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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022098028
(43)【公開日】2022-07-01
(54)【発明の名称】掲示具
(51)【国際特許分類】
   G09F 15/00 20060101AFI20220624BHJP
   G09F 1/10 20060101ALI20220624BHJP
【FI】
G09F15/00 E
G09F1/10 S
G09F1/10 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020211341
(22)【出願日】2020-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】000175560
【氏名又は名称】三協立山株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】特許業務法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平井 道太
(57)【要約】
【課題】 店舗などの仕切体にポスターを掲示できる掲示具を提供する。
【解決手段】 本発明にかかる掲示具1は、ポスターケース5と保持フレーム7と外側フレーム9とを備え、ポスターケース5は、ポスター2を収納するものであり、少なくとも外側面5aが透明であり、保持フレーム7は、ポスターケース5を保持するものであり、透明な仕切体3の内面3aに取り付けてあり、外側フレーム9は、仕切体3の外面3bで保持フレーム7に重合する位置に取り付けてある。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポスターケースと保持フレームと外側フレームとを備え、
ポスターケースは、ポスターを収納するものであり、少なくとも外側面が透明であり、
保持フレームは、ポスターケースを保持するものであり、透明な仕切体の内面に取り付けてあり、
外側フレームは、仕切体の外面で保持フレームに重合する位置に取り付けてあることを特徴とする掲示具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掲示具に関する。
【背景技術】
【0002】
コンビニエンスストア等の店舗などで、窓ガラス(仕切体)にポスターを掲示したいという要望があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、本発明は、店舗などの仕切体にポスターを掲示できる掲示具の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1に記載の発明は、ポスターケースと保持フレームと外側フレームとを備え、ポスターケースは、ポスターを収納するものであり、少なくとも外側面が透明であり、保持フレームは、ポスターケースを保持するものであり、透明な仕切体の内面に取り付けてあり、外側フレームは、仕切体の外面で保持フレームに重合する位置に取り付けてあることを特徴とする掲示具である。
【発明の効果】
【0005】
請求項1に記載の発明によれば、ポスターを交換するときには、仕切体の内面に取り付けてある保持フレームからポスターケースを取り出して、ポスターケースに収納したポスターを交換した後、再びポスターケースを保持フレームで保持すれば良いので、ポスターの交換が容易にできる。
仕切体の外側では、外側フレームが保持フレームを隠しているので、ポスターの見栄えが良い。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の第1実施形態にかかる掲示具の設置前の状態を示す分解斜視図である。
図2図1に示す掲示具を仕切体に取り付けた状態を示す図であって、(a)は室外側から見た正面図、(b)は室内側から見た正面図である。
図3図2(a)に示すA-A断面図である。
図4図2(a)に示すB-B断面図である。
図5】保持フレームの図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
図6】保持フレーム及び外側フレームの取り付け手順を(a)~(d)に順次示した図である。
図7】掲示具を取り付けた店舗を室外側から見た正面図である。
図8】第2実施形態に係る掲示具を取り付けた仕切体の図であって、(a)は掲示具の上側部分の縦断面図であり、(b)は保持フレームの右上側部分を示す正面図であり、(c)は(a)に示すポスターケースの開き方を示す側面図である。
図9】第3実施形態に係る掲示具の保持フレームであって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
図10】第3実施形態に係る掲示具を取り付けた仕切体の縦断面図である。
図11】ポスターケースの変形例であって、ポスターケースの右側下部を示す正面図である。
図12】保持フレームの変形例であって、保持フレームの左上側部分を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明するが、まず図1図7を参照して第1実施形態について説明する。
図7に示すように、本実施形態に係る掲示具1は、コンビニエンスストア等の店舗の仕切体(窓ガラス)3の外側にポスター2を表示する為のものであり、図1に示すように、ポスターケース5と、保持フレーム7と、外側フレーム9とを備えている。仕切体3は、透明な窓ガラスであり、室内側を内面3a、室外側を外面3bとしている。
