(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022094943
(43)【公開日】2022-06-27
(54)【発明の名称】空気清浄器
(51)【国際特許分類】
F04D 29/70 20060101AFI20220620BHJP
F04D 29/52 20060101ALI20220620BHJP
F04D 25/08 20060101ALI20220620BHJP
【FI】
F04D29/70 L
F04D29/52 E
F04D25/08 301Z
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021199875
(22)【出願日】2021-12-09
(31)【優先権主張番号】10-2020-0174405
(32)【優先日】2020-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0000533
(32)【優先日】2021-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0025730
(32)【優先日】2021-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】パク,サンジン
(72)【発明者】
【氏名】カク,トゥヨン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ネヒョン
【テーマコード(参考)】
3H130
【Fターム(参考)】
3H130AA13
3H130AB06
3H130AB50
3H130AB52
3H130AC26
3H130BA69A
3H130BA69J
3H130BA95A
3H130BA95J
3H130BA97A
3H130BA97J
3H130CA02
3H130DD05Z
3H130DF09Z
3H130DG02X
3H130DJ02X
3H130EA04A
3H130EA04J
3H130EB02A
3H130EB02J
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 携帯が容易でコンパクト、軽量である、内部に収容されたフィルタを交換するためのフィルタ交換部を別に備える携帯用空気清浄器を提供することである。
【解決手段】 外部に空気を吐出する吐出部を含む第1ハウジングと外部から空気を吸入する吸入部を含む第2ハウジングを備えるハウジング、及び前記ハウジングの内部に収容されて空気をフィルタリングするフィルタ部を備え、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングは互いに離隔可能であり、前記フィルタ部は前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの間の離隔空間で交換可能である空気清浄器により達成される。
【選択図】
図15B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気清浄器であって、
外部から空気を吸入する吸入部と空気を吐出する吐出部を備えるハウジング;
前記ハウジングの上部に設けられ、空気の流動を転換する流動転換部;
前記流動転換部の方向をガイドするガイド部;
前記吸入された空気を殺菌する殺菌部;
空気をフィルタリングするフィルタ部;
空気を流動させる送風部;
空気に含まれた埃の量を感知する埃センサ部;
電源を供給するバッテリー部;
前記ハウジングの内部に設けられ、前記殺菌部、前記フィルタ部、前記送風部、前記埃センサ部及び前記バッテリー部を収容するフレーム;及び
前記ハウジングと前記フレームの間に介在して、一部は前記ハウジングに固定され、他の一部は前記フレームに対いてスライド可能に結合されるインナーハウジング;を備えてなり、
前記フレームは前記インナーハウジングのスライドにより、前記ハウジング内で前記流動転換部に近づく第1方向又は前記流動転換部から離れる第2方向に移動することを特徴とする、空気清浄器。
【請求項2】
前記フレームは、
前記送風部を収容する第1フレーム;及び
前記第1フレームに結合し、前記殺菌部、前記フィルタ部、前記埃センサ部及び前記バッテリー部を収容する第2フレーム;を備え、
前記第2フレームは、
前記フィルタ部及び前記殺菌部を収容する第2上部フレーム;及び
前記埃センサ部及び前記バッテリー部を収容する第2下部フレーム;を備え、
前記インナーハウジングは前記第2下部フレームの外側壁に対いてスライド可能に結合されることを特徴とする、請求項1に記載の空気清浄器。
【請求項3】
前記ハウジングは、
前記第1フレームをカバーする第1ハウジング;及び
前記第2フレームの少なくとも一部をカバーする第2ハウジング;を備え、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングは前記インナーハウジングが前記第2下部フレームの外側壁に対してスライドすることにより互いに離隔することを特徴とする、請求項2に記載の空気清浄器。
【請求項4】
前記第1ハウジングは、
前記第1フレーム及び前記第2フレームと共に前記第1方向に沿って前記第2ハウジングから上昇するか、或いは、
前記第2方向に沿って前記第2ハウジングに向かって下降することを特徴とする、請求項3に記載の空気清浄器。
【請求項5】
前記第2フレームが前記第1方向に沿って上昇すると、前記第2上部フレームに収容された前記フィルタ部が前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの間の離隔空間から外部に露出されて交換可能になることを特徴とする、請求項4に記載の空気清浄器。
【請求項6】
前記第2フレームが前記第2方向に沿って下降すると、前記フィルタ部が前記第2ハウジングによりカバーされて外部に露出されないことを特徴とする、請求項4に記載の空気清浄器。
【請求項7】
前記第2下部フレームは前記第2下部フレームの外側壁に形成されたスライド溝を備え、
前記インナーハウジングは前記スライド溝に沿って移動可能に設けられたスライド部を備えることを特徴とする、請求項3に記載の空気清浄器。
【請求項8】
前記スライド溝は、
前記第2下部フレームの円周方向に沿って延びる第1スライド溝;及び
前記第1方向又は前記第2方向に沿って延びる第2スライド溝;を備え、
前記第1スライド溝の一端は前記第2スライド溝の一端に連結されて前記第1スライド溝と前記第2スライド溝が互いに連通することを特徴とする、請求項7に記載の空気清浄器。
【請求項9】
前記スライド溝は、
前記円周方向に沿って延びて、前記第1スライド溝から離隔した第3スライド溝;を更に備え、
前記第3スライド溝の一端は前記第2スライド溝の他端に連結されて前記第3スライド溝と前記第2スライド溝が互いに連通することを特徴とする、請求項8に記載の空気清浄器。
【請求項10】
前記第1スライド溝の延長長さと前記第3スライド溝の延長長さは互いに異なることを特徴とする、請求項9に記載の空気清浄器。
【請求項11】
前記第2下部フレームは前記スライド部が前記第1スライド溝又は前記第3スライド溝に沿って移動するとき、前記第2ハウジングに対して時計方向又は反時計方向に回転可能であり、
前記第2下部フレームは前記スライド部が前記第2スライド溝に沿って移動するとき、
前記第1方向に沿って前記第2ハウジングから上昇するか、又は、
前記第2方向に沿って前記第2ハウジングに向かって下降することを特徴とする、請求項9に記載の空気清浄器。
【請求項12】
前記第2下部フレームは前記第2下部フレームの外側壁に形成されたスライド締結溝を更に備え、
前記インナーハウジングは前記スライド締結溝に締結可能に設けられたスライド締結部を更に備えることを特徴とする、請求項9に記載の空気清浄器。
【請求項13】
前記スライド部と前記スライド締結部は並設されることを特徴とする、請求項12に記載の空気清浄器。
【請求項14】
前記スライド締結溝は、
前記第2下部フレームの外側壁の上部に形成された第1スライド締結溝;及び
前記第2下部フレームの外側壁の下部に形成された第2スライド締結溝;を備え、
前記スライド締結部が前記第1スライド締結溝又は前記第2スライド締結溝に締結されることにより、前記第2下部フレームが前記第2ハウジングに対して時計方向又は反時計方向に回転することを防止することを特徴とする、請求項12に記載の空気清浄器。
【請求項15】
前記第1スライド締結溝は少なくとも一部が前記第1スライド溝に並設され、
前記第2スライド締結溝は少なくとも一部が前記第3スライド溝に並設されることを特徴とする、請求項14に記載の空気清浄器。
【請求項16】
前記スライド締結部が前記第2スライド締結溝に締結されると、前記フィルタ部が前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの間の離隔空間から外部に露出された状態で固定され、
前記スライド締結部が前記第1スライド締結溝に締結されると、前記フィルタ部が前記第2ハウジングによりカバーされて外部に露出されない状態で固定されることを特徴とする、請求項14に記載の空気清浄器。
【請求項17】
空気清浄器であって、
外部から空気を吸入する吸入部と空気を吐出する吐出部を備えるハウジング;
前記ハウジングの上部に設けられ、空気の流動を転換する流動転換部;
前記流動転換部の方向をガイドするガイド部;
前記吸入された空気を殺菌する殺菌部;
空気をフィルタリングするフィルタ部;
空気を流動させる送風部;
空気に含まれた埃の量を感知する埃センサ部;
電源を供給するバッテリー部;
前記ハウジングの内部に設けられ、前記送風部を収容する第1フレーム;
前記ハウジングの内部で前記第1フレームの下部に備えられ、前記殺菌部、前記フィルタ部、前記埃センサ部及び前記バッテリー部を収容する第2フレーム;及び
前記ハウジングと第2フレームの間に介在し、一部が前記ハウジングに固定され、他の一部が前記第2フレームに対して着脱可能に結合するインナーハウジング;を備えてなり、
前記ハウジングは前記第1フレームをカバーする第1ハウジング及び前記第2フレームを少なくとも部分的にカバーする第2ハウジングを備え、
前記第2フレームは前記第2フレームの外側壁を貫通するスライド溝を備え、
前記インナーハウジングは前記スライド溝に沿って移動可能なスライド部を備え、
前記インナーハウジングは前記スライド部が前記スライド溝に沿って移動することにより前記第2フレームに対いてスライド可能に設けられ、
前記第2フレームは前記フレームの外側壁の互いに異なる位置に形成された第1スライド締結溝及び第2スライド締結溝を更に備え、
前記インナーハウジングは前記第1スライド締結溝又は前記第2スライド締結溝に選択的に締結可能なスライド締結部を更に備えることを特徴とする、空気清浄器。
【請求項18】
前記第2フレームはその側壁を貫通して内部に収容された前記埃センサ部を部分的に露出させる第1埃センサ洗浄孔を更に備え、
前記インナーハウジングはその側壁を貫通する第2埃センサ洗浄孔を更に備え、
前記第2ハウジングはその側壁を貫通する第3埃センサ洗浄孔を備え、
前記第1埃センサ洗浄孔、前記第2埃センサ洗浄孔及び前記第3埃センサ洗浄孔は、前記スライド締結部が前記第1スライド締結溝に締結された状態で互いに重畳するように配置されることを特徴とする、請求項17に記載の空気清浄器。
【請求項19】
前記第2ハウジングはその側壁を貫通して前記第3埃センサ洗浄孔から離隔した第4埃センサ洗浄孔を更に備え、
前記第1埃センサ洗浄孔、前記第2埃センサ洗浄孔及び前記第4埃センサ洗浄孔は、前記スライド締結部が前記第2スライド締結溝に締結された状態で互いに重畳するように配置されることを特徴とする、請求項18に記載の空気清浄器。
【請求項20】
前記第4埃センサ洗浄孔は前記吸入部の一部の上に形成されることを特徴とする、請求項19に記載の空気清浄器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は空気清浄器に関する。
【0002】
〔関連技術〕
