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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022098413
(43)【公開日】2022-07-01
(54)【発明の名称】エアモビリティ推進モジュール
(51)【国際特許分類】
   B64C 27/473 20060101AFI20220624BHJP
   B64C 27/04 20060101ALI20220624BHJP
【FI】
B64C27/473
B64C27/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021136541
(22)【出願日】2021-08-24
(31)【優先権主張番号】10-2020-0179654
(32)【優先日】2020-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】500518050
【氏名又は名称】起亞株式会社
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(72)【発明者】
【氏名】イム、チョンシク
(72)【発明者】
【氏名】ナム、ヨンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ジェヨン
(72)【発明者】
【氏名】ジュン、サンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】イ、テヒ
(72)【発明者】
【氏名】イ、ジェスン
(72)【発明者】
【氏名】チョ、ギュフン
(57)【要約】
【課題】一つのアクチュエータを用いてプロペラを昇降させると同時にドアも開閉することができるようにし、リフティング時にはプロペラを使用し、クルージング時にはプロペラを内部に収納して抗力を減らし、ドアを閉鎖することにより、エアロダイナミックも向上させるエアモビリティ推進モジュールを提供する。
【解決手段】本発明のエアモビリティ推進モジュールは、内部空間が形成され、一側に開放部が形成されたハウジングと、ハウジングに設置され、スライド運動によって開放部を開閉するドアと、ハウジングの内部空間に配置され、エアモビリティに推進力を提供するプロペラと、一端がハウジングに連結され且つ他端がプロペラに連結され、プロペラをハウジングの内部空間に引き込ませたり開放部を介してハウジングの外部空間に引き出させたりするリンク組立体と、プロペラの引き込みまたは引き出し動作と連動してドアに開閉力を提供するドア開閉部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空間が形成され、一側に開放部が形成されたハウジングと、
前記ハウジングに設置され、スライド運動によって前記開放部を開閉するドアと、
前記ハウジングの前記内部空間に配置され、エアモビリティに推進力を提供するプロペラと、
一端が前記ハウジングに連結され且つ他端が前記プロペラに連結され、前記プロペラを前記ハウジングの前記内部空間に引き込ませたり前記開放部を介して前記ハウジングの外部空間に引き出させたりするリンク組立体と、
前記プロペラの引き込みまたは引き出し動作と連動して前記ドアに開閉力を提供するドア開閉部と、を備える、エアモビリティ推進モジュール。
【請求項2】
前記ハウジングは前記エアモビリティのブームまたはウイングであることを特徴とする、請求項1に記載のエアモビリティ推進モジュール。
【請求項3】
前記開放部は、前記ハウジングの上端に形成され、前記プロペラは、上昇時に前記開放部を介して前記ハウジングの外部に引き出され、下降時に前記開放部を介して前記ハウジングの内部に引き込まれることを特徴とする、請求項1に記載のエアモビリティ推進モジュール。
【請求項4】
前記プロペラは、前記ハウジングに対して昇降し、垂直に推進力を提供するリフティングプロペラであることを特徴とする、請求項1に記載のエアモビリティ推進モジュール。
【請求項5】
前記リンク組立体は、一端が前記ハウジングに連結され且つ他端が前記プロペラに連結されたリンク、および前記リンクに回転力を提供するアクチュエータで構成されたことを特徴とする、請求項1に記載のエアモビリティ推進モジュール。
【請求項6】
前記アクチュエータは、一端が前記ハウジングに連結され且つ他端が前記リンクに連結され、伸長時に前記リンクを前記プロペラの引き出し方向に回転させることを特徴とする、請求項5に記載のエアモビリティ推進モジュール。
【請求項7】
前記ドアは、前記ハウジングの前記開放部を両側で開閉する両開きドアであることを特徴とする、請求項1に記載のエアモビリティ推進モジュール。
【請求項8】
前記ドアと前記ハウジングとの間にはガスリフターが設けられ、前記ドアが常に閉鎖方向に力の伝達を受けることを特徴とする、請求項1に記載のエアモビリティ推進モジュール。
【請求項9】