【0008】
ポスター2は、表面に画像や文字を表示したものであり、印刷された紙や樹脂製シートである。このポスター2は、人々の目につきやすい公共の場所に掲示される広告、宣伝ビラ、貼り紙のほか各種案内が掲示するものを含む。
仕切体3は、透明なものであれば、ガラスの他に、アクリル等の樹脂製のものでも良く、また、窓のほかに、店舗のドアや、店舗内の間仕切りを含む。
【0009】
ポスターケース5は、ポスター2を収納するものであり、外側面材(外側面)5aと内側面材(内側面)5bの2枚の面材から成り、少なくとも外側面材5aが透明である。本実施形態では、外側面材5a及び内側面材5bが各々透明のアクリル材であり、2枚の面材5a、5bでポスター2の両面を挟んでいる。
外側面材5aと内側面材5bとは同寸法の四角形状であり、図3に示すように、その下辺5cを接着テープ11で接合して、面材を2つ折り状にしている。
図1に示すように、ポスターケース5は、上辺5d側で外側面材5aと内側面材5bを開いてポスター2を出し入れ自在にしている。
【0010】
保持フレーム7は、ポスターケース5を保持するものであり、透明な仕切体3の内面3aに取り付けてある。
保持フレーム7は、ステンレス製であり、上辺部7aと、下辺部7bと、左右辺部7c、7cとで四角形の枠状に形成されており、各辺部7a、7b、7cの裏面には仕切体3に貼り付ける両面接着テープ12が貼られている。
【0011】
図5に示すように、左右辺部7c、7cには、それぞれポスターケース5の対応する左右端5e(図4参照)を保持する保持溝13が上下方向に沿って形成されている。保持溝13は、内側溝壁13aと外側溝壁13bと溝底13cとでコ字形状に形成されており、保持溝13の開口13dは保持フレーム7の内周側を向いている。尚、外側溝壁13bは左右辺部7c、7cに連続している。
保持溝13は、保持フレーム7の左右において、上辺部7aの上端から下辺部7bの下端に亘って上下に設けてある。尚、保持溝13の上端は開口して、ポスターケース5の挿脱口13eとしてある。
【0012】
保持フレーム7の下辺部7bの下端には、ポスターケース5の下端を受ける受部15が設けてある。受部15は、室内側に向けて突設して形成されており(図3参照)、左右の保持溝13間に亘って形成されている。
【0013】
図1に示すように、外側フレーム9は、仕切体3の外面3bで保持フレーム7に重合する位置に取り付けてある。
外側フレーム9は、保持フレーム7に沿う四角形状を成す樹脂製シートであり、図3及び図4参照に示すように、保持フレーム7の各辺部7a、7b、7cの巾W1よりも大きな巾W2の巾に形成されている。また、外側フレームは白色で不透明である。
図2(a)に示すように、この外側フレーム9により、ポスター2を外側から見たときに、保持フレーム7が見えないように覆っている。換言すれば、外側フレーム9はポスター2を外側から見たときに、ポスター2の額縁のように見える。
【0014】
次に、図6を参照して、掲示具1の保持フレーム7及び外側フレーム9の取り付けについて説明する。
図6(a)に示すように、仕切体3の内面3aに、予め付されている基準ライン27(図7参照)に基づいて、保持フレーム7の取り付け位置を決める保持フレーム墨出し線29と、外側フレーム9の取り付け位置を決める外側フレーム墨出し線31を描く。
次に、図6(b)に示すように、保持フレーム7の裏面(仕切体側面)に接着してある両面接着テープ12の剥離シート33を剥がし、保持フレーム7を保持フレーム墨出し線29の位置に合わせて、仕切体3の内面3aに取り付ける。
その後、図6(c)に示すように、保持フレーム7の下縁及び左右縁に沿ってマスキングテープ35を貼った後、保持フレーム7の下縁及び左右縁をシーリング材37でシールし、シール後にマスキングテープ35を外す。
次に、図6(d)に示すように、仕切体3の外面3bにおいて、外側フレーム墨出し線31の位置に合わせて、外側フレーム9を貼り付ける。
【0015】
図1に示すように、ポスターケース5では、重ねて畳んである外側面材5aと内側面材5bの上側を開き、ポスター2の掲示面を外側面材5aの側にして外側面材5aと内側面材5bとの間に挟んでポスター2を収納する。
その後、ポスター2を収納したポスターケース5を、その下辺5cから保持フレーム7の左右の保持溝13の挿脱口13e(図3参照)から落とし込むようにして挿入し、保持フレーム7の受部15(図3参照)に突き当てる。
【0016】
ポスター2を交換する場合には、図3に示す保持フレーム7からポスターケース5を引き上げて、ポスターケース5を左右の保持溝13、13(図4参照)から引き抜く。
その後、図1に示すように、ポスターケース5の外側面材5aと内側面材5bの上側を開いて、ポスター2を取り出し、新たなポスター2を外側面材5aと内側面材5bの間に挟み入れる。
次に、ポスターケース5の外側面材5aと内側面材5bを重ねて閉じ、ポスターケース5の下辺5cから保持フレーム7の左右の保持溝13の開口13dから落とすようにして挿入し、保持フレーム7の受部15(図3参照)に突き当てる。
【0017】
次に、本実施形態に係る掲示具1の作用効果について説明する。
図1に示すように、第1実施形態に係る掲示具1によれば、ポスター2を交換するときには、仕切体3の内面3aに取り付けてある保持フレーム7からポスターケース5を取り出して、ポスターケース5に収納したポスター2を交換した後、再びポスターケース5を保持フレーム7で保持すれば良いので、ポスター2の交換が容易にできる。
仕切体3の外側では、外側フレーム9が保持フレーム7に重合して保持フレーム7を隠しているので、ポスター2の見栄えが良い(図2参照)。
