IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ リョービ株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-ドアクローザ 図1
  • 特開-ドアクローザ 図2
  • 特開-ドアクローザ 図3
  • 特開-ドアクローザ 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022094644
(43)【公開日】2022-06-27
(54)【発明の名称】ドアクローザ
(51)【国際特許分類】
   E05F 3/10 20060101AFI20220620BHJP
【FI】
E05F3/10 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020207645
(22)【出願日】2020-12-15
(71)【出願人】
【識別番号】000006943
【氏名又は名称】リョービ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】安倍 俊太郎
【テーマコード(参考)】
2E050
【Fターム(参考)】
2E050FA03
2E050GA04
2E050JA02
2E050KA02
(57)【要約】
【課題】膨張吸収部材を設置することによる製造コストの増大を抑制できるドアクローザを提供する。
【解決手段】作動油が充填される油室20を有するハウジング10と、油室20内に配置され、扉の開閉動作に伴なって油室内を移動するピストン30と、油室20内に配置され、ピストン30を押接するコイルバネと、ピストン30の移動に伴う作動油の流通を制御して閉扉速度を制御する速度制御部70と、を備え、ピストン70は、コイルバネに押接される軸方向端部に油室20と嵌合する外周面32aを有する大径部を有し、外周面32aには、軸方向における大径部の一端側領域と他端側領域との間の作動油の流通を許容する通油溝38が形成されている。
【選択図】図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作動油が充填される油室を有するハウジングと、
油室内に配置され、扉の開閉動作に伴なって油室内を移動するピストンと、
油室内に配置され、ピストンを押接するコイルバネと、
ピストンの移動に伴う作動油の流通を制御して閉扉速度を制御する速度制御部と、を備え、
ピストンは、コイルバネに押接される軸方向端部に油室と嵌合する外周面を有する大径部を有し、
外周面には、軸方向における大径部の一端側領域と他端側領域との間の作動油の流通を許容する通油溝が形成されていることを特徴とするドアクローザ。
【請求項2】
通油溝は、軸方向視で大径部の円形の輪郭に途切れがないように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のドアクローザ。
【請求項3】
通油溝は、軸方向における大径部の一端側側面に開口する第1溝開口と、他端側側面に開口する第2溝開口と、両開口を繋ぐ溝形状を有しており、
第1溝開口と第2溝開口とは軸方向視で重ならないように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のドアクローザ。
【請求項4】
溝形状は、大径部の軸線方向に対して傾斜した傾斜溝として形成されることを特徴とする請求項3に記載のドアクローザ。
【請求項5】
コイルバネの内部に作動油の膨張を吸収する膨張吸収部材が配置されていることを特徴とする請求項1から4に記載のドアクローザ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアクローザに関する。
【背景技術】
【0002】
ドアクローザは、作動油が充填された油室を有するハウジングと、油室に往復移動可能に配置されるピストンと、ピストンを押接するコイルバネを有して構成される。ピストンは、油室を二つに区画する。開扉操作を行うとピストンが移動してコイルバネを圧縮し、扉から手を離すと圧縮されたコイルバネの反発力によりピストンが逆方向に移動し、自動的に閉扉する。閉扉動作における閉じ速度は、ピストンの移動よって二つの油室間を流れる作動油の流量を速度調整弁で制御することで調整される。開扉操作および閉扉動作とピストンの移動を連動させるための構成としては、ラック・ピニオン機構やカム機構が採用されている。