本願は、韓国特許出願第10-2020-0174405号(出願日:2020年12月14日)、韓国特許出願第10-2021-0000533号(出願日:2021年1月4日)及び韓国特許出願第10-2021-0025730号(出願日:2021年2月25日)に基づくパリ条約4条の優先権主張を伴ったものであり、本願発明は、当該韓国特許出願に開示された内容に基づくものである。参考のために、当該韓国特許出願の明細書、特許請求の範囲及び図面の内容は本願明細書の一部に包摂される。
【背景技術】
【0003】
空気清浄器は汚染された空気を内部に吸入してフィルタリングした後に、フィルタリングされた空気を吐出する装置であり、家庭や事務室のような室内空間を浄化する。一般的に空気清浄器は外部の空気を内部に吸入して吐出する送風装置及び送風装置内に備えられて空気中の埃や細菌などをフィルタリングするフィルタ(フィルター)を含む。さらに空気清浄器は送風装置から吐出された空気の吐出方向を調節する流動転換装置を含む。
【0004】
最近、家庭や事務室のような広い空間で使用する室内用空気清浄器だけではなく、ワンルームや車両内部のような狭い空間を浄化するために、携帯が容易かつコンパクトで軽量の携帯用空気清浄器が開発されている。この携帯用空気清浄器は、家庭や事務室のような一つの場所で長い時間を過ごすより、外出が多い場合や、色んな場所を移動する生活パターンを有するユーザに適する機器であり、ユーザが容易に携帯して所望の場所で気軽く使用できるという利点がある。
【0005】
一般的に使用される室内用空気清浄器の場合、内部に収容されたフィルタを交換するためのフィルタ交換部が別に備えられ、フィルタ交換部では、たとえば、空気清浄器ハウジングの側壁を貫通する開口部を開き戸タイプ、引き戸タイプなどの様々な方式で開閉することができる。すなわち、室内用空気清浄器の場合、フィルタ交換用開口部とフィルタ交換用開口部を開閉するフィルタ交換用ドア部が必ず必要である。
【0006】
一方、一般的な携帯用空気清浄器の場合は、内部に収容されたフィルタを交換するためのフィルタ交換部が別に備えられず、これにより、フィルタの寿命が終わると、携帯用空気清浄器の全体を交換しなければならないという問題がある。
【0007】
先行技術(US2020/0061231A1:特許文献1)では、上下部に吸入口と排出口がそれぞれ形成され、吸入口と排出口の間を移動する空気をHEPAフィルタと2つの光源モジュールにより浄化する空気清浄器が開示されている。
【0008】
しかし、この先行技術による空気浄化器は室内で使用される室内用空気清浄器であり、車両のような移動手段の内部を浄化するために使用した場合、吸入部が下部のみに備えられているので空気の吸入が困難であり、光源がファンとフィルタの間に位置しているので空気の流路抵抗が増加し、またフィルタ交換構造が別に備えられていないという短所がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の1つの課題は、携帯が容易かつコンパクトで軽量でありながらも、内部に収容されたフィルタを交換するためのフィルタ交換部を別に備える携帯用空気清浄器を提供することにある。
【0011】
本発明の他の課題は、外観を形成するハウジングの上部と下部を互いに離隔可能であり、ハウジングにフィルタ交換用ドア部が別に備えられなくても離隔空間でハウジングの内部に収容されたフィルタを交換できる携帯用空気清浄器を提供することにある。
【0012】
本発明の他の課題は、内部に収容された埃センサ部を外部から洗浄できる埃センサ洗浄孔を含む携帯用空気清浄器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
〔本発明の一の態様〕
本発明にあっては、その一の態様として、以下の発明を提案する。
〔1〕
空気清浄器であって、
外部から空気を吸入する吸入部と空気を吐出する吐出部を備えるハウジング;
前記ハウジングの上部に設けられ、空気の流動を転換する流動転換部;
前記流動転換部の方向をガイドするガイド部;
前記吸入された空気を殺菌する殺菌部;
空気をフィルタリングするフィルタ部;
空気を流動させる送風部;
空気に含まれた埃の量を感知する埃センサ部;
電源を供給するバッテリー部;
前記ハウジングの内部に設けられ、前記殺菌部、前記フィルタ部、前記送風部、前記埃センサ部及び前記バッテリー部を収容するフレーム;及び
前記ハウジングと前記フレームの間に介在して、一部は前記ハウジングに固定され、他の一部は前記フレームに対いてスライド可能に結合されるインナーハウジング;を備えてなり、
前記フレームは前記インナーハウジングのスライドにより、前記ハウジング内で前記流動転換部に近づく第1方向又は前記流動転換部から離れる第2方向に移動することを特徴とする、空気清浄器。
〔2〕
前記フレームは、
前記送風部を収容する第1フレーム;及び
前記第1フレームに結合し、前記殺菌部、前記フィルタ部、前記埃センサ部及び前記バッテリー部を収容する第2フレーム;を備え、
前記第2フレームは、
前記フィルタ部及び前記殺菌部を収容する第2上部フレーム;及び
前記埃センサ部及び前記バッテリー部を収容する第2下部フレーム;を備え、
前記インナーハウジングは前記第2下部フレームの外側壁に対いてスライド可能に結合されることを特徴とする、〔1〕に記載の空気清浄器。
〔3〕
前記ハウジングは、
前記第1フレームをカバーする第1ハウジング;及び
前記第2フレームの少なくとも一部をカバーする第2ハウジング;を備え、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングは前記インナーハウジングが前記第2下部フレームの外側壁に対してスライドすることにより互いに離隔することを特徴とする、〔2〕に記載の空気清浄器。
〔4〕
前記第1ハウジングは、
前記第1フレーム及び前記第2フレームと共に前記第1方向に沿って前記第2ハウジングから上昇するか、或いは、
前記第2方向に沿って前記第2ハウジングに向かって下降することを特徴とする、〔3〕に記載の空気清浄器。
〔5〕
前記第2フレームが前記第1方向に沿って上昇すると、前記第2上部フレームに収容された前記フィルタ部が前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの間の離隔空間から外部に露出されて交換可能になることを特徴とする、〔4〕に記載の空気清浄器。
〔6〕
前記第2フレームが前記第2方向に沿って下降すると、前記フィルタ部が前記第2ハウジングによりカバーされて外部に露出されないことを特徴とする、〔4〕に記載の空気清浄器。
〔7〕
前記第2下部フレームは前記第2下部フレームの外側壁に形成されたスライド溝を備え、
前記インナーハウジングは前記スライド溝に沿って移動可能に設けられたスライド部を備えることを特徴とする、〔3〕に記載の空気清浄器。
〔8〕
前記スライド溝は、
前記第2下部フレームの円周方向に沿って延びる第1スライド溝;及び
前記第1方向又は前記第2方向に沿って延びる第2スライド溝;を備え、
前記第1スライド溝の一端は前記第2スライド溝の一端に連結されて前記第1スライド溝と前記第2スライド溝が互いに連通することを特徴とする、〔7〕に記載の空気清浄器。
〔9〕
前記スライド溝は、
前記円周方向に沿って延びて、前記第1スライド溝から離隔した第3スライド溝;を更に備え、
前記第3スライド溝の一端は前記第2スライド溝の他端に連結されて前記第3スライド溝と前記第2スライド溝が互いに連通することを特徴とする、〔8〕に記載の空気清浄器。
〔10〕
前記第1スライド溝の延長長さと前記第3スライド溝の延長長さは互いに異なることを特徴とする、〔9〕に記載の空気清浄器。
〔11〕
前記第2下部フレームは前記スライド部が前記第1スライド溝又は前記第3スライド溝に沿って移動するとき、前記第2ハウジングに対して時計方向又は反時計方向に回転可能であり、
前記第2下部フレームは前記スライド部が前記第2スライド溝に沿って移動するとき、
前記第1方向に沿って前記第2ハウジングから上昇するか、又は、
前記第2方向に沿って前記第2ハウジングに向かって下降することを特徴とする、〔9〕に記載の空気清浄器。
〔12〕
前記第2下部フレームは前記第2下部フレームの外側壁に形成されたスライド締結溝を更に備え、
前記インナーハウジングは前記スライド締結溝に締結可能に設けられたスライド締結部を更に備えることを特徴とする、〔9〕に記載の空気清浄器。
〔13〕
前記スライド部と前記スライド締結部は並設されることを特徴とする、〔12〕に記載の空気清浄器。
〔14〕
前記スライド締結溝は、
前記第2下部フレームの外側壁の上部に形成された第1スライド締結溝;及び
前記第2下部フレームの外側壁の下部に形成された第2スライド締結溝;を備え、
前記スライド締結部が前記第1スライド締結溝又は前記第2スライド締結溝に締結されることにより、前記第2下部フレームが前記第2ハウジングに対して時計方向又は反時計方向に回転することを防止することを特徴とする、〔12〕に記載の空気清浄器。
〔15〕
前記第1スライド締結溝は少なくとも一部が前記第1スライド溝に並設され、
前記第2スライド締結溝は少なくとも一部が前記第3スライド溝に並設されることを特徴とする、〔14〕に記載の空気清浄器。
〔16〕
前記スライド締結部が前記第2スライド締結溝に締結されると、前記フィルタ部が前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの間の離隔空間から外部に露出された状態で固定され、
前記スライド締結部が前記第1スライド締結溝に締結されると、前記フィルタ部が前記第2ハウジングによりカバーされて外部に露出されない状態で固定されることを特徴とする、〔14〕に記載の空気清浄器。
〔17〕
空気清浄器であって、
外部から空気を吸入する吸入部と空気を吐出する吐出部を備えるハウジング;
前記ハウジングの上部に設けられ、空気の流動を転換する流動転換部;
前記流動転換部の方向をガイドするガイド部;
前記吸入された空気を殺菌する殺菌部;
空気をフィルタリングするフィルタ部;
空気を流動させる送風部;
空気に含まれた埃の量を感知する埃センサ部;
電源を供給するバッテリー部;
前記ハウジングの内部に設けられ、前記送風部を収容する第1フレーム;
前記ハウジングの内部で前記第1フレームの下部に備えられ、前記殺菌部、前記フィルタ部、前記埃センサ部及び前記バッテリー部を収容する第2フレーム;及び
前記ハウジングと第2フレームの間に介在し、一部が前記ハウジングに固定され、他の一部が前記第2フレームに対して着脱可能に結合するインナーハウジング;を備えてなり、
前記ハウジングは前記第1フレームをカバーする第1ハウジング及び前記第2フレームを少なくとも部分的にカバーする第2ハウジングを備え、
前記第2フレームは前記第2フレームの外側壁を貫通するスライド溝を備え、
前記インナーハウジングは前記スライド溝に沿って移動可能なスライド部を備え、
前記インナーハウジングは前記スライド部が前記スライド溝に沿って移動することにより前記第2フレームに対いてスライド可能に設けられ、
前記第2フレームは前記フレームの外側壁の互いに異なる位置に形成された第1スライド締結溝及び第2スライド締結溝を更に備え、
前記インナーハウジングは前記第1スライド締結溝又は前記第2スライド締結溝に選択的に締結可能なスライド締結部を更に備えることを特徴とする、空気清浄器。
〔18〕
前記第2フレームはその側壁を貫通して内部に収容された前記埃センサ部を部分的に露出させる第1埃センサ洗浄孔を更に備え、
前記インナーハウジングはその側壁を貫通する第2埃センサ洗浄孔を更に備え、
前記第2ハウジングはその側壁を貫通する第3埃センサ洗浄孔を備え、
前記第1埃センサ洗浄孔、前記第2埃センサ洗浄孔及び前記第3埃センサ洗浄孔は、前記スライド締結部が前記第1スライド締結溝に締結された状態で互いに重畳するように配置されることを特徴とする、〔17〕に記載の空気清浄器。
〔19〕
前記第2ハウジングはその側壁を貫通して前記第3埃センサ洗浄孔から離隔した第4埃センサ洗浄孔を更に備え、
前記第1埃センサ洗浄孔、前記第2埃センサ洗浄孔及び前記第4埃センサ洗浄孔は、前記スライド締結部が前記第2スライド締結溝に締結された状態で互いに重畳するように配置されることを特徴とする、〔18〕に記載の空気清浄器。
〔20〕
