(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022096788
(43)【公開日】2022-06-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、情報処理システム、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220623BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020209971
(22)【出願日】2020-12-18
(71)【出願人】
【識別番号】000104652
【氏名又は名称】キヤノン電子株式会社
(72)【発明者】
【氏名】小野寺 荘介
(72)【発明者】
【氏名】小野 百々香
(72)【発明者】
【氏名】藤田 隼人
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA02
(57)【要約】
【課題】名刺に関する情報を効率よく管理する技術を提供する。
【解決手段】オンライン名刺交換を行う情報処理装置であって、ネットワークを介して名刺画像を取得する取得手段と、取得手段にて取得した名刺画像からテキスト情報を作成する作成手段とを備え、作成手段は、前記テキスト情報を作成する前に、取得手段にて取得した名刺画像に対する指示に基づいて、該名刺画像を破棄することを特徴とする情報処理装置。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オンライン名刺交換を行う情報処理装置であって、
ネットワークを介して名刺画像を取得する取得手段と、
前記取得手段にて取得した名刺画像からテキスト情報を作成する作成手段と
を備え、
前記作成手段は、前記テキスト情報を作成する前に、前記取得手段にて取得した名刺画像に対する指示に基づいて、該名刺画像を破棄することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記取得手段は、他の情報処理装置から名刺画像を取得し、
前記作成手段は、前記名刺画像に対する指示に基づいて、前記他の情報処理装置に該名刺画像に関する通知を通知することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
さらに、
前記名刺画像からテキスト情報を作成するに適した名刺画像か否かを判定する第一の判定手段と
を備え、
前記名刺画像に対する指示は、前記第一の判定手段にて判定した結果に基づく指示であることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記名刺画像に対する
指示は、他の情報処理装置からの指示であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得手段は、複数の名刺画像を取得し、
さらに、
前記取得手段にて取得した複数の名刺画像が、所定枚数に達したか否かを判定する第二の判定手段と、
前記第二の判定手段にて判定した結果に基づいて、該名刺画像を保管する保管手段と
を備え、
前記作成手段は、保管手段にて保管された名刺画像からテキスト情報を作成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
オンライン名刺交換を行う情報処理装置であって、
複数の名刺画像をネットワークを介して取得する取得手段と、
前記取得手段にて取得した複数の名刺画像が、所定枚数に達したか否かを判定する第三の判定手段と、
前記第三の判定手段にて判定した結果に基づいて、該名刺画像を保管する保管手段と、
前記保管手段にて保管された名刺画像からテキスト情報を作成する作成手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
オンライン名刺交換を行う情報処理装置であって、
名刺画像からテキスト情報を作成する前に、ネットワークを介して前記名刺画像を取得する取得手段と、
前記取得手段にて取得した名刺画像を表示する表示手段と
前記表示手段にて表示した名刺画像に対する指示を行う指示手段と
を備え、
前記指示は、前記名刺画像を破棄する指示を含む
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
オンライン名刺交換を行う情報処理方法であって、
ネットワークを介して名刺画像を取得する取得工程と、
前記取得工程にて取得した名刺画像からテキスト情報を作成する作成工程と
を備え、
前記作成工程は、前記テキスト情報を作成する前に、前記取得工程にて取得した名刺画像に対する指示に基づいて、該名刺画像を破棄することを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
