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特開2022-94866仕切り体組立セット、組立仕切り体及び支持体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022094866
(43)【公開日】2022-06-27
(54)【発明の名称】仕切り体組立セット、組立仕切り体及び支持体
(51)【国際特許分類】
   A47B 96/04 20060101AFI20220620BHJP
   A47B 13/00 20060101ALI20220620BHJP
   A47G 5/00 20060101ALI20220620BHJP
【FI】
A47B96/04 Z
A47B13/00 Z
A47G5/00 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020207998
(22)【出願日】2020-12-15
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)刊行物:山崎産業株式会社 飛沫防止パネルチラシ,発行者:山崎産業株式会社,発行日:令和2年5月21日 (2)刊行物:飛沫防止パネルAP(アクリル)チラシ,発行者:山崎産業株式会社,発行日:令和2年6月3日 (3)刊行物:飛沫防止パネルAP(アクリル)チラシ,発行者:山崎産業株式会社,発行日:令和2年9月10日 (4)刊行物:商品カタログ「2021ヤマザキ業務用環境用品総合カタログ、巻頭第25頁」,発行者:山崎産業株式会社,発行日:令和2年12月14日 (5)商品販売:販売者:山崎産業株式会社,販売場所:北海道札幌市白石区中央2条2-1-46 山崎産業株式会社支店、宮城県仙台市若林区荒井3-25-7 山崎産業株式会社支店、栃木県宇都宮市問屋町3426-25 山崎産業株式会社支店、東京都江東区新砂1-13-5 山崎産業株式会社支店、新潟県中央区川岸町3-17-45 山崎産業株式会社支店、石川県金沢市湊4-19-1 山崎産業株式会社支店、愛知県名古屋市中村区白子町4-20 山崎産業株式会社支店、大阪市浪速区日本橋東3-10-2 山崎産業株式会社支店、広島県広島市安佐南区伴東5-9-10 山崎産業株式会社支店、香川県高松市鶴市町2053-1 山崎産業株式会社支店、福岡市中央区天神3-4-11 山崎産業株式会社支店、熊本県熊本市西区上熊本2-16-17 山崎産業株式会社支店、沖縄県那覇市小禄20 山崎産業株式会社支店,販売日:令和2年5月21日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (6)商品販売:販売者:山崎産業株式会社,販売場所:北海道札幌市白石区中央2条2-1-46 山崎産業株式会社支店、宮城県仙台市若林区荒井3-25-7 山崎産業株式会社支店、栃木県宇都宮市問屋町3426-25 山崎産業株式会社支店、東京都江東区新砂1-13-5 山崎産業株式会社支店、新潟県中央区川岸町3-17-45 山崎産業株式会社支店、石川県金沢市湊4-19-1 山崎産業株式会社支店、愛知県名古屋市中村区白子町4-20 山崎産業株式会社支店、大阪市浪速区日本橋東3-10-2 山崎産業株式会社支店、広島県広島市安佐南区伴東5-9-10 山崎産業株式会社支店、香川県高松市鶴市町2053-1 山崎産業株式会社支店、福岡市中央区天神3-4-11 山崎産業株式会社支店、熊本県熊本市西区上熊本2-16-17 山崎産業株式会社支店、沖縄県那覇市小禄20 山崎産業株式会社支店,販売日:令和2年9月10日
(71)【出願人】
【識別番号】000178583
【氏名又は名称】山崎産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095522
【弁理士】
【氏名又は名称】高良 尚志
(72)【発明者】
【氏名】尾崎 武夫
(72)【発明者】
【氏名】秋定 亮司
【テーマコード(参考)】
3B053
【Fターム(参考)】
3B053NQ02
3B053NQ09
(57)【要約】      (修正有)
【課題】必要に応じた様々な態様の組立仕切り体を作成し得る仕切り体組立セット及び支持体並びにその組立仕切り体の提供。
【解決手段】1又は2以上の仕切り板Pと、対象面F上でその仕切り板Pを起立状態に支持するための2以上の同一の支持体Sからなる仕切り体組立セット及び組立仕切り体。起立状態の一つの仕切り板Pにおける両端部の下縁部を含む部分を、底面S1において対象面F上に載置された二つの支持体Sの縦支持溝Saに嵌合させることにより、仕切り板Pが所定の上下間隙を挟んで対象面F上に起立支持された組立仕切り体を得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は2以上の仕切り板と、対象面上で前記仕切り板を起立状態に支持するための2以上の支持体を備えてなる仕切り体組立セットであって、
前記支持体は、前記対象面上に載置される部分である所定載置箇所を有すると共に、直線に沿った支持溝を複数有し、
前記複数の支持溝は、前記支持体が前記所定載置箇所において前記対象面上に載置された状態において、
その所定載置箇所よりも上方に位置し、平面視において互いに交差し又は角度をなし、起立状態の仕切り板の下縁部を含む部分を嵌め込むことができ、
