(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022098442
(43)【公開日】2022-07-01
(54)【発明の名称】金属画定パッドの信頼性性能を向上させる新規なLGAアーキテクチャ
(51)【国際特許分類】
H01L 23/12 20060101AFI20220624BHJP
H05K 3/28 20060101ALI20220624BHJP
H05K 1/18 20060101ALI20220624BHJP
【FI】
H01L23/12 K
H01L23/12 501B
H01L23/12 N
H05K3/28 B
H05K1/18 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】25
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021186051
(22)【出願日】2021-11-16
(31)【優先権主張番号】17/129,846
(32)【優先日】2020-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】マニッシュ ダビー
(72)【発明者】
【氏名】グルプラサッド アラケレ
(72)【発明者】
【氏名】ディーパック クルカルニ
(72)【発明者】
【氏名】サイラム アグラハラム
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ‐ルン ケイ.ジェン
(72)【発明者】
【氏名】ヌメル アハメド
(72)【発明者】
【氏名】コウシク ガネサン
(72)【発明者】
【氏名】アモール ディー.ジャダーヴ
(72)【発明者】
【氏名】キュ‐オー リー
【テーマコード(参考)】
5E314
5E336
【Fターム(参考)】
5E314BB06
5E314BB07
5E314BB11
5E314FF17
5E314GG09
5E336AA09
5E336BB03
5E336BC32
5E336BC34
5E336CC34
5E336EE01
5E336GG16
(57)【要約】
【課題】従来技術の問題を解決する。
【解決手段】本明細書に開示する実施形態は、電子パッケージおよびそのような電子パッケージを形成する方法を含む。ある実施形態では、電子パッケージが、ダイ側とランド側とを有するパッケージ基板を含む。ある実施形態では、パッドが、ランド側の上にある。ある実施形態では、誘電体層が、パッドの側壁を覆い、表面仕上げが、パッドの露出表面の上にある。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイ側と、ランド側とを有する、パッケージ基板と、
前記ランド側にあるパッドと、
前記パッドの側壁を覆う誘電体層と、
前記パッドの露出面の上の表面仕上げとを含む、
電子パッケージ。
【請求項2】
前記誘電体層は、前記パッケージ基板の層とは異なる材料である、請求項1に記載の電子パッケージ。
【請求項3】
前記誘電体層は、ソルダレジストである、請求項1又は2に記載の電子パッケージ。
【請求項4】
前記ソルダレジストは、前記パッケージ基板から見て外方を向く前記パッドの頂面の如何なる部分も覆わない、請求項3に記載の電子パッケージ。
【請求項5】
前記表面仕上げは、前記誘電体層の頂面の上に延在する、請求項1~4のうちのいずれか1項に記載の電子パッケージ。
【請求項6】
前記誘電体層の上のソルダレジストを更に含む、請求項1~5のうちのいずれか1項に記載の電子パッケージ。
【請求項7】
前記パッドの頂面を露出させる前記ソルダレジストを通じる開口が、前記パッドよりも広い、請求項6に記載の電子パッケージ。
【請求項8】
前記パッドは、金属画定パッドである、請求項7に記載の電子パッケージ。
【請求項9】
前記パッケージ基板の前記ダイ側に取り付けられるダイを更に含む、請求項1~8のうちのいずれか1項に記載の電子パッケージ。
【請求項10】
前記ダイは、前記パッケージ基板の厚みを通じて導電性配線によって前記パッドに結合される、請求項1~9のうちのいずれか1項に記載の電子パッケージ。
【請求項11】
電子パッケージを形成する方法であって、
パッケージ基板のランド側にパッドを形成することと、
前記パッドの上に誘電体層を配置することと、
前記パッドの表面を露出させるよう前記誘電体層を凹ませることとを含み、
前記誘電体層は、前記パッドの側壁表面の上に留まる、
方法。
【請求項12】
前記パッド及び前記誘電体層の上にソルダレジストを配置することを更に含み、前記誘電体層を通じる開口が、前記パッドの前記表面を露出させる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記誘電体層を通じる前記開口の幅が、前記パッドの幅よりも広い、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記パッドの前記表面の上に表面仕上げを配置することを更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記表面仕上げは、前記誘電体層の上に延在する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記誘電体層は、ソルダレジストである、請求項11~15のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記パッドの前記表面の上に表面仕上げを配置することを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記パッケージ基板のダイ側が、前記誘電体層を凹ませる動作の間に保護膜によって覆われる、請求項11~17のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記パッドの前記表面を露出させた後に前記パッケージ基板のダイ側に第1レベルインターコネクトを形成することを更に含む、請求項11~18のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