前記プロペラと前記ドアとがワイヤーで連結され、前記プロペラの引き出し時に前記ワイヤーが前記ドアを引いて前記ドアが開放され、前記プロペラの引き込み時に前記ワイヤーが繰り出されて前記ドアが閉鎖されることを特徴とする、請求項1に記載のエアモビリティ推進モジュール。
【請求項10】
前記ワイヤーは、前記ハウジングに設けられた滑車にかかった状態で、一端は一側に延長されて前記プロペラに連結され、他端は前記一端と同じ方向に延長されて前記ドアに連結されたことを特徴とする、請求項9に記載のエアモビリティ推進モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一つのアクチュエータを用いてプロペラを昇降させると同時にドアも開閉することができるようにし、リフティング時にはプロペラを使用し、クルージング時にはプロペラを内部に収納して抗力を減らし、ドアを閉鎖することにより、エアロダイナミックも向上させることができるエアモビリティ推進モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
エアモビリティのプロペラは、リフティングプロペラとクルージングプロペラで構成される。その中で、昇降時に使用されるリフティングプロペラは、航続クルージング走行の際に抵抗として作用するため、プロペラを折り畳んでブームの内側に隠せばエアモビリティの航続距離を伸ばすことができる。
【0003】
しかし、プロペラアセンブリの昇降およびブームドアの開閉を別々に行う場合、アクチュエータをそれぞれさらに連結しなければならず、この場合、重量増加およびコストアップは必然的に発生する。
【0004】
したがって、一つのアクチュエータを用いてプロペラの昇降とドアの開閉を同時に連動することができる技術が求められる。
【0005】
前述の背景技術として説明された事項は、本発明の背景に対する理解増進のためのものに過ぎず、当該技術分野における通常の知識を有する者に既に知られている従来技術に該当することを認めるものと受け止められてはならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国登録特許第10-2122990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、かかる問題点を解決するために提案されたもので、その目的は、一つのアクチュエータを用いてプロペラを昇降させると同時にドアも開閉することができるようにし、リフティング時にはプロペラを使用し、クルージング時にはプロペラを内部に収納して抗力を減らし、ドアを閉鎖することにより、エアロダイナミックも向上させることができるエアモビリティ推進モジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するための本発明に係るエアモビリティ推進モジュールは、内部空間が形成され、一側に開放部が形成されたハウジングと、ハウジングに設置され、スライド運動によって開放部を開閉するドアと、ハウジングの内部空間に配置され、エアモビリティに推進力を提供するプロペラと、一端がハウジングに連結され且つ他端がプロペラに連結され、プロペラをハウジングの内部空間に引き込ませたり開放部を介してハウジングの外部空間に引き出させたりするリンク組立体と、プロペラの引き込みまたは引き出し動作と連動してドアに開閉力を提供するドア開閉部とを含む。
【0009】
ハウジングは、エアモビリティのブームまたはウイングであり得る。
【0010】
開放部は、ハウジングの上端に形成され、プロペラは、上昇時に開放部を介してハウジングの外部に引き出され、下降時に開放部を介してハウジングの内部に引き込まれ得る。
【0011】
プロペラは、ハウジングに対して昇降し、垂直に推進力を提供するリフティングプロペラであり得る。
【0012】
リンク組立体は、一端がハウジングに連結され且つ他端がプロペラに連結されたリンク、およびリンクに回転力を提供するアクチュエータで構成できる。
【0013】
アクチュエータは、一端がハウジングに連結され且つ他端がリンクに連結されることにより、伸長時にリンクをプロペラの引き出し方向に回転させることができる。
【0014】
ドアは、ハウジングの開放部を両側で開閉する両開きドアであり得る。
【0015】
ドアとハウジングとの間にはガスリフターが設けられ、ドアが常に閉鎖方向に力の伝達を受けることができる。
【0016】
プロペラとドアとがワイヤーで連結され、プロペラの引き出し時にワイヤーがドアを引いてドアが開放され、プロペラの引き込み時にワイヤーが繰り出されてドアが閉鎖され得る。
【0017】
ワイヤーは、ハウジングに設けられた滑車にかかった状態で、一端は一側に延長されてプロペラに連結され、他端は一端と同じ方向に延長されてドアに連結され得る。
【発明の効果】
【0018】
