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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022098443
(43)【公開日】2022-07-01
(54)【発明の名称】プリンタ
(51)【国際特許分類】
   B65H 23/16 20060101AFI20220624BHJP
   B41J 15/16 20060101ALI20220624BHJP
【FI】
B65H23/16
B41J15/16
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021186249
(22)【出願日】2021-11-16
(31)【優先権主張番号】P 2020211060
(32)【優先日】2020-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000116057
【氏名又は名称】ローランドディー.ジー.株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121500
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 高志
(74)【代理人】
【識別番号】100121186
【弁理士】
【氏名又は名称】山根 広昭
(74)【代理人】
【識別番号】100218084
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊光
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 浩徳
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 昭洋
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼野 雄介
【テーマコード(参考)】
2C060
3F104
【Fターム(参考)】
2C060CA00
2C060CB31
3F104AA01
3F104DA27
3F104EA03
3F104JA06
3F104JA10
(57)【要約】
【課題】テンションバーと支持アームとを組み付ける際に要する部品点数を少なくしつつ、テンションバーと支持アームと組み付ける作業時間を短縮することができる。
【解決手段】プリンタ10は、印刷時に媒体5を支持するプラテン12と、印刷後の媒体5を巻き取る巻き取り軸41と、プラテン12から巻き取り軸41に向かう媒体5の部分に張力を与えるテンションバーユニット50と、を備えている。テンションバーユニット50は、筒状のテンションバー51と、テンションバー51の両端に設けられ、テンションバー51を揺動自在に支持する一対の支持アーム52と、を有している。支持アーム52は、テンションバー51を揺動自在に支持するアーム本体60と、アーム本体60と一体的に形成された固定部70とを有している。固定部70は、テンションバー51の内周面に嵌め込まれてテンションバー51に固定されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷時に媒体を支持する支持台と、
印刷後の前記媒体を巻き取る巻き取り軸と、
前記支持台から前記巻き取り軸に向かう前記媒体の部分に張力を与えるテンションバーユニットと、
を備え、
前記テンションバーユニットは、
筒状のテンションバーと、
前記テンションバーの両端に設けられ、前記テンションバーを揺動自在に支持する一対の支持アームと、
を有し、
前記支持アームは、
前記テンションバーを揺動自在に支持するアーム本体と、
前記アーム本体と一体的に形成された固定部と、
を有し、
前記固定部は、前記テンションバーの内周面に嵌め込まれて前記テンションバーに固定されている、プリンタ。
【請求項2】
前記テンションバーユニットは、前記テンションバー内に配置され、前記テンションバーに対して取り外し可能な錘を有する、請求項1に記載されたプリンタ。
【請求項3】
前記錘は、前記テンションバー内において、前記テンションバーの軸方向に沿って延びている、請求項2に記載されたプリンタ。
【請求項4】
前記錘は、折り曲げ形成された板状のものである、請求項3に記載されたプリンタ。
【請求項5】
前記錘の横断面形状は、コの字状である、請求項4に記載されたプリンタ。
【請求項6】
前記錘は、前記支持アームに支持されている、請求項2から5までの何れか1つに記載されたプリンタ。
【請求項7】
前記支持アームの前記アーム本体には、孔が形成されており、
前記支持アームは、所定の第1方向に延び、前記孔における前記第1方向の両端を架け渡す第1棒状部を有し、
前記錘は、前記テンションバーの軸方向から見たとき、前記第1方向と交差する第2方向に延びた第1板状部を有し、
前記第1板状部の端には、前記第1棒状部が嵌め込まれる第1溝が形成されている、請求項6に記載されたプリンタ。
【請求項8】
前記支持アームは、前記第2方向に延び、前記孔における前記第2方向の両端を架け渡す第2棒状部を有し、
前記錘は、前記テンションバーの軸方向から見たとき、前記第1方向に延びた第2板状部を有し、
前記第2板状部の端には、前記第2棒状部が嵌め込まれる第2溝が形成されている、請求項7に記載されたプリンタ。
【請求項9】
前記固定部は、
前記アーム本体から前記テンションバー内に向かって延び、前記テンションバーの中心軸よりも径方向の一方側で前記テンションバーの内周面に嵌め込まれて前記テンションバーに固定される第1爪部と、
前記アーム本体から前記テンションバーの外に延び、前記テンションバーの中心軸よりも径方向の他方側の外周面に接触する接触爪部と、
を有する、請求項1から8までの何れか1つに記載されたプリンタ。
【請求項10】
前記第1爪部には、第1内挿入孔が穿設され、
前記テンションバーには、前記第1内挿入孔と重なる位置に第1外挿入孔が穿設され、
前記第1爪部と前記テンションバーとは、前記第1内挿入孔および前記第2外挿入孔に挿入された第1ネジで固定される、請求項9に記載されたプリンタ。
【請求項11】
前記テンションバーの軸方向から見たときに、前記テンションバーの径方向の前記一方側から前記他方側に延び、前記テンションバーの中心軸と交差する軸を基準軸としたとき、
前記第1爪部は、テンションバーの軸方向から見たとき、前記基準軸上に配置され、
前記接触爪部は、前記基準軸を挟んで対向する位置に配置される第1接触爪部および第2接触爪部を有する、請求項9または10に記載されたプリンタ。
【請求項12】
前記第1接触爪部および前記第2接触爪部のそれぞれの先端部は、先端に向かうにしたがって幅が小さい、請求項11に記載されたプリンタ。
【請求項13】
前記固定部は、前記アーム本体から前記テンションバー内に向かって延び、前記基準軸を挟んで対向する位置に配置される第2爪部および第3爪部を有し、
前記第2爪部には、第2内挿入孔が穿設され、
前記第3爪部には、第3内挿入孔が穿設され、
前記テンションバーには、前記第2内挿入孔と重なる位置に第2外挿入孔が穿設され、かつ、前記第3内挿入孔と重なる位置に第3外挿入孔が穿設され、
前記第2爪部と前記テンションバーとは、前記第2内挿入孔および前記第2外挿入孔に挿入された第2ネジで固定され、
前記第3爪部と前記テンションバーとは、前記第3内挿入孔および前記第3外挿入孔に挿入された第3ネジで固定される、請求項11または12に記載されたプリンタ。
【請求項14】