前記支持溝の一つは、その支持溝が沿う直線の方向における両端部が外方に開口すると共にその支持溝の全長にわたり上方に開口する特定支持溝であり、
他の支持溝は、それぞれ、その支持溝が沿う直線の方向における一方の端部が外方に開口すると共に前記一方の端部を含む支持溝の所定部分が上方に開口するものであるか又は前記特定支持溝であり、
起立状態の仕切り板の下縁部を含む部分のうち、その下縁に沿った互いに異なる位置に、前記2以上の支持体のそれぞれが前記所定載置箇所において前記対象面上に載置された状態で、各支持体における前記何れかの支持溝が嵌合して前記仕切り板が対象面上に起立状態に支持されるものであることを特徴とする仕切り体組立セット。
【請求項2】
上記支持体の2以上が、上記所定載置箇所以外に、上記支持溝の少なくとも一つである所定支持溝が、その所定支持溝が沿う直線の方向における一方の側が下方に開口し他方の側が上方に開口する状態で対象面上に載置される特定載置箇所を有する請求項1記載の仕切り体組立セット。
【請求項3】
請求項1記載の仕切り体組立セットを用い、起立状態の仕切り板の下縁部を含む部分のうち、その下縁に沿った互いに異なる位置に、所定載置箇所において対象面上に載置された2以上の支持体のそれぞれにおける何れかの支持溝が嵌合し、前記仕切り板が対象面上に起立支持された組立仕切り体。
【請求項4】
起立状態の二つの仕切り板が、平面視において直列状をなし、
前記両仕切り板の互いに近接する又は接する端部の下縁部を含む部分が、何れも、所定載置箇所において対象面上に載置された一つの支持体の一つの特定支持溝に直列状をなすように嵌合し、
前記両仕切り板のそれぞれにおける下縁部を含む部分のうち、その下縁に沿った前記各端部とは異なる位置に、所定載置箇所において対象面上に載置されたそれぞれ前記支持体とは別の1又は2以上の支持体のそれぞれにおける何れかの支持溝が嵌合して、
前記両仕切り板が、直列状をなす状態で対象面上に起立支持された請求項3記載の組立仕切り体。
【請求項5】
起立状態の二つの仕切り板が、平面視において、端部同士が近接した又は接した状態で、90度又はその他の角度をなし、
前記両仕切り板の互いに近接する又は接する端部の下縁部を含む部分が、所定載置箇所において対象面上に載置された一つの支持体の互いに交差し又は角度をなす2つの支持溝にそれぞれ嵌合し、
前記両仕切り板のそれぞれにおける下縁部を含む部分のうち、その下縁に沿った前記各端部とは異なる位置に、所定載置箇所において対象面上に載置されたそれぞれ前記支持体とは別の1又は2以上の支持体のそれぞれにおける何れかの支持溝が嵌合して、
前記両仕切り板が、端部同士が近接し又は接して90度又はその他の角度をなす状態で対象面上に起立支持された請求項3記載の組立仕切り体。
【請求項6】
起立状態の二つの仕切り板が、平面視において、一方の仕切り板の両端部の間の位置と他方の仕切り板の端部が近接した又は接した状態で、90度又はその他の角度をなし、
前記両仕切り板のうち一方の仕切り板における前記両端部の間の位置の下縁部を含む部分が、所定載置箇所において対象面上に載置された一つの支持体の特定支持溝に嵌合し、
その支持体における、その特定支持溝と交差する又は角度をなす他の支持溝に、前記両仕切り板のうち他方の仕切り板における前記端部の下縁部を含む部分が嵌合し、
前記一方の仕切り板における下縁部を含む部分のうち、その下縁に沿った前記両端部の間の位置とは異なる位置に、所定載置箇所において対象面上に載置された前記支持体とは別の1又は2以上の支持体のそれぞれにおける何れかの支持溝が嵌合し
前記他方の仕切り板における下縁部を含む部分のうち、その下縁に沿った前記端部とは異なる位置に、所定載置箇所において対象面上に載置された前記支持体とは別の1又は2以上の支持体のそれぞれにおける何れかの支持溝が嵌合して、
前記両仕切り板が、一方の仕切り板の両端部の間の位置と他方の仕切り板の端部が近接し又は接して90度又はその他の角度をなす状態で対象面上に起立支持された請求項3記載の組立仕切り体。
【請求項7】
請求項2記載の仕切り体組立セットを用い、
起立状態の仕切り板における一方の端部を含む部分に、特定載置箇所において対象面上に載置された支持体の所定支持溝が嵌合し、
前記仕切り板における他方の端部を含む部分に、特定載置箇所において対象面上に載置された別の支持体の所定支持溝が嵌合して、
前記仕切り板が対象面上に起立支持された組立仕切り体。
【請求項8】
対象面上で仕切り板を起立状態に支持するための支持体であって、
前記対象面上に載置される部分である所定載置箇所を有すると共に、直線に沿った支持溝を複数有し、
前記複数の支持溝は、前記支持体が前記所定載置箇所において前記対象面上に載置された状態において、
その所定載置箇所よりも上方に位置し、平面視において互いに交差し又は角度をなし、起立状態の仕切り板の下縁部を含む部分を嵌め込むことができ、
前記支持溝の一つは、その支持溝が沿う直線の方向における両端部が外方に開口すると共にその支持溝の全長にわたり上方に開口する特定支持溝であり、
他の支持溝は、それぞれ、その支持溝が沿う直線の方向における一方の端部が外方に開口すると共に前記一方の端部を含む支持溝の所定部分が上方に開口するものであるか又は前記特定支持溝であり、
前記所定載置箇所において前記対象面上に載置された状態で、前記起立状態の仕切り板の下縁部を含む部分に、前記何れかの支持溝が嵌合して用いられるものであることを特徴とする支持体。
【請求項9】
