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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022094769
(43)【公開日】2022-06-27
(54)【発明の名称】パネル付きテーブル
(51)【国際特許分類】
   A47B 17/04 20060101AFI20220620BHJP
   A47B 17/00 20060101ALI20220620BHJP
   A47B 13/00 20060101ALI20220620BHJP
   A47B 96/04 20060101ALI20220620BHJP
【FI】
A47B17/04
A47B17/00 A
A47B17/00 Z
A47B13/00 Z
A47B96/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020207850
(22)【出願日】2020-12-15
(71)【出願人】
【識別番号】000139780
【氏名又は名称】株式会社イトーキ
(74)【代理人】
【識別番号】100074561
【弁理士】
【氏名又は名称】柳野 隆生
(74)【代理人】
【識別番号】100177264
【弁理士】
【氏名又は名称】柳野 嘉秀
(74)【代理人】
【識別番号】100124925
【弁理士】
【氏名又は名称】森岡 則夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141874
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 久由
(74)【代理人】
【識別番号】100166958
【弁理士】
【氏名又は名称】堀 喜代造
(72)【発明者】
【氏名】深谷 壮麻
【テーマコード(参考)】
3B053
【Fターム(参考)】
3B053NQ02
3B053NQ07
3B053NQ08
3B053NQ09
3B053SA06
3B053SE06
3B053SE08
(57)【要約】
【課題】パネルの取付け/取外しを容易に行うことができる、パネル付きテーブルを提供する。
【解決手段】パネル付きテーブルとして構成されるテーブル10は、四本の脚部材13と、脚部材13の上端に設けられる矩形の脚フレーム12と、脚フレーム12の上面に固定される天板11と、天板11の上側に延出されるパネル16R・16C・16Lと、を備えるとともに、それぞれの脚部材13には、磁石により形成された計六個の連結部材15が着脱可能とされ、脚部材13に連結部材15を取付けた状態で、磁性板16aが設けられたパネル16R・16C・16Lが連結部材15に対して着脱可能とされる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
脚部材と、前記脚部材の上部に固定される天板と、前記天板の上側に延出されるパネルと、を備え、
前記脚部材には、連結部材が着脱可能とされ、
前記脚部材に前記連結部材を取付けた状態で、前記パネルが前記連結部材に対して着脱可能とされる、パネル付きテーブル。
【請求項2】
前記パネルは、少なくとも二枚の板部材が連結されるとともに、前記板部材の連結部分で折り曲げ可能とされる、請求項1に記載のパネル付きテーブル。
【請求項3】
前記脚部材に対する前記連結部材の取付け位置は上下方向に変位可能とされる、請求項1又は請求項2に記載のパネル付きテーブル。
【請求項4】
前記連結部材に対する前記パネルの取付け位置は上下方向に変位可能とされる、請求項1から請求項3の何れか一項に記載のパネル付きテーブル。
【請求項5】
前記脚部材は平面視で前記天板の外端辺よりも内側に配置される、請求項1から請求項4の何れか一項に記載のパネル付きテーブル。
【請求項6】
前記連結部材は、他のパネル付きテーブルの前記脚部材に取付けられた前記連結部材と、互いに連結可能とされる、請求項1から請求項5の何れか一項に記載のパネル付きテーブル。
【請求項7】
前記連結部材の先端部には、他の部材が取付け可能とされる、請求項1から請求項6の何れか一項に記載のパネル付きテーブル。
【請求項8】
前記脚部材の下端部にキャスターが設けられる、請求項1から請求項7の何れか一項に記載のパネル付きテーブル。
【請求項9】
脚部材と、前記脚部材の上部に固定される天板と、前記脚部材に取付けられるパネルと、を備え、
