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特開2022-94952カバーカプセルを缶の上面に適用するための改善されたタイプのシーリングヘッドを備えたカプセルシール機械、及び、それらの改善されたシーリングヘッド及びカバーカプセルを備えた缶
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  • 特開-カバーカプセルを缶の上面に適用するための改善されたタイプのシーリングヘッドを備えたカプセルシール機械、及び、それらの改善されたシーリングヘッド及びカバーカプセルを備えた缶 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022094952
(43)【公開日】2022-06-27
(54)【発明の名称】カバーカプセルを缶の上面に適用するための改善されたタイプのシーリングヘッドを備えたカプセルシール機械、及び、それらの改善されたシーリングヘッド及びカバーカプセルを備えた缶
(51)【国際特許分類】
   B65B 7/00 20060101AFI20220620BHJP
【FI】
B65B7/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021202112
(22)【出願日】2021-12-14
(31)【優先権主張番号】102020000030905
(32)【優先日】2020-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(71)【出願人】
【識別番号】521546337
【氏名又は名称】エコキャップ’ス エス.アール.エル.
【氏名又は名称原語表記】ECOCAP’S S.r.l.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】カソッリ,ジャーコポ
(72)【発明者】
【氏名】ジュリアーニ,ニコラ
(72)【発明者】
【氏名】カトッジ,フェデリコ
【テーマコード(参考)】
3E049
【Fターム(参考)】
3E049AA01
3E049AB01
3E049AB03
3E049DA01
3E049DB01
3E049EC01
3E049FA06
(57)【要約】      (修正有)
【課題】缶の開口部が位置する缶縁部の残りの領域(複数可)におけるより弱い接着性を有するカプセルのシーリングを実現する。
【解決手段】カバーカプセル又はカバーカプセルを缶の上面に適用するための改善されたタイプのシーリングヘッドを有するカプセルシール機械、並びに関連する改善されたシーリングヘッド及びそれぞれのカバーカプセルを備える缶に関し、カプセルシールされる缶の表面にカバーカプセルを適用するため、円形シーリングセクタに結合されたとき異なる剛性を有する弾性手段、缶の開口部に隣接する缶の縁部に対する遠位ポイント(D)に対応して配置された円形シーリングセクタに結合されたときより高い剛性を有する弾性手段、開口部に隣接する缶縁部に対して近位のポイント(P)に配置された円形シーリングセクタに結合されたときより低い剛性を有する弾性手段を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カプセル化される缶(3)の表面(3s)上にカバーカプセル(1)を適用するためのカプセルシール機械のシーリングヘッドであって、
前記缶(3)は縁部(3b)と、前記缶(3)の内容物を流出させるためのタブ(31)によって覆われた開口部(3a)と、を備え、
前記シーリングヘッド(10)は、
前記シーリングヘッド(10)の移動垂直軸(X)の周りに配置され、前記缶(3)が、前記カプセルシール機械のカプセル化ステーション内の動作可能な作業ステップ中に、前記シーリングヘッド(10)の近くに移動するときに、その成形された下端部(22)を通して、その間に挿入される前記カバーカプセル(1)により缶縁部の近位領域(3i)を妨げる、第1及び第2の円形シーリングセクタ(20)と、
