IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社セガの特許一覧

<>
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図1
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図2
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図3
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図4
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図5
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図6
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図7
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図8
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図9
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図10
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図11
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図12
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図13
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図14
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図15
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図16
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図17
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図18
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図19
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図20
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図21
  • 特開-景品取得ゲーム装置 図22
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022097611
(43)【公開日】2022-06-30
(54)【発明の名称】景品取得ゲーム装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 9/30 20060101AFI20220623BHJP
【FI】
A63F9/30 502C
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022077470
(22)【出願日】2022-05-10
(62)【分割の表示】P 2017235561の分割
【原出願日】2017-12-07
(71)【出願人】
【識別番号】000132471
【氏名又は名称】株式会社セガ
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100080953
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 克郎
(72)【発明者】
【氏名】深沢 光晴
(72)【発明者】
【氏名】吉松 宏隆
(72)【発明者】
【氏名】三原 正裕
(57)【要約】
【課題】比較的簡単な構造にて景品落とし口の位置や大きさを簡単に変えることができる
ようにする。
【解決手段】景品取得ゲーム装置1は、景品を収容する景品収容部103と、該景品収容
部103内に、一部に開口領域160が形成されるように設けられる第1の景品載置部材
150と、該第1の景品載置部材150に対する相対的な位置あるいは向きが変更可能な
単一の部材からなり、開口領域160の一部を塞いで景品収容部103に収容された景品
の落とし口である景品落とし口117aを形成する第2の景品載置部材250と、第1の
景品載置部材150に対する相対的な位置あるいは向きを変更した後の第2の景品載置部
材250を当該変更後の位置において支持する支持部材300と、を備える。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
景品取得ゲーム装置であって、
景品を収容する景品収容部と、
該景品収容部内に、一部に開口領域が形成されるように設けられる第1の景品載置部材
と、
該第1の景品載置部材に対する相対的な位置あるいは向きが変更可能な単一の部材から
なり、前記開口領域の一部を塞いで前記景品収容部に収容された前記景品の落とし口であ
る景品落とし口を形成する第2の景品載置部材と、
前記第1の景品載置部材に対する相対的な位置あるいは向きを変更した後の前記第2の
景品載置部材を当該変更後の位置において支持する支持部材と、
を備える景品取得ゲーム装置。
【請求項2】
前記第2の景品載置部材は、その一部に切欠き部または開口部を有する部材からなる、
請求項1に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項3】
