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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022098606
(43)【公開日】2022-07-04
(54)【発明の名称】抵抗力装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/322 20060101AFI20220627BHJP
【FI】
E06B9/322
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020212085
(22)【出願日】2020-12-22
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-06-01
(71)【出願人】
【識別番号】599122271
【氏名又は名称】億豐綜合工業股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Nien Made Enterprise Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】19F-1 No.236 Sec.2 Wuquan W. Road Taichung City 408 Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】陳 琳
【テーマコード(参考)】
2E043
【Fターム(参考)】
2E043AA01
2E043AA04
2E043BB11
2E043BB13
2E043BB16
2E043BC02
2E043BD01
2E043BE15
2E043CA05
2E043DA02
2E043DA06
2E043DA07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】カーテンに用いられる抵抗力装置を提供する。
【解決手段】カーテンはカーテン本体及び昇降機構を含み、昇降機構はカーテン本体と連動する昇降コード51を含み、カーテン本体が収束される時に、昇降コードが第一方向へ移動し、カーテン本体が展開される時に、昇降コードが第一方向と逆の第二方向へ移動する。抵抗力装置61は台座610、摩擦部材611及び移動部材612を含み、台座が溝部6101を有し、摩擦部材が台座内に設置され、移動部材が摩擦部材に隣接し、かつ溝部内に位置して溝部内を移動できる。昇降コードは抵抗力装置を通過し、昇降コードが第一方向へ移動する時に、移動部材を溝部内の第一方向へ移動させ、かつ摩擦部材が昇降コードに対し第一抵抗力を提供し、昇降コードが第二方向へ移動する時に、移動部材を溝部内の第二方向へ移動させ、かつ摩擦部材が昇降コードに対し第二抵抗力を提供し、第一抵抗力が第二抵抗力と異なる。
【選択図】図3B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カーテンに適用される抵抗力装置であって、
前記カーテンはカーテン本体及び昇降機構を含み、前記昇降機構が昇降コードを含み、
前記昇降コードと前記カーテン本体が連動し、前記カーテン本体が収束される時に、前記昇降コードが第一方向へ移動し、前記カーテン本体が展開される時に、前記昇降コードが前記第一方向と逆の第二方向へ移動し、
前記抵抗力装置は台座、摩擦部材及び移動部材を含み、かつ前記台座が溝部を有し、前記摩擦部材が前記台座内に設置され、
前記移動部材が前記摩擦部材に隣接し、かつ前記溝部内に位置して、前記溝部内を移動することができ、
前記昇降コードは前記抵抗力装置を通過し、前記昇降コードが前記第一方向へ移動する時に、前記移動部材を前記溝部内に前記第一方向へ移動させ、前記摩擦部材が前記昇降コードに対し第一抵抗力を提供し、
前記昇降コードが前記第二方向へ移動する時に、前記移動部材を前記溝部内に前記第二方向へ移動させ、かつ前記摩擦部材が前記昇降コードに対し第二抵抗力を提供し、前記第一抵抗力が前記第二抵抗力と異なる、抵抗力装置。
【請求項2】
前記第二抵抗力が前記第一抵抗力より大きい、請求項1に記載の抵抗力装置。
【請求項3】
前記摩擦部材が本体部、及び前記本体部の一方側から外へ外延伸する第一自由端を有し、
前記本体部が前記台座に支持されて、前記第一自由端が力を受けた時に前記本体部に対し弾性変形が生じる、請求項2に記載の抵抗力装置。
【請求項4】
前記昇降コードが前記第一方向へ移動する時に、前記昇降コードに動かされて、前記移動部材が前記摩擦部材の前記第一自由端を押圧し、前記摩擦部材の前記第一自由端が前記本体部に対し第一弾性変形量が発生し、
前記昇降コードが前記第二方向へ移動する時に、前記昇降コードに動かされて、前記移動部材が前記摩擦部材の前記第一自由端を押圧し、前記摩擦部材の前記第一自由端が前記本体部に対し第二弾性変形量が発生し、
前記第二弾性変形量が前記第一弾性変形量より大きい、請求項3に記載の抵抗力装置。
【請求項5】
前記第一自由端が前記昇降コードを押圧して、前記昇降コードが前記摩擦部材と前記移動部材との間に挟まれる、請求項3に記載の抵抗力装置。
【請求項6】
前記第一自由端が前記移動部材を押圧して、前記昇降コードが前記移動部材内を通過するとともに挟まれる、請求項3に記載の抵抗力装置。
【請求項7】
前記溝部が第一端及び第二端を有し、前記第一端の幅が前記第二端の幅より大きく、
前記昇降コードが前記第一方向へ移動する時に、前記昇降コードに動かされて、前記移動部材が前記第一端の位置まで移動し、
前記昇降コードが前記第二方向へ移動する時に、前記昇降コードに動かされて、前記移動部材が前記第二端の位置まで移動する、請求項4に記載の抵抗力装置。
【請求項8】
前記溝部が連続した支持面を有する通路であり、
前記昇降コードが前記第一方向へ移動する時に、前記昇降コードに動かされて、前記移動部材が前記通路に沿って前記第一方向へ移動し、
前記昇降コードが前記第二方向へ移動する時に、前記昇降コードに動かされて、前記移動部材が前記通路に沿って前記第二方向へ移動する、請求項1に記載の抵抗力装置。
【請求項9】
前記溝部は第一位置制限部及び第二位置制限部を有し、
前記昇降コードが前記第一方向へ移動する時に、前記昇降コードに動かされて、前記移動部材が前記第一位置制限部に当接する位置まで移動し、
前記昇降コードが前記第二方向へ移動する時に、前記昇降コードに動かされて、前記移動部材が前記第二位置制限部に当接する位置まで移動する、請求項1に記載の抵抗力装置。
【請求項10】
前記溝部は少なくとも一つの支持部を含み、前記移動部材が前記少なくとも一つの支持部に支持されて前記溝部を移動することできる、請求項1に記載の抵抗力装置。
【請求項11】
前記抵抗力装置はさらに、前記摩擦部材に当接する調節部材を含み、
前記調節部材は、前記摩擦部材が前記昇降コードに対し提供する予圧力の大きさを調節する、請求項1に記載の抵抗力装置。
【請求項12】
前記摩擦部材は本体部、第一自由端及び第二自由端を有し、
前記第一自由端が前記本体部の一方側から外へ延伸し、前記第二自由端が前記本体部の前記第一自由端に対向する他方側から外へ延伸し、前記本体部が前記台座に支持され、
