(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022097091
(43)【公開日】2022-06-30
(54)【発明の名称】高架下足場の製造方法および送出具
(51)【国際特許分類】
E04G 3/28 20060101AFI20220623BHJP
E04G 3/30 20060101ALI20220623BHJP
【FI】
E04G3/28 301L
E04G3/30 302N
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020210472
(22)【出願日】2020-12-18
(71)【出願人】
【識別番号】000175560
【氏名又は名称】三協立山株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】591211917
【氏名又は名称】川田建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】平本 雄太郎
(72)【発明者】
【氏名】今井 賢
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 智史
【テーマコード(参考)】
2E003
【Fターム(参考)】
2E003EB01
2E003EB02
2E003EB05
(57)【要約】 (修正有)
【課題】作業性の良い高架下足場を設置する製造方法を提供する。
【解決手段】次の(1)~(3)の工程を含む高架下足場の製造方法。
(1)送出具を高架下の設置済足場上に固定する工程、(2)次いで、横梁75および延長足場材15を、送出具で支持しながら、足場を延設しようとする方向に送り出す工程、(3)次いで、高架主部材51に支持材771を固定し、送り出された横梁75と高架主部材51との間を支持材で連結する工程。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の(1)~(3)の工程を含む高架下足場の製造方法。
(1)送出具を高架下の設置済足場上に固定する工程
(2)次いで、横梁および延長足場材を、送出具で支持しながら、足場を延設しようとする方向に送り出す工程
(3)次いで、高架主部材に支持材を固定し、送り出された横梁と高架主部材との間を支持材で連結する工程。
【請求項2】
高架下足場の製造に用いる送出具であって、
固定具と本体具を備え、
固定具は、設置済足場の上に固定するものであり、
本体具は、固定具に保持されており、横梁および延長足場材を保持し設置済足場から足場を延設しようとする方向に送り出すものであることを特徴とする
送出具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁および鉄道や高速道路などの高架の下に取り付ける足場に関する。
【背景技術】
【0002】
橋梁や鉄道や高速道路などの高架(以下、これらを併せて「高架」という。)を点検したり補修したりする作業のために、高架下に一時的な仮設足場が取り付けられることがある。また、高架下足場は、経年劣化した高架を覆うことができ、高架から万が一コンクリート片が落下しても、下を通る車や歩行者に当たることを防ぐことができ、かつ、点検や補修がいつでもできるように恒久足場として設置する需要も高まってきている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
仮設足場であれ恒久足場であれ、高架下足場は、交通を妨げないように下に車などが通ることのできる空間を空けて高架下を覆うように設置される。これまでは、高所作業車が使われることがあったが、交通を一時的に遮断する必要があるなど不都合があった。さらに、高所作業車が入ることができない場所では、地表または水面に浮かべた台船から足場を組んで高架下足場を設置しており、作業性が悪かった。
本発明は、作業性の良い高架下足場を設置する製造方法およびその製造方法に使用する送出具の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一つの態様は、次の(1)~(3)の工程を含む高架下足場の製造方法。
(1)送出具を高架下の設置済足場上に固定する工程
