(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022097420
(43)【公開日】2022-06-30
(54)【発明の名称】磁気応答性粒子を使用したターボ機械のクリアランス制御
(51)【国際特許分類】
F01D 11/00 20060101AFI20220623BHJP
F16J 15/14 20060101ALI20220623BHJP
【FI】
F01D11/00
F16J15/14 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021202315
(22)【出願日】2021-12-14
(31)【優先権主張番号】17/126,276
(32)【優先日】2020-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン・ドワイト・ベリー
【テーマコード(参考)】
3G202
【Fターム(参考)】
3G202KK03
3G202KK25
(57)【要約】
【課題】ガスタービンで使用するための流れ制限装置、およびガスタービン用のロータアセンブリを提供する。
【解決手段】流れ制限装置(200)およびロータアセンブリが提供される。流れ制限装置(200)は、静止構成要素(202)と、回転構成要素(204)とを含む。回転構成要素(204)は、クリアランス(206)が静止構成要素(202)と回転構成要素(204)との間に画定されるように、静止構成要素(202)から半径方向に離間している。第1の磁石(208)が、静止構成要素(202)内に埋め込まれる。第2の磁石(212)が、回転構成要素(204)内に埋め込まれる。複数の磁気応答性粒子(216)が、第1の磁石(208)および第2の磁石(212)によって発生された磁場によってクリアランス(206)内に収容される。複数の磁気応答性粒子(216)は、クリアランス(206)に少なくとも部分的に及ぶ。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターボ機械で使用するための流れ制限装置(200)であって、
静止構成要素(202)と、
回転構成要素(204)であって、クリアランス(206)が前記静止構成要素(202)と前記回転構成要素(204)との間に画定されるように、前記静止構成要素(202)から離間した回転構成要素(204)と、
前記静止構成要素(202)内に埋め込まれた第1の磁石(208)と、
前記回転構成要素(204)内に埋め込まれた第2の磁石(212)と、
前記第1の磁石(208)および前記第2の磁石(212)によって発生された磁場によって前記クリアランス(206)内に収容される複数の磁気応答性粒子(216)であって、前記複数の磁気応答性粒子(216)は、前記クリアランス(206)に少なくとも部分的に及ぶ複数の磁気応答性粒子(216)と
を備える、流れ制限装置(200)。
【請求項2】
前記複数の磁気応答性粒子(216)における各磁気応答性粒子(216)は、隣り合う磁気応答性粒子(216)、前記第1の磁石(208)、または前記第2の磁石(212)の少なくとも1つと接触し、前記複数の磁気応答性粒子(216)は、互いに対して、かつ前記クリアランス(206)内で前記第1の磁石(208)および前記第2の磁石(212)に対して移動可能である、請求項1に記載の流れ制限装置(200)。
【請求項3】
前記クリアランス(206)は、前記ターボ機械の動作条件に基づいて可変であり、前記磁気応答性粒子(216)は、前記クリアランス(206)の変動に応じて再整列する、請求項1に記載の流れ制限装置(200)。
【請求項4】
前記第1の磁石(208)および前記第2の磁石(212)は、永久磁石である、請求項1に記載の流れ制限装置(200)。
【請求項5】
前記第1の磁石(208)および前記第2の磁石(212)は、アルニコ磁石である、請求項1に記載の流れ制限装置(200)。
【請求項6】
前記複数の磁気応答性粒子(216)における各磁気応答性粒子(216)は、耐酸化性コーティングでコーティングされる、請求項1に記載の流れ制限装置(200)。
【請求項7】
前記複数の磁気応答性粒子(216)における各磁気応答性粒子(216)は、約0.5in3~約5×10-10in3の体積を画定する、請求項1に記載の流れ制限装置(200)。
【請求項8】
前記第1の磁石(208)および前記第2の磁石(212)の一方は、電磁石(226)であり、前記電磁石(226)は、アクティブ化および非アクティブ化されるように構成され、前記電磁石(226)がアクティブ化されると、前記電磁石(226)は、前記複数の磁気応答性粒子(216)を引き付ける電磁場を放出する、請求項1に記載の流れ制限装置(200)。
【請求項9】
前記第1の磁石(208)は、前記ターボ機械の軸方向中心線(23)の周りに円周方向に配置された複数の第1の磁石(208)である、請求項1に記載の流れ制限装置(200)。
【請求項10】
前記第2の磁石(212)は、前記ターボ機械の軸方向中心線(23)の周りに円周方向に配置された複数の第2の磁石(212)である、請求項1に記載の流れ制限装置(200)。
【請求項11】
前記回転構成要素(204)は、ロータブレード(29)であり、前記静止構成要素(202)は、内側タービンケーシング(33)である、請求項1に記載の流れ制限装置(200)。
【請求項12】