前記第一自由端が前記昇降コードに対し前記予圧力を提供し、前記第二自由端が前記調節部材を押圧する、請求項11に記載の抵抗力装置。
【請求項13】
前記調節部材はさらに操作端と駆動端を有し、
前記駆動端が前記第二自由端に当接し、前記操作端が前記台座から露出し、かつ外力の操作を受けて前記駆動端を駆動し、前記第二自由端の位置を変更することができる、請求項12に記載の抵抗力装置。
【請求項14】
前記駆動端が低い点及び高い点を有し、
前記操作端が外力の操作を受けて前記駆動端の前記低い点が前記第二自由端に当接する時に、前記摩擦部材が前記昇降コードに対し提供する前記予圧力が第一予圧力であり、
前記操作端が外力の操作を受けて前記駆動端の前記高い点が前記第二自由端に当接する時に、前記摩擦部材が前記昇降コードに対し提供する前記予圧力が第二予圧力であり、
前記第一予圧力が前記第二予圧力と異なる、請求項13に記載の抵抗力装置。
【請求項15】
前記第一予圧力が前記第二予圧力より小さい、請求項14に記載の抵抗力装置。
【請求項16】
前記台座はさらに第一係合部を有し、
前記調節部材はさらに、前記第一係合部に対応して設置され、かつ互いに係合する第二係合部を有し、
前記調節部材の前記操作端が外力の操作を受けて、前記第二係合部を前記第一係合部に対し異なる位置に変更させ、前記駆動端が前記摩擦部材の前記第二自由端に当接する位置を変更して、前記第二自由端の位置を変更する、請求項13に記載の抵抗力装置。
【請求項17】
前記第一係合部と前記第二係合部の一方が突起であり、他方が複数の溝を有する歯車であり、
前記調節部材の前記操作端が外力の操作を受けて、前記突起が前記歯車の異なる溝に係合される、請求項16に記載の抵抗力装置。
【請求項18】
前記昇降機構はさらに動力ユニットを含み、前記動力ユニットがコード巻きリール、及び前記コード巻きリールと連動する弾力巻き戻しユニットを含み、
前記昇降コードが前記コード巻きリールに接続され、かつ前記弾力巻き戻しユニットに駆動されて、前記第一方向または前記第二方向に移動する、請求項1に記載の抵抗力装置。
【請求項19】
前記第一方向は前記昇降コードが前記動力ユニットに戻される方向であり、前記カーテン本体が收合され、
前記第二方向は前記昇降コードが前記動力ユニットから出される方向であり、前記カーテン本体が展開される、請求項18に記載の抵抗力装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は抵抗力装置に関し、特にカーテン昇降コードに抵抗力を提供できる抵抗力装置を提供する。
【背景技術】
【0002】
一般的な引きコード無しのカーテンは上梁、カーテン本体、下梁、及びカーテン本体の展開または収束のための昇降機構を含む。昇降機構は昇降コードおよび駆動ユニットを含み、多くの場合、駆動ユニットとしてばね箱が用いられ、上梁に設置される。ばね箱はコード巻きリール、駆動リール、ばね受けリール、及び駆動リールとばね受けリールとの間に接続されるばねを含み、ばね巻きリールと駆動リールが噛合って互いに連動する。昇降コードの一端がばね巻きリールに接続され、他端がカーテン本体を通った後下梁に接続される。下梁を引き動かしてカーテン本体が展開される時に、昇降コードがコード巻きリールから引き出さて、コード巻きリールを回転させ、コード巻きリールの回転と同時に、連動により駆動リールが回転し、ばねが駆動リールに巻き付き、巻き戻し弾力が蓄積されていく。下梁を上へ押してカーテン本体を収束させる時に、巻き戻し弾力が放たれて、駆動リールを逆方向へ回転させ、連動によりコード巻きリールが逆方向へ回転し、昇降コードがコード巻きリールに巻き戻される。
【0003】
下梁に加える力が取り除かれた時に、ばねの巻き戻し弾力、カーテン機構の摩擦抵抗力、及びカーテン本体の重力による下へ引っ張る力の三者が平衡になり、下梁を任意の必要な位置に停止させることができる。しかし、前記の巻き戻し弾力、摩擦抵抗力及び下へ引っ張る力はいずれも昇降の過程で変化する非固定値であるため、大まかな計算しかできない。従って、前記昇降機構は三つの力が不平衡になる問題がよくあり、下梁がバランスを失って次第に上へ上りまたは下へ落ちることになり、かつ操作の過程で押したり引いたりし難い。例を挙げると、カーテン本体が展開される時に、下梁に積み載せられるスラットが減って、重力によって生じる下へ引っ張る力が減るため、この時の巻き戻し弾力が過大になった場合、下梁を引っ張って下へ移動させる外力が取り除かれた後、下梁が次第に上へ移動し、必要な位置に留めることができなくなる。これに対し、ばねの巻き戻し弾力を減らすと、カーテン本体を収束させる時に、下梁に積み載せられるスラットが増えるに従って、重力による下へ引っ張る力が大きくなり、下梁を押して上へ移動させる外力が取り除かれた後、ばねの巻き戻し弾力が過少になって支えきれず、下梁がだんだん下へ過ぎり落ち、またも必要な位置に留めることができなくなる。
【0004】
従って、如何にして引きコードの無いカーテン全体の平衡を改善し、下梁を指定位置に留めて、かつ昇降時の操作を容易にするかは、現段階の解決すべき問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来技術の問題に鑑み、本発明の目的は、カーテンに適用される抵抗力装置を提供し、引きコードの無いカーテン全体の昇降平衡の問題を解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明はカーテンに用いられる抵抗力装置を提供し、カーテンはカーテン本体及び昇降機構を含み、昇降機構は昇降コードを含み、昇降コードがカーテン本体と連動し、カーテン本体が収束される時に、昇降コードが第一方向へ移動し、カーテン本体が展開される時に、昇降コードが第一方向に逆の第二方向へ移動する。抵抗力装置は台座、摩擦部材及び移動部材を含み、かつ台座が溝部を有する。摩擦部材は台座内に設置され、移動部材は摩擦部材に隣接し、かつ溝部内に位置して、溝部内を移動することができる。昇降コードは抵抗力装置を通過し、昇降コードが第一方向へ移動する時に、移動部材が動かされて溝部内に第一方向へ移動し、かつ、摩擦部材が昇降コードに対し第一抵抗力を提供し、昇降コードが第二方向へ移動する時に、移動部材が動かされて溝部内に第二方向へ移動し、かつ、摩擦部材が昇降コードに対し第二抵抗力を提供する。また、第一抵抗力と第二抵抗力が異なる。
【0007】
好ましくは、第二抵抗力が第一抵抗力より大きい。
【0008】
好ましくは、摩擦部材が本体部、及び本体部の一方側から外へ延伸する第一自由端を有し、本体部が台座に支持され、第一自由端が力を受けた時に本体部に対し弾性変形する。
【0009】
好ましくは、昇降コードが第一方向へ移動する時に、昇降コードに動かされて、移動部材が摩擦部材の第一自由端を押圧して、本体部に対し摩擦部材の第一自由端において第一弾性変形量が発生する。昇降コードが第二方向へ移動する時に、昇降コードに動かされて、移動部材が摩擦部材の第一自由端を押圧して、本体部に対し摩擦部材の第一自由端において第二弾性変形量が発生する。第二弾性変形量は第一弾性変形量より大きい。
【0010】
好ましくは、第一自由端が昇降コードを押圧して、昇降コードが摩擦部材と移動部材との間に挟まれる。
