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  • 特開-抗菌性マウスピースおよびおしゃぶり 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022094867
(43)【公開日】2022-06-27
(54)【発明の名称】抗菌性マウスピースおよびおしゃぶり
(51)【国際特許分類】
   A61C 19/00 20060101AFI20220620BHJP
   A01P 3/00 20060101ALI20220620BHJP
   A01N 61/00 20060101ALI20220620BHJP
   A61F 5/56 20060101ALI20220620BHJP
   B82Y 5/00 20110101ALI20220620BHJP
   A61Q 11/00 20060101ALN20220620BHJP
   A61K 8/02 20060101ALN20220620BHJP
   A61K 8/89 20060101ALN20220620BHJP
   A61K 8/81 20060101ALN20220620BHJP
   A61K 8/25 20060101ALN20220620BHJP
   A61K 33/00 20060101ALN20220620BHJP
   A61P 1/02 20060101ALN20220620BHJP
   A61P 31/04 20060101ALN20220620BHJP
   A61P 31/12 20060101ALN20220620BHJP
   A61P 9/10 20060101ALN20220620BHJP
   A61P 3/10 20060101ALN20220620BHJP
   A61P 35/00 20060101ALN20220620BHJP
   A61P 3/04 20060101ALN20220620BHJP
   A61P 19/10 20060101ALN20220620BHJP
   A61K 47/34 20170101ALN20220620BHJP
   A61K 47/32 20060101ALN20220620BHJP
   A61K 9/10 20060101ALN20220620BHJP
   A61P 11/00 20060101ALN20220620BHJP
【FI】
A61C19/00 M
A01P3/00
A01N61/00 B
A61F5/56
B82Y5/00
A61Q11/00
A61K8/02
A61K8/89
A61K8/81
A61K8/25
A61K33/00
A61P1/02
A61P31/04
A61P31/12
A61P9/10 103
A61P9/10
A61P3/10
A61P9/10 101
A61P35/00
A61P3/04
A61P19/10
A61K47/34
A61K47/32
A61K9/10
A61P11/00
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020219989
(22)【出願日】2020-12-15
(71)【出願人】
【識別番号】520036525
【氏名又は名称】大串 孝
(71)【出願人】
【識別番号】513288894
【氏名又は名称】古川 猛
(71)【出願人】
【識別番号】521010595
【氏名又は名称】水上 博
(72)【発明者】
【氏名】大串 孝
(72)【発明者】
【氏名】古川 猛
【テーマコード(参考)】
4C052
4C076
4C083
4C086
4C098
4H011
【Fターム(参考)】
4C052MM05
4C076AA16
4C076AA99
4C076BB22
4C076CC11
4C076CC13
4C076CC15
4C076CC21
4C076CC27
4C076CC31
4C076CC35
4C076EE03A
4C076EE07A
4C076EE27A
4C076FF68
4C083AB441
4C083AB442
4C083AD091
4C083AD151
4C083AD152
4C083CC41
4C083DD21
4C083DD39
4C083DD50
4C083EE33
4C086AA02
4C086HA18
4C086MA02
4C086MA05
4C086MA57
4C086NA05
4C086NA10
4C086ZA36
4C086ZA40
4C086ZA45
4C086ZA60
