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特開2022-94611電子時計及び電子時計におけるアンテナと金属製の表示部材との配置構造
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  • 特開-電子時計及び電子時計におけるアンテナと金属製の表示部材との配置構造 図1
  • 特開-電子時計及び電子時計におけるアンテナと金属製の表示部材との配置構造 図2
  • 特開-電子時計及び電子時計におけるアンテナと金属製の表示部材との配置構造 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022094611
(43)【公開日】2022-06-27
(54)【発明の名称】電子時計及び電子時計におけるアンテナと金属製の表示部材との配置構造
(51)【国際特許分類】
   G04R 60/12 20130101AFI20220620BHJP
   G04G 17/00 20130101ALI20220620BHJP
   G04G 21/04 20130101ALI20220620BHJP
【FI】
G04R60/12
G04G17/00 Z
G04G21/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020207588
(22)【出願日】2020-12-15
(71)【出願人】
【識別番号】000001960
【氏名又は名称】シチズン時計株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】廣田 悠介
(72)【発明者】
【氏名】関根 彬允
【テーマコード(参考)】
2F002
【Fターム(参考)】
2F002AA12
2F002AB03
2F002AC01
2F002AC02
2F002AC03
2F002FA16
(57)【要約】
【課題】金属製の表示部材がアンテナの一部を覆う配置構造において、アンテナの受信感度の低下を抑制することができる電子時計におけるアンテナと金属製の表示部材との配置構造及び電子時計を提供する
【解決手段】コア22にコイル21が巻かれて標準電波を受信するアンテナ20と、金属製の表示車30と、を備え、平面視において、表示車30がアンテナ20の一部に重なるとともに、表示車30が、集磁部25a,25bのうち相対的に長い方の集磁部25aの、コイル21から直線状に突出した部分26aとは重ならない配置である。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コアにコイルが巻かれて電波を受信するアンテナと、金属製の表示部材と、を備え、
前記アンテナは、前記コアのうち前記コイルの端部から前記コイルの外側に突出したコア端部又は前記コア端部とともに前記コア端部を延長したものとして機能する受信リード板を有する集磁部を備え、
前記集磁部は、前記コイルの両端側での長さが互いに異なり、
平面視において、前記表示部材が前記アンテナの一部に重なるとともに、前記表示部材が、前記集磁部のうち相対的に長い方の集磁部の、前記コイルから直線状に突出した部分とは重ならない配置である、電子時計におけるアンテナと金属製の表示部材との配置構造。
【請求項2】
平面視において、前記表示部材が、前記相対的に長い方の集磁部に接続する前記コイルの端部とは重ならない配置である、請求項1に記載の電子時計におけるアンテナと金属製の表示部材との配置構造。
【請求項3】
前記表示部材が、前記アンテナに対して、前記電子時計の文字板側で重なる配置である請求項2に記載の電子時計におけるアンテナと金属製の表示部材との配置構造。
【請求項4】
前記集磁部は、
前記コア端部と前記受信リード板とを接続する接続ブロックを備え、
前記表示部材が、前記接続ブロックとは重ならない配置である、請求項1から3のうちいずれか1項に記載の電子時計におけるアンテナと金属製の表示部材との配置構造。
【請求項5】
請求項1から4のうちいずれか1項に記載の電子時計におけるアンテナと金属製の表示部材との配置構造を備えた電子時計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子時計及び電子時計におけるアンテナと金属製の表示部材との配置構造に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、時刻情報を含む標準電波等を受信するためのアンテナを備えた電子時計が知られている。時計に内蔵されるアンテナは、フェライト等のコアに、絶縁した金属製の電線を巻き付けてコイル(電線による巻線)を形成したものが用いられる。
