(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022097854
(43)【公開日】2022-07-01
(54)【発明の名称】鼻水取り器
(51)【国際特許分類】
B65D 83/08 20060101AFI20220624BHJP
A47K 10/20 20060101ALI20220624BHJP
A47K 10/42 20060101ALI20220624BHJP
A47K 7/00 20060101ALI20220624BHJP
【FI】
B65D83/08 Z
A47K10/20 A
A47K10/42 B
A47K7/00 104
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020211057
(22)【出願日】2020-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】320014754
【氏名又は名称】石井 真菜
(74)【代理人】
【識別番号】100209668
【弁理士】
【氏名又は名称】樋田 成人
(72)【発明者】
【氏名】石井 真菜
(57)【要約】 (修正有)
【課題】保護者による一回の鼻水取り作業で幼児の鼻を完全に取り去り、乳幼児であっても嫌がらない鼻水取り器であって、頻繁な鼻水取りの作業から生ずる皮膚の湿疹や耳鼻疾病を回避し、鼻水取り作業の幼児に対する安全性と作業性を向上させつつ、ティッシュペーパー等の使用量も少なく、製造における経済効率も向上させることの可能な鼻水取り器を提供する。
【解決手段】鼻水吸い取り用ペーパーを収納する収納容器2と、収納部の上部近傍(上部後面側)顔がわに有する開口部6から排出し、収納部の後面側を介して収納部の下部まで引き出すことが可能な鼻水吸い取り用ペーパーとを具備する鼻水取り器1であって、収納部の上部近傍から排出した鼻水吸い取り用ペーパーを人の鼻の下に当てがい、鼻水吸い取り用ペーパーを収納部の下部から引き出すことにより、鼻水を吸い取ることに特徴を有する鼻水取り器。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鼻水吸い取り用ペーパーを収納する収納容器と、
前記収納部の上部近傍(上部背面側(顔がわ))に有する開口部から排出し、前記収納部の後面側を介して前記収納部の下部まで引き出すことが可能な前記鼻水吸い取り用ペーパーと
を具備する鼻水取り器であって、
前記収納部の上部近傍(上部背面側(顔がわ))から排出した前記鼻水吸い取り用ペーパーを人の鼻の下に当てがい、且つ前記鼻水吸い取り用ペーパーを前記収納部の下部から引き出すことにより、鼻水を吸い取ること
に特徴を有する鼻水取り器。
【請求項2】
前記収納容器に収納された前記鼻水吸い取り用ペーパーは、前記収納容器の左右側面内側に装着された回転可能な紙管を介して連なったロール状に形成されていること
に特徴を有する請求項1に記載の鼻水取り器。
【請求項3】
前記収納容器に収納された前記鼻水吸い取り用ペーパーは、複数のティッシュペーパーを蛇腹状に折りたたんだ状態で前記収納容器に収納されていること
に特徴を有する請求項1に記載の鼻水取り器。
【請求項4】
前記収納容器は、前記上部近傍(上部背面側(顔がわ))に前記鼻水吸い取り用ペーパーを引き出すための適宜な幅及び長さを有する前記開口部が形成されている四角柱状又は円柱状の容器であって、
前記ロール状の前記鼻水吸い取り用ペーパー又は前記複数のティッシュペーパーを収納するための開閉フタ部を有し、
前記人の鼻の下に当てがう部分は、なめらかな円弧状であり、
且つ前記ロール状の前記鼻水吸い取り用ペーパーの前記紙管を回転可能な形態で固定する紙管保持部を具備すること
に特徴を有する請求項2又請求項3に記載の鼻水取り器。
【請求項5】
前記ロール状の前記鼻水吸い取り用ペーパーの前記紙管を回転可能な形態で固定保持する紙管保持部を有するペーパーホルダーであって、
前記収納部に開閉フタから挿入装着ができるペーパーホルダーを具備すること
