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特開2022-98539決済端末、精算装置、非現金決済システム及び決済関連情報登録方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022098539
(43)【公開日】2022-07-04
(54)【発明の名称】決済端末、精算装置、非現金決済システム及び決済関連情報登録方法
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20220627BHJP
   G06Q 20/06 20120101ALI20220627BHJP
【FI】
G07G1/12 321P
G06Q20/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020211962
(22)【出願日】2020-12-22
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】杉山 悟
【テーマコード(参考)】
3E142
5L055
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142EA04
3E142EA21
3E142FA03
3E142FA13
3E142JA02
5L055AA12
(57)【要約】
【課題】非現金決済に好適に対応する。
【解決手段】決済端末は、会員を識別する会員識別情報を入力する入力手段と、非現金決済媒体から該非現金決済媒体を識別する非現金決済媒体情報を取得する取得手段と、前記入力手段で入力した前記会員識別情報と前記取得手段で取得した前記非現金決済媒体情報とを送信する送信手段とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
会員を識別する会員識別情報を入力する入力手段と、
非現金決済媒体から該非現金決済媒体を識別する非現金決済媒体情報を取得する取得手段と、
前記入力手段で入力した前記会員識別情報と前記取得手段で取得した前記非現金決済媒体情報とを送信する送信手段と
を備えることを特徴とする決済端末。
【請求項2】
前記送信手段は、前記会員識別情報に対して前記非現金決済媒体情報を紐付ける旨の宣言があった場合、前記入力手段で入力した前記会員識別情報と前記取得手段で取得した前記非現金決済媒体情報とを送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の決済端末。
【請求項3】
当該会員識別情報と当該非現金決済媒体情報との紐付けに関して報知する報知手段
を備え、
前記報知手段は、前記会員識別情報に対して前記非現金決済媒体情報を紐付ける旨の宣言があった場合であって、当該会員識別情報に対して一の前記当該非現金決済媒体情報が既に紐付けられている場合には、既に紐付けられている旨を報知する
ことを特徴とする請求項2に記載の決済端末。
【請求項4】
利用者の指示を受け付ける指示受付手段
を備え、
前記指示受付手段は、前記会員識別情報に対して前記非現金決済媒体情報を紐付ける旨の宣言があった場合であって、当該会員識別情報に対して当該宣言に係る前記非現金決済媒体情報とは異なる前記非現金決済媒体情報が既に紐付けられている場合には、当該会員識別情報に対して、既に紐付けられている前記非現金決済媒体情報に代えて又は加えて当該宣言に係る前記非現金決済媒体情報を紐付けるか否かの指示を受け付ける
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の決済端末。
【請求項5】
情報を暗号化する暗号化手段
を備え、
前記暗号化手段は、前記取得手段で取得した前記非現金決済媒体情報を暗号化し、
前記送信手段は、前記入力手段で入力した前記会員識別情報と前記暗号化手段で暗号化した非現金決済媒体情報とを送信する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の決済端末。
【請求項6】
会員を識別する会員識別情報を入力する入力手段と、
非現金決済媒体から該非現金決済媒体を識別する非現金決済媒体情報を取得する取得手段と、
前記入力手段で入力した前記会員識別情報と前記取得手段で取得した前記非現金決済媒体情報とを送信する送信手段と
を備えることを特徴とする精算装置。
【請求項7】
決済端末と該決済端末と通信可能な非現金決済管理サーバとを含む非現金決済システムであって、
前記決済端末は、
会員を識別する会員識別情報を入力する入力手段と、
非現金決済媒体から該非現金決済媒体を識別する非現金決済媒体情報を取得する取得手段と、
前記入力手段で入力した前記会員識別情報と前記取得手段で取得した前記非現金決済媒体情報とを送信する送信手段と
を備え、
前記非現金決済管理サーバは、
前記送信手段で送信された前記会員識別情報と前記非現金決済媒体情報を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した前記会員識別情報と前記非現金決済媒体情報とを対応付けて記憶する記憶手段と
を備えることを特徴とする非現金決済システム。
【請求項8】
暗号化された情報を受信した場合に該情報を復号化する機能と関連付けて送信された複数の情報を受信した場合に該複数の情報を関連付けて登録する機能とを備えるサーバと通信可能な決済端末による当該サーバへの決済関連情報登録方法であって、
会員を識別する会員識別情報を入力する入力ステップと、
非現金決済媒体から該非現金決済媒体を識別する非現金決済媒体情報を取得する取得ステップと、
前記入力ステップで入力された前記会員識別情報と前記取得ステップで取得された前記非現金決済媒体情報とを関連付けて前記サーバに登録させる登録ステップと
を含み、
前記登録ステップは、前記入力ステップで入力された前記会員識別情報と前記取得ステップで取得され取得後に暗号化された前記非現金決済媒体情報とを関連付けて前記サーバに送信することによって、前記入力ステップで入力された前記会員識別情報と前記取得ステップで取得された前記非現金決済媒体情報とを関連付けて前記サーバに登録させることを特徴とする決済関連情報登録方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、決済端末、精算装置、非現金決済システム及び決済関連情報登録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
顧客からの注文を受け付けるとともに顧客の情報を管理するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-123088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のようなシステムは、代金決済をサポートするものではなく、特に近年の非現金決済の普及に対し、十分に対応できるものではなかった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、非現金決済に好適に対応する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である決済端末は、会員を識別する会員識別情報を入力する入力手段と、非現金決済媒体から該非現金決済媒体を識別する非現金決済媒体情報を取得する取得手段と、前記入力手段で入力した前記会員識別情報と前記取得手段で取得した前記非現金決済媒体情報とを送信する送信手段とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態に係るシステムのネットワーク構成図である。
図2】POS端末の設置例を示す図である。
図3】POS端末の構成例を示す図である。
図4】決済端末の外観を示す図である。
図5】決済端末の構成例を示す図である。
図6】非現金決済管理サーバの構成例を示す図である。
図7】クレジットカード登録の一例を示すシーケンス図である。
図8】非現金決済管理サーバが記憶する情報について説明する説明図である。
図9】POS端末における表示例である。
図10】POS端末及び決済端末における表示例である。
図11】POS端末における表示例である。
図12】POS端末における表示例である。
図13】クレジットカード登録の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、実施形態に係るシステム1のネットワーク構成図である。
【0009】
システム1は、店舗内(図1において破線は店舗内。バックヤード等を含む)の構成として、2台のPOS端末20-1、POS端末20-2と、ストアコントローラ10と、取引状況管理装置40とを備え、POS端末20-1には決済端末300-1が通信可能に接続され、POS端末20-2には決済端末300-1が通信可能に接続されている。システム1は、店舗外の構成として、本部サーバ60と、非現金決済管理サーバ90とを備える。以下、POS端末20-1、20-2について特に区別しない場合には、POS端末20と総称する。決済端末300-1、決済端末300-2について特に区別しない場合には、決済端末300と総称する。なお、POS端末20等の台数は、例示であって、1台又は3台以上であってもよい。
【0010】
ストアコントローラ10、POS端末20、取引状況管理装置40の夫々は、LAN11(有線又は無線)を介して通信可能に接続されている。ストアコントローラ10と本部サーバ60とは、ネットワーク(例えば、インターネット等)を介して通信可能に接続されている。決済端末300と非現金決済管理サーバ90とは、ネットワーク(例えば、インターネット等)を介して通信可能に接続されている。非現金決済管理サーバ90は、LAN11上の装置(ストアコントローラ10、POS端末20、取引状況管理装置40)と通信可能に接続されていてもよい。また、非現金決済管理サーバ90は、非現金決済を実行するサーバ(非現金決済実行サーバ。非図示)等とネットワーク(例えば、インターネット等)を介して通信可能に接続されている。
【0011】
システム1は、小売店(例えば、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンタ、家電量販店、各種専門店等)、飲食店等に導入可能である。
【0012】
ストアコントローラ10は、本部サーバ60から情報(例えば、商品ファイル)を受信し、POS端末20に送信(配信)する。また、ストアコントローラ10は、他の装置から情報(例えば、取引情報)を受信し、本部サーバ60に送信する。
【0013】
取引状況管理装置40は、POS端末20の処理の進行状況、POS端末20の使用者の操作(動作)状況、POS端末20が備える釣銭機209の貨幣の数量を監視する。
【0014】
本部サーバ60は、商品毎の基礎情報(商品名、価格等)を保持する商品ファイルや、商品、部門毎の売上実績情報(数量、金額等)を保持する売上実績ファイルや、顧客毎の管理情報(氏名、連絡先、買上実績、ポイント等)を保持する顧客ファイル等を管理する。本実施形態では、POS端末20と本部サーバ60とはストアコントローラ10を介して通信するが、POS端末20と本部サーバ60とが他の装置を介して通信してもよいし、POS端末20と本部サーバ60とが直接通信してもよい。なお、本部サーバ60は、複数のサーバ(例えば、商品ファイル等を管理するサーバ、売上実績ファイル等を管理するサーバ、顧客ファイル等を管理するサーバ)から構成されるものであってもよい。
【0015】
非現金決済管理サーバ90は、非現金決済(例えば、クレジットカード決済)を管理(支援)するサーバである。なお、非現金決済管理サーバ90は、複数のサーバ(例えば、後述する復号化やトークン化等の処理を実行するサーバ、図8に示したような情報を記憶、管理するサーバ)から構成されるものであってもよい。以下、クレジットカード決済(以下、クレジット決済)を非現金決済の一例として説明する。
【0016】
上述したように、非現金決済管理サーバ90とは別に、非現金決済実行サーバ(クレジット決済を実行するサーバ。非図示)が存在する。非現金決済実行サーバ(非図示)は、アクワイアラ(加盟店契約会社、立替払取次業者)やインシュア(カード発行会社)が管理するサーバであって、店舗の顧客のクレジット決済を最終的に実行するサーバである。つまり、店舗の装置(POS端末20、決済端末300等)においてクレジット決済が選択等された場合、当該クレジット決済は、非現金決済実行サーバ(非図示)によって実行される。なお、非現金決済実行サーバ(非図示)は、クレジット決済のブランド(クレジットカードの種類)毎に存在してもよい。一方、非現金決済管理サーバ90は、クレジット決済に係る情報を管理し、上述したようなクレジット決済の実行を支援する(詳細は後述)。
【0017】
図2は、POS端末20の設置例を示す図である。図2(A)は、POS端末20等を客側から見た斜視図である。図2(B)は、POS端末20等を店員側から見た斜視図である。図2(A)に示すように客側から見てPOS端末20の右側にカウンタが置かれている。図3は、POS端末20の構成例を示す図である。なお、図2において、図3と同一部分には同一符号を付している。
【0018】
以下、図2を参照しつつ、図3に示したPOS端末20の構成例を説明する。POS端末20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、ハードディスク204と、客側表示部205と、客側スキャナ部206と、釣銭機209と、店員側表示部210と、キー操作部211と、店員側スキャナ部212と、印刷部213と、音声出力部214と、第1通信部215、第2通信部216とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
【0019】
CPU201は、中央演算処理装置であり、ROM202に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、POS端末20の動作を制御する。例えば、CPU201は、商品登録処理や精算処理に係るプログラムを読み出して実行することにより、商品登録処理に係る動作や精算処理に係る動作を制御する。
【0020】
また、CPU201は、商品登録処理に係る動作や精算処理に加えて、精算処理等にも関連するが、情報を暗号化する暗号化処理に係るプログラムを読み出して実行することにより、例えば通信(送受情報)の暗号化処理に係る動作や、暗号化された情報を復号化する復号化処理に係るプログラムを読み出して実行することにより、例えば通信(受信情報)の復号化処理に係る動作を制御してもよい。
【0021】
ROM202は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
