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特開2022-99253鞭電素子及びこれを利用する鞭電発電装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022099253
(43)【公開日】2022-07-04
(54)【発明の名称】鞭電素子及びこれを利用する鞭電発電装置
(51)【国際特許分類】
   H02N 2/18 20060101AFI20220627BHJP
   H01L 41/187 20060101ALI20220627BHJP
   H01L 41/113 20060101ALI20220627BHJP
【FI】
H02N2/18
H01L41/187
H01L41/113
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021182379
(22)【出願日】2021-11-09
(31)【優先権主張番号】10-2020-0180606
(32)【優先日】2020-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】521491347
【氏名又は名称】ベ,サン チョル
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ベ,サン チョル
【テーマコード(参考)】
5H681
【Fターム(参考)】
5H681AA12
5H681BB08
5H681DD23
5H681EE10
5H681EE20
(57)【要約】      (修正有)
【課題】発電される電気エネルギーの総量が増大されて発電効率が向上し得る鞭電素子およびこれを利用する鞭電発電装置を提供する。
【解決手段】鞭電発電装置は、外部に設けられる固定ブレード部110と、固定ブレード部の内部に収容される回転ブレード部120とを含む風力収集ユニット100と、外面周りに沿って鞭電力が印加される少なくとも一つ以上の鞭電トリガーが設けられる回動シャフトと、風力収集ユニットの下部に設けられ、鞭電トリガーがヒッティングする鞭電力によって電気が発生する鞭電発生ユニット300と、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心から半径方向に予め設定された大きさだけ、既設定された厚さを維持し、一面にピエゾ薄膜層が結合される鞭電板材と、
前記鞭電板材の端区域に設けられ、前記鞭電板材を支持する支持ガイド部と、
前記鞭電板材と支持ガイド部との間に介在され、前記鞭電板材から前記支持ガイド部に行くほど断面厚さが減るようにテーパーした響き誘導面部と、を含むことを特徴とする、鞭電素子。
【請求項2】
前記鞭電板材は、前記ピエゾ薄膜層の厚さに比べて10倍前後の厚さで設けられ、
前記鞭電板材の材質は、 青銅、ステンインレス-スチール、鋼板、非鉄金属板、硬い平板のプラスチック、平板状の石、平板状に引っ張られた革のうちから選択されたいずれか一つで製作され、
前記響き誘導面部は、ハウリング効果が極大化されるように、中心から半径方向の外側に行くほど鍛造率が増加するように製作されることを特徴とする、請求項1に記載の鞭電素子。
【請求項3】
外部に設けられる固定ブレード部と、前記固定ブレード部の内部に収容され、前記固定ブレード部に対して相対回動できるように設けられる回転ブレード部とを含む風力収集ユニットと、
前記回転ブレード部に結合され、下方に長く延長されるように配置され、外面周りに沿って鞭電力が印加される少なくとも一つ以上の鞭電トリガーが設けられる回動シャフトと、
前記風力収集ユニットの下部に設けられ、前記鞭電トリガーがヒッティングする鞭電力によって電気が発生する鞭電発生ユニットと、を含むことを特徴とする、鞭電素子を利用する鞭電発電装置。
【請求項4】
前記鞭電発生ユニットは、
前記鞭電トリガーに相互作用されて予め設定された角度内で時計回りまたは反時計回りに回動される鞭電ヒッティング部と、
一面にピエゾ薄膜層が内蔵される複数の鞭電素子を含む鞭電音叉モジュールと、を含むことを特徴とする、請求項3に記載の鞭電素子を利用する鞭電発電装置。
【請求項5】
【請求項6】
前記鞭電素子、
中心から半径方向に予め設定された大きさだけ既設定された厚さを維持し、一面に前記ピエゾ薄膜層が結合される鞭電板材と、
前記鞭電板材の端区域に設けられ、前記鞭電板材を支持する支持ガイド部と、
前記鞭電板材と支持ガイド部との間に介在され、前記鞭電板材から前記支持ガイド部に行くほど断面厚さが減るようにテーパーした響き誘導面部と、を含むことを特徴とする、請求項4に記載の鞭電素子を利用する鞭電発電装置。
【請求項7】
前記鞭電板材は、前記ピエゾ薄膜層の厚さに比べて10倍前後の厚さで設けられ、
前記鞭電板材の材質は、 青銅、ステンインレス-スチール、鋼板、非鉄金属板のうち選択されたいずれか一つで製作され、