前記パネルは、少なくとも二枚の板部材が連結されるとともに、前記板部材の連結部分で折り曲げ可能とされ、
前記脚部材には、連結部材が着脱可能とされ、
前記脚部材に前記連結部材を取付けた状態で、前記パネルが前記連結部材に対して着脱可能とされる、パネル付きテーブル。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、テーブルにパネルを取付けた、パネル付きテーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、脚にパネルを取付け可能とするテーブルにおいて、脚に開口した溝に、パネルに固定した係止部材の係止爪を係合させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-253353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、テーブルに対してパネルを容易に脱着させることが困難であった。そこで、本開示は、上記に関する課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1観点に係るパネル付きテーブルは、脚部材と、前記脚部材の上部に固定される天板と、前記天板の上側に延出されるパネルと、を備え、前記脚部材には、連結部材が着脱可能とされ、前記脚部材に前記連結部材を取付けた状態で、前記パネルが前記連結部材に対して着脱可能とされる。
【0006】
上記第1観点に係るパネル付きテーブルによれば、テーブルの脚部材に連結部材を取付けた状態でパネルを着脱できるため、パネルの取付け/取外しを容易に行うことができる。
【0007】
本発明の第2観点に係るパネル付きテーブルは、第1観点に係るパネル付きテーブルであって、前記パネルは、少なくとも二枚の板部材が連結されるとともに、前記板部材の連結部分で折り曲げ可能とされる。
【0008】
上記第2観点に係るパネル付きテーブルによれば、テーブルの天板が矩形等の角部を有する形状の場合に、天板における複数の辺に対して一度の動作でパネルを設けることができる。天板の角部でパネルに隙間が生じない。
【0009】
本発明の第3観点に係るパネル付きテーブルは、第1観点又は第2観点に係るパネル付きテーブルであって、前記脚部材に対する前記連結部材の取付け位置は上下方向に変位可能とされる。
【0010】
上記第3観点に係るパネル付きテーブルによれば、天板に対するパネルの取付け位置を変更することが可能になる。
【0011】
本発明の第4観点に係るパネル付きテーブルは、第1観点から第3観点の何れか一に係るパネル付きテーブルであって、前記連結部材に対する前記パネルの取付け位置は上下方向に変位可能とされる。
【0012】
上記第4観点に係るパネル付きテーブルによれば、天板に対するパネルの上下位置を変更することが可能になる。
【0013】
本発明の第5観点に係るパネル付きテーブルは、第1観点から第4観点の何れか一に係るパネル付きテーブルであって、前記脚部材は平面視で前記天板の外端辺よりも内側に配置される。
【0014】
上記第5観点に係るパネル付きテーブルによれば、天板の下側スペースにおける脚部材の外側に連結部材を配置することが可能となる。
【0015】
本発明の第6観点に係るパネル付きテーブルは、第1観点から第5観点の何れか一に係るパネル付きテーブルであって、前記連結部材は、他のパネル付きテーブルの前記脚部材に取付けられた前記連結部材と、互いに連結可能とされる。
【0016】
上記第6観点に係るパネル付きテーブルによれば、パネル付きテーブル同士を容易に連結することが可能となる。
【0017】
本発明の第7観点に係るパネル付きテーブルは、第1観点から第6観点の何れか一に係るパネル付きテーブルであって、前記連結部材の先端部には、他の部材が取付け可能とされる。
【0018】
上記第7観点に係るパネル付きテーブルによれば、フック部材等の部材を取付けることが可能となる。
【0019】
本発明の第8観点に係るパネル付きテーブルは、第1観点から第3観点の何れか一に係るパネル付きテーブルであって、前記脚部材の下端部にキャスターが設けられる。
【0020】
上記第8観点に係るパネル付きテーブルによれば、パネル付きテーブルを容易に移動させることが可能となる。
【0021】