RAM203は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM203は、ROM202から読み出されたプログラム、取得した情報(例えば、ストアコントローラ10や決済端末300から取得した情報等)や、生成した情報(例えば、商品を登録する登録処理において生成した登録情報(登録データ)、買上商品を精算(決済)する精算処理において生成した精算情報等)を記憶する。
【0022】
ハードディスク204は、種々の情報を記憶する。ハードディスク204は、例えば、ROM202に代えて、CPU201が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、ハードディスク204は、RAM203に代えて、取得した情報や生成した情報を記憶してもよい。
【0023】
客側表示部205は、客用のタッチディスプレイであり、客に種々の情報を表示するとともに、客から種々の入力を受け付ける。
【0024】
客側スキャナ部206は、客用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、客側スキャナ部206は、商品に付されているコードや、品券類(商品券、クーポン券、優待券等)に印刷されているコードや、カード(会員カード、ポイントカード等)に印刷されているコードや、電子機器(スマートフォン等)に表示されているコードや、書類(購入予約控え等)に印刷されているコードや、お会計券(登録商標。以下、同様)に印刷されているコードを読み取る。なお、上記のコードは、例えば、バーコード、2次元コード等である。また、会員カードは、ポイントカードとして機能してもよい。つまり、システム1内(例えば、本部サーバ60)において、会員カードに印刷されているコード(会員識別情報)に対し当該会員のポイント情報が対応付けられていてもよい。同様に、電子機器に表示されているコード(会員識別情報)に対し当該会員のポイント情報が対応付けられていてもよい。
【0025】
なお、客は、客側スキャナ部206を用いて商品に付されている商品コードをスキャンし、商品を登録してもよいし、客側表示部205に商品に対応するプリセットボタン(商品登録用のボタン)が表示されている場合には、当該プリセットボタンを操作(押下)し、商品を登録してもよい。
【0026】
釣銭機209(現金決済部)は、客側に向けられており、基本的には顧客が操作する。釣銭機209は、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口、収納庫、各種センサを有し、投入口への投入貨幣を検出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。
【0027】
店員側表示部210は、店員用のタッチディスプレイであり、店員に種々の情報を表示するとともに、店員から種々の入力を受け付ける。
キー操作部211は、各種のキー(ハードウェアキー、ボタン)から構成され、店員から種々の入力を受け付ける。
【0028】
店員側スキャナ部212は、店員用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、店員側スキャナ部212は、客側スキャナ部206と同様、商品に付されているコードや、品券類に印刷されているコードや、カードに印刷されているコードや、電子機器に表示されているコードや、書類に印刷されているコードや、お会計券に印刷されているコードを読み取る。また、店員側スキャナ部212は、店員の名札に付されたコードを光学的に読み取る。
【0029】
なお、店員は、店員側スキャナ部212を用いて商品に付されている商品コードをスキャンし、商品を登録してもよいし、店員側表示部210に商品に対応するプリセットボタンが表示されている場合には、当該プリセットボタンを操作(押下)し、商品を登録してもよい。
【0030】
印刷部213は、各種媒体(レシート、お会計券等)を印刷、発行する。印刷部213は、店員側から客側、客側から店員側に向き(媒体発行口の方向)を回転自在に変更可能である。印刷部213の向きは、手動で変更してもよいし、自動で変更してもよい(例えば、後述する動作モードに基づいて自動的に変更(メカ的に制御等)してもよいし、店員又は顧客の操作に基づいて自動的に変更(メカ的に制御等)してもよい)。なお、印刷部213の向きの正誤をセンサなどで検出してもよい。
【0031】
音声出力部214は、音声を出力する。例えば、音声出力部214は、音声ガイダンス等を出力する。
【0032】
第1通信部215は、LAN11側の装置(POS端末20、ストアコントローラ10、取引状況管理装置40)との間において情報を送受信する。
第2通信部216は、決済端末300との間において情報を送受信する。
POS端末20は、更に、撮像部(カメラ)、計時部(時計)等を備えていてもよい。
【0033】
図4は、決済端末300の外観を示す図である。図4(A)は、決済端末300の正面図である。図4(B)は、決済端末300の斜視図である。図5は、決済端末300の構成例を示す図である。なお、図5において、図4と同一部分には同一符号を付している。
【0034】
以下、図4を参照しつつ、図5に示した決済端末300の構成例を説明する。決済端末300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、媒体読取部307と、表示部305と、操作部311と、第1通信部315、第2通信部316とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
【0035】
CPU301は、中央演算処理装置であり、ROM302に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、決済端末300の動作を制御する。例えば、CPU301は、クレジット決済処理に係るプログラムを読み出して実行することにより、クレジット決済処理に係る動作を制御する。
【0036】
また、CPU301は、クレジット決済処理に係る動作に加えて、クレジット決済処理にも関連するが、情報を暗号化する暗号化処理に係るプログラムを読み出して実行することにより、例えば通信(送受情報)の暗号化処理に係る動作を制御する。また、CPU301は、暗号化処理に係る動作に代えて又は加えて、暗号化された情報を復号化する復号化処理に係るプログラムを読み出して実行することにより、例えば通信(受信情報)の復号化処理に係る動作を制御してもよい。
【0037】
ROM302は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU301が利用する各種の情報を記憶する。
RAM303は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM303は、ROM302から読み出されたプログラム、媒体読取部307によって読み取られた情報を記憶する。
【0038】
媒体読取部307は、カード挿入口307aに挿入された各種カード(例えば、クレジットカード)の情報を磁気的又は電気的に読み取る。媒体読取部307によって読み取られた情報は、RAM303に記憶される。
【0039】
表示部305は、タッチディスプレイであり、操作者(顧客)に種々の情報を表示するとともに、操作者から種々の入力を受け付ける。
操作部311は、各種のキー(ハードウェアキー、ボタン)から構成され、操作者から種々の入力を受け付ける。
【0040】
第1通信部315は、非現金決済管理サーバ90との間において情報を送受信する。
第2通信部316は、POS端末20との間において情報を送受信する。
決済端末300は、更に、撮像部、計時部、スキャナ部等を備えていてもよい。
【0041】
なお、本実施形態では、図1に示したように、決済端末300は、POS端末20の筐体(筐体の支持部)に装着されている。このように両者(POS端末20、決済端末300)の位置関係(距離)が近い場合、両者(POS端末20、決済端末300)は、共に端子部(接続部)を備え、端子部同士を接触させることによって通信してもよいし、共にコネクタ(接続部)を備え、コネクタ同士を繋ぐケーブルによって通信してもよい。なお、図1に示した位置関係は例示であって、運用上問題がない範囲で、両者はもっと離れていてもよい。例えば、決済端末300は、カウンタの上に設置されてもよい。この場合、両者は、有線で通信してもよいし無線(近距離無線通信)で通信してもよい。
【0042】
図6は、非現金決済管理サーバ90の構成例を示す図である。非現金決済管理サーバ90は、CPU901と、ROM902と、RAM903と、ハードディスク904と、通信部915とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
【0043】
CPU901は、中央演算処理装置であり、ROM902に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、非現金決済管理サーバ90の動作を制御する。例えば、CPU901は、非現金決済管理処理に係るプログラムを読み出して実行することにより、非現金決済管理処理に係る動作を制御する。
【0044】
また、CPU901は、非現金決済管理処理に係る動作に加えて、非現金決済管理にも関連するが、暗号化された情報を復号化する復号化処理に係るプログラムを読み出して実行することにより、例えば通信(受信情報)の復号化処理に係る動作や、情報をトークン化するトークン化処理に係るプログラムを読み出して実行することにより、例えば記憶させる情報をトークン化するトークン化処理に係る動作を制御する。また、CPU901は、復号化処理に係る動作に代えて又は加えて、情報を暗号化する暗号化処理に係るプログラムを読み出して実行することにより、例えば通信(送受情報)の暗号化処理に係る動作を制御してもよい。
【0045】
ROM902は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU901が利用する各種の情報を記憶する。
RAM903は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM903は、ROM902から読み出されたプログラムを記憶する。
ハードディスク904は、種々の情報を記憶する。ハードディスク904は、図8に示したような情報を記憶する(詳細は後述)。ハードディスク904は、ROM902に代えて、CPU901が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、ハードディスク904は、RAM903に代えて、取得した情報や生成した情報を記憶してもよい。
通信部915は、他の装置(決済端末300、POS端末20、非現金決済実行サーバ(非図示)等)との間において情報を送受信する。
非現金決済管理サーバ90は、更に、計時部等を備えていてもよい。
【0046】
(POS端末20の動作モード)
POS端末20は、複数の動作モードを有する。例えば、POS端末20は、キー操作部211に配置された動作モード切替ボタン211a(図2参照)の操作に基づいて動作モードが切り替わる。
【0047】
(対面型セミセルフモード(通常モード))
対面型セミセルフモード(通常モードとも称する)は、店員が当該POS端末20の一方側(店員側)を用いて商品を登録し、顧客が当該POS端末20の他方側(顧客側)を用いて精算する動作モードである。すなわち、POS端末20の動作モードが対面型セミセルフモードである場合、当該POS端末20を挟んで店員と顧客と対面し、店員が商品を登録し、顧客が精算する。
【0048】
(フルセルフモード)
フルセルフモードは、顧客が当該POS端末20の一方側(顧客側)を用いて商品を登録し、かつ精算する動作モードである。すなわち、POS端末20の動作モードがフルセルフモードである場合、当該POS端末20の顧客側を用いて(店員側を用いずに)、顧客が商品を登録し、かつ精算する。
【0049】
(複数台型セミセルフ登録モード(登録専用モード))
複数台型セミセルフ登録モード(登録専用モードとも称する)は、店員が当該POS端末20の一方側(店員側)を用いて商品を登録する動作モードである。すなわち、POS端末20の動作モードが複数台型セミセルフ登録モードである場合、当該POS端末20の店員側を用いて(顧客側を用いずに)、店員が商品を登録する。
【0050】
(複数台型セミセルフ精算モード(精算専用モード))
複数台型セミセルフ精算モード(精算専用モードとも称する)は、顧客が当該POS端末20の一方側(顧客側)を用いて精算する動作モードである。すなわち、POS端末20の動作モードが複数台型セミセルフ精算モードである場合、当該POS端末20の顧客側を用いて(店員側を用いずに)、顧客が精算する。
【0051】
複数台型セミセルフ登録モードのPOS端末20は、他のPOS端末20(具体的には、複数台型セミセルフ精算モードのPOS端末20)に登録データを送信(他の装置を介して間接的に送信、又は直接的に送信)することにより、当該POS端末20(複数台型セミセルフ登録モードのPOS端末20)が登録した商品について、他のPOS端末20(複数台型セミセルフ精算モードのPOS端末20)に精算させる。換言すれば、複数台型セミセルフ精算モードのPOS端末20は、他のPOS端末20(具体的には、複数台型セミセルフ登録モードのPOS端末20)が送信した登録データを受信(他の装置を介して間接的に受信、又は直接的に受信)することにより、他のPOS端末20(複数台型セミセルフ登録モードのPOS端末20)が登録した商品について精算する。
【0052】
なお、複数台型セミセルフ登録モードのPOS端末20は、お会計券を発行し、当該POS端末20(複数台型セミセルフ登録モードのPOS端末20)が登録した商品について、他のPOS端末20(複数台型セミセルフ精算モードのPOS端末20)に精算させてもよい。換言すれば、複数台型セミセルフ精算モードのPOS端末20は、他のPOS端末20(複数台型セミセルフ登録モードのPOS端末20)が発行したお会計券に印刷されているコード読み取ることにより、他のPOS端末20(複数台型セミセルフ登録モードのPOS端末20)が登録した商品について精算してもよい。
【0053】
なお、上述した各動作モードの動作は一例である。例えば、複数台型セミセルフ登録モードのPOS端末20は、対面型セミセルフモードのPOS端末20やフルセルフモードのPOS端末20に登録データを送信してもよいし、お会計券を発行してもよい。換言すれば、対面型セミセルフモードのPOS端末(フルセルフモードのPOS端末20も同様)は、複数台型セミセルフ登録モードのPOS端末20が登録した商品について精算してもよい。また例えば、対面型セミセルフモードのPOS端末20は、フルセルフモードのPOS端末20や複数台型セミセルフ精算モードのPOS端末20に、登録データを送信してもよいし、お会計券を発行してもよい。換言すれば、フルセルフモードのPOS端末20(複数台型セミセルフ精算モードのPOS端末20も同様)は、対面型セミセルフモードのPOS端末20が登録した商品について精算してもよい。また例えば、対面型セミセルフモードのPOS端末20は、他の対面型セミセルフモードのPOS端末20に、登録データを送信してもよいし、お会計券を発行してもよい。換言すれば、対面型セミセルフモードのPOS端末20は、他の対面型セミセルフモードのPOS端末20が登録した商品について精算してもよい。
