(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022095748
(43)【公開日】2022-06-28
(54)【発明の名称】限られたネットワークスライス利用可能性をハンドリングすること
(51)【国際特許分類】
H04W 68/00 20090101AFI20220621BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20220621BHJP
H04W 80/10 20090101ALI20220621BHJP
【FI】
H04W68/00
H04W76/10
H04W80/10
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022052784
(22)【出願日】2022-03-29
(62)【分割の表示】P 2019523728の分割
【原出願日】2017-11-03
(31)【優先権主張番号】62/417,677
(32)【優先日】2016-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.BLUETOOTH
3.ZIGBEE
4.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(72)【発明者】
【氏名】ミルデ, グンナル
(72)【発明者】
【氏名】セントンザ, アンジェロ
(72)【発明者】
【氏名】シュリワ-ベルトリング, パウル
(72)【発明者】
【氏名】ヘドマン, ペータル
(57)【要約】 (修正有)
【課題】限られたネットワークスライス利用可能性をもつネットワークにおけるネットワークスライスへの無線デバイスのコネクティビティを向上させる方法、ネットワークノード、無線デバイス及びコンピュータプログラム製品を提供する。
【解決手段】方法は、1つ又は複数のネイバリングネットワークノードに関連付けられたネットワークスライス利用可能性を取得することを含む。ネットワークスライス利用可能性は、複数のネットワークスライスのうちのどれが1つまたは複数のネイバリングネットワークノードの各々によってサポートされるかを示す。方法はさらに、1つまたは複数のネイバリングネットワークノードのネットワークスライス利用可能性に基づいて無線デバイスのスライスコネクティビティを管理することを含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のネットワークノードにおける方法であって、
1つまたは複数のネイバリングネットワークノードに関連付けられたネットワークスライス利用可能性を取得すること(S1310)であって、前記ネットワークスライス利用可能性は、複数のネットワークスライスのうちのどれが前記1つまたは複数のネイバリングネットワークノードの各々によってサポートされるかを示す、取得すること(S1310)と、
前記1つまたは複数のネイバリングネットワークノードの前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて無線デバイスのスライスコネクティビティを管理すること(S1320)と、
を含む、方法。
【請求項2】
前記ネットワークスライスの各々が、他のネットワークスライスのネットワーク機能とは異なる特性を有するそれぞれのネットワーク機能をサポートするそれぞれの論理ネットワークを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワークスライスの各々が、他のネットワークスライスによってサポートされる事業活動に依存しないそれぞれの事業活動をサポートする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数のネイバリングノードが複数のコアネットワークノードを含み、前記無線デバイスの前記スライスコネクティビティを管理することは、
前記無線デバイスが前記ネットワークスライスのうちのどれを使用することを要求するかを示すスライス識別子を受信すること(S1321)と、
前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて前記コアネットワークノードのうちの1つまたは複数を選択すること(S1322)であって、前記1つまたは複数の選択されたコアネットワークノードが、前記スライス識別子によって示された前記ネットワークスライスをサポートする、選択すること(S1322)と、
前記1つまたは複数の選択されたコアネットワークノードへのアクセスを前記無線デバイスに与えること(S1323)と
を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記スライス識別子は、前記無線デバイスが使用することを要求する前記ネットワークスライスの各々についての別個のスライス識別子を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記1つまたは複数のネイバリングノードが複数の無線ネットワークノードを含み、前記無線デバイスの前記スライスコネクティビティを管理することは、
前記無線デバイスが前記ネットワークスライスのうちのどれに接続されるかを決定することと、
前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて、ハンドオーバのために前記無線ネットワークノードのうちの1つを選択することであって、前記選択された無線ネットワークノードは、前記無線デバイスが接続された(1つまたは複数の)前記ネットワークスライスをサポートする、選択することと、
前記選択された無線ネットワークノードへの前記無線デバイスのハンドオーバを開始することと
を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のネットワークスライスが第1のネットワークスライスを備え、前記無線デバイスの前記スライスコネクティビティを管理することは、
前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて、前記無線デバイスが、前記第1のネットワークスライスをサポートしない無線アクセスノードに接続されたと決定したことに応答して、前記無線デバイスと前記第1のネットワークスライスとの間の接続を削除すること
を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のネットワークスライスが第1のネットワークスライスを備え、前記無線デバイスの前記スライスコネクティビティを管理することは、
前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて、前記無線デバイスが、前記第1のネットワークスライスをサポートする無線アクセスノードに接続されたと決定したことに応答して、前記無線デバイスと前記第1のネットワークスライスとの間の接続を追加すること
を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記複数のネットワークスライスが第1のネットワークスライスを備え、前記無線デバイスの前記スライスコネクティビティを管理することは、
前記無線デバイスが、前記第1のネットワークスライスをサポートしない無線アクセスノードに接続されたと決定したことに応答して、前記無線デバイスを前記第1のネットワークスライスに接続したいという要求を拒否すること
を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記ネットワークスライス利用可能性の少なくとも一部分が、前記第1のネットワークノードと前記ネイバリングネットワークノードのうちの少なくとも1つとの間の初期接続セットアップ中に取得される、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記ネットワークスライス利用可能性の少なくとも一部分が、前記第1のネットワークノードと前記ネイバリングネットワークノードのうちの1つとの間のハンドオーバシグナリングから取得される、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記ネットワークスライス利用可能性の少なくとも一部分は、前記無線デバイスがアイドル状態からアクティブ状態への状態遷移を実施したことに応答して取得される、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のネットワークノードにおいてスライス接続情報を維持することであって、前記スライス接続情報は、前記無線デバイスが前記ネットワークスライスのうちのどれに接続されるかを示す、維持することと、
前記無線デバイスが前記ネットワークスライスのうちの1つへの接続を追加または削除したという指示を受信することと、
前記受信された指示に基づいて、前記第1のネットワークノードによって維持される前記スライス接続情報を更新することと
をさらに含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記複数のネットワークスライスが第1のネットワークスライスを備え、前記方法は、
前記無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつページングエリアを作成すること(S1330)であって、前記ページングエリアが、前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて、前記第1のネットワークスライスをサポートする前記ネイバリングネットワークノードのうちの1つまたは複数を備える、作成すること(S1330)と、
前記第1のネットワークスライスをサポートする前記ページングエリアの指示を前記無線デバイスに通信すること(S1340)と
をさらに含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記無線デバイスが前記ネットワークスライスのうちの1つへの接続を追加または削除したと決定したことに応答して、前記無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつ新しいページングエリアを作成することと、
前記新しいページングエリアを前記無線デバイスに通信することと
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
スライスコネクティビティを管理することが、前記無線デバイスと、前記無線デバイスに関与するハンドオーバプロシージャのために選択されたネイバリングネットワークノードによってサポートされないネットワークスライスとの間の接続の削除を開始することをさらに含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記スライスコネクティビティを管理することは、
前記無線デバイスから、第1のネットワークスライスに接続したいという要求を受信することと、
前記第1のネットワークノードが前記第1のネットワークスライスをサポートしないと決定したことに応答して、前記要求を拒否し、前記無線デバイスを別のネットワークスライスにリダイレクトすることと
をさらに含む、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記スライスコネクティビティを管理することは、
前記無線デバイスから、第1のネットワークスライスに接続したいという要求を受信することと、
前記無線デバイスが、前記第1のネットワークスライスをサポートしないネイバリングネットワークノードに移動する可能性に基づいて、前記要求を拒否し、前記無線デバイスを別のネットワークスライスにリダイレクトすることと
をさらに含む、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のネットワークノードおよび/または前記ネイバリングネットワークノードのうちの1つまたは複数の前記ネットワークスライス利用可能性に関連付けられたパラメータをブロードキャストすることをさらに含む、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記第1のネットワークノードのネットワークスライス利用可能性を前記ネイバリングネットワークノードのうちの1つまたは複数に通信することをさらに含む、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記方法がコアネットワークノードにおいて実施される、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記方法が無線ネットワークノードにおいて実施される、請求項1から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
無線デバイスにおける方法であって、
ネットワークノードから、前記ネットワークノードを含むネットワークにおけるネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報を受信すること(S1410)と、
第1のネットワークスライスへのアクセスについてのコネクティビティ要求を前記ネットワークノードに通信すること(S1420)であって、前記第1のネットワークスライスが、前記ネットワークノードから受信されたネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報に少なくとも部分的に基づいて、前記無線デバイスによって選択される、通信すること(S1420)と
含む、方法。
【請求項24】
ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報の少なくとも一部分が、前記ネットワークノードからのブロードキャスト中で受信される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報の少なくとも一部分が、前記ネットワークノードからの前記ブロードキャストを受信することより前に前記ネットワークから受信されたネットワーク設定情報に基づく、請求項23または24に記載の方法。
【請求項26】
ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報に基づいて、ネットワークスライス接続のセットアップを開始することをさらに含む、請求項23から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報に基づいて、ネットワークスライス接続の削除を開始することをさらに含む、請求項23から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報に基づいて、セル、周波数、または無線アクセス技術のうちの1つまたは複数の再選択を実施することをさらに含む、請求項23から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
再選択を実施することは、
前記無線デバイスがその上で動作している現在のセル、周波数、または無線アクセス技術(RAT)が前記第1のネットワークスライスをサポートしないと決定することと、
前記第1のネットワークスライスをサポートする新しいセル、周波数、またはRATを選択することと、
前記新しいセル、周波数、またはRATを通して前記第1のネットワークスライスにアクセスすることと
を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記第1のネットワークスライスを示すスライス識別子を通信することと、
前記スライス識別子によって示された前記第1のネットワークスライスをサポートするコアネットワークノードにアクセスすることと
をさらに含む、請求項23から29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
第2のネットワークノードへのハンドオーバプロシージャの開始を受信することであって、前記第2のネットワークノードが前記第1のネットワークスライスをサポートする、受信することと、
第2のネットワークノードへのハンドオーバを完了することと、
前記第2のネットワークノードを通して前記第1のネットワークスライスにアクセスすることと
をさらに含む、請求項23から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
アイドル状態からアクティブ状態への状態遷移を実施するとき、ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報を別のネットワークノードに通信することをさらに含む、請求項22から31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつページングエリアを受信することであって、前記ページングエリアが、1つまたは複数のネイバリングネットワークノードのネットワークスライス利用可能性に基づいて、前記第1のネットワークスライスをサポートする前記1つまたは複数のネイバリングネットワークノードを含む、受信することと、
前記無線デバイスが前記ページングエリア内にあるとき、モビリティシグナリングの生成を妨げることと
をさらに含む、請求項23から32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記無線デバイスが前記受信されたページングエリア外に移動するとき、前記無線デバイスからエリア更新シグナリングを通信することと、
前記無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつ新しいページングエリアを受信することと
をさらに含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記無線デバイスのネットワークスライス接続情報を前記ネットワークノードに通信することと、
前記ネットワークノードからハンドオーバシグナリングを受信することであって、前記ハンドオーバシグナリングが、ネイバリングネットワークノードの前記ネットワークスライス利用可能性と前記無線デバイスの前記ネットワークスライス接続情報とに基づくハンドオーバ候補を含む、受信することと、
前記ハンドオーバ候補に接続することと
をさらに含む、請求項23から34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記ハンドオーバ候補が前記第1のネットワークスライスをサポートせず、前記方法が、第2のネットワークスライスに接続することをさらに含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
命令を記憶するように動作可能なストレージ(203)と、前記命令を実行するように動作可能なプロセッサ(202)とを備えるネットワークノード(200)であって、それにより、前記ネットワークノードは、
1つまたは複数のネイバリングネットワークノードに関連付けられたネットワークスライス利用可能性を取得することであって、前記ネットワークスライス利用可能性は、複数のネットワークスライスのうちのどれが前記1つまたは複数のネイバリングネットワークノードの各々によってサポートされるかを示す、取得することと、
前記1つまたは複数のネイバリングネットワークノードの前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて無線デバイスのスライスコネクティビティを管理することと、
を行うように動作可能である、ネットワークノード(200)。
【請求項38】
前記ネットワークスライスの各々が、他のネットワークスライスのネットワーク機能とは異なる特性を有するそれぞれのネットワーク機能をサポートするそれぞれの論理ネットワークを備える、請求項37に記載のネットワークノード。
【請求項39】
前記ネットワークスライスの各々が、他のネットワークスライスによってサポートされる事業活動に依存しないそれぞれの事業活動をサポートする、請求項37または38に記載のネットワークノード。
【請求項40】
前記1つまたは複数のネイバリングノードが複数のコアネットワークノードを含み、
前記無線デバイスの前記スライスコネクティビティを管理するように動作可能な前記ネットワークノードは、
前記無線デバイスが前記ネットワークスライスのうちのどれを使用することを要求するかを示すスライス識別子を受信することと、
前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて前記コアネットワークノードのうちの1つまたは複数を選択することであって、前記選択されたコアネットワークノードが、前記スライス識別子によって示された前記ネットワークスライスをサポートする、選択することと、
前記1つまたは複数の選択されたコアネットワークノードへのアクセスを前記無線デバイスに与えることと
を行うように動作可能な前記ネットワークノードを含む、請求項37から39のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項41】
前記スライス識別子は、前記無線デバイスが使用することを要求する前記ネットワークスライスの各々について別個のスライス識別子を含む、請求項40に記載のネットワークノード。
【請求項42】
前記1つまたは複数のネイバリングノードが複数の無線ネットワークノードを含み、前記無線デバイスの前記スライスコネクティビティを管理するように動作可能な前記ネットワークノードは、
前記無線デバイスが前記ネットワークスライスのうちのどれに接続されるかを決定することと、
前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて、ハンドオーバのために前記無線ネットワークノードのうちの1つを選択することであって、前記選択された無線ネットワークノードは、前記無線デバイスが接続された(1つまたは複数の)前記ネットワークスライスをサポートする、選択することと、
前記選択された無線ネットワークノードへの前記無線デバイスのハンドオーバを開始することと
を行うように動作可能な前記ネットワークノードを含む、請求項37から41のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項43】
前記複数のネットワークスライスが第1のネットワークスライスを含み、前記無線デバイスの前記スライスコネクティビティを管理するように動作可能な前記ネットワークノードは、
前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて、前記無線デバイスが、前記第1のネットワークスライスをサポートしない無線アクセスノードに接続されたと決定したことに応答して、前記無線デバイスと前記第1のネットワークスライスとの間の接続を削除すること
を行うように動作可能な前記ネットワークノードを含む、請求項37から42のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項44】
前記複数のネットワークスライスが第1のネットワークスライスを含み、前記無線デバイスの前記スライスコネクティビティを管理するように動作可能な前記ネットワークノードは、
前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて、前記無線デバイスが、前記第1のネットワークスライスをサポートする無線アクセスノードに接続されたと決定したことに応答して、前記無線デバイスと前記第1のネットワークスライスとの間の接続を追加すること
を行うように動作可能な前記ネットワークノードを含む、請求項37から43のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項45】
前記複数のネットワークスライスが第1のネットワークスライスを含み、前記無線デバイスの前記スライスコネクティビティを管理するように動作可能な前記ネットワークノードは、
前記無線デバイスが、前記第1のネットワークスライスをサポートしない無線アクセスノードに接続されたと決定したことに応答して、前記無線デバイスを前記第1のネットワークスライスに接続したいという要求を拒否すること
を行うように動作可能な前記ネットワークノードを含む、請求項37から44のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項46】
前記ネットワークノードが、前記第1のネットワークノードと前記ネイバリングネットワークノードのうちの少なくとも1つとの間の初期接続セットアップ中に前記ネットワークスライス利用可能性の少なくとも一部分を取得するように動作可能である、請求項37から45のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項47】
前記ネットワークノードが、前記第1のネットワークノードと前記ネイバリングネットワークノードのうちの1つとの間のハンドオーバシグナリングから前記ネットワークスライス利用可能性の少なくとも一部分を取得するように動作可能である、請求項37から46のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項48】