前記第4埃センサ洗浄孔は前記吸入部の一部の上に形成されることを特徴とする、〔19〕に記載の空気清浄器。
【0014】
本発明の一実施例による空気清浄器は、外部に空気を吐出する吐出部を含む第1ハウジングと外部から空気を吸入する吸入部を含む第2ハウジングを含むハウジング、及びハウジングの内部に収容されて空気をフィルタリングするフィルタ部を含む。このとき、第1ハウジングと第2ハウジングは互いに離隔可能であり、フィルタ部は第1ハウジングと第2ハウジングの間の離隔空間で交換可能である。なお、空気清浄器は第2ハウジングの内部に収容されて空気に含まれた埃の量を感知する埃センサ部をさらに含み、第2ハウジングは埃センサ部を洗浄するための埃センサ洗浄孔を含み、これにより、埃センサ部は埃センサ洗浄孔を介して第2ハウジングの内部に収容された状態でも外部からの洗浄が可能である。
【0015】
本発明の一実施例による空気清浄器は、外部から空気を吸入する吸入部と空気を吐出する吐出部を含むハウジング;ハウジングの上部に設けられ、空気の流動を転換する流動転換部;流動転換部の方向をガイドするガイド部;吸入された空気を殺菌する殺菌部;空気をフィルタリングするフィルタ部;空気を流動させる送風部;空気に含まれた埃の量を感知する埃センサ部;電源を供給するバッテリー部;ハウジングの内部に設けられ、殺菌部、フィルタ部、送風部、埃センサ部及びバッテリー部を収容するフレーム;及びハウジングとフレームの間に介在して、一部はハウジングに固定され、他の一部はフレームに対いてスライド可能に結合されるインナーハウジング;を含む。フレームはインナーハウジングのスライドにより、ハウジング内で流動転換部に近づく第1方向又は流動転換部から離れる第2方向に移動することができる。
【0016】
フレームは、送風部を収容する第1フレーム;及び第1フレームに結合し、殺菌部、フィルタ部、埃センサ部及びバッテリー部を収容する第2フレーム;を含み、第2フレームは、フィルタ部及び殺菌部を収容する第2上部フレーム;及び埃センサ部及びバッテリー部を収容する第2下部フレーム;を含む。インナーハウジングは第2下部フレームの外側壁に対いてスライド可能に結合される。
【0017】
ハウジングは、第1フレームをカバーする第1ハウジング;及び第2フレームの少なくとも一部をカバーする第2ハウジング;を含み、第1ハウジングと第2ハウジングはインナーハウジングが第2下部フレームの外側壁に対してスライドすることにより互いに離隔することができる。
【0018】
第1ハウジングは第1フレーム及び第2フレームと共に第1方向に沿って第2ハウジングから上昇するか、或いは第2方向に沿って第2ハウジングに向かって下降する。
【0019】
第2フレームが第1方向に沿って上昇すると、第2上部フレームに収容されたフィルタ部が第1ハウジングと第2ハウジングの間の離隔空間から外部に露出されて交換可能になる。
【0020】
第2フレームが第2方向に沿って下降すると、フィルタ部が第2ハウジングによりカバーされて外部に露出されない。
【0021】
第2下部フレームは第2下部フレームの外側壁に形成されたスライド溝を含み、インナーハウジングはスライド溝に沿って移動可能に設けられたスライド部を含む。
【0022】
スライド溝は、第2下部フレームの円周方向に沿って延びる第1スライド溝;及び第1方向又は第2方向に沿って延びる第2スライド溝;を含み、第1スライド溝の一端は第2スライド溝の一端に連結されて第1スライド溝と第2スライド溝が互いに連通する。
【0023】
スライド溝は、円周方向に沿って延びて、第1スライド溝から離隔した第3スライド溝;をさらに含み、第3スライド溝の一端は第2スライド溝の他端に連結されて第3スライド溝と第2スライド溝が互いに連通する。
【0024】
第1スライド溝の延長長さと第3スライド溝の延長長さは互いに異なる。
【0025】
第2下部フレームはスライド部が第1スライド溝又は第3スライド溝に沿って移動するとき、第2ハウジングに対して時計方向又は反時計方向に回転可能であり、第2下部フレームはスライド部が第2スライド溝に沿って移動するとき、第1方向に沿って第2ハウジングから上昇するか又は第2方向に沿って第2ハウジングに向かって下降する。
【0026】
第2下部フレームは第2下部フレームの外側壁に形成されたスライド締結溝をさらに含み、インナーハウジングはスライド締結溝に締結可能に設けられたスライド締結部をさらに含む。
【0027】
スライド部とスライド締結部は並設される。
【0028】
スライド締結溝は、第2下部フレームの外側壁の上部に形成された第1スライド締結溝;及び第2下部フレームの外側壁の下部に形成された第2スライド締結溝;を含み、スライド締結部が第1スライド締結溝又は第2スライド締結溝に締結されることにより、第2下部フレームが第2ハウジングに対して時計方向又は反時計方向に回転することが防止される。
【0029】
第1スライド締結溝は少なくとも一部が第1スライド溝に並設され、第2スライド締結溝は少なくとも一部が第3スライド溝に並設される。
【0030】
スライド締結部が第2スライド締結溝に締結されると、フィルタ部が第1ハウジングと第2ハウジングの間の離隔空間から外部に露出された状態で固定され、スライド締結部が第1スライド締結溝に締結されると、フィルタ部が第2ハウジングによりカバーされて外部に露出されない状態で固定される。
【0031】
本発明の一実施例による空気清浄器は、外部から空気を吸入する吸入部と空気を吐出する吐出部を含むハウジング;ハウジングの上部に設けられ、空気の流動を転換する流動転換部;流動転換部の方向をガイドするガイド部;吸入された空気を殺菌する殺菌部;空気をフィルタリングするフィルタ部;空気を流動させる送風部;空気に含まれた埃の量を感知する埃センサ部;電源を供給するバッテリー部;ハウジングの内部に設けられ、送風部を収容する第1フレーム;ハウジングの内部で第1フレームの下部に備えられ、殺菌部、フィルタ部、埃センサ部及びバッテリー部を収容する第2フレーム;及びハウジングと第2フレームの間に介在し、一部がハウジングに固定され、他の一部が第2フレームに対して着脱可能に結合するインナーハウジング;を含む。ハウジングは第1フレームをカバーする第1ハウジング及び第2フレームを少なくとも部分的にカバーする第2ハウジングを含み、第2フレームは第2フレームの外側壁を貫通するスライド溝を含み、インナーハウジングはスライド溝に沿って移動可能なスライド部を含み、インナーハウジングはスライド部がスライド溝に沿って移動することにより第2フレームに対いてスライド可能に設けられる。第2フレームはフレームの外側壁における互いに異なる位置に形成された第1スライド締結溝及び第2スライド締結溝をさらに含み、インナーハウジングは第1スライド締結溝又は第2スライド締結溝に選択的に締結可能なスライド締結部をさらに含む。
【0032】
第2フレームはその側壁を貫通して内部に収容された埃センサ部を部分的に露出させる第1埃センサ洗浄孔をさらに含み、インナーハウジングはその側壁を貫通する第2埃センサ洗浄孔をさらに含み、第2ハウジングはその側壁を貫通する第3埃センサ洗浄孔を含み、第1埃センサ洗浄孔、第2埃センサ洗浄孔及び第3埃センサ洗浄孔は、スライド締結部が第1スライド締結溝に締結された状態で互いに重畳するように配置される。
【0033】
第2ハウジングはその側壁を貫通して第3埃センサ洗浄孔から離隔した第4埃センサ洗浄孔をさらに含み、第1埃センサ洗浄孔、第2埃センサ洗浄孔及び第4埃センサ洗浄孔は、スライド締結部が第2スライド締結溝に締結された状態で互いに重畳するように配置される。
【0034】
第4埃センサ洗浄孔は吸入部の一部の上に形成される。
【発明の効果】
【0035】
本発明の一実施例による空気清浄器によれば、外観を形成するハウジングの上部と下部を互いに離隔可能であり、ハウジングにフィルタ交換用ドア部が別に備えられなくてもハウジングの上部と下部の間の離隔空間でハウジングの内部に収容されたフィルタを交換することができる。したがって、空気清浄器は携帯が容易かつコンパクトで軽量でありながらも、内部に収容されたフィルタを容易に交換することができる。また、空気清浄器は内部に収容された埃センサ部を外部から洗浄できる埃センサ洗浄孔をさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1】本発明の一実施例による空気清浄器を正面から見た姿を示す図である。
【
図3】本発明の一実施例による空気清浄器の分解斜視図である。
【
図4】本発明の一実施例によるハウジング及びフレームを示す図である。
【
図5】本発明の一実施例による送風部を示す図である。
【
図6】本発明の一実施例による送風部の内部構成を示す図である。
【
図7】本発明の一実施例による流動転換部を示す図である。
【
図8】本発明の一実施例による第2フレームと殺菌部を示す図である。
【
図9】本発明の一実施例による殺菌部、埃センサ部及びバッテリー部を示す図である。
【
図10】本発明の一実施例による空気清浄器の内部に形成された気流を示す図である。
【
図11】本発明の一実施例による第2ハウジングの構成を示す分解斜視図である。
【
図12】
図12は本発明の一実施例によるスライド溝及びスライド締結溝を示す図である。
【
図13】
図13は本発明の一実施例によるスライド部及びスライド締結部を示す図である。
【
図14】本発明の一実施例によるインナーケースの下部を示す図である。
【
図15】本発明の一実施例によるインナーケースと第2下部フレームのスライドによる状態変化を示す図である。
【
図16】本発明の一実施例による埃センサ洗浄孔を示す図である。
【
図17】本発明の一実施例による埃センサ洗浄孔を示す図である。
【
図18】本発明の一実施例による埃センサ洗浄孔を示す図である。
【
図19】本発明の一実施例による殺菌部の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、図面を参照しながら、本発明の具体的な実施例について説明する。以下の詳細な説明は、この明細書に記載される方法、装置及び/又はシステムに関する包括的な理解を深めるために提供するものである。しかし、これらは例示に過ぎず、本発明はこれらに限られない。
【0038】
本発明を説明するにおいて、本発明に関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に不明確にすると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。なお、後述する用語らは本発明における機能を考慮して定義された用語であり、これは使用者、運用者の意図または慣例などによって異なるので、その定義は本明細書の全般にわたっての内容に基づいて定められるべきである。詳細な説明で使用する用語はただ本発明の実施例を説明するためのものであり、全く制限するものではない。単数の表現は文脈上明白に違う意味でない限り、複数の表現を含む。また本明細書において、“含む”または“有する” (備える;構成する;構築する;設定する;包接する;包含する;含有する)などの用語は、記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定するためのものであり、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性を予め排除するものではないことに理解すべきである。
【0039】
また、本発明の構成要素を説明する際、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用するが、このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって該当構成要素の本質、順番または順序などが限定されない。
【0040】
以下、
図1乃至
図3を参照しながら、本発明の一実施例による空気清浄器1の全般的な構成について説明する。
【0041】
図1は本発明の一実施例による空気清浄器1を正面から見た姿を示す図であり、
図2は
図1の断面図であり、
図3は本発明の一実施例による空気清浄器1の分解斜視図である。
【0042】
