(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022098136
(43)【公開日】2022-07-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20220624BHJP
【FI】
G06Q50/12
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020211505
(22)【出願日】2020-12-21
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】591186176
【氏名又は名称】株式会社 ゼンショーホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】特許業務法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】山田 英樹
(72)【発明者】
【氏名】南野 道宏
(72)【発明者】
【氏名】木森 正浩
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC24
(57)【要約】 (修正有)
【課題】グループ内の誰が注文した商品なのかユーザに把握させることができる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システム1において、情報処理装置30は、店舗に配される店舗端末及びユーザが使用するユーザ端末との間で通信を行うことが可能な通信部と、店舗端末及びユーザ端末夫々と通信部が通信する場合に、店舗端末及びユーザ端末を関連付ける関連付け部と、店舗端末及びユーザ端末夫々から、店舗端末及びユーザ端末を特定した状態で商品の注文を受け付ける注文受付部と、受け付けた注文に基づいて商品が到着した場合、注文受付部による商品を注文した店舗端末及びユーザ端末の特定に基づいて、商品を注文した店舗端末及びユーザ端末を特定した状態で、店舗端末及びユーザ端末の少なくとも1つに対して商品が到着した旨の通知を行うよう通信部を制御する通信制御部と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗に配される店舗端末、及び、ユーザが使用するユーザ端末との間で通信を行うことが可能な通信部と、
前記店舗端末及び前記ユーザ端末それぞれと前記通信部が通信する場合に、前記店舗端末及び前記ユーザ端末を関連付ける関連付け部と、
前記店舗端末及び前記ユーザ端末それぞれから、前記店舗端末及び前記ユーザ端末を特定した状態で商品の注文を受け付ける注文受付部と、
前記注文受付部によって受け付けた注文に基づいて商品が到着した場合、前記注文受付部による商品を注文した前記店舗端末及び前記ユーザ端末の特定に基づいて、商品を注文した前記店舗端末及び前記ユーザ端末を特定した状態で、前記店舗端末及び前記ユーザ端末の少なくとも1つに対して商品が到着した旨の通知を行うよう前記通信部を制御する通信制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記店舗端末に配される表示部に所定の画像を表示させる表示制御部と、
前記ユーザ端末によって前記所定の画像が取得された場合に、前記ユーザ端末から送信される、前記所定の画像に基づいた第1情報を受け付ける情報受付部と、を備え、
前記関連付け部は、前記店舗端末の前記表示部に表示される前記所定の画像と、前記情報受付部によって受け付ける第1情報とに基づいて、前記店舗端末と前記ユーザ端末とを関連付ける
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記通信制御部は、到着した商品を注文した端末が前記ユーザ端末の場合、当該ユーザ端末に対して通知を行う
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記注文受付部は、前記店舗端末を識別する第2情報と、前記ユーザ端末を識別する第3情報と、前記店舗端末及び前記ユーザ端末それぞれから注文される商品とを関連付け、
前記通信制御部は、商品を配送する場合に、当該商品に関連付けられる第2情報及び第3情報に基づいて、前記商品を注文した前記店舗端末及び前記ユーザ端末のいずれかを特定した状態で通知を行う
請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記注文受付部によって、前記店舗端末の第2情報と、前記ユーザ端末の第3情報と、前記店舗端末及び前記ユーザ端末それぞれから注文される商品との関連付けに基づいて、前記店舗端末及び前記ユーザ端末それぞれで注文した商品について、前記店舗端末及び前記ユーザ端末のそれぞれに対して会計伝票を発行する伝票発行部を備える
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ユーザ端末で処理される決済アプリの動作に基づいて、前記伝票発行部から前記ユーザ端末に対して発行した会計伝票に応じた決済を受け付ける決済受付部を備える
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
店舗に配される店舗端末と、
ユーザが使用するユーザ端末と、
前記店舗端末及び前記ユーザ端末それぞれと通信を行うことが可能な情報処理装置と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記店舗端末及び前記ユーザ端末それぞれと通信する場合に、前記店舗端末及び前記ユーザ端末を関連付ける関連付け部と、
前記店舗端末及び前記ユーザ端末それぞれから、前記店舗端末及び前記ユーザ端末を特定した状態で商品の注文を受け付ける注文受付部と、
前記注文受付部によって受け付けた注文に基づいて商品が到着した場合、前記注文受付部による商品を注文した前記店舗端末及び前記ユーザ端末の特定に基づいて、商品を注文した前記店舗端末及び前記ユーザ端末を特定した状態で、前記店舗端末及び前記ユーザ端末の少なくとも1つに対して商品が到着した旨の通知を行う制御部と、
を備える情報処理システム。
【請求項8】
店舗に配される店舗端末、及び、ユーザが使用するユーザ端末との間で通信を行うことが可能な通信部を備えるコンピュータが、
前記店舗端末及び前記ユーザ端末それぞれと前記通信部が通信する場合に、前記店舗端末及び前記ユーザ端末を関連付ける関連付けステップと、
前記店舗端末及び前記ユーザ端末それぞれから、前記店舗端末及び前記ユーザ端末を特定した状態で商品の注文を受け付ける注文受付ステップと、
前記注文受付ステップによって受け付けた注文に基づいて商品が到着した場合、前記注文受付ステップによる商品を注文した前記店舗端末及び前記ユーザ端末の特定に基づいて、商品を注文した前記店舗端末及び前記ユーザ端末を特定した状態で、前記店舗端末及び前記ユーザ端末の少なくとも1つに対して商品が到着した旨の通知を行うよう前記通信部を制御する通信制御ステップと、
