(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022095392
(43)【公開日】2022-06-28
(54)【発明の名称】決済プログラム、決済装置及び決済方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/10 20120101AFI20220621BHJP
【FI】
G06Q20/10 300
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020208695
(22)【出願日】2020-12-16
(71)【出願人】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワーン ピーシュイ
(72)【発明者】
【氏名】岩本 絵理
(72)【発明者】
【氏名】植村 浩太郎
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA22
(57)【要約】
【課題】請求の決済におけるユーザビリティを改善する。
【解決手段】本願に係る決済プログラムは、利用者に対する複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を利用者に提供する提供手順と、複数の請求のうち利用者がまとめて支払いを行う対象として少なくとも2以上の請求を含む請求群を選択した場合、請求群の各々に対する支払をまとめて行うための一括決済処理を実行する決済処理手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者に対する複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を利用者に提供する提供手順と、
前記複数の請求のうち利用者がまとめて支払いを行う対象として少なくとも2以上の請求を含む請求群を選択した場合、前記請求群の各々に対する支払をまとめて行うための一括決済処理を実行する決済処理手順と
をコンピュータに実行させるための決済プログラム。
【請求項2】
前記提供手順は、
電子請求書が受け付けられた請求を含む前記複数の請求の各々の内容を示す前記複数の請求情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の決済プログラム。
【請求項3】
前記提供手順は、
紙に印刷された請求書から読み取られた請求を含む前記複数の請求の各々の内容を示す前記複数の請求情報を提供する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の決済プログラム。
【請求項4】
前記提供手順は、
前記複数の請求を一覧表示する
ことを特徴とする請求項1~3のうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項5】
前記提供手順は、
前記複数の請求を、所定の基準に基づく順序で所定の方向に並べて一覧表示する
ことを特徴とする請求項4に記載の決済プログラム。
【請求項6】
前記提供手順は、
前記複数の請求を、支払期限が近い方から順に並べて一覧表示する
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の決済プログラム。
【請求項7】
前記提供手順は、
前記複数の請求を、支払金額に基づく順序で並べて一覧表示する
ことを特徴とする請求項4~6のうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項8】
前記決済処理手順は、
前記利用者が前記請求群を選択した後、前記一括決済処理を行うための一の操作である一括支払操作を行った場合は、前記一括決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項1~7のうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項9】
前記決済処理手順は、
前記利用者が前記一括決済処理に利用可能な金額である残金が所定の条件を満たす場合、前記一括決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項1~8のうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項10】
前記決済処理手順は、
前記利用者の前記残金と、前記請求群の各々の請求額の合算との比較結果が所定の条件を満たす場合、前記一括決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項9に記載の決済プログラム。
【請求項11】
前記決済処理手順は、
前記利用者の前記残金が前記請求群の各々の請求額の合算以上である場合、前記一括決済処理を実行し、前記利用者の前記残金が前記請求群の各々の請求額の合算未満である場合、前記一括決済処理を実行しない
ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の決済プログラム。
【請求項12】
前記決済処理手順は、
前記利用者の前記残金が前記請求群の各々の請求額の合算未満である場合、前記請求群のうち、一部の請求を対象として決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の決済プログラム。
【請求項13】
前記決済処理手順は、
前記請求群のうち、優先順位が高い方から順に一部の請求を対象として決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項12に記載の決済プログラム。
【請求項14】
前記決済処理手順は、
前記請求群のうち、支払期限が近い方から順に一部の請求を対象として決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項12または請求項13に記載の決済プログラム。
【請求項15】
前記決済処理手順は、
前記利用者の前記残金が前記請求群の各々の請求額の合算未満である場合、前記利用者の前記残金を増加させる処理を実行する
ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の決済プログラム。
【請求項16】
前記決済処理手順は、
前記利用者の前記残金を、前記請求群の各々の請求額の合算以上になるまで増加させる処理を実行した後、前記一括決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項15に記載の決済プログラム。
【請求項17】
前記提供手順は、
請求情報として、請求額を示す情報、請求元を示す情報、請求の対象となる取引対象を示す情報の少なくともいずれか1つを含む情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~16のうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項18】
前記決済処理手順は、
口座間の送金を実現する外部のサーバ装置に対し、前記請求群の各々の内容を示す情報を送信する
ことを特徴とする請求項1~17のうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項19】
利用者に対する複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を利用者に提供する提供部と、
前記複数の請求のうち利用者がまとめて支払いを行う対象として少なくとも2以上の請求を含む請求群を選択した場合、前記請求群の各々に対する支払をまとめて行うための一括決済処理を実行する決済処理部と
を有することを特徴とする決済装置。
【請求項20】
決済装置が実行する決済方法であって、
利用者に対する複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を利用者に提供する提供工程と、
前記複数の請求のうち利用者がまとめて支払いを行う対象として少なくとも2以上の請求を含む請求群を選択した場合、前記請求群の各々に対する支払をまとめて行うための一括決済処理を実行する決済処理工程と
をコンピュータに実行させるための決済方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、決済プログラム、決済装置及び決済方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザが利用する端末装置を用いた電子決済に関する様々な技術が提案されている。例えば、ユーザに対する請求書の支払いを電子決済により行う技術が提供されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した技術では、請求の決済におけるユーザビリティを改善する余地がある。
【0005】
例えば、上述した従来技術では、バーコードを有さない請求書から抽出した文字を表示し、表示された電子決済の内容についての決済の指示をユーザから受け付け電子決済を行っているに過ぎない。このため、ユーザは多数の請求がある場合、請求ごとに決済の指示をする必要があり、ユーザにとって手間がかかる処理となってしまう恐れがある。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、請求の決済におけるユーザビリティを改善することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る決済プログラムは、利用者に対する複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を利用者に提供する提供手順と、前記複数の請求のうち利用者がまとめて支払いを行う対象として少なくとも2以上の請求を含む請求群を選択した場合、前記請求群の各々に対する支払をまとめて行うための一括決済処理を実行する決済処理手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、請求の決済におけるユーザビリティを改善することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る決済処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、電子決済アプリにより表示されるコンテンツの一例を示す図である。
【
図3】
図3は、一括決済処理の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、電子決済アプリにより表示されるコンテンツの他の例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る第2アプリケーションの構成例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る決済サーバの構成例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る口座データベースの一例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る請求情報データベースの一例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る決済処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、端末装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本願に係る決済プログラム、決済装置及び決済方法を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る決済プログラム、決済装置及び決済方法が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略さ
れる。
【0011】
〔1.実施形態〕
図1を用いて、本実施形態の決済プログラム等により実現される決済処理を説明する。
図1は、実施形態に係る決済処理の一例を示す図である。なお、
図1では、実施形態に係る決済プログラムによる決済処理は、
図1に示す端末装置100によって行われる。つまり、端末装置100は、実施形態に係る決済プログラムによる制御に従って、実施形態に係る決済処理を実行する。
【0012】
〔1-1.情報処理システムの一例〕