前記支持部材は、前記第2の景品載置部材を摺動可能な状態で支持する支持部を含む、
請求項2に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項4】
前記第2の景品載置部材の少なくとも一部を収納可能な収納空間が形成されている、請
求項3に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項5】
前記第2の景品載置部材はその全体形状が方形である、請求項3または4に記載の景品
取得ゲーム装置。
【請求項6】
前記支持部材は、前記第2の景品載置部材を回転可能な状態で支持する支持部を含む、
請求項2に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項7】
前記第2の景品載置部材はその全体形状が円形である、請求項6に記載の景品取得ゲー
ム装置。
【請求項8】
前記第2の景品載置部材は裏返しにして使用可能な構造である、請求項5乃至7のいず
れか1項記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項9】
前記第1の景品載置部材は、前記開口領域が、円の一部または扇形となる形状である、
請求項6または7に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項10】
前記第1の景品載置部材に対する前記第2の景品載置部材の相対的な位置あるいは向き
の変更を不可能とする係止部材をさらに備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の
景品取得ゲーム装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、景品取得ゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
筐体の内部に収納された例えばぬいぐるみ等の景品の取得を目的とするクレーンゲーム
機のようなゲーム装置(以下、景品取得ゲーム装置という)は、その操作に面白味がある
とともに、景品に人気のあるキャラクタ等を用いることで遊戯者(以下、プレイヤーとも
いう)の挑戦意欲をそそるため、いわゆるゲームセンターのようなアミューズメント施設
はもちろんのこと、一般の店舗やショッピングモール等にも多く設置されている。従来、
このような景品取得ゲーム装置として様々なものが提案され、商品化されている。
【0003】
上述のような景品取得ゲーム装置としては、例えばUFOのような形をした装置(以下
、景品取得部という)に爪付きの一対の開閉アームを設けたものが多く利用されている。
この場合、景品取得部はプレイヤーの操作に応答して筐体内をまず水平に移動し、その後
、当該位置の真下に下降してからアームを開閉する動作をし、さらに景品落とし口の真上
に移動して再びアームを開閉する動作をする。このような一連の動作中、例えばアーム先
端の爪を利用して景品を把持して持ち上げ、景品落とし口の真上まで落とさずに運ぶこと
ができれば当該景品を手に入れることができる。
【0004】
従来、上記のごとき景品取得ゲーム装置として、景品取得の難易度を変えるべく、景品
落とし口の位置や大きさを変えられるようにした装置が提案されている。具体的には、例
えば、景品載置面を上下2段とし、それぞれの段で前後左右にスライドする部材によって
景品落とし口の位置や大きさを変えられるようにした景品取得ゲーム装置(例えば特許文
献1参照)、筐体の景品収容部に取り付けられた第1の景品載置部に進退移動可能であっ
て進退移動により載置面を延出する複数の第2の景品載置部を有する景品取得ゲーム装置
(例えば特許文献2参照)などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008-237730号公報
【特許文献2】特開2008-237731号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のごとき構成の景品取得ゲーム装置においては、景品載置面
が上下2段であって尚かつスライドする部材が複数であることから部品点数とくに比較的
大きな部品の点数が多くなることがある。
【0007】
特許文献2のごとき構成の景品取得ゲーム装置においては、景品落とし口は、第1の景
品載置部に進退移動可能な第2の景品載置部の進退移動に応じて画定されており、景品落
とし口の形をいろいろと変化させるには複数の小分けした景品載置部を使うことになり構
造が複雑になることがある。
【0008】
また、特許文献1,2に記載のごとく比較的大きな部品の点数が多くなったり構造が複
雑になったりすると、景品落とし口の位置や大きさを変更する際の作業の手数が増えがち
であり、当該作業が簡単ではなくなることが起こり得る。
【0009】
そこで、本発明は、比較的簡単な構造にて景品落とし口の位置や大きさを簡単に変える
ことができるようにした景品取得ゲーム装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様に係る景品取得ゲーム装置は、
景品を収容する景品収容部と、
該景品収容部内に、一部に開口領域が形成されるように設けられる第1の景品載置部材
と、
該第1の景品載置部材に対する相対的な位置あるいは向きが変更可能な単一の部材から
なり、開口領域の一部を塞いで景品収容部に収容された景品の落とし口である景品落とし
口を形成する第2の景品載置部材と、
第1の景品載置部材に対する相対的な位置あるいは向きを変更した後の第2の景品載置
部材を当該変更後の位置において支持する支持部材と、
を備える。
【0011】
上記のごとき景品取得ゲーム装置においては、第2の景品載置部材をスライドさせて位