本発明のエアモビリティ推進モジュールによれば、一つのアクチュエータを用いてプロペラを昇降させると同時にドアも開閉することができるようにし、リフティング時にはプロペラを使用し、クルージング時にはプロペラを内部に収納して抗力を減らし、ドアを閉鎖することにより、エアロダイナミックも向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態に係るエアモビリティ推進モジュールの斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係るエアモビリティ推進モジュールの開放状態を示す図である。
図3】本発明の一実施形態に係るエアモビリティ推進モジュールの開放状態を示す図である。
図4】本発明の一実施形態に係るエアモビリティ推進モジュールの開放状態を示す図である。
図5】本発明の一実施形態に係るエアモビリティ推進モジュールの閉鎖状態を示す図である。
図6】本発明の一実施形態に係るエアモビリティ推進モジュールの閉鎖状態を示す図である。
図7】本発明の一実施形態に係るエアモビリティ推進モジュールの閉鎖状態を示す図である。
図8】本発明の一実施形態に係るエアモビリティ推進モジュールの動作を示す図である。
図9】本発明の一実施形態に係るエアモビリティ推進モジュールの動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は本発明の一実施形態に係るエアモビリティ推進モジュールの斜視図、図2乃至図4は本発明の一実施形態に係るエアモビリティ推進モジュールの開放状態を示す図、図5乃至図7は本発明の一実施形態に係るエアモビリティ推進モジュールの閉鎖状態を示す図、図8及び図9は本発明の一実施形態に係るエアモビリティ推進モジュールの動作を示す図である。
【0021】
図1は本発明の一実施形態に係るエアモビリティ推進モジュールの斜視図であって、本発明に係るエアモビリティ推進モジュールは、内部空間が形成され、一側に開放部Hが形成されたハウジング100と、ハウジング100に設置され、スライド運動によって開放部Hを開閉するドア300と、ハウジング100の内部空間に配置され、エアモビリティに推進力を提供するプロペラ500と、一端がハウジング100に連結され且つ他端がプロペラ500に連結され、プロペラ500をハウジング100の内部空間に引き込ませたり開放部Hを介してハウジング100の外部空間に引き出させたりするリンク組立体700と、プロペラ500の引き込みまたは引き出し動作と連動してドア300に開閉力を提供するドア開閉部900と、を含む。
【0022】
本発明のエアモビリティの場合は、多数のプロペラを介して分散推進を行うシステムに適用できる。特に、リフティングプロペラの場合は、エアモビリティの昇降時には推進力のために展開が必要であるが、クルージング時には空気抵抗を減らすために折り畳まれたり収納されたりするのが必要な場合に適する。
【0023】
リフティングプロペラは、一般的にブームに設置される。このような点で、本発明のハウジングは、エアモビリティのブームまたはウイングであり得る。
【0024】
具体的には、ハウジング100は、内部空間が形成され、一側に開放部Hが形成される。ハウジング100の内部空間にはプロペラ500が設けられる。プロペラ500は、開放部Hを介してハウジング100の外部に引き出されるか、或いはハウジング100の内部に引き込まれる。プロペラ500は、引き出し時にはリフティングのための推進力を提供し、引き込み時には内部に保管されてクルージング時の空気抵抗を減らす。
【0025】
また、ハウジング100の開放部Hにはドア300が設置され、スライド運動によって開放部Hを開閉するようにする。ドア300は、プロペラ500の引き出し時には開放されてプロペラ500が外部に引き出されるようにし、プロペラ500の引き込み時には閉鎖されてハウジング100の外表面を成すことによりハウジング100のクルージング時のエアロダイナミックを向上させる。
【0026】
プロペラ500は、基本的にハウジング100の内部空間に配置され、外部に引き出される場合、エアモビリティにリフティングのための推進力を提供する。
【0027】
リンク組立体700は、一端がハウジング100に連結され且つ他端がプロペラ500に連結され、プロペラ500をハウジングの内部空間に引き込ませたり開放部Hを介してハウジング100の外部空間に引き出させたりする作動を行う。
【0028】
そして、ドア開閉部900は、プロペラ500の引き込みまたは引き出し動作と連動してドア300に開閉力を提供する。
【0029】
本発明は、基本的に、リンク組立体700にアクチュエータ740が設けられ、リンク組立体700を介してプロペラ500の引き出しと引き込みが制御される。このようなリンク組立体700またはプロペラ500に連結されたドア開閉部900が、リンク組立体700またはプロペラ500の動きの伝達を受けて連動してドア300を開閉するようにするのである。したがって、一つのアクチュエータ740を介してプロペラ500の引き込み、プロペラ500の引き出しおよびドア300の開閉を全て制御するようにする。
【0030】
これは、プロペラ500の引き出しが求められる場合には開放部Hの開放が必要であり、プロペラ500の引き込みが求められる場合にはドア300も閉鎖される必要があるため、一つのアクチュエータ740を介して2つの動作の連動が可能だからである。
