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特開2022-96440ウェブページ作成システム及びウェブページ作成プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022096440
(43)【公開日】2022-06-29
(54)【発明の名称】ウェブページ作成システム及びウェブページ作成プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220622BHJP
【FI】
G06Q30/02 444
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020209546
(22)【出願日】2020-12-17
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105854
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 一
(74)【代理人】
【識別番号】100116012
【弁理士】
【氏名又は名称】宮坂 徹
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 研
(72)【発明者】
【氏名】守 晶
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】販促ページにおける販売促進効果を向上することができるウェブページ作成システム及びウェブページ作成プログラムを提供する。
【解決手段】販促ページを作成するウェブページ作成システムにおいて、CMS(Contents Management System)サーバ10は、商取引の対象となる商材を示すコンテンツである商材コンテンツに関する情報を記憶する商材コンテンツテーブルと、商材コンテンツテーブルに記憶された商材コンテンツの中から販促ページに掲載することが推奨される推奨コンテンツを選択する推奨コンテンツ選択部623、推奨コンテンツに基づいて販促ページ作成画面の画面情報を生成する画面生成部622及び販促ページ作成画面の入力内容に基づいて販促ページを生成するページ生成部625を有する販促ページ作成部162を備える。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商取引に関する情報を含むコンテンツを掲載することで、ユーザが顧客に対して前記商取引の提案を行うウェブページを作成するウェブページ作成システムであって、
前記商取引の対象となる商材を示すコンテンツである商材コンテンツに関する情報を記憶する商材コンテンツ記憶部と、
前記商材コンテンツ記憶部に記憶された前記商材コンテンツの中から前記ウェブページに掲載することが推奨される推奨コンテンツを選択する推奨コンテンツ選択部と、
前記コンテンツおよびユーザの情報を含む前記ウェブページの情報を記憶するウェブページ記憶部と、
を備える
ことを特徴とするウェブページ作成システム。
【請求項2】
前記商材と当該商材の評価を示す評価情報とを関連付けて記憶する商材評価記憶部を備え、
前記推奨コンテンツ選択部は、前記商材評価記憶部に記憶された評価情報に基づいて前記推奨コンテンツを選択する
ことを特徴とする請求項1に記載のウェブページ作成システム。
【請求項3】
前記商材コンテンツ記憶部は、前記商材コンテンツと前記商材コンテンツが分類されるカテゴリーを示すカテゴリー情報とを対応付けて記憶し、
前記推奨コンテンツ選択部は、前記カテゴリー情報と前記評価情報とに基づいて前記推奨コンテンツを選択すること
を特徴とする請求項2に記載のウェブページ作成システム。
【請求項4】
前記商材コンテンツ記憶部に記憶された商材コンテンツを示すコンテンツ項目をユーザが選択可能に表示するコンテンツ選択表示部を備え、
前記コンテンツ選択表示部は、前記推奨コンテンツを示すコンテンツ項目を、前記推奨コンテンツ以外の他の前記商材コンテンツを示すコンテンツ項目よりも優先して表示すること
を特徴とする請求項2または3に記載のウェブページ作成システム。
【請求項5】
前記商材コンテンツ記憶部に記憶される前記商材コンテンツが示す商材が所定の顧客に導入された事例を示す事例コンテンツを、前記商材コンテンツと対応付けて記憶する事例記憶部と、
前記コンテンツ選択表示部で選択された前記コンテンツ項目が示す商材コンテンツに対応する前記事例コンテンツを示す事例コンテンツ項目をユーザが選択可能に表示する事例コンテンツ選択表示部を備える
ことを特徴とする請求項4に記載のウェブページ作成システム。
【請求項6】
前記ウェブページ記憶部に記憶された前記ウェブページの情報に基づいて、前記評価情報を生成する評価生成部を備える
ことを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載のウェブページ作成システム。
【請求項7】
前記ウェブページの情報には前記ウェブページの閲覧回数が含まれ、
前記評価生成部は、前記商材コンテンツが掲載された前記ウェブページの閲覧回数が多いほど、前記商材に対応する前記評価情報として高い評価を示す当該評価情報を生成する
ことを特徴とする請求項6記載のウェブページ作成システム。
【請求項8】
前記ウェブページの情報には前記ウェブページに対する問合せ件数が含まれ、
前記評価生成部は、前記商材コンテンツが掲載された前記ウェブページに対する前記問合せ件数に基づいて前記評価情報を生成する
ことを特徴とする請求項6または7記載のウェブページ作成システム。
【請求項9】
前記評価生成部は、前記評価情報として前記商材の評価の高低を示す数値情報を生成して前記商材評価記憶部に記憶させる
ことを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載のウェブページ作成システム。
【請求項10】
前記評価生成部は、前記評価情報として前記商材の評価の高低を示す文字列情報を生成して前記商材評価記憶部に記憶させる
ことを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載のウェブページ作成システム。
【請求項11】
顧客の情報をユーザが入力可能な顧客情報入力部と、
前記顧客情報入力部に入力された情報に基づいて顧客の属性を示す属性情報を取得する顧客属性取得部と、を備え、
前記推奨コンテンツ選択部は、前記顧客属性取得部が取得した属性情報に基づいて、前記推奨コンテンツを選択すること
を特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のウェブページ作成システム。
【請求項12】
顧客への前記商取引の提案を行うユーザと当該ユーザの評価を示すユーザ評価情報とを関連付けて記憶するユーザ評価記憶部と、
前記コンテンツとして前記ウェブページに掲載される文字列であって、顧客に対するユーザのコメントを示す文字列を入力可能なコメント入力部と、
前記ウェブページに掲載することが推奨される内容のコメントを推奨コメントとして前記ウェブページ記憶部から取得する推奨コメント取得部と、
を備え、
前記推奨コメント取得部は、前記ユーザ評価情報に基づいて前記ウェブページ記憶部から前記推奨コメントを取得し、
前記コメント入力部には予め前記推奨コメントが入力されており、ユーザが前記推奨コメントを編集可能である
ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載のウェブページ作成システム。
【請求項13】
商取引に関する情報を含むコンテンツを掲載することで、ユーザが顧客に対して前記商取引の提案を行うウェブページを作成するウェブページ作成プログラムであって、
コンピュータを、
前記商取引の対象となる商材を示すコンテンツである商材コンテンツに関する情報を記憶する商材コンテンツ記憶部、
前記商材コンテンツ記憶部に記憶された前記商材コンテンツの中から、前記ウェブページに掲載することが推奨される推奨コンテンツを選択する推奨コンテンツ選択部、及び
前記コンテンツおよびユーザの情報を含む前記ウェブページの情報を記憶するウェブページ記憶部
として動作させるウェブページ作成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブページ作成システム及びウェブページ作成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、HTML(Hyper Text Markup Language)言語を用いて記述され、ウェブブラウザを用いて表示されるウェブページの作成を容易に行うことができる機能を提供するソフトウェアとして、CMS(Contents Management System)が知られている。CMSは、ウェブページのコンテンツを構成するテキストや画像、レイアウト情報等を統合・体系的に管理し、ウェブページの構築や更新を効率的に行うことができる。
【0003】
例えば特許文献1には、CMSを利用して、ユーザによるホームページの作成を容易とするシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-186409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のシステムではウェブページの作成自体は容易となるものの、企業の営業担当者が顧客に商取引の提案を行うためのウェブページ(販促ページ)における販売促進効果を向上することはできなかった。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、販促ページにおける販売促進効果を向上することができるウェブページ作成システム及びウェブページ作成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係るウェブページ作成システムは、商取引に関する情報を含むコンテンツを掲載することで、ユーザが顧客に対して前記商取引の提案を行うウェブページを作成するウェブページ作成システムであって、前記商取引の対象となる商材を示すコンテンツである商材コンテンツに関する情報を記憶する商材コンテンツ記憶部と、前記商材コンテンツ記憶部に記憶された前記商材コンテンツの中から前記ウェブページに掲載することが推奨される推奨コンテンツを選択する推奨コンテンツ選択部と、前記コンテンツおよびユーザの情報を含む前記ウェブページの情報を記憶するウェブページ記憶部と、を備える。
【0008】
また本発明の一態様に係るウェブページ作成プログラムは、商取引に関する情報を含むコンテンツを掲載することで、ユーザが顧客に対して前記商取引の提案を行うウェブページを作成するウェブページ作成プログラムであって、コンピュータを、前記商取引の対象となる商材を示すコンテンツである商材コンテンツに関する情報を記憶する商材コンテンツ記憶部、前記商材コンテンツ記憶部に記憶された前記商材コンテンツの中から、前記ウェブページに掲載することが推奨される推奨コンテンツを選択する推奨コンテンツ選択部、及び前記コンテンツおよびユーザの情報を含む前記ウェブページの情報を記憶するウェブページ記憶部として動作させる。
【発明の効果】
【0009】
上記した本発明の一態様によれば、販促ページにおける販売促進効果を向上することができるウェブページ作成システム及びウェブページ作成プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第1実施形態のウェブページ作成システムのシステム構成の一例を示す図である。
図2】本発明の第1実施形態のウェブページ作成システムの概略を説明する図である。
