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特開2022-97622情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022097622
(43)【公開日】2022-06-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20120101AFI20220623BHJP
【FI】
G06Q10/10 310
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022077850
(22)【出願日】2022-05-11
(62)【分割の表示】P 2017215780の分割
【原出願日】2017-11-08
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】夏目 潤
(72)【発明者】
【氏名】松尾 景樹
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 献
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
(57)【要約】
【課題】承認処理時に承認の対象となる申請に関連する関連申請の情報を簡便に参照することができるワークフロー管理装置、ワークフロー管理方法、およびワークフロー管理プログラムの提供を課題とする。
【解決手段】本実施形態では、(1)申請を受け付ける申請処理を行い、(2)前記申請を承認する承認処理を行い、(3)受け付けられた前記申請と当該申請に関連する関連申請との対応関係を示す関連付けデータを生成し、(4)前記承認処理の実行時に、前記関連付けデータに基づいて、承認者により指定された申請に関連する前記関連申請の内容を示す関連情報を表示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備えたワークフロー管理装置であって、
前記制御部は、
申請を受け付ける申請処理を行う申請処理手段と、
前記申請を承認する承認処理を行う承認処理手段と、
受け付けられた前記申請と当該申請に関連する関連申請との対応関係を示す関連付けデータを生成する関連付けデータ生成手段と、
前記承認処理の実行時に、前記関連付けデータに基づいて、承認者により指定された申請に関連する前記関連申請の内容を示す関連情報を表示する関連情報表示手段と、
を備えたこと、
を特徴とするワークフロー管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークフロー管理装置、ワークフロー管理方法およびワークフロー管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、「ある1つの経費精算をワークフローで申請する場合に、他の精算項目として別のデータベースで個別に管理されている、プロジェクトが共通する別カテゴリーの経費精算を申請状況も加味して、申請時に、プロジェクト全体の予算消化状況を把握する仕組み」を有するワークフロー装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-177720号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
企業等の組織において、申請を受け付ける申請処理及び申請の承認する承認処理を支援するワークフローシステムが利用されている。このようなワークフローシステムにおいて、承認者は、ある申請について承認の可否を判断する際に、当該申請の情報だけでなく、当該申請に関連する他の申請(関連申請)の情報を参照する場合がある。例えば、ある企画についての申請(企画申請)が承認された後、当該企画に関連する費用(出張費等)についての申請(費用申請)が提出された場合、承認者は、当該費用申請の承認可否を判断する際に、当該費用申請の内容だけでなく、これに関連する企画申請や他の費用申請の内容を参照することを望む場合がある。このように承認処理時に関連申請の情報を参照する手順は、従来のシステムにおいては十分に簡素化されておらず、承認者にとって大きな負担となる場合がある。このような問題は、特に大規模な組織におけるワークフローにおいて申請数が膨大である場合等に顕著となる。
【0005】
特許文献1においては、関連申請の金額を確認することはできるが、関連申請の内容や承認履歴等を確認することはできない。また、特許文献1においては、企画と予算の1階層の関連しか想定されていないため、関連申請に更に関連する申請の内容を確認することはできない。また、特許文献1においては、直接の先行申請が複数ある場合について言及されていない。例えば、先行する複数の企画でそれぞれ同一の仕入先に注文する場合等には、支払処理を1回の申請で行う場合があるが、特許文献1に開示される構成ではこのような場合に対応することができない。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、承認処理時に承認の対象となる申請に関連する関連申請の情報を簡便に参照することができるワークフロー管理装置、ワークフロー管理方法、及びワークフロー管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために本発明に係るワークフロー管理装置は、制御部を備えたワークフロー管理装置であって、前記制御部は、申請を受け付ける申請処理を行う申請処理手段と、前記申請を承認する承認処理を行う承認処理手段と、受け付けられた前記申請と当該申請に関連する関連申請との対応関係を示す関連付けデータを生成する関連付けデータ生成手段と、前記承認処理の実行時に、前記関連付けデータに基づいて、承認者により指定された申請に関連する前記関連申請の内容を示す関連情報を表示する関連情報表示手段と、を備えたこと、を特徴とする。
【0008】
