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特開2022-94939手書きフォント生成サービスを提供する方法およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022094939
(43)【公開日】2022-06-27
(54)【発明の名称】手書きフォント生成サービスを提供する方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   G06F 40/109 20200101AFI20220620BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20220620BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20220620BHJP
   G06F 3/04845 20220101ALI20220620BHJP
   G06F 40/171 20200101ALI20220620BHJP
【FI】
G06F40/109
G06T7/00 350B
G06F3/0484 120
G06F3/0484 150
G06F40/171
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021197512
(22)【出願日】2021-12-06
(31)【優先権主張番号】10-2020-0175275
(32)【優先日】2020-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(71)【出願人】
【識別番号】321003371
【氏名又は名称】LINE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】イ バド
(72)【発明者】
【氏名】チャ ジュンボム
(72)【発明者】
【氏名】ピョン スミン
(72)【発明者】
【氏名】シム フンウン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ヒョソン
(72)【発明者】
【氏名】チェ ジフン
(72)【発明者】
【氏名】キム ソンヒョン
【テーマコード(参考)】
5B109
5E555
5L096
【Fターム(参考)】
5B109LA01
5B109RA02
5B109RA04
5B109RA06
5B109RA12
5B109VC03
5E555AA22
5E555AA79
5E555BA03
5E555BA04
5E555BA82
5E555BB03
5E555BB04
5E555BC18
5E555BC19
5E555BD01
5E555CB44
5E555CB45
5E555CB74
5E555CC11
5E555CC19
5E555DB41
5E555DC25
5E555DC33
5E555EA19
5E555EA25
5E555FA00
5L096BA17
5L096JA09
5L096KA04
5L096MA03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】手書きフォント生成サービスを提供する方法及びシステムを提供する。
【解決手段】手書きフォント生成方法は、手書き文字イメージを学習可能な形態のイメージに前処理し、前処理結果を検収するための前処理検収用インタフェースを提供する段階S310と、前処理されたイメージを利用して手書き文字のフォントスタイルを学習して手書き文字フォントを生成し、フォント生成結果を検収するためのフォント検収用インタフェースを提供する段階S320と、手書き文字フォントのサイズの比率を後処理し、後処理結果を検収するための後処理検収用インタフェースを提供する段階S330と、を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ装置が実行する手書きフォント生成方法であって、
前記コンピュータ装置は、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記手書きフォント生成方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、使用者の手書き文字が含まれた手書き文字イメージを学習可能なフォーマットのイメージファイルに前処理する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記イメージファイルを利用して前記手書き文字のフォントスタイルを学習して手書きフォントを生成する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記手書きフォントのサイズの比率を後処理する段階
を含む、手書きフォント生成方法。
【請求項2】
前記前処理する段階は、
与えられた文字セットを含むテンプレートを提供する段階、
前記文字セットが手書き文字で作成されたテンプレートを入力イメージとして受信する段階、および
前記入力イメージを文字単位に区切り、各文字イメージを学習可能なフォーマットのイメージファイルに加工する段階
を含む、請求項1に記載の手書きフォント生成方法。
【請求項3】
前記前処理する段階は、
文字単位で与えられた文字のイメージと前記与えられた文字に対する手書き文字イメージからなるイメージペアを学習データとして生成する段階
を含む、請求項1に記載の手書きフォント生成方法。
【請求項4】
前記手書きフォント生成方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記前処理する段階の前処理結果、前記生成する段階のフォント生成結果、および前記後処理する段階の後処理結果のうちの少なくとも1つを前記使用者が検収するための用者検収用インタフェースを提供する段階
をさらに含む、請求項1~3のうちのいずれか一項に記載の手書きフォント生成方法。
【請求項5】
前記手書きフォント生成方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記前処理する段階の前処理結果を前記使用者が検収するための前処理検収用インタフェースを提供する段階
をさらに含み、