前記ネットワークノードは、前記無線デバイスがアイドル状態からアクティブ状態への状態遷移を実施したことに応答して、前記ネットワークスライス利用可能性の少なくとも一部分を取得するように動作可能である、請求項37から47のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項49】
前記ネットワークノードは、
前記第1のネットワークノードにおいてスライス接続情報を維持することであって、前記スライス接続情報は、前記無線デバイスが前記ネットワークスライスのうちのどれに接続されるかを示す、維持することと、
前記無線デバイスが前記ネットワークスライスのうちの1つへの接続を追加または削除したという指示を受信することと、
前記受信された指示に基づいて、前記第1のネットワークノードによって維持される前記スライス接続情報を更新することと
を行うようにさらに動作可能である、請求項37から48のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項50】
前記複数のネットワークスライスが第1のネットワークスライスを含み、それにより、前記ネットワークノードは、
前記無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつページングエリアを作成することであって、前記ページングエリアが、前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて、前記第1のネットワークスライスをサポートする前記ネイバリングネットワークノードのうちの1つまたは複数を備える、作成することと、
前記第1のネットワークスライスをサポートする前記ページングエリアの指示を前記無線デバイスに通信することと
を行うようにさらに動作可能である、請求項37から49のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項51】
前記ネットワークノードは、
前記無線デバイスが前記ネットワークスライスのうちの1つへの接続を追加または削除したと決定したことに応答して、前記無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつ新しいページングエリアを作成することと、
前記新しいページングエリアを前記無線デバイスに通信することと
を行うようにさらに動作可能である、請求項50に記載のネットワークノード。
【請求項52】
前記無線デバイスの前記スライスコネクティビティを管理するように動作可能な前記ネットワークノードが、前記無線デバイスと、前記無線デバイスに関与するハンドオーバプロシージャのために選択されたネイバリングネットワークノードによってサポートされないネットワークスライスとの間の接続の削除を開始するように動作可能な前記ネットワークノードを含む、請求項37から51のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項53】
前記無線デバイスの前記スライスコネクティビティを管理するように動作可能な前記ネットワークノードは、
前記無線デバイスから、第1のネットワークスライスに接続したいという要求を受信することと、
前記第1のネットワークノードが前記第1のネットワークスライスをサポートしないと決定したことに応答して、前記要求を拒否し、前記無線デバイスを別のネットワークスライスにリダイレクトすることと
を行うように動作可能な前記ネットワークノードを含む、請求項37から52のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項54】
前記無線デバイスの前記スライスコネクティビティを管理するように動作可能な前記ネットワークノードは、
前記無線デバイスから、第1のネットワークスライスに接続したいという要求を受信することと、
前記無線デバイスが、前記第1のネットワークスライスをサポートしないネイバリングネットワークノードに移動する可能性に基づいて、前記要求を拒否し、前記無線デバイスを別のネットワークスライスにリダイレクトすることと
を行うように動作可能な前記ネットワークノードを含む、請求項37から53のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項55】
前記ネットワークノードが、前記第1のネットワークノードおよび/または前記ネイバリングネットワークノードのうちの1つまたは複数の前記ネットワークスライス利用可能性に関連付けられたパラメータをブロードキャストするようにさらに動作可能である、請求項37から54のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項56】
前記ネットワークノードが、前記第1のネットワークノードのネットワークスライス利用可能性を前記ネイバリングネットワークノードのうちの1つまたは複数に通信するようにさらに動作可能である、請求項37から55のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項57】
前記ネットワークノードがコアネットワークノードである、請求項37から56のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項58】
前記ネットワークノードが無線ネットワークノードである、請求項37から57のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項59】
命令を記憶するように動作可能なストレージ(213、330)と、前記命令を実行するように動作可能な処理回路要素(212、315)とを備える無線デバイス(211、300)であって、それにより、前記無線デバイスは、
ネットワークノードから、前記ネットワークノードを含むネットワークにおけるネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報を受信することと、
第1のネットワークスライスへのアクセスについてのコネクティビティ要求を前記ネットワークノードに通信することであって、前記第1のネットワークスライスが、前記ネットワークノードから受信されたネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報に少なくとも部分的に基づいて、前記無線デバイスによって選択される、通信することと
を行うように動作可能である、無線デバイス(211、300)。
【請求項60】
ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報の少なくとも一部分が、前記ネットワークノードからのブロードキャスト中で受信される、請求項59に記載の無線デバイス。
【請求項61】
ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報の少なくとも一部分が、前記ネットワークノードからの前記ブロードキャストを受信することより前に前記ネットワークから受信されたネットワーク設定情報に基づく、請求項59または60に記載の無線デバイス。
【請求項62】
前記無線デバイスが、ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報に基づいて、ネットワークスライス接続のセットアップを開始するようにさらに動作可能である、請求項59から61のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項63】
前記無線デバイスが、ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報に基づいて、ネットワークスライス接続の削除を開始するようにさらに動作可能である、請求項59から62のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項64】
前記無線デバイスが、ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報に基づいて、セル、周波数、または無線アクセス技術のうちの1つまたは複数の再選択を実施するようにさらに動作可能である、請求項59から63のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項65】
再選択を実施するように動作可能な前記無線デバイスは、
前記無線デバイスがその上で動作している現在のセル、周波数、または無線アクセス技術(RAT)が前記第1のネットワークスライスをサポートしないと決定することと、
前記第1のネットワークスライスをサポートする新しいセル、周波数、またはRATを選択することと、
前記新しいセル、周波数、またはRATを通して前記第1のネットワークスライスにアクセスすることと
を行うように動作可能な前記無線デバイスを含む、請求項64に記載の無線デバイス。
【請求項66】
前記無線デバイスは、
前記第1のネットワークスライスを示すスライス識別子を通信することと、
前記スライス識別子によって示された前記第1のネットワークスライスをサポートするコアネットワークノードにアクセスすることと
を行うようにさらに動作可能である、請求項59から64のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項67】
前記無線デバイスは、
第2のネットワークノードへのハンドオーバプロシージャの開始を受信することであって、前記第2のネットワークノードが前記第1のネットワークスライスをサポートする、受信することと、
第2のネットワークノードへのハンドオーバを完了することと、
前記第2のネットワークノードを通して前記第1のネットワークスライスにアクセスすることと
を行うようにさらに動作可能である、請求項59から66のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項68】
前記無線デバイスが、アイドル状態からアクティブ状態への状態遷移を実施するとき、ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報を別のネットワークノードに通信するようにさらに動作可能である、請求項59から67のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項69】
前記無線デバイスは、
前記無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつページングエリアを受信することであって、前記ページングエリアが、前記ネットワークノードに対する1つまたは複数のネイバリングネットワークノードのネットワークスライス利用可能性に基づいて、前記第1のネットワークスライスをサポートする前記ネイバリングネットワークノードを含む、受信することと、
前記無線デバイスが前記ページングエリア内にあるとき、モビリティシグナリングの生成を妨げることと
を行うようにさらに動作可能である、請求項59から68のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項70】
前記無線デバイスは、
前記無線デバイスが前記受信されたページングエリア外に移動するとき、前記無線デバイスからエリア更新シグナリングを通信することと、
前記無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつ新しいページングエリアを受信することと
を行うようにさらに動作可能である、請求項69に記載の無線デバイス。
【請求項71】
前記無線デバイスは、
前記無線デバイスのネットワークスライス接続情報を前記ネットワークノードに通信することと、
前記ネットワークノードからハンドオーバシグナリングを受信することであって、前記ハンドオーバシグナリングが、ネイバリングネットワークノードの前記ネットワークスライス利用可能性と前記無線デバイスの前記ネットワークスライス接続情報とに基づくハンドオーバ候補を含む、受信することと、
前記ハンドオーバ候補に接続することと
を行うようにさらに動作可能である、請求項59から70のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項72】
前記ハンドオーバ候補が前記第1のネットワークスライスをサポートせず、それにより、前記無線デバイスが、第2のネットワークスライスに接続するようにさらに動作可能である、請求項71に記載の無線デバイス。
【請求項73】
コンピュータ可読プログラムコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ可読プログラムコードは、
1つまたは複数のネイバリングネットワークノードに関連付けられたネットワークスライス利用可能性を取得する(S1310)ためのプログラムコードであって、前記ネットワークスライス利用可能性は、複数のネットワークスライスのうちのどれが前記1つまたは複数のネイバリングネットワークノードの各々によってサポートされるかを示す、取得する(S1310)ためのプログラムコードと、
前記1つまたは複数のネイバリングネットワークノードの前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて無線デバイスのスライスコネクティビティを管理する(S1320)ためのプログラムコードと、
を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項74】
コンピュータ可読プログラムコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ可読プログラムコードは、
ネットワークノードから、前記ネットワークノードを含むネットワークにおけるネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報を受信する(S1410)ためのプログラムコードと、
第1のネットワークスライスへのアクセスについてのコネクティビティ要求を前記ネットワークノードに通信する(S1420)ためのプログラムコードであって、前記第1のネットワークスライスが、前記ネットワークノードから受信されたネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報に少なくとも部分的に基づいて、前記無線デバイスによって選択される、通信する(S1420)ためのプログラムコードと
含む、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、無線通信に関し、より詳細には、無線ネットワークにおける限られたネットワークスライス利用可能性をハンドリングすることに関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークスライシングは、LTE発展(LTE Evolution)と(本明細書ではNRと呼ばれる)新しい5G RATの両方に適用される新しい概念である。ネットワークスライシングを導入するための重要な要因は、用途拡大、すなわち、たとえば、異なるネットワーク特性(性能、セキュリティ、ロバストネス、および複雑さ)をもつコネクティビティサービスを提供することによって、他の産業をサーブするセルラーオペレータの能力を改善することである。
【0003】
ネットワークにおけるネットワークスライシングは、ネットワークの論理的に分離されたパーティションを作成し、異なる用途に対処する。これらの「ネットワークスライス」は、ネットワークスライスがネットワークスライス自体のネットワークと見なされ、管理され得る程度に論理的に分離される。ネットワークスライスは、異なるスライステナント、すなわち、ネットワークスライスを介して使用されるエンドにサービスを与えるエンティティに関連付けられ得る。スライステナントの例は、たとえば、専用ネットワークスライスを介して音声サービスを与える軍隊、たとえば、専用ネットワークスライス介して車両診断サービスを与える車両製造業者などであり得る。また、サービスレベルアグリーメント(SLA)を各ネットワークスライスに関連付けることは一般的である。そのようなSLAは、ネットワークスライス内で与えられる処理サービスが従うべきであることを示す。
【0004】
対処されていない問題は、ネットワークにおける限られたスライス利用可能性に関係する。所与のネットワークスライスが、セルラーネットワークのすべてのセル中でサポートされるとは限らないか、またはすべてのセル中のすべての無線デバイス/加入者のためにサポートされるとは限らない場合に、限られたスライス利用可能性が生じ得る。これらの場合、無線が異なるスライスサポートをもつエリア中に、またはそのエリア外に移動しているとき、問題が生じることになる。また、無線デバイスが接続することを希望するかまたはすでに登録されたスライスが、そのエリア中で利用可能でない場合に、無線デバイスが初めてネットワークに接続(または再接続)しているとき、問題が生じることになる。したがって、ネットワークにおける限られたスライス利用可能性をハンドリングするためのいくつかの実施形態が、本明細書で提案される。
【発明の概要】
【0005】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークノードにおいて使用するための方法が開示される。本方法は、1つまたは複数のネイバリングネットワークノードに関連付けられたネットワークスライス利用可能性を取得することを含む。ネットワークスライス利用可能性は、複数のネットワークスライスのうちのどれが1つまたは複数のネイバリングネットワークノードの各々によってサポートされるかを示す。本方法は、1つまたは複数のネイバリングネットワークノードのネットワークスライス利用可能性に基づいて無線デバイスのスライスコネクティビティを管理することをさらに含む。
【0006】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークノードは、命令を記憶するように動作可能なストレージと、命令を実行するように動作可能な処理回路要素とを備える。ネットワークノードは、1つまたは複数のネイバリングネットワークノードに関連付けられたネットワークスライス利用可能性を取得するように動作可能である。ネットワークスライス利用可能性は、複数のネットワークスライスのうちのどれが1つまたは複数のネイバリングネットワークノードの各々によってサポートされるかを示す。ネットワークノードは、1つまたは複数のネイバリングネットワークノードのネットワークスライス利用可能性に基づいて無線デバイスのスライスコネクティビティを管理するようにさらに動作可能である。
【0007】
いくつかの実施形態によれば、コンピュータプログラム製品が、コンピュータ可読プログラムコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を備える。コンピュータ可読プログラムコードは、1つまたは複数のネイバリングネットワークノードに関連付けられたネットワークスライス利用可能性を取得するためのプログラムコードを含む。ネットワークスライス利用可能性は、複数のネットワークスライスのうちのどれが1つまたは複数のネイバリングネットワークノードの各々によってサポートされるかを示す。コンピュータ可読プログラムコードは、1つまたは複数のネイバリングネットワークノードのネットワークスライス利用可能性に基づいて無線デバイスのスライスコネクティビティを管理するためのプログラムコードをさらに含む。
【0008】
上記で説明された方法、ネットワークノード、および/またはコンピュータプログラムコードは、以下のうちの任意の1つまたは複数を含む、様々な他の特徴を含み得る。
【0009】
いくつかの実施形態では、ネットワークスライスの各々は、他のネットワークスライスのネットワーク機能とは異なる特性を有するそれぞれのネットワーク機能をサポートするそれぞれの論理ネットワークを備える。
【0010】
いくつかの実施形態では、ネットワークスライスの各々は、他のネットワークスライスによってサポートされる事業活動に依存しないそれぞれの事業活動をサポートする。
【0011】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のネイバリングノードは複数のコアネットワークノードを含み、本方法/無線デバイス/コンピュータプログラム製品は、無線デバイスがネットワークスライスのうちのどれを使用することを要求するかを示すスライス識別子を受信する。本方法/無線デバイス/コンピュータプログラム製品は、さらに、ネットワークスライス利用可能性に基づいてコアネットワークノードのうちの1つを選択し、選択されたコアネットワークノードは、スライス識別子によって示されたネットワークスライスをサポートする。本方法/無線デバイス/コンピュータプログラム製品は、さらに、選択されたコアネットワークノードへのアクセスを無線デバイスに与える。
【0012】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のネイバリングノードは複数の無線ネットワークノードを含み、本方法/無線デバイス/コンピュータプログラム製品は、無線デバイスがネットワークスライスのうちのどれに接続されるかを決定することによって、無線デバイスのスライスコネクティビティを管理する。本方法/無線デバイス/コンピュータプログラム製品は、さらに、ネットワークスライス利用可能性に基づいて、ハンドオーバのために無線ネットワークノードのうちの1つを選択することによって、無線デバイスのスライスコネクティビティを管理する。選択された無線ネットワークノードは、無線デバイスが接続された(1つまたは複数の)ネットワークスライスをサポートする。本方法/無線デバイス/コンピュータプログラム製品は、さらに、選択された無線ネットワークノードへの無線デバイスのハンドオーバを開始することによって、無線デバイスのスライスコネクティビティを管理する。
【0013】
いくつかの実施形態では、複数のネットワークスライスは第1のネットワークスライスを備え、本方法/無線デバイス/コンピュータプログラム製品は、ネットワークスライス利用可能性に基づいて、無線デバイスが、第1のネットワークスライスをサポートしない無線アクセスノードに接続されたと決定したことに応答して、無線デバイスと第1のネットワークスライスとの間の接続を削除することによって、無線デバイスのスライスコネクティビティを管理する。
【0014】
いくつかの実施形態では、複数のネットワークスライスは第1のネットワークスライスを備え、本方法/無線デバイス/コンピュータプログラム製品は、ネットワークスライス利用可能性に基づいて、無線デバイスが、第1のネットワークスライスをサポートする無線アクセスノードに接続されたと決定したことに応答して、無線デバイスと第1のネットワークスライスとの間の接続を追加することによって、無線デバイスのスライスコネクティビティを管理する。
【0015】
いくつかの実施形態では、複数のネットワークスライスは第1のネットワークスライスを備え、本方法/無線デバイス/コンピュータプログラム製品は、無線デバイスが、第1のネットワークスライスをサポートしない無線アクセスノードに接続されたと決定したことに応答して、無線デバイスを第1のネットワークスライスに接続したいという要求を拒否することによって、無線デバイスのスライスコネクティビティを管理する。
【0016】
いくつかの実施形態では、ネットワークスライス利用可能性の少なくとも一部分は、第1のネットワークノードとネイバリングネットワークノードのうちの少なくとも1つとの間の初期接続セットアップ中に取得される。
【0017】
いくつかの実施形態では、ネットワークスライス利用可能性の少なくとも一部分は、第1のネットワークノードとネイバリングネットワークノードのうちの1つとの間のハンドオーバシグナリングから取得される。
【0018】
いくつかの実施形態では、ネットワークスライス利用可能性の少なくとも一部分は、無線デバイスがアイドル状態からアクティブ状態への状態遷移を実施したことに応答して取得される。
【0019】
いくつかの実施形態では、本方法/無線デバイス/コンピュータプログラム製品は、第1のネットワークノードにおいてスライス接続情報を維持する。スライス接続情報は、無線デバイスがネットワークスライスのうちのどれに接続されるかを示す。本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムはまた、無線デバイスがネットワークスライスのうちの1つへの接続を追加または削除したという指示を受信する。本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムはまた、受信された指示に基づいて、第1のネットワークノードによって維持されるスライス接続情報を更新する。
【0020】
