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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022094588
(43)【公開日】2022-06-27
(54)【発明の名称】建設機械のキャビン用サッシュ構造
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/16 20060101AFI20220620BHJP
   B60J 1/00 20060101ALI20220620BHJP
   B60J 1/16 20060101ALI20220620BHJP
   E06B 3/46 20060101ALI20220620BHJP
   E06B 1/12 20060101ALI20220620BHJP
【FI】
E02F9/16 E
B60J1/00 F
B60J1/16 Z
E06B3/46
E06B1/12 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020207547
(22)【出願日】2020-12-15
(71)【出願人】
【識別番号】390001579
【氏名又は名称】プレス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100128509
【弁理士】
【氏名又は名称】絹谷 晴久
(74)【代理人】
【識別番号】100119356
【弁理士】
【氏名又は名称】柱山 啓之
(72)【発明者】
【氏名】有地 毅成
【テーマコード(参考)】
2D015
2E014
3D127
【Fターム(参考)】
2D015EA03
2E014AA06
2E014FA00
2E014FA07
2E014FB02
3D127AA06
3D127BB06
3D127CB04
3D127CC05
3D127DD12
(57)【要約】
【課題】引き違い窓の視界を拡大できる建設機械のキャビン用サッシュ構造を提供する。
【解決手段】キャビン用サッシュ構造は、キャビン1に配設された引き違い窓枠5と、引き違い窓枠5に前後方向に摺動自在に設けられると共にキャビン1の内外方向に重ねて設けられる複数の可動窓部材6a、6bとを備え、引き違い窓枠5には、可動窓部材6a、6bと嵌合される嵌合溝16a、16bがキャビン1の内外方向に重ねて複数形成されると共に、これら嵌合溝16a、16bを区画形成するための溝壁部17a、17b、17cが引き違い窓枠5の内周側に延出して複数形成され、室外側の溝壁部17cの延出長さL1が、室内側の溝壁部17bの延出長さL2より短くなるように設定される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビンに配設された引き違い窓枠と、
前記引き違い窓枠に摺動自在に設けられると共に前記キャビンの内外方向に重ねて設けられる複数の可動窓部材とを備え、
前記引き違い窓枠には、前記可動窓部材と嵌合される嵌合溝が前記キャビンの内外方向に重ねて複数形成されると共に、これら嵌合溝を区画形成するための溝壁部が前記引き違い窓枠の内周側に延出して複数形成され、
一つの前記嵌合溝を区画形成する室外側の溝壁部と室内側の溝壁部とのうち、室外側の前記溝壁部の延出長さが、室内側の前記溝壁部の延出長さより短くなるように設定された
ことを特徴とする建設機械のキャビン用サッシュ構造。
【請求項2】
前記嵌合溝は、前記キャビンの内外方向に重ねて2つ形成され、
前記溝壁部は、前記キャビンの内外方向に間隔を隔てて3つ形成され、
これら3つの溝壁部のうち、最も室外側に位置される前記溝壁部の前記延出長さが、中間に位置される前記溝壁部の前記延出長さより短くなるように設定された
請求項1に記載の建設機械のキャビン用サッシュ構造。
【請求項3】
前記3つの溝壁部のうち、中間に位置される前記溝壁部の前記延出長さが、最も内側に位置される前記溝壁部の前記延出長さより短くなるように設定された
請求項2に記載の建設機械のキャビン用サッシュ構造。
【請求項4】
隣り合う2つの前記嵌合溝のうち、室外側に位置される前記嵌合溝は、室内側に位置される嵌合溝より前記引き違い窓枠の外周側に位置された
請求項1から3のいずれか一項に記載の建設機械のキャビン用サッシュ構造。
【請求項5】
前記引き違い窓枠は、前記キャビンのドアフレームとは別体に形成されると共に、前記ドアフレームに弾性変形可能な弾性材を介して取り付けられた
請求項1から4のいずれか一項に記載の建設機械のキャビン用サッシュ構造。
【請求項6】
前記引き違い窓枠は、前記キャビンのドアフレームと一体に形成された
請求項1から4のいずれか一項に記載の建設機械のキャビン用サッシュ構造。
