(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022097338
(43)【公開日】2022-06-30
(54)【発明の名称】運コロケツ断ゲーム器付きトイレットペーパーホルダー蓋カバー
(51)【国際特許分類】
A47K 10/36 20060101AFI20220623BHJP
【FI】
A47K10/36 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020220017
(22)【出願日】2020-12-18
(71)【出願人】
【識別番号】509222741
【氏名又は名称】宮原 茂邦
(72)【発明者】
【氏名】宮原 茂邦
(57)【要約】 (修正有)
【課題】トイレタイムの中に遊技的機能を付加したトイレットペーパー蓋カバーを提供する。
【解決手段】蓋カバー3の正面側に穿口された設置口4に、ローラーカプセルが軸止め回転式に設けてあり、ローラーカプセルは、中にサイコロ7が入れてあり、任意個の覗き孔8と縦中央線沿いの任意箇所に滑り止め9を備え、蓋カバー3の下端域裏側に、ロールペーパー2の絡みつきを防ぐ絡み防止ローラーを備えたことを特徴とする運コロケツ断ゲーム器付きトイレットペーパーホルダー蓋カバー。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレットペーパーのホルダーの蓋カバーであって、ロールペーパーの上部から正面を覆う正面域に、観音開き扉の様に貫通開口された設置口が設けてあり、この設置口の左右の扉に軸留め式にローラーカプセルが取付けてあり、
ローラーカプセルは、
縦中央で左右に分離‐ジョイント式結合の構造で、中に入れるサイコロの数や種類の変更が容易に行なうことが出来、中のサイコロの目を視認し易い位置に覗き孔を任意個設け、ローラーカプセル内に任意個のサイコロが入れてあり、
引き出されるロールペーパーとの摩擦でローラーカプセルが回転する時に、中でサイコロが不規則に転がり動くが、ロールペーパーの引き出しが停止して切断されると同時にローラーカプセルの回転も停止し、サイコロの動きも落ち着き、この時のサイコロの上面に出た目で運勢を自ら占うのであるが、
回転する際の縦中央線沿いの任意の箇所に、引き出されて動き進むロールペーパーとの接触が空回りしないように滑り止めを設けてあり、
以上を特徴とする運コロケツ断ゲーム器付きトイレットペーパーホルダー蓋カバー。
【請求項2】
上記滑り止めに関連して、ロールペーパーが2層重ね式の場合は、上層の紙が滑り止めに引っ掛かって絡む可能性があるので、蓋カバー先端の裏側において、ペーパー切断歯部とローラーカプセル下端との間に、絡み防止ローラーを設けてあることを特徴とする請求項1に記載の運コロケツ断ゲーム器付きトイレットペーパーホルダー蓋カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
遊技的機能を備えたトイレットペーパーのホルダー蓋カバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
トイレットペーパーのホルダーにおいては、ロールペーパーの上に被さる蓋カバーがあって、その先端にペーパーを切断する歯が設けてあり、専らペーパー切断の機能のみを備えるものだった。ペーパーを繰り出す回転補助のための指を差し込む操作孔が蓋カバーに設けてあるホルダーも知られている(特許文献1参照)。また、蓋カバーにローラーを設けたペーパー繰出し装置も知られている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-54486号公報
【特許文献2】実開平5-72294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示される先行技術は、蓋カバーに親指が楽に差し込める程の大きさで穿たれた操作孔を介して、内側のロールペーパーを繰り出すには便利だが、遊技的機能等の付加的面白さはない。
特許文献2に示される先行技術は、ロールペーパーを繰り出すだけのために、わざわざ蓋カバーにローラーを設けたもので、少し大げさな装置的な工夫ではあっても、遊技的機能等の付加的面白さは全くなく、そもそも意図されていない。
本発明は、人間身体が絶対必要な排泄という、ある意味で最も厳粛な心地良さを味わっているその時に、単なる生理作用の始末作業だけでなく、非常に原初的なサイコロ遊びを介して、ウン試しに通じる精神的な寛ぎのひと時を演出しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
トイレ内に設置されたトイレットペーパーのホルダーを正面から見た場合において、ロールペーパーの上部から正面を覆う蓋カバーの正面域に、観音開き扉の様に貫通開口された設置口が設けてあり、この設置口の左右の扉に軸留め式に取付けられたローラーカプセルが、引き出されるロールペーパーとの摩擦で回転し、ローラーカプセル内に入れてある一個又は任意個のサイコロが、不規則に転がりながら、ロールペーパーの引き出しが停止して切断される時点でサイコロの動きも落ち着き、この時のサイコロの上面に出た目で運勢を自ら占う。
ローラーカプセルは、縦中央で左右に分離‐ジョイント式結合の構造の様に、中に入れるサイコロの数や種類の変更が容易に行える形が望ましく、中のサイコロの目を視認し易い位置に覗き孔を任意個設け、回転する際の縦中央線沿いの任意の箇所に、引き出されて動き進むロールペーパーとの接触が空回りしないように、滑り止めを間隔をとって設けてある。
