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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022094603
(43)【公開日】2022-06-27
(54)【発明の名称】液体洗浄剤組成物
(51)【国際特許分類】
   C11D 17/08 20060101AFI20220620BHJP
   C11D 3/37 20060101ALI20220620BHJP
   C11D 3/50 20060101ALI20220620BHJP
   C11D 1/38 20060101ALI20220620BHJP
   C11B 9/00 20060101ALI20220620BHJP
【FI】
C11D17/08
C11D3/37
C11D3/50
C11D1/38
C11B9/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020207578
(22)【出願日】2020-12-15
(71)【出願人】
【識別番号】000006769
【氏名又は名称】ライオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100152272
【弁理士】
【氏名又は名称】川越 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100153763
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 広之
(72)【発明者】
【氏名】安藤 博明
【テーマコード(参考)】
4H003
4H059
【Fターム(参考)】
4H003AB15
4H003AC05
4H003AC08
4H003AC15
4H003AD04
4H003AD05
4H003AE05
4H003BA12
4H003BA20
4H003BA21
4H003DA06
4H003DB02
4H003EA12
4H003EA21
4H003EB04
4H003EB08
4H003EB16
4H003EB28
4H003EB33
4H003ED02
4H003FA04
4H003FA26
4H003FA28
4H059BC23
4H059DA09
4H059EA35
(57)【要約】
【課題】繰り返し洗浄力に優れた液体洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)成分:界面活性剤と、(B)成分:水溶性高分子と、(D)成分:水を含有し、前記(B)成分は、少なくとも(B1)成分:ポリビニルアルコールとポリビニルピロリドンのグラフトコポリマーを含み、好ましくは、さらに、(C)成分:香料を含有し、前記(C)成分は、(C1)成分:ベースノート成分を20質量%以上含むことが好ましい、液体洗浄剤組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)成分:界面活性剤と、
(B)成分:水溶性高分子と、
(D)成分:水を含有し、
前記(B)成分は、少なくとも(B1)成分:ポリビニルアルコールとポリビニルピロリドンのグラフトコポリマーを含む、液体洗浄剤組成物。
【請求項2】
前記(B)成分は、さらに、(B2)成分:ポリビニルアルコールを含む、請求項1に記載の液体洗浄剤組成物。
【請求項3】
さらに、(C)成分:香料を含有する、請求項1又は2に記載の液体洗浄剤組成物。
【請求項4】
前記(C)成分が、(C1)成分:ベースノート成分を含み、前記(C)成分に占める前記(C1)成分の割合が20質量%以上である、請求項3に記載の液体洗浄剤組成物。
【請求項5】
前記(A)成分は、(A1)成分:カチオン界面活性剤を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
【請求項6】
前記(B)成分の質量に対する前記(A1)成分の質量の比[(A1)/(B)]が、0.01~50である、請求項5に記載の液体洗浄剤組成物。
【請求項7】
トイレ用である、請求項1~6のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液体洗浄剤組成物に関する。特にトイレの便器等の洗浄に適した液体洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、共働き家庭の増加に伴い、掃除に充分な時間をかけることができず、簡易な掃除で終わらせてしまうことが多い。しかし、例えばトイレでは、水系汚れである尿と疎水系汚れである便が便器に付着する。簡易な掃除でこれらの汚れを完全に除去ができないと、その後にトイレを使用した際に、残存汚れに新たな汚れが付着し、洗浄が困難な強固な汚れへと変化しやすい。そのため、繰り返し使用するにつれて、汚れが溜まり、簡易な掃除では、充分な洗浄実感を得ることができなくなる。また、蓄積した汚れは、臭気として実感されることがある。
【0003】
こうした問題に対し、特定のポリシロキサンと、特定の界面活性剤と、金属キレート剤と、水とを含有する防汚洗浄剤組成物が提案されている(特許文献1)。特許文献1の発明によれば、洗浄力の向上と防汚効果の持続性の向上とが図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-162041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の技術では、洗浄対象物の使用と洗浄を繰り返した場合にも洗浄力を維持できる繰り返し洗浄力が充分でなかった。
そこで、本発明は、繰り返し洗浄力に優れた液体洗浄剤組成物の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
[1](A)成分:界面活性剤と、
(B)成分:水溶性高分子と、
(D)成分:水を含有し、
前記(B)成分は、少なくとも(B1)成分:ポリビニルアルコールとポリビニルピロリドンのグラフトコポリマーを含む、液体洗浄剤組成物。
[2]前記(B)成分は、さらに、(B2)成分:ポリビニルアルコールを含む、[1]に記載の液体洗浄剤組成物。
[3]さらに、(C)成分:香料を含有する、[1]又は[2]に記載の液体洗浄剤組成物。
[4]前記(C)成分が、(C1)成分:ベースノート成分を含み、前記(C)成分に占める前記(C1)成分の割合が20質量%以上である、[3]に記載の液体洗浄剤組成物。
[5]前記(A)成分は、(A1)成分:カチオン界面活性剤を含む、[1]~[4]のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
[6]前記(B)成分の質量に対する前記(A1)成分の質量の比[(A1)/(B)]が、0.01~50である、[5]に記載の液体洗浄剤組成物。
[7]トイレ用である、[1]~[6]のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明の液体洗浄剤組成物によれば、洗浄対象物の使用と洗浄を繰り返した場合にも洗浄力を維持できる繰り返し洗浄力に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に記載する構成要件の説明は、代表的な実施形態や具体例に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではない。