いくつかの実施形態では、複数のネットワークスライスは第1のネットワークスライスを備え、本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつページングエリアを作成する。ページングエリアは、ネットワークスライス利用可能性に基づいて、第1のネットワークスライスをサポートするネイバリングネットワークノードのうちの1つまたは複数を備える。本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムはまた、第1のネットワークスライスをサポートするページングエリアの指示を無線デバイスに通信する。
【0021】
いくつかの実施形態では、方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、無線デバイスがネットワークスライスのうちの1つへの接続を追加または削除したと決定したことに応答して、無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつ新しいページングエリアを作成する。本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムはまた、新しいページングエリアを無線デバイスに通信する。
【0022】
いくつかの実施形態では、方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、無線デバイスと、無線デバイスに関与するハンドオーバプロシージャのために選択されたネイバリングネットワークノードによってサポートされないネットワークスライスとの間の接続の削除を開始することによって、スライスコネクティビティを管理する。
【0023】
いくつかの実施形態では、本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、無線デバイスから、第1のネットワークスライスに接続したいという要求を受信することによって、スライスコネクティビティを管理する。本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、さらに、第1のネットワークノードが第1のネットワークスライスをサポートしないと決定したことに応答して、要求を拒否し、無線デバイスを別のネットワークスライスにリダイレクトすることによって、スライスコネクティビティを管理する。
【0024】
いくつかの実施形態では、本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、無線デバイスから、第1のネットワークスライスに接続したいという要求を受信することによって、スライスコネクティビティを管理する。本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、さらに、無線デバイスが、第1のネットワークスライスをサポートしないネイバリングネットワークノードに移動する可能性に基づいて、要求を拒否し、無線デバイスを別のネットワークスライスにリダイレクトすることによって、スライスコネクティビティを管理する。
【0025】
いくつかの実施形態では、本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、第1のネットワークノードおよび/またはネイバリングネットワークノードのうちの1つまたは複数のネットワークスライス利用可能性に関連付けられたパラメータをブロードキャストする。
【0026】
いくつかの実施形態では、方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、第1のネットワークノードのネットワークスライス利用可能性をネイバリングネットワークノードのうちの1つまたは複数に通信する。
【0027】
いくつかの実施形態では、ネットワークノードはコアネットワークノードである。
【0028】
いくつかの実施形態では、ネットワークノードは無線ネットワークノードである。
【0029】
いくつかの実施形態によれば、無線デバイスにおいて使用するための方法が開示される。本方法は、ネットワークノードから、ネットワークノードを含むネットワークにおけるネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報を受信することを含む。本方法は、第1のネットワークスライスへのアクセスについてのコネクティビティ要求をネットワークノードに通信することをさらに含む。第1のネットワークスライスは、ネットワークノードから受信されたネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報に少なくとも部分的に基づいて、無線デバイスによって選択される。
【0030】
いくつかの実施形態によれば、無線デバイスは、命令を記憶するように動作可能なストレージと、命令を実行するように動作可能なプロセッサとを備える。無線デバイスは、ネットワークノードから、ネットワークノードを含むネットワークにおけるネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報を受信するように動作可能である。無線デバイスは、第1のネットワークスライスへのアクセスについてのコネクティビティ要求をネットワークノードに通信するようにさらに動作可能である。第1のネットワークスライスは、ネットワークノードから受信されたネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報に少なくとも部分的に基づいて、無線デバイスによって選択される。
【0031】
いくつかの実施形態によれば、コンピュータプログラム製品が、コンピュータ可読プログラムコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を備える。コンピュータ可読プログラムコードは、ネットワークノードから、ネットワークノードを含むネットワークにおけるネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報を受信するためのプログラムコードを含む。コンピュータ可読プログラムコードは、第1のネットワークスライスへのアクセスについてのコネクティビティ要求をネットワークノードに通信するためのプログラムコードをさらに含む。第1のネットワークスライスは、ネットワークノードから受信されたネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報に少なくとも部分的に基づいて、無線デバイスによって選択される。
【0032】
上記で説明された方法、無線デバイス、および/またはコンピュータプログラムコードは、以下のうちの任意の1つまたは複数を含む、様々な他の特徴を含み得る。
【0033】
いくつかの実施形態では、ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報の少なくとも一部分は、ネットワークノードからのブロードキャスト中で受信される。
【0034】
いくつかの実施形態では、ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報の少なくとも一部分は、ネットワークノードからのブロードキャストを受信することより前にネットワークから受信されたネットワーク設定情報に基づく。
【0035】
いくつかの実施形態では、本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報に基づいて、ネットワークスライス接続のセットアップを開始する。
【0036】
いくつかの実施形態では、本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報に基づいて、ネットワークスライス接続の削除を開始する。
【0037】
いくつかの実施形態では、本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報に基づいて、セル、周波数、または無線アクセス技術のうちの1つまたは複数の再選択を実施する。
【0038】
いくつかの実施形態では、本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、無線デバイスがその上で動作している現在のセル、周波数、または無線アクセス技術(RAT)が第1のネットワークスライスをサポートしないと決定することによって再選択を実施する。本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、さらに、第1のネットワークスライスをサポートする新しいセル、周波数、またはRATを選択することによって再選択を実施する。本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、さらに、新しいセル、周波数、またはRATを通して第1のネットワークスライスにアクセスすることによって再選択を実施する。
【0039】
いくつかの実施形態では、本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、第1のネットワークスライスを示すスライス識別子を通信する。 本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、さらに、スライス識別子によって示された第1のネットワークスライスをサポートするコアネットワークノードにアクセスする。
【0040】
いくつかの実施形態では、本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、第2のネットワークノードへのハンドオーバプロシージャの開始を受信する。第2のネットワークノードは第1のネットワークスライスをサポートする。本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、さらに、第2のネットワークノードへのハンドオーバを完了する。本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、さらに、第2のネットワークノードを通して第1のネットワークスライスにアクセスする。
【0041】
いくつかの実施形態では、本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、アイドル状態からアクティブ状態への状態遷移を実施するとき、ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報を別のネットワークノードに通信する。
【0042】
いくつかの実施形態では、本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつページングエリアを受信する。ページングエリアは、ネットワークノードに対する1つまたは複数のネイバリングネットワークノードのネットワークスライス利用可能性に基づいて、第1のネットワークスライスをサポートするネイバリングネットワークノードを含む。本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、さらに、無線デバイスがページングエリア内にあるとき、モビリティシグナリングの生成を妨げる。
【0043】
いくつかの実施形態では、本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、無線デバイスが、受信されたページングエリア外に移動するとき、無線デバイスからエリア更新シグナリングを通信する。本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、さらに、無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつ新しいページングエリアを受信する。
【0044】
いくつかの実施形態では、本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、無線デバイスのネットワークスライス接続情報をネットワークノードに通信する。本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、さらに、ネットワークノードからハンドオーバシグナリングを受信する。ハンドオーバシグナリングは、ネイバリングネットワークノードのネットワークスライス利用可能性と無線デバイスのネットワークスライス接続情報とに基づくハンドオーバ候補を含む。本方法/無線デバイス/コンピュータプログラムは、さらに、ハンドオーバ候補に接続する。
【0045】
いくつかの実施形態では、ハンドオーバ候補は第1のネットワークスライスをサポートせず、本方法は、第2のネットワークスライスに接続することをさらに含む。
【0046】
本開示のいくつかの実施形態は、1つまたは複数の技術的利点を与え得る。たとえば、ネットワークスライス利用可能性に基づいて無線デバイスのコネクティビティを管理することによって、限られたネットワークスライス利用可能性をもつネットワークにおけるネットワークスライスへの無線デバイスのコネクティビティを向上させる。別の例として、いくつかの実施形態は、無線デバイスが使用することを要求するネットワークスライスを示すスライス識別子を使用して、コネクティビティを有利に管理し得る。また別の例として、いくつかの実施形態は、無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつページングエリアを有利に作成し得る。このようにして、無線デバイスがページングエリア内で移動するとき、無線デバイスはモビリティシグナリングを不必要に生成しない。別の例として、いくつかの実施形態は、無線デバイスがネットワークスライスに接続されたとき、無線デバイスに有利に通知し得る。他の利点が当業者には容易に明らかであろう。いくつかの実施形態は、具陳された利点のいずれをも有しないか、利点のいくつかまたはすべてを有し得る。
【0047】
開示される実施形態ならびにそれらの特徴および利点のより完全な理解のために、次に、添付の図面とともに、以下の説明が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【
図1】いくつかの実施形態による、スライスをもつネットワークの一実施形態を示すブロック図である。
【
図2】いくつかの実施形態による、無線デバイスと基地局とを備えるネットワークの一実施形態を示すブロック図である。
【
図3】いくつかの実施形態による、例示的な無線デバイスのブロック概略図である。
【
図4】いくつかの実施形態による、ネットワークアーキテクチャの一実施形態を示すブロック図である。
【
図5】いくつかの実施形態による、ネットワークアーキテクチャの一実施形態を示すブロック図である。
【
図6】いくつかの実施形態による、ネットワークノードにおける無線エリアネットワーク機能的分割の一実施形態を示すブロック図である。
【
図7】いくつかの実施形態による、非ローミング参照アーキテクチャの一実施形態を示すブロック図である。
【
図8】いくつかの実施形態による、複数のプロトコルデータユニットセッションをもつローカルおよび中央データネットワークへのコンカレントアクセスのために適用される非ローミング参照アーキテクチャの一実施形態を示すブロック図である。
【
図9】いくつかの実施形態による、単一のプロトコルデータユニットセッションをもつローカルおよび中央データネットワークへのコンカレントアクセスのために適用される非ローミング参照アーキテクチャの一実施形態を示すブロック図である。
【
図10】いくつかの実施形態による、ホームルーティングシナリオ(home routed scenario)における非ローミング参照アーキテクチャの一実施形態を示す図である。
【
図11】いくつかの実施形態による、ローカルブレークアウトシナリオ(local breakout scenario)における非ローミング参照アーキテクチャの一実施形態を示すブロック図である。
【
図12】いくつかの実施形態による、複数のネットワークスライスに接続されたユーザ機器の一実施形態を示すブロック図である。
【
図13】いくつかの実施形態による、ネットワークノードにおける方法の流れ図である。
【
図14】いくつかの実施形態による、無線デバイスにおける方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
ネットワークスライシングのサポートは、次世代アーキテクチャのためのビジョンの重要な部分である。次世代モバイルネットワークなどの様々なフォーラムが述べているように、ネットワークスライシングは、独立した事業活動をサポートする複数のエンドツーエンド論理ネットワークを展開することからなる。独立したネットワークインフラストラクチャを展開することとは対照的に、スライスの各インスタンス(青写真)は、(共有処理、ストレージ、トランスポート、無線スペクトル、およびハードウェアプラットフォームを含む)共有インフラストラクチャに対応する論理ネットワークとして実現することが可能であるべきであり、ただし、各インスタンスは、潜在的に異なる特性を有する他のスライスと共存する。
【0050】
このようにして、インフラストラクチャおよびアセット利用は、はるかにコスト効率、およびエネルギー効率が高くなり、論理的な分離は、安定性およびセキュリティを損なうことなしに、スライスのフレキシブルで独立した設定および管理を可能にする。共通の物理的インフラストラクチャ上でのスライス実現を有効にすることは、当然、専用リソースおよびアセットによるスライスインスタンスの実現を妨げないであろう。
【0051】
また、3GPPでは、ネットワークスライシングの概念は、様々な垂直産業のニーズに対処するやり方として導入され、次世代アーキテクチャのための広範囲のユースケースに変換されてきた。数例を挙げると、3GPP TR22.891 V14.0.0(2016-03)は、ネットワークスライスが(1つまたは複数の)特定のユースケースの通信サービス要件をサポートするべきであると明示的に述べている。ネットワークスライシングに関連付けられたサービスおよび動作要件のセットが与えられてきた。3GPP SA2では、ネットワークスライシングは、オペレータが、多様な要件を提示する様々なマーケットシナリオに、最適化されたソリューションを与えるようにカスタマイズされたネットワークを作成することを可能にするために、高レベルアーキテクチャ要件のうちの1つとして提示され、重要な問題のうちの1つとして記載されている。そのようなカスタマイズされた論理ネットワークのための例示的なユースケースは公共安全、V2X、モノのインターネット(IoT)を含み、複数の産業に対処するための共通プラットフォームとしてのネットワークスライシングの重要性を強調することができる。
【0052】
ネットワークスライシングのサポートは、3GPP TR38.913 V0.3.0(2016-03)において説明されるように、新しいRATのための要件としても記載されている。上記を満たすために、3GPP SID Proposal RP-160671に記載されている目的のうちの1つは、ネットワークスライシングの実現を有効にしたときの仕様の影響を研究し、識別することである。いくつかの初期研究も、調査コミュニティ内で行われてきた。RAN3では、TR38.801においてネットワークスライシングのための以下の態様が取り込まれた(編集者の注は削除されている)。
スライスのRANアウェアネス
- RANは、事前設定された異なるネットワークスライスのための、トラフィックの区別されたハンドリングをサポートするものとする。RAN機能(すなわち、各スライスを備えるネットワーク機能のセット)に関して、RANがどのようにスライス有効化をサポートするかは、実装依存である。
ネットワークスライスのRAN部分の選択
- RANは、PLMNにおける事前設定されたネットワークスライスのうちの1つを明確に識別する、UEによって与えられるスライスIDによって、ネットワークスライスのRAN部分の選択をサポートするものとする。
スライス間のリソース管理
- RANは、サービスレベルアグリーメントに従うスライス間のポリシー実施をサポートするものとする。単一のRANノードが複数のスライスをサポートすることが可能であるべきである。RANは、実施されているSLAにとっての最良のRRMポリシーを各サポートされるスライスに自由に適用することができるべきである。
QoSのサポート
- RANは、スライス内のQoS区別をサポートするものとする。
CNエンティティのRAN選択
- RANは、受信されたスライスIDとRANノード中のマッピング(CNエンティティ、サポートされるスライス)とに基づいてアップリンクメッセージの初期ルーティングのためのCNエンティティの初期選択をサポートするものとする。スライスIDが受信されない場合、RANは、NNSFのような機能、たとえば、UE一時IDに基づいてCNエンティティを選択する。
スライス間のリソース隔離
- RANは、スライス間のリソース隔離をサポートするものとする。RANリソース隔離は、RRMポリシーと、1つのスライス中の共用リソースの不足が別のスライスのためのサービスレベルアグリーメントを破ることを回避するべきである保護機構とによって達成され得る。RANリソースをあるスライスに完全に専用化することが可能であるべきである。いくつかの実施形態によれば、限られたネットワークスライス利用可能性をもつネットワーク内のネットワークノードと無線デバイスとの動作を向上させることが本明細書で提案される。ネットワークスライシングは、ネットワークの論理的に分離されたパーティションを作成すること、異なる用途目的に対処することに関する。これらの「ネットワークスライス」は、ネットワークスライスがネットワークスライス自体のネットワークと見なされ、管理され得る程度に論理的に分離される。ネットワークスライスは、異なるスライステナント、すなわち、ネットワークスライスを介して使用されるエンドにサービスを与えるエンティティに関連付けられ得る。スライステナントの例は、たとえば、専用ネットワークスライスを介して音声サービスを与える軍隊、たとえば、専用ネットワークスライス介して車両診断サービスを与える車両製造業者などであり得る。また、サービスレベルアグリーメント(SLA)を各ネットワークスライスに関連付けることは一般的である。そのようなSLAは、ネットワークスライス内で与えられる処理サービスが従うべきであることを示す。
【0053】
ネットワークスライシングは、LTE発展と(本明細書ではNRと呼ばれる)新しい5G RATの両方に適用される新しい概念である。ネットワークスライシングを導入するための重要な要因は、事業拡大、すなわち、たとえば、異なるネットワーク特性(性能、セキュリティ、ロバストネス、および複雑さ)をもつコネクティビティサービスを提供することによって、他の産業をサーブするセルラーオペレータの能力を改善することである。
【0054】
現在の作業仮説は、エボルブドパケットコア(EPC)インスタンス(ネットワークスライスごとに1つのEPCインスタンス)またはさらなるEPC発展など、いくつかのコアネットワークインスタンスに接続することになる1つの共有無線アクセスネットワーク(RAN)インフラストラクチャがあるであろうということである。CN機能(たとえば、EPC機能)が仮想化されるにつれて、新しいスライスがサポートされるべきであるとき、オペレータが新しいコアネットワーク(CN)をインスタンス化し得ると仮定される。別の場合には、ネットワークスライスは、専用ハードウェアに基づく既存のモノリシックEPCアーキテクチャに基づいて実装され得る。
【0055】
図1は、いくつかの実施形態による、ネットワークスライス140をもつネットワーク100の一実施形態を示す。ネットワーク110は、無線デバイス110と、無線アクセスネットワーク(RAN)120と、コアネットワーク機能130Aおよび130Bと、ネットワークスライス140(すなわち、スライス0およびスライス1)とを備え得る。無線デバイス110は、RAN120と、コアネットワーク機能130Aまたは130Bのうちの1つとを通して、ネットワークスライス140のうちの1つに接続し得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、コアネットワーク機能130Aまたは130Bの各々は、ネットワークスライス140のうちの特定の1つをサポートし得る。たとえば、
図1に示されているように、コアネットワーク機能130Aはスライス0をサポートし得、コアネットワーク機能130Bはスライス1をサポートし得る。無線デバイス110は、RAN120を通して、ネットワークスライス140のうちの特定の1つをサポートするコアネットワーク機能130のうちの特定の1つ、またはコアネットワーク機能130のグループのうちの1つに接続することによって、ネットワークスライス140のうちのその特定の1つに接続し得る。
【0057】
ネットワークスライス140の各々は、異なる機能または用途を表現し得る。たとえば、ネットワークスライス140のスライス0はモバイルブロードバンドスライスであり得、ネットワークスライス140のスライス1はマシン型通信ネットワークスライスであり得る。それぞれネットワークスライス140のうちの1つのみに接続される無線デバイス110として示されているにもかかわらず、いくつかの実施形態では、無線デバイス110のうちの1つまたは複数は、ネットワークスライス140のうちの2つ以上にコンカレントに接続し得る。
【0058】