本発明の第9観点に係るパネル付きテーブルは、脚部材と、前記脚部材の上部に固定される天板と、前記脚部材に取付けられるパネルと、を備え、前記パネルは、少なくとも二枚の板部材が連結されるとともに、前記板部材の連結部分で折り曲げ可能とされ、前記脚部材には、連結部材が着脱可能とされ、前記脚部材に前記連結部材を取付けた状態で、前記パネルが前記連結部材に対して着脱可能とされる。
【0022】
上記第9観点に係るパネル付きテーブルによれば、テーブルの脚部材に連結部材を取付けた状態でパネルを着脱できるため、パネルの取付け/取外しを容易に行うことができる。また、テーブルの天板が矩形等の角部を有する形状の場合に、天板における複数の辺に対して一度の動作でパネルを設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】第一実施形態に係るパネル付きテーブルを示す斜視図。
図2】第一実施形態に係るパネル付きテーブルを示す分解斜視図。
図3】第一実施形態に係るパネル付きテーブルを示す平面図。
図4】(a)及び(b)は第一実施形態に係るパネル付きテーブルの第一変形例及び第二変形例を示す斜視図。
図5】第一実施形態に係るパネル付きテーブルの第三変形例を示す斜視図。
図6】第一実施形態に係るパネル付きテーブルの第一使用態様を示す斜視図。
図7】第一実施形態に係るパネル付きテーブルの第二使用態様を示す斜視図。
図8】第一実施形態に係るパネル付きテーブルの第三使用態様を示す斜視図。
図9】第一実施形態に係るパネル付きテーブルの第四使用態様を示す斜視図。
図10】第一実施形態に係るパネル付きテーブルの第五使用態様を示す斜視図。
図11】第二実施形態に係るパネル付きテーブルを示す分解斜視図。
図12】第二実施形態に係るパネル付きテーブルの変形例を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
[テーブル10]
以下では図1から図3を用いて、本発明の第一実施形態に係るパネル付きテーブル(以下、単に「テーブル」と記載する)10の全体構成について説明する。図1から図3に示す如く、テーブル10は、四本の脚部材13と、脚部材13の上部に固定される天板11と、天板11の上側に延出されるパネル16R・16C・16Lと、を備える。本実施形態においては、テーブル10の三面にパネル16R・16C・16Lを設けることにより、テーブル10の奥側(使用者が座る側の反対側)及び左右両側からの視線を遮る構成としている。
【0025】
脚部材13はスチール製の円筒部材であり、軸心方向を上下に向けて互いに平行となるように設けられる。前後左右に隣接する脚部材13の上端は矩形の脚フレーム12によって連結されている。脚フレーム12の上面には矩形の金属板である天板11が固定される。本実施形態においてはそれぞれの脚部材13の下端部にキャスター14が設けられることにより、テーブル10の移動を容易に行うことができる。
【0026】
図1から図3に示す如く、使用者から見てテーブル10の奥側には中央パネル16Cが設けられる。また、使用者から見てテーブル10の右側には右パネル16Rが、テーブル10の左側には左パネル16Lが設けられる。本実施形態において、パネル16R・16C・16Lには樹脂製素材が採用される。パネル16R・16C・16Lを脚部材13に取付けた際には、パネル16R・16C・16Lの間には隙間が生じないように形成されている。なお、パネル16R・16C・16Lの素材は樹脂製素材に限定されず、金属や木材、フェルト材等、他の素材を用いることも可能である。
【0027】
また、パネル16R・16C・16Lを透明にして、感染症対策のための飛沫防止板として用いることも可能である。例えば、パネル16R・16C・16Lにアクリル板を用いた場合、テーブル10の使用者の顔が見えるように構成するとともに、洗剤等によってパネル16R・16C・16Lを拭き取り可能として清掃性を高くすることが可能となる。
【0028】
本実施形態においては図2に示す如く、脚部材13には計六個の連結部材15が着脱可能とされる。具体的には連結部材15は磁石で形成され、脚部材13に吸着する。また、パネル16R・16C・16Lの内側面(天板11の側の面)には、脚部材13の間隔と同間隔になるように、二枚の磁性板16aが設けられる。図2に示す如く脚部材13に連結部材15を取付けた状態で、連結部材15に磁性板16aを吸着させることにより、パネル16R・16C・16Lが連結部材15に対して着脱可能とされる。