上記所定載置箇所以外に、上記支持溝の少なくとも一つである所定支持溝が、その所定支持溝が沿う直線の方向における一方の側が下方に開口し他方の側が上方に開口する状態で対象面上に載置される特定載置箇所を有する請求項8記載の支持体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仕切り板を起立状態に支持して飛沫防止等のために用いられる組立仕切り体、並びに、その組立仕切り体を作成するための仕切り体組立セット及び支持体に関する。
【背景技術】
【0002】
実用新案登録第3228226号公報には、合成樹脂製のパネルが、一対の脚部により起立支持された飛沫防止パーティションの発明が示されている。
【0003】
第1実施形態に係る飛沫防止パーティション1は、平板状のパネル本体部2の左右の下縁が、それぞれ、水平部9と垂直部10とを備えた逆T字状をなす左右の脚部3における、垂直部10を構成する表側垂直部と裏側垂直部との間隙に圧入されて挟持されることにより、左右脚部3によって起立支持される。
【0004】
第2実施形態に係る飛沫防止パーティション12は、パネル本体部13と脚部14とブラケット15を備える。パネル本体部13は、それぞれが矩形状に形成される中央パネル部17と右側パネル部18と左側パネル部19とで構成される3面構成である。
【0005】
ブラケット15は、パネル本体部13における中央パネル部17、右側パネル部18、左側パネル部19のそれぞれの接続部分20,21近傍の上縁部に、対となっているクリップ部29,29を差し込み挟持させ、中央パネル部17と右側パネル部18、および中央パネル部17と左側パネル部19の各開き角度を上記連結角度である90°にて保持させる。ブラケット15によって、各パネル部17,18,19のなす角度が90°となり、パネル本体部13がコ字状に配置構成される。
【0006】
脚部14は、垂直部25と水平部26とを備えたL字形状に形成され、垂直部25には、外側面に接着固定面27を具備し、水平部26には、下面に粘着部28を具備している。脚部14は、左右一対で構成され、右側パネル部18と左側パネル部19にそれぞれ固定されると共に、デスク天板11に接着固定され、パネル本体部13を安定的に起立支持し得る。
【0007】
第3実施形態に係る飛沫防止パーティション31は、矩形平板状のパネル本体部32と脚部33を有し、パネル本体部32の下縁34の左右に形成されたスリット35にそれぞれ略台形平板状の脚部33が直交状に嵌合固定されることにより、パネル本体部32が起立支持される。
【0008】
これらの実施形態は、それぞれの用途に対応し得るものであるが、別個の構成部品により形成されるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】実用新案登録第3228226号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、必要に応じた様々な態様の組立仕切り体を作成し得る仕切り体組立セット及び支持体並びにその組立仕切り体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、例えば次のように表すことができる。
【0012】
(1) 1又は2以上の仕切り板と、対象面上で前記仕切り板を起立状態に支持するための2以上の支持体を備えてなる仕切り体組立セットであって、
前記支持体は、前記対象面上に載置される部分である所定載置箇所を有すると共に、直線に沿った支持溝を複数有し、
前記複数の支持溝は、前記支持体が前記所定載置箇所において前記対象面上に載置された状態において、
その所定載置箇所よりも上方に位置し、平面視において互いに交差し又は角度をなし、起立状態の仕切り板の下縁部を含む部分を嵌め込むことができ、
前記支持溝の一つは、その支持溝が沿う直線の方向における両端部が外方に開口すると共にその支持溝の全長にわたり上方に開口する特定支持溝であり、
他の支持溝は、それぞれ、その支持溝が沿う直線の方向における一方の端部が外方に開口すると共に前記一方の端部を含む支持溝の所定部分が上方に開口するものであるか又は前記特定支持溝であり、
起立状態の仕切り板の下縁部を含む部分のうち、その下縁に沿った互いに異なる位置に、前記2以上の支持体のそれぞれが前記所定載置箇所において前記対象面上に載置された状態で、各支持体における前記何れかの支持溝が嵌合して前記仕切り板が対象面上に起立状態に支持されるものであることを特徴とする仕切り体組立セット。
【0013】
(2) 上記支持体の2以上が、上記所定載置箇所以外に、上記支持溝の少なくとも一つである所定支持溝が、その所定支持溝が沿う直線の方向における一方の側が下方に開口し他方の側が上方に開口する状態で対象面上に載置される特定載置箇所を有する上記(1)記載の仕切り体組立セット。
【0014】
(3) 上記(1)記載の仕切り体組立セットを用い、起立状態の仕切り板の下縁部を含む部分のうち、その下縁に沿った互いに異なる位置に、所定載置箇所において対象面上に載置された2以上の支持体のそれぞれにおける何れかの支持溝が嵌合し、前記仕切り板が対象面上に起立支持された組立仕切り体。
【0015】
(4) 起立状態の二つの仕切り板が、平面視において直列状をなし、
前記両仕切り板の互いに近接する又は接する端部の下縁部を含む部分が、何れも、所定載置箇所において対象面上に載置された一つの支持体の一つの特定支持溝に直列状をなすように嵌合し、