図1に示すように、実施形態に係る決済システム1は、決済サーバ10と、端末装置100と、事業者サーバ200を含む。決済サーバ10、端末装置100及び事業者サーバ200は、ネットワークN(例えば、
図5参照)を介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。なお、
図1に示した決済システム1には、複数台の決済サーバ10、複数台の端末装置100及び複数台の事業者サーバ200が含まれていてもよい。
【0013】
図1に示す決済サーバ10は、端末装置100を用いる電子決済に関する電子決済サービスを提供し、各種の決済を行う情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステムにより実現される。例えば、決済サーバ10は、取引対象の提供者(事業者)や取引対象が提供される利用者(以下「ユーザ」と記載する場合がある)の口座を管理しており、利用者からの決済要求に従って、口座間における電子マネーの送金等を行うことで、各種決済を実現する。なお、電子マネーとは、例えば、各種企業が独自に用いるポイントや通貨等であってもよく、日本円やドル等の国家により提供される貨幣を電子的に取引可能としたものであってもよい。
【0014】
図1に示す端末装置100は、利用者によって利用される情報処理装置である。端末装置100は、携帯端末であり、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。また、端末装置100は、決済サーバ10によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、
図1に示す例では、端末装置100がスマートフォンである場合を示す。
【0015】
図1に示す事業者サーバ200は、各事業者が利用する情報処理装置であり、例えば、サーバやクラウドシステム等により実現される。例えば、事業者サーバ200は、各事業者が提供するサービスに関する情報として、利用者のサービスの利用に応じた料金の請求に関する請求情報を管理する。
【0016】
〔1-2.端末装置を用いた決済〕
ここで、端末装置100が実行する決済処理に先立ち、端末装置100を用いた決済(電子決済)の一例について説明する。なお、以下の説明では、店舗に配置された2次元コード(QRコード(登録商標))であって、店舗を識別する店舗識別情報を示す2次元コードを用いて、利用者Uが端末装置100を用いた決済を行う例について説明するが、実施形態は、これに限定されるものではない。以下に説明する決済の一例は、任意の利用者Uが任意の端末装置100を用いて、任意の店舗にて決済を行う場合においても適用可能である。また、店舗識別情報は、QRコード(登録商標)のみならず、バーコードや所定のマーク、番号等であってもよい。
【0017】
例えば、利用者Uが店舗にて各種の商品やサービスといった決済対象の利用や購入に伴う決済を行う場合、利用者Uは、端末装置100に予めインストールされた決済用のアプリケーションを起動する。そして、利用者Uは、アプリケーションを介して、店舗に設置された店舗識別情報を撮影する。このような場合、端末装置100は、決済対象の価格を入力するための画面を表示し、利用者U或いは店舗の店員から決済額の入力を受付ける。そして、端末装置100は、利用者Uを識別する利用者情報と、店舗識別情報(若しくは、店舗識別情報が示す情報、すなわち、店舗を示す情報(例えば、店舗ID))と、決済額とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。
【0018】
このような場合、決済サーバ10は、利用者情報が示す利用者Uの口座から、店舗識別情報が示す店舗の口座へと、決済額が示す額の電子マネーを移行させる。そして、決済サーバ10は、決済が完了した旨の通知を端末装置100へと送信する。このような場合、端末装置100は、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、電子マネーによる決済が行われた旨を通知する。
【0019】
なお、端末装置100を用いた決済は、上述した処理に限定されるものではない。例えば、端末装置100を用いた決済は、店舗に設置された店舗端末を用いたものであってもよい。例えば、端末装置100は、利用者Uを識別するための利用者識別情報を画面上に表示させる。このような場合、店舗に設置された店舗端末は、端末装置100に表示された利用者識別情報を読み取り、利用者識別情報(若しくは、利用者識別情報が示す情報、すなわち、利用者Uを示す情報(例えば、利用者ID))と、決済額と、店舗を識別する情報とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。このような場合、決済サーバ10は、利用者識別情報が示す利用者Uの口座から、店舗の口座へと、決済額が示す額の電子マネーを移行させ、店舗の店舗端末あるいは端末装置100に対し、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、決済が行われた旨を通知してもよい。
【0020】
また、端末装置100を用いた決済は、利用者Uが予め電子マネーをチャージした口座から店舗の口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、例えば、利用者Uが予め登録したクレジットカードを用いた決済であってもよい。このような場合、例えば、決済サーバ10は、店舗の口座に対して決済額の電子マネーを送金するとともに、利用者Uのクレジットカードの運用会社に対し、決済額を請求してもよい。
【0021】
また、端末装置100を用いた決済は、利用者Uの口座から店舗の口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、例えば、利用者Uの口座から、所定の取引対象を提供する提供者(事業者)の口座へと電子マネーを移行させる決済であってもよい。このような場合、利用者Uは、事業者が利用者Uに対して送付した支払帳票(例えば、コンビニ収納代行サービスにおいて用いられる振込票)に含まれるバーコードを、端末装置100が備える撮影装置(カメラ)で読み取る。そして、端末装置100は、読み取ったバーコードが示す支払先や支払額を画面に表示し、利用者Uから当該支払先に対する送金を承認する旨の操作を受け付けた場合、利用者識別情報と、支払額と、支払先を識別する情報とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。このような場合、決済サーバ10は、利用者Uの口座から、支払先の口座へと、支払額が示す額の電子マネーを移行させる。
【0022】
〔1-3.一括決済処理の概要〕
ここで、電子請求書や紙の請求書等の請求の支払いを電子決済により行う技術が知られている。しかしながら、このような技術を用いて複数の請求を対象として電子決済を行う場合、1つ1つの請求を利用者(ユーザ)が個別に操作することは、利用者にとって手間がかかる処理となり、ユーザビリティが良いとはいえない場合がある。
【0023】
そこで、端末装置100は、実施形態に係る決済処理を実行する。以下、
図1を用いて、端末装置100が実行する決済処理について説明する。なお、以下の説明では、端末装置100が利用者Uにより利用される例を示す。また、以下の説明では、端末装置100を利用者Uと同一視する場合がある。すなわち、以下では、利用者Uを端末装置100と読み替えることもできる。
【0024】
また、以下の説明では、決済システム1は、利用者に水道、電気、ガスなどを供給するサービス(公益事業)を行う事業者により管理される事業者サーバ201、202、203(以下、「事業者サーバ200」と総称する場合がある)を有するものとする。
図1の例では、事業者サーバ201は、水道を供給するサービスを行う事業者(「水道事業者」ともいう)により管理される事業者サーバ200であるものとする。また、
図1の例では、事業者サーバ202は、電気を供給するサービスを行う事業者(「電気事業者」ともいう)により管理される事業者サーバ200であるものとする。また、
図1の例では、事業者サーバ203は、ガスを供給するサービスを行う事業者(「ガス事業者」ともいう)により管理される事業者サーバ200であるものとする。
【0025】
なお、決済システム1には、任意の数の端末装置100及び事業者サーバ200が含まれてよい。例えば、
図1では、3つの事業者の各々の事業者サーバ201、202、203を図示するが、事業者の数が3つに限らず、4つ以上の事業者があってもよい。
【0026】
まず、
図1では、水道事業者が管理する事業者サーバ201は、利用者Uの水道の利用に応じた料金の請求に関する請求情報を決済サーバ10に送信する(ステップS1-1)。また、電気事業者が管理する事業者サーバ202は、利用者Uの電気の利用に応じた料金の請求に関する請求情報を決済サーバ10に送信する(ステップS1-2)。また、ガス事業者が管理する事業者サーバ203は、利用者Uのガスの利用に応じた料金の請求に関する請求情報を決済サーバ10に送信する(ステップS1-3)。なお、ステップS1-1~S1-3は各処理を説明するためのものであり、その処理順序を規定するものではない。すなわち、ステップS1-1~S1-3が行われる順序は、ステップS1-1、S1-2、S1-3の順に限らず、任意の順序で、任意のタイミングで行われてもよい。以下、ステップS1-1~S1-3を区別せずに説明する場合、ステップS1と総称する。なお、
図1のステップS1では、利用者Uのみに限らず、各利用者についての請求情報を送信してもよい。また、ステップS1-1~S1-3に限らず、事業者サーバ200から決済サーバ10への請求情報の送信は複数回行われてもよい。
【0027】
このように、ステップS1において、各事業者サーバ200は、各利用者のサービスの利用に応じた料金の請求に関する請求情報を決済サーバ10に送信する。例えば、事業者サーバ200は、水道、電気、ガスなどの利用に応じて各利用者に課金する料金を決定し、決定した料金の請求に関する請求情報を決済サーバ10に送信する。具体的な例を挙げると、事業者サーバ200は、料金を課金した利用者(請求先)を示す情報や、利用者に料金を請求する事業者(請求元)を示す情報、課金額(請求額)、請求の対象となる取引対象、支払期日などを含む請求情報を決済サーバ10に送信する。例えば、事業者サーバ200は、公共料金の支払い等に関する電子請求書を決済サーバ10に送信する。
【0028】
決済サーバ10は、請求情報を端末装置100に配信する(ステップS2)。例えば、請求情報には、請求額を示す情報、請求元を示す情報、請求の対象となる取引対象を示す情報等が含まれる。例えば、決済サーバ10は、利用者Uの水道、電気、ガス等の複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を端末装置100に送信する。
図1では、決済サーバ10は、端末装置100に予めインストールされた電子決済用のアプリケーション(決済サーバ10が提供するアプリケーション。以下「電子決済アプリ」ともいう)上で一覧表示される複数の請求情報を端末装置100に送信する。なお、
図1では説明のために、ステップS2において決済サーバ10が水道、電気、ガス等の複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を端末装置100に配信する場合を示したが、各請求情報は各々異なるタイミングで決済サーバ10から端末装置100に配信されてもよい。例えば、決済サーバ10は、各事業者サーバ200から請求情報を受信したタイミングで、その請求情報を端末装置100に配信してもよい。
【0029】
端末装置100は、利用者Uに対する複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を表示する(ステップS3)。これにより、端末装置100は、利用者Uに対して、複数の請求情報を提供する。例えば、端末装置100は、利用者Uが電子決済アプリを起動し、請求書払いの情報の表示する操作を行った際に、利用者Uが未払いである複数の請求の各々に対応する複数の請求情報を一覧表示する。
【0030】
一覧表示された複数の請求情報を確認した利用者Uは、複数の請求のうちまとめて支払いを行う対象とする請求群(以下「まとめ払い請求群」ともいう)を選択する(ステップS4)。例えば、利用者Uは、水道、電気、ガス等の複数の請求のうち、まとめ払い請求群とする2以上の請求を選択する。