オンライン名刺交換を行う情報処理方法であって、
複数の名刺画像をネットワークを介して取得する取得工程と、
前記取得工程にて取得した複数の名刺画像が、所定枚数に達したか否かを判定する第三の判定工程と、
前記第三の判定工程にて判定した結果に基づいて、該名刺画像を保管する保管工程と、
前記保管工程にて保管された名刺画像からテキスト情報を作成する作成工程と
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
オンライン名刺交換を行う情報処理方法であって、
名刺画像からテキスト情報を作成する前に、ネットワークを介して前記名刺画像を取得する取得工程と、
前記取得工程にて取得した名刺画像を表示する表示工程と
前記表示工程にて表示した名刺画像に対する指示を行う指示工程と
を備え、
前記指示は、前記名刺画像を破棄する指示を含む
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
請求項1から請求項7の何れか1項に記載された情報処理装置と、
ネットワークを介して、前記情報処理装置に前記名刺画像を送信する他の情報処理装置と
を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項12】
コンピュータを、請求項1乃至7の何れか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
名刺管理サービスでは、サービス利用者が管理したい名刺をテキスト情報として登録することができる。サービス利用者が、対面で獲得した紙媒体の名刺については、サービス利用者が撮影もしくはスキャナ等によって名刺画像として読み込んで名刺管理サービスへ送信する。そして、名刺管理サービスが、送信された名刺画像からテキスト情報を作成する(以下、デジタル化という)処理を行い、サービス利用者が管理できるテキスト情報として提供することが一般的である。
【0003】
ところで、名刺管理サービス利用者に限らず、一般的にオンラインミーティングが増えていることに伴い、紙媒体の名刺を取得する機会が減少している。このため名刺管理サービスでは、名刺交換URL(Uniform Resource Locator)をサービス利用者に提供し、公開された名刺交換URLからミーティング参加者が名刺画像を送信することで、名刺画像を獲得する手法をオンライン名刺交換システムとして提供している。
【0004】
特許文献1では、対面でミーティングを行わずに通信回線を介して種々のメディアを交信し合うマルチメディアオンラインシステムにおいて、名刺の相互送信および受信を行う名刺交換モードと、交換した結果蓄積された名刺の更新モードと、自動名刺受信モードの3種類の通信モードの切り替えステップと、交換された名刺を名刺データベースへ蓄積管理するステップを有するオンラインによる名刺交換の名刺処理方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1では、オンライン名刺交換によって受信したデータをデータの利用前に確認する手段がないため、保存や利用に関わるリソースを無駄にしてしまうことがある。また、名刺交換URLはどの端末からでもアクセス可能であるため、例えば、デジタル化に適切でない画像(サイズが大きすぎる画像、名刺以外の画像、名刺画像でも読み取り状況や撮影状況が悪く文字情報が読み取りにくい画像など)や、想定外の量の名刺画像が名刺管理サービスに送信されてしまう場合があり、名刺管理サービスのデジタル化に係るリソースを浪費してしまう。すなわち、管理効率が悪い。
【0007】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、名刺に関する情報を効率よく管理する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明の情報処理装置は以下の構成を備える。すなわち、
オンライン名刺交換を行う情報処理装置であって、
ネットワークを介して名刺画像を取得する取得手段と、
前記取得手段にて取得した名刺画像からテキスト情報を作成する作成手段と
を備え、
前記作成手段は、前記テキスト情報を作成する前に、前記取得手段にて取得した名刺画像に対する指示に基づいて、該名刺画像を破棄することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の別の情報処理装置は以下の構成を備える。すなわち、
オンライン名刺交換を行う情報処理装置であって、
複数の名刺画像をネットワークを介して取得する取得手段と、
前記取得手段にて取得した複数の名刺画像が、所定枚数に達したか否かを判定する第三の判定手段と、
前記第三の判定手段にて判定した結果に基づいて、該名刺画像を保管する保管手段と、