前記両仕切り板のそれぞれにおける下縁部を含む部分のうち、その下縁に沿った前記各端部とは異なる位置に、所定載置箇所において対象面上に載置されたそれぞれ前記支持体とは別の1又は2以上の支持体のそれぞれにおける何れかの支持溝が嵌合して、
前記両仕切り板が、直列状をなす状態で対象面上に起立支持された上記(3)記載の組立仕切り体。
【0016】
(5) 起立状態の二つの仕切り板が、平面視において、端部同士が近接した又は接した状態で、90度又はその他の角度をなし、
前記両仕切り板の互いに近接する又は接する端部の下縁部を含む部分が、所定載置箇所において対象面上に載置された一つの支持体の互いに交差し又は角度をなす2つの支持溝にそれぞれ嵌合し、
前記両仕切り板のそれぞれにおける下縁部を含む部分のうち、その下縁に沿った前記各端部とは異なる位置に、所定載置箇所において対象面上に載置されたそれぞれ前記支持体とは別の1又は2以上の支持体のそれぞれにおける何れかの支持溝が嵌合して、
前記両仕切り板が、端部同士が近接し又は接して90度又はその他の角度をなす状態で対象面上に起立支持された上記(3)記載の組立仕切り体。
【0017】
(6) 起立状態の二つの仕切り板が、平面視において、一方の仕切り板の両端部の間の位置と他方の仕切り板の端部が近接した又は接した状態で、90度又はその他の角度をなし、
前記両仕切り板のうち一方の仕切り板における前記両端部の間の位置の下縁部を含む部分が、所定載置箇所において対象面上に載置された一つの支持体の特定支持溝に嵌合し、
その支持体における、その特定支持溝と交差する又は角度をなす他の支持溝に、前記両仕切り板のうち他方の仕切り板における前記端部の下縁部を含む部分が嵌合し、
前記一方の仕切り板における下縁部を含む部分のうち、その下縁に沿った前記両端部の間の位置とは異なる位置に、所定載置箇所において対象面上に載置された前記支持体とは別の1又は2以上の支持体のそれぞれにおける何れかの支持溝が嵌合し
前記他方の仕切り板における下縁部を含む部分のうち、その下縁に沿った前記端部とは異なる位置に、所定載置箇所において対象面上に載置された前記支持体とは別の1又は2以上の支持体のそれぞれにおける何れかの支持溝が嵌合して、
前記両仕切り板が、一方の仕切り板の両端部の間の位置と他方の仕切り板の端部が近接し又は接して90度又はその他の角度をなす状態で対象面上に起立支持された上記(3)記載の組立仕切り体。
【0018】
(7) 上記(2)記載の仕切り体組立セットを用い、
起立状態の仕切り板における一方の端部を含む部分に、特定載置箇所において対象面上に載置された支持体の所定支持溝が嵌合し、
前記仕切り板における他方の端部を含む部分に、特定載置箇所において対象面上に載置された別の支持体の所定支持溝が嵌合して、
前記仕切り板が対象面上に起立支持された組立仕切り体。
【0019】
(8) 対象面上で仕切り板を起立状態に支持するための支持体であって、
前記対象面上に載置される部分である所定載置箇所を有すると共に、直線に沿った支持溝を複数有し、
前記複数の支持溝は、前記支持体が前記所定載置箇所において前記対象面上に載置された状態において、
その所定載置箇所よりも上方に位置し、平面視において互いに交差し又は角度をなし、起立状態の仕切り板の下縁部を含む部分を嵌め込むことができ、
前記支持溝の一つは、その支持溝が沿う直線の方向における両端部が外方に開口すると共にその支持溝の全長にわたり上方に開口する特定支持溝であり、
他の支持溝は、それぞれ、その支持溝が沿う直線の方向における一方の端部が外方に開口すると共に前記一方の端部を含む支持溝の所定部分が上方に開口するものであるか又は前記特定支持溝であり、
前記所定載置箇所において前記対象面上に載置された状態で、前記起立状態の仕切り板の下縁部を含む部分に、前記何れかの支持溝が嵌合して用いられるものであることを特徴とする支持体。
【0020】
(9) 上記所定載置箇所以外に、上記支持溝の少なくとも一つである所定支持溝が、その所定支持溝が沿う直線の方向における一方の側が下方に開口し他方の側が上方に開口する状態で対象面上に載置される特定載置箇所を有する上記(8)記載の支持体。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、1又は2以上の仕切り板と、対象面上で前記仕切り板を起立状態に支持するための2以上の支持体を用いて、必要に応じた様々な態様の組立仕切り体を作成し得ると共に、様々な態様の組立仕切り体を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】第1の組立仕切り体の斜視図である。
図2】支持体の正面図である。
図3】支持体の側面図である。
図4】支持体の平面図である。
図5】第2の組立仕切り体の斜視図である。
図6】第3の組立仕切り体の正面図である。
図7】第3の組立仕切り体の平面図である。
図8】第4の組立仕切り体の斜視図である。
図9】第5の組立仕切り体の斜視図である。
図10】第6の組立仕切り体の斜視図である。
図11】第7の組立仕切り体の斜視図である。
図12】第8の組立仕切り体の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
[1] 本発明の実施の形態の一例としての仕切り体組立セット、組立仕切り体及び支持体について、図面を参照しつつ説明する。
【0024】