置を変更し、あるいは回転させて向きを変更する等すれば景品落とし口の位置、形状ない
し大きさを簡単に変えることができる。しかも、第2の景品載置部材は単一の部材によっ
て構成されていることから、景品落とし口の位置、形状ないし大きさを変えるための部品
の点数が少なくて済むし、そのための構造が複雑にならずに済む。この結果、比較的大き
な部品の点数が多くなったり構造が複雑になったりする場合に起こり得る、景品落とし口
の位置や大きさを変更する際の作業の手数が増えがちである、当該作業が簡単ではなくな
る、といった問題が生じ難い。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、比較的簡単な構造にて景品落とし口の位置や大きさを簡単に変えるこ
とができるようにした景品取得ゲーム装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態に係る景品取得ゲーム装置の外観等を示す全体斜視図である。
図2】景品取得ゲーム装置のプレイフィールド(景品収容部)等を拡大して示す斜視図である。
図3】センター景品展示棚を備えた景品取得ゲーム装置のプレイフィールド(景品収容部)等を拡大して示す斜視図である。
図4】センター景品展示棚を備えた景品取得ゲーム装置のプレイフィールド(景品収容部)等を拡大して示す、図3とは別の角度からみた斜視図である。
図5】景品取得ゲーム装置の移動装置の構成を示す斜視図である。
図6】景品取得ゲーム装置の内部構成を示すブロック図である。
図7】景品取得ゲーム装置の把持力調整手段の構成例を示す斜視図である。
図8】第2の景品載置部材の一例を示す斜視図である。
図9】景品載置台が第1の景品載置部材と第2の景品載置部材とで構成された景品取得ゲーム装置の一例を示す全体斜視図である。
図10図9の第2の景品載置部材を反転させて向きを変えた状態の景品取得ゲーム装置の全体斜視図である。
図11図9の第2の景品載置部材を反転させて向きを変えた状態の景品取得ゲーム装置の全体斜視図である。
図12図9の左側の第2の景品載置部材がフレームの支持部材に保持されている正面図である。
図13】第1の景品載置部材、第2の景品載置部材、支持部材などの構成例を示す斜視図である。
図14】第2の景品載置部材にパーティションパネルを取り付けられた景品載置台を示す斜視図である。
図15】第2の景品載置部材がL字形状である場合の景品載置台の各種形態例(L字パターン)を(A)~(C)に示す図である。
図16】第2の景品載置部材が凹形状である場合の景品載置台の各種形態例(中央とワイドの2パターン)を(A),(B)に示す図である。
図17】第2の景品載置部材が形状の異なる2つの切欠き部を有する形状である場合の景品載置台の各種形態例(形状違いパターン)を(A),(B)に示す図である。
図18】第2の景品載置部材の全体形状が円形でありその一部に切欠き部と開口部が形成されている景品載置台の各種形態例(回転フィールド)を(A),(B)に示す図である。
図19】第2の景品載置部材がL字形状であって、第1の景品載置部材の横方向に景品落とし口が形成されるようにした場合の景品載置台の各種形態例(横開放パターン)を(A)~(C)に示す図である。
図20】第2の景品載置部材がL字形状であって、第1の景品載置部材の奥側に景品落とし口が形成されるようにした景品載置台の各種形態例(奥側落とし口パターン)を(A),(B)に示す図である。
図21】センター景品展示棚を前側センターフレームおよび後側センターフレームに取り付けるための取付治具の一例を示す斜視図である。
図22】センター景品展示棚を前側センターフレームに取り付けた斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る景品取得ゲーム装置について説明する
。まず、図1図7等を用いて景品取得ゲーム装置1の概略的な構成及びその動作につい
て説明し、その後、本実施形態の景品取得ゲーム装置1における特徴的な構成について説
明する。
【0015】
なお、本明細書でいう「景品」とは、ゲームによってプレイヤーが直接的に取得しうる
品物(例えば、ぬいぐるみ等)だけを意味するわけではない。例えば、ゲームでの取得対
象として収容されている物品であって取得後に他の景品と交換可能な物品、さらには当該
物品(景品)自体の提供は行わず得点や順位を競うために用いるもの等も「景品」に含ま
れるものとする。要は、ゲーム後にプレイヤーの所有物になるかどうかに関わらず、取得
部を移動・昇降させて取得対象となる物品はすべて本願明細書でいう「景品」に包含され
る。
【0016】
<景品取得ゲーム装置の全体構成>
最初に、図1図2等を用いて、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の全体の構成
について説明する。
【0017】
景品取得ゲーム装置1は、プレイヤー側から見て右側と左側に配置された2機の景品取
得ゲーム機100を含むゲーム装置として構成されている(図1等参照)。左右それぞれ
の景品取得ゲーム機100は、構成部材の配置等において相違する部分はあるものの、基
本的な構成は同じである。以下では、一方の景品取得ゲーム機100を例に説明すること
とする。
【0018】
景品取得ゲーム機100は、景品P(図3参照)を収容するべく筐体101に設けられ
た景品収容部103、景品収容部103に収容された景品Pを取得する景品取得部104
、プレイヤーからの操作を受け付ける操作部116等を備えている。景品収容部103は
、景品取得ゲームが展開されるプレイフィールドとなる(以下、「プレイフィールド」と
もいう)。
【0019】
プレイフィールド103は、その内部に収容され底面等の景品載置台に載置された景品
Pをプレイヤーが目視することができるように前面105A及び側面105B,105C
が透明な樹脂又はガラスの板状部材から形成されている。また、プレイフィールド103