パッケージ基板のランド側インターコネクトであって、
前記パッケージ基板のランド側の上にあるパッドであって、ビアに接続される第1の表面と、該第1の表面とは反対側の第2の表面と、前記第1の表面を前記第2の表面に接続する側壁表面とを有する、パッドと、
前記パッドの前記側壁表面と直接的に接触し、前記パッケージ基板の前記ランド側の上にある、誘電体層とを含み、
前記誘電体層は、前記パッドの前記第2の表面と接触しない、
ランド側インターコネクト。
【請求項21】
前記誘電体層の上のソルダレジスト層を更に含む、請求項20に記載のランド側インターコネクト。
【請求項22】
前記ソルダレジスト層を通じる開口が、前記パッドの前記第2の表面を露出させ、前記ソルダレジスト層は、前記パッドの前記第2の表面と接触しない、請求項21に記載のランド側インターコネクト。
【請求項23】
前記パッドの前記第2の表面の上にある表面仕上げを更に含む、請求項20~22のうちのいずれか1項に記載のランド側インターコネクト。
【請求項24】
回路板と、
前記回路板に結合されるパッケージ基板と、
前記パッケージ基板にあるランド側インターコネクトと、
前記パッケージ基板のダイ側に結合されるダイとを含み、
前記ランド側インターコネクトの個々のランド側インターコネクトは、
前記パッケージ基板のランド側の上にあるパッドであって、ビアに接続される第1の表面と、該第1の表面とは反対側の第2の表面と、前記第1の表面を前記第2の表面に接続する側壁表面とを有する、パッドと、
前記パッドの前記側壁表面と直接的に接触し、前記パッケージ基板の前記ランド側の上にある、誘電体層とを含み、
前記誘電体層は、前記パッドの前記第2の表面と接触しない、
電子システム。
【請求項25】
前記誘電体層の上にあるソルダレジストを更に含み、該ソルダレジストは、前記パッドの前記第2の表面と接触しない、請求項24に記載の電子システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、電子パッケージ(electronic packages)に関し、より具体的には、信頼性性能(reliability performance)を増大させる改良されたアーキテクチャを有する金属画定パッド(metal defined pads)に関する。
【背景技術】
【0002】
電気的性能要求の増加に伴い、電気的損失(例えば、挿入損失、リターン損失、クロストークなど)についての予算は縮小している。これはパッケージ内の物理的接続の最適化を必要とする。マイクロエレクトロニクス産業が目指しているアプローチの1つは、金属画定(MD)パッドの使用である。MDパッドは、現在のソルダマスク定義(SMD)パッドと比較してサイズがより小さい。SMDパッドのサイズも小さいことができるが、それらのアーキテクチャの故に、それらはパッドの一部がソルダマスクの下に埋め込まれている。これはソケット係合の活性領域(active area)を減少させる。MDパッドは、ソケットスワイプ(socket swipe)のニーズを提供するための中間グラウンド(middle ground)と、電気的損失を減少させるためのより小さな銅領域(coper area)とを提供する。
【0003】
MDパッドアプローチで確認された主要な課題の1つは、MDパッドのフット付近のビルドアップ膜(ビルドアップフィルム)の亀裂である。これはパッドの設計に伴う固有の問題である。特に、熱サイクル(thermal cycling)の間に、高い応力がビルドアップ膜内のMDパッドの外縁で発生する。これらの高い応力は、パッケージ基板の下にあるビルドアップ層内に伝播する亀裂を引き起こし得る。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【0005】
【
図1B】パッケージ基板のビルドアップ膜における亀裂を図示する
図1AのMDパッドの断面図である。
【0006】
【
図2】ある実施形態に従った、MDパッドの側壁表面上に誘電体層を有するMDパッドを有するパッケージ基板の断面図である。
【0007】
【
図3】ある実施形態に従った、MDパッドの側壁表面上にソルダレジスト層を有するMDパッドを有するパッケージ基板の断面図である。
【0008】
【
図4】ある実施形態に従った、既存のMDパッドアーキテクチャと比較して、本明細書に記載するMDパッドのフーチングに近接する応力の低減を図示するチャートである。
【0009】
【
図5A】ある実施形態に従った、シード層の上に形成されたパッドを有するパッケージ基板の断面図である。
【0010】
【
図5B】ある実施形態に従った、シード層が除去された後のパッケージ基板の断面図である。
【0011】
【
図5C】ある実施形態に従った、誘電体層がパッドの上に設けられた後のパッケージ基板の断面図である。
【0012】
【
図5D】ある実施形態に従った、パッドの表面を露出させるために誘電体層が凹まされた後のパッケージ基板の断面図である。
【0013】
【
図5E】ある実施形態に従った、ソルダレジストが誘電体層の上に設けられた後のパッケージ基板の断面図である。
【0014】
【
図5F】ある実施形態に従った、表面仕上げがパッドの露出させられた表面の上に施された後のパッケージ基板の断面図である。
【0015】
【