4C086ZA67
4C086ZA70
4C086ZA97
4C086ZB26
4C086ZB33
4C086ZB35
4C086ZC35
4C098AA02
4C098BB15
4C098BC01
4C098BD01
4H011AA01
4H011BB20
4H011BC19
4H011DH07
(57)【要約】
【課題】 使用者の歯列にフィットさせやすく、装着時の使用者の違和感を軽減し、細菌類の増殖を抑制することできる抗菌性マウスピースおよび抗菌性おしゃぶりを提供する。
【解決手段】 前記目的を達成するための抗菌性マウスピース1は、10~300nmとしたアドバンスクレイをシリコン樹脂100重量部に対し5~30重量部混入して成型し、発泡させて成形する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱可塑性樹脂にモンモリロナイトを主成分とした微粉砕鉱物を混入して成形したことを特徴とする抗菌性マウスピース。
【請求項2】
前記微粉砕鉱物の粒径を10~300nmとし、熱可塑性樹脂100重量部に対し前記微粉砕鉱物を5~30重量部としたことを特徴とする請求項1に記載の抗菌性マウスピース。
【請求項3】
前記微粉砕鉱物をアドバンスクレイ(登録商標)とし、前記熱可塑性樹脂をシリコン樹脂としたことを特徴とする請求項1または2に記載の抗菌性マウスピース。
【請求項4】
前記微粉砕鉱物をアドバンスクレイ(登録商標)とし、前記熱可塑性樹脂をエチレン・酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)としたことを特徴とする請求項1または2に記載の抗菌性マウスピース。
【請求項5】
前記微粉砕鉱物をアドバンスクレイ(登録商標)とし、前記熱可塑性樹脂をエラストマー樹脂としたことを特徴とする請求項1または2に記載の抗菌性マウスピース。
【請求項6】
前記マウスピースは発泡されて気泡を有していることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の抗菌性マウスピース。
【請求項7】
熱可塑性樹脂にモンモリロナイトを主成分とした微粉砕鉱物を混入して成形したことを特徴とする抗菌性おしゃぶり。
【請求項8】
前記微粉砕鉱物の粒径を10~300nmとし、熱可塑性樹脂100重量部に対し前記微粉砕鉱物を5~30重量部としたことを特徴とする請求項7に記載の抗菌性おしゃぶり。
【請求項9】
前記微粉砕鉱物をアドバンスクレイ(登録商標)とし、前記熱可塑性樹脂をEVA樹脂としたことを特徴とする請求項7または8に記載の抗菌性おしゃぶり。
【請求項10】
前記おしゃぶりは、発泡されて気泡を有していることを特徴とする請求項7~9のいずれか1項に記載の抗菌性おしゃぶり。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は装着または口に含んで保持することにより口内の細菌の増殖を抑え、口臭をなくすとともに滅菌する抗菌性マウスピースおよびおしゃぶりに関する。
【背景技術】
【0002】
就寝時に使用するデンタルマウスピースには、歯ぎしり用、いびきや無呼吸用などがある。このようなデンタルマウスピースには、就寝時の口腔内部の細菌類等の増殖を抑制することが求められている。しかし、これまで抗菌剤は、銀や銅等の重金属類が主流であり、毒性を併せ持つ素材であったため口腔内器具であるデンタルマウスピースに用いることは出来なかった。
【0003】
シリコンゴムを素材としたマウスピースに貝殻から造った抗菌剤を混入している製品はある。しかし、天然由来の安全性の高いデトックス性や炎症や痛みを抑える抗菌性・殺菌性の効能を有するアドバンスクレイをシリコン樹脂やエチレン・酢酸ビニル共重合樹脂樹脂(EVA)に混入し、成型するマウスピースおよびおしゃぶりはなかった。
【0004】
天然由来のバイオ抗菌剤であるプロタミンシリカを混入した抗菌性マウスピースが提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2016-174890号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のマウスピースは、天然由来のプロタミンを使用しているということで、自然界の影響を大きく受ける恐れがある。そのため、品質等に影響し安定性に欠ける恐れがある。
【0007】