前記保管手段にて保管された名刺画像からテキスト情報を作成する作成手段と
を備える。
【0010】
また、本発明の別の情報処理装置は以下の構成を備える。すなわち、
オンライン名刺交換を行う情報処理装置であって、
名刺画像からテキスト情報を作成する前に、ネットワークを介して前記名刺画像を取得する取得手段と、
前記取得手段にて取得した名刺画像を表示する表示手段と
前記表示手段にて表示した名刺画像に対する指示を行う指示手段と
を備え、
前記指示は、前記名刺画像を破棄する指示を含む
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、名刺に関する情報を効率よく管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図2】コンピュータ装置のハードウェア構成例を示すブロック図
【
図9】名刺管理サービス装置100が行う処理のフローチャート
【
図11】名刺管理サービス利用者PC200が行う処理のフローチャート
【
図12】名刺管理サービス装置100が行う処理のフローチャート
【
図16】名刺管理サービス装置100が行う処理のフローチャート
【
図18】情報処理システムの構成例を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を用いて、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下説明する実施形態は、本発明を具体的に実施した場合の一例を示すものであり、特許請求の範囲に記載する構成の具体的な実施形態の一つである。
【0014】
<第1の実施形態>
[システム構成]
先ず、本実施形態に係る情報処理システムの構成例について、
図1のブロック図を用いて説明する。
図1に示す如く、本実施形態に係る情報処理システムは、情報処理装置の一例である名刺管理サービス装置100、名刺管理サービス利用者PC200、ミーティング参加者PC300を有しており、それぞれの装置は、LANやインターネットなどのネットワークに接続されている。
【0015】
名刺管理サービス装置100は、複数のコンピュータ(名刺管理サービス利用者PC200、ミーティング参加者PC300)から名刺に関する情報を取得してデータベース化したり、管理したりするコンピュータである。名刺に関する情報とは、例えば、名刺画像(撮像等により得られる画像)、テキスト情報(会社名、部署名、個人名、肩書き、ファックス番号、電話番号、メールアドレス、URLなど)等である。
【0016】
名刺管理サービス利用者PC200、ミーティング参加者PC300は、いずれも一般のPC(パーソナルコンピュータ)、スマートフォンなど、ブラウザ(Webブラウザ)210、310を有すると共に、後述する各処理を実行可能な通信機器である。ミーティング参加者PC300は、名刺管理サービス利用者と名刺に関する情報の交換を行う第三者でもよいし、名刺管理サービス利用者でもよい。
【0017】
名刺管理サービス装置100は、名刺管理プログラム110、DB(データベース)120を有する。名刺管理プログラム110は、複数のコンピュータ(名刺管理サービス利用者PC200、ミーティング参加者PC300)から名刺に関する情報を取得し、DB120に記憶する。
【0018】
名刺管理サービス利用者PC200、ミーティング参加者PC300は、ユーザによって操作されるものであって、それぞれブラウザ210、310を有する。ユーザは、ブラウザ210、310を介して、他ユーザの名刺に関する情報を名刺管理サービス装置100から取得することができる。また、ブラウザ210、310を介して、自身の名刺に関する情報を名刺管理サービス装置100に送信することができる。自身の名刺に関する情報の取得方法には様々な方法があり、特定の方法に限るものではない。例えば、スキャナなどの画像読取装置を用いて読み取った情報を名刺に関する情報として取得してもよい。また、カメラなどの撮像装置を用いて名刺を撮像し、該撮像により得られる画像から自身の名刺に関する情報を取得しても構わない。また、ユーザ等により指定された位置に格納された情報(画像)を名刺に関する情報として取得してもよいし、ネットワーク上に接続されている外部機器から受信した情報を名刺に関する情報として取得してもよい。
【0019】
なお、
図1に示した構成は一例であり、情報処理装置の台数やネットワーク構成などは、
図1に限るものではない。例えば、名刺管理プログラム110の一部の機能を名刺管理サービス利用者PC200が行う構成でもよい。また、DB120は、ネットワーク4上に接続されている名刺管理サービス装置100とは別個の記憶装置内に設けてもよいし、名刺管理サービス装置100内の後述するHDD24(記憶装置)に設けてもよい。