図1では、利用者Uは、一覧表示された複数の請求のうち、水道、電気、ガスの3つの請求をまとめ払い請求群として選択する。そして、利用者Uは、まとめ払い請求群の各々に対する支払をまとめて行うための処理(「一括決済処理」ともいう)を行うための一の操作(「一括支払操作」ともいう)を行う。例えば、利用者Uは、一括支払操作として、電子決済アプリにより端末装置100に表示されるまとめ払いを実行するためのボタン(「まとめ払い実行ボタン」ともいう)を指定(選択)する操作を行う。これにより、端末装置100は、まとめ払い請求群の各々に対する支払をまとめて行うための一括決済処理を実行するための操作を、利用者Uから受け付ける。
【0031】
そして、端末装置100は、まとめ払い請求群を対象とする一括決済処理を実行する(ステップS5)。
図1では、端末装置100は、水道、電気、ガスの3つの請求を対象とする一括決済処理を実行する。なお、一括決済処理の詳細な処理の流れは、
図2~4において説明するが、端末装置100は、一括決済処理対象となる各請求の請求情報を決済サーバ10に送信する。
図1では、端末装置100は、水道、電気、ガスの3つの請求の各々の請求情報を決済サーバ10に通知する。
【0032】
そして、決済サーバ10は、通知された請求情報に従って決済処理を行う(ステップS6)。決済サーバ10は、決済処理として、通知された請求情報に従って、口座間の送金を行う。例えば、決済サーバ10は、利用者Uの口座から、通知された請求情報に対応する請求元の口座へと、請求額分の電子マネーの送金を行う。
図1では、端末装置100は、利用者Uの口座から、水道、電気、ガスの3つの各々の請求元の口座へと、対応する請求額分の電子マネーの送金を行う。
【0033】
以上のように、実施形態に係る端末装置100は、複数の請求をまとめ払い請求群を対象とする一括決済処理を実行することにより、利用者に対する請求の決済におけるユーザビリティを改善することができる。
【0034】
〔1-3-1.一括決済処理の一例〕
ここで、
図2及び
図3を用いて、電子決済アプリにより端末装置100に表示される各種コンテンツを参照しつつ、一括決済処理の一例について説明する。
図2は、電子決済アプリにより表示されるコンテンツの一例を示す図である。
図3は、一括決済処理の一例を示す図である。
【0035】
図2に示すように、端末装置100は、利用者Uが未払いである複数の請求の各々に対応する複数の請求情報BL1~BL3を一覧で示すコンテンツC1を表示する。例えば、端末装置100は、電子決済アプリが起動された際に表示される初期表示において、ユーザが請求(請求書)に関する支払い(請求書払い)の情報を表示するための操作(ボタンを指定等)を行った場合、コンテンツC1を表示する。
【0036】
コンテンツC1には、AAAガスの請求を示す請求情報BL1、AAA電気(図では「AAAでんき」と平仮名表記)の請求を示す請求情報BL2、及びAAA水道の請求を示す請求情報BL3の3つの請求情報を含む。請求情報BL1は、AAAガスの請求情報であり、その請求額が「7200円」、支払期限までの残り日数が「6日」であることを示す。例えば、請求情報BL1は、AAAガスの電子請求書に対応する請求情報である。
【0037】
請求情報BL2は、AAA電気の請求情報であり、その請求額が「6837円」、支払期限までの残り日数が「12日」であることを示す。また、請求情報BL2は、AAA水道の請求情報であり、その請求額が「5982円」、支払期限までの残り日数が「23日」であることを示す。なお、支払期限を示す情報としては、支払期限までの残り日数に限られず、例えば支払期限の日付を表示してもよい。
【0038】
このように、コンテンツC1では、複数の請求が、その支払期限が近い方から順に並べて一覧表示される。具体的には、コンテンツC1では、支払期限が最も近いAAAガスの請求情報BL1が最上部に配置され、支払期限がその次に近いAAA電気の請求情報BL2が請求情報BL1の直下に配置され、支払期限が最も遅いAAA水道の請求情報BL3が最下部に配置される。このように、端末装置100は、複数の請求を支払期限が近い方から順に一覧表示することで、利用者が支払いを忘れて、請求の支払期限を過ぎてしまうことを抑制することができる。なお、端末装置100は、上記に限らず、種々の情報に基づいて複数の請求を一覧表示してもよい。例えば、端末装置100は、複数の請求を、支払金額に基づく順序で並べて一覧表示してもよい。また、例えば、端末装置100は、支払期限が同日である請求(「同日期限請求」ともいう)が複数ある場合、複数の同日期限請求を支払金額に基づく順序で並べて一覧表示してもよい。この場合、端末装置100は、複数の同日期限請求を支払金額が高い方から順に並べて一覧表示してもよい。また、端末装置100は、複数の同日期限請求を支払金額が小さい方から順に並べて一覧表示してもよい。
【0039】
ここで、コンテンツC1中の領域AR1には、紙の請求書に対応する請求を一括決済処理の対象に追加するための情報が配置される。例えば、利用者Uが領域AR1を指定(例えば端末装置100の領域AR1が表示された位置をタッチ)した場合、端末装置100において紙の請求書を読み取るための処理が実行される。この場合、端末装置100が例えばカメラ(撮像部130)により紙の請求書を読み取るアプリケーションを起動して、カメラにより紙の請求書を読み取り、読み取った紙の請求書に対応する請求情報をコンテンツC1に追加する。例えば、端末装置100は、紙の請求書から読み取った請求情報BL4をコンテンツC1に追加し、請求情報BL1~BL3とともに一覧表示してもよい。このように、端末装置100は、電子請求書、紙の請求書のいずれであっても、一括決済処理の対象としてもよい。
【0040】
コンテンツC1では、請求情報BL1に対応する位置にチェックボックスCB1が配置される。また、コンテンツC1では、請求情報BL2に対応する位置にチェックボックスCB2が配置される。コンテンツC1では、請求情報BL3に対応する位置にチェックボックスCB3が配置される。具体的には、請求情報BL1~BL3の各々の左側にチェックボックスCB1~CB3の各々が配置される。利用者Uは、チェックボックスCB1~CB3に対する操作を行うことにより、請求情報BL1~BL3の各々に対応する請求を一括決済処理の対象にするか否かを選択する。
【0041】
例えば、利用者Uは、チェックボックスCB1を指定して、チェックを入れることにより、請求情報BL1に対応する請求を一括決済処理の対象に選択する。また、利用者Uは、チェックボックスCB1を再度指定して、チェックを外すことにより、請求情報BL1に対応する請求を一括決済処理の対象から除外する。なお、チェックボックスに対する操作は通常の操作と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0042】
図2の例では、利用者Uは、チェックボックスCB1~CB3の全てにチェックを入れ、請求情報BL1~BL3の各々に対応する3つの請求が一括決済処理の対象に選択する。この場合、端末装置100は、請求情報BL1~BL3の各々に対応する3つの請求をまとめ払い請求群として選択する。上記の処理が
図1のステップS4に対応する。すなわち、端末装置100は、AAAガス、AAA電気及びAAA水道の3つの請求をまとめ払い請求群として選択する。なお、利用者Uは、全ての請求を選択する場合に限らず、処理したい一部の請求のみを選択してもよい。利用者Uは、AAA水道を選択せずに、AAAガス及びAAA電気の2つの請求をまとめ払い請求群として選択してもよい。
【0043】
コンテンツC1では、「まとめて支払う」と表記されたボタンBT1が請求情報BL1~BL3の一覧表示の下に配置される。利用者UがボタンBT1を指定した場合、端末装置100は、一括決済処理の実行の最終確認に関するコンテンツC2を表示する。
【0044】
コンテンツC2は、利用者Uが一括決済処理の支払い内容を確認するための情報が表示される。コンテンツC2には、まとめ払い請求群として選択された各請求の支払い内容を示す請求情報BL1~BL3が表示される。なお、コンテンツC1中の請求情報BL1~BL3とコンテンツC2中の請求情報BL1~BL3との表示内容は異なってもよいし、同じであってもよい。
図2のコンテンツC2では、コンテンツC1で表示した残り日数に代えて、いつの請求(
図2では10月分)であることを示す情報が表示される。
図2では、AAAガス、AAA電気及びAAA水道の3つの請求をまとめ払い請求群として選択されているため、コンテンツC2には、AAAガス、AAA電気及びAAA水道の3つの請求の支払い内容を示す請求情報BL1~BL3が配置される。
【0045】
また、コンテンツC2には、利用者が一括決済処理に利用可能な金額(「利用者の残高」ともいう)を示す情報が含まれる。
図2では、コンテンツC2には、利用者Uの残高が「30000円」であることを示す情報が含まれる。
図2では、利用者Uの残高がまとめ払い請求群の各々の請求額の合算(「まとめ払い合計額」ともいう)以上である場合を一例として示す。具体的には、AAAガス、AAA電気及びAAA水道の3つの請求のまとめ払い合計額は「20019(=7200+6837+5982)円」」であり、利用者Uの残高「30000円」の方が多い。すなわち、
図2では、利用者Uの残高で、AAAガス、AAA電気及びAAA水道の3つの一括決済処理が可能な場合を示す。なお、利用者の残高がまとめ払い合計額未満である場合の処理については後述するが、利用者の残高がまとめ払い合計額未満である場合、端末装置100は、例えば利用者の残金が不足していることを利用者に通知してもよい。
【0046】
また、コンテンツC2の下部には、コンテンツC2に含まれるまとめ払い請求群を対象とした、一括決済処理の実行を指示するボタンBT2(「まとめ払い実行ボタンBT2」ともいう)が配置される。利用者Uは、下スクロール等、端末装置100を操作することにより、コンテンツC2の下部のまとめ払い実行ボタンBT2を端末装置100に表示させ、まとめ払い実行ボタンBT2を指定することにより、端末装置100に一括決済処理の実行を指示する。これにより、端末装置100は、まとめ払い請求群について一括決済処理を実行する。上記の処理が
図1のステップS5に対応する。例えば、端末装置100は、まとめ払い請求群の各々の請求に対応する請求情報を決済サーバ10に通知することにより、まとめ払い請求群について一括決済処理を実行する。
【0047】
端末装置100は、AAAガス、AAA電気及びAAA水道の順で請求の決済処理(支払い)を実行するように、決済サーバ10に指示する。端末装置100は、請求の決済処理(支払い)を実行する順序を示す情報を決済サーバ10に送信することにより、その順序で各請求の決済処理(支払い)を実行するように、決済サーバ10に指示する。
図2では、端末装置100は、AAAガス、AAA電気及びAAA水道の3つの請求の各々に対応する請求情報(例えば請求情報BL1~BL3)を決済サーバ10に通知することにより、AAAガス、AAA電気及びAAA水道の3つの請求について一括決済処理を実行する。
【0048】
端末装置100からまとめ払い請求群について一括決済処理を行うことの通知を受けた決済サーバ10は、まとめ払い請求群の各請求について口座間の送金を行う。
【0049】
図2では、一括決済処理においてまとめ払い請求群の請求ごとに、決済処理の実行可否を利用者Uに確認する場合の表示の遷移の一例を示す。まず、
図2では、決済サーバ10によりまとめ払い請求群のうち、AAAガスの請求について口座間の送金の処理が行われる。そして、決済サーバ10は、AAAガスの請求について口座間の送金の処理が完了したことを端末装置100に通知する。これにより、端末装置100は、AAAガスの請求の決済処理(支払い)が完了し、AAAガスの請求の支払いが完了したことを示すコンテンツC3を表示する。コンテンツC3は、AAAガスの10月分の請求「7200円」が2020年11月24日に完了したことを示す。端末装置100は、コンテンツC3を表示した後、コンテンツC4を表示する。
【0050】
コンテンツC4は、続けて次の請求の決済処理(支払い)を実行するかをユーザに確認するための部分コンテンツPT1を、コンテンツC3に重畳して配置したコンテンツである。部分コンテンツPT1には、「Yes」と表記され、一括決済処理の続行を指示するボタンBT3(「続行ボタンBT3」ともいう)が配置される。端末装置100は、利用者Uが続行ボタンBT3を指定した場合、まとめ払い請求群のうち決済処理前の請求について口座間の送金を行うように、決済サーバ10に指示する。なお、利用者Uが続行ボタンBT3の下に配置された「No」と表記されたボタンと指定した場合、端末装置100は、一括決済処理を終了してもよい。