この仕切り体組立セット及び組立仕切り体は、それぞれ、1又は2以上の仕切り板Pと、対象面F上でその仕切り板Pを起立状態に支持するための2以上の同一の支持体Sを備える。
【0025】
(1) 対象面F
【0026】
この例における組立仕切り体を設置する対象面Fは水平面状をなす。
【0027】
(2) 仕切り板P
【0028】
仕切り板Pは、全部が実質上無色透明なアクリル樹脂製の長方形状の平板であり、起立支持された状態において、上部の2箇所の角部は四分円周状をなし、下部の2箇所の角部は面取り状をなす。
【0029】
(3) 支持体S
【0030】
(3-1) 支持体Sは、合板製であり、対象面F上に安定的に載置される部分である所定載置箇所を横長長方形状の平面である底面S1として有し、底面S1からやや上方までは直方体形状部分であり、その上方の部分は、両側面及び垂直横断面形状が等脚台形状をなす。
【0031】
(3-2) 支持体Sの上面S2、すなわち垂直横断面形状が等脚台形状をなす部分の上面S2は、長辺が底面S1と等しく短辺は底面S1よりも短い横長長方形状の水平面である。
【0032】
支持体Sのうち、下部の前記直方体形状部分の正面及び背面は、横長長方形状の垂直面であり、その上方の垂直横断面形状が等脚台形状をなす部分の正面及び背面は、一定角度で傾斜した横長長方形状の傾斜平面S3である。
【0033】
支持体Sの左右の側面S4は、垂直面であり、下部が横長長方形状をなし、その上方は等脚台形状をなす。
【0034】
(3-3) 支持体Sは、平面視において上面S2の中心位置で直交する2つの支持溝を有する。
【0035】
一方の支持溝である縦支持溝Saは、上面S2の相対する前後2辺を2等分する直線に沿った一定深さ(所定載置箇所である底面S1に対し一定高さ)の垂直状をなし、他方の支持溝である横支持溝Sbは、上面S2の中心位置において縦支持溝Saと直交し、縦支持溝Saと同じ深さ(底面S1に対し同じ高さ)の垂直状をなす。何れの支持溝も、その支持溝が沿う直線の方向における両端部が外方(側面S4)に開口すると共にその支持溝の全長にわたり上方(上面S2)に開口する特定支持溝である。
【0036】
(3-4) 支持体Sのうち、正面及び背面の傾斜平面S3、並びに、左右の側面S4は、対象面F上に安定的に載置される特定載置箇所である。
【0037】
支持体Sを特定載置箇所としての傾斜平面S3において水平対象面F上に載置した場合、縦支持溝Saは垂直面に沿う状態となる。縦支持溝Saが沿う直線の方向は、やや傾斜した上下方向となり、その直線の方向における縦支持溝Sa(所定支持溝)の一方の側が下方の傾斜平面S3に開口し他方の側が上方の傾斜平面S3に開口する。
【0038】
支持体Sを特定載置箇所としての側面S4において水平対象面F上に載置した場合、横支持溝Sbは垂直面に沿う状態となる。横支持溝Sbが沿う直線の方向は、上下方向となり、その直線の方向における横支持溝Sb(所定支持溝)の一方の側が下方の側面S4に開口し他方の側が上方の側面S4に開口する。
【0039】
(4) 組立仕切り体
【0040】
この例の仕切り体組立セットにおける、起立状態の仕切り板Pの下縁部を含む部分のうち、その下縁に沿った互いに異なる位置に、2又は3以上の支持体Sのそれぞれが所定載置箇所において対象面F上に載置された状態で、各支持体Sにおける縦支持溝Sa又は横支持溝Sbが嵌合したものとすることにより、仕切り板Pが対象面F上に起立状態に支持された組立仕切り体が得られる。
【0041】
この例の仕切り体組立セットを用いて得られる組立仕切り体の例として、次の第1乃至第8の組立仕切り体を挙げることができるが、得られる組立仕切り体はこれらに限るものではない。例えばこれらの例を適宜選択して3乃至5又は6以上の仕切り板Pを起立支持すること等、必要に応じた様々な態様の組立仕切り板Pを得ることができる。
【0042】
(4-1) 第1の組立仕切り体
【0043】
起立状態の一つ仕切り板Pにおける両端部の下縁部を含む部分を、それぞれ底面S1(所定載置箇所)において対象面F上に載置された二つの支持体Sの縦支持溝Saに嵌合させることにより、図1に示すように仕切り板Pが所定の上下間隙を挟んで対象面F上に起立支持された第1の組立仕切り体が得られる。
【0044】
(4-2) 第2の組立仕切り体
【0045】
起立状態の一つ仕切り板Pにおける両端部の下縁部を含む部分を、それぞれ底面S1(所定載置箇所)において対象面F上に載置された二つの支持体Sの横支持溝Sbに嵌合させることにより、図5に示すように仕切り板Pが所定の上下間隙を挟んで対象面F上に起立支持された第2の組立仕切り体が得られる。
【0046】
(4-3) 第3の組立仕切り体
【0047】
起立状態の一つ仕切り板Pにおける両端部の下縁部を含む部分を、それぞれ傾斜平面S3(特定載置箇所)において対象面F上に載置された二つの支持体Sの縦支持溝Sa(所定支持溝)に嵌合させることにより、図6及び7に示すように仕切り板Pの下縁が対象面Fに接する状態でその仕切り板Pが起立支持された第3の組立仕切り体が得られる。
【0048】
(4-4) 第4の組立仕切り体
【0049】
起立状態の二つの仕切り板Pが、平面視において直列状をなし、
両仕切り板Pの互いに接する端部(図8における左の仕切り板Pの右端部と右の仕切り板Pの左端部)の下縁部を含む部分を、何れも、底面S1(所定載置箇所)において対象面F上に載置された一つの支持体Sの横支持溝Sbに直列状をなすように嵌合させ、