前記前処理検収用インタフェースは、文字単位で前処理が完了した文字を確認するための機能と、文字単位で手書き文字を修正するための機能が含まれること
を特徴とする、請求項1~3のうちのいずれか一項に記載の手書きフォント生成方法。
【請求項6】
前記手書きフォント生成方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記生成する段階のフォント生成結果を前記使用者が検収するためのフォント検収用インタフェースを提供する段階
をさらに含み、
前記フォント検収用インタフェースは、フォント生成結果を確認するための機能と、前記フォント生成結果を文字単位で他のモデルの生成結果と取り替えたり手書き文字を再入力したりするための機能が含まれること
を特徴とする、請求項1~3のうちのいずれか一項に記載の手書きフォント生成方法。
【請求項7】
前記フォント検収用インタフェースは、前記フォント生成結果を確認するための機能として、複数のモデルのうちでデフォルトモデルのフォント生成結果を提供する機能、前記複数のモデルのうちで品質スコアが最も高いモデルのフォント生成結果を提供する機能、文字単位で品質スコアが最も高いモデルの組み合わせのフォント生成結果を提供する機能のうちのいずれか1つが含まれること
を特徴とする、請求項6に記載の手書きフォント生成方法。
【請求項8】
前記手書きフォント生成方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記後処理する段階の後処理結果を前記使用者が検収するための後処理検収用インタフェースを提供する段階
をさらに含み、
前記後処理検収用インタフェースは、後処理が完了したフォントを確認するための機能と、前記手書きフォントの文章内の文字サイズの比率を調整するための機能が含まれること
を特徴とする、請求項1~3のうちのいずれか一項に記載の手書きフォント生成方法。
【請求項9】
前記後処理検収用インタフェースは、事前設定(preset)または前記使用者のカスタム設定によって定められた文字サイズに前記手書きフォントを調整するための機能が含まれること
を特徴とする、請求項8に記載の手書きフォント生成方法。
【請求項10】
前記手書きフォント生成方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、後処理が完了したフォントをパッケージングし、ウェブコンテンツまたは文書に適用可能なフォントフォーマットのファイルで登録する段階
をさらに含む、請求項1~9のうちのいずれか一項に記載の手書きフォント生成方法。
【請求項11】
請求項1~10のうちのいずれか一項に記載の手書きフォント生成方法を前記コンピュータ装置に実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項12】
コンピュータ装置であって、
メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
使用者の手書き文字が含まれた手書き文字イメージを学習可能なフォーマットのイメージファイルに前処理し、
前記イメージファイルを利用して前記手書き文字のフォントスタイルを学習して手書きフォントを生成し、
前記手書きフォントのサイズの比率を後処理すること
を特徴とする、コンピュータ装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
与えられた文字セットを含むテンプレートを提供し、
前記文字セットが手書き文字で作成されたテンプレートを入力イメージとして受信し、
前記入力イメージを文字単位に区切り、各文字イメージを学習可能なフォーマットのイメージファイルに加工すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータ装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
文字単位で与えられた文字のイメージと前記与えられた文字に対する手書き文字イメージからなるイメージペアを学習データとして生成すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータ装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記前処理する段階の前処理結果、前記生成する段階のフォント生成結果、および前記後処理する段階の後処理結果のうちの少なくとも1つを前記使用者が検収するための使用者検収用インタフェースを提供すること
を特徴とする、請求項12~14のうちのいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記前処理する段階の前処理結果を前記使用者が検収するための前処理検収用インタフェースを提供し、
前記前処理検収用インタフェースは、文字単位で前処理が完了した文字を確認するための機能と、文字単位で手書き文字を修正するための機能が含まれること
を特徴とする、請求項12~14のうちのいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記生成する段階のフォント生成結果を前記使用者が検収するためのフォント検収用インタフェースを提供し、
前記フォント検収用インタフェースは、フォント生成結果を確認するための機能と、前記フォント生成結果において文字単位で他のモデルの生成結果と取り替えたり手書き文字を再入力したりするための機能が含まれること
を特徴とする、請求項12~14のうちのいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
【請求項18】
前記フォント検収用インタフェースは、前記フォント生成結果を確認するための機能として、複数のモデルのうちでデフォルトモデルのフォント生成結果を提供する機能、前記複数のモデルのうちで品質スコアが最も高いモデルのフォント生成結果を提供する機能、文字単位で品質スコアが最も高いモデルの組み合わせのフォント生成結果を提供する機能のうちのいずれか1つが含まれること
を特徴とする、請求項17に記載のコンピュータ装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記後処理する段階の後処理結果を前記使用者が検収するための後処理検収用インタフェースを提供し、