を実行する情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
店舗に配される店舗端末、及び、ユーザが使用するユーザ端末との間で通信を行うことが可能な通信機能と、
前記店舗端末及び前記ユーザ端末それぞれ前記通信機能が通信する場合に、前記店舗端末及び前記ユーザ端末を関連付ける関連付け機能と、
前記店舗端末及び前記ユーザ端末それぞれから、前記店舗端末及び前記ユーザ端末を特定した状態で商品の注文を受け付ける注文受付機能と、
前記注文受付機能によって受け付けた注文に基づいて商品が到着した場合、前記注文受付機能による商品を注文した前記店舗端末及び前記ユーザ端末の特定に基づいて、商品を注文した前記店舗端末及び前記ユーザ端末を特定した状態で、前記店舗端末及び前記ユーザ端末の少なくとも1つに対して商品が到着した旨の通知を行うよう前記通信機能を制御する通信制御機能と、
を実現させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、商品及びサービスを提供する店舗では、複数のユーザが1つのグループとして来店することがある。その場合、グループ客では、それぞれのユーザが注文を行って会計(個別会計)を行うことがあった。
そのようなグループ客に対して、個別会計を行うシステムが存在する。特許文献1に記載された技術は、1グループを構成する複数のユーザそれぞれが使用するユーザ端末から注文を行い、それぞれのユーザ端末において個別会計を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
店舗においては、グループ客であっても、例えば、1人のユーザが注文する商品が複数の場合、及び、1人のユーザが商品を注文するタイミングが複数回に分かれている場合があり、しかも、商品を自動でユーザに提供する場合もある。このような場合、ユーザは、グループ内の誰が注文したのか分からないことがある。
特許文献1に記載された技術は、複数のユーザ端末それぞれからの注文と、複数のユーザ端末それぞれにおいて個別会計が可能であることが記載されるのみである。したがって、特許文献1に記載の技術では、ユーザ端末を使用するユーザは、提供される商品がグループ内の誰が注文したのか把握することができない。
【0005】
本発明は、グループ内のどの端末が注文した商品なのかユーザに把握させることができる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様の情報処理装置は、店舗に配される店舗端末、及び、ユーザが使用するユーザ端末との間で通信を行うことが可能な通信部と、店舗端末及びユーザ端末それぞれと通信部が通信する場合に、店舗端末及びユーザ端末を関連付ける関連付け部と、店舗端末及びユーザ端末それぞれから、店舗端末及びユーザ端末を特定した状態で商品の注文を受け付ける注文受付部と、注文受付部によって受け付けた注文に基づいて商品が到着した場合、注文受付部による商品を注文した店舗端末及びユーザ端末の特定に基づいて、商品を注文した店舗端末及びユーザ端末を特定した状態で、店舗端末及びユーザ端末の少なくとも1つに対して商品が到着した旨の通知を行うよう通信部を制御する通信制御部と、を備える。
【0007】
一態様の情報処理装置は、店舗端末に配される表示部に所定の画像を表示させる表示制御部と、ユーザ端末によって所定の画像が取得された場合に、ユーザ端末から送信される、所定の画像に基づいた第1情報を受け付ける情報受付部と、を備え、関連付け部は、店舗端末の表示部に表示される所定の画像と、情報受付部によって受け付ける第1情報とに基づいて、店舗端末とユーザ端末とを関連付けることとしてもよい。
【0008】
一態様の情報処理装置では、通信制御部は、到着した商品を注文した端末がユーザ端末の場合、そのユーザ端末に対して通知を行うこととしてもよい。
【0009】
一態様の情報処理装置では、注文受付部は、店舗端末を識別する第2情報と、ユーザ端末を識別する第3情報と、店舗端末及びユーザ端末それぞれから注文される商品とを関連付け、通信制御部は、商品を配送する場合に、その商品に関連付けられる第2情報及び第3情報に基づいて、商品を注文した店舗端末及びユーザ端末のいずれかを特定した状態で通知を行うこととしてもよい。
【0010】
一態様の情報処理装置は、注文受付部によって、店舗端末の第2情報と、ユーザ端末の第3情報と、店舗端末及びユーザ端末それぞれから注文される商品との関連付けに基づいて、店舗端末及びユーザ端末それぞれで注文した商品について、店舗端末及びユーザ端末のそれぞれに対して会計伝票を発行する伝票発行部を備えることとしてもよい。
【0011】
一態様の情報処理装置は、ユーザ端末で処理される決済アプリの動作に基づいて、伝票発行部からユーザ端末に対して発行した会計伝票に応じた決済を受け付ける決済受付部を備えることとしてもよい。
【0012】
一態様の情報処理システムは、店舗に配される店舗端末と、ユーザが使用するユーザ端末と、店舗端末及びユーザ端末それぞれと通信を行うことが可能な情報処理装置と、を備え、情報処理装置は、店舗端末及びユーザ端末それぞれと通信する場合に、店舗端末及びユーザ端末を関連付ける関連付け部と、店舗端末及びユーザ端末それぞれから、店舗端末及びユーザ端末を特定した状態で商品の注文を受け付ける注文受付部と、注文受付部によって受け付けた注文に基づいて商品が到着した場合、注文受付部による商品を注文した店舗端末及びユーザ端末の特定に基づいて、商品を注文した店舗端末及びユーザ端末を特定した状態で、店舗端末及びユーザ端末の少なくとも1つに対して商品が到着した旨の通知を行う制御部と、を備える。
【0013】
一態様の情報処理方法では、店舗に配される店舗端末、及び、ユーザが使用するユーザ端末との間で通信を行うことが可能な通信部を備えるコンピュータが、店舗端末及びユーザ端末それぞれと通信部が通信する場合に、店舗端末及びユーザ端末を関連付ける関連付けステップと、店舗端末及びユーザ端末それぞれから、店舗端末及びユーザ端末を特定した状態で商品の注文を受け付ける注文受付ステップと、注文受付ステップによって受け付けた注文に基づいて商品が到着した場合、注文受付ステップによる商品を注文した店舗端末及びユーザ端末の特定に基づいて、商品を注文した店舗端末及びユーザ端末を特定した状態で、店舗端末及びユーザ端末の少なくとも1つに対して商品が到着した旨の通知を行うよう通信部を制御する通信制御ステップと、を実行する。
【0014】
一態様の情報処理プログラムは、コンピュータに、店舗に配される店舗端末、及び、ユーザが使用するユーザ端末との間で通信を行うことが可能な通信機能と、店舗端末及びユーザ端末それぞれ通信機能が通信する場合に、店舗端末及びユーザ端末を関連付ける関連付け機能と、店舗端末及びユーザ端末それぞれから、店舗端末及びユーザ端末を特定した状態で商品の注文を受け付ける注文受付機能と、注文受付機能によって受け付けた注文に基づいて商品が到着した場合、注文受付機能による商品を注文した店舗端末及びユーザ端末の特定に基づいて、商品を注文した店舗端末及びユーザ端末を特定した状態で、店舗端末及びユーザ端末の少なくとも1つに対して商品が到着した旨の通知を行うよう通信機能を制御する通信制御機能と、を実現させる。
