(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022009889
(43)【公開日】2022-01-14
(54)【発明の名称】射出成形システム
(51)【国際特許分類】
B29C 45/17 20060101AFI20220106BHJP
B29C 45/76 20060101ALI20220106BHJP
【FI】
B29C45/17
B29C45/76
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021179251
(22)【出願日】2021-11-02
(62)【分割の表示】P 2019063996の分割
【原出願日】2019-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】390008235
【氏名又は名称】ファナック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】田中 一嘉
(72)【発明者】
【氏名】丸山 淳平
【テーマコード(参考)】
4F206
【Fターム(参考)】
4F206AM08
4F206AM09
4F206AM19
4F206AP11
4F206AP12
4F206AP19
4F206AP20
4F206AQ01
4F206AR20
4F206JA07
4F206JL03
4F206JP14
4F206JP15
4F206JP17
4F206JP24
4F206JP25
4F206JP27
4F206JP30
4F206JQ81
4F206JQ88
4F206JQ90
(57)【要約】
【課題】識別コード(識別手段)を利用し、射出成形機、及び周辺機器の仕様、組合せ等を一括管理し、多種多様な仕様の組合せに対して好適な生産状態を確保するための射出成形システムを提供する。
【解決手段】射出成形機1と、複数の周辺機器2~5と、射出成形機1と複数の周辺機器2~5にそれぞれ取り付けられ、射出成形機1と複数の周辺機器2~5のそれぞれの識別情報を有する識別コード7と、識別コード7を読み取るコードリーダ6と、射出成形機1と複数の周辺機器2~5の識別コード7の正しい組合せを記憶する記憶部11、及び記憶部11に記憶された正しい組合せとコードリーダ6で読み取った識別コード7とが一致するか否かを確認するための確認判定部13を有する管理部10と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
射出成形機と、
複数の周辺機器と、
前記射出成形機と前記複数の周辺機器にそれぞれ取り付けられ、前記射出成形機と前記複数の周辺機器のそれぞれの識別情報を有する識別コードと、
前記識別コードを読み取るコードリーダと、
前記射出成形機と前記複数の周辺機器の前記識別コードの正しい組合せを記憶する記憶部、及び前記記憶部に記憶された前記正しい組合せと前記コードリーダで読み取った前記識別コードとが一致するか否かを確認するための確認判定部を有する管理部と、
を備える射出成形システム。
【請求項2】
前記管理部が、前記確認判定部による判定結果を示すリスト表示部を備える、請求項1に記載の射出成形システム。
【請求項3】
前記複数の周辺機器が、少なくとも、前記射出成形機から成形品を取り出す取出機と、温調機と、金型と、射出材料を前記射出成形機に供給するための材料供給装置とを含む、請求項1に記載の射出成形システム。
【請求項4】
前記管理部がPCに具備されている、請求項1に記載の射出成形システム。
【請求項5】
前記管理部が前記射出成形機に具備されている、請求項1に記載の射出成形システム。
【請求項6】
前記射出成形機に、
前記射出成形機のその時点の前記識別コードの仕様を表示する識別コード表示部と、
前記識別コードで示される前記射出成形機の仕様を設定する識別コード設定部と、
前記識別コード設定部で設定した前記射出成形機の仕様を示す前記識別コードを記憶する識別コード記憶部と、
を備える、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の射出成形システム。
【請求項7】
前記金型の識別コードを前記コードリーダで読み取ると、対応する金型ファイルを呼び出す金型ファイル呼出部を備える、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の射出成形システム。
【請求項8】
前記識別コードの正しい組合せを前記金型ファイルに含む識別コード組合せ記憶部と、