空気清浄器1は、ハウジング10,20、ハウジング10,20の内部で気流を形成する送風部120、ハウジング10,20の内部を流動する空気を浄化するフィルタ部250、及び浄化された空気を吐出する流動転換部50を含む。
【0043】
さらに空気清浄器1は、ハウジング10,20の内部を流動する空気に含まれた異物などを除去したりフィルタ部250を殺菌したりする殺菌部300、吸入された空気に含まれた埃を感知する埃センサ部330、及びハウジング10,20内に備えられた制御部に電源を供給するバッテリー部340を含む。
【0044】
制御部は少なくとも1つ以上のPCBを含み、具体的な内容は構成別に詳しく後述する。
【0045】
ハウジング10,20は内部構成を収容する空間を提供し、空気清浄器1の外観の少なくとも一部を形成する。ハウジング10,20の形状は上述した空間を提供できる形状であれば、特に制限はない。一実施例において、ハウジング10,20は上部を構成する第1ハウジング10と下部を構成する第2ハウジング20からなり、第1ハウジング10及び第2ハウジング20は両方とも中空の円柱状である。
【0046】
ハウジング10,20の内部には送風部120、フィルタ部250、流動転換部50、殺菌部300、埃センサ部330及びバッテリー部340が位置する。
【0047】
ハウジング10,20はハウジング10,20の外部と内部を連通する吸入部30を含む。吸入部30はハウジング10,20に貫通して形成され、ハウジング10,20の上端及び下端からそれぞれ離隔した位置に形成される。一実施例において、吸入部30は第2ハウジング20のみに備えられ、第1ハウジング10には備えられないこともあるが、このとき、吸入部30は第2ハウジング20の上端及び下端からそれぞれ離隔した位置に形成される。
【0048】
吸入部30はハウジング10,20の内部と外部を連通する形状であれば特に制限はないが、望ましくは、複数の貫通孔からなる。
図3乃至
図4の(a)には吸入部30が略矩形状の複数の貫通孔からなる一例が示されている。このとき、複数の矩形状の貫通孔はハウジング10,20の円周方向(周縁方向)及び高さ方向に配列される。
【0049】
図4の(c)には吸入部30が略円状の複数の貫通孔からなる一例が示されている。吸入部30が円状の貫通孔からなる場合、複数の円状の貫通孔は円周方向(周縁方向)及び高さ方向に配列される。
【0050】
一方、吸入部30はハウジング10,20の高さ方向に延びるスリット状であることもできる。このとき、スリット状の貫通孔はハウジング10,20の円周方向(周縁方向)に配列され、それぞれのスリット状の貫通孔はハウジング10,20の高さ方向に延びる。
【0051】
以下、複数の円状の貫通孔又は複数の矩形状の貫通孔を説明の便宜のためにピクセル状の貫通孔と略称する。
【0052】
吸入部30がスリット状の貫通孔からなる場合は、吸入部30がピクセル状の貫通孔からなる場合よりも空気の流動面積が増加する(吸入部の面積が同一であるという仮定下で)。但し、吸入部30がスリット状の貫通孔からなる場合、ハウジング10,20の内部で発生する振動又はノイズがスリット状の貫通孔から外部に露出される程度も増加し得る。
【0053】
反面、吸入部30がピクセル状の貫通孔からなる場合は、吸入部30がスリット状の貫通孔からなる場合よりも空気の流動面積が多少減少する。しかし、吸入部30がピクセル状の貫通孔からなる場合は、ハウジング10,20の内部で発生する振動又はノイズがピクセル状の貫通孔から外部に露出される程度が減少することができる。
【0054】
実験データによれば、吸入部30がピクセル状の貫通孔からなって流動面積が減少する程度(空気の流動強度)は、吸入部30がスリット状の貫通孔からなって振動又はノイズが増加する程度よりも小さいことが確認された。よって、吸入部30はスリット状の貫通孔よりもピクセル状の貫通孔からなることが好ましい。
【0055】
但し、吸入部30がピクセル状の貫通孔からなる場合、吸入部30は後述する空気流入部213と重畳する位置で空気流入部213よりも上部まで延びて空気の流動面積を確保した方が好ましい。
【0056】
さらにハウジング10,20はハウジング10,20の外部と内部を連通する吐出部(図示せず)を含む。吐出部はハウジング10,20に貫通して形成され、ハウジング10,20の上端に形成される。一実施例において、吐出部は第1ハウジング10のみに備えられ、第2ハウジング20には備えられないこともあるが、このとき、吐出部は第1ハウジング10の上端、例えば、上記第1ハウジング10と後述する流動転換部50の間に形成される。
【0057】
一実施例において、吸入部30は第2ハウジング20の側壁を少なくとも部分的に貫通するグリル状であり、吐出部は第1ハウジング10の上面を少なくとも部分的に貫通する開口形状である。
【0058】
流動転換部50は第1ハウジング10の上部で吐出部と連通することができ、少なくとも一部が第1ハウジング10に移動可能に結合される。流動転換部50はハウジング10,20の内部に位置する空気をハウジング10,20の外部に案内する吐出グリル53を含む。
【0059】
流動転換部50は吸入部30よりも上部に位置する。よって、送風部120が気流を形成すると、ハウジング10,20の外部に位置する空気は吸入部30を介してハウジング10,20の内部に流入された後、吐出部及び吐出グリル53を介してハウジング10,20の外部に吐出される。
【0060】
ハウジング10,20の内部には、流動転換部50の下部に配置され、送風部120、フィルタ部250、殺菌部300、埃センサ部330及びバッテリー部340を収容するフレーム100、200が備えられる。
【0061】
このとき、フレーム100、200は、上部を構成して送風部120を収容する第1フレーム100と、下部を構成してフィルタ部250、殺菌部300、埃センサ部330及びバッテリー部340を収容する第2フレーム200とからなり、第1フレーム100と第2フレーム200は両方とも中空の円柱状である。
【0062】
第1フレーム100の上部にはガイド部支持フレーム110が結合し、ガイド部支持フレーム110の上面の一部には流動転換部50の方向をガイドするガイド部55が置かれて結合される。
【0063】
フィルタ部250と殺菌部300は第2フレーム200内で順に積層される。
【0064】
フィルタ部250は空気に含まれた異物を除去するフィルタを含み、フィルタは除去対象となる異物の種類によって様々に備えられる。例えば、フィルタは、空気中の埃を除去する埃フィルタ、空気中のダニのような生物体を除去する生化学フィルタ及び悪臭を引き起こす物質(例えば、硫化水素、メチルメルカプタン、トリメチルアミンなど)を除去する脱臭フィルタのいずれかからなる。
【0065】
フィルタ部250はハウジング10,20の内部に着脱自在に固定される。
【0066】
フィルタ部250は吸入部30よりも上部に位置し、流動転換部50の下部に位置する。これにより、吸入部30から吐出グリル53に向かって流動する空気がフィルタ部250により浄化される。
【0067】
好ましくは、フィルタ部250は吸入部30の上部に位置し、送風部120の下部に位置する。フィルタ部250が送風部120の上部に位置する場合、送風部120が形成する気流がフィルタ部250により弱くなり得るためである。
【0068】
殺菌部300は空気中の微生物又はフィルタ部250に残留する菌類などを死滅する構成であり、フィルタ部250の下部に位置することが好ましい。空気中に含まれた微生物がフィルタ部250に流動する前に死滅されるだけではなく、殺菌部300によりフィルタ部250に位置する微生物を死滅することができるためである。
【0069】
殺菌部300は吸入部30と重畳する高さに設けられる。この場合、吸入部30を介してハウジング10,20内に流動した空気に含まれた微生物は一番先に殺菌される。
【0070】
バッテリー部340は送風部120、フィルタ部250、流動転換部50及び殺菌部300よりも下部に位置することが好ましい。すなわち、バッテリー部340はハウジング10,20の内部のうち、下端に配置されることが好ましい。
【0071】
これは一般的にバッテリー部340が同一体積に比べて重量が大きい(密度が大きい)ためであり、空気清浄器1を移動させた後、特定の場所に安定して安着することが可能であるためである。
【0072】
ちなみに、バッテリー部340は吸入部30よりも下部に位置することが好ましい。この場合、吸入部30を介して流動した空気が流動転換部50に向かって上部に移動するのでバッテリー部340を経由しない。空気清浄器1が携帯可能な場合、送風部120が形成する気流の強さは制限的であるが、バッテリー部340が吸入部30よりも下部に位置することにより送風部120がコントロールする空間の体積が小さくなる。
【0073】
これにより、吸入部30を介してハウジング10,20の内部に流動した空気は、殺菌部300で殺菌された後、フィルタ部250に流動する。フィルタ部250を経て浄化された空気は、送風部120を経て吐出グリル53を介してハウジング10,20の内部から外部に流動することができる。
【0074】
以下、
図1乃至
図4、
図8を参照しながら、ハウジング10,20についてより詳しく説明する。
【0075】
図4の(a)は本発明の一実施例によるハウジング10,20を示す図であり、
図4の(b)は本発明の一実施例によるフレーム100、200を示す図であり、
図8は本発明の一実施例による第2フレーム200と殺菌部300を示す図である。
【0076】
図1乃至
図4、
図8を参照すると、ハウジング10,20は外観を形成し、上部及び下部をそれぞれ構成する第1ハウジング10と第2ハウジング20を含み、フレーム100、200は第1ハウジング10によりカバーされる第1フレーム100と第2ハウジング20によりカバーされる第2フレーム200を含む。
【0077】
第1フレーム100の内部には送風部120と流動転換部50の少なくとも一部が収容され、第2フレーム200の内部には埃センサ部330、バッテリー部340、殺菌部300及びフィルタ部250が収容される。このとき、第1フレーム100の内部にはさらに、送風部120と流動転換部50の間に備えられて流動転換部50の状態変化をガイドするガイド部55と、ガイド部55を支持するためのガイド部支持フレーム110が収容される。
【0078】
第1ハウジング10は第2ハウジング20を基準として移動したり分離したりすることができる。これにより、ユーザはフィルタ部250を周期的に交換することができる。第1ハウジング10と第2ハウジング20が分離されるとき、フィルタ部250はユーザに露出される。
【0079】
第2ハウジング20は中空の円柱状である。吸入部30は第2ハウジング20の下端から離隔した位置に備えられる。これは空気清浄器1が車両内に配置される場合を考えたことであり、コップホルダーのような構成に空気清浄器1が置かれたとき、より円滑な空気の流れを引き起こすことができる。
【0080】
すなわち、吸入部30は第2ハウジング20の下端から離隔した位置に第2ハウジング20の側壁を部分的に貫通するグリル状に形成される。
【0081】
吸入部30は第2ハウジング20の外部と内部を連通する形状であれば良いが、図面では吸入部30が複数の貫通孔からなる例を示している。このとき、複数の貫通孔はそれぞれ矩形状である。
【0082】
第1ハウジング10は移動可能に備えられる流動転換部50を収容するので、流動転換部50の移動によって干渉しない形状を有することが好ましい。このために、第1ハウジング10は第2ハウジング20の上端に連結され、中空の円柱状である。
【0083】
流動転換部50の少なくとも一部は第1ハウジング10の上部に収容されて移動可能に備えられる。送風部120の少なくとも一部は第1ハウジング10の下部に収容される。これにより、送風部120を通過した空気は移動可能に備えられる吐出グリル53を介してハウジング10,20の外部に吐出される。
【0084】
第1フレーム100は第1ハウジング10よりも低く形成され、第2フレーム200は第2ハウジング20に対応する高さに形成される。
【0085】
第2フレーム200の内部にはバッテリー部340、埃センサ部330、殺菌部300及びフィルタ部250が収容される。このとき、第2フレーム200の上面には送風部120を収容する第1フレーム100が締結される。