前記カバーカプセル(1)の缶縁部の近位領域(3i)と接触するとすぐに円形シーリングセクタ(20、21~23、24~26)の保持された軸方向に移動させるための第1及び第2の弾性手段(30、31~33、34~36)であって、対応する第1及び第2の円形シーリングセクタ(20)と結合されている、第1及び第2の弾性手段(30、31~33、34~36)と、
前記第1及び第2の円形シーリングセクタ(20、21~23、24~26)に接続されており、特定の固定シーリング温度までそれらを加熱する、加熱手段(12)と、を備え、
前記第1及び第2の円形シーリングセクタ(20、21~23、24~26)と結合される前記第1及び第2の弾性手段(31~36)は異なる剛性を備えており、
前記第1の円形シーリングセクタ(21~23)及び前記第1の弾性手段(31~33)は、前記缶の第1の円周弧ゾーンにより高い圧力を加えるように構成され、前記第2の弾性手段(34~36)を備える前記第2の円形シーリングセクタは、前記第1の円周弧ゾーンに接着したままである間に前記缶を開くために、前記カバーカプセルが第2の円周弧ゾーンから分離可能であるように、対応する角度拡張を有する前記第1の円周弧ゾーン及び前記第2の円周弧ゾーン上に前記カバーカプセルの差動接着を提供するように、前記缶の第2の円周弧ゾーンにより低い圧力を加えるように構成されていることを特徴とする、シーリングヘッド(10)。
【請求項2】
前記第1の円周弧ゾーン及び前記第2の円周弧ゾーンは、前記缶の開口部が前記缶の前記第2の円周弧ゾーンに面するような角度に配置されている、請求項1に記載のシーリングヘッド。
【請求項3】
前記第1の弾性手段は、缶開口部(3a)に隣接する缶縁部(3i)に対して遠位ポイント(D)によって位置決めされる前記第1の円形シーリングセクタ(21~23)と結合されているときにより大きな剛性を有する、ばね(31~33)を備えることと、
前記第2の弾性手段は、前記缶開口部に面する前記缶縁部(3i)に対して近位ポイント(P)の隣に位置する円形シーリングセクタ(24~26)と結合されるときにより低い剛性を有する、ばね(34~36)を備えることと、を特徴とする、請求項1又は2に記載のシーリングヘッド。
【請求項4】
前記缶開口部に面する前記缶縁部(3i)に対して遠位ポイント(D)の隣に位置する円形シーリングセクタ(21)と結合されるときに最大剛性を提供される、弾性手段(31)を備えることを特徴とする、請求項3に記載のシーリングヘッド。
【請求項5】
前記円形シーリングセクタ(21)が、前記缶開口部に隣接する前記缶縁部(3i)に対して最も遠位のポイント(D)の隣に位置する、請求項4に記載のシーリングヘッド。
【請求項6】
前記第2の弾性手段(31~36)は、円形シーリングセクタ(21~26)に結合されて、前記缶開口部に面する前記缶縁部(3i)に対して前記遠位ポイント(D)の隣に位置する前記円形シーリングセクタ(21)からより離れたポイントの隣に位置するときに、徐々に減少する剛性が提供されることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のシーリングヘッド。
【請求項7】
前記第1の円形シーリングセクタ(21~23)は、前記第2の円形シーリングセクタ(24~26)よりも低い円周延長部が設けられていることを特徴とする、請求項2~6のいずれか一項に記載のシーリングヘッド。
【請求項8】
前記円周延長部が、漸進的により低くなる、請求項7に記載のシーリングヘッド。
【請求項9】
内容物を流出させるためのタブ(31)を含む、缶表面(3s)にカバーカプセル(1)を適用するためのシーリングヘッド(10)を備えるタイプのカプセルシール機械であって、作業ステーションを備え、カバーカプセル(1)を適用する動作ステップにおいて、下から上に、
カプセル化される前記缶(3)のための支持面(6)を備えているプッシャ(4)、
カプセル化される前記缶(3)、
カプセル化される前記缶表面(3s)を覆うためにその正しい位置のための吸引カップデバイス(8)に接続されたカバーカプセル(1)、
の順で同軸に整列(X)されており、
請求項1~8のいずれか一項に記載のシーリングヘッド(10)を備えることを特徴とする、カプセルシール機械。
【請求項10】
