためのDM-RSが全部利用される。
【0443】
-SSSとPBCHのためのDM-RS間の電力オフセットをUEが知らないならば、SSブロックのSSSだけが利用される。
【0444】
-CSI-RSが利用される。
【0445】
iii)単一の非周期的なSRSトリガーリングフィールドによりトリガーされた非周期的なSRS送信の場合、UEは、ULビーム管理のためのN(N>1)個のSRS資源を送信するように設定されることができる。
【0446】
以下、上記の合意事項に基づいて、NRにおいてUL電力制御方法を説明する。
【0447】
UL性能のために要求される電力がUEに対したビーム別に相異なるために、NRでは、UEのための互いに異なるビームの間にビーム-特定開ループ(Open Loop)及び閉ループ(closed loop)パラメータの差分(differentiation)を支援するように合意された。
【0448】
しかしながら、特にaccumulative TPC手順において、ビーム変更またはスイッチング(switching)と無関係に、ビーム別に電力制御(PC:Power control)パラメータの区分が共通したTPC累積プロセスと比較して優先されるかどうかは、追加議論が必要である。そういうビーム変更が互いに異なるTRPに発生しない限り、既に安定化した(stabilized)送信電力レベルが可能な維持されることが好ましい点を考慮する時、後者は、サービングビームがビーム管理手順により変更されても、TPC累積プロセスはリセットされないことを意味する。
【0449】
高い信頼度(reliability)を要求する目標としたサービス(例えば、URLLC及びeV2X)に対して、ビーム変更/スイッチングによる潜在的な電力制御ミスマッチ(mismatch)を緩和するために、同じTRP内でビーム変更またはスイッチングが発生するごとに、TPC累積プロセス上に適用される設定可能な(configurable)追加的な電力オフセットが存在できる。
【0450】
accumulative TPC手順において、高い信頼性(reliability)を要求する目標としたサービス(例えば、URLLC及びeV2X)に応じて、同じTRP内でビーム変更またはスイッチングが発生するごとに、共通TPC累積プロセスに適用される設定可能な(configurable)追加的な電力オフセットが考慮される必要がある。
【0451】
OLPCと関連して、UL-CoMP動作を考慮すると、経路損失補償のための互いに異なるDL RSがUL CSI獲得のためにSRS資源別に設定されることができる。ビーム相関(beam correspondence)のないUEの場合、経路損失補償は、SSブロック(PBCH DMRS及び/またはSSS)のセットまたは設定されたCSI-RSのような基本タイプのDL RSに基づいて予め定義された/設定された関数または規則により行われることができる。例えば、最大機能または一部重み平均機能は、ビーム相関(beam correspondence)のない場合に経路損失補償を行うように定義されることができる。
【0452】
OLPCにおいて、経路損失補償のための予め-定義された/設定された機能がビーム相関(beam correspondence)無しでUEのために決定されなければならない。
【0453】
ULのためのコードブック基盤送信と関連した合意を考慮すると、ULグラント(grant)内のSRIは、SRS資源の多重選択を指示でき、これはULにおいて多重-パネルジョイント送信を支援できる。また、各指示されたSRS資源と関連した各パネル送信は、UL-CoMPのコンテキスト内の互いに異なるUL受信ポイントをターゲット(目標)とすることができる。これを適切に支援するために、SRS資源別に区分された電力制御プロセスと共に、互いに異なるSRS資源に相応する互いに異なるレイヤーグループ別に正確なMCSを計算できなければならない。一般に、UEのための多重ULPCプロセスが支援される必要があり、各ULPCプロセスは、UEに設定された少なくとも一つのSRS資源(及び/または前記説明されたように、少なくともOLPCのためのDL RS/SS)に関連することができる。
【0454】
そして/または、このような各ULPCプロセス当たりのOLPC遂行をする対象になる該当特定設定されたDL RS/SS(ら)は、他のRS/SSにスイッチング(switching)されることができる(例えば、MAC CE及び/またはDCIにより)。そして/または、このときに適用する(1回性の)追加的な電力オフセット/バイアス(bias)値を(一般TPC範囲よりさらに大きな範囲に拡張するための)(共に)指示されることができ、UEがこれをTPC accumulationに反映するように定義/設定/指示されることができる。例えば、設定されたSRS ID#1及び#2は、同じULPCプロセスAに関連することができ、さらに他の設定されたSRS資源ID#3は、他のULPCプロセスBに関連することができる。ULPCプロセスA及びBは、互いに異なる受信ポイントをターゲット(目標)とすることができる。そして、同じULPCプロセスAに従うSRS資源#1及び#2は、ULグラント(grant)内のSRI指示により動的に選択されることができる。例えば、SRS資源#1及び#3がULグラント(grant)内のSRIフィールドによりジョイントリー(jointly)指示される時、これはgNB側面でレイヤー-グループ-区分されたUL多重-パネル送信及びまたUL-CoMPジョイント受信動作として理解されることができる。