【0051】
例えば、端末装置100は、最後に決済処理(支払い)が完了した請求の次の請求について口座間の送金を行うように、決済サーバ10に指示する。
図2では、端末装置100は、AAAガスの請求の次の請求であるAAA電気の請求の決済処理(支払い)を実行するように決済サーバ10に指示する。これにより、決済サーバ10によりまとめ払い請求群のうち、AAA電気の請求について口座間の送金の処理が行われる。そして、決済サーバ10は、AAA電気の請求について口座間の送金の処理が完了したことを端末装置100に通知する。これにより、端末装置100は、AAA電気の請求の決済処理(支払い)が完了し、AAA電気の請求の支払いが完了したことを示すコンテンツC5を表示する。コンテンツC5は、AAA電気の10月分の請求「6837円」が2020年11月24日に完了したことを示す。そして、端末装置100は、AAA電気の次の請求であるAAA水道を対象として処理を行う。なお、AAA水道の請求に関する表示の遷移については、コンテンツC4~C5の表示の遷移と同様であるため説明は省略する。
【0052】
図2を用いて表示の遷移とともに説明した一括決済処理の処理を、
図3を用いて決済システム1における処理の流れを図示して説明する。なお、
図2で説明した点については適宜説明を省略する。
図3では、決済サーバ10は、AAAガスの請求について支払い処理を行う(ステップS51)。AAAガスの請求の支払いが完了した決済サーバ10は、AAAガスの請求の支払い完了を端末装置100に通知する(ステップS52)。
【0053】
AAAガスの請求の支払い完了を受信した端末装置100は、AAAガスの請求の支払い完了したことを示す情報を利用者Uに提供し、利用者Uから一括決済処理の続行の指示を受け付ける(ステップS53)。これにより、端末装置100は、一括決済処理の続行を決済サーバ10に指示する(ステップS54)。
【0054】
端末装置100から一括決済処理の続行の指示を受信した決済サーバ10は、AAA電気の請求について支払い処理を行う(ステップS55)。AAA電気の請求の支払いが完了した決済サーバ10は、AAA電気の請求の支払い完了を端末装置100に通知する(ステップS56)。
【0055】
AAA電気の請求の支払い完了を受信した端末装置100は、AAA電気の請求の支払い完了したことを示す情報を利用者Uに提供し、利用者Uから一括決済処理の続行の指示を受け付ける(ステップS57)。これにより、端末装置100は、一括決済処理の続行を決済サーバ10に指示する(ステップS58)。
【0056】
端末装置100から一括決済処理の続行の指示を受信した決済サーバ10は、AAA水道の請求について支払い処理を行う(ステップS59)。AAA水道の請求の支払いが完了した決済サーバ10は、AAA水道の請求の支払い完了を端末装置100に通知する(ステップS60)。これにより、まとめ払い請求群に含まれるAAAガス、AAA電気及びAAA水道の3つの請求が全て完了したため、端末装置100は、一括決済処理が完了したとして、処理を終了する。
【0057】
〔1-3-2.一括決済処理の他例〕
なお、上述した一括決済処理は一例に過ぎず、ユーザにとって複数の請求をまとめて支払うことが可能であれば、一括決済処理はどのような処理態様であってもよい。上述した例では、一括決済処理の対象の一例として、電気・ガス・水道などの公共料金を例示したが、一括決済処理の対象は、公共料金に限られない。例えば、一括決済処理の対象は、公共料金以外にも定期購読している雑誌や新聞代金の請求、定期配送される健康食品や化粧品などの請求等、様々な請求であってもよい。すなわち、一括決済処理の対象は、請求であればどのような支払対象について支払い(決済)であってもよい。また、例えば、上述したユーザへの確認は行わなくてもよい。この点について、
図4を用いて説明する。なお、
図2と同様の点については、同様の符号を付すなどして適宜説明を省略する。
図4は、電子決済アプリにより表示されるコンテンツの他の例を示す図である。例えば、
図4中のコンテンツC1及びコンテンツC2は、
図2中のコンテンツC1及びコンテンツC2と同様であるため説明を省略する。
【0058】
図4に示すコンテンツC1、C2、C13は、一括決済処理において請求ごとの決済処理の実行可否を利用者Uに確認せずに一括決済処理を実行する場合の端末装置100の表示の遷移の一例を示す。このように、
図4に示す一括決済処理においては、コンテンツC2で利用者Uがまとめ払い実行ボタンBT2を指定した場合、水道、電気、ガスの3つの各々の請求の決済処理が完了(支払いが完了)した後、コンテンツC13が表示される。
【0059】
すなわち、
図4に示す一括決済処理では、
図2及び
図3に示す一括決済処理のように、各請求の決済処理が完了(支払いが完了)する毎に、次の請求の決済処理(支払い)を行うかどうかを利用者Uに確認することなく、自動的にまとめ払い請求群の決済処理(支払い)を順次実行する。
図4に示す一括決済処理では、決済サーバ10は、
図3のステップS51、S55、S59に対応する処理(各請求の決済処理)を行った後、まとめ払い請求群の全ての処理が完了したことを端末装置100に通知する。決済サーバ10からまとめ払い請求群の全ての処理が完了したことの通知を受けた端末装置100は、コンテンツC13を表示する。
【0060】
図4のコンテンツC13は、AAAガス、AAA電気及びAAA水道の3つの各々の請求の決済処理が完了したことを一覧で示す。利用者Uは、下スクロール等、端末装置100を操作することにより、コンテンツC13のうちAAA電気やAAA水道の支払いが完了したことを示す情報を端末装置100に表示させることができる。
【0061】
〔1-4.その他の処理例(残高不足等)〕
なお、上述した処理は一例であり、端末装置100が行う処理は上記に限られない。例えば、上述した例では、利用者の残高が、まとめ払い合計額以上である場合を一例として説明した。利用者の残高がまとめ払い合計額よりも少ない場合、端末装置100は、様々な処理態様により処理を行ってもよい。この点について以下例示を記載する。
【0062】
端末装置100は、利用者の残高がまとめ払い合計額よりも少ない場合、一括決済処理を実行しなくてもよい。すなわち、端末装置100は、利用者の残高がまとめ払い合計額以上である場合、一括決済処理を実行し、利用者の残高がまとめ払い合計額よりも少ない場合、一括決済処理を実行しなくてもよい。例えば、端末装置100は、利用者の残高がまとめ払い合計額よりも少ない場合、一括決済処理が実行できないことを示す情報をユーザに提供してもよい。例えば、端末装置100は、利用者の残高がまとめ払い合計額よりも少ない場合、一括決済処理が実行できないことを示す情報を表示してもよい。例えば、端末装置100は、利用者の残高がまとめ払い合計額よりも少ない場合、利用者に残高の増額を促す情報を表示してもよい。
【0063】
また、端末装置100は、利用者の残高がまとめ払い合計額よりも少ない場合、まとめ払い請求群の一部の請求を対象として決済処理を実行してもよい。端末装置100は、利用者の残高がまとめ払い合計額よりも少ない場合、まとめ払い請求群のうち、優先順位が高い方から順に一部の請求を対象として決済処理を実行してもよい。優先順位は、支払期限を基に決定されてもよい。例えば、端末装置100は、請求の支払期限が近い程、請求の優先順位が高くしてもよい。端末装置100は、利用者の残高がまとめ払い合計額よりも少ない場合、まとめ払い請求群のうち、支払期限が近い方から順に一部の請求を対象として決済処理を実行してもよい。
【0064】
上述した例において利用者Uの残高が「20000円」である場合、AAAガス、AAA電気及びAAA水道のまとめ払い合計額「20019円」よりも少ないため、端末装置100は、AAAガス、AAA電気及びAAA水道の3つ全ての支払いを実行できない。そのため、端末装置100は、支払期限が最も近いAAAガスを順位1位、支払期限がその次に近いAAA電気を順位2位、支払期限が最も遅いAAA水道を順位3位とし、順位が高い方から順に決済処理を実行してもよい。
【0065】
この場合、端末装置100は、順位1位のAAAガスの請求の請求額「7200円」の決済処理(支払い)を実行する。これにより、利用者Uの残高が「12800(20000-7200)円」となる。そして、端末装置100は、順位2位のAAA電気の請求の請求額「6837円」の決済処理(支払い)を実行する。これにより、利用者Uの残高が「5963(12800-6837)円」となる。利用者Uの残高「5963円」は、順位3位のAAA水道の請求の請求額「5982円」よりも少ないため、端末装置100は、AAA水道の請求の決済処理(支払い)を実行せずに処理(一括決済処理)を終了する。このように、利用者Uの残高が「20000円」である場合、端末装置100は、AAAガス、AAA電気及びAAA水道の3つのうち、AAAガス及びAAA電気の2つの請求のみを処理する。
【0066】
また、利用者Uの残高が「10000円」である場合、端末装置100は、順位1位のAAAガスの請求の請求額「7200円」の決済処理(支払い)を実行する。これにより、利用者Uの残高が「2800(10000-7200)円」となる。利用者Uの残高「2800円」は、順位2位のAAA電気の請求の請求額「6837円」よりも少ないため、端末装置100は、AAA電気及びAAA水道の請求の決済処理(支払い)を実行せずに処理(一括決済処理)を終了する。このように、利用者Uの残高が「10000円」である場合、端末装置100は、AAAガス、AAA電気及びAAA水道の3つのうち、AAAガスの請求のみを処理する。
【0067】
また、端末装置100は、利用者の残高がまとめ払い合計額よりも少ない場合、利用者の残金を増加させる処理を実行してもよい。端末装置100は、利用者の残高がまとめ払い合計額よりも少ない場合、利用者の口座へ電子マネーをチャージする処理(「チャージ処理」ともいう)を実行してもよい。例えば、端末装置100は、利用者の残高がまとめ払い合計額よりも少ない場合、利用者の残金を、まとめ払い合計額以上になるまで増加させるチャージ処理を実行する。そして、端末装置100は、まとめ払い合計額以上になった利用者の残金を基に、一括決済処理を実行する。
【0068】
〔2.端末装置の構成〕
次に、上述した決済処理を実現するための端末装置100について
図5を用いて説明する。
図5は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図5に示すように、端末装置100は、通信部110と、記憶部120と、撮像部130と、表示部140と、制御部150とを有する。
【0069】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、電子決済用のアプリケーションを配信する決済サーバ10や、事業者サーバ200等との間で情報の送受信を行う。
【0070】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部120は、撮像部130により撮影された画像を記憶する。
【0071】
(撮像部130)
撮像部130は、画像(動画或いは静止画)を撮像するための撮像装置(カメラ)である。撮像部130は、例えば、CCD(Charged-coupled devices)センサやCMOS(Complementary metal-oxide-semiconductor)センサ等の撮像素子により構成される。
【0072】
(表示部140)
表示部140は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。表示部140は、表示制御部1525による制御に応じて、各種情報を表示する。また、表示部140は、タッチパネルの機能により利用者の操作を受け付ける受付部として機能してもよい。この場合、表示部140は、利用者の指や専用ペンで利用者から各種操作を受け付ける入力装置としても機能する。
【0073】
(制御部150)
制御部150は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部150は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0074】
ここで、制御部150は、複数のアプリケーションを実行することにより、端末装置100に関する各種機能を実現することとなる。例えば、