冷却チャネル(222)は、前記静止構成要素(202)または前記回転構成要素(204)の一方に画定され、前記冷却チャネル(222)は、前記第1の磁石(208)または前記第2の磁石(212)の周りに冷却空気の流れを提供する、請求項1に記載の流れ制限装置(200)。
【請求項13】
ターボ機械用のロータアセンブリ(19)であって、
ロータディスク(28)から半径方向外側に延びる複数のロータブレード(29)であって、前記複数のロータブレード(29)における各ロータブレード(29)は、プラットフォーム(58)、先端シュラウド(106)、および前記プラットフォーム(58)と前記先端シュラウド(106)との間に延びる翼形部(112)を含み、前記複数のロータブレード(29)における各ロータブレード(29)の前記先端シュラウド(106)は、前記ターボ機械の中心線(23)の周りに円周方向に延びるシュラウドリング(114)を集合的に形成する複数のロータブレード(29)と、
ケーシング(33)であって、クリアランス(206)が前記シュラウドリング(114)と前記ケーシング(33)との間に画定されるように、前記シュラウドリング(114)から半径方向に離間したケーシング(33)と、
前記ケーシング(33)内に埋め込まれた複数の第1の磁石(208)と、
前記シュラウドリング(114)内に埋め込まれた複数の第2の磁石(212)と、
前記複数の第1の磁石(208)および前記複数の第2の磁石(212)によって発生された磁場によって前記クリアランス(206)内に収容される複数の磁気応答性粒子(216)であって、前記複数の磁気応答性粒子(216)は、前記クリアランス(206)に少なくとも部分的に及ぶ複数の磁気応答性粒子(216)と
を備える、ロータアセンブリ(19)。
【請求項14】
前記複数の磁気応答性粒子(216)は、互いに対して、かつ前記クリアランス(206)内で前記第1の磁石(208)および前記第2の磁石(212)に対して移動可能である、請求項13に記載のロータアセンブリ(19)。
【請求項15】
前記第1の磁石(208)および前記第2の磁石(212)は、永久磁石である、請求項13に記載のロータアセンブリ(19)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、ターボ機械のクリアランスに関する。特に、本開示は、ターボ機械における静止構成要素と回転構成要素との間のクリアランスを制御することに関する。
【背景技術】
【0002】
ターボ機械は、エネルギー伝達の目的で様々な産業および用途で利用されている。例えば、ガスタービンエンジンは、一般に、圧縮機セクションと、燃焼セクションと、タービンセクションと、排気セクションとを含む。圧縮機セクションは、ガスタービンエンジンに入る作動流体の圧力を徐々に上昇させ、この圧縮された作動流体を燃焼セクションに供給する。圧縮された作動流体および燃料(例えば、天然ガス)は、燃焼セクション内で混合され、燃焼チャンバ内で燃焼して高圧および高温の燃焼ガスを生成する。燃焼ガスは、燃焼セクションからタービンセクションに流れ、そこで膨張して仕事を発生する。例えば、タービンセクションにおける燃焼ガスの膨張は、例えば、発電機に接続されたロータシャフトを回転させ、電気を発生することができる。次いで、燃焼ガスは、排気セクションを介してガスタービンから出る。
【0003】
特定の用途では、ターボ機械内で互いに対して移動する構成要素間にクリアランスが存在する場合がある。例えば、圧縮機、タービンなどの回転機械における回転構成要素と静止構成要素との間にクリアランスが存在し得る。クリアランスは、温度変化または他の要因に起因して、回転機械の動作中に増減する可能性がある。理解され得るように、クリアランスが小さいほど、ブレードと周囲のシュラウドとの間の流体漏れが少なくなるため、圧縮機またはタービンの性能および効率を改善することができる。しかし、より小さいクリアランスはまた、擦れ条件(rub condition)の可能性を増加させる。動作条件もまた、擦れ条件の可能性に影響を与える。例えば、擦れ条件の可能性は、過渡条件の間に増加し、定常状態条件の間に減少し得る。
【0004】
封止アセンブリがクリアランス内に位置決めされる場合があり、構成要素を互いに近接させる必要なく回転構成要素と静止構成要素との間の空間を小さく保つことによって、クリアランスを通過する流れの量を制限する。
【0005】
既知の封止アセンブリは、ガスタービンが定常状態動作条件に達すると最も効果的である。例えば、ロータアセンブリとステータアセンブリの両方が定常状態動作温度に達すると、アセンブリは熱膨張し、封止アセンブリに完全に係合する。したがって、ロータアセンブリとステータアセンブリとの間を封止するための改善された封止アセンブリが当技術分野において望まれている。特に、ガスタービンのすべての動作条件の流れを制限するのに効果的な封止アセンブリが望ましい。
【発明の概要】
【0006】
本開示による流れ制限装置およびロータアセンブリの態様および利点は、以下の説明に部分的に記載されており、または説明から明らかとなり、または本技術の実践を通して学ぶことができる。
【0007】