本発明は、前記課題を解決するためなされたものであって、ナノメートル単位のモンモリロナイト主成分の微粉砕鉱物を母材に均一に分散させることが困難であって存在しなかった抗菌性マウスピースおよびおしゃぶりを得ることを目的としている。また、自然界に多量に存在している粘土鉱物モンモリロナイトを使用することで、自然界の影響を受けにくくして安定した品質を得ることができる抗菌性マウスピースおよびおしゃぶりを得ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するための請求項1に記載の抗菌性マウスピースは、熱可塑性樹脂にモンモリロナイトを主成分とした微粉砕鉱物を混入して成形したことを特徴とする。
【0009】
本発明に用いられる熱可塑性樹脂としては、安全性が要求されが、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレンコポリマー)、シリコン樹脂、ポリアミド(PA)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、または、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)およびポリエチレンジシクロペンタジエンポリマー(COC)等のポリオレフィン、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエステル、ポリカーボネート(PC)、ポリビニルクロリド(PVC)、ポリラクチド(PLA)、ポリスチレン(PS)、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、または、エチレン-プロピレン-ジエン-ゴムまたはスチレン/ブタジエン/スチレンブロックコポリマー(SBS)およびスチレン/エテンブテン/スチレン(SEBS)ならびにポリウレタンより選択される熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
【0010】
合成樹脂は、その種類により、成形加工性、透明性にすぐれ、耐候性、耐ストレスクラック性にすぐれているものを用途により選択することができる。そのため、抗菌性、消臭性のマウスピースおよびおしゃぶりとして利用したとき、使い心地を良くでき、衛生感がある。すなわち、合成樹脂は、超微細化して混合した鉱物のデトックス性、抗菌性、遠赤外線放射等の効能を十分利用できる材料として、硬さが調整できる等用途に適した材料を容易に選択できる。
【0011】
熱可塑性樹脂としては、用途や加工性等を考慮して選択すればよく、本発明で用いられる熱可塑性樹脂の例としては、EVAやシリコン樹脂やエチレン-プロピレン-ジエン-ゴムまたはスチレン/ブタジエン/スチレンブロックコポリマー(SBS)やスチレン/エテンブテン/スチレン(SEBS)等が挙げられる。
【0012】
微粉砕鉱物はその主成分をモンモリロナイトととし、モンモリロナイトは総称ベントナイト(ナノクレイ)と言われている鉱物であり、デトックス性や炎症や痛みを抑える抗菌性・殺菌性・脱臭性を有する。このモンモリロナイトを成分に有する鉱物を超微粉化し、均一にマウスピース内に分散したことにより、デトックス性や炎症や痛みを抑える抗菌性・殺菌性の効果を最大限に発揮することができる。これにより、就寝時に使用してマウスピース本来の歯ぎしり防止、いびき防止や無呼吸防止の効果に加えて、歯周病予防の効果が得られる。その結果、歯周病を予防し、歯周病に関係するといわれる糖尿病の予防効果も期待できる。また、昼間に使用しても唾液の分泌を活発に、口臭予防や殺菌の効果が期待でき、口からの病原菌の進入も防止する効果が期待できる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の抗菌性マウスピースにおいて、前記微粉砕鉱物の粒径を10~300nmとし、熱可塑性樹脂100重量部に対し前記微粉砕鉱物を5~30重量部としたことを特徴とする。
【0014】
モンモリロナイトを主成分とした微粉砕鉱物の粒径を10~300nmとしたのは、10nm未満では均一混合が困難で、モンモリロナイトのデトックス性等の効果を十分発揮させることができないからである。また、300nmを超えると、モンモリロナイトのデトックス性等の効果を十分発揮させることが難しいからである。
【0015】
また、合成樹脂100重量部に対し前記微粉砕鉱物を5~30重量部としたのは、5重量部未満では、モンモリロナイトのデトックス性等の効果を十分発揮させることが難しいからである。また、30重量部を超えると、マウスピースの快適性が損なわれるからである。