カバーカプセル(1)を備える缶であって、
請求項9に記載のカプセルシール機械の作業ステーション内で作製されることを特徴とする、缶。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カバーカプセル又はカバーカプセルを缶の上面に適用するための改善されたシーリングヘッドを有するカプセルシール機械、及び、改善されたシーリングヘッド及びそれぞれのカバーカプセルを有する缶に関する。
【0002】
本明細書では、カプセル及びカバーカプセルという用語は同等であり、通常はアルミニウム合金で作られた非常に薄い金属カプセルを指し、これは、パッケージングする缶のカバー又はカプセルを形成する。
【0003】
本発明の適用分野は、例えば、概して缶の上面上に半径方向に配置された取り外し可能なタブによって閉じられた開口部を通して直ちに利用可能な、食品ではなく、例えば、ソフトドリンク、ビールなどの様々な種類の液体を含むことができる、典型的には薄いアルミニウムで作られた円筒形状の、缶の製造及び/又は加工の産業分野である。
【0004】
衛生的な理由から、これは、缶の上面全体、特に、タブを取り外した後に缶の内容物をその開口部から飲むことを望むユーザの口がカバーカプセルに接触する領域を覆うために、ある期間使用されてきた。
【0005】
当該技術分野で知られている技術は、米国特許出願公開第2005/0160698号明細書に開示されており、カプセルを缶に適用するカプセルシール機械が図示及び説明されている。機械のカプセルシールステーションでは、回転ドラムによって移動される缶は、それらを、適用されるカプセルに、そして適用されるカプセルを固定するのに適したシーリングヘッドに、下方に支持するプッシャと実質的に同軸に配置され、これは缶の上部とシーリングヘッドとの間に挿入される。シーリングヘッドには、カプセルの挿入された缶が、処理中にヘッドに接近するときに、缶の上縁部の周囲に形成されたそれらの下端部のうちの1つを覆うように配置された複数の円形シーリングが半径方向に設けられている。加えて、シーリングヘッドには、個々の円形シーリング、典型的には対向する弾性ばねと結合された等しい剛性の弾性手段が提供され、それらがカプセル及び缶の縁部領域と接触するときに円形シーリングが対向する軸方向の動きのためのものである。より具体的には、缶が処理ステーションに入る場合、機械は、シーリングヘッドの方向に上方に缶を押すプッシャを駆動し、シーリングヘッドの円形シーリングは、缶の縁部輪郭に適用されるカプセルの局所的な溶解を有利にするために、同じヘッドの内側の電気抵抗によって所与の温度に前もって加熱されている。円形シーリングの適合された下部部分がカバーカプセルと接触し、そのカバーカプセルがそれぞれ缶の上面と接触するとき、対向するばねは、結合張力を生成し、これが所与の温度とともに、缶の縁部の周りの領域上のカプセルの表面シールを生成する。結果として生じるカプセルのシールは、その全体の範囲に沿って実質的に均一に生じ、カプセルは缶の縁全体の周囲に均一に接着し、缶の上面全体を覆う。
【0006】
本出願人は、カプセルシール機械の分野において、缶自体から完全に分離することが困難なカバーカプセルを備えた缶を取得する必要性を見出して解決したが、その内容物を使用して空にするようにタブに自由にアクセスするために、カバーカプセルがその上部シートから手動で取り外されるときに、カバーカプセルが缶とは別に環境に分散される、というリスクを伴う。
【0007】
上記の技術的問題に関して知られているカプセルシール機械の制限は、それが被覆された缶の縁部の周囲全体の周りに同じ接着力及び気密性のシールを適用し、従って缶縁部の全周の周りにカバーカプセルの同じ引き裂き又は剥離強度を提供することである。不注意及び/又は注意散漫のために、その内容物にアクセスしたい缶のユーザは、缶の開口部からタブ領域及びその隣接する上部アクセス縁部を解放するのに必要な力よりも著しく大きい力を缶自体の突出端部に容易に加えることができ、従って、環境を保護するために一緒にリサイクルするために、両方とも金属でできており、通常は同じ材料、つまりアルミニウム合金でできている缶自体からカプセルを完全に分離する。