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  • 特開-携帯通信端末の表示画面拡大装置 図1
  • 特開-携帯通信端末の表示画面拡大装置 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022096670
(43)【公開日】2022-06-30
(54)【発明の名称】携帯通信端末の表示画面拡大装置
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/21 20060101AFI20220623BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20220623BHJP
   G02B 3/00 20060101ALI20220623BHJP
【FI】
H04M1/21
H05K5/02 G
G02B3/00
G02B3/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020209763
(22)【出願日】2020-12-18
(71)【出願人】
【識別番号】520499801
【氏名又は名称】柄本 智敏
(74)【代理人】
【識別番号】100196760
【弁理士】
【氏名又は名称】大野 浩司
(72)【発明者】
【氏名】柄本 智敏
【テーマコード(参考)】
4E360
5K023
【Fターム(参考)】
4E360AB05
4E360AB09
4E360AB21
4E360AB42
4E360BA12
4E360BA15
4E360EB01
4E360EC13
4E360EC14
4E360ED03
4E360FA01
4E360FA11
4E360GA01
4E360GA52
4E360GB46
4E360GC12
5K023AA07
5K023BB02
5K023DD06
5K023MM03
5K023PP15
5K023PP16
5K023QQ02
5K023QQ05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】携帯通信端末の背面に板状レンズの収容部を形成し、その収容部から板状レンズを引き出し、その引き出した板状レンズを画面表面から所定距離を確保した位置に配置することによって、携帯利便性を実現し容易に使用可能とした携帯通信端末の表示画面拡大装置を提供する。
【解決手段】表示画面拡大装置は、スマートフォン1の背面に板状レンズ4の収容部を形成し、その収容部から板状レンズ4を引き出し、その引き出した板状レンズ4を画面表面から所定距離を確保した位置に支持する折り曲げ部分11を備えるレンズホルダー3を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯通信端末の画面に、その画面表面から所定距離を確保した位置に板状レンズを配置する構成とした携帯通信端末の表示画面拡大装置。
【請求項2】
携帯通信端末の背面に板状レンズの収容部を形成し、その収容部から板状レンズを引き出し、その引き出した板状レンズを画面表面から所定距離を確保した位置に配置する構成とした請求項1記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置。
【請求項3】
収容部から引き出した板状レンズを携帯通信端末の正面へ折り曲げて使用する構成とし、
その折り曲げ部は、画面表面から所定距離を確保した位置に板状レンズを支持する支持強度を備えることを特徴とする請求項2記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置。
【請求項4】
板状レンズによって画面の一部を拡大させる構成とし、
板状レンズを画面上でスライドさせて使用する構成とした請求項1~3いずれか記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置。
【請求項5】
携帯通信端末の背面にカバーを装着し、そのカバーに板状レンズを保持するレンズホルダーをスライド自在に支持したことを特徴とする請求項2~4いずれか記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置。
【請求項6】
携帯通信端末の背面に収容された板状レンズは回動可能とされ、回動させることにより板状レンズが携帯通信端末の背面に隠れる構成とした請求項2~5いずれか記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置。
【請求項7】
携帯通信端末の背面にカバーを装着してスリットを形成し、そのスリットを利用して板状レンズをスライド自在としたことを特徴とする請求項1~6いずれか記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置。
【請求項8】
板状レンズの先端に指を係止する指係止部を形成したことを特徴とする請求項1~7いずれか記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置。
【請求項9】
携帯通信端末としてスマートフォンに適用したことを特徴とする請求項1~8いずれか記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯通信端末の表示画面拡大装置に関し、特に、携帯通信端末の背面に板状レンズの収容部を形成し、その収容部から板状レンズを引き出し、その引き出した板状レンズを画面表面から所定距離を確保した位置に配置することによって、携帯利便性を実現し容易に使用可能とした携帯通信端末の表示画面拡大装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンや携帯電話等の携帯通信端末は小型化が進み、ディスプレーも小さく、この小さなディスプレーでは視力の弱い利用者、高齢者にとっては文字、画像が確認しにくいものとなっている。