一実施形態によれば、ガスタービンで使用するための流れ制限装置が提供される。流れ制限装置は、静止構成要素と、回転構成要素とを含む。回転構成要素は、クリアランスが静止構成要素と回転構成要素との間に画定されるように、静止構成要素から離間している。第1の磁石が、静止構成要素内に埋め込まれる。第2の磁石が、回転構成要素内に埋め込まれる。複数の磁気応答性粒子が、第1の磁石および第2の磁石によって発生された磁場によってクリアランス内に収容される。複数の磁気応答性粒子は、クリアランスに少なくとも部分的に及ぶ。
【0008】
別の実施形態によれば、ガスタービン用のロータアセンブリが提供される。複数のロータブレードが、ロータディスクから半径方向外側に延びる。複数のロータブレードにおける各ロータブレードは、プラットフォーム、先端シュラウド、およびプラットフォームと先端シュラウドとの間に延びる翼形部を含む。複数のロータブレードにおける各ロータブレードの先端シュラウドは、ガスタービンの中心線の周りに円周方向に延びるシュラウドリングを集合的に形成する。ケーシングが、クリアランスがシュラウドリングとケーシングとの間に画定されるように、シュラウドリングから離間している。複数の第1の磁石が、ケーシング内に埋め込まれる。複数の第2の磁石が、シュラウドリング内に埋め込まれる。複数の磁気応答性粒子が、複数の第1の磁石および複数の第2の磁石によって発生された磁場によってクリアランス内に収容される。複数の磁気応答性粒子は、クリアランスに少なくとも部分的に及ぶ。
【0009】
本流れ制限装置およびロータアセンブリのこれらおよび他の特徴、態様、および利点は、以下の説明および添付の特許請求の範囲を参照して、よりよく理解されよう。添付の図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成するものであるが、本技術の実施形態を例示し、明細書における説明と併せて本技術の原理を説明するのに役立つ。
【0010】
当業者へと向けられた本システムおよび方法の作製および使用の最良の態様を含む、本流れ制限装置およびロータアセンブリの完全かつ実施可能な開示が、添付の図を参照する本明細書に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の実施形態による、ターボ機械の概略図である。
【
図2】本開示の実施形態による、圧縮機セクションの断面図である。
【
図3】本開示の実施形態による、タービンセクションの断面図である。
【
図4】本開示の実施形態による、タービンセクションのロータアセンブリの断面図である。
【
図5】本開示の実施形態による、例示的な流れ制限装置を示す図である。
【
図6】本開示の実施形態による、例示的な流れ制限装置を示す図である。
【
図7】本開示の実施形態による、例示的な流れ制限装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ここで、本流れ制限装置およびロータアセンブリの実施形態を詳細に参照するが、その1つまたは複数の例が図面に示されている。各例は、本技術の説明のために提供するものであって、本技術を限定するものではない。実際、特許請求される技術の範囲または趣旨を逸脱せずに、修正および変更が本技術において可能であることは、当業者にとって明らかであろう。例えば、ある実施形態の一部として図示または記載された特徴は、またさらなる実施形態をもたらすために、別の実施形態において使用することができる。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物の範囲内にあるそのような修正および変更を包含することを意図している。
【0013】
詳細な説明は、図面の特徴を参照するために、数字および文字の符号を使用する。図面および説明における類似または同様の符号は、本発明の類似または同様の部分を指して使用されている。本明細書で使用する場合、「第1の」、「第2の」、および「第3の」という用語は、ある構成要素を別の構成要素から区別するために交換可能に使用することができ、個々の構成要素の場所または重要性を示すことを意図するものではない。
【0014】
本明細書で使用する場合、「上流」(または「前方」)、および「下流」(または「後方」)という用語は、流体経路における流体の流れに関する相対的な方向を指す。例えば、「上流」は、流体が流れてくる方向を指し、「下流」は、流体が流れていく方向を指す。「半径方向に」という用語は、特定の構成要素の軸方向中心線に実質的に垂直な相対的な方向を指し、「軸方向に」という用語は、特定の構成要素の軸方向中心線に実質的に平行および/または同軸に整列する相対的な方向を指し、「円周方向に」という用語は、特定の構成要素の軸方向中心線の周りに延びる相対的な方向を指す。「概して」、または「約」などの近似の用語は、記載された値のプラスマイナス10%の範囲内の値を含む。角度または方向の文脈で使用されるとき、そのような用語は、記載された角度または方向のプラスマイナス10度の範囲を含む。例えば、「概して垂直」は、任意の方向、例えば、時計回りまたは反時計回りの垂直から10度の範囲内の方向を含む。
【0015】
本明細書で使用する場合、「クリアランス」などの用語は、動作中に互いに対して移動するシステムの2つ以上の構成要素間に存在し得る間隔またはギャップを指すと理解されるべきである。クリアランスは、当業者によって理解されるように、システム、移動のタイプ、および他の様々な要因に応じて、環状ギャップ、線形ギャップ、矩形ギャップ、または任意の他の幾何学的形状に対応し得る。一用途では、クリアランスは、圧縮機、タービンなどの1つまたは複数の回転ブレードを囲むハウジング構成要素間の半径方向ギャップまたは空間を指すことができる。本開示の技法を使用してクリアランスを制御することによって、回転ブレードとハウジングとの間の漏れ量を能動的に低減して動作効率を高めると同時に、擦れ(例えば、ハウジング構成要素と回転ブレードとの間の接触)の可能性を最小限に抑えることができる。理解されるように、漏れは、空気、蒸気、燃焼ガスなどのあらゆる流体に対応し得る、