図6A】ある実施形態に従った、MDパッドがランド側の上に設けられた、ダイ側及びランド側を有するパッケージ基板の断面図である。
【0016】
【
図6B】ある実施形態に従った、保護層がパッケージ基板のダイ側の上に設けられた後のパッケージ基板の断面図である。
【0017】
【
図6C】ある実施形態に従った、誘電体層がMDパッドの上に設けられた後のパッケージ基板の断面図である。
【0018】
【
図6D】ある実施形態に従った、MDパッドの表面を露出させるために誘電体層が凹まされた後のパッケージ基板の断面図である。
【0019】
【
図6E】ある実施形態に従った、保護層がダイ側から除去された後のパッケージ基板の断面図である。
【0020】
【
図6F】ある実施形態に従った、ソルダレジスト層がダイ側およびランド側の上に設けられた後のパッケージ基板の断面図である。
【0021】
【
図6G】ある実施形態に従った、MDパッドを露出させるためにソルダレジスト開口がランド側のソルダレジスト層を通じて形成された後のパッケージ基板の断面図である。
【0022】
【
図6H】ある実施形態に従った、表面仕上げがMDパッドの上に適用された後のパッケージ基板の断面図である。
【0023】
【
図6I】ある実施形態に従った、第1レベル相互接続(FLI)がパッケージ基板のダイ側の上に形成された後のパッケージ基板の断面図である。
【0024】
【
図7A】ある実施形態に従った、はんだボールによって回路板に結合されるMDランド側パッドを有するパッケージ基板を有する電子システムの断面図である。
【0025】
【
図7B】ある実施形態に従った、ソケットによって回路板に結合されるMDランド側パッドを有するパッケージ基板を有する電子システムの断面図である。
【0026】
【
図8】ある実施形態に従って構築されるコンピューティングデバイスの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本明細書に記載されているのは、様々な実施形態に従った信頼性性能(reliability performance)を向上させる改良されたアーキテクチャを有する金属画定パッド(metal defined pads)を備える電子パッケージ(electronic packages)である。以下の記載では、例示的な実装の様々な態様を当業者によって一般的に使用される用語を用いて記載して、それらの作業の実体を当業者に伝える。しかしながら、本発明は記載される態様の一部のみで実施される場合があることが当業者に明らかであろう。説明の目的のために、具体的な番号、材料、および構成は、例示的な実装の完全な理解をもたらすために示される。しかしながら、本発明は特定の詳細なしに実施される場合があることが当業者に明らかであろう。他の例では、例示的な実装を不明瞭にしないために、よく知られている構成は省略され或いは簡略化される。
【0028】
様々な動作(operations)は、本発明を理解する上で最も有用な方法で、複数の別個の動作として順に記載されるが、記載の順序は、これらの動作が必ずしも順序依存的であることを暗示するものとして解釈されてならない。特に、これらの動作は、提示の順序で行われることを必要としない。
【0029】
上述のように、金属画定(MD)パッド(metal defined pads)は、信頼性の問題を有する。特に、MDパッドの下のパッケージ基板は、MDパッドのフーチング(footing)で発生する応力集中の故に亀裂を受けやすい。そのようなMDパッドの一例を
図1Aおよび
図1Bに示す。
図1Aは、MDパッド110を有する電子パッケージ100(electronic package)の平面図である。図示のように、ソルダレジスト120(solder resist)は、MDパッド110のエッジから離間している。すなわち、下に位置するパッケージ基板105の部分は、平面図において見える。
【0030】
図1Bを次に参照すると、線B-B’に沿う
図1Aの電子パッケージ100の断面図が示されている。図示のように、ソルダレジスト開口122がソルダレジスト120内に設けられて、MDパッド110を露出させる。MDパッド110は、MDパッド110の頂面および側壁表面上の表面仕上げ112を含むこともある。下に位置するパッケージ基板105の部分が露出させられるように、ソルダレジスト開口122の幅は、MDパッド110の幅よりも広いことがある。パッケージ基板105は、パッド、トレース、ビア、及び同等物のような、導電性配線108(導電性ルーティング)(conductive routing)を含んでもよい。
【0031】
そのようなMDパッド110のアーキテクチャは、熱サイクル(thermal cycling)中にMDパッド110のフーチングに形成される高い応力をもたらす。特に、高応力領域は、MDパッド110の側壁の底部分に隣接している。高い応力は、電子パッケージに信頼性リスクを与える。例えば、集中した応力は、パッケージ基板105の下に位置するビルドアップ層に亀裂107の形成をもたらす。ビルドアップ層における亀裂の形成は、実質的な信頼性リスクを提示する。
【0032】
従って、本明細書に開示する実施形態は、MDパッドのフーチングにおける応力集中を最小限に抑えるMDパッドアーキテクチャを含む。例えば、実施形態は、MDパッドの側壁を取り囲むビルドアップ層の上に誘電体層を提供することを含んでよい。代替の実施形態において、ソルダレジストは、応力低減をもたらすよう、MDパッドの側壁に沿って形成されてよい。そのような実施形態は、ソルダレジストがMDパッドの頂面に接触しないという点で、ソルダマスク画定(SMD)パッド(solder mask defined pads)とは異なる。
【0033】