前記後処理検収用インタフェースは、後処理が完了したフォントを確認するための機能と、前記手書きフォントの文章内の文字サイズの比率を調整するための機能が含まれること
を特徴とする、請求項12~14のうちのいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
【請求項20】
前記後処理検収用インタフェースは、事前設定または前記使用者のカスタム設定によって定められた文字サイズに前記手書きフォントを調整するための機能が含まれること
を特徴とする、請求項19に記載のコンピュータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、フォント生成サービスを提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
フォント(font)とは、予めデザインされた多様なスタイルやサイズの文字が保管された一種の文字ライブラリ(library)であって、活字組版に必要なすべての文字、数字、および特殊記号を含む。
【0003】
このようなフォントがコンピュータを通じて表示あるいは印刷されるようにするためには、文字の形態を0と1のデータで表現しなければならない。フォントを0と1からなるデジタルデータで表現することができれば、コンピュータはこれを保存、加工し、外部の出力装置から出力することができる。したがって、フォントは、デジタル形態で表現された文字形状データの集合であると言える。
【0004】
例えば、特許文献1(登録日2017年9月5日)には、多様なスタイル変更を配置作業なく文字単位でリアルタイムに使用することができる、フォント生成技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1777521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
使用者が書いた手書き文字でフォントファイルを生成することができるサービスモデルを提供する。
【0007】
フォント生成結果を使用者が検収できるようにするカスタムチューニング機能を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
コンピュータ装置が実行する手書きフォント生成方法であって、前記コンピュータ装置は、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記手書きフォント生成方法は、前記少なくとも1つのプロセッサが、使用者の手書き文字が含まれた手書き文字イメージを学習可能なフォーマットのイメージファイルに前処理する段階、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記イメージファイルを利用して前記手書き文字のフォントスタイルを学習して手書きフォントを生成する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサが、前記手書きフォントのサイズの比率を後処理する段階を含む、手書きフォント生成方法を提供する。
【0009】
一側面によると、前記前処理する段階は、与えられた文字セットを含むテンプレートを提供する段階、前記文字セットが手書き文字で作成されたテンプレートを入力イメージとして受信する段階、および前記入力イメージを文字単位で区切り、各文字イメージを学習可能なフォーマットのイメージファイルに加工する段階を含んでよい。
【0010】
他の側面によると、前記前処理する段階は、文字単位で与えられた文字のイメージと前記与えられた文字に対する手書き文字イメージからなるイメージペアを学習データとして生成する段階を含んでよい。
【0011】
また他の側面によると、前記手書きフォント生成方法は、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記前処理する段階の前処理結果、前記生成する段階のフォント生成結果、および前記後処理する段階の後処理結果のうちの少なくとも1つを前記使用者が検収するための使用者検収用インタフェースを提供する段階をさらに含んでよい。
【0012】
また他の側面によると、前記手書きフォント生成方法は、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記前処理する段階の前処理結果を前記使用者が検収するための前処理検収用インタフェースを提供する段階をさらに含み、前記前処理検収用インタフェースは、文字単位で前処理が完了した文字を確認するための機能と、文字単位で手書き文字を修正するための機能が含まれてよい。
【0013】
また他の側面によると、前記手書きフォント生成方法は、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記生成する段階のフォント生成結果を前記使用者が検収するためのフォント検収用インタフェースを提供する段階をさらに含み、前記フォント検収用インタフェースは、フォント生成結果を確認するための機能と、前記フォント生成結果を文字単位で他のモデルの生成結果と取り替えたり手書き文字を再入力したりするための機能が含まれてよい。
【0014】
また他の側面によると、前記フォント検収用インタフェースは、前記フォント生成結果を確認するための機能として、複数のモデルのうちでデフォルトモデルのフォント生成結果を提供する機能、前記複数のモデルのうちで品質スコアが最も高いモデルのフォント生成結果を提供する機能、文字単位で品質スコアが最も高いモデルの組み合わせのフォント生成結果を提供する機能のうちのいずれか1つが含まれてよい。
【0015】
また他の側面によると、前記手書きフォント生成方法は、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記後処理する段階の後処理結果を前記使用者が検収するための後処理検収用インタフェースを提供する段階をさらに含み、前記後処理検収用インタフェースは、後処理が完了したフォントを確認するための機能と、前記手書きフォントの文章内の文字サイズの比率を調整するための機能が含まれてよい。
【0016】
また他の側面によると、前記後処理検収用インタフェースは、事前設定(preset)または前記使用者のカスタム設定によって定められた文字サイズに前記手書きフォントを調整するための機能が含まれてよい。