前記第1接触爪部および前記第2接触爪部は、前記第1爪部、前記第2爪部および前記第3爪部の少なくとも何れかよりも短い、請求項13に記載されたプリンタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、印刷後に媒体をロール状に巻き取るプリンタが開示されている。上記プリンタは、プリンタ本体と、プリンタ本体に設けられ、印刷時に媒体を支持する媒体支持部と、印刷後の媒体を巻き取る巻取部と、媒体支持部から巻取部に向かう媒体の部分に張力を与えるテンションバーとを備えている。テンションバーは、支持アームの一端に支持され、支持アームの他端は、プリンタ本体に揺動可能に支持されている。上記プリンタでは、テンションバーは、自重によって下方に揺動することで、媒体に張力を与えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2018/139263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、テンションバーと支持アームとは、別部材であり、相互に組み付けられるものである。図17は、従来のプリンタ210のテンションバー151と左の支持アーム152とを組み付けた状態を模式的に示した断面図である。図17に示すように、筒状のテンションバー151は、例えばアルミ製の中間部材153を介して支持アーム152に組み付けられる。
【0005】
テンションバー151を支持アーム152に組み付ける際、まずテンションバー151内に中間部材153を嵌め込み、テンションバー151の内周面と中間部材153との間に封着剤を塗布する。次に、封着剤が固まるまで所定の時間(例えば24時間)放置した後、2つのネジ191をテンションバー151の上下両側から締め付けて、テンションバー151と中間部材153とを固定する。その後、中間部材153と支持アーム152を重ねて、2つのネジ192で締め付けて支持アーム152を中間部材153に固定する。このことで、テンションバー151と支持アーム152とは、中間部材153を介して固定される。
【0006】
このように、従来では、テンションバー151と支持アーム152とを組み付ける際、中間部材153が必要となり、部品点数が多くなった。更に、従来では、封着剤を使用していたため、封着剤が固まるまでの時間が必要となり、テンションバー151と支持アーム152とを組み付ける作業時間を要していた。
【0007】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、テンションバーと支持アームとを組み付ける際に要する部品点数を少なくしつつ、テンションバーと支持アームとを組み付ける作業時間を短縮することが可能なプリンタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るプリンタは、印刷時に媒体を支持する支持台と、印刷後の前記媒体を巻き取る巻き取り軸と、前記支持台から前記巻き取り軸に向かう前記媒体の部分に張力を与えるテンションバーユニットと、を備えている。前記テンションバーユニットは、筒状のテンションバーと、前記テンションバーの両端に設けられ、前記テンションバーを揺動自在に支持する一対の支持アームと、を有している。前記支持アームは、前記テンションバーを揺動自在に支持するアーム本体と、前記アーム本体と一体的に形成された固定部と、を有している。前記固定部は、前記テンションバーの内周面に嵌め込まれて前記テンションバーに固定されている。
【0009】
本発明に係るプリンタによれば、支持アームの固定部を筒状のテンションバーに嵌め込むことで、支持アームとテンションバーとを固定することができる。よって、従来のような中間部材153(図17参照)を使用することなく、かつ、封着剤を使用することなく、支持アームとテンションバーとを固定することができる。したがって、テンションバーユニットの部品点数を少なくしつつ、テンションバーと支持アームとを組み付ける作業時間を短縮することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、テンションバーと支持アームとを組み付ける際に要する部品点数を少なくしつつ、テンションバーと支持アームとを組み付ける作業時間を短縮することが可能なプリンタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1実施形態に係るプリンタを示す斜視図である。
図2】第1実施形態に係るプリンタを示す右側面図である。
図3】テンションバーユニットを示す斜視図である。
図4】テンションバーユニットのテンションバーおよび右支持バーを示す底面図である。
図5図4のV-V断面に沿ったテンションバーユニットの断面図である。
図6】支持アームを示す斜視図である。
図7】支持アームを、テンションバーと反対側から見た図である。
図8】支持アームを示す平面図である。
図9】支持アームを示す底面図である。
図10】支持アームを示す正面図である。
図11】第2実施形態に係るテンションバーユニットを示す斜視図である。
図12】テンションバーの軸方向から見たときのテンションバーユニットを示す図である。
図13】錘を示す斜視図である。
図14図13の部分Aを拡大した図である。
図15図15(a)は、錘の第1溝を示す図であり、錘の下面図である。図15(b)は、錘の第2溝を示す図であり、錘の正面図である。図15(c)は、テンションバーの軸方向から見たときの錘を示す図である。
図16】他の実施形態に係るテンションバーユニットのテンションバーおよび錘を示す斜視図である。
図17】従来におけるプリンタのテンションバーと左の支持アームとを組み付けた状態を模式的に示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。おな、ここで説明される実施形態は、当然ながら本発明を特に限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化される。
【0013】
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係るプリンタ10の斜視図である。図2は、プリンタ10の右側面図である。図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれプリンタ10の前、後、左、右、上、下を示している。符号X、Y、Zは、それぞれ前後方向、左右方向、上下方向を示している。ただし、これら方向は説明の便宜上に定めた方向に過ぎず、プリンタ10の設置態様を何ら限定するものではない。
【0014】
図1に示すように、プリンタ10は、例えばインクジェット式のプリンタである。プリンタ10は、媒体5に印刷を行う。媒体5は、例えばロール状の記録紙である。媒体5は、後述する巻き取りユニット40の巻き取り軸41に巻き取られ可能な形状のものであればよく、記録紙に限定されない。媒体5は、例えば樹脂製のシートやフィルム、織布や不織布などの布帛、その他の媒体であってもよい。
【0015】
図2に示すように、プリンタ10は、左右方向Yに延びたケーシング(図示せず)を有するプリンタ本体11と、プリンタ本体11に設けられたプラテン12とを備えている。プラテン12は、本発明の支持台の一例である。プラテン12は、印刷時に媒体5を支持する。本実施形態では、媒体5がプラテン12に載置されている。プラテン12は、前後方向Xおよび左右方向Yに広がったものである。
【0016】