【0455】
したがって、多重-パネルUL送信及びUL-CoMP動作を適切に支援するために、UEのための多重ULPCプロセス(すなわち、各SRS資源セット(グループ)別に同じ電力制御パラメータが適用される多重のSRS資源セット(グループ))が支援されなければならず、各ULPCプロセス(すなわち、各SRS資源セット(グループ))は、UEに設定された少なくとも一つのSRS資源に関連することができる。
【0456】
そして/または、上述した明示的/暗黙的に設定される特定ULPCプロセス(ら)のグループは、閉ループ電力制御(CLPC:Closed Loop Power control)を共有して、UEが上向きリンク電力制御を行う時にTPC累積を共に適用/累積するよう定義/設定されることもできる。例えば、OLPCは、各プロセス当たりの(独立的に)分離/区分されることができるが、CLPCは、共有するように設定されることができる。そして/または各プロセッサ当たりのOLPCだけでなく、CLPCも独立的に分離/区分されて適用するように設定されることもできる。
【0457】
そして/または、基地局に特定UL grantで特定ULデータ(すなわち、PUSCH)をスケジューリングする時、該当UL grant内で明示的にどんなULPCプロセス(すなわち、特定電力制御のためのパラメータセットを適用して上向きリンク電力制御を遂行)に従うULデータ(すなわち、PUSCH)を送信するように指示されることができる。すなわち、どんなUL PCを適用してULデータ送信を行うのかを明示的に指示するフィールドがUL grant内に含まれることができる。
【0458】
そして/または、暗黙的に特定の既存のDCIフィールド(または値)(例えば、HARQ識別子(ID:Identifier))別に連動して、UEがスケジューリングされたULデータ(すなわち、PUSCH)の電力制御時に特定ULPCプロセスに従うように指示されることもできる。換言すれば、既存のDCIフィールド(または値)に応じてどんな電力制御のためのパラメータセットが利用されるのか暗黙的に指示されることができる。
【0459】
例えば、特定HARQ ID値は、特定UL PC識別子(ID:Identifier)と事前に(例えば、RRC及び/またはMAC CEにより)連動していることができる。すなわち、HARQ IDとULPC IDとの間のマッピング関係が事前に(例えば、RRC及び/またはMAC CEにより)設定されることができる。そして、UEは、DCIによりどんなHARQ IDでスケジューリングされるかによって、該当連動したULPCプロセスを適用(すなわち、該当電力制御パラメータセットを適用して)して上向きリンク送信電力を決定して上向きリンクを送信できる。
【0460】
これは一例として前記特定HARQ ID(ら)は、特定独立的なサービスタイプ(例えば、eMBBまたはURLLC、等)と関連していることができ、したがって特定通信サービスタイプ別相異なる電力レベルが決定されることができるようにする効果がある。例えば、URLLCの場合、eMBBより相対的により高い電力で送信できるように設定されることができる。
【0461】
換言すれば、前記特定HARQ ID(ら)別に特定サービスタイプ(例えば、eMBBまたはURLLC)を事前に(例えば、RRC/MAC CEなどにより)連動させる形態が設定/適用されることができる。したがって、特定サービスタイプ(例えば、eMBBまたはURLLC)に対する上向きリンクデータパケットを送信するように、L1シグナリング(例えば、DCIにより、HARQ IDと関連した)によるデータ-タイプ特定のスケジューリングを開始できるようにすることができる。
【0462】
そして/または、暗黙的に特定既存のDCIフィールド(値)(例えば、上述したSRIフィールド)別に連動して、特定ULPC processが指示されることもできる。すなわち、SRIフィールド(または値)に応じてどんな上向きリンク電力制御のためのパラメータセットが利用されるかが暗黙的に指示されることができる。
【0463】