図2を次に参照すると、ある実施形態に従った電子パッケージ200の断面図が示されている。ある実施形態において、電子パッケージ200は、パッケージ基板205を含む。パッケージ基板205は、誘電体ビルドアップ層を含んでよい。図示の実施形態において、パッケージ基板205は、コアレスパッケージ基板として示されている。しかしながら、パッケージ基板205は、いくつかの実施形態において、コア付きパッケージ基板205であってよいことが理解されるべきである。コア付きパッケージ基板205では、誘電体ビルドアップ層がコアの上下に設けられることがある。ある実施形態において、導電性配線208は、パッケージ基板205内に設けられる。導電性配線208は、パッド、トレース、ビア、及び同等物を含んでよい。導電性配線208は、パッケージ基板205のダイ側(すなわち、
図2の底面)からパッケージ基板205のランド側(すなわち、
図2の頂面)上のMDパッド210への電気的結合(electrical coupling)を提供する。
【0034】
ある実施形態において、電子パッケージ200は、パッケージ基板205のランド側に1つ以上のMDパッド210を含んでよい。MDパッド210は、パッケージ基板205の誘電体ビルドアップ層の上に設けられてよい。例えば、MDパッド210の第1の表面213は、下に位置するパッケージ基板205のビルドアップ層と接触することがある。ある実施形態において、MDパッド210は、第1の表面213から見て外方を向く第2の表面214を含む。側壁表面215は、第1の表面213を第2の表面214に接続する。ある実施形態において、側壁表面215および第2の表面214は、パッケージ基板205のビルドアップ層の上方にある。すなわち、MDパッド210は、パッケージ基板205に埋め込まれない。
【0035】
MDパッド210のフーチング(すなわち、下に位置するパッケージ基板205に接触するMDパッド210の隅)における応力集中を最小限に抑えるために、応力緩和誘電体層230がMDパッド210の側壁表面215に沿って設けられる。応力緩和誘電体層230は、いくつかの実施形態において、パッケージ基板205のビルドアップ層とは異なる材料であってよい。他の実施形態において、応力緩和誘電体層230は、パッケージ基板205のビルドアップ層と同じ材料であってよい。応力緩和誘電体層230は、パッケージ基板の頂面全体の上に延在する層であってよい。すなわち、いくつかの実施態様において、応力緩和誘電体層230は、MDパッド210のエッジに単に局在化されるだけではない。ある実施形態において、応力緩和誘電体層230は、MDパッド210の厚さに実質的に等しい厚さを含む。応力緩和誘電体層230は、MDパッド210の第2の表面214を覆うことなく、MDパッド210の側壁215の全高をカバーしてよい。
【0036】
ある実施形態では、ソルダレジスト層220が応力緩和誘電体層230の上に設けられてよい。ソルダレジスト層220は、ソルダレジスト開口(SRO)222を含んでよい。SRO222は、MDパッド210の頂面を露出させることがある。例えば、SRO222の幅は、MDパッド210の幅よりも大きくてよい。ある実施形態において、SRO222の側壁は、
図2に示すように、テーパ状であってよい。他の実施形態において、SRO222の側壁は、実質的に垂直であってよい。
【0037】
ある実施形態では、表面仕上げ212が、MDパッド210の第2の表面214の上に設けられる。表面仕上げ212は、マイクロエレクトロニクス用途のための任意の適切な表面仕上げであってよい。例えば、表面仕上げ212は、1つ以上の層を含んでよい。ある実施形態において、表面仕上げは、無電解ニッケル無電解パラジウム浸漬金(ENEPIG)を含むが、他の表面仕上げも使用されてよい。ある実施形態において、表面仕上げ212は、約10μm未満の厚さを有してよい。特定の実施形態において、表面仕上げ212は、約6μm以下または約3μm以下の厚さを有してよい。
【0038】
ある実施形態において、表面仕上げ212は、MDパッド210の第2の表面214の上だけに設けられる。すなわち、表面仕上げ212は、
図1Bに示すような既存のMDパッドに典型的であるように、MDパッド210の側壁表面215を覆わない。ある実施形態において、表面仕上げ212は、応力緩和誘電体層230の一部の上に延在してもよい。すなわち、表面仕上げ212は、いくつかの実施形態において、MDパッド210の幅よりも大きい幅を有してよい。
【0039】
専用の応力緩和誘電体層230が
図2に示されているが、実施形態はそのような構成に限定されないことが理解されるべきである。例えば、
図3は、応力緩和誘電体層230を使用する代わりにMDパッド310のための応力緩和層としてソルダレジスト320を利用する電子パッケージ300の断面図である。
【0040】
図3に示すように、電子パッケージ300は、パッケージ基板305を含む。パッケージ基板305は、誘電体ビルドアップ層を含んでよい。図示の実施形態において、パッケージ基板305は、コアレスパッケージ基板として示されている。しかしながら、パッケージ基板305は、いくつかの実施形態において、コア付きパッケージ基板305であってよいことが理解されるべきである。コア付きパッケージ基板305において、誘電体ビルドアップ層は、コアの上下に設けられてよい。ある実施形態において、導電性配線308は、パッケージ基板305内に設けられる。導電性配線308は、パッド、トレース、ビア、及び同等物を含んでよい。導電性配線308は、パッケージ基板305のダイ側(すなわち、
図3の底面)からパッケージ基板305のランド側(すなわち、
図3の頂面)にあるMDパッド310への電気的結合を提供する。
【0041】