(2)次いで、横梁および延長足場材を、送出具で支持しながら、足場を延設しようとする方向に送り出す工程
(3)次いで、高架主部材に支持材を固定し、送り出された横梁と高架主部材との間を支持材で連結する工程とすることで、課題を解決した。
【0005】
また、本発明の他の態様は、高架下足場の製造に用いる送出具であって、固定具と本体具を備え、固定具は、設置済足場の上に固定するものであり、本体具は、固定具に保持されており、横梁および延長足場材を保持し設置済足場から足場を延設しようとする方向に送り出すものであることを特徴とする送出具とすることで、課題を解決した。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、高架下足場を簡単に設置でき作業性の向上が図れるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施例1の概略図(A)高架の断面図(B)高架の側面図
【
図2】横梁間に設置される裏面パネルと床材の前後方向(足場を延設しようとする方向)の断面図
【0008】
(実施例1)
図1は、実施例1の概略図である。
図1(A)は高架の断面図であり、
図1(B)は高架の側面図である。高架5下に設けられた足場7が示されている。路面材52の下には、路面材52を支える鈑桁51や箱桁などの高架主部材が設けられている。最初の足場7は、従来の技術のとおり、地上から地上足場4を組み上げて設置される。横梁75は、鈑桁51などの高架主部材に支持材77を介して連結して支持されており、設置済足場の横梁751とそれより先に延設した横梁75の間に床材74や裏面パネル73を取り付けることで新たな足場7が作られる。外光を取り込むと共に雨風が吹き込むことを防ぐルーバー76が設置されることもある。
【0009】
[足場の構造]
設置済足場71から足場7を延設しようとする方向を軸とした方向を以下、「前後方向」といい、延設側を「前」といい、「設置済足場71」側を「後」という。また、足場7を延設しようとする方向と水平に直交する方向、すなわち、高架の幅方向を以下「横方向」という。
図2は、横梁75間に設置される裏面パネル73と床材74の前後方向の断面図であり、
図3は裏面パネル73の横方向の断面図である。裏面パネル73は、床材74を支えるとともに、足場7を外底面734で隠し意匠的にすっきりとした外観を与える部材である。
図2に示されている通り、設置済足場の横梁751と延設した横梁75は全く同じH形鋼であり、前述したように支持材77を介して鈑桁51(高架主部材)に支持されている。次いで、裏面パネル押さえ材731が横梁75であるH形鋼のウェブと締結されることで、一対の横梁75間に裏面パネル73が固定される。
裏面パネル73の構造は
図3に示されている通り、ボックス型の断面形状をした長尺体である。裏面パネル73は、嵌合部735を有しており隣接する裏面パネル73が次々と連結される。また、一対の横梁75の間に並列して裏面パネル73がはめ込まれ、押さえ材締結具733を用いて裏面パネル押さえ材731に締結される。
【0010】
[足場構造のバリエーション]
必要に応じ裏面パネル73の上に床材74が設けられる。仮設足場のように短期間で撤去する足場7では、撤去作業性を向上させるため床材74を用いないこともある。そのため、裏面パネル73を床として使用できるように表面には滑り止め736が設けられている。
また、長尺のL字型の裏面パネル押さえ材731を使用すると、複数の裏面パネル73を締結することができ、作業性の向上が図れる。さらに、長尺なL字型の裏面パネル押さえ材731を複数の裏面パネル73にあらかじめ締結して裏面パネルユニット(図示せず)とすることもできる。工場等で裏面パネルユニット作成することができ、現場での作業を減らすことができるし、また、裏面パネルユニットごと、一対の横梁75間に嵌め込むように施工することでさらに作業性が向上する。
【0011】
[実施例1の固定具]
図4は実施例1の送出具1の説明図である。実施例1の送出具1は、左右一対の送出部材14と、その先端に取り付けられた先端治具143とで構成される本体具12および各々の送出部材14を前後2ヶ所で固定する計4つの固定具11で構成されている。
固定具11は、設置済足場の横梁751の上面に固定されており、送出部材14(H形鋼)の一側面を露出させた状態で送出部材14を保持している。