例えば、特定SRIフィールド値(例えば、SRS資源(ら)を指示する)は、特定ULPC IDと事前に(例えば、RRC及び/またはMAC CE)連動していることができる。すなわち、SRIフィールド値とULPC IDとの間のマッピング関係が事前に(例えば、RRC及び/またはMAC CEにより)設定されることができる。そして、DCIによりどんなSRI(ら)値が指示されてスケジューリングされるかによって、UEは、該当連動したULPCプロセスを適用して(すなわち、上向きリンク電力制御パラメータセットを適用して)上向きリンク送信電力を決定し、上向きリンクを送信できる。
【0464】
これは一例として前記特定SRI(ら)値は、特定端末の上向きリンク送信パネル(ら)及び/または基地局ターゲット受信ポイント(ら)と関連することができる。したがって、基地局が相異なるULPCプロセスによる相異なる電力レベルで該当端末が上向きリンク送信を実施できるようにする柔軟性を提供する効果がある。
【0465】
そして/または、特定共通したDCI(例えば、共通サーチスペース(CSS:common-search-space)上において送信された、例えば、LTE DCI 3/3Aと類似の形態)のような形態で前記各ULPCプロセス別に独立した状態及び/またはUEインデックス(例えば、特定RNTI値)にマッピングされることができる。これにより、どんなULPCプロセスに対するTPC(累積)を行うのか(前記CSS形態で)(多数のUEに)一度に送信されることもできる。
【0466】
結局、先に提案した方法の中で最も柔軟な方法の一例として、基地局は、個別SRIフィールドを介してどんなターゲットRP/ビーム及び/またはUE Txパネルなどを指示するか、UEに独立的に知らせることができる。これと同時に、前記個別特定ULPCプロセス指示子を介してどんな電力制御を適用するのかが個別的に指示され、特定個別サービス-タイプ指示子を介してどんなサービス-タイプ(例えば、RRC及び/またはMAC CEにより指示された)に従う上向きリンクデータを送信するようにするのかを指示できる。このように個別的に指示される形態などを利用することによって、上向きリンクスケジューリング組み合わせの高い柔軟性を支援することもできる。
【0467】
上述した単一非周期的なSRSトリガーリングフィールドによりトリガーされたN(>1)個の非周期的なSRS送信と関連して、上向きリンクビーム管理のためのN個のSRS資源の送信パワーに対する問題は、上述した通りに設定されたSRS資源(グループ)別に適切な上向きリンク電力制御メカニズムで解決されることができる。
【0468】
例えば、gNBは、特定N個のSRS資源を同じULPCプロセスに連関させることができる。このようにすることによって、ビーム管理のためのN個のSRS資源のために同じ送信パワーを保障することができる。関連したULPCプロセスに従ってSRS資源別に現在送信電力レベルを強制/オーバーライド(override)するために、RRC及び/またはMAC CEによるトリガーリング状態記述(triggering state description)を構成するための追加的な方法が論議されることができる。これは現在ULPCプロセス(ら)と無関係にN個のSRS資源に同じTx電力レベルを強制するためである(例えば、N個のSRS資源のうちの一つに最も高い現在SRS Tx電力を他のN-1SRS資源と同一に適用)。すなわち、共にトリガーリングされる前記N(>1)非周期的なSRS資源に対する送信パワー決定のために、各SRS資源別に既に従っている特定ULPCプロセスが存在するとしても、該当トリガーリング状態(triggering state)自体が動的指示されたとき、UEが行わなければならない動作に関する記述(例えば、RRC及び/またはMAC CEにより設定)内(基本的に前記どんな特定N個の資源であるかを指示する情報だけでなく)次のような少なくとも一つの動作を端末が(追加)行うように設定/指示できる:
【0469】
-上記説明された「N個のSRS資源のうち一つに最も高い現在SRS Tx電力を他のN-1SRS資源と同一に適用」する方式のように、該当N個のSRS資源の各々に対して現在該当ULPCプロセスに従って決定された電力値がN個ある時に、その中で特定値で該当N個のSRS送信パワーが同一に合わされるように設定されることができる。ここで、特定値は、該当ULPCプロセスに従って決定されたN個の電力値のうち、最も大きな値(または(他のセルへの)干渉低減のための最も小さな値、等)または前記N個の電力値を有して代表電力値を算出するために、特定定義/設定された関数を通じて計算された値(例えば、平均、重み付き平均等)を含むことができる。そして/または電力レベルを同一に合せた後、それが最大送出可能な電力量(例えば、P_c_MAX)を超過した場合には、一斉に該当制限値に合せて縮小(scaling down)するよう設定されることができる。そして/またはこのようなscaling downするターゲット電力レベルは、他の特定上向きリンク送信しなければならない信号(例えば、PUCCH、PUSCH、等)との適用されなければならない電力共有規則が定義/設定されているならば、これに従う/適用した後のターゲット電力レベルに合わされることができる。
