(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022096564
(43)【公開日】2022-06-29
(54)【発明の名称】団扇及び扇子等の扇
(51)【国際特許分類】
A45B 27/00 20060101AFI20220622BHJP
【FI】
A45B27/00 B
A45B27/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020209746
(22)【出願日】2020-12-17
(71)【出願人】
【識別番号】592082826
【氏名又は名称】株式会社伏見上野旭昇堂
(74)【代理人】
【識別番号】100195431
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 史樹
(72)【発明者】
【氏名】上野 泰正
【テーマコード(参考)】
3B104
【Fターム(参考)】
3B104ZA01
3B104ZB01
3B104ZC00
(57)【要約】
【課題】除菌機能又は抗菌機能を有する団扇や扇子等の扇を提供すること。
【解決手段】扇いで風を起こすことが可能な団扇100であって、
使用者が団扇を持つための持ち手を有する柄部材200と、
前記柄部材200の頭部分に張り付ける第1紙部材300と、
前記第1紙部材300の先端に取り付ける第1縁部材400と、
前記柄部材400に取り付けられ頭部の下方に配置される弓部材500と、を含み、
前記第1紙部材300に酸化チタンが含有される団扇100を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
扇いで風を起こすことが可能な団扇であって、
使用者が団扇を持つための持ち手を有する柄部材と、
前記柄部材の頭部分に張り付ける第1紙部材と、
前記第1紙部材の先端に取り付ける第1縁部材と、
前記柄部材に取り付けられ頭部の下方に配置される弓部材と、を含み、
前記第1紙部材に酸化チタンが含有される団扇。
【請求項2】
扇いで風を起こすことが可能な扇子であって、
両端に配置される第1親骨部材及び第2親骨部材と、
前記第1親骨部材と前記第2親骨部材の間に配置される複数の中骨部材と、
前記第1親骨部材、前記第2親骨部材及び前記中骨部材に貼り付けられる第2紙部材と、
前記第1親骨部材、前記第2親骨部材及び前記中骨部材を下部で回動可能に固定する要部材と、を含み、
前記第2紙部材に酸化チタンが含有されている扇子。
【請求項3】
前記酸化チタンが二酸化チタンである請求項1記載の団扇。
【請求項4】
前記酸化チタンが二酸化チタンである請求項2記載の扇子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、扇いで風を起こす道具である団扇及び扇子に関する。
【背景技術】
【0002】
団扇は、扇いで風を起こす道具であり、竹あるいはプラスチック等の把持部の柄の先に細長い骨部を一体に多数形成し、この骨部を平面で扇形に開いた両面に紙又は布を張り、円形または卵形に成形したものが一般的である。
【0003】
扇子も団扇同様に扇いで風を起こす道具であり、骨組の部分である扇骨と、布や紙を貼り付けた部分である扇面と、留め具である要の4つの部位から構成され、親骨及び中骨を閉じることにより扇子を畳むことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-65613号公報
【特許文献2】特開2014-24796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が大きな社会問題となっている。
【0006】
そして、現時点では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療法が確立されていないこともあり、予防のためにマスクをしたり、接触感染を防ぐために手をアルコールで消毒したりしている。
【0007】
そして、団扇や扇子は、自らの顔に向けて扇ぐことが多いため、団扇や扇子自体が除菌されていることが好ましい。
【0008】
特許文献1は、団扇又は扇子の地紙に、トルマリン微粒子及び竹炭の少なくとも一方と、バインダーとを有する塗工層を形成するというものである。
【0009】
しかしながら、特許文献1に係る発明では竹炭が用いられているが抗菌効果がどの程度あるかは不明である。
【0010】
また、特許文献1に係る発明は、塗工程を用いているため、地紙の風合いが損なわれる可能性が高い。
【0011】
一方、特許文献2に係る発明は、イネ科マダケ属の植物(竹等)を粉砕し、所定温度の加熱下において所定圧力に減圧しつつ所定時間蒸留して気体状の蒸留物を得、次いでこの気体を冷却して、抗ウイルス効果成分を有する抽出水を得るようにしてなる抗ウイルス剤原料の製造方法である。
【0012】
特許文献2から竹が抗菌作用や抗ウイルス作用を有することがわかる。
【0013】
本発明の目的は、除菌機能又は抗菌機能を有する団扇や扇子等の扇を提供することである。
【0014】