本明細書で説明されるソリューションは、任意の好適な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムにおいて実装され得るが、説明されるソリューションの特定の実施形態は、
図2に示されている例示的な無線通信ネットワークなどの無線ネットワークにおいて実装され得る。
図2の例示的な実施形態では、無線通信ネットワークは、通信および他のタイプのサービスを1つまたは複数の無線デバイスに与える。図示の実施形態では、無線通信ネットワークは、無線通信ネットワークによって与えられるサービスへの無線デバイスのアクセスおよび/またはそれらのサービスの使用を容易にするネットワークノードの1つまたは複数のインスタンスを含む。無線通信ネットワークは、無線デバイス間の通信、または無線デバイスと固定電話などの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに好適な追加のエレメントをさらに含み得る。
【0059】
ネットワーク220は、1つまたは複数のIPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にするための他のネットワークを備え得る。
【0060】
無線通信ネットワークは、任意のタイプの通信、電気通信、データ、セルラー、および/または無線ネットワークあるいは他のタイプのシステムを表現し得る。特定の実施形態では、無線通信ネットワークは、特定の規格あるいは他のタイプのあらかじめ規定されたルールまたはプロシージャに従って動作するように設定され得る。したがって、無線通信ネットワークの特定の実施形態は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、Long Term Evolution(LTE)、および/または他の好適な2G、3G、4G、または5G規格など、通信規格、IEEE802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/あるいは、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMax)、Bluetooth、および/またはZigBee規格など、任意の他の適切な無線通信規格を実装し得る。
【0061】
図2は、特定の実施形態による、ネットワークノード200と無線デバイス(WD)210とのより詳細なビューを備える無線ネットワークを示す。簡単のために、
図2は、ネットワーク220と、ネットワークノード200および200aと、WD210とを描くにすぎない。ネットワークノード200は、プロセッサ202と、ストレージ203と、インターフェース201と、アンテナ201aとを備える。同様に、WD210は、プロセッサ212と、ストレージ213と、インターフェース211と、アンテナ211aとを備える。これらの構成要素は、無線ネットワークにおいて無線接続を与えることなど、ネットワークノードおよび/または無線デバイス機能性を与えるために協働し得る。異なる実施形態では、無線ネットワークは、任意の数の有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、ならびに/あるいは有線接続を介してかまたは無線接続を介してかにかかわらず、データおよび/または信号の通信を容易にするかまたはその通信に参加し得る他の構成要素を備え得る。
【0062】
本明細書で使用される「ネットワークノード」は、無線デバイスと、ならびに/あるいは、無線デバイスへの無線アクセスを可能にし、および/または与える、無線通信ネットワーク中の他の機器と、直接または間接的に通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、限定はしないが、アクセスポイント(AP)を含み、特に、無線アクセスポイントを含む。ネットワークノードは、無線基地局などの基地局(BS)を表現し得る。無線基地局の特定の例は、ノードB、およびエボルブドノードB(eNB)を含む。基地局は、基地局が与えるカバレッジの量(または、言い方を変えれば、基地局の送信電力レベル)に基づいてカテゴリー分類され得、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれることもある。「ネットワークノード」は、リモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがある、集中型デジタルユニットおよび/またはリモートラジオユニット(RRU)など、分散型無線基地局の1つまたは複数(またはすべて)の部分をも含む。そのようなリモートラジオユニットは、アンテナ統合無線機としてアンテナと統合されることも統合されないこともある。分散型無線基地局の部分は、分散型アンテナシステム(DAS)において、ノードと呼ばれることもある。
【0063】
特定の非限定的な例として、基地局は、リレーを制御するリレーノードまたはリレードナーノードであり得る。
【0064】
ネットワークノードのまたさらなる例は、マルチ規格無線(MSR)BSなどのMSR機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(たとえば、E-SMLC)、および/あるいはMDTを含む。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線通信ネットワークへの無線デバイスアクセスを可能にし、および/または与え、あるいは、無線通信ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを与えることが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表現し得る。
【0065】
本明細書で使用される「無線ノード」という用語は、一般的に、各々がそれぞれ上記で説明されたような、無線デバイスとネットワークノードの両方を指すために使用される。
【0066】
図2では、ネットワークノード200は、プロセッサ202と、ストレージ203と、インターフェース201と、アンテナ201aとを備える。これらの構成要素は、単一のより大きいボックス内に位置する単一のボックスとして描かれている。しかしながら、実際には、ネットワークノードは、単一の図示された構成要素を作成する複数の異なる物理的構成要素を備え得る(たとえば、インターフェース201は、有線接続のためのワイヤを結合するための端末と、無線接続のための無線トランシーバとを備え得る)。別の例として、ネットワークノード200は、複数の異なる物理的に別個の構成要素が、ネットワークノード200の機能性を与えるために対話する、仮想ネットワークノードであり得る(たとえば、プロセッサ202は、3つの別個のエンクロージャ中に位置する3つの別個のプロセッサを備え得、各プロセッサは、ネットワークノード200の特定のインスタンスのための異なる機能を担当する)。同様に、ネットワークノード200は、複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、BTS構成要素およびBSC構成要素など)から組み立てられ得、これらは各々、それら自体のそれぞれのプロセッサ、ストレージ、およびインターフェース構成要素を有し得る。ネットワークノード200が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS構成要素およびBSC構成要素)を備えるいくつかのシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つまたは複数が、いくつかのネットワークノードの間で共有され得る。たとえば、単一のRNCが、複数のノードBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各一意のノードBとBSCとのペアは、別個のネットワークノードであり得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード200は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は複製され得(たとえば、異なるRATのための別個のストレージ203)、いくつかの構成要素は再利用され得る(たとえば、同じアンテナ201aがRATによって共有され得る)。
【0067】
プロセッサ202は、単体で、またはストレージ203などの他のネットワークノード200構成要素と併せてのいずれかで、ネットワークノード200機能性を与えるように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せであり得る。たとえば、プロセッサ202は、ストレージ203に記憶された命令を実行し得る。そのような機能性は、WD210などの無線デバイスに、本明細書で開示される特徴または利益のうちのいずれかを含む、本明細書で説明される様々な無線特徴を提供することを含み得る。たとえば、いくつかの実施形態では、プロセッサ202は、
図13に関して説明される方法を実施するための命令を実行し得る。
【0068】
ストレージ203は、限定はしないが、永続ストレージ、固体メモリ、リモートでマウントされたメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、リムーバブル媒体、あるいは他の好適なローカルまたはリモートメモリ構成要素を含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリを備え得る。ストレージ203は、ネットワークノード200によって利用される、ソフトウェアおよび符号化された論理を含む、任意の好適な命令、データまたは情報を記憶し得る。ストレージ203は、プロセッサ202によって行われた計算および/またはインターフェース201を介して受信されたデータを記憶するために使用され得る。
【0069】
ネットワークノード200は、ネットワークノード200、ネットワーク220、および/またはWD210の間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信において使用され得る、インターフェース201をも備える。たとえば、インターフェース201は、ネットワークノード200が、有線接続にわたってネットワーク220からデータを送り、受信することを可能にするために必要とされ得る、フォーマットすること、コーディングすること、または変換することを実施し得る。インターフェース201はまた、アンテナ201aに結合されるかまたはアンテナ201aの一部であり得る、無線送信機および/または受信機を含み得る。無線機は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線機は、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号にコンバートし得る。無線信号は、次いで、アンテナ201aを介して適切な受信側(たとえば、WD210)に送信され得る。
【0070】
アンテナ201aは、データおよび/または信号を無線で送信および受信することが可能な任意のタイプのアンテナであり得る。いくつかの実施形態では、アンテナ201aは、たとえば、2GHzと66GHzとの間の無線信号を送信/受信するように動作可能な1つまたは複数の全方向の、セクタまたはパネルアンテナを備え得る。全方向アンテナは、任意の方向に無線信号を送信/受信するために使用され得、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するために使用され得、パネルアンテナは、比較的直線ラインで無線信号を送信/受信するために使用される見通し線アンテナであり得る。
【0071】
本明細書で使用される「無線デバイス」(WD)は、ネットワークノードおよび/または別の無線デバイスと無線で通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能なデバイスを指す。無線で通信することは、空中で情報を伝達するのに好適な、電磁信号、電波、赤外線信号、および/または他のタイプの信号を使用して無線信号を送信および/または受信することを伴い得る。特定の実施形態では、無線デバイスは、直接人間対話なしに情報を送信および/または受信するように設定され得る。たとえば、無線デバイスは、内部または外部イベントによってトリガされたとき、あるいは、ネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。概して、無線デバイスは、無線通信が可能な、そのために設定された、構成された、および/または動作可能な任意のデバイス、たとえば無線通信デバイスを表現し得る。無線デバイスの例は、限定はしないが、スマートフォンなどのユーザ機器(UE)を含む。さらなる例は、無線カメラ、無線対応タブレットコンピュータ、ラップトップ埋込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、および/または無線顧客構内機器(CPE)を含む。
【0072】
1つの特定の例として、無線デバイスは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格など、3GPPによって公表された1つまたは複数の通信規格による通信のために設定されたUEを表現し得る。本明細書で使用される「ユーザ機器」または「UE」は、必ずしも、関連があるデバイスを所有し、および/または動作させる人間のユーザという意味における「ユーザ」を有するとは限らない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる動作を意図されるが、特定の人間のユーザと初めに関連付けられないことがあるデバイスを表現し得る。
【0073】
無線デバイスは、たとえばサイドリンク通信のための3GPP規格を実装することによって、デバイス間(D2D)通信をサポートし得、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。
【0074】
また別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、無線デバイスは、監視および/または測定を実施し、そのような監視および/または測定の結果を別の無線デバイスおよび/またはネットワークノードに送信する、マシンまたは他のデバイスを表現し得る。無線デバイスは、この場合、マシン間(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、3GPPコンテキストではマシン型通信(MTC)デバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、無線デバイスは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、あるいは家庭用または個人用電気器具、たとえば、冷蔵庫、テレビジョン、時計などの個人用ウェアラブルなどである。他のシナリオでは、無線デバイスは車両または他の機器を表現し得、車両または他の機器は、その動作ステータスを監視することおよび/またはその動作ステータスに関して報告すること、あるいはその動作に関連付けられた他の機能が可能である。
【0075】
上記で説明された無線デバイスは無線接続のエンドポイントを表現し得、その場合には、デバイスは無線端末と呼ばれることがある。その上、上記で説明された無線デバイスはモバイルであり得、その場合には、デバイスはモバイルデバイスまたはモバイル端末と呼ばれることもある。
【0076】
図2に描かれているように、WD210は、任意のタイプの無線エンドポイント、移動局、モバイルフォン、無線ローカルループフォン、スマートフォン、ユーザ機器、デスクトップコンピュータ、PDA、セルフォン、タブレット、ラップトップ、VoIPフォンまたはハンドセットであり得、これは、ネットワークノード200および/または他のWDなど、ネットワークノードとの間でデータおよび/または信号を無線で送り、受信することが可能である。WD210は、プロセッサ212と、ストレージ213と、インターフェース211と、アンテナ211aとを備える。ネットワークノード200のように、WD210の構成要素は、単一のより大きいボックス内に位置する単一のボックスとして描かれているが、実際には、無線デバイスは、単一の図示された構成要素を作成する複数の異なる物理的構成要素を備え得る(たとえば、ストレージ213は複数の個別マイクロチップを備え得、各マイクロチップは総記憶容量の一部分を表す)。
【0077】
プロセッサ212は、単体で、またはストレージ213などの他のWD210構成要素と組み合わせてのいずれかで、WD210機能性を与えるように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せであり得る。そのような機能性は、本明細書で開示される特徴または利益のうちのいずれかを含む、本明細書で説明される様々な無線特徴を与えることを含み得る。たとえば、いくつかの実施形態では、プロセッサ212は、
図14に関して説明される方法を実施するための命令を実行し得る。
【0078】
ストレージ213は、限定はしないが、永続ストレージ、固体メモリ、リモートでマウントされたメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、リムーバブル媒体、あるいは任意の他の好適なローカルまたはリモートメモリ構成要素を含む、任意の形態の揮発性または不揮発性メモリであり得る。ストレージ213は、WD210によって利用される、ソフトウェアおよび符号化された論理を含む、好適なデータ、命令、または情報を記憶し得る。ストレージ213は、プロセッサ212によって行われた計算および/またはインターフェース211を介して受信されたデータを記憶するために使用され得る。
【0079】
インターフェース211は、WD210とネットワークノード200との間のシグナリングおよび/またはデータの無線通信において使用され得る。たとえば、インターフェース211は、WD210が、無線接続にわたってネットワークノード200からデータを送り、受信することを可能にするために必要とされ得る、フォーマットすること、コーディングすること、または変換することを実施し得る。インターフェース211はまた、アンテナ211aに結合されるかまたはアンテナ211aの一部であり得る、無線送信機および/または受信機を含み得る。無線機は、無線接続を介してネットワークノード201に送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線機は、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号にコンバートし得る。無線信号は、次いで、アンテナ211aを介してネットワークノード200に送信され得る。
【0080】
アンテナ211aは、データおよび/または信号を無線で送信および受信することが可能な任意のタイプのアンテナであり得る。いくつかの実施形態では、アンテナ211aは、2GHzと66GHzとの間の無線信号を送信/受信するように動作可能な1つまたは複数の全方向の、セクタまたはパネルアンテナを備え得る。簡単のために、アンテナ211aは、無線信号が使用されている限り、インターフェース211の一部と見なされ得る。
【0081】
図3は、例示的な無線デバイス、ユーザ機器(UE)300を示す。UE300は、アンテナ305と、無線フロントエンド回路要素310と、処理回路要素315と、コンピュータ可読記憶媒体330とを含む。アンテナ305は、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得、無線信号を送り、および/または受信するように設定され、無線フロントエンド回路要素310に接続される。いくつかの代替実施形態では、無線デバイス300はアンテナ305を含まないことがあり、代わりに、アンテナ305は、無線デバイス300とは別個であり、インターフェースまたはポートを通して無線デバイス300に接続可能であり得る。
【0082】
無線フロントエンド回路要素310は、様々なフィルタおよび増幅器を備え得、アンテナ305および処理回路要素315に接続され、アンテナ305と処理回路要素315との間で通信される信号を調節するように設定される。いくつかの代替実施形態では、無線デバイス300は無線フロントエンド回路要素310を含まないことがあり、代わりに、処理回路要素315は、無線フロントエンド回路要素310なしでアンテナ305に接続され得る。
【0083】
処理回路要素315は、無線周波数(RF)トランシーバ回路要素、ベースバンド処理回路要素、およびアプリケーション処理回路要素のうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路要素、ベースバンド処理回路要素、およびアプリケーション処理回路要素は、別個のチップセット上にあり得る。代替実施形態では、ベースバンド処理回路要素およびアプリケーション処理回路要素の一部または全部は組み合わせられて1つのチップセットになり得、RFトランシーバ回路要素は別個のチップセット上にあり得る。さらに代替の実施形態では、RFトランシーバ回路要素およびベースバンド処理回路要素の一部または全部は同じチップセット上にあり得、アプリケーション処理回路要素は別個のチップセット上にあり得る。また他の代替実施形態では、RFトランシーバ回路要素、ベースバンド処理回路要素、およびアプリケーション処理回路要素の一部または全部は、同じチップセット中で組み合わせられ得る。処理回路要素315は、たとえば、1つまたは複数の中央処理ユニット(CPU)、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、および/または1つまたは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を含み得る。
【0084】
特定の実施形態では、無線デバイスによって与えられるものとして本明細書で説明される機能性の一部または全部は、コンピュータ可読記憶媒体330に記憶された命令を実行する処理回路要素315によって与えられ得る。代替実施形態では、機能性の一部または全部は、配線接続された様式などで、コンピュータ可読媒体に記憶された命令を実行することなしに処理回路要素315によって与えられ得る。それらの特定の実施形態のいずれでも、コンピュータ可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路要素は、説明される機能性を実施するように設定されると言われ得る。そのような機能性によって与えられる利益は、処理回路要素315単独に、またはUE300の他の構成要素に限定されないが、全体として無線デバイスによって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
【0085】
アンテナ305、無線フロントエンド回路要素310、および/または処理回路要素315は、無線デバイスによって実施されるものとして本明細書で説明される受信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、ネットワークノードおよび/または別の無線デバイスから受信され得る。
【0086】
処理回路要素315は、無線デバイスによって実施されるものとして本明細書で説明される決定動作を実施するように設定され得る。処理回路要素315によって実施されるような、決定することは、処理回路要素315によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報にコンバートすることによって、処理すること、取得された情報またはコンバートされた情報を無線デバイスに記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報またはコンバートされた情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路要素は、
図13に関して説明される方法を実施するための命令を実行し得る。
【0087】
アンテナ305、無線フロントエンド回路要素310、および/または処理回路要素315は、無線デバイスによって実施されるものとして本明細書で説明される送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、ネットワークノードおよび/または別の無線デバイスに送信され得る。
【0088】
コンピュータ可読記憶媒体330は、概して、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/またはプロセッサによって実行されることが可能な他の命令など、命令を記憶するように動作可能である。コンピュータ可読記憶媒体330の例は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、処理回路要素315によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的コンピュータ可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む。いくつかの実施形態では、処理回路要素315およびコンピュータ可読記憶媒体330は、統合されると見なされ得る。