図3】本発明の第1実施形態における販促ページの一例を示す図である。
図4】本発明の第1実施形態における問合せ画面の一例を示す図である。
図5】本発明の第1実施形態におけるコンピュータシステムのハードウェア構成の一例を示す図である。
図6】本発明の第1実施形態におけるCMSサーバの機能構成の一例を示す概略的な機能ブロック図である。
図7】本発明の第1実施形態におけるCMSサーバが有するデータ記憶部の概略構成を示す図である。
図8】本発明の第1実施形態における販促ページ作成画面の一例である。
図9】本発明の第1実施形態における販促ページ作成処理手順の流れの一例を説明するためのフローチャートである。
図10】本発明の第1実施形態における推奨コンテンツ選択処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
図11】本発明の第1実施形態における評価生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図12】本発明の第2実施形態における推奨コメント選択処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
図13】本発明の第2実施形態における営業評価生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図14】本発明の第3実施形態における顧客推奨コンテンツ選択処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本開示は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(例えば各実施形態を組み合わせる等)して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付して表している。
【0012】
また、以下のウェブページ作成システムは、汎用のコンピュータなどの情報処理装置であるハードウェアと、コンピュータプログラムであるソフトウェアとの協働によって実現される。コンピュータプログラムは、ウェブページ作成システムが備える一又は複数のプロセッサによって読み取り可能であり、ハードディスクにインストールされることによりプロセッサが情報処理システムの各部として機能する。
【0013】
1.第一実施形態
以下、第一実施形態に係る情報処理システムと、情報処理システムで実行される情報処理方法及び情報処理プログラムについて、図1から図11を参照して説明する。
【0014】
(1.1)ウェブページ作成システムの全体構成
本実施形態に係るウェブページ作成システム1は、商取引の対象となる商材の販売促進を目的とするウェブページである販促ページを作成するためのウェブページ作成システムとして用いられる。ここで、商材とは、商取引の対象となる商品や役務(サービス、ソリューション)を示す。また、販促ページは、ランディングページとも称される。
【0015】
より具体的には、販促ページは、商取引に関する情報を含むコンテンツを掲載することで、企業の営業担当者(ウェブページ作成システム1のユーザ)が、顧客に対して商取引の提案を行うためのウェブページである。したがって、ウェブページ作成システム1は、商取引に関する情報を含むコンテンツを掲載することで、ユーザが顧客に対して商取引の提案を行うウェブページを作成するシステムである。
【0016】
図1に示すように、本実施形態に係るウェブページ作成システム1は、ネットワーク9を介して通信可能なCMSサーバ10、ユーザ端末101、及び、閲覧者端末103を有している。ここで、通信可能とは、常時、通信していることまでは要求されず、必要な時に通信できればよい。ネットワーク9は、インターネットなどの一般的なネットワークが想定されているが、所定施設内のLANが含まれていたり、広域イーサネット(登録商標)や複数のLANから成るWANが含まれていたりしてもよい。また、ネットワーク9は有線ネットワークであってもよいし、一部又は全体が無線ネットワークであってもよい。無線のネットワークには、無線LAN、Wi-fi、Bluetooth(登録商標)の他、携帯電話網が含まれてもよい。
【0017】
CMSサーバ10はいわゆるサーバ装置であり、ネットワークで繋がった他のコンピュータにファイルやデータ等を提供するコンピュータである。CMSサーバ10は、サーバ専用の装置である必要はなく、パーソナルコンピュータのような汎用的な情報処理装置でもよい。本実施形態に係るCMSサーバ10は、ウェブページの作成、更新、管理を行うためのコンテンツ管理機能を提供するサーバである。また、本実施形態に係るCMSサーバ10は、作成したウェブページ(販促ページ)を、インターネットを介して公開するウェブサーバとしての機能も有する。なお、本発明はこれに限られず、ウェブページ作成システム1において、CMSサーバ10とは別に、CMSサーバ10と通信可能に接続されたウェブサーバを設けてもよい。
【0018】
また、CMSサーバ10は、ウェブページ作成システム1の外部のサーバ装置である顧客DBサーバ20と通信可能に構成されている。顧客DBサーバ20は、商取引の相手先となる顧客の情報を保持する顧客管理データベースを備えたサーバ装置である。CMSサーバ10および顧客DBサーバ20は、所定のネットワークで接続され、データの連携や参照が可能に構成されている。なお、CMSサーバ10および顧客DBサーバ20は、所定の通信路によって一方向(例えばCMSサーバ10から顧客DBサーバ20)のデータ連携・参照が可能に構成されても良い。顧客管理データベースに保持された顧客情報は、例えばCMSサーバ10におけるウェブページの作成やコンテンツ管理の際に、CMSサーバ10から参照することができる。
【0019】
ユーザ端末101は、ウェブページ作成システム1のユーザとなる企業の営業担当者が使用する端末装置であり、通信機能と表示機能を有する汎用的な情報端末装置である。ユーザ端末101となりうる情報処理装置としては、例えば、 パーソナルコンピュータ(Personal Computer:PC)、タブレット端末、などがある。ウェブページ作成システム1においてユーザ端末101は1台以上でよい。
【0020】
閲覧者端末103、ウェブページ作成システム1において作成されたウェブページ(販促ページ)の閲覧者が使用する端末装置であり、通信機能と表示機能を有する汎用的な情報処理装置である。閲覧者端末103は複数であることが想定される。
【0021】
なお、ユーザ端末101と閲覧者端末103ではブラウザソフトが動作する。詳しくは後述するが、CMSサーバ10は、ウェブページ作成に係る画面情報をユーザ端末101に送信する。また、CMSサーバ10は作成した販促ページの画面情報を閲覧者端末103に送信する。なお、ユーザ端末101及び閲覧者端末103において、ブラウザソフトではなく、同等の機能を有するアプリケーションソフトが動作してもよい。
【0022】
図2は、ウェブページ作成システム1の概略を説明する図である。図2に示すように、CMSサーバ10は、ユーザが操作するユーザ端末101からのアクセスに基づいてウェブページ作成機能を提供する。ユーザ端末101では入力用のインタフェースとしてウェブブラウザ(以下、単に「ブラウザ」と称する)が動作しており、ユーザ端末はブラウザを介してCMSサーバ10にアクセスを行う。CMSサーバ10は、ウェブページ作成に係る画面情報をユーザ端末101に送信する。画面情報はHTML、スクリプト言語(JavaScript(登録商標))及びCSS(Cascade Style Sheet)などで記述されている。CMSサーバ10は、端末ブラウザソフト上で動作するスクリプト言語によるプログラムとサーバ側のプログラムが協調することにより動作するウェブアプリケーションとして、ウェブページ作成機能を提供する。
【0023】
ユーザは、CMSサーバ10から送信された画面情報に基づいてウェブページ作成のための情報を入力し、ブラウザを介してこれをCMSサーバ10に送信する。CMSサーバ10は、ユーザ端末101から送信された入力情報に基づいて、予め用意されたテンプレートにコンテンツを差し込んでウェブページを作成する。また、CMSサーバ10は、閲覧者(営業担当者が商取引の相手先とする顧客)が操作する閲覧者端末103からのアクセスに基づいて、作成したウェブページの画面情報を閲覧者端末103に送信する。閲覧者端末103においても、ユーザ端末101と同様にブラウザが動作しており、送信された画面情報がブラウザ上で表示される。また、閲覧者は、必要に応じて閲覧者端末103から、販促ページの内容(例えば、商取引の提案内容や掲載された商材)についての問合せを行う。本例では、閲覧者が閲覧者端末103においてブラウザを介して入力した問合せ内容が、CMSサーバ10に送信される。
【0024】
このように、ウェブページ作成システム1では、CMSサーバ10が提供するウェブページ作成機能を利用して作成された販促ページを顧客(閲覧者)が閲覧することで、非対面での販売促進活動を行うことができる。
【0025】
(1.2)ウェブページ作成システムが作成するウェブページ
図3は、本実施形態に係るウェブページ作成システム1において、CMSサーバ10が提供するウェブページ作成機能を利用して作成された販促ページの一例である。
図3に示すように、販促ページ11は、画像や文字列で構成される複数のコンテンツで構成されている。具体的には、販促ページ11は、問合せボタン111、メインコピー112、営業挨拶コンテンツ113、冒頭コピー114、および商材提案コンテンツ115で構成される。
【0026】
上述のコンテンツの他に、販促ページ11の冒頭にはメイン画像119が表示されている。メイン画像119は、例えばCMSサーバ10の所定の記憶領域に予め登録されているデザイン画像の中から、ユーザが選択可能であってもよいし、ウェブページ作成機能によって自動的に選択されてもよい。また、販促ページ11に掲載される上述のコンテンツは、販促ページ11用のテンプレートにおいて予め定められた配置領域に差し込まれることで、図3に示す販促ページ11の構成要素となる。
【0027】
問合せボタン111は、閲覧者端末103(図2参照)において販促ページ11を閲覧した顧客が、販促ページ11の内容に関する問合せを行うためのボタンである。問合せボタン111を押下すると、別途、問合せ画面が表示される。問合せ画面については、後述する。
【0028】
メインコピー112は、顧客に対しての商取引の提案意図を簡略に示す文字列コンテンツである。また、営業挨拶コンテンツ113は、ユーザ(営業担当者)から顧客に対しての挨拶文や商取引の提案の前提となるメッセージを示すコンテンツである。営業挨拶コンテンツ113は、ユーザの名前を示す文字列コンテンツである営業氏名テキスト113aと、メッセージ内容を示す文字列コンテンツである挨拶本文テキスト113bと、ユーザの写真画像で構成される画像コンテンツである営業挨拶画像113cとで構成される。また、冒頭コピー114は商材提案コンテンツ115の上部に配置される文字列コンテンツであって、商取引の提案に係るキャッチコピーを示す文字列コンテンツである。
【0029】
また、商材提案コンテンツ115は、商取引の対象となる商材を提案するためのコンテンツであって、販促ページ11の中心的なコンテンツである。商材提案コンテンツ115を、訴求力の高い内容とすることで、販促ページ11による販売促進効果を向上させることができる。商材提案コンテンツ115は、商取引の対象となる商材を示す商材コンテンツ150と、商材に対するユーザのコメントを示す文字列コンテンツである営業コメント151と、営業コメント151に付随したユーザの写真画像で構成される画像コンテンツである営業コメント画像152と、商材の導入事例を示す事例コンテンツ153と、を含んで構成される。