【0054】
上述したように、POS端末20は、複数の動作モードを有するが、以下では、特段の断りがある場合を除き、POS端末20は、通常モード(対面型セミセルフモード)で動作するものとして説明する。
【0055】
(クレジットカード登録の流れ)
図7は、クレジットカード登録の一例を示すシーケンス図である。図8は、非現金決済管理サーバ90が記憶する情報について説明する説明図である。クレジットカード登録とは、例えば、クレジットカードに関する情報(クレジットカード番号、名義、有効期限等)を非現金決済管理サーバ90に記憶(登録)することである。より詳細には、クレジットカード登録とは、図8(B)に示すように、クレジットカードに関する情報を会員識別情報(会員番号等)に紐付けて(関連付けて)記憶(登録)することである。非現金決済管理サーバ90は、クレジットカード登録によってクレジット決済を管理(支援)する。
【0056】
図7において、左列はPOS端末20の処理、中列は決済端末300の処理、右列は非現金決済管理サーバ90の処理を示している。
【0057】
ステップS1:POS端末20は、クレジットカード登録の宣言を受け付ける。例えば、POS端末20は、店員側表示部210に所定のボタン(クレジットカード登録を宣言するためのボタン)を表示し、店員側表示部210に表示された当該ボタンに対する店員の操作(押下)をクレジットカード登録の宣言として受け付ける。クレカ登録ボタンBT03(後述)は、上記所定のボタンの一例である(図9(A)参照)。
【0058】
なお、POS端末20は、店員側表示部210に所定のボタンを表示して店員側表示部210に表示された当該ボタンに対する店員の操作をクレジットカード登録の宣言として受け付けることに代えて又は加えて、キー操作部211に所定のボタン(クレジットカード登録を宣言するためのボタン)を配置してキー操作部211に配置された当該ボタンに対する店員の操作をクレジットカード登録の宣言として受け付けてもよい。また、POS端末20は、店員側表示部210に所定のボタンを表示し(又はキー操作部211に所定のボタンを配置し)、店員の操作をクレジットカード登録の宣言として受け付けるに代えて又は加えて、客側表示部205に所定のボタン(クレジットカード登録を宣言するためのボタン)を表示し、客側表示部205に表示された当該ボタンに対する顧客の操作をクレジットカード登録の宣言として受け付けてもよい。
【0059】
ステップS2:POS端末20は、会員識別情報を取得する。例えば、POS端末20は、顧客の読取操作(例えば、客側スキャナ部206によって会員カードに印刷されているコードや顧客の電子機器に表示されているコードを読み取る操作)や、店員の読取操作(例えば、店員側スキャナ部212によって会員カードに印刷されているコードや顧客の電子機器に表示されているコードを読み取る操作)に基づいて、会員識別情報(顧客識別情報)を取得する。
【0060】
なお、POS端末20は、会員識別情報を取得する場面において、会員識別情報の取得について報知する。例えば、POS端末20は、小画面SG01(後述)を表示してもよい(図9(B)参照)。
【0061】
ステップS3:POS端末20は、クレジットカード登録の宣言に係る通信である旨を示す情報、会員識別情報を決済端末300に送信する。
【0062】
なお、ステップS2において、POS端末20は、会員識別情報に加えクレジットカード登録の宣言に係る通信である旨を示す情報についても決済端末300に送信しているが、POS端末20と決済端末300との間の情報の送受信の態様等によっては、POS端末20は、単に会員識別情報を決済端末300に送信してもよい(クレジットカード登録の宣言に係る通信である旨を示す情報を決済端末300に送信しなくてもよい)。
【0063】
具体的には、クレジットカード登録の宣言の場面においてPOS端末20が単に会員識別情報を決済端末300に送信したのでは、受信側である決済端末300において当該通信がクレジットカード登録の宣言に係る通信であるか否かを認識できない場合には、POS端末20は、会員識別情報に加えクレジットカード登録の宣言に係る通信である旨を示す情報を決済端末300に送信し、クレジットカード登録の宣言の場面においてPOS端末20が単に会員識別情報を決済端末300に送信したとしても、受信側である決済端末300において当該通信がクレジットカード登録の宣言に係る通信であると認識できる場合には、POS端末20は、単に会員識別情報を決済端末300に送信してもよい(クレジットカード登録の宣言に係る通信である旨を示す情報を決済端末300に送信しなくてもよい)。
【0064】
ステップS4:決済端末300は、クレジットカード登録の宣言に係る通信である旨を示す情報、会員識別情報を受信する。
【0065】
ステップS5:決済端末300は、クレジットカードに関する情報を取得する。例えば、POS端末20は、顧客の読取操作(例えば、カード挿入口307aにクレジットカードを挿入する操作)に基づいて、クレジットカードに関する情報を取得する。
【0066】
なお、決済端末300は、クレジットカードに関する情報を取得する場面において、クレジットカードに関する情報の取得について報知する。例えば、決済端末300は、カード挿入指示画面(後述)を表示してもよい(図10(B)参照)。同様に、POS端末20は、クレジットカードに関する情報を取得する場面で、クレジットカードに関する情報の取得について報知する。例えば、POS端末20は、小画面SG02(後述)を表示してもよい(図10(A)参照)。
【0067】
ステップS6:決済端末300は、ステップS5で取得されたクレジットカードに関する情報を暗号化する。暗号化の方式は、所定のセキュリティ基準(例えば、PCI DSS:Payment Card Industry Data Security Standard)に準拠したもの(例えば、PCI P2PE方式等)であってもよい。
【0068】
ステップS7:決済端末300は、ステップS4で受信された会員識別情報と、ステップS6で暗号化されたクレジットカードに関する情報を非現金決済管理サーバ90に送信する。つまり、決済端末300は、会員識別情報と暗号化されたクレジットカードに関する情報とを関連付けて非現金決済管理サーバ90に送信する。なお、図中にも示したが、「暗号化された〇〇情報」と「〇〇情報(暗号化済)」とは同義である。
【0069】
ステップS8:非現金決済管理サーバ90は、会員識別情報、クレジットカードに関する情報(暗号化済)を受信する。
【0070】
ステップS9:非現金決済管理サーバ90は、ステップS9で受信されたクレジットカードに関する情報(暗号化済)を復号化する。
【0071】
ステップS10:非現金決済管理サーバ90は、ステップS9で受信された会員識別情報をトークン化する。
【0072】
ステップS11:非現金決済管理サーバ90は、ステップS9で復号化されたクレジットカードに関する情報をトークン化する。
【0073】
ステップS12:非現金決済管理サーバ90は、図8(A)に示すように、トークン化されていないクレジットカードに関する情報と、トークン化されたクレジットカードに関する情報とを紐付けてハードディスク904に記憶する。なお、図中にも示したが、「トークン化されていない〇〇情報」と「〇〇情報(未トークン化)」とは同義である。また、「トークン化された〇〇情報」と「〇〇情報(トークン化済)」とは同義である。
【0074】
ステップS13:非現金決済管理サーバ90は、図8(B)に示すように、トークン化された会員識別情報と、トークン化されたクレジットカードに関する情報とを紐付けてハードディスク904に記憶する。なお、図8(C)については後述する。
【0075】
ステップS14:非現金決済管理サーバ90は、クレジットカード登録が完了した旨のクレジットカード登録完了通知を決済端末300に送信する。
【0076】
ステップS15:決済端末300は、クレジットカード登録完了通知を受信する。
ステップS16:決済端末300は、クレジットカード登録完了通知をPOS端末20に送信する。
ステップS17:決済端末300は、クレジットカード登録が完了した旨を報知する。
【0077】
なお、ステップS17では、決済端末300は、クレジットカード登録完了通知を受信した場合、クレジットカード登録が完了した旨を報知しているが、クレジットカード登録が完了した旨を報知することに代えて又は加えて、クレジットカードの取り去り(抜き取り、取り出し)を指示してもよい。例えば、決済端末300は、クレジットカード登録完了通知を受信した場合、カード取出指示画面(後述)を表示してもよい(図10(D)参照)。
【0078】
ステップS18:POS端末20は、クレジットカード登録完了通知を受信する。
ステップS19:POS端末20は、クレジットカード登録が完了した旨を報知する。
【0079】
なお、ステップS19では、POS端末20は、クレジットカード登録完了通知を受信した場合、クレジットカード登録が完了した旨を報知しているが、クレジットカード登録が完了した旨を報知することに代えて又は加えて、クレジットカードの取り去りを指示してもよい。例えば、POS端末20は、クレジットカード登録完了通知を受信した場合、小画面SG03(後述)を表示してもよい(図10(C)参照)。
【0080】
なお、クレジットカード登録において、非現金決済管理サーバ90は、ステップS12ではクレジットカードに関する情報(未トークン化)とクレジットカードに関する情報(トークン化済)とを紐付けてハードディスク904に記憶し(図8(A))、ステップS13では会員識別情報(トークン化済)とクレジットカードに関する情報(トークン化済)とを紐付けてハードディスク904に記憶するが(図8(B))、非現金決済管理サーバ90は、上記に加え、図8(C)に示すように、トークン化されていない会員識別情報とトークン化された会員識別情報とを紐付けてハードディスク904に記憶してもよい。
【0081】
(クレジットカード登録後のクレジット決済の流れ)
続いて、クレジットカード登録後のクレジット決済の流れについて説明する(図示は省略)。POS端末20は、取引の決済方法としてクレジット決済の選択を受け付ける。例えば、POS端末20は、客側表示部205に表示された所定のボタン(クレジット決済の選択を受け付けるためのボタン)に対する顧客の操作を、クレジット決済の選択として受け付ける。続いて、POS端末20は、会員識別情報を取得する。続いて、POS端末20は、取引情報、会員識別情報を決済端末300に送信する。
【0082】
決済端末300は、取引情報、会員識別情報を受信し、非現金決済管理サーバ90に送信する。つまり、決済端末300は、クレジットカードに関する情報を取得せずに、単にPOS端末20から受信した取引情報、会員識別情報を決済端末300に送信する。
【0083】
非現金決済管理サーバ90は、取引情報、会員識別情報を受信する。そして、非現金決済管理サーバ90は、決済端末300から受信した会員識別情報とハードディスク904に記憶した情報とに基づいてクレジットカードに関する情報(未トークン化)を取得(抽出)する。具体的には、非現金決済管理サーバ90は、下記(A)又は下記(B)のように、クレジットカードに関する情報(未トークン化)を取得する。
【0084】
(A)クレジットカード登録において、会員識別情報(未トークン化)と会員識別情報(トークン化済)とを紐付けてハードディスク904に記憶していない場合、非現金決済管理サーバ90は、決済端末300から受信した会員識別情報をトークン化する。具体的には、非現金決済管理サーバ90は、クレジットカード登録におけるトークン化(図7のステップS10のトークン化)と同じルールで会員識別情報をトークン化する。つまり、非現金決済管理サーバ90は、ある会員識別情報についてクレジットカード登録の場面においてトークン化した会員識別情報(トークン化済)と当該会員識別情報についてクレジット決済の場面においてトークン化した会員識別情報(トークン化済)とが同一になるように、会員識別情報をトークン化する。続いて、非現金決済管理サーバ90は、会員識別情報(トークン化済)に基づいてクレジットカードに関する情報(トークン化済)を取得する。つまり、非現金決済管理サーバ90は、ハードディスク904に記憶した情報(図8(B))を参照し、会員識別情報(トークン化済)に対応するクレジットカードに関する情報(トークン化済)を取得する。続いて、非現金決済管理サーバ90は、クレジットカードに関する情報(トークン化済)に基づいてクレジットカードに関する情報(未トークン化)を取得する。つまり、非現金決済管理サーバ90は、ハードディスク904に記憶した情報(図8(A))を参照し、クレジットカードに関する情報(トークン化済)に対応するクレジットカードに関する情報(未トークン化)を取得する。
【0085】
(B)クレジットカード登録において、会員識別情報(未トークン化)と会員識別情報(トークン化済)とを紐付けてハードディスク904に記憶している場合(図8(C)参照)、非現金決済管理サーバ90は、会員識別情報(未トークン化)に基づいて会員識別情報(トークン化済)を取得する。つまり、非現金決済管理サーバ90は、ハードディスク904に記憶した情報(図8(C)を参照し、会員識別情報(未トークン化)に対応する会員識別情報(トークン化済)を取得する。以下、クレジットカード登録において、会員識別情報(未トークン化)と会員識別情報(トークン化済)とを紐付けてハードディスク904に記憶していない場合と同様、非現金決済管理サーバ90は、会員識別情報(トークン化済)に基づいてクレジットカードに関する情報(トークン化済)を取得し、クレジットカードに関する情報(トークン化済)に基づいてクレジットカードに関する情報(未トークン化)を取得する。
【0086】
続いて、非現金決済管理サーバ90は、取引情報、クレジットカードに関する情報(未トークン化)を非現金決済実行サーバ(非図示)に送信する。非現金決済実行サーバ(非図示)は、取引情報、クレジットカードに関する情報(未トークン化)を受信し、クレジット決済を実行する。非現金決済実行サーバ(非図示)は、クレジット決済の完了後に、クレジット決済が完了した旨のクレジット決済完了通知を非現金決済管理サーバ90に送信する。
【0087】
非現金決済管理サーバ90は、クレジット決済完了通知を受信し、決済端末300に送信する。決済端末300は、クレジット決済完了通知を受信し、POS端末20に送信する。また、決済端末300は、クレジット決済が完了した旨を報知する。POS端末20は、クレジット決済完了通知を受信し、クレジット決済が完了した旨を報知する。
【0088】
なお、上記では、クレジットカード登録後のクレジット決済においてPOS端末20と非現金決済管理サーバ90とが決済端末300を経由して通信する態様を説明したが、クレジットカード登録後のクレジット決済ではクレジットカードは不要であるため、クレジットカード登録後のクレジット決済においてPOS端末20と非現金決済管理サーバ90とが決済端末300を経由せずに通信してもよい。