【0016】
上述したように、タービンブレードとシュラウドとの間の半径方向ギャップは、温度変化または他の要因に起因して動作中に増減する可能性がある。例えば、タービンが動作中に加熱すると、タービンハウジング構成要素の熱膨張により、シュラウドが回転軸から半径方向に離れるように移動し、したがってブレードとシュラウドとの間のクリアランスを増加させる可能性がある。これは、半径方向ギャップを介してブレードを迂回する燃焼ガスがブレードによって捕捉されず、したがって回転エネルギーに変換されないため、一般に望ましくない。これにより、タービンエンジンの効率および出力が低下する。
【0017】
ここで図面を参照すると、
図1は、ターボ機械の一実施形態の概略図を示しており、これは、図示の実施形態ではガスタービン10である。産業用または陸上用のガスタービンが本明細書に示されて説明されているが、本開示は、特許請求の範囲に特に明記されない限り、陸上用および/または産業用ガスタービンに限定されない。例えば、本明細書に記載の本発明は、限定はしないが、蒸気タービン、航空機用ガスタービン、または船舶用ガスタービンを含む任意のタイプのターボ機械に使用することが可能である。
【0018】
示すように、ガスタービン10は、一般に、入口セクション12と、入口セクション12の下流に配置された圧縮機セクション14と、圧縮機セクション14の下流に配置された燃焼器セクション16内の複数の燃焼器(図示せず)と、燃焼器セクション16の下流に配置されたタービンセクション18と、タービンセクション18の下流に配置された排気セクション20とを含む。加えて、ガスタービン10は、圧縮機セクション14とタービンセクション18との間に結合された1つまたは複数のシャフト22を含むことができる。
【0019】
圧縮機セクション14は、一般に、複数のロータディスク24(そのうちの1つが示されている)と、各ロータディスク24から半径方向外側に延び、各ロータディスク24に接続された複数のロータブレード26とを含むことができる。次に、各ロータディスク24は、圧縮機セクション14を通って延びるシャフト22の一部に結合されるか、またはその一部を形成してもよい。圧縮機14は、シャフト22の周りに円周方向に配置された1つまたは複数のステータベーン27をさらに含む。ステータベーン27は、ロータブレード26の周りに円周方向に延びる外側ケーシング47および内側ケーシング46の少なくとも一方に固定されてもよい。
【0020】
タービンセクション18は、一般に、複数のロータディスク28(そのうちの1つが示されている)と、各ロータディスク28から半径方向外側に延び、各ロータディスク28に接続されている複数のロータブレード30とを含むことができる。次に、各ロータディスク28は、タービンセクション18を通って延びるシャフト22の一部に結合されるか、またはその一部を形成してもよい。タービンセクション18は、シャフト22の一部およびロータブレード30を円周方向に囲む外側タービンケーシング31および内側タービンケーシング33をさらに含み、それによってタービンセクション18を通る高温ガス経路32を少なくとも部分的に画定する。内側タービンケーシング33は、内側タービンケーシング33の内周から半径方向内側に延びる複数段の静止ノズル29を支持するように構成することができる。内側タービンケーシング33はまた、内側タービンケーシング33の内周の周りに設置されると、シャフト22を囲む実質的に円筒形の形状を画定するように互いに当接する複数のシュラウドセクションまたはブロック35を支持するように構成することができる。
【0021】
動作中、空気などの作動流体が入口セクション12を通って圧縮機セクション14に流入し、ここで空気が徐々に圧縮され、それにより加圧空気を燃焼器セクション16の燃焼器に提供する。加圧空気は燃料と混合され、各燃焼器内で燃焼されて燃焼ガス34を発生する。燃焼ガス34は、高温ガス経路32を通って燃焼器セクション16からタービンセクション18に流入し、ここでエネルギー(運動エネルギーおよび/または熱エネルギー)が燃焼ガス34からロータブレード30に伝達されることにより、シャフト22が回転する。機械的回転エネルギーは、その後、圧縮機セクション14への動力供給および/または発電に使用することができる。次いで、タービンセクション18を出た燃焼ガス34は、排気セクション20を介してガスタービン10から排気することができる。
【0022】
示すように、ガスタービン10は、ガスタービン10の軸方向中心線23に実質的に平行および/またはそれに沿った軸方向A、軸方向中心線23に垂直な半径方向R、ならびに軸方向中心線23の周りに延びる円周方向Cを画定することができる。
【0023】