【0003】
ところで、この種のドアクローザでは、温度上昇による作動油の膨張によって作動油がハウジングの外部に漏れ出ることを防止するために、コイルバネの内部に作動油の膨張を吸収するための膨張吸収部材を設置する場合がある。この構成においては、膨張吸収部材がピストンに形成された通油路を塞ぐことがないようにする必要がある。
【0004】
例えば下記特許文献1では、膨張吸収部材の軸方向端面を長手方向線に対して傾斜した傾斜面とすることで、膨張吸収部材が通油路(通油孔)を塞ぐことを防止している。また、例えば下記特許文献2では、膨張吸収部材(空気袋)と通油路(接続流路)との間に空気袋密着防止キャップを追加配置して、膨張吸収部材(空気袋)が通油路(接続流路)を塞ぐことを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第5555198号公報
【特許文献2】特開2015-81465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、上記のように、膨張吸収部材を特殊な形状にすることや、別部材を追加配置することは、製造コストを増大させてしまう。
【0007】
本発明は、上述した課題の存在に鑑みてなされたものであって、その目的は、膨張吸収部材を設置することによる製造コストの増大を抑制できるドアクローザを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るドアクローザは、作動油が充填される油室を有するハウジングと、油室内に配置され、扉の開閉動作に伴なって油室内を移動するピストンと、油室内に配置され、ピストンを押接するコイルバネと、ピストンの移動に伴う作動油の流通を制御して閉扉速度を制御する速度制御部と、を備え、ピストンは、コイルバネに押接される軸方向端部に油室と嵌合する外周面を有する大径部を有し、外周面には、軸方向における大径部の一端側領域と他端側領域との間の作動油の流通を許容する通油溝が形成されていることを特徴とする。
【0009】
本発明に係るドアクローザにおいては、通油溝は、軸方向視で大径部の円形の輪郭に途切れがないように形成することができる。
【0010】
また、本発明に係るドアクローザにおいては、通油溝は、大径部の一端側側面に開口する第1溝開口と、他端側側面に開口する第2溝開口と、両開口を繋ぐ溝形状を有しており、 第1溝開口と第2溝開口とは軸方向視で重ならないように形成することができる。
【0011】
さらに、本発明に係るドアクローザにおいては、溝形状は、大径部の軸線方向に対して傾斜した傾斜溝として形成することができる。
【0012】
さらに、本発明に係るドアクローザにおいては、コイルバネの内部に作動油の膨張を吸収する膨張吸収部材を配置することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、膨張吸収部材を設置することによる製造コストの増大を抑制できるドアクローザを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係るドアクローザの平面図である。
図2図1におけるA-A断面図である。
図3図1におけるピストン周辺を透視した拡大図である。
図4】ピストン単体の拡大図であって、(a)は部分平面図、(b)は(a)における矢視B図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態に係るドアクローザについて図1図4を参酌しつつ説明する。なお、本実施形態は、本発明を、ラック・ピニオン機構を採用したドアクローザであって、コンシールド型のドアクローザに適用する場合を示している。また、図においては、扉又は扉枠に取り付けるための取付板、及び主軸に連結されるアームについては図示を省略している。また、以下の説明では、図2における左右方向を左右方向、図2における上下方向を上下方向、図2における紙面奥行方向を前後方向として説明する。
【0016】