【発明の効果】
【0015】
一態様の情報処理装置は、店舗端末及びユーザ端末それぞれと通信する場合に、店舗端末及びユーザ端末を関連付け、店舗端末及びユーザ端末それぞれから、店舗端末及びユーザ端末を特定した状態で商品の注文を受け付け、注文した商品が到着した場合にその商品を注文した店舗端末及びユーザ端末の特定に基づいて、商品を注文した店舗端末及びユーザ端末を特定した状態で、店舗端末及びユーザ端末の少なくとも1つに対して商品が到着した旨の通知を行うので、グループ内のどの端末が注文した商品なのかユーザに把握させることができる。
一態様の情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムは、上述した一態様の情報処理装置と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】一実施形態に係る情報処理システムについて説明するための図である。
【
図2】一実施形態に係る情報処理システムについて説明するためのブロック図である。
【
図3】店舗端末の表示部に表示される画像の一例について説明するための第1の図である。
【
図4】店舗端末の表示部に表示される画像の一例について説明するための第2の図である。
【
図5】一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態について説明する。
本明細書では、「情報」の文言を使用しているが、「情報」の文言は「データ」と言い換えることができ、「データ」の文言は「情報」と言い換えることができる。
【0018】
まず、一実施形態に係る情報処理システム1の概要について説明する。
図1は、一実施形態に係る情報処理システム1について説明するための図である。
【0019】
情報処理システム1は、店舗端末10、ユーザ端末20及び情報処理装置30を備える。
【0020】
店舗端末10は、店舗に配される。店舗端末10は、例えば、タブレット等であってもよい。店舗は、例えば、料理を提供する飲食店及び商品を販売する販売店等であってもよい。具体的な一例として、店舗は、回転寿司店であってもよい。店舗端末10は、例えば、料理を提供する飲食店(店舗)において、座席(テーブル)毎に少なくとも1つ配されてもよい。店舗端末10は、例えば、料理(商品)を注文する際に利用される。また、店舗端末10は、例えば、料理(商品)の会計をする際に利用される。店舗端末10は、まず、複数のユーザを1つのグループとして識別するために、例えば、QR(Quick Response)コード(登録商標)等の2次元情報コードを表示する。すなわち、店舗端末10は、情報処理装置30から送信される2次元情報コードを表示する。
【0021】
ユーザ端末20は、ユーザが使用する端末である。例えば、ユーザ端末20は、ユーザが所有する端末であってもよい。すなわち、ユーザ端末20は、店舗に備え付けの端末でなくともよい。ユーザ端末20は、例えば、スマートフォン及びタブレット等であってもよい。ユーザ端末20は、1又は複数有ってもよい。ユーザ端末20は、カメラ部等を利用して店舗端末10に表示される2次元情報コードを読み取り、2次元情報コードに基づいた識別情報を情報処理装置30に送信する。なお、
図1に例示する場合にはユーザ端末20は3つ有るがこの一例に限定されることはなく、ユーザ端末20の数は2つ以下であってもよく、4つ以上であってもよい。
【0022】
情報処理装置30は、例えば、サーバ、コンピュータ及びラップトップ等であってもよい。情報処理装置30は、例えば、店舗に配されてもよく、1又は複数の店舗を管理する管理本部等に配されてもよい。
情報処理装置30は、上述したように、2次元情報コードを店舗端末10に送信する。情報処理装置30は、座席(テーブル毎に)異なる2次元情報コード(一例として、ワンタイムQRコード等)を発行することが可能であり、例えば、2次元情報コードによって座席(テーブル)、すなわち、複数のユーザであるグループを識別することが可能になる。情報処理装置30は、ユーザ端末20から識別情報を取得する。情報処理装置30は、識別情報に基づいて座席(テーブル)を識別することが可能であり、店舗端末10に送信した2次元情報コードと、ユーザ端末20から送信される識別情報とに基づいて、座席(テーブル)、すなわち複数のユーザを1つのグループとして識別することが可能である。
【0023】
また、情報処理装置30は、1つのグループにつき、店舗端末10及びユーザ端末20を識別することが可能である。情報処理装置30は、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれから商品の注文を受け付けることが可能である。この場合、情報処理装置30は、識別情報に基づいて、商品を注文した店舗端末10及びユーザ端末20を識別することが可能である。情報処理装置30は、注文された商品を座席(テーブル)に提供する場合、その商品を注文した店舗端末10及びユーザ端末20のいずれかを特定した状態で、店舗端末10及びユーザ端末20の少なくとも1つに対して、商品を提供したことを示す通知を行う。
【0024】
次に、上述した情報処理システム1を構成する情報処理装置30の詳細について説明する。
図2は、一実施形態に係る情報処理システム1について説明するためのブロック図である。
【0025】
情報処理装置30は、通信部39、表示制御部32、情報受付部33、関連付け部34、注文受付部35、通信制御部36、伝票発行部37及び決済受付部38を備える。表示制御部32、情報受付部33、関連付け部34、注文受付部35、通信制御部36、伝票発行部37及び決済受付部38は、情報処理装置30の制御部31(例えば、演算処理装置)の一機能として実現されてもよい。
【0026】
通信部39は、店舗端末10及びユーザ端末20との間で通信を行うことが可能である。すなわち、通信部39は、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれとの間で情報の送受信が可能である。
【0027】
表示制御部32は、店舗端末10に配される表示部11に所定の画像を表示させる。すなわち、表示制御部32は、通信部39を介して、所定の画像に関する情報を店舗端末10に送信する。所定の画像は、例えば、上述したように、QRコード等の2次元情報コードであってもよい。また、所定の画像は、例えば、文字、記号及び数字等からなる文字列であってもよい。表示制御部32は、例えば、複数のテーブルそれぞれに1つの店舗端末10が配される場合には、店舗端末10毎に異なるQRコード等の2次元情報コードを表示させてもよい。
【0028】
ここで、店舗端末10は、例えば、複数のユーザからなるグループが店舗に来店して座席(テーブル)に着席した場合、例えば、それぞれのユーザが使用するユーザ端末20をグループに登録するために、「グループ登録」ボタン(