前記響き誘導面部は、ハウリング効果が極大化されるように、中心から半径方向の外側に行くほど鍛造率が増加するように製作されることを特徴とする、請求項6に記載の鞭電素子を利用する鞭電発電装置。
【請求項8】
前記鞭電音叉モジュールには、前記ピエゾ薄膜層と前記鞭電板材との間に陰極電線部が部分的に介在されることを特徴とする、請求項4に記載の鞭電素子を利用する鞭電発電装置。
【請求項9】
前記固定ブレード部には、一側に凸に曲率が形成される背斜型(anticline)ベーンが設けられ、
前記回転ブレード部には、前記背斜型ベーンと反対方向に湾曲されるように、他側に凹に曲率が形成される向斜型(syncline)ベーンが設けられることを特徴とする、請求項3に記載の鞭電素子を利用する鞭電発電装置。
【請求項10】
前記鞭電発生ユニットは、衝撃緩衝部をさらに含み、
前記衝撃緩衝部は、
前記鞭電ヒッティング部に隣接して配置される一対の支持板と、
前記支持板と鞭電ヒッティング部との間に介在されて、前記鞭電ヒッティング部が弾性バイアスされる緩衝バネを含むことを特徴とする、請求項4に記載の鞭電素子を利用する鞭電発電装置。
【請求項11】
外部に設けられる固定ブレード部と、前記固定ブレード部の内部に収容され、前記固定ブレード部に対して相対回動できるように設けられる回転ブレード部とを含む風力収集ユニットと、
前記回転ブレード部に結合されるが、下方に長く延長されるように配置される回動シャフトと、
前記風力収集ユニットの下部に設けられ、前記回動シャフトの回転運動を直線運動に変換して電気が発生する鞭電発生ユニットと、を含み、
前記鞭電発生ユニットは、
一面にピエゾ薄膜層が内蔵される複数の鞭電素子を含む鞭電音叉モジュールと、
前記回転ブレード部に連結されて、一方向にスライディング前進または後退され、前記鞭電音叉モジュールを鞭電する鞭電ヒッティング部とを含み、
前記鞭電ヒッティング部は、
前記第1ベベルギアと相互作用される第2ベベルギアと、
前記第2ベベルギアに偏心結合される回転ロッドと、前記回転ロッドに連結される直線ロッドと、
前記直線ロッドに連結されるスライダーと、
前記スライダーをガイドするガイドブロックと、
前記スライダーの一側に設けられる鞭電体と、を含むことを特徴とする、鞭電素子を利用する鞭電発電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞭電素子及びこれを利用する鞭電発電装置に関するものであって、より詳細には、所定厚さ以上の板状プレートにピエゾ薄膜層が結合されてピエゾ素子の耐久性が向上し、音叉タイプに結合されて鞭電によるハウリング現象が発生して電気の発生が増大され、発電力が向上し得る鞭電素子及びこれを利用する鞭電発電装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
圧電素子とは、外部から機械的圧力を加えた場合、PIEZOの歪みによるD値とG値が形成され、電気分極による電位差により起電力が発生する物質を言い、PZT(Pb(Ti、Zr)O3)、Ba2TiO4、BaTiO3、セラミックなどのような材料が圧電素子として使用される。
【0003】
このような圧電素子は、素子自体に加えられる力、衝撃などの外力によって材質に機械的変化を与えると、電気的信号、例えば電圧が発生する特性があり、これを利用して圧電素子を発電用に利用しようとする試みが多く行われている。
【0004】
従来、圧電素子は、素子自体に衝撃または外力を与え、電気エネルギーを発生させたことがある。ガスレンジの火炎点火器や、使い捨てガスライターの着火部が例となり得る。または、本出願人が開示した発電用圧電素子及びこれを利用した発電装置(韓国特許出願第10-2012-0106246号)の関連技術もある。
【0005】
しかし、圧電素子(PiezoまたはPZT)に直接的な衝撃を与える方式は、素子が割れるなど耐久性が著しく低下し、基底板に結合された圧電素子の場合、たとえ基底板のマクロ変形であるが、圧電素子にもほぼ類似の変位量が発生するしかないため、超短波の外力によって圧電素子が裂けやすく、疲労が加重されて耐久性が弱くなるという問題点がある。
【0006】
したがって、従来のガスレンジの火炎点火器や、使い捨てガスライターの着火部に使用されるPZTは、割れないように厚く硬くして使用するが、これはインパルス型の電圧が発生するが、ほぼノイズに近いので蓄電用には不可能であり、超短波のインパルス型の電圧が発生するが、圧電効果すなわちPZTが鯉の鱗のように反ることによって発生する圧電発電効果は、期待することができない。
【0007】