【請求項7】
矩形枠状に形成される外周フレーム部と、外周フレームに囲まれるエリアを上下に分割するように前記外周フレーム部の2点間に掛け渡して設けられる中間フレーム部とを備え、
前記引き違い窓枠は、前記外周フレーム部及び前記中間フレーム部に囲まれて区画されるエリアのうち、前記中間フレーム部より上方の上部エリアを囲む外周フレーム部と、前記中間フレーム部とで構成され、
前記外周フレーム部及び前記中間フレーム部に囲まれて区画されるエリアのうち、前記中間フレーム部より下方の下部エリアを囲む外周フレーム部と、前記中間フレーム部とは、嵌め殺し窓枠を構成し、
前記嵌め殺し窓枠を構成する前記外周フレーム部には、前記嵌合溝が前記キャビンの内外方向に重ねて複数形成され、
前記嵌め殺し窓枠を構成する前記外周フレーム部に形成される複数の嵌合溝のうち、最も室外側に形成される嵌合溝には、固定窓部材が嵌合されて固定された
請求項1から6のいずれか一項に記載の建設機械のキャビン用サッシュ構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、建設機械のキャビン用サッシュ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
建設機械は、アタッチメントを交換することで様々な作業を行うことができる。このため、建設機械のキャビンには、視界が広いことが求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-91174号公報
【特許文献2】特開2009-287382号公報
【特許文献3】特許第5275761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、建設機械のキャビン用サッシュとしては、特許文献1-3記載のものが知られている。これらのキャビン用サッシュは、引き違い窓を備え、引き違い窓越しに地面等が見られるようになっている。
【0005】
しかしながら、特許文献1-3記載の引き違い窓は、建築物に用いられるものと同様の構造となっており、視界の広さにおいて改善の余地が残されている。
【0006】
そこで本開示は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、引き違い窓の視界を拡大できる建設機械のキャビン用サッシュ構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一の態様によれば、
キャビンに配設された引き違い窓枠と、
前記引き違い窓枠に摺動自在に設けられると共に前記キャビンの内外方向に重ねて設けられる複数の可動窓部材とを備え、
前記引き違い窓枠には、前記可動窓部材と嵌合される嵌合溝が前記キャビンの内外方向に重ねて複数形成されると共に、これら嵌合溝を区画形成するための溝壁部が前記引き違い窓枠の内周側に延出して複数形成され、
一つの前記嵌合溝を区画形成する室外側の溝壁部と室内側の溝壁部とのうち、室外側の前記溝壁部の延出長さが、室内側の前記溝壁部の延出長さより短くなるように設定された
ことを特徴とする建設機械のキャビン用サッシュ構造が提供される。
【0008】
好ましくは、前記嵌合溝は、前記キャビンの内外方向に重ねて2つ形成され、前記溝壁部は、前記キャビンの内外方向に間隔を隔てて3つ形成され、これら3つの溝壁部のうち、最も室外側に位置される前記溝壁部の前記延出長さが、中間に位置される前記溝壁部の前記延出長さより短くなるように設定される。
【0009】
好ましくは、前記3つの溝壁部のうち、中間に位置される前記溝壁部の前記延出長さが、最も内側に位置される前記溝壁部の前記延出長さより短くなるように設定される。
【0010】
好ましくは、隣り合う2つの前記嵌合溝のうち、室外側に位置される前記嵌合溝は、室内側に位置される嵌合溝より前記引き違い窓枠の外周側に位置される。
【0011】
好ましくは、前記引き違い窓枠は、前記キャビンのドアフレームとは別体に形成されると共に、前記ドアフレームに弾性変形可能な弾性材を介して取り付けられる。
【0012】
また、前記引き違い窓枠は、前記キャビンのドアフレームと一体に形成されてもよい。
【0013】
好ましくは、矩形枠状に形成される外周フレーム部と、外周フレームに囲まれるエリアを上下に分割するように前記外周フレーム部の2点間に掛け渡して設けられる中間フレーム部とを備え、前記引き違い窓枠は、前記外周フレーム部及び前記中間フレーム部に囲まれて区画されるエリアのうち、前記中間フレーム部より上方の上部エリアを囲む外周フレーム部と、前記中間フレーム部とで構成され、前記外周フレーム部及び前記中間フレーム部に囲まれて区画されるエリアのうち、前記中間フレーム部より下方の下部エリアを囲む外周フレーム部と、前記中間フレーム部とは、嵌め殺し窓枠を構成し、前記嵌め殺し窓枠を構成する前記外周フレーム部には、前記嵌合溝が前記キャビンの内外方向に重ねて複数形成され、前記嵌め殺し窓枠を構成する前記外周フレーム部に形成される複数の嵌合溝のうち、最も室外側に形成される嵌合溝には、固定窓部材が嵌合されて固定される。