本実施形態に係るドアクローザは、ドアクローザ本体1と、不図示の取付板と、不図示のアームを備えている。ドアクローザ本体1は、扉の上框の内部または扉枠の上辺の内部に設置される。扉は、上下方向の軸線回りに回動する。なお、以下の説明は、ドアクローザ本体1が扉の上框の内部に設置される場合である。
【0017】
ドアクローザ本体1は、ハウジング10と、主軸11と、ピストン30と、メインコイルバネ41と、サブコイルバネ42と、第1膨張吸収部材51と、第2膨張吸収部材52を備えている。
【0018】
ハウジング10は、全体として、左右方向に長い横長形状である。ハウジング10は、左右方向に延びる油室20を有している。油室20に、ピストン30とメインコイルバネ41とサブコイルバネ42と第1膨張吸収部材51と第2膨張吸収部材52が配置されている。サブコイルバネ42は、メインコイルバネ41の内部に配置されている。第1膨張吸収部材51と第2膨張吸収部材52は、サブコイルバネ42の内部に配置されており、第1膨張吸収部材51は第2膨張吸収部材52の左側に位置している。油室20の左右両端部には、それぞれ右側エンドキャップ61と左側エンドキャップ62が装着されている。油室20には作動油が充填されている。油室20の壁面20aは、主軸11の近傍を除いて断面視円形の周面である。なお、図1図2は、ピストン30が最も左に位置している状態を示している。
【0019】
主軸11は、ハウジング10に回転可能に支持されている。主軸11は、図2のようにハウジング10の左右方向の中央よりも左側に偏って配置されている。主軸11は、上下方向の軸線回りに回転する。主軸11は、上側に位置する第1軸部12と、下側に位置する第2軸部13と、第1軸部12と第2軸部13の上下方向中間に位置するピニオンギア14を有している。第1軸部12の上端部および第2軸部13の下端部は、ハウジング10からそれぞれ上方および下方に突出している。第1軸部12の上端に、不図示のアームの一端が回転不能に取り付けられる。アームの他端側は、扉枠に設置されたレールに係合する。扉の開閉動作に伴なって、主軸11はアームと共に回転する。
【0020】
主軸11を回転可能に両持ち支持するために、ハウジング10の上面部と下面部にはそれぞれ第1軸受けホルダ23と第2軸受けホルダ24が取り付けられている。第1軸受けホルダ23と第2軸受けホルダ24は、それぞれ円筒状である。第1軸受けホルダ23と第2軸受けホルダ24は、それぞれハウジング10の上面部と下面部に形成されたネジ孔に外側から螺入して取り付けられており、共通の上下方向線上に配置されている。第1軸受けホルダ23と第2軸受けホルダ24は、それぞれその内周面に第1軸受け25と第2軸受け26を保持している。第1軸受け25と第2軸受け26はニードルベアリングである。第1軸受け25が第1軸部12を支持し、第2軸受け26が第2軸部13を支持する。また、第1軸受けホルダ23と第2軸受けホルダ24は、それぞれその内周面に第1シール27と第2シール28を保持している。第1シール27は、第1軸受け25の上側に配置されている。第2シール28は、第2軸受け26の下側に配置されている。第1シール27と第2シール28は、それぞれ第1軸部12と第2軸部13に接しており、油室20に充填された作動油の外部への漏出を防止する。
【0021】
ピストン30は、第1ヘッド部31と第2ヘッド部32と前後一対の腕部33とラック34を有している。第1ヘッド部31は、ピストン30に左端部に設けられている。第1ヘッド部31は、主軸11よりも左側に位置している。第1ヘッド部31は、左右方向を軸線とする円柱状である。第1ヘッド部31の外周面31aは、油室20の壁面20aと略同一径であって、油室20の壁面20aに嵌合している。ピストン20が移動する際、第1ヘッド部31の外周面31aは、壁面20aと摺動する。第1ヘッド部31の径方向の中央部には左右方向に貫通した第1通油路35が形成されている。この第1通油路35には逆止弁36が設置されている。外周面31aと逆止弁36は、油室20を左右二つに区画する。外周面31aと逆止弁36は、油室20を左側の第1油室21と右側の第2油室22に区画する。第1油室21は、油室20のうち、第1ヘッド部31よりも左側の領域であり、第2油室22は、第1ヘッド部31よりも右側の領域である。逆止弁36は、ピストン30が右側に移動する開扉動作時には第1通油路35を開き、ピストン30が左側に移動する閉扉動作時には第1通油路35を閉じる。
