(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022097334
(43)【公開日】2022-06-30
(54)【発明の名称】絵画の表現方法
(51)【国際特許分類】
B44D 2/00 20060101AFI20220623BHJP
B32B 15/08 20060101ALI20220623BHJP
【FI】
B44D2/00 Z
B32B15/08 H
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020220007
(22)【出願日】2020-12-18
(71)【出願人】
【識別番号】520057287
【氏名又は名称】松井 庸吉
(72)【発明者】
【氏名】松井 庸吉
【テーマコード(参考)】
4F100
【Fターム(参考)】
4F100AA33B
4F100AB17C
4F100AB31B
4F100AB33C
4F100AT00A
4F100BA02
4F100BA03
4F100BA07
4F100BA10A
4F100BA10B
4F100DD03B
4F100EJ48B
4F100HB00
4F100HB00A
(57)【要約】
【課題】立体絵画の新しいコントラストと、コストを抑え、衝撃、耐久、耐食性が有り、量産も可能な、立体的絵画の立体視覚表現の方法。
【解決手段】本発明方法は、ステンドグラス工法に見られる、ハンダ付けの個体と個体との接着及び物体の固着では無く、下塗り2を施した絵画支持体1の表面に描いた、図案の輪郭9に、任意の幅の金属箔銅テープ10を貼り付け、その表面に添って、糸ハンダ7と、ハンダ鏝を使って焼き付け、盛り上げるようにかまぼこ形の凸3を作製12。
これにより、立体塗り絵11の商品として活用でき、焼き付けしたハンダ5以外の面を、任意の各種塗料材にて彩色8すれば、凸を要する合金の質感と彩色でのコントラストが生まれ、立体感のある絵画表現が出来、コストも良く、耐久性があり、ハンダ付け機械を応用して、任意の絵柄の商品が量産可能。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
絵画支持体に描いた図柄の輪郭に、合金のかまぼこ形の凸を施した、絵画の立体感のある、視覚表現方法。
【請求項2】
前記、凸は、図柄の輪郭に添って、任意の幅の金属箔銅テープを貼った面に、ハンダを焼き付けて作製した物で、請求項1記載の、絵画の立体的視覚表現方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は絵画の立体的視覚表現の絵画作製方法を考えた技法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
絵画の立体感は、塗料材を盛り上げる方法や、個体を利用して絵画支持体に貼り付ける表現方法であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開 2006-088682 特開 昭63-191700
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
塗料材を盛り上げる表現方法は、耐久性及び衝撃に弱くひび割れが生じやすい。個体の貼り付け表現方法は、凹凸の立体感にスマートさが無く陰影が生じやすい。いずれの方法も、材料のコストがかさみ商業的な量産も出来がたい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
絵画支持体に描いた、絵画の輪郭部分に、任意の幅の金属箔銅テープを貼り付け、その表面に半田を焼き付け、かまぼこ形の凸を任意の大きさに作製。これによって立体感を表現。
【発明の効果】
【0006】
上述の表現方法によりコストパフォーマンスが良く、衝撃に強く、耐久性及び耐食が有り。かまぼこ形の形状により、陰影も少なく、無理なく立体絵画を作製出来、使用する銅テープの幅を小さくすれば、繊細な絵柄を表現でき、合金の質感と彩色とのコントラストが生まれ、凸の有る立体感のある絵画が表現出来る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】 本発明の側面から見た、各材料の配置図である。
【
図2】 本発明の仕上げ工程を示す、参考図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
絵画支持体の表面に、各種塗料絵の具が乗る下塗り塗料を、耐熱を考慮して、二度以上下塗り処理して、その表面に任意の文字、形像、景色などの図案を下書きしその輪郭に添って、任意の幅の金属箔銅テープを貼り付ける。次にそのテープ表面に添って糸ハンダとハンダ鏝を使って、立体感を出すように盛り上げながらハンダを焼き付け、かまぼこ形の凸を任意の大きさに作製し、仕上げる。
【産業上の利用可能】
【0009】
図案の輪郭にハンダ付けを施した絵画支持体は、この状態でも、立体塗り絵として商品に出来、さらにハンダ付けした部分以外の面を、任意の各種塗料材で彩色し、任意のニス材にて表面保護すれば、合金の質感と彩色とのコントラストが生まれ、凸を要する立体感の有る絵画が表現できる。個々の手仕事としての普及、及び、ハンダ付け機械を応用して、任意の絵柄の立体塗り絵商品として、又は、彩色を施して立体絵画として、量産可能で有り、鉛フリーハンダを使用すれば環境にも優しい。
【符号の説明】
【0010】
1, 絵画支持体(ボード、キャンバス、木板、MDF、ベニヤ等)
2, プライマー等 下塗り塗料材
3, 金属箔銅テープ
4, ハンダ
5, ハンダを焼き付けた部分
6, ハンダ鏝
7, 糸ハンダ
8, 彩色の様子
9, 図案の輪郭
10, 銅テープ
11, 全体参考図
12, 凹凸拡大参考図