ある実施形態において、電子パッケージ300は、パッケージ基板305のランド側に1つ以上のMDパッド310を含んでよい。MDパッド310は、パッケージ基板305の誘電体ビルドアップ層の上に設けられてよい。例えば、MDパッド310の第1の表面313は、下に位置するパッケージ基板305のビルドアップ層と接触してよい。ある実施形態において、MDパッド310は、第1の表面313から見て外方を向く第2の表面314を含む。側壁表面315は、第1の表面313を第2の表面314に接続する。ある実施形態において、側壁表面315および第2の表面314は、パッケージ基板305のビルドアップ層の上方にある。すなわち、MDパッド310は、パッケージ基板305に埋め込まれない。
【0042】
MDパッド310のフーチング(すなわち、下に位置するパッケージ基板305と接触するMDパッド310の隅)で応力減少をもたらすために、ソルダレジスト層320が、MDパッド310の側壁315と直接的に接触してよい。そのような実施形態は、ソルダレジスト層320がMDパッド310の頂面に接触しない点で、既存のSMDパッドとは異なる。ある実施形態において、ソルダレジスト層320は、MDパッド310の厚さに実質的に等しい厚さを含む。ソルダレジスト層320は、MDパッド310の第2の表面314を覆うことなく、MDパッド310の側壁315の全高をカバーしてよい。
【0043】
ある実施形態では、表面仕上げ312が、MDパッド310の第2の表面314の上に設けられる。表面仕上げ312は、マイクロエレクトロニクス用途のための任意の適切な表面仕上げであってよい。例えば、表面仕上げ312は、1つ以上の層を含んでよい。ある実施形態において、表面仕上げは、ENEPIGを含むが、他の表面仕上げが使用されてもよい。ある実施形態において、表面仕上げ312は、約10μm未満の厚さを有してよい。特定の実施形態において、表面仕上げ312は、約6μm以下または約3μm以下の厚さを有してよい。
【0044】
ある実施形態において、表面仕上げ312は、MDパッド310の第2の表面314の上にだけ設けられる。すなわち、表面仕上げ312は、
図1Bに示すような既存のMDパッドに典型的であるように、MDパッド310の側壁表面315を覆わない。ある実施形態において、表面仕上げ312は、ソルダレジスト層320の上に延在してもよい。すなわち、表面仕上げ312は、いくつかの実施形態において、MDパッド310の幅よりも大きい幅を有してよい。
【0045】
図4を次に参照すると、表面仕上げ(SF)とビルドアップ層との間の界面におけるMDパッドのフーチングに近接する応力を示すチャートが示されている。第1のバーは、電子パッケージ100に示すMDパッド110と同様に、厚さ6μmの表面仕上げを有する典型的なMDパッドにおける応力を図示している。第1のバーの応力は1として示されている。すなわち、他のバーに示される応力値は、第1のバーにおける応力レベルに正規化される。第2のバーは、
図2に示す電子パッケージ200におけるMDパッド210と同様に、厚さ6μmの表面仕上げを有するMDパッド210のフーチングにおける応力を図示している。第1のバーと比較して、応力は、誘電体応力緩和層を使用することによって約30%だけ削減される。第3のバーに示すように、表面仕上げの厚さを約3μmまで削減することは、応力を約10%だけ削減する。
図3に示す実施形態と同様に、MDパッドのための応力緩和層としてソルダレジスト層を使用するときには、応力における類似の削減が提供されることもある。
【0046】
図5A~
図5Fを次に参照すると、電子パッケージ500を形成するプロセスを描く一連の断面図が、ある実施形態に従って示されている。ある実施形態において、
図5A~
図5Fの電子パッケージ500は、MDパッド510のフーチングにおける応力集中を最小限に抑えるための応力緩和誘電体層530を含む。
【0047】
次に、
図5Aを参照すると、電子パッケージ500の断面図が、ある実施形態に従って示されている。ある実施形態において、電子パッケージ500は、パッケージ基板505を含む。パッケージ基板505は、その中に埋め込まれた導電性配線(図示せず)を有する誘電体ビルドアップ層を含んでよい。パッケージ基板505は、コア付きであっても、コアなしであってもよい。ある実施形態では、シード層509が、パッケージ基板505の上に設けられる。シード層509は、MDパッド510をめっきするために使用されてよい。めっきプロセスは、MDパッド510が望まれる場所に隣接するシード層509の部分の上にあるマスク層(図示せず)を用いて実施されてよい。MDパッド510は、パッケージ基板505より上方にあってよい。すなわち、MDパッド510は、パッケージ基板505に埋め込まれない。
【0048】
次に、
図5Bを参照すると、シード層509が除去された後の電子パッケージ500の断面図が、ある実施形態に従って示されている。ある実施形態において、シード層509は、フラッシュエッチングプロセスのようなシード層エッチングプロセスで除去されてよい。
【0049】
次に、
図5Cを参照すると、応力緩和誘電体層530がMDパッド510の上に配置された後の電子パッケージ500の断面図が、ある実施形態に従って示されている。ある実施形態において、応力緩和誘電体層530は、積層プロセスまたは任意の他の適切な堆積プロセスで堆積させられてよい。ある実施形態において、応力緩和誘電体層530は、パッケージ基板505のビルドアップ層とは異なる材料を含む。他の実施形態において、応力緩和誘電体層530は、下に位置するパッケージ基板505のビルドアップ層と同じ材料を含んでよい。
【0050】
ある実施形態において、応力緩和誘電体層530は、MDパッド510を埋め込むことがある。例えば、応力緩和誘電体層530は、MDパッド510の側壁表面515および第2の表面514と直接的に接触してよい。MDパッド510の第1の表面513は、下に位置するパッケージ基板505の上にあってよい。