【0022】
第1ヘッド部31の右側に、前後一対の腕部33が左右方向に延びて設けられている。腕部33は、主軸11を超えて右側に延びている。腕部33の径方向の外面と壁面20aとの間には隙間が形成されている。一方の腕部33の内面にラック34が形成されている。ラック34はピニオンギア14と噛み合っている。
【0023】
ピストン30の右端部に、第2ヘッド部32が設けられている。第2ヘッド部32は、主軸11よりも右側に位置している。第2ヘッド部32は、油室20の第2油室22に位置している。腕部33は、第2ヘッド部32まで延びていて、第1ヘッド部31と第2ヘッド部32を連結している。第2ヘッド部32は、左右方向を軸線とする円柱状である。第2ヘッド部32の外周面32aは、油室20の壁面20aと略同一径であって、油室20の壁面20aに嵌合している。ピストン20が移動する際、第2ヘッド部32の外周面32aは、壁面20aと摺動する。第2ヘッド部32が、本発明の大径部に相当する。
【0024】
第2ヘッド部32の右側面は、第1右側面32bと、第1右側面32bの径方向の中央部において第1右側面32bよりも右側に所定量突出して形成された突出部の端面としての第2右側面32cを有している。第1右側面32bは、突出部を囲む円環状である。第1右側面32bと第2右側面32cは、左右方向の軸線に直交している。メインコイルバネ41は、コイル部の内径側が突出部に案内されて第1右側面32bを押接している。サブコイルバネ42は、第2右側面32cを押接している。メインコイルバネ41のコイル部の外径は、第2ヘッド部32の外周面32aの外径よりも小さい。第2右側面32cの径方向の中心には、ピストン30の製造時に使用するセンタ穴37が形成されている。センタ穴37は、有底であって、第2ヘッド部32を左右方向に貫通していない。
【0025】
第2ヘッド部32の外周面32aには、第2ヘッド部32の第1右側面32bと左側面32dを繋ぐ溝38が形成されている。溝38は、径方向外側に向かって開いている。溝38は、第2ヘッド部32の右側領域と左側領域との間での作動油の流通を許容する通油溝である。溝38は、第2ヘッド部32と腕部33との連結範囲を避けた2箇所に形成されている。溝38は、外周面32aの上側と下側にそれぞれ形成されている。溝38を外周面32aに形成したことで、第2ヘッド部32は第2油室22を区画しない。
【0026】
溝38は、第1右側面32bに開口する右側溝開口38aと、第2ヘッド部32の左側面32dに開口する左側溝開口38bと、右側溝開口38aと左側溝開口38bとを繋ぐ溝形状38cを有している。図4(b)のように、右側溝開口38aと左側溝開口38bとは、左右方向視で重ならないように配置されている。したがって、外周面32aは、左右方向視で途切れの無い円形の輪郭を有している。また、図4(a)のように、溝形状38cは、右側溝開口38aと左側溝開口38bとを結ぶ直線に沿って形成されている。すなわち、溝38は、左右方向線に対して傾斜した傾斜溝として形成されている。なお、メインコイルバネ41のコイル部の外径が第2ヘッド部32の外周面32aの外径よりも小さく構成されていることから、第1右側面32bを押接するメインコイルバネ41が右側溝開口38aを塞ぐことはない。
【0027】
ハウジング10の上面部において主軸11の左側の領域には、速度制御部70が配置されている。速度制御部70は、ピストン30の左側への移動の際に、第1油室21からと第2油室22へ作動油が流れる流路71と、流路71を流れる作動油の流量を調整することで閉扉速度を調整する速度調整弁72を備えている。速度制御部70は、公知の構成なので詳細な説明は省略する。
【0028】
次に、開扉動作について説明する。開扉動作においては、不図示のアームと共に主軸11が回転し、ラック34とピニオンギア14によるラック・ピニオン機構によってピストン30が右側へ移動する。ピストン30が右側へ移動する際は、油室20に充填された作動油は、第2油室22から第1油室21へ流れる。第2油室22から第1油室21へ流れる作動油は、そのほとんどが開いている第1通油路35を通り、一部が速度制御部70を流れる。第2油室22の領域においては、第2ヘッド部32の右側領域の作動油が溝38を通って第2ヘッド部32の左側領域へ移動する。また、ピストン30の右側へ移動によって、メインコイルバネ41とサブコイルバネ42が圧縮される。