また、本発明に係るワークフロー管理方法は、制御部を備えた情報処理装置で実行されるワークフロー管理方法であって、前記制御部で実行される、申請を受け付ける申請処理を行う申請処理ステップと、前記申請を承認する承認処理を行う承認処理ステップと、受け付けられた前記申請と当該申請に関連する関連申請との対応関係を示す関連付けデータを生成する関連付けデータ生成ステップと、前記承認処理の実行時に、前記関連付けデータに基づいて、承認者により指定された申請に関連する前記関連申請の内容を示す関連情報を表示する関連情報表示ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るワークフロー管理プログラムは、制御部を備えた情報処理装置に実行させるためのワークフロー管理プログラムであって、前記制御部で実行されるための、申請を受け付ける申請処理を行う申請処理ステップと、前記申請を承認する承認処理を行う承認処理ステップと、受け付けられた前記申請と当該申請に関連する関連申請との対応関係を示す関連付けデータを生成する関連付けデータ生成ステップと、前記承認処理の実行時に、前記関連付けデータに基づいて、承認者により指定された申請に関連する前記関連申請の内容を示す関連情報を表示する関連情報表示ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、承認処理時に承認の対象となる申請に関連する関連申請の情報を簡便に参照することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、ワークフロー管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、ワークフロー管理装置における処理の流れの一例を示す図である。
図3図3は、記憶部に記憶される各データのデータ構成の一例を示す図である。
図4図4は、申請処理及び承認処理の進行に伴う各データの遷移の一例を示す図である。
図5図5は、企画申請を受け付ける申請画面の一例を示す図である。
図6図6は、企画申請を承認する承認画面の一例を示す図である。
図7図7は、予定申請を受け付ける申請画面の一例を示す図である。
図8図8は、予定申請を承認する承認画面の一例を示す図である。
図9図9は、予定申請に関連する関連申請についての関連申請一覧表示画面の一例を示す図である。
図10図10は、予定申請に関連する関連申請についての関連申請内容表示画面の一例を示す図である。
図11図11は、予定申請に関連する関連申請についての添付情報表示画面の一例を示す図である。
図12図12は、予定申請に関連する関連申請についての関連申請承認履歴表示画面の一例を示す図である。
図13図13は、予定申請に関連する派生関連申請についての派生関連申請一覧表示画面の一例を示す図である。
図14図14は、精算申請を受け付ける申請画面の一例を示す図である。
図15図15は、精算申請を承認する承認画面の一例を示す図である。
図16図16は、精算申請に関連する関連申請についての関連申請一覧表示画面の一例を示す図である。
図17図17は、精算申請に関連する派生関連申請についての派生関連申請一覧表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明に係るワークフロー管理装置、ワークフロー管理方法およびワークフロー管理プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0013】
[1.概要]
企業等の組織において、申請を受け付ける申請処理及び申請を承認する承認処理を支援するワークフローシステムが利用されている。このようなワークフローシステムにおいて、承認者は、ある申請について承認の可否を判断する際に、当該申請の情報だけでなく、当該申請に関連する他の申請(関連申請)の情報を参照する場合がある。例えば、ある企画についての申請(企画申請)が承認された後、当該企画に関連する費用(出張費等)についての申請(費用申請)が提出された場合、承認者は、当該費用申請の承認可否を判断する際に、当該費用申請の内容だけでなく、これに関連する企画申請や他の費用申請の内容を参照することを望む場合がある。このように承認処理時に関連申請の情報を参照する手順は、従来のシステムにおいては十分に簡素化されておらず、承認者にとって大きな負担となる場合がある。このような問題は、特に大規模な組織におけるワークフローにおいて申請数が膨大である場合等に顕著となる。
【0014】
そこで、本実施形態においては、承認処理時に承認の対象となる申請に関連する関連申請の情報を簡便に参照することができるワークフロー管理装置、ワークフロー管理方法、及びワークフロー管理プログラムを提供している。以下、具体的な構成及び動作について説明する。
【0015】
[2.構成]
本実施形態に係るワークフロー管理装置100の構成について、図1を用いて説明する。図1は、ワークフロー管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0016】
ワークフロー管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、ワークフロー管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0017】
ワークフロー管理装置100は、図1に示すように、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。ワークフロー管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0018】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、ワークフロー管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、ワークフロー管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する記憶部106に格納されるデータは、サーバ200に格納されてもよい。
【0019】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0020】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0021】
ワークフロー管理装置100は、申請者からの申請を受け付ける申請処理と、受け付けられた申請を承認者が承認する承認処理と、を支援する機能を有する。本実施形態においては、承認の対象となる申請の例として、企画についての企画申請と、企画に関連する費用についての費用申請と、が挙げられている。また、費用申請の例として、予測された費用を事前に申請する予定申請と、実際に掛かった費用を事後に申請する精算申請と、費用の立て替えを申請する立替申請と、が挙げられている。
【0022】
以下の説明においては、ある企画についての企画申請が申請され承認された後、当該企画に関連する出張費等についての予定申請が申請され、その後、当該予定申請に関連する精算申請又は立替申請が申請され、これら予定申請、精算申請、及び立替申請のそれぞれについて承認処理が行われる場面を想定している。
【0023】
記憶部106は、受け付けられた申請と当該申請に関連する関連申請との対応関係を示す関連付けデータを記憶する。本実施形態に係る関連付けデータは、申請の内容等を示す申請データ106aと、企画申請を特定する企画データ106bと、費用申請を特定する費用データ106cと、互いに関連する複数の申請を特定する関連データ106dと、により構成される。各データ106a~106dが含む項目の詳細は、以下[3.処理の具体例]で説明する。