【0003】
また、コイルの両端からそれぞれ突出したコアに、時計の厚さ方向のずれた位置に配置された金属製の受信リード板を接続したアンテナも提案されている(例えば、特許文献1参照)。このように受信リード板を接続したアンテナは、受信リード板をコアとは異なる面内に配置することができる。したがって、コイルと同一平面内での設置スペースを小さくしつつ、コアを短く設定したことによる受信感度の低下を防止又は抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-090507号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、アンテナは、金属で覆われると電波の受信感度が低下する。ここで、時計は、裏蓋を含むケースが金属であることが多いため、裏蓋側は金属で覆われるが、文字板側は金属で覆われないため、電波の受信は文字板側で行われる。
【0006】
しかし、文字板側にも、金属製の表示車が配置されることがあり、文字板側からの平面視で、金属製の表示車がアンテナを覆わないように配置されていた。
【0007】
ここで、例えば女性用の時計のようにサイズの小さい電子時計では、男性用の時計に比べて部品の配置のスペースが小さいため、金属製の表示車がアンテナの一部を覆った配置とならざるを得ないこともある。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、金属製の表示部材がアンテナの一部を覆う配置構造において、アンテナの受信感度の低下を抑制することができる電子時計におけるアンテナと金属製の表示部材との配置構造及び電子時計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1は、コアにコイルが巻かれて電波を受信するアンテナと、金属製の表示部材と、を備え、前記アンテナは、前記コアのうち前記コイルの端部から前記コイルの外側に突出したコア端部又は前記コア端部とともに前記コア端部を延長したものとして機能する受信リード板を有する集磁部を備え、前記集磁部は、前記コイルの両端側での長さが互いに異なり、平面視において、前記表示部材が前記集磁部のうち相対的に長い方の集磁部の、前記コイルから直線状に突出した部分とは重ならない配置である、電子時計におけるアンテナと金属製の表示部材との配置構造である。
【0010】
本発明の第2は、本発明に係る電子時計におけるアンテナと金属製の表示部材との配置構造を備えた電子時計である。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る電子時計におけるアンテナと金属製の表示部材との配置構造及び電子時計によれば、金属製の表示部材がアンテナの一部を覆う配置の電子時計において、アンテナの受信感度の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】電子時計を示す平面図である。
図2図1に示した電子時計のムーブメントにおけるアンテナの配置を示す平面図である。
図3図2に示したムーブメントにおけるアンテナと金属製の表示車との配置構造を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る電子時計及び電子時計におけるアンテナと金属製の表示部材との配置構造の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0014】
図1は電子時計100を示す平面図、図2図1に示した電子時計100のムーブメント1におけるアンテナ20の配置を示す平面図、図3図2に示したムーブメント1におけるアンテナ20と金属製の表示車30との配置構造を示す平面図である。
【0015】
図示の電子時計100は、本発明に係る電子時計の一実施形態である。また、電子時計100のムーブメント1におけるアンテナ20と金属製の表示車30との配置構造は、本発明に係る電子時計におけるアンテナと金属製の表示部材との配置構造の一実施形態である。
【0016】
