IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社イノアックコーポレーションの特許一覧

<>
  • 特開-箱体 図1
  • 特開-箱体 図2
  • 特開-箱体 図3
  • 特開-箱体 図4
  • 特開-箱体 図5
  • 特開-箱体 図6
  • 特開-箱体 図7
  • 特開-箱体 図8
  • 特開-箱体 図9
  • 特開-箱体 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022099064
(43)【公開日】2022-07-04
(54)【発明の名称】箱体
(51)【国際特許分類】
   B65D 55/02 20060101AFI20220627BHJP
【FI】
B65D55/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020212818
(22)【出願日】2020-12-22
(71)【出願人】
【識別番号】000119232
【氏名又は名称】株式会社イノアックコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100147854
【弁理士】
【氏名又は名称】多賀 久直
(72)【発明者】
【氏名】川島 崇志
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA05
3E084AA14
3E084AA24
3E084AB01
3E084BA01
3E084CA03
3E084CC03
3E084DA03
3E084DC03
3E084FA01
3E084FC12
3E084GA06
3E084GB06
3E084GB25
3E084KA16
(57)【要約】
【課題】簡単にロック解除状態を保つようにする。
【解決手段】箱体10は、箱本体12に開閉可能に取り付けられた蓋体14を、箱本体12の開口を塞いだ閉じ姿勢でロック可能に構成されている。箱体10は、蓋体14に設けられ、箱本体12に設けられた係合受部28に引っ掛かることでロック状態とする係合部30と、蓋体14に形成され、係合部30を係合受部28から退避させてロック解除状態とする解除部材50,60を受け入れ可能な挿入部32,36bと、挿入部32に設けられ、解除部材60に設けられた掛止部64に引っ掛かって解除部材60を抜け止め可能な掛止受部42とを備えている。
【選択図】図2


【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱体の箱本体に開閉可能に取り付けられた蓋体を、該箱本体の開口を塞いだ閉じ姿勢でロック可能な箱体であって、
前記蓋体に設けられ、前記箱本体に設けられた係合受部に引っ掛かることでロック状態とする係合部と、
前記蓋体に形成され、前記係合部を前記係合受部から退避させてロック解除状態とする解除部材を受け入れ可能な挿入部と、
前記挿入部に設けられ、前記解除部材に設けられた掛止部に引っ掛かって該解除部材を抜け止め可能な掛止受部と、を備えている
ことを特徴とする箱体。
【請求項2】
前記挿入部には、前記解除部材に当接することで該解除部材の挿入完了を知らせる当接部が設けられている請求項1記載の箱体。
【請求項3】
箱体の箱本体に開閉可能に取り付けられた蓋体を、該箱本体の開口を塞いだ閉じ姿勢でロック可能な箱体であって、
前記蓋体に設けられ、前記箱本体に設けられた係合受部に引っ掛かることでロック状態とする係合部と、
前記蓋体に設けられ、前記係合部を前記係合受部から退避させてロック解除状態とする解除部材を受け入れ可能な挿入部が設けられた第1のカバー部材、および前記係合部を前記係合受部から退避させてロック解除状態とする解除部を有する第2のカバー部材を、交換して取り付け可能な取付部と、を備えている
ことを特徴とする箱体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、蓋体の開放を規制することが可能な箱体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
宅配される牛乳、ジュース、ヨーグルトおよびアイスクリームなどの温度管理が必要な物品を一時保存するものとして、特許文献1に示す断熱容器が提案されている。このような断熱容器は、後縁が容器本体にヒンジ接続された蓋体によって容器本体の上部開口を開閉可能になっている。そして、断熱容器は、蓋体および容器本体の前縁に設けられたロック機構により、容器本体の上部開口を塞ぐ閉じ姿勢で蓋体の開放を規制できる。特許文献1のロック機構は、蓋体を閉じた際に、蓋体の下面から垂下するL字状の係合突起が、容器本体に形成されたガイド突条の切欠き部に引っ掛かり、蓋体を閉じることで特に操作することなく蓋体をロックできる。また、断熱容器と別体のロック解除具を断熱容器に設けた挿入孔に挿入して、係合突起を切欠き部から外すことで、ロック機構によるロックを解除して、蓋体の開放を許容している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-10092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の断熱容器は、蓋体を開放しようとするたびに、ロック解除具でロック解除する必要があるが、ロックしないままにすることが求められる場合がある。