一方の仕切り板Pにおける他方の端部の下縁部を含む部分を、底面S1において対象面F上に載置された別の支持体Sの縦支持溝Saに嵌合させ、
他方の仕切り板Pにおける他方の端部の下縁部を含む部分を、底面S1において対象面F上に載置された更に別の支持体Sの縦支持溝Saに嵌合させることにより、
図8に示すように、両仕切り板Pが、直列状をなす状態で所定の上下間隙を挟んで対象面F上に起立支持された第4の組立仕切り体が得られる。
【0050】
(4-5) 第5の組立仕切り体
【0051】
起立状態の二つの仕切り板Pが、平面視において、端部同士が接した状態で、90度の角度をなし、
両仕切り板Pの互いに接する端部(図9における左の仕切り板Pの右端部と右の仕切り板Pの手前側の端部)の下縁部を含む部分を、底面S1(所定載置箇所)において対象面F上に載置された一つの支持体Sの横支持溝Sbと縦支持溝Saにそれぞれ嵌合させ、
一方の仕切り板Pにおける他方の端部の下縁部を含む部分を、底面S1において対象面F上に載置された別の支持体Sの縦支持溝Saに嵌合させ、
他方の仕切り板Pにおける他方の端部の下縁部を含む部分を、底面S1において対象面F上に載置された更に別の支持体Sの縦支持溝Saに嵌合させることにより、
図9に示すように、両仕切り板Pが、端部同士が接して90度の角度をなす状態で所定の上下間隙を挟んで対象面F上に起立支持された第5の組立仕切り体が得られる。
【0052】
(4-6) 第6の組立仕切り体
【0053】
起立状態の二つの仕切り板Pが、平面視において、一方の仕切り板Pの両端部の間の中央付近の位置と他方の仕切り板Pの端部が接した状態で、90度の角度をなし、
一方の仕切り板P(図10における手前側の仕切り板P)における前記中央付近の位置の下縁部を含む部分を、底面S1(所定載置箇所)において対象面F上に載置された一つの支持体Sの横支持溝Sbに嵌合させ、その支持体Sにおける縦支持溝Saに、他方の仕切り板Pにおける前記端部(図10における奥側の仕切り板Pの手前側の端部)の下縁部を含む部分を嵌合させ、
前記一方の仕切り板Pにおける一方の端部の下縁部を含む部分を、底面S1において対象面F上に載置された別の支持体Sの縦支持溝Saに嵌合させると共に、他方の端部の下縁部を含む部分を、底面S1において対象面F上に載置された更に別の支持体Sの横支持溝Sbに嵌合させ、
前記他方の仕切り板Pにおける他方の端部の下縁部を含む部分を、底面S1において対象面F上に載置された更に別の支持体Sの縦支持溝Saに嵌合させることにより、
図10に示すように、両仕切り板Pが、一方の仕切り板Pの両端部の間の位置と他方の仕切り板Pの端部が接して90度の角度をなす状態で所定の上下間隙を挟んで対象面F上に起立支持された第6の組立仕切り体が得られる。
【0054】
(4-7) 第7の組立仕切り体
【0055】
上記第4の組立仕切り体における直列状をなす両仕切り板Pの互いに接する端部の下縁部を含む部分が横支持溝Sbに嵌合した支持体Sの縦支持溝Saに、別の第3の仕切り板Pの一方の端部の下縁部を含む部分を、その一方の端部が前記両仕切り板Pの互いに接する端部に接し、平面視において前記両仕切り板Pと90度の角度をなす状態で嵌合させ、更に、前記第3の仕切り板Pの他方の端部の下縁部を含む部分を、底面S1において対象面F上に載置された更に別の支持体Sの縦支持溝Saに嵌合させることにより、図11に示すように、直列状をなす二つの仕切り板Pの互いに接する端部に、両仕切り板Pに直交する第3の仕切り板Pの端部が接した状態で、所定の上下間隙を挟んで対象面F上に起立支持された第7の組立仕切り体が得られる。
【0056】
(4-8) 第8の組立仕切り体
【0057】
上記第7の組立仕切り体における第3の仕切り板Pに対向する位置に、第4の仕切り板Pの一方の端部が他の三つの仕切り板P同士が接する端部に接するように位置させ、第4の仕切り板Pの一方の端部の下縁部を含む部分を、前記第3の仕切り板Pの一方の端部が篏合した支持体Sの縦支持溝Saに、その第3の仕切り板Pと直列するように嵌合させ、更に、第4の仕切り板Pの他方の端部の下縁部を含む部分を、底面S1において対象面F上に載置された更に別の支持体Sの横支持溝Sbに嵌合させることにより、図12に示すように、一つの支持体Sを中心として十字状に四つの仕切り板Pが所定の上下間隙を挟んで対象面F上に起立支持された第8の組立仕切り体が得られる。なお、図12における右側の仕切り板Pの右端部の下縁部を含む部分は、支持体Sの横支持溝Sbに嵌合している。
【0058】
[2] 本発明の実施の形態を、上記以外の形態を含めて更に説明する。
【0059】
本発明の仕切り体組立セット及び組立仕切り体は、それぞれ、1又は2以上の仕切り板と、対象面上でその仕切り板を起立状態に支持するための2以上の支持体を備えてなるものであり、本発明の支持体は、対象面上で仕切り板を起立状態に支持するためのものである。
【0060】
(1) 対象面
【0061】
組立仕切り体を設置する対象面としては、例えば、机、テーブル、食卓、窓口・受付・飲食物提供等のカウンター等を挙げることができるが、これらに限るものではない。
【0062】
対象面は、水平面状であることが好ましいが、必ずしもこれに限るものではない。
【0063】
(2) 仕切り板
【0064】
本発明における仕切り板は、全部若しくは部分的に透明な若しくは透光性を有するものとすることができるが、全体が透明でなく透光性を有しない仕切り板又はその他の仕切り板であってもよい。