【発明の効果】
【0014】
上記の態様によれば、引き違い窓の視界を拡大できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本開示の一実施の形態に係るキャビンの概略斜視図である。
図2】キャビンのドアを分解した分解斜視図である。
図3図1のA-A線矢視断面図である。
図4図1のB-B線矢視断面図である。
図5図1のC-C線矢視断面図である。
図6】水平方向におけるキャビンの視界を説明する説明図である。
図7図3の変形例を示す断面図である。
図8図4の変形例を示す断面図である。
図9図5の変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。なお、後述する実施の形態における前後左右上下の各方向は、キャビン用サッシュ構造が適用されるキャビンの各方向をいうものとする。ただし、本実施の形態における各方向は、説明の便宜のために用いるものであり、後述する部材間の相対的な位置関係を表す。
【0017】
図1に示すように、本実施の形態に係るキャビン用サッシュ構造は、建設機械のキャビン1のドア2に適用される。ドア2は、キャビン1の左壁LWに設けられる。よって、本実施の形態においてドア2の右方は室内方向であり、ドア2の左方は室外方向である。なお、ドア2は、キャビン1の右壁(図示せず)に設けられるものであってもよいのは勿論である。この場合、左右方向に対する室内方向及び室外方向の関係は上述とは逆になる。
【0018】
図2に示すように、ドア2は、強度材として機能するドアフレーム3と、ドアフレーム3に設けられるサッシュフレーム4と、サッシュフレーム4に形成される引き違い窓枠5と、引き違い窓枠5に前後方向に摺動自在に設けられる複数枚の可動窓部材6a、6bと、サッシュフレーム4に形成される嵌め殺し窓枠7と、嵌め殺し窓枠7に固定して設けられる固定窓部材8とを備える。なお、図中の符号Nは、ドアノブである。ドアノブNは、サッシュフレーム4にブラケット9を介して取り付けられる。ブラケット9は、ドアフレーム3に固定されると共に、後述する固定窓部材8より室内側に配設される。ドアノブNは、固定窓部材8に形成された嵌入孔8aに嵌入された状態でブラケット9に締結される。
【0019】
ドアフレーム3は、ドア2の外周形状に沿う矩形枠状に形成される。ドアフレーム3は、断面矩形のパイプ状の鋼材を屈曲させて形成される。具体的には、ドアフレーム3は、機械構造用角形鋼管(STKMR)で構成される。ドアフレーム3は、サッシュフレーム4とは別体に形成される。このため、強度が求められるドアフレームは高強度の材料で形成できると共に、シンプルな形状にできる。そして、形状が複雑なサッシュフレーム4は、加工性に優れる柔らかな材料で容易に形成できる。
【0020】
サッシュフレーム4は、ドア2の外周に位置される外周フレーム部10と、外周フレーム部10に囲まれるエリアを上下に分割するように外周フレーム部10の2点間に掛け渡して設けられる中間フレーム部11とを備える。
【0021】
外周フレーム部10は、強度及び加工性に優れたアルミニウム、アルミ合金等の金属を押出成形して成形される。これにより、外周フレーム部10を簡易かつ安価に作製できる。外周フレーム部10は、側面視矩形枠状に形成される。具体的には、外周フレーム部10は、下部に形成され前後方向に延びる下部フレーム部12と、前部に形成され上下方向に延びる前部フレーム部13と、上部に形成され前後方向に延びる上部フレーム部14と、後部に形成され上下方向に延びる後部フレーム部15とを備える。前部フレーム部13は、下部より上部が後方に位置されるように傾斜されている。
【0022】
中間フレーム部11は、概ね断面矩形のパイプ材で構成され、強度及び加工性に優れたアルミ合金等の金属を押出成形して成形される。中間フレーム部11は、外周フレーム部10の前部フレーム部13及び後部フレーム部15間に掛け渡して設けられる。
【0023】
引き違い窓枠5は、外周フレーム部10及び中間フレーム部11に囲まれて区画されるエリアのうち、中間フレーム部11より上方の上部エリアUAを囲む外周フレーム部10と、中間フレーム部11とで構成される。
【0024】