電子時計100は、ケース91の内部に、ムーブメント1、文字板92、表示車30、アンテナ20並びに時針93、分針94及び秒針95といった指針を備えている。指針は、ムーブメント1に備えられたステップモータによって駆動され、指針が、文字板92に表示された時字等を指し示すことで、時刻を表示する。
【0017】
文字板92は、樹脂によって円板状に形成されている。したがって、文字板92は電波を通すことができる。文字板92の6時の位置には、文字板の外周縁である円弧と同心円の円弧を有する略扇状の開口92aが形成されている。
【0018】
表示車30は、アルミニウムやアルミニウム合金等の金属製で、円板状に形成されている。表示車30は、夜をイメージさせる三日月のイラストと、日中をイメージさせる太陽のイラストとが、円板の表面における、円板の中心を挟んだ対角の領域(互いに角度180[度]離れた領域)に表示されている。
【0019】
表示車30は、文字板92の開口92aにおける扇状の外周である円弧と、円板の円弧とが同心円となるような配置で、文字板92の背面側に配置されている。そして、表示車30は、円板の中心を回転中心として、24時間を周期として1回転する。
【0020】
これにより、図1に示すように、表示車30の円板の一部が、開口92aを通じて、電子時計100の表面側から視認でき、具体的には、日中に対応した時間帯は、太陽のイラストが開口92aを通じて視認され、夜に対応した時間帯は、三日月のイラストが開口92aを通じて視認されるように設定されている。これにより、開口92aを通じて表示車30の表示する視認することで、夜間であるか日中であるかを、一目で認識することができる。
【0021】
電子時計100は、ムーブメント1からケース91の外部まで延びた巻真96を備え、巻真96の先端には、巻真96を軸回りに回転させるためのりゅうず97が固定されている。巻真96が軸回りに回転することにより、指針が回転して、指針の位置合わせが行われる。本実施形態の電子時計100の巻真96は、文字板92における3時の位置に設けられている。
【0022】
アンテナ20は、時刻情報を含む標準電波を受信するものであり、電子時計100は、アンテナ20によって受信した標準電波に基づいて、指針の位置を自動的に調整する。
【0023】
アンテナ20は、図2に示すように、コア22と、コイル21と、接続ブロック23a,23bと、受信リード板24a,24bと、を備えた構成である。アンテナ20は、文字板92の7時半の位置にコイル21の中心が位置するように配置されている。
【0024】
コア22は、例えばフェライトで形成されている。コア22は、電線がコイル21として巻かれた芯部22cと、芯部22cに繋がった、コイル21の両端部21a,21bから外側に突出した端部22a,22b(コア端部)とが一体に形成されている。芯部22c及び端部22a,22bは直線状に形成されている。端部22a,22bには電線が巻かれていない。コイル21の一方の端部から突出した端部22aとコイル21の他方の端部から突出した端部22bとは、芯部22cの長手方向に沿った長さは等しく設定されている。
【0025】
端部22aのうちコイル21から直線状に突出した延長部分、すなわち、直線状の芯部22cの延長線L上の部分(例えば、文字板92の略6時の位置)に、フェライトで形成された所定の厚さを有する直方体状の接続ブロック23aが連結されている。
【0026】
同様に,端部22bのうちコイル21から直線状に突出した延長部分、すなわち、直線状の芯部22cの延長線L上の部分(例えば、文字板92の略9時の位置)にも、フェライトで形成された所定の厚さを有する直方体状の接続ブロック23bが連結されている。
【0027】
2つの接続ブロック23a,23bは等しい厚さで形成されているが、互いに異なる厚さで形成されていてもよい。
【0028】
受信リード板24a,24bは、それぞれ円弧状に形成された平板であり、いずれも、アモルファス材(磁性材料)で形成されている。受信リード板24a,24bの円弧は、文字板92の外周の円弧と同心円の円弧となっている。
【0029】
受信リード板24aは、直方体の接続ブロック23aのうち、端部22aが接続された面とは反対側の面(厚さ方向の反対側の面)に接続されている。これにより、コア22の端部22aと受信リード板24aとは、接続ブロック23aの厚さ分だけ、電子時計100の厚さ方向にずれた配置となっていて、同一平面内においてアンテナ20の占有面積が大きくなるのを防ぎ、アンテナ20の配置の自由度を高めている。
