(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022096584
(43)【公開日】2022-06-29
(54)【発明の名称】鋳砂落とし装置
(51)【国際特許分類】
B22D 29/00 20060101AFI20220622BHJP
【FI】
B22D29/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021074783
(22)【出願日】2021-04-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-04-08
(31)【優先権主張番号】P 2020209504
(32)【優先日】2020-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2021027226
(32)【優先日】2021-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】510155210
【氏名又は名称】アピュアン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135460
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 康利
(74)【代理人】
【識別番号】100084043
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 喜多男
(74)【代理人】
【識別番号】100142240
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 優
(72)【発明者】
【氏名】渡部 幸雄
(57)【要約】
【課題】鋳造品であるワークの鋳砂を効率的に落とすことのできる装置を提供する。
【解決手段】鋳砂落とし装置1は、床面に設置される装置本体10を備え、装置本体10は、ワークWを載置する載置台30と、載置台30を上下動させる振動用エアーピストン22及びシーソー杆61と、載置台30に載置されたワークWの上方に配置され、上下方向を弾縮方向とした複数のコイルスプリング51からなる第1のコイルスプリング群50と、を備え、振動用エアーピストン22及びシーソー杆61によって載置台30が上に移動することによって、ワークWが第1のコイルスプリング群50に衝突して衝撃を与えられ、当該ワークWについた鋳砂が落下する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋳造品であるワークの鋳砂を落とす鋳砂落とし装置であって、
床面に設置される装置本体を備え、
前記装置本体は、
前記ワークを載置する載置台と、
前記載置台を上下動させる移動手段と、
前記載置台に載置されたワークの上方に配置され、上下方向を弾縮方向とされた複数のコイルスプリングからなるコイルスプリング群と、
を備え、
前記移動手段によって前記載置台が上に移動することによって、前記ワークが前記コイルスプリング群に衝突して衝撃を与えられ、該衝撃により当該ワークに含まれる鋳砂が落下してなる
ことを特徴とする鋳砂落とし装置。
【請求項2】
前記載置台に載置されたワークの上方に配置され、上下方向を弾縮方向とされた複数のコイルスプリングからなるコイルスプリング群を第1のコイルスプリング群とし、
前記載置台が繰り返し上下動することで前記ワークが繰り返し前記第1のコイルスプリング群に衝突する構成にあって、
前記載置台の下側に、上下方向を弾縮方向とされた複数のコイルスプリングからなる第2のコイルスプリング群が配されており、
前記載置台が下方に移動する際に前記第2のコイルスプリング群に衝突してなる
請求項1に記載の鋳砂落とし装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋳造品であるワークに振動を与えてワークの鋳砂を落とす鋳砂落とし装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、鋳造品の鋳砂を落とすために振動を与える装置は様々な物が知られている。例えば発明者らも、鋳造品であるワークに振動を与えてワークの鋳砂を落とす装置として、ワークが置かれるテーブル部をバネ定数の異なる複数のコイルバネによって支持し、複雑な振動を与えることのできる鋳砂落とし用ワーク支持装置を提供している(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明者らは、さらに研鑽を進め、より効率的に鋳造品であるワークの鋳砂を落とすことのできる装置を開発するに至った。