図3に一例を示す場合では「ユーザ端末20で注文」ボタン212)等の所定の操作画像を表示する。店舗端末10は、例えば、ユーザによって「グループ登録」ボタンが操作された場合、情報処理装置30に対して2次元情報コードの発行を要求する発行要求情報を送信することとしてもよい。店舗端末10は、自機を識別するための識別情報を発行要求情報に含ませてもよい。店舗端末10の識別情報は、店舗に配される座席(テーブル)を識別する情報が含まれていてもよい。
【0029】
情報処理装置30は、通信部39を介して、店舗端末10から発行要求情報を受け付けると、その店舗端末10に対して、店舗端末10とユーザ端末20とを関連付けるための2次元情報コードを送信する。ここで、情報処理装置30は、例えば、店舗端末10(店舗端末10の識別情報)と、2次元情報コードとを関連付けることとしてもよい。
【0030】
情報受付部33は、ユーザ端末20によって所定の画像(例えば、2次元情報コード等)が取得された場合に、ユーザ端末20から送信される、所定の画像(例えば、2次元情報コード等)に基づいた第1情報を受け付けることとしてもよい。
ユーザ端末20は、例えば、カメラ部等によって店舗端末10の表示部11に表示される2次元情報コードを読み取ると、2次元情報コードに基づいた第1情報を情報処理装置30に送信する。又は、ユーザ端末20は、例えば、所定の画像が文字列の場合には、ユーザ端末20の入力キー(図示せず)等が操作されることに応じて、その文字列が入力されると、その文字列を含む第1情報を情報処理装置30に送信してもよい。ユーザ端末20は、例えば、自機の識別情報、及び、2次元情報コード(文字列)に紐づく種々の情報等を第1情報に含ませてもよい。
情報処理装置30は、上述した一例のようにユーザ端末20から送信される第1情報を、通信部39を介して受け付ける。
【0031】
関連付け部34は、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれと通信部39が通信する場合に、店舗端末10及びユーザ端末20を関連付ける。関連付け部34は、店舗端末10の表示部11に表示される所定の画像(例えば、2次元情報コード等)と、情報受付部33によって受け付ける第1情報とに基づいて、店舗端末10とユーザ端末20とを関連付けることとしてもよい。すなわち、関連付け部34は、例えば、店舗端末10から送信される発行要求情報(店舗端末10の識別情報)、所定の画像に関する情報、及び、ユーザ端末20から送信される第1情報に基づいて、店舗端末10と1又は複数のユーザ端末20とを関連付けることとしてもよい。関連付け部34は、1つのグループを構成するユーザのユーザ端末20と、そのグループが着席する座席(テーブル)に配される店舗端末10とを、1つのグループとして関連付ける。
【0032】
関連付け部34は、店舗端末10とユーザ端末20とを1つのグループとして関連付けた場合、店舗端末10及びユーザ端末20のうち少なくともユーザ端末20に対して、グループ内において識別する番号、文字、記号及び符号を設定してもよい。すなわち、関連付け部34は、一例として、1つのグループに3つのユーザ端末20が有る場合には、それぞれのユーザ端末20に異なる文字(一例として、「A」、「B」及び「C」等)を設定し、その文字(設定情報)をユーザ端末20に送信してもよい。
【0033】
注文受付部35は、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれから、店舗端末10及びユーザ端末20を特定した状態で商品の注文を受け付ける。店舗端末10は、例えば、情報処理装置30から送信される商品の注文画面を表示することとしてもよい。ユーザ端末20は、例えば、インストールされるアプリの動作に基づいて、又は、情報処理装置30にアクセスし、情報処理装置30の記憶部に記憶されるプログラムの動作に基づいて、注文画面を表示部21に表示することとしてもよい。店舗端末10及びユーザ端末20のそれぞれは、例えば、商品の画像及び値段を複数の商品毎に表示し、1又は複数の商品がユーザによって選択されると、選択された商品の情報(注文情報)を情報処理装置30に送信する。店舗端末10及びユーザ端末20は、例えば、自機の識別情報を注文情報に含ませてもよい。注文受付部35は、通信部39を介して注文情報を受け付けることにより、商品を注文した店舗端末10及びユーザ端末20それぞれを特定した状態で、商品の注文を受け付ける。
【0034】
注文受付部35は、店舗端末10を識別する識別情報(第2情報)と、ユーザ端末20を識別する識別情報(第3情報)と、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれから注文される商品とを関連付けることとしてもよい。すなわち、注文受付部35は、店舗端末10からの注文情報に基づいて、その店舗端末10の識別情報と、その店舗端末10において注文された商品とを関連付ける。また、注文受付部35は、ユーザ端末20からの注文情報に基づいて、そのユーザ端末20の識別情報と、そのユーザ端末20において注文された商品とを関連付ける。注文受付部35は、上述した関連付け部34において店舗端末10とユーザ端末20とが関連付けられ、また店舗端末10の識別情報に基づいて座席(テーブル)を特定できるため、店舗のどの座席(テーブル)に着席するグループのどの端末(店舗端末10及びユーザ端末20のいずれか)が注文した商品なのか特定することが可能である。
【0035】
通信制御部36は、注文受付部35によって受け付けた注文に基づいて商品が到着した場合、注文受付部35による商品を注文した店舗端末10及びユーザ端末20の特定に基づいて、商品を注文した店舗端末10及びユーザ端末20を特定した状態で、店舗端末10及びユーザ端末20の少なくとも1つに対して商品が到着した旨の通知を行うよう通信部39を制御する。通信制御部36は、商品を提供(配送)する場合に、その商品に関連付けられる店舗端末10の識別情報(第2情報)及びユーザ端末20の識別情報(第3情報)に基づいて、商品を注文した店舗端末10及びユーザ端末20のいずれかを特定した状態で通知を行うこととしてもよい。一例として、通信制御部36は、注文受付部35によって受け付けた注文情報に基づいて店舗の従業員が商品を用意し、その商品を座席に提供した場合、その座席に配される店舗端末10に対して、提供した商品の種類と、その商品を注文した端末(店舗端末10又はユーザ端末20)とを含む提供情報を送信する。店舗端末10は、提供情報に基づいて、提供された商品の種類と、その商品を注文した端末(店舗端末10又はユーザ端末20)を示す情報とを表示する。
【0036】
なお、通信制御部36は、到着した商品を注文した端末がユーザ端末20の場合、そのユーザ端末20に対して通知を行うこととしてもよい。すなわち、通信制御部36は、例えば、提供された商品がユーザ端末20から注文された商品の場合には、注文情報に基づいて特定されるユーザ端末20に対して、提供情報を送信してもよい。ユーザ端末20は、提供情報に基づいて、提供された商品の種類と、その商品が自機から注文したことを表示する。