尚、上記滑り止めに関連して、ロールペーパーが2層重ね式の場合は、上層の紙が滑り止めに引っ掛かって絡む可能性があるので、蓋カバー先端の裏側において、ペーパー切断歯部とローラーカプセル下端との間に、絡み防止ローラーを設けてある。
以上を特徴とする運コロケツ断ゲーム器付きトイレットペーパーホルダー蓋カバーである。
【発明効果】
【0006】
個室としてのトイレは、身体生理を安定させ、心身のリラックスする場であるにとどまらず、様々な積もった思いの整理や突如浮かび上がる新規発想の場になったりすることが昔からよく知られている。そうした従来の自然な「トイレ」タイムに手軽な遊戯的要素を追加して、一層の慰安的効果を発揮する。
特に、幼い頃から慣れ親しんだサイコロというツールを用いて、日本人に親しまれて一種の微笑ましい賭博の連想にもつながる「丁⇔半」を当てるサイコロゲーム的な感覚で、自分の勘・占い・運を自由勝手に楽しむことができ、トイレを出る時には、入った時よりも何やらヤル気が出て、その日の暮らしに一粒の幸せの種をまくことができる。
お店などのトイレであれば、トイレを使って席に戻った度にあちこちの席でひとしきりこの珍奇愉快な話題で盛り上がる。
例えば、偶数・奇数の阿弥陀ゲームで、毎日・あるいは毎週単位でどんな最終結果に辿り着くか、色々なゲーム形式を編み出していくこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】 本発明において、トイレットペーパーのホルダーに取付けた状態を示す斜視図
【
図2】
図1に示された本発明において、対面位置から見た正面図
【
図3】
図1及び
図2に示された本発明において、上から見た平面図
【
図4】
図2に示された本発明において、その裏面側から見た背面図
【
図5】 本発明の一部である絡み防止ローラーの構造を示す簡略図
【
図7】
図1に示された本発明において、蓋カバーからローラーカプセルを取り外した状態を示す斜視図
【
図8】 本発明の一部であるローラーカプセルの構成を示す斜視図
【
図9】 本発明の一部であるローラーカプセルをジョイント結合を外して左右に分解した状態を示す斜視図
【
図10】本発明の使用時において、トイレットペーパーを引き出す時、ローラーカプセルを上方に回すとトイレットペーパーが切断口から下がってくる状態を示す正面図
【
図11】本発明の使用時において、トイレットレーパーを引き出すに伴ってカプセルローラーが回転し、それによって内部のサイコロが転がり、トイレットペーパーの切断と同時に回転も転がりも止まり、サイコロの目が偶数又は奇数の形で視認され得る状態を示す正面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、発明を実施するための形態、使用方法を説明する。
トイレ内に設置されたトイレットペーパーのホルダー(1)を正面から見た場合において、ロールペーパー(2)の上部から正面を覆う蓋カバー(3)の正面域に、観音開き扉の様に貫通開口された設置口(4)が設けてあり、この設置口の左右の扉が取り付けスタンド(5)を成して、ここに軸留め式に取付けられたローラーカプセル(6)が、引き出されるロールペーパー(2)との摩擦で回転し、ローラーカプセル(6)内に入れてあるサイコロ(7)が不規則に転がりながら、ロールペーパー(2)の引き出しが停止して切断される時点でサイコロ(7)の動きも落ち着き、この時のサイコロ(7)の上面に出た目で運勢を自ら占う。
ローラーカプセル(6)は、縦中央で左右に分離‐ジョイント式結合の構造で、中に入れるサイコロ(7)の数や種類の変更が容易にできる形が望ましく、中のサイコロ(7)の目を視認し易い位置に覗き孔(8)を一個又は任意個設け、回転する際の縦中央線沿いの任意の箇所に、引き出されて動き進むロールペーパー(2)との接触が空回りしないように、滑り止め(9)を間隔をとって設けてある。
尚、上記滑り止めに関連して、ロールペーパー(2)が2層重ね式の場合は、上層の紙が滑り止めに引っ掛かって絡む可能性があるので、蓋カバー(3)先端の裏側において、ペーパー切断歯部(10)とローラーカプセル(6)下端との間に、絡み防止ローラー(11)を設けてある。
本発明は、以上の様な構成であり、以下、その具体的な使用方法例を説明する。
ローラーカプセル(6)を、ジョイント(12)を外して左右に分離し、サイコロ(7)を一個又は任意個入れてジョイント結合させる。中にサイコロ(7)を入れたローラーカプセル(6)を取り付けスタンド(5)に軸止め固定する。そして例えば自分の運勢を任せるサイコロ(7)の目を決める。指先でローラーカプセル(6)を上方に回すと中にあるサイコロ(7)が転がり回りつつ、ロールペーパー(2)が下方へ引き出され、好みの長さでペーパー切断歯部(10)で切り取られ、同時にサイコロ(7)も動きを止める。覗き孔(8)からローラーカプセル(6)の中を覗いてサイコロ(7)の目を確認する。当初に立てた運試しの目が出ていたら何やら無性に嬉しくなる。
【符号の説明】
【0009】
1 ホルダー, 2 ロールペーパー, 3 蓋カバー, 4 設置口,
5 取り付けスタンド, 6 ローラーカプセル, 7 サイコロ,
8 覗き孔, 9 滑り止め, 10 ペーパー切断歯部,
11 絡み防止ローラー, 12 ジョイント