【0051】
次に、
図5Dを参照すると、応力緩和誘電体層530が凹まされた(recessed)後の電子パッケージ500の断面図が、ある実施形態に従って示されている。ある実施形態において、応力緩和誘電体層530は、平坦化プロセス(planarization process)又は同等プロセスで凹まされる。ある実施形態において、応力緩和誘電体層530を凹ませることは、MDパッド510の第2の表面514を露出させる。すなわち、側壁表面515は、応力緩和誘電体層530によって覆われたままであってよい。ある実施形態において、応力緩和誘電体層530の厚さは、MDパッド510の厚さに実質的に等しい。
【0052】
次に、
図5Eを参照すると、ソルダレジスト層520が応力緩和誘電体層530上に配置された後の電子パッケージ500の断面図が、ある実施形態に従って示されている。ある実施形態において、ソルダレジスト層520は、積層プロセスで堆積させられてよい。SRO522が、ソルダレジスト層520を通じて設けられてよい。ある実施形態では、SRO522の幅は、MDパッド510の幅よりも大きくてよい。よって、応力緩和誘電体層530の部分は、SRO522によって露出させられることもある。ある実施形態において、SRO522の側壁は、テーパ状または実質的に垂直であってよい。
【0053】
次に、
図5Fを参照すると、表面仕上げ512がMDパッド510の上に提供された後の電子パッケージ500の断面図が、ある実施形態に従って示されている。ある実施形態において、表面仕上げ512は、マイクロエレクトロニクス用途における相互接続のために表面仕上げに共通の任意の材料(または複数の材料)を含んでよい。例えば、表面仕上げ512は、ENEPIG又は同等物を含んでよい。ある実施形態において、表面仕上げ512の厚さは、約10μm以下であってよい。特定の実施形態において、表面仕上げ512は、約6μm以下または約3μm以下であってよい。
【0054】
ある実施形態において、表面仕上げ512は、MDパッド510の第2の表面514の上に提供される。応力緩和誘電体層530は、側壁表面515を保護し、表面仕上げ512の堆積をブロックする。すなわち、MDパッド510の第2の表面514のみが、表面仕上げ512によって覆われる。ある実施形態において、表面仕上げ512の幅は、MDパッド510の幅よりも大きくてよい。よって、表面仕上げ512の部分は、応力緩和誘電体層530の頂面と接触することがある。
【0055】
次に、
図6A~
図6Iを参照すると、電子パッケージ600を形成するためのプロセスフローを描く一連の断面図が、ある実施形態に従って示されている。ある実施形態において、電子パッケージ600は、MDパッド610の側壁表面の上の応力緩和誘電体層630を含む。
【0056】
次に、
図6Aを参照すると、電子パッケージ600の断面図が、ある実施形態に従って示されている。ある実施形態において、電子パッケージ600は、パッケージ基板605を含む。パッケージ基板605は、コア603を含み、コア603の上下に誘電体配線層602(誘電体ルーティング層)を有する。導電性配線608が配線層602内に設けられ、貫通コアビア641がコア603を通じて設けられる。パッケージ基板605は、ダイ側606と、ランド側607とを含んでよい。ある実施形態において、MDパッド610は、ランド側607に設けられる。
【0057】
次に、
図6Bを参照すると、一実施形態による、保護層640がパッケージ基板605のダイ側606の上に形成された後の電子パッケージ600の断面図が、ある実施形態に従って示されている。保護層640は、積層プロセス又は同等プロセスで配置されてよい。
【0058】
次に、
図6Cを参照すると、応力緩和誘電体層630がランド側607の上に設けられた後の電子パッケージ600の断面図が、ある実施形態に従って示されている。ある実施形態によれば、応力緩和誘電体層630は、MDパッド610の上に形成される。応力緩和誘電体層630は、誘電体配線層602と同じ材料であってよい。他の実施形態において、応力緩和誘電体層630は、誘電体配線層602とは異なる材料を含む。
【0059】
次に、
図6Dを参照すると、応力緩和誘電体層630が凹まされた後の電子パッケージ600の断面図が、ある実施形態に従って示されている。応力緩和誘電体層630を凹ませることは、MDパッド610の表面614を露出させることがある。MDパッド610の側壁表面は、応力緩和誘電体層630によって覆われたままであってよい。ある実施形態において、応力緩和誘電体層の厚さは、MDパッド610の厚さと実質的に類似する。
【0060】
次に、
図6Eを参照すると、保護層640がダイ側606から除去された後の電子パッケージ600の断面図が、ある実施形態に従って示されている。保護層640は、剥離プロセスまたは任意の他の適切なプロセスで除去されてよい。
【0061】
次に、
図6Fを参照すると、ソルダレジスト層620がダイ側606及びランド側607の上に設けられた後の電子パッケージ600の断面図が、ある実施形態に従って示されている。ある実施形態において、ソルダレジスト層620は、積層プロセス又は同等プロセスで堆積させられてよい。
【0062】
次に、
図6Gを参照すると、SRO622がランド側607のソルダレジスト層620を通じて形成された後の電子パッケージ600の断面図が、ある実施形態に従って示されている。ある実施形態において、SRO622は、MDパッド610の幅よりも大きい幅を有してよい。よって、MDパッド610の表面614及び応力緩和誘電体層630の一部は、SRO622によって露出させられる。
【0063】
次に、