【0017】
また他の側面によると、前記手書きフォント生成方法は、前記少なくとも1つのプロセッサが、後処理が完了したフォントをパッケージングし、ウェブコンテンツまたは文書に適用可能なフォントフォーマットのファイルで登録する段階をさらに含んでよい。
【0018】
前記手書きフォント生成方法を前記コンピュータ装置に実行させるためのコンピュータプログラムを提供する。
【0019】
コンピュータ装置であって、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、使用者の手書き文字が含まれた手書き文字イメージを学習可能なフォーマットのイメージファイルに前処理し、前記イメージファイルを利用して前記手書き文字のフォントスタイルを学習して手書きフォントを生成し、前記手書きフォントのサイズの比率を後処理することを特徴とする、コンピュータ装置を提供する。
【発明の効果】
【0020】
本発明の実施形態によると、使用者が書いた手書き文字でフォントファイルを生成するサービスモデルを提供することにより、ウェブコンテンツや文書に適用するためのフォントファイルを自分だけのスタイルで自由にデザインすることができる。
【0021】
本発明の実施形態によると、フォント生成結果を使用者が検収することのできるカスタムチューニング機能を提供することにより、使用者が希望するスタイルをより便利に反映することができる。
【0022】
本発明の実施形態によると、使用者が評価、生成、調律することが可能なサービス環境を提供することによって手書きフォント生成のためのサービス効率性を高めることができ、フォント生成過程において必要となるコミュニケーションを縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図2】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。
図3】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置が実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
図4】本発明の一実施形態における、手書きフォントのカスタムチューニングのための使用者検収過程を説明するためのフローチャートである。
図5】本発明の一実施形態における、手書きフォント生成サービスを説明するためのユーザインタフェース画面の例を示した図である。
図6】本発明の一実施形態における、手書きフォント生成サービスを説明するためのユーザインタフェース画面の例を示した図である。
図7】本発明の一実施形態における、手書きフォント生成サービスを説明するためのユーザインタフェース画面の例を示した図である。
図8】本発明の一実施形態における、手書きフォント生成サービスを説明するためのユーザインタフェース画面の例を示した図である。
図9】本発明の一実施形態における、手書きフォント生成サービスを説明するためのユーザインタフェース画面の例を示した図である。
図10】本発明の一実施形態における、手書きフォント生成サービスを説明するためのユーザインタフェース画面の例を示した図である。
図11】本発明の一実施形態における、手書きフォント生成サービスを説明するためのユーザインタフェース画面の例を示した図である。
図12】本発明の一実施形態における、手書きフォント生成サービスを説明するためのユーザインタフェース画面の例を示した図である。
図13】本発明の一実施形態における、手書きフォント生成サービスを説明するためのユーザインタフェース画面の例を示した図である。
図14】本発明の一実施形態における、手書きフォント生成サービスを説明するためのユーザインタフェース画面の例を示した図である。
図15】本発明の一実施形態における、手書きフォント生成サービスを説明するためのユーザインタフェース画面の例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0025】
本発明の実施形態は、フォント生成サービスを提供する技術に関する。本発明の実施形態に係る手書きフォント生成システムは、少なくとも1つのコンピュータ装置によって実現されてよく、本発明の実施形態に係る手書きフォント生成方法は、手書きフォント生成システムに含まれる少なくとも1つのコンピュータ装置によって実行されてよい。このとき、コンピュータ装置においては、本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータ装置は、実行されたコンピュータプログラムの制御にしたがって本発明の実施形態に係る手書きフォント生成方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータ装置と結合して手書きフォント生成方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0026】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、サーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が図1のように限定されることはない。また、図1のネットワーク環境は、本実施形態に適用可能な環境を説明するための一例に過ぎず、本実施形態に適用可能な環境が図1のネットワーク環境に限定されることはない。
【0027】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、IoT(Internet of Things)デバイス、VR(Virtual Reality)デバイス、AR(Augmented Reality)デバイスなどがある。一例として、図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータ装置のうちの1つを意味してよい。
【0028】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0029】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140にサービス(一例として、手書きフォント生成サービス、ウェブトゥーンサービス、動画共有サービス、ソーシャルネットワークサービスなど)を提供するシステムであってよい。