の背面105Dは、例えば鏡面状の板状部材や内面に装飾が施された板状部材、透明な板
状部材により形成されている。背面105Dの両側に配置される柱部材105Eは、筐体
101の上部を支える他、側面105Bと背面105D、側面105Cと背面105Dの
繋ぎ目となる。柱部材105Eは、鏡面状部材や透明部材で形成することで、視覚的に目
立たせなくし、プレイフィールド103を広く見せることができる。さらに、プレイフィ
ールド103の前面105Aは、例えば引戸又は観音開き構造にて開閉可能となっている
。景品取得ゲーム装置1の管理者(例えばサービス提供側ユーザー)は、この前面105
Aから例えばキャラクタ等のぬいぐるみや雑貨等といった景品Pをプレイフィールド10
3内に収容し、プレイフィールド103から取り出し、さらにはディスプレイ状態を変え
る(配置や傾き等といった状態を適宜変更する)ことができるようになっている。
【0020】
プレイフィールド103内には、景品Pを把持するための把持部106を備えた景品取
得部104と、該景品取得部104をプレイヤーの操作に応じて水平方向に移動させる手
段としての移動装置107と、景品取得部104を昇降させる昇降装置137と、が設け
られている(図5等参照)。
【0021】
把持部106として、一般には2本爪方式と3本爪方式がある。2本爪方式は2本のア
ームが左右に開閉するものであり、3本爪方式とは平面視で3本のアームが120度の角
度で配置され、後方のアームがY方向に開閉し、左右2本のアームがそれぞれ左右手前3
0度方向に開閉する方式である。以下に2本爪方式について説明する。把持部106は景
品取得部104の内部に設けられているモータ174(図7参照)の回転駆動力に基づい
て開閉駆動する左右一対のアーム108を有し、これらアーム108を開閉させることに
よって景品Pを把持することができるように構成されている。アーム108には、それぞ
れの先端に爪部材108b(図7等参照)が取り付けられている。把持部106が設けら
れている景品取得部104は、移動装置107の動作によってプレイフィールド103内
を移動するように構成されている。アーム108の把持力は、把持力調整手段170(図
7参照)により調整される。
【0022】
把持力調整手段170において、把持力動作ギア172は円板状の歯車であり、ピニオ
ンギア(図示省略)の歯部と噛み合う歯部がその周縁部に設けられている。把持力動作ギ
ア172の周縁部近傍位置には、所定長の円弧状の長穴部172aが設けられ、この長穴
部172aには、巻回ばね173の一端が移動自在に遊挿されている。なお、把持力動作
ギア172の回動軸171は、アーム108の回動軸にもなっている。
【0023】
巻回ばね173は、把持力動作ギア172の回動軸171の回りに巻回され、その一端
が折り曲げられて把持力動作ギア172の長穴部172a内に移動自在に遊挿され、その
他端173bが折り曲げられてアーム108に係止(固定)されている。また、巻回ばね
173の一端は、把持力動作ギア172の長穴部172aの端部に接触可能とされ、これ
により、把持力動作ギア172の回転力が巻回ばね173に伝達されるようになっている
【0024】
モータ174は、制御部130から送出される制御信号に基づいて駆動制御されること
により、所定の出力軸を回動させる。モータ174により発生した回転力は、ピニオンギ
ア(図示省略)、把持力動作ギア172及び巻回ばね173を介してアーム108に伝達
される。ピニオンギアは、モータ174の出力軸に取り付けられて該出力軸を中心に回動
する。ピニオンギアは、把持力動作ギア172の歯部と噛み合う歯部を有している。これ
らモータ174及びピニオンギアは、把持力動作ギア172を回動させる。
【0025】
移動装置107は、プレイフィールド103の内部上方に横方向(側面105Bと側面
105Cとを結ぶ方向であり、以下「X方向」と称することがある)と平行に固定配置さ
れた複数のX方向移動用固定レール109と、これらX方向移動用固定レール109にス
ライド自在に、かつ縦方向(前面105Aと背面105Dを結ぶ方向であり、以下「Y方
向」と称することがある)と平行に取り付けられたY方向移動用可動レール110と、Y
方向移動用可動レール110にスライド自在に取り付けられた景品取得部用基台112と
、景品取得部用基台112の鉛直方向(以下「Z方向」と称することがある)下側に取り
付けられた伸縮自在の支持部111と、を有する構造となっている(図5参照)。景品取
得部104は、支持部111の下端部に取り付けられている。
【0026】
Y方向移動用可動レール110は、X方向移動用モータ113Xの回転出力に基づきX
方向移動用固定レール109に沿って横方向(X方向)に移動することができるように構
成されている。また、景品取得部用基台112は、Y方向移動用モータ113Yの回転出
力に基づきY方向移動用可動レール110に沿って縦方向(Y方向)に移動することがで
きるように構成されている。また支持部111は、Z方向移動用モータ113Z(図6
照)の回転出力に基づいて伸縮することができるように構成されている。本実施形態に係
る景品取得ゲーム装置1においては、以上のような構成のX方向移動用モータ113X、
Y方向移動用モータ113Y及びZ方向移動用モータ113Zを適宜作動させることによ
り、景品取得部104をプレイフィールド103内の所望位置に移動させ得るようになっ
ている。
【0027】
また、基台2の前側には、操作用卓であるコントロールパネル114が設けられている
図1等参照)。コントロールパネル114には、ゲーム時にプレイヤーが景品取得部1
04を所望位置に移動させるための操作入力棹である操作レバー116Aと、その後プレ
イヤーが景品取得部104に昇降動作及び把持動作を行わせる操作を入力するための操作