また、従来の圧電素子を直接衝撃または間接的に力がかかる方式ともに、単発性、一過性の外力により圧電素子には、発生電圧が大きなピーク値のパルス信号を発生するに過ぎず、発電された電気エネルギーの総量がインパルス型で限定的であり、これにより管理、制御が困難であり、ESS PCB設計も難しく、キャパシタまたはバッテリーなどに保管、保存することも難解なものは、圧電素子の特性と制限されたアプリケーションなどにより、耐久性が弱く発電効率が低いという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国特許出願第10-2012-0106246号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記のような問題点を解決するために提案されたものであって、外力が印加された時のPiezoの圧電効果と超短波の高い電圧の発電と広い正弦波領域の発電量を得て、耐久性を補完するために、約0.20Tの薄膜のPiezo(0.35T以上の厚さのPiezoは反らずに割れる)を10倍程度の厚さの約2.00T以上の素子板材にエポキシして鞭電素子を製作し、これによって高く安定的な発電起電力と耐久性が保障される。
【0010】
また、圧電素子を構成するpiezoは、薄膜なので割れやすくなるため、板材に貼らなければならず、素子は板材を通じて外力を伝達されるので、鞭電の場合、素子を構成する板材は、伝導性、耐久性および外力をさらに効果的に伝達できるべきである。
【0011】
従来は、圧電効果を目的に軟性の黄銅(銅+亜鉛)を使用したが、鞭電の場合は、超短波型の高い起電力と耐久性を目的に組織が緻密で伝達力が早く、強く、耐久性が強く、外力に敏感で、Piezoにより大きな外力を印加することができる 青銅、ステンレスなどが利用され得る。そして、鞭電には、非鉄金属または硬い平板のプラスチック、外側から引っ張られた革などが利用されることもある。
【0012】
このとき、ステンレス、非鉄金属、硬い平板のプラスチック、外側から引っ張られた革などを含む非電導性素材の場合、金、銀、銅に比べて内部抵抗が大きいか、電気が通じないため、発電起電力と蓄電効率には適していないこともある。
【0013】
鞭電素子においては、このような問題を解決するために組織の強い 青銅、ステンレス、ピアノ線鋼、非鉄金属、硬い平板のプラスチック、外側から引っ張られた革などの材質の板材を使用しながら、Piezoを板材にエポキシして接合するとき、板材とpiezoとの間に板材の上に薄膜の銅薄板(線)を挿入することにより、板材の強い組織と伝達力などの物理的な力は、非鉄金属の強い素材から得るし、電気的な特性上、上述した非鉄金属は、内部抵抗が非常に大きいが、内部抵抗の小さい銅(線)を発電出力の(-)電極として使用することにより、機械的特性の長所と電気的特性の長所を補完し得る。
【0014】
また、外力が印加される時の板材の厚さを異にすることで板材の共振数を高め、長い余震を誘導して発電量をさらに追加して得ることができ、中央のpiezo部は、piezo部の外郭部をさらに薄くしてpiezoの繰り返しの反りの圧電効果を極大化した鞭電素子。
【0015】
これは、方字銅鑼の原理を鞭電素材の板材に適用して効率を増大するものである。
【0016】
さらには、既設定された厚さ以上の音叉単位体にピエゾ薄膜層が結合され、結合ベッド部の裏面または周辺を鞭電することによって、間接的に外力を印加することができるので、圧電素子(板材およびPiezoまたはPZT)の割れや裂けが最小化されて、疲労寿命が低減されることができ、鞭電音叉モジュールのルーター(根のV字の下部分)を薄くまたは狭くする構造により、音叉単位体にハウリングを促進させて発生電圧および持続時間が著しく増加することができ、発電される電気エネルギーの総量が増大されて発電効率が向上し得る鞭電素子およびこれを利用する鞭電発電装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記のような目的を達成するための本発明による鞭電素子およびこれを利用する鞭電発電装置は、鞭電素子の発電を誘導する多様な外力を利用し得る。
【0018】
風力ハーベスティングを利用する場合、小さな風にもよく回るべきであり、その回転力は、強い力がなければならず、実験の結果、垂直抗力型ブレードが最も有効であり、風を抱いて回るブレードに風を急風(谷風)に誘導して集中させ、回ってくるブレードに抵抗として作用する風を遮断し、風を抱いて回るブレードに風向を転換する用途として外部に設けられる固定ブレード部と、前記固定ブレード部の内部に収容されるが、前記固定ブレード部に対して相対回動できるように設けられる回転ブレード部とを含む風力収集ユニットと、前記回転ブレード部に結合されるが、下方に長く延長されるように配置され、外面周りに沿って鞭電力が印加される少なくとも一つ以上の鞭電トリガーが設けられる回動シャフトと、前記風力収集ユニットの下部に設けられ、前記鞭電トリガーがヒッティングする鞭電力によって電気が発生する鞭電発生ユニットと、を含むことができる。
【0019】
前記鞭電発生ユニットは、前記鞭電トリガーに相互作用されて予め設定された角度内で時計回りまたは反時計回りに回動される鞭電ヒッティング部と、一面にピエゾ薄膜層が内蔵される複数の鞭電素子を含む鞭電音叉モジュールと、を含むことができる。