【0086】
第2フレーム200は、第2フレーム200の下部に備えられて埃センサ部330とバッテリー部340をそれぞれ収容する埃センサー収容部(図示せず)とバッテリー収容部(図示せず)を含み、第2フレーム200の上部に備えられてフィルタ部250を着脱自在に収容するフィルタ着脱部215及びフィルタ着脱部215とバッテリー収容部の間に備えられて殺菌部300を収容する殺菌締結部(図示せず)を含む。さらに第2フレーム200は、第2フレーム200の上部に備えられて第1フレーム100を第2フレーム200に固定させるフレーム締結部205を含む。
【0087】
ここで、収容するとは、収容対象となる構成と重畳する高さに形成されることを意味する。
【0088】
バッテリー収容部は第2フレーム200の下側に位置する。フレーム締結部205は第2フレーム200の上側に位置する。フィルタ着脱部215はバッテリー収容部とフレーム締結部205の間に位置する。
【0089】
なお、ハウジング10,20は第2ハウジング20を基準として第2フレーム200を移動させるインナーハウジング230をさらに含む。
【0090】
インナーハウジング230は第2ハウジング20の内周面に固定されるが、第2フレーム200の外周面に移動可能に結合される。具体的には、インナーハウジング230は第2ハウジング20の内周面に固定されるが、バッテリー収容部の外周面に移動可能に固定される。
【0091】
これにより、第2フレーム200は第2ハウジング20を基準として移動可能に備えられる。よって、ユーザがフィルタ部250を交換するために第1ハウジング10と第2ハウジング20を分離させた後、第2フレーム200を第2ハウジング20を基準として移動することができる。
【0092】
一実施例において、第2フレーム200は第2ハウジング20を基準として上部に移動することができる。すなわち、第2ハウジング10は第2フレーム200を基準として下部に移動できる。
【0093】
これにより、第1ハウジング10と第2ハウジング20が互いに分離されるとき、フィルタ部250がユーザに露出されることができる。
【0094】
第2フレーム200は吸入部30に連通する空気流入部213をさらに含む。具体的には、空気流入部213は第2フレーム200の側壁の一部を貫通して形成され、これにより、吸入部30により吸入された空気が空気流入部213を通過した後、殺菌部300に流入することができる。
【0095】
空気流入部213は吸入部30と少なくとも一部の高さで重畳する。吸入部30が形成する所定の高さは空気流入部213よりも高い。
【0096】
これにより、吸入部30を流動した空気が空気流入部213を流動し、空気流入部213を通過した空気は殺菌部300により殺菌される。
【0097】
空気流入部213は第2フレーム200の内部と外部を連通する形状であれば良い。図では空気流入部213が略矩形状であり、複数個が設けられて円周方向にそれぞれ離隔した一例が示されている。
【0098】
フィルタ着脱部215は、空気流入部213の上部で貫通又は切開されてフィルタ部250が移動可能な空間を提供するフィルタ開口部217と、フィルタ開口部217を介してフィルタ着脱部215の内部に位置するフィルタ部250を固定するフィルタ固定リブ219を含む。
【0099】
フィルタ開口部217はフィルタ部250に対応する形状に貫通又は切開して形成される。
【0100】
フィルタ固定リブ219は第2フレーム200の内周面から突出形成されて第2フレーム200内に挿入されたフィルタ部250を固定させる。具体的には、フィルタ固定リブ219はフィルタ開口部217の下端から第2フレーム200の内部に向かって突出して形成される。
【0101】
フレーム締結部205は第2フレーム200の上端に設けられて送風部120を収容する第1フレーム100を第2フレーム200に固定させる。
【0102】
以下、
図4乃至
図6を参照しながら、本発明の一実施例による送風部120について説明する。
【0103】
図5の(a)は本発明の一実施例による第1ハウジング100とガイド部支持フレーム110を示す図であり、
図5の(b)は本発明の一実施例による送風部120を示す図であり、
図6は本発明の一実施例による送風部120の内部構成を示す図である。
【0104】
図4乃至
図6を参照すると、送風部120はファンハウジング及び該ファンハウジング内に収容されるファンアセンブリを含む。
【0105】
ファンハウジングは、全体的な骨組みを構成する主ファンハウジング122及び主ファンハウジング122を下部から支持するファンハウジングベース128を含む。このとき、ファンハウジングはさらに主ファンハウジング122と第1ハウジング100を互いに結合するためのファンハウジング結合部126を含む。
【0106】
ファンハウジング結合部126は主ファンハウジング122及び第1ハウジング100を互いに締結し、主ファンハウジング122で発生する振動及びノイズが外部に露出されることを減少させる役割をする。すなわち、ファンハウジング結合部126は主ファンハウジング122で発生する振動又はノイズを低減するダンパーの役割を果たす。
【0107】
具体的には、ファンハウジング結合部126は主ファンハウジング122の上部及び下部にそれぞれ結合されて、ファンハウジング結合部126に伝達される振動又はノイズを低減させる第1ダンパー126a及び第2ダンパー126bを含む。
【0108】
第1ダンパー126a及び第2ダンパー126bはそれぞれ主ファンハウジング122の上端及び下端に結合する。したがって、第1ダンパー126aは主ファンハウジング122で発生する振動又はノイズが上部に伝達されることを遮断し、第2ダンパー126bは主ファンハウジング122で発生する振動又はノイズが下部に伝達されることを遮断する。
【0109】
主ファンハウジング122にはファンハウジング結合部126が結合されるダンパー収容部1221,1223が備えられる。ダンパー収容部1221,1223は主ファンハウジング122の外部においてリセス形成されてファンハウジング結合部126を収容することができる。
【0110】
具体的には、ダンパー収容部は、主ファンハウジング122の上端において内側に向かってリセスされて第1ダンパー126aが締結される第1ダンパー収容部1211、及び主ファンハウジング122の下端において内側に向かってリセスされて第2ダンパー126bが締結される第2ダンパー収容部1223を含む。
【0111】
望ましくは、ファンハウジング結合部126a,126bは吸塵、遮音及び吸音のうちのいずれかに効率的な材質からなることが好ましい。たとえば、ファンハウジング結合部126a,126bはプラスチック、ゴム及びシリコンのうちの何れかからなる。
【0112】
これにより、ファンハウジング結合部126は送風部120で発生する振動及びノイズがハウジング10,20の外部に漏れることを最小化するだけではなく、主ファンハウジング122及び第1ハウジング100の間の間隙を減らして主ファンハウジング122で発生する振動及びノイズを最小化することができる。
【0113】
ファンアセンブリは、中空が形成されたハブ127、ハブ127と離隔するシュラウド129、及びハブ127とシュラウド129を連結するブレード125を含む。
【0114】
ハブ127、ブレード125及びシュラウド129は一体に形成されて一緒に回転する。シュラウド129はハブ127の下側でハブ127の一部を囲む。すなわち、ハブ127が形成する直径はシュラウド129が形成する直径よりも小さくなる。
【0115】
ブレード125は複数個からなり、ハブ127の外周面からシュラウド129に向かって延びる。このとき、複数のブレードはそれぞれハブ127の外周面において円周方向に沿って同一間隔離隔する。
【0116】
複数のブレードはハブ127の外周面において放射状に延びてシュラウド129に連結される。このとき、それぞれのブレード125は上下方向、左右方向、前後方向のそれぞれに位置が変更しながら延びる。
【0117】
ファンアセンブリはさらに、ハブ127、ブレード125及びシュラウド129を回転させる駆動部123と、駆動部の駆動により回転するシャフト121とを含む。このとき、駆動部123がモーターからなる場合、駆動部123は回転磁界を形成するステーター及びステーターが形成した磁界によって回転するローターを含み、シャフト121はローターに結合される。
【0118】
主ファンハウジング122は一側でファンアセンブリを収容し、ファンハウジングベース128は他側でファンアセンブリを収容するように設けられる。
【0119】
ファンハウジングベース128は主ファンハウジング122の他端に結合して、ファンアセンブリを回転可能に支持する。
【0120】
シャフト121と駆動部123はファンハウジングに備えられる。具体的には、シャフト121と駆動部123は主ファンハウジング122及びファンハウジングベース128のうちのいずれかに備えられる。
【0121】
これにより、ファンアセンブリはファンハウジングの内部に回転可能に設けられる。
【0122】
しかし、ファンハウジングが第2フレーム200に直結する場合、ファンアセンブリにより発生した振動又はノイズが外部に露出されやすい。したがって、ファンアセンブリで発生した振動又はノイズが外部に露出されることを減らすために、ファンハウジングは別の構成によって第2フレーム200に固定されることが好ましい。
【0123】
このために、送風部120は第1フレーム100に収容されて第2フレーム200に固定される。
【0124】
具体的には、第1フレーム100は内部にファンハウジングを固定し、第2フレーム200の上端に固定される。すなわち、第1フレーム100は第2フレーム200のフレーム締結部205に固定される。
【0125】
第1フレーム100はファンハウジングが形成する上下方向の高さよりも高く形成されて、内部にファンハウジングが固定されてもファンハウジングの下部に余裕空間を有することができる。このとき、この余裕空間にはUSB80に連結可能なUSB PCB(図示せず)が配置される。
【0126】
これにより、ファンアセンブリで発生した振動又はノイズが第2フレーム200にすぐ伝達されない。結局、ファンアセンブリで発生する振動又はノイズのうち、外部に漏れる量が小さくなる。
【0127】
送風部120は送風部120の上部に流動転換部50を結合するために吐出締結フレーム240をさらに含む。
【0128】
吐出締結フレーム240はファンハウジング220の上端に固定されて流動転換部50を送風部120の上部に位置させる。
【0129】
なお、第1フレーム100の上部にはファンハウジングを固定しながら流動転換部50の動作をガイドするガイド部55が載置されるガイド部支持フレーム110が結合される。
【0130】
一実施例において、第1フレーム100とガイド部支持フレーム110はフック結合される。
【0131】
ガイド部支持フレーム110は、流動転換部50とガイド部55が載置される空間を提供する支持フレームボディー115、支持フレームボディー115に開口又は貫通して形成される支持フレーム開口部117、及び支持フレームボディー115の側面に開口又は貫通して形成される支持フレームリセス119を含む。
【0132】
支持フレーム開口部117は、支持フレームボディー115の下面において主ファンハウジング122の上面に形成されたファンハウジング開口部1220に対応する形状を有する。
【0133】
支持フレームリセス119は第1フレームの上部に形成されたフック109と締結される。
【0134】
これにより、ファンアセンブリはファンハウジングの内部に固定され、ファンハウジングは第1フレーム100の内部に固定される。
【0135】
以下、
図7を参照しながら、本発明の一実施例による流動転換部50について説明する。
【0136】
図7の(a)は本発明の一実施例による流動転換部50の斜視図であり、
図7の(b)は本発明の一実施例による吐出ハウジング51,52を透明に示した図である。
【0137】
図7を参照すれば、ガイド部55はガイド部支持フレーム110の支持フレームボディ115に固定され、流動転換部50はガイド部55に回転自在に結合される。
【0138】