本明細書において「~」を用いて表される数値範囲は「~」前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。また、酸の形態と塩の形態をとりうる成分の含有量は、特に断りのない限り、酸の形態としての含有量である。
【0009】
本発明の液体洗浄剤組成物は、後述する(A)成分、(B)成分、(D)成分を含有し、(C)成分を含有することが好ましい。(A)成分、(B)成分、(C)成分の液体洗浄剤組成物の総質量に対する含有量は、液体洗浄剤組成物を希釈して用いるのか、あるいは直接洗浄面に用いるのかなどの利用形態に合わせて任意に調整することができる。希釈して用いる利用形態の場合は、想定されている希釈倍率で希釈した後の含有量が、直接洗浄面に用いる場合の好ましい含有量となるように調整することが好ましい。
【0010】
<(A)成分>
(A)成分は界面活性剤である。(A)成分を含有することにより、良好な洗浄力を得ることができる。また、液体洗浄剤組成物が(C)成分を含む場合、(A)成分を含有すると、(C)成分の香気持続性を高めることができる。
洗浄剤組成物を洗浄面に直接用いる場合、繰り返し洗浄力を一層高め、良好な香気持続性を得る観点から、(A)成分は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.01~5質量%であることが好ましく、0.05~4質量%であることがより好ましく、0.1~3質量%であることが特に好ましい。
【0011】
(A)成分は(A1)成分:カチオン界面活性剤、(A2)成分:両性界面活性剤、(A3)成分:半極性界面活性剤、(A4)成分:非イオン界面活性剤、及び(A5)成分:アニオン界面活性剤から選択することができる。
(A)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
【0012】
(A)成分は、(A1)成分としてカチオン界面活性剤を含むことが好ましい。液体洗浄剤組成物が(C)成分を含む場合、(A)成分が(A1)成分を含むと、(C)成分の香気持続性が高まる。
また、(A)成分が(A1)成分に加えて、(A2)成分及び(A3)成分の少なくとも1種を含むと、洗浄力が向上するので好ましい。
【0013】
[(A1)成分:カチオン界面活性剤]
(A1)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(A1)成分としては、従来公知の第4級アンモニウム塩が好ましい。中でも炭素数が8~18のモノ長鎖アルキル4級アンモニウム塩またはジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩が好ましく、モノ長鎖アルキル4級アンモニウム塩がより好ましい。
【0014】
炭素数が8~18のモノ長鎖アルキル4級アンモニウムまたはジ長鎖アルキル4級アンモニウムとしては、塩化ドデシルトリメチルアンモニウム、塩化デシルトリメチルアンモニウム、塩化テトラデシルトリメチルアンモニウム、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、などが挙げられる。
第4級アンモニウムの塩としては、例えば、塩化物イオン、硫酸塩イオンの塩が挙げられる。
【0015】
洗浄剤組成物を洗浄面に直接用いる場合、繰り返し洗浄力及び香気持続性の面から、上記の炭素数が8~18のモノ長鎖アルキル4級アンモニウム塩またはジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.01~1質量%が好ましく、0.05~0.7質量%がより好ましく、0.1~0.5質量%が特に好ましい。
【0016】
(A)成分に占める(A1)成分の割合は、0.5質量%以上であることが好ましく、2.0質量%以上であることがより好ましい。また、(A)成分に占める(A1)成分の割合は、20質量%以下であることが好ましく、13.0質量%以下であることがより好ましい。(A)成分に占める(A1)成分の割合が0.5質量%以上であることにより、香気持続性を向上させやすい。(A)成分に占める(A1)成分の割合が20質量%以下であることにより、他の(A)成分を充分に配合できる。
【0017】
また、本発明の液体洗浄剤組成物は、(A1)成分を液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.01~1質量%含むことが好ましく0.05~0.3質量%含むことがより好ましい。液体洗浄剤組成物が(A1)成分を0.01~1質量%含むことにより、香気持続性を向上させやすい。
【0018】
[(A2)成分:両性界面活性剤]
(A2)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(A2)成分としては、例えば、ベタイン系両性界面活性剤、アミノ酸系両性界面活性剤等が挙げられる。これらの中でも、ベタイン系両性界面活性剤が好ましい。
【0019】
ベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、カルボベタイン系両性界面活性剤、アミドベタイン系両性界面活性剤、スルホベタイン系(ヒドロキシスルホベタイン系、アミドスルホベタイン系)両性界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン系両性界面活性剤、ホスホベタイン系両性界面活性剤、アミノプロピオン酸系両性界面活性剤、アミノ酸系両性界面活性剤などが挙げられる。中でも、カルボベタイン系両性界面活性剤、アミドベタイン系両性界面活性剤が好ましく、アミドベタイン系両性界面活性剤がより好ましい。
【0020】
カルボベタイン系両性界面活性剤としては、ラウリン酸ジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられる。
アミドベタイン系両性界面活性剤としては、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(コカミドプロピルベタイン)、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、イソステアラミドプロピルベタインなどが挙げられる。
【0021】
スルホベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸ジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ラウリルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ヤシ油脂肪酸ジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルスルホベタイン、ステアリルスルホベタイン、ミリスチルスルホベタインなどが挙げられる。
イミダゾリニウムベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油アルキル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油アルキル-N-カルボキシエチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなどが挙げられる。