【0024】
制御部102は、ワークフロー管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0025】
制御部102は、機能概念的に、(1)申請を受け付ける申請処理を行う申請処理手段としての申請処理部102aと、(2)申請を承認する承認処理を行う承認処理手段としての承認処理部102bと、(3)受け付けられた申請と当該申請に関連する関連申請との対応関係を示す関連付けデータを生成する関連付けデータ生成手段としての関連付けデータ生成部102cと、(4)承認処理の実行時に、関連付けデータに基づいて、承認者により指定された申請に関連する関連申請の内容を示す関連情報を表示する関連情報表示手段としての関連情報表示部102dと、を備えている。なお、各部が実行する処理の詳細については、以下の[3.処理の具体例]にて詳細に説明する。
【0026】
[3.処理の具体例]
以下、本実施形態に係る処理の具体例について、図2図17を用いて詳細に説明する。図2は、ワークフロー管理装置100における処理の流れの一例を示す図である。図3は、記憶部106に記憶される各データ106a~106dのデータ構成の一例を示す図である。図4は、申請処理及び承認処理の進行に伴う各データ106a~106dの遷移の一例を示す図である。図5は、企画申請を受け付ける申請画面の一例を示す図である。図6は、企画申請を承認する承認画面の一例を示す図である。図7は、予定申請を受け付ける申請画面の一例を示す図である。図8は、予定申請を承認する際の承認画面の一例を示す図である。図9は、予定申請に関連する関連申請についての関連申請一覧表示画面の一例を示す図である。図10は、予定申請に関連する関連申請についての関連申請内容表示画面の一例を示す図である。図11は、予定申請に関連する関連申請についての添付情報表示画面の一例を示す図である。図12は、予定申請に関連する関連申請についての関連申請承認履歴表示画面の一例を示す図である。図13は、予定申請に関連する派生関連申請についての派生関連申請一覧表示画面の一例を示す図である。図14は、精算申請を受け付ける申請画面の一例を示す図である。図15は、精算申請を承認する際の承認画面の一例を示す図である。図16は、精算申請に関連する関連申請についての関連申請一覧表示画面の一例を示す図である。図17は、精算申請に関連する派生関連申請についての派生関連申請一覧表示画面の一例を示す図である。
【0027】
(処理の流れ)
図2に示すように、申請処理部102aが申請者からの申請を受け付けると(S101)、関連付けデータ生成部102cは関連付けデータ(本実施形態においては申請データ106a、企画データ106b、費用データ106c、及び関連データ106d)を生成する(S102)。その後、承認者が承認画面を通して申請を指定し(S103)、所定の操作を行うと、関連情報表示部102dは指定された申請に関連する関連申請の情報(関連情報)を表示する(S104)。その後、承認者は表示された関連情報を参照しながら、指定した申請の承認可否を判断し、承認処理部102bは承認者の判断(操作)に応じて承認処理を実行する(S105)。
【0028】
(データ構造)
図3は、関連付けデータを構成する各データ106a~106dのデータ構造の一例を示している。図4は、申請処理及び承認処理の進行に伴う各データ106a~106dの遷移の一例を示している。
【0029】
申請データ106aは、受け付けられた申請の内容等を示すデータであり、申請画面を通して申請者により入力された情報に基づいて生成される。本実施形態に係る申請データ106aは、「申請key」と、「承認状態」と、「内容」と、「金額」と、を含んでいる。「申請key」は、申請毎に一意に割り当てられる識別情報であり、本例においては、申請が受け付けられた順に昇順に割り当てられた数値である。「承認状態」は、承認済みであるか否かを示す情報である。「内容」は、申請の内容を示す情報であり、本例では期間、企画名、出張先等を示す情報である。「金額」は、申請の内容に関連する費用の金額を示す情報であり、本例では企画の予算、出張費の推定額、実際に掛かった出張費、立て替えを要求する費用等である。申請データ106aは、更に、任意の添付情報、コメント等を含んでもよい。
【0030】
企画データ106bは、企画申請を特定するためのデータであり、企画申請が受け付けられた場合に生成される。本実施形態に係る企画データ106bは、「伝票番号」と、「申請key」と、を含んでいる。当該「伝票番号」は、企画申請毎に一意に割り当てられる識別情報であり、本例においては、英字(KK)と数値(001~)との組み合わせにより構成されている。当該「申請key」は、申請データ106aにおいて割り当てられた「申請key」と同一である。これにより、企画申請毎に割り当てられた「伝票番号」と、申請毎に割り当てられた「申請key」とが関連付けられる。企画データ106bは、更に、任意の添付情報、コメント等を含んでもよい。
【0031】
費用データ106cは、費用申請を特定するためのデータであり、費用申請(予定申請、精算申請、又は立替申請)が受け付けられた場合に生成される。本実施形態に係る費用データ106cは、「申請分類」と、「伝票番号」と、「申請key」と、を含んでいる。「申請分類」は、受け付けられた費用申請の分類、すなわち予定申請(出張予定申請)、精算申請(出張精算申請)、又は立替申請のいずれであるかを示す情報である。当該「伝票番号」は、費用申請毎に一意に割り当てられる識別情報であり、本例においては、英字(SY,SS,TK)と数値(001~)との組み合わせにより構成されている。当該「申請key」は、申請データ106aにおいて割り当てられた「申請key」と同一である。これにより、費用申請の分類を示す「申請分類」と、費用申請毎に割り当てられた「伝票番号」と、申請毎に割り当てられた「申請key」とが関連付けられる。費用データ106cは、更に、任意の添付情報、コメント等を含んでもよい。
【0032】
関連データ106dは、互いに関連する複数の申請を特定するためのデータである。本実施形態に係る関連データ106dは、「申請key」と、「関連申請key」と、を含んでいる。当該「申請key」は、基準となる申請(本例では企画申請又は予定申請)に割り当てられた「申請key」である。「関連申請key」は、基準となる申請に関連する申請(本例では立替申請又は精算申請)に割り当てられた「申請key」である。これにより、基準となる申請に割り当てられた「申請key」と、基準となる申請に関連する申請に割り当てられた「関連申請key」とが関連付けられる。
【0033】
図4において、関連付けデータ(申請データ106a、企画データ106b、費用データ106c、及び関連データ106d)の第1の状態151、第2の状態152、第3の状態153、第4の状態154、第5の状態155、第6の状態156、及び第7の状態が例示されている。