【0089】
UE300の代替実施形態は、本明細書で説明される機能性および/または上記で説明されたソリューションをサポートするのに必要な機能性のうちのいずれかを含む、UEの機能性のいくつかの態様を与えることを担当し得る、
図3に示されている構成要素以外の追加の構成要素を含み得る。ほんの一例として、UE300は、入力インターフェース、デバイスおよび回路、ならびに、出力インターフェース、デバイスおよび回路を含み得る。入力インターフェース、デバイス、および回路は、UE300への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路要素315が入力情報を処理することを可能にするために、処理回路要素315に接続される。たとえば、入力インターフェース、デバイス、および回路は、マイクロフォン、近接度または他のセンサー、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つまたは複数のカメラ、USBポート、あるいは他の入力エレメントを含み得る。出力インターフェース、デバイス、および回路は、UE300からの情報の出力を可能にするように設定され、処理回路要素315がUE300から情報を出力することを可能にするために、処理回路要素315に接続される。たとえば、出力インターフェース、デバイス、または回路は、スピーカー、ディスプレイ、振動回路要素、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、または他の出力エレメントを含み得る。1つまたは複数の入力および出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、UE300は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、エンドユーザおよび/または無線ネットワークが本明細書で説明される機能性から利益を得ることを可能にし得る。
【0090】
別の例として、UE300は電力源(power source)335を含み得る。電力源335は電力管理回路要素を備え得る。電力源335は電源(power supply)から電力を受信し得、電源は、電力源335中に備えられるか、または電力源335の外部にあるかのいずれかであり得る。たとえば、UE300は、電力源335に接続された、または電力源335中で統合された、バッテリーまたはバッテリーパックの形態の電源を備え得る。光起電力デバイスなどの他のタイプの電力源も使用され得る。さらなる例として、UE300は、電気ケーブルなどの入力回路要素またはインターフェースを介して(電気コンセントなどの)外部電源に接続可能であり得、それによって、外部電源は電力源335に電力を供給する。電力源335は、無線フロントエンド回路要素310、処理回路要素315、および/またはコンピュータ可読記憶媒体330に接続され、本明細書で説明される機能性を実施するための電力を、処理回路要素315を含む、UE300に供給するように設定され得る。
【0091】
UE300は、たとえば、GSM、WCDMA、LTE、NR、Wi-Fi、またはBluetooth無線技術など、無線デバイス300に統合された異なる無線技術のための、処理回路要素315、コンピュータ可読記憶媒体330、無線回路要素310、および/またはアンテナ305の複数のセットをも含み得る。これらの無線技術は、同じまたは異なるチップセットおよび無線デバイス300内の他の構成要素に統合され得る。
【0092】
LTEアーキテクチャ
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、現在、Long Term Evolution(LTE)概念のリリース13の規格化に取り組んでいる。無線アクセスノード(eNB、ホームeNB-HeNB、HeNB GW)およびエボルブドパケットコアノード(MME/S-GW)を含む、LTEシステムのアーキテクチャが、
図4に示されている。わかり得るように、S1インターフェースは、HeNB/eNBをMME/S-GWに接続し、HeNBをHeNB GWに接続するが、X2インターフェースは、随意にX2 GWを介して、ピアeNB/HeNBを接続する。
【0093】
本開示で仮定される管理システムが、
図5に示されている。eノードBとも呼ばれるノードエレメント(NE)が、運用およびサポートシステム(OSS)とも呼ばれる、ドメインマネージャ(DM)によって管理される。DMは、さらに、ネットワークマネージャ(NM)によって管理され得る。2つのNEは、X2によってインターフェースされるが、2つのDM間のインターフェースは、Itf-P2Pと呼ばれる。管理システムは、ネットワークエレメントを設定し、ならびにネットワークエレメント中の特徴に関連付けられた観測値を受信し得る。たとえば、DMはNEを観測および設定するが、NMは、DMを観測および設定し、ならびにDMを介してNEを観測および設定する。DM、NMおよび関係するインターフェースを介した設定によって、X2およびS1インターフェースを介した機能は、RAN全体にわたって協調的なやり方で行われ、最終的にコアネットワーク、すなわち、MMEおよびS-GWに関与することができる。
【0094】
LTEアーキテクチャ発展および5G RANアーキテクチャ
LTEアーキテクチャは、5G時間フレームの課題に対応するために発展するべきであるかどうか、およびどのように発展するべきであるかは、まだ3GPPによって指定されていない。しかしながら、S1、X2およびUuインターフェースの発展されたカウンターパートがあり、任意の新しいRATが、LTEデュアルコネクティビティが規定されるやり方と同様の様式でRANレベルにおいてLTE無線インターフェースと統合されることになると仮定することができる。本明細書で開示される全体的な原理は、LTEのようなアーキテクチャと、S1インターフェースの発展に基づく新しいアーキテクチャの両方に有効であろう。
【0095】
5G RANアーキテクチャに関して言えば、たとえば、いくつかの同期機能性と非同期機能性との間に新規のインターフェースがあり得る。現在のRANアーキテクチャの可能な将来の発展に関する異なる議論が、当業界において進行中である。マクロサイトベースのトポロジーにおける出発点から、低電力セルの導入、異なる無線基地局サイト間のトランスポートネットワークの発展、無線基地局ハードウェア発展、処理能力の必要性の増加などは、新しい課題および機会を生じた。いくつかの強い力が、RANアーキテクチャに対して働き、時々異なる方向に引っぱっている。協調の利得、ハードウェアプーリング利得、エネルギー節約利得、およびバックホール/フロントホールネットワークの発展のような一部は、より集中型の展開のほうを優先して取り組んでいるが、何らかの5Gユースケース、たとえば、ミッションクリティカルなMTC用途のための極めて低いレイテンシ要件など、他のものは、分散に向けて取り組んでいる。フロントホールおよびバックホールという用語は、基地局に関して使用される。フロントホールについての旧来の規定は、ベースバンド(メインユニット)と無線ユニットとの間のCPRIベースのファイバーリンクである。バックホールは、S1/X2インターフェースのために使用されるトランスポートネットワークを指す。
【0096】
バックホール/フロントホールにおける最近の発展は、実際、しばしばC-RANと呼ばれるベースバンドを集中化する実現性を切り開いてきた。C-RANは、異なるやり方で解釈され得る用語である。一部では、C-RANは、多くのサイトからのベースバンドが中央サイトにコロケートされる、「ベースバンドホテル」のようなソリューションを意味し、ただし、サイト間の緊密な接続およびデータの高速な交換がない。最も一般的な解釈は、おそらく、ベースバンド間に少なくともある種類の協調がある「集中型RAN」である。潜在的に魅力的なソリューションは、マクロ基地局、およびマクロ基地局によってカバーされるより低い電力のノードに基づくより小さい集中型RANである。この設定では、マクロノードと低電力ノードとの間の緊密な協調は、しばしば、かなりの利得を与えることができる。「協調RAN」という用語は、集中化の協調利得に焦点を当てる、しばしば使用される解釈である。C-RANの他のより未来的な解釈は、無線ネットワーク機能性が、一般的なハードウェア(汎用プロセッサ)上で、場合によっては仮想マシンとしてサポートされる、「クラウド」ベースおよび「仮想化された」RANソリューションを含む。
【0097】
集中型展開は、たとえば、保守、アップグレードの考えられる容易さ、およびサイトのより少ない必要性、ならびに協調利得の成果のような1つまたは複数の力によって駆りたてられ得る。一般的な誤解は、集中化によって行われるべき大きいプーリング利得および対応するHWの節約があることである。プーリング利得は、プールされたセルの第1の数に対して大きいが、その後、急速に減少する。コロケートおよび相互接続されたより多数のサイトからのベースバンドを有することの1つの重要な利点は、それにより可能になる緊密な協調である。これらの例はUL CoMPであり、いくつかのセクタ/キャリアを1つのセルに組み合わせることである。これらの特徴の利得は、たとえば、ベースバンドのコロケーションなしに標準インターフェース(X2)を介して行われ得るeICICなど、より緩い協調方式の利得に関して、時々顕著であり得る。
【0098】
協調利得観点からの魅力的なC-RAN展開は、より大きいマクロサイトの周りに構築されるC-RANであり、通常、高速相互接続を介してマクロに緊密に組み込まれる、いくつかの周波数帯域およびマクロサイトによってカバーされるいくつかのより低電力の無線機を伴う。最大利得は、スタジアムおよびモールなど、展開シナリオにおいて見られることが予想される。C-RAN展開のための重要な考慮事項は、フロントホールにわたるトランスポート、すなわち、集中型ベースバンド部分と無線機との間の接続、「ファーストマイル」である。マーケット間でかなり大幅に変動する、フロントホールのコストは、利益と比較考量される必要がある。
【0099】
3GPPにおける将来の議論は、
図6に示されているRAN機能的分割につながり得る。そこで、RAN機能は、(s-eNBと呼ばれる論理ノード中に配置された)同期機能と、(a-eNBと呼ばれる論理ノード中に配置された)非同期機能とに分類される。s-eNBに関連付けられた機能、すなわち、同期機能(SF)のインスタンスは、エアインターフェースに最も近いノードにおいて配置される。これらは、いわゆる同期機能的グループ(SFG)を形成することになる。一方、(本文書ではa-eNBとも呼ばれる)eNB-aに関連付けられた非同期機能(AF)のインスタンスは、エアインターフェースに最も近いノード(すなわち、(本文書ではeNB-sとも呼ばれる)s-eNB機能がインスタンス化される同じノード)において、または固定ネットワークノード(FNN)においてのいずれかでフレキシブルにインスタンス化され得る。
【0100】
5Gコアネットワークアーキテクチャ
3GPP TR23.799v1.0.2において論じられ、文書化されたいくつかのアーキテクチャオプションがある。以下は、進行中の研究の過程において確実に変更されることになるオプションを反映するオプション6であり、したがって、変更が予想され得る。以下は、3GPP TR23.799v1.0.2からのセクション7.6である。
【0101】
7.6.1 概略
NextGenネットワーク参照アーキテクチャは、以下の態様を考慮するべきである。
1) 5Gユースケースおよびサービス要件をサポートする
2) 動作アジリティを可能にする(極度の自動化を可能にする(より速い展開、アップグレード、TCOの低減)
3) ネットワークの異なる部分(たとえば、アクセスおよびコア)の独立した発展を可能にする。
【0102】
重要なアーキテクチャ原理:
- 独立した発展を可能にし、オペレータが異なるトランスポート技術(たとえば、イーサネット、MPLS、SDNベースのトランスポートなど)を使用することを可能にするために、3GPPネットワーク機能からトランスポートドメインを抽出する。3GPPネットワーク機能は、トランスポートドメインにおけるこれらの技術のいずれかのサポートを義務づけるべきでもなく、除外すべきでもない。
【0103】
UP機能とCP機能とのスケーラビリティを独立して可能にする
- CPとは別個のUPのフレキシブル展開、すなわち、中央ロケーションまたは分散(リモート)ロケーション(すなわち、ロケーションにおける制限がない)を可能にする。
- 異なるPDUタイプ、たとえばIP、イーサネットの送信をサポートする
- エンドユーザサービスを与える機能からの、サブスクリプションデータベースを含む機能の分離
- ネットワーク挙動とエンドユーザエクスペリエンスとを支配するためのポリシー機能の分離
- 異なるネットワークスライスにおける異なるネットワーク設定を可能にする。
【0104】
制御プレーン:
- UEが、いくつかの機能性がネットワークにおいてサポートされることを確信することは重要であり、したがって、UEとネットワーク機能との間のマルチベンダインターワーキングを可能にすることは重要である。しかしながら、UE観点から、UEがネットワーク内でどのようにおよびどこに存在するか(たとえば、どの機能モジュールまたはソフトウェアが、ある機能をサポートするか)は無関係である。
- 無線機とコアネットワーク内のネットワーク機能との間のマルチベンダインターワーキング、およびコアネットワーク内のネットワーク機能間のマルチベンダインターワーキングを可能にすることは、重要である。同時に、単一のインターフェースが無線機に対して公開され、コアネットワークにおいてサポートされるモジュラー(基本)機能を抽出するならば、十分である。
【0105】
ユーザプレーン:
- 一般的なユーザプレーン機能(UP機能)が規定され、UP機能は、(他のUP機能/データネットワーク/制御プレーンへのフォワーディング動作、ビットレート施行動作、サービス検出動作などを含む)様々なユーザプレーン動作をサポートする。
注1:ユーザプレーン動作の詳細なリストは、重要な問題4の結論に基づくことになる。
- 制御プレーンは、セッションのために必要とされるトラフィックハンドリング機能を与えるようにUP機能を設定する。セッションごとの1つまたは複数のUP機能は、所与のユーザプレーンシナリオの必要に応じて制御プレーンによって、アクティブにされ、設定され得る。
- ローカルデータネットワークへの低レイテンシサービスおよびアクセスをサポートするために、ユーザプレーン機能は、無線機の近くに展開され得る。中央データネットワークの場合、UPFは中央に展開され得る。
【0106】
ローカルサービスと集中型サービスとへのコンカレントアクセスは、以下のようにサポートされる。
- (ローカルデータネットワークへのアクセスを与える)ローカルUP機能と(中央データネットワークへのアクセスを与える)中央UP機能の両方への複数のPDUセッション、または
- 単一のPDUセッション。制御プレーンがそのために2つのUP機能を設定しており、一方のUP機能は、ローカルデータネットワークまたは中央データネットワークのいずれかに向かうトラフィック分類およびトラフィックステアリングを実施し、他方のUP機能は、中央データネットワークへのアクセスを与える(
図7.6.2-3に描かれている)。
注2:制御プレーンはまた、ローカルデータネットワークアクセスのための単一のPDUセッション事例では、複数のUP機能を設定することができる。
【0107】
【0108】
(3GPP TR23.799v1.0.2からのセクション7.6において
図7.6.2-1として標示される)
図7は、非ローミングアーキテクチャ機能的ビューを描いている。
【0109】
【0110】
(3GPP TR23.799v1.0.2からのセクション7.6において
図7.6.2-2として標示される)
図8は、複数のPDUセッションを使用してローカルデータネットワークと中央データネットワークとにコンカレントにアクセスするUEのための非ローミングアーキテクチャを描いている。
【0111】
図7.6.2-2:ローカルデータネットワークと中央データネットワークとへのコンカレントアクセスのための非ローミング参照アーキテクチャを適用すること(複数PDUセッションオプション)
【0112】
(3GPP TR23.799v1.0.2からのセクション7.6において
図7.6.2-3として標示される)
図9は、ローカルデータネットワークと中央データネットワークとへのコンカレントアクセスが単一のPDUセッション内に与えられる場合の、非ローミングアーキテクチャを描いている。
【0113】
図7.6.2-3:ローカルデータネットワークと中央データネットワークとへのコンカレントアクセスのための非ローミング参照アーキテクチャを適用すること(単一のPDUセッションオプション)
【0114】
(3GPP TR23.799v1.0.2からのセクション7.6からの
図7.6.2-4として標示される)
図10は、ホームルーティングシナリオの場合のローミングアーキテクチャを描いている。
【0115】
図7.6.2-4:ローミング参照アーキテクチャ - ホームルーティングシナリオ
【0116】
(3GPP TR23.799v1.0.2からのセクション7.6からの
図7.6.2-5として標示される)
図11は、ローカルブレークアウトシナリオの場合のローミングアーキテクチャを描いている。
【0117】
図7.6.2-5:ローミング参照アーキテクチャ - ローカルブレークアウトシナリオ
編集者の注:NG6*とNG6との間の選定は、PDUセッションが単一のIPアドレス/プレフィックスを有するのか複数のIPアドレス/プレフィックスを有するのかに依存する。両方のタイプがサポートされる必要があるかどうかはFFSである。NG6とNG6*との間の区別が必要とされるかどうかもFFSである。
編集者の注:すべての制御プレーンネットワーク機能のための相互接続モデルは、FFSである。
編集者の注:H-SMFからNG-SDMへの(すなわちホームルーティングシナリオにおける)NG8の必要性は、FFSである。
注3:CCFの数にかかわらず、少なくともアクセス認証およびモビリティ管理を実装するCCFのうちの1つで終端される、UEとCNとの間の1つのNASインターフェースインスタンスのみがある。
注4:マルチベンダオープン(規格化)インターフェースを選択するための基準が決定されるべきである。
【0118】
7.6.3 ネットワーク機能および参照点
5G参照アーキテクチャは、以下の機能からなる。
- NG加入者データ管理(NG SDM)
- NG認証サーバおよび証明リポジトリ(NG ASR)
- NGポリシー制御機能(NG PCF)
- NGコアモビリティ管理機能(NG MMF)
- NGコアセッション管理機能(NG SMF)
- NG認証機能(NG AUF)
- NGコアユーザプレーン機能(NG UPF)
- NG RAN
- NG UE
- データネットワーク、たとえばオペレータサービス、インターネットアクセス、または第三者サービス。
【0119】
以下は、制御プレーンとユーザプレーンとの間の機能性の高レベル分割である。
【0120】
NGモビリティ管理機能(MMF)は、以下の機能性を含む。
- RAN CPインターフェース(NG2)の終端
- NAS(NG1)の終端、NAS暗号化および完全性保護
- モビリティ管理
- (MMイベント、およびLIシステムに対するインターフェースのための)合法的インターセプト
- アクセス認証およびSMメッセージをルーティングするための透過的プロキシ。
【0121】
NG認証機能(AUF)は、以下の機能性を含む。
- アクセス認証
- UEをサービスするためのNGCの他の機能によって必要とされる鍵の導出。
編集者の注:AUF機能性およびローミングアーキテクチャは、重要な問題#12、NextGenのためのセキュリティフレームワークに対するSA3の取組みの結果に基づいて更新される必要がある。
【0122】
NGセッション管理機能(SMF)は、以下の機能性を含む。
- セッション管理
- UE IPアドレス割り当ておよび管理(随意の許可を含む)
- UP機能の選択および制御
- ポリシー制御および課金機能に向かうインターフェースの終端
- 施行およびQoSの制御部分を含む、ポリシーおよび課金ルールハンドリング
- (SMイベント、およびLIシステムに対するインターフェースのための)合法的インターセプト
注5:MMF、SMF、AUF機能のすべてが、ネットワークスライスのCCFのインスタンスにおいてサポートされる必要があるとは限らない。
【0123】
NGコアユーザプレーン機能は、以下の機能性を含む。
- (適用可能なとき)イントラ/インターRATモビリティのためのアンカーポイント
- 相互接続(たとえば、IP)の外部PDUセッションポイント。
- パケットルーティングおよびフォワーディング
- ユーザプレーンのためのQoSハンドリング
- パケット検査およびポリシールール施行
- 合法的インターセプト(UP収集)
- トラフィックアカウンティングおよび報告
注6:UPF機能のすべてが、ネットワークスライスのユーザプレーン機能のインスタンスにおいてサポートされる必要があるとは限らない。
【0124】
NGポリシー機能は、以下の機能性を含む。
- ネットワーク挙動を支配するために統一されたポリシーフレームワークをサポートする。
- (1つまたは複数の)制御プレーン機能にポリシールールを与えて、ポリシールールを施行する。
編集者の注:NGポリシー機能とSDMとの間のインターフェースの必要はFFSである。
【0125】
NG ASRは、以下の機能性をサポートする。
- 認証証明リポジトリおよび処理機能 - この機能は、認証において使用される長期セキュリティ証明を記憶する。
- 認証サーバ機能(AUS) - この機能はAUFと対話する。
編集者の注:ASR機能性は、NextGenのためのセキュリティフレームワークに対するSA3の取組みの結果に基づいて更新される必要がある。
【0126】
NG SDMは、以下の機能性をサポートする。
- サブスクリプションリポジトリ
【0127】
5G参照アーキテクチャは、以下の参照点を含んでいる。
NG1:UEとNGモビリティ管理機能との間の参照点。
NG2:RANとNGモビリティ管理機能との間の参照点。
NG3:RANとNGコアユーザプレーン機能との間の参照点。
NG4:NGコアセッション管理機能とNGコアユーザプレーン機能との間の参照点。
NG5:NGコアセッション管理機能とアプリケーション機能との間の参照点。
NG11:モビリティ管理機能とセッション管理機能との間の参照点。
NG12:モビリティ管理機能と認証機能との間の参照点。
NGt:認証機能とASR機能との間の参照点。
NG6:NGコアUP機能とデータネットワーク(DN)との間の参照点。
NG6*:(ローカルデータネットワークと中央データネットワークの両方へのコンカレントアクセスが、単一のIPアドレス/プレフィックスをもつ1つのPDUセッションに与えられるとき)NGコアUP機能とローカルデータネットワークとの間の参照点。
注7:NG6*機構の詳細は、3GPPの範囲を超えている。
NG7:NGセッション管理機能とNGポリシー制御機能との間の参照点。
NG8:NGモビリティ管理機能と、認証機能と、加入者データ管理との間の参照点。
NG9:2つのNGコアユーザプレーン機能間の参照点。
NG7r:V-PCFとH-PCFとの間の参照点。
NG-RC:V-SMFとH-SMFとの間の参照点。
【0128】
図12は、いくつかの実施形態による、複数のネットワークスライスに接続されたユーザ機器(UE)の一実施形態を示すブロック図である。UEは、共通CP機能(CCF)において単一のNAS終端点を有する。これにより、RANは、そのUEのための単一の制御プレーン(CP)インターフェースを有することになる。ユーザプレーン(UP)は、コアネットワークインスタンス(CNI)ごとに分離されたものであるとして示されている。
【0129】
複数のネットワークスライスのために使用される1つの物理的RANに関しては、2つの態様が、考慮に入れられるべきである。第1の態様は、異なるユースケースまたはビジネスシナリオについて別個の物理ネットワークを展開することと比較して、コストおよびエネルギー消費を低減するために、ネットワークスライシングが同じ物理的ネットワークインフラストラクチャ上のいくつかの異なる仮想ネットワークをサポートすることを可能にするべきであるということである。この利益を十分に活用するために、スライシング概念が、無線リソースおよびインフラストラクチャなどの共通リソースと、フロントホールおよびバックホールなどのスライス間のトランスポートリンクとの効率的な使用を可能にすることが必要とされる。第2の態様は、1つのスライスにおける輻輳が別のスライスに悪影響を及ぼさないように(しばしば、スライス隔離と呼ばれる)、システムにアクセスするUEのために使用される共通チャネルまたはリソースを保護するための機構が必要とされることである。現在、3GPPシステムでは、異なるサービスから広範な負荷について共通制御チャネルを保護するための何らかのサポートがある。これらの機構は、アクセスクラス禁止、拡張アクセス禁止、サービス固有アクセス禁止、ならびに実装形態固有のアドミッション制御などを含む。これらは、次のセクションで説明される。