【0005】
本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、簡単にロック解除状態のままにできる箱体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る箱体は、
箱体の箱本体に開閉可能に取り付けられた蓋体を、該箱本体の開口を塞いだ閉じ姿勢でロック可能な箱体であって、
前記蓋体に設けられ、前記箱本体に設けられた係合受部に引っ掛かることでロック状態とする係合部と、
前記蓋体に形成され、前記係合部を前記係合受部から退避させてロック解除状態とする解除部材を受け入れ可能な挿入部と、
前記挿入部に設けられ、前記解除部材に設けられた掛止部に引っ掛かって該解除部材を抜け止め可能な掛止受部と、を備えていることを要旨とする。
【0007】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、別の本発明に係る箱体は、
箱体の箱本体に開閉可能に取り付けられた蓋体を、該箱本体の開口を塞いだ閉じ姿勢でロック可能な箱体であって、
前記蓋体に設けられ、前記箱本体に設けられた係合受部に引っ掛かることでロック状態とする係合部と、
前記蓋体に設けられ、前記係合部を前記係合受部から退避させてロック解除状態とする解除部材を受け入れ可能な挿入部が設けられた第1のカバー部材、および前記係合部を前記係合受部から退避させてロック解除状態とする解除部を有する第2のカバー部材を、交換して取り付け可能な取付部と、を備えていることを要旨とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る箱体によれば、解除部材を抜け止めして、簡単にロック解除状態のままにすることができる。
別の本発明に係る箱体によれば、第2のカバー部材を取り付けることで、簡単にロック解除状態のままにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施例に係る箱体を示す正面図である。
図2図1のA-A線端面図である。
図3】実施例の箱体の要部を示す平面図である。なお、第1カバー部材が取り付けられている。
図4図3のB-B線に対応する端面図であり、(a)は解除部材を挿入する前であり、(b)は通常解除部材を挿入した状態を示す。
図5図3のC-C線に対応する端面図であり、(a)は解除部材を挿入する前であり、(b)は通常解除部材を挿入した状態を示す。
図6図3のB-B線に対応する端面図であり、特殊解除部材を挿入した状態を示す。
図7図3のC-C線に対応する端面図であり、特殊解除部材を挿入した状態を示す。
図8】実施例の箱体の要部を示す平面図である。なお、第2カバー部材が取り付けられている。
図9図8のD-D線に対応する端面図であり、(a)は第2カバー部材を取り付ける前であり、(b)は第2カバー部材を取り付けた状態を示す。
図10図8のE-E線に対応する端面図であり、(a)は第2カバー部材を取り付ける前であり、(b)は第2カバー部材を取り付けた状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明に係る箱体につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
【実施例0011】
図1に示すように、実施例に係る箱体10は、物品の収納空間を内部に有する箱本体12と、箱本体12に取り付けられて、箱本体12の上部に形成された出し入れ口を開閉可能な蓋体14とを備えている。箱体10は、後縁が箱本体12に対してヒンジ接続された蓋体14が、箱本体12の上部に被さって出し入れ口を塞ぐ閉じ姿勢(図2の実線参照)と、箱本体12の後縁に立ち上がって出し入れ口を開放する開き姿勢(図2の二点鎖線参照)との間で開閉する。また、箱体10には、ヒンジの反対側となる前側に、閉じ姿勢にある蓋体14をロック可能に構成されたロック機構が設けられている(図2参照)。
【0012】
図2に示すように、箱本体12は、該箱本体12の外郭をなす外箱16と、この外箱16の内側に間隔をあけて配置されて、収納空間を画成する内箱18とを備えている。また、箱本体12は、外箱16および内箱18の間に配置されて、スチレン系発泡体などからなる本体断熱材20を備えた断熱構造となっている。実施例では、外箱16および内箱18として、ポリプロピレン(PP)などの可撓性を有する樹脂成形品が用いられている。
【0013】
図2に示すように、蓋体14は、該蓋体14の外面の大部分をなす外蓋部22と、この外蓋部22の内側に配置され、スチレン系発泡体などからなる蓋断熱材24とを備えている。なお、図2の符号26は、チラシなどの書類を蓋断熱材24との間に挟んで保持し得るホルダ部である。外蓋部22およびホルダ部26は、ポリプロピレン(PP)などの可撓性を有する樹脂成形品である。実施例の箱体10は、収納空間に収納した物品に対する外気温の影響を抑えることができる断熱箱体である。
【0014】