【0005】
本発明は、鋳造品であるワークの鋳砂を効率的に落とすことのできる装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、鋳造品であるワークの鋳砂を落とす鋳砂落とし装置であって、床面に設置される装置本体を備え、前記装置本体は、前記ワークを載置する載置台と、前記載置台を上下動させる移動手段と、前記載置台に載置されたワークの上方に配置され、上下方向を弾縮方向とされた複数のコイルスプリングからなるコイルスプリング群と、を備え、前記移動手段によって前記載置台が上に移動することによって、前記ワークが前記コイルスプリング群に衝突して衝撃を与えられ、該衝撃により当該ワークに含まれる鋳砂が落下してなることを特徴とする鋳砂落とし装置である。
【0007】
かかる構成にあっては、例えばエアーハンマー装置等によってワークを上から直接叩いて衝撃を付与するのではなく、また前記載置台に振動を直接与えるのでもなく、載置台を上下動させることによって、ワークを、天井位置に下向きに配された前記コイルスプリング群に衝突させて当該ワークに衝撃を付与することを特徴としている。このため、ワークの形状が限定されず汎用性が高い。また、ワークをコイルスプリング群に直接衝突させる構成であるため、非常に大きく複雑な振動をワークに付与することができ、例えばワーク内の壁面等に固着した鋳砂をその壁面から剥がし落とす効果が大幅に向上する。
【0008】
また、前記載置台に載置されたワークの上方に配置され、上下方向を弾縮方向とされた複数のコイルスプリングからなるコイルスプリング群を第1のコイルスプリング群とし、前記載置台が繰り返し上下動することで前記ワークが繰り返し前記第1のコイルスプリング群に衝突する構成にあって、前記載置台の下側に、上下方向を弾縮方向とされた複数のコイルスプリングからなる第2のコイルスプリング群が配されており、前記載置台が下方に移動する際に前記第2のコイルスプリング群に衝突してなる構成が提案される。
【0009】
かかる構成とすることにより、載置台は、第1のコイルスプリング群のコイルスプリングに衝突した後、今度は第2のコイルスプリング群のコイルスプリングに衝突して当該第2のコイルスプリング上に配されることになり、当該第2のコイルスプリング群の衝撃吸収効果によりワークの破損を防止しつつ、かかる衝撃で、鋳砂をワークから剥離させたり鋳砂の小片を崩したりすることが可能となる。このように、ワークに過度の衝撃を与えることを防止することができるため、装置全体の寿命も伸ばすことができる。また、第2のコイルスプリング群上に置かれた状態の載置台は、当該第2のコイルスプリング群を構成するコイルスプリングにおける上向きの付勢力に基づいて上方に移動させるやすくなるため、繰り返し載置台を上方へ移動させるための負荷を軽減させることができ、エネルギーを効率良く利用して加振機能を発揮させることができる。また、ワークは、上下に配されたスプリングの弾性力を利用しながらこの上下に配されたスプリング間で揺動して繰り返し揺すられることになり、ワーク内の崩れた鋳砂の小片がワークから好適に排出されてなる利点もある。
【0010】
なお、載置台には過剰な横揺れを防止するための案内手段が設けられている構成であることが望ましい。これによって振動を与えられたワークを介して載置台がずれてしまう問題を防止できる。
【0011】
さらに、前記複数のコイルスプリングは、それぞれ異なるバネ定数を有するものである構成が望ましい。これによってワークにさらに複雑な振動を付与することができ、鋳砂をさらに効率良く落とすことができる。
【発明の効果】
【0012】
以上に述べたように、本発明は、ワークに対して効率的に複雑な振動を与えることができる優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図3】実施例1にかかる装置の一の作動態様を示す正面図である。