図5に示す例において、制御部150は、第1アプリケーション151や第2アプリケーション152を実行している。なお、制御部150は、
図5に示すアプリケーション以外にも、任意の機能を発揮するための任意の数のアプリケーションを実行して良い。
【0075】
第1アプリケーション151は、端末装置100のOS(Operating System)となるアプリケーションである。第2アプリケーション152は、上述した一括決済処理等の各種の決済処理を端末装置100に実行させる。以下、
図6を用いて、第2アプリケーション152が有する機能構成の一例ついて説明する。
図6は、実施形態に係る第2アプリケーションの構成例を示す図である。
図6に示すように、実施形態に係る第2アプリケーション152は、受付部1521と、通知部1522と、提供部1523と、決済処理部1524と、表示制御部1525とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0076】
(受付部1521)
受付部1521は、端末装置100を利用する利用者の操作を受け付ける。受付部1521は、タッチパネルの機能を有する表示部140を介して利用者の操作を受け付ける。受付部1521は、外部装置から各種情報を受け付ける。受付部1521は、決済サーバ10から各種情報を受け付ける。受付部1521は、通信部110を介して決済サーバ10から各種情報を受信する。受付部1521は、決済サーバ10から請求情報を受信する。
【0077】
(通知部1522)
通知部1522は、外部装置へ各種情報を通知する。通知部1522は、決済サーバ10へ各種情報を通知する。通知部1522は、通信部110を介して決済サーバ10へ各種情報を送信する。通知部1522は、まとめ払い請求群の各々の請求に対応する請求情報を決済サーバ10に送信する。通知部1522は、AAAガス、AAA電気及びAAA水道の3つの請求の各々に対応する請求情報を決済サーバ10に送信する。
【0078】
通知部1522は、AAAガス、AAA電気及びAAA水道の順で請求の決済処理(支払い)を実行するように、決済サーバ10に指示する。通知部1522は、請求の決済処理(支払い)を実行する順序を示す情報を決済サーバ10に送信する。通知部1522は、AAAガス、AAA電気及びAAA水道の3つの請求の各々に対応する請求情報を決済サーバ10に通知する。
【0079】
(提供部1523)
提供部1523は、端末装置100を利用する利用者に各種情報を提供する。提供部1523は、表示部140を介して各種情報を利用者に提供する。提供部1523は、表示部140に各種情報を表示する。提供部1523は、表示制御部1525に指示を行い、表示部140に各種情報を表示させる。
【0080】
提供部1523は、利用者に対する複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を利用者に提供する。提供部1523は、電子請求書が受け付けられた請求を含む複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を提供する。提供部1523は、紙に印刷された請求書から読み取られた請求を含む複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を提供する。提供部1523は、公共料金の支払いの請求を含む複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を提供する。
【0081】
提供部1523は、複数の請求を一覧表示する。提供部1523は、複数の請求を、所定の基準に基づく順序で所定の方向に並べて一覧表示する。提供部1523は、複数の請求を、支払期限が近い方から順に並べて一覧表示する。提供部1523は、複数の請求を、支払金額に基づく順序で並べて一覧表示する。例えば、提供部1523は、支払期限が同日である請求(同日期限請求)が複数ある場合、複数の同日期限請求を支払金額に基づく順序で並べて一覧表示してもよい。この場合、提供部1523は、複数の同日期限請求を支払金額が高い方から順に並べて一覧表示してもよい。また、提供部1523は、複数の同日期限請求を支払金額が小さい方から順に並べて一覧表示してもよい。例えば、提供部1523は、複数の請求を、支払金額が多い方から順に並べて一覧表示してもよい。これにより、提供部1523は、多額の出費を要する請求を利用者に認識させることができる。また、例えば、提供部1523は、複数の請求を、支払金額が少ない方から順に並べて一覧表示してもよい。提供部1523は、請求情報として、請求額を示す情報、請求元を示す情報、請求の対象となる取引対象を示す情報の少なくともいずれか1つを含む情報を提供する。
【0082】
提供部1523は、コンテンツC1、C2、C3、C4、C5、C13等の様々なコンテンツをユーザに提供する。提供部1523は、コンテンツC1、C2、C3、C4、C5、C13等の様々なコンテンツを表示部140に表示する。提供部1523は、コンテンツC1、C2、C3、C4、C5、C13等の様々なコンテンツを表示部140に表示する。
【0083】
例えば、提供部1523は、コンテンツC1、C2、C3、C4、C5、C13等に示すような各種コンテンツを生成する。この場合、提供部1523は、Java(登録商標)等の種々の技術を適宜用いて、画面(コンテンツ)を生成する。なお、提供部1523は、CSSやJavaScript(登録商標)やHTMLの形式に基づいて、画面(コンテンツ)を生成してもよい。また、例えば、提供部1523は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)やGIF(Graphics Interchange Format)やPNG(Portable Network Graphics)など様々な形式で画面(コンテンツ)を生成してもよい。提供部1523は、生成したコンテンツを表示部140に表示する。
【0084】
(決済処理部1524)
決済処理部1524は、複数の請求のうち利用者がまとめて支払いを行う対象として少なくとも2以上の請求を含む請求群を選択した場合、請求群の各々に対する支払をまとめて行うための一括決済処理を実行する。決済処理部1524は、利用者が請求群を選択した後、一括決済処理を行うための一の操作である一括支払操作を行った場合は、一括決済処理を実行する。
【0085】
決済処理部1524は、利用者が一括決済処理に利用可能な金額である残金が所定の条件を満たす場合、一括決済処理を実行する。決済処理部1524は、利用者の残金と、請求群の各々の請求額の合算との比較結果が所定の条件を満たす場合、一括決済処理を実行する。決済処理部1524は、利用者の残金が請求群の各々の請求額の合算以上である場合、一括決済処理を実行し、利用者の残金が請求群の各々の請求額の合算未満である場合、一括決済処理を実行しない。
【0086】
決済処理部1524は、利用者の残金が請求群の各々の請求額の合算未満である場合、請求群のうち、一部の請求を対象として決済処理を実行する。決済処理部1524は、請求群のうち、優先順位が高い方から順に一部の請求を対象として決済処理を実行する。決済処理部1524は、請求群のうち、支払期限が近い方から順に一部の請求を対象として決済処理を実行する。
【0087】
決済処理部1524は、利用者の残金が請求群の各々の請求額の合算未満である場合、利用者の残金を増加させる処理を実行する。決済処理部1524は、利用者の残金を、請求群の各々の請求額の合算以上になるまで増加させる処理を実行した後、一括決済処理を実行する。決済処理部1524は、口座間の送金を実現する外部のサーバ装置に対し、請求群の各々の内容を示す情報を送信する。
【0088】
決済処理部1524は、一括決済処理以外にも通常の決済処理等の各種処理を行う。決済処理部1524は、利用者が支払いを行うための操作を行った場合は、請求情報が示す内容の請求に対する支払を行うための決済処理を実行する。例えば、決済処理部1524は、利用者が支払いを行うための操作を行った場合は、決済サーバ10が提供する電子決済サービスを用いた決済処理を実行する。
【0089】
また、決済処理部1524は、利用者がいずれかの請求情報を選択した後で操作を行った場合は、選択された請求情報が示す内容の請求に対する支払を行うための決済処理を実行してもよい。例えば、提供部1523により提供された複数の請求情報のいずれかを選択した後で利用者が支払いを行うための操作を行った場合、決済処理部1524は、選択された請求情報が示す内容の請求に対する支払を行うための決済処理を、決済サーバ10が提供する電子決済サービスを用いて実行する。
【0090】
また、決済処理部1524は、公共料金の支払いを行うための決済処理を実行してもよい。例えば、決済処理部1524は、利用者に水道や電気、ガスなどを供給するサービス(公益事業)を行う事業者が利用者に課金した公共料金の支払いを行うための決済処理を実行する。また、決済処理部1524は、口座間の送金を実現する外部のサーバ装置に対し、請求情報が示す請求の内容を通知してもよい。
【0091】
また、決済処理部1524は、利用者が自動コンテンツを選択した場合は、利用者が選択した対象情報と対応する取引対象に関する請求が発生した際に自動的に支払を行うための決済処理を実行してもよい。例えば、取引対象「電気」に対応する対象コンテンツに含まれる自動コンテンツが利用者に選択された場合、決済処理部1524は、決済サーバ10から取引対象「電気」に関する請求情報が配信された際に、当該請求情報が示す支払期日までに自動的に請求額の支払いを行うための決済処理を実行する。具体的な例を挙げると、決済処理部1524は、決済サーバ10から取引対象「電気」に関する請求情報が配信された後から支払期日までに利用者が支払いを行うための操作を行った場合、当該操作に応じて決済処理を実行し、支払期日までに利用者が支払いを行うための操作を行わなかった場合、自動的に支払いを行うための決済処理を実行する。
【0092】
なお、決済処理部1524は、事業者が利用者に対して送付した支払帳票を用いた決済処理を実行してもよい。例えば、撮像部130は、利用者の操作に応じて、電子決済アプリを介して支払帳票に含まれるバーコードを読み取る。そして、決済処理部1524は、読み取ったバーコードが示す請求元や請求額などに基づく決済処理を実行する。
【0093】
また、決済処理部1524は、店舗における電子決済を用いた決済処理を実行してもよい。例えば、決済処理部1524は、利用者を識別する利用者情報と、撮像部130が撮影した店舗識別情報を示す情報と、利用者或いは店舗の店員から端末装置100に入力された決済額とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。
【0094】
(表示制御部1525)
表示制御部1525は、端末装置100の画面(表示部140)の表示を制御する。表示制御部1525は、利用者の操作に応じて表示部140の表示を制御する。表示制御部1525は、決済処理部1524が実行した決済処理などに応じて端末装置の画面(表示部140)の表示を制御する。表示制御部1525は、提供部1523による指示に応じて端末装置の画面(表示部140)の表示を制御する。
【0095】
また、表示制御部1525は、利用者が支払帳票を用いた決済を行う場合、利用者の操作に応じてバーコードを撮影するための画面や、決済処理が実行されたことを示す画面を表示させてもよい。表示制御部1525は、利用者が紙の請求書を読み取って決済を行う場合、利用者の操作に応じて請求書に印刷された情報(バーコードや文字情報等)を撮影するための画面や、決済処理が実行されたことを示す画面を表示させてもよい。また、表示制御部1525は、利用者が店舗における電子決済を用いた決済を行う場合、利用者の操作に応じて電子決済に関する画面の表示を制御してもよい。例えば、表示制御部1526は、店舗を識別する店舗識別情報の画像を撮影するための画面や、利用者U或いは店舗の店員から決済額の入力を受け付けるための画面、決済情報が決済サーバ10へ送信されたことを示す画面などを表示させる。
【0096】
〔3.決済サーバの構成〕
次に、
図7を用いて、決済サーバ10の構成について説明する。
図7は、実施形態に係る決済サーバの構成例を示す図である。
図7に示すように、決済サーバ10は、通信部20と、記憶部30と、制御部40とを有する。
【0097】
(通信部20)
通信部20は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や、事業者サーバ200等との間で情報の送受信を行う。