具体的には、流動転換部50は吐出ハウジング51,52、吐出ハウジング51,52の上面501の中央部に設けられるディスプレイ部500、及びディスプレイ部500と吐出ハウジング51,52の間に設けられる吐出グリル53を含む。このとき、ディスプレイ部500はボタンの役割も行えるので、ボタン部500とも呼ぶことができる。
【0139】
吐出ハウジング51,52は、その内部に設けられてガイド部55に回転可能に結合されるガイド結合部530、吐出ハウジング51,52の内部でガイド結合部530の上側に設けられて後述するボタンPCB710を下部から支持するボタンPCB載置フレーム520、及びボタンPCB載置フレーム520の上部に設けられてボタンPCB710をカバーしながらボタン部500を下部から支持するボタン載置フレーム510を含む。
【0140】
一方、吐出ハウジング51,52は上部を構成する第1吐出ハウジング51と下部を構成する第2吐出ハウジング52とからなる。
【0141】
吐出ハウジング51,52はガイド部55によってガイド部支持フレーム110から離隔することができ、これにより流動転換部50とガイド部支持フレーム110の間に吐出ハウジング51,52が回転するために必要な空間が形成される。したがって、吐出ハウジング51,52が回転する場合にも、吐出ハウジング51,52が送風部120と干渉することを防止することができる。
【0142】
ガイド結合部530はガイド部55に固定されて吐出ハウジング51,52を回転させる。ガイド結合部530は吐出ハウジング51,52を回転させる手段であり、例えば、ボールとボールジョイントを用いることができる。この場合、吐出ハウジング51,52はガイド結合部530を基準として様々な角度に回転したり移動したりすることができる。
【0143】
以下、
図8、
図9及び
図19を参照しながら、本発明の一実施例による殺菌部300、埃センサ部330及びバッテリー部340について説明する。
【0144】
図9の(a)は本発明の一実施例による殺菌部300とバッテリー部340を示し、
図9の(b)は本発明の一実施例による殺菌部300と埃センサ部330を示し、また
図19は本発明の一実施例による殺菌部300の分解斜視図である。
【0145】
殺菌部300は、殺菌光を発生させる殺菌光源350、殺菌光源350を収容する第1殺菌ケース310、及び第1殺菌ケース310の下部に結合して第1殺菌ケース310と殺菌光源350を支持する第2殺菌ケース320を含む。
【0146】
第1殺菌ケース310は内部と外部が連通する複数の放出部を含み、これにより吸入部30を介して流入した空気が第1殺菌ケース310の内部に流動して殺菌光源350の冷却が行われる。また、複数の放出部を介して殺菌光源350から発生した殺菌光が放出される。
【0147】
殺菌光源350は殺菌PCB351及び殺菌PCB351に取り付けられる照射部353を含む。照射部353はUVC LEDからなる。
【0148】
第2殺菌ケース320は、第1殺菌ケース310と締結される上面フレーム321、上面フレームの周縁部から下側に延びる側面フレーム323、及び側面フレームの下端に連結されて上面フレームに対向する下面フレーム325を含む。
【0149】
上面フレーム321には複数の連通孔及び第1殺菌ケース310に締結される殺菌締結部3217が形成される。
【0150】
複数の連通孔は様々な役割を果たす。たとえば、複数の連通孔はそれぞれハーネスの経路及び埃センサを流動した空気の流路のうちのいずれかの役割を果たす。
【0151】
具体的には、上面フレーム321には、上面フレーム321に貫通して埃センサ部330を流動した空気が上部に吐出される流路を形成する第1連通孔3211、第1連通孔3211から離隔した位置に貫通してバッテリー部340に連結されたハーネスが通過する経路を形成する第2連通孔3213、及び第2連通孔3213から離隔した位置に貫通して埃センサ部330に連結されたハーネスが通過する経路を形成する第3連通孔3215を含む。
【0152】
もちろん、第2連通孔3213及び第3連通孔3215は一体に形成(互いに連通)することも可能であり、第2連通孔3213及び第3連通孔3215の機能は互いに変更可能である(たとえば、第2連通孔が埃センサ部に連結されたハーネスの経路を形成し、第3連通孔がバッテリー部に連結されたハーネスの経路を形成する)。また、第2連通孔3213及び第3連通孔3215はそれぞれ埃センサ部330に連結されたハーネスとバッテリー部340に連結されたハーネスの両方の経路を形成することも可能である。
【0153】
埃センサ部330は空気中の埃濃度を感知する手段である。一例として、埃センサ部330は、外観を形成する埃センサボディー331、埃センサボディー331に貫通して埃センサボディー331を流動する埃が累積可能な埃センサ露出部333、埃センサボディー331の内部に形成されて空気の流動経路を形成する流路(図示せず)、流路(図示せず)に配置されて流路上の気流を強制するファン(図示せず)、及び流路(図示せず)に配置されて埃の濃度をセンシングするセンサ(図示せず)を含む。
【0154】
流路(図示せず)の各端部には、埃センサボディー331の外部の空気を埃センサボディー331の内部に導く埃センサ吸入口335、及び埃センサボディー331の内部の空気を埃センサボディー331の外部に導く埃センサ吐出口(図示せず)が配置される。
【0155】
流路(図示せず)は埃センサ露出部333に連通又は分離された位置に形成される。さらに、流路(図示せず)を流動する空気内に含まれた埃の一部が埃センサ露出部333に溜まるように形成される。
【0156】
埃センサボディー331の形状は様々であるが、
図9の(b)には一例として埃センサボディー331が傾斜面3311を有する形状が示されている。傾斜面3311は埃センサボディー331の下部において内側に向かって下向きに傾斜する。
【0157】
埃センサ吐出口(図示せず)は第1連通孔3211に連通する。
【0158】
第2殺菌ケース320の内部には埃センサ収容部とバッテリー収容部が備えられ、これにより、埃センサ部330とバッテリー部340が第2フレーム200の下部において第2殺菌ケース320の内部に収容される。
【0159】
すなわち、側面フレーム323には埃センサ部330及びバッテリー部340を収容するための複数の切開部が形成される。
【0160】
具体的には、側面フレーム323には埃センサ部330及びバッテリー340を第2殺菌ケース320の内部に容易に結合するために切開した収容切開部3231が形成される。
【0161】
また側面フレーム323には埃センサ露出部333に対応する位置を切開又は貫通して埃センサ露出部333を側面フレーム323の外部に連通させる洗浄切開部3233が形成される。
【0162】
さらに側面フレーム323には埃センサ吸入口335に対応する位置を切開又は貫通して埃センサ吸入口335を側面フレーム323の外部に連通させる連通切開部3235が形成される。
【0163】
収容切開部3231は洗浄切開部3233及び連通切開部3235のうちのいずれかから離隔した位置に形成される。
【0164】
洗浄切開部3233と連通切開部3235は、埃センサ露出部333と埃センサ吸入口335の配置によって互いに離隔するか又は連結して形成される。
図19は洗浄切開部3233が連通切開部3235の上部に位置する一例を示している。
【0165】
これにより、埃センサボディー331の外部に位置する空気は埃センサ吸入口335を介して埃センサボディー331の内部に流動する。埃センサボディー331の内部に流動した空気はセンサ(図示せず)により濃度がセンシングされた後、埃センサ吐出口(図示せず)を介して埃センサボディー331の外部に吐出される。
【0166】
好ましくは、埃センサボディー331の内部を流動した空気は外部に吐出されて殺菌光源350に連通する。すなわち、第1連通孔3211は第1殺菌ケース310の内部に連通することが好ましい。
【0167】
上記の場合(第1連通孔と第1殺菌ケースに連通する場合)のために、殺菌締結部3217は第1連通孔3211よりも外側(ハウジングに向かう)に備えられることが好ましい。第1連通孔3211が殺菌締結部3217よりも内側に位置する場合、埃センサボディー311の内部を流動した空気は第1殺菌ケース310の内部に連通し、第1殺菌ケース310の内部に位置した空気は殺菌されて上部に流動(フィルタに向かって流動)することができるためである。
【0168】
一方、上述したように、送風部120は空気を上部に導く気流を形成する。したがって、吸入部30を介してハウジング10,20の内部に流動した空気はほとんどが上部に流動し、一部のみが下部に流動する。すなわち、埃センサボディー331内に別のファン(図示せず)が備えられても、埃センサ吸入口335に空気を案内するための構成が求められる。
【0169】
このために、殺菌ケース320の内面には埃センサ吸入口335に空気を導くガイド部材327が備えられる。ガイド部材327は殺菌ケース320の外部と埃センサ吸入口335を連通する構成である。
【0170】
ガイド部材327は側面フレーム323の内部において内側に向かって結合されて側面フレーム323の外部の空気を埃センサ吸入口335に導く。
【0171】
ガイド部材327は埃センサボディー331及び側面フレーム323にそれぞれ接して側面フレーム323の外部の空気を埃センサ吸入口335に導くことが好ましい。
【0172】
ガイド部材327の形状には制限がないが、埃センサボディー331に密着するために埃センサボディー331の形状を考慮することが好ましい。上述したように、埃センサボディー331が傾斜面3311を含む場合、ガイド部材327は傾斜面3311に対応する形状であることが好ましい。
【0173】
具体的には、ガイド部材327は、側面フレーム323の内面において内側に突出して傾斜面3311を除いた埃センサボディー331に接触可能な接触ガイド3271、及び接触ガイド3271において内側に向かって下向きに傾斜して傾斜面3311に接触可能な流路ガイド3273を含む。このとき、接触ガイド3271と流路ガイド3273のうちのいずれかは連通切開部3235に囲まれて形成される。
【0174】
後述するが、送風部120が形成する気流が上部に向かうことにより、バッテリー部340を流動する空気の量が減少して気流の効率を図られるが、ガイド部材327により埃センサ部330はより容易に埃の濃度を判断することができる。
【0175】
以下、
図10を参照しながら、全般的な気流の方向及びPCBについて説明する。
【0176】
図10の(a)は流動転換部50が回転しない状態での気流を示し、
図10の(b)は流動転換部50が回転した状態での気流を示す。
【0177】
上述したように、吸入部30は第2ハウジング20の下端から離隔して位置する。したがって、ハウジング10,20の外部に位置する空気は吸入部30を介してハウジング10,20の内部に流動することができる。
【0178】
吸入部30を介してハウジング10,20の内部に流動した空気は殺菌部300で滅菌される。このとき、殺菌部300を流動する空気は殺菌光源350に含まれた殺菌PCBを冷却した後、上部に流動する。すなわち、殺菌部300で滅菌された空気はハウジング10,20の内で送風部120に向かって流動することができる。このとき、送風部120に向かって移動する空気はフィルタ部250によって埃などの異物質が除去される。
【0179】
送風部120を流動した空気は流動転換部50に向かって上部に流動する。このとき、流動転換部50の移動有無によって吐出グリル53の位置が変化し、送風部120を経た空気は位置が変化した吐出グリル53に向かって移動することができる。これにより、吸入部30を介して流入した空気は上向きに移動して吐出グリル53を介して外部に吐出されることができる。
【0180】
上述したように、空気の気流は吸入部30を介して流入して上向きに移動するので、バッテリー部340を経由する空気は多少減少する。よって、携帯用の空気清浄器1において制限された送風部120の気流形成力によっても効率的に空気を浄化することができる。
【0181】
なお、本発明の一実施例による空気清浄器1は殺菌PCB以外にも複数のPCBをさらに含む。