【0037】
商品の提供を受けたグループは、退店する場合に商品に関する会計を行う。この場合、店舗端末10及びユーザ端末20のうちの1機は、自機に表示される「会計」ボタンがユーザによって操作されることに基づいて、会計を要求する情報(会計要求情報)を情報処理装置30に送信する。
【0038】
伝票発行部37は、通信部39を介して、会計要求情報を受け付ける。伝票発行部37は、会計要求情報を受け付けると、注文受付部35によって、店舗端末10の識別情報(第2情報)と、ユーザ端末20の識別情報(第3情報)と、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれから注文される商品との関連付けに基づいて、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれで注文した商品について、店舗端末10及びユーザ端末20のそれぞれに対して会計伝票を発行することとしてもよい。伝票発行部37は、例えば、店舗端末10又はユーザ端末20において全ての商品をまとめて会計するための第1ボタンが操作された場合、当該操作に基づいて店舗端末10又はユーザ端末20から送信される合計会計要求情報に基づいて、店舗端末10及びユーザ端末20のいずれか1機に対して、商品の合計金額の会計伝票に関する情報(伝票情報)を送信することとしてもよい。また、伝票発行部37は、例えば、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれで注文された商品を個別に会計するための第2ボタンが操作された場合、当該操作に基づいて店舗端末10又はユーザ端末20から送信される個別会計要求情報に基づいて、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれに対して、自機から注文した商品の金額の会計伝票に関する情報(伝票情報)を送信することとしてもよい。
【0039】
決済受付部38は、ユーザ端末20で処理される決済アプリの動作に基づいて、伝票発行部37からユーザ端末20に対して発行した会計伝票に応じた決済を受け付けることとしてもよい。ユーザ端末20は、例えば、伝票情報を受信した場合、インストールされるアプリの動作に基づいて、又は、決済を行うことが可能なアプリと協働した動作に基づいて、伝票情報に基づいて請求される商品の会計金額の支払い決済を要求することができる。すなわち、ユーザ端末20は、伝票情報に基づいた支払の決済を要求する情報(決済要求情報)を情報処理装置30に装置する。決済受付部38は、通信部39を介して決済要求情報を受け付けた場合、決済要求情報に基づいて商品の会計金額を決済することが可能である。
なお、ユーザ端末20は、自機にインストールされるアプリ(例えば、決済アプリ等)の動作に基づいて、商品の注文等を始めとする種々の処理を行ってもよく、この他に、Webブラウザ上で動作するアプリ(例えば、決済アプリ等)、例えば、情報処理装置に記憶されるアプリ等の動作に基づくWebページにおいて、商品の注文等を始めとする種々の処理を行ってもよい。
【0040】
次に、店舗端末10の表示部11に表示される画像の一例について説明する。
図3は、店舗端末10の表示部11に表示される画像の一例について説明するための第1の図である。
図4は、店舗端末10の表示部11に表示される画像の一例について説明するための第2の図である。
【0041】
表示制御部32は、まず、商品の注文画面を店舗端末10の表示部11に表示させる。
図3は、回転寿司店における寿司の注文画面を示す。注文画面は、複数のタブ211を有し、タブ211毎に異なる種類の寿司を注文することが可能になる。
注文画面には、例えば、ユーザ端末20から寿司の注文を可能にするためのボタン(一例として「ユーザ端末で注文」ボタン212等)が表示される。表示制御部32は、店舗端末10において「ユーザ端末で注文」ボタン212が操作されることに応じて発行要求情報が送信された場合、QRコード等の2次元情報コードを店舗端末10の表示部11に表示させる。
【0042】
店舗端末10及びユーザ端末20から注文された寿司は、例えば、店舗端末10に表示される。すなわち、表示制御部32は、注文受付部35によって店舗端末10及びユーザ端末20から注文情報を受け付けると、注文情報に基づいて注文された寿司に関する情報(商品情報)213を店舗端末10に表示させる。
図3に例示する場合には、表示制御部32は、注文情報に応じた商品の情報を店舗端末10に送信し、商品情報に基づいて、注文された寿司の商品名、画像及び値段等を店舗端末10の表示部11に表示させる。この場合、表示制御部32は、注文された寿司であることを示す画像(一例として「注文中」画像)を店舗端末10の表示部11に表示させてもよい。また、表示制御部32は、注文した端末(店舗端末10及びユーザ端末20)を特定する画像を店舗端末10の表示部11に表示させてもよい。表示制御部32は、注文された寿司が複数有る場合には、例えば、スクロールすることにより全ての注文された寿司を表示させるようにしてもよく、所定の操作がされた場合に注文された寿司の一覧を表示部11の全画面(又は、画面の一部)に表示させてもよい。
【0043】
また、厨房からテーブルに寿司が提供される場合、すなわち一例として寿司店に配される搬送レーン等を備える搬送装置(図示せず)が利用されることにより寿司がテーブルに提供される場合、例えば、厨房等にある搬送装置が従業員によって操作されることにより、注文情報に応じた寿司がテーブルに搬送される。この場合、例えば、搬送装置は、注文情報と、提供される寿司の情報とを情報処理装置30に提供する。情報処理装置30は、搬送装置から送信された情報に基づいて、提供される寿司の情報を、該当するテーブルに配される店舗端末10に通知する。すなわち、通信制御部36は、提供される寿司の情報(提供商品情報)214を、その寿司を注文した端末(店舗端末10及びユーザ端末20)を特定した状態で店舗端末10の表示部11に表示させる。
図3に例示する場合、通信制御部36は、提供された寿司の商品名、画像及び値段等を店舗端末10の表示部11に表示させる。この場合、通信制御部36は、提供された寿司であることを示す画像(一例として、「提供済」画像)、及び、その寿司を提供したユーザ端末20の番号、文字、記号及び符号等の画像(一例として「A」画像)を店舗端末10の表示部11に表示させる。すなわち、通信制御部36は、注文情報及び設定情報に基づいて、提供される寿司を注文したユーザ端末20を特定し、そのユーザ端末20に設定された番号、文字、記号及び符号等の画像(
図3では「A」画像)を店舗端末10に表示させる。なお、通信制御部36は、店舗端末10から注文された寿司に関する提供の通知を行う場合には、店舗端末10について固有の画像を表示させてもよく、店舗端末10についての設定情報が有る場合には設定情報に基づいて店舗端末10に設定された番号、文字、記号及び符号等の画像を表示させてもよい。