【0020】
[ハードウェア構成]
図2は、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の例を示す図である。本実施形態に係る名刺管理サービス装置100、名刺管理サービス利用者PC200、ミーティング参加者PC300に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成の例を示す。なお、ここでは同じ構成の情報処理装置を用いるものとして説明するが、名刺管理サービス装置100、名刺管理サービス利用者PC200、ミーティング参加者PC300はそれぞれ異なるハードウェア構成を備えていてもよい。また、
図2に示したハードウェア構成は一例であり、例えばこの構成にスキャナを加えても良いし、撮像装置を加えても構わない。
【0021】
情報処理装置は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、HDD(外部記憶装置)24、入力装置25、表示装置26、およびインターフェース27を含んで構成される。
【0022】
各部位は、バス28を介して互いに通信可能に接続される。CPU21は、情報処理装置全体の制御を司り、HDD24等に格納されたプログラムを読み出して実行することにより、後述するような各種処理を実現する。ROM22は、不揮発性の記憶部である。RAM23は、揮発性の記憶部であり、プログラムの実行に伴うワークエリアとしても用いられる。HDD24は、不揮発性の記憶部であり、OS(Operating System)やプログラム、各種データが格納される。入力装置25は、ユーザからの操作を受け付けるためのインターフェースであり、例えば、マウスやキーボードなどが挙げられる。表示装置26は、各種情報を表示するための部位である。インターフェース27は、情報処理装置をネットワークに接続するためのもので、情報処理装置はこのインターフェース27を介してネットワーク上の機器との間のデータ通信を行うことができる。
【0023】
[オンライン名刺交換の概要]
本実施形態に係るオンライン名刺交換の概要について、
図3を用いて説明する。
図3は、情報処理システムのシーケンス図である。なお、
図3の手順は、名刺管理サービス装置100が名刺管理サービス利用者PC200の名刺に関する情報を保持しているものとして説明する。
【0024】
S301にて、名刺管理サービス利用者PC200は、自身の名刺に関する情報を公開するためのURLを取得するために、名刺管理サービス装置100に交換用URL作成依頼を行う。
【0025】
図4は、名刺管理サービス利用者PC200の表示装置26に表示される、交換用URLを作成する画面の一例である。
図4に示す画面は、名刺管理サービス利用者PC200のブラウザ210を用いて表示される。なお、名刺管理サービス装置100のセキュリティ設定によって、この画面の表示のためにユーザ認証を必要としてもよい。
【0026】
公開期限410は、交換用URLを公開する期限を設定する項目である。枚数設定420は、名刺に関する情報を受信できる枚数を設定する項目である。閲覧キー430は、ミーティング参加者PC300が交換用URLにアクセスした際に、名刺に関する情報を表示させるために必要なキーを設定する項目である。設定した閲覧キーは、名刺管理サービス利用者がミーティング参加者に電話やメールなどで通知する。チェックボックス440は、チェックすることで名刺管理サービス利用者や名刺管理プログラム110などが名刺画像の確認を行ってからデジタル化を行うように設定できる。換言すると、名刺管理サービス利用者は、名刺画像をデジタル化に適した画像かどうかの判定の実施有無を選択することができる。URL作成ボタン450を押下することで、名刺管理サービス装置100に交換用URLの作成依頼を行う。なお、
図4に示す設定項目は一例であって、例えば、公開期限や枚数設定は無制限でもよいし、閲覧キーを設定しなくてもよい。
【0027】
名刺管理サービス装置100は、名刺管理サービス利用者PC200から交換用URL作成依頼を受信すると、S302にて、交換用URLを作成する。名刺管理サービス装置100は、交換用URL作成依頼に含まれる各設定項目(公開期限410、枚数設定420、閲覧キー430、確認したからデジタル化の有無440)と、作成したURLを関連付けて記録する。
【0028】
S303にて、名刺管理サービス装置100は、名刺管理サービス利用者PC200に交換用URLを提供する。S304にて、名刺管理サービス利用者PC200は、交換用URLをミーティング参加者PC300へ送信する。
図5は、交換用URLを送信する画面の一例である。交換用URLの送信は、ブラウザ210を介して名刺管理サービス装置100が行ってもよいし、名刺管理サービス利用者PC200が備えるメール機能を用いて、交換用URLを送信してもよい。