そこで、表示画面の文字や画像を拡大するために、スマートフォン本体に伸縮シャフトを介してレンズを取り付け、レンズの取り出し、移動、収納を可能とした特許文献1の技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-78922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記特許文献1の技術は、表示部全体を拡大させる大きなレンズを取付ける構成であり、また、シャフトが突起するために携帯利便性を損なうといういう問題がある。
本発明は係る従来の問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、携帯通信端末の背面に板状レンズの収容部を形成し、その収容部から板状レンズを引き出し、その引き出した板状レンズを画面表面から所定距離を確保した位置に配置することによって、携帯利便性を実現し容易に使用可能とした携帯通信端末の表示画面拡大装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するための手段として請求項1記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置では、携帯通信端末の画面に、その画面表面から所定距離を確保した位置に板状レンズを配置する構成とした。
【0006】
請求項2記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置では、請求項1記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置において、携帯通信端末の背面に板状レンズの収容部を形成し、その収容部から板状レンズを引き出し、その引き出した板状レンズを画面表面から所定距離を確保した位置に配置する構成とした。
【0007】
請求項3記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置では、収容部から引き出した板状レンズを携帯通信端末の正面へ折り曲げて使用する構成とし、その折り曲げ部は、画面表面から所定距離を確保した位置に板状レンズを支持する支持強度を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置では、請求項1~3いずれか記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置において、板状レンズによって画面の一部を拡大させる構成とし、板状レンズを画面上でスライドさせて使用する構成とした。
【0009】
請求項5記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置では、請求項2~4いずれか記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置において、携帯通信端末の背面にカバーを装着し、そのカバーに板状レンズを保持するレンズホルダーをスライド自在に支持したことを特徴とする。
【0010】
請求項6記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置では、請求項2~5いずれか記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置において、携帯通信端末の背面に収容された板状レンズは回動可能とされ、回動させることにより板状レンズが携帯通信端末の背面に隠れる構成とした。
【0011】
請求項7記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置では、請求項1~6いずれか記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置において、携帯通信端末の背面にカバーを装着してスリットを形成し、そのスリットを利用して板状レンズをスライド自在としたことを特徴とする。
【0012】
請求項8記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置では、請求項1~7いずれか記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置において、板状レンズの先端に指を係止する指係止部を形成したことを特徴とする。
【0013】
請求項9記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置では、請求項1~8いずれか記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置において、携帯通信端末としてスマートフォンに適用したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置では、携帯通信端末の画面に、その画面表面から所定距離を確保した位置に板状レンズを配置する構成としたので、ディスプレー上の微細な文字情報や画像情報であっても確実に視認できる。
【0015】
請求項2記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置では、携帯通信端末の背面に板状レンズの収容部を形成し、その収容部から板状レンズを引き出し、その引き出した板状レンズを画面表面から所定距離を確保した位置に配置する構成としたので、板状レンズが容易に設置可能であり、携帯利便性に優れた拡大視認機構が形成される。
【0016】
請求項3記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置では、収容部から引き出した板状レンズを携帯通信端末の正面へ折り曲げて使用する構成としたので、携帯通信端末の背面に板状レンズがコンパクトに収容される。
また、折り曲げ部は、画面表面から所定距離を確保した位置に板状レンズを支持する支持強度を備えるので、折り曲げ部を介して板状レンズが確実に支持配置される。