【0018】
ポスターケース5は、外側面材5aと内側面材5bとで、板状材を2つ折りにてポスター2の両面を挟んでいるから、ポスター2を板状材で挟むことで簡単にポスターケース5内に収納できると共に取り扱い易い。
外側フレーム9は、シートで形成されているから、仕切体3から大きく突出しないので更に見栄えが良い。また、外側フレーム9を簡易な構成にできる。
【0019】
図5に示すように、保持フレーム7は、左右に設けた保持溝13にポスターケース5を上から抜き差し自在に保持しているから、ポスターケース5の脱着が容易にできる。
保持フレーム7は、下端にポスターケース5の下辺5cを受ける受部15を設けており、受部15は室内側に向けた突片であるから、左右の保持溝13、13と共に簡易な構成でポスターケース5を保持できる。
ポスターケース5は、外側面材5aと内側面材5bを共に透明にしてあるから、いずれの面材も外側の面として用いることができるので、使い勝手が良い。
【0020】
以下に、本発明の他の実施の形態について説明するが、以下に説明する実施の形態において、上述した第1実施の形態と同一の作用効果を奏する部分には、同一の符号を付して、その部分の詳細な説明を省略し、主に第1実施の形態と異なる点を説明する。
図8を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態に係る掲示具1は、図8(a)(b)に示すように、保持フレーム7において、左右の保持溝13の挿脱口13eには、内側溝壁13aの上端を斜め内側に傾斜した内側ガイド部17が形成されている。また、ポスターケース5は、外側面材5aと内側面材5bを重ねた上端を室内側に曲げて、つまみ部19としてある。
【0021】
図8(a)に示すように、この第2実施形態では、ポスターケース5を保持フレーム7の左右の保持溝13に挿脱口13eに挿入するときに、ポスターケース5は上端を仕切体3から離すように斜め内側にして内側ガイド部17にガイドされながら、下辺5cを挿脱口13eから挿入し、その後、矢印Eで示すように仕切体3側に倒した後、矢印Fで示すように、仕切体3と略平行して挿入する。
ポスターケース5を保持フレーム7から取り出すときには、つまみ部19をもって保持フレーム7から仕切体3と略平行にして引き上げて(矢印Fと反対方向)、次に、斜め内側に引き出すようにして(矢印Eと反対方向)取り出す。
図8(c)に示すように、ポスターケース5のポスター2を交換するときには、内側面材5bの上側を外側面材5aから離すようにして、ポスターケース5を開いて、ポスター2を交換する。
【0022】
第2実施形態によれば、図8(a)に示すように、ポスターケース5を保持フレーム7の保持溝13に挿入するときに、ポスターケース5の下辺5c(図1参照)を内側ガイド部17で挿脱口13eに案内しているので、挿入し易い。
ポスターケース5を挿脱口13eに挿入するときには、つまみ部19を持って、ポスターケース5を内側ガイド部17に沿って、室内側の斜め上方から挿入し、その後、仕切体3と略平行して挿入するので、持ち手を仕切体3から離すことができるから、持ち手が仕切体3にぶつからない。同様に、ポスターケース5を保持フレームから取り出すときにも、持ち手が仕切体3にぶつからない。
【0023】
図9及び図10に第3実施形態に係る掲示具1を示す。
図9に示すように、第3実施形態に係る掲示具1では、保持フレーム7において、左右の保持溝13、13の挿脱口13eを上辺部7aよりも下側に設けると共に、第2実施形態と同様に、挿脱口13eには、内側ガイド部17を設けている。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
図10に示すように、この第3実施形態によれば、ポスターケース5を左右の保持溝13、13に挿入するときに、ポスターケース5の下辺5cを左右の保持溝13、13に室内側の斜め上方から入れる(矢印G)ことができ、持ち手が仕切体3にぶつかり難い。尚、ポスターケース5を保持溝13、13に挿入後は、ポスターケース5は仕切体3側に押すことで仕切体3と平行に自立する。
更に、第2実施形態と同様に、保持溝13、13の挿脱口13eには内側ガイド部17を形成しているので、内側ガイド部17に沿ってポスターケース5の挿脱を案内できるから、挿脱がし易い。
【0024】
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、図11に示すように、ポスターケース5の下辺5cは、角を面取り21したり又は角にRを設けても良い。
面取り21やRをつけることにより、ポスターケース5を保持フレーム7の左右の保持溝13、13に入れるときに、ポスターケース5が左右方向に多少ずれていても、保持溝13の上端の溝底13cに押されて保持溝13、13間に案内できる。
また、図12に示すように、保持フレーム7の左右の保持溝13の上端部は、溝底13cを左右に開くように傾斜した左右ガイド部23を形成しても良い。
左右ガイド部23を形成することにより、ポスターケース5を保持フレーム7の左右の保持溝13、13に入れるときに、左右方向の多少のずれがあっても左右ガイド部23に押されて左右の保持溝13、13間に案内できる。
外側フレーム9は、シートに限らず厚みのあるものでも良いし、着色やデザインが施されているものでも良い。
【符号の説明】
【0025】
1 掲示具
2 ポスター
3 仕切体
3a 内面
3b 外面
5 ポスターケース
5a 外側面材(外側面)
7 保持フレーム
9 外側フレーム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12