図2は、ロータアセンブリおよびステータアセンブリを含む、例示的なガスタービン圧縮機セクションの主要な構成要素の断面図である。圧縮機セクション14は、圧縮空気38の流路を画定するように内側ケーシング46内に位置決めされたロータアセンブリを含む。ロータアセンブリはまた、流路38の内側流路境界62を画定し、ステータアセンブリは、圧縮空気38の流路の外側流路境界64を画定する。圧縮機セクション14は、複数の段を含み、各段は、円周方向に離間したロータブレード26の列と、ステータベーン27の列とを含む。この実施形態では、ロータブレード26は、ロータディスク54に結合され、各ロータブレードは、ロータディスク54から半径方向外側に延びる。各ロータブレード26は、内側ブレードプラットフォーム58からロータブレード先端60に半径方向に延びる翼形部を含む。クリアランス72が、ロータブレード26の翼形部の先端60と内側ケーシング46との間に半径方向に画定され得る。同様に、ステータアセンブリは、複数列のステータベーン27を含み、ベーン27の各列は、ロータブレード26の隣接する列の間に位置決めされる。圧縮機段は、周囲空気などの圧縮空気38の作動流体と協働するように構成され、作動流体は、後続の段で圧縮される。ステータベーン27の各列は、内側ケーシング46から半径方向内側に延び、外側ベーンプラットフォーム66からベーン先端68に延びる翼形部を含む。クリアランス70が、ステータベーン27の翼形部の先端68とロータディスク54の両方の間に半径方向に画定され得る。各翼形部は、示すように前縁および後縁を含む。
【0024】
図3は、直列流れ順序で配置された複数のタービン段を含むガスタービン10の例示的なタービンセクション18を示している。タービンの各段は、タービンロータブレード(例えば、ブレード30)の対応する回転列に軸方向に隣接して配置された静止タービンノズルまたはベーン(例えば、静止ノズル29)の列を含む。4つのタービン段が、
図3に示されている。タービンセクション18の正確な段数は、
図3に示される4段よりも多い場合も少ない場合もある。4つの段は、1つのタービン設計の単なる例示であり、現在主張されているタービンロータブレードを決して限定することを意図するものではない。
【0025】
各段は、複数の静止ノズル29と、複数のタービンロータブレード30とを備える。静止ノズル29は、内側タービンケーシング33に装着され、タービンロータ36の軸の周りに環状に配置される。各静止ノズル29は、内側ケーシング33から静止ノズル29の先端に結合されたステータシュラウド102に半径方向内側に延びることができる。静止ノズル29が内側タービンケーシング33の内周の周りに設置されると、ステータシュラウド102は、シャフトタービンロータ36を囲む実質的に円筒形の形状を画定するように互いに当接する。クリアランス104が、ステータシュラウド102とタービンロータ36との間に半径方向に画定され得る。クリアランス104は、タービンロータ36の周りで円周方向Cに連続的に延びる場合がある。
【0026】
示すように、タービンロータブレード30は、タービンロータ36の周りに環状に配置され、タービンロータ36に結合される。各タービンロータブレード30は、前縁、後縁、正圧側面、および負圧側面を有する翼形部を含むことができる。いくつかの実施形態では、示すように、タービンロータブレード30は、先端シュラウド106を含み得る。タービンロータブレード30が内側タービンケーシング33の内周の周りに設置されると、先端シュラウド106は、翼形部ならびにタービンロータブレード30およびタービンロータ36を囲む実質的に円筒形の形状を画定するように互いに当接することができる。多くの実施形態では、クリアランス108が、ステータシュラウド102とタービンロータ36との間に半径方向に画定され得る。クリアランス108は、タービンロータ36の周りで円周方向Cに連続的に延びる場合がある。
【0027】
静止ノズル29およびタービンロータブレード30は、タービンセクション18の高温ガス経路32内に配置されるか、または少なくとも部分的に配置されることが理解されよう。タービン10の様々な段は、燃焼ガス34がガスタービン10の動作中に通って流れる高温ガス経路32を少なくとも部分的に画定する。
【0028】
図4は、本開示の実施形態による、ガスタービン10の軸方向中心線に沿ったタービンセクション18のロータアセンブリ19の断面図を示している。
図4に示すように、複数のロータブレード29は、ロータディスク28から半径方向外側に延びる。多くの実施形態では、複数のロータブレード29における各ロータブレード29は、プラットフォーム110、先端シュラウド106、およびプラットフォーム110と先端シュラウド106との間に半径方向に延びる翼形部112を含む。示すように、複数のロータブレード29における各ロータブレード29の先端シュラウド106は、互いに当接し、ガスタービン10の中心線の周りに連続的に円周方向に延びるシュラウドリング114を集合的に形成する。例えば、シュラウドリング114は、タービンロータ36の周りに延びる。多くの実施形態では、内側タービンケーシング33は、クリアランス108がシュラウドリング114と内側タービンケーシング33との間に画定されるように、シュラウドリング114から半径方向に離間してもよい。いくつかの実施形態では、内側タービンケーシング33は、内側タービンケーシング33の内周の周りに設置されると、ガスタービン10のタービンロータ36の一部を囲む実質的に円筒形の形状を画定するように互いに当接する複数のシュラウドセクションまたはブロック35を支持することができる。例えば、シュラウドブロック35は、ロータブレード29のタービンセクション18の複数の段のうちの1つを包囲または囲むように、内側タービンケーシング33によって支持され得る。そのような実施形態では、クリアランス108は、ロータブレード29の先端シュラウド106と内側タービンケーシング33のシュラウドブロック35との間に画定され得る。
