(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022009936
(43)【公開日】2022-01-14
(54)【発明の名称】アクセス解析システム、アクセス解析方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220106BHJP
【FI】
G06Q30/02 300
G06Q30/02 310
G06Q30/02 398
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021179613
(22)【出願日】2021-11-02
(62)【分割の表示】P 2017032227の分割
【原出願日】2017-02-23
(71)【出願人】
【識別番号】515102378
【氏名又は名称】株式会社WACUL
(74)【代理人】
【識別番号】110002055
【氏名又は名称】特許業務法人iRify国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大津 裕史
(72)【発明者】
【氏名】包 直也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB02
5L049BB08
5L049CC20
5L049DD04
(57)【要約】
【課題】ユーザの各種行動ログを広範に収集し、高精度のアクセス解析を実施する。
【解決手段】本発明は、ユーザの情報端末3と第1サーバ装置2とからなるログ収集システムであり、情報端末3は、閲覧ウェブページに関する第1情報と表示コンテンツに関する第2情報とを含む行動ログ情報を記憶する第1記憶部と、行動ログ情報を定期的に第1サーバ装置1へと送信するログ送信制御部とを備え、第1サーバ装置は、行動ログ情報を記憶する第2記憶部と、行動ログ情報を記憶部に記録するよう制御するログ記録制御部とを備え、行動ログ情報には、情報端末の画面上のスクロールに関する第3情報、ユーザがコンテンツにタッチした第4情報、情報端末の向きに関する第5情報、情報端末の加速度に関する第6情報、及び任意の事象が起こったことを記録するためのカスタムイベントに関する第7情報を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの情報端末と第1サーバ装置と第2サーバ装置とからなるアクセス解析システムであって、
前記情報端末は、
閲覧したウェブページに関する第1情報、表示しているコンテンツに関する第2情報、前記情報端末の画面上のスクロールに関する第3情報、ユーザがコンテンツにタッチした第4情報、前記情報端末の向きに関する第5情報、前記情報端末の加速度に関する第6情報、及び任意の事象が起こったことを記録するためのカスタムイベントに関する第7情報を含む行動ログ情報を記憶する第1記憶部と、
前記行動ログ情報を前記第1サーバ装置へと送信するログ送信制御部と、
を備え、
前記第1サーバ装置は、
前記行動ログ情報を記憶する第2記憶部と、
前記行動ログ情報を前記第2記憶部に記録するよう制御するログ記録制御部と、
前記行動ログ情報の送受信を制御するログ送受信制御部と、
を備え、
前記第2サーバ装置は、
前記第1サーバ装置から送信された行動ログ情報を集計処理する集計処理部、
を備え、
前記第7情報は、商品種別を含むイベントカテゴリ、商品の購入やお気に入り登録を含むイベント名、商品IDを含むイベントラベル、及び購入した個数を含むイベント値を含んでおり、前記第2サーバ装置が、前記第7情報を収集することで、前記集計処理部によりアイテムごとのユーザの行動を把握することが可能となる
アクセス解析システム。
【請求項2】
前記第2サーバ装置は、
行動ログ情報に基づいて、コンバージョンに至ったデータと、至らなかったデータをラベル付けし、機械学習することにより、コンテンツにどのくらいの需要があるのかを予測する需要予測部を更に有する
請求項1に記載のアクセス解析システム。
【請求項3】
前記第2サーバ装置は、
前記行動ログ情報に基づいて、上記需要予測部と連携し、ユーザが興味を持つコンテンツを特定し推薦するレコメンデーションを生成するレコメンデーション部を更に有する
請求項2に記載のアクセス解析システム。
【請求項4】
前記第2サーバ装置は、
前記行動ログ情報に基づき、ユーザの行動を、ビジネス上関心のあるセグメントに分けてラベル付けし、機械学習することにより、コンテンツを閲覧しているユーザがどのような属性を持つのかを推定するセグメンテーション部と更に有する