【0470】
-さらに他の方式で、上記のような特定「最も高い電力レベル」を計算してこれに合せる等の方式ではない、(現在各SRS資源(グループ)単位で適用されている特定ULPCプロセス(ら)があるとしても、これを無視し常に)適用可能な「フルパワー(full power)」で一斉に前記N個のSRS資源に対して同じ電力レベルを合せるように設定されることができる(すなわち、overridding)。そして/または電力レベルを同一に合せた後、それが最大送出可能な電力量(例えば、P_c_MAX)を超過した場合には、一斉に該当制限値に合せて縮小(scaling down)するよう設定されることができる。そして/またはこのようなscaling downするターゲット電力レベルは、他の特定上向きリンク送信しなければならない信号(例えば、PUCCH、PUSCH、等)との適用されなければならない電力共有規則が定義/設定されているならば、これに従った/適用した後のターゲット電力レベルに合わされることができる。
【0471】
-さらに他の方式では、上記のような特定「最も高い電力レベル」を計算して、これに合せる等の方式でない、現在各SRS資源(グループ)単位で適用されている特定ULPCプロセス(ら)があるとしても、これを無視し(上記のような特定ULビーム管理用(N個の)SRS資源を共に送信しなければならない場合、常に適用するようにする特定「予め定義された/予め設定された電力レベル/値」で(そして/または特定予め定義された/予め設定されたDL RS及び/または特定の代表DL RSに対してOLPCにより(及び特定代表CLPCとも連係して)決定される電力レベル/値で)一斉に前記N個のSRS資源に対して同じ電力レベルに合せるように設定されることができる(overridding)。ここで、特定の代表DL RSは、(初期接続/RACH(Random Access Channel)手順及び/またはビーム管理(BM)手順による)(サービング)SSブロックDMRS(すなわち、PBCHのための)及び/またはSSS及び/または特定(例えば、最も最下位インデックスの)CSI-RSを含むことができる。そして/または電力レベルを同一に合せた後、それが最大送出可能な電力量(例えば、P_c_MAX)を超過した場合には、一斉に該当制限値に合せて縮小(scaling down)するよう設定されることができる。そして/またはこのようなscaling downするターゲット電力レベルは、他の特定上向きリンク送信しなければならない信号(例えば、PUCCH、PUSCH、等)らとの適用されなければならない電力共有規則が定義/設定されているならば、これに従う/適用した後のターゲット電力レベルに合わされることができる。
【0472】
-さらに他の方式では、現在(特定ビームに対して)維持され(活性化されて)いる特定少なくとも一つの(リンク適応(LA:Link Adaptation)用)ULPCプロセスが存在するならば、これにより決定された特定電力値を一斉に前記N個のSRS資源に対する同じ電力レベルに合せて(そして/またはここに特定設定/指示される単一電力オフセットを足して)上向きリンク送信を行うように設定されることができる。換言すれば、通常的なリンク適応用ULPC(例えば、PUSCH PCと関連した(P_SRS_offsetを足して))により決定される電力レベルをビーム管理用SRS資源(ら)送信にもそのまま適用するようにするものの、このうち、前記リンク適応用SRS資源と他の(アナログ)ビームペア(pair)に該当するビーム管理用SRS資源に対しても前記同一パワーを適用するようにするという意味である。これは、ビーム管理用SRS資源を送信する状況では、現在のサービングビームペア(pair)でない他のビームペア(pair)に対してもどれが最適のビームペア(pair)であるかをテストするために、前記ビーム管理用SRS資源を送信するように指示するためである。また、前記ビーム管理用(N個)SRS資源の間には、個別ULPCプロセスを設定することがむしろ意味がない場合もあるためである。定理すると、リンク適応用SRS資源(ら)の間には個別ULPCプロセスが設定/適用されることができるが、ビーム管理用SRS資源(ら)の間には、個別ULPCプロセス(またはリンク適応と分離された別途のULPCプロセス)が設定されないこともできる。そして/または電力レベルを同一に合せた後、それが最大送出可能な電力量(例えば、P_c_MAX)を超過した場合には、一斉に該当制限値に合せて縮小(scaling down)するよう設定されることができる。そして/またはこのようなscaling downするターゲット電力レベルは、他の特定上向きリンク送信しなければならない信号(例えば、PUCCH、PUSCH、等)との適用されなければならない電力共有規則が定義/設定されているならば、これに従う/適用した後のターゲット電力レベルに合わされることができる。