【0029】
図5は、本開示の実施形態による、本明細書に記載のガスタービン10などのターボ機械で使用するための流れ制限装置200を示している。流れ制限装置200は、圧縮機セクション14の内側ケーシング46、圧縮機セクション14の1つまたは複数のステータベーン27、内側タービンケーシング33、タービンセクション18の1つまたは複数の静止ノズル29、1つまたは複数のシュラウドブロック35、または他の静止ガスタービン10の構成要素などのガスタービン10の静止構成要素202を含むことができる。
【0030】
流れ制限装置200は、回転構成要素204、すなわち、ガスタービン10の円周方向Cに回転する構成要素をさらに含むことができる。多くの実施形態では、回転構成要素204は、シャフト22に直接または間接的に取り付けられ、それによって他のガスタービン10の構成要素と共に円周方向Cに回転することができる。回転構成要素204は、限定はしないが、圧縮機セクション14のロータブレード26、圧縮機セクション14のロータディスク24、タービンセクション18のロータブレード30、またはタービンセクション18のロータディスク28であってもよい。
【0031】
図5に示すように、静止構成要素202と回転構成要素204との間の摩擦摩耗を防止するために、クリアランス206が静止構成要素202と回転構成要素204との間に画定され得る。理解され得るように、ガスタービン10の高い動作温度に起因して、静止構成要素202および回転構成要素204のいずれかまたは両方は、熱膨張および熱収縮を経験し得、それによって構成要素202、204とクリアランス206との間の距離を変化させる。静止構成要素202と回転構成要素204との間のクリアランス206は、本明細書で説明する他のクリアランス、例えば、クリアランス70、クリアランス72、クリアランス104、および/またはクリアランス108のいずれかを表すことができる。例示的な実施形態では、クリアランス206は、タービンロータブレード29の先端シュラウド106と複数のシュラウドブロック35(
図4)との間に画定され得る。当業者は、本主題がいかなる特定の構成にも限定されず、本明細書に記載の流れ制限装置200がガスタービン10の任意の静止構成要素および回転構成要素に有利であり得ることを理解すべきである。
【0032】
図5に示すように、流れ制限装置200は、静止構成要素202内に埋め込まれた第1の磁石208をさらに含むことができる。例えば、第1の磁石208は、静止構成要素202の半径方向内面203が第1の磁石208の半径方向内面209と同一平面上にあり、かつ整列するように、静止構成要素202内に埋め込まれてもよい。多くの実施形態では、静止構成要素202は、第1の磁石202が位置決めされる半径方向および円周方向に溝またはスロット210を画定することができる。特定の実施形態では、第1の磁石208は、スロット210内の静止構成要素202に(ろう付けまたは溶接継手を介して)固定的に結合されてもよい。他の実施形態では、第1の磁石208は、締まりばめを介して静止構成要素202のスロット210に結合されてもよい。
【0033】
例示的な実施形態では、第2の磁石212が、回転構成要素204内に埋め込まれ得る。例えば、第2の磁石212は、回転構成要素204の半径方向外面205が第2の磁石212の半径方向外面213と同一平面上にあり、かつ整列するように、回転構成要素204内に埋め込まれてもよい。このようにして、半径方向外面205、213は、軸方向Aに単一の滑らかで連続的な表面を形成することができる。多くの実施形態では、回転構成要素204は、半径方向および円周方向に溝またはスロット214を画定することができ、その中に第2の磁石212が位置決めされる。特定の実施形態では、第2の磁石212は、スロット214内の回転構成要素204に(ろう付けまたは溶接継手を介して)固定的に結合されてもよい。他の実施形態では、第2の磁石212は、締まりばめを介して回転構成要素204のスロット214に結合されてもよい。様々な実施形態において、第1の磁石208および第2の磁石212は、それらが半径方向Rに共通の軸を共有するように、互いに同軸に整列されてもよい。
【0034】
多くの実施形態では、複数の磁気応答性粒子216が、第1の磁石208および第2の磁石212によって発生された磁場によってクリアランス206内に収容されてもよい。理解されるように、複数の磁性粒子216のサイズは、説明および例示の目的のために誇張されている場合がある。例示的な実施形態では、複数の磁気応答性粒子216は、漏れ流218がクリアランス206を通って制限されるように、クリアランス206に及ぶ(例えば、磁石208、212によって静止構成要素と回転構成要素との間にグループ化される)ように互いに接触し得る。多くの実施形態では、複数の磁気応答性粒子216は、第1の磁石208と第2の磁石212の両方に磁気的に結合されてもよく、それによりクリアランス206を部分的に覆い、漏れ流218に対する制限または閉塞を提供する。例えば、複数の磁気応答性粒子216における各磁気応答性粒子216は、隣り合う磁気応答性粒子216、第1の磁石208、または第2の磁石212の少なくとも1つと接触してもよく、それにより複数の磁気応答性粒子216は、クリアランス206に及ぶ磁石208、212の間の鎖または連結を形成する。