ボタン116Bと、からなる操作部(操作手段)116が設けられている。また、コント
ロールパネル114には、ゲームを行う際にコインを投入するためのコイン投入口(図示
省略)が設けられている。
【0028】
また、基台2の前面側には、制御部130用の開閉扉18と、コインボックス(図示省
略)用の開閉扉19が設けられている(図1等参照)。制御部130用の開閉扉19を開
いた内側には、景品取得ゲーム装置1の全体を制御する制御部130(図6参照)等を備
えたメインボードが収納されている。
【0029】
なお、詳しい説明は省略するが、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1では、景品取
得部104の初期位置(ゲーム開始時及び終了時における景品取得部104のデフォルト
の位置(ホームポジション))が管理者(例えば設置店舗側従業員)によって自由に設定
できるようになっている。また、本実施形態においては、X軸、Y軸及びZ軸の原点(X
方向、Y方向及びZ方向それぞれの座標が0となる位置)が景品取得部104の初期位置
(スタートポジション)にあるものとする。
【0030】
次に、図6等を用いて、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の内部構成(機能的構
成)について説明する。景品取得ゲーム装置1は、CPU(Central Processing Unit)
、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)からなるマイクロコ
ンピュータによって構成された制御部130と、例えば不揮発性メモリからなる記憶部1
31と、現在時刻をカウントするタイマ132と、を有している。
【0031】
制御部130からは、ゲーム中にプレイヤーによりコントロールパネル114(図1
参照)の操作部(操作レバー116Aや操作ボタン116B)116が操作ないし押圧さ
れたときに、これに応じた操作信号S1(操作情報)が送出されるようになっている。
【0032】
また、移動装置107には、景品取得部104のX方向の位置を検出するX方向位置検
出手段、Y方向の位置を検出するY方向位置検出手段及びZ方向の位置を検出するZ方向
位置検出手段として、景品取得部104のX方向、Y方向の原点位置及び移動限界位置、
ならびにZ方向原点側の移動限界位置に各々配置されたリミットスイッチ133が設けら
れている。これらリミットスイッチ133は、景品取得部104が、X方向、Y方向の原
点位置又はX方向、Y方向の移動限界位置、あるいはZ方向原点側の移動限界位置にまで
移動したときに、これに応じた移動限界検出信号S2を制御部130に送出するようにな
っている(図6参照)。
【0033】
さらに、景品取得部用基台112の昇降装置137に設けられた下降停止装置143に
おいて、景品取得部104が下降してプレイフィールド103あるいは景品Pに達したと
き、これに応じた底付き検出信号S3が制御部130に送出されるようになっている(図
6参照)。
【0034】
制御部130は、これら操作信号S1及び移動限界検出信号S2に基づいて、プレイヤ
ーによる操作レバー116A、操作ボタン116Bの操作に応答したゲーム動作を景品取
得ゲーム装置1に実行させることができるようになっている。さらに、本実施形態の制御
部130は、操作部116から送出される操作信号S1に基づいて、把持部106の内部
に設けられたモータ174(図7参照)を駆動制御することにより、左右一対のアーム1
08を開閉させて、把持部106に景品Pを把持させる動作を行わせる。
【0035】
<景品取出口、景品落とし口の構成>
景品取得ゲーム機100の筐体101には景品取出口118が設けられている。景品取
出口118は、プレイフィールド103内の所定位置に開口された景品落とし口117a
に連通するように設けられている(図1図2等参照)。把持部106により把持された
状態で搬送され、あるいは転がされて景品落とし口117aに落とされた景品Pは、景品
取出口118から取り出すことができる。
【0036】
プレイフィールド103内には、景品Pが載置される景品載置台120と、景品落とし
口117aが設けられている。景品落とし口117aに落ちた景品Pは、景品投入ガイド
(図示省略)を通過して景品取出口118まで落下する。
【0037】
<景品落とし口とその位置、形状ないし大きさの変更>
本実施形態の景品取得ゲーム装置1は、第1の景品載置部材150、第2の景品載置部
材250、支持部材300を備える。
【0038】
第1の景品載置部材150は、原則として位置等を変更することができない部材として
、景品収容部103内に固定されている。景品収容部103内において第1の景品載置部
材(固定景品載置部材)150が設けられていない領域(塞がれていない領域)は開口領
域160である。第1の景品載置部材150は、筐体101において景品載置面となる部
分の周囲に配置されたフレーム105F、及び左右の景品取得ゲーム機100の間に配置
されたフレーム105Gに直接または間接的に取り付けられる。
【0039】
なお、景品Pがその上に載置されることからすれば、第1の景品載置部材150はその
上面が水平な平面であることが好適であるがこれに限られることはなく、細かな段差が設
けられていたり、僅かに傾斜が設けられていたりしても構わない。
【0040】
第2の景品載置部材250は、第1の景品載置部材150に対する相対的な位置あるい
は向きが変更可能な部材で構成されていて、開口領域160の一部を塞ぎ、景品落とし口
117aを形成する。第2の景品載置部材は、その一部に切欠き部252または開口部2
54を有する部材からなり、当該切欠き部252や開口部254で景品落とし口117a
を形成する(図8図15等参照)。
【0041】