【0029】
S305にて、ミーティング参加者PC300は、交換用URLにアクセスし、オンライン名刺交換を開始する。
図6に示す画面は、ミーティング参加者PC300のブラウザ310を用いて表示される名刺を表示するための画面の一例である。テキストボックス610は、名刺管理サービス利用者から通知された閲覧キーを入力する項目である。ボタン620は、名刺を表示するボタンである。
【0030】
テキストボックス610にて入力された閲覧キーと、名刺管理サービス装置100にて記録されている閲覧キーが一致していれば、S306にて、
図7に示すような、名刺管理サービス利用者が公開している名刺に関する情報を表示する。
図7は、名刺に関する情報を表示する画面の一例である。720は、名刺管理サービス利用者PC200が公開している名刺に関する情報である。ボタン710は、自分の名刺を送信するボタンであり、ボタン710を押下することで、S307に進む。
【0031】
S307にて、ミーティング参加者PC300の名刺画像等を取得する。
図8に示すように、ミーティング参加者は、名刺に関する情報を交換するために、自身の紙媒体の名刺を撮影する、もしくはすでに自身が所持している名刺画像を選択することができる。
図8は、名刺に関する情報を送信する画面の一例である。撮影ボタン810を押下することで、ミーティング参加者PC300に備えられている撮像装置を用いて、名刺を撮影し、撮影により取得した画像を名刺画像820として利用することができる。テキストボックス830は、名刺管理サービス利用者PC200に送信するメッセージの項目である。テキストボックス840は、名刺管理サービス利用者PC200に送信した名刺画像がエラーの場合(例えば、送信した名刺画像が名刺管理サービスで受信できない場合、送信した名刺画像が名刺管理サービスで破棄された場合、名刺管理サービスが名刺画像を再送してほしい場合)などに通知する連絡先である。ボタン850は、名刺画像を含む名刺に関する情報を名刺管理サービス装置100に送信するボタンである。
【0032】
S308にて、ミーティング参加者PC300は、名刺画像を含む名刺に関する情報を名刺管理サービス装置100に送信する。S309にて、名刺管理サービス装置100は、受信した名刺画像を含む名刺に関する情報を名刺管理サービス利用者PC200が確認可能な場所(DB120)へ保管する。なお、名刺管理サービス装置100が名刺画像を含む名刺に関する情報を保管後に、オンライン名刺交換用の名刺画像が保管されていることを名刺管理サービス利用者PC200に通知(メールなど)を行ってもよい。
【0033】
なお、名刺管理サービス装置100は、受信した名刺画像を含む名刺に関する情報を保管するか否かを、名刺管理サービス利用者PC200が交換用URLと関連付けて設定した情報に基づいて判定してもよい。
図9は、一例として、
図4における枚数設定420に基づいて名刺に関する情報を保管するか否かの判定を、名刺管理サービス装置100が行う処理のフローチャートである。
【0034】
S901にて、名刺管理プログラム110は、名刺画像を含む名刺に関する情報を受信すると、S902にて、受信した名刺画像を含む名刺に関する情報が所定枚数に達したか否かを判定する。所定枚数とは、
図3のS302にて交換用URLと関連付けて記録されている、名刺に関する情報を受信できる枚数である。
【0035】
所定枚数に達していないと判定された場合(S902のNO)、S903にて、名刺管理プログラム110は、ミーティング参加者PC300から送信された名刺画像を含む名刺に関する情報をDB120に保管する。
【0036】
所定枚数に達していると判定された場合(S902のYES)、S904にて、名刺管理プログラム110は、ミーティング参加者PC300に、
図10に示すような通知を行う。
図10は、通知の一例を示す図である。
【0037】
名刺管理サービス利用者PC200が交換用URLと関連付けて設定した情報(例えば、
図4における枚数設定420)に基づいて、ミーティング参加者PC300から受信した名刺画像を含む名刺に関する情報を保管するか否かを判定することで、想定外の量の名刺に関する情報を名刺管理サービス装置100に保管することを防ぐことができ、リソースの浪費を回避することができる。また、デジタル化作業に課金を行っている場合、料金の発生を制御することができる。
【0038】
[デジタル化に適した名刺画像の判定]
交換URLはどんな端末からでもアクセス可能であるため、例えば、デジタル化に適切でない画像(サイズが大きすぎる画像、名刺以外の画像、名刺画像でも読み取り状況や撮影状況が悪く文字情報が読み取りにくい画像など)も名刺管理サービス装置100に送信されてしまう。そこで、デジタル化に適した名刺画像の判定について、