【0035】
漏れ流218は、過剰空気(流れ制限装置200が圧縮機セクション14内にある場合)または過剰燃焼ガス(流れ制限装置200がタービンセクション18内にある場合)であり得る。理解され得るように、クリアランス206を通過する漏れ流218の量を最小限に抑えることは、廃棄物を最小限に抑えることによってガスタービン10の全体的な効率を有利に増加させることができる。多くの実施形態では、複数の磁気応答性粒子216は、例えば、第2の磁石212の外面213から第1の磁石208の内面209まで、クリアランス206全体にわたって半径方向に延びてもよく、それにより制限またはシール220が複数の磁気応答性粒子216によって静止構成要素202と回転構成要素204との間に形成される。複数の磁気応答性粒子216は、シール220から離れて軸方向下流に進行しないように、グループで磁石208、212の間に収容され得る。
【0036】
例示的な実施形態では、複数の磁気応答性粒子216は、互いに対して、かつクリアランス206内で第1の磁石208および第2の磁石212に対して移動可能である。例えば、複数の磁気応答性粒子216は、互いに対して、かつ磁石208、212に対して摺動可能であってもよく、それによってシール220の有効性を損なうか影響を与えることなく回転構成要素204を円周方向Cに移動させることを可能にする。加えて、静止構成要素202および回転構成要素204は、複数の磁気応答性粒子216が磁石208、212によって発生された磁場のために移動および再整列することができるため、シール220に影響を与えることなく熱膨張または熱収縮することができる。例えば、クリアランス206は、ターボ機械の熱過渡および/または動作条件に基づいて変化してもよい(すなわち、サイズが増減してもよい)。クリアランス206の変動に応じて、磁気応答性粒子216は、クリアランス206に及ぶように再整列および/または再位置決めすることができ、それによって流れ制限アセンブリ200を横切る流れを制限する。このようにして、複数の磁気応答性粒子216および磁石208、212は、任意のガスタービン10の動作条件で効果的なアクティブクリアランス制御を形成することができる。
【0037】
多くの実施形態では、第1の磁石208および第2の磁石212は、永久磁石であり得、したがって磁石208、212は、外部磁場によって磁化され、外部磁場が除去された後も磁化されたままである材料で作製される。このようにして、第1の磁石208と第2の磁石212の両方は、複数の磁気応答性粒子216が収容されるそれら自体の磁場を連続的に生成する。多くの実施形態では、磁石208、212は各々、材料が他の鉄含有物体を引き付ける、または外部磁場内でそれ自体を整列させるなどの磁気特性を示すように配列されたその構成原子を有する金属材料片の形態であり得る。磁石208、212は、特定の端部にラベル付けされた極(N極「N」およびS極「S」)を有するものとして
図5に示されているが、各極を切り替えることができ、それによって同じ構成をもたらすが反対の磁極配向を有することが本開示の範囲内であると想定される。
【0038】
例示的な実施形態では、磁石208、212は、アルニコ磁石であってもよく、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、およびコバルト(Co)の組み合わせで主に構成される永久磁石であるが、銅、鉄、およびチタンも含むことができる。アルニコ磁石は、1000°F以上などの極めて高い温度で動作することが可能であり得る。
【0039】
様々な実施形態において、静止構成要素202および/または回転構成要素204の一方は、磁石208、212を機能させる冷却チャネル222を画定することができる。冷却チャネル222は静止構成要素202に画定されるように
図5に示されているが、冷却チャネル222は、代替的にまたは追加的に、回転構成要素204に画定されてもよい。示すように、冷却チャネル222は、冷却空気224の流れが冷却チャネル222を通って進行して磁石208を冷却することができるように、第1の磁石208の周りで静止構成要素202に沿って延びてもよい。冷却チャネル222は、磁石208の周りに冷却空気224の流れを提供することができる。冷却空気224の流れは、磁石208が動作可能な温度を維持し、過熱しないことを確実にする。
【0040】
多くの実施形態では、複数の磁気応答性粒子216は、鉄、ニッケル、コバルトなどの鉄系材料(または鉄系材料の組み合わせ)から形成されてもよい。そのような実施形態では、複数の磁気応答性粒子216は、磁石208、212に引き付けられ得る。他の実施形態では、複数の磁気応答性粒子216は、それ自体が永久磁石粒子であってもよい。
【0041】
多くの実施形態では、複数の磁気応答性粒子216における各磁気応答性粒子216は、複数の磁気応答性粒子216が酸素に曝されて錆びるのを防止するために、耐酸化性コーティングでコーティングすることができ、それによって磁気応答性粒子216の寿命を有利に増加させる。様々な実施形態において、複数の磁気応答性粒子216は、ガスタービン10の高温に対する複数の磁気応答性粒子216の耐性を高めるために、遮熱コーティング(「TBC」)でコーティングされてもよい。