図6Hを参照すると、表面仕上げ612がMDパッド610の上に設けられた後の電子パッケージの断面図が、ある実施形態に従って示されている。ある実施形態において、表面仕上げ612は、例えば、ENEPIG又は同等物のような、マイクロエレクトロニクス用途における表面仕上げに典型的である任意の材料または複数の材料を含んでよい。ある実施形態において、表面仕上げ612は、MDパッド610の表面614を覆う。表面仕上げ612の部分は、応力緩和誘電体層630の一部を覆ってもよい。
【0064】
次に、
図6Iを参照すると、第1レベルインターコネクト(第1レベル相互接続)(FLIS)651がパッケージ基板605のダイ側606の上に形成された後の電子パッケージの断面図が、ある実施形態に従って示されている。FLI651は、表面仕上げ652を有するパッドを含んでよい。ビア貫通ソルダレジスト層620は、FLI651を下に位置する導電性配線608に結合することがある。
【0065】
次に、
図7Aを参照すると、電子システム790の断面図が、ある実施形態に従って示されている。ある実施形態において、電子システムは、プリント回路板又は同等物のような、基板791を含んでよい。ある実施形態において、基板791は、はんだボールのようなインターコネクト792によってパッケージ基板705に結合される。インターコネクト792は、ソルダレジスト層720を通過し、パッケージ基板705上のMDパッド710と接触することがある。MDパッド710は、応力緩和誘電体層730に直接的に接触する側壁を有してよい。ある実施形態では、ダイ781が、FLI782によってパッケージ基板705のダイ側に結合される。
【0066】
次に、
図7Bを参照すると、電子システム790の断面図が、ある実施形態に従って示されている。
図7Bの電子システム790は、パッケージ基板705と回路板791(board)との間のインターコネクトを除いて、
図7Aの電子システム790と実質的に類似してよい。はんだボールインターコネクトの代わりに、ソケットアーキテクチャが使用されてよい。ソケットアーキテクチャは、ソケットハウジング785を通過するピン786を含むことがある。(ソケットハウジング785の底にある)ピン786の底は、ソルダインターコネクト792によって基板に結合されてよい。
【0067】
図8は、本発明の1つの実装に従ったコンピューティングデバイス800を図示している。コンピューティングデバイス800は、回路板802を収容する。回路板802は、プロセッサ804および少なくとも1つの通信チップ806を含むが、これらに限定されない、多数のコンポーネントを含むことがある。プロセッサ804は、物理的および電気的に回路板802に結合される。いくつかの実装において、少なくとも1つの通信チップ806も、回路板802に物理的及び電気的に結合される。さらなる実装において、通信チップ806は、プロセッサ804の一部である。
【0068】
これらの他のコンポーネントは、揮発性メモリ(例えば、DRAM)、不揮発性メモリ(例えば、ROM)、フラッシュメモリ、グラフィックスプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、暗号プロセッサ、チップセット、アンテナ、ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、タッチスクリーンコントローラ、バッテリ、オーディオコーデック、ビデオコーデック、電力増幅器、全地球測位システム(GPS)デバイス、コンパス、加速度計、ジャイロスコープ、スピーカ、カメラ、および(ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)などのような)大容量記憶装置を含むが、これらに限定されない。
【0069】
通信チップ806は、コンピューティングデバイス800との間でデータを転送するためのワイヤレス通信を可能にする。「ワイヤレス(無線)」という用語およびその派生語は、非固体媒体を通じて変調された電磁放射の使用を通じてデータを通信することがある回路、デバイス、システム、方法、技術、通信チャネルなどを記述するために使用されることがある。この用語は、関連するデバイスがワイヤを含まないことを暗示しないが、いくつかの実施形態において、それらはワイヤを含まないことがある。通信チップ806は、Wi-Fi(IEEE802.11ファミリー)、WiMAX(IEEE802.16ファミリー)、IEEE802.20、ロングタームエボリューション(LTE)、Ev-DO、HSPA+、HSDPA+、HSUPA+、EDGE、GSM、GPRS、CDMA、TDMA、DECT、Bluetooth(登録商標)、それらの派生物、ならびに3G、4G、5Gおよびそれを超えるものとして指定される任意の他のワイヤレスプロトコルを含むが、これらに限定されない、多数のワイヤレス規格またはプロトコルのうちのいずれかを実装することがある。コンピューティングデバイス800は、複数の通信チップ806を含んでよい。例えば、第1の通信チップ806は、Wi-FiおよびBluetoothのような、より短い範囲のワイヤレス通信専用であってよく、第2の通信チップ806は、GPS、EDGE、GPRS、CDMA、WiMAX、LTE、Ev-DOのような、より長い範囲のワイヤレス通信専用であってよい。
【0070】
コンピューティングデバイス800のプロセッサ804は、プロセッサ804内にパッケージされた集積回路ダイを含む。本発明のいくつかの実装において、プロセッサの集積回路ダイは、本明細書に記載する実施形態に従って、応力緩和構成を有するMDランド側パッドを有するパッケージ基板を含む電子パッケージの部分であってよい。「プロセッサ」という用語は、レジスタおよび/またはメモリからの電子データを処理して、レジスタおよび/またはメモリに格納されることがある他の電子データに変換する、デバイスまたはデバイスの一部を指すことがある。