図2に示すように、箱体10は、ロック機構として、箱本体12に設けられた係合受部28と、蓋体14に設けられた係合部30とを備えている。箱体10は、係合部30が係合受部28に引っ掛かることで蓋体14をロック状態としている。係合受部28は、箱本体12の上部から前側へ張り出す前縁部を構成する内箱18に形成されている(図4および図5参照)。実施例の係合受部28は、内箱18における前縁部の左右方向中央部分を上下に貫通する開口形状に形成されている。なお、係合受部28の下側は、外箱16の前縁部で覆われている。係合部30は、外蓋部22における前縁部の左右方向中央部分に設けられている。係合部30は、上方へ開口する蓋挿入部32の後側開口縁から下側へ延びて、下端部に前側へ張り出す爪を有する鉤状に形成されている(図4参照)。係合部30は、自身の弾性によって前後方向へ進退移動可能である。係合部30は、外力が加わっていない状態において、爪が係合受部28の下側に配置されることで係合受部28に引っ掛かるロック状態になる(図4(a)参照)。また、係合部30は、後述する解除部材50,60または解除部39によって後側へ押されることで、爪が係合受部28から外れたロック解除状態になる(図4(b)、図6図9(b)参照)。
【0015】
図1および図2に示すように、蓋体14には、蓋体14の外面の一部を構成する第1カバー部材36(第1のカバー部材)を取り付け可能なカバー取付部(取付部)34が設けられている。なお、カバー取付部34には、第1カバー部材36と交換して、第2カバー部材38(第2のカバー部材)を取り付け可能である(図8図10参照)。カバー取付部34は、外蓋部22における前縁部の左右方向中央部分に設けられている(図3参照)。カバー取付部34には、蓋挿入部32と、この蓋挿入部32を左右から挟むように配置された一対の爪受部40,40とが設けられている。蓋挿入部32は、上方へ開口する凹状に形成されている。蓋挿入部32は、底部中央部分に上下へ貫通するように設けられた掛止受部42と、掛止受部42を左右から挟むように底部に設けられた一対の当接部44,44とを備えている。
【0016】
図5に示すように、第1カバー部材36は、第1カバー部材36の下面から下方へ延びるように形成されたカバー爪部36aと、上下に貫通するカバー挿入部36bとを備えている。実施例の第1カバー部材36は、左右方向中央部に配置されたカバー挿入部36bを左右に挟んで、一対のカバー爪部36aが設けられている。第1カバー部材36は、左右のカバー爪部36a,36aをカバー取付部34の爪受部40にそれぞれ引っ掛けて、カバー取付部34を覆うように外蓋部22に取り付けられる。このとき、第1カバー部材36のカバー挿入部36bと外蓋部22の蓋挿入部32とが上下に揃い、カバー挿入部36bを通して蓋挿入部32まで通常解除部材50または特殊解除部材60を受け入れ可能になる。なお、蓋挿入部32およびカバー挿入部36bをまとめて、単に挿入部32,36bという場合がある。
【0017】
図10に示すように、第2カバー部材38は、第1カバー部材36と同様に、第2カバー部材38の下面から下方へ延びるように形成されたカバー爪部38aを備えている。第2カバー部材38は、第1カバー部材36と異なり、カバー挿入部36bを備えていない。実施例の第2カバー部材38は、一対のカバー爪部38a,38aが左右に離して設けられている。第2カバー部材38は、該第2カバー部材38の下面から下方へ延びるように形成された解除部39を、左右方向中央部に備えている。第2カバー部材38は、左右のカバー爪部38a,38aをカバー取付部34の爪受部40にそれぞれ引っ掛けて、カバー取付部34を覆うように外蓋部22に取り付けられる。このとき、第2カバー部材38によって外蓋部22の蓋挿入部32が塞がれて、通常解除部材50および特殊解除部材60を使用できなくなる。また、第2カバー部材38は、解除部39が蓋挿入部32に挿入されて、解除部39が係合部30に当たり、係合部30を係合受部28から退避させて蓋体14を開放可能なロック解除状態とする(図9(b)参照)。
【0018】
図4および図5に示すように、第1カバー部材36が取り付けられた箱体10は、ロック状態を解除する場合に、第1カバー部材36のカバー挿入部36bおよび外蓋部22の蓋挿入部32に挿脱可能な通常解除部材50が用いられる。図6および図7に示すように、第1カバー部材36が取り付けられた箱体10は、ロック解除状態を保ちたい場合に、通常解除部材50に代えて、第1カバー部材36のカバー挿入部36bおよび外蓋部22の蓋挿入部32に挿入した状態を維持可能な特殊解除部材60が用いられる。
【0019】
図5(b)に示すように、通常解除部材50には、前後方向に張り出す解除部52が左右方向中央部に設けられている。実施例の通常解除部材50は、前後および左右に対称な形状で形成された板状部材である。通常解除部材50は、カバー挿入部36bの開口から当接部44までの深さよりも、上下寸法が大きく設定されている。通常解除部材50は、カバー挿入部36bを介して蓋挿入部32に挿入することで、解除部52が係合部30に当たり、係合部30を係合受部28から退避させて蓋体14を開放可能なロック解除状態とする(図4(b)参照)。また、通常解除部材50は、下端が当接部44に当たることで、使用者が挿入完了を判別可能になっている。
【0020】