図3図4及び図5に示すように、引き違い窓枠5には、後述する可動窓部材6a、6bと嵌合される嵌合溝16a、16bがキャビン1の内外方向に重ねて複数形成されていると共に、これら嵌合溝16a、16bを区画するための溝壁部17a、17b、17c及び溝底部18a、18bが形成されている。嵌合溝16a、16b、溝壁部17a、17b、17c及び溝底部18a、18bは、上部フレーム部14と、中間フレーム部11と、中間フレーム部11より上方の前部フレーム部13と、中間フレーム部11より上方の後部フレーム部15とに形成される。
【0025】
ところで、引き違い窓枠5が建築物に用いられる汎用品と同様の構造である通常構造の場合、視界の広さには改善の余地がある。具体的には、建築物に用いられる汎用的な引き違い窓枠(図示せず)は、複数の嵌合溝及び溝壁部の前後方向の位置が全て同じである。このため、かかる構造の引き違い窓枠がキャビン1に適用された場合、キャビン1内のオペレータが可動窓部材6a、6b越しに斜め左前方を視たとき、最も室外側に位置される溝壁部が視界を狭くする。
【0026】
そこで、視界を拡げるために、本実施の形態に係るサッシュ構造は、一つの嵌合溝16bを区画形成する室外側の溝壁部17cと室内側の溝壁部17bとのうち、室外側の溝壁部17cの延出長さL1が、室内側の溝壁部17bの長さL2より短くなるように設定される(L1<L2)。また、室外側に位置される嵌合溝16bは、室内側に位置される嵌合溝16aより引き違い窓枠5の外周側に位置される。
【0027】
かかるサッシュ構造を前部フレーム部13を例として以下に詳細に説明する。
【0028】
図3に示すように、前部フレーム部13は、前後方向に延びると共に上下方向に延びる板状に形成される内側溝壁部17aと、内側溝壁部17aの前端から左方に延びると共に上下方向に延びる板状に形成される内側溝底部18aと、前後方向に延びると共に上下方向に延びる板状に形成され内側溝底部18aの左端に接続される中間溝壁部17bと、中間溝壁部17bの前端から左方に延びると共に上下方向に延びる板状に形成される外側溝底部18bと、外側溝底部18bの左端から後方(引き違い窓枠5の内周側)に延びると共に上下方向に延びる板状に形成される外側溝壁部17cとを備える。
【0029】
中間溝壁部17bは、内側溝底部18aより前方の位置から内側溝底部18aより後方(引き違い窓枠5の内周側)の位置まで延出するように形成される。これにより、内側溝底部18aより後方の中間溝壁部17bと、内側溝壁部17aとの間に嵌合溝(以下、内側嵌合溝)16aが区画形成される。そして、内側溝底部18aより前方の中間溝壁部17bと、外側溝壁部17cとの間にも嵌合溝(以下、外側嵌合溝)16bが区画形成される。すなわち、内側嵌合溝16aより左方かつ前方の位置に外側嵌合溝16bが形成される。また、内側溝壁部17a、中間溝壁部17b及び外側溝壁部17cは、左右方向(キャビンの内外方向)に一定の間隔を隔てると共に、互いに平行となるように配置される。
【0030】
また、外側溝底部18bから後方に延びる外側溝壁部17cの延出長さL1は、外側溝底部18bから後方に延びる中間溝壁部17bの延出長さL2より短く設定されている(L1<L2)。また、内側溝底部18aより後方の中間溝壁部17bの前後方向の長さL3は、内側溝底部18aから後方に延びる内側溝壁部17aの延出長さL4より短く設定されている(L3<L4)。これにより、キャビン1内のオペレータが斜め左前方を視たとき、外側溝壁部17cは、中間溝壁部17bの裏に隠れ、中間溝壁部17bは内側溝壁部17aの後方に隠れることとなる。このため、内側溝壁部17aの左方に中間溝壁部17bが完全に見え、中間溝壁部17bの左方に外側溝壁部17cが完全に見える通常構造の場合よりもオペレータの視界は広くなる。
【0031】
また、外側溝底部18bから後方に延びる外側溝壁部17cの延出長さL1は、内側溝底部18aより後方の中間溝壁部17bの前後方向の長さL3と同じに設定される(L1=L3)。これにより、外側嵌合溝16bの実質的な深さ(=L1)と内側嵌合溝16aの実質的な深さ(=L3)が同じとなる。このため、内側嵌合溝16aに対して内側可動窓部材6aが摺動したときの摺動抵抗と、外側嵌合溝16bに対して外側可動窓部材6bが摺動したときの摺動抵抗とが同等となる。これにより、外側可動窓部材6b及び内側可動窓部材6aを同等の力で違和感なく開閉することができる。
【0032】