【0473】
上記のような特定非周期的なSRSトリガーリング状態が前記特定N個のSRS資源(ビーム管理のための)だけでなく、特定M(>=1)個のSRS資源(CSI獲得のための)を共に送信しろと設定された場合(すなわち、総N+M個を共に送信しろと設定された場合)にも、上記の提案方式でのNを「N+M」に置換する形態で前記提案方法のうち、少なくとも一つが適用されることができる。すなわち、これは必ずビーム管理用SRS資源だけを共に送信するようにする時だけでなく、他の用途のSRS資源も混ざっている場合にも、上記のような方式で各々ULPCプロセスが適用されていた状況を無視し(すなわち、オーバーライディング(overriding)し)、先に提案した方法のように特定電力レベル(すなわち、特定の同じ電力で)を適用して送信されることができる。
【0474】
または、上記のように上記の提案方式でのNを「N+M」に置換せずに、ただNに対してのみ上記の提案のうち、少なくとも一つを適用することに限定/設定されることもできる。すなわち、N+M個のSRS資源を共に送信するが、この中でN個のSRS資源に対してのみ送信電力だけを先に提案した方法のように、特定電力レベル(例えば、特定同じ電力で)を適用して送信されることができる。そして、同時に他のM個のSRS資源(ら)の送信電力は、該当M個に(事前に)連動された特定ULPCプロセスに従う電力制御された電力レベルを(各々)そのまま適用した状態で送信されることができる。これはSRS送信の用途が異なることに起因する。
【0475】
また、先に提案した方法において、Nそして/またはM個のSRS資源が全部非周期的なSRSタイプであることに基づいて、前記大部分説明されたと解析されうるが、このうちの一部が半静的(semi-persistent)SRSタイプそして/または周期的なSRSタイプにも、先に本発明で提案した方式のうち、少なくとも一つが拡張して適用されうることは自明である。すなわち、特定の同じSRS送信インスタンス(instance)に限定して適用されることもでき、前記特定多重SRS資源に対する送信が他のSRS送信インスタンス(instances)に散在して送信されるとしても、特定の一部多重SRS資源に対する電力制御を既に連動したULPCプロセス(ら)による送信電力決定を一部無視し(overridingし)特定電力レベルで(例えば、特定同じパワーで)(一時的に/特定区間の間においてのみ)適用して、SRS送信を行うようにすることもできる。
【0476】
そして/または前記少なくとも一つの提案方法に対して、前記特定電力レベルで(例えば、特定同じ電力で)強制して(overridingして)SRS送信を行うようにする動作(これを電力制御調整(power control adjustment)と解釈できる)は、特定SRS送信区間(サイクル)に対してのみ一時的に適用されることができる。すなわち、そしてさらに他のSRS送信区間(サイクル)に対しては、さらに他の独立的な特定電力レベル(例えば、特定同じ電力で)SRS送信を行うように設定されることもできる。特定区間(サイクル)別に電力制御調整は独立的に行われることができる。
【0477】
例えば、「SRSビームスイーピング(sweeping)の一回(one round of SRS beam sweeping)」区間に対してのみ、一時的に上述の方法のうち、少なくとも一つの動作が適用されることができる。そして、その次/さらに他の「SRSビームスイーピング(sweeping)の一回(one round of SRS beam sweeping)」区間に対しては、さらに他の独立的な上述の方法のうち、少なくとも一つの動作が適用されるように定義されるか、または基地局により端末に設定/指示されることもできる。
【0478】
図13は、本発明の一実施形態にかかる上向きリンク送受信方法を例示する。
【0479】
図13を参照すると、UEは、基地局からSRS設定情報を受信する(S1301)。
【0480】
ここで、SRS設定情報は、SRS資源セット別にSRSの電力制御のためのパラメータセット(例えば、基本電力値P0、逆補償情報/割合であるα、経路損失推定/計算のための下向きリンク参照信号などを含む)を含み、SRS資源セットは、一つ以上のSRS資源を含むことができる。
【0481】
UEは、SRSの電力制御のためのパラメータセットに基づいて、SRSの送信電力(transmission power)を決定する(S1302)。
【0482】
ここで、SRSの電力制御のためのパラメータセットにより指示された下向きリンク参照信号を利用して、前記UEにより計算された下向きリンク経路-損失(path-loss)推定値に基づいて、SRSの送信電力(transmission power)が決定されることができる。このとき、下向きリンク参照信号は、上位階層シグナリング(RRCまたはMAC CE)で指示されることができる。例えば、下向きリンク参照信号は、前記下向きリンク参照信号は、SSB及びCSI-RSを含むことができる。