【0089】
以上のように、クレジットカード登録後のクレジット決済では、店舗におけるクレジットカードに関する情報の取得は不要になる。つまり、クレジットカード登録後には、クレジットカードがなくてもクレジット決済が可能になる。
【0090】
図9は、POS端末20における表示例である。図9(A)は、取引開始前(1品目の商品の登録前)に店員側表示部210に表示される登録画面(初期登録画面)の表示内容を示している。つまり、POS端末20は、取引開始前は、店員側表示部210に図9(A)に示したような登録画面を表示する。
【0091】
図9(A)において、画面左上のHR01は、直前(最後)に登録した商品情報(商品名、価格)を表示する直前商品情報表示領域である。直前商品情報表示領域HR01の下方のHR02は、当該取引における登録情報を表示する登録情報表示領域である。直前商品情報表示領域HR01の右側のHR03は、登録した商品の合計情報(合計点数、合計金額)を表示する合計情報表示領域である。
【0092】
合計情報表示領域HR03の下方のHR04は、プリセットボタンを表示するプリセットボタン表示領域である。プリセットボタン表示領域HR04に表示されているPBSXX(XXは、「00」、「01」、「02」、…)は、プリセットボタン群に対応するプリセットボタン選択領域(「プリセットボタンタブ」とも称する)である。例えば、PBS01は、基本的なプリセットボタンに対応する基本プリセットボタン選択領域である。PBS02は、果物に関するプリセットボタンに対応する果物プリセットボタン選択領域である。以下、同様に、PBS03は野菜プリセットボタン選択領域、PBS04は鮮魚プリセットボタン選択領域、PBS05は精肉プリセットボタン選択領域、PBS06は酒プリセットボタン選択領域である。
【0093】
図9(A)の場面では、基本プリセットボタン選択領域PBS01が選択されているため、基本プリセットボタン選択領域PBS01に対応するプリセットボタン群(基本的なプリセットボタン)として、クレカ登録ボタンBT03、クレカ照会ボタンBT04、クレカ解除ボタンBT05が表示されている。
【0094】
クレカ登録ボタンBT03は、クレジットカード登録の宣言を行うためのボタンである。図7のステップS1において、POS端末20は、店員側表示部210に所定のボタン(クレジットカード登録を宣言するためのボタン)を表示し、店員側表示部210に表示された当該ボタンに対する店員の操作(押下)をクレジットカード登録の宣言として受け付けると説明したが、クレカ登録ボタンBT03は、上述した店員側表示部210に表示された所定のボタン(クレジットカード登録を宣言するためのボタン)の一例である。つまり、POS端末20は、店員が店員側表示部210に表示されたクレカ登録ボタンBT03を操作した場合、クレジットカード登録の宣言があったと判断する。
【0095】
なお、POS端末20は、図7のステップS1においても説明したが、店員側表示部210にクレカ登録ボタンBT03を表示することに代えて又は加えて、キー操作部211にクレカ登録ボタンBT03に相当するボタン(非図示)を配置してもよいし、客側表示部205にクレカ登録ボタンBT03に相当するボタン(非図示)を表示してもよい。
【0096】
クレカ照会ボタンBT04は、クレジットカード登録に関する照会(登録有無、登録内容等を照会)を行うためのボタンである。クレカ解除ボタンBT05は、クレジットカード登録の解除(取消)を行うためのボタンである。
【0097】
なお、POS端末20は、店員側表示部210にクレカ照会ボタンBT04を表示することに代えて又は加えて、客側表示部205にクレカ照会ボタンBT04に相当するボタン(非図示)を表示してもよい。クレカ解除ボタンBT05についても同様である。
【0098】
画面左下のHR05は、メッセージ表示領域である。図9(A)の場面では、メッセージ表示領域HR05に、クレジットカード登録を行う場合にはクレカ登録ボタンBT03を操作すべき旨のメッセージが表示されている。なお、メッセージ表示領域HR05には、上記メッセージに代えて又は加えて、クレジットカード登録には会員識別情報が必要である旨のメッセージを表示(事前(クレジットカード登録の宣言前)に表示)してもよい。
【0099】
画面下部右側のBT01は、登録処理の終了(当該取引における全部の買上商品の登録の終了)を指示するための小計ボタンである。小計ボタンBT01は、商品の登録後に操作可能となるため、図9(A)の場面では、小計ボタンBT01は操作不可能である旨の表示態様(図中は斜線)で表示されている。
【0100】
図9(B)は、図9(A)の場面からクレカ登録ボタンBT03が操作された場面における店員側表示部210の表示内容を示している。つまり、POS端末20は、クレジットカード登録が宣言された場合、図9(B)に示すように、登録画面のメッセージ表示領域HR05にクレジットカード登録には会員識別情報が必要である旨のメッセージを表示するとともに、登録画面の前面に小画面SG01を表示する。
【0101】
小画面SG01には、メッセージ表示領域HR100、会員識別情報表示領域HR101が設けられ、中止ボタンBT102が配置されている。
【0102】
POS端末20は、メッセージ表示領域HR100に、会員識別情報の取得態様に応じたメッセージを表示する。例えば、会員カードに印刷されているコードを読み取る方法のみによって会員識別情報が取得される場合には、POS端末20は、メッセージ表示領域HR100に、図9(B)に示したようなメッセージを表示する。一方、各会員の電子機器(例えばスマートフォン)の所定画面(例えば会員画面)に表示されているコードを読み取る方法のみによって会員識別情報が取得される場合には、POS端末20は、メッセージ表示領域HR100に、スマートフォンにおける会員画面に表示されているコードの読み取りを指示するメッセージを表示し、会員カードに印刷されているコードの読み取りやスマートフォンにおける会員画面に表示されているコードの読み取りを指示するメッセージを表示する。
【0103】
POS端末20は、会員カードに印刷されているコード(又はスマートフォンに表示されているコード)が読み取られた場合(つまり、会員識別情報を取得した場合)、取得した会員識別情報の一部(一部の桁)をマスクして会員識別情報表示領域HR101に表示してもよい。また、POS端末20は、会員カードに印刷されているコード(又はスマートフォンに表示されているコード)が読み取られた場合、取得した会員識別情報の全部又は一部を会員識別情報表示領域HR101に表示することに代えて又は加えて、会員カードに印刷されているコード(又はスマートフォンに表示されているコード)を取得した旨(あるいは、会員識別情報を既に取得したため更なるコードの読み取り動作は不要である旨)の情報を表示してもよい。
【0104】
中止ボタンBT102は、クレジットカード登録を中止するためのボタン(クレジットカード登録の宣言後に該宣言を取り消すためのボタン)である。POS端末20は、中止ボタンBT102が操作された場合、小画面SG01を消去し、クレジットカード登録の宣言前の画面(例えば、図9(A)に示した登録画面)を表示する。図10(A)に示した小画面SG02に配置された中止ボタンBT105、図11(A)に示した小画面SG05に配置された中止ボタンBT111、図11(B)に示した小画面SG06に配置された中止ボタンBT114、図11(D)に示した小画面SG08に配置された中止ボタンBT117についても同様である。
【0105】
図10は、POS端末20及び決済端末300における表示例である。具体的には、図10(A)、図10(C)、図10(E)の夫々は、POS端末20の店員側表示部210に表示される夫々の小画面(登録画面の前面に表示される夫々の小画面)の表示内容を示している。図10(B)、図10(D)、図10(F)の夫々は、決済端末300の表示部305に表示される夫々の画面の表示内容を示している。
【0106】
図10(A)及び図10(B)は、図9(B)の場面から会員識別情報を取得した場面における、POS端末20及び決済端末300の表示内容を示している。つまり、会員識別情報を取得した場合、POS端末20は、図10(A)に示すような小画面SG02を登録画面の前面に表示し、決済端末300は、図10(B)に示すような画面(カード挿入指示画面)を表示する。
【0107】
図10(A)に示した小画面SG02には、メッセージ表示領域HR103が設けられ、案内画像GA104が表示され、中止ボタンBT105が配置されている。
【0108】
メッセージ表示領域HR103には、図10(A)に示すように、決済端末300(カード挿入口307a)へのクレジットカードの挿入を指示するメッセージが表示されている。また、案内画像GA104は、決済端末300へのクレジットカードの挿入を案内する画像(静止画又は動画)である。つまり、POS端末20は、会員識別情報を取得した場合、図10(A)に示したように、決済端末300へのクレジットカードの挿入を指示するメッセージを表示するとともに、決済端末300へのクレジットカードの挿入を案内する案内画像GA104を表示する。
【0109】
図10(B)に示したカード挿入指示画面には、クレジットカードの挿入を指示するメッセージが表示されている。なお、決済端末300は、図10(B)に示したカード挿入指示画面を表示する前(つまり会員識別情報が取得される前)においては、他の画面(例えば、待機画面、初期画面)を表示し、会員識別情報の取得されたことに基づいて図10(B)に示したカード挿入指示画面を表示してもよい。
【0110】
図10(C)及び図10(D)は、図10(A)(図10(B))の場面から、クレジットカードに関する情報を取得し、非現金決済管理サーバ90におけるクレジットカード登録が完了し、クレジットカード登録完了通知を受信した場面における、POS端末20及び決済端末300の表示内容を示している。つまり、決済端末300は、クレジットカード登録完了通知を受信した場合、図10(D)に示すような画面(カード取出指示画面)を表示し、POS端末20は、クレジットカード登録完了通知を受信した場合、図10(C)に示すような小画面SG03を登録画面の前面に表示する。
【0111】
図10(C)に示した小画面SG03には、メッセージ表示領域HR106が設けられ、案内画像GA107が表示されている。
【0112】
メッセージ表示領域HR106には、図10(C)に示すように、クレジットカード登録が完了した旨のメッセージ、決済端末300からのクレジットカードの取り去りを指示するメッセージが表示されている。また、案内画像GA107は、決済端末300からのクレジットカードの取り去りを案内する画像(静止画又は動画)である。つまり、POS端末20は、クレジットカード登録完了通知を受信した場合、図10(C)に示したように、決済端末300からのクレジットカードの取り去りを指示するメッセージを表示するとともに、決済端末300からのクレジットカードの取り去りを案内する案内画像GA107を表示する。
【0113】
図10(D)に示したカード取出指示画面には、クレジットカード登録が完了した旨のメッセージ、クレジットカードの取り去りを指示するメッセージが表示されている。つまり、決済端末300は、クレジットカード登録完了通知を受信した場合、図10(D)に示したように、クレジットカードの取り去りを指示するメッセージを表示する。
【0114】
なお、POS端末20と決済端末300との間では、必要な情報が共有される。例えば、POS端末20は、会員識別情報を取得した場合、会員識別情報を取得した旨の情報(あるいは、図10(A)に示したカード挿入指示画面を表示すべき旨の情報)を決済端末300に送信する。また、決済端末300は、クレジットカードに係る情報を取得した場合、クレジットカードに係る情報を取得した旨の情報(あるいは、小画面SG02を消去すべき旨の情報)をPOS端末20に送信する。また、決済端末300は、クレジットカードが取り去られた場合、クレジットカードが取り去れた旨の情報(あるいは、小画面SG03を消去すべき旨の情報)をPOS端末20に送信する。
【0115】
図10(E)及び図10(F)は、図9(A)の場面から、クレカ照会ボタンBT04が操作され、非現金決済管理サーバ90におけるクレジットカード登録の照会が完了し、照会結果を受信した場面における、POS端末20及び決済端末300の表示内容を示している。つまり、決済端末300は、照会結果を受信した場合、図10(F)に示すような画面(照会結果表示画面)を表示し、POS端末20は、照会結果を受信した場合、図10(E)に示すような小画面SG04を登録画面の前面に表示する。
【0116】
図10(E)に示した小画面SG04には、メッセージ表示領域HR108が設けられ、OKボタンBT109が配置されている。なお、メッセージ表示領域HR108に表示された照会結果のうち、「××カード」はクレジットカードの種類である。クレジットカードの種類は、クレジットカード番号の1桁目の数字(主要産業識別子)から特定可能である。POS端末20は、OKボタンBT109が操作された場合、小画面SG04を消去し、図9(A)に示した登録画面(初期登録画面)を表示する。図10(F)に示した照会結果表示画面には、小画面SG04と同様の内容が表示されている。
【0117】
(クレジットカード登録に関する照会の流れ)
クレジットカード登録に関する照会の流れについて説明する(図示は省略)。POS端末20は、クレカ照会ボタンBT04が操作され場合、会員識別情報を取得する。続いて、POS端末20は、クレジットカード登録に関する照会に係る通信である旨を示す情報、会員識別情報を決済端末300に送信する。
【0118】
なお、クレジットカード登録に関する照会の場面においてPOS端末20が単に会員識別情報を決済端末300に送信したのでは、受信側である決済端末300において当該通信がクレジットカード登録に関する照会に係る通信であるか否かを認識できない場合には、POS端末20は、会員識別情報に加えクレジットカード登録に関する照会に係る通信である旨を示す情報を決済端末300に送信し、クレジットカード登録に関する照会の場面においてPOS端末20が単に会員識別情報を決済端末300に送信したとしても、受信側である決済端末300において当該通信がクレジットカード登録に関する照会に係る通信であると認識できる場合には、POS端末20は、単に会員識別情報を決済端末300に送信してもよい(クレジットカード登録に関する照会に係る通信である旨を示す情報を決済端末300に送信しなくてもよい)。
【0119】
決済端末300は、POS端末20から受信したクレジットカード登録に関する照会に係る通信である旨を示す情報、会員識別情報を非現金決済管理サーバ90に送信する。
【0120】