【0022】
ホスホベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルヒドロキシホスホベタインなどが挙げられる。
アミノプロピオン酸系両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸トリエタノールアミンなどが挙げられる。
アミノ酸系両性界面活性剤としては、ラウリルアミノ脂肪酸塩、ステアリルアミノ脂肪酸塩、ミリスチルアミノ脂肪酸塩などが挙げられる。
【0023】
中でも、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタインが好ましく、繰り返し洗浄力の面からラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインが特に好ましい。
【0024】
両性界面活性剤の市販品としては、例えば、ラウリン酸アミドプロピルベタインとして、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製「エナジコールL-30B」、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインとして、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製「CAB-30」、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインとして、デグサ社製「TEGO BETAIN CK-OK」、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタインとして、ミヨシ油脂(株)製「アンホレックスPB-1」、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインとして、第一工業製薬(株)製「アモーゲンS-H」及び東邦化学工業(株)製「オバゾリンLB-SF」、ラウラミドプロピルカルボベタインとして、花王(株)製「アンヒトール20AB」、ラウリルヒドロキシスルホベタインとして、花王(株)製「アンヒトール20HD」がある。
【0025】
[(A3)成分:半極性界面活性剤]
(A3)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。(A3)成分としては、例えば、ドデシルジメチルアミンオキサイド、ミリスチルジメチルアミンオキサイド、ヤシアルキルジメチルアミンオキサイド等のアルキルアミンオキサイド;ヤシ油脂肪酸アミドプロピルアミンオキサイド、ラウリン酸アミドプロピルアミンオキサイド等のアミドアミンオキサイドなどが挙げられる。
上記の中でもドデシルジメチルアミンオキシド(AX)が特に好ましい。
【0026】
(A)成分に占める(A2)成分及び(A3)成分の合計割合は、70質量%以上であることが好ましく、82質量%以上であることがより好ましい。また、(A)成分に占める(A2)成分及び(A3)成分の合計割合は、98質量%以下であることが好ましく、92質量%以下であることがより好ましい。(A)成分に占める(A2)成分及び(A3)成分の合計割合が70~98質量%であることで洗浄力、香気の持続性を良好にしやすい。
【0027】
[(A4)成分:非イオン界面活性剤]
(A4)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。(A4)成分としては、例えば、以下のものが挙げられる。
(1)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル。
(2)ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)フェニルエーテル。
(3)長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間にアルキレンオキサイドが付加した脂肪酸アルキルエステルアルコキシレート。
(4)ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル。
(5)ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル。
(6)ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル。
(7)ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油。
(8)グリセリン脂肪酸エステル。
(9)アルキルポリグリコシド。
【0028】
(1)ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、炭素数6~22、好ましくは8~18の脂肪族アルコールに、炭素数は2~4のアルキレンオサイドを、平均3~30モル付加したものが好ましい。ここで使用される脂肪族アルコールは、第1級アルコール、又は第2級アルコールである。
【0029】
(A4)成分を使用する場合、(A)成分に占める(A4)成分の割合は、2~90質量%であることが好ましい。(A)成分に占める(A4)成分の割合が2~90質量%であることにより、洗浄力と香気持続性をバランスよく発揮しやすい。
【0030】
[(A5)成分:アニオン界面活性剤]
(A5)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(A5)成分としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、硫酸アルキル塩、硫酸アルキルポリオキシエチレン塩、α-オレフィンスルホン酸塩、アルキルフェノキシフェニルジスルホン酸塩、脂肪酸塩、α-スルホ脂肪酸塩、エーテルカルボン酸塩、リン酸アルキル塩、リン酸アルキルポリオキシエチレン塩、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、スルホコハク酸アルキル塩、アルケニルコハク酸塩、N-アシルアミノ酸塩、N-アシルメチルタウリン塩等が挙げられる。
【0031】
上記の中でも、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩が好ましく選ばれる。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。なかでもナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩が好ましい。
【0032】
<(B)成分>
(B)成分は水溶性高分子である。「高分子」とは、分子量1,000以上の化合物であり、「水溶性高分子」とは、25℃の水1Lに対して、0.1g以上が透明に溶解する高分子である。
また、(B)成分の分子量は、ポリエチレングリコール(PEG)を標準物質とし、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定される重量平均分子量である。
【0033】