前記金型ファイルを呼び出すと確認状態をリセットし正しい組合せの確認が完了するまでは自動運転を禁止する前記組合せ確認判定部と、
を備える、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の射出成形システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、射出成形システムに関する。
【背景技術】
【0002】
射出成形機は、固定プラテンに対して可動プラテンを移動させて金型の開閉、型締めを行う型締装置と、フィード機構により固定プラテンに対して相対移動可能に設けられ、溶融樹脂などの成形材料を型締めした一対の金型のキャビティー内に射出する射出装置とを備えている。
【0003】
また、射出成形機と、温調機、樹脂供給装置、成形品の取り出し、搬送を行う取出機(ロボット)などの周辺機器とを所定の順番で作動させるように制御し、自動運転によって射出成形を行うシステムが実用化されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、「射出成形機により成形品を生産する際における一連の工程の一部又は全部を管理する射出成形機の管理装置において、ICタグに対して非接触によりデータの読出し及び/又は書込みを行うリードライト装置の装置本体部を前記射出成形機に搭載する成形機コントローラに設け、かつ前記装置本体部に接続したアンテナ部を前記射出成形機の所定部位に配設するとともに、前記成形品を生産する際に用いる一又は二以上の生産関連物のそれぞれにICタグを設けてなることを特徴とする射出成形機の管理装置。」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、射出成形機は、上記のように多様な仕様、装置を組み合せて構成され、さらに、例えば、射出装置のスクリュやバレルなどは、同じ機械でも複数の仕様を載せ替え、使用材料などに対応できるように構成されている場合が多い。
【0007】
このような多種多様な仕様、装置の組合せからなる射出成形機と、多種多様な周辺機器とを備えてなる射出成形システムを制御する場合には、その組み合せを容易に確認することが難しく、作業ミスなどによって生産不良、機器の損傷等を招くおそれがある。
【0008】
このため、多種多様な仕様、組合せを容易に確認して好適に制御でき、生産不良、機器の損傷等を防止できるようにシステムを構築する手法が強く望まれていた。
【0009】
なお、特許文献1の射出成形機の管理装置は、周辺機器を一連の工程に応じて管理するものであり、射出成形機のスクリュやバレル、金型などの多種多様な装置、仕様の変更等に対応することができない。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一態様の射出成形システムは、射出成形機と、複数の周辺機器と、前記射出成形機と前記複数の周辺機器にそれぞれ取り付けられ、前記射出成形機と前記複数の周辺機器のそれぞれの識別情報を有する識別コードと、前記識別コードを読み取るコードリーダと、前記射出成形機と前記複数の周辺機器の前記識別コードの正しい組合せを記憶する記憶部、及び前記記憶部に記憶された前記正しい組合せと前記コードリーダで読み取った前記識別コードとが一致するか否かを確認するための確認判定部を有する管理部と、を備える構成とした。
【発明の効果】
【0011】
本開示の一態様の射出成形システムによれば、多種多様な仕様、装置の組合せからなる射出成形機と、多種多様な周辺機器とを備えてなる射出成形システムの多種多様な仕様、組合せを容易に確認して好適に制御でき、生産不良、機器の損傷等の発生を好適に防止することが可能になる。言い換えれば、信頼性、生産性の高い射出成形システムを実現、提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図2】一態様の射出成形システムを示すブロック図である。
【
図3】一態様の射出成形システムで示されるリストの一例を示す図である。
【
図4】一態様の射出成形システムを示すブロック図であり、管理部をPCに具備した場合を示す図である。
【
図5】一態様の射出成形システムを示すブロック図であり、管理部を射出成形機に具備した場合を示す図である。
【
図6】一態様の射出成形システムを用いて射出成形機、各種周辺機器の識別コードを登録する登録処理の一例を示すフロー図であり、管理部をPCに具備した場合のフローを示す図である。
【