また、折り曲げ部によって板状レンズの片方が支持されるので、板状レンズの先端部分を指で操作して上下させることにより、拡大具合の調整が可能となる。すなわち、視力、明暗環境、体調等による視力変化、表示コンテンツの微細程度の状況に応じて、画面表面上と板状レンズの遠近を調整して見やすい位置を選択しながら使用が可能である。
【0017】
請求項4記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置では、板状レンズによって画面の一部を拡大させる構成とし、板状レンズを画面上でスライドさせて使用する構成としたので、比較的小さな板状レンズであってもスライドさせてディスプレー全体を拡大視認することができる。
【0018】
請求項5記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置では、携帯通信端末の背面にカバーを装着し、そのカバーに板状レンズを保持するレンズホルダーをスライド自在に支持したので、レンズホルダーを使用した簡易でしかも確実なスライド機構が形成される。
【0019】
請求項6記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置では、携帯通信端末の背面に収容された板状レンズは回動可能とされ、回動させることにより板状レンズが携帯通信端末の背面に隠れる構成としたので、板状レンズは携帯通信端末と一体として携帯利便性が実現される。
【0020】
請求項7記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置では、携帯通信端末の背面にカバーを装着してスリットを形成し、そのスリットを利用して板状レンズをスライド自在としたので、既存の携帯通信端末であってもカバーを装着するのみて適用可能である。
【0021】
請求項8記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置では、板状レンズの先端に指を係止する指係止部を形成したので、板状レンズの引き出しや操作が容易であり、紐等を接続することによりスマートフォンホルダーあるいはストラップとして使用することができる。
【0022】
請求項9記載の携帯通信端末の表示画面拡大装置では、スマートフォンに適用したので、汎用的な携帯通信端末に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の携帯通信端末の表示画面拡大装置をスマートフォンに装着した状態の正面図である。
図2】板状レンズを引き出した状態を示す説明図である。
図3】板状レンズ及びレンズホルダーを収納した状態の説明図である。
図4】板状レンズの配置状態の概略説明図である。
図5】第2実施例に係る携帯通信端末の表示画面拡大装置の取付状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例0024】
第1実施例に係る携帯通信端末の表示画面拡大装置は、図1~4に示すように、スマートフォン1に適用したものであり、スマートフォン1の背面に装着するカバー2と、カバー2とスマートフォン1の背面に形成される隙間に配置したレンズホルダー3と、そのレンズホルダー3に収容された板状レンズ4と、板状レンズ4の先端に紐を介して取付けられたリング5(指係止部)を主要な構成としている。
スマートフォン1は表側にディスプレーを備えた長方形状の平板状の携帯通信端末である。
【0025】
前記カバー2は薄板状の樹脂または金属製の硬材によって形成され、スマートフォン平面の外形に沿った長方形の平らな底面と、その底面の周囲4辺が屈曲して上方へ短く立ち上がった側面を有している。
カバー2の底面にはスマートフォンのカメラに対応する開口が形成されている。また、側面にはスマートフォンの操作ボタン、コード接続孔、スピーカーに対応する開口が形成されている。
前記カバー2の側面4辺がスマートフォン1の周囲に嵌り込み、カバー2がスマートフォン1の背面に装着される。
なお、スマートフォン1の背面にカバーが密着されるが、カバー2とスマートフォン本体との隙間にレンズホルダー3及び板状レンズ4が収容され、カバー1の側面に形成された切れ込み5からレンズホルダー3及び板状レンズ4が出し入れされる。
【0026】
カバー2の底面の側辺内側には辺と平行にスリット6が形成されている(図3参照)。このスリット6は幅1mm前後の孔を細長く切り抜いたものであり、このスリット6にレンズホルダー3が取付けられてレンズホルダー3がスリット6に沿ってスライドする構成とされている。
【0027】
レンズホルダー3は、板状レンズ4の表面と裏面を挟んだ状態で板状レンズ4を出し入れ自在に保持するものであり、板状レンズ4の縦幅よりやや広い幅の平らな袋状の通過部を備えている。
板状レンズ4の後端にはストッパ7が形成されており、レンズホルダー3から引き出した板状レンズ4は所定の位置まで引き出されると、板状レンズ後端のストッパ7がレンズホルダーに引っ掛かりそれ以上の引き出しが阻止される。
レンズホルダー3の一端には係止部8が形成されている。この係止部8はレンズホルダー3の下面に短く突き出した突起であり、突起の先端がスリットから外側へ露出して、その露出した部位がスリットの両側へ係止している。
そのため、係止部8はスリット6に沿ってスライドし、そのスライドに伴ってレンズホルダー3及び板状レンズ4がスライドする構成とされている。
本実施例では、レンズホルダー3の後端に補強片9を介して係止部8が取付けられているが、このレンズホルダー3の取付構造としては、特に限定されるものではなく、また、係止部8の形成方法としては、ネジまたはナットを突起として取り付ける方法、あるいはリベット等をレンズホルダーに止着して形成する方法、その他公知の方法が採用される。
また、係止部8は1点でスリット6に係止しているために、係止部8を中心として回動可能とされており、携帯通信端末の背面に収容された板状レンズ4は回動可能とされ、回動させることによりレンズホルダー3及び板状レンズ4が携帯通信端末の背面に隠れて収容される(図3参照)。