(B)成分を含有することにより、良好な繰り返し洗浄力を得ることができる。また、液体洗浄剤組成物が(C)成分を含む場合、(B)成分を含有すると(C)成分の香気持続性を高めることができる。
洗浄剤組成物を洗浄面に直接用いる場合、繰り返し洗浄力を一層高め、良好な香気持続性を得る観点から、(B)成分は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.01質量%~3.0質量%であることが好ましく、0.03質量%~2.0質量%であることがより好ましく、0.05質量%~0.5質量%であることが特に好ましい。
【0034】
(B)成分は、ビニルアルコール及びN-ビニル-2-ピロリドン(以下、「NVP」と表記する場合もある)の少なくとも一方に由来する構成単位を有する水溶性高分子であることが好ましい。
【0035】
[(B1)成分]
(B)成分は少なくとも(B1)成分として、ポリビニルアルコール(以下、「PVA」と表記する場合もある)とポリビニルピロリドンのグラフトコポリマー、すなわち、PVAにNVPがグラフトしたグラフトコポリマーを含む。
【0036】
[(B2)成分]
(B)成分は、(B1)成分に加えて、(B2)成分:ポリビニルアルコール(PVA)を含むことが好ましい。
(B2)成分であるPVAはビニルアルコールのホモポリマーである。
【0037】
(B2)成分の平均重合度は500~4,000であることが好ましく、平均分子量は10,000~200,000であることが好ましい。
(B2)成分の平均重合度と平均分子量が上記下限値以上であることにより、繰り返し洗浄力向上と、良好な香気持続性の効果を充分に得やすい。(B2)成分の平均重合度と平均分子量が上記上限値以下であることにより、水に溶解させやすく液体洗浄剤組成物を製造しやすい。
また、(B2)成分のケン化度は70~100モル%であることが好ましく、80~100モル%であることがより好ましい。ケン化度が70モル%以上であることにより、繰り返し洗浄力向上と、良好な香気持続性の効果を充分に得やすい。
【0038】
液体洗浄剤組成物における(B2)成分は、後述の混合ポリマー中に含まれていたものでも、別途添加するものでもよい。また、後述の混合ポリマー中に含まれていたものと、別途添加するものとを併用してもよい。
別途添加する(B2)成分としては、日本合成化学(株)製のゴーセノールシリーズ(GL-03、EG-05、EG-30、EG-40等)、(株)クラレ製のポバール(PVA)シリーズ(117、403、405、420、420H、424H、203、205、210、217、220、224、235、217E、220E、224E等)等の市販品を使用できる。
【0039】
[(B1)成分と(B2)成分の混合物の合成方法]
PVAにNVPをグラフト重合させることにより、(B1)成分と(B2)成分の混合物(以下「混合ポリマー」と表記する場合もある)が得られる。
【0040】
混合ポリマーを得るためのPVAはビニルアルコールのホモポリマーである。
混合ポリマーを得るためのPVAは平均重合度が500~4,000であることが好ましく、1,000~3,000であることがより好ましい。平均重合度が4,000以下であることにより、混合ポリマー合成時に水に溶解するための時間が長くなりすぎない。平均重合度が500以上であることにより、繰り返し洗浄力向上と、良好な香気持続性の効果を充分に得やすい。
【0041】
また、混合ポリマーを得るためのPVAは、ケン化度が70~100モル%であることが好ましく、80~100モル%であることがより好ましい。ケン化度が95モル%以上の完全ケン化タイプのPVAであることが特に好ましい。ケン化度が70モル%以上であることにより、混合ポリマー合成時に水に均一に溶解しやすくなる。
【0042】
混合ポリマーを得るためのNVPの量は、PVA100質量部に対して5~900質量部であることが好ましく、50~100質量部であることがより好ましい。5質量部以上とすることにより、優れた水溶性を有する混合ポリマーを得ることができる。また、900質量部以下とすることにより、PVAに由来する特性を維持した混合ポリマーを得やすい。
【0043】
尚、合成によって得られた混合ポリマー中に(B1)成分が含まれることは、得られた混合ポリマーを乾燥して粉末状にしたものを試料とし、13C-NMR測定により確認できる。
すなわち、PVA主鎖の水酸基及びエステル基に結合する炭素にグラフトすることによって生成した4級炭素のピークを化学シフト53ppm付近及び58ppm付近に確認できれば、PVAにNVPがグラフト重合したものを含むことが確認できる。
【0044】
[(B3)成分]
液体洗浄剤組成物における(B)成分は(B3)成分として、(B1)と(B2)成分以外の水溶性高分子を含んでいてもよい。
(B3)成分としては、例えば、カチオン変性ポリビニルアルコール(カチオン変性PVA)、アニオン変性ポリビニルアルコール(アニオン変性PVA)などの変性PVA、ポリビニルピロリドン(PVP)等が挙げられる。
【0045】
変性PVAとしては、カルボン酸変性PVA、ウンデシレン酸変性PVA、スルホン酸変性PVA等のアニオン変性PVA、アンモニウム変性PVA、スルホニウム変性PVA、アミノ基変性PVA等のカチオン変性PVAを用いることができる。
【0046】
変性PVAの市販品としては、日本合成化学(株)製のゴーセネックスTシリーズ(T-350、T-330H等)、ゴーセネックスLシリーズ(L-3266等)、ゴーセネックスKシリーズ(K-434等)、(株)クラレ製のKポリマーシリーズ(KL-506、KL-318、KL-118、KM-618、KM-118等)、Cポリマーシリーズ(C-506、CM-318等)が例示されるが、これに限らず使用することができる。
【0047】
変性PVAの平均重合度は500~4,000であることが好ましく、平均分子量は10,000~200,000であることが好ましい。
変性PVAの平均重合度と平均分子量が上記下限値以上であることにより、繰り返し洗浄力向上と、良好な香気持続性の効果を充分に得やすい。変性PVAの平均重合度と平均分子量が上記上限値以下であることにより、水に溶解させやすく液体洗浄剤組成物を製造しやすい。
また、変性PVAのケン化度は70~100モル%であることが好ましく、80~100モル%であることがより好ましい。ケン化度が70モル%以上であることにより、繰り返し洗浄力向上と、良好な香気持続性の効果を充分に得やすい。
【0048】
ポリビニルピロリドン(PVP)の市販品としては、第一工業製薬(株)製のピッツコールシリーズ(K-17L、K-30、K-50、K-60L、K―80、K-85、K-90、K-120L等)が例示されるが、これに限らず使用することができる。
【0049】
<(C)成分>
(C)成分は香料である。(C)成分を含有することにより、洗浄対象物の臭気をマスキングまたは消臭して、洗浄効果を実感することができる。
(C)成分は、良好な香気持続性を得る観点から、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.001~5質量%であることが好ましく、0.01~3質量%であることがより好ましく、0.1~2質量%であることが特に好ましい。
【0050】