に特徴を有する請求項2に記載の鼻水取り器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、幼児の鼻水等を拭き取ることができる器具に係り、特に幼児の保護者や大人が上手に鼻水を取り出してあげることができる手法及び機器に関する。
【背景技術】
【0002】
乳幼児から幼稚園や保育園に通うころの幼児は、特に冬期など風邪をひき、鼻水を出す。鼻水を上手にかむことのできない幼児は、鼻の下に鼻水を流し出していたり鼻を頻繁にすすっていたりすることが多い。幼児の保護者や大人は頻繁に幼児の鼻水を拭き取ってあげているが、幼児は強く鼻をかむことができないため、鼻水を上手に拭き取ることが難しいのが実情である。
【0003】
一般的に、上記のような大人の手伝いがあっても、鼻を上手にかむことのできない乳幼児は、鼻の拭きすぎで鼻の下が赤くただれたり、鼻を拭くことを嫌がったりする。また、鼻をかむことが下手な幼児は、強く鼻をかみ過ぎ、耳を傷めたり中耳炎になることもある。本発明は、このような課題を解消するためになされたものである。
【0004】
上記のような課題に対しては、今までも様々な対応策が考案され、下記に挙げるような先行文献によっても各種提案がなされてきた。
【0005】
たとえば、特許文献1(特開2009-201953号公報)では、鼻下に呼吸できる隙間を考慮して大きさを決めた鼻水吸収材の両端に伸縮自在のひもを設け両耳にかけて鼻水を受け止めることを特徴とする技術思想が開示されている。無自覚にたれ落ちる鼻水を自然に吸収できることであわててハンカチやちり紙で押さえなくて済み、息も確保できていることにより口元も自由に使え食事や会話も可能で机上の作業や料理作業など鼻水を気にせず作業に集中できる。
【0006】
しかし、この例では、大人の対応は可能であるが、幼児などが使用及び利用することは難しい。また、常時耳にひもを掛けて鼻水吸収材を鼻部に取り付けることなどは非現実的であり、実現化には程遠い技術思想であると言わざるを得ない。
【0007】
また特許文献2(特開2006-136699号公報)では、鼻のかめない乳幼児や、鼻を拭かれることを嫌う乳幼児の鼻水処理の困難を解消するために、鼻水を巻き取る方法で処理できる道具を提供している。芯にティッシュ又は脱脂綿を巻きつけ棒状にし、それを鼻の下にあてがい、スライドさせながら回転させ、鼻水をくるくると巻き取れるようにする技術思想である。
【0008】
しかし、この例においても、幼児と共に保護者がティッシュ又は脱脂綿を巻きつけた棒状物を絶えず保持していることは、ティッシュや脱脂綿が不衛生であるばかりか、表面のティッシュ等が破損などしてしまう。また、脱脂綿などは使用後、切り取るのが非常に煩雑な作業となる。加えて、ティッシュや脱脂綿の使用量は多大となり、経済的にも適さない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2009-201953号公報
【特許文献2】特開2006-136699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明はこうした従来技術上の問題点を解決することを企図したものであり、乳幼児の無自覚にたれ落ちる鼻水や鼻の中に残る鼻水を自然に全て吸収でき、幼児も強く鼻をかむ必要がなく、また乳幼児であっても嫌がらない鼻水取り器を開発し提供することが目的である。
【0011】
また本発明は、保護者による略一回の鼻水取り作業で、幼児の鼻を完全に取り去り、頻繁な鼻水取りの作業から生ずる皮膚の湿疹や耳鼻疾病を回避し、且つ、鼻水取り作業の幼児に対する安全性と作業性を格段に向上させつつ、ティッシュペーパー等の使用量も少なく、鼻水取り器の製造における容易性からなる経済効率も格段に向上させることの可能な鼻水取り器を開発し提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