【0483】
また、前記下向きリンク参照信号は、前記基地局により送信されるシグナリング(例えば、MAC CE、DCI等)により変更されることもできる。
【0484】
また、UEは、SRS資源セットに共通的にTPC累積(accumulation)を適用することによって(例えば、明示的/暗黙的に設定された特定SRS資源セット(グループ)の場合)、前記SRSの送信電力(transmission power)を決定できる。
【0485】
前記SRSの送信電力(transmission power)の調整のための電力制御調整(power control adjustment)は、特定SRS送信区間別に独立的に適用されることができる。ここで、電力制御調整がトリガーされると、前記SRSの送信電力(transmission power)が決定されたことと無関係に、前記すべてのSRS資源上において前記SRSの送信電力値(power value)は、全部同一に調整されることができる。具体的に、特定電力レベルで(例えば、特定同じ電力で)強制して(overridingして)SRS送信を行うようにする動作は、特定SRS送信区間(サイクル)に対してのみ一時的に適用されることができる。そしてさらに他のSRS送信区間(サイクル)に対しては、さらに他の独立的な特定電力レベル(例えば、特定同じ電力で)SRS送信を行うように設定されることもできる。また、前記調整された送信電力値が一定値を超過する時、前記調整された送信電力値が一括的に縮小(scaling down)されることができる。
【0486】
UEは、決定された送信電力でSRSを基地局に送信する(S1303)。
【0487】
図13では図示していないが、図13のSRS宋SUSIN動作と連係して上向きリンクチャネル(PUSCH、PUCCH)を送受信する動作/上向きリンクチャネル送信電力を制御する動作が行われることができる。
【0488】
具体的に、UEは、基地局からPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)スケジューリング情報を含む下向きリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を受信する。ここで、DCIは、SRS資源指示子(SRI:SRS resource indicator)を含むことができる。そして、UEは、SRIから決定された前記PUSCHの電力制御のためのパラメータセットに基づいて、前記PUSCH送信電力(transmission power)を決定する。
【0489】
このとき、UEは、PUSCHの電力制御のための一つ以上のパラメータセット(例えば、基本電力値P0、逆補償情報/割合であるα、経路損失推定/計算のための下向きリンク参照信号などを含む)を基地局から受信し、SRIにより指示されたパラメータセットに基づいて、PUSCH送信電力(transmission power)を計算できる。
【0490】
また、SRIにより複数のSRS資源らが指示され、複数のSRS資源の各々に対して互いに異なるレイヤーグループが設定される時、レイヤーグループ別に前記PUSCHの電力制御のためのパラメータセットが個別的に決定されることができる。
【0491】
この場合にも、PUSCHの電力制御のためのパラメータセットにより指示された下向きリンク参照信号を利用して、前記UEにより計算された下向きリンク経路-損失(path-loss)推定値に基づいてPUSCHの送信電力が決定されることができる。また、下向きリンク参照信号は、基地局により送信されるシグナリング(MAC CE、DCI等)により変更されることができる。そして、UEは、決定された送信電力でPUSCHを基地局に送信する。
【0492】
反面、前記基地局から前記下向きリンク参照信号に対する情報が提供されない時(例えば、DCI内にSRIが含まれない場合)、経路-損失(path-loss)推定値は、特定下向きリンク参照信号(例えば、相対的に最も大きな電力レベルを有する下向きリンク参照信号)を利用して計算されることができる。
【0493】
本発明が適用され得る装置一般
【0494】
図14は、本発明の一実施形態に係る無線通信装置のブロック構成図を例示する。
【0495】
図14に示すように、無線通信システムは、基地局1410と、基地局1410領域内に位置した複数の端末1420とを備える。
【0496】
基地局1410は、プロセッサ(processor、1411)、メモリ(memory、1412)、及びRF部(Radio Frequencyunit、1413)を備える。プロセッサ1411は、先に提案された機能、過程、及び/又は方法を実現する。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ1411により実現されることができる。メモリ1412は、プロセッサ1411と連結されて、プロセッサ1411を駆動するための様々な情報を格納する。RF部1413は、プロセッサ1411と連結されて、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0497】
端末1420は、プロセッサ1421、メモリ1422、及びRF部1423を備える。プロセッサ1421は、先に提案された機能、過程、及び/又は方法を実現する。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ1421により実現されることができる。メモリ1422は、プロセッサ1421と連結されて、プロセッサ1421を駆動するための様々な情報を格納する。RF部1423は、プロセッサ1421と連結されて、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0498】
メモリ1412、1422は、プロセッサ1411、1421の内部または外部にありうるし、よく知られた様々な手段でプロセッサ1411、1421と連結されることができる。また、基地局1410及び/又は端末1420は、1個のアンテナ(single antenna)または多重アンテナ(multiple antenna)を有することができる。
【0499】
以上で説明された実施形態は本発明の構成要素と特徴が所定の形態に結合されたものである。各構成要素または特徴は、別途の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮されなければならない。各構成要素または特徴は他の構成要素や特徴と結合されない形態に実施できる。また、一部構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施形態を構成することも可能である。本発明の実施形態で説明される動作の順序は変更可能である。ある実施形態の一部構成や特徴は他の実施形態に含まれることができ、または他の実施形態の対応する構成または特徴と取替えできる。特許請求範囲で明示的な引用関係がない請求項を結合して実施形態を構成するか、または出願後の補正により新たな請求項に含めることができることは明らかである。
【0500】
本発明に従う実施形態は多様な手段、例えば、ハードウェア、ファームウエア(firmware)、ソフトウェア、またはそれらの結合などにより具現できる。ハードウェアによる具現の場合、本発明の一実施形態は1つまたはその以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロ・プロセッサなどにより具現できる。
【0501】
ファームウエアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の一実施形態は以上で説明された機能または動作を遂行するモジュール、手続、関数などの形態に具現できる。ソフトウェアコードは、メモリに格納されてプロセッサにより駆動できる。前記メモリは、前記プロセッサ内部または外部に位置し、既に公知された多様な手段により前記プロセッサとデータをやり取りすることができる。
【0502】
本発明は、本発明の必須的特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化できることは当業者に明らかである。したがって、前述した詳細な説明は全ての面から制約的に解析されてはならず、例示的なものとして考慮されなければならない。本発明の範囲は添付の請求項の合理的解析により決定されなければならず、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0503】
本発明は、3GPP LTE/LTE-Aシステムまたは5Gシステムに適用される例を中心に説明したが、3GPP LTE/LTE-Aシステムまたは5Gシステムの他にも、様々な無線通信システムに適用することが可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2021-11-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおける基地局が上向きリンク送信を受信する方法であって、
ユーザ装置(UE)に、それぞれが複数のSRS資源を含む1以上のSRS資源セットに関連するサウンディング参照信号(SRS)設定情報を送信するステップと、
前記1以上のSRS資源セットの中のSRS資源セット上で、第1の送信電力を用いて前記ユーザ装置により送信されたSRSを前記ユーザ装置から受信するステップと、を含み、
前記第1の送信電力は、前記SRS資源セットと関連付けられるSRS送信電力に関連する情報に基づき、
前記SRS送信電力に関連する情報は、前記SRS資源セット内の全てのSRS資源に適用され、
