(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022096586
(43)【公開日】2022-06-29
(54)【発明の名称】自動両替決済サービス提供方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/38 20120101AFI20220622BHJP
【FI】
G06Q20/38 300
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021096464
(22)【出願日】2021-06-09
(31)【優先権主張番号】10-2020-0177001
(32)【優先日】2020-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】521251707
【氏名又は名称】株式会社スイッチワン
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 勝文
(74)【代理人】
【識別番号】100128783
【弁理士】
【氏名又は名称】井出 真
(74)【代理人】
【識別番号】100128473
【弁理士】
【氏名又は名称】須澤 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100160886
【弁理士】
【氏名又は名称】久松 洋輔
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ジョン ア
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA71
(57)【要約】
【課題】両替手数料のない自動両替決済サービスを提供すること。
【解決手段】自動両替決済サービス提供方法では、サーバが買取顧客端末と売渡顧客端末に両替インターフェースを提供し、両替インターフェースを通じて買取顧客端末と売渡顧客端末がそれぞれ貨幣を両替するための売買条件を入力してサーバへ送信するステップと、サーバが、複数の買取顧客端末から受信した売買条件と、複数の売渡顧客端末から受信した売買条件とを基に貨幣の売買取引をマッチングするステップと、サーバが買取顧客口座及び売渡顧客口座の残高を確認し、第1国の貨幣に関する買取顧客口座及び第2国の貨幣に関する売渡顧客口座からサーバが運営する口座が両替する貨幣に該当する金額を入金してもらうステップと、サーバが、サーバが運営する口座から買取顧客口座に第2国の貨幣の金額を出金し、売渡顧客口座に第1国の貨幣の金額を出金するステップとを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動両替決済サービス提供方法において、
(a)サーバが買取顧客端末と売渡顧客端末に両替インターフェースを提供し、前記両替インターフェースを通じて前記買取顧客端末と前記売渡顧客端末がそれぞれ貨幣を両替するための売買条件を入力して前記サーバへ送信するステップと、
(b)前記サーバが、複数の前記買取顧客端末から受信した前記売買条件と、複数の売渡顧客端末から受信した前記売買条件とを基に貨幣の売買取引をマッチングするステップと、
(c)前記サーバが買取顧客口座及び売渡顧客口座の残高を確認し、第1国の貨幣に関する前記買取顧客口座及び第2国の貨幣に関する前記売渡顧客口座から前記サーバが運営する口座が両替する貨幣に該当する金額を入金してもらうステップと、
(d)前記サーバが、前記サーバが運営する口座から前記買取顧客口座に第2国の貨幣の金額を出金し、前記売渡顧客口座に第1国の貨幣の金額を出金するステップと
を含む、自動両替決済サービス提供方法。
【請求項2】
前記ステップ(a)は、
前記買取顧客端末及び前記売渡顧客端末が、前記両替インターフェースを通じて買取貨幣情報、売渡貨幣情報、買取金額、売渡金額、為替レート条件、及び両替期間を含む前記売買条件を入力する、請求項1に記載の自動両替決済サービス提供方法。
【請求項3】
前記ステップ(a)は、
前記買取顧客端末及び前記売渡顧客端末が、前記買取顧客口座及び前記売渡顧客口座と連動する、請求項1に記載の自動両替決済サービス提供方法。
【請求項4】
前記ステップ(a)は、
前記両替インターフェースが、売渡貨幣選択領域及び買取貨幣選択領域を含み、複数の貨幣に関する識別情報を表示し、端末から売買条件の入力を完了した場合、買取又は売渡要請を前記サーバへ送信する、請求項1に記載の自動両替決済サービス提供方法。
【請求項5】
前記売渡貨幣選択領域は、前記売渡顧客端末のユーザの国籍の貨幣に関する識別情報を自動で表示し、