【0028】
板状レンズ4は、プラスチックシートの片面に一連の同心円状の溝を形成し、通常のレンズを同心円状の領域に分割して薄く形成したフレネルレンズが使用される。このフレネルレンズの素材としては一例として、アクリルフレネルレンズ、PMMA、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネート(PC)、HDPEなどの樹脂製素材が使用される。
本実施例の板状レンズ4は、厚さ1mm前後、縦幅数cm、長さ6~9cmの横長の長方形状とされ、板状レンズによってディスプレーの一部が拡大される構成とされている。
なお、この板状レンズ4の大きさ及び形状は適用するスマートフォンに応じて適宜設定される。
【0029】
板状レンズ4の先端には横長の孔10が形成されており、この孔10に紐が結び付けられて、紐の先にリング5(指係止部)が取付けられている。
板状レンズ4を収容した状態では、このリング5がスマートフォン1のホルダーとして機能し、リング5を引っ張ることにより板状レンズ4が引き出される。
板状レンズ4の使用時には、紐をリング側に手繰り寄せて短くし、リング5に指を係止して板状レンズ4の位置を調整する調整部として機能する。
【0030】
次に、本発明の携帯通信端末の表示画面拡大装置の使用方法を説明する。
携帯通信端末の表示画面拡大装置を装着したスマートフォン1を携帯する際には、板状レンズ4の一端に接続された紐からリング5が伸びているのでこれをストラップあるいはホルダーとして使用可能である。
スマートフォン1のディスプレー上で細かい文字や画像を確認する際には、板状レンズ4を引き出す。このときリング5を引っ張ることにより板状レンズ4が容易に引き出される。
所定の位置まで引き出されると板状レンズ4の後端のストッパ7がレンズホルダー3に突き当たって停止する。
引き出した板状レンズ4を折り曲げてディスプレー上の文字を確認する。
ここで、板状レンズ4は折り曲げ部分に支えられて画面表面から所定距離Hを確保した位置に配置され、その折り曲げ部分11にレンズホルダー3が位置するが、この折り曲げ部分11は180度屈曲する屈曲性(柔軟性)を備えると共に、画面表面から所定距離を確保した位置に板状レンズ4を支持する支持強度を備える(図4参照)。
板状レンズ4はディスプレーの一部を拡大させる幅を有しているので、この所定幅の板状レンズ4を係止部8とスリット6のスライド機構によりスライドさせ、ディスプレーを上下に移動させて、拡大したい目的の箇所へ板状レンズ4を移動させて使用する。
【0031】
なお、板状レンズ4は片方を支持されてディスプレー上に配置されるので、その先端を指で操作して上下させることにより、画面表面と板状レンズ4の距離Hが変化し、拡大具合の調整が可能となる。すなわち、視力、明暗環境、体調等による視力変化、表示コンテンツの微細程度の状況に応じて、板状レンズの遠近を調整して見やすい位置を選択しながら使用が可能である。
板状レンズ4の先端の上下操作及びスライド操作においては、リング5が設けられているので、紐をリング5に手繰り寄せてリング5に指を入れてこれらの操作を容易に行うことができる。
使用終了時には、板状レンズ4をレンズホルダー3へ差し込み収容する。この収容時において、レンズホルダー3及び板状レンズ4の先端がスマートフォンの横から露出するが、係止部8を基点に板状レンズ4及びレンズホルダー3を回動させることにより、板状レンズ4及びレンズホルダー3がスマートフォンの背面に重なり、隠れた状態として収容される。
なお、本発明の携帯通信端末の表示画面拡大装置は、カバー2の左右を入れ替えて装着し、右手、左手の操作に応じたリバーシブル使用も可能である。
【実施例0032】
次に、図5に基づいて第2実施例に係る携帯通信端末の表示画面拡大装置を説明する。
本実施例に係る携帯通信端末の表示画面拡大装置は、前記第1実施例で説明した係止部8をレンズホルダー3の上端及び下端の2か所に形成したものである。
係止部8を2か所に形成することにより、画面上で板状レンズ4をスライド使用する場合に板状レンズ4が傾かずに安定して平行移動が行われる。
本実施例では、上側の係止部8を中心にして、レンズホルダー3が回動できるように新たな回動用スリット12を形成している。
この回動用スリット12へ下側の係止部8がスライド移動することによりレンズホルダー3及び板状レンズ4が回動してスマートフォン背面に隠れた状態として収容される。
その他の作用、効果については前記第1実施例と同様となる。
【0033】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲における設定変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例においてはスマートフォンについて説明したが、タッチパネル、タブレット等の他の携帯通信端末に適用する場合であっても本発明に含まれる。
また、前記実施例ではカバー2を装着してスリット上をスライドする構成としたが、カバーを使用せずにスマートフォン本体に直接装着することも可能であり、他のスライド機構を採用する場合であっても本発明に含まれる。
前記実施例ではレンズホルダー3を使用したが、レンズホルダーを使用せずに、直接板状レンズを取付ける場合であっても本発明に含まれる。この場合、折り曲げ部分に位置する部位には、前記実施例と同様に、180度屈曲する屈曲性(柔軟性)を備えると共に、画面表面から所定距離を確保した位置に板状レンズを支持する支持強度を備える構成とする。
前記実施例では指係止部としてリング5を採用したが、板状レンズの先端に指を係止する構成であれば、他の公知の構造を採用することが可能である。
【符号の説明】
【0034】
1 スマートフォン
2 カバー
3 レンズホルダー
4 板状レンズ
5 リング
6 スリット
7 ストッパ
8 係止部
9 補強片
10 孔
11 折り曲げ部分
図1
図2
図3
図4
図5