【
図4】実施例1にかかる装置の別の作動態様を示す正面図である。
【
図5】実施例1にかかる装置のさらに別の作動態様を示す正面図である。
【
図7】実施例2にかかる装置の作動態様を示す正面図である。
【
図8】実施例2にかかる装置の作動態様を示す正面図である。
【
図9】(a)は実施例3にかかる装置の正面図であり、(b)は実施例3にかかる装置の作動態様を示す正面図である。
【
図11】実施例4にかかる装置の作動態様を示す正面図である。
【
図12】騒音低減手段の一例を示す説明図であり、(a)は取り付け前の状態を示し、(b)は取り付け状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
【0015】
〔実施例1〕
図1,
図2に示すように、装置1(鋳砂落とし装置)は、床面に設置されたフレーム枠を備える装置本体10を有している。
【0016】
装置本体10には、フレーム枠の一部で構成される基台部20が設けられている。基台部20には、後述する移動手段としての第1振動付与部であるシーソー杆61の軸となるシーソー軸部21と、移動手段としての第2振動付与部である上下方向を伸縮方向とした振動用エアーピストン22と、が備えられている。
【0017】
振動用エアーピストン22の上端部には、ワークWが載置される載置台30が設けられている。載置台30には、ワークWから落とされた鋳砂を落下させるために複数の貫通孔31が設けられている。また、載置台30は、図示しない支持手段によって支持されており、振動用エアーピストン22の上端部より下方へ移動しない構造となっている。さらに、過剰な横揺れを防止するための移動防止手段も備えられている。移動防止手段としては、例えば上下方向に延びるレールと、レールに沿って走るローラー等が提案される。
【0018】
また、フレーム枠の一部で構成されており、載置台30の上方に配された天板40には、上下方向を弾縮方向とした複数のコイルスプリング51からなる第1のコイルスプリング群50が下側に向かって配置されている。そして、第1のコイルスプリング群50は、載置台30に載置されたワークWの上方に配置される。なお、第1のコイルスプリング群50を構成するコイルスプリング51は、それぞれ異なるバネ定数を有している。
【0019】
また、天板40には、ワークWが当たることでワークWの上限位置を規定するストッパー部55が配されており、ワークWの過剰な上昇を防止する弾性部材で構成されている。
【0020】
そして、シーソー軸部21には、シーソー杆61が軸支されている。シーソー杆61の一端部には、載置台持ち上げ部62が取り付けられている。ここで、載置台持ち上げ部62は、載置台30の下方に配されており、シーソー杆61が動作することによって載置台30を持ち上げる機能を有する。また、シーソー杆61の他端部には、当該他端部を下方向へ押し下げるシーソー用エアーピストン65が取り付けられている。なお、載置台30及び載置台持ち上げ部62は、それぞれ切り離された別体であり、後述するように、載置台30が上方向に移動した際に、載置台持ち上げ部62は載置台30に追従しない場合がある。
【0021】
上述のように構成された装置1は、2種の振動付与部を用いてワークWに振動を付与することができる。以下に詳述する。
【0022】
まず、
図3に示すように、シーソー用エアーピストン65を作動させ、シーソー杆61を上下に回動させて載置台持ち上げ部62によって載置台30を繰り返し持ち上げる。これによって、繰り返し上下動する載置台30に載置されたワークWが第1のコイルスプリング群50に繰り返し衝突し、ワークWに振動が付与される。
【0023】
そして次に、シーソー用エアーピストン65の作動を中止した上で、
図4に示すように、振動用エアーピストン22を作動させ、振動用エアーピストン22によって載置台30を繰り返し上下させる。これによっても、持ち上げられた載置台30に載置されたワークWが第1のコイルスプリング群50に繰り返し衝突し、ワークWに振動が付与される。
【0024】