(C)成分は、(C1)成分:ベースノート成分、(C2)成分:ミドルノート成分、及び(C3)成分:トップノート成分の群から選ばれる少なくとも1種以上の香料を含有することが好ましい。特に、良好な香気持続性の観点から(C1)成分:ベースノート成分を含むことが好ましい。
【0051】
[(C1)成分:ベースノート成分]
(C1)成分は、揮発度が低く保留性に富み、匂い紙につけておくと、20℃で約6時間以上匂い紙に匂いが残る合成または天然香料であって、芳香消臭組成物の特徴を示す成分である。
【0052】
(C1)成分としては、2,2,6-トリメチルシクロヘキシル-3-ヘキサノール、2-メチル-3-(p-メトキシフェニル)プロパノール、2-メチルウンデカナールジメチルアセタール、3,7-ジメチル-7-メトキシ-2-オクタノール、3-メチル-5-フェニルペンタノール-1、N-メチル-N-フェニル-2-メチルブチルアミド、N-メチルアントラニル酸メチル、p-tert-ブチルシクロヘキサノール、α-n-ヘキシルシンナミックアルデヒド、α-アミルシンナミックアルデヒド、α-ダイナスコン、β-カリオフィレン、β-ナフチルエチルエーテル、β-ナフチルメチルエーテル、β-メチルナフチルケトン、γ-ウンデカラクトン、γ-オクタラクトン、γ-ジャスモラクトン、γ-デカラクトン、γ-ドデカラクトン、γ-ノナラクトン、δ-ウンデカラクトン、δ-デカラクトン、δ-ドデカラクトン、δ-ノナラクトン、アセチルイソオイゲノール、アリルヨノン、アントラニル酸メチル、アンバーエクストリーム、アンバーケタール、アンバーコア、アンブリノール、アンブレットリド、アンブロキサン、イオノン類、イソ-E-スーパー、イソオイゲノール、イソカンフィルシクロヘキサノール、イソジャスモン、イソブチルキノリン、イソロンギホラノン、イソ吉草酸ゲラニル、イソ酪酸ゲラニル、イソ酪酸フェノキシエチル、イロン類、エチルバニリン、エチルマルトール、エチレンブラシレート、エバノール、オーランチオール、オクタン酸2-フェニルエチル、オコウマール、カシュメラン、カプロン酸2-フェニルエチル、ガラクソリド、カリオフィレンオキシド、クマリン、グリコリエラール、グリサルバ、ケイ皮酸エチル、ケイ皮酸シンナミル、ケイ皮酸メチル、ケファリス、サイクラメンアルデヒド、サリチル酸アミル、サリチル酸イソアミル、サリチル酸シクロヘキシル、サリチル酸シス-3-ヘキセニル、サリチル酸ヘキシル、サリチル酸ベンジル、サンダロール、シクロヘキサデセノン、シクロペンタデカノリド、シクロペンタデカノン、シスジャスモン、ジャスミンラクトン、シンナミックアルコール、シンナミックアルデヒド、スクラレオール、スピロガルバノン、セドリルメチルエーテル、セドレン、セドロール、セレストリド、ソトロン、ダマスコン類、ダマセノン類、チンベロール、テトラデカナール、トナリド、トラセオリド、トリモフィックスO、ヌートカトン、ネクタリル、ネロリドール、パチュリアルコール、バニリン、ハバノライド、バレリアン酸2-フェニルエチル、ヒドロシンナミックアルデヒド、ファルネセン、ファルネソール、フェニル酢酸、フェニル酢酸p-クレジル、フェニル酢酸イソオイゲニル、フェニル酢酸オイゲニル、フェニル酢酸シトロネリル、フェニル酢酸フェニルエチル、フタール酸ジエチル、フラネオール、プロピオン酸シンナミル、プロピリデンフタリド、ペオニル、ベチベロール、ベラモス、ヘリオトロピン、ヘリオナール、ヘルベトライド、ベンジルイソオイゲノール、ベンゾフェノン、ポリサントール、ホルムアルデヒドシクロドデシルエチルアセタール、マルトール、ミリスチン酸メチル、ムスクケトン、ムスコン、メチルアトラレート、メチルイオノン類、メチルイソオイゲノール、メチルジヒドロジャスモネート、メチルトリメチルシクロペンテニルブテノール、ラズベリーケトン、リラール、ローズオキシド、ローズフェノン、ロマンドライド、ロンギホレン、安息香酸、合成サンダル、合成ムスク、酢酸グアヤック、酢酸シンナミル、酪酸2-フェニルエチル、酪酸ゲラニル、酪酸シトロネリル、オークモス油、オポポナックス油、パチュリ油、サンダルウッド油、シダーウッド油、スチラックス油、ガルバナム油、ベンゾイン油およびバニラ油が挙げられる。
【0053】
(C)成分が(C1)成分を含む場合、(C)成分に占める(C1)成分の割合は、20質量%以上であることが好ましく、30質量%以上であることがより好ましい。また、(C)成分に占める(C1)成分の割合は、60質量%以下であることが好ましく、50質量%以下であることがより好ましい。(C)成分に占める(C1)成分の割合が20質量%以上であることにより、優れた香気持続性を得やすい。(C)成分に占める(C1)成分の割合が60質量%以下であることにより、他の(C)成分を充分に配合できる。
【0054】
[(C2)成分:ミドルノート成分]
(C2)成分は、中程度の揮発度を有し、匂い紙につけておくとその全部もしくは主要部分が20℃で約2~6時間程度匂いが持続する合成または天然香料であって、芳香消臭組成物の骨格をなす部分である。
【0055】
(C2)成分としては、(3-メトキシ-2-メチルプロピル)ベンゼン、10-ウンデセナール、10-ウンデセン-1-オール、1-ウンデカノール、1-オクタノール、1-ドデカノール、1-ノナノール、2-sec-ブチルシクロヘキサノン、2-ブチル-4,4,6-トリメチル-1,3-ジオキサン、2-ペンチルシクロペンタノン、2-メチル-3-(p-メトキシフェニル)-プロパナール、3,7-ジメチル-2,6-ノナジエノニトリル、3-ドデセナール、3-フェニルプロピルアルコール、4-イソプロピルシクロヘキサノール、9-デセン-1-オール、l-カルボン、p-tert-ブチルヒドロシンナミックアルデヒド、p-クレゾール、p-メチルアセトフェノン、p-メチルフェニルアセトアルデヒド、α-フェニルエチルアルコール、α-フェンキルアルコール、α-フェンコン、β-フェニルエチルアルコール、γ-ブチロラクトン、アセチルオイゲノール、アセチルセドレン、アセトアルデヒド2-フェニル-2,4-ペンタンジオールアセタール、アセトフェノン、アセト酢酸エチルエチレングリコールケタール、アセト酢酸エチルプロピレングリコールアセタール、アセト酢酸エチルプロピレングリコールケタール、アニスアルコール、アニスアルデヒド、アネトール、アフェルマート、アリルアミルグリコレート、アンゲリカ酸2-フェニルエチル、アンスラニル酸シス-3-ヘキセニル、イソシクロシトラール、イソボルネオール、イソ酪酸3-フェニルプロピル、インドール、ウンデカナール、エストラゴール、エチル-2-tert-ブチルシクロヘキシルカルボネート、エチルリナロール、オイゲノール、オクタナールジエチルアセタール、オクタン酸p-クレジル、オクチンカルボン酸メチル、カプロン酸プロピル、カルバクロール、カンファー、ギ酸ゲラニル、ギ酸シトロネリル、ギ酸ネリル、グアヤコール、ゲラニアール、ゲラニオール、ゲラニルアセトン、ゲラニルニトリル、コアボン、サフラナール、サリチル酸2-フェニルエチル、サリチル酸イソブチル、シクラメンアルデヒド、シクロガルバネート、シクロシトラール、シクロヘキシルオキシ酢酸アリル、シクロヘキシル酪酸アリル、シトラール、シトラールジエチルアセタール、シトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シトロネリルニトリル、シトロネロール、ジヒドロリナロール、ジフェニルオキサイド、ジメチルオクタノール、ジメチルフェニルエチルカルビノール、ジメチルベンジルカルビノール、ジャスマール、スザラール、ターピネオール、ターピネオール-4、チオゲラニオール、チモール、チャビコール、デカナール、テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロミルセノール、テトラヒドロムゴール、テトラヒドロリナロール、デュピカール、ドデカナール、ドデカンニトリル、ドデカン酸エチル、トリプラール、トリメチルウンデセナール、トリメチルペンチルシクロペンタノン、ネラール、ネロール、ヒドラトロパアルデヒド、ヒドラトロパアルデヒドエチレングリコールアセタール、ヒドラトロパアルデヒドジメチルアセタール、ヒドロキシシトロネラール、ヒドロキシシトロネラールジメチルアセタール、フェニルアセトアルデヒド、フェニルアセトアルデヒドエチレングリコールアセタール、フェニルアセトアルデヒドグリセリルアセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、フェニル酢酸イソブチル、フルーテート、フルトニル、フローヒドラール、プロピオン酸2-フェニルエチル、プロピオン酸アリル、プロピオン酸イソブチル、プロピオン酸イソボルニル、プロピオン酸ゲラニル、プロピオン酸シトロネリル、プロピオン酸トリシクロデセニル、プロピオン酸ベンジル、フロラロゾン、フロローサ、ヘプタン酸アリル、ヘプチンカルボン酸メチル、ベンジルアルコール、ホモフラネオール、ホモマイラックアルデヒド、ボルネオール、マイヨール、マイラックアルデヒド、マグノラン、マジャントール、マロン酸ジエチル、マンダリル、ミュゲットアルデヒド、メチルγ-デカラクトン、メチルオイゲノール、メチルノニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、メチルフェニルグリシド酸エチル、メントン、リナロール、リナロールオキサイド、リメトール、リリアール、ルボフィックス、安息香酸イソブチル、安息香酸シス-3-ヘキセニル、安息香酸プロピル、吉草酸シス-3-ヘキセニル、酢酸1-エチニルシクロヘキシル、酢酸2-フェニルエチル、酢酸3-フェニルプロピル、酢酸l-メンチル、酢酸o-tert-ブチルシクロヘキシル、酢酸p-tert-ブチルシクロヘキシル、酢酸p-クレジル、酢酸イソボルニル、酢酸ゲラニル、酢酸シトロネリル、酢酸ジヒドロテルピニル、酢酸ジメチルフェニルエチルカルビニル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、酢酸スチラリル、酢酸セドリル、酢酸テトラヒドロゲラニル、酢酸テルピニル、酢酸トリシクロデセニル、酢酸ネリル、酢酸ノニル、酢酸フェンキル、酢酸ベンジル、酢酸リナリル、酪酸シクロヘキシル、酪酸シス-3-ヘキセニル、酪酸ジメチルベンジルカルビニル、クローブ油、コリアンダー油、ゼラニウム油、ラベンダー油およびローズマリー油が挙げられる。
【0056】
(C)成分が(C2)成分を含む場合、(C)成分に占める(C2)成分の割合は、15質量%以上であることが好ましく、25質量%以上であることがより好ましい。また、(C)成分に占める(C2)成分の割合は、60質量%以下であることが好ましく、50質量%以下であることがより好ましい。(C)成分に占める(C2)成分の割合が15質量%以上であることにより、良好な香気持続性の効果を充分に得やすい。(C)成分に占める(C2)成分の割合が60質量%以下であることにより、他の(C)成分を充分に配合できる。
【0057】
[(C3)成分:トップノート成分]
(C3)成分は、揮発度が高く、匂い紙につけておくと20℃でその全部もしくは主要部分が約2時間程度以内に揮散してしまう合成または天然香料であって、芳香消臭組成物の匂いの第一印象を与えるために必要な部分である。
【0058】
(C3)成分としては、1,4-シネオール、1,8-シネオール、1-オクテン-3-オール、1-ペンテン-3-オール、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、2,6-ジメチルヘプタン-2-オール、2,6-ノナジエナール、2-エチルヘキサノール、2-メチル吉草酸エチル、2-メチル酪酸エチル、8-メルカプトメントン、L-メントール、p-クレジルメチルエーテル、p-サイメン、α-ピネン、β-ピネン、アセトアルデヒドエチルフェニルエチルアセタール、アセトアルデヒドフェニルエチルプロピルアセタール、アセト酢酸エチル、イソ吉草酸イソプロピル、イソ吉草酸シス-3-ヘキセニル、イソ吉草酸プロピル、イソ吉草酸メチル、イソ酪酸エチル、イソ酪酸プロピル、エチルイソアミルケトン、オクタナール、オクタナールジメチルアセタール、オクタン酸エチル、オシメン、カプリル酸アリル、カプロン酸アリル、カプロン酸エチル、カプロン酸プロピル、カロン、ギ酸エチル、サリチル酸エチル、サリチル酸メチル、シス-3-ヘキセン-1-オール、シネンサール、ジヒドロミルセノール、ジメチルオクテノン、テルピノーレン、トランス-2-ヘキセナール、トランス-2-ヘキセノール、トランス-3-ヘキセノール、ノナナール、ファラオン、ブッコキシム、プレゴン、プロピオン酸エチル、プロピオン酸シス-3-ヘキセニル、ヘキサナール、ヘプタン酸エチル、ペリラアルデヒド、ベンズアルデヒド、ミルセノール、ミルセン、メチルパンプルムース、メチルヘプテノン、ラビエノキシム、リファローム、リモネン、リモネンオキサイド、ルバフラン、安息香酸メチル、吉草酸エチル、酢酸、酢酸1-オクテン-3-イル、酢酸アミル、酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、酢酸エチル、酢酸シス-3-ヘキセニル、酢酸トランス-2-ヘキセニル、酢酸ブチル、酢酸プレニル、酢酸ヘキシル、酢酸ミルセニル、酪酸アミル、酪酸アリル、酪酸イソアミル、酪酸エチル、酪酸ブチル、酪酸プロピル、酪酸メチル、レモン油、オレンジ油、ライム油、ベルガモット油、ユーカリ油およびマンダリン油が挙げられる。
【0059】
(C)成分が(C3)成分を含む場合、(C)成分に占める(C3)成分の割合は、3質量%以上であることが好ましく、4質量%以上であることがより好ましい。また、(C)成分に占める(C3)成分の割合は、30質量%以下であることが好ましく、25質量%以下であることがより好ましい。(C)成分に占める(C3)成分の割合が3質量%以上であることにより、良好な香気を得やすい。(C)成分に占める(C3)成分の割合が30質量%以下であることにより、他の(C)成分を充分に配合できる。
【0060】
<配合比>
本発明の液体洗浄剤組成物は、(B)成分の質量に対する前記(A)成分の質量の比[(A)/(B)]が、0.5~300であり、1~200であることが好ましく、1~50であることがさらに好ましい。
[(A)/(B)]が、0.5以上であることにより、繰り返し洗浄力が向上しやすい。[(A)/(B)]が、300以下であることにより、良好な香気持続性の効果を充分に得やすい。
【0061】
本発明の液体洗浄剤組成物は、(B)成分の質量に対する前記(A1)成分の質量の比[(A1)/(B)]が、0.01~50であり、0.2~5であることが好ましい。
[(A1)/(B)]が、0.01以上であることにより、繰り返し洗浄力向上と、良好な香気持続性の効果を充分に得やすい。[(A1)/(B)]が、50以下であることにより、繰り返し洗浄力向上と、良好な香気持続性の効果を充分に得やすい。