【0030】
商材コンテンツ150は、販促ページにおける商取引の提案対象となる商材の概略を示す文字列コンテンツである商材テキスト150aと、商材の概略を表現した画像による画像コンテンツである商材画像150bとで構成される。商材コンテンツ150は、情報量を少なくすることにより、商材の概要を視覚的に分かり易く顧客に伝えるものであることが望ましい。また、販促ページ11では、商材コンテンツ150として、顧客に対して訴求効果の高い商材を示すコンテンツを掲載することで、販売促進効果を向上することができる。
【0031】
また、営業コメント151では、商材コンテンツ150において示す商材に関する情報の補足や、商材の長所のアピールを行うことができる。このため、営業コメント51を訴求効果の高い内容とすることで、顧客の関心や注目を引きつけて販促ページ11による販売促進効果を向上させることができる。
【0032】
また、事例コンテンツ153は、販促ページ11において商材の提案先となる提案先顧客とは異なる顧客に対して、商材コンテンツ150が示す商材(商品や役務)を販売・導入した事例(導入事例)を具体的に示すコンテンツである。事例コンテンツ153は、導入事例の概略を示す文字列コンテンツである事例テキスト153aと、事例の概略を表現した画像による画像コンテンツである事例画像153bとで構成される。事例コンテンツ153は、商材を導入した顧客での具体的な事例を示す内容であるため、提案先顧客が自社において商材を導入した場合の想定を行い易く、高い訴求効果を有するコンテンツである。ただし、対応する導入事例が存在していない商材が存在する場合も想定される。例えば、新規開発された商材の場合、過去の導入事例は存在しない。したがって、販促ページ11において、事例コンテンツ153の掲載は必須ではなく、省略してもよい。
【0033】
図3では、販促ページ11において一の商材提案コンテンツ115を掲載する例を示したが、本発明はこれに限られない。販促ページには、複数の商材提案コンテンツ115を掲載して、1ページで複数の商材を提案することができる。このため、販促ページ11は、縦長の画面構成であり、閲覧者(提案先顧客)が閲覧者端末103においてウェブブラウザをスクロールしながら閲覧する形態のウェブページとなる。
【0034】
図4は、販促ページ11における問合せボタン111を押下することで閲覧者端末103のウェブブラウザに表示される問合せ画面12の一例を示す図である。
問合せ画面12には、顧客の基本情報(連絡先アドレス、氏名、部署・役職、電話番号)や、問合せ内容(資料請求のテーマ、相談・要望)などを入力可能な入力欄が設けられている。顧客が閲覧者端末103のウェブブラウザを介してこれらの入力欄に情報入力し、ページ下部の「登録」ボタンを押下することで、CMSサーバ10に問合せ情報が送信される。これにより、ユーザによる商取引の提案が進行することとなる。詳しくは後述するが、CMSサーバ10に送信された問合せ情報は、データベースに記憶される。これにより、以後の販促ページ11の作成時において、問合せ情報が参照可能となる。
【0035】
(1.3)ウェブページ作成システム1のハードウェア構成
次に、図5を用いて本実施形態に係るウェブページ作成システム1を構成する各装置のハードウェア構成の一例を説明する。ウェブページ作成システム1が備えるCMSサーバ10、ユーザ端末101および閲覧者端末103は、例えば図5に示すコンピュータシステムによって実現される。図5は本実施形態に係るコンピュータシステム500のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0036】
図5に示すコンピュータシステム500は、演算装置として構成される。コンピュータシステム500は、プロセッサ501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random access memory)503及び補助記憶装置(メモリ)504、外部インタフェース(I/F)505を備えている。また、コンピュータシステム500は、入力装置506、表示装置507及び通信インタフェース(I/F)508を備えている。これらの構成それぞれは、バス509によって相互に接続されている。
【0037】
補助記憶装置504は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。格納されるプログラムやデータには、例えばコンピュータシステム500全体を制御する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)や、OS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトなどがある。補助記憶装置504は格納しているプログラムやデータを所定のファイルシステム及び/又はDB(データベース)により管理している。
【0038】
外部I/F505は、例えばUSB(Universal Serial Bus)ポート等の外部装置とのインタフェースである。外部装置には、所定の記録媒体が想定される。これにより、コンピュータシステム500は外部I/F505を介して、記録媒体の読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体としては、フレキシブルディスク、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(SD Memory card)、USBメモリ(Universal Serial Bus Memory)などがある。
【0039】
入力装置506はキーボードやマウス、タッチパネルなどを含み、ユーザが各操作信号を入力するために用いられる。表示装置507はディスプレイなどを含み、コンピュータシステム500による処理結果を表示する。通信I/F508は、コンピュータシステム500を社内ネットワーク及びインターネット等に接続させるインタフェースである。これにより、コンピュータシステム500は通信I/F508を介してデータ通信を行うことができる。
【0040】
プロセッサ501は、コンピュータシステム500を全体的に制御するプロセッサである。プロセッサ501は、バス509を介してROM502に格納されたプログラムを例えばRAM503上に読み出し、プログラムに従って処理を実行することで、コンピュータシステム500における制御や機能を実現する。
【0041】
ROM502は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM502には、コンピュータシステム500の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System) 、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM503は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。
【0042】
なお、本実施形態において、CMSサーバ10は、クラウドコンピューティングに対応していてもよい。クラウドコンピューティングとは、特定ハードウェア資源が意識されずにネットワーク上のリソースが利用される利用形態をいう。
【0043】
(1.4)CMSサーバ10の機能
次に、図6を用いてCMSサーバ10の機能について説明する。図6は、CMSサーバ10の機能構成の一例を示す概略的な機能ブロック図である。図6に示す各機能ブロックは、図5で説明したコンピュータシステム500のプロセッサ501が必要なプログラムを実行し、CMSサーバ10の各部の動作を制御することにより実現される。
【0044】
(1.4.1)CMSサーバ10の機能詳細
CMSサーバ10は、通信部161、販促ページ作成部162、データ記憶部163、テンプレート記憶部164、ページ保存部165を有する。CMSサーバ10が有するこれらの各機能部は、図5に示す各構成要素のいずれかが、補助記憶装置504からRAM503に展開されたプログラムに従ったプロセッサ501からの命令により動作することで、実現される機能である。このプログラムは、プログラム配信用のサーバから配信されてもよいし、記憶媒体に記憶された状態で配布されてもよい。
【0045】
通信部161は、ユーザ端末101、閲覧者端末103および顧客DBサーバ20と各種の情報を送受信する。例えば、通信部161は、ユーザ端末101に対してウェブページ(本例では、販促ページ11)の作成用インタフェースとなる画面情報(後述する販促ページ作成画面13)をユーザ端末101に送信し、ユーザ端末101からユーザが入力した入力情報を受信する。また、通信部161は、顧客DBサーバ20に対して顧客情報の参照要求を送信し、顧客DBサーバ20から当該参照要求に対応する顧客情報を受信する。また、通信部161は、閲覧者端末103に対して販促ページ11の画面情報を送信し、閲覧者端末103から問合せ情報を受信する。なお、ユーザ端末101および閲覧者端末103側において、CMSサーバ10との間における情報の送受信機能は、ウェブブラウザを動作させるブラウザソフトウェアから提供されてもよい。
【0046】
販促ページ作成部162は、販促ページ11の作成用インタフェースとなる販促ページ作成画面13をユーザ端末101に提供し、ユーザ端末101からの情報入力に基づいて販促ページ11を作成する。販促ページ作成部162は、販促ページ11の作成に係る情報処理を行うページ情報処理部621と、販促ページ11の作成に係るインタフェースとなる画面を生成する画面生成部622と、データ記憶部163(具体的には、後述する商材コンテンツテーブル631)に記憶された商材コンテンツの中から販促ページ11に掲載することが推奨されるコンテンツを選択する推奨コンテンツ選択部623と、推奨コンテンツ選択部623における推奨コンテンツの選択に用いる評価情報を生成する評価生成部624と、販促ページ11を生成して後述するページ保存部165に保存するページ生成部625と、を有する。販促ページ作成部162の機能の詳細は、後述する。
【0047】
データ記憶部163は、販促ページ作成部162が販促ページの作成に用いる種々のデータをテーブル形式で記憶するデータベースである。データ記憶部163の詳細は、後述する。
【0048】
テンプレート記憶部164には、販促ページ11のひな型として用いるテンプレートのデータ(テンプレートデータ)が記憶されている。テンプレートデータは、例えば販促ページのひな型、すなわちコンテンツのレイアウト(配置)を示すレイアウトデータと、販促ページ11全体の背景画像や枠部の色味や配色、文字サイズといったスタイルを示すスタイルデータとを含んで構成される。テンプレート記憶部164は、レイアウトデータとスタイルデータで構成されるテンプレートデータを複数記憶していてもよい。この場合、販促ページ11の作成時において、ユーザが顧客や商材に合わせてテンプレートを選択することができる。
【0049】
ページ保存部165には、販促ページ作成部162が生成した販促ページ11が保存されている。具体的には、ページ保存部165には、販促ページ11のHTMLデータが保存される。ページ保存部165に保存された販促ページ11は、閲覧者端末103からのアクセスに応じてネットワーク9を介して閲覧可能となる。
【0050】
(1.4.2)データ記憶部163の構成