【0065】
2以上の仕切り板を用いる場合は、同一の仕切り板とすることができるが、必ずしも同一であることを要するものではない。
【0066】
仕切り板は、起立状態の下縁部が支持されることにより起立状態を維持し得る程度の剛性又は保形性を有するものとすることができる。
【0067】
仕切り板は、例えば、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、PET樹脂、その他の合成樹脂製、アルミニウム合金若しくはその他の金属製、木製、ガラス若しくはその他のセラミックス製のものとすることができるが、これらに限るものではない。
【0068】
仕切り板の形状は、全体として平板状(例えば一定厚さ又は例えば部分的に厚さが異なるもの)であるものが好ましく、また、略方形状(例えば、長方形状、正方形状、角部が四分円若しくはその他の曲線状、面取り状等である長方形状若しくは正方形状等)であるものが好ましいが、必ずしもこれらに限るものではない。
【0069】
(3) 支持体
【0070】
支持体は、対象面上に載置される部分である所定載置箇所を有すると共に、直線に沿った支持溝を複数有するものである。
【0071】
2以上の支持体は、同一のものとすることができるが、必ずしも同一であることを要しない。
【0072】
(3-1) 所定載置箇所は、対象面上に安定的に支持体を載置し得るものであることが好ましく、例えば、平面状、1又は2以上の凹部を有する平面状、全体として平面に接し得る方形若しくはその他の多角形又は円形若しくはその他の閉曲線状の突条部、全体として平面に接し得る格子状部等を挙げることができるが、これらに限るものではない。
【0073】
(3-2) 複数の支持溝は、
支持体が所定載置箇所において対象面上に載置された状態において、
その所定載置箇所よりも上方に位置し、平面視において互いに交差し又は角度をなし(例えば、2つの支持溝が90度又は60度や120度若しくはその他の0度、90度又は180度以外の角度で交差し又は角度をなし)、起立状態の仕切り板の下縁部を含む部分(例えば、任意の下縁部を含む部分であってもよく、所定の下縁部を含む部分であってもよい)を嵌め込むことができ(嵌脱可能なものとすることもでき、嵌め込むことにより取り外せなくなるものとすることもできる)、
支持溝の一つは、その支持溝が沿う直線の方向における両端部が(支持体の)外方に開口すると共にその支持溝の全長にわたり上方に開口する特定支持溝であり、
他の支持溝は、それぞれ、その支持溝が沿う直線の方向における一方の端部が(支持体の)外方に開口する(或いは更に、他方の端部が他の特定支持溝若しくはその他の支持溝に開口するか、又は、他の特定支持溝若しくはその他の支持溝と交差する)と共に前記一方の端部を含む支持溝の所定部分が上方に開口するものであるか又は前記特定支持溝である。
【0074】
各支持溝は、直線に沿ったものであり、支持体が所定載置箇所において水平状の対象面上に載置された状態における支持溝の溝底部は、例えば対象面に対し一定高さであるものとすることができるが、これらに限るものではない。
【0075】
例えば、支持体が直方体形状で、その1つの方形状の面が所定載置箇所であって、支持溝を2つ有する場合としては、その支持体が所定載置箇所において水平状の対象面上に載置された状態において、一方の支持溝は、上面となる方形状の面(所定載置箇所と反対側の面)の相対する2辺を2等分する一定深さ(支持体が所定載置箇所において水平状の対象面上に載置された状態における支持溝の溝底部が対象面に対し一定高さ)の垂直状をなすものとすることができ、他方の支持溝は、前記上面の中心位置において前記一方の支持溝と直交し、前記一方の支持溝と同じ深さの垂直状をなすものとすることができる。この場合、何れの支持溝も、その支持溝が沿う直線の方向における両端部が外方(側面)に開口すると共にその支持溝の全長にわたり上方(上面)に開口する特定支持溝である。
【0076】
(3-3) 起立状態の仕切り板の下縁部を含む部分のうち、その下縁に沿った互いに異なる位置(好ましくは両端部付近)が、二つの支持体のそれぞれが所定載置箇所において対象面上に載置された状態で、各支持体における何れかの支持溝に嵌合したものとすることにより、仕切り板が対象面上に起立状態に支持される。
【0077】
このように、支持体が所定載置箇所において対象面上に載置され、支持溝が所定載置箇所よりも上方に位置する場合、例えば、起立状態の仕切り板の下縁のうち支持溝に嵌合した部分以外の部分が下方に突出せず、対象面のうち支持体が載置された部分以外の部分が上方に突出しなければ(より具体的には例えば起立状態の仕切り板の下縁及び対象面が何れも水平状であるならば)、起立状態の仕切り板の下縁と対象面の間には間隙が形成された状態となる。
【0078】
なお、二つの支持体以外に1又は2以上の支持体を対象面上に載置してその支持溝に起立状態の仕切り板の下縁部を含む部分が篏合したものとすることもできる。
【0079】
(3-4) 支持体は、所定載置箇所以外に、前記支持溝の少なくとも一つである所定支持溝(好ましくは特定支持溝)が、その所定支持溝が沿う直線の方向における一方の側が下方に開口し他方の側が上方に開口する状態(好ましくは所定支持溝が垂直面に沿う状態、より好ましくは所定支持溝が沿う直線が垂直状をなす状態)で対象面上に載置される特定載置箇所を有するものであることが好ましい。
【0080】