【0011】
好ましくは、第一自由端が移動部材を押圧して、昇降コードが移動部材内を通るとともに挟まれる。
【0012】
好ましくは、溝部は第一端及び第二端を有し、第一端の幅が第二端の幅より大きく、昇降コードが第一方向へ移動する時に、昇降コードに動かされて、移動部材が第一端の位置まで移動し、昇降コードが第二方向へ移動する時に、昇降コードに動かされて、移動部材が第二端位置まで移動する。
【0013】
好ましくは、溝部が連続した支持面を有する通路であり、昇降コードが第一方向へ移動する時に、昇降コードに動かされて、移動部材が通路に沿って第一方向へ移動し、昇降コードが第二方向へ移動する時に、昇降コードに動かされて、移動部材が通路に沿って第二方向へ移動する。
【0014】
好ましくは、溝部が第一位置制限部及び第二位置制限部を有し、昇降コードが第一方向へ移動する時に、昇降コードに動かされて、移動部材が第一位置制限部に当接する位置まで移動し、昇降コードが第二方向へ移動する時に、昇降コードに動かされて、移動部材が第二位置制限部に当接する位置まで移動する。
【0015】
好ましくは、溝部は少なくとも一つの支持部を含み、移動部材がなくとも一つの支持部に支持されて、溝部において移動できる。
【0016】
好ましくは、抵抗力装置はさらに摩擦部材に当接する調節部材を含み、調節部材は摩擦部材が昇降コードに提供する予圧力の大きさを調節するものである。
【0017】
好ましくは、摩擦部材は本体部、第一自由端及び第二自由端を有し、第一自由端が本体部の一方側から外へ延伸し、第二自由端が本体部の第一自由端に対向する他方端から外へ延伸し、本体部が台座に支持され、第一自由端が昇降コードに予圧力を提供し、第二自由端が調節部材を押圧する。
【0018】
好ましくは、調節部材はさらに操作端及び駆動端を有し、駆動端が第二自由端に当接し、操作端が台座から露出し、かつ外力の操作を受けて、駆動端を駆動し、第二自由端の位置を変更する。
【0019】
好ましくは、駆動端は低い点と高い点を有し、操作端が外力の操作を受けて駆動端の低い点が第二自由端に当接する時に、摩擦部材が昇降コードに提供する予圧力が第一予圧力であり、操作端が外力の操作を受けて駆動端の高い点が第二自由端に当接する時に、摩擦部材が昇降コードに提供する予圧力が第二予圧力であり、かつ、第一予圧力と第二予圧力が異なる。
【0020】
好ましくは、第一予圧力が第二予圧力より小さい。
【0021】
好ましくは、台座はさらに第一係合部を有し、調節部材はさらに第一係合部に対応して設置され、かつ互いに係合する第二係合部を有し、調節部材の操作端が外力の操作を受け、第二係合部が第一係合部に対し異なる位置に変換されることで、駆動端が摩擦部材の第二自由端に当接する位置を変えて、第二自由端の位置を変える。
【0022】
好ましくは、第一係合部と第二係合部のうちの一方が突起であり、他方が複数の溝を有する歯車であり、調節部材の操作端が外力の操作を受けて、突起を歯車の異なる溝に係合させる。
【0023】
好ましくは、昇降機構はさらに動力ユニットを含み、動力ユニットがコード巻きリール、及びコード巻きリールと連動する弾力巻き戻しユニットを含み、昇降コードがコード巻きリールに接続され、かつ弾力巻き戻しユニットの駆動により、第一方向または第二方向に移動する。
【0024】
好ましくは、第一方向は昇降コードが動力ユニットに戻る方向であり、カーテン本体が収束され、第二方向は昇降コードが動力ユニットから出される方向であり、カーテン本体が展開される。
【0025】
以上のように、本発明の抵抗力装置によれば、以下の利点を有する。
【0026】
(1)抵抗力装置の摩擦部材は、カーテン昇降コードが異なる方向に移動する時に異なる大きさの抵抗力を提供して、カーテン全体の平衡要求に対応することができる。
【0027】
(2)抵抗力装置は調節部材を有し、摩擦部材がカーテン昇降コードに提供する予圧力を調節して、サイズ、種類が異なるカーテンに応用すうことができる。
【0028】
本発明が提供する抵抗力装置は、引きコードのないカーテン全体の昇降平衡の問題を改善し、かつ、カーテンをスムーズに昇降させ、カーテン本体及び下梁を任意の必要な位置に留めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の抵抗力装置が応用されるカーテンの立体図。
図2】下梁内に位置する昇降機構及び抵抗力装置の立体図。
図3A】本発明の抵抗力装置の第一実施例の立体図。
図3B図3Aの抵抗力装置の台座の立体透視図。
図4図3Bの抵抗力装置の異なる角度の立体透視図。
図5図3Bの抵抗力装置の調節部材の立体図。
図6】抵抗力装置の第一実施例の昇降コードが第一方向へ移動する時の概略図。
図7】抵抗力装置の第一実施例の昇降コードが第二方向へ移動する時の概略図。
図8図6の抵抗力装置の調節部材が異なる位置に設置された場合の概略図。
図9A】本発明の抵抗力装置の第二実施例の立体図。
図9B図9Aの抵抗力装置の台座の立体透視図。
図10A図9Aの抵抗力装置の異なる角度の立体図。
図10B図10Aの抵抗力装置の台座の立体透視図。
図11図9Bの抵抗力装置の移動部材の立体図。
図12図9Bの抵抗力装置の摩擦部材の立体図。
図13図9Bの抵抗力装置の調節部材の立体図。
図14A】抵抗力装置の第二実施例の台座の第一係合部と調節部材の第二係合部が合わせられた場合の拡大概略図。
図14B】抵抗力装置の第二実施例の台座の第一係合部の拡大概略図。
図15】抵抗力装置の第二実施例の昇降コードが第一方向へ移動する時の概略図。
図16】抵抗力装置の第二実施例の昇降コードが第二方向へ移動する時の概略図。
図17図15の抵抗力装置の調節部材が異なる位置に設置された場合の概略図。
図18A】本発明の抵抗力装置の第三実施例の立体図。
図18B図18Aの抵抗力装置の台座の立体透視図。
図19図18Bの抵抗力装置の調節部材の立体図。
図20】抵抗力装置の第三実施例の台座の第一係合部と調節部材の第二係合部が合わせられた場合の拡大概略図。
図21】抵抗力装置の第三実施例の昇降コードが第一方向へ移動する時の概略図。
図22】抵抗力装置の第三実施例の昇降コードが第二方向へ移動する時の概略図。
図23図21の抵抗力装置の調節部材が異なる位置に設置された場合の概略図。
図24図21の溝部の別の実施形態。
図25図22の溝部の別の実施形態。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明をより明確に示すために、以下は図面を参照しながらその好ましい実施例を挙げて詳しく説明する。図1図2は本発明の抵抗力装置が応用されるカーテン1である。図1が示すように、カーテン1は上梁10、カーテン本体20、下梁30、調整機構40、昇降機構50及び抵抗力装置61を含む。上梁10は横方向に延伸する中空のケースであり、カーテン本体20は上梁10の下方に位置し、かつ、本実施例において複数個の横方向に延伸する遮蔽部材21を含むが、これに限定されない。下梁30も横方向に延伸する中空のケースであり、かつ最下位置の遮蔽部材21の下方に位置する。調整機構40は上梁10に設置され、かつ、ラダーコード41、二つの調整座42、及び横方向に延伸して調整座42を貫通する調整軸43を含む。調整軸43が駆動されて回転すると、調整座42に接続されたラダーコード41が動かされて、上下に位置ずれが生じ、遮蔽部材21の角度が調整され、カーテン本体20の遮光程度が変更される。調整機構40全体は従来技術であり、ここでその配置及び動作の詳細について省略する。また、調整機構40は手動または電動駆動とすることが可能で、何れにしても本発明の抵抗力装置の作用及び効果に影響がない。