また、内側溝壁部17aは、弾性変形可能な弾性材19を介してドアフレーム3に取り付けられる。具体的には、弾性材19は、ダム19a及び接着剤19bを備える。すなわち、内側溝壁部17aは、ドアフレーム3にダム19aを介して接着されると共に、接着剤19bを介して接着される。ダム19aは、長尺に形成されたスポンジの表裏両面に粘着テープが設けられて構成される。ダム19aは、仮止め時にはスペーサとして機能し、接着剤19bによる接着後にあっては止水用のシールとして機能する。接着剤19bは、硬化後も弾性を有する樹脂系等の材料で構成される。このため、例えばキャビン1の左壁LW等に微少な歪みがある場合でも、弾性材19が適宜変形することで左壁LW等からサッシュフレーム4を逃がすことができ、サッシュフレーム4が左壁LWに倣って変形することを許容することができる。このため、ドア2の開閉を円滑に行うことができ、キャビン1及びドア2の組立性を向上させることができる。また、接着剤19bは、ダム19aより引き違い窓枠5の内周側に配設される。内側溝壁部17aの後端(引き違い窓枠5の内周側の端)には、接着剤19bを隠すための目隠し部20が形成される。目隠し部20は、内側溝壁部17aの後端から右方に延びる。また、図中のWはウエザーストリップである。ウエザーストリップWは、中間溝壁部17bの右面に設けられる。ウエザーストリップWは、ドア2が閉じられたとき、ドア2とキャビン1のキャビン本体1aとの間に挟まれることでドア2とキャビン本体1aとの間を液密に塞ぐ。
【0033】
図2に示す外周フレーム部10は、図3図4及び図5に図示する断面形状に成形された長尺の材料を適宜屈曲させ、或いは組み合わせることで構成される。このため、外周フレーム部10には、全周に亘って嵌合溝16a、16bが左右方向に重ねて複数形成されると共に、溝壁部17a、17b、17cが外周フレーム部10の内周側に延出して複数形成される。すなわち、上部フレーム部14、下部フレーム部12及び後部フレーム部15にも上述と同様の内側溝壁部17a、内側溝底部18a、中間溝壁部17b、外側溝底部18b及び外側溝壁部17cが形成されると共に、内側嵌合溝16a及び外側嵌合溝16bがその開口を引き違い窓枠5の内周側に向けるように形成される。上部フレーム部14と下部フレーム部12は、内側嵌合溝16aの開口同士を対向させると共に、外側嵌合溝16bの開口同士を対向させるように上下対称に形成される。また、前部フレーム部13と後部フレーム部15は、内側嵌合溝16aの開口同士を対向させると共に、外側嵌合溝16bの開口同士を対向させるように前後対称に形成される。このため、上部フレーム部14、下部フレーム部12及び後部フレーム部15については、説明を一部省略し、前部フレーム部13と同様の構成に同符号を付す。
【0034】
また、図4に示すように、後部フレーム部15には、第1閉断面部21が設けられる。第1閉断面部21は、外側溝底部18bで構成される前壁部22と、中間溝壁部17bを後方に延長させて形成される右壁部23と、外側溝壁部17cを後方に延長させて形成される左壁部24と、右壁部23の後端と左壁部24の後端との間に掛け渡して設けられる後壁部25とを備える。第1閉断面部21は、蝶番26を介してキャビン本体1aに取り付けられる。蝶番26は、ボルトB及びタップドブロックTで左壁部24に締結されると共に、ボルトBでキャビン本体1aに締結される。
【0035】
図5に示すように、中間フレーム部11は、前部フレーム部13(図3参照)と同様の内側溝壁部17a、内側溝底部18a、中間溝壁部17b、外側溝底部18b及び外側溝壁部17cを備える。具体的には、中間フレーム部11は、上下方向に延びると共に前後方向に延びる板状に形成される内側溝壁部17aと、内側溝壁部17aの下端位置から左方に延びると共に前後方向に延びる板状に形成される内側溝底部18aと、上下方向に延びると共に前後方向に延びる板状に形成され内側溝底部18aの左端に接続される中間溝壁部17bと、中間溝壁部17bの下端位置から左方に延びると共に前後方向に延びる板状に形成される外側溝底部18bと、外側溝底部18bの左端から上方(引き違い窓枠5の内周側)に延びると共に前後方向に延びる板状に形成される外側溝壁部17cとを備える。
【0036】
中間溝壁部17bは、内側溝底部18aより下方の位置から内側溝底部18aより上方(引き違い窓枠5の内周側)の位置まで延出するように形成される。これにより、内側溝底部18aより上方の中間溝壁部17bと内側溝壁部17aとの間に内側嵌合溝16aが区画形成される。そして、内側溝底部18aより下方の中間溝壁部17bと外側溝壁部17cとの間に外側嵌合溝16bが区画形成される。すなわち、内側嵌合溝16aより左方かつ下方の位置に外側嵌合溝16bが形成される。また、内側溝壁部17a、中間溝壁部17b及び外側溝壁部17cは、左右方向(キャビンの内外方向)に一定の間隔を隔てると共に、互いに平行となるように配置される。
【0037】