【0130】
対処されていない1つの問題は、ネットワークにおける限られたスライス利用可能性に関係する。限られたスライス利用可能性は、所与のネットワークスライスが、セルラーネットワークのすべてのセル中でサポートされるとは限らないか、またはすべてのセル中のすべてのUE/加入者のためにサポートされるとは限らないシナリオであり得る。そうである場合、UEが異なるスライスサポートをもつエリア中に、またはそのエリア外に移動しているとき、問題が生じることになる。また、UEが接続することを希望するかまたはすでに登録されたスライスが、そのエリア中で利用可能でない場合に、UEが初めてネットワークに接続している(または再接続している)とき、問題が生じることになる。したがって、ネットワークにおける限られたスライス利用可能性をハンドリングするためのいくつかの実施形態が、本明細書で提案される。ソリューションの利点は、限られたスライス利用可能性が、以下のような問題を回避する一貫したやり方でハンドリングされるということである。
・限られたスライス利用可能性のエリア中で移動するUEのための頻繁なシグナリング。
・UEがスライスに接続されたときおよび接続されていないときをUEが確実に知るようにすることと、UEが接続されたとUEが考えているが、スライスがサポートされないエリアにUEが移動した場合を回避することとによる、一貫したユーザエクスペリエンス。
・異なるネットワークノード(CNノード、基地局)が互いの間で異なるスライスのサポートを同期させることによる、ネットワークにおけるスライス利用可能性の効率的な管理。
・これは、スライス利用可能性を考慮したモビリティ制御を可能にし、CNがRANによって与えられる情報に基づいてUEのためのスライスコネクティビティを管理することをも可能にするので、いくつかの副次的利点を有する。
【0131】
本明細書で開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切であればいかなる場合も、任意の他の実施形態に適用され得ることに留意されたい。同じように、実施形態のいずれかの任意の利点は、他の実施形態に適用され得、その逆も同様である。同封の実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになろう。
【0132】
概して、本明細書で使用されるすべての用語は、本明細書で別段明示的に規定されない限り、本技術分野におけるその通例の意味に従って解釈されるべきである。「1つの(a/an)/その(the)要素、装置、構成要素、手段、ステップなど」へのすべての言及は、別段明示的に述べられていない限り、その要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの事例を指すようにオープンに解釈されるべきである。本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、明示的に述べられていない限り、開示される厳密な順序で実施される必要はない。
【0133】
添付の図面を参照しながら、次に、本明細書で企図された実施形態のうちのいくつかが以下でより十分に説明される。しかしながら、他の実施形態は、本開示の範囲内に含まれ、本発明は、本明細書で記載される実施形態のみに限定されるものとして解されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、当業者に発明的概念の範囲を伝達するために、例として提供される。同様の番号は、説明全体にわたって同様の要素を指す。
【0134】
テキストは、以下のように構造化される。
・限られたスライス利用可能性に関するいくつかの仮定
・ネットワークにおけるスライス利用可能性の情報をハンドリングするための例示的な実施形態。これらのソリューションは、進行中のUEセッションに依存しない。
・UEに向けてネットワークにおけるスライス利用可能性をハンドリングするための例示的な実施形態
・限られたスライス利用可能性をもつネットワークに接続するためのUEにおける例示的な実施形態
・スライスリソースへのアクセスを管理するための例示的な方法
【0135】
限られたスライス利用可能性に関する仮定
ネットワークスライシングに対する取組みは3GPP会議において進行しており、いくつかのテキストおよびアグリーメントが、技術報告などにおいて取り込まれている。しかしながら、それほど論じられなかった1つのトピックは、所与のネットワークスライスがすべての基地局/セルにおいて利用可能であるべきかどうか、またはその概念が、その基地局/セルのサブセットにおいてのみ利用可能であるネットワークスライスをサポートするべきかどうかである。
【0136】
すべてのスライスがすべての基地局またはセル中で利用可能であれば、技術的に単純であろうが、これを可能でないと仮定する。オペレータは、固有領域中でのみスライスを提供することを希望し得、同じスライスをサポートするように他の領域中の他のネットワークノードを設定しないことを選好し得る。スライスへのアクセスが、極めてロケーション依存であり、たとえば、企業構内、工場、処理プラント内のみであり、ネットワーク全体で与えられ得ない何らかの固有のビジネスまたは性能のニーズを満たす、シナリオも有り得る。したがって、このことから、すべてのネットワークスライスは、セルラーネットワークのすべての基地局中で利用可能になるとは限らないという結論を引き出す。すなわち、ネットワークは、典型的には、限られた利用可能性をもつスライスをサポートする。限られた利用可能性は、ここでは、以下を意味することができる。
・スライスが、固有エリア、たとえば、セル、領域、トラッキングエリアにおいてのみサポートされること
・スライスが、特殊な時間中に、たとえば、日中に、または、時、日、月、年であり得る所与の時間期間の間のみ、利用可能であること。
・スライスが、あるユーザのためにのみ利用可能であること。
・上記のことの組合せも可能であり、たとえば、ある時間の、あるエリアにおける、あるユーザのためにのみ利用可能である。
【0137】
ネットワークにおけるスライス利用可能性の情報をハンドリングするための例示的な実施形態。
スライスが常に利用可能であるとは限らないと仮定して、利用可能性に関する情報がどのようにネットワーク内でハンドリングされ得るかについてのソリューションが、ここで提案される。ソリューションは、以下のようである。
・異なるノードは、それらのノードがどのネットワークスライスをサポートするかを知っているか、またはそれに関する知識を伴って設定される。異なるノードは、ここで、たとえば、異なる基地局(たとえば、eNB、gNB)ならびに異なるCNノード(MME、MMF、NG CNノード)であり得る。
・ノードがどのスライスをサポートするかに関する情報は、次いで、他のノードと交換される。これは、たとえば、以下のことを可能にする。
〇RANノードは、各CNノードがどのネットワークスライスをサポートするかを知っている。これは、次いで、UEがネットワークに入り、RANノードにスライスIDを与えるとき、CNノード選択のために使用され得る。
〇異なるRANノードは、他のRANノードがどんなスライスをサポートするか、または他のRANノードのどのセルにおいて所与のスライスがサポートされるかを知ることになる。これは、次いで、UEが接続されるスライスが、ターゲットRANノード/セルにおいてサポートされるという知識に基づいて、固有セルへのUEハンドオーバをトリガするために後で使用され得る。
〇CNノードは、どのスライスが異なるRANノードにおいてサポートされるかを知っており、UEのスライスコネクティビティを管理すること、たとえば、以下のことを可能にする。
・UEが接続されるRANノードにおいてもはや利用可能でないスライスへの接続を削除すること。
・UEが新しいRANノードに移動するときに利用可能になるスライスへの接続を追加すること。
・ネットワークスライスが、UEが通信しているRANノードにおいてサポートされない場合、UEからのスライスコネクティビティについての入来要求を拒否すること。
注:上記の例は、後の実施形態でさらに詳述される。
・スライスサポートのシグナリングは、ネットワークノード間の初期接続セットアップにおいて(たとえば、RANノード間のX2/Xnセットアップ、またはCNノードとRANノードとの間のS1/NGセットアップにおいて)送られ得る。スライスサポートのシグナリングはまた、スライス利用可能性が変化する(たとえば、イベントがトリガされた)とき、動的に行われ得る。スライス利用可能性はまた、UE関係シグナリングとともに、たとえば以下において、伝達され得る。
〇基地局間のハンドオーバシグナリングにおいて
〇UEがアイドルからアクティブ状態への状態遷移を実施するための(RANからCNへの)初期UEメッセージ中に
【0138】
UEに向けてネットワークにおけるスライス利用可能性をハンドリングするための例示的な実施形態
一貫したUE性能を得るために、UEに向けて限られたスライス利用可能性をどのようにハンドリングすべきかについてのソリューションが提案される。いくつかの実施形態が考慮される。
【0139】
UEが(ネットワーク設定に基づいて)UE自体によってセル選択を実施することによって特徴づけられる低電力状態のUE
セルラーネットワークは、典型的には、UEが、ネットワークに通知すること、ネットワークからのページングをリッスンすることなしにエリア中で移動することを可能にされる、CN IDLEのような電力節約段階をサポートする。CN IDLEにおいて、このエリアは、トラッキングエリアリストのエリアである。ただし、このエリアは、セルまたはセルのリストのエリアでもあり得る。
【0140】
限られたスライス利用可能性をもつネットワークでは、所与のスライスは、すべてのセルにおいてサポートされるとは限らない。その場合、電力節約中のUEが、UEが接続されるスライスをサポートしないセルにキャンプオンしている場合、問題が生じることがある。セルがサポートするすべてのスライスに関する情報をセルが与えるとは限らないか、または電力を節約するためにUEがそのような情報を読み取らないと仮定すると、スライスがもはやサポートされないことをUEが知るやり方がない。この問題は、以下の実施形態を用いて対処される。
・UEのためのページングエリアを管理することを担当するネットワークノード(たとえば、CNノードまたはRANノード)(ページングエリアは、UEが、モビリティ関連のシグナリングを実施することなしに動き回ることができるが、依然としてネットワークから到達可能であるエリアである)。ページングエリアは、セル、トラッキングエリア、ノードなどからなることができる。
・ネットワークノードは、固有のUEのための一貫したスライス利用可能性をもつページングエリアを作成するために、周囲のネットワークノードおよびセルにおけるスライス利用可能性に関する情報を、UEがどのスライスに接続されるか、または接続されることが可能であるか、または接続することが可能にされるかに関する情報と組み合わせる。このプロセスにおいて使用される追加情報は、過去のUEモビリティ履歴、UEサブスクリプションパラメータなどを含むことができる。
〇一貫したスライス利用可能性は、ここでは、同じスライスが、ページングエリアに属するすべてのノードまたはセルにおいてアクセス可能であることを意味する。
・ページングエリアは、次いでUEに伝達される。UEは、モビリティシグナリングを生成することなしにページングエリア内で動き回ることを可能にされる。UEがネットワーク外に移動した場合、UEは、ネットワークにシグナリングすることを含むエリア更新プロシージャをトリガすることになる。このようにして、ネットワークノードは、UEがページングエリアを出たことを知ることになる。
・ネットワークノードがUEからエリア更新シグナリングを受信すると、ネットワークノードは、必要な場合、ネットワークスライスの追加または削除をトリガすることができる。ネットワークノードはまた、潜在的に、新しいまたは削除されたスライスコネクティビティを潜在的に考慮して、同じく一貫したスライス利用可能性を有する新しいページングエリアを生成することができる。一例として、UEが、スライス1、2および3をサポートするページングエリア外に移動した場合、UEは、ページングエリア保守を担当するネットワークノードに向けてモビリティシグナリングを実施することになる。その結果、UEが、スライス1および2のみがサポートされるエリア中に移動する場合、ネットワークノードは、スライス1および2が一貫して利用可能である新しいページングエリアをUEに与え得る。
【0141】
(たとえば、ハンドオーバを使用する)ネットワーク制御されるモビリティを伴うアクティブ状態のUE
UEがシステムにおいてアクティブであるとき、UEは、ネットワークからデータを送信/受信することが可能である。典型的には、ネットワークは、ハンドオーバプロシージャを使用してこの状態でモビリティを制御する。ネットワークは、すべてのノード、セルまたは周波数帯域におけるすべてのスライスをサポートするとは限らないと仮定する。この場合、UEは、スライスがサポートされないエリアにUEが移動する場合、スライスコネクティビティを失うことになる。これは、不十分なサービス性能につながることがある。この問題は、以下の実施形態を用いて対処される。
・たとえば、UEモビリティ、無線測定値、...を考慮して、UEのためにネットワーク制御されるハンドオーバを実施することを担当するネットワークノード。
・ネットワークノードは、UEが接続されるか、または接続されることが可能であるか、または接続することが可能にされるスライスをサポートするハンドオーバ候補ノードまたはセルまたは周波数を選択するために、周囲のネットワークノードおよびセルにおけるスライス利用可能性に関する情報を、UEがどのスライスに接続されるか、または接続されることが可能であるか、または接続することが可能にされるかに関する情報と組み合わせる。これは、たとえば、スライスが固有周波数レイヤまたは無線アクセス技術(RAT)においてのみサポートされる事例に対処することができる。このようにして、UEが、スライスをサポートする周波数レイヤまたはRATにダイレクトされ得るので、サービス中断は回避され得る。
・ネットワークノードがハンドオーバを行うことを強いられるが、UEが接続されるスライスをサポートするノード、エリア、セル、...へのハンドオーバをトリガすることが可能でない場合。ネットワークノード(またはターゲットネットワークノード)は、UEが接続されるスライスの削除を開始することができる。削除をアクティブに開始することによって、たとえば、サービスタイムアウトに依拠することと比較して、UEの経験を積んだ性能が改善され得ることが予想される。スライス利用可能性に関する知識を使用して、ターゲットノードによって名目上サポートされないスライスを異なるスライスに移動することも、このソリューションでは可能である。すなわち、ターゲットノードにおいてもはや利用可能でないスライスに割り振られたサービスは、今や、これが可能にされる場合、ターゲットノードにおいて利用可能な別のスライスによってサポートされ得る。
【0142】
UEが低電力状態からアクティブ状態に戻ること
この場合、UEは、たとえば、シグナリングまたはユーザデータ転送を実施するために、アクティブ状態に遷移したいという要求をネットワークに送ることになる。受信するネットワークノードは、ネットワークにおけるスライス利用可能性に関する情報とともに、UEがどのスライスに接続されるか、または接続されることを希望するかの知識に基づいて、UE要求を受け付けるかまたはそれを拒否するかのいずれかを決めることができる。たとえば、以下の通りである。
・UEはネットワークノードAに接続し、スライスBへのコネクティビティを要求する。
・ネットワークノードは、スライスBをサポートしない(たとえば、一時的であり得る)か、または現在、より多くのスライスBユーザをサポートするためのリソースが残されていない。
・ネットワークノードはUE要求を拒否するか、または要求を別のスライスにリダイレクトする。
【0143】
別の例は、以下の通りである。
・UEはネットワークノードAに接続し、スライスBへのコネクティビティを要求する。
・ネットワークノードはスライスBをサポートするが、ネイバーノードがスライスBをサポートしないことを知っており、ネットワークノードは、スライスBをサポートしないノードにUEが後で移動し得るとすれば、UE性能があまり良好でないことがあると決定する。
・ネットワークノードはUE要求を拒否するか、または要求を別のスライスにリダイレクトする。
ネットワークがUEに送る拒否メッセージは、スライスがサポートされる、他の周波数帯域などへのリダイレクション命令を含むことができる。
【0144】
限られたスライス利用可能性をもつネットワークに接続するためのUEにおける例示的な実施形態
限られたスライス利用可能性をハンドリングするための、UEにおける実施形態もある。これらの実施形態は、UEが、システムのブロードキャストチャネルから情報を読み取ることを含むことができる(情報はネットワークからブロードキャストされる)。情報は、セルにおけるスライス利用可能性、ブロードキャスト情報が関連付けられた周波数に関係する。異なる副次的な実施形態が存在する。
・ネットワークは、セル/ノードにおけるスライス利用可能性をブロードキャストする。
・ネットワークは、スライス利用可能性に関連付けられたパラメータをブロードキャストし、このパラメータからスライス利用可能性へのマッピングが、UEにおいて実施され、これは、早期の段階においてネットワークから受信された設定に基づいて可能であり得る。
〇この実施形態の利点は、たいがい、より少ない情報が、セルにおいてブロードキャストされる必要があるということであり、真のスライス利用可能性が、これを知るように設定されていたUEについてのみ知られ得るということである。
UEがスライス利用可能性に関する情報を読み取ると、UEは、異なる行為を行うことができる。
・UEは、たとえば、ネットワークにシグナリングメッセージを送ることによって、スライス接続のセットアップまたは削除を開始することができる。
・所与のスライスがサポートされない場合、UEは、たとえば、スライスがサポートされる、異なるセルまたは周波数またはRATへのセルまたは周波数またはRAT再選択を実施することができる。
・UEの下位レイヤは、ブロードキャストされた情報に基づいて、スライスが利用可能であるかまたは利用可能でないかのいずれかであることを上位レイヤに通知することができる。
・他の行為も可能である。
【0145】
スライスリソースへのアクセスを管理するための例示的な方法
・ネットワークでは、スライス利用可能性に関する知識は、アクセス制御において、ならびに、リソースを異なるUEに割り振る際に使用され得る。ネットワークが、固有スライスまたはスライスのグループに関連付けられたスライスポリシーパラメータをUEに割り振ることは、可能である。UEが、このスライスポリシーパラメータを示すスライスのためのリソースを要求するとき、RANは、たとえば、スライスが利用可能であるか否かに基づいて、UE接続を受け付けるかまたは拒否するかのいずれかを行うことができる。
【0146】
同様の機能性はまた、1つのノードがUEが接続されるスライスのためのリソースを求めているとき、ネットワークノード間で適用され得る。リソース要求は、UEがどのスライスを使用することを希望するかまたはどのスライスに接続されるかに関する情報を含むことができる。ターゲットノード(たとえば、サービング基地局、またはハンドオーバにおけるターゲット基地局)は、次いで、スライス利用可能性に基づいて要求を受け付けるかまたは拒否するかのいずれかを行うことができる。いくつかのスライスのためのリソースは受け付けられるが、他のスライスは受け付けられない部分拒否も可能である。
【0147】
ネットワークノード間で適用され得る他の機能性は、あるノード、たとえば、CNノードが、別のノード、たとえばRANノードに送られるモビリティ制限リストを生成するためのものであり得る。このモビリティ制限リストは、UEがどのスライスに接続されるかまたはどのスライスにアクセスし得るかに関する情報と、他のノードにおけるスライス利用可能性に関する情報とに基づき得る。このモビリティ制限リストは、次いで、たとえば、所与のスライスがサポートされないエリアにUEが進むことを回避するように、UEのモビリティを制御するとき、他のノードによって使用され得る。モビリティ制限リストはまた、UEセル選択を制御するためにUEに与えられ得る。
【0148】
図13は、ネットワークノードにおける方法の流れ図である。本方法は、無線アクセスネットワークノードまたはコアネットワークノードなど、好適なネットワークノードにおいて実施され得る。無線アクセスネットワークノードおよびコアネットワークノードの例は、
図1~12に示されている。一例として、本方法は、
図2のネットワークノード200によって実施され得る。ステップS1310において、ネットワークノード200は、1つまたは複数のネイバリングネットワークノードに関連付けられたスライス利用可能性を取得する。ネイバリングネットワークノードは、本方法を実施するネットワークノードと同じタイプのノードを含み得る(たとえば、eNBのネイバリングノードは他のeNBを含み得、MMEのネイバリングノードは他のMMEを含み得、ゲートウェイのネイバリングノードは他のゲートウェイを含み得るなどである)。さらに、または代替として、ネイバリングノードは、異なるタイプのノードを含み得る。一例として、いくつかの実施形態では、コアネットワークノードは、無線アクセスネットワークノードに関連付けられたスライス利用可能性を取得し得る。別の例として、いくつかの実施形態では、無線アクセスノードは、コアネットワークノードに関連付けられたスライス利用可能性を取得し得る。いくつかの実施形態では、ネットワークスライス利用可能性は、複数のネットワークスライスのうちのどれが1つまたは複数のネイバリングネットワークノードの各々によってサポートされるかを示す。たとえば、いくつかの実施形態では、ネイバリングネットワークノードは、ネイバリングネットワークノードのうちの1つまたは複数が、すべてのネットワークスライスの限られたサブセットのみをサポートし得るか、および/またはネイバリングネットワークノードが、異なるネットワークスライスをサポートし得るように、限られたネットワークスライス利用可能性を有することがある。
【0149】
ステップS1320において、ネットワークノード200は、1つまたは複数のネイバリングネットワークノードのネットワークスライス利用可能性に基づいて、
図2の無線デバイス210または
図3のUE300など、無線デバイスのスライスコネクティビティを管理する。このようにして、無線デバイス210とネットワークノード200とを含む、無線ネットワークの性能は、取得されたネットワークスライス利用可能性を使用してコネクティビティを管理することによって改善され得る。
【0150】
いくつかの実施形態では、
図13で論じられる方法におけるいくつかのステップは、サブステップを含み得る。たとえば、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のネイバリングノードは複数のコアネットワークノードを含む。いくつかの実施形態では、ステップS1320は随意のサブステップを含み得る。サブステップS1321において、ネットワークノード200は、無線デバイス210がネットワークスライスのうちのどれを使用することを要求するかを示すスライス識別子を受信する。いくつかの実施形態では、単一のネットワークスライス識別子がネットワークノード200において受信されるか、または代替的に2つ以上のネットワークスライス識別子が受信される。たとえば、いくつかの実施形態では、ネットワークノード200において受信されるスライス識別子は、無線デバイス210が使用することを要求するネットワークスライスの各々について別個のスライス識別子を備え得る。サブステップ1322において、ネットワークノード200は、ネットワークスライス利用可能性に基づいてコアネットワークノードのうちの1つまたは複数を選択する。コアネットワークノードのうちの1つまたは複数を選択することは、単一のコアネットワークノードを選択すること、コアネットワークノードのサブセット(たとえば、2つ以上のコアネットワークノードであるが、すべてのコアネットワークノードよりも少数のコアネットワークノードを含むサブセット)を選択すること、またはすべてのコアネットワークノードを選択することを含み得る。たとえば、(1つまたは複数の)コアネットワークノードは、コアネットワークノードの機能的グループに基づいて選択され得る。1つまたは複数の選択されたコアネットワークノードは、スライス識別子によって示されたネットワークスライスをサポートする。サブステップ1323において、ネットワークノード200は、選択されたコアネットワークノードへのアクセスを無線デバイス210に与える。このようにして、ネットワークノード200は、無線デバイス210が、要求されたネットワークスライスをサポートするコアネットワークノードへの適切なアクセスを与えられることを保証し得る。上記で説明されたように、これは、1つまたは複数のコアネットワークノードにおける限られたネットワークスライス利用可能性など、1つまたは複数のネットワークノードにおける限られたネットワークスライス利用可能性があるとき、特に重要である。