図7】一態様の射出成形システムで示されるリストの一例を示す図である。
【
図8】一態様の射出成形システムを用いて射出成形機、各種周辺機器の識別コードを登録する登録処理の一例を示すフロー図であり、管理部を射出成形機に具備した場合のフローを示す図である。
【
図9】一態様の射出成形システムを用いて射出成形機、各種周辺機器の識別コードを確認する確認処理の一例を示すフロー図である。
【
図10】一態様の射出成形システムにおいて、PCから射出成形機に組合せリストを転送する際のフローを示す図である。
【
図11】一態様の射出成形システムにおいて、金型ファイルを呼出して識別コード情報を表示する際のフローを示す図である。
【
図12】一態様の射出成形システムを用い、射出成形機を自動運転する際のフローの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、
図1から
図12を参照し、一実施形態に係る射出成形システムについて説明する。
【0014】
ここで、本実施形態は、例えば、QRコード(登録商標)、バーコード、RFIDタグなどの識別コード(識別情報)を利用し、射出成形機、及び周辺機器の仕様、組合せ等を一括管理し、多種多様な仕様の組合せに対して好適な生産状態を確保するための射出成形システムに関するものである。
【0015】
具体的に、本実施形態の射出成形システムAは、例えば、
図1に示すように、金型、射出装置などを有する周知の射出成形機1と、射出成形機1から成形品を取り出し、搬送するための取出機(ロボット)2と、温調機3と、金型(金型管理装置)4と、樹脂供給装置(材料供給装置)5と、識別コードを読み取るコードリーダ6とを備えている。
【0016】
周辺機器である取出機2のハンド2a、温調機3、金型4、樹脂供給装置5にはそれぞれ、機器/装置自体に識別コード7が取り付けられている。
【0017】
一方、本実施形態では、例えば、射出装置のスクリュやバレルなど、同じ機械でも載せ替えることで複数の仕様形式となったり、使用材料などによって複数の仕様形式になるため、周辺機器だけでなく、射出成形機1にも、成形機本体の仕様とともに、その時点での構成形式の仕様の識別情報を示す識別コード7が取り付けられている。
【0018】
本実施形態の射出成形システムAでは、
図2に示すように、管理部(射出成形システム管理部)10が設けられている。
【0019】
管理部10は、識別コードの正しい組合せリスト(例えば、
図3に示すようなリスト8)を記憶する記憶部(識別コード組合せ記憶部)11と、識別コードの組合せデータを圧縮して記憶部11に記憶させるための演算部(識別コード組合せ演算部)12と、記憶部11に保存された組合せとコードリーダ6で読み取って送られた識別コードとが一致するか否かを確認するための確認判定部(組合せ確認判定部)13と、確認判定部13による判定結果を示すリスト表示部14とを備えている。
【0020】
また、管理部10は、金型の識別コードをコードリーダ6で読み取ると、対応する金型ファイルを呼び出す金型ファイル呼出部を備えている。
【0021】
さらに、記憶部11は、識別コードの正しい組合せを含む金型ファイルを記憶する。また、確認判定部13は、金型ファイルを呼び出すと確認状態をリセットし正しい組合せの確認が完了するまでは自動運転を禁止する。
【0022】
ここで、本実施形態の射出成形システムAにおいては、
図4に示すように、管理部10をPC(パーソナルコンピュータ)15で構成してもよい。
【0023】
また、本実施形態の射出成形システムAにおいては、
図5に示すように、射出成形機1自体に管理部10を備えて構成してもよい。
【0024】
さらに、
図4、
図5に示すように、射出成形機に、射出装置のスクリュやバレルの仕様など、その時点の仕様、構成形式等を表示したり、多種多様な仕様、構成形式等を設定、記憶(演算)するための射出成形機の識別コード表示部16、識別コード設定部17、識別コード記憶/演算部(識別コード記憶部)18を設けてもよい。また、識別コード表示部16はリスト表示部14と兼用してもよい。
【0025】
そして、
図4に示すように管理部10をPC15で構成した場合、
図4、
図6に示すように、記憶部11と演算部12によって登録処理が行われる。
なお、本実施形態では、
図7(
図3参照)のリスト8に示すように、射出成形機1の仕様、金型4、樹脂5の登録が必要な状態を想定し、温調機3、取出機2の登録、確認は行わない状態を想定して説明を行う。
【0026】