【0030】
図2は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。上述した複数の電子機器110、120、130、140それぞれやサーバ150、160それぞれは、図2に示すように構成されたコンピュータ装置200によって実現されてよい。
【0031】
このようなコンピュータ装置200は、図2に示すように、メモリ210、プロセッサ220、通信インタフェース230、および入力/出力インタフェース240を含んでよい。メモリ210は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ210とは区分される別の永続的記録装置としてコンピュータ装置200に含まれてもよい。また、メモリ210には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ210とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリ210にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信インタフェース230を通じてメモリ210にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク170を介して受信されるファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてコンピュータ装置200のメモリ210にロードされてよい。
【0032】
プロセッサ220は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ210または通信インタフェース230によって、プロセッサ220に提供されてよい。例えば、プロセッサ220は、メモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0033】
通信インタフェース230は、ネットワーク170を介してコンピュータ装置200が他の装置(一例として、上述した記録装置)と互いに通信するための機能を提供してよい。一例として、コンピュータ装置200のプロセッサ220がメモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース230の制御にしたがってネットワーク170を介して他の装置に伝達されてよい。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク170を経てコンピュータ装置200の通信インタフェース230を通じてコンピュータ装置200に受信されてよい。通信インタフェース230を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ220やメモリ210に伝達されてよく、ファイルなどは、コンピュータ装置200がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0034】
入力/出力インタフェース240は、入力/出力装置250とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、マウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース240は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置250は、コンピュータ装置200と1つの装置で構成されてもよい。
【0035】
また、他の実施形態において、コンピュータ装置200は、図2の構成要素よりも少ないか多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータシステム200は、上述した入力/出力装置250のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバやデータベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0036】
以下では、手書きフォント生成サービスを提供する方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0037】
図3は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置が実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【0038】
本実施形態に係るコンピュータ装置200は、クライアントを対象に、クライアント上にインストールされた専用アプリケーションやコンピュータ装置200と関連するウェブ/モバイルサイトへの接続によって手書きフォント生成サービスを提供してよい。コンピュータ装置200には、コンピュータで実現された手書きフォント生成システムが構成されてよい。一例として、手書きフォント生成システムは、独立的に動作するプログラム形態で実現されてもよいし、特定のアプリケーションのイン-アプリ(in-app)形態で構成されて前記特定のアプリケーション上で動作が可能なように実現されてもよい。
【0039】
コンピュータ装置200のプロセッサ220は、図3に係る手書きフォント生成方法を実行するための構成要素として少なくとも1つ以上の構成要素を含んでよい。実施形態によって、プロセッサ220の構成要素は、選択的にプロセッサ220に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ220の構成要素は、プロセッサ220の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0040】
このようなプロセッサ220およびプロセッサ220の構成要素は、図3の手書きフォント生成方法が含む段階310~330を実行するようにコンピュータ装置200を制御してよい。例えば、プロセッサ220およびプロセッサ220の構成要素は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0041】