プリンタ10は、ガイドレール14と、キャリッジ16と、インクヘッド18とを備えている。ガイドレール14は、プラテン12の上方に配置されており、図示は省略するが左右方向Yに延びている。キャリッジ16は、ガイドレール14に係合しており、ガイドレール14に沿って左右方向Yに移動可能である。
【0017】
インクヘッド18は、キャリッジ16に設けられており、キャリッジ16と共に左右方向Yに移動可能である。インクヘッド18は、下方に向かって開口した複数のノズル(図示せず)を有し、当該ノズルからインクを吐出する。インクヘッド18は、プラテン12に支持された媒体5に向かってインクを吐出する。
【0018】
プリンタ10は、プラテン12に支持された媒体5を前後方向Xに搬送する搬送機構20と、キャリッジ16およびインクヘッド18を左右方向Yに移動させるヘッド移動機構(図示せず)とを備えている。搬送機構20は、図2に示すように、プラテン12に設けられたグリットローラ21と、グリットローラ21と共に媒体5を挟むピンチローラ22と、グリットローラ21に接続されたフィードモータ(図示せず)とを備えている。フィードモータが駆動してグリットローラ21が回転すると、媒体5は前後方向Xに搬送される。
【0019】
キャリッジ16およびインクヘッド18を左右方向Yに移動させる上記のヘッド移動機構は、図示は省略するが、ガイドレール14の左右の両端部の周辺に設けられた左右のプーリと、左右のプーリに巻き掛けられたベルトと、右のプーリに接続されたキャリッジモータとを備えている。キャリッジモータが駆動することで、キャリッジモータに接続された右のプーリが回転し、左右のプーリに巻き掛けられたベルトが走行する。このことで、キャリッジ16およびインクヘッド18は左右方向Yに移動する。
【0020】
図2に示すように、プリンタ10は、プラテン12に媒体5を供給する供給ユニット30を備えている。供給ユニット30は、プラテン12の後方かつ下方に配置されている。供給ユニット30は、左右一対の支持板32と、支持板32からプリンタ10の中心に向かうように左右方向Yに延びた左右一対の供給軸31を有している。なお、図2では、右側の支持板32および右側の供給軸31が図示されているが、左側の支持板32および左側の供給軸31の図示は省略されている。図示は省略するが、一対の供給軸31はそれぞれ離間するように左右方向Yに延びている。一対の供給軸31に、印刷前のロール状の媒体5が取り付けられる。搬送機構20によって媒体5が前方に搬送されると、一対の供給軸31に取り付けられたロール状の媒体5が一対の供給軸31からプラテン12に向かって送り出される。
【0021】
図2に示すように、プリンタ10は、プラテン12に支持された媒体5をロール状に巻き取る巻き取りユニット40を備えている。巻き取りユニット40は、プラテン12よりも下方に配置されている。図1に示すように、巻き取りユニット40は、巻き取り軸41と、巻き取り軸41を回動させる巻き取りモータ42と、巻き取り軸41を軸支する左右一対の支持板44と、を有する。
【0022】
巻き取り軸41は、左右方向Yに延びた円筒形状または円柱形状に形成されている。媒体5は、巻き取り軸41の周面に巻き取られる。一対の支持板44は、左支持板44Lおよび右支持板44Rを備えており、左支持板44Lと右支持板44Rとには、左右方向Yに延びた前後一対のレール45が架け渡されている。巻き取り軸41の左端部は、左支持板44Lに回転可能に支持され、巻き取り軸41の右端部は、右支持板44Rに回転可能に支持されている。一対の支持板44の少なくとも一方は、レール45に沿ってレール45の長手方向(ここでは左右方向Y)に移動可能に構成されている。このことによって、巻き取り軸41の長手方向(ここでは左右方向Y)において長さが異なる媒体5に対応することができる。
【0023】
巻き取りモータ42は、巻き取り軸41に連結されており、巻き取り軸41を回転させる。巻き取りモータ42は、図示しない減速ギアなどを介して巻き取り軸41に間接的に接続されている。本実施形態では、プラテン12上で印刷された媒体5は前方に搬送される。巻き取り軸41は、巻き取りモータ42の駆動力を受けて回転することで、プラテン12上で印刷された媒体5を巻き取り軸41の周面に巻き取る。
【0024】
本実施形態では、プリンタ10は、テンションバーユニット50を備えている。テンションバーユニット50は、プラテン12から巻き取り軸41に向かう媒体5の部分に張力を与えるものである。このことで、プラテン12から前方に搬送された媒体5は、張った状態で巻き取り軸41に搬送される。図2に示すように、テンションバーユニット50は、プラテン12よりも下方に配置されている。テンションバーユニット50は、プリンタ本体11に設けられており、テンションバーユニット50の少なくとも一部は、プリンタ本体11よりも前方に配置されている。
【0025】
次に、テンションバーユニット50の構成について詳しく説明する。図1に示すように、テンションバーユニット50は、テンションバー51と、テンションバー51を支持する一対の支持アーム52と、一対の支持アーム52をそれぞれ揺動可能に軸支する支持部材55とを有している。テンションバー51は、左右方向Yに延びている。言い換えると、テンションバー51の中心軸A1(図8参照)は、左右方向Yに延びている。テンションバー51は、供給ユニット30の供給軸31と平行に配置され、かつ、巻き取りユニット40の巻き取り軸41と平行に配置されている。テンションバー51は、筒状(詳しくは円筒状)のものである。
【0026】
図1に示すように、一対の支持アーム52は、テンションバー51を支持するものであり、棒状のものである。一対の支持アーム52は、左右に並んで配置されている。以下の説明では、左側に配置された支持アーム52のことを左支持アーム52Lともいう。右側に配置された支持アーム52のことを右支持アーム52Rともいう。左支持アーム52Lは、テンションバー51の左端部を支持し、右支持アーム52Rは、テンションバー51の右端部を支持する。左支持アーム52Lおよび右支持アーム52Rは、支持部材55に固定されている。支持部材55は、左支持部材55Lと右支持部材55Rとを備えている。左支持部材55Lおよび右支持部材55Rは、プリンタ本体11に対して固定されるものである。
【0027】
棒状の左支持アーム52Lの一端部は、テンションバー51の左端部を支持しており、左支持アーム52Lの他端部は、左支持部材55Lに支持されている。ここでは、左支持部材55Lには、左支持部材55Lから右方に延びた左支軸56Lが設けられている。左支持アーム52Lの他端部は、左支軸56Lに接続されており、左支軸56Lおよび左支持部材55Lを介してプリンタ本体11に間接的に支持されている。
【0028】
同様に、棒状の右支持アーム52Rの一端部は、テンションバー51の右端部を支持しており、右支持アーム52Rの他端部は、右支持部材55Rに支持されている。ここでは、右支持部材55Rには、右支持部材55Rから左方に延びた右支軸56R(図2参照)が設けられている。右支持アーム52Rの他端部は、右支軸56Rに接続されており、右支軸56Rおよび右支持部材55Rを介してプリンタ本体11に間接的に支持されている。
【0029】
本実施形態では、左支持アーム52L、右支持アーム52Rは、それぞれ左支軸56L、右支軸56Rを中心に揺動自在に構成されている。そのため、一対の支持アーム52に支持されたテンションバー51は、左支軸56Lおよび右支軸56Rを中心として円状の軌道で揺動される。本実施形態では、テンションバー51は、自重によって前方に傾くように揺動して、媒体5を前方かつ下方に押すことで、媒体5に対して張力を与える。このように、本実施形態では、一対の支持アーム52は、左支軸56L、右支軸56Rを中心に揺動自在であることで、テンションバー51を揺動自在に支持している。