次に、図7を用いてデータ記憶部163で保持される種々のテーブルについて説明する。図7は、データ記憶部163の概略構成を示す図である。図7に示すように、データ記憶部163には、商材コンテンツテーブル631、顧客テーブル632、営業テーブル633、契約テーブル634、ページ管理テーブル635が保持されている。また、データ記憶部163には商材コンテンツテーブル631に紐付くテーブルとして事例テーブル641および商材評価テーブル642が保持され、営業テーブル633に紐付くテーブルとして営業評価テーブル643が保持され、ページ管理テーブル635に紐付くテーブルとして問合せテーブル644が保持されている。
【0051】
商材コンテンツテーブル631は、商取引の対象となる商材を示すコンテンツである商材コンテンツに関する情報(レコード)を複数記憶するテーブルである。商材コンテンツテーブル631は、商材コンテンツと商材コンテンツが分類されるカテゴリーを示すカテゴリー情報とを対応付けて記憶している。具体的には、商材コンテンツテーブル631のレコードは、商材を識別する情報(商材ID,商材名称)や、商材の分類を示す情報(カテゴリ、キーワード)、商材の概略を示す文字列情報(商材テキスト)および商材の概略を表現した画像情報(商材画像ファイル名)等の項目(カラム)のデータで構成されている。また、商材コンテンツテーブル631のレコード項目には、テーブル内のレコードを更新した日時を示す更新日時も含まれる。
商材テキストおよび商材画像情報(具体的には、商材画像情報が示すファイル内の画像)が、販促ページ11の商材コンテンツ150(図3参照)に掲載されるコンテンツに相当する。
【0052】
顧客テーブル632は、商取引の相手先となる顧客の情報(レコード)を複数記憶するテーブルである。顧客テーブル632のレコードは、顧客を識別する情報(顧客ID,顧客名称)や顧客となる企業の属性を示す情報(業界、業種)、顧客に関するニュースやプレスリリース内容を示す情報(顧客トピック)等の項目(カラム)のデータで構成されている。顧客トピックは、例えばCMSサーバ10が、顧客DBサーバ20(図1参照)とのデータ通信によって取得した情報である。
【0053】
営業テーブル633は、ウェブページ作成システム1のユーザとなる営業担当者に関する情報(レコード)を複数記憶するテーブルである。営業テーブル633のレコードは、営業担当者を識別する情報(営業ID,営業氏名、部門、メールアドレス)や、営業担当者の業績を示す情報(個人売上、契約数)等の項目(カラム)のデータで構成されている。
【0054】
また、契約テーブル634は、過去の商取引において成立した契約に関する情報(レコード)を複数記憶するテーブルである。契約テーブル634のレコードは、契約を識別する情報(契約ID)、他のテーブルとの紐づけ情報(商材ID、顧客ID、営業ID、販促ページID)や、契約の規模を示す情報(契約金額)、および契約が締結された日を示す契約日等の項目(カラム)のデータで構成されている。契約テーブル634のレコードは、商材ID、顧客ID、営業ID、販促ページIDのそれぞれによって、商材コンテンツテーブル631、顧客テーブル632、営業テーブル633、ページ管理テーブル635のレコードと関連付けられている。
【0055】
また、ページ管理テーブル635は、ウェブページ作成システム1において作成された販促ページ11を管理するための情報(レコード)を複数記憶するテーブルである。ページ管理テーブル635には、販促ページ11のコンテンツおよび販促ページ11を作成したユーザの情報が含まれる。ページ管理テーブル635のレコードは、販促ページ11を識別する情報(販促ページID)、販促ページ11に含まれるコンテンツの紐づけ情報(商材ID、顧客ID、営業ID)、販促ページ11に掲載されたコメント情報(メインコピー、営業挨拶、営業コメント)、および販促ページ11の公開情報(URL)、販促ページの更新日時等の項目(カラム)のデータで構成されている。ページ管理テーブル635のレコードは、商材ID、顧客ID、営業ID、事例IDのそれぞれによって、商材コンテンツテーブル631、顧客テーブル632、営業テーブル633、事例テーブル641のレコードと関連付けられている。
【0056】
事例テーブル641は、商材コンテンツテーブル631に記憶される商材コンテンツ(商材テキスト、商材画像)が示す商材が所定の顧客に導入された事例を示す事例コンテンツに関する情報(レコード)を、商材コンテンツと対応付けて記憶するテーブルである。事例テーブル641のレコードは、事例を識別する情報(事例ID、事例名称)、商材コンテンツとの紐づけ情報(商材ID)、他のテーブルとの紐づけ情報(顧客ID、営業ID、契約ID)、事例の概略を示す文字列情報(事例テキスト)および事例の概略を表現した事例画像情報(事例画像ファイル名)等の項目(カラム)のデータで構成されている。
事例テーブル641における事例テキストおよび事例画像情報(具体的には、事例画像情報が示すファイル内の画像)が、販促ページ11の事例コンテンツ153(図3参照)に掲載されるコンテンツに相当する。事例テーブル641の各レコードは、商材IDによって、商材コンテンツテーブル631に記憶されたレコード内の商材コンテンツと対応付けられている。
【0057】
商材評価テーブル642は、商材コンテンツテーブル631に記憶される商材コンテンツが示す商材の評価を示す情報(レコード)を、当該商材に関する情報(商材コンテンツテーブル631のレコード)と関連付けて記憶するテーブルである。商材評価テーブル642のレコードは、商材コンテンツテーブル631のレコードとの対応付けのための情報(商材ID)、および商材の評価を示す情報(商材評価データ)等の項目(カラム)のデータで構成されている。
【0058】
営業評価テーブル643は、顧客への商取引の提案を行うウェブページ作成システム1のユーザ(営業担当者)の評価を示す情報(レコード)を、営業テーブル633に記憶されたユーザと対応付けて記憶するテーブルである。営業評価テーブル643のレコードは、営業テーブル633のレコードとの対応付けのための情報(営業ID)、およびユーザの評価を示す情報(営業評価データ)等の項目(カラム)のデータで構成されている。
【0059】
問合せテーブル644は、販促ページ11に対する顧客からの問合せに関する情報(レコード)を、ページ管理テーブル635に記憶された販促ページ11の管理情報と対応づけて記憶するテーブルである。問合せテーブルのレコードは、ページ管理テーブル635のレコードとの対応付けのための情報(販促ページID)、問合せを行った顧客企業の担当者(顧客担当者)に関する情報(担当者名、部署、役職、電話番号、連絡先アドレス)、問合せの内容を示す情報(問合せテーマ、問合せコメント、資料請求有無)及び問合せが行われた日時を示す問合せ日時等の項目(カラム)のデータで構成されている。問合せテーブル644において、顧客担当者に関する情報および問合せの内容を示す情報は、問合せ画面12(図4参照)の入力内容に相当する。
【0060】
このように、データ記憶部163は、販促ページ11に係る情報を記憶しており、販促ページ作成部162の各構成が販促ページ11の作成に伴って、データ記憶部163の各テーブルのレコードを参照、更新する。これにより、CMSサーバ10において販促ページ11の情報を一元管理することができる。
なお、図7に示す各テーブルはデータ記憶部163が記憶するテーブルの一例であって、データ記憶部163には、これら以外のテーブルが用意されていてもよい。また、図7に示す各テーブルの項目(カラム)は、一例であって、各テーブルにおいて図7に示した項目以外の項目が含まれてもよい。
【0061】
(1.4.3)販促ページ作成画面13の構成
次に、図3を参照しつつ、図8を用いて販促ページ11の作成用インタフェースとなる販促ページ作成画面13について説明する。図8は、販促ページ作成画面13の一例である。詳しくは後述するが、販促ページ作成画面13は、販促ページ作成部162(図6参照)のページ情報処理部621がデータ記憶部163から抽出した情報に基づいて、画面生成部622によって生成される。
【0062】
図8に示すように、販促ページ作成画面13は、複数の入力領域によって構成されている。入力領域は、ユーザ端末101からの入力を受付可能な領域である。ウェブページ作成システム1のユーザは、ウェブブラウザを介して、販促ページ作成画面13の各入力領域に情報を入力することができる。具体的には、販促ページ作成画面13は、得意先入力領域131、メインコピー入力領域132、営業氏名入力領域133、営業写真入力領域133a、営業写真選択ボタン133b、営業挨拶入力領域133c、冒頭コピー入力領域134、および商材選択領域135およびページ作成ボタン136で構成される。
【0063】
得意先入力領域131は、販促ページ11での商取引の提案の相手先となる顧客の名称(例えば、顧客企業名)を入力するための文字入力領域である。得意先入力領域131に入力された顧客名称情報は、販促ページ11におけるメインコピー112や、営業挨拶コンテンツ113、冒頭コピー114の内容として反映される。また、顧客名称情報は、データ記憶部163のページ管理テーブル635において、販促ページ11のレコードと顧客テーブル632のレコードとの紐づけに用いられてもよい。
【0064】
また、メインコピー入力領域132は、販促ページ11におけるメインコピー112の内容を入力するための文字入力領域である。また、営業氏名入力領域133は、販促ページ11における営業挨拶コンテンツ113の営業氏名テキスト113aに反映される。また、営業写真入力領域133aは、営業挨拶画像113cに表示されるユーザの写真画像の参照情報を入力するための文字入力領域である。当該参照情報としては、例えばユーザの写真画像ファイルが保存されているCMSサーバ10内の所定の記憶領域のディレクトリが想定される。
【0065】
また、営業写真選択ボタン133bはユーザ端末101による押下操作を受け杖可能な押下ボタンであって、CMSサーバ10内の所定の記憶領域のディレクトリから、営業挨拶画像113cに表示する写真画像の選択を行うためのボタンである。例えば、営業写真選択ボタン133bが押下されると、当該ディレクトリに保存されている写真画像がサムネイル形式で表示される写真選択ダイアログ(不図示)が表示され、任意の写真画像を選択することができる。
【0066】
営業挨拶入力領域133cは、販促ページ11における営業挨拶コンテンツ113を構成する挨拶本文テキスト113bの内容を入力するための文字入力領域である。また、冒頭コピー入力領域134は、販促ページ11における冒頭コピー114の内容を入力するための文字入力領域である。
【0067】
また、商材選択領域135は、販促ページ11の中心的なコンテンツである商材提案コンテンツ115の内容を選択、作成するための入力領域である。商材選択領域135は、商材コンテンツ選択表示部350、商材コンテンツ編集ボタン350a、営業コメント画像入力部354、営業コメント画像選択ボタン354a、営業コメント入力領域355、事例コンテンツ選択表示部356および事例コンテンツ編集ボタン356aで構成されている。
【0068】
商材コンテンツ選択表示部350は、商材コンテンツのカテゴリーを選択可能に表示するカテゴリー選択表示部351と、商材コンテンツに対応するキーワードを選択可能に表示するキーワード選択表示部352と、商材コンテンツテーブル631に記憶された商材コンテンツを示すコンテンツ項目をユーザが選択可能に表示する商材コンテンツ選択表示部353とで構成される。
【0069】