【0020】
【0021】
前記鞭電素子は、中心から半径方向に予め設定された大きさだけ既設定された厚さを維持するが、一面に前記ピエゾ薄膜層が結合される鞭電板材と、前記鞭電板材の端区域に設けられ、前記鞭電板材を支持する支持ガイド部と、前記鞭電板材と支持ガイド部との間に介在されるが、前記鞭電板材から前記支持ガイド部に行くほど断面厚さが減るようにテーパーした響き誘導面部と、を含むことができる。
【0022】
前記鞭電板材は、前記ピエゾ薄膜層の厚さに比べて10倍前後の厚さで設けられ、前記鞭電板材の材質は、 青銅、ステンインレス-スチール、鋼鐵、非鉄金属、硬い平板のプラスチック、石、引っ張られた革のうち選択されたいずれか一つで製作され、前記響き誘導面部は、ハウリング効果が極大化されるように、中心から半径方向の外側に行くほど鍛造率が増加するように製作され得る。
【0023】
前記鞭電音叉モジュールには、前記ピエゾ薄膜層と前記鞭電板材との間に陰極電線部が部分的に介在され得る。
【0024】
前記固定ブレード部には、一側に凸に曲率が形成される背斜型(anticline)ベーンが設けられ、前記回転ブレード部には、前記背斜型ベーンと反対方向に湾曲されるように、他側に凹に曲率が形成される向斜型(syncline)ベーンが設けられ得る。
【発明の効果】
【0025】
本発明による鞭電素子およびこれを利用する鞭電発電装置は、既設定された厚さ以上の鞭電素子にピエゾ薄膜層が結合され、鞭電板材の裏面または側面を鞭電することによって間接的な外力が加えられるので、装置耐久性が著しく向上し、従来の圧電素子の低い長波発電による放電現象が起こることと対比してパルスあたりの超短波の高い発電が起こりながら素子板材に伝達される外力は長波に伝達され、従来に比べて相対的に微視的な弾性変形および復元が発生して、圧電素子の割れや裂けが最小化されて疲労寿命が低減され得、鞭電音叉モジュールの構造によって鞭電素子にハウリングを促進させて発生電圧および持続時間が著しく増加し得、発電される電気エネルギーの総量が増大され、発電効率が向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の実施例に係る鞭電素子およびこれを利用する鞭電発電装置の斜視図である。
図2図1における風力収集ユニットの断面斜視図である。
図3】本発明の実施例に係る鞭電素子およびこれを利用する鞭電発電装置における鞭電発生ユニットを切開した状態の正面図である。
図4】本発明の実施例に係る鞭電素子およびこれを利用する鞭電発電装置における鞭電発生ユニットの基本構成の概略的な斜視図である。
図5】本発明の実施例に係る鞭電素子およびこれを利用する鞭電発電装置における鞭電発生ユニットの応用例の平面図である。
図6】本発明の実施例に係る鞭電素子およびこれを利用する鞭電発電装置における鞭電発生ユニットの応用例の平面図である。
図7】本発明の実施例に係る鞭電素子およびこれを利用する鞭電発電装置における音叉モジュールの平面図である。
図8図7における鞭電素子の断面図である。
図9】本発明の他の実施例に係る鞭電発電装置を概略的に示した図である。
図10】本発明の実施例に係る鞭電素子およびこれを利用する鞭電発電装置を介して発生する電圧特性を示した写真である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付された図面を参照して、本発明による鞭電素子およびこれを利用する鞭電発電装置の一実施例を詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明の実施例に係る鞭電素子およびこれを利用する鞭電発電装置の斜視図であり、図2は、図1における風力収集ユニットの断面斜視図であり、図3は、本発明の実施例に係る鞭電素子およびこれを利用鞭電発電装置における鞭電発生ユニットを切開した状態の正面図であり、図4は、本発明の実施例に係る鞭電素子およびこれを利用する鞭電発電装置における鞭電発生ユニットの基本構成の概略的な斜視図であり、図5および図6は、本発明の実施例に係る鞭電素子およびこれを利用する鞭電発電装置における鞭電発生ユニットの応用例の平面図であり、図7は、本発明の実施例に係る鞭電素子およびこれを利用する鞭電発電装置における鞭電音叉モジュールの平面図であり、図8は、図7における鞭電素子の断面図である。
【0029】
本明細書において、鞭電素子は、PIEZO素子を利用して電気を発生するが、PIEZO素子に加わる圧力に基づいて、電気を発生するのではなく、PIEZO素子が結合された板材のヒッティングに応じて発生して、PIEZO素子に伝達される振動や衝撃波に基づいて、電気を発生する新たな形態の電気発生素子を意味する。
【0030】