支持部材300は、第1の景品載置部材150に対する相対的な位置あるいは向きを変
更した後の第2の景品載置部材250を当該変更後の位置において支持する部材である。
支持部材300は、第2の景品載置部材250を摺動可能な状態で支持する支持部を含む
ものであってもよいし、第2の景品載置部材250を回転可能な状態で支持する支持部を
含むものであってもよい。また支持部材300にはノコギリ歯状の凹凸を設け,第2の景
品載置部材250の縁部に前記凹凸と噛合する切欠き等を設けることで、第2の景品載置
部材250を持ち上げて位置合わせができるようにして、位置合わせ後にズレが生じない
ようにしてもよい。
【0042】
一例として、本実施形態の景品取得ゲーム装置1においては、対向する一対の支持部材
300を用い、第2の景品載置部材250をY方向(前後方向)へ摺動可能な状態で保持
している(図9図13参照)。支持部材300は、例えば、横断面がクランク形状とな
るように折り曲げられた形状の一対のレール部材で構成される。一対のレール部材は、そ
れぞれが、例えばフレーム105Fとフレーム105Gに取り付けられ、下側から、第1
の景品載置部材150のX方向(幅方向)の両側を、当該第2の景品載置部材250をY
方向(前後方向)へ摺動可能な状態で保持している。このように保持されている第2の景
品載置部材250をY方向(前後方向)に移動させて位置を変えると、景品落とし口11
7aの大きさが変化する(図9図11等参照)。
【0043】
また、本実施形態では、第1の景品載置部材150の真下を第2の景品載置部材250
が摺動するように、これら第1の景品載置部材150、第2の景品載置部材250および
支持部材300を設けている。第1の景品載置部材150の下方であって両側に支持部材
300が配置された領域には、あたかも、第2の景品載置部材250の少なくとも一部を
隠すようにして収納可能な収納空間SSが形成されているということができる(図13
参照)。
【0044】
第2の景品載置部材250は、所定の位置に移動した後は、位置が変わらないように係
止されていることが好ましい。本実施形態では、係止部材400を用い、第1の景品載置
部材150に対する第2の景品載置部材250の相対的な位置(あるいは向き)の変更を
不可能としている。係止部材400は、例えば、第2の景品載置部材250および支持部
材300に対して挿抜可能なビスなどで構成することができる。一例として、ビスを支持
部材300として用いる本実施形態では、第2の景品載置部材250に設けられた透孔2
56の位置と支持部材300に設けられた複数の透孔306のいずれかの位置とが一致し
たところで係止部材400と挿通させることで第2の景品載置部材250を係止させるよ
うにしている(図13参照)。複数の透孔306を等間隔に設けておけば、当該間隔ごと
に段階的な係止位置を設定することができる。なお、複数の透孔306は、対向する一対
の支持部材300の両方に設けられていてもよいし、一方の支持部材300にのみ設けら
れていてもよい(図13参照)。
【0045】
また、第2の景品載置部材250は、パーティションパネル126が着脱可能な構造と
なっていてもよい。本実施形態では、第2の景品載置部材250のY方向手前を向く面2
57に複数のねじ孔258を設けておき、当該手前を向く面257にビス260を使って
適度な大きさ、高さ、形状の各種パーティションパネル126を取り付けることができる
ようにしている(図12図14参照)。パーティションパネル126は例えば透明なア
クリル製の板状部材からなり、第1の景品載置部材150および第2の景品載置部材25
0で構成される景品載置台120上の保持される景品Pの量や大きさ、景品取得の難易度
を、プレイヤー側から景品Pが見えるようにしながらも調整可能とする。なお、第2の景
品載置部材250が90°、180°ないしは270°回転して配置することが可能な場
合、第2の景品載置部材250のいずれの側面も手前を向く面257になり得る。
【0046】
続いて、第1の景品載置部材150、第2の景品載置部材250について、各種形状、
構造を図面に示しながら開口領域160に出現する景品落とし口117aの幾つかの具体
例を説明する(図15図20参照)。なお、図15等においては、景品落とし口117
aを2点鎖線で示す。
【0047】
[例1:L字パターン]
第2の景品載置部材250を、全体形状が方形のパネルの角部を切り欠いて切欠き部2
52とした略L字形状とすることができる。このような第2の景品載置部材250によれ
ば、当該切欠き部252の部分で景品落とし口117aを形成することができ(図15
A)参照)、第2の景品載置部材250を前後にスライドさせれば景品落とし口117a
の大きさを変えることができる。あるいは、第2の景品載置部材250を90°回転させ
て向きを変えることで、景品落とし口117aの位置、形状あるいは大きさを変えること
もできる(図15(B)参照)。さらには、第2の景品載置部材250を反転させて(1
80°回転させて)向きを変えることで、景品落とし口117aの位置、形状あるいは大
きさを変えることもできる(図15(C)参照)。
【0048】
[例2:中央とワイドの2パターン]
第2の景品載置部材250として凹形状のものを採用することができる。このような第
2の景品載置部材250によれば、幅方向略中央の切欠き部252が手前側となる向きと
することで中央部に小さめの景品落とし口117aを形成することができる(図16(A
)参照)。また、第2の景品載置部材250を反転させて(180°回転させて)向きを
変えることで、景品載置台120と同じ全幅を有するワイドな景品落とし口117aを形
成することもできる(図16(B)参照)。
【0049】
[例3:形状違いパターン]
第2の景品載置部材250として、形状が互いに異なる少なくとも2つの切欠き部25