【0034】
(企画申請の受け付け)
図4における第1の状態151は、申請者Aからの企画申請が受け付けられた段階におけるデータ構造を示している。図5は、申請者Aがあるプロジェクトの企画を申請する際に利用される申請画面201の一例を示している。
【0035】
本例に係る申請画面201は、プロジェクトの実施期間を入力するための実施期間入力部202と、企画名を入力するための企画名入力部203と、プロジェクトの予算を入力するための予算入力部204と、添付ファイルを添付するための添付ボタン205と、申請を確定するための申請ボタン206と、を含んでいる。申請者Aは、これらの入力部202~204に必要な情報を入力し、必要に応じて添付ボタン205を押下して添付ファイルを添付した後、申請ボタン206を押下することにより、企画申請を提出することができる。
【0036】
上記のように企画申請が受け付けられると、申請データ106a及び企画データ106bは、図4の第1の状態151に示す状態になる。
【0037】
申請データ106aには、「申請key」として「1」が割り当てられた当該企画申請に関する情報が登録される。申請データ106aにおいて、「承認状態」の「承認中」は当該企画申請が未承認状態であることを示し、「内容」の「期間:2017/~~」は実施期間入力部202及び企画名入力部203に入力された情報であり、「金額」の「1,000,000円」は予算入力部204に入力された金額である。
【0038】
企画データ106bには、当該企画申請に一意に割り当てられた「伝票番号」の「KK001」と、「申請key」の「1」と、が関連付けられた情報が登録される。当該伝票番号を割り当てる方法は特に限定されるべきものではないが、例えば企画申請の受付時に関連付けデータ生成部102cが過去に発行された伝票番号と重ならないように新たな伝票番号を生成してもよい。
【0039】
(企画申請の承認)
図4における第2の状態152は、承認者が企画申請を承認した後の段階におけるデータ構造を示している。図6は、承認者が企画申請を承認する際に利用される承認画面211の一例を示している。
【0040】
本例に係る承認画面211は、未承認の申請の一覧212と、一覧212において選択された申請の内容を確認するための内容確認ボタン213と、選択された申請を承認するための承認ボタン214と、を含んでいる。本例に係る一覧212は、承認者による選択の有無を示す「選択」と、申請の分類を示す「申請種別」と、当該申請に割り当てられた伝票番号を示す「伝票番号」と、当該申請が受け付けられた日を示す「申請日」と、当該申請に関する費用(本例ではプロジェクトの予算)を示す「金額」と、当該申請に関する期間等を示す「内容」と、を含んでいる。本例に係る一覧212には、1つの申請しか表示されていないが、複数の申請が受け付けられている場合、複数の申請が表示される。承認者により内容確認ボタン213が押される(ディスプレイ上でクリック又はタップする操作が行われる)と、現在選択されている申請の内容を示す申請内容表示画面217が表示される。
【0041】
申請内容表示画面217は、図5に示す申請画面201により入力された情報と伝票番号(本例では「KK001」)とを示す内容表示部218と、当該申請に添付された添付ファイルを表示するための添付確認ボタン219と、当該申請の承認履歴を表示するための履歴確認ボタン220と、を含んでいる。添付確認ボタン219が押されると、当該申請の申請処理時に添付ファイルが添付されていた場合には、当該添付ファイルが表示される。履歴確認ボタン220が押されると、当該申請の申請日、承認日等を含む履歴情報が表示される。
【0042】
これにより、承認者は、企画申請の承認可否を判断する際に、当該企画申請の内容、添付ファイル、履歴情報等を簡便に参照することができる。なお、本例では、当該企画申請に関連する関連申請が存在しないため、この時点では関連申請に関する情報を参照することはできない。承認者が承認画面211の承認ボタン214を押すことにより、図4における第2の状態152に示すように、申請データ106aの「承認状態」が「承認済み」に変更される。
【0043】
(予定申請の受け付け)
図4における第3の状態153は、申請者Bからの出張予定申請が受け付けられた段階におけるデータ構造を示している。出張予定申請は、予測される出張費を出張前に報告するための申請であり、先に提出された企画申請と関連する申請である。図7は、申請者Bが出張予定申請を申請する際に利用される申請画面221の一例を示している。
【0044】
本例に係る申請画面221は、出張に関連する企画(プロジェクト)についての企画申請に割り当てられた伝票番号を入力するための伝票番号入力部222と、出張期間の予定を入力するための出張予定入力部223と、出張先を入力するための出張先入力部224と、予測される出張費を入力するための仮払希望額入力部225と、添付ファイルを添付するための添付ボタン226と、申請を確定するための申請ボタン227と、を含んでいる。申請者Bは、これらの入力部222~225に必要な情報を入力し、必要に応じて添付ボタン226を押下して添付ファイルを添付した後、申請ボタン227を押下することにより、出張予定申請を提出することができる。
【0045】
上記のように出張予定申請が受け付けられると、申請データ106a、費用データ106c、及び関連データ106dは、図4の第3の状態153に示す状態になる。
【0046】
申請データ106aには、「申請key」として「2」が割り当てられた当該出張予定申請に関する情報が登録されている。申請データ106aにおいて、「承認状態」の「承認中」は当該出張予定申請が未承認状態であることを示し、「内容」の「期間:2017/~~」は出張予定入力部223及び出張先入力部224に入力された情報であり、「金額」の「48,000円」は仮払希望額入力部225に入力された金額である。
【0047】
費用データ106cには、申請の分類を示す「申請分類」の「出張予定」と、当該出張予定申請に一意に割り当てられた「伝票番号」の「SY1002」と、「申請key」の「2」と、が関連付けられた情報が登録されている。当該伝票番号を割り当てる方法は特に限定されるべきものではないが、例えば出張予定申請の受付時に関連付けデータ生成部102cが過去に発行された伝票番号と重ならないように新たな伝票番号を生成してもよい。
【0048】
関連データ106dには、対応する企画申請に割り当てられた「申請key」の「1」と、当該出張予定申請に割り当てられた申請keyを示す「関連申請key」の「2」と、が関連付けられた情報が登録されている。関連データ106dの生成方法は特に限定されるべきものではないが、例えば、企画データ106bから、申請画面221の伝票番号入力部222に入力された伝票番号「KK001」に関連付けられた申請key「1」を抽出することにより、生成することができる。このような関連データ106dを利用することにより、企画申請と出張予定申請との関連性を判断することができる。