本発明の他の目的は、除菌機能又は抗菌機能を有し、かつ、団扇や扇子等の扇の風合いを損ないにくい扇を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係る第1の局面に係る団扇は、扇いで風を起こすことが可能な団扇であって、
使用者が団扇を持つための持ち手を有する柄部材と、
前記柄部材の頭部分に張り付ける第1紙部材と、
前記第1紙部材の先端に取り付ける第1縁部材と、
前記柄部材に取り付けられ頭部の下方に配置される弓部材と、を含み、
前記第1紙部材に酸化チタンが含有される団扇である。
【0016】
紙部材が酸化チタンを含有することにより、酸化チタンが光触媒として機能し、本発明に係る団扇は、除菌機能、抗菌機能又は抗ウイルス機能を有する。
【0017】
また、紙部材に酸化チタンが含有されていることにより、地紙の質感が悪くなりにくく、団扇としての風合いを損ない難い。
【0018】
本発明に係る第2の局面に係る扇子は、扇いで風を起こすことが可能な扇子であって、
両端に配置される第1親骨部材及び第2親骨部材と、
前記第1親骨部材と前記第2親骨部材の間に配置される複数の中骨部材と、
前記第1親骨部材、前記第2親骨部材及び前記中骨部材に貼り付けられる第2紙部材と、
前記第1親骨部材、前記第2親骨部材及び前記中骨部材を下部で回動可能に固定する要部材と、を含み、
前記第2紙部材に酸化チタンが含有されている扇子である。
【0019】
紙部材が酸化チタンを含有することにより、酸化チタンが光触媒として機能し、本発明に係る扇子は、除菌機能、抗菌機能又は抗ウイルス機能を有する。
【0020】
また、紙部材に酸化チタンが含有されていることにより、紙の質感が良いため、扇子としての風合いを損ない難い。
【0021】
本発明に係る第3の局面に係る団扇は、第1の局面に係る団扇であって、前記酸化チタンが二酸化チタンである団扇である。
【0022】
本発明に係る第4の局面に係る扇子は、前記酸化チタンが二酸化チタンである扇子である。
【0023】
二酸化チタンの結晶構造は、アナターゼ型とルチル型があるが、アナターゼ型が好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明に係る一実施形態における団扇の表面の平面図。
【
図3】本発明に係る一実施形態における扇子の表面の平面図。
【
図5】同実施形態に係る閉じた状態の扇子の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
<第1実施形態>
以下、本発明に係る団扇100の実施形態に関して図面を参照しながら説明する。
【0026】
本実施形態で説明する団扇は、竹団扇である。竹は抗菌作用を有するため柄部分に関しても抗菌機能を有する。なお、本発明に関する団扇は、竹団扇に限定されるものではない。
【0027】
図1及び
図2に示すように、団扇100は、使用者が団扇100を持つための持ち手を有する柄部材200と、
柄部材200の頭部分に張り付ける紙部材である第1紙部材300と、
第1紙部材300の先端に取り付ける縁部材である第1縁部材400と、
柄部材200に取り付けられ頭部の下方に配置される弓部材500と、
第1縁部材400と弓部材500との接続部分に配置される耳部材550と、を含む。
【0028】
柄部材200は、使用者の持ち手部分である柄部210と、
第1紙部材300が張り付けられる複数の骨部220と、
柄部210と骨部220との間に配置される要部230と、を有する。
【0029】
柄部材200は、本実施形態では、竹が用いられており、特許文献2からもわかるように抗菌作用を有する。
【0030】
柄部210は、団扇100を使用するに際し、使用者が持つ部分である。
【0031】
柄部210の上側(y軸正方向側)には、弓部材500を通すための貫通孔211が設けられている。なお、柄部210に貫通孔211が設けられず、直接接続されているものであってもよい。
【0032】
また、柄部材200と弓部材500とは一体となっている構成であってもよい。
【0033】
骨部220は、柄部210の上端(y軸正方向側)から掌状に広がる部分である。骨部220に第1紙部材300が張り付けられる。
【0034】
要部230は、柄部210と骨部220との間に配置される部分である。要部230は骨部220の基端部に設けられており、要部230から先端(y軸正方向側)に向かって掌状に骨部220が広がる。
【0035】
要部230は、一般的に要又はギボシと呼ばれる部分である。
【0036】
第1紙部材300は、骨部220に張り付けられる。第1紙部材300は、本実施形態では、表面(z軸正方向側)及び裏面(z軸負方向側)の両方に張り付けられる。なお、片面のみ張り付けられていてもよい。
【0037】
第1紙部材300には酸化チタンが含有されている。本実施形態では、紙部材に二酸化チタンが含有されている。酸化チタン(二酸化チタン)の含有量は多いほうが好ましい。
【0038】
また、二酸化チタンの結晶構造は、アナターゼ型が好ましい。
【0039】