【0030】
本実施形態では、テンションバー51は、一対の支持アーム52に嵌め込まれて固定されている。ここでは、左支持アーム52Lとテンションバー51との嵌め込み固定の構成と、右支持アーム52Rとテンションバー51との嵌め込み固定の構成とは同じである。そこで、以下では、一方の支持アーム52(ここでは右支持アーム52R)とテンションバー51との嵌め込み固定の構成について詳しく説明する。
【0031】
本実施形態では、テンションバー51と支持アーム52とは、他の部材(例えば図17に示す中間部材153)を介さずに相互に固定されている。ここでは、支持アーム52の一部がテンションバー51の内周面に嵌め込まれることで、テンションバー51と支持アーム52とが固定される。
【0032】
以下の説明において、テンションバー51および支持アーム52の前、後、上、下とは、支持アーム52の長手方向の軸が前後方向Xに延びるように配置されたときのテンションバー51および支持アーム52の前、後、上、下のことをそれぞれいう。また、図5に示すように、テンションバー51の径方向のうちの上下方向Zに延びた軸のことを基準軸A2という。この基準軸A2は、テンションバー51の左右方向Yに延びた中心軸A1を通り、当該中心軸A1と交差(詳しくは直交)している。
【0033】
図6に示すように、支持アーム52は、アーム本体60と、固定部70と、を有している。図7に示すように、アーム本体60は、前後方向Xに延びた板状の部材である。アーム本体60は、前後方向Xおよび上下方向Zに広がっている。ここでは、図3に示すように、アーム本体60の一端部(ここでは前端部)は、テンションバー51を支持し、アーム本体60の他端部(ここでは後端部)は、プリンタ本体11(図2参照)に揺動可能に支持される。
【0034】
本実施形態では、図10に示すように、アーム本体60には、上端からテンションバー51とは反対側に延びた上フランジ68aが設けられており、かつ、下端からテンションバー51とは反対側に延びた下フランジ68bが設けられている。更に、上フランジ68aのテンションバー51とは反対側の端には、当該反対側の端から下方に延びた上縦フランジ69aが設けられている。下フランジ68bのテンションバー51とは反対側の端には、当該反対側の端から上方に延びた下縦フランジ69bが設けられている。上縦フランジ69aと下縦フランジ69bとは、上下に離間している。
【0035】
固定部70は、テンションバー51を固定するものであり、固定部70の一部がテンションバー51の内周面に嵌め込まれる。固定部70は、アーム本体60と一体的に形成されている。本実施形態では、固定部70は、アーム本体60の一端部(ここでは前端部)に形成されている。固定部70は、第1爪部61と、第2爪部62と、第3爪部63と、接触爪部65を有している。
【0036】
第1爪部61は、アーム本体60からテンションバー51内に向かって延びている。第1爪部61は左右方向Yに延びており、アーム本体60の上下方向Zの中心に設けられている。図5に示すように、テンションバー51と支持アーム52とが嵌め込み固定されたとき、第1爪部61の少なくとも一部は、テンションバー51の内周面に接触する。本実施形態では、図8に示すように、第1爪部61は、アーム本体60の一端部(ここでは前端部)に設けられている。第1爪部61は、テンションバー51の中心軸A1よりも、テンションバー51の径方向の一方側(ここでは前側)に配置されている。図5に示すように、テンションバー51の中心軸A1の方向から見たとき、第1爪部61は、基準軸A2と重なる。
【0037】
なお、第1爪部61の形状は特に限定されない。本実施形態では、第1爪部61のうちテンションバー51の内周面と対向する面は、平らな面であるが、テンションバー51の内周面に沿った形状を有する面であってもよい。ここでは、第1爪部61の横断面形状は、四角形状である。より詳しくは、第1爪部61の横断面形状は、前後方向Xよりも上下方向Zに長い長方形状である。図10に示すように、第1爪部61の先端部は、先細り形状を有しており、先端に向かうにしたがって上下方向Zの長さ(言い換えると、幅)が短くなっている。本実施形態では、第1爪部61の角は、面取りされている。
【0038】
本実施形態では、図10に示すように、第1爪部61には、第1内挿入孔71が穿設(言い換えると形成)されている。第1内挿入孔71は、第1爪部61の先端部に穿設されており、第1爪部61を前後方向Xに貫通している。図5に示すように、第1内挿入孔71に対応したテンションバー51の位置、すなわち第1内挿入孔71と重なるテンションバー51の部位には、第1外挿入孔81が穿設されている。第1外挿入孔81は、テンションバー51の端部かつ前部に穿設されており、内周面から外周面に向かって前後方向Xに貫通している。第1内挿入孔71および第1外挿入孔81には、第1ネジ91が挿入される。このように、第1ネジ91が挿入されることで、第1ネジ91と、第1内挿入孔71および第1外挿入孔81とが螺合する。よって、テンションバー51と第1爪部61とが相互に固定される。
【0039】
図10に示すように、第2爪部62および第3爪部63は、第1爪部61と同様に、アーム本体60からテンションバー51内に向かって延びている。第2爪部62および第3爪部63は、左右方向Yに延びている。図5に示すように、テンションバー51と支持アーム52とが嵌め込み固定されたとき、第2爪部62の少なくとも一部、および、第3爪部63の少なくとも一部は、テンションバー51の内周面に接触する。本実施形態では、図8および図9に示すように、第2爪部62および第3爪部63は、アーム本体60の一端部(ここでは前端部)に設けられており、第1爪部61よりも後方に配置されている。図10に示すように、第2爪部62は、第1爪部61よりも上方に配置され、第3爪部63は、第1爪部62および第2爪部63よりも下方に配置されている。図5に示すように、第2爪部62と第3爪部63とは、前後方向Xにおいて同じ位置に配置されており、基準軸A2を挟んで対向している。また、テンションバー51の中心軸A1の方向から見たとき、第2爪部62と第3爪部63とは、中心軸A1を挟んで対向している。
【0040】
第2爪部62および第3爪部63の形状および大きさは特に限定されない。本実施形態では、図10に示すように、第2爪部62および第3爪部63は、同じ形状および同じ大きさを有している。ここでは、図5に示すように、第2爪部62および第3爪部63のそれぞれのテンションバー51と対向する面は、平らな面であるが、テンションバー51の内周面に沿った形状を有していてもよい。第2爪部62および第3爪部63のそれぞれの横断面形状は、第1爪部61と同様に、四角形状である。詳しくは、第2爪部62および第3爪部63のそれぞれの横断面形状は、上下方向Zよりも前後方向Xに長い長方形状である。また、図8および図9に示すように、第2爪部62および第3爪部63のそれぞれの先端部は、先細り形状を有しており、先端に向かうにしたがって前後方向Xの長さ(言い換えると、幅)が短い。第2爪部62および第3爪部63の角は、面取りされている。
【0041】
本実施形態では、第2爪部62の左右方向Yの長さL2と、第3爪部63との左右方向Yの長さL3は同じである。更に、第2爪部62および第3爪部63は、それぞれ第1爪部61と左右方向Yの長さL1、L2、L3が同じである。ただし、第1爪部61と、第2爪部62と、第3爪部63とは、左右方向Yの長さL1、L2、L3が異なっていてもよい。