【0049】
(立替申請の受け付け)
図4における第4の状態154は、申請者Bからの出張費に関する立替申請が受け付けられた段階におけるデータ構造を示している。当該立替申請は、図7に示す申請画面221と同様の申請画面を通して行うことができる。この場合、図7に示す申請画面221中の「出張予定申請」は「立替申請」等の表記に変更される。各入力部222~225及び各ボタン226,227の使用方法は、上記出張予定申請の場合と同様である。
【0050】
上記のように立替申請が受け付けられると、申請データ106a、費用データ106c、及び関連データ106dは、図4の第4の状態154に示す状態になる。
【0051】
申請データ106aには、「申請key」として「3」が割り当てられた当該立替申請に関する情報が登録されている。申請データ106aにおいて、「承認状態」の「承認中」は当該立替申請が未承認状態であることを示し、「内容」の「期間:2017/~~」及び「金額」の「18,000円」は、立替申請用の申請画面を通して入力された情報である。
【0052】
費用データ106cには、申請の分類を示す「申請分類」の「立替申請」と、当該立替申請に一意に割り当てられた「伝票番号」の「TK1003」と、「申請key」の「3」と、が関連付けられた情報が登録されている。当該伝票番号を割り当てる方法は特に限定されるべきものではないが、例えば立替申請の受付時に関連付けデータ生成部102cが過去に発行された伝票番号と重ならないように新たな伝票番号を生成してもよい。
【0053】
関連データ106dには、企画申請に割り当てられた「申請key」の「1」と、立替申請に割り当てられた「関連申請key」の「3」と、が関連付けられた情報が登録されている。このような関連データ106dを利用することにより、企画申請と立替申請との関連性を判断することができる。
【0054】
(予定申請の承認)
図4における第5の状態155は、承認者が出張予定申請を承認した後の段階におけるデータ構造を示している。図8は、承認者が出張予定申請を承認する際に利用される承認画面231の一例を示している。
【0055】
本例に係る承認画面231は、未承認の申請の一覧232と、一覧232において選択された申請の内容を確認するための内容確認ボタン233と、一覧232において選択された申請に関連する関連申請の情報を表示するための関連照会ボタン234と、選択された申請を承認するための承認ボタン235と、を含んでいる。
【0056】
承認画面231の関連照会ボタン234が押されると、選択されている申請(本例では出張予定申請)に関連する関連申請の一覧が表示される。図9は、出張予定申請に関連する関連申請の一覧を表示する関連申請一覧表示画面251の一例を示している。本例に係る関連申請一覧表示画面251は、現在承認対象となっている操作中申請(本例では出張予定申請)を示す操作中申請表示部252と、操作中申請に関連し、操作中申請より前に申請された関連申請(本例では企画申請)の一覧(先行申請一覧)を示す先行申請表示部253と、操作中申請に関連し、操作中申請より後に申請された関連申請(本例では不存在)の一覧(後続申請一覧)を示す後続申請表示部254と、先行申請一覧から選択された関連申請の内容を表示するための内容確認ボタン255と、先行申請一覧から選択された関連申請に関連する申請(派生関連申請)の情報(派生関連情報)を表示するための関連照会ボタン256と、後続申請一覧から選択された関連申請の内容を表示するための内容確認ボタン257と、後続申請一覧から選択された関連申請に関連する申請(派生関連申請)の情報(派生関連情報)を表示するための関連照会ボタン258と、を含んでいる。
【0057】
関連申請一覧表示画面251の内容確認ボタン255が押されると、選択されている関連申請(本例では企画申請)の内容が表示される。図10は、出張予定申請に関連する関連申請(本例では企画申請)の内容を示す関連申請内容表示画面261の一例を示している。本例に係る関連申請内容表示画面261は、図6に示す申請内容表示画面217の内容表示部218と同様の内容表示部262と、企画申請に添付された添付ファイルを表示するための添付確認ボタン263と、企画申請の承認履歴を表示するための履歴確認ボタン264と、を含んでいる。添付確認ボタン263が押されると、企画申請に添付された添付ファイルが表示される。履歴確認ボタン264が押されると、企画申請の申請日、承認日等を含む履歴情報が表示される。
【0058】
図11は、企画申請に添付された添付ファイルを示す添付ファイル表示画面271の一例を示している。添付ファイル表示画面271は、関連申請内容表示画面261の添付確認ボタン263が押されることにより表示される。
【0059】
図12は、企画申請の履歴情報を示す承認履歴表示画面281の一例を示している。承認履歴表示画面281は、関連申請内容表示画面261の履歴確認ボタン264が押されることにより表示される。
【0060】
図9に示す関連申請一覧表示画面251の関連照会ボタン256が押されると、選択されている関連申請(本例では企画申請)に関連する派生関連申請の一覧が表示される。図13は、関連申請(本例では企画申請)に関連する派生関連申請(本例では出張予定申請及び立替申請)の一覧を表示する派生関連申請一覧表示画面291の一例を示している。本例に係る派生関連申請一覧表示画面291は、関連申請一覧表示画面251において選択された関連申請(本例では企画申請)を示す操作中申請表示部292と、操作中申請に関連し、操作中申請より前に申請された派生関連申請(本例では不存在)の一覧(先行申請一覧)を示す先行申請表示部293と、操作中申請に関連し、操作中申請より後に申請された派生関連申請(本例では出張予定申請及び立替申請)の一覧(後続申請一覧)を示す後続申請表示部294と、先行申請一覧から選択された派生関連申請の内容を表示するための内容確認ボタン295と、先行申請一覧から選択された派生関連申請に関連する申請の情報を表示するための関連照会ボタン296と、後続申請一覧から選択された派生関連申請の内容を表示するための内容確認ボタン297と、後続申請一覧から選択された派生関連申請に関連する申請の情報を表示するための関連照会ボタン298と、を含んでいる。
【0061】
派生関連申請一覧表示画面291の内容確認ボタン295,297が押された場合には、選択されている派生関連申請に対応する内容等を含む画面(図10と同様の画面)が表示される。関連照会ボタン296,298が押された場合には、選択されている派生関連申請に更に関連する申請の一覧等を含む画面(図9と同様の画面)が表示される。
【0062】