微粉砕鉱物の粒径と混合範囲をこのようにしたのは、製造の容易さと成形しやすく、デトックス性や抗菌性・殺菌性の性能を最大限に発揮することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の抗菌性マウスピースにおいて、前記微粉砕鉱物をアドバンスクレイ(登録商標)とし、前記熱可塑性樹脂をシリコン樹脂としたことを特徴とする。
【0017】
アドバンスクレイ(登録商標)は、モンモリロナイトが主成分の総称ベントナイト(ナノクレイ)と言われている鉱物を粒径10~300nmに超微細化した鉱物である。
【0018】
シリコン樹脂には、本発明では、シリコンゴムも含むものとする。シリコン樹脂は、広く使用されており、硬いものから柔らかいものまで得られるので、支障少なく口中で使用することができる。
この発明の抗菌性マウスピースは、のシリコン樹脂中に均一に分散しているので、その抗菌性・殺菌性の性能を最大限に発揮することができる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の抗菌性マウスピースにおいて、前記微粉砕鉱物をアドバンスクレイ(登録商標)とし、前記熱可塑性樹脂をエチレン・酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)としたことを特徴とする。
【0020】
EVAは配合によって硬いものからゴム状の柔らかいものまで得ることができると共に、70℃位に加熱して、歯形に自分で合わせることが可能である。そのため、マウスピースとして提供するのに適した材料である。
この発明の抗菌性マウスピースは、容易に自己の歯形に合わせることができ、用途に応じた使用ができ、さらに、超微細化したモンモリロナイトを母材のEVAに均一に分散しているので、その抗菌性・殺菌性の性能を最大限に発揮することができる。
【0021】
請求項5に記載の発明は、請求項1または2に記載の抗菌性マウスピースにおいて、前記微粉砕鉱物をアドバンスクレイ(登録商標)とし、前記熱可塑性樹脂をエラストマー樹脂としたことを特徴とする。
【0022】
熱可塑性樹脂をエラストマー樹脂としたので、歯ぎしり用、いびきや無呼吸用、スポーツ用、唾液分泌促進による口内細菌駆除用などの、用途に応じた最適の抗菌性マウスピースを得るための選択肢を広げることができる。
モンモリロナイトが主成分の総称ベントナイト(ナノクレイ)と言われている鉱物を粒径10~300nmに超微細化したアドバンスクレイ(登録商標)を使用することで、モンモリロナイトの効能を十分効果的に発揮させることができる。
【0023】
請求項6に記載の発明は、請求項1~5のいずれか1項に記載の抗菌性マウスピースにおいて、マウスピースは発泡されて気泡を有していることを特徴とする。
【0024】
発泡方法は、特に限定されず、使用する樹脂に適した方法でよい。気泡の大きさや気孔率等も特に制限されない。使用持の違和感を少なくできればよい。
【0025】
マウスピースを発泡体とすることにより、硬さを和らげ、重量を減らし、使用したときの違和感を減らして使い勝手を良くすることができる。
【0026】
請求項7記載の抗菌性おしゃぶりは、熱可塑性樹脂にモンモリロナイトを主成分とした微粉砕鉱物を混入して成形したことを特徴とする。
【0027】
本発明のおしゃぶりは、通常の赤ん坊用のおしゃぶりを含みチューインガム代用のものやスポーツ用マウスピースとしても使用できるものも含んだ意味である。
本発明に用いられる熱可塑性樹脂としては、上記マウスピースと同様なものが使用できる。
本発明に用いられる微粉砕鉱物としては、上記マウスピースと同様な主成分をモンモリロナイトを主成分としたベントナイト(ナノクレイ)と言われている鉱物を微粉砕したものが使用できる。
そして、モンモリロナイトの効能のデトックス、抗菌・殺菌、消臭等の効果を十分に得ることができ、ウィルス感染の予防も期待できる。
【0028】
請求項8に記載の発明は、請求項7項に記載の抗菌性おしゃぶりにおいて、前記微粉砕鉱物の粒径を10~300nmとし、熱可塑性樹脂100重量部に対し前記微粉砕鉱物を5~30重量部としたことを特徴とする。
【0029】
微粉砕鉱物は、上記のマウスピースと同様な、粒径であり、モンモリロナイトを主成分としたベントナイト(ナノクレイ)と言われている鉱物を10~300nmに微粉砕した鉱物である。
【0030】
請求項9に記載の発明は、請求項7項にまたは8記載の抗菌性おしゃぶりにおいて、前記微粉砕鉱物をアドバンスクレイ(登録商標)とし、前記熱可塑性樹脂をEVA樹脂としたことを特徴とする。