【0044】
図4は、会計に関する画面の一例を示す。
伝票発行部37は、店舗端末10に表示される「会計」ボタン(図示せず)等が操作された場合、
図4(A)に一例を示す画面を店舗端末10の表示部11に表示させる。伝票発行部37は、例えば、注文情報及び設定情報に基づいて、
図4(A)に一例を示すように、店舗端末10から注文された寿司の合計金額、3つのユーザ端末20それぞれから注文された寿司の合計金額が表示される。この場合、
図4(A)に一例を示す画面には、例えば、個別会計を行うための第2ボタン(一例として、「端末毎に支払う」ボタン215等)、及び、一括会計を行うための第1ボタン(一例として、「まとめて支払う」ボタン216等)が表示される。
【0045】
伝票発行部37は、
図4(A)に一例を示す「端末毎に支払う」ボタン215が操作された場合、
図4(B)に一例を示す画像を店舗端末10に表示させる。同様に、伝票発行部37は、複数のユーザ端末20それぞれに対して、自機から注文した寿司の合計金額を表示させる。伝票発行部37は、例えば、注文情報及び設定情報に基づいて、それぞれの端末(店舗端末10及びユーザ端末20)に対して伝票情報を送信する。伝票発行部37は、一例として
図4(B)に示すように、店舗端末10から注文された寿司の合計金額に関する画像を店舗端末10の表示部11に表示させる。店舗端末10は、例えば、「伝票印刷」ボタン(図示せず)等が操作された場合には、プリンタ(図示せず)等によって店舗端末10から注文された寿司の合計金額の伝票が発行される。
同様に、伝票発行部37は、複数のユーザ端末20それぞれに対しても、
図4(B)に一例を示す画像と同様の画像をユーザ端末20の表示部21に表示させる。ユーザ端末20は、例えば、「伝票表示」ボタン(図示せず)等が操作された場合には、会計金額等が記録されるQRコード等の2次元情報コード等を表示可能である。
【0046】
伝票発行部37は、
図4(A)に一例を示す「まとめて支払う」ボタン216が操作された場合、
図4(C)に一例を示す画像を店舗端末10に表示させる。なお、伝票発行部37は、「まとめて支払う」ボタン216が操作されることに応じて、まとめて支払う端末(店舗端末10及びユーザ端末20)が選択される場合には、選択された端末に対して
図4(C)に一例を示す画像と同様の画像を表示させてもよい。店舗端末10は、例えば、「伝票印刷」ボタン(図示せず)等が操作された場合には、プリンタ(図示せず)等によって店舗端末10から注文された寿司の合計金額の伝票が発行される。一方、まとめて支払う端末としてユーザ端末20が選択された場合には、ユーザ端末20は、例えば、「伝票表示」ボタン(図示せず)等が操作された場合には、会計金額等が記録されるQRコード等の2次元情報コード等を表示可能である。
なお、伝票発行部37によって発行される伝票は、用紙に印刷された伝票に限定されることはなく、例えば、端末10,20の表示部11,21に表示される伝票であってもよい。すなわち、伝票は、電子的な伝票であってもよい。
【0047】
次に、一実施形態に係る情報処理方法について説明する。
図5は、一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
【0048】
ステップST101において、表示制御部32は、店舗端末10から発行要求情報を受け付けた場合、所定の画像に関する情報を店舗端末10に送信する。所定の画像は、例えば、QRコード等の2次元情報コードであってもよい。また、所定の画像には、例えば、文字、記号及び数字等からなる文字列も含まれてもよい。
【0049】
ステップST102において、情報受付部33は、ステップST101で送信した所定の画像がユーザ端末20によって取得された場合に、ユーザ端末20から送信される、所定の画像に基づいた第1情報を受け付ける。第1情報は、例えば、ユーザ端末20の識別情報、及び、所定の画像に紐づく種々の情報等を含んでいてもよい。
【0050】
ステップST103において、関連付け部34は、ステップ101で店舗端末10に送信した所定の画像と、ステップST102で受け付けた第1情報とに基づいて、店舗端末10とユーザ端末20とを関連付ける。すなわち、関連付け部34は、店舗端末10と1又は複数のユーザ端末20とを1つのグループとして関連付ける。
【0051】
ステップST104において、注文受付部35は、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれから、店舗端末10及びユーザ端末20を特定した状態で商品の注文(注文情報)を受け付ける。
【0052】
ステップST105において、注文受付部35は、店舗端末10を識別する識別情報(第2情報)と、ユーザ端末20を識別する識別情報(第3情報)と、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれから注文される商品とを関連付ける。
【0053】
ステップST106において、通信制御部36は、ステップST104で受け付けた注文に応じて商品をユーザに提供する場合、その商品を注文した店舗端末10及びユーザ端末20を特定した状態で、店舗端末10及びユーザ端末20の少なくとも1つに対して商品が到着した旨の通知を行う。例えば、通信制御部36は、商品をユーザに提供する場合に、ステップST105での関連付けに基づいて、商品を注文した店舗端末10及びユーザ端末20のいずれかを特定した状態で通知を行う。なお、通信制御部36は、到着した商品を注文した端末がユーザ端末20の場合、そのユーザ端末20に対して通知を行うこととしてもよい。
【0054】
ステップST107において、伝票発行部37は、会計要求情報を受け付けると、例えば、ステップST105の関連付けに基づいて、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれで注文した商品についての会計伝票を発行する。この場合、伝票発行部37は、例えば、個別会計を行うための会計伝票を店舗端末10及びユーザ端末20のそれぞれに対して発行してもよく、一括会計(まとめて会計)を行うための会計伝票を店舗端末10及びユーザ端末20のいずれかに対して発行してもよい。
【0055】
ステップST108において、決済受付部38は、ユーザ端末20で実行される決済アプリの動作に基づいて、ステップST108でユーザ端末20に対して発行した会計伝票に応じた決済を受け付ける。又は、決済受付部38は、店舗に配されるレジと協働して、店舗端末10及びユーザ端末20に対して発行した会計伝票に基づいた決済を受け付けることとしてもよい。
【0056】
次に、本実施形態の効果について説明する。