特定載置箇所は、例えば、支持体が所定載置箇所において対象面上に載置された状態において支持体の側方に位置し、前記特定支持溝と交差するものとすることができる。
【0081】
このような特定載置箇所は、対象面上に安定的に支持体を載置し得るものであることが好ましく、例えば、平面状、1又は2以上の凹部を有する平面状、全体として平面に接し得る方形若しくはその他の多角形又は円形若しくはその他の閉曲線状の突条部、全体として平面に接し得る格子状部等を挙げることができるが、これらに限るものではない。
【0082】
特定載置箇所において水平状の対象面上に載置された二つの支持体のうち一方の支持体の所定支持溝を、下縁が水平状である起立状態の仕切り板の一方の端部を含む部分に嵌合させ、他方の支持体の所定支持溝を、その起立状態の仕切り板の他方の端部を含む部分に嵌合させることにより、その起立状態の仕切り板を、その水平状の下縁が対象面に接する状態で支持することができる。
【0083】
(3-5) 支持体は、例えば、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、PET樹脂、その他の合成樹脂製、アルミニウム合金若しくはその他の金属製、合板を含む木製、ガラス若しくはその他のセラミックス製のものとすることができるが、これらに限るものではない。
【0084】
(4) 支持体による仕切り板の他の支持態様
【0085】
(4-1) 起立状態の二つの仕切り板が、平面視において直列状をなす場合において、
両仕切り板の互いに近接する又は接する端部の下縁部を含む部分を、何れも、所定載置箇所において対象面上に載置された一つの支持体の一つの特定支持溝に直列状をなすように嵌合させ、
前記両仕切り板のうち一方の仕切り板における下縁部を含む部分のうち、その下縁に沿った前記端部とは異なる位置(好ましくは少なくとも他方の端部)に、所定載置箇所において対象面上に載置された前記一つの支持体とは別の1又は2以上の支持体のそれぞれにおける何れかの支持溝を嵌合させ、
前記両仕切り板のうち他方の仕切り板における下縁部を含む部分のうち、その下縁に沿った前記端部とは異なる位置(好ましくは少なくとも他方の端部)に、所定載置箇所において対象面上に載置された前記一つの支持体とは別の1又は2以上の支持体のそれぞれにおける何れかの支持溝を嵌合させることにより、
両仕切り板を直列状をなす状態で対象面上に起立支持することができる。
【0086】
(4-2) 起立状態の二つの仕切り板が、平面視において、端部同士が近接した又は接した状態で、90度又はその他の角度(0度又は180度以外の角度)をなす場合において、
両仕切り板の互いに近接する又は接する端部の下縁部を含む部分を、所定載置箇所において対象面上に載置された一つの支持体の互いに交差し又は角度をなす2つの支持溝にそれぞれ嵌合させ、
前記両仕切り板のうち一方の仕切り板における下縁部を含む部分のうち、その下縁に沿った前記端部とは異なる位置(好ましくは少なくとも他方の端部)に、所定載置箇所において対象面上に載置された前記一つの支持体とは別の1又は2以上の支持体のそれぞれにおける何れかの支持溝を嵌合させ、
前記両仕切り板のうち他方の仕切り板における下縁部を含む部分のうち、その下縁に沿った前記端部とは異なる位置(好ましくは少なくとも他方の端部)に、所定載置箇所において対象面上に載置された前記一つの支持体とは別の1又は2以上の支持体のそれぞれにおける何れかの支持溝を嵌合させることにより、
両仕切り板を、端部同士が近接した又は接した90度又はその他の角度をなす状態で起立支持することができる。
【0087】
(4-3) 起立状態の二つの仕切り板が、平面視において、一方の仕切り板の両端部の間の位置と他方の仕切り板の端部が近接した又は接した状態で、90度又はその他の角度(0度又は180度以外の角度)をなす場合において、
前記一方の仕切り板の前記両端部の間の位置の下縁部を含む部分を、所定載置箇所において対象面上に載置された一つの支持体の特定支持溝に嵌合させ、その支持体のその特定支持溝と交差する又は角度をなす他の支持溝に前記他方の仕切り板の前記端部の下縁部を含む部分を嵌合させ、
前記一方の仕切り板における下縁部を含む部分のうち、その下縁に沿った前記両端部の間の位置とは異なる位置(好ましくは少なくとも両端部)に、所定載置箇所において対象面上に載置された前記一つの支持体とは別の1又は2以上の支持体のそれぞれにおける何れかの支持溝を嵌合させ、
前記他方の仕切り板における下縁部を含む部分のうち、その下縁に沿った前記端部とは異なる位置(好ましくは少なくとも他方の端部)に、所定載置箇所において対象面上に載置された前記一つの支持体とは別の1又は2以上の支持体のそれぞれにおける何れかの支持溝を嵌合させることにより、
前記一方の仕切り板の両端部の間の位置と前記他方の仕切り板の端部が近接した又は接した状態で両仕切り板を起立支持することができる。
【0088】
支持体による仕切り板の支持態様は、上記の例に限るものではない。例えば3以上の仕切り板を上記の例を適宜組み合わせて支持体により起立支持する等、必要に応じた様々な態様で支持体を用いて仕切り板を支持することができる。
【符号の説明】
【0089】
F 対象面
P 仕切り板
S 支持体
S1 底面
S2 上面
S3 傾斜平面
S4 側面
Sa 縦支持溝
Sb 横支持溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12