かかる課題を解決するため、本発明に係る鼻水取り器は、鼻水吸い取り用ペーパーを収納する収納容器と、前記収納部の上部近傍(上部背面側)顔がわに有する開口部から排出し、前記収納部の後面側を介して前記収納部の下部まで引き出すことが可能な前記鼻水吸い取り用ペーパーとを具備する鼻水取り器であって、前記収納部の上部近傍(上部背面側)顔がわから排出した前記鼻水吸い取り用ペーパーを人の鼻の下に当てがい、且つ前記鼻水吸い取り用ペーパーを前記収納部の下部から引き出す(引っ張る)ことにより、鼻水を吸い取ることに特徴を有する。
【0013】
保育士の幼児の鼻水を拭き取るテクニックを説明する。まず、ティッシュを半分に折り、さらにもう一度半分くらい折り、1/4程度の幅にしたティッシュを左手の人差し指に掛け、手前を長くし向こう側を短くする。次に幼児と向かい合い、ティッシュを掛けた指を幼児の鼻の穴に軽くあて、固定したまま右手でティッシュの向こう側を下にゆっくり引っ張り、幼児の鼻の穴及び鼻の下をティッシュがスライドするように引き下げる。すると、鼻の下のみでなく鼻の穴の中の鼻水もティッシュに絡み取られてきれいに取り去ることができる(
図1における本発明に係る鼻水取り器を手指で実施する場合の説明)。
【0014】
本発明に係る鼻水取り器は、上記の保育士の幼児の鼻水を拭き取るテクニックを、だれにもできる鼻水取り器として考案したものである。つまり上記の保育士の幼児の鼻水を拭き取るテクニックを鼻水取り器として具現化したものである。
【0015】
本発明に係る鼻水取り器は、前記収納容器に収納された前記鼻水吸い取り用ペーパーが、前記収納容器の左右側面内側に装着された回転可能な紙管を介して連なったロール状に形成されている態様をとってもよい。
【0016】
また、本発明に係る鼻水取り器は、前記収納容器に収納された前記鼻水吸い取り用ペーパーが、複数のティッシュペーパーを蛇腹状に折りたたんだ状態で前記収納容器に収納されている態様をとってもよい。
【0017】
つまり、本発明に係る鼻水取り器は、ティッシュペーパーであってもトイレットペーパーであっても鼻水を吸い取ることのできる肌にやさしいペーパーであればよく、本発明はペーパーの種類や材質を限定するものではない。
【0018】
そして、本発明に係る鼻水取り器の前記収納容器は、前記上部近傍(上部後面側)顔がわに前記鼻水吸い取り用ペーパーを引き出すための適宜な幅及び長さを有する前記開口部が形成されている四角柱状又は円柱状の容器であって、前記ロール状の前記鼻水吸い取り用ペーパー又は前記複数のティッシュペーパーを収納するための開閉フタ部を有し、前記人の鼻の下に当てがう部分は、なめらかな円弧状であり、且つ前記ロール状の前記鼻水吸い取り用ペーパーの前記紙管を回転可能な形態で固定する紙管保持部を具備する形態をとることができる。
【0019】
つまり、本発明に係る鼻水取り器は、材質がプラスチックであってもよく、また組み箱のように組み立てられる紙製の箱であってもよい。本発明に係る鼻水取り器は、収納容器の材質、形状大きさを限定するものではない。しかし、幼児に対する鼻水取り器であるから、その大きさ、材質、形状は、幼児の皮膚や鼻の安全性や取り扱いやすさを考慮し、且つ幼児の好む形態(マンガなどの絵や装飾、色、形状を加える等)を用いることが好ましいことは言うまでもない。
【0020】
加えて本発明に係る鼻水取り器は、前記ロール状の前記鼻水吸い取り用ペーパーの前記紙管を回転可能な形態で固定保持する紙管保持部を有するペーパーホルダーであって、前記収納部に開閉フタから挿入装着ができるペーパーホルダーを具備する形態をとることができる。
【0021】
ロール状の鼻水吸い取り用ペーパーの紙管を回転可能な形態で固定保持する紙管保持部を有するペーパーホルダーがあれば、予めロール状のペーパーをペーパーホルダーにセット固定しておき、ペーパーホルダーとともに本発明に係る鼻水取り器の収納容器に挿入セットすることができる。簡易で取り扱いやすい鼻水取り器を提供することができる。
【0022】
本発明に係る鼻水取り器は、小型で持ち運びに便利で、保護者が携帯することができるため幼児に安全に簡易に多用することができる。また、安価に製造したくさんの保護者に提供することができる。そして、使用者は、鼻水だけでなくポケットティッシュのように携帯して、様々な用途として鼻水取り器を使用することが可能となる。