【0030】
受信リード板24bも、直方体の接続ブロック23bの、端部22bが接続された面とは反対側の面(厚さ方向の反対側の面)に接続されている。これにより、コア22の端部22bと受信リード板24bとは、接続ブロック23bの厚さ分だけ、電子時計100の厚さ方向にずれた配置となっていて、同一平面内においてアンテナ20の占有面積が大きくなるのを防ぎ、アンテナ20の配置の自由度を高めている。
【0031】
コア22の端部22a,22b、接続ブロック23a,23b及び受信リード板24a,24bは、標準電波の受信感度を高めるために設けられるものであり、これら端部22a,22b、接続ブロック23a,23b及び受信リード板24a,24bは、電波を集める集磁部25a,25bを構成する。このように、受信リード板24a,24bは、コア22の端部22a,22bをそれぞれ延長し、アンテナ20として機能する。
【0032】
なお、本実施形態においては、集磁部25aを、コア22の端部22a、接続ブロック23a及び受信リード板24aで構成し、集磁部25bを、コア22の端部22b、接続ブロック23b及び受信リード板24bで構成したが、接続ブロック23a,23bや受信リード板24a,24bを設けず、コア22の端部22aのみで集磁部25aを構成し、コア22の端部22bのみで集磁部25bを構成してもよい。
【0033】
このように構成されたアンテナ20は、図3に示すように、文字板92及び表示車30の背面側に配置されている。アンテナ20のうちコイル21の、文字板92における6時の位置に近い側の一部のみが、電子時計100の厚さ方向に見た平面視において、表示車30と重なっている。
【0034】
そして、電子時計100の厚さ方向に見た平面視においては、アンテナ20の一部が表示車30に重なるが、集磁部25a,25bのうち、コイル21から直線状に突出した部分26a,26b(コア22の端部22a,22b、接続ブロック23a,23b及び受信リード板24a,24bの、芯部22cに沿った延長線L上の部分)には、表示車30は重ならない配置構造となっている。
【0035】
ここで、電子時計100は、裏面側が、標準電波を遮蔽する金属製のケース(裏蓋)で覆われており、おもて面側が、標準電波が透過する風防ガラス及び樹脂製の文字板92が配置されている。したがって、電子時計100のアンテナ20は、電子時計100のおもて面側から入射した標準電波を受信する。
【0036】
しかし、アンテナ20よりもおもて面側に金属製の部材が配置されていて、平面視において、その金属製の部材がアンテナ20に重なる配置は、一般的に、アンテナ20による標準電波の受信感度を低下させる原因となると考えられている。
【0037】
これに対して、本願発明者の研究によると、アンテナ20のうち、集磁部25a,25bの、コイル21から直線状に突出した部分26a,26bが、金属製の部材に重ならない配置構造であれば、受信感度が大きく低下しないことが分かった。
【0038】
その理由は、コイル21の外側に分布する磁力線がコイル21の内側に戻るようにコア22の端部22a,22bにおいて集束するため、アンテナ20における磁力線の密度が他の部分よりも大きく、この磁力線の密度が大きい部分を金属製の部材で覆うことで、受信感度が大きく低下するため、と推定される。
【0039】
したがって、コア22の端部22a,22bと同様に、集磁部25a,25bの、コイル21から直線状に突出した部分26a,26bも、金属製の部材で覆うことで、受信感度が大きく低下するため、と推定される。
【0040】
また、本願発明者の研究によると、集磁部25aの長さと集磁部25bの長さとが互いに異なるアンテナにおいては、短い方の集磁部25bにおいてコイル21から直線状に突出した部分26bが金属製の部材に重なったとしても、長い方の集磁部25aにおいてコイル21から直線状に突出した部分26aが金属製の部材に重ならない配置構造であれば、受信感度が大きく低下しないことが分かった。
【0041】
その理由は、長い方の集磁部25aにおけるコイル21から直線状に突出した部分26aの方が、短い方の集磁部25bにおけるコイル21から直線状に突出した部分26bよりも、磁力線の密度が大きく、この磁力線の密度が大きい部分を金属製の部材で覆うことで、受信感度が大きく低下するため、と推定される。