カテゴリー選択表示部351は、データ記憶部163に保持される商材コンテンツテーブル631において、商材コンテンツと対応付けられているカテゴリーを選択するためのプルダウンである。カテゴリー選択表示部351の表示内容は、例えばデータ記憶部163に保持されるマスタテーブルであって、カテゴリーの種類を管理するカテゴリーマスタテーブル(不図示)から抽出された情報が表示される。
【0070】
また、キーワード選択表示部352は、データ記憶部163に保持される商材コンテンツテーブル631において、商材コンテンツと対応付けられているキーワードを選択するためのプルダウンである。なお、商材コンテンツテーブル631において、商材コンテンツとキーワードとの対応付けは必須ではない。このため、商材コンテンツ選択表示部350において、キーワード選択表示部352が設けられていなくてもよい。
【0071】
また、商材コンテンツ選択表示部353には、商材コンテンツテーブル631に記憶された商材コンテンツを示すコンテンツ項目として商材名称が選択可能に表示される。つまり、商材コンテンツ選択表示部353は、商材名称を選択するためのプルダウンである。商材コンテンツテーブル631の各レコードにおいて、商材名称と商材コンテンツとは1対1で紐付いている。したがって、商材名称を選択することにより、販促ページ11に掲載する商材コンテンツを選択することができる。
【0072】
また、カテゴリー選択表示部351において、カテゴリーを選択することにより、商材コンテンツ選択表示部353に表示される商材項目を、選択されたカテゴリーに対応する商材を示す商材項目に絞り込むことができる。また、キーワード選択表示部352において、キーワードを選択することにより、商材コンテンツ選択表示部353に表示される商材項目を、キーワードに対応する商材を示す商材項目に絞り込むことができる。
【0073】
商材コンテンツ編集ボタン350aは、販促ページ11に掲載する商材コンテンツ150の個数を編集するための押下ボタンであって、追加ボタン(「+」)と、削除ボタン(「-」)とで構成される。追加ボタンを押下すると、新たな商材コンテンツ150を追加するための商材選択領域135が、販促ページ作成画面13内に新たに追加表示される。これにより、販促ページ11に掲載する商材コンテンツ150の個数を1つ追加することができる。また、削除ボタンを押下すると、販促ページ作成画面13内の商材選択領域135の表示が1つ削減される。これにより、販促ページ11に掲載する商材コンテンツ150の個数が1つ削減される。なお、削除ボタンは、商材コンテンツ150の個数が2以上である場合に有効化され、商材コンテンツ150の個数が1つ、すなわち商材選択領域135の表示数が1つである場合は、削除ボタンは無効となっている。
【0074】
営業コメント画像入力部354は、販促ページ11における商材提案コンテンツ115内の営業コメント画像152に表示されるユーザの写真画像の参照情報を入力するための文字入力領域である。当該参照情報としては、例えばユーザの写真画像ファイルが保存されているCMSサーバ10内の所定の記憶領域のディレクトリが想定される。また、営業コメント画像選択ボタン354aは、ユーザ端末101による押下操作を受け付け可能な押下ボタンであって、CMSサーバ10内の所定の記憶領域のディレクトリから、営業コメント画像152に表示する写真画像の選択を行うためのボタンである。例えば、営業コメント画像選択ボタン354aが押下されると、営業写真選択ボタン133bと同様に、写真画像がサムネイル形式で表示される写真選択ダイアログ(不図示)が表示され、任意の写真画像を選択することができる。
【0075】
事例コンテンツ選択表示部356は、ユーザ端末101における選択操作が可能なプルダウンであって、事例テーブル641に記憶された事例コンテンツ(事例テキスト、事例画像情報)を選択可能に表示する。より具体的には、事例コンテンツ選択表示部356は、商材コンテンツ選択表示部353で選択されたコンテンツ項目が示す商材コンテンツに対応する事例コンテンツを示す事例コンテンツ項目を、ユーザが選択可能に表示される。
【0076】
また、事例コンテンツ選択表示部356には、事例テーブル641に記憶された事例コンテンツを示す事例コンテンツ項目として事例名称が選択可能に表示される。つまり、事例コンテンツ選択表示部356は、事例名称を選択するためのプルダウンである。事例テーブル641の各レコードにおいて、事例名称と事例コンテンツとは1対1で紐付いている。したがって、事例名称を選択することにより、販促ページ11に掲載する事例コンテンツを選択することができる。
【0077】
なお、上述のように、対応する導入事例が存在していない商材が存在する場合も想定される。このため、販促ページ作成画面13において、事例コンテンツの選択は必須ではなく、事例コンテンツを選択しない場合であっても、販促ページ11を作成することができる。
【0078】
事例コンテンツ編集ボタン356aは、販促ページ11に掲載する事例コンテンツ153の個数を編集するための押下ボタンであって、事例追加ボタン(「+」)と、事例削除ボタン(「-」)とで構成される。事例追加ボタンを押下すると、新たな事例コンテンツ153を追加するための事例コンテンツ選択表示部356が、商材選択領域135内に新たに追加表示される。これにより、販促ページ11における事例コンテンツ153の個数が1つ追加される。また、事例削除ボタンを押下すると、販促ページ作成画面13内の商材選択領域135の表示も合わせて1つ非表示となる。これにより、販促ページ11における事例コンテンツ153の個数が1つ削減される。なお、事例削除ボタンは、事例コンテンツ選択表示部356の表示数が2以上である場合に有効化され、事例コンテンツ選択表示部356の表示数が1つである場合は、削除ボタンは無効となっている。また、販促ページ11に事例コンテンツ153を掲載しない場合は、事例コンテンツ選択表示部356において「未選択」を示すプルダウン項目を選択すればよい。
【0079】
ページ作成ボタン136は、ユーザ端末101における押下操作が可能な押下ボタンであって、販促ページ作成画面13内で入力した販促ページ11のコンテンツに係る入力情報を決定するためのボタンである。ページ作成ボタン136が押下されたことに基づいて、CMSサーバ10における販促ページ作成部162が販促ページ11を新たに作成する。なお、ページ作成ボタン136は、販促ページ作成画面13ではなく、例えば販促ページ作成画面13でのコンテンツに係る情報入力の終了後に表示される入力内容確認ページ(不図示)に設けられてもよい。
【0080】
(1.4.3)ウェブページ作成システム1における販促ページ作成処理手順
次に、図6から図8を参照しつつ図9を用いて、ウェブページ作成システム1における販促ページ作成処理手順(販促ページ作成方法)の一例を説明する。図9は、販促ページ作成処理手順の流れの一例を説明するためのフローチャートである。本実施形態に係るウェブページ作成システム1において、CMSサーバ10はユーザ端末101からの販促ページ作成要求を含むアクセス(販促ページ作成リクエスト)に基づいて、販促ページ11の作成に係る処理を開始する。
【0081】
まず、CMSサーバ10の販促ページ作成部162において、ページ情報処理部621は、販促ページ作成画面を生成するための画面生成情報をデータ記憶部163から取得する(ステップS11)。画面生成情報には、商材コンテンツ選択表示部350におけるカテゴリー選択表示部351、キーワード選択表示部352および商材コンテンツ選択表示部353、事例コンテンツ選択表示部356の各プルダウンに表示する情報が含まれる。ページ情報処理部621は、データ記憶部163を参照し、カテゴリーマスタテーブル(不図示)、商材コンテンツテーブル631および事例テーブル641のそれぞれから、対応するプルダウンに表示する項目情報を抽出する。
【0082】
次いで、CMSサーバ10の販促ページ作成部162において、推奨コンテンツ選択部623は推奨コンテンツ選択処理を行う(ステップS12)。推奨コンテンツ選択部623は、推奨コンテンツ選択処理において、商材コンテンツテーブル631に記憶された商材コンテンツの中から販促ページ11に掲載することが推奨される推奨コンテンツを選択する。本実施形態に係るウェブページ作成システム1では、推奨コンテンツ選択部623により推奨コンテンツが選択されることで、販促ページ11における商材の販売促進効果を向上することができる。推奨コンテンツ選択処理の詳細は後述する。
【0083】
次いで、CMSサーバ10の販促ページ作成部162において、画面生成部622は、ページ情報処理部621が抽出した画面生成情報と、推奨コンテンツ選択部623が推奨コンテンツ選択処理において選択した推奨コンテンツに基づいて、販促ページ作成画面13の画面情報を生成する(ステップ13)。具体的には、画面生成部622は、CMSサーバ10の所定の記憶領域(例えば、ROM502)に記憶された販促ページ作成画面13の画像データを取得し、画面生成情報および推奨コンテンツを当該画像データに適用して販促ページ作成画面13を構成するページ作成画面情報を生成する。ページ作成画面情報は、画面生成部622によって通信部161に出力される。
【0084】
次いで、CMSサーバ10の通信部161(通信I/F508)は、出力されたページ作成画面情報を、ネットワーク9を介してユーザ端末101に送信する(ステップS14)。ユーザ端末101は、通信I/F508によりページ作成画面情報を受信すると、表示装置507上で動作するウェブブラウザを介して販促ページ作成画面13を表示する(ステップ15)。これにより、ウェブページ作成システム1のユーザは、販促ページ作成画面13への情報入力が可能となる。
【0085】
ユーザ端末101において表示される販促ページ作成画面13は、初期表示時において推奨コンテンツが選択された状態となっている。具体的には、初期表示時における販促ページ作成画面13の商材コンテンツ選択表示部353は、推奨コンテンツを示す商材コンテンツ項目を、推奨コンテンツ以外の他の商材コンテンツを示す商材コンテンツ項目よりも優先して表示する。
【0086】
本例では、推奨コンテンツ選択部623が推奨コンテンツ選択処理(ステップS12)において、商材コンテンツテーブル631に記憶された商材コンテンツの中から商材名称が「コミュニケーションサービス」である商材を、推奨コンテンツとして選択したとする。これにより、図8に示すように、商材コンテンツ選択表示部353において、推奨コンテンツとして「コミュニケーションサービス」が先頭に表示され、選択済みの状態となっている。これにより、ウェブページ作成システム1のユーザは営業経験の長さや営業スキルに関わらず、販促ページ11に掲載することが推奨される商材コンテンツ(推奨コンテンツ)を、販促ページ11における商材コンテンツ150として選択することができる。したがって、本実施形態にかかるウェブページ作成システム1は、販促ページ11における販売促進効果を向上することができる。
【0087】
また、販促ページ作成画面13の初期表示時において、商材コンテンツ選択表示部353に推奨コンテンツが選択状態で表示されることに伴い、カテゴリー選択表示部351には、推奨コンテンツに対応するカテゴリーが選択表示され、キーワード選択表示部352には、推奨コンテンツに対応するキーワードが選択表示される。つまり、販促ページ作成画面13の初期表示時に推奨コンテンツが選択されていることにより、推奨コンテンツに対応するカテゴリー及びキーワードも選択状態となる。
【0088】