これは、特に、米国特許第2005160698号に教示されているように縁部で均一にシールされたカプセルの場合であり、従って更に、シールがかなり強く、ユーザが、缶の内容物を迅速に使用することを望む場合には、それを最上縁から完全に引き裂き、カプセルを環境にランダムに、及び/又は缶自体とは別に分散させる可能性を高くする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許出願公開第2005/0160698号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述の従来技術の欠点を解決し、カバーカプセルを缶の上面に適用するための改善されたタイプのシーリングヘッドを有するカプセルシール機械、関連する改善されたシーリングヘッド、及びそれぞれのカバーカプセルと一緒に缶の実質的なリサイクル性を達成することができるそれぞれのカバーカプセルを備えた缶を開示することが本発明の目的である。
【0010】
本発明の目的は、缶縁部の少なくともある領域におけるより大きな接着性及び強度、並びに缶の開口部が位置する缶縁部の残りの領域(複数可)におけるより弱い接着性を有するカプセルのシーリングを実現することである。従って、より大きな接着面積は、開口部に隣接する縁部から離れている。
【0011】
目的は、実質的に単純、安価、かつ効果的な方法でヘッド改良を達成することである。
【0012】
目的は、より大きな強度と粘着性でカバーカプセルを保持するために缶の縁部に配置された接着剤など、非金属材料での缶の表面の汚染の可能性を回避することである。
【0013】
これらの目的を達成するために、本発明の目的は、添付の特許請求の範囲の特徴による、カバーカプセルを缶の上面に適用するための改善されたタイプのシーリングヘッドを有するカプセルシール機械、並びに改善されたシーリングヘッド、及びカバーカプセルを上に有する缶を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、第1の例において、請求項1の前置きにあるようなカプセルシール機械のシーリングヘッドに関する。シーリングヘッドは、円形シーリングセクタに結合する異なる剛性の弾性手段を備えることを特徴とし、より詳細には、缶の開口部に隣接する缶の縁部から遠位にある、つまり縁部が存在しないポイントに配置される円形シーリングセクタに結合するときにはより高い剛性で、缶の開口部に隣接する缶の縁部に近接した、つまり縁部が存在するポイントに配置される円形シーリングセクタに結合するときにはより低い剛性の、弾性手段を備えることを特徴とする。更に、遠位のポイントに対応するカバーカプセルの領域は、有利なことに、缶の開口部に隣接する縁部に近接するポイントに対応するカバーカプセルの領域よりも、より接着性及び耐性のある方法で缶の縁部にシールされ、従ってユーザが缶の内容物を利用する縁部から離れた領域においてカプセルのより大きな引き裂き抵抗を可能にする。
【0015】
従って、この特徴は、ユーザが、不注意及び/又は注意散漫のために、缶の開口部に近接する領域でカプセルを取り外すのに必要な力よりも明らかに大きい力を加え、従ってカプセルを缶から完全に引き裂くことになり得るリスクを除去することになり、それは、ユーザが発見を望む領域において接着力及び抵抗がより低いと感じるので、ユーザは、開口部に近接する領域のカプセルの取り外しに必要な強度よりもわずかに大きい強度のより穏やかな力をカプセルの縁部に加える傾向がある可能性が高いためである。
【0016】
有利なことに、適用される解決策はまた、ばねを他の可変剛性のもので置き換える必要があるだけなので、既知の技術のシーリングヘッドに適用することも容易である。従って、有利には、既知のシーリングヘッドを簡単かつ費用効果の高い方法で改善することができ、その目的のために、上述のような既知のタイプのカプセルシール機械を完全に利用可能、変換可能、及び柔軟性のあるものとすることができる。
【0017】