図6に示すように、PC15の管理部10の記憶部11と演算部12による登録処理では、まず、PC15への射出成形機1の識別コード7、金型4の識別コード7、樹脂5の識別コード7の登録が順次行われ(Step1、Step2、Step3)、全成形システム要素の登録が完了しているか否かが確認される(Step4)。
【0027】
一方、
図5に示すように管理部10を射出成形機1自体に備えて構成した場合の登録処理では、
図8に示すように、射出成形システムAを稼働するとともに、射出成形機1の管理部10において、射出成形機1の識別コード7、金型4の識別コード7、樹脂5の識別コード7の登録が順次行われ(Step5、Step6、Step7)、全成形システム要素の登録が完了しているか否かが確認される(Step8)。
【0028】
このようにして、コードリーダ6から送られた情報を基に、演算部12が識別コードの組合せ演算を行い、その結果を記憶部11に記憶して登録処理が行われる。
【0029】
次に、PC15の管理部10、又は射出成形機1の管理部10でそれぞれ登録完了した後、
図9(
図4、
図5)に示すように、確認部13によって組合せの確認処理が行われる。
【0030】
この確認処理では、成形システム要素の識別コードをPC15又は射出成形機1で読み取り(Step9)、登録された射出成形機1、金型4、樹脂5の識別コード7とそれぞれ一致しているか否かが確認される(Step10、Step11、Step12、Step13)。
【0031】
各確認処理で、登録した識別コード7と、読み取った識別コード7とが一致しない場合には、例えば、リスト表示部14で不一致の状態であることを表示し(Step14)、オペレータ等に認識させる。
【0032】
全成形システム要素に対し、各確認処理で、登録した識別コード7と読み取った識別コードとが一致していることが確認された場合には(Step13)、確認処理が完了し、完全一致であることがリスト表示部14に表示される。
【0033】
ここで、
図10に示すように、PC15の管理部10で登録処理、確認処理を行った後、組合せリスト8を射出成形機1に転送し(Step15)、識別コード情報を表示するようにしてもよい(Step16)。
【0034】
また、記憶部11(又は、識別コード記憶/演算部18、金型4に別途設けた記憶部)に金型ファイルの組合せ、すなわち、金型ごとの成形条件の組合せを保存するようにした場合には、
図11に示すように、PC15又は射出成形機1の管理部10で金型ファイルを呼び出し(Step17)、識別コード情報を表示する(Step18)。そして、成形条件に対応する金型4の識別コード7を登録処理し、確認処理を行うようにする。
【0035】
また、確認処理が完了した後に自動運転を行う場合には、例えば、
図12に示すように、金型4の識別コード7を読取り(Step19)、識別コード7に従って金型ファイルを呼出し(Step20)、組合せ確認状態をリセットする(Step21)。
なお、Step19、Step20は、前の成形品の製造工程の後、次の成形品の製造工程を開始する際に行う操作である。すなわち、前の製造工程で用いた金型4の情報を次の製造工程で用いる金型4の情報に替える際に必要な操作である。
【0036】
そして、組合せ確認状態をリセットした後(Step21)、一旦自動運転を禁止する制御を行う(Step22)。
【0037】
この自動運転禁止制御状態で、前述のように、成形システム要素の識別コード7を読取り(Step23)、成形機登録の識別コード7と一致するか否かを確認し(Step24)、全成形システム要素の識別コード7の一致の確認が完了した段階で(Step25)、自動運転の許可制御を行う(Step26)。
【0038】
周辺機器によっては、I/Oやイーサネット(登録商標)などにより射出成形機1と接続され、射出成形機1の画面設定により動作する場合がある。そのような場合、識別コード7に加えて射出成形機1の画面設定の正しい状態を組合せリスト8に含めてもよい。
【0039】
また、周辺機器によっては、型開閉や射出装置のスクリュ動作などを手動操作することによって不具合が発生するおそれもある。例えば、金型温調機により温調されていない状態で型開やパージ(樹脂排出)を手動操作で行うことにより不都合が発生するケースがある。
【0040】
そのため、自動運転だけでなく、識別コード7または画面設定ごとに制限する射出成形機1の動作を前記識別コード7の組合せリスト8に含め、未確認の識別コード7に対応する動作を制限するようにしてもよい。
【0041】