【0031】
昇降機構50は下梁30に設置され、かつ、昇降コード51及び動力ユニット52を含む。図2が示すように、動力ユニット52は、コード巻きリール521、及びコード巻きリール521と連動する弾力巻き戻しユニット522を含む。昇降コード51は、コード巻きリール521に接続されかつ巻き付き、動力ユニット52から抜け出た後、上へカーテン本体20を通過して上梁10内の機構に接続される。ユーザは下梁30を上へ押してカーテン本体20が収束される時に、昇降コード51が弾力巻き戻しユニット522の巻き戻す力を受けてコード巻きリール521に巻き戻される。この時の昇降コード51がコード巻きリール521に巻き戻される方向を第一方向D1と定義する。ユーザは下梁30を下へ引っ張ってカーテン本体20が展開される時に、昇降コード51は下へ引く力の作用を借りて、弾力巻き戻しユニット522の巻き戻す力に抵抗し、コード巻きリール521から引き出される。この時の昇降コード51がコード巻きリール521から引き出される方向を第二方向D2と定義し、第二方向D2は前記第一方向D1と逆方向である。このように、昇降機構50はカーテン本体20の開閉に合わせて動作し、カーテン本体20の遮蔽領域の面積の大きさを変更するものである。
【0032】
抵抗力装置61は動力ユニット52の横に設置され、昇降コード51が動力ユニット52から伸び出た後に抵抗力装置61を通過し、抵抗力装置61が昇降コード51に対し抵抗力を提供する。本実施例において、二組の抵抗力装置61がそれぞれ動力ユニット52の両側に対応して設置され、かつ二組の抵抗力装置61が動力ユニット52に対し鏡像配置になっており、さらに、抵抗力装置61を下梁30に固定するための固定座70を有する。図1において、調整機構40が上梁10に設置され、昇降機構50及び抵抗力装置61が下梁30に設置されているが、これは実施形態の一つに過ぎず、昇降機構50または抵抗力装置61を上梁10に設置することも可能であり、このような位置変化は本発明の抵抗力装置の作用及び効果に影響ない。
【0033】
以下は図2の動力ユニット52の右側の抵抗力装置61を例として、本発明の抵抗力装置の第一実施例の細部構造を説明する。図3Aないし図8を参照すると、抵抗力装置61は、台座610及び台座610内に位置する摩擦部材611、移動部材612と調節部材613を含む。図3B図4において、台座610内の部材の配置関係を分かりやすく示すために、台座610が透視化されて、破線で表示されている。台座610は、移動部材612をスライドさせるための溝部6101、摩擦部材611を支持する支持点6102、及び調節部材613の位置を固定する第一係合部6103を有する。本実施例において、溝部6101は、第一位置制限部6101a、第二位置制限部6101b及び支持部6101cによって構成され、かつ連続した壁面を有する通路である。移動部材612は円柱状であり、かつ溝部6101の支持部6101cに沿って溝部6101内を往復移動できるものである。なお、この例における支持部6101cは連続した底壁によって構成されているが、これに限定されず、移動部材612の往復移動をサポートする機能さえ実現できれば、支持部6101cが離間して配列された複数の突出リブ、フレームによって構成されてもよい。摩擦部材611は弾性を有するシート状の素子であり、図6が示すように、本体部611a、本体部611aの一方側から外へ延伸する第一自由端611b、及び本体部611a他方側から外へ延伸する第二自由端611cを有する。摩擦部材611は移動部材612の一方側に設置され、かつ、その第一自由端611bが移動部材612に隣接し、その本体部611aが台座610の支持点6102を押圧して支持され、その第二自由端611cが調節部材613に対応して設置される。調節部材613は台座610に対し回転可能に台座610に設置され、かつ、図5が示すように、操作端6131、駆動端6132、及び調節部材613の位置を固定する第二係合部6133を有する。操作端6131は台座610の外に露出された回転盤であり、第二係合部6133は弾性突起であり、台座610の第一係合部6103は内歯を有する歯車であり、複数の溝を有し、弾性突起状の第二係合部6133と選択的に係合することができる。駆動端6132は、高い点6132aから低い点6132bまで下へ延伸する傾斜部である。本実施例において、コード巻きリール521は抵抗力装置61の左側に位置し、昇降コード51はコード巻きリール521から引き出され、抵抗力装置61の左側から抵抗力装置61に進入し、摩擦部材611と移動部材612との間を通過した後、抵抗力装置61から伸び出る。ここで、摩擦部材611と移動部材612との間を通過する昇降コード51の区間は、摩擦部材611と移動部材612の両者に挟まれ、押圧される。
【0034】
以下、カーテン1の昇降時における抵抗力装置61の作用及び効果について説明する。図6図7において、台座610内の素子の異なる状態での位置変化及び連動関係を分かりやすく示すために、台座610が透視化され、破線で表示されている。カーテン1の下梁30がカーテン本体20を収束させる状態に向けて移動する時、即ち、図6が示すように、昇降コード51が次第に動力ユニット52のコード巻きリール521に戻され、昇降コード51が第一方向D1へ移動する。昇降コード51が抵抗力装置61を通過する時に、移動部材612を経過中の区間と移動部材612とで摩擦力が発生するため、昇降コード51は引っ張られると同時に、昇降コード51に動かされて、移動部材612が昇降コード51に従って溝部6101内に第一方向D1へ移動する(図6では支持部6101cに沿って左へ移動)。即ち、移動部材612は第一位置制限部6101aに近づく位置へ変位する。移動部材612が第一位置制限部6101aに当接する位置まで移動した時に、移動部材612の頂端が摩擦部材611の第一自由端611bを僅かに偏圧し、摩擦部材611の第一自由端611bにおいて本体部611aに対する第一弾性変形量が発生することにより、摩擦部材611と移動部材612との間に挟まれている昇降コード51が移動過程において第一抵抗力を受ける。カーテン1の下梁30がカーテン本体20を展開する状態に向けて移動する時、即ち、図7が示すように、昇降コード51が次第に動力ユニット52のコード巻きリール521から引き出され、昇降コード51が第二方向D2へ移動する。昇降コード51が抵抗力装置61を通過する時に、昇降コード51に動かされて、移動部材612が昇降コード51に従って溝部6101内に第二方向D2へ移動する(図7では支持部6101cに沿って右へ移動)。移動部材612は第二位置制限部6101bに近づく位置へ変位する。移動部材612が第二位置制限部6101bに当接する位置まで移動した時に、移動部材612の頂端が摩擦部材611の第一自由端611bをさらに大きく偏圧し、摩擦部材611の第一自由端611bにおいて本体部611aに対する、前記第一弾性変形量より大きい第二弾性変形量が発生することにより、摩擦部材611と移動部材612との間に挟まれている昇降コード51が移動過程において前記第一抵抗力より大きい第二抵抗力を受ける。このように、昇降コード51が異なる方向に移動する時に、抵抗力装置61は昇降コード51に対し異なる大きさの抵抗力、例えば第一抵抗力、第二抵抗力を提供することにより、カーテン1の下梁30が昇降する時のばね巻き戻し弾力及びカーテン本体20の重量による下へ引っ張る力の変化に対応し、全体の平衡を保つ。