前記露出された一側面である送出部材14(H形鋼)のフランジとフランジの間は、延長足場材保持溝142となっており、一対の送出部材14の延長足場材保持溝142間に延長足場材15が強く挟持されている。
【0012】
[実施例1の本体具]
図5は
図4の枠内の拡大図である。それぞれの送出部材14の先端に先端治具143が取り付けられている。
図5では、横梁75の一部が説明のため切り欠かれており、先端治具143に、横梁載置面1441を備えた横梁載置部144が設けられ、横梁75が載置されている。
設置済足場71上の作業者が一対の送出部材14を、前方向に押し出すと、横梁75と延長足場材15が共に前に送り出される。
図示されていないが、多数組の送出具1が設置済足場71に横に並んで配設されており、一つの横梁75が複数組の送出具1の横梁載置部144で支持されている。実施例1では、横梁載置面1441の高さは、水平に横梁75と送り出した場合、その上に載置される横梁75が設計通りの高さとなるように設定されている。
【0013】
[本体具のバリエーション]
図示していないが、必要に応じて、各送出具1の横梁載置面1441に載置された横梁75を水平に微調整するスペーサーや調整具を使用してもよい。
また、横梁75が横梁載置部144から落下しないよう、必要に応じて横梁ロック部材1442を設けてもよいし、図示しないが安全性を高めるため、横梁75に落下防止用のワイヤーを取り付けてもよい。
【0014】
[延長足場材]
実施例1の場合、一対の送出部材14で挟持されることで延長足場材15が保持されている。そのため、設置済足場71上に延長足場材15の端部が設置済足場71上に残る必要はなく、例えば、裏面パネル73や床材74など一対の横梁75の間隔と略同じ長さのものも延長足場材15として用いることができる。裏面パネル73や床材74を延長足場材15と兼用することで、延長足場材15を別途用意する必要がなくなりコストを下げる効果もある。また、設置済足場71上の空間は狭く、短尺な延長足場材15ほど狭い設置済足場71での作業は楽になり、作業性を向上できる点でも裏面パネル73や床材74を延長足場材15とすることは有利である。
なお、送り出した後でも、設置済足場71の上に大きく残るような長尺な延長足場材15を使用すること妨げるものではない。
【0015】
図6~
図8は、本発明の製造方法の工程説明図である。
[各工程の説明]
A 工程1
本発明の高架下足場の製造方法の前に行う前工程について説明する。
図1(B)のように地上足場4を組んで足場7を設置する。この足場7が、
図6(A)で図示した設置済足場71となる。
【0016】
B 工程2
図4実施例1の送出具の説明図であり、
図6(B)及び
図6(C)は実施例1の工程2の説明図である。工程2は、発明の製造方法発明の「(1)送出具1を高架下の設置済足場71上に固定する工程」である。一対のH形鋼からなる送出部材14先端部に、延長足場材15を挟持するようにはめ込む合計4つの固定具11を設置済足場の横梁751に固定する。
このような送出具1が設置済足場71の横方向に複数並んで設けられる。送出具1の数は、少なくとも高架主部材と横梁75を何か所で連結しようとするかによって変わる。多く作業者が延長足場材15上で作業が行えるよう、連結しようとする数以上に送出具1を設置してもよい。
なお、一対の横梁75を固定具11の被固定部としたのは設置済足場71の中でも強固な部材であるからであるが、これに限らず設置済足場71上の部材であればどのような部材でもよい。例えば、設置済足場71の支持材77や高架5の脚部53であってもよい。
【0017】
また、高架5が延設しようとしている方向に下り傾斜や上り傾斜となっており、設置済足場71から傾斜をつけて横梁75や延長足場材15を送り出す必要がある場合は、固定具11と設置済足場71の間に、勾配をつけるスペーサー(図示せず)を介在させ、送出具1全体を傾斜させてもよい。
【0018】
C 工程3
図7(D)及び
図7(E)は、工程3の説明図である。工程3は、本発明の製造方法発明の「(2)横梁75および延長足場材15を、送出具1で支持しながら、足場7を延設しようとする方向(前方向)に送り出す工程」に相当する。