【0042】
本実施形態では、図8および図9に示すように、第2爪部62には、第2内挿入孔72が穿設(言い換えると形成)され、第3爪部63には、第3内挿入孔73が穿設されている。第2内挿入孔72および第3内挿入孔73は、それぞれ第2爪部62および第3爪部63の先端部に穿設されており、第2爪部62および第3爪部63を上下方向Zに貫通している。本実施形態では、第1内挿入孔71と、第2内挿入孔72と、第3内挿入孔73とは、左右方向Yにおいて同じ位置に配置されているが、左右方向Yにおいて異なる位置に配置されていてもよい。
【0043】
図5に示すように、第2内挿入孔72に対応したテンションバー51の位置であり、第2内挿入孔72と重なるテンションバー51の部位には、第2外挿入孔82が穿設されている。第3内挿入孔73に対応したテンションバー51の位置であり、第3内挿入孔73と重なるテンションバー51の部位には、第3外挿入孔83が穿設されている。第2外挿入孔82は、テンションバー51の端部かつ上部に穿設され、内周面から外周面に向かって上下方向Zに貫通している。第3外挿入孔83は、テンションバー51の端部かつ下部に穿設されており、内周面から外周面に向かって上下方向Zに貫通している。ここでは、第2外挿入孔82と第3外挿入孔83とは、テンションバー51の中心軸A1(言い換えると、基準軸A2)を挟んで対向している。第2外挿入孔82および第3外挿入孔83は、それぞれ前後方向Xに長い長孔である。本実施形態では、第1外挿入孔81と、第2外挿入孔82と、第3外挿入孔83とは、左右方向Yにおいて同じ位置に配置されているが、左右方向Yにおいて異なる位置に配置されていてもよい。
【0044】
本実施形態では、第2内挿入孔72および第2外挿入孔82には、第2ネジ92が挿入される。第2ネジ92が挿入されることで、第2ネジ92と第2内挿入孔72とが螺合する。その結果、テンションバー51と第2爪部62とが固定される。同様に、第3内挿入孔73および第3外挿入孔83には、第3ネジ93が挿入される。第3ネジ93が挿入されることで、第3ネジ93と第3内挿入孔73とが螺合する。その結果、テンションバー51と第3爪部63とが固定される。
【0045】
図6に示すように、接触爪部65は、テンションバー51の端部が当てつけられることで、支持アーム52に対するテンションバー51の位置決めを行うものである。図3に示すように、接触爪部65は、アーム本体60からテンションバー51の外に向かって延びている。ここでは、図5に示すように、接触爪部65は、テンションバー51の中心軸A1よりも、テンションバー51の径方向の他方側(ここでは後側)に配置されており、接触爪部65の前端65aがテンションバー51の外周面に接触する。
【0046】
本実施形態では、図6に示すように、接触爪部65は、アーム本体60に2つ設けられており、2つの接触爪部65は、上下方向Zに並んで配置されている。以下、上側の接触爪部65のことを第1接触爪部66といい、下側の接触爪部65のことを第2接触爪部67という。図5に示すように、第1接触爪部66と第2接触爪部67とは、基準軸A2を挟んで対向する位置に配置されている。第1接触爪部66と第2接触爪部67は、基準軸A2を中心に線対称であり、第1接触爪部66から基準軸A2までの距離と、第2接触爪部67から基準軸A2までの距離とは、同じである。第1接触爪部66と第2接触爪部67は、前後方向Xにおいて同じ位置に配置されている。第1接触爪部66および第2接触爪部67は、それぞれ第1爪部61~第3爪部63よりも後方に配置されている。第1接触爪部66は、第2爪部62と上下方向Zにおいて同じ位置に配置されている。第2接触爪部67は、第3爪部63と上下方向Zにおいて同じ位置に配置されている。
【0047】
なお、第1接触爪部66および第2接触爪部67の形状および大きさは特に限定されない。ここでは、第1接触爪部66と第2接触爪部67とは、同じ形状を有しており、かつ、同じ大きさを有している。本実施形態では、第1接触爪部66および第2接触爪部67のそれぞれの横断面形状は、四角形状であり、詳しくは上下方向Zよりも前後方向Xに長い長方形状である。また、図8および図9に示すように、第1接触爪部66および第2接触爪部67のそれぞれの先端部は、先細り形状を有しており、先端に向かうにしたがって前後方向Xの長さ(言い換えると、幅)が短い。第1接触爪部66および第2接触爪部67の角は、面取りされている。本実施形態では、第1接触爪部66および第2接触爪部67のそれぞれの左右方向Yの長さL4、L5は、第1爪部61~第3爪部63のそれぞれの左右方向Yの長さL1、L2、L3よりも短い。
【0048】
本実施形態では、支持アーム52は、金属によって形成されている。ここでは、支持アーム52のアーム本体60、固定部70(詳しくは第1爪部61、第2爪部62、第3爪部63、第1接触爪部66および第2接触爪部67)は、一体的に形成されているが、別部材であり、溶接などによって互いが固定されてもよい。本実施形態では、支持アーム52は、1枚の板金をプレスおよび切削することで形成され、1枚の板金から、アーム本体60、第1爪部61、第2爪部62、第3爪部63、第1接触爪部66および第2接触爪部67が作製される。
【0049】
本実施形態では、図7に示すように、支持アーム52のアーム本体60の一端部(ここでは前端部)には、四角形状の第1孔60a、第2孔60b、第3孔60c、第4孔60dが形成されている。ここでは、第1孔60aを形成するときに切り残った板金の部分によって第2爪部62が形成されている。同様に、第2孔60b、第3孔60c、第4孔60dを形成するときに切り残った板金の部分によって、第3爪部63、第1接触爪部66、第2接触爪部67がそれぞれ形成されている。
【0050】
本実施形態では、第1孔60aと第2孔60bとの間、第3孔60cと第4孔60dとの間、第1孔60aと第3孔60cとの間、第2孔60bと第4孔60dとの間には、それぞれ棒状の第1補強部60e、第2補強部60f、第3補強部60g、第4補強部60hが設けられている。第1補強部60e~第4補強部60hによってアーム本体60は補強されている。
【0051】
本実施形態では、テンションバー51と支持アーム52との嵌め込み固定は、以下の手順で行われる。図5に示すように、まず支持アーム52の第1爪部61、第2爪部62および第3爪部63がテンションバー51内に差し込まれるように、テンションバー51に支持アーム52の固定部70の一部(詳しくは第1爪部61、第2爪部62および第3爪部63)を嵌め込む。このとき、テンションバー51の内周面と、支持アーム52の第1爪部61との間には、図示しない隙間が形成されており、テンションバー51の内周面と第1爪部61は離間している。ここでは、支持アーム52の第1接触爪部66および第2接触爪部67のそれぞれの前端65aは、テンションバー51の外周面に接触する。このことで、支持アーム52に対するテンションバー51の位置をある程度合わせることができる。
【0052】