前記買取貨幣選択領域は、前記売渡顧客端末のユーザの国籍以外の複数の国の貨幣に関する識別情報を自動で表示する、請求項4に記載の自動両替決済サービス提供方法。
【請求項6】
前記国の貨幣に関する識別情報は、該当国の国旗及び該当国の貨幣単位を含む、請求項5に記載の自動両替決済サービス提供方法。
【請求項7】
前記サーバは、前記両替インターフェースにアクセスした前記買取顧客端末及び前記売渡顧客端末別に売買条件を保存し、通信網に連結されて、前記買取顧客端末が属した国籍の貨幣と複数の売渡顧客端末が属した国籍の貨幣との間の為替レートをリアルタイムで更新して保存する、請求項1に記載の自動両替決済サービス提供方法。
【請求項8】
前記ステップ(b)は、
前記サーバに保存された複数の売渡条件及び買取条件を比較して、予め設定した基準に合致し、互いに条件が対応する売渡顧客端末と買取顧客端末をマッチングする、請求項1に記載の自動両替決済サービス提供方法。
【請求項9】
前記ステップ(b)は、
前記サーバが前記両替インターフェースを通じて前記売渡顧客端末又は前記買取顧客端末が前記サーバに提供した売買条件を相互間で照会可能にし、買取顧客端末及び売渡顧客端末のうち何れか1つから特定の売買条件に対する貨幣の売買取引要請を受信する場合、マッチングを完了することをさらに含む、請求項1に記載の自動両替決済サービス提供方法。
【請求項10】
前記サーバは、少なくとも2つ以上の第n国の貨幣のメイン口座を運営し、仮想口座を介して買取顧客口座及び売渡顧客口座と取引する、請求項1に記載の自動両替決済サービス提供方法。
【請求項11】
前記ステップ(c)は、
前記サーバが前記買取顧客口座に第1国の貨幣が売渡金額以上存在するか否かを判別し、前記売渡顧客口座に第2国の貨幣が買取金額以上存在するか否かを判別して、
前記サーバが運営する第1国の貨幣のメイン口座に前記買取顧客端末の第1国の貨幣に該当する売渡金額が入金された場合、前記サーバが運営する第2国の貨幣のメイン口座から前記入金された売渡金額の両替額に該当する第2国の貨幣を出金し、
前記第2国の貨幣のメイン口座に前記売渡顧客端末の第2国の貨幣に該当する買取金額が入金された場合、前記サーバが運営する第1国の貨幣のメイン口座から前記入金された買取金額の両替額に該当する第1国の貨幣を出金する、請求項1に記載の自動両替決済サービス提供方法。
【請求項12】
前記買取顧客口座の金額と前記売渡顧客口座の金額が互いに直接的には移動せず、前記サーバが売買条件に対応する金額を、前記第1国の貨幣のメイン口座及び前記第2国の貨幣のメイン口座を媒介にし、仮想口座を介して前記売渡顧客口座と前記買取顧客口座に支給する、請求項11に記載の自動両替決済サービス提供方法。
【請求項13】
前記ステップ(d)は、
前記サーバが、前記ステップ(d)で入金してもらった金額を当該該当国の標準売買基準率又は該当国内特定銀行の売買基準率に従って両替し、前記第n国の貨幣のメイン口座から仮想口座を介して前記買取顧客口座及び前記売渡顧客口座に支給し、売買結果を前記サーバに送信する、請求項1に記載の自動両替決済サービス提供方法。
【請求項14】
自動両替決済サービス提供サーバにおいて、
自動両替決済サービス提供方法を実行するプログラムを格納するメモリと、
プロセッサとを含み、
前記プロセッサが、前記プログラムを実行することによって買取顧客端末と売渡顧客端末に両替インターフェースを提供し、前記両替インターフェースを通じて前記買取顧客端末と前記売渡顧客端末がそれぞれ貨幣を両替するための売買条件を入力して前記サーバへ送信し、前記サーバが、複数の前記買取顧客端末から受信した前記売買条件と、複数の売渡顧客端末から受信した前記売買条件とを基に貨幣の売買取引をマッチングし、前記サーバが買取顧客口座及び売渡顧客口座の残高を確認し、第1国の貨幣に関する前記買取顧客口座及び第2国の貨幣に関する前記売渡顧客口座から前記サーバが運営する口座が両替する貨幣に該当する金額を入金してもらい、前記サーバが、前記サーバが運営する口座から前記買取顧客口座に第2国の貨幣の金額を出金し、前記売渡顧客口座に第1国の貨幣の金額を出金することを含む、自動両替決済サービス提供サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動両替決済サービス提供方法に関し、さらに詳しくは、通信網に連結されるサーバにより行われる自動両替の締結及び互いに異なる貨幣間の自動決済サービス提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の両替サービスは、両替所を利用したり、銀行を訪れなければならなかったり、銀行のモバイルアプリケーションやウェブを使用したりしており、手数料が発生する。
【0003】