請求項2又は請求項3に記載のアクセス解析システム。
【請求項5】
ユーザの情報端末と第1サーバ装置と第2サーバ装置とからなるアクセス解析システムによるアクセス解析方法であって、
前記情報端末では、
第1記憶部が、閲覧したウェブページに関する第1情報、表示しているコンテンツに関する第2情報、前記情報端末の画面上のスクロールに関する第3情報、ユーザがコンテンツにタッチした第4情報、前記情報端末の向きに関する第5情報、前記情報端末の加速度に関する第6情報、及び任意の事象が起こったことを記録するためのカスタムイベントに関する第7情報を含む行動ログ情報を記憶し、
ログ送信制御部が、前記行動ログ情報を前記第1サーバ装置へと送信し、
前記第1サーバ装置では、
第2記憶部が、前記行動ログ情報を記憶し、
ログ記録制御部が、前記行動ログ情報を前記第2記憶部に記録するよう制御し、
ログ送受信制御部が、前記行動ログ情報の送受信を制御し、
前記第2サーバ装置では、
集計処理部が、前記第1サーバ装置から送信された行動ログ情報を集計処理し、
前記第7情報は、商品種別を含むイベントカテゴリ、商品の購入やお気に入り登録を含むイベント名、商品IDを含むイベントラベル、及び購入した個数を含むイベント値を含んでおり、前記第2サーバ装置が、前記第7情報を収集することで、前記集計処理部によりアイテムごとのユーザの行動を把握することが可能となる
アクセス解析方法。
【請求項6】
前記第2サーバ装置では、
需要予測部が、行動ログ情報に基づいて、コンバージョンに至ったデータと、至らなかったデータをラベル付けし、機械学習することにより、コンテンツにどのくらいの需要があるのかを予測する
請求項5に記載のアクセス解析方法。
【請求項7】
前記第2サーバ装置では、
レコメンデーション部が、前記行動ログ情報に基づいて、上記需要予測部と連携し、ユーザが興味を持つコンテンツを特定し推薦するレコメンデーションを生成する
請求項6に記載のアクセス解析方法。
【請求項8】
前記第2サーバ装置では、
セグメンテーション部が、前記行動ログ情報に基づき、ユーザの行動を、ビジネス上関心のあるセグメントに分けてラベル付けし、機械学習することにより、コンテンツを閲覧しているユーザがどのような属性を持つのかを推定する
請求項6又は請求項7に記載のアクセス解析方法。
【請求項9】
コンピュータを、
行動ログ情報を集計処理する集計処理部、
前記行動ログ情報に基づいて、コンバージョンに至ったデータと、至らなかったデータをラベル付けし、機械学習することにより、コンテンツにどのくらいの需要があるのかを予測する需要予測部と、
前記行動ログ情報に基づいて、上記需要予測部と連携し、ユーザが興味を持つコンテンツを特定し推薦するレコメンデーションを生成するレコメンデーション部と、
前記行動ログ情報に基づき、ユーザの行動を、ビジネス上関心のあるセグメントに分けてラベル付けし、機械学習することにより、コンテンツを閲覧しているユーザがどのような属性を持つのかを推定するセグメンテーション部として機能させ、
前記行動ログ情報は、閲覧したウェブページに関する第1情報、表示しているコンテンツに関する第2情報、前記情報端末の画面上のスクロールに関する第3情報、ユーザがコンテンツにタッチした第4情報、前記情報端末の向きに関する第5情報、前記情報端末の加速度に関する第6情報、及び任意の事象が起こったことを記録するためのカスタムイベントに関する第7情報を含み、
前記第7情報は、商品種別を含むイベントカテゴリ、商品の購入やお気に入り登録を含むイベント名、商品IDを含むイベントラベル、及び購入した個数を含むイベント値を含んでおり、前記第7情報に基づき、前記集計処理部によりアイテムごとのユーザの行動を把握することが可能となる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収集したログを集計処理してWebサイトの運営者に対して改善提案を行ったり、ユーザの情報端末に対してレコメンデーションを行ったりするアクセス解析システム、アクセス解析方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、Webサイトは、広告媒体として企業の取り扱う商品やサービスを市場に浸透させる上で強力なツールとなっているが、広告媒体としての効果を高める工夫が必要不可欠になってきている。
【0003】
そして、Webサイトの運営者は、閲覧者の環境や特性、サイト内の移動などを調査する所謂アクセス解析を実施し、解析結果を1つ1つ人的作業により確認することで、自己のサイトの課題を見出し、改善を試みている。このようなアクセス解析を実施するに際して、ユーザの各種行動ログは、重要な要素の1つである。