非現金決済管理サーバ90は、決済端末300から受信した会員識別情報とハードディスク904に記憶した情報とに基づいてクレジットカードに関する情報(未トークン化)を取得(抽出)する(上述したクレジットカード登録後のクレジット決済の流れと同様)。非現金決済管理サーバ90は、取得したクレジットカードに関する情報(未トークン化)から照会結果として必要な情報を抽出し、決済端末300に送信する。決済端末300は、非現金決済管理サーバ90から受信した照会結果をPOS端末20に送信する。POS端末20は、決済端末300から受信した照会結果をメッセージ表示領域HR108に表示する。
【0121】
なお、上記では、クレジットカード登録に関する照会においてPOS端末20と非現金決済管理サーバ90とが決済端末300を経由して通信する態様を説明したが、クレジットカード登録に関する照会においてPOS端末20と非現金決済管理サーバ90とが決済端末300を経由せずに通信してもよい。なお、クレジットカード登録に関する照会においてPOS端末20と非現金決済管理サーバ90とが決済端末300を経由せずに通信する場合、POS端末20は、非現金決済管理サーバ90から受信した照会結果を決済端末300に送信する。
【0122】
(特殊な場面(1))
図11は、POS端末20における表示例である。具体的には、図11(A)~図11(D)の夫々は、POS端末20の店員側表示部210に表示される夫々の小画面(登録画面の前面に表示される夫々の小画面)の表示内容を示している。
【0123】
図11(A)は、クレジットカード登録の宣言後に読み取られたクレジットカードが取り扱いできないクレジットカードであった場合の表示内容を示している。取り扱いできないクレジットカードとは、未提携のクレジットカード、有効期限切れのクレジットカード等である。取り扱いできないクレジットカードでは、クレジットカード登録はできない。
【0124】
未提携のクレジットカードであるか否かは、提携するクレジットカードの種類に関する情報を参照して判断する。例えば、非現金決済管理サーバ90が上記情報(自装置のハードディスク904に記憶してもよいし、外部に記憶してもよい)を参照し、未提携のクレジットカードであるか否かを判断してもよいし、店舗の装置(決済端末300、POS端末20等)が上記情報(夫々が記憶してもよいし、外部に記憶してもよい)を参照し、未提携のクレジットカードであるか否かを判断してもよい。有効期限切れのクレジットカードであるか否かは、非現金決済管理サーバ90が、クレジットカードの有効期限を管理する装置(所謂オーソリを承認する装置、例えば非現金決済実行サーバ(非図示)等)に問い合わせることによって判断してもよい。
【0125】
例えば、図10(A)(図10(B))の場面からクレジットカードが読み取られ、当該クレジットカードに関する情報を取得したが、当該クレジットカードが取り扱いできないクレジットカードであった場合、POS端末20は、図11(A)に示すような小画面SG05を表示する。
【0126】
図11(A)に示した小画面SG05には、別クレジットカード登録ボタンBT110、中止ボタンBT111が配置されている。小画面SG05において、取り扱いできない理由(未提携、有効期限切れ等)を表示してもよい。
【0127】
別クレジットカード登録ボタンBT110は、本クレジットカード(読み取られたクレジットカード、取り扱いできないクレジットカード)ではなく別のクレジットカードでクレジットカード登録を行うためのボタンである。例えば、提携していないクレジットカードに代えて提携しているクレジットカードでクレジットカード登録を行う場合や、有効期限切れの古いクレジットカードに代えて有効期限切れでない新しいクレジットカードでクレジットカード登録を行う場合に、別クレジットカード登録ボタンBT110が操作される。
【0128】
別クレジットカード登録ボタンBT110が操作された場合、既に取得している会員識別情報(つまり図7のステップS1~S4の処理)については有効とし、別のクレジットカードについてクレジットカード登録の処理を進行させる。例えば、POS端末20は小画面SG05を消去し、決済端末300に挿入されているクレジットカードの取り去りを指示するメッセージや、別のクレジットカードの挿入を指示するメッセージを表示する。そして、別のクレジットカードが挿入され、別のクレジットカードのクレジットカードに関する情報を取得した場合(図7のステップS5)、決済端末300は当該クレジットカードに関する情報を暗号化する(図7のステップS6)。
【0129】
(夫々の表示部における表示)
決済端末300は、POS端末20によって小画面上に表示されている情報に相当する情報(小画面上に表示されている情報の全部又は一部の情報)を表示部305に表示してもよい。つまり、決済端末300は、図10に示したように、各小画面(小画面SG02~SG04)上に表示されている情報に相当する情報を表示しているが(カード挿入指示画面、カード取出指示画面、照会結果表示画面)、決済端末300は、図11図12に示した各小画面(小画面SG05~SG08、SG15~SG18)上に表示されている情報に相当する情報についても表示してもよい(図示は省略)。また、POS端末20は、店員側表示部210に加え、店員側表示部210に表示する情報に相当する情報を客側表示部205に表示してもよい(図示は省略)。
【0130】
図11(B)は、クレジットカード登録の宣言後に読み取られたクレジットカードがまもなく有効期限切れになるクレジットカード(有効期限が短いクレジットカード)であった場合の表示内容を示している。まもなく有効期限切れになるクレジットカードについてはクレジットカード登録が可能であるが、クレジットカード登録したとしてもまもなく有効期限切れとなる。有効期限切れとなった場合には新しいクレジットカード(新たな有効期限が設定されたクレジットカード)による再度のクレジットカード登録が必要になる。従って、読み取ったまもなく有効期限切れになるクレジットカード(古いクレジットカード)の他に、新しいクレジットカードが手元にあるのなら、新しいクレジットカードによるクレジットカード登録が好ましい。
【0131】
まもなく有効期限切れになるクレジットカードであるか否かは、例えば、非現金決済管理サーバ90が、クレジットカードの有効期限を管理する装置に問い合わせることによって判断する。
【0132】
例えば、図10(A)(図10(B))の場面からクレジットカードが読み取られ、当該クレジットカードに関する情報を取得したが、当該クレジットカードがまもなく有効期限切れになるクレジットカードであった場合、POS端末20は、図11(B)に示すような小画面SG06を表示する。
【0133】
図11(B)に示した小画面SG06には、別クレジットカード登録ボタンBT112、本クレジットカード登録ボタンBT113、中止ボタンBT114が配置されている。小画面SG06において、まもなく有効期限切れになるクレジットカードの有効期限を表示してもよい。
【0134】
別クレジットカード登録ボタンBT112は、本クレジットカード(読み取られたクレジットカード、まもなく有効期限切れになるクレジットカード、古いクレジットカード)ではなく別のクレジットカード(例えば、新しいクレジットカード)でクレジットカード登録を行うためのボタンである。本クレジットカード登録ボタンBT113は、本クレジットカードでクレジットカード登録を行うためのボタンである。
【0135】
別クレジットカード登録ボタンBT112が操作された場合、図10(A)の小画面SG05に配置された別クレジットカード登録ボタンBT110が操作された場合と同様、既に取得している会員識別情報については有効とし、別のクレジットカードについてクレジットカード登録の処理を進行させる。
【0136】
本クレジットカード登録ボタンBT113が操作された場合、既に取得している会員識別情報並びに既に取得しているクレジットカードに関する情報について有効とし、本クレジットカードについてクレジットカード登録の処理を進行させる。例えば、POS端末20は小画面SG05を消去し、決済端末300は本クレジットカードに関する情報を暗号化する(図7のステップS6)。
【0137】
図11(C)は、クレジットカード登録の宣言後に読み取られたクレジットカードが既に登録されている古いクレジットカードと同一種類の新しいクレジットカードであった場合(同一種類の古いクレジットカードが既に登録されている場合)の表示内容を示している。
【0138】
同一種類の古いクレジットカードが既に登録されているか否かは、例えば、非現金決済管理サーバ90が判断する。なお、非現金決済管理サーバ90は、有効期限(古いクレジットカードであるか否か)について、クレジットカードの有効期限を管理する装置に問い合わせてもよい。
【0139】
例えば、図10(A)(図10(B))の場面からクレジットカードが読み取られ、当該クレジットカードに関する情報を取得したが、当該クレジットカードが既に登録されている古いクレジットカードと同一種類の新しいクレジットカードであった場合(つまり、同一種類の古いクレジットカードが既に登録されている場合)、POS端末20は、図11(C)に示すような小画面SG07を表示する。
【0140】
図11(C)に示した小画面SG07には、OKボタンBT115が配置されている。OKボタンBT115は、本クレジットカード(新しいクレジットカード)でクレジットカード登録を行うためのボタンである。
【0141】
(クレジットカード登録におけるクレジットカードの最大登録数)
クレジットカード登録におけるクレジットカードの最大登録数について説明する。クレジットカード登録におけるクレジットカードの最大登録数は1である。つまり、1つの会員識別情報には2以上のクレジットカードは登録できない。従って、クレジットカード登録済の会員識別情報でクレジットカード登録を行った場合は(中止等せずに処理を進行させた場合)、当該会員識別情報によるクレジットカード登録の内容が更新される。つまり、過去のクレジットカード登録によるクレジットカード(現在登録中のクレジットカード)に代えて今回のクレジットカード登録によるクレジットカード(現在登録中のクレジットカードと同一種類の新しいクレジットカード、又は、現在登録中のクレジットカードはと異なる種類のクレジットカード)が登録される。
【0142】
OKボタンBT114が操作された場合、図10(B)の小画面SG06に配置された本クレジットカード登録ボタンBT113が操作された場合と同様、既に取得している会員識別情報並びに既に取得しているクレジットカードに関する情報について有効とし、本クレジットカードについてクレジットカード登録の処理を進行させる。結果として、クレジットカード登録の内容が更新(今回のクレジットカード登録による新しいクレジットカードに更新)される。
【0143】
なお、同一種類の古いクレジットカードが既に登録されている場合に小画面SG07を表示すると説明したが、小画面SG07の表示に代えて又は加えて、本クレジットカードのクレジットカード登録の完了後に、新しいクレジットカードに更新した旨を報知してもよい。例えば、図10(C)の小画面SG03や図10(D)のカード取出指示画面において、新しいクレジットカードに更新した旨を報知してもよい。
【0144】
図11(D)は、クレジットカード登録の宣言後に読み取られたクレジットカードが既に登録されているクレジットカードと異なる種類のクレジットカードであった場合(異なる種類のクレジットカードが既に登録されている場合)の表示内容を示している。
【0145】
異なる種類のクレジットカードが既に登録されているか否かは、例えば、非現金決済管理サーバ90が判断してもよい。
【0146】
例えば、図10(A)(図10(B))の場面からクレジットカードが読み取られ、当該クレジットカードに関する情報を取得したが、当該クレジットカードが既に登録されているクレジットカードと異なる種類のクレジットカードであった場合(異なる種類のクレジットカードが既に登録されている場合)、POS端末20は、図11(D)に示すような小画面SG08を表示する。
【0147】
図11(D)に示した小画面SG08には、本クレジットカード登録ボタンBT116、中止ボタンBT117が配置されている。小画面SG08において、既に登録されているクレジットカードに関する情報(種類、有効期限等)を表示してもよい。
【0148】
本クレジットカード登録ボタンBT116は、本クレジットカード(読み取られたクレジットカード)でクレジットカード登録を行うためのボタンである。本クレジットカード登録ボタンBT116が操作された場合、図10(B)の小画面SG06に配置された本クレジットカード登録ボタンBT113が操作された場合と同様、既に取得している会員識別情報並びに既に取得しているクレジットカードに関する情報について有効とし、本クレジットカードについてクレジットカード登録の処理を進行させる。結果として、クレジットカード登録の内容が更新(今回のクレジットカード登録による異なる種類のクレジットカードに更新)される。
【0149】
(独立クレジットカード登録、一括クレジットカード登録)
上記では、例えば初期登録画面のクレカ登録ボタンBT03の操作に基づいてクレジットカード登録に係る処理が開始されるなど、商品を登録し精算する取引(以下、一般取引と称する場合がある)とは別個に独立して行われるクレジットカード登録(以下、独立クレジットカード登録)について説明した。以下、一般取引と一緒に一括して行われるクレジットカード登録(以下、一括クレジットカード登録と称する場合がある)についても説明する。
【0150】
なお、独立クレジットカード登録と一括クレジットカード登録とは、クレジットカード登録が一般取引とは別個に独立して行われるか一般取引と一緒に一括して行われるかに注目し、説明の便宜上区別したものである。つまり、クレジットカード登録を一般取引とは別個に独立して行うことも一般取引と一緒に一括して行うことも可能であるが、利用者(顧客、店員)は両者を区別(例えば両者を区別して宣言等)する必要はなく、単に、説明の便宜上、一般取引とは別個に独立して行われるクレジットカード登録を独立クレジットカード登録と称し、一般取引とは別個に行われるクレジットカード登録を独立クレジットカード登録と称している。
【0151】
独立クレジットカード登録は一般取引と切り離して行われるため、独立クレジットカード登録におけるクレジットカード登録の宣言は、一般取引が開始される前(1品目の商品の登録前)に行われる。一方、一括クレジットカード登録は一般取引と併せて行われるため、一括クレジットカード登録におけるクレジットカード登録の宣言は、一般取引が開始される前であっても一般取引が開始された後(例えば、精算を実行させる(精算処理を終わらせる)操作を受け付ける迄の間)に行われる。
【0152】
なお、登録処理の段階(小計ボタンBT01の操作前)では、クレジットカード登録の宣言が簡便に行われるように、基本プリセットボタン選択領域PBS01以外の他のプリセットボタン選択領域(果物プリセットボタン選択領域PBS02、野菜プリセットボタン選択領域PBS03等)にもクレカ登録ボタンBT03を配置してもよいし、プリセットボタン選択領域の配下にない位置(例えば、小計ボタンBT01の右側)にクレカ登録ボタンBT03を配置してもよい。