【0062】
<(D)成分>
(D)成分は、水である。
(D)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、80~95質量%が好ましく、88~94質量%がより好ましい。
【0063】
<任意成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、必要に応じて、上記成分以外に、通常、洗浄剤組成物に使用されうる成分を含有できる。このような任意成分としては、例えば、殺菌剤、防腐剤、抗カビ剤、キレート剤、色素、酸化防止剤、増粘剤、紫外線吸収剤、可溶化剤、pH調整剤等が挙げられる。
【0064】
pH調整剤としては、特に限定されないが、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、アンモニア及びその誘導体、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等から選ばれるアルカリ剤を用いることが好ましく、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、モノエタノールアミン、トリエタノールアミンから選ばれるアルカリ剤を用いることがより好ましく、水酸化カリウムがさらに好ましい。
pH調整剤は、1種でもよいし、2種以上の組み合わせでもよい。
【0065】
<物性>
液体洗浄剤組成物のpHは、5~9が好ましく、6~8がより好ましく、6.7~7.3がさらに好ましい。
液体洗浄剤組成物の25℃におけるB型粘度計で測定した粘度は、0.8~40mPa・sが好ましく、0.8~25mPa・sがより好ましく、1~25mPa・sがさらに好ましい。粘度が上記下限値以上であれば、滞留性を高められる。粘度が上記上限値以下であれば、容器からの吐出性を高められる。
【0066】
<液体洗浄剤組成物の製造方法>
液体洗浄剤組成物は、従来公知の製造方法により製造される。例えば、溶媒である(D)成分に、上記(A)~(C)成分を添加し、必要に応じて任意成分を加え、これを混合する方法等が挙げられる。
【0067】
<液体洗浄剤組成物の使用方法>
液体洗浄剤組成物の使用方法としては、例えば、容器から、液状、泡状、又は霧状として洗浄対象物に吐出し、その後ブラシ等で擦ってから水で濯ぐ方法が挙げられる。
また、布地若しくは不織布、紙等に含浸させて、洗浄対象物の汚れを拭き取るようにして使用してもよい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、特にトイレ用とすることが好ましく、便器やトイレの床等を洗浄対象物とすることができる。
【0068】
<容器>
本発明の液体洗浄剤組成物を収容する容器としては、対象面に対して、トリガー式スプレーヤーにより吐出する方式のもの、泡状もしくは霧状のエアゾールより噴霧する方式のもの、ボトル口より洗浄剤組成物を吐出する方式のものが挙げられ、トリガー式スプレーヤーが特に好ましい。トリガー式スプレーヤーは蓄圧式もしくは直圧式のどちらでもよい。 蓄圧式トリガースプレイヤーとしては、例えば特開2017-214464号公報の段落[0009]~[0014]に記載のものが使用できる。
直圧式トリガースプレイヤーとしては、例えば特開2012-131951号公報の図1に記載のもの、特開2018-199771号公報に記載のものが使用できる。
【実施例0069】
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。本実施例において「%」は特に断りがない限り、純分の「質量%」を示す。各例の液体洗浄剤組成物の組成を表1~5に示した。各例において使用した原料は下記の通りである。表中の各符号は以下のものを示す。
【0070】
<使用原料>
[(A)成分]
・(A1)成分
A1-1:塩化ドデシルトリメチルアンモニウム:ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)、「リポカード12-37w」。
A1-2:塩化ステアリルトリメチルアンモニウム:ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)、「リポカードT-800」。
A1-3:塩化ベンザルコニウム:三洋化成工業(株)、「カチオンG-50」。
A1-4:塩化ジデシルジメチルアンモニウム:ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)、「リポカード210-80E」。
【0071】
・(A2)成分
A2-1: ラウリン酸アミドプロピルベタイン:ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)、「エナジコールL-30B」。
A2-2: ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン:第一工業製薬(株)、「アモーゲンS-H」。
A2-3: ラウラミドプロピルカルボベタイン:花王(株)、「アンヒトール20AB」。
A2-4: ラウリルヒドロキシスルホベタイン:花王(株)、「アンヒトール20HD」。
【0072】
・(A3)成分
A3-1: AX、n-ドデシルジメチルアミンオキシド:ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)、「カデナックスDM12D-W」。
・(A4)成分
A4-1: ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル[エチレンオキシドの平均付加モル数5]、日本エマルジョン社、「エマレックス1805」。
A4-2: アルキルポリグルコシド(APG):Cognis社、「PLANTACARE 1200up」)。
・(A5)成分
A5-1: α-オレフィンスルホン酸ナトリウム(AOS、炭素数14と16との混合物)。ライオン(株)、「リポランLB-440」。
【0073】
[(B)成分]
・混合ポリマー
以下の混合ポリマーは13C-NMR測定により(B1)成分を含むことを確認した。
B1-1:下記製造例1で得られた混合ポリマー。
B1-2:下記製造例2で得られた混合ポリマー。
B1-3:下記製造例3で得られた混合ポリマー。
【0074】
・(B2)成分
B2-1:ポリビニルアルコール:クラレ(株)、「PVA-117」。
・(B3)成分
B3-1:ポリビニルピロリドン:第一工業製薬(株)、「K-90」。
B3-2:塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体:ナルコジャパン(株)、「マーコート550」。
【0075】
[(C)成分]
C-1:特開2020-132680号公報の表1~8に記載の調合香料組成物1、(C1)成分を47.4質量%含有。
C-2:特開2020-132680号公報の表1~8に記載の調合香料組成物2、(C1)成分を41.9質量%含有。
C-3:特開2020-132680号公報の表1~8に記載の調合香料組成物3、(C1)成分を40.4質量%含有。
C-4:特開2020-132680号公報の表1~8に記載の調合香料組成物4、(C1)成分を43.8質量%含有。
【0076】
[その他]