販促ページ作成画面13がユーザ端末101に表示されると、ユーザは販促ページ11の基本的なコンテンツ(商材コンテンツ150以外の文字列コンテンツ及び画像コンテンツ)にかかる情報(基本情報)の入力を行う(ステップS16)。具体的には、ユーザはステップS16において、得意先入力領域131、メインコピー入力領域132、営業氏名入力領域133、営業写真入力領域133a、営業写真選択ボタン133b、営業挨拶入力領域133cおよび冒頭コピー入力領域134の各入力領域に対して、入力装置506により情報(例えば文字列)入力を行う。
【0089】
次いで、ユーザは販促ページ作成画面13の商材選択領域135において、販促ページ11における商材コンテンツ150の作成を行う(ステップS17)。ここで、ユーザによる商材コンテンツ150の作成は、予め用意された商材コンテンツからの選択・設定を示す。ウェブページ作成システム1は、販促ページ作成画面13において、商材コンテンツテーブル631に記憶された商材コンテンツを選択可能に構成されることで、ユーザの商材に関する知識の多少に関わらず、商取引の対象となる商材から自由に販促ページ11における商材コンテンツ150を選択することができるとともに、販促ページ11の作成に係る作業負荷を軽減することができる。つまり、ウェブページ作成システム1は、推奨コンテンツの選択によるユーザ間での営業スキルの平準化と、商材コンテンツの選択の自由度とを両立させることができ、さらに作業負荷の軽減も図ることができる。
【0090】
またユーザは、ステップS17における商材コンテンツ150の作成時において、必要に応じて、商材コンテンツ選択表示部353で選択されている商材コンテンツに対応する事例コンテンツを、事例コンテンツ選択表示部356で選択し、販促ページ11における事例コンテンツ153を作成(選択・設定)することができる。
【0091】
次いで、ユーザは、販促ページ作成画面13における入力内容を決定する(ステップS18)。具体的には、ユーザはページ作成ボタン136を押下して、入力内容を決定する。これにより、販促ページ作成画面13における入力内容が、ユーザ端末101の通信I/F508に出力され、ネットワーク9を介してCMSサーバ10に送信される。CMSサーバ10の通信部161は、販促ページ作成画面13における入力内容を受信すると、受信した当該入力内容を販促ページ作成部162に出力する。
【0092】
CMSサーバ10において、販促ページ作成部162のページ生成部625は、ユーザ端末101から送信された販促ページ作成画面13における入力内容に基づいて、販促ページ11を生成する(ステップS19)。具体的には、ページ生成部625は、予め用意されたテンプレートに販促ページ作成画面13における入力内容が示すコンテンツを差し込んで、販促ページ11を作成する。ページ生成部625は、ユーザが入力した販促ページ11の基本的なコンテンツ(商材コンテンツ150以外の文字列コンテンツ)に係るデータを、テンプレートに差し込む。
【0093】
また、ページ生成部625は、ユーザが選択した販促ページ11の商材コンテンツ150に係るデータに基づいて、商材コンテンツテーブル631および事例テーブル641からコンテンツ情報(商材テキスト、商材画像情報、事例テキスト、事例画像情報)を取得して、テンプレートに差し込む。さらに、ページ生成部625は、テンプレートに販促ページ作成画面13における入力内容を差し込んだ販促ページデータからHTML形式の販促ページ11を生成する。ページ生成部625は、生成した販促ページ11をCMSサーバ10のページ保存部165に保存し、ページ保存部165内の販促ページ11の保存先(ディレクトリ)を示すURLを生成する。これにより、顧客が閲覧者端末103において当該URLを指定することで販促ページ11を閲覧することができる。
【0094】
また、ページ生成部625は、販促ページ作成画面13における入力内容に基づいて、販促ページ11の管理に係る情報をデータ記憶部163のページ管理テーブル635に登録する。これにより販促ページ11を作成する度に、作成された販促ページ11の情報がページ管理テーブル635に蓄積され、適宜参照可能となる。
【0095】
(1.4.4)推奨コンテンツ選択機能
次に、図10を用いて、本実施形態に係るウェブページ作成システム1の推奨コンテンツ選択機能について説明する。推奨コンテンツ選択機能は、販促ページ作成画面13の生成時において、販促ページ11に掲載することが推奨される商材コンテンツとして推奨コンテンツを選択する機能であって、推奨コンテンツ選択部623が推奨コンテンツ選択処理(ステップS12)を実行することで実現される。図10は、推奨コンテンツ選択処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
【0096】
図10に示すように、推奨コンテンツ選択処理において推奨コンテンツ選択部623は、データ記憶部163を参照して商材評価テーブル642から商材評価データ(評価情報)を取得する(ステップS21)。具体的には、推奨コンテンツ選択部623は、商材評価データを含む商材評価テーブル642のレコード(商材ID,商材評価データ)を取得する。
【0097】
次いで、推奨コンテンツ選択部623は、取得した商材評価テーブル642のレコードのうち、最も評価の高い商材を判定する(ステップS22)。例えば、推奨コンテンツ選択部623は、商材評価データが数値データである場合、商材評価テーブル642のレコードを、商材評価データを示す数値が高い順に並び替える。これにより、最も評価の高い商材を判定することができる。また、商材評価データが文字列である場合、推奨コンテンツ選択部623は、商材評価データの文字列を数値データに変換する評価データ変換処理を行った上で、商材評価データを示す数値が高い順に並び替えてもよい。
【0098】
次いで、推奨コンテンツ選択部623は、ステップS22で判定した高評価の商材に基づいて、推奨コンテンツを選択する(ステップS23)。具体的には、推奨コンテンツ選択部623は最も評価の高い商材を示す商材IDを特定すると、商材コンテンツテーブル631から、当該商材IDに対応する商材コンテンツを取得して、画面生成部622に出力する。これにより、販促ページ作成画面13において、推奨コンテンツが選択された状態で初期表示される。なお、最も高い評価の商材が複数存在する場合、つまり商材評価テーブル642において、最も高い値の商材評価データに対応する商材IDが複数存在する場合には、推奨コンテンツ選択部623は推奨コンテンツを複数選択して、画面生成部622に出力してもよい。
【0099】
画面生成部622は、複数の推奨コンテンツが出力されると、複数の推奨コンテンツについて、それぞれが推奨コンテンツであることが認識可能な態様で、商材コンテンツ選択表示部353に適用する。例えば、画面生成部622は複数の推奨コンテンツを示す商材コンテンツ項目の表示色を、推奨コンテンツ以外の他の商材コンテンツを示す商材コンテンツ項目とは異なる表示色となるように設定する。これにより、商材コンテンツ選択表示部353において、推奨コンテンツを示す複数の商材コンテンツ項目のそれぞれが、他の商材コンテンツを示す商材コンテンツ項目よりも優先して表示される。さらに、画面生成部622は、推奨コンテンツを示す複数の商材コンテンツ項目が、商材コンテンツ選択表示部353のプルダウンの先頭から順次表示されるように設定してもよい。
【0100】
このように、本実施形態において推奨コンテンツ選択部623は、商材評価テーブル642に記憶された商材評価データに基づいて推奨コンテンツを選択する。これにより、過去の商取引において高い評価を得た商材を示すコンテンツを、推奨コンテンツとして選択することができる。このため、本実施形態によるウェブページ作成システム1は、販促ページ11の販売促進効果をより向上させることができる。また、高い評価を得た商材を示すコンテンツが推奨コンテンツとして予め選択されることで、ユーザ間の営業スキルにばらつきがあったとしても、各ユーザが一定以上の販売促進効果を発揮する販促ページ11を作成することができる。
【0101】
(1.4.5)評価生成機能
次に、推奨コンテンツ選択部623による推奨コンテンツ選択処理において用いられる商材評価テーブル642のレコードを作成するための評価生成機能について図11を用いて説明する。評価生成機能は、評価生成部624が実行する評価生成処理によって実現される。図11は、評価生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0102】
図11に示すように、評価生成部624は商材の評価の生成基準となる情報をデータ記憶部163から取得する(ステップS31)。本実施形態に係るウェブページ作成システム1において、商取引の対象となる商材の評価は、顧客からの関心が高い商材か否かに基づいて決定される。このため、本実施形態において評価生成部624は、商材に対する顧客の関心を示す情報として、ページ管理テーブル635から販促ページ11の閲覧回数を取得する。このとき、評価生成部624は、販促ページ11に掲載された商材コンテンツを示す商材IDを合わせて取得する。
【0103】
次いで、評価生成部624は、データ記憶部163から取得した情報(販促ページ11の閲覧回数)に基づいて、商材評価データを導出する(ステップS32)。例えば、評価生成部624は、販促ページ11の閲覧回数を商材IDごとに合算する。これにより、商材ごとに販促ページ11の閲覧回数が算出され、合算された閲覧回数が商材評価データとして導出される。なお、評価生成部624は、ページ管理テーブル635から販促ページ11の更新日時を取得し、所定期間(例えば、直近の3か月)において更新された販促ページ11の閲覧回数を用いて、商材評価データを導出してもよい。
【0104】
次いで、評価生成部624は、導出した商材評価データを、商材IDと対応付けて商材評価テーブル642に登録する(ステップS33)。これにより、商材ごとの評価を示す、商材評価テーブルのレコードが生成・更新される。
【0105】
このように、本実施形態に係るウェブページ作成システム1において、CMSサーバ10が有する評価生成部624は、ページ管理テーブル635に記憶された販促ページ11の情報に基づいて、商材の評価を示す商材評価データを生成する。これにより、推奨コンテンツ選択処理(図10参照)において、商材の評価に基づいた推奨コンテンツを選択することができる。
【0106】
また、評価生成部624が商材評価データの生成に用いる販促ページ11の情報には、少なくとも販促ページ11の閲覧回数が含まれ、評価生成部624は、商材コンテンツ150が掲載された販促ページ11の閲覧回数が多いほど、当該商材コンテンツ150が示す商材に対応する商材評価データ(評価情報)として高い評価を示す商材評価データを生成する。このため、ウェブページ作成システム1は、推奨コンテンツ選択処理(図10参照)において、顧客の関心が高い商材を示す商材コンテンツ150を推奨コンテンツとして選択することができ、結果としてユーザの営業スキルにかかわらず、販売促進効果の高い販促ページ11を作成することができる。したがって、ウェブページ作成システム1は、販促ページ11の販売促進効果を向上することができる。
【0107】
また、評価生成部624は、商材評価データとして商材の評価の高低を示す数値情報を生成して(上記ステップS32)、当該数値情報を商材評価テーブル642に記憶させる(ステップS33)。これにより、推奨コンテンツ選択処理において、推奨コンテンツを容易に決定することができる。
【0108】