本発明の実施例に係る鞭電素子およびこれを利用する鞭電発電装置は、外部に設けられる固定ブレード部110と、前記固定ブレード部110の内部に収容されるが、前記固定ブレード部110に対して相対回動できるように設けられる回転ブレード部120とを含む風力収集ユニット100と、前記回転ブレード部120に結合されるが、下方に長く延長されるように配置され、外面周りに沿って鞭電力が印加される少なくとも一つ以上の鞭電トリガー210が設けられる回動シャフト200と、前記風力収集ユニット100の下部に設けられ、前記鞭電トリガー210がヒッティングする鞭電力によって電気が発生する鞭電発生ユニット300と、を含むことができる。
【0031】
支持部10によって風力収集ユニット100および鞭電発生ユニット300は、地上から所定の高さだけ上昇して配置され得る。
【0032】
風力収集ユニット100は、装置の上部に配置され得る。前記風力収集ユニット100は、主に図1および図2に示されたように、外部に設けられる固定ブレード部110と、前記固定ブレード部110の内部に収容されるが、前記固定ブレード部110に対して相対回動できるように設けられる回転ブレード部120とを含むことができる。
【0033】
前記固定ブレード部110は、外部の風が一次的に風力収集ユニット100内部に進入されるように、風をガイドする部分である。このために、前記固定ブレード部110には、一側(一方向、図2基準に上面から見て右側に)に凸に曲率が形成される背斜型(anticline)ベーンが設けられ得る。
【0034】
そして、固定ブレード部110の内部には、回転ブレード部120が回動可能に設けられ得る。前記回転ブレード部120には、前記背斜型ベーン111の曲率と反対方向に湾曲されるように、他側(図2基準に左側に)に凹に曲率が形成される向斜型ベーン121が設けられ得る。
【0035】
すなわち、左側に吹いてくる風が固定ブレード部110の背斜型ベーン111を経て進入され、回転ブレード部120の向斜型ベーン121では、右側に力が加わって回転ブレード部120を反時計回りに回動させる構造に設けられ得る。
【0036】
このように、背斜型ベーン111を経て曲面形状が向斜型ベーン121に 相次いで つながる構造に設けられることによって、全体の風力収集ユニット100に偏心による外力ストレスが低減され得る。
【0037】
また、固定ブレード部110の風の出入り空間より回転ブレード部120の空間の方が減って稠密度が高まることにより、収集される風の速度が回転ブレード部120で相対的に速くなり得る。これにより、回転ブレード部120の回転を容易にし、回転抵抗を著しく低減させて、微細な風でも回転ブレード部120が容易に回転できるので、風力収集に効率的かつ容易にすることができる。
【0038】
回動シャフト200は、図2および図3を主に参照すると、前記回転ブレード部120に結合されるが、下方に長く延長されるように配置され得る。前記回動シャフト200には、外面周りに沿って鞭電力が印加される少なくとも一つ以上の鞭電トリガー210が設けられ得る。ここで、鞭電トリガー210は、後述する鞭電発生ユニット300を駆動させる部分である。本実施例では、鞭電トリガー210の個数を2つに示して説明したが、本権利範囲は、個数に限定されない。
【0039】
一方、圧電素子に直接的な衝撃を与える方式は、素子が割れるなど装置耐久性が著しく低下し、基底板に結合された圧電素子の場合にも、基底板だけでなく、圧電素子も巨視的な弾性変形および復元が発生するしかないため、超短波の外力によって圧電素子が裂けやすくなり、疲労寿命が加重されるという問題点があった。
【0040】
そこで、本実施例では、ヒッティング、鞭電力が間接的に伝わる方式の鞭電発生ユニット300が設けられ得る。
【0041】
前記鞭電発生ユニット300は、主に図3および図4を参照すると、前記鞭電トリガー210に相互作用されて予め設定された角度内で時計回りまたは反時計回りに回動される鞭電ヒッティング部310と、一面にピエゾ薄膜層340が内蔵される複数の鞭電素子330を含む鞭電音叉モジュール320と、を含むことができる。
【0042】
鞭電ヒッティング部310は、鞭電音叉モジュール320と回動シャフト200の およそ中央に配置され得る。前記鞭電ヒッティング部310は、胴体部分であるヒッティングハブ 311と、両側に並んで配置される第1、第2ヒッティングバー312、313を含むことができる。
【0043】
ヒッティングハブ 311内には、トーションスプリング(図示せず)が内蔵されて、一方向に回動時、反対方向への復元力が加えられ得る。
【0044】
このような前記鞭電ヒッティング部310は、鞭電トリガー210が第1ヒッティングバー312をヒッティングし、これによってヒッティングハブ 311およびこれに連結された第2ヒッティングバー313が一方向に回動して駆動され得る。
【0045】