【0098】
(記憶部30)
記憶部30は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図7に示すように、記憶部30は、口座データベース31と、請求情報データベース32とを有する。
【0099】
(口座データベース31)
口座データベース31は、利用者や事業者の口座に関する各種の情報を記憶する。ここで、
図8を用いて、口座データベース31が記憶する情報の一例を説明する。
図8は、実施形態に係る口座データベースの一例を示す図である。
図8の例において、口座データベース31は、「口座ID」、「所有者情報」、「口座残高」といった項目を有する。
【0100】
「口座ID」は、口座を識別するための識別情報を示す。「所有者情報」は、口座を所有する所有者(利用者や事業者)に関する情報を示し、例えば、所有者を識別するための識別情報(識別子)が格納される。「口座残高」は、利用者や事業者が所有する口座の残高を示す。
【0101】
すなわち、
図8では、口座ID「AID#1」によって識別される口座の所有者の情報が「利用者#1」であり、口座残高が「30000」である例を示す。
【0102】
(請求情報データベース32)
請求情報データベース32は、事業者サーバ200から送信される請求情報を記憶する。ここで、
図9を用いて、請求情報データベース32が記憶する情報の一例を説明する。
図9は、実施形態に係る請求情報データベースの一例を示す図である。
図9の例において、請求情報データベース32は、「請求情報ID」、「事業者情報」、「利用者情報」、「請求対象」、「請求額」、「支払期限」といった項目を有する。
【0103】
「請求情報ID」は、請求情報を識別するための識別情報を示す。「事業者情報」は、請求元である事業者に関する情報を示し、例えば、事業者を識別するための識別情報が格納される。「利用者情報」は、請求先である利用者に関する情報を示し、例えば、利用者を識別するための識別情報が格納される。「請求対象」は、請求の対象となる取引対象を示す。「請求額」は、請求先に請求する金額を示す。「支払期限」は、請求情報に対応する請求の支払い期限を示す。例えば、請求情報ID「AID#2」によって識別される請求情報に対応する請求は、支払期限が「2020/11/30」、すなわち2020年11月30日であることを示す。
【0104】
図9では、請求情報ID「AID#1」によって識別される請求情報に、事業者情報「事業者#1」、利用者情報「利用者#1」、請求対象「電気」、請求額「6837(円)」、支払期限「2020/12/5」などといった情報が含まれる例を示す。
【0105】
(制御部40)
制御部40は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、決済サーバ10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。実施形態に係る制御部40は、
図7に示すように、受付部41と、提供部42と、決済処理部43とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0106】
(受付部41)
受付部41は、請求情報を受け付ける。受付部41は、料金を課金した利用者を示す情報や、利用者に料金を請求する事業者を示す情報、課金額、請求の対象となる取引対象などを含む請求情報を事業者サーバ200から受け付ける。
【0107】
また、受付部41は、支払対象となる請求情報の通知を受け付けてもよい。受付部41は、利用者Uが決済処理の対象として選択した請求情報の通知を受け付ける。受付部41は、通信部20を介して端末装置100から各種情報を受信する。決済サーバ10は、一括決済処理対象となる各請求の請求情報を端末装置100から受け付ける。決済サーバ10は、水道、電気、ガスの3つの請求の各々の請求情報を端末装置100から受信する。
【0108】
受付部41は、請求の決済処理(支払い)を実行する順序を示す情報を端末装置100から受信する。受付部41は、AAAガス、AAA電気及びAAA水道の3つの請求の各々に対応する請求情報を端末装置100から受信する。
【0109】
(提供部42)
提供部42は、請求情報を配信(提供)する。提供部42は、利用者Uに対応する請求情報を端末装置100に送信する。提供部42は、利用者Uの水道、電気、ガス等の複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を端末装置100に送信する。提供部42は、端末装置100で一覧表示される複数の請求情報を端末装置100に送信する。
【0110】
提供部42は、口座間の送金の処理が完了した請求を端末装置100に通知する。提供部42は、端末装置100から決済処理が指示された請求について口座間の送金の処理が完了したことを端末装置100に通知する。
【0111】
(決済処理部43)
決済処理部43は、受付部41が受け付けた通知に対応する請求情報に従い、決済処理を実行する。決済処理部43は、利用者Uの口座から、通知された請求情報に対応する請求元の口座へと、請求額分の電子マネーの送金を行う。
【0112】
決済処理部43は、一括決済処理を実行する。決済処理部43は、まとめ払い請求群の各請求について口座間の送金を行う。決済処理部43は、まとめ払い請求群に含まれる複数の請求の各々を対象として、決済処理を実行する。決済処理部43は、請求の決済処理(支払い)を実行する順序を示す情報(順序情報)を用いて、その順序情報が示す順序で、まとめ払い請求群に含まれる複数の請求の各々を対象として、決済処理を実行する。
【0113】
〔4.決済処理のフロー〕
図10を用いて、実施形態に係る端末装置100の決済処理の手順について説明する。
図10は、実施形態に係る決済処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0114】
図10に示すように、端末装置100は、利用者に対する複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を利用者に提供する(ステップS101)。
【0115】
利用者がまとめて支払いを行う請求群を選択していない場合(ステップS102;No)、端末装置100は、利用者がまとめて支払いを行う請求群を選択するまで待機する。一方、利用者がまとめて支払いを行う請求群を選択した場合(ステップS102;Yes)、端末装置100は、請求群の各々に対する支払をまとめて行うための一括決済処理を実行する(ステップS103)。
【0116】
〔5.その他〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0117】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0118】
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0119】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る端末装置100は、提供部1523と、決済処理部1524とを有する。提供部1523は、利用者に対する複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を利用者に提供する。決済処理部1524は、複数の請求のうち利用者がまとめて支払いを行う対象として少なくとも2以上の請求を含む請求群を選択した場合、請求群の各々に対する支払をまとめて行うための一括決済処理を実行する。
【0120】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、利用者に対する2つ以上の請求をまとめて処理を行うことができるため、利用者に対する請求の決済におけるユーザビリティを改善することができる。
【0121】
また、実施形態に係る端末装置100において、提供部1523は、電子請求書が受け付けられた請求を含む複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を提供する。
【0122】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、電子請求書での請求を含む複数の請求を対象として、2つ以上の請求をまとめて処理を行うことができるため、利用者に対する請求の決済におけるユーザビリティを改善することができる。
【0123】
また、実施形態に係る端末装置100において、提供部1523は、紙に印刷された請求書から読み取られた請求を含む複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を提供する。
【0124】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、紙に印刷された請求書での請求を含む複数の請求を対象として、2つ以上の請求をまとめて処理を行うことができるため、利用者に対する請求の決済におけるユーザビリティを改善することができる。
【0125】
また、実施形態に係る端末装置100において、提供部1523は、公共料金の支払いの請求を含む複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を提供する。
【0126】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、公共料金の支払いの請求を含む複数の請求を対象として、2つ以上の請求をまとめて処理を行うことができるため、利用者に対する請求の決済におけるユーザビリティを改善することができる。
【0127】
また、実施形態に係る端末装置100において、提供部1523は、複数の請求を一覧表示する。
【0128】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、複数の請求を一覧表示することで、利用者がまとめて支払いを行いたい請求の選択を容易にすることができるため、利用者に対する請求の決済におけるユーザビリティを改善することができる。
【0129】
また、実施形態に係る端末装置100において、提供部1523は、複数の請求を、所定の基準に基づく順序で所定の方向に並べて一覧表示する。
【0130】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、複数の請求を所定の順序で所定の方向に並べて一覧表示することで、利用者が複数の請求を確認しやすくすることができるため、利用者に対する請求の決済におけるユーザビリティを改善することができる。
【0131】
また、実施形態に係る端末装置100において、提供部1523は、複数の請求を、支払期限が近い方から順に並べて一覧表示する。
【0132】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、複数の請求を支払期限が近い方から順に一覧表示することで、利用者が支払いを忘れて、請求の支払期限を過ぎてしまうことを抑制することができるため、利用者に対する請求の決済におけるユーザビリティを改善することができる。
【0133】
また、実施形態に係る端末装置100において、提供部1523は、複数の請求を、支払金額に基づく順序で並べて一覧表示する。
【0134】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、複数の請求を支払金額に基づく順序で並べて一覧表示することで、利用者に対して支払金額に応じた請求の表示ができるため、利用者に対する請求の決済におけるユーザビリティを改善することができる。
【0135】
また、実施形態に係る端末装置100において、決済処理部1524は、利用者が請求群を選択した後、一括決済処理を行うための一の操作である一括支払操作を行った場合は、一括決済処理を実行する。
【0136】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、一括支払操作の一の操作で一括決済処理を実行することで、利用者の操作の手間を省くことができるため、利用者に対する請求の決済におけるユーザビリティを改善することができる。
【0137】
また、実施形態に係る端末装置100において、決済処理部1524は、利用者が一括決済処理に利用可能な金額である残金が所定の条件を満たす場合、一括決済処理を実行する。