識別コード7がQRコード(登録商標)などの二次元コードの場合、数字だけでなく英字や漢字の表現も可能となる。識別コード7を射出成形システムAごとに必要なチェック項目とし、それを射出成形機1の画面上に表示することでオペレータの作業漏れの防止とすることもできる。
【0042】
例えば、金型温調機を使用する場合、媒体を流すためのホースを金型へ接続する必要がある。その場合、識別コード7を「温調用ホースを金型へ接続」とし、QRコード(登録商標)を金型のホース接続部へ貼付する。コードリーダ6によりQRコード(登録商標)を読み取るため、オペレータは必ずホース接続部を確認することになる。いずれの作業が漏れているかは画面上の識別コード7で確認することができる。これらの識別コード7の読取結果を射出成形システムAの管理部10に残すことで、確認が行われたかを後日見直すことも可能となる。
【0043】
従来、上記のようなチェック項目を追加する場合、画面上の確認ボタンでは確認されたかどうか不確かであった。また、作業場所の近辺に確認ボタンなどを設けると確認項目の追加に多くの手間がかかっていた。
【0044】
したがって、本実施形態の射出成形システムAによれば、多種多様な仕様、装置の組合せからなる射出成形機1と、多種多様な周辺機器とを備えてなる射出成形システムAの多種多様な仕様、組合せを容易に確認して好適に制御でき、生産不良、機器の損傷等の発生を好適に防止することが可能になる。言い換えれば、信頼性、生産性の高い射出成形システムAを実現、提供することが可能になる。
【0045】
以上、射出成形システムの一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0046】
1 射出成形機
2 取出機(ロボット:周辺機器)
3 温調機(周辺機器)
4 金型(金型管理装置)
5 樹脂供給装置(材料供給装置)
6 コードリーダ
7 識別コード
8 リスト
10 管理部(射出成形システム管理部)
11 記憶部(識別コード組合せ記憶部)
12 演算部(識別コード組合せ演算部)
13 確認判定部(組合せ確認判定部)
14 リスト表示部
15 PC
16 識別コード表示部
17 識別コード設定部
18 識別コード記憶/演算部(識別コード記憶部)
A 射出成形システム
【手続補正書】
【提出日】2021-11-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
射出成形機と複数の周辺機器の識別コードの正しい組合せ及び成形条件の組合せが保存された金型ファイルを記憶する記憶部と、
前記金型ファイルを呼び出した場合または識別コードを読み取った場合のいずれにおいても前記記憶部に記憶された前記正しい組合せとコードリーダで読み取った前記射出成形機と前記複数の周辺機器の識別コードとが一致するか否かを確認するための確認判定部を有する管理部と、
を備える射出成形機。
【請求項2】
射出成形機の識別コードを記憶した識別コード記憶部と、
前記射出成形機と複数の周辺機器の識別コードの正しい組合せ及び成形条件の組合せが保存された金型ファイルを記憶する記憶部と、
前記金型ファイルを呼び出した場合または識別コードを読み取った場合のいずれにおいても前記記憶部に記憶された前記正しい組合せと、前記識別コード記憶部に記憶された射出成形機の識別コードとコードリーダで読み取った周辺機器の識別コードとが一致するか否かを確認するための確認判定部を有する管理部と、
を備える射出成形機。
【請求項3】
射出成形機と複数の周辺機器の識別コードの正しい組合せ及び成形条件の組合せが保存された金型ファイルを記憶する記憶部と、
前記金型ファイルを呼び出した場合または識別コードを読み取った場合のいずれにおいても前記記憶部に記憶された前記正しい組合せとコードリーダで読み取った前記射出成形機と前記複数の周辺機器の識別コードとが一致するか否かを確認するための確認判定部を有する管理部と、
を備える管理装置。
【請求項4】
前記管理部が、前記確認判定部による判定結果を示すリスト表示部を備える、請求項1または2に記載の射出成形機。
【請求項5】
前記管理部が、前記確認判定部による判定結果を示すリスト表示部を備える、請求項3に記載の管理装置。
【請求項6】
前記確認判定部が前記金型ファイルを呼び出すと確認状態をリセットし正しい組合せの確認が完了するまでは自動運転を禁止する請求項1、2、および4のいずれか一項に記載の射出成形機。
【請求項7】
前記確認判定部が前記金型ファイルを呼び出すと確認状態をリセットし正しい組合せの確認が完了するまでは自動運転を禁止する請求項3または5に記載の管理装置。