【0029】
なお、本実施形態において、磁性板16aはパネル16R・16C・16Lの内側面に露出する構成としているが、磁性板16aをシート状部材等で被覆することによりパネル16R・16C・16Lの表面に露出しないように構成することも可能である。
【0030】
本実施形態に係るテーブル10によれば、磁性板16aと連結部材15との吸着力は、連結部材15と脚部材13との吸着力よりも小さくなるように構成されている。このため、脚部材13に連結部材15を取付けた状態でパネル16R・16C・16Lをそれぞれ着脱できる。即ち、パネル16R・16C・16Lの取付け/取外しの際に、連結部材15を脚部材13から取り外す必要がないため、パネル16R・16C・16Lの取付け/取外しを容易に行うことが可能となる。また、元々はパネルの無い構成のテーブルの場合でも、後付けでパネルを容易に取付けて利用することが可能となる。即ち、パネルをオプションとして取付ける構成とすることも可能となる。
【0031】
また、テーブル10は連結部材15を介して脚部材13に16R・16C・16Lを取付ける構成であるため、パネルを組み合わせたブースに天板を設置する、従来のパネルブースよりも簡易に構成することができる。即ち、本実施形態に係るテーブル10は、従来型のパネルブースと比較して設置コストを抑制することが可能となる。また、本実施形態に係るテーブル10はキャスター14を備えるため、上記の従来型のパネルブースと比較して容易に移動させることを可能としている。
【0032】
また、本実施形態に係るテーブル10によれば、連結部材15を磁石で形成して脚部材13に吸着させる構成であるため、脚部材13に対する連結部材15の取付け位置を上下方向に変位させることができる。このため、連結部材15を変位させることにより、天板11に対するパネル16R・16C・16Lの取付け位置を変更することを可能としている。
【0033】
また、本実施形態に係るテーブル10によれば、磁性板16aを連結部材15よりも上下方向の長さが長くなるように構成している。このため、連結部材15に対してパネル16R・16C・16Lの取付け位置を上下方向に変位させることが可能となる。これにより、天板11に対するパネル16R・16C・16Lの上下位置を変更することが可能になる。
【0034】
また、本実施形態に係るテーブル10によれば、図3に示す如く脚部材13は平面視で天板11の外端辺よりも内側に配置される。これにより、天板11の下側スペースにおける脚部材13の外側に連結部材15を配置することが可能となる。
【0035】
[変形例]
次に、図4及び図5を用いて、テーブル10の変形例であるテーブル10A~10Cについて説明する。第一変形例に係るテーブル10Aは、図4(a)に示す如く、使用者から見てテーブル10Aの左右の両側のみに、右パネル16R及び左パネル16Lが設けられる。これにより、テーブル10Aの左右両側からの視線を遮る構成としている。
【0036】
また、第二変形例に係るテーブル10Bは、図4(b)に示す如く、使用者から見てテーブル10Bの奥側のみに中央パネル16Cが設けられる。これにより、テーブル10Bの奥側からの視線を遮る構成としている。また、第三変形例に係るテーブル10Cは、図5に示す如く、使用者から見てテーブル10Cの奥側及び右側のみに、中央パネル16C及び右パネル16Rが設けられる。これにより、テーブル10Cの奥側及び右側からの視線を遮る構成としている。
【0037】
このように、本実施形態に係るテーブル10は、パネル16R・16C・16Lの取付け/取外しを容易に行うことができるため、テーブル10の配置等、使用状況に応じて適宜パネル16R・16C・16Lを取付けたり、取外したりして使用することが可能となる。即ち、テーブル10は、利用環境に応じた臨機応変な家具として活用することが可能となる。
【0038】
[使用態様]
次に、図6から図10を用いて、テーブル10の様々な使用態様について説明する。図6に示す如く、複数のテーブル10を同じ方向に並べて配置することにより、複数人が他者の視線を感じることなくテーブル10を使用することができる。また、図7に示す如く、複数のテーブル10を向かい合わせるとともに左右方向に近接させて配置することにより、小さいスペースで、複数人が互いの視線及び外部からの視線を感じることなくテーブル10を使用することができる。また、パネル16R・16C・16Lの素材としてフェルト材や吸音材などを用いた場合は、テーブル10のパネル16R・16C・16Lによる吸音効果を高めることができる。