酸化チタン(本実施形態では二酸化チタン)を第1紙部材300に含有させる方法は、例えば、酸化チタンを担持させたセラミックス繊維をパルプ懸濁液に混合させる方法などがある。
【0040】
これは、酸化チタンをセラミックス繊維に凝集させることにより、酸化チタンによるセルロースの分解を抑止させる。
【0041】
酸化チタンに代表される半導体は、そのバンドギャップが3eV程 度であるため、3eV以上のエネルギーを持つ光、即ち太陽光に含まれる400nm以下の微弱な紫外線でも励起させることができる。
【0042】
励起され生成した電子は、還元反応に寄与する一方、生成した空孔は粉体 表面の吸着水等と反応し、水酸化物イオンや、OHラジカルなどの活性酸素種 を生成する。
【0043】
これら活性酸素は、細菌を死滅させるのに十分な酸化力を有している。つまり、酸化チタンは光触媒として機能して、感染症ウイルス等を大幅に不活性化させる。なお、酸化チタンを含有する第1紙部材300の効果については後述する。
【0044】
第1縁部材400は、第1紙部材300及び骨部220の先端側の外縁に設けられる部分である。第1縁部材400は、第1紙部材300と同一の素材が用いられるのが好ましい。
【0045】
団扇の縁部分は接触しやすい部分であり、摩耗しやすいため、団扇100に第1縁部材400が設けられることにより、団扇100の耐久性が向上する。
【0046】
弓部材500は、柄部210の上側(y軸正方向側)であり、要部230の下側(y軸負方向側)に配置されている貫通孔211に挿入される。
【0047】
弓部材500は、xy平面視略円弧状の形状であり、弓部材500の左側(x軸負方向側)に配置される左端部511と、弓部材500の右側(x軸正方向側)に配置される右端部512は、耳部材550が配置されている部分に固定されている。
【0048】
耳部材550は、弓部材500の端部510が固定されている部分に配置される。
【0049】
団扇100の左側(x軸負方向側)に配置される耳部材550の左耳部材551は、左端部511が固定されている位置に、団扇100の表面(z軸正方向側)と裏面(z軸負方向側)とを挟むように取り付けられている。
【0050】
団扇100の右側(x軸正方向側)に配置される耳部材550の右耳部材552は、右端部512が固定されている位置に、団扇100の表面(z軸正方向側)と裏面(z軸負方向側)とを挟むように取り付けられている。
【0051】
<第2実施形態>
第2実施形態では、第1実施形態の第1紙部材300と同じ材質である酸化チタンを含有する紙部材を使用した扇子600について説明する。第1実施形態と同様の内容に関しては説明を省略する。
【0052】
図3乃至
図5に示すように、扇子600は、両端に配置される親骨部材700と、
親骨部材700同士の間に配置される複数の中骨部材800と、
親骨部材700及び中骨部材800に貼り付けられる紙部材である第2紙部材350と、
親骨部材700及び中骨部材800を下部(y軸負方向側)で回動可能に固定する要部材900と、を含む。
【0053】
親骨部材700は、中骨部材800と共に要部材900で回動可能に取付けられている。
【0054】
親骨部材700は、要部材900を軸として上側(y軸正方向側)を開くことができる。
【0055】
図3乃至
図5に示すように、親骨部材700は、側面視左側(z軸負方向側)に配置される第1親骨部材710と、
側面視右側(z軸正方向側)に配置される第2親骨部材720と、を有する。
【0056】
第1親骨部材710は、要部材900を通すための貫通孔である第1親骨貫通孔711を有する。
【0057】
第2親骨部材720は、要部材900を通すための貫通孔である第2親骨貫通孔721を有する。
【0058】
第1親骨貫通孔711及び第2親骨貫通孔721には要部材900が通される。第1親骨部材710及び第2親骨部材720は、要部材900を軸として回動可能に保持される。
【0059】
中骨部材800は、複数あり、第1親骨部材710と第2親骨部材720との間に配置される。
【0060】
中骨部材800は、第1親骨部材710及び第2親骨部材720と共に要部材900によって下部(y軸負方向側)で回動可能に保持されている。
【0061】
具体的には、中骨部材800の下部には、要部材900を通すための貫通孔である中骨貫通孔(図示しない)を有する。
【0062】
中骨貫通孔(図示しない)に要部材900を通すことにより、要部材900を軸として回動可能に固定される。
【0063】
第2紙部材350は、第1親骨部材710、第2親骨部材720及び中骨部材800に接着され、蛇腹状に折り畳まれる。
【0064】
つまり、
図5のように、第1親骨部材710と第2親骨部材720とを平行にし、いわゆる扇子600を閉じた状態のとき、第2紙部材350は蛇腹状に折り畳まれている。
【0065】
第1親骨部材710と第2親骨部材720とは、軸である要部材900を中心に回動するため、第2紙部材350の形状は、上辺(y軸正方向側)と下辺(y軸負方向側)とが要部材900を中心とする円弧上である。
【0066】