2,253を有するものを採用することができる。このような第2の景品載置部材250
によれば、当該第2の景品載置部材250の向きを変える(90°、180°または27
0°回転させる)ことで、形状が異なる複数(2種類またはそれ以上)の景品落とし口1
17aを形成することができる(図17(A)、(B)参照)。また、第2の景品載置部
材250を裏返すことで、幅方向(X方向)における景品落とし口117aの位置を左右
に入れ替えることもできる。
【0050】
[例4:回転フィールド]
第2の景品載置部材250として、全体形状が円形でありその一部に切欠き部252や
開口部254が形成され、第1の景品載置部材150に対し支持部材によって回転可能に
支持されたものを採用することができる。例えば図18に示す例において、第2の景品載
置部材250は、弦に沿って切り欠かれた切欠き部252と円形の開口部254と有する
外形が円形の部材であり、略半月形状または扇形といった、円の一部の形状をした開口領
域160を有する第1の景品載置部材150に対して回転可能に取り付けられている。第
2の景品載置部材250の切欠き部252と開口部254のうち、第1の景品載置部材1
50の開口領域160と重なる部分が景品落とし口117aを形成する(図18(A)、
(B)参照)。第2の景品載置部材250を回転させて向きを変えることで、景品落とし
口117aの位置を変化させることができ、また、切欠き部252や開口部254の一部
を第1の景品載置部材150で覆い隠した状態とすることもできる。
【0051】
なお、本例における支持部材は、第2の景品載置部材250を回転可能な状態で支持す
る支持部を含むものである。特に図示してはいないが、例えば、
(a)第2の景品載置部材250の中心を回転可能に支持するリベットピンのようなピン部

(b)第2の景品載置部材250の周縁部回転可能に支持する円弧状のレール部材あるいは
複数の爪状部材
(c)これら(a)と(b)の組み合わせ
などで支持部材を構成することができる。
【0052】
また、付言しておくと、全体形状が円形であることには、第2の景品載置部材250の
外形が略円形であること、円形に近似した形状であること等が含まれる。別言すれば、回
転させることによって景品落とし口117aの位置、形状、大きさを変化させうるもので
あれば、本形態における第2の景品載置部材250の具体的な外形や形状は特に限定され
ることはない。
【0053】
[例5:横開放パターン]
第1の景品載置部材150の横方向(X方向)に景品落とし口117aが形成されるよ
うにしてもよい。例えば、第1の景品載置部材150を、当該第1の景品載置部材150
の横方向に開口領域160が形成されるように配置しておき、例1におけると同様の略L
字形状の第1の景品載置部材150を、横方向に適宜スライドさせて位置決めし、切欠き
部252の部分で景品落とし口117aを形成することができる(図19(A)参照)。
あるいは、当該第2の景品載置部材250を90°回転させて向きを変えることで、景品
落とし口117aの位置、形状あるいは大きさを変えることもできる(図19(B)参照
)。さらには、第2の景品載置部材250を反転させて(180°回転させて)向きを変
えることで、景品落とし口117aの位置、形状あるいは大きさを変えることもできる(
図19(C)参照)。
【0054】
[例6:奥側落とし口パターン]
第1の景品載置部材150のY方向奥側(プレイヤーから見て奥の方)に景品落とし口
117aが形成されるようにしてもよい。例えば、第1の景品載置部材150を、当該第
1の景品載置部材150の奥側に開口領域160が形成されるように配置しておき、例1
におけると同様の略L字形状の第1の景品載置部材150をY方向に適宜スライドさせて
位置決めし、切欠き部252の部分で景品落とし口117aを形成することができる(図
20(B)参照)。あるいは、第2の景品載置部材250を反転させて(180°回転さ
せて)向きを変えることで、景品落とし口117aの位置、形状あるいは大きさを変える
こともできる(図20(A)参照)。
【0055】
以上第2の景品載置部材250の実施例を示したが、これらの第2の景品載置部材25
0は、裏返して使うことも可能である。第2の景品載置部材250の表面と裏面の材質を
例えば、滑りやすい素材、滑りにくい素材とすることで、景品取得時の難易度を変えるこ
とができる。また表面と裏面の色等を変えることで、景品載置部の雰囲気を変えることが
できる。
【0056】
<センター景品展示棚>
本実施形態の景品取得ゲーム装置1は、プレイヤー側から見て右側と左側に配置された
2機の景品取得ゲーム機100の間に設けられたセンター景品展示棚(本明細書では単に
「景品展示棚」ともいう)500を有する(図1図3図4参照)。景品展示棚500
をこのようにセンターに配置すれば(2人が左右に分かれて遊戯可能な景品取得ゲーム装
置1において、中央前後空間に上下に渡り数段の景品展示棚が設けられたセンター景品展
示棚)、以下のごとき利点がある。
【0057】
すなわち、プレイフィールド(景品収容部)103の奥の壁面側(背面側)に景品展示
棚が配置された景品取得ゲーム装置、別言すればプレイフィールド(景品収容部)103
の内部空間に景品展示棚が配置された景品取得ゲーム装置においては(例えば、特開20
14-4176号公報など参照)、景品取得部の可動領域が制限を受けて狭くなる場合が
あるのに対し、本実施形態によれば可動領域が狭くなることを回避することが可能である
。つまり、背面側景品展示棚を設ければ(図2の符号600参照)、そのぶん、景品取得
部のY方向の可動領域が狭くならざるを得ないのに対し、本実施形態によればそのような
制限を及ぼさない構成とすることで、景品取得部104のY方向の可動領域をより広くし
やすくしている。このような構成は、景品取得部104が、Y方向への開閉幅が大きいア