また、外側溝底部18bから上方に延びる外側溝壁部17cの延出長さ(高さ)L1は、外側溝底部18bから上方に延びる中間溝壁部17bの延出長さ(高さ)L2より短く設定されている。これにより、キャビン内のオペレータが引き違い窓越しに斜め左下方を見たとき、外側溝壁部17cは、中間溝壁部17bの裏に隠れることとなる。このため、中間溝壁部17bの左方に外側溝壁部17cが完全に見える場合よりもオペレータの視界は広くなる。
【0038】
また、外側溝壁部17cの高さより中間溝壁部17bの高さが高いことにより、中間溝壁部17bが止水壁として機能し、外側嵌合溝16bに雨水等が溜まった場合であっても、その雨水等がキャビン1内に浸入することが抑制できる。
【0039】
また、中間フレーム部11には、第2閉断面部27が設けられる。第2閉断面部27は、内側溝底部18aで構成される上壁部28と、中間溝壁部17bを下方に延長させて形成される左壁部29と、内側溝壁部17aを下方に延長させて形成される右壁部30と、右壁部30の下端と左壁部29の下端との間に掛け渡して設けられる下壁部31とを備える。第2閉断面部27は、断面矩形に形成される。これにより、中間フレーム部11が簡易な構造で強固に構成される。なお、引き違い窓枠5の嵌合溝16a、16b内には、図示しないグラスランチャンネルが設けられる。内側嵌合溝16a内に設けられるグラスランチャンネルは、内側可動窓部材6aを摺動自在にガイドすると共に、引き違い窓枠5及び内側可動窓部材6a間を液密にシールする。また、外側嵌合溝16b内に設けられるグラスランチャンネルは、外側可動窓部材6bを摺動自在にガイドすると共に、引き違い窓枠5及び外側可動窓部材6b間を液密にシールする。
【0040】
可動窓部材6a、6bは、透明な板ガラスで構成される。なお、可動窓部材6a、6bは透明な樹脂板等で構成されてもよい。図2に示すように、可動窓部材6a、6bは、概ね矩形に形成される。可動窓部材6a、6bは、引き違い窓枠5に前後方向に摺動自在に設けられると共に左右方向(キャビン1の内外方向)に複数重ねて設けられる。具体的には、可動窓部材6a、6bは2枚である。これら2枚の可動窓部材6a、6bのうち、右側(室内側)に位置される内側可動窓部材6aは、引き違い窓枠5の後部を開閉自在に塞ぐように設定されている。また、左側(室外側)に位置される外側可動窓部材6bは、引き違い窓枠5の前部を開閉自在に塞ぐように設定されている。図5に示すように、内側可動窓部材6aは、上部フレーム部14及び中間フレーム部11に形成された内側嵌合溝16aに前後方向に摺動自在に嵌合される。また、内側可動窓部材6aは、引き違い窓枠5の後部を塞ぐとき、後部フレーム部15の内側嵌合溝16aに嵌合されて保持される。外側可動窓部材6bは、上部フレーム部14及び中間フレーム部11に形成された外側嵌合溝16bに前後方向に摺動自在に嵌合される。また、外側可動窓部材6bは、引き違い窓枠5の前部を塞ぐとき、前部フレーム部13の外側嵌合溝16bに嵌合されて保持される。また、外側可動窓部材6bが引き違い窓枠5の前部を塞ぎ、内側可動窓部材6aが引き違い窓枠5の後部を塞ぐとき、外側可動窓部材6bの後端部と内側可動窓部材6aの前端部は、キャビン1の内外方向において重なる。また、外側可動窓部材6bの上下方向の大きさは、内側可動窓部材6aよりも大きく設定され、外側可動窓部材6bの前後方向の大きさは、内側可動窓部材6aよりも大きく設定される。
【0041】
図2に示すように、嵌め殺し窓枠7は、外周フレーム部10及び中間フレーム部11に囲まれて区画されるエリアのうち、中間フレーム部11より下方の下部部エリアDAを囲む外周フレーム部10と、中間フレーム部11とで構成される。
【0042】
図5に示すように、嵌め殺し窓枠7を構成する外周フレーム部10には、上部フレーム部14と同様の内側溝壁部17a、内側溝底部18a、中間溝壁部17b、外側溝底部18b及び外側溝壁部17cが形成されると共に、内側嵌合溝16a及び外側嵌合溝16bがその開口を引き違い窓枠5の内周側に向けるように形成されている。そして、外側嵌合溝16bは、後述する固定窓部材8を嵌合するための保持溝32を構成する。中間溝壁部17bは、保持溝32を区画するための内側保持壁部33を構成する。外側溝壁部17cは、保持溝32を区画するための外側保持壁部34を構成する。そして、外側保持壁部34の延出長さL1は、内側保持壁部33の延出長さL2より短くなるように設定されている。このため、キャビン1内のオペレータが嵌め殺し窓越しに斜め左下方を見たとき、外側保持壁部34は、内側保持壁部33の裏に隠れることとなる。このため、内側保持壁部33の左方に外側保持壁部34が完全に見える場合よりもオペレータの視界は広くなる。
【0043】