国内のメージャー銀行であるシンハン、ウリ、ハナなどにおいては、通常、外貨を買取及び売渡する際に約1.6~2%の両替手数料を支払わなければならない。
【0004】
銀行両替手数料は、銀行が当該外貨を保有するのに所要される各種付帯費用と1回当たりの手数料などを含み、外貨を売買する際に策定される為替レートを指定することで手数料が為替レートに含まれる方式である。
【0005】
銀行両替の場合、モバイルアプリケーションやウェブによる取引を含み、基本優待率と最大優待率が定められており、所定金額以上を両替しなければ優待率を適用してもらえないため、両替手数料に対して負担がある。
【0006】
優待率とは、銀行で両替する度に発生する手数料を優待するという意味であり、例えば、銀行で両替する際に70%の為替レート優待をしてくれるというのは、本来取るはずの銀行手数料の70%を割引した上で両替してくれることを意味する。
【0007】
このように、銀行を通じた両替は、両替手数料を納付しなければならず、銀行を訪れなければならないという点で多くの短所が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためのものであり、ユーザが設定した為替レート条件と期間に合致する両替取引を提供し、市場の売買基準為替レートに従い、両替手数料のないオンライン自動両替の締結、及びウォン貨や外貨の自動決済サービスを提供することを目的としている。
【0009】
本発明の両替取引は、銀行が当該外貨を保有するのに所要される各種付帯費用及び1回当たりの手数料が発生しない。
【0010】
また、ユーザが為替レート条件と両替期間を設定することができ、条件に合う両替要請者が探索されれば即座に両替が行われる。これにより、最近台頭している非対面型取引への流れに相応しい両替システムを提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した技術的課題を解決するための技術的手段として、本発明の第1の実施例に係る自動両替決済サービス提供方法において、サーバが買取顧客端末と売渡顧客端末に両替インターフェースを提供し、当該両替インターフェースを通じて当該買取顧客端末と当該売渡顧客端末がそれぞれ貨幣を両替するための売買条件を入力して当該サーバへ送信するステップを含み、当該サーバが、複数の当該買取顧客端末から受信した当該売買条件と、複数の売渡顧客端末から受信した当該売買条件とを基に貨幣の売買取引をマッチングするステップを含み、当該サーバが買取顧客口座及び売渡顧客口座の残高を確認し、第1国の貨幣に関する当該買取顧客口座及び第2国の貨幣に関する当該売渡顧客口座から当該サーバが運営する口座が両替する貨幣に該当する金額を入金してもらうステップを含み、当該サーバが、当該サーバが運営する口座から当該買取顧客口座に第2国の貨幣の金額を出金し、当該売渡顧客口座に第1国の貨幣の金額を出金するステップを含んでいても良い。
【0012】
また、当該ステップ(a)は、当該買取顧客端末及び当該売渡顧客端末が、当該両替インターフェースを通じて買取貨幣情報、売渡貨幣情報、買取金額、売渡金額、為替レート条件、及び両替期間を含む当該売買条件を入力しても良い。
【0013】
また、当該ステップ(a)は、当該買取顧客端末及び当該売渡顧客端末が、当該買取顧客口座及び当該売渡顧客口座と連動することを含んでいても良い。
【0014】
また、当該ステップ(a)は、当該両替インターフェースが、売渡貨幣選択領域及び買取貨幣選択領域を含み、複数の貨幣に関する識別情報を表示し、端末から売買条件の入力を完了した場合、買取又は売渡要請を当該サーバへ送信しても良い。
【0015】
また、当該売渡貨幣選択領域は、当該売渡顧客端末のユーザの国籍の貨幣に関する識別情報を自動で表示し、当該買取貨幣選択領域は、当該売渡顧客端末のユーザの国籍以外の複数の国の貨幣に関する識別情報を自動で表示しても良い。
【0016】
また、当該国の貨幣に関する識別情報は、該当国の国旗及び該当国の貨幣単位を含んでいても良い。
【0017】
また、当該ステップ(a)は、当該両替インターフェースを通じて買取貨幣と売渡貨幣に関する情報を入力してもらうステップを含み、当該買取貨幣と売渡貨幣に関する情報を入力してもらうステップは、買取顧客端末又は売渡顧客端末上においてドラッグ入力が発生した場合、ドラッグの開始時点に対応する国の貨幣を売渡貨幣に指定し、ドラッグの終了時点に対応する国の貨幣を買取貨幣に指定しても良い。
【0018】
また、当該サーバは、当該両替インターフェースにアクセスした当該買取顧客端末及び当該売渡顧客端末別に売買条件を保存し、通信網に連結されて、当該買取顧客端末が属した国籍の貨幣と複数の売渡顧客端末が属した国籍の貨幣との間の為替レートをリアルタイムで更新して保存しても良い。