【0004】
このようなアクセス解析に関わる技術として、例えば特許文献1では、特殊なタグを各インターネットサイトに埋め込むことで、当該インターネット広告のアクセスログを取得・解析することによりインターネット広告毎の広告効果を測定するWEBシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されたものは、インターネット広告のアクセスログを取得・解析するにすぎず、アクセスログ以外の各種行動ログを広範に取得し、アクセス解析に用いるものではなかった。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ユーザの各種行動ログ情報を広範に収集し、高精度のアクセス解析を実施可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係るアクセス解析システムでは、ユーザの情報端末と第1サーバ装置と第2サーバ装置とからなるアクセス解析システムであって、前記情報端末は、閲覧したウェブページに関する第1情報、表示しているコンテンツに関する第2情報、前記情報端末の画面上のスクロールに関する第3情報、ユーザがコンテンツにタッチした第4情報、前記情報端末の向きに関する第5情報、前記情報端末の加速度に関する第6情報、及び任意の事象が起こったことを記録するためのカスタムイベントに関する第7情報を含む行動ログ情報を記憶する第1記憶部と、前記行動ログ情報を前記第1サーバ装置へと送信するログ送信制御部と、を備え、前記第1サーバ装置は、前記行動ログ情報を記憶する第2記憶部と、前記行動ログ情報を前記第2記憶部に記録するよう制御するログ記録制御部と、前記行動ログ情報の送受信を制御するログ送受信制御部と、を備え、前記第2サーバ装置は、前記第1サーバ装置から送信された行動ログ情報を集計処理する集計処理部、を備え、前記第7情報は、商品種別を含むイベントカテゴリ、商品の購入やお気に入り登録を含むイベント名、商品IDを含むイベントラベル、及び購入した個数を含むイベント値を含んでおり、前記第2サーバ装置が、前記第7情報を収集することで、前記集計処理部によりアイテムごとのユーザの行動を把握することが可能となる。
【0009】
本発明の第2の態様に係るアクセス解析方法は、ユーザの情報端末と第1サーバ装置と第2サーバ装置とからなるアクセス解析システムによるアクセス解析方法であって、前記情報端末では、第1記憶部が、閲覧したウェブページに関する第1情報、表示しているコンテンツに関する第2情報、前記情報端末の画面上のスクロールに関する第3情報、ユーザがコンテンツにタッチした第4情報、前記情報端末の向きに関する第5情報、前記情報端末の加速度に関する第6情報、及び任意の事象が起こったことを記録するためのカスタムイベントに関する第7情報を含む行動ログ情報を記憶し、ログ送信制御部が、前記行動ログ情報を前記第1サーバ装置へと送信し、前記第1サーバ装置では、第2記憶部が、前記行動ログ情報を記憶し、ログ記録制御部が、前記行動ログ情報を前記第2記憶部に記録するよう制御し、ログ送受信制御部が、前記行動ログ情報の送受信を制御し、前記第2サーバ装置では、集計処理部が、前記第1サーバ装置から送信された行動ログ情報を集計処理し、前記第7情報は、商品種別を含むイベントカテゴリ、商品の購入やお気に入り登録を含むイベント名、商品IDを含むイベントラベル、及び購入した個数を含むイベント値を含んでおり、前記第2サーバ装置が、前記第7情報を収集することで、前記集計処理部によりアイテムごとのユーザの行動を把握することが可能となる。
【0010】
本発明の第3の態様に係るプログラムは、コンピュータを、行動ログ情報を集計処理する集計処理部、前記行動ログ情報に基づいて、コンバージョンに至ったデータと、至らなかったデータをラベル付けし、機械学習することにより、コンテンツにどのくらいの需要があるのかを予測する需要予測部と、前記行動ログ情報に基づいて、上記需要予測部と連携し、ユーザが興味を持つコンテンツを特定し推薦するレコメンデーションを生成するレコメンデーション部、前記行動ログ情報に基づき、ユーザの行動を、ビジネス上関心のあるセグメントに分けてラベル付けし、機械学習することにより、コンテンツを閲覧しているユーザがどのような属性を持つのかを推定するセグメンテーション部として機能させ、前記行動ログ情報は、閲覧したウェブページに関する第1情報、表示しているコンテンツに関する第2情報、前