情報処理装置30は、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれと通信部39が通信する場合に、店舗端末10及びユーザ端末20を関連付ける関連付け部34と、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれから、店舗端末10及びユーザ端末20を特定した状態で商品の注文を受け付ける注文受付部35と、注文受付部35によって受け付けた注文に基づいて商品が到着した場合、注文受付部35による商品を注文した店舗端末10及びユーザ端末20の特定に基づいて、商品を注文した店舗端末10及びユーザ端末20を特定した状態で、店舗端末10及びユーザ端末20の少なくとも1つに対して商品が到着した旨の通知を行うよう通信部39を制御する通信制御部36と、を備える。
これにより、情報処理装置30は、ユーザが使用するユーザ端末20を店舗に配される店舗端末10に関連付けることにより、1つのグループとして認識することができる。情報処理装置30は、グループを構成するユーザ(店舗端末10及びユーザ端末20)それぞれからの商品の注文を特定することにより、どの端末(店舗端末10及びユーザ端末20)からの注文なのかを識別することができ、商品をユーザに提供する場合にグループ内のどのユーザ(店舗端末10及びユーザ端末20)による注文なのかを通知することができる。すなわち、情報処理装置30は、グループ内のどの端末が注文した商品なのかユーザに把握させることができる。
【0057】
情報処理装置30は、店舗端末10に配される表示部11に所定の画像を表示させる表示制御部32と、ユーザ端末20によって所定の画像が取得された場合に、ユーザ端末20から送信される、所定の画像に基づいた第1情報を受け付ける情報受付部33と、を備えることとしてもよい。この場合、関連付け部34は、店舗端末10の表示部11に表示される所定の画像と、情報受付部33によって受け付ける第1情報とに基づいて、店舗端末10とユーザ端末20とを関連付けることとしてもよい。
これにより、情報処理装置30は、店舗端末10とユーザ端末20とを関連付けるための所定の画像を店舗端末10に提供し、その所定の画像をユーザ端末20で取得することに応じた第1情報を受け付けることに基づいて、店舗端末10とユーザ端末20とを関連付けることができる。すなわち、情報処理装置30は、所定の画像及び第1情報を利用して、店舗端末10とユーザ端末20とを1つのグループとして認識することができる。
【0058】
情報処理装置30では、通信制御部36は、到着した商品を注文した端末がユーザ端末20の場合、そのユーザ端末20に対して通知を行うこととしてもよい。
これにより、情報処理装置30は、商品を注文した端末と特定するための画像等を含む通知を店舗端末10に行う他に、商品を注文したのがユーザ端末20であるとそのユーザ端末20に対しても通知を行うので、ユーザは自身が使用するユーザ端末20を確認することにより注文した商品が提供されることを知ることができる。すなわち、情報処理装置30は、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0059】
情報処理装置30では、注文受付部35は、店舗端末10を識別する第2情報と、ユーザ端末20を識別する第3情報と、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれから注文される商品とを関連付けることしてもよい。この場合、情報処理装置30は、通信制御部36により、商品を配送する場合に、その商品に関連付けられる第2情報及び第3情報に基づいて、商品を注文した店舗端末10及びユーザ端末20のいずれかを特定した状態で通知を行うこととしてもよい。
これにより、情報処理装置30は、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれを識別する情報(第2情報及び第3情報)を利用することにより、どの端末(店舗端末10及びユーザ端末20)による商品の注文なのかを特定することができると共に、注文に応じて商品をユーザに提供する場合でも端末(店舗端末10及びユーザ端末20)を特定することができる。
すなわち、情報処理装置30は、例えば、同一の商品を異なる複数のユーザが注文する場合、及び、多数の商品を複数のユーザが注文する場合でも。商品を注文した端末(店舗端末10及びユーザ端末20)に対して通知を行うことができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0060】
情報処理装置30は、注文受付部35によって、店舗端末10の第2情報と、ユーザ端末20の第3情報と、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれから注文される商品との関連付けに基づいて、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれで注文した商品について、店舗端末10及びユーザ端末20のそれぞれに対して会計伝票を発行する伝票発行部37を備えることとしてもよい。
これにより、情報処理装置30は、商品を注文した端末(店舗端末10及びユーザ端末20)を特定できるため、商品の会計を行う場合でもその特定に応じて店舗端末10及びユーザ端末20に対して個別会計を行うための会計伝票を発行することができる。また、情報処理装置30は、上述したように商品を注文した端末(店舗端末10及びユーザ端末20)を特定できるため、グループの会計を1つにまとめた会計伝票を発行することができ、グループを構成する複数のユーザ(一例として、4人等)のうち任意の複数のユーザ(一例として2人等)が注文した商品の会計をまとめた個別会計を行うための会計伝票を発行することもできる。すなわち、情報処理装置30は、グループのユーザが希望する形態(例えば、個別及び一括等)で会計伝票を発行することができる。
【0061】
情報処理装置30は、ユーザ端末20で実行される決済アプリの動作に基づいて、伝票発行部37からユーザ端末20に対して発行した会計伝票に応じた決済を受け付ける決済受付部38を備えることとしてもよい。
これにより、情報処理装置30は、ユーザ端末20において種々の決済を行うことが可能な場合には、ユーザが希望する決済方法又は店舗が指定する決済方法を利用して、会計伝票の応じた決済を受け付けることができる。すなわち、情報処理装置30は、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0062】
情報処理システム1は、店舗端末10、ユーザ端末20及び情報処理装置30を備える。このような情報処理システム1において、情報処理装置30は、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれと通信する場合に、店舗端末10及びユーザ端末20を関連付ける関連付け部34と、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれから、店舗端末10及びユーザ端末20を特定した状態で商品の注文を受け付ける注文受付部35と、注文受付部35によって受け付けた注文に基づいて商品が到着した場合、注文受付部35による商品を注文した店舗端末10及びユーザ端末20の特定に基づいて、商品を注文した店舗端末10及びユーザ端末20を特定した状態で、店舗端末10及びユーザ端末20の少なくとも1つに対して商品が到着した旨の通知を行う通信制御部36と、を備える。