【0019】
また、当該ステップ(b)は、当該サーバに保存された複数の売渡条件及び買取条件を比較して、予め設定した基準に合致し、互いに条件が対応する売渡顧客端末と買取顧客端末をマッチングしても良い。
【0020】
また、当該ステップ(b)は、当該サーバが当該両替インターフェースを通じて当該売渡顧客端末又は当該買取顧客端末が当該サーバに提供した売買条件を相互間で照会可能にし、買取顧客端末及び売渡顧客端末のうち何れか1つから特定の売買条件に対する貨幣の売買取引要請を受信する場合、マッチングを完了しても良い。
【0021】
また、当該サーバは、少なくとも2つ以上の第n国の貨幣のメイン口座を運営しても良く、また、仮想口座を介して買取顧客口座及び売渡顧客口座と取引しても良い。
【0022】
また、当該ステップ(c)は、当該サーバが当該買取顧客口座に第1国の貨幣が売渡金額以上存在するか否かを判別し、当該売渡顧客口座に第2国の貨幣が買取金額以上存在するか否かを判別して、当該サーバが運営する第1国の貨幣のメイン口座に当該買取顧客端末の第1国の貨幣に該当する売渡金額が入金された場合、当該サーバが運営する第2国の貨幣のメイン口座から当該入金された売渡金額の両替額に該当する第2国の貨幣を出金し、当該第2国の貨幣のメイン口座に当該売渡顧客端末の第2国の貨幣に該当する買取金額が入金された場合、当該サーバが運営する第1国の貨幣のメイン口座から当該入金された買取金額の両替額に該当する第1国の貨幣を出金しても良い。
【0023】
また、当該買取顧客口座の金額と当該売渡顧客口座の金額が互いに直接的には移動せず、当該サーバが売買条件に対応する金額を当該第1国の貨幣のメイン口座及び当該第2国の貨幣のメイン口座から仮想口座を媒介にして当該売渡顧客口座と当該買取顧客口座に支給しても良い。
【0024】
また、当該ステップ(d)は、当該サーバが、当該ステップ(d)で入金してもらった金額を当該該当国の標準売買基準率又は該当国内特定銀行の売買基準率に従って両替し、当該第n国の貨幣のメイン口座から当該買取顧客口座及び当該売渡顧客口座に仮想口座を媒介にして支給し、売買結果を当該サーバに送信しても良い。
【0025】
また、自動両替決済サービス提供サーバにおいて、自動両替決済サービス提供方法を実行するプログラムを格納するメモリと、プロセッサとを含み、当該プロセッサが、当該プログラムを実行することによって買取顧客端末と売渡顧客端末に両替インターフェースを提供し、当該両替インターフェースを通じて当該買取顧客端末と当該売渡顧客端末がそれぞれ貨幣を両替するための売買条件を入力して当該サーバへ送信し、当該サーバが、複数の当該買取顧客端末から受信した当該売買条件と、複数の売渡顧客端末から受信した当該売買条件とを基に貨幣の売買取引をマッチングし、当該サーバが買取顧客口座及び売渡顧客口座の残高を確認し、第1国の貨幣に関する当該買取顧客口座及び第2国の貨幣に関する当該売渡顧客口座から当該サーバが運営する口座が両替する貨幣に該当する金額を入金してもらい、当該サーバが、当該サーバが運営する口座から当該買取顧客口座に第2国の貨幣の金額を出金し、当該売渡顧客口座に第1国の貨幣の金額を出金することを含んでいても良い。
【発明の効果】
【0026】
本発明の一実施例によれば、該当国の標準売買基準率又は該当国内特定銀行の売買基準率を基準にしてユーザが取引をすることになる。
【0027】
一般の銀行は、売買基準率に自らの手数料を付け加えて為替レートサービスを提供しているが、このような銀行の手数料が付いていない売買基準率を基準にしてユーザ間での取引が行われるので、所定のプラットホーム利用料さえ納付すれば両替手数料なしに両替することが可能である。
【0028】
従って、銀行両替を利用する顧客は銀行手数料による影響を大いに受け、為替レートの変動が大きい時期には銀行に支払う手数料が高くならざるを得ない。特に、大規模の外貨取引をする株取引業者や企業の場合は、非常に高い銀行への手数料を負担させられることがある。
【0029】
しかし、本発明の一実施例は、サービス運営主体とユーザ間において条件に合う取引を誘導し、該当国の標準売買基準率又は該当国内特定銀行の売買基準率に従って為替レートサービスが行われるようにするので、ユーザにとって為替レートによるリスクの影響をより少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の一実施例に係る、自動両替決済サービス提供システムの構造図である。
【
図2】本発明の一実施例に係る、自動両替決済サービスを提供するサーバに関する構成例示図である。
【
図3】本発明の一実施例に係る、サーバと買取顧客端末及び売渡顧客端末との間の動作に関する構成例示図である。
【