【0151】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のネイバリングノードは複数の無線ネットワークノードを含む。たとえば、1つまたは複数のネイバリングノードは、1つまたは複数のエボルブドノードBまたは他の無線ネットワークノードを含み得る。一例として、1つまたは複数のネイバリングノードは、無線アクセスネットワーク120の少なくとも一部分を構成する1つまたは複数の無線ネットワークノードを含み得る。いくつかの実施形態では、無線デバイスのスライスコネクティビティを管理するステップ1320は、サブステップを含む。たとえば、いくつかの実施形態では、ネットワークノード200は、無線デバイス210がネットワークスライスのうちのどれに接続されるかを決定し得る。ネットワークノード200は、次いで、ネットワークスライス利用可能性に基づいてハンドオーバのための無線ネットワークノードのうちの1つを選択し得る。選択された無線ネットワークノードは、無線デバイス210が接続された(1つまたは複数の)ネットワークスライスをサポートする。ネットワークノード200は、次いで、選択された無線ネットワークノードへの無線デバイス210のハンドオーバを開始し得る。このようにして、ネットワークノードは、無線デバイス210が現在接続された(1つまたは複数の)ネットワークスライスをサポートする無線ネットワークノードに無線デバイス210がハンドオーバされることを保証し得る。
【0152】
いくつかの実施形態では、スライスコネクティビティを管理することは、無線デバイスと、無線デバイスに関与するハンドオーバプロシージャのために選択されたネイバリングネットワークノードによってサポートされないネットワークスライスとの間の接続の削除を開始することを含む。たとえば、ネットワークノード200は、ハンドオーバ中に、またはハンドオーバより前に、新しいネットワークノードにおいてサポートされないであろう特定のネットワークスライスへの接続を削除し得る。このようにして、ネットワークノード200は、無線デバイス210が、ハンドオーバの後に、サポートされていないネットワークスライスにアクセスすることを試みるのを妨げ得る。
【0153】
いくつかの実施形態では、スライスコネクティビティを管理することは、無線デバイス210から、第1のネットワークスライスに接続したいという要求を受信することを含む。いくつかの実施形態では、ネットワークノード200は、第1のネットワークノードが第1のネットワークスライスをサポートしないと決定し得る。応答して、ネットワークノード200は要求を拒否し、無線デバイス210を別のネットワークスライスにリダイレクトし得る。このようにして、ネットワークノード200は、無線デバイス210が、サポートされていないネットワークスライスにアクセスすることを試みるのを妨げ得る。
【0154】
いくつかの実施形態では、スライスコネクティビティを管理することは、無線デバイスから、第1のネットワークスライスに接続したいという要求を受信することを含む。いくつかの実施形態では、ネットワークノード200は、無線デバイス210が、第1のネットワークスライスをサポートしないネイバリングネットワークノードに移動する可能性があると決定し得る。たとえば、ネットワークノード200は、無線デバイス210が第1のネットワークスライスをサポートしない1つまたは複数のネイバリングネットワークノードに移動する可能性があることを予測するために、無線デバイス210の移動に関する情報または履歴接続情報を使用し得る。応答して、ネットワークノード200は、(すなわち、無線デバイスが、第1のネットワークスライスをサポートしないネイバリングネットワークノードに移動する可能性に基づいて)、第1のネットワークスライスに接続したいという要求を拒否し得、無線デバイスを別のネットワークスライスにリダイレクトし得る。
【0155】
いくつかの実施形態では、複数のネットワークスライスは第1のネットワークスライスを含む。いくつかの実施形態では、
図13で論じられる方法は、随意の追加のステップを含み得る。ステップS1330において、ネットワークノード200は、無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつページングエリアを作成する。ページングエリアは、ネットワークスライス利用可能性に基づいて、第1のネットワークスライスをサポートするネイバリングネットワークノードのうちの1つまたは複数を備える。たとえば、ページングエリアは、ネットワークスライス利用可能性が変化しないネイバリングネットワークノードのグループ、たとえば、カバレッジエリアを備え得る。いくつかの実施形態では、ページングエリアは、無線デバイス210に固有であり得る。たとえば、ページングエリアは、無線デバイス210が接続されるおよび/またはアクセスを要求し得るおよび/または無線デバイス210によってサポートされる、ネットワークスライスのすべてをサポートするネイバリングネットワークノードのグループを備え得る。随意のステップS1340において、ネットワークノード200は、第1のネットワークスライスをサポートするページングエリアの指示を無線デバイスに通信し得る。このようにして、ネットワークノード200は、ページングエリア内で移動するとき、不要なモビリティシグナリングを妨げる情報を無線デバイス210に与え得る。
【0156】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード200は、無線デバイス210がネットワークスライスのうちの1つへの接続を追加または削除したと決定し得る。ネットワークノード200は、応答して、無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつ新しいページングエリアを作成し得る。たとえば、ネットワークノード200は、どのネイバリングネットワークノードがネットワークスライスの変更されたセットをサポートするかを決定し、したがって新しいページングエリアを作成し得る。ネットワークノード200は、次いで、新しいページングエリアを無線デバイスに通信し得る。このようにして、ネットワークノード200は、無線デバイス210がネットワークスライスへの接続を追加または削除するときでも、無線デバイス210による不要なモビリティシグナリングを妨げ続け得る。
【0157】
いくつかの実施形態では、無線デバイス210のスライスコネクティビティを管理することは、無線デバイス210と第1のネットワークスライスとの間の接続を削除するサブステップを含む。たとえば、ネットワークノード200は、ネットワークスライス利用可能性に基づいて、無線デバイスが、第1のネットワークスライスをサポートしない無線アクセスノードに接続されたと決定する。応答して、ネットワークノード200は、第1のネットワークスライスへの接続を削除し得る。このようにして、無線デバイス210は、接続された無線アクセスノードによってサポートされないネットワークスライスにアクセスすることを試みるのを妨げられることになる。
【0158】
いくつかの実施形態では、無線デバイス210のスライスコネクティビティを管理することは、無線デバイス210と第1のネットワークスライスとの間の接続を追加するサブステップを含む。たとえば、ネットワークノードは、ネットワークスライス利用可能性に基づいて、無線デバイスが、第1のネットワークスライスをサポートする無線アクセスノードに接続されたと決定する。応答して、ネットワークノードは、第1のネットワークスライスへの接続を追加し得る。このようにして、無線デバイス210は、無線アクセスノードを通して利用可能なとき、ネットワークスライスへの接続を与えられ得る。したがって、無線デバイス210は、無線デバイス210および/または無線ネットワークの性能を最適化するネットワークスライスに接続され得る。たとえば、無線デバイス210は、第1のネットワークスライスが現在接続される無線アクセスノード上で利用不可能であるとき、代替ネットワークスライス上で動作し得る。第1のネットワークスライスが、同じ無線アクセスノードを通してまたは無線アクセスノードを変更した後でのいずれかで利用可能になった場合、無線デバイス210を第1のネットワークスライスに接続することは好ましいことがある。
【0159】
いくつかの実施形態では、無線デバイス210のスライスコネクティビティを管理することは、無線デバイスが、第1のネットワークスライスをサポートしない無線アクセスノードに接続されたと決定したことに応答して、無線デバイスを第1のネットワークスライスに接続したいという要求を拒否するサブステップを含む。たとえば、無線デバイス210は、第1のネットワークスライスをサポートする無線アクセスノードに前に接続されていたことがあるが、現在、第1のネットワークスライスをサポートしない第2の無線アクセスノードに接続している。別の例として、接続される無線アクセスノードは、第1のネットワークスライスをもはやサポートしないことがあるか、または無線デバイス210を第1のネットワークスライスに接続するためのリソースをもはや有しないことがあり、したがって、第1のネットワークスライスをサポートしない。
【0160】
いくつかの実施形態では、ネットワークスライスの各々は、他のネットワークスライスのネットワーク機能とは異なる特性を有するそれぞれのネットワーク機能をサポートするそれぞれの論理ネットワークを備える。いくつかの実施形態では、ネットワークスライスの各々は、他のネットワークスライスによってサポートされる事業活動に依存しないそれぞれの事業活動をサポートする。
【0161】
いくつかの実施形態では、ネットワークスライス利用可能性の少なくとも一部分は、第1のネットワークノードとネイバリングネットワークノードのうちの少なくとも1つとの間の初期接続セットアップ中に取得される。たとえば、無線ネットワークにおける各ネットワークノードは、ネットワークノード自体のネットワークスライス利用可能性、たとえば、どのネットワークスライスがネットワークノード上でサポートされるかにアクセスし得る。ノード間の初期接続セットアップ中に、ネットワークノード200は、ネットワークノード200のネットワークスライス利用可能性情報を通信し、ネイバリングノードからネットワークスライス利用可能性情報を受信し得る。このようにして、ネットワークノード200は、初期接続セットアップ中にネットワークスライス利用可能性情報を取得し得る。
【0162】
いくつかの実施形態では、ネットワークスライス利用可能性の少なくとも一部分は、第1のネットワークノードとネイバリングネットワークノードのうちの1つとの間のハンドオーバシグナリングから取得される。たとえば、ネットワークノードは、無線デバイス210のハンドオーバのための信号を通信するとき、ネットワークノードのネットワークスライス利用可能性を交換し得る。さらに、いくつかの実施形態では、ネットワークノードが、そのネットワークノードのネイバリングノードのうちの1つ(たとえば、ネイバリングノードA)のネットワークスライス利用可能性を取得すると、ネットワークノードは、ネイバリングノードAのネットワークスライス利用可能性をそのネットワークノードのネイバリングノードのうちの別のもの(たとえば、ネイバリングノードB)にフォワーディングし得る。したがって、ネットワークノードは、そのネットワークノード自体のネットワークスライス利用可能性および/または他のネットワークノードのネットワークスライス利用可能性を交換し得る。いくつかの実施形態では、ネットワークスライス利用可能性は、たとえば、追加のパラメータまたはメッセージとして、既存のハンドオーバシグナリングに組み込まれ得る。
【0163】
いくつかの実施形態では、ネットワークスライス利用可能性の少なくとも一部分は、無線デバイスがアイドル状態からアクティブ状態への状態遷移を実施したことに応答して取得される。たとえば、無線デバイス210は、状態遷移中に、無線デバイス210に知られているネットワークスライス利用可能性情報をネットワークノード200に送信し得る。このようにして、ネットワークノード200は、無線デバイス210がアクティブ状態に遷移するとき、無線デバイス210の接続を管理するために有用であり得るネットワークスライス利用可能性情報を取得し得る。
【0164】
いくつかの実施形態では、
図13で論じられる方法は、ネットワークノード200においてスライス接続情報を維持する追加のステップを含む。スライス接続情報は、無線デバイス210がネットワークスライスのうちのどれに接続されるかを示し得る。ネットワークノード200は、無線デバイス210がネットワークスライスのうちの1つへの接続を追加または削除したという指示を受信し得る。たとえば、無線デバイス210は、ネットワークスライスへのアクセスをもはや必要としないことがあるか、あるいは別のまたは追加のネットワークスライスへのアクセスを希望し得る。ネットワークノード200は、受信された指示に基づいて、ネットワークノード200のスライス接続情報(ネットワークノード200によって維持されるスライス接続情報)を更新し得る。このようにして、ネットワークノード200は、無線デバイス210のための現在スライス接続情報を維持し得る。スライス接続情報は、たとえば、スライス接続情報をシグナリングすることによる、別のネットワークノードにおける管理を含む、1つまたは複数のネットワークスライスへの無線デバイス210の接続を管理するために使用され得る。
【0165】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード200は、ネットワークノード200のネットワークスライス利用可能性および/またはネイバリングネットワークノードのうちの1つまたは複数のネットワークスライス利用可能性に関連付けられたパラメータをブロードキャストし得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード200は、ネットワークノード200のネットワークスライス利用可能性をネイバリングネットワークノードのうちの1つまたは複数に通信する。ネイバリングネットワークノードおよび/または無線デバイス210は、ネットワークノード200および/またはネイバリングネットワークノードのうちの1つまたは複数のネットワークスライス利用可能性を決定するために、パラメータから決定される情報を使用し得る。このようにして、ネットワークノード200は、限られた利用可能性シナリオにおいて接続を管理するために使用され得るネットワークスライス利用可能性の情報を、無線デバイス210または他のネットワークノードに与え得る。
【0166】
ネットワークスライスは、単一のネットワークノードによって与えられる機能性、またはネットワーク全体にわたって分散される機能性を包含し得る。機能性は、任意の好適な様式で分散され得る。たとえば、いくつかの実施形態では、第1のネットワークノードは、ネットワークスライスの機能性の一部分を与え得、第2のネットワークノードは、ネットワークスライスの機能性の別の部分を与え得る。したがって、1つまたは複数のコアネットワークノードを選択することは、1つまたは複数のネットワークノード上に実装される1つまたは複数の機能的グループを選択することを含み得る。たとえば、ネットワークノード200は、いくつかのコアネットワークノードの機能を選択し、いくつかのコアネットワークノードにわたる機能へのアクセスを無線デバイス210に与え得る。コアネットワークノードを選択することは、全体としてネットワークノードを選択すること、またはネットワークノード内の構成要素のサブセット(たとえば、ハードウェア、ソフトウェア、リソース、メモリなどのサブセット)に限定されるコアネットワークノード内の機能的グループまたは機能を選択することを含み得る。
【0167】
図14は、いくつかの実施形態による、
図2中の無線デバイス210または
図3中のUE300など、無線デバイスにおける方法の流れ図である。ステップS1410において、無線デバイス210は、ネットワークノード200などのネットワークノードから、ネットワークノードを含むネットワークにおけるネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報を受信する。いくつかの実施形態では、ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報の少なくとも一部分は、ネットワークノードからのブロードキャスト中で受信される。いくつかの実施形態では、ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報の少なくとも一部分は、ネットワークノードからのブロードキャストを受信することより前にネットワークから受信されたネットワーク設定情報に基づく。
【0168】
ステップS1420において、無線デバイス210は、第1のネットワークスライスへのアクセスについてのコネクティビティ要求をネットワークノード200に通信する。第1のネットワークスライスは、ネットワークノードから受信されたネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報に少なくとも部分的に基づいて、無線デバイス210によって選択され得る。たとえば、無線デバイス210は、ネットワークノード200が1つまたは複数のネットワークスライスをサポートすることを示すネットワークスライス利用可能性情報を受信し得る。応答して、無線デバイス210は、ネットワークノード200によってサポートされるネットワークスライスについての無線デバイス210のコネクティビティ要求を通信し得る。第1のネットワークスライスは、無線デバイスの接続必要性に基づく無線デバイスの第1の選定であり得るか、または代替的にネットワークノード200における利用可能性に基づく代替選定であり得る。いくつかの実施形態では、無線デバイス210は、アイドル状態からアクティブ状態への状態遷移を実施するとき、ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報をネットワークノード200に通信する。
【0169】
いくつかの実施形態では、
図14で論じられる方法は、追加の随意のステップを含む。いくつかの実施形態では、無線デバイス210は、ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報に基づいて、ネットワークスライス接続のセットアップを開始する。いくつかの実施形態では、無線デバイス210は、ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報に基づいて、ネットワークスライス接続の削除を開始する。このようにして、無線デバイス210は、ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報に基づいてネットワークスライス接続を調整し得る。たとえば、無線デバイス210は、無線デバイス210が接続されるネットワークノード上でサポートされるネットワークスライスへの接続を維持または確立することを希望し得るにすぎない。そうする際に、無線デバイス210は、サポートされていないネットワークスライスにアクセスしようとする試みを妨げ得る。
【0170】
いくつかの実施形態では、無線デバイス210は、ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報に基づいて、セル、周波数、または無線アクセス技術のうちの1つまたは複数の再選択を実施する。たとえば、特定のネットワークスライスは、現在のセル、周波数、および/または無線アクセス技術上で利用可能でないことがある。無線デバイス210は、次いで、ネットワークスライスをサポートするセル、周波数、および/または無線アクセス技術を選択するために再選択を実施し得る。いくつかの実施形態では、再選択を実施することは、無線デバイスがその上で動作している現在のセル、周波数、または無線アクセス技術(RAT)が第1のネットワークスライスをサポートしないと決定することを含む。無線デバイス210は、次いで、第1のネットワークスライスをサポートする新しいセル、周波数、またはRATを選択し得る。選択されると、無線デバイス210は、次いで、新しいセル、周波数、またはRATを通して第1のネットワークスライスにアクセスし得る。このようにして、無線デバイス210は、無線デバイス210が現在のセル、周波数、または無線アクセス技術上で利用可能でない場合でも、所望のネットワークスライスに接続し得る。
【0171】
いくつかの実施形態では、無線デバイス210は、第1のネットワークスライスを示すスライス識別子を通信する。たとえば、無線デバイス210はスライス識別子をネットワークノード200に通信し得る。ネットワークノード200は、次いで、無線デバイスがどのネットワークスライスにアクセスすることを要求するかを識別し得る。応答して、ネットワークノード200は、どのコアネットワークノードが所望のネットワークスライスをサポートするかを決定し得る。無線デバイス200は、次いで、スライス識別子によって示された第1のネットワークスライスをサポートするコアネットワークノードにアクセスし得る。このようにして、無線デバイス210は、所望の接続を1つまたは複数のネットワークスライスに与えるために、正しいコアネットワークノードを選択するための情報をネットワークノード200に与え得る。
【0172】
いくつかの実施形態では、無線デバイス210は、第2のネットワークノードへのハンドオーバプロシージャの開始を受信する。たとえば、第2のネットワークノードは第1のネットワークスライスをサポートし得る。無線デバイス210は、次いで、第2のネットワークノードへのハンドオーバを完了し、第2のネットワークノードを通して第1のネットワークスライスにアクセスし得る。このようにして、無線デバイスは、第2のネットワークノードにハンドオーバされるにもかかわらず、第1のネットワークスライスにアクセスし続け得る。
【0173】
いくつかの実施形態では、無線デバイス210は、無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつページングエリアを受信する。ページングエリアは、1つまたは複数のネイバリングネットワークノードのネットワークスライス利用可能性に基づいて、第1のネットワークスライスをサポートする1つまたは複数のネイバリングネットワークノードを含む。たとえば、ページングエリアは、ネイバリングネットワークノードのうちのどれが第1のネットワークスライスをサポートするかについての指示を含み得る。無線デバイス210は、次いで、無線デバイスがページングエリア内にあるとき、モビリティシグナリングの生成を妨げ得る。たとえば、無線デバイスは、ページングエリア内で移動するとき、ネットワークノード間で移動する場合でも、モビリティシグナリングを抑制し得る。いくつかの実施形態では、無線デバイス210は、無線デバイスが、受信されたページングエリア外に移動するとき、無線デバイスからエリア更新シグナリングを通信する。たとえば、無線デバイス210が、第1のネットワークスライスをサポートしないネットワークノードに移動する場合、無線デバイス210は、現在のネットワークノードに送るべきエリア更新を生成し得る。無線デバイス210は、次いで、無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつ新しいページングエリアを受信し得る。たとえば、無線デバイス210は、無線デバイス210が接続される現在のネットワークノードにおいてサポートされるのと同じネットワークスライスをサポートするネイバリングネットワークノードを含むページングエリアを受信し得る。
【0174】
いくつかの実施形態では、無線デバイス210は、無線デバイス210のネットワークスライス接続情報をネットワークノードに通信する。無線デバイス210は、次いで、ネットワークノードからハンドオーバシグナリングを受信し得る。ハンドオーバシグナリングは、ネイバリングネットワークノードのネットワークスライス利用可能性と無線デバイスのネットワークスライス接続情報とに基づくハンドオーバ候補を含み得る。たとえば、ハンドオーバ候補は、ネットワークスライス接続情報に基づいて無線デバイス210が接続されるかまたは要求する可能性があるネットワークスライスの各々をサポートするネットワークノードであるように選択され得る。無線デバイス210は、次いで、ハンドオーバ候補に接続し得る。このようにして、無線デバイス210は、無線デバイスが接続されるネットワークスライスをサポートする適切なハンドオーバ候補をネットワークノード200が選択するのに十分な情報を与え得る。いくつかの実施形態では、ハンドオーバ候補は、第1のネットワークスライスをサポートしない。無線デバイス210は、次いで、第2のネットワークスライスに接続し得る。たとえば、無線デバイス210は、第1のネットワークスライスに最も密接に関係するか、あるいは第1のネットワークスライスによって与えられる機能性と最も重なる機能性を与えるネットワークスライスに接続し得る。