【0138】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、利用者の残金が所定の条件を満たす場合、一括決済処理を実行することで、例えば請求群の各々の請求額の合算(まとめ払い合計額)に利用者の残金が足りない等、一括決済処理ができない場合に処理を行うことを抑制することができるため、利用者に対する請求の決済におけるユーザビリティを改善することができる。
【0139】
また、実施形態に係る端末装置100において、決済処理部1524は、利用者の残金と、請求群の各々の請求額の合算との比較結果が所定の条件を満たす場合、一括決済処理を実行する。
【0140】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、利用者の残金と支払う合計額との比較結果に応じて、一括決済処理を実行することで、例えばまとめ払い合計額に利用者の残金が足りない等、一括決済処理ができない場合に処理を行うことを抑制することができるため、利用者に対する請求の決済におけるユーザビリティを改善することができる。
【0141】
また、実施形態に係る端末装置100において、利用者の残金が請求群の各々の請求額の合算以上である場合、一括決済処理を実行し、利用者の残金が請求群の各々の請求額の合算未満である場合、一括決済処理を実行しない。
【0142】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、決済処理部1524は、利用者の残金と支払う合計額以上である場合に、一括決済処理を実行することで、まとめ払い合計額に利用者の残金が足りない等に一括決済処理を行うことを抑制することができるため、利用者に対する請求の決済におけるユーザビリティを改善することができる。
【0143】
また、実施形態に係る端末装置100において、決済処理部1524は、利用者の残金が請求群の各々の請求額の合算未満である場合、請求群のうち、一部の請求を対象として決済処理を実行する。
【0144】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、利用者の残金がまとめ払い合計額未満である場合、一部の請求を対象として決済処理を実行することで、利用者の残金が不足する場合であっても決済処理を行うことができるため、利用者に対する請求の決済におけるユーザビリティを改善することができる。
【0145】
また、実施形態に係る端末装置100において、決済処理部1524は、請求群のうち、優先順位が高い方から順に一部の請求を対象として決済処理を実行する。
【0146】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、利用者の残金がまとめ払い合計額未満である場合、優先順位が高い請求を優先して決済処理を行うことができるため、利用者に対する請求の決済におけるユーザビリティを改善することができる。
【0147】
また、実施形態に係る端末装置100において、決済処理部1524は、請求群のうち、支払期限が近い方から順に一部の請求を対象として決済処理を実行する。
【0148】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、利用者の残金がまとめ払い合計額未満である場合、支払期限が近い請求を優先して決済処理を行うことで、利用者が支払いを忘れて、請求の支払期限を過ぎてしまうことを抑制することができるため、利用者に対する請求の決済におけるユーザビリティを改善することができる。
【0149】
また、実施形態に係る端末装置100において、決済処理部1524は、利用者の残金が請求群の各々の請求額の合算未満である場合、利用者の残金を増加させる処理を実行する。
【0150】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、利用者の残金がまとめ払い合計額未満である場合、利用者の残金を増加させる処理を実行することで、例えば利用者の残金を一括決済処理の実行が可能な額まで増額することができるため、利用者に対する請求の決済におけるユーザビリティを改善することができる。
【0151】
また、実施形態に係る端末装置100において、決済処理部1524は、利用者の残金を、請求群の各々の請求額の合算以上になるまで増加させる処理を実行した後、一括決済処理を実行する。
【0152】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、利用者の残金がまとめ払い合計額未満である場合、利用者の残金をまとめ払い合計額以上になるまで増加させ、一括決済処理を実行することで、利用者に対する請求の決済におけるユーザビリティを改善することができる。
【0153】
また、実施形態に係る端末装置100において、提供部1523は、請求情報として、請求額を示す情報、請求元を示す情報、請求の対象となる取引対象を示す情報の少なくともいずれか1つを含む情報を提供する。
【0154】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、請求の決済を行うかどうかを判断するための有用な情報を利用者に提供することができるため、利用者に対する請求の決済におけるユーザビリティを改善することができる。
【0155】
また、実施形態に係る端末装置100において、決済処理部1524は、口座間の送金を実現する外部のサーバ装置に対し、請求群の各々の内容を示す情報を送信する。
【0156】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、口座間の送金を実現する外部のサーバ装置に対し、請求群の各々の内容を示す情報を送信することで、外部のサーバ装置での口座間の送金により、請求群の各々の決済を完了させることができる。
【0157】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた各実施形態に係る端末装置100は、例えば、
図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、端末装置100を例に挙げて説明する。
図11は、端末装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、ROM1200、RAM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0158】
CPU1100は、ROM1200又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1200は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0159】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(実施形態のネットワークNに対応する)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、また、通信網500を介してCPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0160】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0161】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1300を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1300上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0162】
例えば、コンピュータ1000が端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1300上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部150の機能を実現する。また、HDD1400には、端末装置100の記憶装置内の各データが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0163】
〔8.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0164】
また、上述した端末装置100は、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0165】
また、特許請求の範囲に記載した「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0166】
1 決済システム
10 決済サーバ
20 通信部
30 記憶部
31 口座データベース
32 請求情報データベース
40 制御部
41 受付部
42 提供部
43 決済処理部
100 端末装置
110 通信部
120 記憶部
130 撮像部
140 表示部
150 制御部
151 第1アプリケーション
152 第2アプリケーション
1521 受付部
1522 通知部
1523 提供部
1524 決済処理部
1525 表示制御部
【手続補正書】
【提出日】2021-05-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者に対する複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を利用者に提供し、前記複数の請求のうち利用者がまとめて支払いを行う対象として少なくとも2以上の請求を含む請求群を選択した場合、まとめ払いの対象として選択された前記請求群の各々の内容を含むまとめ払いの内容を確認するための情報とともに、前記請求群のまとめ払いを実行するためのまとめ払い用コンテンツを前記利用者に提供する提供手順と、
前記まとめ払い用コンテンツを介してまとめ払いを行うための操作が行われた場合、前記請求群の各々に対する支払をまとめて行うための一括決済処理を実行する決済処理手順と
をコンピュータに実行させるための決済プログラム。
【請求項2】
前記提供手順は、
電子請求書が受け付けられた請求を含む前記複数の請求の各々の内容を示す前記複数の請求情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の決済プログラム。
【請求項3】
前記提供手順は、
紙に印刷された請求書から読み取られた請求を含む前記複数の請求の各々の内容を示す前記複数の請求情報を提供する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の決済プログラム。
【請求項4】
前記提供手順は、
前記複数の請求を一覧表示する
ことを特徴とする請求項1~3のうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項5】
前記提供手順は、
前記複数の請求を、所定の基準に基づく順序で所定の方向に並べて一覧表示する
ことを特徴とする請求項4に記載の決済プログラム。
【請求項6】
前記提供手順は、
前記複数の請求を、支払期限が近い方から順に並べて一覧表示する
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の決済プログラム。
【請求項7】
前記提供手順は、
前記複数の請求を、支払金額に基づく順序で並べて一覧表示する
ことを特徴とする請求項4~6のうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項8】
前記決済処理手順は、
前記利用者が前記請求群を選択した後、前記一括決済処理を行うための一の操作である一括支払操作を行った場合は、前記一括決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項1~7のうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項9】
前記決済処理手順は、
前記利用者が前記一括決済処理に利用可能な金額である残金が所定の条件を満たす場合、前記一括決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項1~8のうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項10】
前記決済処理手順は、
前記利用者の前記残金と、前記請求群の各々の請求額の合算との比較結果が所定の条件を満たす場合、前記一括決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項9に記載の決済プログラム。