図4】本発明の一実施例に係る、両替インターフェースのウェブ又はアプリケーションでの具現と売買過程に関する構成例示図である。
【
図5】本発明の一実施例に係る、両替決済期間設定に関する例示図である。
【
図6】本発明の一実施例に係る、両替要請リストと操作ボタンに関する例示図である。
【
図7】本発明の一実施例に係る、サーバにより行われる自動両替決済サービス提供方法に関するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下では、添付した図面を参照しながら、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施できるように本願の実施例を詳しく説明する。ところが、本発明は様々な異なる形態に具現されることができ、ここで説明する実施例に限定されるものではない。そして、図面において、本発明を明確に説明するために、説明とは関係ない部分は省略しており、明細書全体に亘って類似した部分に対しては類似した図面符号を付けている。本願の明細書全体において、ある部分が他の部分と「連結」されているという場合、これは「直接的に連結」されている場合だけでなく、その中間に他の素子を挟んで「電気的に連結」されている場合も含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」という場合、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0032】
本明細書において「部」とは、ハードウェアによって実現されるユニット(unit)、ソフトウェアによって実現されるユニット、両方を利用して実現されるユニットを含む。また、1つのユニットが2つ以上のハードウェアを利用して実現されても良く、2つ以上のユニットが1つのハードウェアによって実現されても良い。一方、「~部」は、ソフトウェア又はハードウェアに限定される意味ではなく、「~部」は、アドレッシングできる格納媒体にあるように構成されてもよく、1つ又はそれ以上のプロセッサを再生するように構成されても良い。従って、一例としての「~部」は、ソフトウェア構成要素、オブジェクト指向のソフトウェア構成要素、クラス構成要素、及びタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバー、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ及び変数を含む。構成要素と「~部」の中で提供される機能は、より小さい数の構成要素及び「~部」に結合されたり、追加の構成要素と「~部」にさらに分離されても良い。それだけでなく、構成要素及び「~部」は、デバイス又は保安マルチメディアカード内の1つ又はそれ以上のCPUを再生するように具現されても良い。
【0033】
以下に言及される「ユーザ端末」は、ネットワークを介してサーバや他の端末にアクセスできるコンピュータや携帯用端末に具現されても良い。ここで、コンピュータは、例えば、ウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたノートパンコン、デスクトップ(desktop)、ラップトップ(laptop)、VR HMD(例えば、HTC VIVE、Oculus Rift、GearVR、DayDream、PSVRなど)などを含んでいても良い。ここで、VR HMDは、PC用(例えば、HTC VIVE、Oculus Rift、FOVE、Deeponなど)とモバイル用(例えば、GearVR、DayDream、暴風魔鏡、グーグルカードボードなど)、並びにコンソール用(PSVR)と独立的に具現されるStand Aloneモデル(例えば、Deepon、PICOなど)などを全て含む。携帯用端末は、例えば、携帯性と移動性が保障される無線通信装置であり、スマートフォーン(smart phone)、タブレットPC、ウェアラブルデバイスだけでなく、ブルートゥース(登録商標:BLE、Bluetooth Low Energy)、NFC、RFID、超音波(Ultrasonic)、赤外線、ワイファイ(WiFi)、ライファイ(LiFi)などの通信モジュールを搭載した各種デバイスを含んでいても良い。また、「ネットワーク」は、端末及びサーバのようなそれぞれのノードの相互間に情報交換が可能な連結構造を意味するものであり、構内通信網(LAN:Local Area Network)、広域通信網(WAN:Wide Area Network)、インターネット(WWW:World Wide Web)、有無線データ通信網、電話網、有無線テレビ通信網などを含む。無線データ通信網の一例には、3G、4G、5G、3GPP(3rd Generation Partnership Project)、LTE(Long Term Evolution)、WIMAX(World Interoperability for Microwave Access)、ワイファイ(Wi-Fi)、ブルートゥース通信、赤外線通信、超音波通信、可視光通信(VLC:Visible Light Communication)、ライファイ(LiFi)などが含まれるが、これに限定されるものではない。