固定窓部材8は、透明な板ガラスで構成される。なお、固定窓部材8は透明な樹脂板等で構成されてもよい。図2に示すように、固定窓部材8は、概ね矩形に形成される。固定窓部材8は、嵌め殺し窓枠7に固定され、嵌め殺し窓枠7を塞ぐ。具体的には、図5に示すように、固定窓部材8の下縁部は、下部フレーム部12の保持溝32に嵌合される。また、固定窓部材8の上縁部は、中間フレーム部11の左壁部29の左面に接着剤19bで液密に接着される。また、固定窓部材8の前縁部は、前部フレーム部13の保持溝(図示せず)に嵌合される。また、固定窓部材8の後縁部は、後部フレーム部15の保持溝(図示せず)に嵌合される。
【0044】
次に本実施の形態の作用について述べる。
【0045】
ドア2を製作する場合、ドアフレーム3とは別に外周フレーム部10及び中間フレーム部11を押出成形にて形成する。このとき、外周フレーム部10を適宜複数のパーツに分割した状態で製作する。これにより、引き違い窓枠5内に可動窓部材6a、6bを配設できると共に、嵌め殺し窓枠7内に固定窓部材8を配設できる。具体的には、外周フレーム部10を構成するパーツのうち、前部フレーム部13又は後部フレーム部15を構成するパーツに中間フレーム部11の一端を取り付けて中間部品を形成し、この中間部品の引き違い窓枠5となる部分に可動窓部材6a、6bを配設すると共に、嵌め殺し窓枠7となる部分に固定窓部材8を配設する。この後、前記中間部品に外周フレーム部10を構成する他のパーツを取り付けて外周フレーム部10を完成させる。
【0046】
この後、ドアフレーム3に外周フレーム部10をダム19aで仮止めする。これにより、外周フレーム部10は、ドアフレーム3に対して一定の間隔を隔てた状態で仮止めされる。このあと、外周フレーム部10の内周側からドアフレーム3と外周フレーム部10との間に接着剤19bを注入してドアフレーム3と外周フレーム部10とを接着する。接着剤19bは、硬化後も弾性を有する。このため、外周フレーム部10が左壁LWに当接する等によって外力を受けたとき、ダム19aと接着剤19bが適宜変形して外力を吸収することができる。また、外周フレーム部10の内周端に位置する内側溝壁部17aには、目隠し部20が形成される。このため、硬化した接着剤19bを目隠し部20で覆い隠すことができ、ドア2の外観を美しく整えることができる。
【0047】
また、図6に示すように、キャビン1内の運転席に座ったオペレータの水平面上における視点をPとすると、オペレータが引き違い窓越しにキャビン1外を視ながら建設機械を操縦する場合、視点Pからの視界θ1は、前部フレーム部13と後部フレーム部15によって規制される。このとき、引き違い窓枠5が通常構造のものである場合、すなわち、引き違い窓枠5が、左右方向に間隔を隔てて並ぶ複数の溝壁部(図示せず)を有すると共に、これら溝壁部の前後方向の位置が全て同じになっているものである場合、最も左側(外側)の溝壁部が視界θ1を規制することとなる。
【0048】
しかし、本実施の形態に係る引き違い窓枠5は、例えば、前部フレーム部13にあっては、外側溝壁部17cの前端(外側溝底部18bの位置)から後端までの長さL1が、中間溝壁部17bの前端(外側溝底部18bの位置)から後端までの長さL2より短くなるように設定されている。また、内側溝底部18aより後方の中間溝壁部17bの長さL3が、内側溝壁部17aの前端(内側溝底部18aの位置)から後端までの長さL4より短くなるように設定されている。このため、オペレータが視点Pから斜め左前方を視たとき、前部フレーム部13の外側溝壁部17cは中間溝壁部17bの裏側に隠れ、中間溝壁部17bは内側溝壁部17aの裏側に隠れることとなる。このため、オペレータの視界θ1が上述の通常構造の引き違い窓より広くなっている。
【0049】
また、図示する視点Pからの視界θ1では、前述したように前部フレーム部13が視界θ1の拡大に寄与するものの、後部フレーム部15はあまり寄与しない。しかし、例えばオペレータが後方を確認するために前方に身を乗り出した場合、視点は前方に移動する。この時の視点をP’とすると、視点P’から斜め左後方を視たとき、後部フレーム部15の外側溝壁部17cは中間溝壁部17bの裏側に隠れ、中間溝壁部17bは内側溝壁部17aの裏側に隠れることとなる。このため、オペレータの視界θ2が上述の通常構造の引き違い窓枠より広くなる。
【0050】
また、上部フレーム部14においても、外側溝壁部17cの延出長さL1は中間溝壁部17bの延出長さL2より短く、内側溝底部18aより下方の中間溝壁部17bの長さL3は、内側溝壁部17aの延出長さL4より短い。また、中間フレーム部11においても、外側溝壁部17cの延出長さL1は中間溝壁部17bの延出長さL2より短い。このため、運転席に座ったオペレータが引き違い窓枠5越しにいずれの方向を視た場合であっても、オペレータの視界が上述の通常構造の引き違い窓より広くなっている。
【0051】