【請求項11】
前記決済処理手順は、
前記利用者の前記残金が前記請求群の各々の請求額の合算以上である場合、前記一括決済処理を実行し、前記利用者の前記残金が前記請求群の各々の請求額の合算未満である場合、前記一括決済処理を実行しない
ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の決済プログラム。
【請求項12】
前記決済処理手順は、
前記利用者の前記残金が前記請求群の各々の請求額の合算未満である場合、前記請求群のうち、一部の請求を対象として決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の決済プログラム。
【請求項13】
前記決済処理手順は、
前記請求群のうち、優先順位が高い方から順に一部の請求を対象として決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項12に記載の決済プログラム。
【請求項14】
前記決済処理手順は、
前記請求群のうち、支払期限が近い方から順に一部の請求を対象として決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項12または請求項13に記載の決済プログラム。
【請求項15】
前記決済処理手順は、
前記利用者の前記残金が前記請求群の各々の請求額の合算未満である場合、前記利用者の前記残金を増加させる処理を実行する
ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の決済プログラム。
【請求項16】
前記決済処理手順は、
前記利用者の前記残金を、前記請求群の各々の請求額の合算以上になるまで増加させる処理を実行した後、前記一括決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項15に記載の決済プログラム。
【請求項17】
前記提供手順は、
請求情報として、請求額を示す情報、請求元を示す情報、請求の対象となる取引対象を示す情報の少なくともいずれか1つを含む情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~16のうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項18】
前記決済処理手順は、
口座間の送金を実現する外部のサーバ装置に対し、前記請求群の各々の内容を示す情報を送信する
ことを特徴とする請求項1~17のうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項19】
利用者に対する複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を利用者に提供し、前記複数の請求のうち利用者がまとめて支払いを行う対象として少なくとも2以上の請求を含む請求群を選択した場合、まとめ払いの対象として選択された前記請求群の各々の内容を含むまとめ払いの内容を確認するための情報とともに、前記請求群のまとめ払いを実行するためのまとめ払い用コンテンツを前記利用者に提供する提供部と、
前記まとめ払い用コンテンツを介してまとめ払いを行うための操作が行われた場合、前記請求群の各々に対する支払をまとめて行うための一括決済処理を実行する決済処理部と
を有することを特徴とする決済装置。
【請求項20】
決済装置が実行する決済方法であって、
利用者に対する複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報を利用者に提供し、前記複数の請求のうち利用者がまとめて支払いを行う対象として少なくとも2以上の請求を含む請求群を選択した場合、まとめ払いの対象として選択された前記請求群の各々の内容を含むまとめ払いの内容を確認するための情報とともに、前記請求群のまとめ払いを実行するためのまとめ払い用コンテンツを前記利用者に提供する提供工程と、
前記まとめ払い用コンテンツを介してまとめ払いを行うための操作が行われた場合、前記請求群の各々に対する支払をまとめて行うための一括決済処理を実行する決済処理工程と
をコンピュータに実行させるための決済方法。
【手続補正書】
【提出日】2021-10-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者に対する複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報とともに、前記複数の請求情報に対応する支払額と支払先とを示し、決済処理の実行を受け付けるための支払コンテンツを受け付けると、前記支払コンテンツを利用者に提供し、前記複数の請求のうち利用者がまとめて支払いを行う対象として少なくとも2以上の請求を含む請求群を選択した場合、まとめ払いの対象として選択された前記請求群の各々の内容を含むまとめ払いの内容を確認するための情報とともに、前記請求群のまとめ払いを実行するためのまとめ払い用コンテンツを前記利用者に提供する提供手順と、
前記まとめ払い用コンテンツを介してまとめ払いを行うための操作が行われた場合、決済を行う決済サーバに対して、前記請求情報が示す内容の請求を送信し、前記請求群の各々に対する支払をまとめて行うための一括決済処理を実行させる決済処理手順と
をコンピュータに実行させるための決済プログラム。
【請求項2】
前記提供手順は、
電子請求書が受け付けられた請求を含む前記複数の請求の各々の内容を示す前記複数の請求情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の決済プログラム。
【請求項3】
前記提供手順は、
紙に印刷された請求書から読み取られた請求を含む前記複数の請求の各々の内容を示す前記複数の請求情報を提供する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の決済プログラム。
【請求項4】
前記提供手順は、
前記複数の請求を一覧表示する
ことを特徴とする請求項1~3のうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項5】
前記提供手順は、
前記複数の請求を、所定の基準に基づく順序で所定の方向に並べて一覧表示する
ことを特徴とする請求項4に記載の決済プログラム。
【請求項6】
前記提供手順は、
前記複数の請求を、支払期限が近い方から順に並べて一覧表示する
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の決済プログラム。
【請求項7】
前記提供手順は、
前記複数の請求を、支払金額に基づく順序で並べて一覧表示する
ことを特徴とする請求項4~6のうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項8】
前記決済処理手順は、
前記利用者が前記請求群を選択した後、前記一括決済処理を行うための一の操作である一括支払操作を行った場合は、前記一括決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項1~7のうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項9】
前記決済処理手順は、
前記利用者が前記一括決済処理に利用可能な金額である残金が所定の条件を満たす場合、前記一括決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項1~8のうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項10】
前記決済処理手順は、
前記利用者の前記残金と、前記請求群の各々の請求額の合算との比較結果が所定の条件を満たす場合、前記一括決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項9に記載の決済プログラム。
【請求項11】
前記決済処理手順は、
前記利用者の前記残金が前記請求群の各々の請求額の合算以上である場合、前記一括決済処理を実行し、前記利用者の前記残金が前記請求群の各々の請求額の合算未満である場合、前記一括決済処理を実行しない
ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の決済プログラム。
【請求項12】
前記決済処理手順は、
前記利用者の前記残金が前記請求群の各々の請求額の合算未満である場合、前記請求群のうち、一部の請求を対象として決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の決済プログラム。
【請求項13】
前記決済処理手順は、
前記請求群のうち、優先順位が高い方から順に一部の請求を対象として決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項12に記載の決済プログラム。
【請求項14】
前記決済処理手順は、
前記請求群のうち、支払期限が近い方から順に一部の請求を対象として決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項12または請求項13に記載の決済プログラム。
【請求項15】
前記決済処理手順は、
前記利用者の前記残金が前記請求群の各々の請求額の合算未満である場合、前記利用者の前記残金を増加させる処理を実行する
ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の決済プログラム。
【請求項16】
前記決済処理手順は、
前記利用者の前記残金を、前記請求群の各々の請求額の合算以上になるまで増加させる処理を実行した後、前記一括決済処理を実行する
ことを特徴とする請求項15に記載の決済プログラム。
【請求項17】
前記提供手順は、
請求情報として、請求額を示す情報、請求元を示す情報、請求の対象となる取引対象を示す情報の少なくともいずれか1つを含む情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~16のうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項18】
前記決済処理手順は、
口座間の送金を実現する外部のサーバ装置に対し、前記請求群の各々の内容を示す情報を送信する
ことを特徴とする請求項1~17のうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項19】
利用者に対する複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報とともに、前記複数の請求情報に対応する支払額と支払先とを示し、決済処理の実行を受け付けるための支払コンテンツを受け付けると、前記支払コンテンツを利用者に提供し、前記複数の請求のうち利用者がまとめて支払いを行う対象として少なくとも2以上の請求を含む請求群を選択した場合、まとめ払いの対象として選択された前記請求群の各々の内容を含むまとめ払いの内容を確認するための情報とともに、前記請求群のまとめ払いを実行するためのまとめ払い用コンテンツを前記利用者に提供する提供部と、
前記まとめ払い用コンテンツを介してまとめ払いを行うための操作が行われた場合、決済を行う決済サーバに対して、前記請求情報が示す内容の請求を送信し、前記請求群の各々に対する支払をまとめて行うための一括決済処理を実行させる決済処理部と
を有することを特徴とする決済装置。
【請求項20】
決済装置が実行する決済方法であって、
利用者に対する複数の請求の各々の内容を示す複数の請求情報とともに、前記複数の請求情報に対応する支払額と支払先とを示し、決済処理の実行を受け付けるための支払コンテンツを受け付けると、前記支払コンテンツを利用者に提供し、前記複数の請求のうち利用者がまとめて支払いを行う対象として少なくとも2以上の請求を含む請求群を選択した場合、まとめ払いの対象として選択された前記請求群の各々の内容を含むまとめ払いの内容を確認するための情報とともに、前記請求群のまとめ払いを実行するためのまとめ払い用コンテンツを前記利用者に提供する提供工程と、
前記まとめ払い用コンテンツを介してまとめ払いを行うための操作が行われた場合、決済を行う決済サーバに対して、前記請求情報が示す内容の請求を送信し、前記請求群の各々に対する支払をまとめて行うための一括決済処理を実行させる決済処理工程と
をコンピュータに実行させるための決済方法。