なお、本発明はこれに限られず、評価生成部624は商材評価データとして商材の評価の高低を示す文字列情報を生成して商材評価テーブル642に記憶させてもよい。ここで、商材の評価の高低を示す文字列情報としては、例えば評価の高い順に「優」、「良」、「可」などが想定される。評価生成部624は、例えば商材ごとに合算された閲覧回数の値を文字列情報に変換する評価変換テーブルを用いて、商材評価データを文字列情報に変換してもよい。またこの場合、商材評価テーブル642に、文字列情報としての商材評価データを登録するための項目(カラム)と、数値情報としての商材評価データとを登録するための項目を用意し、商材評価データとして文字列情報と数値情報との両方を登録可能としてもよい。
【0109】
(1.5)販促ページ作成プログラム
本実施形態に係るウェブページ作成システム1により実行される販促ページ作成プログラムについて説明する。ウェブページ作成システム1は、少なくとも以下の(a)~(f)の各動作をコンピュータに実行させるプログラムに従って、販促ページ11の作成を行う。以下のプログラムは、例えばハードディスクドライブ、メモリ等の記録媒体やDVDディスク又はBlu-ray(登録商標)等の光ディスクに非一時的に記録される。以下のプログラムは、インターネットを介して配布されても良い。さらに、以下のプログラムは、クラウドサーバに記録され、インターネットを介して実行されても良い。
【0110】
(a)商取引の対象となる商材を示すコンテンツである商材コンテンツに関する情報を記憶すること
(b)記憶された商材コンテンツの中から、販促ページ11に掲載することが推奨される推奨コンテンツを選択すること
(c)商取引に関する情報を含むコンテンツおよびユーザの情報を含む販促ページ11の情報を記憶すること
【0111】
(1.6)変形例
(1.6.1)変形例1
上記実施形態において、推奨コンテンツ選択部623は、販促ページ作成画面13の生成時において推奨コンテンツ選択処理を行う(上記ステップS12)としたが、本発明はこのような構成に限られない。
例えば、推奨コンテンツ選択部623は、ユーザ端末101において販促ページ作成画面13のカテゴリー選択表示部351でのカテゴリー選択操作が行われたことに基づいて、推奨コンテンツ選択処理を行ってもよい。つまり、推奨コンテンツ選択部623は、ユーザが選択した商材のカテゴリーと、商材評価テーブル642に記憶されている評価情報(商材評価データ)とに基づいて推奨コンテンツを選択してもよい。これにより、ウェブページ作成システム1では、商材のカテゴリーごとに推奨コンテンツを選択することができ、ユーザの営業知識の向上にも貢献することができる。
【0112】
(1.6.2)変形例2
また、上記実施形態において、評価生成部624は販促ページ11の閲覧回数に基づいて、商材評価データを生成する(上記ステップS32)としたが、本発明はこのような構成に限られない。評価生成部624は、評価生成処理(図11参照)においてデータ記憶部163の問合せテーブル644のレコード数に基づいて販促ページ11に対する顧客の問合せ件数を取得し、問合せ件数に基づいて商材評価データを生成してもよい。この場合、評価生成部624は、販促ページ11を識別するための販促ページIDに対応するレコード数を、問合せテーブル644から取得する。これにより、商材ごとの問合せ件数が導出される。
【0113】
評価生成部624は、商材ごとの問合せ件数を商材評価データとして商材評価テーブル642に登録してもよいし、ページ管理テーブル635から販促ページ11の更新日時を取得し、所定期間(例えば、直近の3か月)における問合せ件数を商材評価データとして導出してもよい。問合せ件数を用いて商材評価データを生成することで、推奨コンテンツ選択部623は、顧客の関心がより高い商材を示す商材コンテンツを推奨コンテンツとして選択することができる。評価生成部624は、販促ページ11の問合せ件数を、商材IDごとに合算して、商材に対する問合せ件数を算出して商材評価データを生成すればよい。
【0114】
また、評価生成部624は、販促ページ11の閲覧回数と、問合せ件数との両方を用いて、商材評価データを生成してもよい。この場合、評価生成部624は商材ごとに合算した閲覧回数に対する、商材ごとの問合せ件数の割合を問合せ率として算出し、問合せ率に基づいて商材評価データを生成してもよい。また、評価生成部624は、販促ページ11の閲覧回数と問合せ件数とに重みづけを行い、当該重みづけに基づいて商材評価データを生成してもよい。例えば、閲覧回数よりも問合せ件数をより重要な基準として商材評価を生成する場合には、閲覧回数に対する重みづけの係数より、問合せ件数に対する重みづけの係数を大きい値とすればよい。
【0115】
このように、評価生成部624がデータ記憶部163から取得する販促ページ11に関する情報には、販促ページ11に対する問合せ件数が含まれ、評価生成部624は、商材コンテンツ150が掲載された販促ページ11に対する問合せ件数に基づいて評価情報(商材評価データ)を生成してもよい。これにより、推奨コンテンツ選択部623は、実際に顧客からの引き合いが多い商材を示す商材コンテンツを推奨コンテンツとして選択することができる。これにより、ウェブページ作成システム1は、販促ページ11での販売促進効果をさらに向上することができる。
【0116】
以上、説明したように、本実施形態に係るウェブページ作成システム1は、商取引に関する情報を含むコンテンツを掲載することで、ユーザが顧客に対して当該商取引の提案を行う販促ページ11を作成するウェブページ作成システムであって、商取引の対象となる商材を示すコンテンツである商材コンテンツ150に関する情報を記憶する商材コンテンツテーブル631と、商材コンテンツテーブル631に記憶された商材コンテンツの中から販促ページ11に掲載することが推奨される推奨コンテンツを選択する推奨コンテンツ選択部623と、コンテンツおよびユーザの情報を含む販促ページ11の情報を記憶するページ管理テーブル635と、を備える。
これにより、ウェブページ作成システム1は、ユーザの営業スキルに関わらず、販売促進効果の高い販促ページ11を作成可能であり、販促ページ11による販売促進効果を向上させることができる。
【0117】
また、本実施形態に係るウェブページ作成プログラムは、商取引に関する情報を含むコンテンツを掲載することで、ユーザが顧客に対して商取引の提案を行う販促ページ11を作成するウェブページ作成プログラムであって、コンピュータを、商取引の対象となる商材を示すコンテンツである商材コンテンツに関する情報を記憶する商材コンテンツテーブル631、商材コンテンツテーブル631に記憶された商材コンテンツの中から、販促ページ11に掲載することが推奨される推奨コンテンツを選択する推奨コンテンツ選択部623、及びコンテンツおよびユーザの情報を含む販促ページ11の情報を記憶するページ管理テーブル635として動作させるウェブページ作成プログラムである。
これにより、ウェブページ作成システム1は、ユーザの営業スキルに関わらず、販売促進効果の高い販促ページ11を作成可能であり、販促ページ11による販売促進効果を向上させることができる。
【0118】
2.第二実施形態
(2.1)推奨コメント選択機能
以下、第二実施形態に係るウェブページ作成システムについて、図12および図13を参照して説明する。本実施形態に係るウェブページ作成システムは、推奨コンテンツ選択部623が、推奨コメント選択機能を有する点で、上記第1実施形態と異なる。
【0119】
ここで、図12を用いて、本実施形態に係るウェブページ作成システムの推奨コメント選択機能について説明する。推奨コメント選択機能は、販促ページ作成画面13の生成時において、販促ページ11に掲載することが推奨されるユーザ(営業担当者)のコメントとして推奨コメントを選択する機能であって、推奨コンテンツ選択部623が推奨コメント選択処理を実行することで実現される。図12は、推奨コメント選択処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
【0120】
図12に示すように、推奨コメント選択処理において推奨コンテンツ選択部623は、データ記憶部163を参照して営業評価テーブル643から営業評価データを取得する(ステップS41)。具体的には、推奨コンテンツ選択部623は、営業評価データを含む営業評価テーブル643のレコード(営業ID、商材評価データ)を取得する。
【0121】
次いで、推奨コンテンツ選択部623は、取得した営業評価テーブル643のレコードのうち、最も評価の高いユーザのレコードを判定する(ステップS42)。例えば、推奨コンテンツ選択部623は、営業評価データが数値データである場合、営業評価テーブル643のレコードを、営業評価データを示す数値が高い順に並び替える。これにより、最も評価の高いユーザを判定することができる。また、営業評価データが文字列である場合、推奨コンテンツ選択部623は、営業評価データの文字列を数値データに変換する評価データ変換処理を行った上で、営業評価データを示す数値が高い順に並び替えてもよい。
【0122】
次いで、推奨コンテンツ選択部623は、ステップS42で判定した高評価のユーザに基づいて、推奨コメントを選択する(ステップS43)。具体的には、推奨コンテンツ選択部623は最も評価の高いユーザを示す営業IDを特定すると、ページ管理テーブル635から、当該営業IDに対応する販促ページ11のレコードを取得し、当該レコードにおけるコメント情報(メインコピー、営業挨拶、営業コメント)を画面生成部622に出力する。これにより、販促ページ作成画面13において、コメント入力領域(メインコピー入力領域132、営業挨拶入力領域133c、冒頭コピー入力領域134および営業コメント入力領域355)に推奨コメントが入力された状態で初期表示される。
【0123】
販促ページ11を作成中のユーザは、販促ページ作成画面13のコメント領域に適用された推奨コメントを適宜編集して、自らが作成する販促ページ11におけるコメント情報内容を作成すればよい。これにより、本実施形態に係るウェブページ作成システムでは、評価の高い営業担当者が作成したコメント情報(推奨コメント)を利用して販促ページ11を作成することができる。このため、推奨コメントを参考にしてコメント情報を編集することで、顧客への訴求効果の高い販促ページ11を作成することができる。したがって、営業スキルが不足しているユーザであっても、顧客への訴求効果が高く、ひいては販売促進効果の高い販促ページ11を作成することができる。また、販促ページ作成画面13において初期表示時に推奨コメントが適用されることで、評価の高い営業担当者が作成するコメントの内容を参照することができ、ユーザ間での営業スキルの平準化、営業スキルの横展開が可能となる。
【0124】
また、推奨コンテンツ選択部623は、推奨コメントとして、例えば評価の高いユーザが作成した販促ページ11のうち、最新の販促ページ11のコメント情報を推奨コメントとして選択してもよい。最新の販促ページ11は、販促ページ11の更新日時に基づいて判定することができる。また、推奨コンテンツ選択部623は、推奨コメントとして、例えば評価の高いユーザが作成した販促ページ11のうち、閲覧回数が最も多い販促ページ11のコメント情報を推奨コメントとして選択してもよい。
【0125】
なお、最も高い評価の営業担当者が複数存在する場合、つまり営業評価テーブル643において、最も高い値の営業評価データに対応する営業IDが複数存在する場合には、推奨コンテンツ選択部623は、営業担当者ごとに推奨コメントを複数取得して、画面生成部622に出力してもよい。画面生成部622は、複数の営業担当者の推奨コメントが出力されると、各コメント入力領域において、担当者ごとに推奨コメントを適用すればよい。これにより、販促ページ11の作成中のユーザは、複数の営業担当者のコメント情報を参照して、より良い内容のコメントを入力することができる。
【0126】
(2.2)営業評価生成機能