本発明のさらなる目的、特徴、及び利点は、添付の図面によってその変形例のみとともに説明及び非限定的な目的のために提供される、本発明の適用の好ましい形態の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明による長手方向に切断されたシーリングヘッド及び本発明によるカプセルシール機械の他の部分の概略上面図を表し、機械は、缶のカプセルシールのためのその処理ステーションに示されている。
図2図1のカプセルシール機械を処理することによって得られる缶の斜視図を表す。
図3図1のシーリングヘッドのいくつかの詳細及び本発明による同じヘッドの変形例のそれぞれの、図1のA-A断面による概略図を表す。
図4図1のシーリングヘッドのいくつかの詳細及び本発明による同じヘッドの変形例のそれぞれの、図1のA-A断面による概略図を表す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
上記の図によれば、カバーカプセル又はカプセル1を、図1に概略的に示される同じ機械の処理ステーション内の缶3の上面3sに適用するためのカプセルシール機械のシーリングヘッドは、その全体が10で示されている。缶3は、上縁部3bと、同じ缶3の内容物を分配するためのタブ31によって覆われた開口部3aと、を備えるタイプのものである。
【0020】
シーリングヘッド10及びカプセルシール機械は、例えば、特許出願N.ITBO22020325に図示及び説明されるタイプのものであり、その説明は、特に当該文献の図3及び図8に関して、完全性のために本明細書に組み込まれるものと見なされる。
【0021】
より詳細には、シーリングヘッド10は、
-それらの全体が20で示される複数の円形シーリングセクタであって、同じシーリングヘッド10の垂直移動軸Xの周りに配置され、それらの適合された下端28及び挿入されたカバーカプセル1のうちの1つを通して、カプセルシール機械のカプセルシールステーション内の処理段階中に、缶3がシーリングヘッド10に接近するとき、缶の上縁部3bの周囲3iを妨げることができる、複数の円形シーリングセクタと、
-同じ円形シーリングセクタ20の反作用軸方向移動のためにそれらがカバーカプセル1及び缶3iを取り囲む縁部と接触するときに円形シーリングセクタ20と連結される、それらの全体が30で示される弾性手段と、
-円形シーリングセクタ20に接続され、かつそれらを所与の固定されたシーリング温度にするのに適した、例えば、温度感知プローブ12を有する一対の電気抵抗器である、加熱手段と、
を備えるタイプである。
【0022】
この例では、弾性手段は、シーリングヘッド10の中央本体11と一体化された第1のガイドピン14によって、かつ円形シーリングセクタ20と一体化された第2のガイドピン16によって誘導される、複数の螺旋ばね30を備える。このようにして、円形シーリングセクタ20は、中央本体11と一体であり、それに対して回転することができない。
【0023】
図1は、本発明を理解するために必要ではない詳細を省略して、関連するカバーカプセル1を有するその缶カプセルシールステーション3のうちの1つと対応するカプセルシール機械を概略的に示す。同じ缶3にカバーカプセル1を適用する動作可能な状態において、それらが、下から上に順番に垂直軸Xに同軸に整列される方法に留意されたい。
-カプセルシールされる缶3のための支持面6を備えたプッシャ4、
-カプセルシールされる缶3、
-カプセルシールされる缶3sの表面を覆うためのその正しい位置決めのために吸引カップデバイス8に接続されたカバーカプセル1、
-上記に説明されたタイプのシーリングヘッド10、
の順である。
【0024】
簡潔に言えば、カプセルシール機械の動作は、上記の動作条件において、缶3をその支持面6に接触させ、シーリングヘッド10の方向に上向きに缶3を押し、その上面3s及び対する上縁部3bをカバーカプセル1に接触させ、次いで、シーリングヘッド10内に流れて行き、円形シーリングセクタ20を妨げるために、プッシャ4が下から上に移動するように駆動される、ということを提供する。次いで、カプセル1は、吸引カップ8によってその中央部1cのうちの1つと上面3sに接着し、その周辺部1pは、円形シーリングセクタ20の下端28に適合され、それが加熱手段12によって特定のシール温度に加熱される。その周囲の3iを有する缶3bの縁部が、カプセル1の周辺部分を円形シーリングセクタ20に押し付けると、弾性手段30の抵抗を満たし、従って、縁3iの対応する円周弧ゾーン上のそれらの剛性に比例する圧迫力を加える。従って、そのようなゾーンのうちの1つ、すなわちより低い剛性のばねに対応するものは、カプセルとのより低い接着性を示し、そのようなゾーンの他方、すなわちより高い剛性のばねに対応するものは、カプセルとのより高い接着性を示す。