【0034】
本発明の一実施例に係るサーバ100は、決済サービス提供方法を実行するプログラム(又はアプリケーション)が格納されたメモリと、上記プログラムを実行するプロセッサとを含んで構成されても良い。
【0035】
ここで、プロセッサは、メモリに格納されたプログラムの実行により様々な機能を行っても良く、各機能によってサーバ100に含まれる詳細構成要素を
図2のように示しても良い。
【0036】
図1を参照すると、本発明の一実施例に係る自動両替決済サービス提供方法は、サーバ100と通信網で連結される買取顧客端末200及び売渡顧客端末300により構成されても良い。
【0037】
サーバ100は、買取顧客端末200と売渡顧客端末300に両替インターフェースを提供しても良い。
【0038】
図2を参照すると、本発明の一実施例に係るサーバ100は、DBと、プロセッサと、メモリと、通信モジュールとを含んでいても良く、通信モジュールを介して通信網に連結されても良い。
【0039】
買取顧客端末200及び売渡顧客端末300は、サーバ100から提供される両替インターフェースを活用して顧客が所望する売買条件を設定し、それをサーバ100へ送信しても良い。
【0040】
このとき、売買条件は、少なくとも買取貨幣情報、売渡貨幣情報、買取金額、売渡金額、為替レート条件、及び両替期間を含んでいても良い。
【0041】
このように、本発明の一実施例によれば、買取顧客と売渡顧客が銀行を直接訪ねることなく、両替手数料なしに所望の貨幣を両替することができる。
【0042】
また、買取顧客と売渡顧客の立場では互いにマッチングされて互いの貨幣を同じ価値だけ交換したと感じるが、技術的に取引自体は買取顧客とサービス運営主体との間での取引と売渡顧客とサービス運営主体との間での取引である。以下では、
図3を参照しながら、本発明の一実施例に係る個人間マッチングにより両替が行われる過程を詳しく説明することとする。
【0043】
本発明の一実施例に係るサーバ100を運営する主体は、少なくとも2つ以上の第n国の貨幣のメイン口座を含んでいても良い。
【0044】
このとき、サーバ100は、通信網に連結され、買取顧客端末200が属した国籍の貨幣と複数の売渡顧客端末300が属した国籍の貨幣との間の為替レートをリアルタイムで更新して保存しても良い。
【0045】
本明細書において、買取顧客と売渡顧客は、本発明の一実施例に係る一時的な区分である。売渡顧客は両替過程で支給する貨幣の買取顧客であり、買取顧客も両替過程で支給してもらう貨幣の買取顧客である。
【0046】
買取顧客端末200が第1国の貨幣を第2国の貨幣に両替することを希望していると仮定し、売渡顧客端末300が第2国の貨幣を第1国の貨幣に両替することを希望していると仮定すると、同時に買取顧客は第1国の貨幣を売渡する売渡顧客であり、売渡顧客は第1国の貨幣を買取する売渡顧客であっても良い。
【0047】
その後、買取顧客端末200が売買条件をサーバ100へ送信し、サーバ100はリアルタイムで更新して保存した為替レート情報に応じて買取顧客が設定した売買条件に合致する売渡顧客端末300をマッチングしても良い。
【0048】
その後、サーバ100は、買取顧客端末200の第1国の貨幣の口座から第1国の貨幣の送金を受け、入金が確認されれば、買取顧客端末200の第2国の貨幣の口座に第2国の貨幣を売買条件に合う為替レートで計算して送金する。
【0049】
同時に、売渡顧客端末300の第2国の貨幣の口座から第2国の貨幣の送金を受け、入金が確認されれば、売渡顧客端末300の第1国の貨幣の口座にリアルタイムで更新して保存した為替レートに合うだけの第1国の貨幣を送金する。
【0050】
ここで、サービス運営主体が買取顧客口座と売渡顧客口座に両替代金を送金する際、該当する顧客の仮想口座に支給する。つまり、買取顧客と売渡顧客は、ウォン貨口座と外貨口座を既に持っている状態で本サービスへ会員登録する際、当該口座情報を記入することになり、その過程で各ウォン貨口座と外貨口座に基づく仮想口座が生成される。
【0051】
サービス運営主体は、売渡顧客に送金する際に売渡顧客の仮想口座に送金し、買取顧客に送金する際に買取顧客の仮想口座に送金しても良い。そして、各仮想口座は、当該顧客の実際の銀行口座(即ち、買取顧客口座と売渡顧客口座)と連動しているため、仮想口座を介して実際の銀行口座に入金されても良い。