【0153】
また、精算処理の段階(小計ボタンBT01の操作後)では、決済方法(決済種別)を選択する操作や、選択した決済種別による精算を実行させる(精算処理を終わらせる)操作を受け付けるが、当該精算を実行させる操作がなされる迄の各画面にクレカ登録ボタンBT03を配置してもよい。
【0154】
一括クレジットカード登録の処理の流れは、独立クレジットカード登録の処理の流れ(図7参照)に一般取引の処理の流れが追加されたものであり、クレジットカード登録の処理の流れ自体は共通する。
【0155】
例えば、一般取引が現金決済である一括クレジットカード登録の場合(現金決済の一般取引と一緒に一括クレジットカード登録を行う場合)、現金決済による精算を実行させる操作(入金金額(預り金額)を確定させ現金精算を実行させるボタンの操作等)に続いて、下記に示した流れ1~流れ4のうちの何れか流れとしてもよい。
(流れ1)釣銭機209による精算を開始する。精算の完了(例えばレシートの発行)後、クレジットカード登録を開始(例えば図7のステップS3を実行)し、クレジットカード登録を完了(例えば図7のS19の実行)させる。
(流れ2)クレジットカード登録を開始する。クレジットカード登録の完了後、釣銭機209による精算を開始し、精算を完了させる。
(流れ3)釣銭機209による精算を開始し完了させる迄の間に、クレジットカード登録を開始し完了させる(精算開始→クレジットカード登録開始→クレジットカード登録完了→精算完了)。
(流れ4)クレジットカード登録を開始し完了させる迄の間に、釣銭機209による精算を開始し完了させる(クレジットカード登録開始→精算開始→精算完了→クレジットカード登録完了)。
なお、会員識別情報は、必要とされる迄(クレジットカード登録に関しては図7のステップS3を実行する迄の間)に取得すればよく、現金決済による精算を実行させる操作前であっても操作後であってもよい。クレジット決済の場合も同様である。
【0156】
例えば、一般取引がクレジット決済である一括クレジットカード登録の場合(クレジット決済の一般取引と一緒に一括クレジットカード登録を行う場合)、クレジット決済による精算を実行させる操作に続いて、下記に示した流れ1~流れ4のうちの何れか流れとしてもよい。
(流れ1)決済端末300等による精算を開始する。精算の完了(例えばレシートの発行)後、クレジットカード登録を開始(例えば図7のステップS3を実行)し、クレジットカード登録を完了(例えば図7のS19の実行)させる。
(流れ2)クレジットカード登録を開始する。クレジットカード登録の完了後、決済端末300等による精算を開始し、精算を完了させる。
(流れ3)決済端末300等による精算を開始し完了させる迄の間に、クレジットカード登録を開始し完了させる(精算開始→クレジットカード登録開始→クレジットカード登録完了→精算完了)。
(流れ4)クレジットカード登録を開始し完了させる迄の間に、決済端末300等による精算を開始し完了させる(クレジットカード登録開始→精算開始→精算完了→クレジットカード登録完了)。
【0157】
なお、一括クレジットカード登録は、操作上又は運用上の効率を考慮し、クレジット決済の場合に限定し、非クレジット決済(現金決済等)の場合にはクレジットカード登録を実行できないようにしてもよい。つまり、クレジット決済の一般取引と一緒に行われる一括クレジットカード登録については、クレジット決済とクレジットカード登録との間において操作が共通(クレジットカードの読み取りが両者に共通)するため効率面のメリットがあるのに対し、現金決済等の一般取引と一緒に行われる一括クレジットカード登録についてはそういったメリットはなく、独立クレジットカード登録として現金決済等の一般取引と別個に実行すれば足りるため、上述のように制限してもよい。
【0158】
(特殊な場面(2))
図12は、POS端末20における表示例である。具体的には、図12(A)~図12(D)の夫々は、POS端末20の店員側表示部210に表示される夫々の小画面(登録画面の前面に表示される夫々の小画面)の表示内容を示している。つまり、図11(A)~図11(D)の夫々は独立クレジットカード登録における特殊な場面における表示内容を示しているのに対し、図12(A)~図12(D)の夫々は一括クレジットカード登録における特殊な場面における表示内容を示している。以下、図11(A)~図11(D)を参照しつつ、図12(A)~図12(D)の夫々について説明する。
【0159】
図12(A)は、一括クレジットカード登録において、クレジットカード登録の宣言後(又はクレジットカード登録の宣言前)に読み取られたクレジットカードが取り扱いできないクレジットカードであった場合の表示内容を示している。
【0160】
図12(A)に示した小画面SG15には、別クレジットカード登録決済ボタンBT120、決済のみボタンBT121が配置されている。小画面SG15において、取り扱いできない理由(未提携、有効期限切れ等)を表示してもよい。
【0161】
別クレジットカード登録決済ボタンBT120は、本クレジットカード(読み取られたクレジットカード、取り扱いできないクレジットカード)ではなく別のクレジットカードではなく別のクレジットカードでクレジットカード登録を行い、決済(選択された決済種別による決済)を行うためのボタンである。決済のみボタンBT121は、クレジットカード登録を中止し、決済(選択された決済種別による決済)のみを行うためのボタンである。
【0162】
つまり、一般取引とは別個に行われる独立クレジットカード登録において、クレジットカード登録の宣言後に読み取られたクレジットカードが取り扱いできないクレジットカードであった場合には、図11(A)に示したように、クレジットカード登録を別のクレジットカードで行うか(別クレジットカード登録ボタンBT110)、クレジットカード登録を中止するか(中止ボタンBT111)を選択させる小画面SG05を表示するが、一般取引と一緒に行われる一括クレジットカード登録において、クレジットカード登録の宣言後(又はクレジットカード登録の宣言前)に読み取られたクレジットカードが取り扱いできないクレジットカードであった場合には、図12(A)に示したように、クレジットカード登録を別のクレジットカードで行い、決済を行うか(別クレジットカード登録決済ボタンBT120)、クレジットカード登録を中止し、決済のみを行うか(決済のみボタンBT121)を選択させる小画面SG15を表示する。
【0163】
図12(B)は、一括クレジットカード登録において、クレジットカード登録の宣言後(又はクレジットカード登録の宣言前)に読み取られたクレジットカードがまもなく有効期限切れになるクレジットカードであった場合の表示内容を示している。
【0164】
図12(B)に示した小画面SG16には、別クレジットカード登録決済ボタンBT122、本クレジットカード登録決済ボタンBT123、決済のみボタンBT124が配置されている。小画面SG16において、まもなく有効期限切れになるクレジットカードの有効期限を表示してもよい。
【0165】
別クレジットカード登録決済ボタンBT122は、本クレジットカード(読み取られたクレジットカード、まもなく有効期限切れになるクレジットカード、古いクレジットカード)ではなく別のクレジットカード(例えば、新しいクレジットカード)でクレジットカード登録を行い、決済(選択された決済種別による決済)を行うためのボタンである。本クレジットカード登録決済ボタンBT123は、本クレジットカードでクレジットカード登録を行い、決済(選択された決済種別による決済)を行うためのボタンである。決済のみボタンBT124は、クレジットカード登録を中止し、決済(選択された決済種別による決済)のみを行うためのボタンである。
【0166】
つまり、一般取引とは別個に行われる独立クレジットカード登録において、クレジットカード登録の宣言後(又はクレジットカード登録の宣言前)に読み取られたクレジットカードがまもなく有効期限切れになるクレジットカードであった場合には、図11(B)に示したように、クレジットカード登録を別のクレジットカードで行うか(別クレジットカード登録ボタンBT112)、クレジットカード登録を本クレジットカードで行うか(本クレジットカード登録ボタンBT113)、クレジットカード登録を中止するか(中止ボタンBT114)を選択させる小画面SG06を表示するが、一般取引と一緒に行われる一括クレジットカード登録において、クレジットカード登録の宣言後(又はクレジットカード登録の宣言前)に読み取られたクレジットカードがまもなく有効期限切れになるクレジットカードであった場合には、図12(B)に示したように、クレジットカード登録を別のクレジットカードで行い、決済を行うか(別クレジットカード登録決済ボタンBT122)、クレジットカード登録を本クレジットカードで行い、決済を行うか(本クレジットカード登録決済ボタンBT123)、クレジットカード登録を中止し、決済のみを行うか(決済のみボタンBT124)を選択させる小画面SG16を表示する。
【0167】
図12(C)は、一括クレジットカード登録において、クレジットカード登録の宣言後(又はクレジットカード登録の宣言前)に読み取られたクレジットカードが既に登録されている古いクレジットカードと同一種類の新しいクレジットカードであった場合の表示内容を示している。
【0168】
図12(C)に示した小画面SG17には、OKボタンBT125が配置されている。OKボタンBT125は、本クレジットカード(新しいクレジットカード)でクレジットカード登録を行い、決済(選択された決済種別による決済)を行うためのボタンである。
【0169】
つまり、一般取引とは別個に行われる独立クレジットカード登録において、クレジットカード登録の宣言後に読み取られたクレジットカードが既に登録されている古いクレジットカードと同一種類の新しいクレジットカードであった場合には、図11(C)に示したように、本クレジットカードでクレジットカード登録を行う旨を確認(OKボタンBT115)させる小画面SG07を表示するが、一般取引と一緒に行われる一括クレジットカード登録において、クレジットカード登録の宣言後(又はクレジットカード登録の宣言前)に読み取られたクレジットカードが既に登録されている古いクレジットカードと同一種類の新しいクレジットカードであった場合には、図12(C)に示したように、本クレジットカードでクレジットカード登録を行い、決済を行う旨を確認(OKボタンBT125)させる小画面SG17を表示する。
【0170】
図12(D)は、一括クレジットカード登録において、クレジットカード登録の宣言後(又はクレジットカード登録の宣言前)に読み取られたクレジットカードが既に登録されているクレジットカードと異なる種類のクレジットカードであった場合の表示内容を示している。
【0171】
図12(D)に示した小画面SG18には、本クレジットカード登録決済ボタンBT126、決済のみボタンBT127が配置されている。小画面SG18において、既に登録されているクレジットカードに関する情報(種類、有効期限等)を表示してもよい。
【0172】
本クレジットカード登録決済ボタンBT126は、本クレジットカード(読み取られたクレジットカード)でクレジットカード登録を行い、決済(選択された決済種別による決済)を行うためのボタンである。本クレジットカード登録決済ボタンBT126が操作された場合、クレジットカード登録の内容が更新され、決済が行われる。決済のみボタンBT127は、クレジットカード登録を中止し、決済(選択された決済種別による決済)のみを行うためのボタンである。決済のみボタンBT127が操作された場合、単に決済が行われる(クレジットカード登録の内容は維持される)。
【0173】
つまり、一般取引とは別個に行われる独立クレジットカード登録において、クレジットカード登録の宣言後に読み取られたクレジットカードが既に登録されているクレジットカードと異なる種類のクレジットカードであった場合には、図11(D)に示したように、クレジットカード登録を本クレジットカードで行うか(本クレジットカード登録ボタンBT116)、クレジットカード登録を中止するか(中止ボタンBT117)を選択させる小画面SG08を表示するが、一般取引と一緒に行われる一括クレジットカード登録において、クレジットカード登録の宣言後(又はクレジットカード登録の宣言前)に読み取られたクレジットカードが既に登録されているクレジットカードと異なる種類のクレジットカードであった場合には、図12(D)に示したように、クレジットカード登録を本クレジットカードで行い、決済を行うか(本クレジットカード登録決済ボタンBT126)、クレジットカード登録を中止し、決済のみを行うか(決済のみボタンBT127)を選択させる小画面SG18を表示する。
【0174】
(他の動作モード)
上記は、POS端末20の動作モードが通常モード(対面型セミセルフモード)で動作するものとして説明したが、他の動作モードであるときも同様である。一例として、動作モードがフルセルフモードであるときは、POS端末20は、各小画面(小画面SG01~SG08、小画面SG15~小画面SG18)を客側表示部205に表示する(但し、客側表示部205に加えて店員側表示部210にも表示してもよい)。また、動作モードがフルセルフモードであるときは、客側スキャナ部206を用いて会員識別情報を取得する(但し、客側スキャナ部206に加えて店員側スキャナ部212を用いて会員識別情報を取得してもよい)。
【0175】
(他の構成)
上記では、複数の動作モードを有するPOS端末20に決済端末300を接続する例を説明したが、複数の動作モードを有しないPOS端末(以下、POS端末21と称する場合がある)に決済端末300を接続してもよい。POS端末21は、店員が商品を登録しかつ精算するPOS端末であってもよいし、店員が商品を登録し、顧客が精算するPOS端末(POS端末20において動作モードが通常モードに固定されたようなPOS端末)であってもよいし、顧客が商品を登録しかつ精算するPOS端末(POS端末20において動作モードがフルセルフモードに固定されたようなPOS端末)であってもよいし、店員が商品を登録するPOS端末(POS端末20において動作モードが登録専用モードに固定されたようなPOS端末)であってもよいし、顧客が精算するPOS端末(POS端末20において動作モードが精算専用モードに固定されたようなPOS端末)であってもよい。なお、POS端末21は、接続される決済端末300とともに(決済端末300と協働して)、クレジットカード登録に関する動作を実行し、かつ、例示したPOS端末21の幾つかの態様に示したように登録処理、精算処理のうち少なくとも一方を実行するものであればよい。
【0176】