【0025】
この点において、出願人は、弾性手段30のより大きい又はより小さい剛性に応じて、より強い又はより弱い接着の缶3上のカプセル1のシーリングを有利に実現することが可能であることを確認した。この概念は、本発明の焦点を構成するものである。
【0026】
従って、本発明の特徴は、シーリングヘッドが、異なる剛性を有する弾性手段を含み、例えば、図3及び図4において示すようにそれぞれ円形シーリングセクタ21~26に結合されると、剛性が減少する、特に31から36に漸進的に減少するらせん弾性ばねを含むことであり、31は、開口部3aに隣接する缶の縁部、特に、開口部3iに隣接する缶の端から最も遠位のポイントDに対応して配置された円形シーリングセクタ21に結合されたより高い剛性を有する弾性ばねを特定する。好ましくは、剛性がより高い弾性ばねは、開口部の平均軸ではない他の角度位置に位置するので、後者はより高い剛性のばねが作用する円形シーリングセクタに面していない。
【0027】
有利には、すでに説明したように、ばね31の剛性が大きいほど、円形シーリングセクタ21の下部の適合された端部28は、開口部3iに隣接する缶の縁から遠く離れたときにより大きな圧縮力を発揮することを意味し、従って、他のポイントよりも大きい強度及び剛性を有するシールを実現し、ユーザが、缶3を開いてその内容物にアクセスすることができるように、開口部3aの近位のフラップ11のうちの1つによってそれを取り込むときに、カバーカプセル1の剥離の危険性を遠ざけることを意味する。
【0028】
弾性手段、例えば弾性ばね31~33は、缶の開口部3iに隣接して缶の縁に対して遠位のポイントDに位置する円形シーリングセクタ21~23に結合されたときに、より高い剛性を有し、缶の開口部3iに隣接して缶の縁に対して近位のポイントPに位置する円形シーリングセクタ24~26に結合されたときに、より低い剛性34~36を有する。すなわち、円形シーリングセクタ24~26のうちの1つは、開口部3iに面しており、例えば、対応する下部剛性ばねの軸は、開口部3iの平均軸に入射する。
【0029】
図4の概略セクションA-Aに示されるようなシーリングヘッド10の変形例を参照し、そのいくつかの不必要な詳細を省略すると、その開口部3iに隣接する缶の縁部への遠位ポイント(D)に対応して配置された円形シーリングセクタ21~23は、開口部3iに隣接する缶の縁部に対する近位ポイントPに対応して配置された円形シーリングセクタ24~26と比較して、より小さな円周延長部を有し、特に、それらは徐々に小さい円周延長部を有する。
【0030】
これは、より剛性が低く、ユーザに対してより少ない引き裂き抵抗を提供するシーリングカプセルの領域の延長部を有利に増加させ、それにより、ユーザがタブにアクセスする領域においてカプセル1をより容易に取り外すことを可能にし、併せて、代わりにより大きな剛性でのシーリングを有する領域の拡張を減らし、従って、同じカプセルが缶に取り付けられたままである可能性を大幅に増加させる。
【0031】
本発明による、カバーカプセルを缶の上面に適用するための改善されたタイプのシーリングヘッドを有するカプセルシール機械、並びに関連する改善されたシーリングヘッド及び関連するカバーカプセルを有する缶のさらなる多くの変形が可能であることは、当業者にとって明らかであり、その実際の実装では、図示された詳細の形状が異なってもよく、同じものが技術的に同等の要素で置き換えられ得ることが明らかである。
【0032】
例えば、より精巧なバージョンのシーリングヘッドでは、可変剛性ばね手段は、コイルばねに相当する他の既知のタイプの機械的ばねではなく、電子制御空気ばねを含み得る。
図1
図2
図3
図4