【0175】
本明細書で説明される任意のステップまたは特徴は、いくつかの実施形態を例示するにすぎない。すべての実施形態が、開示されるすべてのステップまたは特徴を組み込むことも、本明細書で描かれるかまたは説明される厳密な順序でステップが実施されることも必要とされない。その上、いくつかの実施形態は、本明細書で開示されるステップのうちの1つまたは複数に固有のステップを含む、本明細書で例示または説明されないステップまたは特徴を含み得る。
【0176】
任意の適切なステップ、方法、または機能は、たとえば、上記の図のうちの1つまたは複数に例示された構成要素および機器によって実行され得るコンピュータプログラム製品を通して実施され得る。たとえば、ストレージ203は、コンピュータプログラムが記憶され得るコンピュータ可読手段を備え得る。コンピュータプログラムは、プロセッサ202(ならびにインターフェース201およびストレージ203など、動作可能に結合されたエンティティおよびデバイス)に、本明細書で説明される実施形態による方法を実行させる命令を含み得る。コンピュータプログラムおよび/またはコンピュータプログラム製品は、こうして、本明細書で開示される任意のステップを実施するための手段を提供し得る。
【0177】
任意の適切なステップ、方法、または機能は、1つまたは複数の機能的モジュールを通して実施され得る。各機能的モジュールは、ソフトウェア、コンピュータプログラム、サブルーチン、ライブラリ、ソースコード、または、たとえば、プロセッサによって実行される任意の他の形態の実行可能な命令を備え得る。いくつかの実施形態では、各機能的モジュールは、ハードウェアでおよび/またはソフトウェアで実装され得る。たとえば、1つまたは複数のまたはすべての機能的モジュールは、場合によってはストレージ213および/または203と協働して、プロセッサ212および/または202によって実装され得る。プロセッサ212および/または202ならびにストレージ213および/または203は、こうして、それぞれの機能的モジュールが本明細書で開示される任意のステップまたは機能を実施することを可能にするために、プロセッサ212および/または202が、ストレージ213および/または203から命令をフェッチし、フェッチされた命令を実行することを可能にするように配置され得る。
【0178】
発明的概念のいくつかの態様が、主に、数個の実施形態を参照しながら上記で説明された。しかしながら、当業者によって容易に諒解されるように、上記で開示された実施形態以外の実施形態が等しく可能であり、発明的概念の範囲内にある。同様に、若干の異なる組合せが論じられたが、すべての可能な組合せが開示されたとは限らない。当業者は、他の組合せが存在し、発明的概念の範囲内にあることを諒解するであろう。その上、当業者によって理解されているように、本明細書で開示される実施形態は、そのようなものとして他の規格および通信システムにも適用可能であり、他の特徴と関連付けて開示される特定の図からの任意の特徴は、任意の他の図に適用可能であり、および/または異なる特徴と組み合わせられ得る。
【0179】
本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書で説明されるシステムおよび装置に対して修正、追加、または省略が行われ得る。システムおよび装置の構成要素は、統合または分離され得る。その上、システムおよび装置の動作は、より多数の、より少数の、または他の構成要素によって実施され得る。さらに、システムおよび装置の動作は、ソフトウェア、ハードウェア、および/または他の論理を含む任意の好適な論理を使用して実施され得る。本明細書で使用される「各々」は、セットの各部材またはセットのサブセットの各部材を指す。
【0180】
本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書で説明される方法に対して修正、追加、または省略が行われ得る。本方法は、より多数の、より少数の、または他のステップを含み得る。さらに、ステップは、任意の好適な順序で実施され得る。
【0181】
本開示はいくつかの実施形態に関して説明されたが、実施形態の改変および置換は当業者に明らかである。したがって、実施形態の上記の説明は、本開示を制約しない。他の変更、置換、および改変が、以下の特許請求の範囲によって規定される、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく可能である。
【手続補正書】
【提出日】2022-04-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のネットワークノードにおける方法であって、
1つまたは複数のネイバリングネットワークノードに関連付けられたネットワークスライス利用可能性を取得すること(S1310)であって、前記ネットワークスライス利用可能性は、複数のネットワークスライスのうちのどれが前記1つまたは複数のネイバリングネットワークノードの各々によってサポートされるかを示す、取得すること(S1310)と、
前記1つまたは複数のネイバリングネットワークノードの前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて無線デバイスのスライスコネクティビティを管理すること(S1320)と、
を含み、
前記複数のネットワークスライスが第1のネットワークスライスを備え、前記方法は、
前記無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつページングエリアを作成すること(S1330)であって、前記ページングエリアが、前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて、前記第1のネットワークスライスをサポートする前記ネイバリングネットワークノードのうちの1つまたは複数を備える、作成すること(S1330)と、
前記第1のネットワークスライスをサポートする前記ページングエリアの指示を前記無線デバイスに通信すること(S1340)と、
を更に含む、
方法。
【請求項2】
前記ネットワークスライスの各々が、他のネットワークスライスのネットワーク機能とは異なる特性を有するそれぞれのネットワーク機能をサポートするそれぞれの論理ネットワークを備える、および/または、
前記ネットワークスライスの各々が、他のネットワークスライスによってサポートされる事業活動に依存しないそれぞれの事業活動をサポートする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つまたは複数のネイバリングノードが複数のコアネットワークノードを含み、前記無線デバイスの前記スライスコネクティビティを管理することは、
前記無線デバイスが前記ネットワークスライスのうちのどれを使用することを要求するかを示すスライス識別子を受信すること(S1321)と、
前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて前記コアネットワークノードのうちの1つまたは複数を選択すること(S1322)であって、前記1つまたは複数の選択されたコアネットワークノードが、前記スライス識別子によって示された前記ネットワークスライスをサポートする、選択すること(S1322)と、
前記1つまたは複数の選択されたコアネットワークノードへのアクセスを前記無線デバイスに与えること(S1323)と
を含み、
前記スライス識別子は、前記無線デバイスが使用することを要求する前記ネットワークスライスの各々についての別個のスライス識別子を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数のネイバリングノードが複数の無線ネットワークノードを含み、前記無線デバイスの前記スライスコネクティビティを管理することは、
前記無線デバイスが前記ネットワークスライスのうちのどれに接続されるかを決定することと、
前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて、ハンドオーバのために前記無線ネットワークノードのうちの1つを選択することであって、選択された前記無線ネットワークノードは、前記無線デバイスが接続された(1つまたは複数の)前記ネットワークスライスをサポートする、選択することと、
選択された前記無線ネットワークノードへの前記無線デバイスのハンドオーバを開始することと
を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のネットワークスライスが第1のネットワークスライスを備え、前記無線デバイスの前記スライスコネクティビティを管理することは、
前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて、前記無線デバイスが、前記第1のネットワークスライスをサポートしない無線アクセスノードに接続されたと決定したことに応答して、前記無線デバイスと前記第1のネットワークスライスとの間の接続を削除することと、
前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて、前記無線デバイスが、前記第1のネットワークスライスをサポートする無線アクセスノードに接続されたと決定したことに応答して、前記無線デバイスと前記第1のネットワークスライスとの間の接続を追加することと、
前記無線デバイスが、前記第1のネットワークスライスをサポートしない無線アクセスノードに接続されたと決定したことに応答して、前記無線デバイスを前記第1のネットワークスライスに接続したいという要求を拒否することと、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワークスライス利用可能性の少なくとも一部分が、
前記第1のネットワークノードと前記ネイバリングネットワークノードのうちの少なくとも1つとの間の初期接続セットアップ中に取得される、および/または、
前記第1のネットワークノードと前記ネイバリングネットワークノードのうちの1つとの間のハンドオーバシグナリングから取得される、および/または、
前記無線デバイスがアイドル状態からアクティブ状態への状態遷移を実施したことに応答して取得される、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のネットワークノードにおいてスライス接続情報を維持することであって、前記スライス接続情報は、前記無線デバイスが前記ネットワークスライスのうちのどれに接続されるかを示す、維持することと、
前記無線デバイスが前記ネットワークスライスのうちの1つへの接続を追加または削除したという指示を受信することと、
受信された前記指示に基づいて、前記第1のネットワークノードによって維持される前記スライス接続情報を更新することと
をさらに含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記無線デバイスが前記ネットワークスライスのうちの1つへの接続を追加または削除したと決定したことに応答して、前記無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつ新しいページングエリアを作成することと、
前記新しいページングエリアを前記無線デバイスに通信することと
をさらに含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
スライスコネクティビティを管理することが、前記無線デバイスと、前記無線デバイスに関与するハンドオーバプロシージャのために選択されたネイバリングネットワークノードによってサポートされないネットワークスライスとの間の接続の削除を開始することをさらに含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記スライスコネクティビティを管理することは、
前記無線デバイスから、第1のネットワークスライスに接続したいという要求を受信すること、をさらに含み、
前記スライスコネクティビティを管理することは、
前記第1のネットワークノードが前記第1のネットワークスライスをサポートしないと決定したことに応答して、前記要求を拒否し、前記無線デバイスを別のネットワークスライスにリダイレクトすることと、および/または、
前記無線デバイスが、前記第1のネットワークスライスをサポートしないネイバリングネットワークノードに移動する可能性に基づいて、前記要求を拒否し、前記無線デバイスを別のネットワークスライスにリダイレクトすることと、
をさらに含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のネットワークノードおよび/または前記ネイバリングネットワークノードのうちの1つまたは複数の前記ネットワークスライス利用可能性に関連付けられたパラメータをブロードキャストすることと、
前記第1のネットワークノードのネットワークスライス利用可能性を前記ネイバリングネットワークノードのうちの1つまたは複数に通信することと、
をさらに含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記方法がコアネットワークノードにおいて実施される、および/または、
前記方法が無線ネットワークノードにおいて実施される、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
無線デバイスにおける方法であって、
ネットワークノードから、前記ネットワークノードを含むネットワークにおけるネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報を受信すること(S1410)と、
第1のネットワークスライスへのアクセスについてのコネクティビティ要求を前記ネットワークノードに通信すること(S1420)であって、前記第1のネットワークスライスが、前記ネットワークノードから受信されたネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報に少なくとも部分的に基づいて、前記無線デバイスによって選択される、通信すること(S1420)と、
前記無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつページングエリアを受信することであって、前記ページングエリアが、1つまたは複数のネイバリングネットワークノードのネットワークスライス利用可能性に基づいて、前記第1のネットワークスライスをサポートする前記1つまたは複数のネイバリングネットワークノードを含む、受信することと、
前記無線デバイスが前記ページングエリア内にあるとき、モビリティシグナリングの生成を妨げることと、
を含む、方法。
【請求項14】
ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報の少なくとも一部分が、
前記ネットワークノードからのブロードキャスト中で受信される、および/または、
前記ネットワークノードからの前記ブロードキャストを受信することより前に前記ネットワークから受信されたネットワーク設定情報に基づく、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報に基づいて、ネットワークスライス接続のセットアップを開始することと、
ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報に基づいて、ネットワークスライス接続の削除を開始することと、
ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報に基づいて、セル、周波数、または無線アクセス技術のうちの1つまたは複数の再選択を実施することと、
をさらに含む、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
再選択を実施することは、
無線デバイスがその上で動作している現在のセル、周波数、または無線アクセス技術(RAT)が第1のネットワークスライスをサポートしないと決定することと、
前記第1のネットワークスライスをサポートする新しいセル、周波数、またはRATを選択することと、
前記新しいセル、周波数、またはRATを通して前記第1のネットワークスライスにアクセスすることと
を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のネットワークスライスを示すスライス識別子を通信することと、
前記スライス識別子によって示された前記第1のネットワークスライスをサポートするコアネットワークノードにアクセスすることと
をさらに含む、請求項13から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
第2のネットワークノードへのハンドオーバプロシージャの開始を受信することであって、前記第2のネットワークノードが前記第1のネットワークスライスをサポートする、受信することと、
第2のネットワークノードへのハンドオーバを完了することと、
前記第2のネットワークノードを通して前記第1のネットワークスライスにアクセスすることと
をさらに含む、請求項13から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
アイドル状態からアクティブ状態への状態遷移を実施するとき、ネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報を別のネットワークノードに通信することをさらに含む、請求項13から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記無線デバイスが前記受信されたページングエリア外に移動するとき、前記無線デバイスからエリア更新シグナリングを通信することと、
前記無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつ新しいページングエリアを受信することと
をさらに含む、請求項13から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記無線デバイスのネットワークスライス接続情報を前記ネットワークノードに通信することと、
前記ネットワークノードからハンドオーバシグナリングを受信することであって、前記ハンドオーバシグナリングが、ネイバリングネットワークノードの前記ネットワークスライス利用可能性と前記無線デバイスの前記ネットワークスライス接続情報とに基づくハンドオーバ候補を含む、受信することと、
前記ハンドオーバ候補に接続することと、
をさらに含み、
前記ハンドオーバ候補が前記第1のネットワークスライスをサポートせず、前記方法が、第2のネットワークスライスに接続すること
をさらに含む、請求項13から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
命令を記憶するように動作可能なストレージ(203)と、前記命令を実行するように動作可能なプロセッサ(202)とを備えるネットワークノード(200)であって、それにより、前記ネットワークノードは、
1つまたは複数のネイバリングネットワークノードに関連付けられたネットワークスライス利用可能性を取得することであって、前記ネットワークスライス利用可能性は、複数のネットワークスライスのうちのどれが前記1つまたは複数のネイバリングネットワークノードの各々によってサポートされるかを示す、取得することと、
前記1つまたは複数のネイバリングネットワークノードの前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて無線デバイスのスライスコネクティビティを管理することと、
を行うように動作可能であり、前記複数のネットワークスライスが第1のネットワークスライスを含み、それにより、前記ネットワークノードは、
前記無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつページングエリアを作成することであって、前記ページングエリアが、前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて、前記第1のネットワークスライスをサポートする前記ネイバリングネットワークノードのうちの1つまたは複数を備える、作成することと、
前記第1のネットワークスライスをサポートする前記ページングエリアの指示を前記無線デバイスに通信することと、
を行うようにさらに動作可能である、ネットワークノード。
【請求項23】
命令を記憶するように動作可能なストレージ(213、330)と、前記命令を実行するように動作可能な処理回路要素(212、315)とを備える無線デバイス(211、300)であって、それにより、前記無線デバイスは、
ネットワークノードから、前記ネットワークノードを含むネットワークにおけるネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報を受信することと、
第1のネットワークスライスへのアクセスについてのコネクティビティ要求を前記ネットワークノードに通信することであって、前記第1のネットワークスライスが、前記ネットワークノードから受信されたネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報に少なくとも部分的に基づいて、前記無線デバイスによって選択される、通信することと
を行うように動作可能であり、それにより、前記無線デバイスは、
前記無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつページングエリアを受信することであって、前記ページングエリアが、前記ネットワークノードに対する1つまたは複数のネイバリングネットワークノードのネットワークスライス利用可能性に基づいて、前記第1のネットワークスライスをサポートする前記1つまたは複数のネイバリングネットワークノードを含む、受信することと、
前記無線デバイスが前記ページングエリア内にあるとき、モビリティシグナリングの生成を妨げることと
を行うようにさらに動作可能である、無線デバイス(211、300)。
【請求項24】
コンピュータプログラムであって、
1つまたは複数のネイバリングネットワークノードに関連付けられたネットワークスライス利用可能性を取得する(S1310)ためのプログラムコードであって、前記ネットワークスライス利用可能性は、複数のネットワークスライスのうちのどれが前記1つまたは複数のネイバリングネットワークノードの各々によってサポートされるかを示す、取得する(S1310)ためのプログラムコードと、
前記1つまたは複数のネイバリングネットワークノードの前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて無線デバイスのスライスコネクティビティを管理する(S1320)ためのプログラムコードと、を含み、前記複数のネットワークスライスが第1のネットワークスライスを備え、前記コンピュータプログラムは、
前記無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつページングエリアを作成する(S1330)ためのプログラムコードであって、前記ページングエリアが、前記ネットワークスライス利用可能性に基づいて、前記第1のネットワークスライスをサポートする前記ネイバリングネットワークノードのうちの1つまたは複数を備える、作成する(S1330)ためのプログラムコードと、
前記第1のネットワークスライスをサポートする前記ページングエリアの指示を前記無線デバイスに通信する(S1340)ためのプログラムコードと、
を更に含む、
コンピュータプログラム。
【請求項25】
コンピュータプログラムであって、
ネットワークノードから、前記ネットワークノードを含むネットワークにおけるネットワークスライス利用可能性に関連付けられた情報を受信する(S1410)ためのプログラムコードと、
第1のネットワークスライスへのアクセスについてのコネクティビティ要求を前記ネットワークノードに通信する(S1420)ためのプログラムコードであって、前記第1のネットワークスライスが、前記ネットワークノードから受信されたネットワークスライス利用可能性に関連付けられた前記情報に少なくとも部分的に基づいて、無線デバイスによって選択される、通信する(S1420)ためのプログラムコードと、
前記無線デバイスのための一貫したネットワークスライス利用可能性をもつページングエリアを受信するためのプログラムコードであって、前記ページングエリアが、1つまたは複数のネイバリングネットワークノードのネットワークスライス利用可能性に基づいて、前記第1のネットワークスライスをサポートする前記1つまたは複数のネイバリングネットワークノードを含む、受信するためのプログラムコードと、
前記無線デバイスが前記ページングエリア内にあるとき、モビリティシグナリングの生成を妨げるためのプログラムコードと、
含む、コンピュータプログラム。
【外国語明細書】