送出部材14に設けられた横梁載置部144に横梁75を載置する。そして、固定具11から送出部材14をスライドさせて前方向に送り出す。横梁75と延長足場材15は、所定の位置に横梁75が到達するまで送出部材14を送り出される。所定の位置とは、一対の設置済足場の横梁751の間隔Wと同じ間隔Wであることが好ましい。床材74や裏面パネル73の長さは規格化されており、異なる長さのものを用意しなくてもよくなる。
なお、図示しないが、安全を確保するため、設置済足場71上の高架主部材に、丁度延設する横梁75が所定の位置に到達したときピンと張る長さのワイヤーなどの落下防止具を取り付け、延設する横梁75と接続してもよい。
【0019】
D 工程4
図7(F)は工程4の説明図である。工程4は、本発明の製造方法発明の「(3)次いで、高架主部材に支持材を固定し、送り出された横梁と高架主部材との間を支持材で連結する工程」である。
作業者は、支持チェーン771(支持材)を持って、延長足場材15の上を移動し、横梁75と高架主部材である鈑桁51とを支持チェーン771(支持材)で連結する。
図9は、横方向の断面図である。横梁75には、あらかじめ取付リング753などの支持チェーン771(支持材)を取り付ける部材が設けられている。作業者は鈑桁51(高架主部材)に支持チェーン固定部5132を取り付け、支持チェーン771(支持材)の一方の端部を鈑桁51(高架主部材)と連結する。支持チェーン771(支持材)の他方の端部は、シャックルなどの横梁取付具7712を用いて横梁75に設けられた取付リング753に連結される。これにより、鈑桁51(高架主部材)と横梁75は、支持チェーン771(支持材)で支持されることとなる。
なお、実施例1では支持チェーン771(支持材)を採用したが、支持材77となり得るなら、どのようなものでもよく、ワイヤー等、チェーンに限られないことは言うまでもない。
【0020】
また、高架5が延設しようとする方向に下り傾斜や上り傾斜となっているときには、横梁載置部144から横梁75を設置しようとしている位置まで持ち上げまたは降ろす作業が必要となる場合がある。
図7(F)に図示されているように、支持チェーン771(支持材)で横梁75を支持することで安全を確保しながら、傾斜調整装置79(例えば、横梁75の取付リング753に取り付けたワイヤー792、高架主部材に取り付けた滑車793および設置済足場71に設置したウインチ791)により、傾斜に応じて横梁載置部144から横梁75を持ち上げまたは降ろす作業をしてもよい。延長足場材15の上で、作業者が重い横梁75を持ち上げ、降ろす必要がなくなり作業性が向上する。
支持チェーン771(支持材)は、横梁75を取り付ける際の安全を確保する目的や次の工程5の作業を容易にする目的等で設けられるものである。しかし、仮設足場のように、短期間で撤去するような場合には、撤去が容易な支持チェーン771を支持材77とし使用続け、次の工程5(支持チェーン771に代わる吊材772を取り付ける工程)を飛ばして、工程6へと進むことができる。
また、恒久足場においても、支持チェーン771(支持材)のままで風雨に耐える十分な強度を十分に確保できる場合や、あるいは、風雨に耐える別途の手段を講じるなどの場合には、工程5を飛ばして工程6へと進むことができる。
【0021】
E 工程5
図8(G)は工程5の説明図である。工程5も、本発明の製造方法発明の「(3)次いで、高架主部材に支持材を固定し、送り出された横梁と高架主部材との間を支持材で連結する工程」である。
横梁75と鈑桁51(高架主部材)を、金属形材などの強度の高い吊材772(支持材)で連結する工程5に移る。
図10を参照されたい。横梁75には、吊材772(支持材)を取り付けるための吊材固定部材752(L字金具)が固設され、吊材772(支持材)の一端が固定される。また、作業者は吊材固定部5131となる取付治具を鈑桁51(高架主部材)に固設し、吊材772(支持材)の他端と連結する。この工程により鈑桁51(高架主部材)と横梁75が吊材772(支持材)により強固に連結される。
図10に記載されているように、吊材772(支持材)を取り付けようとする位置に強度が強い適切な高架主部材がない場合は、鈑桁51(高架主部材)のような強度の強い高架主部材に補助材774を取り付け、補助材774を介して吊材772(支持材)を連結することができる。これにより、横梁75を望まれる任意の位置で鈑桁51(高架主部材)と連結できるようになる。吊材772(支持材)を横梁75に取り付けた後、安全のために付けていた支持チェーン771を撤去する。