【0035】
図6及び図8を参照しながら、調節部材613の作用についてさらに説明する。ユーザは台座610から露出されている操作端6131を用いて調節部材613を回転させ、調節部材613全体を台座610に対し変位させることで、摩擦部材611から昇降コード51に印加される予圧力を調節することができる。図6が示すように、摩擦部材611の第二自由端611cが斜め形状の駆動端6132の低い点6132bを押圧している時に、摩擦部材611から昇降コード51に対し予圧力が印可され、これを第一予圧力と定義する。図8が示すように、調節部材613の操作端6131が外力の操作を受けて回転すると、突起状の第二係合部6133及び駆動端6132が共に回転し、第二係合部6133が回転した後に内歯歯車状の第一係合部6103の別の溝に嵌め込まれることで、駆動端6132と摩擦部材611の第二自由端611cとの当接部位が斜面の低い点6132bから斜面の高い点6132aに変わる。これに応じて、第二自由端611cと当接する対象が低い点6132bから高い点6132aに変わったため、第二自由端611cが支持点6102を押圧している本体部611aに対し上へ反り曲がり、第二自由端611cに逆の第一自由端611bが下へ反り曲げられるが、第一自由端611bは既に昇降コード51を押圧し、かつ移動部材612に突き支えられているため、その下へ反り曲がる空間が制限されて、摩擦部材611から昇降コード51に印加される予圧力が増し、これを第二予圧力と定義する。なお、前記高い点6132a及び低い点6132bの位置変化は、二つの極限位置制限における摩擦部材611の位置の差を明確に示すためのものである。第一係合部6103の歯車は複数の溝を有するため、調節部材613の回転角度に対し多段階式の調整を行うことが可能であり、調節部材613の駆動端6132と摩擦部材611の第二自由端611cとの当接部位を高い点6132a及び低い点6132bの間の複数の位置に設置することができ、即ち、ユーザは摩擦部材611が昇降コード51に提供する予圧力を多段階式の調節を行うことができ、抵抗力装置61を通過する昇降コード51が受ける抵抗力の大きさが第一抵抗力及び第二抵抗力に限定されないため、異なるサイズ、種類のカーテンに柔軟に適応することができる。
【0036】
以下、図9Aないし図17を参照しながら、本発明の抵抗力装置の第二実施例及びその細部構造を説明する。抵抗力装置62は台座620、及び台座620内に位置する摩擦部材621、移動部材622と調節部材623を含む点が前記の実施例と同じであるが、主な差異点が異なる種類の移動部材622を提供することにある。図9B図10Bにおいて、台座620内の素子の配置関係を分かりやすく示すために、台座620が透視化され、破線で表示されている。台座620はその中に移動部材622を往復移動させるための溝部6201を有し、溝部6201は概ね階段型の開口溝であり、かつ、開口溝の壁面に囲まれて、比較的に広い空間を有する第一端6201aと比較的に狭い空間の第二端6201bを有する(図15を参照)。ここで、第一端6201aは移動部材622が左へ移動して到達できる最終位置を制限する第一位置制限部と定義され、第二端6201bは移動部材622が右へ移動して到達できる最終位置を制限する第二位置制限部と定義され、第一位置制限部と第二位置制限部との間に接続される壁面を支持部6201cとする。なお、この例では支持部6201cが連続した壁面によって構成されているが、これに限定されず、移動部材622の往復移動をサポートする機能さえ実現できれば、支持部6201cが離間して配列された複数の突出リブ、フレームによって構成されてもよい。本実施例において、移動部材622は一対のローラー部材であり、図11が示すように、二つのローラー622aが可動的にケース622bに設置され、かつ、二つのローラー622aがケース622bと分離せずにケース622bに従って移動できる。また、二つのローラー622aの間には昇降コード51を通過させる隙間があり、ケース622b上方の溝が溝部6201の軌道に合わせられて溝部6201内をスライドし、移動部材622全体の移動が前記溝部6201の第一位置制限部、第二位置制限部及び支持部6201c内に制限さえる。摩擦部材621は弾性を有するシート状部材であり、本体部621a、本体部621aの一方側に位置する第一自由端621b、及び本体部621aの反対側に位置する第二自由端621cを有し、かつ、その第一自由端621bが本体部621aから突出した弾性突出シートである(図12が示す)。なお、摩擦部材621は本実施例で例示されたものに限定されず、前記の実施例と同じ弾性片またはその他の同じ効果を有する弾性シート状構造であってもよい。摩擦部材621は移動部材622の一方側に設置され、かつその第一自由端621bが移動部材622の一つのローラー622aを押圧し、その本体部621aが台座620の支持点6202を押圧して支持され、その第二自由端621cが調節部材623に対応して設置されるものである。調節部材623は台座620に対し回転可能に台座620に設置され、かつ、操作端6231、駆動端6232、及び調節部材623の位置を固定するための第二係合部6233を有する。操作端6231は台座620から露出された回転盤であり、回転盤の外縁に第二係合部6233が設けられている。第二係合部6233として本実施例では外歯を有する歯車を用いており、図13図14A及び図14Bが示すように、台座620の第一係合部6203(本実施例では突起である)に合わせられる複数の溝を有する。駆動端6232は高い点6232a及び相対的な低い点6232bを有するカムである。本実施例において、昇降コード51は移動部材622の二つのローラー622a間の隙間を通過し、かつ摩擦部材621に押されて二つのローラー622aの間に挟まれている。
【0037】