このように、本実施の形態に係るキャビン用サッシュ構造は、外側嵌合溝16bを区画する外側溝壁部17cと中間溝壁部17bとのうち外側溝壁部17cの延出長さL1が、中間溝壁部17bの延出長さL2より短くなるように設定される。このため、外側溝壁部17cを中間溝壁部17bの裏側に隠すことができ、オペレータの視界を拡大することができる。そして更に、本実施の形態に係るキャビン用サッシュ構造は、内側嵌合溝16aを区画する中間溝壁部17bと内側溝壁部17aとのうち中間溝壁部17bの延出長さL3が、内側溝壁部17aの延出長さL4より短くなるように設定される。このため、中間溝壁部17bを内側溝壁部17aの裏側に隠すことができ、オペレータの視界を更に拡大することができる。
【0052】
以上、本開示の実施形態を詳細に述べたが、本開示は以下のような他の実施形態も可能である。
【0053】
(1)引き違い窓枠5は、キャビン1のドアフレーム3とは別体に形成されると共に、ドアフレーム3にダム19a及び接着剤19bを介して取り付けられるものとしたが、これに限られない。例えば、図7図8及び図9に示すように、引き違い窓枠5は、ドアフレーム3と一体に形成されてもよい。これによれば、ドア2の部品数を削減でき、組立工数を削減でき、ドア2の製作コストを低減できる。
【0054】
(2)可動窓部材6a、6bは引き違い窓枠5に前後方向に摺動自在に設けられるものとしたが、これに限られない。可動窓部材6a、6bは引き違い窓枠5に上下方向に摺動自在に設けられるものであってもよい。
【0055】
(3)引き違い窓枠5及び嵌め殺し窓枠7は、キャビン1のドア2に形成されるものとしたが、これに限られない。例えば、引き違い窓枠5及び嵌め殺し窓枠7は、キャビン1のキャビン本体1aに形成されてもよい。
【0056】
(4)引き違い窓枠5には、2つの嵌合溝16a、16bが形成されるものとしたが、これに限られない。引き違い窓枠5には、3つ以上の複数の嵌合溝(図示せず)がキャビン1の内外方向に重ねて形成されてもよい。この場合、嵌合溝の位置は、キャビン1の内側から外側に向かうにつれて順次引き違い窓枠5の外周側にずらされるとよい。例えば、3つの嵌合溝がキャビン1の内外方向に重ねて形成される場合、最も室外側に位置される嵌合溝は、中央に位置される嵌合溝より引き違い窓枠5の外周側に位置され、中央に位置される嵌合溝は最も室内側に位置される嵌合溝より引き違い窓枠5の外周側に位置されるとよい。また、それぞれの嵌合溝には、可動窓部材が嵌合されるとよい。
【0057】
(5)前部フレーム部13、上部フレーム部14、後部フレーム部15及び中間フレーム部11の全てにおいて、外側溝壁部17cの延出長さL1が、中間溝壁部17bの延出長さL2より短くなるように設定されるものとしたが、これに限られない。少なくとも前部フレーム部13、上部フレーム部14、後部フレーム部15及び中間フレーム部11の一部において、外側溝壁部17cの延出長さL1が、中間溝壁部17bの延出長さL2より短くなるように設定されるものであればよい。
【0058】
(6)外周フレーム部14において、中間溝壁部17bの長さL3は、内側溝壁部17aの延出長さL4より短くなるように設定されるものとしたが、これに限られない。中間溝壁部17bの長さL3は、内側溝壁部17aの延出長さL4と同じであってもよい。
【0059】
(7)外側溝壁部17cの延出長さL1は、中間溝壁部17bの長さL3と同じに設定されるものとしたが、これに限られない。例えば、外側溝壁部17cの延出長さL1は、中間溝壁部17bの長さL3より長くてもよい。この場合、内側可動窓部材6aより大きな外側可動窓部材6bをより安定して保持できる。また、外側溝壁部17cの延出長さL1は、中間溝壁部17bの延出長さL3より短くてもよい。この場合、オペレータの視点が左方に移動した場合であっても外側溝壁部17cを中間溝壁部17bの裏側により確実に隠すことができ、引き違い窓5の視界をより拡大することができる。
【0060】
(8)ドアフレーム3は、ドア2の外周形状に沿う矩形枠状に形成されるものとしたが、これに限られない。ドアフレーム3は、中間フレーム部11に沿って前後方向に延びる部分(図示せず)を備えるものであってもよい。この場合、中間フレーム部11は、前述の部分に弾性材19を介して取り付けられるとよい。
【符号の説明】
【0061】
1 キャビン
5 引き違い窓枠
6a 可動窓部材(内側可動窓部材)
6b 可動窓部材(外側可動窓部材)
16a 嵌合溝(内側嵌合溝)
16b 嵌合溝(外側嵌合溝)
17a 溝壁部(内側溝壁部)
17b 溝壁部(中間溝壁部)
17c 溝壁部(外側溝壁部)
L1 延出長さ
L2 延出長さ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9