水:イオン交換水。
水酸化ナトリウム:苛性ソーダ、扶桑化学工業(株)。
硫酸ナトリウム:富田製薬(株)。
エタノール:エチルアルコール、日本アルコール販売(株)。
EDTA:アミノカルボン酸系キレート剤、アクゾノーベル(株)。
クエン酸:関東化学(株)。
【0077】
<製造例>
[製造例1]
特開2008-27418の実施例1と同様にして混合ポリマーを合成した。
すなわち、反応容器に、水800gにポリビニルアルコール(クラレ(株)、「PVA-117」)100gを溶解した水溶液に、ビニルピロリドン100gを加え、容器内の空気を窒素で置換した。続いて、70℃に昇温し、1質量%硫酸銅水溶液0.01g、28質量%アンモニア水1g及び30質量%過酸化水素水1.5gを添加し、重合を開始させた。重合中は温度を70~80℃、アンモニア水によりpH5.5~6.5に維持した。30質量%過酸化水素水1.5gを、重合開始から15分の時点で1回添加し、その後1.5gずつを15分おきに9回、合計で10回添加することで重合率は90%以上となった。続いて残存ビニルピロリドン処理工程として30質量%過酸化水素水4gを添加し、アンモニア水によりpH5以上に保持しながら合計210分間反応させ、混合ポリマーの20質量%水溶液を得た。
【0078】
[製造例2]
30質量%過酸化水素水1.5gを、重合開始の時点、及び重合開始の時点から15分おきに合計で10回添加することに代えて、重合開始の時点に6g添加する点、及び重合中のpHを、アンモニア水により5.5~6.5に維持することに代えて、重合中のpHをアンモニア水により8~9に維持した他は、製造例1と同様にして、混合ポリマーの20質量%水溶液を得た。
【0079】
[製造例3]
重合中のpHを、アンモニア水により5.5~6.5に維持することに代えて、重合中のpHをアンモニア水により8~9に維持した他は、製造例1と同様にして、混合ポリマーの20質量%水溶液を得た。
【0080】
<実施例1~34、比較例1~4>
表1~5に示す組成に従い、(A)~(C)成分と共通成分とを水に加えて混合し、必要に応じ、pH調整剤(硫酸ナトリウム及び水酸化ナトリウムから選択される1以上)を加えてpH7.0に調整し、各例の液体洗浄剤500gを得た。
共通成分5質量%の内訳は、エタノール3質量%、EDTA1.5質量%、クエン酸0.5質量%である。
【0081】
なお、特に断りがない限り質量%は純分を示す。表中、空欄の配合成分がある場合、その配合成分は配合されていない。表中、pH調整剤の含有量「適量」は、各例の液体洗浄剤組成物のpHを7.0とするのに要した量である。表中、水の含有量「バランス」は、液体洗浄剤組成物に含まれる全配合成分の合計の配合量(質量%)が100質量%となるように加えられる残部を意味する。
【0082】
<評価方法>
各例の液体洗浄剤組成物について、陶器板((株)LIXIL製、25mm×100mm×5mm)及びポリプラスチック板(共栄産業(株)製、25mm×100mm×1mm)の2種類の板を被洗浄物として、水系汚れと油系汚れに対する繰り返し洗浄力と香気持続性を以下のように評価した。
【0083】
[水系汚れの繰り返し洗浄力]
まず1回目の洗浄力評価として、前記板の各々の長さ方向における先端付近の表面に男性5人分の混合尿を100μLのせ、25℃で24時間放置し乾燥させて汚れを付着させた。
乾燥後、各例の液体洗浄剤組成物が30mL入ったねじ口瓶(SV-50)に、付着させた汚れが浸る様に板を入れて1分間放置し、その後、25℃の水道水にて流速50mL/sで20秒間すすぐことにより洗浄した。
【0084】
洗浄後の汚れの残り具合を下記評価基準に従い専門パネラ5名が評価し、1回目の洗浄力とした。その後、同じ板を用いて再び同様の手法で混合尿を付着させ、乾燥後に同様に洗浄し、洗浄後の汚れの残り具合を専門パネラ5名が同様に評価して2回目の洗浄力とした。さらに、同じ板を用いて再び同様の手法で混合尿を付着させ、乾燥後に同様に洗浄し、洗浄後の汚れの残り具合を専門パネラ5名が同様に評価して3回目の洗浄力とした。
各専門パネラが、前記板の各々について評価した結果の平均について、5名分を平均した結果を表1~5に示す。1回目から3回目の全ての平均評価点数が3点以上のものを合格とした。
【0085】
評価基準
5点:完全に汚れが落ちている。
4点:ほとんど汚れが落ちている。
3点:半分程度汚れが落ちている。
2点:やや汚れが落ちている。
1点:全く汚れが落ちていない。
【0086】
[油系汚れの繰り返し洗浄力]
実便(成人男性2人分の混合)50gに、スダンIIの0.07gと水を加えて100gとして便溶液を調製した。
まず1回目の洗浄力評価として、前記板の各々の長さ方向における先端50mm部分を便溶液に60秒間浸漬した。便溶液から引き上げた各々の板を、25℃で24時間放置し乾燥させて汚れを付着させた。
乾燥後、各例の液体洗浄剤組成物が30mL入ったねじ口瓶(SV-50)に、付着させた汚れが浸る様に板を入れて1分間放置し、その後、25℃の水道水にて流速50mL/sで20秒間すすぐことにより洗浄した。
【0087】
洗浄後の汚れの残り具合を下記評価基準に従い専門パネラ5名が評価し、1回目の洗浄力とした。その後、同じ板を用いて再び同様の手法で便溶液を付着させ、乾燥後に同様に洗浄し、洗浄後の汚れの残り具合を専門パネラ5名が同様に評価して2回目の洗浄力とした。さらに、同じ板を用いて再び同様の手法で便溶液を付着させ、乾燥後に同様に洗浄し、洗浄後の汚れの残り具合を専門パネラ5名が同様に評価して3回目の洗浄力とした。
各専門パネラが、前記板の各々について評価した結果の平均について、5名分を平均した結果を表1~5に示す。1回目から3回目の全ての平均評価点数が3点以上のものを合格とした。
【0088】
評価基準
5点:完全に汚れが落ちている。
4点:ほとんど汚れが落ちている。
3点:半分程度汚れが落ちている。
2点:やや汚れが落ちている。
1点:全く汚れが落ちていない。
【0089】
[香気持続性]
幅1m×奥行1.5m×高さ2.5mの大きさのトイレ室内(25℃)に設置された陶器便器内の中央に、各例の洗浄剤組成物をトリガー(吉野工業所社製TA-FA、泡状トリガースプレー蓄圧式タイプ)で2回スプレー(1回当たりの吐出量は0.9g)しトイレ室のドアを閉じた(換気扇は停止)。
専門パネラ5名が、スプレー直後の香りと30分後にドアを開けたときの香りを比較し、香りの感じ方と強度を下記評価基準に従い評価した。専門パネラ5名の評価結果の平均値を表1~5に示す。平均値が3~5点のものを合格とした。
【0090】
評価基準
5点:30分後の香りが、スプレー直後の香りとほとんど変わらない。
4点:30分後の香りは、スプレー直後の香りと比べてわずかに弱くなっている。
3点:30分後も香りを感じるが、スプレー直後の香りと比べて明確に弱くなっている。
2点:30分後も、わずかに香りを感じる。
1点:30分後は、ほとんど香りを感じない。
【0091】
【表1】
【0092】
【表2】
【0093】
【表3】
【0094】
【表4】
【0095】
【表5】
【0096】
表1~4に示すように、例1~34は、いずれも繰り返し洗浄力と香気持続性に優れていた。
これに対して、表5に示すように、(B)成分を配合しない比較例1と、(B)成分が(B1)成分を含まない比較例2~4は、繰り返し洗浄力と香気持続性が共に不充分であった。