【0031】
また、開放部Hは、ハウジング100の上端に形成され、プロペラ500は、上昇時に開放部Hを介してハウジング100の外部に引き出され、下降時に開放部Hを介してハウジング100の内部に引き込まれ得る。プロペラ500は、ハウジング100に対して昇降し、垂直に推進力を提供するリフティングプロペラであり得る。プロペラ500は、ブレード520とモータ540で構成され、ブレード520は、別途の作動機構560を介して互いに集められるように折り畳まれたり展開されたりする動作も可能である。本発明は、プロペラ500の引き込み時には、ブレード520が折り畳まれて互いに集められるように制御する。
【0032】
図2乃至図4は本発明の一実施形態に係るエアモビリティ推進モジュールの開放状態を示す図、図5乃至図7は本発明の一実施形態に係るエアモビリティ推進モジュールの閉鎖状態を示す図である。
【0033】
具体的には、リンク組立体700は、一端がハウジング100に連結され且つ他端がプロペラ500に連結されたリンク720、およびリンク720に回転力を提供するアクチュエータ740で構成できる。アクチュエータ740は、図示の如く、伸長または収縮が可能なシリンダー形状であり、これは、電動式または油圧式で構成が可能である。
【0034】
図2はプロペラ500が外部に引き出される状態であり、図3図2のガスリフター920側の断面図であり、図4図2のワイヤー940側の断面図である。
【0035】
アクチュエータ740は、一端がハウジング100に連結され且つ他端がリンク720に連結され、伸長時にリンク720をプロペラ500の引き出し方向に回転させることができる。つまり、プロペラ500の引き出しが必要な場合には、図2乃至図4に示すようにアクチュエータ740を伸長させ、その結果、リンク720がリフトされ、プロペラ500は全体的に上方にリフトされるようにするのである。
【0036】
また、ドア300は、ハウジング100の開放部Hを両側で開閉する両開きドアであり得る。ドア300とハウジング100との間にはガスリフター920が設けられ、ドアが常に閉鎖方向に力の伝達を受けることができる。ガスリフター920の場合は、通常、常にドア300を押し出してドア300が閉鎖される状態で弾性力を加えている。
【0037】
この状態でプロペラ500とドア300とがワイヤー940で連結され、プロペラ500の引き出し時にワイヤー940がドアを引いてドアが開放され、プロペラ500の引き込み時にワイヤー940が繰り出されてドア300が閉鎖され得る。ワイヤー940は、ハウジング100に設けられた滑車960にかかった状態で、一端は一側に延長されてプロペラ500に連結され、他端は一端と同じ方向に延長されてドア300に連結され得る。
【0038】
すなわち、図2乃至図4に示すように、プロペラ500の引き出しのためにアクチュエータ740を伸長させる場合、プロペラ500が上昇する。このとき、図4に示すようにプロペラ500の上昇によってプロペラ500がワイヤー940を引き、ワイヤー940は滑車960を介してドア300に連結されているので、ドア300が引かれて開放部が開放されるのである。したがって、プロペラ500の上昇とドア300のオープンが一緒に連動するのである。
【0039】
この状態で、ガスリフター920は、ドア300を常に閉鎖するように力を加えているので、アクチュエータ740の伸長した位置を固定する場合、ドア300は、揺れなしに安定的に開放された位置が維持される。
【0040】
一方、図5乃至図7は本発明の一実施形態に係るエアモビリティ推進モジュールの閉鎖状態を示す図である。この場合には、逆に、アクチュエータ740が収縮してリンク720を引く。それにより、プロペラ500がハウジング100の内部に下降する。プロペラ500の下降に伴ってワイヤー940が繰り出され始め、それにより、ドア300はガスリフター920の力で閉鎖状態に上がるのである。したがって、この場合にも、一つのアクチュエータ740を介してプロペラ500の引き込みとドア300の閉鎖を一緒に制御する。
【0041】
本発明のエアモビリティ推進モジュールによれば、一つのアクチュエータを用いてプロペラを昇降させると同時にドアも開閉することができるようにし、リフティング時にはプロペラを使用し、クルージング時にはプロペラを内部に収納して抗力を減らし、ドアを閉鎖することによりエアロダイナミックも向上させることができる。
【0042】
本発明は特定の実施形態について図示および説明したが、以下の特許請求の範囲によって提供される本発明の技術的思想から逸脱することなく、本発明に様々な改良および変化を加え得るのは、当該分野における通常の知識を有する者にとって自明なことである。
【符号の説明】
【0043】
100 ハウジング
300 ドア
H 開放部
500 プロペラ
700 リンク組立体
900 ドア開閉部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9