以下、抵抗力装置62をカーテン1の動力ユニット52の右側に設置した例を用いて、カーテン1の昇降時におけう抵抗力装置62の作用及び効果を説明する。図15図16において、台座620内の素子の位置変化を示すために、台座620が透視化され、破線で表示されている。カーテン1の下梁30がカーテン本体20を收合させる状態に向けて移動する時に、即ち、図15が示すように、昇降コード51が次第に動力ユニット52のコード巻きリール521に戻され、昇降コード51が第一方向D1へ移動する。昇降コード51が抵抗力装置62を通過する時に、昇降コード51に動かされて、移動部材622が溝部6201内に昇降コード51に連れて第一方向D1へ移動し(図15では左へ移動)、移動部材622が第一位置制限部(即ち、第一端6201a)へ変位する。移動部材622が溝部6201の比較的に広い第一端6201aの位置まで移動した時に、移動部材622の頂端が摩擦部材621の弾性突起シート状の第一自由端621bを僅かに偏圧し、本体部621aに対し摩擦部材621の第一自由端621bにおいて第一弾性変形量が発生することにより、移動部材622の二つのローラー622aの間に挟まれている昇降コード51が移動過程において第一抵抗力を受ける。カーテン1の下梁30がカーテン本体20を展開させる状態に向けて移動する時に、即ち、図16が示すように、昇降コード51が次第に動力ユニット52のコード巻きリール521から引き出され、昇降コード51が第二方向D2へ移動する。昇降コード51が抵抗力装置62を通過する時に、昇降コード51に動かされて、移動部材622が溝部6201内に昇降コード51に連れて第二方向D2へ移動し(図16では右へ移動)、移動部材622が第二位置制限部(即ち、第二端6201b)へ変位する。移動部材622が溝部6201の比較的に狭い第二端6201bの位置まで移動した時に、移動部材622の頂端が摩擦部材621の弾性突起シート状の第一自由端621bをさらに大きく偏圧し、本体部621aに対し摩擦部材621の第一自由端621bにおいて前記第一弾性変形量より大きい第二弾性変形量が発生する。同時に、移動部材622の二つのローラー622aの間の隙間は溝部6201の支持部6201c及び摩擦部材621の第一自由端621bに押されて縮小するため、移動部材622の二つのローラー622aの間に挟まれている昇降コード51が移動過程において前記第一抵抗力より大きい第二抵抗力を受けることになる。このように、抵抗力装置62は、昇降コード51が異なる方向に移動する時に、昇降コード51に対し異なる大きさの抵抗力、例えば第一抵抗力、第二抵抗力を提供し、カーテン1の下梁30の昇降時におけるばね巻き戻し弾力及びカーテン本体20の重量による下への引っ張り力の変化に対応し、全体の平衡を保つ。
【0038】
以下は図15及び図17を参照しながら、調節部材623の作用をさらに説明する。前記第一実施例との差異点は、調節部材623の駆動端6232が高い点6232a及び相対的な低い点6232bを有するカムである。ユーザは台座620から露出されている操作端6231を用いて調節部材623を回転させ、その全体を台座620に対し変位させることで、摩擦部材621から昇降コード51に印加される予圧力を調節することができる。図15が示すように、この時、摩擦部材621の第二自由端621cが駆動端6232(カム)の低点6232bを押圧し、摩擦部材621が昇降コード51に対し予圧力を印加し、これを第一予圧力と定義する。図17が示すように、調節部材623の操作端6231が外力の操作を受けて回転すると、第二係合部6233と駆動端6232が共に回転し、歯車状の第二係合部6233が回転した後、台座620の突起状の第一係合部6203が第二係合部6233の歯車の別の溝に嵌め込まれ、かつ駆動端6232と摩擦部材621の第二自由端621cとの当接部位がカムの低い点6232bからカムの比較的な高い点6232aに変わる。これに応じて、第二自由端621cと当接する対象が低い点6232bから高い点6232aに変わったことで、第二自由端621cが支持点6202を押圧する本体部621aに対し上へ反り曲がり、第二自由端621cに逆の第一自由端621bが下へ反り曲げさせられる。同時に、移動部材622の二つのローラー622aの間の間隙も摩擦部材621の第一自由端621bに押されて縮小するため、摩擦部材621から昇降コード51に印加される予圧力が増し、この予圧力を第二予圧力と定義し、第二予圧力が第一予圧力より大きい。なお、前記高い点6232a及び低い点6232bの位置変化は、二つの極限位置制限による差異を明確に示すものである。第二係合部6233の歯車が複数の溝を有するため、調節部材623の回転角度に対し多段階式の調整を行うことが可能であり、調節部材623の駆動端6232と摩擦部材621の第二自由端621cとの当接部位を高い点6232a及び低い点6232bとの間の複数の位置に設置することができ、即ち、ユーザは摩擦部材621が提供する予圧力に対し多段階式の調節を行うことができるため、抵抗力装置62を通過する昇降コード51が受ける抵抗力の大きさが第一抵抗力及び第二抵抗力に限定されず、異なるサイズ、種類のカーテンに適応することができる。
【0039】
以下、図18Aないし図25を参照しながら、本発明の抵抗力装置の第三実施例及びその細部構造を説明する。抵抗力装置63は同じく台座630、及び台座630内に位置する摩擦部材631、移動部材632と調節部材633を含み、かつ、引きコード51が摩擦部材631と移動部材632との間を通過し、調節部材633の駆動端6332がカム状であり、移動部材632が台座630の溝部6301内に設置される。図18Bにおいて、台座630内の各素子の配置関係を示すために、台座630が透視化され、破線で表示されている。台座630は溝部6301を有し、溝部6301が第一位置制限部6301a、第二位置制限部6301b及び支持部6301cによって構成された、連続した壁面を有する通路であり、移動部材632がその中を移動可能である。移動部材632は一端が小さく、他端が大きい略水滴形状であり、溝部6301内において、その一端を支持点とし、支持部6301cに対し左右に揺動する。図21が示すように、摩擦部材631は弾性シート状の部材であり、かつ、本体部631aと、本体部631aの両側にそれぞれに位置する第一自由端631b、第二自由端631cを有する。摩擦部材631は移動部材632の一方側に設置され、かつその第一自由端631bが移動部材632に隣接し、その本体部631aが台座630の支持点6302を押圧して、その第二自由端631cが調節部材633に対応して設置される。調節部材633は台座630に対し回転可能に台座630に設置され、かつ、操作端6331、駆動端6332及び第二係合部6333を有する。図20が示すように、操作端6331は台座630から露出された回転盤の取っ手であり、回転盤の外縁に設けられた外歯歯車は第二係合部6333であり、第二係合部6333は台座630の第一係合部6303(突起)に合わせられた複数の溝を有する。駆動端6332は高い点6332aと相対的な低い点6332bを有するカムである。昇降コード51は移動部材632と摩擦部材631との間を通過して、両者に挟まれ、押圧される。
【0040】