前記鞭電音叉モジュール320に相接して鞭電する第2ヒッティングバー313の先端のタッチばちは、衝撃による耐久性低下と騒音を減らすために、強くて硬い固体の金属性よりは硬い固体性金属をエポキシや生地などの衝撃緩和剤で外部を包んで仕上げられた玉を使用し得る。そして、場合によって鞭電板材331と前記タッチばちが接触する部分にゴムのような緩衝素材を付けることにより、 これと同様の効果を出すこともできる。
【0046】
比較して、そうしたときにも、伝達された印加量は同じであり、鞭電素子の耐久性は、さらに保障され、騒音は著しく減少する。
【0047】
一方、風速が強い場合には、回動シャフト200のRPMが高くなり、その加速度のため鞭電素子330に加わる衝撃量は非常に大きくなり、鞭電音叉モジュール320の耐久性が弱まり得る。これにより、鞭電発生ユニット300には、図5に示されたように衝撃緩衝部370がさらに含まれ得る。
【0048】
前記衝撃緩衝部370は、ヒッティングバーに隣接して配置される一対の支持板371と、支持板371と第1ヒッティングバー312との間に介在されて、第1ヒッティングバー312が弾性バイアスされる緩衝バネ372を含むことができる。
【0049】
これにより、風速が大きくなる場合にも、鞭電音叉モジュール320に印加される速度と回数は増えても緩衝バネ372が外力を緩和して同じ外力を印加するようになるので、強い風速に対するブレーキの役割等で、鞭電音叉モジュール320の耐久性が強化され得る。
【0050】
さらに、微弱な風速による外力が作用する時にも、衝撃緩衝部370が作用して同じ外力の印加ができ、同じ発電を実現することができるので、発電効率が向上し得る。
【0051】
鞭電音叉モジュール320の耐久性が弱まることを補完するために、鞭電発生ユニット300には、図6のような衝撃緩衝部370’がさらに含まれることもある。
【0052】
前記衝撃緩衝部370’は、支持板371’と、支持板371’と第2ヒッティングバー313との間に介在される緩衝バネ372’および第2ヒッティングバー313に垂直結合されたヒッティング部材373を含むことができる。
【0053】
回動シャフト200が反時計回りに回転することにより、第2ヒッティングバー313によって緩衝バネ372’が圧縮され、緩衝バネ372’の圧縮が解除されると、ヒッティング部材373が鞭電素子330を短く切って打ってから元の状態に復帰する過程が繰り返され得る。
【0054】
このようなメカニズムによると、外力が直接的に伝わらず、緩衝バネ372’により緩和され得、ヒッティング部材373が鞭電素子330をヒッティングする力も抑制され得るので、鞭電音叉モジュール320の耐久性が向上し得、発電効率も向上し得る。
【0055】
一方、図5および図6の例において、梃子の原理を適用してヒッティングハブ311の位置や第1、第2ヒッティングバー312、313の長さなどを調節すれば、小さな力でも(すなわち、風速が弱い場合にも)高い発電効率を実現することができる。
【0056】
【0057】
前記鞭電素子330は、中心から半径方向に予め設定された大きさだけ既設定された厚さを維持するが、一面に前記ピエゾ薄膜層340が結合される鞭電板材331と、前記鞭電板材331の端区域に設けられ、前記鞭電板材331を支持する支持ガイド部332と、前記鞭電板材331と支持ガイド部332との間に介在されるが、前記鞭電板材331から前記支持ガイド部332に行くほど断面厚さが減るようにテーパーした響き誘導面部333と、を含むことができる。
【0058】
鞭電板材331は、実質的にピエゾ薄膜層340に結合される基底ベース板になり得る。前記鞭電板材331は、前記ピエゾ薄膜層の厚さに比べて10倍前後の厚さで設けられ、本実施例における前記鞭電板材331の厚さは、3.0T(mm)以上に設けられ得る。
【0059】
前記鞭電板材331の材質は、 青銅、ステンインレス-スチール、鋼鐵、非鉄金属、硬い平面のプラスチック、石、引っ張られた革のうち選択されたいずれか一つであり得る。
【0060】
支持ガイド部332は、前記鞭電板材331の端区域に設けられ、本実施例においては、支持ガイド部332は、およそ四角形に設けられ得る。このような支持ガイド部332は、前記鞭電板材331を支持する役割をする。
【0061】
前記鞭電板材331と支持ガイド部332との間には、響き誘導面部333が介在され得る。前記響き誘導面部333は、前記鞭電板材331から前記支持ガイド部332に行くほど断面の厚さが減るようにテーパーした形状を有することができる。
【0062】
前記響き誘導面部333は、ハウリング効果が極大化されるように、中心から半径方向の外側に行くほど鍛造率が増加するように、いわゆる鉦や銅鑼の方字技術で製作され得る。
【0063】
このような響き誘導面部333を介して、鞭電力により鞭電素子330の裏面、すなわち、ピエゾ薄膜層340の反対面に衝撃が加わると、鞭電板材331が従来に比べて相対的に微視的に弾性変形が誘導され得る。ただし、鞭電板材331が既設定された厚さ以上に設けられているため、巨視的な変形は起こさないので、耐久性が維持され得、圧電素子が容易に裂けや疲労寿命の面で有利であり得る。