ここで、プロセッサ220の構成要素は、コンピュータ装置200に記録されたプログラムコードが提供する命令にしたがってプロセッサ220によって実行される、互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。
【0042】
プロセッサ220は、コンピュータ装置200の制御と関連する命令がロードされたメモリ210から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取られた命令は、プロセッサ220が以下で説明する段階310~330を実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0043】
以下で説明する段階310~330は、図3に示した順序とは異なる順序で実行されてもよいし、段階310~330のうちの一部が省略されたり追加の過程がさらに含まれたりしてもよい。
【0044】
プロセッサ220は、フォント生成権限をもつ使用者を対象に、使用者が書いた手書き文字でフォントファイルを生成するサービスモデルを提供する。特に、プロセッサ220は、手書きフォントを生成するための各段階で、使用者が中間結果を確認しながら検収することができるカスタムチューニング機能を提供する。
【0045】
図3を参照すると、段階310で、プロセッサ220は、手書き文字イメージを学習可能な形態のイメージに前処理してよい。プロセッサ220は、使用者が作成した手書き文字イメージをユーザ入力として受信し、受信した手書き文字イメージをモデルが学習可能なイメージフォーマット(例えば、pdf、png、jpeg、heifなど)のファイルに加工してよい。一例として、プロセッサ220は、与えられた目的文字セットに対して該当の目的文字を使用者が手書き文字で作成することができるテンプレートを提供し、目的文字ごとに手書き文字が作成されたテンプレートを入力イメージとして受信してよい。この後、プロセッサ220は、入力イメージとして受信されたテンプレートイメージのarucoコードを認識して文字(character)単位で区切った後、それぞれの文字イメージを学習可能なフォーマットのイメージファイルに加工することにより、一文字あたり1つの目的文字イメージと1つの手書き文字イメージからなる学習ペアを生成してよい。
【0046】
プロセッサ220は、手書き文字イメージに対する前処理結果を検収するための前処理検収用インタフェースを提供してよい。使用者は、前処理検収用インタフェースによって前処理が完了した文字を確認してよく、このとき、前処理検収用インタフェースは、文字単位で手書き文字を修正するための機能を含んでよい。言い換えれば、プロセッサ220は、手書き文字イメージを前処理してからフォント化する前に、イメージの状態で使用者検収を実施してよい。プロセッサ220は、誤って前処理された文字や前処理漏れなどのエラー文字を使用者が選択することによってテンプレートを追加で生成してよく、追加のテンプレートによってエラー文字だけを再び前処理して、該当の文字の学習ペアをアップデートしてよい。
【0047】
段階320で、プロセッサ220は、段階310で前処理されたイメージを利用して使用者の手書き文字のフォントスタイルを学習することにより、フォント化された手書きフォントを生成してよい。プロセッサ220は、手書き文字生成モデルに基づいて、各文字の目的文字イメージと手書き文字イメージからなる学習ペアを利用して手書き文字スタイルを学習してよい。プロセッサ220は、目的文字イメージと手書き文字イメージを利用して、エラー文字のない手書き文字スタイルが安定的に文字に反映されるように学習してよい。一例として、プロセッサ220は、生成子(Generator)と区分子(Discriminator)で構成されたGAN(Generative Adversarial Network)モデルを利用して手書き文字スタイルを学習してよい。プロセッサ220は、GANモデルの1つとして、入力イメージと出力イメージのマッピングに必要な損失関数を学習するpix2pixモデルを活用してよい。プロセッサ220は、目的文字セットに対する手書き文字スタイルを学習して、該当のスタイルの文字ライブラリ(活字組版に必要なすべての文字、数字、特殊記号を含む)を生成してよい。このとき、プロセッサ220は、1つの手書き文字イメージに対し、複数のモデルを利用して複数の手書きフォント候補を生成してよい。
【0048】
プロセッサ220は、手書きフォント化によるフォント生成結果を検収するためのフォント検収用インタフェースを提供してよい。使用者は、フォント検収用インタフェースによってフォント生成結果である手書きフォント候補を確認してよく、このとき、フォント検収用インタフェースは、複数のモデルに基づいて生成された手書きフォント候補を表示して最終モデルを選択できるようにする機能を含んでよい。プロセッサ220は、複数のモデルと複数の段階のフォント生成結果を並列表示して、使用者が選択可能なインタフェースを提供してよい。フォント検収段階では、文章内のバランスや文字の高低などは考慮せず、文字レベルの検収を実施してよい。デフォルト文字セットに対するフォント生成結果を検収することはもちろん、サービスシナリオによって主な文字を個別にリスト化して検収することも可能である。プロセッサ220は、フォント検収用インタフェースによってフォント生成結果の品質スコア順に手書き文字生成モデルを表示してよく、文字単位で品質スコアが最も高いモデルの文字が自動選択された状態の基本設定を表示してよい。プロセッサ220は、フォント検収用インタフェースによって使用者に最適なモデルを提案してよく、文字単位で他のモデルの生成結果を選択するための検収環境を提供する。フォント検収用インタフェースは、特定の文字に対して手書きフォント候補に適切に生成されたものがない場合、使用者が該当の文字の手書き文字を再び作成できるようにする機能を含む。フォント検収段階で再び作成された文字の手書き文字は、学習を経ずに直ぐに取り替えられる方式によって使用者検収の最終フォントに含ませてよい。プロセッサ220は、フォント生成結果のうちから品質スコアを基準に一部をサンプリングし、これを手書き文字生成モデルの学習サンプルとして活用することも可能である。
【0049】