【0022】
吊材772(支持材)は、可撓性のある支持チェーン771(支持材)より強度の高い支持材77であり、恒久足場に適している。しかし、河川や谷を跨ぐ脚部のように強風が吹く可能性の高い場合は、仮設足場でも吊材772(支持材)が求められることがある。
また、実施例1においては、前述したように水平に送り出した場合横梁75が設計通りの高さと位置になるような横梁載置部144が採用されている。そのため、工程4を省き、支持チェーン771(支持材)を用いることなく、横梁載置面1441に載置された横梁75に吊材772(支持材)を取り付けることができる。これにより、支持チェーン771(支持材)を取り付ける手間が省け作業性が向上する。
高架5が前後方向に上り勾配や下り勾配に傾斜している場合には、
図7(F)の工程4の説明図に図示したように、送り出した横梁75が設計通りの高さとなるよう横梁75の高さを変更できる傾斜調整装置79を設けてもよい。
【0023】
F 工程6
図8(H)は、工程8の説明図である。一対の横梁75間に、裏面パネル73を取り付け、床材74を裏面パネル73上に設置する。床材74を設置せず、裏面パネル73を床としてそのまま使用してもよく、仮設足場のように、短期間で足場7を撤去する場合には床材74を撤去する必要がなくなり作業向上が図れる。
【0024】
G 工程7
裏面パネル73の取り付けが完了したら、延長足場材15ごと送出具1を撤去する。
【0025】
H 工程8
図2のように、必要に応じて、裏面パネル73の上に床材74を載置し固定する。前述したように、裏面パネル73自体を床材74として使用することも可能である。
【0026】
I 工程9
図10の枠bの拡大図に図示したように、必要に応じて、ルーバー76を取り付ける。実施例1では、補助材774を介して鈑桁51に取り付けられた、吊材772(支持材)でルーバー76を支えるようにも構成されている。ルーバー76は、多数の板材を、間隔を開けて取り付けたものであり、採光のため、雨風を防ぐためなどに設けられ、足場7の環境を良くする。強風吹く橋梁に仮設足場を設置する場合などでは、仮設足場であっても、ルーバー76を取り付けることがある。
【0027】
J 工程10
以上の工程で設置した新設の足場7を、設置済足場71として、工程2~工程9を繰り返し、次々と足場7を延設してゆく。
【0028】
「工程2~工程5」、「工程2、工程3、工程5」または「工程2~工程4」を含むものが本発明の製造方法に包含される。
従来、設置済足場71から離れた位置に延設しようとする横梁75を設置するには、地上足場4や高所作業車を使用する他なかった、道路上に高架5がある場合は交通を遮断する必要もあった。本発明の製造方法とその製造方法に使う送出具1により、地上足場4や高所作業車を必要とせず、足場7を延設できるようになった。
【0029】
以上、本発明に係る実施例について、図面を参照して詳述し、多様な変更可能な態様を説明してきたが、具体的な構成は、これらの実施の態様に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0030】
また、前述の実施例および多様な態様は、その目的および構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0031】
1 送出具
11 固定具
14 送出部材
142 延長足場材保持溝
143 先端治具
1441 横梁載置面
1442 横梁ロック部材
15 延長足場材
16 横梁・延長足場材送出具
12 本体具
4 地上足場
5 高架
51 鈑桁(高架主部材)
5131 吊材固定部
5132 支持チェーン固定部
514 鈑桁下フランジ
52 路面材
53 脚部
7 足場
71 設置済足場
73 裏面パネル
731 裏面パネル押さえ材
733 押さえ材締結具
735 嵌合部
74 床材
75 横梁
751 設置済足場の横梁
752 吊材固定部材(L字金具)
753 取付リング
76 ルーバー
77 支持材
771 支持チェーン(支持材)
7712 横梁取付具
772 吊材(支持材)
774 補助材
79 傾斜調整装置
791 ウインチ
792 ワイヤ
793 滑車