上記では、POS端末20等(POS端末20、POS端末21)に決済端末300を接続する例(POS端末20等と決済端末300とが別体である例)を説明したが、POS端末20等と決済端末300とは一体であってもよい。一体化した端末は、クレジットカード登録に関する動作を実行し、かつ、登録処理、精算処理のうち少なくとも一方を実行するものであればよい。例えば、一体化した端末は、POS端末20等の機能(登録処理、精算処理のうち少なくとも一方を実行するため一部であってもよい)に加え、決済端末300の機能(少なくともクレジットカード登録を実行するための一部であってもよい)を備えるPOS端末(以下、POS端末22と称する場合がある)であってもよい。一体化した端末は、決済端末300の機能(少なくともクレジットカード登録を実行するための一部であってもよい)に加え、POS端末20等の機能(登録処理、精算処理のうち少なくとも一方を実行するため一部の機能であってもよい)を備える決済端末(以下、決済端末400と称する場合がある)であってもよい。決済端末400は、例えば、スキャナ部や印刷部を備えるものであってもよい。
【0177】
また、上記一体化した端末は、飲食店に設置(料理を提供するテーブル等に設置)されるものであってもよい。つまり、決済端末300の機能(少なくともクレジットカード登録を実行するための一部であってもよい)に加え、飲食店に設置(料理を提供するテーブルに設置)される端末の機能(例えば、注文処理、精算処理を実行するため機能)を備える注文端末(以下、注文端末500と称する場合がある)であってもよい。なお、注文端末500は、例えば、伝票に印刷されているコードを読み取るスキャナ部を備えるものであってもよい。注文端末500は、カラオケ店やネットカフェ等に設置してもよい。
【0178】
図13は、クレジットカード登録の一例を示すシーケンス図である。具体的には、図13のシーケンス図は、端末が一体の場合におけるクレジットカード登録の一例を示している。つまり、図7は別体(POS端末20、決済端末300)の場合におけるクレジットカード登録のシーケンス図を示しているのに対し、図13は一体の場合におけるクレジットカード登録のシーケンス図を示している。以下、図7のシーケンス図を参照しつつ、図13のシーケンス図について説明する。
【0179】
図13において、左列は一体化した端末(POS端末22又は決済端末400又は注文端末500)の処理を示し、右列は非現金決済管理サーバ90の処理を示している。なお、一体化した端末を代表し、左列は決済端末400の処理であるものとして説明する。また、図7のシーケンス図と共通する部分については説明の一部又は全部を省略する。
【0180】
ステップS21:決済端末400は、クレジットカード登録の宣言を受け付ける。図7のステップS1のPOS端末20の動作と同様である。
ステップS22:決済端末400は、会員識別情報を取得する。図7のステップS2のPOS端末20の動作と同様である。
ステップS25:決済端末400は、クレジットカードに関する情報を取得する。図7のステップS5の決済端末300の動作と同様である。
ステップS26:決済端末400は、ステップS25で取得されたクレジットカードに関する情報を暗号化する。図7のステップS6の決済端末300の動作と同様である。
ステップS27:決済端末400は、ステップS22で取得された会員識別情報と、ステップS26で暗号化されたクレジットカードに関する情報を非現金決済管理サーバ90に送信する。図7のステップS7の決済端末300の動作と同一である。
【0181】
右列の非現金決済管理サーバ90の各処理(ステップS28~S34の各処理)の動作は、図7の右列の非現金決済管理サーバ90の各処理(ステップS8~S14の各処理)の動作と同一であるため、説明を省略する。
【0182】
ステップS35:決済端末400は、クレジットカード登録完了通知を受信する。図7のステップS15の決済端末300の動作と同様である。
ステップS37:決済端末400は、クレジットカード登録が完了した旨を報知する。図7のステップS17の決済端末300の動作と同様である。
【0183】
なお、図13に示すように、一体化した場合には、クレジットカード登録の処理において、一体化した端末(POS端末22、決済端末400、注文端末500)と非現金決済管理サーバ90とが直接通信するが、クレジットカード登録後のクレジット決済においても同様である。つまり、クレジットカード登録後のクレジット決済に関して、POS端末20と決済端末300と別個に存在する場合には、POS端末20と非現金決済管理サーバ90とが決済端末300を経由して通信する態様と決済端末300を経由せずに通信する態様とがあると説明したが、一体化した場合には、当然に、一体化した端末と非現金決済管理サーバ90とが直接通信する。
【0184】
以上、実施形態によれば、非現金決済に好適に対応することができる。例えば、会員番号(会員識別情報)とクレジットカードとを用いて簡便にクレジットカード登録を行うことができる。また、クレジットカード登録後は、クレジットカードを使用せずにクレジット決済ができるためセキュリティを向上させることができる。
【0185】
以上、実施形態について説明したが、上記実施形態は、一例であって具体的な構成は上記実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0186】
(1)上記実施形態では、会員識別情報(元々暗号化しない)と復号化したクレジットカードに関する情報を夫々トークン化し、夫々を対応付けて記憶する例を説明したが(図7図8(B))、記憶方法はこれに限定されない。例えば、記憶方法は(a)~(d)のいずれかであってもよい。
【0187】
(a)会員識別情報(元々暗号化しない)と復号化前のクレジットカードに関する情報(つまり暗号化されているクレジットカードに関する情報)を夫々トークン化し、夫々を対応付けて記憶してもよい。なお、会員識別情報も暗号化の対象とし(店舗側で暗号化し)、トークン化の前に復号化してもよい。
(b)会員識別情報(元々暗号化しない)と復号化したクレジットカードに関する情報(又は復号化前のクレジットカードに関する情報)とを合体(一方の最後に他方を連結)させ、合体したものを纏めてトークン化して記憶してもよい。なお、会員識別情報も暗号化の対象とし、合体前に復号化してもよい。
(c)会員識別情報も暗号化の対象とし、復号化前の会員識別情報(つまり暗号化されている会員識別情報)と復号化前のクレジットカードに関する情報(又は復号化したクレジットカードに関する情報)を夫々トークン化し、夫々を対応付けて記憶してもよい。
(d)会員識別情報も暗号化の対象とし、復号化前の会員識別情報と復号化前のクレジットカードに関する情報(又は復号化したクレジットカードに関する情報)とを合体させ、合体したものを纏めてトークン化して記憶してもよい。
【0188】
(2)(1)に関連し、暗号化、トークン化の少なくとも一方を行わないようにしてもよい。なお、暗号化もトークン化も行わなくてもクレジットカード登録は可能であり、クレジットカード登録後にクレジットカードを使用せずにクレジット決済を行うことができる。但し、セキュリティ面を考慮した場合、暗号化やトークン化を行う方が好ましい。
【0189】
(3)上記実施形態では、コードのスキャン(会員カードに印刷されているコードや顧客の電子機器に表示されているコードのスキャン)によって会員識別情報を取得(つまりスキャナ部を利用して会員識別情報を取得)する例を説明したが、会員識別情報の取得方法はこれに限定されない。例えば、コードのスキャンに代えて又は加えて、いわゆる手入力(キー操作部の操作、画面にキーボードやテンキーを表示し該キーボード等の操作)によって会員識別情報を取得してもよい。
【0190】
なお、セキュリティ面を考慮し、手入力による会員識別情報の取得には制限を設けるようにしてもよい。例えば、コードのスキャンが不調である場合(所定回数以上の読取NGを検出した場合)に、会員識別情報の手入力を許可するようにしてもよい。また、上記に代えて又は加えて、店員による手入力(店員側表示部210、キー操作部211による手入力等)は許可し、顧客による手入力(客側表示部205による手入力等)は禁止してもよい。
【0191】
(4)上記実施形態(POS端末20と決済端末300とが別体である態様)では、決済端末300がクレジットカードを読み取る例を説明したが(図7のステップS5)、決済端末300に代えて又は加えてPOS端末20がクレジットカードを読み取ってもよい。つまり、POS端末20は、決済端末300が備える媒体読取部307と同様の媒体読取部を備えるようにしてもよい。なお、POS端末20は、クレジットカードを読み取った場合には、会員識別情報等とともに、当該クレジットカードに関する情報を決済端末400に送信する。
【0192】
なお、セキュリティ面を考慮し、POS端末20によるクレジットカードの読み取り(クレジットカードに関する情報の取得)には制限を設けるようにしてもよい。例えば、決済端末300による読み取りが不調である場合(所定回数以上の読取NGを検出した場合)に、POS端末20によるクレジットカードの読み取りを許可するようにしてもよい。
【0193】
(5)上記実施形態では、店舗設置端末(例えば、POS端末20、21、22、注文端末500等)で商品等を登録する例を説明したが、店舗設置端末に代えて又は加えて可搬型(携帯型)端末で商品等を登録してもよい。例えば、顧客自身のスマートフォン(又は、来店顧客に貸与するスマートフォン)で商品を登録(例えば、顧客自身が商品の陳列場所でスマートフォンを用いて商品のコード(バーコード)を撮像して商品を登録)してもよい。スマートフォンはクラウドサーバと通信し、スマートフォンによる商品の登録データはクラウドサーバに記憶(商品登録毎に記憶、又は、商品登録完了(小計操作)後に記憶)してもよい。
【0194】
なお、スマートフォンで商品を登録した場合の精算(決済)は、店舗設置端末で行ってもよい。例えば、スマートフォンが会計用コード(当該スマートフォンの登録データを取得するための情報、例えば該当登録データの記憶場所を特定するURI(Uniform Resource Identifier)をコード化したもの)を表示し、店舗設置端末が該会計用コードを読み取ると、クラウドサーバから該店舗設置端末に当該スマートフォンの登録データが送信され、該店舗設置端末は当該登録データを用いて精算を実行してもよい。つまり、可搬型端末を用いて商品を登録する態様においても、クレジットカード登録やクレジットカード登録後にクレジットカードを使用せずにクレジット決済を行うことができる。
【0195】
また、可搬型端末は、商品の陳列場所において商品を登録可能ものであればよく、スマートフォンでなくてもよい。例えば、来店顧客に貸与するタブレット端末(又は顧客自身のタブレット端末)や、表示部を備えるショッピングカート(又は、ショッピングカートに着脱可能な表示器)を用いて商品を登録してもよい。上記ショッピングカートは、商品に付された電子タグの情報を認識する電子タグ認識部を備えるものであってもよい。
【0196】
(6)上記実施形態では、クレジットカード登録後にクレジットカードを使用せずにクレジット決済を行うことができると説明し、また精算処理の段階(小計ボタンBT01の操作後)では決済方法を選択する操作を受け付けると説明したが、これらに関連し、下記動作aのように制御してもよい。
【0197】
(動作a)決済方法を選択する操作を受け付ける迄の間(商品の登録段階を含む)にクレジットカード登録に係る会員識別情報を取得していない場合、つまり決済方法を選択する場面(例えば決済方法選択画面が表示されている場面)においてクレジットカードと紐付いている会員カード(クレカ登録済会員カード)等を読み取っていない場合、クレジット決済を選択する操作を受け付けたときに、“クレカ登録済のお客様はクレカ登録済会員カードを読み取ってください”なるメッセージを表示してもよい。つまり、クレジット決済を希望する顧客がクレジットカード登録を行っていない顧客であれば、従来通り、該顧客にクレジットカードに関する情報を求めるが(クレジットカードの読み取りを指示するが)、クレジット決済を希望する顧客がクレジットカード登録を行っている顧客であれば、該顧客に会員識別情報を求めればよい(クレカ登録済会員カードの読み取りを指示する)。クレジット決済が行われる場合に上述のようなメッセージが表示されるため、クレジットカード登録を行っている顧客が、うっかりクレジット決済をし忘れるのを防止することができる。なお、クレカ登録済会員カード等が読み取られた場合にはPIN(暗証番号)の入力を求めるよういしてもよい。
【0198】
(動作b)上記動作aに代えて又は加えて、決済方法を選択する操作を受け付ける迄の間にクレジットカード登録に係る会員識別情報を取得した場合、つまり決済方法を選択する場面において既にクレカ登録済会員カード等を読み取っている場合、当該会員識別情報を取得したときに(クレカ登録済会員カード等を読み取ったときに)、当該会員識別情報(クレカ登録済会員カード等)で決済するか否かを確認してもよい。例えば、“登録済クレカで決済しますか”なるメッセージを表示するとともに「はい」ボタンと「いいえ」ボタンを配置した小画面を表示し、当該会員識別情報で決済するか否かを確認してもよい。クレジットカード登録に係る会員識別情報を取得した場合に当該会員識別情報の取得時に当該会員識別情報で決済するか否かを確認するため、クレジットカード登録を行っている顧客が、うっかりクレジット決済をし忘れるのを防止することができる。また、クレジットカード登録に係る会員識別情報を取得した場合に取得時に当該会員識別情報で決済するか否かを確認するため、操作の流れが自然(読取後に即確認)であり、また、精算処理の段階の簡潔になる(他に確認事項等がなれば一操作(「実行」ボタンの操作)で完了する)。
なお、クレジットカード登録に係る会員識別情報を取得した場合に当該会員識別情報の取得時において当該会員識別情報で決済するか否かを確認することに代えて決済方法を選択する場面において(具体的には、決済方法選択画面の表示時(つまり一の決済方法の選択前)、又は、決済方法選択画面におけるクレジット決済の選択時において)、上述の小画面を表示し、当該会員識別情報で決済するか否かを確認してもよい。なお、クレジットカード登録に係る会員識別情報を取得した場合に決済方法を選択する場面において当該会員識別情報で決済するか否かを確認しても、クレジットカード登録を行っている顧客が、うっかりクレジット決済をし忘れるのを防止することができる。なお、上記小画面において「はい」ボタンが操作された場合にはPINの入力を求めるようにしてもよい。
【0199】
なお、上記動作a(動作bも同様)に関連し、決済方法を選択する操作を受け付ける迄の間にクレジットカード登録に係る会員識別情報を取得したか否かについては、当該会員識別情報を取得した端末が判断してもよい。例えば、POS端末20は、会員識別情報を取得した場合(例えば、クレカ登録済会員カード等を読み取った場合)、非現金決済管理サーバ90に問い合わせることにより(当該取得した会員識別情報を非現金決済管理サーバ90に送信し)、当該取得した会員識別情報がクレジットカード登録に係る会員識別情報であるか否かを判断してもよい。なお、上述した顧客自身のスマートフォン等の場合、会員識別情報を基本的に保持しているため、POS端末20がクレジットカード登録に係る会員識別情報を常に取得している状態と同様である。顧客自身のスマートフォン等の場合は、クレジットカード登録後は、クレジットカード登録に係る会員識別情報を常に保持しているため、クレジットカード登録に係る会員識別情報の取得すらなく、PINの入力は必要であるかの議論はあるものの、基本的には非常に簡便に(例えば、会計用コードを表示する場面等において単に登録済クレカで決済する旨の操作を行えば足り)、クレジット決済を実行することができる。