【0042】
多くの実施形態において、複数の磁気応答性粒子における各磁気応答性粒子は、約0.5in3~約5×10-10in3の体積を画定する。様々な実施形態において、複数の磁気応答性粒子における各磁気応答性粒子は、約0.25in3~約1×10-8in3の体積を画定する。他の実施形態では、複数の磁気応答性粒子における各磁気応答性粒子は、約0.1in3~約5×10-6in3の体積を画定する。複数の磁性粒子216の小さな体積サイズは、有利には、シール220を維持しながらそれらが互いに対して移動することを可能にし、それによってシール220の有効性に影響を与えることなくガスタービン10の構成要素が熱膨張および熱収縮することを可能にする。
【0043】
図6は、本開示の実施形態による、非アクティブ化される電磁石226を有する流れ制限装置300を示し、
図7は、本開示の実施形態による、電磁石226がアクティブ化される流れ制限装置300を示している。いくつかの実施形態(図示のように)では、第1の磁石208は、電磁石226が静止構成要素202内に位置決めされるように、電磁石226であってもよい。他の実施形態(図示せず)では、第2の磁石212は、電磁石226が回転構成要素204内に位置決めされるように、電磁石226であってもよい。示すように、電磁石226は、アクティブ化および非アクティブ化されるように構成される。電磁石226がアクティブ化されると、電磁石226は、複数の磁気応答性粒子216を引き付ける電磁場を放出する。例えば、電磁石226は、電源228に電気的に結合されてもよい。スイッチ232が、開位置(
図6)で電源228を切断することによって電磁石226を非アクティブ化することができる。閉位置(
図7)にあるとき、スイッチは、電磁石226を電源228に接続することができ、それによって電磁場を可能にし、クリアランス206を横切って複数の磁気応答性粒子216を延伸する。スイッチ232は、スイッチを開閉し、それによって電磁石226をアクティブ化または非アクティブ化することができるコントローラ230と動作可能に通信することができる。このようにして、電磁石226は、有利には、ガスタービン10の組み立てプロセス中または修理中など、必要に応じてシール220を非アクティブ化することが可能であり得る。
【0044】
例示的な実施形態では、
図4に最もよく示すように、第1の磁石208は、ガスタービン10の軸方向中心線23の周り、例えば、タービンロータ36の周りに円周方向に配置された複数の第1の磁石208であってもよい。同様に、第2の磁石212は、ガスタービン10の軸方向中心線23の周りに円周方向に配置された複数の第2の磁石212であってもよい。この配置は、有利には、複数の磁性粒子216が円周方向C全体の磁場内に収容されることを可能にし、それによって円周方向の場所ごとに漏れ流218を制限する。
本明細書は、最良の態様を含む本発明を開示するため、およびどのような当業者も、任意の装置またはシステムの作製および使用ならびに任意の組み込まれた方法の実行を含む本発明の実践を可能にするために、実施例を使用している。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想到する他の実施例を含むことができる。そのような他の実施例は、特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を含む場合、または特許請求の範囲の文言との実質的な相違がない同等の構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることを意図している。
【符号の説明】
【0045】
10 ガスタービン、静止ガスタービン
12 入口セクション
14 圧縮機セクション
16 燃焼器セクション
18 タービンセクション
19 ロータアセンブリ
20 排気セクション
22 シャフト
23 軸方向中心線
24 ロータディスク
26 ロータブレード
27 ステータベーン
28 ロータディスク
29 静止ノズル、タービンロータブレード
30 タービンロータブレード
31 外側タービンケーシング
32 高温ガス経路
33 内側タービンケーシング
34 燃焼ガス
35 シュラウドセクション、シュラウドブロック
36 シャフトタービンロータ
38 圧縮空気、流路
46 内側ケーシング
47 外側ケーシング
54 ロータディスク
58 内側ブレードプラットフォーム
60 ロータブレード先端
62 内側流路境界
64 外側流路境界
66 外側ベーンプラットフォーム
68 ベーン先端
70 クリアランス
72 クリアランス
102 ステータシュラウド
104 クリアランス
106 先端シュラウド
108 クリアランス
110 プラットフォーム
112 翼形部
114 シュラウドリング
200 流れ制限装置、流れ制限アセンブリ
202 静止構成要素、第1の磁石
203 半径方向内面
204 回転構成要素
205 半径方向外面
206 クリアランス
208 第1の磁石
209 半径方向内面
210 溝またはスロット
212 第2の磁石
213 半径方向外面
214 溝またはスロット
216 磁気応答性粒子、磁性粒子
218 漏れ流
220 シール
222 冷却チャネル
224 冷却空気
226 電磁石
228 電源
230 コントローラ
232 スイッチ
300 流れ制限装置
A 軸方向
C 円周方向
R 半径方向
【外国語明細書】