段階330で、プロセッサ220は、使用者検収によって最終選択されたフォント生成結果を後処理してよい。言い換えれば、プロセッサ220は、手書きフォントのサイズの比率、すなわち、文章内の比率バランシングを後処理してよい。プロセッサ220は、文章内の比率バランシングのために、ベースライン整列、文字拡大上限、文字拡大下限、特定文字縮小などを利用して各文字のサイズの比率を調整してよい。
【0050】
プロセッサ220は、フォント生成結果に対する後処理結果を検収するための後処理検収用インタフェースを提供してよい。使用者は、後処理検収用インタフェースによって後処理が完了した文字を確認してよく、このとき、後処理検収用インタフェースは、指定された特定の文字を減らす機能(reduce specific text function)、下端整列や中央整列などのように基本整列を調整する機能(baseline align function)、事前設定(preset)や使用者のカスタム設定によって定められた文字サイズに調整した後に処理結果を示す機能を含む。すなわち、プロセッサ220は、フォント生成結果に対する後処理結果として、文章-フォントレベルの使用者検収を実施してよい。
【0051】
プロセッサ220は、後処理が完了したフォントをパッケージングし、ウェブコンテンツや文書などに実際に適用可能なフォントファイルで登録してよい。プロセッサ220は、後処理結果物をTTF(true type font)、OTF(open type font)などのフォントフォーマットで提供してよい。プロセッサ220は、手書きフォントに対して少なくとも1つ以上のフォントフォーマットを提供してよく、使用者がフォントフォーマットを選択することが可能なインタフェースを提供してもよい。
【0052】
プロセッサ220は、フォントレベルで修正が可能なフォント修正インタフェースを提供してよい。例えば、TTF内に存在するSVG(ベクトルファイル)をウェブ上からロードして修正し、これを再びTTFにアップデートしてよい。
【0053】
まとめると、図4を参照すると、プロセッサ220は、使用者手書き文字をイメージファイルで受信して学習データを生成するイメージ前処理過程S310、前処理されたイメージファイルに基づいて手書き文字スタイルを学習して手書きフォントを生成するフォント生成過程S320、手書きフォントを後処理するフォント後処理過程S330を実行する。特に、プロセッサ220は、手書きフォントに対するカスタムチューニング機能として、各過程の中間結果を使用者が検収できるようにするインタフェースを提供する。言い換えれば、プロセッサ220は、イメージ前処理過程S310では前処理結果を検収するための前処理検収用インタフェースを、フォント生成過程S320ではフォント生成結果を検収するためのフォント検収用インタフェースを、フォント後処理過程S330では後処理結果を検収するための後処理検収用インタフェースを提供してよい。実施形態によっては、検収対象に応じて、前処理検収用インタフェース、フォント検収用インタフェース、および後処理検収用インタフェースの一部、例えば、後処理検収に限っては使用者の代わりにサービス管理者が関与する形態で提供されることも可能である。
【0054】
図5~15は、本発明の一実施形態における、手書きフォント生成サービスを説明するためのユーザインタフェース画面の例を示した図である。
【0055】
図5は、手書きフォント生成サービスのダッシュボード画面510の例を示している。
【0056】
ダッシュボード画面510には、手書きフォントを生成するための生成ボタン501が含まれる。手書きフォントは、使用者権限により、1つだけの生成が可能であっても、複数の生成が可能であってもよい。生成ボタン501を利用して手書きフォント生成を要請する過程において、使用者の手書きフォントを他人も利用できるように許容するかなどに関する選択ポップアップが表示されてもよい。
【0057】
ダッシュボード画面510には、使用者が生成した手書きフォントリスト502が含まれてよい。手書きフォントリスト502には、生成中のフォントリストや生成が完了したフォントリストなどが含まれてよく、アップデート順に表示されてよい。手書きフォントリスト502に含まれた各手書きフォントを示すフォントカードには、フォント名、アップデートされた日付、現在状態(例えば、生成完了、前処理中、生成中、後処理中)、生成が完了したフォントの場合はフォントファイルダウンロードボタンなどが含まれてよい。
【0058】
プロセッサ220は、使用者がダッシュボード画面510で生成ボタン501を入力する場合、図6に示すように、手書き文字イメージ入力画面620を提供する。
【0059】
手書き文字イメージ入力画面620には、手書き文字を書くテンプレートをダウンロードするためのテンプレートダウンロードボタン601や、テンプレートに作成された手書き文字イメージをアップロードするためのイメージ入力ボタン602などが含まれてよい。手書き文字テンプレートとは、目的文字セットが含まれた書式であって、PDFファイルやJPGファイルなどで提供されてよい。使用者は、手書き文字イメージ入力画面620でテンプレートダウンロードボタン601を入力してテンプレートをダウンロードした後、プリントし、テンプレートに与えられた目的文字セットに対して自分だけのスタイルで手書き文字を作成する。この後、使用者は、手書き文字イメージ入力画面620でイメージ入力ボタン602を入力して、手書き文字が作成されたテンプレートをスキャンしたり撮影したりしてイメージ形態でアップロードする。
【0060】
プロセッサ220は、使用者がアップロードした手書き文字イメージに対して前処理が完了すれば、図7に示すように、前処理検収画面730を提供する。前処理検収画面730は、前処理が完了した文字を使用者に確認させるための前処理検収用インタフェースであって、文字単位で、すなわち、使用者が手書き文字で作成した文字701それぞれに対する前処理結果702を表示してよい。プロセッサ220は、使用者が前処理検収画面730のチェックボックス703によって前処理が適切になされていない文字を選択した後、改善ボタン704を入力する場合、文字を再び書いて入力するための画面(手書き文字再作成画面)を提供する。手書き文字再作成画面では、前処理が適切になされなかった文字を再び作成するためのテンプレートを提供する。
【0061】