テンションバー51がアーム本体60に突き当たるまで、第1爪部61~第3爪部63をテンションバー51内に差し込んだとき、第1爪部61に穿設された第1内挿入孔71と、テンションバー51に穿設された第1外挿入孔81とが重なる。そこで、次に、第1内挿入孔71および第1外挿入孔81に、テンションバー51の外方から第1ネジ91を挿入し、締め付ける。このことで、第1爪部61がテンションバー51の内周面側(図5の上側)に引き寄せられて、テンションバー51の内周面と第1爪部61との間の隙間が狭くなり、第1爪部61の一部(ここではエッジ部分)がテンションバー51の内周面に接触する。このとき、第1爪部61がテンションバー51の内周面側に引き寄せられることに伴い、第1爪部61と同様に、アーム本体60と一体成形された第1接触爪部66と第2接触爪部67がテンションバー51の外周面側(図5では上側)に引き寄せられる。よって、テンションバー51の外周面が第1接触爪部66と第2接触爪部67に押さえ付けられた状態となる。このことで、テンションバー51は、第1爪部61の第1内挿入孔71に挿入された第1ネジ91と、第1接触爪部66および第2接触爪部67との3点で挟まれるため、支持アーム52に対するテンションバー51の位置が固定される。
【0053】
本実施形態では、第1爪部61の第1内挿入孔71、および、テンションバー51の第1外挿入孔81に第1ネジ91を挿入したとき、第2爪部62の第2内挿入孔72と、テンションバー51の第2外挿入孔82とが重なると共に、第3爪部63の第3内挿入孔73と、テンションバー51の第3外挿入孔83とが重なる。次に、第2内挿入孔72および第2外挿入孔82に第2ネジ92を挿入し、かつ、第3内挿入孔73および第3外挿入孔83に第3ネジ93を挿入し、第2ネジ92および第3ネジ93を締め付ける。このことで、第2爪部62および第3爪部63がテンションバー51に固定され、支持アーム52に対してテンションバー51をより強固に固定することができる。
【0054】
以上のことを、左支持アーム52Lおよび右支持アーム52Rに対して行い、左支持アーム52Lおよび右支持アーム52Rをテンションバー51に嵌め込んで固定する。その後、図1に示すように、左支持アーム52Lおよび右支持アーム52Rをプリンタ本体11に対して揺動可能となるように、プリンタ本体11に取り付ける。
【0055】
以上、本実施形態では、図2に示すように、プリンタ10は、印刷時に媒体5を支持するプラテン12と、印刷後の媒体5を巻き取る巻き取り軸41と、プラテン12から巻き取り軸41に向かう媒体5の部分に張力を与えるテンションバーユニット50とを備えている。図1に示すように、テンションバーユニット50は、筒状のテンションバー51と、テンションバー51の両端に設けられ、テンションバー51を揺動自在に支持する一対の支持アーム52とを有している。図3に示すように、支持アーム52は、テンションバー51を揺動自在に支持するアーム本体60と、アーム本体60と一体的に形成された固定部70とを有している。固定部70は、テンションバー51の内周面に嵌め込まれてテンションバー51に固定されている。このことによって、支持アーム52の固定部70を筒状のテンションバー51に嵌め込むことで、支持アーム52とテンションバー51とを固定することができる。よって、従来のような中間部材153(図17参照)を使用することなく、かつ、封着剤を使用することなく、支持アーム52とテンションバー51とを固定することができる。したがって、テンションバーユニット50の部品点数を少なくしつつ、テンションバー51と支持アーム52とを組み付ける作業時間を短縮することができる。
【0056】
本実施形態では、図6に示すように、固定部70は、第1爪部61と、接触爪部65とを有している。図3に示すように、第1爪部61は、アーム本体60からテンションバー51内に向かって延び、図5に示すように、テンションバー51の中心軸A1よりも径方向の一方側(ここでは前側)でテンションバー51の内周面に嵌め込まれてテンションバー51に固定される。接触爪部65は、アーム本体60からテンションバー51の外に延び、テンションバー51の中心軸A1よりも径方向の他方側(ここでは後側)の外周面に接触する。このことによって、テンションバー51を接触爪部65に当て付けることで、テンションバー51の内周面に第1爪部61を接触させ、テンションバー51の外周面に接触爪部65を接触させることができる。したがって、第1爪部61と接触爪部65とで、支持アーム52に対するテンションバー51の位置合わせがし易い。
【0057】
本実施形態では、第1爪部61には、第1内挿入孔71が穿設されている。テンションバー51には、第1内挿入孔71と重なる位置に第1外挿入孔81が穿設されている。第1爪部61とテンションバー51とは、第1内挿入孔71および第2外挿入孔81に挿入された第1ネジ91で固定される。このように、第1ネジ91を締め付けることで、第1爪部61とテンションバー51とを固定することができつつ、テンションバー51を接触爪部65に押さえ付けることができる。よって、支持アーム52に対するテンションバー51の位置を決めつつ、テンションバー51と支持アーム52とを固定することができる。
【0058】
本実施形態では、基準軸A2は、テンションバー51の軸方向から見たときに、テンションバー51の径方向の一方側(ここでは前側)から他方側(ここでは後側)に延び、テンションバー51の中心軸A1と交差する軸である。第1爪部61は、テンションバー51の軸方向から見たとき、基準軸A2上に配置されている。接触爪部65は、基準軸A2を挟んで対向する位置に配置される第1接触爪部66および第2接触爪部67を有する。このことによって、テンションバー51を接触爪部65に押さえ付けるという方法で、テンションバー51の径方向の中心が基準軸A2上に配置されるように、支持アーム52に対するテンションバー51の位置を合わせることができる。
【0059】
本実施形態では、図8および図9に示すように、第1接触爪部66および第2接触爪部67のそれぞれの先端部は、先端に向かうにしたがって幅(ここでは前後方向Xの長さ)が小さい。このことによって、支持アーム52の第1爪部61~第3爪部63をテンションバー51内に挿入する際、第1接触爪部66および第2接触爪部67のそれぞれの先端部がテンションバー51に接触した場合であっても、当該先端部にガイドされながらテンションバー51に第1爪部61~第3爪部63を挿入させることができる。
【0060】
本実施形態では、図5および図10に示すように、固定部70は、アーム本体60からテンションバー51内に向かって延び、基準軸A2を挟んで対向する位置に配置される第2爪部62および第3爪部63を有している。図5に示すように、第2爪部62には、第2内挿入孔72が穿設され、第3爪部63には、第3内挿入孔73が穿設されている。テンションバー51には、第2内挿入孔72と重なる位置に第2外挿入孔82が穿設され、かつ、第3内挿入孔73と重なる位置に第3外挿入孔83が穿設されている。このことによって、第2内挿入孔72および第2外挿入孔82に挿入される第2ネジ92を締め付けることで、第2爪部62とテンションバー51とを固定することができる。また、第3内挿入孔73および第3外挿入孔83に挿入される第3ネジ93を締め付けることで、第3爪部63とテンションバー51とを固定することができる。よって、第1ネジ91~第3ネジ93の3点で、テンションバー51と1つの支持アーム52とをより強固に固定することができる。
【0061】
本実施形態では、図8および図9に示すように、第1接触爪部66および第2接触爪部67は、第1爪部61、第2爪部62および第3爪部63の少なくとも何れかよりも左右方向Yの長さが短い。このことによって、第1爪部61~第3爪部63をテンションバー51内に挿入する際、第1接触爪部66および第2接触爪部67がテンションバー51に接触する前に、第1爪部61~第3爪部63の挿入を開始することができる。よって、第1爪部61~第3爪部63をテンションバー51内に挿入する際、第1接触爪部66および第2接触爪部67がテンションバー51に当たることなく、当該挿入を開始することができる。