これにより、情報処理システム1は、ユーザが使用するユーザ端末20を店舗に配される店舗端末10に関連付けることにより、1つのグループとして認識することができる。情報処理システム1は、グループを構成するユーザ(店舗端末10及びユーザ端末20)それぞれからの商品の注文を特定することにより、どの端末(店舗端末10及びユーザ端末20)からの注文なのかを識別することができ、商品をユーザに提供する場合にグループ内のどのユーザ(店舗端末10及びユーザ端末20)による注文なのかを通知することができる。すなわち、情報処理システム1は、グループ内の誰が注文した商品なのかユーザに把握させることができる。
【0063】
情報処理方法では、店舗端末10及びユーザ端末20との間で通信を行うことが可能な通信部39を備えるコンピュータが、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれと通信部39が通信する場合に、店舗端末10及びユーザ端末20を関連付ける関連付けステップと、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれから、店舗端末10及びユーザ端末20を特定した状態で商品の注文を受け付ける注文受付ステップと、注文受付ステップによって受け付けた注文に基づいて商品が到着した場合、注文受付ステップによる商品を注文した店舗端末10及びユーザ端末20の特定に基づいて、商品を注文した店舗端末10及びユーザ端末20を特定した状態で、店舗端末10及びユーザ端末20の少なくとも1つに対して商品が到着した旨の通知を行うよう通信部39を制御する通信制御ステップと、を実行する。
これにより、情報処理方法は、ユーザが使用するユーザ端末20を店舗に配される店舗端末10に関連付けることにより、1つのグループとして認識することができる。情報処理方法は、グループを構成するユーザ(店舗端末10及びユーザ端末20)それぞれからの商品の注文を特定することにより、どの端末(店舗端末10及びユーザ端末20)からの注文なのかを識別することができ、商品をユーザに提供する場合にグループ内のどのユーザ(店舗端末10及びユーザ端末20)による注文なのかを通知することができる。すなわち、情報処理方法は、グループ内のどの端末が注文した商品なのかユーザに把握させることができる。
【0064】
情報処理プログラムは、コンピュータに、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれ通信機能が通信する場合に、店舗端末10及びユーザ端末20を関連付ける関連付け機能と、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれから、店舗端末10及びユーザ端末20を特定した状態で商品の注文を受け付ける注文受付機能と、注文受付機能によって受け付けた注文に基づいて商品が到着した場合、注文受付機能による商品を注文した店舗端末10及びユーザ端末20の特定に基づいて、商品を注文した店舗端末10及びユーザ端末20を特定した状態で、店舗端末10及びユーザ端末20の少なくとも1つに対して商品が到着した旨の通知を行うよう通信機能を制御する通信制御機能と、を実現させる。
これにより、情報処理プログラムは、ユーザが使用するユーザ端末20を店舗に配される店舗端末10に関連付けることにより、1つのグループとして認識することができる。情報処理プログラムは、グループを構成するユーザ(店舗端末10及びユーザ端末20)それぞれからの商品の注文を特定することにより、どの端末(店舗端末10及びユーザ端末20)からの注文なのかを識別することができ、商品をユーザに提供する場合にグループ内のどのユーザ(店舗端末10及びユーザ端末20)による注文なのかを通知することができる。すなわち、情報処理プログラムは、グループ内のどの端末が注文した商品なのかユーザに把握させることができる。
【0065】
上述した情報処理装置30の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置30の表示制御部32、情報受付部33、関連付け部34、注文受付部35、通信制御部36、伝票発行部37及び決済受付部38は、コンピュータの演算処理装置等による表示制御機能、情報受付機能、関連付け機能、注文受付機能、通信制御機能、伝票発行機能及び決済受付機能としてそれぞれ実現されてもよい。
情報処理プログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。情報処理プログラムは、外部メモリ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録されていてもよい。
また、上述したように、情報処理装置30の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、情報処理装置30の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置30の表示制御部32、情報受付部33、関連付け部34、注文受付部35、通信制御部36、伝票発行部37及び決済受付部38は、コンピュータの演算処理装置等を構成する表示制御回路、情報受付回路、関連付け回路、注文受付回路、通信制御回路、伝票発行回路及び決済受付回路して実現されてもよい。
また、情報処理装置30の通信部39は、例えば、演算処理装置等の機能を含む通信機能として実現されもよい。また、情報処理装置30の通信部39は、例えば、集積回路等によって構成されることにより通信回路として実現されてもよい。また、情報処理装置30の通信部39は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより通信装置として構成されてもよい。
【0066】
なお、上述した実施形態では、情報処理システム1は、店舗端末10に2次元情報コードを表示し、ユーザ端末20によってその2次元情報コードを読み取ることにより、店舗端末10とユーザ端末20とを関連付ける例について説明した。なお、実施形態によっては、情報処理システム1は、テーブル(座席)毎に異なるQRコード等の2次元情報コードを配置し、ユーザ端末20によってその2次元情報コードを取得することに基づいて、テーブル(座席)に着席する複数のユーザそれぞれが使用するユーザ端末20を関連付けることとしてもよい。
【符号の説明】
【0067】
1 情報処理システム
10 店舗端末
11 表示部
20 ユーザ端末
21 表示部
30 情報処理装置
31 制御部
32 表示制御部
33 情報受付部
34 関連付け部
35 注文受付部
36 通信制御部
37 伝票発行部
38 決済受付部
39 通信部