ーム108を有している場合に特に有用である。例えばアームが3本あり、そのうちの1
本が後方に位置しY方向に開閉する場合である(図2図4参照)。
【0058】
また、景品Pが載置される景品展示棚500を上記のようにセンターに配置した場合に
は、景品取得ゲーム装置1の管理者(例えば設置店舗従業員)らにとってみれば、背面側
景品展示棚の場合よりも、景品Pを展示棚に置いたり展示棚から取り出したりする作業が
しやすくなる利点もある。さらには、プレイヤーらユーザー側からみれば、景品Pがより
近くに展示されているため見やすく、より身近に感じられるという利点もある。
【0059】
本実施形態におけるセンター景品展示棚500は、上段展示棚510、下段展示棚52
0の2段構成となっている(図3図4等参照)。上段展示棚510、下段展示棚520
にはそれぞれ側壁512,522が設けられている。
【0060】
センター景品展示棚500は、左右の景品取得ゲーム機100の間に設けられている既
存のフレームである前側センターフレーム105Hおよび後側センターフレーム105I
に取り付けられている(図4等参照)。このように、これら既存のフレーム(前側センタ
ーフレーム105Hおよび後側センターフレーム105I)にセンター景品展示棚500
を取り付ける構造とすることで、別の支持部材などを設置しなくて済むようにしている。
【0061】
このような既存のフレーム(前側センターフレーム105Hおよび後側センターフレー
ム105I)に対し、センター景品展示棚500(上段展示棚510、下段展示棚520
)は、回転止め機能付きの取付治具550によって固定されている(図21参照)。取付
治具550は、センター景品展示棚500の縁部を下から支える支持座部551、センタ
ー景品展示棚500の縁部の側壁に当てがわれる、ねじ孔553付きの押さえ片552、
前側センターフレーム105H(または後側センターフレーム105I)を両側から挟み
込み当該取付治具550が回転するのを防止する一対の回転止め片554を備えており、
ビスなどを用いて前側センターフレーム105Hおよび後側センターフレーム105Iの
同じ高さとなる位置に設けられ、センター景品展示棚500(上段展示棚510、下段展
示棚520)を前後から支持する(図22参照)。
【0062】
なお、以上の各実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるが、これに限定されるも
のではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、筐体の内部に収納された景品を景品落とし口から落として取得することを目
的とする景品取得ゲーム装置に適用して好適である。
【符号の説明】
【0064】
1…景品取得ゲーム装置、2…基台、18…コインボックス用の開閉扉、19…開閉扉、
100…景品取得ゲーム機、101…筐体、103…プレイフィールド(景品収容部)、
104…景品取得部、105A…前面、105B…側面、105C…側面、105D…背
面、105E…柱部材、105F…フレーム、105G…フレーム、105H…前側セン
ターフレーム、105I…後側センターフレーム、106…把持部、107…移動装置、
108…アーム、108b…爪部材、109…X方向移動用固定レール、110…Y方向
移動用可動レール、111…支持部、112…景品取得部用基台、113X…X方向移動
用モータ、113Y…Y方向移動用モータ、113Z…Z方向移動用モータ、114…コ
ントロールパネル、115S…セレクター、116…上段の操作部(操作手段)、116
A…操作レバー、116B…操作ボタン、117a…景品落とし口、118…景品取出口
、120…景品載置台、123…フィールドパネル、125…コイン誘導路、126…パ
ーティションパネル、130…制御部(制御手段)、131…記憶部、132…タイマ、
133…リミットスイッチ、137…昇降装置、143…下降停止装置、150…第1の
景品載置部材、160…開口領域、250…第2の景品載置部材、252…切欠き部、2
53…切欠き部、254…開口部、256…透孔、257…手前を向く面、258…ねじ
孔、260…ビス、300…支持部材、306…透孔、500…センター景品展示棚(景
品展示棚)、510…上段展示棚、512…側壁、520…下段展示棚、522…側壁、
550…取付治具、551…支持座部、552…押さえ片、553…ねじ孔、554…回
転止め片、600…背面側景品展示棚、P…景品、SS…収納空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
【手続補正書】
【提出日】2022-05-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
景品取得ゲーム装置であって、
プレイヤー側からみて左右に配置された2機の景品取得ゲーム機と、
前記2機の景品取得ゲーム機の間に設けられたセンターフレームと、を有し、
前記センターフレームには、景品展示棚が取り付けられていること、
を特徴とする景品取得ゲーム装置。
【請求項2】
前記センターフレームは、前側センターフレームと後側センターフレームとで構成され、前記前側センターフレームと後側センターフレームは、前記景品展示棚をそれぞれ前後から支持することを特徴とする請求項1に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項3】
前記景品展示棚は、左右に側壁を有する、請求項1または2に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項4】
前記景品展示棚は、上段展示棚と下段展示棚を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の景品取得ゲーム装置。