【0031】
アドバンスクレイ(登録商標)は、モンモリロナイトが主成分の総称ベントナイト(ナノクレイ)と言われている鉱物を粒径10~300nmに超微細化した鉱物である。
熱可塑性樹脂も、上記のマウスピースと同様なものが使用できる。
【0032】
[請求項10に記載の発明は、請求項7~9のいずれか1項に記載の抗菌性おしゃぶりにおいて、発泡されて気泡を有していることを特徴とする。
【0033】
発泡方法は、特に限定されず、使用する樹脂に適した方法でよい。気泡の大きさや気孔率等も特に制限されない。使用持の違和感を少なくできればよい。
おしゃぶりを発泡体とすることにより、硬さを和らげ、重量を減らし、使用したときの違和感を減らして使い勝手を良くすることができる。
【発明の効果】
【0034】
この発明においては、抗菌性マウスピースおよびおしゃぶりは、超微細化されたアドバンスクレイを母材のシリコン樹脂等の樹脂中に均一に分散させているので、モンモリロナイトのデトックス性、抗菌性・殺菌性の性能を最大限に発揮することができる。それにより、睡眠中の口腔内細菌の増殖を抑制し、歯周病を予防することができ、歯周病に起因する狭心症や心筋梗塞、糖尿病。動脈硬化、ガン、肥満、骨粗忽症など予防することができる。昼間の起床時の使用においても睡眠中の使用と同じで、ウィルスをはじめとした口腔内細菌を殺菌し、その増殖による疾病の予防と合わせて歯茎を強くできる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】抗菌性マウスピースの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明を詳細に説明する。
図1は抗菌性マウスピースの上歯用の一例を示す斜視図である。
【0037】
この実施形態による抗菌性マウスピース1は、有効抗菌成分であるモンモリロナイトがナノメートル単位に超微粉化された10~300nmのアドバンスクレイ(登録商標)が主成分のシリコン樹脂100重量部に対し5~30重量部含まれて成型されている。
【0038】
シリコン樹脂は、摂取しても毒性が無く、70度の温度で可塑性が高まり成型が容易で冷却するとその型を維持することから使用される。この性質により、使用する者が自分の歯形に合った抗菌性マウスピースを得ることができる。
【0039】
アドバンスクレイ(登録商標)は、総称ベントナイトと言われているモンモリロナイトを10~300nmの超微粉化している鉱物である。これにより、モンモリロナイトの効能のデトックス性、抗菌・殺菌、消臭、炎症や痛みを抑える、瘢痕形成・皮膚の再生等の効果をマウスピースにおいても十分に得ることができる。
【0040】
モンモリロナイト(クレイ)には、美容と健康にいい影響を与えてくれる要素がたくさんあり、デトックス、抗菌・殺菌、消臭、炎症や痛みを抑える、瘢痕形成・皮膚の再生の効能等がある。
【0041】
アドバンスクレイ(登録商標)の粒径を10~300nmとしたのは、細かすぎると微細化のコストがかかりすぎるのと樹脂中への均一分散が難しくなるからである。また、粒径が300nm以上では殺菌・抗菌の効果が減衰される恐れがあるからである。
【0042】
アドバンスクレイ(登録商標)をシリコン樹脂100重量部に対し5~30重量部としたのは、5重量部未満では、モンモリロナイトの効能のデトックス、抗菌・殺菌、消臭等の効果をマウスピースにおいても十分に得ることができないからである。また、30重量部以下としたのは、使用時の違和感の軽減および成型時と型決定時の容易さからである。
【0043】
この発明の抗菌性マウスピースは、使用者が70度のお湯で30秒以上柔らかくなるまで入れた後、口に入れて上の歯または下の歯の先端が当たる位置まで強く噛み合わせて、5~6分して固くすることで、型を決める。他方の反対側の歯用の抗菌性マウスピースについても、同様にして、型を決める。
【0044】
以上のように、シリコン樹脂に、微粉砕化したアドバンスクレイを混入することにより、就寝時の細菌の増殖を抑制することが可能となる。人は起きているときは適時唾液が分泌されるので唾液の抗菌効果で細菌の増殖を抑制している。しかし、就寝時は睡眠のため唾液の分泌機能が低下して唾液が分泌されず、細菌の増殖環境が整ってしまうため口腔内の細菌種は300種類を超え、10億個以上にも細菌が増殖するため朝起きた時、口腔内の細菌により匂いや虫歯や歯肉炎をはじめ、無意識に飲み込んで体内に入ることによって成人病の原因にもなっていると報告されているが、これらの細菌類の増殖を抑制することが可能となる。