【0200】
(7)上記実施形態では、クレジットカード登録におけるクレジットカードの最大登録数は1であると説明したが、最大登録数は2以上であってもよい。つまり、1つの会員識別情報に2以上のクレジットカードを登録できるようにしてもよい。1つの会員識別情報に2以上のクレジットカードを登録可能とする態様では、クレジットカード登録の場面やクレジットカード登録後のクレジット決済の場面等において、1つの会員識別情報に2以上のクレジットカードを紐付ける状況(又は紐付いている状況)に対応した処理となる。例えば、クレジットカード登録の場面では、異なる種類のクレジットカードが既に登録されている場合には(図11(D)、図12(D))、本クレジットカードを追加登録する選択肢を設けるようにしてもよい。また、登録済のクレジットカードに代えて本クレジットカードを登録する場合に既に2以上が登録されているときにはどのクレジットカードに代えて本クレジットカードを登録するのかを選択させるようにしてもよい。また、クレジットカード登録後のクレジット決済の場面では、会員識別情報によってどの登録済のクレジットカードで決済するのかを選択する選択肢を設けるようにしてもよい。登録済のクレジットカードの照会等についても同様である。なお、スマートフォンで商品を登録する態様の場合、会員識別情報によってどの登録済のクレジットカードで決済するのかを該スマートフォンで選択するようにしてもよい。
【0201】
(8)上記実施形態では、クレジット決済を非現金決済の一例として説明したが、非現金決済は、プリペイドカード等によるプリペイド決済、電子マネー決済、デビットカード決済などであってもよい。つまり、クレジットカード登録やクレジットカード登録後のクレジット決済と同様、例えば、プリペイドカード登録やプリペイドカード登録後のプリペイド決済を行うようにすればよい。
【0202】
また、上記において説明した夫々の装置(POS端末20、POS端末21、POS端末22、決済端末300、決済端末400、注文端末500、非現金決済管理サーバ90、取引状況管理装置40、ストアコントローラ10、本部サーバ60等)における各機能(入出力、記憶、処理(判断含む))の全部又は一部は、上記において説明した主体とは異なる主体(他の装置)が有していてもよい。一例として、POS端末20が、各種の表示(例えば、図9図10(A)等の表示)の表示情報(画面情報)を生成してもよいし、ストアコントローラ10やクラウドサーバ(非図示)が生成してもよい。端的な例でいえば、POS端末20は、操作者や各部材への出力や操作者や各部材からの入力(画面表示、釣銭機の制御、音声出力、画面操作の受付、スキャナ部による認識等)のみを担当し、判断、記憶、生成等は、ストアコントローラ10やクラウドサーバ(非図示)等が実行してもよい。
【0203】
以下、実施形態総括を記載する。
[技術分野]
本発明は、決済端末、精算装置、非現金決済システム及び決済関連情報登録方法に関する。
[背景技術]
顧客からの注文を受け付けるとともに顧客の情報を管理するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2000-123088号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上述のようなシステムは、代金決済をサポートするものではなく、特に近年の非現金決済の普及に対し、十分に対応できるものではなかった。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、非現金決済に好適に対応する技術を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
(1)上述した課題を解決するために、本発明の一態様である決済端末は、会員を識別する会員識別情報を入力する入力手段と、非現金決済媒体(例えば、クレジットカード)から該非現金決済媒体を識別する非現金決済媒体情報(例えば、クレジットカードに関する情報)を取得する取得手段と、前記入力手段で入力した前記会員識別情報と前記取得手段で取得した前記非現金決済媒体情報とを送信する送信手段とを備えることを特徴とする決済端末である。
上記(1)の決済端末によれば、非現金決済に好適に対応することができる。例えば、会員番号(会員識別情報)とクレジットカードとを用いて簡便にクレジットカード登録を行うことができる。また、クレジットカード登録後は、クレジットカードを使用せずにクレジット決済ができるためセキュリティを向上させることができる。
なお、上記(1)の決済端末は、例えば決済端末300である。すなわち、決済端末300は、会員を識別する会員識別情報を入力する入力手段(例えば、図7のステップS4の処理)と、非現金決済媒体から該非現金決済媒体を識別する非現金決済媒体情報を取得する取得手段(例えば、図7のステップS5の処理)と、前記入力手段で入力した前記会員識別情報と前記取得手段で取得した前記非現金決済媒体情報とを送信する送信手段(例えば、図7のステップS7の処理)とを備える。
上記(1)の決済端末は、決済端末400であってもよい。すなわち、決済端末400は、会員を識別する会員識別情報を入力する入力手段(例えば、図13のステップS22の処理)と、非現金決済媒体から該非現金決済媒体を識別する非現金決済媒体情報を取得する取得手段(例えば、図7のステップS25の処理)と、前記入力手段で入力した前記会員識別情報と前記取得手段で取得した前記非現金決済媒体情報とを送信する送信手段(例えば、図7のステップS27の処理)とを備える。
上記(1)の決済端末は、注文端末500であってもよい。
【0204】
(2)前記送信手段は、前記会員識別情報に対して前記非現金決済媒体情報を紐付ける旨の宣言(例えば、クレジットカード登録の宣言)があった場合、前記入力手段で入力した前記会員識別情報と前記取得手段で取得した前記非現金決済媒体情報とを送信することを特徴とする(1)に記載の決済端末である。
上記(2)の決済端末によれば、非現金決済に好適に対応することができる。つまり、宣言に従ってクレジットカード登録等を行うことができる。
【0205】
(3)当該会員識別情報と当該非現金決済媒体情報との紐付け(例えば、クレジットカード登録)に関して報知する報知手段を備え、前記報知手段は、前記会員識別情報に対して前記非現金決済媒体情報を紐付ける旨の宣言があった場合であって、当該会員識別情報に対して一の前記当該非現金決済媒体情報が既に紐付けられている場合には、既に紐付けられている旨を報知(例えば、図11(C)、図11(D)、図12(C)、図12(D)参照)することを特徴とする(2)に記載の決済端末である。
上記(3)の決済端末によれば、非現金決済に好適に対応することができる。例えば、クレジットカード登録の現状を認識することができる。
【0206】
(4)利用者の指示を受け付ける指示受付手段を備え、前記指示受付手段は、前記会員識別情報に対して前記非現金決済媒体情報を紐付ける旨の宣言があった場合であって、当該会員識別情報に対して当該宣言に係る前記非現金決済媒体情報とは異なる前記非現金決済媒体情報が既に紐付けられている場合には、当該会員識別情報に対して、既に紐付けられている前記非現金決済媒体情報に代えて又は加えて当該宣言に係る前記非現金決済媒体情報を紐付けるか否か(例えば、クレジットカード登録の最大登録数を1とする態様において更新するか否か、クレジットカード登録の最大登録数を2以上とする態様において追加登録するか否か)の指示を受け付けることを特徴とする(2)又は(3)に記載の決済端末である。
上記(4)の決済端末によれば、非現金決済に好適に対応することができる。つまり、指示に応じてクレジットカード登録等を行うことができる。
【0207】
(5)情報を暗号化する暗号化手段(例えば、図7のステップS6の処理、図13のステップS26の処理)を備え、前記暗号化手段は、前記取得手段で取得した前記非現金決済媒体情報を暗号化し、前記送信手段は、前記入力手段で入力した前記会員識別情報と前記暗号化手段で暗号化した非現金決済媒体情報とを送信することを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の決済端末である。
上記(5)の決済端末によれば、非現金決済に好適に対応することができる。つまり、セキュリティを更に向上させることができる。
【0208】
(6)上述した課題を解決するために、本発明の一態様である精算装置は、会員を識別する会員識別情報を入力する入力手段と、非現金決済媒体(例えば、クレジットカード)から該非現金決済媒体を識別する非現金決済媒体情報(例えば、クレジットカードに関する情報)を取得する取得手段と、前記入力手段で入力した前記会員識別情報と前記取得手段で取得した前記非現金決済媒体情報とを送信する送信手段とを備えることを特徴とする精算装置である。
上記(6)の精算端末によれば、上記(1)の決済端末と同様、非現金決済に好適に対応することができる。
なお、上記(6)の精算端末は、例えばPOS端末20(又はPOS端末21)である。すなわち、POS端末20等は、会員を識別する会員識別情報を入力する入力手段(例えば、図7のステップS2の処理)と、非現金決済媒体から該非現金決済媒体を識別する非現金決済媒体情報を取得する取得手段(例えば、上述したPOS端末20等がクレジットカードを読み取る態様)と、前記入力手段で入力した前記会員識別情報と前記取得手段で取得した前記非現金決済媒体情報とを送信する送信手段(例えば、上述したPOS端末20等がクレジットカードを読み取る態様において決済端末300へのクレジットカードに関する情報の送信等)とを備える。
上記(6)の精算端末は、POS端末22であってもよい。すなわち、POS端末22は、会員を識別する会員識別情報を入力する入力手段(例えば、図13のステップS22の処理)と、非現金決済媒体から該非現金決済媒体を識別する非現金決済媒体情報を取得する取得手段(例えば、図13のステップS25の処理)と、前記入力手段で入力した前記会員識別情報と前記取得手段で取得した前記非現金決済媒体情報とを送信する送信手段(例えば、図13のステップS27の処理)とを備える。
上記(6)の精算端末は、注文端末500であってもよい。
【0209】
(7)上述した課題を解決するために、本発明の一態様である非現金決済システムは、決済端末と該決済端末と通信可能な非現金決済管理サーバ(例えば、非現金決済管理サーバ
90)とを含む非現金決済システムであって、前記決済端末は、会員を識別する会員識別情報を入力する入力手段と、非現金決済媒体から該非現金決済媒体を識別する非現金決済媒体情報を取得する取得手段と、前記入力手段で入力した前記会員識別情報と前記取得手段で取得した前記非現金決済媒体情報とを送信する送信手段とを備え、前記非現金決済管理サーバは、前記送信手段で送信された前記会員識別情報と前記非現金決済媒体情報を受信する受信手段(例えば、図7のステップS8の処理、図13のステップS28の処理)と、前記受信手段で受信した前記会員識別情報と前記非現金決済媒体情報とを対応付けて記憶する記憶手段(例えば、図7のステップS13の処理、図13のステップS33の処理)とを備えることを特徴とする非現金決済システムである。
上記(7)の非現金決済システムによれば、上記(1)の決済端末と同様、非現金決済に好適に対応することができる。
【0210】
(8)前記決済端末は、情報を暗号化する暗号化手段(例えば、図7のステップS6の処理、図13のステップS26の処理)を備え、前記非現金決済管理サーバは、前記暗号化手段で暗号化された情報を復号化する復号化手段(例えば、図7のステップS9の処理、図13のステップS29の処理)と、情報をトークン化するトークン化手段(例えば、図7のステップS10、S11の処理、図13のステップS30、S31の処理)とを備え、前記暗号化手段は、前記取得手段で取得した前記非現金決済媒体情報を暗号化し、前記送信手段は、前記入力手段で入力した前記会員識別情報と前記暗号化手段で暗号化した非現金決済媒体情報とを送信し、前記復号化手段は、前記受信手段で受信した前記非現金決済媒体情報を復号化し、前記トークン化手段は、前記受信手段で受信した前記会員識別情報と、前記復号化手段で復号化した前記非現金決済媒体情報とをトークン化し、前記記憶手段は、前記トークン化手段でトークン化した前記会員識別情報と前記非現金決済媒体情報とを対応付けて記憶(例えば、図7のステップS13の処理、図13のステップS33の処理)することを特徴とする(7)に記載の非現金決済システムである。
上記(8)の非現金決済システムによれば、非現金決済に好適に対応することができる。つまり、セキュリティを更に向上させることができる。
【0211】
(9)暗号化された情報を受信した場合に該情報を復号化する機能と関連付けて送信された複数の情報を受信した場合に該複数の情報を関連付けて登録する機能とを備えるサーバ(非現金決済関連サーバ90)と通信可能な決済端末(例えば、決済端末300、決済端末400、注文端末500、POS端末20、POS端末21、POS端末22、注文端末500等)による当該サーバへの決済関連情報登録方法であって、会員を識別する会員識別情報を入力する入力ステップと、非現金決済媒体から該非現金決済媒体を識別する非現金決済媒体情報を取得する取得ステップと、前記入力ステップで入力された前記会員識別情報と前記取得ステップで取得された前記非現金決済媒体情報とを関連付けて前記サーバに登録させる登録ステップとを含み、前記登録ステップは、前記入力ステップで入力された前記会員識別情報と前記取得ステップで取得され取得後に暗号化された前記非現金決済媒体情報とを関連付けて前記サーバに送信することによって、前記入力ステップで入力された前記会員識別情報と前記取得ステップで取得された前記非現金決済媒体情報とを関連付けて前記サーバに登録させることを特徴とする決済関連情報登録方法である。
上記(9)の決済関連情報登録方法によれば、上記(1)等と同様、非現金決済に好適に対応することができる。
【0212】
以上に説明した夫々の装置(POS端末20、POS端末21、POS端末22、決済端末300、決済端末400、注文端末500、非現金決済管理サーバ90、取引状況管理装置40、ストアコントローラ10、本部サーバ60等)を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0213】
1 システム
10 ストアコントローラ
20、21、22 POS端末
40 取引状況管理装置
60 本部サーバ
90 非現金決済管理サーバ
300、400 決済端末
500 注文端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13