【0039】
本使用態様の如く、複数のテーブル10を同じ方向に並べて配置することにより、WEB会議やオンライン授業に最適な設えを手軽に準備することができる。特に、テーブル10においてはパネル16R・16C・16Lの取付け/取外しを容易に行うことができ、多数のテーブル10を短時間で設営又は撤去することが可能となるため、WEB会議やオンライン授業を行う際に好適である。
【0040】
また、図8に示す如く、上記第三変形例のテーブル10Cを向かい合わせるとともに左右方向に近接させて配置することにより、複数人が互いの視線を感じることなくテーブル10Cを使用することができる。
【0041】
また、図9に示す如く、上記第二変形例のテーブル10Bを左右方向に近接させて配置する場合に、互いの側部に設けられた連結部材15・15を吸着させて連結することができる。また、図10に示す如く、上記第一変形例のテーブル10Aを向かい合わせに近接させて配置する場合にも、互いの奥側に設けられた連結部材15・15を吸着させて連結することができる。このように、テーブル10からパネル16R・16C・16Lの何れかを取り外した部分で連結部材15同士を連結することにより、テーブル10同士を容易に連結することが可能となる。
【0042】
[テーブル110]
次に、図11を用いて、本発明の第二実施形態に係るテーブル110の構成について説明する。図11に示す如く、テーブル110は第一実施形態に係るテーブル10に対して、連結部材115及びパネル116の構成が異なる。このため、以下では、連結部材115及びパネル116を中心に説明し、他の構成については詳細な説明を省略する。
【0043】
本実施形態においては図11に示す如く、パネル116は、使用者から見てテーブル110の奥側の板部材である中央板116C、テーブル110の右側の板部材である右板116R、及び、テーブル110の左側の板部材である左板116Lが連結されて形成されている。また、中央板116C、右板116R、及び、左板116Lは、弾性を有する軟質部材により連結されており、この軟質部材で折り曲げ可能とされる。
【0044】
本実施形態においては図11に示す如く、脚部材13には計四個の連結部材115が着脱可能とされる。具体的には連結部材115は樹脂製素材で形成され、基端側に筒形状の連結部115aが形成され、先端側に面ファスナー115bが形成されている。図11に示す如く連結部115aを弾性変形させて脚部材13を挿入することにより、連結部材115が脚部材13に組付けられる。
【0045】
また、パネル116における右板116R・中央板116C・左板116Lの内側面(天板11の側の面)には、脚部材13の間隔と同間隔になるように、二枚の面ファスナー116aが設けられる。脚部材13に連結部材115を取付けた状態で、連結部材115の面ファスナー115bとパネル116の面ファスナー116aとを接着することにより、パネル116の右板116R・中央板116C・左板116Lが連結部材115に対して着脱可能とされる。
【0046】
本実施形態に係るテーブル110によれば、面ファスナー116aと面ファスナー115bとの接着力は、連結部115aと脚部材13との係合力よりも小さくなるように構成されている。このため、脚部材13に連結部材115を取付けた状態で、パネル116の右板116R・中央板116C・左板116Lをそれぞれ着脱できる。即ち、パネル116の取付け/取外しの際に、連結部材115を脚部材13から取り外す必要がないため、パネル116の取付け/取外しを容易に行うことが可能となる。
【0047】
また、本実施形態に係るテーブル110によれば、パネル116は、三枚の板部材である右板116R・中央板116C・左板116Lが連結されるとともに、板部材の連結部分で折り曲げ可能とされる。これにより、本実施形態における天板11の如く、矩形等の角部を有する天板形状の場合に、天板11における複数の辺に対して一度の動作でパネル116を設けることができる。また、天板11の角部でパネル116に隙間が生じることがない。また、パネル116は三枚の板部材が連結されているため、比較的強度の小さい板部材を用いた場合でも、パネル116の全体的な強度を高めることができる。
【0048】