第2紙部材350は、第1親骨部材710の裏面側(z軸正方向側)に張り付けられ、中骨部材800の表面(z軸正方向側)に張り付けられ、第2親骨部材720の裏面側(z軸負方向側)に張り付けられる。
【0067】
親骨部材700及び中骨部材800の先端側の第2紙部材350には、縁部材である第2縁部材360が設けられている。
【0068】
第2縁部材350は、第2紙部材360と同一の素材が用いられるのが好ましい。
【0069】
第2縁部材350は、第2紙部材350が中骨部材800に張り付けられた上から両側から挟んで接着される。
【0070】
扇子600の縁部分は接触しやすい部分であり、摩耗しやすいため、扇子600に第2縁部材350が設けられることにより、扇子600の耐久性が向上する。
【0071】
(紙部材)
紙部材(第1紙部材300、第2紙部材350)には酸化チタンが含有されている。本実施形態の紙部材には二酸化チタンが含有されている。
【0072】
本実施形態に係る紙部材(第1紙部材300、第2紙部材350)に関して、以下の通り除菌・抗菌性試験及び抗ウイルス性試験を行った。
【0073】
<除菌・抗菌性試験>
検体(50mm×50mm)である紙部材300、350にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の菌液を検体1(二酸化チタンを含有する本実施形態に係る紙部材)及び検体2(二酸化チタンを含有しない紙)に水滴状に滴下する。
【0074】
そして、25℃±1℃、相対湿度90%以上、暗状態及び明状態(15Wの蛍光灯下15cmの距離、4,500~5,000lxの光照射下)の環境で保存し、24時間後の生菌数を測定した。その結果を表1に示す。
【0075】
なお、菌液調整溶液は、MRSA1/200NB培地である。
【0076】
【0077】
表1からわかるように、接種直後の検体1及び検体2でのそれぞれの生菌数は、4.9×105であった。
【0078】
そして、24時間後の明状態(25℃)では、何もないプラスチックシャーレ(対照)上に滴下したMRSAの生菌数は、4.2×102であったのに対し、二酸化チタンを含有しない検体2でのMRSAの生菌数は、1.2×104であったが、二酸化チタンを含有する検体1でのMRSAの生菌数は、<10で検出されなかった。
【0079】
したがって、明状態において、紙部材300、350は、抗菌性及び除菌性を有することがわかる。
【0080】
また、24時間後の暗状態(25℃)では、何もないプラスチックシャーレ(対照)上に滴下したMRSAの生菌数は、4.2×105であったのに対し、二酸化チタンを含有しない検体2でのMRSAの生菌数は、1.4×105であったが、二酸化チタンを含有する検体1でのMRSAの生菌数は、8.7×103であった。
【0081】
したがって、暗状態においても、紙部材300、350は、菌の繁殖を抑えることわかる。
【0082】
<抗ウイルス性試験>
JISR1760:2013「ファインセラミックス―光触媒材料の抗ウイルス性試験方法―バクテリオファージQβを用いる方法」を参考にして、検体である二酸化チタンを含有する紙部材300、350の抗ウイルス性試験を表2の条件下で行い、表3の結果を得た。なお、本試験において室温は25℃±3℃で行われた。
【0083】
【0084】
【0085】
表3からわかるように、試験ウイルスであるバクテリオファージQβが付着した検体は、光が照射された状態では、4時間後において、測定1、測定2及び測定3のいずれにおいても<10であり、ウイルスが検出されなかった。
【0086】
したがって、光が照射されている状態では、紙部材300、350は、抗ウイルス性を有することがわかる。
【0087】
また、暗所であっても、紙部材300、350は、無加工のガラス板だけの場合と比べて、感染値の値が4.4×105と無加工の値の3.2×106より小さいことから、ウイルスの増殖を抑止することがわかる。
【0088】
以上のことから、紙部材300、350が使用されている団扇100及び扇子600は、除菌機能、抗菌機能及び抗ウイルス機能を有することがわかる。
【0089】
また、酸化チタンには、防汚機能、消臭機能等も有するため、紙部材300、350もこれらの機能を有する。
【0090】
したがって、本発明に係る団扇及び扇子等の扇は、除菌機能、抗菌機能及び抗ウイルス機能を有する。
【0091】
また、本発明に係る団扇及び扇子等の扇は、防汚機能、消臭機能も有する。
【0092】
本発明に係る団扇及び扇子等の扇であれば、酸化チタンを紙部材300、350に含有させることにより、団扇及び扇子の風合いを残しつつ、除菌機能、抗菌機能及び抗ウイルス機能等の機能を発揮させることができる。
【0093】
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。
【符号の説明】
【0094】
100…団扇
200…柄部材
300…第1紙部材(紙部材)
350…第2紙部材(紙部材)
360…第2縁部材
400…第1縁部材
500…弓部材
550…耳部材
600…扇子
700…親骨部材
800…中骨部材
900…要部材