以下、抵抗力装置63がカーテン1の動力ユニット52の右側に設置された例を用いて、カーテン1の昇降時における抵抗力装置63の作用と効果を説明する。図21図22において、台座630内の素子の位置変化を示すために、台座630が透視化され、破線で表示されている。カーテン1の下梁30がカーテン本体20を收合させる状態に向けて移動する時に、即ち、図21が示すように、昇降コード51が次第に動力ユニット52のコード巻きリール521に戻され、昇降コード51が第一方向D1へ移動する。昇降コード51が抵抗力装置63を通過する時に、昇降コード51に動かされて、移動部材632が溝部6301内に昇降コード51に連れて第一方向D1へ移動し(図21では支持部6301cに対し左へ振られる)、移動部材632が第一位置制限部6301aに当接する位置まで移動し、即ち、移動部材632が偏った状態になる。移動部材632が左へ偏った位置にある時、移動部材632の頂端が摩擦部材631の第一自由端631bを僅かに偏圧し、本体部631aに対し第一自由端631bにおいて第一弾性変形量が発生することで、摩擦部材631と移動部材632との間に挟まれている昇降コード51が移動過程において第一抵抗力を受ける。カーテン1の下梁30がカーテン本体20を展開させる状態に向けて移動する時に、即ち、図22が示すように、昇降コード51が次第に動力ユニット52のコード巻きリール521から引き出され、昇降コード51が第二方向D2に移動する。昇降コード51が抵抗力装置63を通過する時に、昇降コード51に動かされて、移動部材632が溝部6301内に昇降コード51に従って第二方向D2へ移動し(図22では支持部6301cに対し右へ振られる)、移動部材632が第二位置制限部6301bに当接する位置まで移動され、即ち、移動部材632が突き立った状態になる。移動部材632が右へ偏った位置にある場合、移動部材632の摩擦部材631に対応する一端が摩擦部材631の第一自由端631bをさらに大きく偏圧し、本体部631aに対し第一自由端631bにおいて前記第一弾性変形量より大きい第二弾性変形量が発生し、摩擦部材631と移動部材632との間に挟まれている昇降コード51が移動過程において前記第一抵抗力より大きい第二抵抗力を受けることになる。このように、抵抗力装置63は、昇降コード51が異なる方向に移動する時に、昇降コード51に対し異なる大きさの抵抗力、例えば第一抵抗力、第二抵抗力を提供して、カーテン1の下梁30の昇降時におけるばね巻き戻し弾力及びカーテン本体20の重量による下へ引っ張る力の変化に対応し、全体の平衡を保つことができる。
【0041】
なお、台座630の溝部6301は連続した支持面を有する通路に限定されず、即ち、第一位置制限部6301a、第二位置制限部6301b及び支持部6301cが必ずしも互いに繋がったものと限らず、溝部6301に必要な制限ポイント(例えば、複数の離間した非連続な支持面、制限ブロック・・・等)が存在し、移動部材632の移動経路を制限できれば、同じ機能を達成できる。例を挙げると、図24図25が示すように、別の実施形態の溝部6301’が提供され、溝部6301’は互いに離間して独立に設置された第一位置制限部6301a’、第二位置制限部6301b’及び支持部6301c’の三者に囲まれた領域によって構成される。本例において、支持部6301c’が軸であり、移動部材632が前記軸に対し揺動可能であり、第一位置制限部6301a’、第二位置制限部6301b’が阻止ブロック状にそれそれ軸の両側に設置されて、移動部材632の左右に振られる空間を制限する。なお、支持部はL型、V型またはU型・・・等、移動部材632の一端部を支持できる阻止台であり、かつ、前記阻止台が連続した壁面または非連続な壁面によって構成されてもよいが、これに限定されない。図24が示すように、昇降コード51が第一方向D1へ移動すると、昇降コード51が抵抗力装置63を通過する時に、昇降コード51に動かされて、移動部材632が溝部6301’内に昇降コード51に連れて第一方向D1へ移動し、即ち、支持部6301c’を回転軸心として左へ傾き、第一位置制限部6301a’に当接する位置まで振られ、この時、移動部材632の頂端が摩擦部材631の第一自由端631bを僅かに偏圧して、第一弾性変形量が発生することにより、昇降コード51が移動過程において第一抵抗力を受ける。図25が示すように、昇降コード51が第二方向D2へ移動すると、昇降コード51が抵抗力装置63を通過する時に、昇降コード51に動かされて、移動部材632が溝部6301’内に昇降コード51に連れて第二方向D2へ移動し、即ち、支持部6301c’を回転軸心として右へ傾き、第二位置制限部6301b’に当接する位置まで振られ、この時、移動部材632の頂端が摩擦部材631の第一自由端631bをさらに大きく偏圧して、本体部631aに対し第一自由端631bにおいて前記第一弾性変形量より大きい第二弾性変形量が発生し、摩擦部材631と移動部材632との間に挟まれている昇降コード51が移動過程において前記第一抵抗力より大きい第二抵抗力を受ける。
【0042】
続いて、図21及び図23を参照しながら、調節部材633の作用についてさらに説明する。前記第二実施例の調節部材623の構造と操作方法と略同じであるため、調節部材633も同じく、駆動端6332がカム状の輪郭の高低差により摩擦部材631から昇降コード51に印加される予圧力を調節する。図21が示すように、この時、摩擦部材631の第二自由端631cが駆動端6332(カム)の低点6332bを押圧し、摩擦部材631が昇降コード51に対し予圧力を印加し、これを第一予圧力と定義する。調節部材633の操作端6331が外力の操作を受けて回転すると、図23が示すように、第二係合部6333及び駆動端6332が共に回転し、歯車状の第二係合部6333が回転した後、台座630の第一係合部6303が第二係合部6333の歯車の別の溝に嵌め込まれ、かつ駆動端6332と摩擦部材631の第二自由端631cとの当接部位がカムの低い点6332bからカムの相対的な高い点6332aに変わる。これに応じて、第二自由端631cの当接する対象が低い点6332bから高い点6332aに変わったため、第二自由端631cが支持点6302を押圧する本体部631aに対し上へ反り曲がり、第二自由端631cに逆の第一自由端631bが下へ反り曲がるが、第一自由端631bが既に昇降コード51を押圧して、かつ移動部材632に突き支えられているため、その下へ曲がる空間が制限され、摩擦部材631から昇降コード51に印加される予圧力が増し、これを第二予圧力と定義する。前記第二実施例と同じく、ユーザは、調節部材633の回転角度に対し多段階式の調整を行うこと可能であり、摩擦部材631が提供する予圧力に対し多段階式の調節を行うことで、抵抗力装置63を通過する昇降コード51が受ける抵抗力の大きさが第一抵抗力及び第二抵抗力に限らず、異なるサイズ、種類オカーテンに適応できる。
【0043】
以上は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の明細書及び請求の範囲内に行われた等価な変更は本発明の権利範囲に属するとする。
【符号の説明】
【0044】
1 カーテン
10 上梁
20 カーテン本体
21 遮蔽部材
30 下梁
40 調整機構
41 ラダーコード
42 調整座
43 調整軸
50 昇降機構
51 昇降コード
52 動力ユニット
521 コード巻きリール
522 弾力巻き戻しユニット
D1 第一方向
D2 第二方向
61、62、63 抵抗力装置
610、620、630 台座
6101、6201、6301、6301’ 溝部
6201a 第一端
6201b 第二端
6101a、6301a、6301a’ 第一位置制限部
6101b、6301b、6301b’ 第二位置制限部
6101c、6201c、6301c、6301c’ 支持部
6102、6202、6302 支持点
6103、6203、6303 第一係合部
611、621、631 摩擦部材
611a、621a、631a 本体部