ここで、シーソー杆61の回動によって持ち上げられる場合と、振動用エアーピストン22によって持ち上げられる場合とでは上下動の速度や加速度などが相違し、揺動態様が変化することで、それぞれの場合でワークWに付着した鋳砂やワークW内で小片となった鋳砂が異なる挙動を示し、より一層効率的に鋳砂を崩したり排出させたりしてワークWから鋳砂を落とすことができる。特に、ワークWには、下から衝撃が付与されることにより、鋳砂がワークW内でいわば暴れやすくなり、より効果的に鋳砂がワークW内から外へ排出される。
【0025】
また、
図5に示すように、シーソー用エアーピストン65を作動させてワークWを第1のコイルスプリング群50に押し当てつつ、この状態で振動用エアーピストン22を作動させて振動用エアーピストン22の上端により載置台30を繰り返し下から叩くようにしてもよい。かかる構成とすることにより、ワークWには、第1のコイルスプリング群50を介して微振動が伝達されるとともに、振動用エアーピストン22による相対的に大きな衝撃も付与され、変化に富んだ周波数の振動が与えられる。
【0026】
〔実施例2〕
装置2は、
図6に示すように、上記した実施例1の装置1における振動用エアーピストン22を採用せず、新たに、載置台30の下側に、上下方向を弾縮方向とした複数のコイルスプリング71からなる第2のコイルスプリング群70が配されている。なお、第2のコイルスプリング群70を構成するコイルスプリング71は、それぞれ異なるバネ定数を有している。
【0027】
また、上下動することとなる載置台30が最下位置にある状態では、載置台30にかかる荷重に基づいて弾縮した第2のコイルスプリング群70のコイルスプリング71の上端部によって載置台30が支持された状態となる。その他の構成は実施例1と同様であり、詳細な説明を省略する。
【0028】
【0029】
装置2が作動すると、
図7に示すように、シーソー杆61が上下に回動して載置台30が繰り返し上昇する。これによって、ワークWが第1のコイルスプリング群50に繰り返し衝突し、ワークWに衝撃が繰り返し付与される。
【0030】
ところで、ワークWが下降する際にあっては、
図8に示すようにワークWが載置台30ごと自由落下し、第2のコイルスプリング群70はワークWおよび載置台30の自重によって弾縮した状態となる。このように載置台30が第2のコイルスプリング群70上に載ったとき、第2のコイルスプリング群70は、緩衝機能としての役割も果たすこととなる。そして、載置台30が第2のコイルスプリング群70上に載った状態から再びシーソー杆61が回動して載置台30が持ち上げられてワークWが第1のコイルスプリング群50に衝突する工程が実行されてこれが繰り返し実行されることで、ワークWはさらに複雑な振動を受けながら鋳砂がワークW内で上下に揺すられて、小片や粉砕化された鋳砂がワークWから順次排出される。
【0031】
したがってかかる構成にあっては、ワークWは1度の移動手段の作動によって2種のコイルスプリング群から衝撃を与えられて効率的に鋳砂を落とすことができる。なお、所要タイミングでシーソー杆61が上下に回動することで、第2のコイルスプリング群70は、載置台30を上昇させる際の付勢力を付与することにもなる。
【0032】
〔実施例3〕
装置3は、
図9(a)に示すように、上記した実施例1の装置1における載置台30と載置台持ち上げ部62とを一体化してなる、一体化載置台80を備えたものである。具体的には、シーソー用エアーピストン65が、シーソー杆61の他端に接続され、かつシーソー杆61の一端が一体化載置台80に接続されて、全体としてリンク機構が構築されている。
【0033】
かかる構成にあって、
図9(b)に示すように、シーソー用エアーピストン65が作動すると、この作動に追従してシーソー杆61が上下に回動し、これに応じて一体化載置台80が上昇または下降する。特に、一体化載置台80が最上位置に位置した際には、第1コイルスプリング群50に衝突する。また、シーソー用エアーピストン65における単位時間当たりの往復回数を増大させることで、一体化載置台80は激しく上下に揺さぶられることとなり、ワークW内で鋳砂が暴れて小片化したり、ワークW内から好適に放出されたりすることとなる。なお、一体化載置台80を備えた構造は、実施例2の構成にも適用可能である。
【0034】
〔実施例4〕
図10に示すように、装置4は、装置本体10に軸支された第2シーソー杆91を備えている。具体的に第2シーソー杆91は、一体化載置台80の左右両側に隣接して配置されており、一端部が一体化載置台80の下側に位置し、他端部には、下向きに取り付けられた衝撃用エアーピストン92が配されている。