プロセッサ220は、使用者が前処理検収画面730の検収完了ボタン705を入力する場合、図8に示すように、手書きフォント生成画面840を提供する。手書きフォント生成画面840には、手書きフォント生成による現在状態(例えば、生成中や生成完了)が表示される。
【0062】
プロセッサ220は、手書きフォントの生成が完了すれば、図9に示すように、フォント検収画面950を提供する。フォント検収過程は、使用者手書き文字スタイルが反映された文字集合(活字組版に必要な文字、数字、特殊記号などを含む)を使用者が検収し、フォント生成が適切になされなかった文字の場合は、他のモデルで生成された文字に取り替えたり文字を再び作成したりすることで最終フォントを決定するシナリオに該当する。一例として、プロセッサ220は、フォント検収画面において、複数のモデルのうちで品質スコアが最も高い最適モデルのフォント生成結果901を表示してよい。プロセッサ220は、複数のモデルのうちでデフォルトモデルのフォント生成結果を表示することも可能である。プロセッサ220は、最適モデルのフォント生成結果901内から特定の文字902が選択されれば、図10に示すように、特定の文字902に対してモデル別にフォント生成結果1001を提供しててよい。使用者は、各モデルのフォント生成結果1001を確認した後、特定の文字902を他のモデルのフォント生成結果に取り替えて最終フォントに含ませてよい。他のモデルの生成結果を利用して最終フォントを決定することの他に、図9のフォント生成結果901から少なくとも1つ以上の文字を選択した後、改善ボタン903を入力する場合、図11に示すように、選択された文字の手書き文字を再び書いて最終フォントに反映するための文字改善画面1101を提供してよい。使用者は、最適モデルのフォント生成結果901から選択した文字に対し、文字改善画面1101を利用して該当の文字の手書き文字を再び書いて最終フォントに反映させてよい。
【0063】
他の例として、プロセッサ220は、手書きフォントの生成が完了すれば、図12に示すようなフォント検収画面950に、モデルの組み合わせによる最終フォントとして文字単位で品質スコアが最も高いモデルのフォントが自動選択されたフォント生成結果1201を提供してよい。使用者は、フォント検収画面950から品質スコア基盤のモデルの組み合わせであるフォント生成結果1201を確認してよく、特定の文字を他のモデルの生成結果に取り替えて最終フォントに含ませてもよい。
【0064】
プロセッサ220は、図13に示すように、フォント検収画面950による検収過程において、使用者による検収内容(モデル選択、文字改善など)が反映された最終フォント結果1301を提供してよい。使用者は、自身の手書き文字で生成されたフォントに対して自身が検収した最終フォント結果1301を確認してよい。
【0065】
プロセッサ220は、使用者が図13のフォント検収画面950から最終フォント結果1301を確認した後、検収完了ボタン1304を入力する場合、図14に示すように後処理検収画面1460を提供する。後処理検収画面1460は、後処理完了された文字を使用者が確認できるようにための後処理検収用インタフェースであって、文章内の文字ごとにサイズの比率を調整した後処理結果1401を表示してよい。
【0066】
後処理検収画面1460には、指定された特定の文字を特に小さくする機能1402や、基本整列(下端整列や中央整列など)を選択するための機能1403などが含まれてよく、事前設定や使用者のカスタム設定によって定められた文字サイズごとに生成されたフォントサンプルである後処理結果1401が表示されてよい。
【0067】
プロセッサ220は、使用者が後処理検収画面1460から後処理結果1401を確認した後、検収完了ボタン1404を入力する場合、後処理が完了した最終フォントをパッケージングし、ウェブコンテンツや文書などに実際に適用可能なフォントファイルで登録してよい。
【0068】
図15は、手書きフォント生成サービスのデモページ画面1570の例を示している。
【0069】
デモページ画面1570は、使用者の手書きフォントを適用することのできるウェブデモ画面であって、使用者の手書き文字で生成されたフォントリスト1501、テストする文字を入力するための文字入力欄1502、フォントリスト1501から選択されたフォントを文字入力欄1502に入力された文字に適用したテスト結果を提供するためのテスト結果画面1503などが含まれてよい。使用者は、デモページ画面510を利用して、自身の手書き文字で生成されたフォントを文章などに実際に使用してみることができる。
【0070】
このように、本発明の実施形態によると、使用者が書いた手書き文字でフォントファイルを生成するサービスモデルを提供することにより、ウェブコンテンツや文書に適用可能なフォントファイルを自分だけのスタイルで自由にデザインすることができる。特に、本発明の実施形態によると、フォント生成過程中の中間結果を使用者が検収できるようにするカスタムチューニング機能を提供することにより、使用者が希望するスタイルをより便利に反映することができる。したがって、本実施形態は、使用者自身が評価、生成、調律することが可能なサービス環境を提供することによって手書きフォント生成のためのサービス効率性を高めることができ、フォント生成過程において必要となるコミュニケーションを縮小することができる。
【0071】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0072】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0073】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0074】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0075】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0076】
200:コンピュータ装置
210:メモリ
220:プロセッサ
230:通信インタフェース
240:入力/出力インタフェース
250:入力/出力装置
170:ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図9
図10
図11
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