上記構成によれば、承認者は、出張予定申請について承認可否を判断する際に、当該出張予定申請に関連する企画申請、当該企画申請に更に関連する立替申請等の内容、添付ファイル、履歴情報等を簡便に参照することができる。
【0063】
(出張精算申請の受け付け)
図4における第6の状態156は、申請者Bからの出張精算申請が受け付けられた段階におけるデータ構造を示している。出張精算申請は、実際に掛かった出張費を出張後に報告するための申請であり、先に提出された出張予定申請と関連する申請である。図14は、申請者Bが出張精算申請を申請する際に利用される申請画面301の一例を示している。
【0064】
本例に係る申請画面301は、先に提出された出張予定申請に割り当てられた伝票番号を入力するための伝票番号入力部302と、実際に行われた出張の期間を入力するための出張日程入力部303と、出張先を入力するための出張先入力部304と、実際の出張費を入力するための精算金額入力部305と、添付ファイルを添付するための添付ボタン306と、申請を確定するための申請ボタン307と、を含んでいる。申請者Bは、これらの入力部302~305に必要な情報を入力し、必要に応じて添付ボタン306を押下して添付ファイルを添付した後、申請ボタン307を押下することにより、出張精算申請を提出することができる。
【0065】
上記のように出張精算申請が受け付けられると、申請データ106a、費用データ106c、及び関連データ106dは、図4の第6の状態156に示す状態になる。
【0066】
申請データ106aには、「申請key」として「4」が割り当てられた当該出張精算申請に関する情報が登録されている。申請データ106aにおいて、「承認状態」の「承認中」は当該出張精算申請が未承認状態であることを示し、「内容」の「期間:2017/~~」は出張日程入力部303及び出張先入力部304に入力された情報であり、「金額」の「45,000円」は精算金額入力部305に入力された金額である。
【0067】
費用データ106cには、申請の分類を示す「申請分類」の「出張精算」と、当該出張精算申請に一意に割り当てられた「伝票番号」の「SS2006」と、「申請key」の「4」と、が関連付けられた情報が登録されている。当該伝票番号を割り当てる方法は特に限定されるべきものではないが、例えば出張精算申請の受付時に関連付けデータ生成部102cが過去に発行された伝票番号と重ならないように新たな伝票番号を生成してもよい。
【0068】
関連データ106dには、対応する出張予定申請に割り当てられた「申請key」の「2」と、当該出張精算申請に割り当てられた申請keyを示す「関連申請key」の「4」と、が関連付けられた情報が登録されている。関連データ106dの生成方法は特に限定されるべきものではないが、例えば、費用データ106cから、申請画面301の伝票番号入力部302に入力された伝票番号「SY1002」に関連付けられた申請key「2」を抽出することにより、生成することができる。このような関連データ106dを利用することにより、出張予定申請と出張精算申請との関連性を判断することができる。また、同様の手法により、出張精算申請と企画申請との関連性、出張精算申請と立替申請との関連性等を判断することができる。
【0069】
(精算申請の承認)
図4における第7の状態157は、承認者が出張精算申請を承認した後の段階におけるデータ構造を示している。図15は、承認者が出張精算申請を承認する際に利用される承認画面311の一例を示している。
【0070】
本例に係る承認画面311は、未承認の申請の一覧312と、一覧312において選択された申請の内容を確認するための内容確認ボタン313と、一覧312において選択された申請に関連する関連申請の情報を表示するための関連照会ボタン314と、選択された申請を承認するための承認ボタン315と、を含んでいる。
【0071】
承認画面311の関連照会ボタン314が押されると、選択されている申請(本例では出張精算申請)に関連する関連申請の一覧が表示される。図16は、出張精算申請に関連する関連申請の一覧を表示する関連申請一覧表示画面321の一例を示している。本例に係る関連申請一覧表示画面321は、現在承認対象となっている操作中申請(本例では出張精算申請)を示す操作中申請表示部322と、操作中申請に関連し、操作中申請より前に申請された関連申請(本例では出張予定申請)の一覧(先行申請一覧)を示す先行申請表示部323と、操作中申請に関連し、操作中申請より後に申請された関連申請(本例では不存在)の一覧(後続申請一覧)を示す後続申請表示部324と、先行申請一覧から選択された関連申請の内容を表示するための内容確認ボタン325と、先行申請一覧から選択された関連申請に関連する申請(派生関連申請)の情報(派生関連情報)を表示するための関連照会ボタン326と、後続申請一覧から選択された関連申請の内容を表示するための内容確認ボタン327と、後続申請一覧から選択された関連申請に関連する申請(派生関連申請)の情報(派生関連情報)を表示するための関連照会ボタン328と、を含んでいる。
【0072】
関連申請一覧表示画面321の関連照会ボタン326が押されると、選択されている関連申請(本例では出張予定申請)に関連する派生関連申請の一覧が表示される。図17は、関連申請(本例では出張予定申請)に関連する派生関連申請(本例では企画申請及び出張精算申請)の一覧を表示する派生関連申請一覧表示画面331の一例を示している。本例に係る派生関連申請一覧表示画面331は、関連申請一覧表示画面321において選択された関連申請(本例では出張予定申請)を示す操作中申請表示部332と、操作中申請に関連し、操作中申請より前に申請された派生関連申請(本例では企画申請)の一覧(先行申請一覧)を示す先行申請表示部333と、操作中申請に関連し、操作中申請より後に申請された派生関連申請(本例では出張精算申請)の一覧(後続申請一覧)を示す後続申請表示部334と、先行申請一覧から選択された派生関連申請の内容を表示するための内容確認ボタン335と、先行申請一覧から選択された派生関連申請に関連する申請の情報を表示するための関連照会ボタン336と、後続申請一覧から選択された派生関連申請の内容を表示するための内容確認ボタン337と、後続申請一覧から選択された派生関連申請に関連する申請の情報を表示するための関連照会ボタン338と、を含んでいる。
【0073】
内容確認ボタン335,337が押された場合には、選択されている派生関連申請に対応する内容等を含む画面(図10と同様の画面)が表示される。関連照会ボタン336,338が押された場合には、派生関連申請一覧表示画面331において選択された派生関連申請に更に関連する申請の一覧等を含む画面(図17と同様の画面)が表示される。
【0074】
上記構成によれば、承認者は、出張精算申請について承認可否を判断する際に、当該出張予定申請に関連する企画申請、当該企画申請に更に関連する立替申請等の内容、添付ファイル、履歴情報等を簡便に参照することができる。