【0035】
かかる構成にあって、一体化載置台80の上下動を停止させた状態で衝撃用エアーピストン92が作動すると、
図11に示すように、第2シーソー杆91の一端部が一体化載置台80を下から繰り返し打撃することとなり、一体化載置台80に下から衝撃を繰り返し付与することが可能となる。このように第2シーソー杆91及び衝撃用エアーピストン92は、一体化載置台80に衝撃を付与する機能を備えるものであり、一体化載置台80を上下方向に移動させる機能を備えるものではない。したがって、例えば第2シーソー杆91の長さ寸法を適宜変更することで、打撃力を調整することも可能である。
【0036】
また、第2シーソー杆91及び衝撃用エアーピストン92からなる打撃付与手段は、一体化載置台80よりも上側に配されるため、一体化載置台80より下側の無断なスペースを省略可して装置4の高さ寸法を小さくして装置4全体を小型化できる利点もある。
【0037】
なお、第2シーソー杆91及び衝撃用エアーピストン92を用いた構成は、上記した実施例1~3にも適用可能である。
【0038】
また、これまでに述べた実施例において、鋳砂を落とす工程で発生する騒音を低減する構成についてさらに提案される。すなわち、
図12(a)に示すように、騒音を低減するために使用される騒音低減手段は、いわゆるクランプあるいは万力からなる締結具100で構成されている。そして、
図12(b)に示すように、例えば、打撃力が付与される一体化載置台80(あるいは載置台30)の端部に、締結具100を緊締状態で固定する。かかる構成とすることにより、一体化載置台80自身の振動に起因して発せられた騒音が低減される効果が得られる。なお、締結具100による締め付け力を適宜変更することにより、騒音の原因となる周波数が変更されて最適な騒音低減効果が得られることとなる。
【0039】
上記実施例にあって、各部の寸法形状は適宜自由に選択可能である。また、振動付与部には、公知のエアーハンマー装置が適用可能であり、いわゆるシェイカー方式やストレート方式などを採用してもよい。また、コイルスプリング51,71の配列は、規則的でもよいし不規則的でもよいが、できる限り複雑な振動を付与すべく、不規則的な配列が望ましい。
【符号の説明】
【0040】
1~4 装置
10 装置本体
20 基台部
21 シーソー軸部
22 振動用エアーピストン
30 載置台
31 貫通孔
40 天板
50 第1のコイルスプリング群
51,71 コイルスプリング
55 ストッパー部
61 シーソー杆
62 載置台持ち上げ部
65 シーソー用エアーピストン
70 第2のコイルスプリング群
80 一体化載置台
91 第2シーソー杆
92 衝撃用エアーピストン
100 締結具
W ワーク
【手続補正書】
【提出日】2022-02-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋳造品であるワークの鋳砂を落とす鋳砂落とし装置であって、
床面に設置される装置本体を備え、
前記装置本体は、
前記ワークを載置する載置台と、
前記載置台を上下動させる移動手段と、
前記載置台に載置されたワークの上方に配置され、上下方向を弾縮方向とされた複数のコイルスプリングからなるコイルスプリング群と、
を備え、
前記移動手段によって前記載置台が上に移動することによって、前記ワークが前記コイルスプリング群におけるコイルスプリングの下端に直接衝突して衝撃を与えられ、該衝撃により当該ワークに含まれる鋳砂が落下してなる
ことを特徴とする鋳砂落とし装置。
【請求項2】
前記載置台に載置されたワークの上方に配置され、上下方向を弾縮方向とされた複数のコイルスプリングからなるコイルスプリング群を第1のコイルスプリング群とし、
前記載置台が繰り返し上下動することで前記ワークが繰り返し前記第1のコイルスプリング群におけるコイルスプリングの下端に直接衝突する構成にあって、
前記載置台の下側に、上下方向を弾縮方向とされた複数のコイルスプリングからなる第2のコイルスプリング群が配されており、
前記載置台が下方に移動する際に前記第2のコイルスプリング群におけるコイルスプリングの上端に直接衝突してなる
請求項1に記載の鋳砂落とし装置。