また、本実施形態に係るテーブル110によれば、連結部材115における連結部115aの弾性を利用して脚部材13に組付ける構成であるため、脚部材13に対する連結部材115の取付け位置を上下方向に変位させることができる。このため、連結部材115を変位させることにより、天板11に対するパネル116の取付け位置を変更することを可能としている。
【0049】
また、本実施形態に係るテーブル110によれば、パネル116の面ファスナー116aを連結部材115よりも上下方向の長さが長くなるように構成している。このため、連結部材115に対してパネル116の取付け位置を上下方向に変位させることが可能となる。これにより、天板11に対するパネル116の上下位置を変更することが可能になる。
【0050】
また、本実施形態に係るテーブル110において、パネル116を天板11の上方に延出させない構成とすることもできる。即ち、パネル116をテーブル110における幕板として使用することも可能である。この場合でも、天板11の下方における複数の辺に対して一度の動作でパネル116を幕板として設けることができる。
【0051】
[変形例]
次に、図12を用いて、テーブル110の変形例であるテーブル110Aについて説明する。本変形例に係るテーブル110Aは、図12に示す如く、使用者から見てテーブル110Aの奥側及び右側のみに、中央板117C及び右板117Rが連結されたパネル117が設けられる。これにより、テーブル110Aの奥側及び右側からの視線を遮る構成としている。このように、二枚の板部材を連結してパネル117を構成することも可能である。
【0052】
本変形例においても、脚部材13に連結部材115を取付けた状態で、連結部材115の面ファスナー115bとパネル117の面ファスナー117aとを接着することにより、パネル117の右板117R・中央板117Cが連結部材115に対して着脱可能とされる。
【0053】
本変形例においては図12に示す如く、連結部材115の先端部である面ファスナー115bには、荷物等を係止可能なフック部材118が取り付けられる。このように、本変形例に係るテーブル110Aによれば、パネル117の板部材が設けられない連結部材115に、フック部材118等の部材を取付けることが可能となる。なお、連結部材115に取付ける部材としては、フック部材118の他に、照明器具、ごみ箱、ケーブル掛け等、他の部材を採用することも可能である。
【0054】
[他の変形例]
上記実施形態は、各種の変形例に示すように適宜変形が可能である。なお、本明細書に記載の各変形例は、矛盾が生じない範囲で他の変形例と組み合わせて適用されてもよい。
【0055】
上記実施形態において、脚部材13は直線形状の棒状の部材を採用したが、脚部材を板状部材又は曲線形状の棒状部材で構成することも可能である。また、脚部材の本数、配置形状等を上記実施形態と異なる構成とすることも可能である。
【0056】
上記実施形態において、脚部材13と連結部材15(115)とは磁力又は樹脂の弾性力によって組付けられているが、脚部材に対して連結部材をねじ止めする構成や、脚部材に開口した孔に連結部材を係止する構成とすることも可能である。
【0057】
また、パネルの内面に上下方向に沿ってレールを設け、このレールに沿って連結部材を相対変位させることによりパネルを昇降させる構成とすることも可能である。
【0058】
第二実施形態において、パネル116は中央板116C、右板116R、及び、左板116Lが軟質部材で連結される構成としたが、パネルを二枚以上の板部材と連結部分とにより一体的に形成することも可能である。例えば、一連のフェルト板のうち少なくとも一箇所の強度を小さくして折り曲げ可能とすることにより、「少なくとも二枚の板部材が連結されたパネル」を構成することも可能である。
【符号の説明】
【0059】
10 テーブル(パネル付きテーブル・第一実施形態)
11 天板 12 脚フレーム
13 脚部材 14 キャスター
15 マグネット(連結部材)
16R 右パネル 16L 左パネル
16C 中央パネル 16a 磁性板
110 テーブル(パネル付きテーブル・第二実施形態)
115 連結部材 115a 連結部
115b 面ファスナー 116 パネル
116R 右板 116L 左板
116C 中央板 116a 面ファスナー
117 パネル 117R 右板
117C 中央板 118 フック


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12