【0062】
以上、第1実施形態に係るプリンタ10について説明した。ここで提案されるプリンタは、第1実施形態に係るプリンタ10に限らず、他の種々の形態で実施することができる。次に、他の実施形態について簡単に説明する。なお、以下の説明では、既に説明した構成と同様の構成には同じ符号を使用し、その説明は省略することとする。
【0063】
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係るプリンタ10Aについて説明する。図11は、本実施形態に係るプリンタ10Aのテンションバーユニット50Aを示す斜視図である。図12は、テンションバー51の軸方向から見たときのテンションバーユニット50Aを示す図である。図11に示すように、本実施形態に係るプリンタ10Aは、テンションバーユニット50Aを備えている。テンションバーユニット50Aは、第1実施形態のテンションバーユニット50(図3参照)と同様に、テンションバー51と、テンションバー51を支持する一対の支持アーム52と、を有している。テンションバーユニット50Aでは、テンションバー51の自重によってテンションバー51が下がることで、図2に示すように、プラテン12から巻き取り軸41に向かう媒体5の部分に張力を与えることができる。
【0064】
ところで、本実施形態では、プリンタ10Aで印刷される媒体5は、厚みが異なるものや、材質が異なるものなどの、様々な種類のものが存在する。媒体5の種類によっては、巻き取り軸41で媒体5を適切に巻き取るために必要な張力であって、テンションバー51によって付与される張力の大きさが異なることがあり得る。媒体5に付与する大きさを変えるためには、例えば現在のテンションバー51を、重さの異なるテンションバー51に交換することが考えられる。しかしながら、テンションバー51自体を交換することは容易ではない。
【0065】
そこで、本実施形態では、図11に示すように、テンションバーユニット50Aは、錘110を有している。テンションバーユニット50Aに錘110を追加し、錘110の重さに応じて、テンションバー51が媒体5に与える張力の大きさを調整する。ここで、例えばテンションバーユニット50Aの支持アーム52に錘110を取り付けることが考えられる。しかしながら、支持アーム52は、比較的に小さいものであり、例えば幅が小さい。そのため、錘110を取り付けるための支持アーム52のスペースは限られるため、比較的に重い錘110を支持アーム52に取り付けることは困難である。
【0066】
そこで、本実施形態では、図11に示すように、錘110をテンションバー51内に収容する。錘110は、テンションバー51内に配置され、テンションバー51に対して取り外し可能なものである。本実施形態では、錘110は、テンションバー51の軸方向(ここでは左右方向Y)に沿って延びている。図13は、錘110を示す斜視図である。図14は、図13の部分Aの拡大図である。図13に示すように、錘110は、板状のものであり、板状の部材を折り曲げ形成されたものである。錘110の左右方向Yの長さは、例えばテンションバー51の左右方向Yの長さ、すなわち軸方向の長さと略同じであり、左支持アーム52Lから右支持アーム52Rまでの左右方向Yの距離と略同じである。
【0067】
図15(a)、図15(b)、図15(c)は、それぞれ錘110の下面図、正面図、右側面図である。本実施形態では、図15(c)に示すように、錘110の横断面形状(ここでは前後方向Xに沿った断面形状)は、コの字状である。図13に示すように、錘110は、一対の第1板状部111と、第2板状部112とを有している。一対の第1板状部111は、上下方向Zに対向している。第1板状部111は、板状の部位であり、図12に示すように、テンションバー51の軸方向から見たとき、前後方向Xに延びている。ここでは、上下方向Zが本発明の第1方向の一例であり、前後方向Xが本発明の第2方向の一例である。ここでは、図13に示すように、第1板状部111は、左右方向Yおよび前後方向Xに広がっている。第1板状部111は、前後方向Xよりも左右方向Yに長い板状のものである。
【0068】
第2板状部112は、板状の部位であり、図12に示すように、テンションバー51の軸方向から見たとき、上下方向Zに延びている。ここでは、図13に示すように、第2板状部112は、左右方向Yおよび上下方向Zに広がっている。第2板状部112では、上下方向Zよりも左右方向Yに長い。図15(c)に示すように、第2板状部112は、一対の第1板状部111の間に配置されており、一対の第1板状部111と連続している。本実施形態では、第2板状部112の一端(ここでは下端)が、下側の第1板状部111の一端(ここでは後端)に接続されている。第2板状部112の他端(ここでは上端)が、上側の第1板状部111の一端(ここでは後端)に接続されている。
【0069】
錘110を形成する材料は特に限定されない。ここでは、錘110は、例えば金属製である。
【0070】
本実施形態では、錘110は、テンションバー51内において、支持アーム52に支持されている。ここでは、錘110の左端部は、左支持アーム52Lに支持され、錘110の右端部は、右支持アーム52Rに支持されている。なお、錘110を支持する支持アーム52の構成は特に限定されない。
【0071】
本実施形態では、図12に示すように、支持アーム52のアーム本体60には、錘110を支持する支持部160が設けられている。支持部160はアーム本体60の前部を構成している。アーム本体60の前部には、孔170が形成されている。孔170は、アーム本体60を貫通している。孔170は矩形状であるが、孔170の形状は特に限定されない。
【0072】
本実施形態では、孔170の上下の両端には、孔170を跨ぐように、第1棒状部171が架け渡されている。第1棒状部171は上下方向Zに延びている。孔170の前後の両端には、孔170を跨ぐように、第2棒状部172が架け渡されている。ここでは、第2棒状部172と第1棒状部171とは交差(ここでは直交)しており、交差部分は一体的に形成されている。孔170は、第1棒状部171と第2棒状部172とによって、4つの第1孔60a、第2孔60b、第3孔60cおよび第4孔60dに区画されている。
【0073】
本実施形態では、錘110の端部は、支持アーム52の支持部160に支持されている。詳しくは、錘110の左端部は、左支持アーム52Lの支持部160に支持され、錘110の右端部は、右支持アーム52Rの支持部160に支持されている。ここでは、図14に示すように、錘110の一対の第1板状部111の端(ここでは左右両端)には、それぞれ第1溝181が形成されている。ここでは、図15(a)に示すように、第1板状部111の端には、前後に並ぶように2つの突起181a、181bが形成されており、突起181aと突起181bとの間に、第1溝181が形成されている。第1溝181は、第1板状部111の端に向かうに連れて幅が大きくなっている。図11に示すように、一対の第1板状部111の第1溝181には、支持アーム52の第1棒状部171が嵌め込まれる。
【0074】
図14に示すように、錘110の第2板状部112の端(ここでは左右両端)には、第2溝182が形成されている。図13では、第2板状部112の右端部に形成された第2溝182が図示されているが、第2板状部112の左端部にも第2溝182が形成されている。図15(b)に示すように、第2溝182は、第2板状部112の端に向かうに連れて幅が大きくなっている。本実施形態では、図15(a)および図15(b)に示すように、第2溝182の幅は、第1溝181の幅よりも小さいが、第1溝181の幅よりも大きくてもよいし、第1溝181の幅と同じであってもよい。図11に示すように、第2溝182には、支持アーム52の第2棒状部172が嵌め込まれる。