【0182】
たとえば、流動転換部50の上端にはユーザが入力を行うボタン部500が備えられるが、この場合、ボタン部500の下部にはボタン部500で入力された情報を処理するボタンPCBが備えられる。
【0183】
なお、ボタン部500に情報を表示したり、又は照明のような機能が追加される場合は、ディスプレイ機能を制御するディスプレイPCBがさらに備えられる。
【0184】
また
図5に示すように、USB80が空気清浄器1に挿入される場合は、USBで入力された情報を処理するユーティリティPCBが備えられる。
【0185】
また
図8に示すように、殺菌部300の制御のための殺菌PCBが備えられる。
【0186】
またバッテリー部340には上述したPCBに電源を供給する電場PCBが備えられる。
【0187】
ボタンPCB、ディスプレイPCB、ユーティリティPCB、殺菌PCB及び電場PCBは、この順に上部から下部に配置される。
【0188】
バッテリー部340は上述したPCBのうちのいずれかとハーネスを介して連結されて電源を供給することができる。
【0189】
一方、ディスプレイPCB、ユーティリティPCB、殺菌PCB及び電場PCBの場合、バッテリー部340に直接連結されてもハーネスの断線が問題にならないが、ボタンPCBの場合は、バッテリー部340に直接連結されると、流動転換部50の移動によってその位置が変化するので、ハーネスの断線が問題になり得る。
【0190】
上記問題を解決するために、本発明の一実施例においては、バッテリー部340でディスプレイPCBに電源を供給し、ボタンPCBにはディスプレイPCBから電源が供給される方式を採択する。
【0191】
以下、
図11を参照しながら、本発明の一実施例による第2ハウジング200及びその内部構成について説明する。
【0192】
図11は本発明の一実施例による第2ハウジング200の構成を示す分解斜視図である。
【0193】
図11を参照すると、本発明の一実施例による空気清浄器1に含まれた第2ハウジング20の内部には、上部を構成する第2上部フレーム210と下部を構成する第2下部フレーム220からなる第2フレーム200が収容され、第2ハウジング20と第2下部フレーム220の間にはインナーハウジング230が介在される。
【0194】
第2上部フレーム210の内部にはフィルタ部250が着脱自在なフィルタ着脱部215が設けられ、フィルタ着脱部215はフィルタ部250が移動可能な空間を提供するフィルタ開口部217とフィルタ部250を固定するフィルタ固定リブ219を含む。フィルタ開口部217は第2上部フレーム210の側壁を貫通して形成され、第2ハウジング20の吸入部30に連通する空気流入部213よりも上部に位置する。
【0195】
図示していないが、フィルタ部250の下部に殺菌部300を配置されるが、このとき、殺菌光源350を収容する第1殺菌ケース310の少なくとも一部はそれぞれ第2上部フレーム210の内部において空気流入部213に対応する位置に配置され、殺菌部300に含まれた第2殺菌ケース320は第2下部フレーム220の内部において空気流入部213よりも低い位置に配置される。
【0196】
第2ハウジング20の下部はベース40に結合して第2ハウジング20がベース40により支持されるが、このとき、インナーハウジング230もベース40に結合して固定できる。すなわち、第2ハウジング20とインナーハウジング230は一緒にベース40に固定結合されて互いに離脱することが防止できるが、詳しくは
図14を参照しながら後述する。
【0197】
ベース40の下面にはさらに滑り防止部45が備えられ、ベース40の下面と滑り防止部45の上面は全体として接するように結合される。
【0198】
インナーハウジング230は第2ハウジング20の内周面に固定されるが、第2フレーム200の外周面に移動可能に結合することができ、第2フレーム200はインナーハウジング230のスライドにより、第2ハウジング20内で流動転換部50(
図3を参照)に近づく方向(以下、第1方向という)又は流動転換部50(
図3を参照)から離れる方向(以下、第2方向という)に移動する。
【0199】
したがって、インナーハウジング230が第2下部フレーム220の外周面に沿って第1方向に移動或いはスライドする場合、第2フレーム200の一部が第2ハウジング20から上部に出て、これにより第2下部フレーム220の内部に収容されたフィルタ部250が外部に露出されて交換可能な状態になる。
【0200】
逆に、インナーハウジング230が第2下部フレーム220の外周面に沿って第2方向に移動或いはスライドする場合は、第2フレーム200の一部が第2ハウジング20の内に引き込まれて、これにより第2下部フレーム220の内部に収容されたフィルタ部250が外部に露出しないように第2ハウジング20によりカバーされる。
【0201】
第2下部フレーム220の外側壁にはスライド溝225が形成され、インナーハウジング230の上部にはスライド部235が形成されて、インナーハウジング230はスライド部235がスライド溝225に沿って移動することにより第2下部フレーム220の外側壁に対してスライドできるように備えられる。
【0202】
また、第2下部フレーム220の外側壁にはさらにスライド締結溝223が形成され、インナーハウジング230の上部にはさらにスライド締結部233が形成されて、インナーハウジング230はスライド締結部233がスライド締結溝223に締結されることにより第2下部フレーム220の外側壁に対してスライドしないように固定することができる。
【0203】
一方、第2下部フレーム220の外側壁にはさらに第1埃センサ洗浄孔227が形成され、これにより、第2下部フレーム220の内部に収容された埃センサ部330の一部が第2下部フレーム220の外部に露出される。
【0204】
埃センサ露出部は第1埃センサ洗浄孔227に連通する。よって、埃センサ部330の一部、すなわち、埃センサは、埃センサ露出部333及び第1埃センサ洗浄孔227を介して第2殺菌ケース320と第2下部フレーム220の外部に露出される。その後、埃センサは第2埃センサ洗浄孔237(
図17を参照)及び第3埃センサ洗浄孔27(
図18を参照)を介してインナーハウジング230と第2ハウジング20の外部に露出される。
【0205】
以下、
図12及び
図13を参照しながら、本発明の一実施例によるインナーケース230と第2下部フレーム220のスライドのための構造について説明する。
【0206】
図12は本発明の一実施例によるスライド溝及びスライド締結溝を示し、
図13は本発明の一実施例によるスライド部及びスライド締結部を示す図である。
【0207】
図12及び
図13を参照すると、第2下部フレーム220はその側壁を貫通して形成されたスライド溝225を含み、スライド溝225は互いに異なる方向に延びる複数のスライド溝からなる。
【0208】
より具体的には、スライド溝225は第2下部フレーム220の円周方向に沿って延びる第1スライド溝225a、第1方向又は第2方向に沿って延びる第2スライド溝225b、及び第2下部フレーム220の円周方向に沿って延び、第1スライド溝225aから離隔した第3スライド溝225cを含む。
【0209】
一実施例において、第1スライド溝225aの一端は第2スライド溝225bの一端に連結されて第1スライド溝225aと第2スライド溝225bが互いに連通し、第3スライド溝225cの一端は第2スライド溝225bの他端に連結されて第3スライド溝225cと第2スライド溝225bが互いに連通する。すなわち、第1スライド溝~第3スライド溝225a,225b,225cは共に連続して延びることができる。
【0210】
一実施例において、第1スライド溝225aの延長長さと第3スライド溝225cの延長長さは互いに異なることもある。たとえば、第1スライド溝225aの延長長さは第3スライド溝225cの延長長さよりも長いことができる。
【0211】
一方、第2スライド溝225bの延長長さはフィルタ部250の高さと等しいか又は大きく形成されることが好ましい。これは、第2スライド溝225bの延長長さがフィルタ部250の高さよりも小さい場合、フィルタ部250が外部に完全に露出されないことから交換が難しいためである。
【0212】
図12にはスライド溝225が3つのスライド溝225a,225b,225cからなることが示されているが、必ずこれに限定されることではない。すなわち、スライド溝225は3つより多いか又は少ないスライド溝からなることもできる。また、それぞれのスライド溝225a,225b,225cが延びる方向も垂直、水平でなく変形することができる。
【0213】
第2下部フレーム220はその外側壁の一部が凹状に凹んだり凸状に突出したりしたスライド締結溝223をさらに含み、スライド締結溝223は互いに離隔した位置に配置された複数のスライド締結溝からなる。
【0214】
より具体的には、スライド締結溝223は、第2下部フレーム220の外側壁の上部に形成された第1スライド締結溝223a、及び第2下部フレーム220の外側壁の下部に形成された第2スライド締結溝223bを含む。
【0215】
一実施例において、第1スライド締結溝223aは第1スライド溝225aに隣接して配置され、第2スライド締結溝223bは第3スライド溝225cに隣接して配置される。一実施例において、第1スライド締結溝223aは少なくとも一部が第1スライド溝225aに並んで設けられ、第2スライド締結溝223bは少なくとも一部が第3スライド溝225cに並んで設けられる。
【0216】
図12にはスライド締結溝223が2つのスライド締結溝223a,223bからなることが示されているが、必ずこれに限定されることではない。すなわち、スライド締結溝223は2つより多いか又は少ないスライド溝からなることもできる。
【0217】
インナーハウジング230はさらにスライド溝225に沿って移動可能に設けられたスライド部235及びスライド締結溝223に締結可能に設けられたスライド締結部233を含む。
【0218】
一実施例において、スライド部235及びスライド締結部233はインナーハウジング230の内側壁からインナーハウジング230の内部に向かって突出する。一実施例において、スライド部235とスライド締結部233は並設される。
【0219】
以下、
図14を参照しながら、本発明の一実施例によるインナーケース230とベース40の結合構造及び第2ハウジング20とベース40の結合構造について説明する。
【0220】
図14は本発明の一実施例によるインナーケース230の下部を示す図である。
【0221】
図14を参照すると、第2ハウジング20はその側壁の下部から第2ハウジング20の内部に向かって突出した第1ベース結合部23を含み、インナーハウジング230もその側壁の下部からインナーハウジング230の内部に向かって突出した第2ベース結合部233を含む。
【0222】
第1ベース結合部23と第2ベース結合部233は互いに重畳して配置され、その後、ベース40に順に結合される。
【0223】
したがって、第2ハウジング20とインナーハウジング230はそれぞれベース40に固定された状態で別々に回転することが防止される。
【0224】
以下、
図15を参照しながら、本発明の一実施例によるインナーケース230と第2下部フレーム220のスライドによる状態変化について説明する。
【0225】
図15は本発明の一実施例によるインナーケースと第2下部フレームのスライドによる状態変化を示す図である。
【0226】
図15の(a)を参照すると、スライド締結部233と第1スライド締結溝223aの締結が解除され、その後、スライド部235が第1スライド溝225aに載置して第2下部フレーム220の円周方向に沿ってスライドすることができる。このとき、スライド部235は第1スライド締結溝223aに隣接する第1スライド溝225aの他端から第2スライド溝225bの一端に連結された第1スライド溝225aの一端まで移動する。
【0227】
この場合、インナーフレーム230は第2下部フレーム220との固定が解除されて、第2下部フレーム220の外側壁に沿って時計方向又は反時計方向に回転することができる。
【0228】