【0075】
上記実施形態によれば、承認処理時において、承認の対象となる申請に関連する関連申請の情報、関連申請に更に関連する派生関連申請の情報等を簡便に参照することができる。具体的には、ある企画に関連する費用についての費用申請(出張予定申請、立替申請、出張精算申請等)を行う際に、承認者は当該企画についての企画申請、当該企画に関連する他の費用申請等の情報を簡便に参照することができる。例えば、出張予定申請と出張精算申請との関連性、出張精算申請と企画申請との関連性、出張精算申請と立替申請との関連性等を考慮して承認可否の判断をすることができる。これにより、承認者の負担を大幅に軽減することができ、ワークフローの効率を向上させることができる。
【0076】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0077】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0078】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0079】
また、ワークフロー管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0080】
例えば、ワークフロー管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPU及び当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じてワークフロー管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROM又はHDD(Hard Disk Drive)等の記憶部等には、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0081】
また、このコンピュータプログラムは、ワークフロー管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0082】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム商品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及びBlu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。したがって、本明細書で説明したような処理又は処理方法を実行するためのプログラムを格納した記録媒体もまた本発明を構成することとなる。
【0083】
また、「プログラム」とは、任意の言語又は記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコード又はバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成及び読み取り手順並びに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0084】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及びウェブページ用ファイル等を格納する。
【0085】
また、ワークフロー管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータ又はワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、ワークフロー管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラム又はデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0086】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部又は一部を、各種の付加等に応じて又は機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0087】
本発明は、特に、企業等の組織内で利用されるワークフローシステムにおいて有用である。
【符号の説明】
【0088】
100 ワークフロー管理装置
102 制御部
102a 申請処理部
102b 承認処理部
102c 関連付けデータ生成部
102d 関連情報表示部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 申請データ
106b 企画データ
106c 費用データ
106d 関連データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
201,221,301 申請画面
202 実施期間入力部
203 企画名入力部
204 予算入力部
205,226,306 添付ボタン
206,227,307 申請ボタン
211,231,311 承認画面
212,232,312 一覧
213,233,255,257,295,297,313,325,327,335,337 内容確認ボタン
214,235,315 承認ボタン
217 申請内容表示画面
218,262 内容表示部
219,263 添付確認ボタン
220,264 履歴確認ボタン
222,302 伝票番号入力部
223 出張予定入力部
224,304 出張先入力部
225 仮払希望額入力部
234,256,258,296,298,314,326,328,336,338 関連照会ボタン
251,321 関連申請一覧表示画面
252,292,322,332 操作中申請表示部
253,293,323,333 先行申請表示部
254,294,324,334 後続申請表示部
261 関連申請内容表示画面
271 添付ファイル表示画面
281 承認履歴表示画面
291,331 派生関連申請一覧表示画面
300 ネットワーク
303 出張日程入力部
305 精算金額入力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2022-06-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理対象となる処理対象情報と前記処理対象情報に関連する関連処理対象情報との対応関係を示す関連付けデータを生成する関連付けデータ生成手段と、
前記関連付けデータに基づいて、前記処理対象情報に関連する前記関連処理対象情報の内容を示す関連情報を表示する関連情報表示手段と、を備え、
前記処理対象情報の情報処理は、前記関連処理対象情報を表示させるための関連照会操作部を含む操作部を備える照会画面を用いて行われ、