【0042】
これに対して、本実施形態のアンテナ20と表示車30との配置構造は、長い方の集磁部25aにおけるコイル21から直線状に突出した部分26aには、金属製の表示車30が、平面視で重ねられていないため、アンテナ20による標準電波の受信感度が低下することが無く、又は受信感度が大幅に低下するのを抑制することができる。なお、相対的に長い方の集磁部25aと接続するコイルの端部21aも金属製の部材と重ならない配置構造であれば、受信感度の低下がさらに抑制され、好ましい。
【0043】
以上の通り、電子時計100の平面視でのサイズが小さいなどの理由により、アンテナ20と金属製の表示車30とを平面視で重ねざるを得ない配置構造であっても、本実施形態の電子時計100、及び電子時計100におけるアンテナ20と金属製の表示車30との配置構造によれば、アンテナの受信感度の低下を防止又は抑制することができる。
【0044】
本実施形態の電子時計100及び電子時計100におけるアンテナ20と金属製の表示車30との配置構造は、アンテナ20が、アンテナ本体(コイル21及びコア22)と、受信リード板24a,24bとが、接続ブロック23a,23bによって結合した別体構造のアンテナである。
【0045】
しかし、本発明に係る電子時計及び電子時計におけるアンテナと金属製の表示部材との配置構造は、アンテナ20が、別体の構造のものに限定されない。すなわち、本実施形態において、アンテナ本体におけるコア22を、受信リード板24a,24bと同じように長く延びて形成し、この長く延びたコア22の部分が、受信リード板24a,24bの機能を兼ねたものとすることができる。この場合、接続ブロック23a,23bは備える必要がない。
【0046】
このように、アンテナ本体と受信リード板24a,24bとが一体に形成された一体構造のアンテナ20であっても、集磁部25a,25bの、コイル21から直線状に突出した部分26a,26bに金属製の表示車30が平面視で重ねられていない配置構造であることにより、アンテナ20による標準電波の受信感度の低下を防止又は抑制することができる。
【0047】
本実施形態の電子時計100及びアンテナ20と金属製の表示車30との配置構造におけるアンテナ20は、標準電波を受信するものであるが、本発明に係る電子時計及びアンテナと金属製の表示部材との配置構造におけるアンテナは、標準電波を受信するものに限定されず、他の電波を受信するものであってもよい。
【0048】
また、本実施形態の電子時計100及びアンテナ20と金属製の表示車30との配置構造における表示車30は、日中であるか又は夜間であるかを視認させるためのものであるが、本発明に係る電子時計及びアンテナと金属製の表示部材との配置構造における表示部材は、日中であるか又は夜間であるかを視認させるためのものに限定されず、月の満ち欠けに対応したイラストの表示により月齢を表示するものであってもよいし、日付や曜日を表示するものであってもよい。
【0049】
また、本実施形態の電子時計100及びアンテナ20と金属製の表示車30との配置構造は、集磁部25a,25bの、コイル21から直線状に突出した部分26a,26bのいずれにも、平面視で表示車30が重ならない配置であり、いずれにも平面視で表示車が重なる配置は含まない。
【0050】
ただし、コア22が、コイル21の両端からそれぞれ突出したものではなく、コイル21の一方の端部からのみコア22が突出し、コイル21の他方の端部からはコア22が突出しないものであるときは、コイル21から突出した側のコア22の端部に、表示車30が平面視で重ならないものであれば、本発明に係る電子時計及び電子時計におけるアンテナと金属製の表示部材との配置構造に含まれる。
【0051】
また、本実施形態の電子時計100及びアンテナ20と金属製の表示車30との配置構造における表示車30は、回転する動きによって特定の事項を表示するものであるが、本発明に係る電子時計及びアンテナと金属製の表示部材との配置構造における表示部材は、回転する表示車でなくてもよく、動かずに特定のものを表示するものであってもよい。
【符号の説明】
【0052】
1 ムーブメント
20 アンテナ
21 コイル
22a,22b 端部
22c 芯部
23a,23b 接続ブロック
24a,24b 受信リード板
30 表示車
92 文字板
100 電子時計
L 延長線
図1
図2
図3