【0029】
次に、閉扉動作について説明する。閉扉動作においては、開扉動作で圧縮されたメインコイルバネ41とサブコイルバネ42の反発力によって、ピストン30が左側へ移動する。ピストン30が左側へ移動すると、ラック34とピニオンギア14によるラック・ピニオン機構によって主軸11が不図示のアームと共に回転し、扉を閉じる。ピストン30が左側へ移動する際は、第1油室21から第2油室22へ作動油が流れる。第1油室21から第2油室22へ流れる作動油は、第1通油路35が閉じていることから、速度制御部70を流れる。したがって、閉扉速度が速度制御部70によって調整された低速に制御される。第2油室22の領域においては、第2ヘッド部31の左側領域の作動油が、溝38を通って第2ヘッド部32の右側領域へ移動する。
【0030】
以上のように、本実施形態においては、第2ヘッド部32の右側領域と左側領域との間で作動油を流通させるための通油路を、第2ヘッド部32の外周面32aに形成される溝38として構成したので、サブコイルバネ42の内部に配置された第1膨張吸収部材51が通油路を塞ぐことがない。したがって、通油路を塞ぐことを防止するために膨張吸収部材を特殊な形状にすることや別部材を追加配置することによる製造コストの増大を抑制できる。
【0031】
また、本実施形態においては、第2ヘッド部32の外周面32aに形成される溝38は、第1右側面32bに開口する右側溝開口38aと、左側面32dに開口する左側溝開口38bと、右側溝開口38aと左側溝開口38bとを繋ぐ溝形状38cを有し、右側溝開口38aと左側溝開口38bとは、左右方向視で重ならないように配置したことで、外周面32aが左右方向視で途切れの無い円形の輪郭を有している。したがって、第2ヘッド部32の外周面32aの全周において壁面20aに嵌合するので、第2ヘッド部32が壁面20aによって安定して支持される。
【0032】
さらに、本実施形態においては、上述したように、外周面32aが左右方向視で途切れの無い円形の輪郭を有しているので、ピストン30の外周面31a、32aの仕上げ研磨加工において、センタレス研磨方法を採用することができる。したがって、ピストン30を廉価に製造することができる。なお、センタレス研磨方法を採用する場合は、センタ穴37を廃止することができる。
【0033】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲に限定さない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
【0034】
例えば、上記実施形態においては、ドアクローザは、ラック・ピニオン機構を採用した構成であったが、カム機構を採用した構成とすることもできる。
【0035】
また、例えば、上記実施形態においては、溝形状38cは、右側溝開口38aと左側溝開口38bとを結ぶ直線に沿って形成されていたが、曲線に沿って形成してもよい。
【0036】
また、例えば、上記実施形態においては、ピストン30を押接するコイルバネは、メインコイルバネ41とサブコイルバネ42の2つで構成されていたが、1つとしてもよい。
【符号の説明】
【0037】
1 :ドアクローザ本体
10 :ハウジング
11 :主軸
12 :第1軸部12
13 :第2軸部13
14 :ピニオンギア
20 :油室
20a :壁面
21 :第1油室
22 :第2油室
23 :第1軸受けホルダ
24 :第2軸受けホルダ
25 :第1軸受け
26 :第2軸受け
27 :第1シール
28 :第2シール
30 :ピストン
31 :第1ヘッド部
31a :外周面
32 :第2ヘッド部
32a :外周面
32b :第1右側面
32c :第2右側面
32d :左側面
33 :腕部
34 :ラック
35 :第1通油路
36 :逆止弁
37 :センタ穴
38 :溝
38a :右側溝開口
38b :左側溝開口
38c :溝形状
41 :メインコイルバネ
42 :サブコイルバネ
51 :第1膨張吸収部材
52 :第2膨張吸収部材
61 :右側エンドキャップ
62 :左側エンドキャップ
70 :速度制御部
71 :流路
72 :速度調整弁


図1
図2
図3
図4