【0023】
なお、本発明は上述した形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。これらはすべて、本技術思想の一部であることを主張する。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、乳幼児の無自覚にたれ落ちる鼻水や鼻の中に残る鼻水を自然に全て吸収でき、幼児も強く鼻をかむ必要がなく、また乳幼児であっても嫌がらない鼻水取り器を提供することができる。
【0025】
また本発明によれば、保護者による一回の鼻水取り作業で幼児の鼻を完全に取り去り、頻繁な鼻水取りの作業から生ずる幼児の皮膚の湿疹や耳鼻疾病を回避し、且つ鼻水取り作業の幼児に対する安全性と作業性を格段に向上させることができる。加えて、使用者が鼻水だけでなくポケットティッシュのように携帯して様々な用途として使用できる鼻水取り器を提供することが可能となる。
【0026】
そして本発明によれば、トイレットペーパーやティッシュペーパー等のペーパー使用量も少なく、鼻水取り器の製造における容易性からなる経済効率も格段に向上させることの可能な鼻水取り器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の一実施形態に係る鼻水取り器の全体イメージを示した斜視概念図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る鼻水取り器の内外部のイメージを示した概念図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る鼻水取り器のティッシュペーパー使用のイメージを示した斜視概念図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る鼻水取り器の組み箱イメージを示した斜視概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下では本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
【0029】
図1は、本発明の一実施形態に係る鼻水取り器の全体イメージを示した斜視概念図である。同図に示すように、本発明の一実施形態に係る鼻水取り器1は、略箱型の収納容器2の中にペーパー4を収納した形態となっている。ペーパー4は、ティッシュペーパーであってもロール状に巻かれたトイレットペーパーであってもよく、鼻水を吸い取ることや拭き取る目的に合致した柔らかな肌にやさしいペーパーであれば好適である。
【0030】
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る鼻水取り器1のペーパー4は、その幅が人の鼻の穴又は鼻下の幅に適合する程度の幅を有し、収納容器2の略上部の開口部6から引き出され、例えば幼児である女の子3の鼻の穴又は鼻下にあてがわれ、収納容器2の裏側へ折り返えされて収納容器2の下から大人の手5で引っ張り出される態様となっている。例えば、柔らかいペーパー4に吸い取られ又はくっついた鼻水は、ペーパー4と共に女の子3の鼻の穴の中から又は鼻下から上手に拭い去られることになる。
【0031】
幼児の女の子は、鼻下や鼻の穴の中などに痛みを伴うこともなく、完全にきれいに鼻水を拭き取られることになる。もちろん鼻や鼻の下の肌などを赤く荒らすことになるような頻繁な鼻水拭き取りを行わなくても、きれいに一回で鼻水を拭き取ることができる。例えば、収納容器2に女の子3の好むマンガの絵やデザインが施されていれば、女の子3は、嫌がることもなく自ら好んで楽しく鼻水取り器1のお世話になることになる。
【0032】
図2は、本発明の一実施形態に係る鼻水取り器の内外部のイメージを示した概念図である。同図に示すように、本発明の一実施形態に係る鼻水取り器は、ロール状のペーパー15をペーパーホルダー16で固定し、収納容器2に収納して使用する形態をとることもできる。ロール状のペーパー15は、ペーパーホルダー16のロール状ペーパー押さえ17で紙管を回転可能な状態で固定されている。ペーパーホルダー16の挿入部18は、収納容器2のペーパーホルダー挿入部受け19に挿入されて、ロール状のペーパー15は、収納容器2にセットされる形態である。