このとき、第2ハウジング20はインナーフレーム230に固定されており、第1ハウジング10と第1フレーム100は第2フレーム220に固定されているので、第1ハウジング10と第2ハウジング20は互いに逆方向に回転することができる。
【0229】
一方、
図15の(a)における状態変化は逆になることもでき、その場合、インナーフレーム230は第2下部フレーム220の外側壁に沿って反時計方向又は時計方向に回転した後、スライド締結部233と第1スライド締結溝223aの締結が行われることにより第2下部フレーム220に固定される。
【0230】
図15の(b)を参照すると、スライド部235が第2スライド溝225bに沿ってスライドするが、このとき、スライド部235は第2スライド溝225bの一端から第2スライド溝225bの他端まで移動する。
【0231】
この場合、インナーフレーム230は第2下部フレーム220の外側壁上で第2方向に沿って下部に移動し、これにより、第2上部フレーム210が第2ハウジング20から出てフィルタ部250が外部に露出される。
【0232】
このとき、第2ハウジング20はインナーフレーム230に固定されており、第1ハウジング10と第1フレーム100は第2フレーム220に固定されているので、第1ハウジング10と第2ハウジング20は互いに離隔することができる。
【0233】
一方、
図15の(b)における状態変化が逆になることもでき、その場合、スライド部235は第2スライド溝225bの他端から第2スライド溝225bの一端まで移動することができる。よって、インナーフレーム230は第2下部フレーム220の外側壁上で第1方向に沿って上部に移動し、これにより、第2上部フレーム210が第2ハウジング20に引き込まれてフィルタ部250が外部に露出されない。
【0234】
図15の(c)を参照すると、スライド部235が第3スライド溝225cに載置して第2下部フレーム220の円周方向に沿ってスライドし、その後、スライド締結部233と第2スライド締結溝223bの締結が行われる。このとき、スライド部235は第2スライド溝225bの他端に連結された第3スライド溝225bの一端から第2スライド締結溝223bに隣接する第3スライド溝225bの他端まで移動する。
【0235】
この場合、インナーフレーム230は第2下部フレーム220の外側壁に沿って反時計方向又は時計方向に回転し、その後、第2下部フレーム220との固定が行われる。
【0236】
このとき、第2ハウジング20はインナーフレーム230に固定されており、第1ハウジング10と第1フレーム100は第2フレーム220に固定されているので、第1ハウジング10と第2ハウジング20は互いに反対方向に回転することができる。
【0237】
一方、
図15の(a)における状態変化は逆になることもでき、その場合、インナーフレーム230はスライド締結部233と第2スライド締結溝223bの締結が解除されることにより第2下部フレーム220に固定されず、第2下部フレーム220の外側壁に沿って時計方向又は反時計方向に回転することができる。
【0238】
結果として、
図15の(a)は第1ハウジング10と2ハウジング20の結合を解除する動作を示す図であり、
図15の(b)は第1ハウジング10と第2ハウジング20を互いに離隔させた後、第1ハウジング10と第2ハウジング20の間の離隔空間を介してフィルタ部250を交換するための動作を示す図であり、
図15の(c)は第1ハウジング10と第2ハウジング20の離隔状態を臨時に固定するための動作を示す図である。
【0239】
図15の(a)及び/又は
図15の(c)によれば、第1ハウジング10、第1フレーム100及び第2上部フレーム210は第2下部フレーム220と共に、スライド部235が第1スライド溝225a及び/又は第3スライド溝225cに沿って移動するとき、第2ハウジング20に対して時計方向又は反時計方向に回転することができる。
【0240】
図15の(b)によれば、第1ハウジング10、第1フレーム100及び第2上部フレーム210は第2下部フレーム220と共に、スライド部235が第2スライド溝225bに沿って移動するとき、第1方向に沿って第2ハウジング20から上昇し、又は、第2方向に沿って第2ハウジング20に向かって下降するように備えられる。
【0241】
上述したように、本発明の一実施例による空気清浄器1は、外観を形成する第1ハウジング10と第2ハウジング20が互いに離隔可能であり、第1ハウジング10又は第2ハウジング20に別にフィルタ交換用ドア部を備えなくても、第1ハウジング10と第2ハウジング20の間の離隔空間を介して内部に収容されたフィルタ部250を交換することができる。したがって、フィルタ交換のための構成を省略して空気清浄器1を携帯することが容易かつコンパクトで軽量であり、内部に収容されたフィルタ部250を容易に交換することができる。
【0242】
以下、
図16乃至
図18を参照しながら、本発明の一実施例による埃センサの洗浄構造について説明する。
【0243】
図16乃至
図18はそれぞれ本発明の一実施例による埃センサ洗浄孔を示す図である。
【0244】
図16乃至
図18を参照すると、第2フレーム200はさらにその側壁を貫通して内部に収容された埃センサ部330を部分的に露出させる第1埃センサ洗浄孔227を含み、インナーハウジング230はさらにその側壁を貫通する第2埃センサ洗浄孔237を含み、第2ハウジング20はさらにその側壁を貫通する第3埃センサ洗浄孔27を含む。
【0245】
このとき、第1埃センサ洗浄孔227、第2埃センサ洗浄孔237及び第3埃センサ洗浄孔27はスライド締結部233が第1スライド締結溝223aに締結された状態で互いに重畳して配置される。
【0246】
したがって、埃センサ部330に含まれた埃センサは第1ハウジング10と第2ハウジング20が結合した状態でも外部に露出されて洗浄が可能であり、埃センサに蓄積した埃が第1埃センサ洗浄孔227、第2埃センサ洗浄孔237及び第3埃センサ洗浄孔27を順に通過して外部に排出されることができる。
【0247】
仮に埃センサ部330が第2殺菌ケース320内に収容される場合、埃センサ部330に含まれた埃センサを洗浄するための埃センサ露出部333が第2殺菌ケース320の側面フレームに形成され、埃センサ露出部333はスライド締結部233が第1スライド締結溝223aに締結された状態で、第1埃センサ洗浄孔227、第2埃センサ洗浄孔237及び第3埃センサ洗浄孔27にそれぞれ重畳して配置されることができる。したがって、埃センサに蓄積された埃が埃センサ露出部333、第1埃センサ洗浄孔227、第2埃センサ洗浄孔237及び第3埃センサ洗浄孔27を順に通過して外部に排出されることができる。
【0248】
一方、第2ハウジング20はさらに、その側壁を貫通して第3埃センサ洗浄孔27と離隔した第4埃センサ洗浄孔37を含む。一実施例において、第4埃センサ洗浄孔37は吸入部30の一部上に形成される。
【0249】
第4埃センサ洗浄孔37は吸入部30が複数のピクセル状の貫通孔からなる場合、複数の貫通孔が互いに連通して形成されることができる。第4埃センサ洗浄孔37は少なくとも2つ以上のピクセル状の貫通孔が集まって形成される。
図18には第4埃センサ洗浄孔37が4つの貫通孔からなる一例が示されている。
【0250】
このとき、第1埃センサ洗浄孔227、第2埃センサ洗浄孔237及び第4埃センサ洗浄孔37はスライド締結部233が第2スライド締結溝223bに締結された状態で互いに重畳して配置される。
【0251】
したがって、埃センサ部330に含まれた埃センサは第1ハウジング10と第2ハウジング20が互いに離隔した状態でも外部に露出して洗浄が可能であり、埃センサに蓄積された埃が第1埃センサ洗浄孔227、第2埃センサ洗浄孔237及び第4埃センサ洗浄孔37を順に通過して外部に排出されることができる。
【0252】
仮に埃センサ部330が第2殺菌ケース320内に収容される場合、埃センサ露出部333はスライド締結部233が第2スライド締結溝223bに締結された状態で、第1埃センサ洗浄孔227、第2埃センサ洗浄孔237及び第4埃センサ洗浄孔37にそれぞれ重畳して配置されることができる。したがって、埃センサに蓄積された埃が埃センサ露出部333、第1埃センサ洗浄孔227、第2埃センサ洗浄孔237及び第4埃センサ洗浄孔37を順に通過して外部に排出されることができる。
【0253】
上述したように、本発明の一実施例による空気清浄器1は内部に収容された埃センサ部330を外部から洗浄できる埃センサ洗浄孔227,237,27,37をさらに含む。
【0254】
以下、
図9、
図16乃至
図19を参照しながら、本発明の一実施例による流路補強部(S)について説明する。
【0255】
上述したように、送風部120が形成する気流は吸入部30を基準として上部に向かって形成される。すなわち、吸入部30を介してハウジング10,20の内部に流入した空気のほとんどは流動転換部50を介してハウジング10,20の外部に吐出される。
【0256】
流路補強部(S)はハウジング10,20を流動する空気の強度(又は空気の流量)を増加させるために、吸入部30を介して流動する空気の流路以外の他の経路を介してハウジング10,20を流動する空気の流路を形成する構成である。
【0257】
このために、流路補強部(S)は第2ハウジング20を貫通する第1流路補強部29、インナーハウジング230を貫通する第2流路補強部239及び第2下部フレーム220を貫通する第3流路補強部229を含む。
【0258】
第2ハウジング20又はインナーハウジング230が移動しないとき(スライド締結部と第1スライド締結溝が締結されているとき)、流路補強部(S)は埃センサ吸入口335に対応する位置にあり得る。埃センサ吸入口335が連通切開部3235に対応する位置にある場合、ハウジング10,20の外部に位置する空気は第1流路補強部29、第2流路補強部239、第3流路補強部229、連通切開部3235及び埃センサ吸入口335を順に移動して埃センサ部330の内部に移動する。
【0259】
一例として、第1流路補強部29は第3埃センサ洗浄孔27の下部に位置する。
【0260】
一例として、第2流路補強部239は第2埃センサ洗浄孔237の下部に位置する。
【0261】
一例として、第3流路補強部229は第1埃センサ洗浄孔227の下部に位置する。
【0262】
埃センサボディー331の内部に位置するファン(図示せず)は埃センサボディー331の内部に形成された流路(図示せず)を埃センサ吐出口(図示せず)に導く。
【0263】
結局、埃センサ吐出口(図示せず)から吐出された空気は浄化されてハウジング10,20の外部に吐出される。
【0264】
これにより、ハウジング10,20の外部に位置する空気は吸入部30を介してハウジング10,20の内部に流動できるだけではなく、流路補強部(S)を介してもハウジング10,20の内部に流動することができる。また流路補強部(S)を介して流動した空気は殺菌部300及びフィルタ部250により浄化できる。すなわち、流路補強部(S)は空気清浄器1の内部と外部を連通するもう一つの空気流路を形成することができる。
【0265】
特に、送風部120が形成する気流の強度が制限的であることを考えたとき、流路補強部(S)はハウジング10,20の内外を流動する空気の流動量を増加させることができる。
【0266】
以上、本発明の様々な実施の形態について詳しく説明したが、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、上記実施例について本発明の範疇から外れない範囲内で様々な変形が可能であることを理解されたい。したがって、本発明の権利範囲は上記の実施例に限定してはならず、後述する特許請求の範囲のみならず、この特許請求の範囲と均等なものなどによって定められなければならない。
【符号の説明】
【0267】
1:空気清浄器 10:第1ハウジング
20:第2ハウジング 30:吸入部
40:ベース 50:流動転換部
55:ガイド部 80:USB
100:第1フレーム 110:ガイド部支持フレーム
200:第2フレーム 210:第2上部フレーム
220:第2下部フレーム 250:フィルタ部
300:殺菌部 310:第1殺菌ケース
320:第2殺菌ケース 330:埃センサ部
340:バッテリー部 350:殺菌光源
500:ディスプレイ部