【0052】
買取顧客が送金した金額を売渡顧客に送るのではないため、買取顧客の送金時点以後に売渡顧客に当該両替金額が送金される必要がない。サーバ100のメイン口座が売渡顧客に代えて第2国の貨幣を買取顧客に送金し、買取顧客に代えて第1国の貨幣を売渡顧客に送金するためである。
【0053】
従って、ある貨幣に対して買取顧客はあるが売渡顧客がないとしても、サービス運営主体のメイン口座の残高に余裕があれば買取顧客に為替レートサービスを提供することができる。
【0054】
よって、実質的に買取顧客と売渡顧客との間で資金振替が行われるのではないが、表面的に見て買取顧客と売渡顧客とは互いの間で資金振替を行ったように見える。
【0055】
また、送金が行われる過程中に同一な貨幣の口座への資金振替が行われるため、両替手数料が発生しない。
【0056】
つまり、サーバが運営するメイン口座、買取顧客と売渡顧客の口座の間で、第1国の貨幣の口座同士で取引が行われ、第2国の貨幣の口座同士で取引が行われている。第1国の貨幣の口座から第2国の貨幣の口座への送金が行われているわけではない。
【0057】
従って、メイン口座において各顧客に対して多数の取引が行われるが、その度に両替手数料を支給することがない。サーバの運営主体は、顧客から1ヶ月当たりの運営手数料のみを取り立てるだけであり、顧客から両替手数料を受けることはない。
【0058】
これにより、顧客は、銀行よりも安価な手数料で実質的な為替レートサービスを提供してもらうことができる。
【0059】
本発明の一実施例に係る両替インターフェースは、サーバ100を通じて提供され、買取顧客及び売渡顧客を含むユーザがログインしてアクセスしても良い。
【0060】
図4を参照すると、本発明の一実施例に係る両替インターフェースは、所定のウェブページの形態に構成されても良い。
【0061】
このとき、本発明の一実施例に係る両替インターフェースは、「Home」、「ログイン/会員登録」、「私の両替」、「あなたの両替注文」、「お知らせ/FAQ」を含む目次を上段に含み、左上段にウェブページの言語を設定する機能を含んでいても良い。
【0062】
また、本発明の追加実施例によると、売渡貨幣領域及び買取貨幣領域を含み、これをドラッグして操作する機能を提供しても良い。
【0063】
このとき、売渡貨幣領域及び買取貨幣領域は、複数の貨幣識別情報を含んでいても良い。
【0064】
本発明の一実施例に係る貨幣識別情報は、該当国の国旗及び貨幣単位を含んでいても良く、ドラッグして移動しても良い。
【0065】
本発明の一実施例に係る売渡貨幣領域は、上記目次の下方に配置され、ユーザが所有している貨幣を貨幣識別情報の形式で表しても良い。
【0066】
本発明の一実施例に係る買取貨幣領域は、上記売渡貨幣領域の下方に配置され、複数のユーザが所有している貨幣を支払い、払い戻してもらう貨幣を貨幣識別情報の形式で表しても良い。
【0067】
このとき、本発明の追加実施例に係る両替インターフェースは、売渡貨幣領域又は買取貨幣領域に存在する貨幣識別情報をドラッグするにおいて、ドラッグの開始時点に対応する国の貨幣を売渡貨幣に指定し、ドラッグの終了時点に対応する国の貨幣を買取貨幣に指定する機能を提供しても良い。
【0068】
例えば、売渡貨幣領域の貨幣識別情報である太極旗と私のウォン貨項目をドラッグ開始時点とし、買取貨幣領域の貨幣識別情報の1つである星條旗と私のドルをドラッグの終了時点に指定すれば、大韓民国のウォン貨を売渡貨幣に指定し、米国のドルを買取貨幣に指定することができる。
【0069】
図4を参照すると、両替インターフェースは、売渡貨幣と買取貨幣が指定されれば、現在申請中の外貨買付注文の項目を構成して提供しても良い。上記項目は、売渡貨幣と買取貨幣に関する情報を含んでいても良い。
【0070】
また、両替インターフェースは、為替レート条件を指定する項目を構成して提供しても良い。このとき、現在の該当国の標準売買基準率又は該当国内特定銀行の売買基準率を提供しても良く、ユーザは、取引を実施する為替レートを設定しても良い。
【0071】
その後、
図5を参照すると、ユーザは、取引を実施する期間を設定しても良い。両替インターフェースは、『ご希望の両替期間をご設定下さい』というメッセージと共に期間を設定する項目を提供しても良く、上記項目はカレンダーの形態で提供され、ドラッグして操作する機能を含んでいても良い。
【0072】
図6を参照すると、本発明の一実施例に係る両替インターフェースは、「あなたの両替注文」項目を提供しても良い。
【0073】