次に、推奨コンテンツ選択部623による推奨コメント選択処理において用いられる営業評価テーブル643のレコードを作成するための営業評価生成機能について図13を用いて説明する。営業評価生成機能は、評価生成部624が実行する営業評価生成処理によって実現される。図13は、営業評価生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0127】
図13に示すように、評価生成部624は営業担当者の評価の生成基準となる情報をデータ記憶部163から取得する(ステップS51)。本実施形態に係るウェブページ作成システム1において、営業担当者の評価は、商取引の契約に係る業績に基づいて決定される。このため、本実施形態において評価生成部624は、業績を示す情報として、営業テーブル633から個人売上を取得する。このとき、評価生成部624は、営業テーブル633から営業担当者を識別する営業IDを合わせて取得する。
【0128】
次いで、評価生成部624は、データ記憶部163から取得した情報(個人売上)に基づいて、営業評価データを導出する(ステップS52)。例えば、評価生成部624は、個人売上を示す数値を点数化して、営業評価データを示す数値を導出する。営業評価データの導出には、例えば、個人売上を点数に変換するための変換テーブルを用いてもよい。
【0129】
次いで、評価生成部624は、導出した営業評価データを、営業IDと対応付けて営業評価テーブル643に登録する(ステップS53)。これにより、営業担当者ごとの評価を示す、営業評価テーブルのレコードが生成・更新される。
【0130】
このように、本実施形態に係るウェブページ作成システムにおいて、CMSサーバ10が有する評価生成部624は、営業テーブル633に記憶された各担当者の業績を示す情報(個人売上)に基づいて、営業担当者の評価を示す営業評価データを生成する。これにより、推奨コメント選択処理(図12参照)において、営業担当者の評価に基づいた推奨コメントを選択することができる。
【0131】
(2.3)変形例
(2.3.1)変形例1
本実施形態において、評価生成部624は営業担当者の個人売上に基づいて、営業評価データを生成する(上記ステップS52)としたが、本発明はこのような構成に限られない。評価生成部624は、営業評価生成処理(図13参照)においてデータ記憶部163のページ管理テーブル635における販促ページ11の閲覧回数に基づいて、営業評価データを生成してもよい。これにより、推奨コンテンツ選択部623は、顧客に対する訴求効果が高い販促ページ11を作成する営業担当者が作成したコメント情報を、推奨コメントとして選択することができる。
【0132】
また、評価生成部624は、営業評価生成処理(図13参照)においてデータ記憶部163の営業テーブル633における契約件数に基づいて、営業評価データを生成してもよい。これにより、推奨コンテンツ選択部623は、より多くの顧客に訴求する商取引の提案を行った営業担当者が作成したコメント情報を、推奨コメントとして選択することができる。
【0133】
また、評価生成部624は、個人売上と、販促ページ11の閲覧回数と、契約件数とのうち、いずれか複数の評価基準情報を用いて、営業評価データを生成してもよい。この場合、評価生成部624は各評価基準情報に対して重みづけを行い、当該重みづけに基づいて営業評価データを生成してもよい。
【0134】
(2.3.2)変形例2
また、本発明によるウェブページ作成システムは、販促ページ作成画面13の初期表示時や所定のボタン(例えば、販促ページ作成画面13に設けられた不図示のページ自動作成ボタン)の押下によって、販促ページ作成画面13の入力領域に推奨コンテンツ及び推奨コメントが自動的に設定される、すなわち販促ページ11のコンテンツが自動設定されるように構成されてもよい。
【0135】
例えば、初期表示時において、販促ページ11のコンテンツが自動設定される場合、商材選択領域135の商材コンテンツ選択表示部350は、推奨コンテンツ選択部623が選択した推奨コンテンツを選択した状態となり、事例コンテンツ選択表示部356は、推奨コンテンツに対応する事例コンテンツを選択した状態となる。また、コメント入力領域(メインコピー入力領域132、営業挨拶入力領域133c、冒頭コピー入力領域134および営業コメント入力領域355)には、推奨コメントが入力された状態となる。これにより、販促ページ11を作成するための作業負荷を大幅に軽減するとともに、短時間で、販促効果の高い販促ページ11を作成することができる。
【0136】
(2.3.3)変形例3
また、本発明によるウェブページ作成システムは、コメント入力領域(メインコピー入力領域132、営業挨拶入力領域133c、冒頭コピー入力領域134および営業コメント入力領域355)に入力された文字列の校正を行う構成機能を有してもよい。例えば、販促ページ作成画面13に校正ボタン(不図示)を設け、ユーザが押下することでコメント入力領域内の文字列情報の校正処理が行われるように構成されてもよい。
【0137】
具体的には、校正ボタンが押下されるとユーザ端末101の通信I/F508によってCMSサーバ10にコメント入力領域に入力された文字列情報(コメント情報)が送信される。CMSサーバ10の販促ページ作成部162は、通信部161を介してコメント情報を受信すると、校正処理部(不図示)によってコメント情報の校正を行い、通信部161を介して校正結果をユーザ端末101に送信する。これにより、例えば販促ページ作成画面13上において校正結果が表示される。これにより、誤字や脱字のある文字列コンテンツが顧客に公開されるおそれを低減することができる。
【0138】
以上、説明したように、本実施形態に係るウェブページ作成システムは、顧客への商取引の提案を行うユーザ(営業担当者)と当該ユーザの評価を示す営業評価データとを関連付けて記憶する営業評価テーブル643と、販促ページ11のコンテンツとして販促ページ11に掲載される文字列であって、販促ページ作成画面13において顧客に対するユーザのコメントを示す文字列を入力可能なコメント入力領域と、販促ページ11に掲載することが推奨される内容のコメントを推奨コメントとしてページ管理テーブル635から取得する推奨コンテンツ選択部623と、を備え、推奨コンテンツ選択部623は、営業評価データに基づいてページ管理テーブル635から推奨コメントを取得し、販促ページ作成画面13のコメント入力領域には予め推奨コメントが入力されており、ユーザが当該推奨コメントを編集可能である。
これにより、本実施形態に係るウェブページ作成システムは、評価の高い営業担当者が作成したコメント情報に基づいて、販促ページ11を作成することができる。これにより、販売促進効果の高い販促ページ11を作成することができる。
【0139】
3.第三実施形態
(2.1)顧客情報に基づいた推奨コンテンツ選択機能
以下、第三実施形態に係るウェブページ作成システムについて、図14を参照して説明する。本実施形態に係るウェブページ作成システムは、推奨コンテンツ選択部623が、顧客情報に基づく推奨コンテンツ選択機能を有する点で、上記第1実施形態および上記第2実施形態と異なる。
【0140】
ここで、図14を用いて、本実施形態に係るウェブページ作成システムの推奨コンテンツ選択機能として、顧客情報に基づく推奨コンテンツ(顧客推奨コンテンツ)の選択機能について説明する。図14は、顧客推奨コンテンツ選択処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
【0141】
図14に示すように、顧客推奨コンテンツ選択処理において推奨コンテンツ選択部623は、ユーザが入力した顧客情報を取得する(ステップS61)。ここで、ユーザが入力した顧客情報とは、例えば、販促ページ作成画面13の得意先入力領域131に入力された顧客企業名である。本実施形態において、例えば販促ページ作成画面13には、得意先送信ボタン(不図示)が設けられ、入力した顧客企業名を、CMSサーバ10に送信可能であってもよい。
【0142】
次いで、推奨コンテンツ選択部623は、取得した顧客情報に基づいて、データ記憶部163の顧客テーブル632から顧客の属性情報(業界、業種)を取得する(ステップS62)。このとき、推奨コンテンツ選択部623は顧客IDも併せて取得する。
【0143】
次いで、推奨コンテンツ選択部623は、取得した属性情報に基づいて、推奨コンテンツを選択する(ステップS63)。例えば、推奨コンテンツ選択部623は、ステップS62で取得した属性情報と同じ属性情報を有する顧客のレコード(同属性データ)を、顧客テーブル632から取得する。推奨コンテンツ選択部623は、同属性データである顧客の顧客IDに基づいて、ページ管理テーブル635から同属性データに対応する販促ページ11のレコード(同属性ページデータ)を取得する。さらに、推奨コンテンツ選択部623は、同属性ページデータの商材IDから、販促ページ11への掲載数の多い商材コンテンツを判定し、判定した商材コンテンツを推奨コンテンツとして選択する。
【0144】
これにより、作成中の販促ページ11での商取引の相手先となる顧客と同じ属性の顧客において、商取引の対象の商材としての採用率が高い商材コンテンツを推奨コンテンツとして選択することができる。したがって、本実施形態に係るウェブページ作成システムは、顧客への訴求効果の高い商材コンテンツを掲載した販促ページ11を作成することができ、販促ページ11の販売促進効果をより向上させることができる。また、推奨コンテンツ選択部623が顧客推奨コンテンツを選択することで、ユーザの営業スキルに関わらず、訴求効果の高い商材コンテンツを販促ページ11に掲載することができる。したがって、本実施形態に係るウェブページ作成システムは、ユーザ間における営業スキルを平準化することができる。
【0145】
以上、説明したように、本実施形態に係るウェブページ作成システムは、顧客の情報をユーザが入力可能な得意先入力領域131(顧客情報入力部の一例)と、得意先入力領域131に入力された情報に基づいて顧客の属性を示す属性情報を取得する推奨コンテンツ選択部623(顧客属性取得部の一例)と、を備え、推奨コンテンツ選択部623は、取得した属性情報に基づいて、推奨コンテンツを選択する。
これにより、本実施形態に係るウェブページ作成システムは、ユーザの営業スキルに関わらず、訴求効果の高い商材コンテンツを販促ページ11に掲載することができ、販促ページ11の販売促進効果をより向上させることができる。
【0146】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の技術的範囲には限定されない。上述した実施形態に、多様な変更又は改良を加えることも可能であり、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0147】
1 ウェブページ作成システム
9 ネットワーク
10 CMSサーバ
11 販促ページ
12 問合せ画面
13 販促ページ作成画面
20 顧客DBサーバ
101 ユーザ端末
103 閲覧者端末
161 通信部
162 販促ページ作成部
163 データ記憶部
164 テンプレート記憶部
165 ページ保存部
500 コンピュータシステム
501 プロセッサ
504 補助記憶装置
504 補助記憶装置
505 外部インタフェース
506 入力装置
507 表示装置
508 通信インタフェース
509 バス
621 ページ情報処理部
622 画面生成部
623 推奨コンテンツ選択部
624 評価生成部
625 ページ生成部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14