【0071】
通信チップ806は、通信チップ806内にパッケージされた集積回路ダイも含む。本発明の別の実施形態によれば、通信チップの集積回路ダイは、本明細書に記載する実施形態に従って、応力緩和構成を有するMDランド側パッドを有するパッケージ基板を含む電子パッケージの一部であってよい。
【0072】
要約に記載するものを含む、本発明の例示的な実装の上述の記載は、網羅的であることを意図せず、或いは本発明を開示の正確な形態に限定することを意図しない。本発明の具体的な実装及び本発明についての例は、図示の目的で本明細書に記載されるが、当業者に理解されるように、様々な均等な修正が本発明の範囲内で可能である。
【0073】
これらの修正は、上記の詳細な説明に照らして本発明に行われることがある。以下の特許請求の範囲において使用される用語は、本発明を明細書及び特許請求の範囲に開示される特定の実装に限定するものと解釈されてならない。むしろ、本発明の範囲は、請求項解釈についての確立された原則に従って解釈されるべき後続の請求項によって完全に決定されるべきものである。
【0074】
例1:ダイ側と、ランド側とを有する、パッケージ基板と、ランド側にあるパッドと、パッドの側壁を覆う誘電体層と、パッドの露出面の上の表面仕上げとを含む、電子パッケージ。
【0075】
例2:誘電体層は、パッケージ基板の層とは異なる材料である、例1の電子パッケージ。
【0076】
例3:誘電体層は、ソルダレジストである、例1又は2の電子パッケージ。
【0077】
例4:ソルダレジストは、パッケージ基板から見て外方を向くパッドの頂面の如何なる部分も覆わない、例3の電子パッケージ。
【0078】
例5:表面仕上げは、誘電体層の頂面の上に延在する、例1~4のうちのいずれか1つの電子パッケージ。
【0079】
例6:誘電体層の上のソルダレジストを更に含む、例1~5のうちのいずれか1つの電子パッケージ。
【0080】
例7:パッドの頂面を露出させるソルダレジストを通じる開口が、パッドよりも広い、例6の電子パッケージ。
【0081】
例8:パッドは、金属画定パッド(metal defined pad)である、例7の電子パッケージ。
【0082】
例9:パッケージ基板のダイ側に取り付けられるダイを更に含む、例1~8のうちのいずれか1つの電子パッケージ。
【0083】
例10:ダイは、パッケージ基板の厚みを通じて導電性配線(conductive routing)によってパッドに結合される、例1~9のうちのいずれか1つの電子パッケージ。
【0084】
例11:電子パッケージを形成する方法であって、パッケージ基板のランド側にパッドを形成することと、パッドの上に誘電体層を配置することと、パッドの表面を露出させるよう前記誘電体層を凹ませることとを含み、誘電体層は、パッドの側壁表面の上に留まる、方法。
【0085】
例12:パッド及び誘電体層の上にソルダレジストを配置することを更に含み、誘電体層を通じる開口が、パッドの表面を露出させる、例11の方法。
【0086】
例13:誘電体層を通じる開口の幅が、パッドの幅よりも広い、例12の方法。
【0087】
例14:パッドの表面の上に表面仕上げを配置することを更に含む、例13の方法。
【0088】
例15:表面仕上げは、誘電体層の上に延在する、例14の方法。
【0089】
例16:誘電体層は、ソルダレジストである、例11~15のうちのいずれか1つの方法。
【0090】
例17:パッドの表面の上に表面仕上げを配置することを更に含む、例16の方法。
【0091】
例18:パッケージ基板のダイ側が、誘電体層を凹ませる動作の間に保護膜(protective film)によって覆われる、例11~17のうちのいずれか1つの方法。
【0092】
例19:パッドの表面を露出させた後にパッケージ基板のダイ側に第1レベルインターコネクト(first level interconnects)を形成することを更に含む、例11~18のうちのいずれか1つの方法。
【0093】
例20:パッケージ基板のランド側インターコネクトであって、パッケージ基板のランド側の上にあるパッドであって、ビアに接続される第1の表面と、第1の表面とは反対側の第2の表面と、第1の表面を第2の表面に接続する側壁表面とを有する、パッドと、パッドの側壁表面と直接的に接触し、パッケージ基板のランド側の上にある、誘電体層とを含み、誘電体層は、パッドの前記第2の表面と接触しない、ランド側インターコネクト。
【0094】
例21:誘電体層の上のソルダレジスト層を更に含む、例20のランド側インターコネクト。
【0095】
例22:ソルダレジスト層を通じる開口が、パッドの第2の表面を露出させ、ソルダレジスト層は、パッドの第2の表面と接触しない、例21のランド側インターコネクト。
【0096】
例23:パッドの第2の表面の上にある表面仕上げを更に含む、例20~22のうちのいずれか1つのランド側インターコネクト。
【0097】
例24:回路板と、回路板に結合されるパッケージ基板と、パッケージ基板にあるランド側インターコネクトと、パッケージ基板のダイ側に結合されるダイとを含み、ランド側インターコネクトの個々のランド側インターコネクトは、パッケージ基板のランド側の上にあるパッドであって、ビアに接続される第1の表面と、第1の表面とは反対側の第2の表面と、第1の表面を第2の表面に接続する側壁表面とを有する、パッドと、パッドの側壁表面と直接的に接触し、パッケージ基板のランド側の上にある、誘電体層とを含み、誘電体層は、パッドの前記第2の表面と接触しない、電子システム。
【0098】
例25:前記誘電体層の上にあるソルダレジストを更に含み、該ソルダレジストは、前記パッドの前記第2の表面と接触しない、例24の電子システム。
【外国語明細書】