【0045】
(実施の形態2)
この実施の形態におけるおしゃぶりは、柔らかめに配合し、上記マウスピースとほぼ同様に成形発泡させて製造した。
【0046】
この実施の形態においては、合成樹脂として、主原料にシリコン樹脂を用い、シリコン樹脂100重量部に対しアドバンスクレイ(登録商標)を10重量部を混入し、成形発泡させた。形状は厚さ約2mm長辺30mm短辺12mmの小判形とし、誤飲防止のため表面に山の丸みを小さくした高さ約1mmの凹凸を設けた。
【0047】
このおしゃぶりは、スポーツ用マウスピースとしても使用できると共に、モンモリロナイトの効能のデトックス、抗菌・殺菌、消臭等の効果を十分に得ることができ、ウィルス感染の予防も期待できる。
なお、おしゃぶりは上記形態のものに限定されないことは勿論である。例えば、形状は球形等赤ん坊用の通常の形のものも含まれる。また、形状は小判形でなく短冊状のものとしても良いことは勿論である。
【0048】
また、マウスピースにおいても、上記実施の形態に限られるものでなく、樹脂の種類、形状等の変更は可能である
【符号の説明】
【0049】
1 抗菌性マウスピース
2 細片
図1
【手続補正書】
【提出日】2021-08-31
【手続補正01】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項9
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項9】
前記の薄形製品が、トレイ、配管被覆材、玄関マットや岩盤浴マット等のマット、ベッドカバー、枕カバー、腹巻き・腕巻き・ふくらはぎ巻き、首巻き、膝掛け・肩掛け・膝カバー、ふんどし、アイマスク・フェイスマスク、マスクと顔の間に挟むシート、インソールであることを特徴とする請求項6~8のいずれか1項に記載の抗菌性の薄形製品。
【手続補正02】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
シートから加工される薄形製品の例としては、布団用シート、ベッドカバー、枕カバー、腹巻き・腕巻き・ふくらはぎ巻き、首巻き、膝掛け・肩掛け・膝カバー、ふんどし、アイマスク・フェイスマスク、マスクと顔の間に挟むシート、インソール、岩盤浴マットやペット用マット等のマットが挙げられる。効能からシートを利用する製品としては、除菌・抗菌・消臭を主に利用した用途では、冷蔵庫・食器棚・トレイ・弁当箱等用の製品がある。その他、除菌・抗菌・消臭を主に利用した用途では、タンス、トイレ、玄関、下駄箱、洗面所クローゼットで利用する製品がある。さらに、ペットの血流改善と除菌・消臭の利用する製品がある。さらに、植物の成長促進や日持ち延長、果物の円熟促進や日持ちの効果があるのを利用する製品がある。ワイン・焼酎・日本酒・ウイスキーの瓶に巻くとまろやかに美味しくなり、水道管に巻くと水がまろやかになりまた浴槽に水垢が着きにくくなり、また湯冷めしにくい、ガス管に巻くとガス消費量の節約になるとも考えられる効果があるのを利用する製品がある。さらに、袋状の物等が挙げられる。
【手続補正03】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
請求項9に記載の発明は、請求項6~8のいずれか1項に記載の発明において、前記の薄形製品が、トレイ、配管被覆材、玄関マットや岩盤浴マットやペット用マット等のマット、ベッドカバー、枕カバー、腹巻き・腕巻き・ふくらはぎ巻き、首巻き、膝掛け・肩掛け・膝カバー、ふんどし、アイマスク・フェイスマスク、マスクと顔の間に挟むシート、インソール等であることを特徴とする。
【手続補正04】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
本発明のシートの用途としては、遠赤外線放射機能を利用した血流促進を図った、布団用シート、ベッドカバー、枕カバー、腹巻き・腕巻き・ふくらはぎ巻き、首巻き、膝掛け・肩掛け・膝カバー、ふんどし、アイマスク・フェイスマスク、マスクと顔の間に挟むシート、インソール、岩盤浴等がある。除菌・抗菌・消臭を主に利用した用途では、冷蔵庫・食器棚・トレイ・弁当箱等がある。その他、除菌・抗菌・消臭を主に利用した用途では、タンス、トイレ、玄関、下駄箱、洗面所クローゼットでの利用がある。さらに、ペットの血流改善と除菌・消臭の利用がある。さらに、植物の成長促進や日持ち延長、果物の円熟促進や日持ちの効果がある。水道管に巻くと水がまろやかになり、ガス管に巻くとガス消費量の節約になるとも考えられる。