前記第1の送信電力は、経路-損失推定に関連する少なくとも1つのインデックスに基づいて決定され、
前記少なくとも1つのインデックスは、前記SRS資源セット及び前記経路-損失を推定するために使用される同期信号ブロック(SSB)に関連する、上向きリンク送信の受信方法。
【請求項2】
前記SRS資源セット内の前記複数のSRS資源の全てに対し適用されるSRSの電力制御についての情報は、各SRS資源セットのSRSの電力制御に対するパラメータセットを含む、請求項1に記載の上向きリンク送信の受信方法。
【請求項3】
前記SRS資源セット内の前記複数のSRS資源の全てに対し適用されるSRSの電力制御についての情報は、下向きリンクチャネルに対する下向きリンク経路-損失推定に関連する、請求項1に記載の上向きリンク送信の受信方法。
【請求項4】
前記下向きリンクチャネルに対する前記下向きリンク経路-損失推定は、前記少なくとも1つのインデックスに基づいて、前記ユーザ装置により決定される、請求項3に記載の上向きリンク送信の受信方法。
【請求項5】
前記SSBは、前記基地局により送信される媒体接続制御-制御要素(MAC-CE)により示される、請求項に記載の上向きリンク送信の受信方法。
【請求項6】
前記SRS資源セット内の前記複数のSRS資源の全てに対し適用されるSRSの電力制御についての情報は、SRSの電力制御プロセスについての情報を含み、前記SRSの電力制御がそれに従い実行される、請求項1に記載の上向きリンク送信の受信方法。
【請求項7】
無線通信システムにおける基地局において、
送受信機と、
前記送受信機と接続する少なくとも1つのプロセッサと、を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
ユーザ装置(UE)に、それぞれが複数のSRS資源を含む1以上のSRS資源セットに関連するサウンディング参照信号(SRS)設定情報を送信し、
前記1以上のSRS資源セットの中のSRS資源セット上で、第1の送信電力を用いて前記ユーザ装置により送信されたSRSを前記ユーザ装置から受信するよう構成され、
前記第1の送信電力は、前記SRS資源セットと関連付けられるSRS送信電力に関連する情報に基づき、
前記SRS送信電力に関連する情報は、前記SRS資源セット内の全てのSRS資源に適用され、
前記第1の送信電力は、経路-損失推定に関連する少なくとも1つのインデックスに基づいて決定され、
前記少なくとも1つのインデックスは、前記SRS資源セット及び前記経路-損失を推定するために使用される同期信号ブロック(SSB)に関連する、基地局
【請求項8】
前記SRS資源セット内の前記複数のSRS資源の全てに対し適用されるSRSの電力制御についての情報は、各SRS資源セットのSRSの電力制御に対するパラメータセットを含む、請求項7に記載の基地局
【請求項9】
前記SRS資源セット内の前記複数のSRS資源の全てに対し適用されるSRSの電力制御についての情報は、下向きリンクチャネルに対する下向きリンク経路-損失推定に関連する、請求項7に記載の基地局
【請求項10】
前記下向きリンクチャネルに対する前記下向きリンク経路-損失推定は、前記少なくとも1つのインデックスに基づいて、前記ユーザ装置により決定される、請求項9に記載の基地局
【請求項11】
前記SSBは、前記基地局により送信される媒体接続制御-制御要素(MAC-CE)により示される、請求項に記載の基地局
【請求項12】
前記SRS資源セット内の前記複数のSRS資源の全てに対し適用されるSRSの電力制御についての情報は、SRSの電力制御プロセスについての情報を含み、前記SRSの電力制御がそれに従い実行される、請求項7に記載の基地局
【請求項13】
通信装置において、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続された少なくとも1つのコンピュータメモリと、を備え、
前記少なくとも1つのンピュータメモリは、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されることに基づいて、
ユーザ装置(UE)に、それぞれが複数のSRS資源を含む1以上のSRS資源セットに関連するサウンディング参照信号(SRS)設定情報を送信し、
前記1以上のSRS資源セットの中のSRS資源セット上で、第1の送信電力を用いて前記ユーザ装置により送信されたSRSを前記ユーザ装置から受信することを含む動作を実行する命令を格納し、
前記第1の送信電力は、前記SRS資源セットと関連付けられるSRS送信電力に関連する情報に基づき、
前記SRS送信電力に関連する情報は、前記SRS資源セット内の全てのSRS資源に適用され、
前記第1の送信電力は、経路-損失推定に関連する少なくとも1つのインデックスに基づいて決定され、
前記少なくとも1つのインデックスは、前記SRS資源セット及び前記経路-損失を推定するために使用される同期信号ブロック(SSB)に関連する、通信装置。