図11~
図15を用いて説明する。なお、以降の処理は、
図3のS309にてDB120に名刺画像を保管された以降の処理として説明する。また、
図4におけるチェックボックス440をチェックすることで、デジタル化に適した名刺画像の判定が開始されるものとして説明する。また、
図11の手順は、名刺管理サービス装置100が、名刺画像を確認する画面のアクセス先を名刺管理サービス利用者PC200に通知しているものとして説明する。
【0039】
図11は、名刺管理サービス利用者PC200が行う処理のフローチャートである。S1101にて、名刺管理サービス利用者PC200のCPU21は、ブラウザ210を介して、名刺管理サービス装置100のDB120に保管されている名刺画像を確認するために所定のアクセス先にアクセスする。
【0040】
S1102にて、名刺管理サービス利用者PC200のCPU21は、ブラウザ210を介して、
図13に示すような保管された名刺画像を表示する。
図13は、名刺画像を確認する画面の一例である。1310は、読み取り状況や撮影状況が悪く文字情報が読み取りにくい名刺画像である。1320は、広告画像など名刺以外の画像である。1330は、デジタル化に適切な名刺画像である。ボタン1340は、選択された名刺画像のデジタル化を名刺管理サービス装置100に指示するボタンである。ボタン1350は、選択された名刺画像を破棄するボタンである。ボタン1360は、選択された名刺画像を送付したミーティング参加者PC300に名刺画像の再送を依頼するボタンである。
【0041】
名刺管理サービス利用者は、それぞれの名刺画像についてデジタル化に適切な名刺画像かを判断し、処理(デジタル化、破棄、再送依頼)を選択する。例えば、名刺画像1310は、文字情報が読み取りづらくデジタル化に適切でない画像であるので、再送を依頼するボタン1360を選択することが好ましい。名刺画像1320は、広告画像でありデジタル化に適切でない画像であるので、破棄するボタン1360を選択することが好ましい。名刺画像1330は、デジタル化に適切な名刺画像であるので、デジタル化するボタン1360を選択することが好ましい。
【0042】
なお、
図14に示すように、デジタル化するボタン1340を押下した後に、再度確認する画面を表示してもよい。また、
図15に示すように、破棄するボタン1350を押下した後に、再度確認する画面を表示してもよい。
【0043】
S1103にて、名刺管理サービス利用者PC200のCPU21は、選択された名刺画像を処理する指示(デジタル化、破棄、再送依頼)が選択されたか否かを判定する。選択されたと判定された場合(S1103のYES)、S1104にて、選択された指示を名刺管理サービス100に送信する。
【0044】
従って、それぞれの名刺画像について、デジタル化に適切な画像であるかデジタル化に不適切な画像であるかといった判断が名刺管理サービス利用者によって行われ、名刺管理サービス装置100へデジタル化を依頼する、名刺画像を破棄する、ミーティング参加者PC300へ再送を依頼するといった対処を名刺管理サービス利用者が行うことができる。
【0045】
図12は、名刺管理サービス装置100が行う処理のフローチャートである。なお、
図12の処理は、ENDになるとSTRATに戻り処理を繰り返す。S1201にて、名刺管理プログラム110は、名刺管理サービス利用者PC200から受信した指示が、デジタル化指示か否かを判定し、デジタル化指示と判定された場合(S1201のYES)、S1202にて、デジタル化を行う。すなわち、テキスト情報を作成する。
【0046】
S1203にて、名刺管理プログラム110は、デジタル化した名刺に関する情報、すなわち、テキスト情報をDB120に保管する。この際に、テキスト情報を提供できる旨の通知を名刺管理サービス利用者PC200に行ってもよい。
【0047】
デジタル化指示ではないと判定された場合(S1201のNO)、S1204にて、名刺管理プログラム110は、名刺管理サービス利用者PC200から受信した指示が、破棄する指示か否かを判定する。破棄する指示と判定された場合(S1204のYES)、S1205にて、名刺管理プログラム110は、名刺画像をDB120から破棄する。
【0048】
破棄する指示ではないと判定された場合(S1204のNO)、S1206にて、名刺管理プログラム110は、名刺管理サービス利用者PC200から受信した指示が、再送依頼指示か否かを判定する。再送依頼指示と判定された場合(S1206のYES)、S1207にて、名刺管理プログラム110は、DB120に保管されているミーティング参加者PC300の再送連絡先に名刺画像の再送を依頼する。すなわち、ミーティング参加者PC300に、名刺画像の再送依頼(名刺画像に関する通知の一例)を送信する。