図7に示すように、特殊解除部材60には、前後方向に張り出す解除部62が左右方向中央部に設けられている。また、特殊解除部材60は、板状本体部分から下方へ延びるように形成されて、掛止受部42に対して掛け止め可能な掛止部64と、板状本体部分から下方へ延びるように形成されて、掛止受部42に対して掛け止め可能な脚部66とを備えている。実施例の特殊解除部材60の下部には、左右方向に離して一対の掛止部64,64が設けられている。また、特殊解除部材60の下部には、左右方向に離して一対の脚部66,66が設けられ、各脚部66が掛止部64の左右方向外側に配置されている。実施例の特殊解除部材60は、前後および左右に対称な形状で形成された板状部材である。特殊解除部材60は、上下寸法がカバー挿入部36bの開口から当接部44までの深さ以下に設定されている。特殊解除部材60は、カバー挿入部36bを介して蓋挿入部32に挿入することで、解除部62が係合部30に当たり、係合部30を係合受部28から退避させて蓋体14を開放可能なロック解除状態とする(図6参照)。また、特殊解除部材60は、掛止部64が、蓋挿入部32の底部に設けられた掛止受部42に引っ掛かって、カバー挿入部36bおよび蓋挿入部32からの抜け出しが規制される。更に、特殊解除部材60は、脚部66が当接部44に当たることで、使用者が挿入完了を判別可能になっている。このとき、特殊解除部材60がカバー挿入部36bの中に埋没し、外側から操作できないようになっている。
【0021】
第1カバー部材36が取り付けられた箱体10は、通常解除部材50を挿入部32,36bに差し込むことで、蓋体14を開放できるロック解除状態にすることができる。また、通常解除部材50を挿入部32,36bから引き抜くことで、蓋体14を閉じ姿勢に保つロック状態にすることができる。すなわち、通常解除部材50を用いないと、基本的に箱体10に物品を出し入れできない。
【0022】
第1カバー部材36が取り付けられた箱体10は、特殊解除部材60を挿入部32,36bに差し込むことで、蓋体14を開放できるロック解除状態にすることができる。蓋挿入部32には、特殊解除部材60の掛止部64に引っ掛かる掛止受部42が設けられているので、挿入部32,36bに差し込んだ特殊解除部材60を抜け止めすることができる。このように、特殊解除部材60を挿入部32,36bに取り付けておくだけで、蓋体14のロック解除状態を簡単に保つことができ、蓋体14を開放しようとするたびにロック解除する必要がなくなる。なお、蓋体14を開放して内側から掛止部64を掛止受部42から取り外すことで、挿入部32,36bに挿入した特殊解除部材60を抜くことができる。
【0023】
蓋挿入部32には、解除部材50,60に当接することで該解除部材50,60の挿入完了を知らせる当接部44が設けられているので、解除部材50,60をどこまで差し込めばよいのかが判り易い。しかも、特殊解除部材60を蓋挿入部32に差し込んだ際に、掛止受部42に引っ掛かる掛止部64と当接部44に当たる脚部66との間に蓋挿入部32の底板を挟み、特殊解除部材60が挿入部32,36bに安定して保持される。
【0024】
蓋体14には、第1カバー部材36および第2カバー部材38を交換して取り付け可能なカバー取付部34が設けられており、使用者の使用態様に応じて、第1カバー部材36から第2カバー部材38へ、あるいは第2カバー部材38から第1カバー部材36へ簡単に取り替えることができる。そして、第2カバー部材38が取り付けられた箱体10は、第2カバー部材38自体に設けられた解除部39によって係合部30を係合受部28から退避させて、蓋体14を開放できるロック解除状態にすることができる。このように、第2カバー部材38をカバー取付部34に取り付けておくだけで、蓋体14のロック解除状態を簡単に保つことができ、蓋体14を開放しようとするたびにロック解除する必要がなくなる。
【0025】
このように、箱体10は、第1カバー部材36を用いた場合に、通常解除部材50または特殊解除部材60を選択して用いることで、使用者の使用態様に合わせてロック機能の有効化・無効化を簡単に変更することができる。また、箱体10は、第1カバー部材36または第2カバー部材38を選択して用いることで、使用者の使用態様に合わせてロック機能の有効化・無効化を簡単に変更することができる。
【0026】
(変更例)
前述した事項に限らず、例えば以下のように変更してもよい。なお、本発明は、実施例および以下の変更例の具体的な記載のみに限定されるものではない。
(1)実施例では断熱材を有する3層構造の箱本体を例示したが、1層の単層構造、2層または4層以上の複層構造であってもよい。
(2)実施例では断熱材を有する蓋体を例示したが、1層の単層構造、3層以上の複層構造であってもよい。
【符号の説明】
【0027】
10 箱体,12 箱本体,14 蓋体,28 係合受部,30 係合部,
32 蓋挿入部(挿入部),34 カバー取付部(取付部),
36 第1カバー部材(第1のカバー部材),36b カバー挿入部(挿入部),
38 第2カバー部材(第2のカバー部材),42 掛止受部,44 当接部,
50 通常解除部材(解除部材),60 特殊解除部材(解除部材),64 掛止部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10