「あなたの両替注文」項目は、両替インターフェースを通じて売渡顧客端末300又は上記買取顧客端末200にサーバ100へ提供した売買条件を照会する機能を提供し、買取顧客端末200及び売渡顧客端末300が特定の売買条件に対するマッチングを直接選択し、選択した売買条件で両替する機能を提供しても良い。
【0074】
「あなたの両替注文」は、他のユーザが設定してサーバ100に提供した複数の買取注文情報及び売渡注文情報を提供しても良く、買取注文情報及び売渡注文情報は、買取又は売渡しようとする貨幣、期間、及び売買条件を含んで構成されても良い。
【0075】
また、ユーザは、両替インターフェースにおいて提供される選択ボタンを通じて買取注文情報及び売渡注文情報を直接選択し、サーバ100に売買を要請しても良い。
【0076】
図7を参照しながら、以下では、本発明の一実施例に係る自動両替決済サービス提供方法の動作フローを説明する。
【0077】
買取顧客は、第1国の貨幣を第2国の貨幣に両替し、売渡顧客は、第2国の貨幣を第1国の貨幣に両替すると仮定する。
【0078】
サーバ100は、買取顧客端末200及び売渡顧客端末300から通貨、金額、為替レート及び期間条件を含む売買条件を受信して保存する(S110)。
【0079】
サーバ100は、該当国の標準売買基準率又は該当国内特定銀行の売買基準率を考慮し、買取顧客端末200及び売渡顧客端末300が設定した売買条件が互いに合致する買取顧客端末200及び売渡顧客端末300をマッチングする(S120)。
【0080】
サーバ100は、買取顧客端末200を通じて、買取顧客口座に買取する金額だけの第1国の貨幣があるか否かを確認する(S131)。また、サーバ100は、売渡顧客端末300を通じて、売渡顧客口座に該当国の標準売買基準率又は該当国内特定銀行の売買基準率で計算された金額だけの第2国の貨幣があるか否かを確認する(S132)。
【0081】
買取顧客端末200は、買取顧客端末200の第1国の貨幣の口座からサーバの第1国の貨幣のメイン口座へ該当する金額を送金し、サーバ100は、入金を確認する(S141)。また、売渡顧客端末300は、売渡顧客端末300の第2国の貨幣の口座からサーバの第2国の貨幣のメイン口座へ該当する金額を送金し、サーバ100は、入金を確認する(S142)。
【0082】
サーバ100は、買取顧客端末200の第2国の貨幣の口座へ計算された両替金額を送金し、売買内訳を保存する(S151)。また、売渡顧客端末300の第1国の貨幣の口座へ計算された両替金額を送金し、売買内訳を保存する(S152)。
【0083】
本発明の一実施例は、コンピュータにより実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータにより実行可能な命令語を含む記録媒体の形態に具現されても良い。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータによりアクセスできる任意の可用媒体であっても良く、揮発性及び非揮発性の媒体、分離型及び非分離型の媒体を全て含む。また、コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ格納媒体を全て含んでいても良い。コンピュータ格納媒体は、コンピュータ読み取り可能な命令語、データ構造、プログラムモジュール、又はその他のデータのような情報格納のための任意の方法又は技術に具現された揮発性及び非揮発性、分離型及び非分離型の媒体を全て含む。
【0084】
本発明の方法及びシステムは特定の実施例と係わって説明されたが、それらの構成要素又は動作の一部又は全部は、汎用のハードウェアアーキテクチャを有するコンピュータシステムを使用して具現されても良い。
【0085】
上述した本発明の説明は例示のためのものであり、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更せずに他の具体的な形態に容易に変形可能であるということを理解できるはずである。それゆえ、上記した実施例は全ての面において例示的なものであり、限定的なものではないと理解すべきである。例えば、単一型で説明されている各構成要素は分散して実施されても良く、同様に、分散したものと説明されている構成要素も結合された形態で実施されても良い。
【0086】
本発明の範囲は、上記詳細な説明よりは特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、並びにその均等概念から導出される全ての変更又は変形された形態が本発明の範囲に含まれると解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0087】
100:サーバ
110:第n国の貨幣のメイン口座
200:買取顧客端末
300:売渡顧客端末