前記関連情報表示手段は、前記操作部の操作に基づいて前記関連情報を表示し、前記関連照会操作部の操作に基づいて前記関連処理対象情報の表示画面を表示し
前記表示画面は前記表示画面から選択された前記関連処理対象情報に、さらに関連する関連処理対象情報を表示させるための関連照会操作部を含むこと
を特徴とする情報処理装置
【請求項2】
前記表示画面は前記表示画面内で指定された前記関連処理対象情報の内容を表示させるための内容確認操作部を含み、
前記関連情報表示手段は、前記内容確認操作部になされた操作に基づいて、前記関連処理対象情報の内容を含む内容表示画面を表示すること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置
【請求項3】
前記内容表示画面は、前記関連処理対象情報に添付された添付情報を表示させるための添付確認操作部を含み、
前記関連情報表示手段は、前記添付確認操作部になされた操作に基づいて、前記添付情報を含む添付情報表示画面を表示すること、
を特徴とする請求項2に記載の情報処理装置
【請求項4】
前記内容表示画面は、前記関連処理対象情報に関する承認履歴を表示させるための履歴確認操作部を含み、
前記関連情報表示手段は、前記履歴確認操作部になされた操作に基づいて、前記承認履歴を含む承認履歴表示画面を表示すること、
を特徴とする請求項2又は請求項3に記載の情報処理装置
【請求項5】
関連付けデータ生成手段が、処理対象となる処理対象情報と前記処理対象情報に関連する関連処理対象情報との対応関係を示す関連付けデータを生成する関連付けデータ生成ステップと、
関連情報表示手段が、前記関連付けデータに基づいて、前記処理対象情報に関連する前記関連処理対象情報の内容を示す関連情報を表示する関連情報表示ステップと、
情報処理手段が、前記関連処理対象情報を表示させるための関連照会操作部を含む操作部を備える照会画面を用いて前記処理対象情報の情報処理を行う情報処理ステップと、を備え、
前記関連情報表示ステップでは、前記操作部の操作に基づいて前記関連情報を表示し、前記関連照会操作部の操作に基づいて前記関連処理対象情報の表示画面を表示し
前記表示画面は前記表示画面から選択された前記関連処理対象情報に、さらに関連する関連処理対象情報を表示させるための関連照会操作部を含むこと
を特徴とする情報処理方法
【請求項6】
コンピュータを、
処理対象となる処理対象情報と前記処理対象情報に関連する関連処理対象情報との対応関係を示す関連付けデータを生成する関連付けデータ生成手段と、
前記関連付けデータに基づいて、前記処理対象情報に関連する前記関連処理対象情報の内容を示す関連情報を表示する関連情報表示手段と、
前記関連処理対象情報を表示させるための関連照会操作部を含む操作部を備える照会画面を用いて前記処理対象情報の情報処理を行う情報処理手段として機能させ、
前記関連情報表示手段は、前記操作部の操作に基づいて前記関連情報を表示し、前記関連照会操作部の操作に基づいて前記関連処理対象情報の表示画面を表示し
前記表示画面は前記表示画面から選択された前記関連処理対象情報に、さらに関連する関連処理対象情報を表示させるための関連照会操作部を含むこと
を特徴とする情報処理プログラム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、情報処理時に処理対象情報に関連する関連処理対象情報を簡便に参照することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために本発明に係る情報処理装置は、処理対象となる処理対象情報と前記処理対象情報に関連する関連処理対象情報との対応関係を示す関連付けデータを生成する関連付けデータ生成手段と、前記関連付けデータに基づいて、前記処理対象情報に関連する前記関連処理対象情報の内容を示す関連情報を表示する関連情報表示手段と、を備え、前記処理対象情報の情報処理は、前記関連処理対象情報を表示させるための関連照会操作部を含む操作部を備える照会画面を用いて行われ、前記関連情報表示手段は、前記操作部の操作に基づいて前記関連情報を表示し、前記関連照会操作部の操作に基づいて前記関連処理対象情報の表示画面を表示し、前記表示画面は、前記表示画面から選択された前記関連処理対象情報に、さらに関連する関連処理対象情報を表示させるための関連照会操作部を含むこと、を特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
また、本発明に係る情報処理方法は、関連付けデータ生成手段が、処理対象となる処理対象情報と前記処理対象情報に関連する関連処理対象情報との対応関係を示す関連付けデータを生成する関連付けデータ生成ステップと、関連情報表示手段が、前記関連付けデータに基づいて、前記処理対象情報に関連する前記関連処理対象情報の内容を示す関連情報を表示する関連情報表示ステップと、情報処理手段が、前記関連処理対象情報を表示させるための関連照会操作部を含む操作部を備える照会画面を用いて前記処理対象情報の情報処理を行う情報処理ステップと、を備え、前記関連情報表示ステップでは、前記操作部の操作に基づいて前記関連情報を表示し、前記関連照会操作部の操作に基づいて前記関連処理対象情報の表示画面を表示し、前記表示画面は、前記表示画面から選択された前記関連処理対象情報に、さらに関連する関連処理対象情報を表示させるための関連照会操作部を含むこと、を特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、本発明に係る情報処理プログラムは、コンピュータを、処理対象となる処理対象情報と前記処理対象情報に関連する関連処理対象情報との対応関係を示す関連付けデータを生成する関連付けデータ生成手段と、前記関連付けデータに基づいて、前記処理対象情報に関連する前記関連処理対象情報の内容を示す関連情報を表示する関連情報表示手段と、前記関連処理対象情報を表示させるための関連照会操作部を含む操作部を備える照会画面を用いて前記処理対象情報の情報処理を行う情報処理手段として機能させ、前記関連情報表示手段は、前記操作部の操作に基づいて前記関連情報を表示し、前記関連照会操作部の操作に基づいて前記関連処理対象情報の表示画面を表示し、前記表示画面は、前記表示画面から選択された前記関連処理対象情報に、さらに関連する関連処理対象情報を表示させるための関連照会操作部を含むこと、を特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明によれば、情報処理時に処理対象情報に関連する関連処理対象情報を簡便に参照することができる、という効果を奏する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
以下に、本発明に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態によりこの発明が限定されるものではない。