【0033】
図2に示すように、収納容器2には、ロール状のペーパー15を引き出す開口部6を有する開閉フタ部11があり、開閉フタ部11は、その収納容器のフタ止め代12を収納容器2のフタ止め代受け部13に挿入されてフタが閉まる形態となっている。もちろん、ロール状のペーパー15は、何度も交換して収納できる形態である。
【0034】
図3は、本発明の一実施形態に係る鼻水取り器のティッシュペーパー使用のイメージを示した斜視概念図である。同図に示すように、本発明の一実施形態に係る鼻水取り器は、蛇腹折りのティッシュペーパー14のような形態のペーパーでも利用することができる。ティッシュペーパーを本発明の一実施形態に係る鼻水取り器の開口部6から引き出せる幅にし、その後、
図3に示すように蛇腹折りにし、収納容器2に重ねて数枚を収納する形態である。
【0035】
図3に示すように、蛇腹折りのティッシュペーパー14を数枚重ねて、収納容器2に収納し、開閉フタ部11を閉じて、開口部6から一枚ずつ引き出して、
図1における使用方法の説明のように利用すればよい。ティッシュペーパーであれば、各家庭で保護者が容易に手軽に利用することができる。
【0036】
図4は、本発明の一実施形態に係る鼻水取り器の組み箱イメージを示した斜視概念
図である。同図に示すように、本発明の一実施形態に係る鼻水取り器は、ボール紙製の簡単な組み箱として利用することもできる。
図4の上部に示したように、組み箱形式の鼻水取り器は、
図4の下部のような展開構造を有していればよい。
【0037】
図4の上部に示すA、B、C、D、E、Fは、下部に示す展開図の各A、B、C、D、E、F部となる。E、Fに示す紙管保持部20は、内側に折り込むことにより、例えばロール状のペーパー15の紙管を回転可能な形態で保持することができる。
図4は、厚紙やボール紙で簡単に作れる本発明の一実施形態に係る鼻水取り器の典型例となり、たくさんの人に便利に簡易に利用してもらうことが可能となる。また
図4に示す展開図の形態は、種々変更して、幼少の子供が好む遊び心をもたせた形状を付加することもできる。
【0038】
以上のように、
図1から
図4を用いて、本発明の一実施形態に係る鼻水取り器の様々な形態を説明した。しかし、本発明の一実施形態に係る鼻水取り器は、収納容器の材質、形状、大きさを厳密に限定するものではない。またペーパーについても、厚さ、大きさ、紙タイプを厳密に限定するものではない。本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。これらはすべて、本技術思想の一部である。
【産業上の利用可能性】
【0039】
上述したように、本願に係る発明によれば、乳幼児の鼻水や鼻の中に残る鼻水を自然に全て吸収でき、幼児も強く鼻をかむ必要がなく、また乳幼児であっても嫌がらない鼻水取り器が可能となる。
【0040】
また本願に係る発明によれば、保護者による略一回の鼻水取り作業で、幼児の鼻を完全に取り去ることができる。よって、頻繁な鼻水取りの作業から生ずる幼児の皮膚の湿疹や耳鼻疾病を回避し、且つ鼻水取り作業の幼児に対する安全性と作業性を格段に向上させることができる。また、ティッシュペーパー等の使用量も少なく、鼻水取り器具の製造における容易性からなる経済効率も格段に向上させることの可能な鼻水取り器が実現化される。
【0041】
したがって、本発明は、保護者及び幼児の使用の現場に限定されることなく、あらゆる素材産業や製造を伴う各種産業に対して大きな有益性をもたらすものである。
【符号の説明】
【0042】
1 鼻水取り器
2 収納容器
3 女の子(幼児)
4 ペーパー
5 大人の手指
6 開口部
11 開閉フタ部
12 収納容器のフタ止め代
13 フタ止め代受け部
14 蛇腹折りのティッシュペーパー
15 ロール状のペーパー
16 ペーパーホルダー
17 ロール状ペーパー押さえ
18 挿入部
19 ペーパーホルダー挿入部受け
20 紙管保持部