611b、621b、631b 第一自由端
611c、621c、631c 第二自由端
612、622、632 移動部材
622a ローラー
622b ケース
613、623、633 調節部材
6131、6231、6331 操作端
6132、6232、6332 駆動端
6132a、6232a、6332a 高い点
6132b、6232b、6332b 低い点
6133、6233、6333 第二係合部
70 固定座
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図11
図12
図13
図14A
図14B
図15
図16
図17
図18A
図18B
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
【手続補正書】
【提出日】2022-01-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カーテンに適用される抵抗力装置であって、
前記カーテンはカーテン本体及び昇降機構を含み、前記昇降機構が昇降コードを含み、
前記昇降コードと前記カーテン本体が連動し、前記カーテン本体が収束される時に、前記昇降コードが第一方向へ移動し、前記カーテン本体が展開される時に、前記昇降コードが前記第一方向と逆の第二方向へ移動し、
前記抵抗力装置は台座、摩擦部材及び移動部材を含み、かつ前記台座が溝部を有し、
前記摩擦部材前記台座内に設置され、かつ前記摩擦部材が本体部、及び前記本体部の一方側から外へ外延伸する第一自由端を有し、前記本体部が前記台座に支持されて、前記第一自由端が力を受けた時に前記本体部に対し弾性変形が生じ
前記移動部材が前記摩擦部材に隣接し、かつ前記溝部内に位置して、前記溝部内を移動することができ、
前記昇降コードは前記抵抗力装置を通過し、前記昇降コードが前記第一方向へ移動する時に、前記移動部材を前記溝部内に前記第一方向へ移動させ、前記摩擦部材が前記昇降コードに対し第一抵抗力を提供し、
前記昇降コードが前記第二方向へ移動する時に、前記移動部材を前記溝部内に前記第二方向へ移動させ、かつ前記摩擦部材が前記昇降コードに対し第二抵抗力を提供し、前記第二抵抗力が前記第一抵抗力より大きい、抵抗力装置。
【請求項2】
前記昇降コードが前記第一方向へ移動する時に、前記昇降コードに動かされて、前記移動部材が前記摩擦部材の前記第一自由端を押圧し、前記摩擦部材の前記第一自由端が前記本体部に対し第一弾性変形量が発生し、
前記昇降コードが前記第二方向へ移動する時に、前記昇降コードに動かされて、前記移動部材が前記摩擦部材の前記第一自由端を押圧し、前記摩擦部材の前記第一自由端が前記本体部に対し第二弾性変形量が発生し、
前記第二弾性変形量が前記第一弾性変形量より大きい、請求項に記載の抵抗力装置。
【請求項3】
前記第一自由端が前記昇降コードを押圧して、前記昇降コードが前記摩擦部材と前記移動部材との間に挟まれる、請求項に記載の抵抗力装置。
【請求項4】
前記第一自由端が前記移動部材を押圧して、前記昇降コードが前記移動部材内を通過するとともに挟まれる、請求項に記載の抵抗力装置。
【請求項5】
前記溝部が第一端及び第二端を有し、前記第一端の幅が前記第二端の幅より大きく、
前記昇降コードが前記第一方向へ移動する時に、前記昇降コードに動かされて、前記移動部材が前記第一端の位置まで移動し、
前記昇降コードが前記第二方向へ移動する時に、前記昇降コードに動かされて、前記移動部材が前記第二端の位置まで移動する、請求項に記載の抵抗力装置。
【請求項6】
前記溝部が連続した支持面を有する通路であり、
前記昇降コードが前記第一方向へ移動する時に、前記昇降コードに動かされて、前記移動部材が前記通路に沿って前記第一方向へ移動し、
前記昇降コードが前記第二方向へ移動する時に、前記昇降コードに動かされて、前記移動部材が前記通路に沿って前記第二方向へ移動する、請求項1に記載の抵抗力装置。
【請求項7】
前記溝部は第一位置制限部及び第二位置制限部を有し、
前記昇降コードが前記第一方向へ移動する時に、前記昇降コードに動かされて、前記移動部材が前記第一位置制限部に当接する位置まで移動し、
前記昇降コードが前記第二方向へ移動する時に、前記昇降コードに動かされて、前記移動部材が前記第二位置制限部に当接する位置まで移動する、請求項1に記載の抵抗力装置。
【請求項8】
前記溝部は少なくとも一つの支持部を含み、前記移動部材が前記少なくとも一つの支持部に支持されて前記溝部を移動することできる、請求項1に記載の抵抗力装置。
【請求項9】
前記抵抗力装置はさらに、前記摩擦部材に当接する調節部材を含み、
前記調節部材は、前記摩擦部材が前記昇降コードに対し提供する予圧力の大きさを調節する、請求項1に記載の抵抗力装置。
【請求項10】
前記摩擦部材はさらに第二自由端を有し、
記第二自由端が前記本体部の前記第一自由端に対向する他方側から外へ延伸し、
前記第一自由端が前記昇降コードに対し前記予圧力を提供し、前記第二自由端が前記調節部材を押圧する、請求項に記載の抵抗力装置。
【請求項11】
前記調節部材はさらに操作端と駆動端を有し、
前記駆動端が前記第二自由端に当接し、前記操作端が前記台座から露出し、かつ外力の操作を受けて前記駆動端を駆動し、前記第二自由端の位置を変更することができる、請求項10に記載の抵抗力装置。
【請求項12】
前記駆動端が低い点及び高い点を有し、
前記操作端が外力の操作を受けて前記駆動端の前記低い点が前記第二自由端に当接する時に、前記摩擦部材が前記昇降コードに対し提供する前記予圧力が第一予圧力であり、
前記操作端が外力の操作を受けて前記駆動端の前記高い点が前記第二自由端に当接する時に、前記摩擦部材が前記昇降コードに対し提供する前記予圧力が第二予圧力であり、
前記第一予圧力が前記第二予圧力と異なる、請求項11に記載の抵抗力装置。
【請求項13】
前記第一予圧力が前記第二予圧力より小さい、請求項12に記載の抵抗力装置。
【請求項14】
前記台座はさらに第一係合部を有し、
前記調節部材はさらに、前記第一係合部に対応して設置され、かつ互いに係合する第二係合部を有し、
前記調節部材の前記操作端が外力の操作を受けて、前記第二係合部を前記第一係合部に対し異なる位置に変更させ、前記駆動端が前記摩擦部材の前記第二自由端に当接する位置を変更して、前記第二自由端の位置を変更する、請求項11に記載の抵抗力装置。
【請求項15】
前記第一係合部と前記第二係合部の一方が突起であり、他方が複数の溝を有する歯車であり、
前記調節部材の前記操作端が外力の操作を受けて、前記突起が前記歯車の異なる溝に係合される、請求項14に記載の抵抗力装置。
【請求項16】
前記昇降機構はさらに動力ユニットを含み、前記動力ユニットがコード巻きリール、及び前記コード巻きリールと連動する弾力巻き戻しユニットを含み、
前記昇降コードが前記コード巻きリールに接続され、かつ前記弾力巻き戻しユニットに駆動されて、前記第一方向または前記第二方向に移動する、請求項1に記載の抵抗力装置。
【請求項17】
前記第一方向は前記昇降コードが前記動力ユニットに戻される方向であり、前記カーテン本体が收合され、
前記第二方向は前記昇降コードが前記動力ユニットから出される方向であり、前記カーテン本体が展開される、請求項16に記載の抵抗力装置。