【0064】
【0065】
このような前記鞭電素子330のいずれか一つには、前記鞭電音叉モジュール320を弾性的に支持する音叉ハンドル322が連結され得る。このような音叉ハンドル322は、支持フレームに連結され、鞭電素子330は、空中に浮かんでいる状態になり得る。これにより、音叉ハンドル322を基準に鞭電素子330がハウリング現象(いわゆる、共鳴現象、resonance)を 実現され得る。
【0066】
本実施例においては、音叉ハンドルが水平方向に設けられて複数の鞭電素子330が横で固定される形態であるが、これとは異なり、前記鞭電音叉モジュール320は、床面を基準に直立または上から吊り下げられる構造で設けられても構わないであろう。
【0067】
前記鞭電音叉モジュール320には、前記ピエゾ薄膜層340と前記鞭電板材331との間に陰極電線部334が部分的に介在され得る。
【0068】
このような構成の鞭電音叉モジュール320を介して、既設定された厚さ以上の鞭電素子330にピエゾ薄膜層340が結合され、鞭電板材331の裏面を鞭電することによって間接的な外力が加わることができるので、装置耐久性が著しく向上し、従来に比べて相対的に微視的な弾性変形および復元が発生されて、比較的長波が伝わることにより圧電素子の割れや裂けが最小化されて、疲労寿命が低減し得る。
【0069】
また、鞭電音叉モジュール320の構造により鞭電素子330にハウリングを促進させて、発生電圧および持続時間が著しく増加し得、発電された電気エネルギーの総量が増大され、発電効率が向上し得る。
【0070】
図9は、本発明の他の実施例に係る鞭電発電装置を概略的に示した図である。
【0071】
本発明による鞭電発電装置は、第1実施例に係る鞭電発電装置と構成上多少差異点がある。以下、説明の重複を避けるために、前述した第1実施例の構成と差別される構成についてのみ説明することとする。
【0072】
図9を主に参照すると、回動シャフト200には、第1実施例の鞭電トリガー210が削除される代わりに、第1ベベルギア210aが設けられ得る。ここで、第1ベベルギア210aを介して、回動シャフト200の回転運動を直線運動に変換させることができる。
【0073】
これにより、前記鞭電ヒッティング部350は、前記第1ベベルギア210aと相互作用される第2ベベルギア352と、偏心結合される回転ロッド353と、これに連結される直線ロッド354およびスライダー355と、スライダー355をガイドするガイドブロック351と、スライダー355の一側に設けられる鞭電体356と、を含むことができる。また、鞭電体356に対向する方向に開口が配置されるように、複数の鞭電素子330が設けられ得る。
【0074】
このような構成を通じて、同じ速度と同じ外力で安定した発電が可能なので、非常に高い効率の発電および蓄電が可能である。すなわち、回動シャフト200の回転運動は、直線カムまたはクランク軸のピストン往復直線運動に作用され、直線運動軸に付いた鞭電体356は、スライダー355が一方向に一定の速度で一定の距離だけ移動するとき、まるで物干し綱に洗濯物を干したように複数個が一列に並んで固定された鞭電素子330に同じ速度で一定かつ均一な外力が鞭電されて、高効率の発電が可能である。
【0075】
一方、鞭電体356は、第1実施例の第1ヒッティングバー312と 第2ヒッティングバー313は同じ材質であり得る。この場合には、鞭電体356が往復直線運動をすることができる経路が確保されるように、複数の鞭電素子330は、鞭電体356によってヒッティングされながら移動した後、原状復帰する動作を繰り返し得る。
【0076】
そして、鞭電体356は、第2ヒッティングバー312に比べて相対的に軟質材質で設けられることもある。この場合、鞭電体356は、図9の例のように鞭電素子330をヒッティングしながら反った後、原状復帰する動作を繰り返し得る。
【0077】
以上で、図9を参照してみた実施例による鞭電発電装置は、プラットフォームで線路近くに設置される場合、ある程度密閉された空間であるプラットフォームに地下鉄が進出入りするときに発生する風によって鞭電素子が周期的にヒッティングされ得る。したがって、鞭電発電装置が地下鉄プラットフォームの線路近くに設置されると、屋外に設置されるのに比べて、飛躍的に高い発電効率を実現することができる。
【0078】
そして、図9の鞭電発電装置は、列車やバスなど移動する交通手段の胴体に設置され、高効率の発電を実現することもできる。これは前記鞭電発電装置が列車の屋根に設置されると、列車が走る間に加わる風圧によって鞭電素子に対するヒッティングが引き続き行われるからである。
【0079】
この場合には、列車の速度によって加わる風圧が強すぎて耐久性が問題になり得る。この問題を解決するために、前記鞭電発電装置内に流入される空気の量を減少させたり、減速ギアを使用することにより、複数の鞭電素子に対するヒッティング頻度と強度を調節することが必要であり得る。