【0049】
再送依頼指示ではないと判定された場合(S1206のNO)、処理を終了する。なお、S1201、S1204、S1206の各処理の順序は、これに限定されずどのような順序でもよいし、各々並列に処理を実行してもよい。
【0050】
なお、上述した説明は、名刺画像についての判断を名刺管理サービス利用者が行っていたが、名刺管理サービス装置100が判定を行ってもよい。名刺管理サービス装置100の名刺管理プログラム110は、受信した名刺画像のOCR(光学文字認識)を行い、OCR結果の形式・画像のサイズ・機械学習などの手段を用いた分類に基づいて判定し、指示(デジタル化、破棄、再送依頼)してもよい。また、名刺管理プログラム110は、判定結果に基づいて、処理(デジタル化する・破棄する・再送依頼する)を行ってもよい。
【0051】
また、
図17に示すように、名刺画像を確認する画面において、名刺管理プログラム110が判断した結果を、破棄すべき画像は太黒枠1720、再送すべき画像は点線枠付き1710で表示してもよい。さらに、判断した結果は枠線だけでなく色で表示してもよく、例えば、破棄すべき画像は青色、再送すべき画像は黄色で表示してもよい。
【0052】
[前払い料金制]
デジタル化作業は、名刺管理サービス利用者にとっては煩雑であるため、名刺管理サービスではデジタル化作業に課金を行っている場合がある。課金方法としては、名刺管理サービスで実施したデジタル化作業の量に応じて後払いする制度と、デジタル化作業料金を前払いする制度などがある。前払い制度を採用している場合、適切でない画像に対して無駄に料金を消費してしまう。また、適切でない画像をデジタル化することで、本来デジタル化すべき名刺画像がデジタル化できない場面も発生してしまう。そこで、前払い料金制におけるデジタル化に適した名刺画像の判定について、
図16を用いて説明する。なお、
図16の手順は、名刺管理サービス装置100が、名刺管理サービス利用者PC200に関する情報(デジタル化料金を前払いしている/していない、前払いしている名刺の枚数、名刺画像を自動破棄する設定/自動破棄しない設定)を保持しているものとして説明する。
【0053】
図16は、名刺管理サービス装置100が行う処理のフローチャートである。S1601にて、名刺管理プログラム110は、デジタル化を指示した名刺管理サービス利用者PC200が、デジタル化料金を前払いしているか否かを判定する。デジタル化料金を前払いしていないと判定された場合(S1601のNO)、
図12のS1201に進む。
【0054】
前払いしていると判定された場合(S1601のYES)、S1602にて、名刺管理プログラム110は、前払い料金でデジタル化可能な所定枚数以内であるか否かの判定を行う。所定枚数以内であると判定された場合(S1602のYES)、
図12のS1201に進む。
【0055】
前払い料金でデジタル化可能な所定枚数を超えている場合(S1602のNO)、S1603にて、名刺管理プログラム110は、名刺管理サービス利用者PC200が、名刺画像の自動破棄を設定しているか否かを判定する。自動破棄を設定している場合(S1603のYES)、S1604にて、名刺管理プログラム110は、DB120に保管された名刺画像を破棄する。
【0056】
設定していないと判定された場合(S1603のNO)、S1602の処理を繰り返す。名刺管理サービス利用者が、料金を追加で前払いしデジタル化可能な所定枚数が増加する、すなわち、所定枚数以内になったらミーティング参加者PC300に名刺画像の再送を依頼してもよい。
【0057】
上述したように、本実施形態により、オンライン名刺交換で獲得したデジタル化できない不適切な名刺画像は、破棄することができる他に、ミーティング参加者へ再送をお願いすることで、名刺管理サービス利用者は正しくデジタル化された名刺情報を利用でき、デジタル化にかかるリソースを浪費することを回避できる。また、想定外の量の名刺画像をオンライン名刺交換で取得してしまった場合でも、デジタル化にかかる料金の発生を名刺管理サービスで制御することができる。従って、名刺に関する情報を効率よく管理することができる。
【0058】
<その他の実施形態>
上述した実施形態では、名刺管理サービス利用者PC200は、ブラウザ210を介して名刺管理サービス装置100を利用する例を示した。しかし、これに限定するものではなく、
図18に示すように、名刺管理サービス装置100を利用するためのプログラムである、名刺管理サービス利用プログラム1810を名刺管理サービス利用者PC200に備え、名刺管理サービス利用プログラム1810を介して名刺管理サービス装置100を利用する構成であってもよい。
【0059】
また、本発明は上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。