【0075】
本実施形態では、左支持アーム52Lの第1棒状部171を、錘110の一対の第1板状部111の左端に形成された第1溝181に嵌め込み、かつ、左支持アーム52Lの第2棒状部172を、錘110の第2板状部112の左端に形成された第2溝182に嵌め込む。このことで、左支持アーム52Lが錘110を支持することができる。同様に、右支持アーム52Rの第1棒状部171を、錘110の一対の第1板状部111の右端に形成された第1溝181に嵌め込み、かつ、右支持アーム52Rの第2棒状部172を、錘110の第2板状部112の右端に形成された第2溝182に嵌め込む。このことで、右支持アーム52Rが錘110を支持することができる。
【0076】
本実施形態では、重さが異なる複数の錘110が用意されている。複数の錘110は、例えば第1板状部111または第2板状部112の板厚を異ならせることで、重さを異ならせる。なお、錘110の重さを異ならせるとき、第1板状部111または第2板状部112の全体の板厚を異ならせてもよいし、一部(例えば左右両端部のみや、中央部分のみ)の板厚を異ならせてもよい。例えば錘110の板厚を小さくすることで、軽い錘110を用意することができ、錘110の板厚を大きくすることで、重い錘110を用意することができる。
【0077】
媒体5の種類や、媒体5の厚みの特性によって、媒体5の延びの度合いが異なる。このため、媒体5の特性を鑑みてテンションバー51による媒体5への張力を決定する。例えば厚みが比較的に薄い媒体5を巻き取る際には、比較的に大きい張力が必要となる。この場合には、重い錘110をテンションバー51内に収容する。このことで、テンションバー51と重い錘110の自重によって、テンションバー51が下がる力を強くすることができる。そのため、プラテン12から巻き取り軸41に向かう媒体5の部分に大きい張力を与えることができる。一方、厚みが比較的に厚い媒体5を巻き取る際には、比較的に小さな張力でもよい。この場合には、重い錘110を軽い錘110に交換し、軽い錘110をテンションバー51内に収容する。このことで、テンションバー51と軽い錘110の自重によって、テンションバー51が下がる力を弱くすることができる。そのため、プラテン12から巻き取り軸41に向かう媒体5の部分に小さい張力を与えることができる。
【0078】
以上、本実施形態では、図11に示すように、テンションバーユニット50Aは、テンションバー51内に配置され、テンションバー51に対して取り外し可能な錘110を有している。このことによって、テンションバー51による媒体5に付与する張力を変えたいときには、テンションバー51内に配置する錘110の重さを変更すればよい。したがって、媒体5の種類に応じて、錘110の重さを変更することで、媒体5に対する適切な張力に容易に変更することができる。
【0079】
また本実施形態では、テンションバー51内に錘110が配置されている。よって、例えば錘110が支持アーム52に取り付けられた場合と比較して、テンションバー51が回動する支点(ここでは左支軸56Lおよび右支軸56R(図2参照))から離れた位置に錘110を配置することができる。よって、錘110を効果的な位置に配置することができる。
【0080】
本実施形態では、錘110は、テンションバー51内において、テンションバー51の軸方向(ここでは左右方向Y)に沿って延びている。このことによって、テンションバー51に対して左右方向Yに一様に錘110の重さを付加することができる。よって、媒体5に対して左右方向Yに一様に張力を付与することができる。
【0081】
本実施形態では、図13に示すように、錘110は、折り曲げ形成された板状のものである。より詳しくは、錘110の横断面形状は、コの字状である。このように板状の部材を折り曲げ形成して、横断面をコの字状にすることで、錘110の剛性を高めることができる。錘110の剛性を高めることで、左右方向Yに延びた錘110であっても、テンションバー51内において錘110が曲がり難くすることができる。
【0082】
本実施形態では、図11に示すように、錘110は、支持アーム52に支持されている。このことによって、テンションバー51の左右両端部の位置で、錘110を組み付けることができるため、組み付けが容易である。
【0083】
本実施形態では、支持アーム52のアーム本体60には、孔170が形成されている。支持アーム52は、所定の第1方向(ここでは上下方向Z)に延び、孔170における上下方向Zの両端を架け渡す第1棒状部171を有している。錘110は、テンションバー51の軸方向から見たとき、第1方向と交差する第2方向(ここでは前後方向X)に延びた第1板状部111を有している。第1板状部111の端には、第1棒状部171が嵌め込まれる第1溝181が形成されている。このように、錘110の第1板状部111の第1溝181に、支持アーム52の第1棒状部171が嵌まることで、錘110がテンションバー51に対して前後方向Xに動き難くすることができる。したがって、テンションバー51に対する錘110の前後方向Xのがたつきを抑制することができる。
【0084】
本実施形態では、支持アーム52は、前後方向Xに延び、孔170における前後方向Xの両端を架け渡す第2棒状部172を有している。錘110は、テンションバー51の軸方向から見たとき、上下方向Zに延びた第2板状部112を有している。第2板状部112の端には、第2棒状部172が嵌め込まれる第2溝182が形成されている。このように、錘110の第2板状部112の第2溝182に、支持アーム52の第2棒状部172が嵌まることで、錘110がテンションバー51に対して上下方向Zに動き難くすることができる。したがって、テンションバー51に対する錘110の上下方向Zのがたつきを抑制することができる。
【0085】
なお、本実施形態では、錘110は、テンションバー51の軸方向に延びたものであり、テンションバー51の軸方向の全体に亘るものであった。しかしながら、図16に示すように、錘110Aは、テンションバー51の端部の内部に配置されるものであってもよい。錘110Aは、例えばテンションバー51に嵌め込まれるものであり、左右方向Yの長さがテンションバー51の左右方向Yの長さよりも短い円柱形状であってもよい。
【0086】
また錘110Aの数は特に限定されない。例えば錘110Aは、テンションバー51の左端部の内部と、テンションバー51の右端部の内部とに1つずつ配置されるものであってもよい。
【0087】
また本実施形態では、錘110は金属製であったが、錘110は金属製に限定されず、樹脂製であってもよい。また、錘110は、テンションバー51に例えば液状の樹脂材料を注入して固めることで形成されるものであってもよい。
【符号の説明】
【0088】
5 媒体
10、10A プリンタ
12 プラテン(支持台)
41 巻き取り軸
50、50A テンションバーユニット
51 テンションバー
52 支持アーム
60 アーム本体
61 第1爪部
62 第2爪部
63 第3爪部
65 接触爪部
66 第1接触爪部
67 第2接触爪部
110 錘
111 第1板状部
112 第2板状部
170 孔
171 第1棒状部
172 第2棒状部
181 第1溝
182 第2溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
図16
図17