【0080】
図10は、本発明の実施例に係る鞭電素子およびこれを利用する鞭電発電装置を介して発生する電圧特性を示した写真である。
【0081】
以下、本実施例に係る鞭電素子およびこれを利用する鞭電発電装置を利用した電気発電および発光過程を図1ないし図8および図10を参照して詳細に説明する。
【0082】
先ず、左側に吹いてくる風が固定ブレード部110の背斜型ベーン111を経て進入され、回転ブレード部120の向斜型ベーン121では、右側に力が加わって回転ブレード部120を反時計回りに回動させることができる。これにより、全体の風力収集ユニット100に偏心による外力ストレスが低減され得、風力収集ユニット100が風力収集に効率的かつ容易であり得る。
【0083】
回動シャフト200が反時計回りに回転されながら、鞭電トリガー210は、鞭電発生ユニット300を駆動させる。
【0084】
次に、図3および図4に示されるように、鞭電トリガー210が第1ヒッティングバー312をヒッティングし、これによりヒッティングハブ311およびこれに連結された第2ヒッティングバー313が時計回りに回動駆動され得る。1次的に、第2ヒッティングバー313は、図4の上方の鞭電素子330をヒッティングし、トーションスプリングによって反対方向に復元されながら、下方の鞭電素子330をヒッティングする。
【0085】
すると、音叉ハンドル322によって支持される複数の鞭電素子330が鞭電力によるハウリング現象が発生して電気が発生する。図6に示された陰極電線部334と図に示されなかったが、ピエゾ薄膜層340の外面に付着された陽極電線部により通電されて電気が発生する。この時、上下の鞭電素子330を相互連結する残り一つの鞭電素子330にもハウリング振動が発生して電波および電気が発生する。
【0086】
<対照群>
1.評判型-鞭電素子1つだけで実験
【0087】
2.オシロスコープの電圧テスト測定結果、単位と鞭電方式を同一にして実験をしたとき、図10bに示されたようにピーク値が500Vが出るが、ピークを打っただけで、正弦波の周波数領域が持続されず、すぐに領域が終わる。
【0088】
3.LED発光テストの結果、点滅がされた後、急速に減って残留光がなくなる。
【実施例0089】
【0090】
2.オシロスコープの電圧テスト測定結果、単位を1目盛り当たり100Vにして、鞭電実験をしたとき、図10aに示されたようにピーク値が500V+αと出てており、正弦波の周波数領域が広くて長い。
【0091】
3.LED発光テストの結果、光が対照群に比べて相対的に明るく発光され、発光が一定の時間維持された後、徐々に減少する。
【0092】
このような実験結果、鞭電音叉モジュール320の構造により鞭電素子330にハウリングを促進させて、発生電圧および持続時間が著しく増加され得るので、発電された電気エネルギーの総量が増大され、発電効率が向上し得る。
【0093】
また、響き誘導面部333を介して、鞭電力によって鞭電素子330の裏面、すなわち、ピエゾ薄膜層340の反対面に衝撃が加わると、鞭電板材331が微視的に弾性変形が誘導され得る。ただし、鞭電板材331が既設定された厚さ以上に設けられているため、巨視的な変形は起こさないので、耐久性が維持され得、圧電素子の容易に裂けや疲労寿命の面で有利であり得る。
【0094】
このような段階構成を通じて、既設定された厚さ以上の鞭電素子330にピエゾ薄膜層340が結合され、鞭電板材331の裏面を鞭電することによって間接的な外力が加わることができるので、装置耐久性が著しく向上して従来に比べて相対的に微視的な弾性変形および復元が発生されて、比較的長波が伝わるにつれて圧電素子の割れや裂けが最小化されて疲労寿命が低減され得、鞭電音叉モジュール320の構造によって鞭電素子330にハウリングを促進させて、発生電圧および持続時間が著しく増加され得るので、発電される電気エネルギーの総量が増大されて発電効率が向上し得る。
【0095】
以上、本発明を望ましい実施例を使用して詳細に説明したが、本発明の範囲は、特定の実施例に限定されるものではなく、添付された特許請求の範囲によって解釈されるべきであろう。また、この技術分野において通常の知識を習得した者であれば、本発明の範囲から外れることなく、かつ、多くの修正と変形が可能であることを理解すべきであろう。
【符号の説明】
【0096】
100:風力収集ユニット 110:固定ブレード部
120:回転ブレード部 200:回動シャフト
121:向斜型ベーン 210:鞭電トリガー
300:鞭電発生ユニット 310:鞭電ヒッティング部
320:鞭電音叉モジュール330:鞭電素子
340:ピエゾ薄膜層 350:鞭電ヒッティング部
370,370’:衝撃緩衝部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10