記情報端末の画面上のスクロールに関する第3情報、ユーザがコンテンツにタッチした第4情報、前記情報端末の向きに関する第5情報、前記情報端末の加速度に関する第6情報、及び任意の事象が起こったことを記録するためのカスタムイベントに関する第7情報を含み、前記第7情報は、商品種別を含むイベントカテゴリ、商品の購入やお気に入り登録を含むイベント名、商品IDを含むイベントラベル、及び購入した個数を含むイベント値を含んでおり、前記第7情報に基づき、前記集計処理部によりアイテムごとのユーザの行動を把握することが可能となる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、収集した行動ログ情報を用いて高精度のアクセス解析を実施するアクセス解析システム、アクセス解析方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態に係るログ収集システム、及びアクセス解析システムの構成図である。
【
図6】ログ収集に関わる処理の流れを示すフローチャートである。
【
図7】アクセス解析に関わる処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0014】
本発明の一実施形態に係るログ収集システム等は、ユーザの行動ログ情報を広範に収集することを可能とする。ここで、「行動ログ情報」とは、一般的な所謂アクセスログに限られず、画面上のスクロールに関する情報、ユーザがコンテンツにタッチした情報、表示しているコンテンツに関する情報、情報端末の向きや加速度に関する情報、任意の事象が起こったことを記録するためのカスタムイベントに関する情報等を含む広い概念である。なお、行動ログ情報については、後に詳述する。一方、本発明の一実施形態に係るアクセス解析システム等は、このようにして収集された行動ログ情報を用いて高精度のアクセス解析を実施するものである。以下、詳述する。
【0015】
図1には、本発明の一実施形態に係るログ収集システム、及びアクセス解析システムの構成を示し説明する。
【0016】
同図に示されるように、ログ収集機能を備えた第1サーバ装置1は、インターネット等のネットワーク5を介してユーザの情報端末2、ログ集計処理機能を備えた第2サーバ装置3、及びWebサーバ装置4と通信自在に接続されている。
【0017】
これらのうち、ログ集積システムは、第1サーバ装置1、及びユーザの情報端末2で構成されている。さらに、アクセス解析システムは、第1サーバ装置1、ユーザの情報端末2、及び第2サーバ装置3で構成されている。
【0018】
このような構成において、ユーザの情報端末2は、Webサーバ装置4の提供するWebサイトにアクセスする。Webサーバ装置4が提供するWebサイトのWebページのHTMLファイルには、予めJava(登録商標)スクリプトが埋め込まれており、ユーザの情報端末2は、Java(登録商標)スクリプトの機能により、行動ログ情報を定期的に記録し、第1サーバ装置1へと送信する。同様の効果を得る手法として、Java(登録商標)スクリプトの機能に代えて、予め所定のアプリケーションプログラムを情報端末2にインストールするようにして、当該アプリケーションプログラムの機能により、行動ログ情報の直接的な取得、及びリアルタイムあるいは定期的な送信を行うようにしてもよい。
【0019】
第1サーバ装置1は、行動ログ情報を受信すると、DBに保存する。第2サーバ装置3は、第1サーバ装置1の保存している行動ログ情報を受信すると、所定の集計処理を実行する。尚、詳細は後述するが、この集計処理の後、需要予測、レコメンデーション、セグメンテーションの各処理を実施してもよい。その結果、第2サーバ装置3からユーザの情報端末に所定のレコメンデーションが送信される。あるいは、ユーザの情報端末2、及びWebサーバ装置4に改善提案が送信される。
【0020】
ここで、「レコメンデーション」とは、主にアクセスログ等に基づいて、ユーザのページ単位の行動ログ情報を取りまとめたものであり、例えば商品ごとに良く売れているWebサイト等の特徴を情報として提供するものである。一方、「改善提案」とは、アイテム単位でユーザの行動ログ情報を取りまとめたものであり、集計結果からアイテムごとに好適なWebサイトの改善の方向性を示唆するものである。
【0021】
次に、
図2を参照して、本発明の特徴的な処理を説明する。
【0022】
このログ収集システムの特徴は、ユーザの情報端末2から集める情報の種類にある。ブラウザとの協働による閲覧するWebサイトに組み込まれたJava(登録商標)スクリプトの機能により、或いはインストールされた独自のアプリケーションプログラムの直接的な機能により、ユーザの情報端末2は、以下の情報を定期的に第1サーバ装置1に送信する。
【0023】
すべての情報には、ユーザを一意に識別するIDとタイムスタンプが付加されているため、第1サーバ装置1が、これらの情報をDBに保存した後においては、第2サーバ装置3において、ユーザの行動ログ情報を検索、集計することができる。
【0024】
行動ログ情報に概念的に含まれる各情報の詳細は、以下の通りである。
【0025】
a1.閲覧したWebページに関する情報
・閲覧したWebページ自体の情報
・WebページのURLとページタイトルなどのメタ情報
・直前に閲覧していたWebページのURL
・ユーザの端末の種類を特定するための情報(OS、ブラウザのバージョン等)
【0026】
a2.画面上のスクロールに関する情報
・表示されている画面サイズ(width/height)
・スクロールした量(画面左上の座標(x,y))
・コンテンツのズーム量(浮動小数点)
【0027】
a3.ユーザがコンテンツにタッチした情報
・タッチID(マルチタッチの場合の識別に利用)
・ページ内のタッチした座標(x,y)
・情報端末上でタッチした位置プリケ―ションの枠を含んだ座標(x,y)
【0028】
a4.表示しているコンテンツに関する情報
・アイテムのID (同じアイテムが識別できるID)
・画像URL b (コンテンツが画像を含む場合)
・テキストデータ (コンテンツがテキストを含む場合)
・コンテンツに対するラベル(複数可)
例えば、商品ID、コンテンツの種類、広告キャンペーンのIDなど
・コンテンツの表示領域
例えば、左上の座標(x,y)、サイズ(width height)
【0029】
a5.情報端末の向きに関する情報
・地球上に接する平面に対してのx軸、y軸、z軸それぞれの回転 (α、β、γ)
【0030】
a6.情報端末の加速度に関する情報
・地球上に接する平面に対してのx座標、y座標、z座標方向ぞれぞれの加速度
・x軸、y軸、z軸それぞれに対する回転の加速度(α、β、γ)
【0031】
a7.任意の事象が起こったことを記録するためのカスタムイベントに関する情報
・イベントカテゴリ (例えば、商品種別等)
・イベント名 (例えば、「商品を購入」「お気に入りに登録」等)
・イベントラベル (例えば、商品ID等)
・イベント値(数値) (例えば、購入した個数等)
【0032】
これらのうち、「a1.閲覧したWebページに関する情報」と「a4.表示しているコンテンツに関する情報」を必須事項としつつ、その他(a2~a3、a5~a7)の任意の組み合わせを「行動ログ情報」として収集する。これは、一般的なログ、及びログのリファラやエージェントで収集していた既存の情報では得られなかった情報まで収集可能とすることを意味している。
【0033】
例えば、上記のうち「任意の事象が起こったことを記録するためのカスタムイベントに関する情報」を収集することで、ある商品を「お気に入り」に入れたときのユーザの行動を把握することが可能となる。換言すれば、アイテムごとのユーザの行動(例えば、イベント発生に至る経緯、ページ移動や滞在時間、コンバージョンに対する寄与度等)を把握することが可能となるのである。
【0034】
【0035】
同図に示されるように、サーバ装置1は、全体の制御を司るCPU等の制御部11を備えている。制御部11は、通信部12、記憶部13と接続されている。通信部12はインターネット等のネットワーク5を介してユーザの情報端末2等との通信を行う通信インタフェースである。記憶部13は、RAMやROM等のメモリやHDD等からなり、論理的にはデータベース(DB)14を備えている。
【0036】
制御部11は、記憶部13の制御プログラムを読み出し実行することで、主制御部11a、ログ記録制御部11b、ログ送受信制御部11cとして機能する。主制御部11aは統括的な制御を司る。ログ記録制御部11bは、ユーザの情報端末2から定期的に送信されてくる行動ログ情報をDB14に記録するよう制御する。ログ送受信制御部11cは第2サーバ装置3への行動ログ情報の送信等を制御する。ログ記録制御部11bの機能により、ユーザの行動ログ情報が収集されることになる。
【0037】
【0038】
同図に示されるように、情報端末2は、全体の制御を司るCPU等の制御部21を備えている。制御部21は、通信部22、操作部23、表示部24、及び記憶部25と接続されている。通信部22は、ネットワーク5を介して第1サーバ装置1などと通信を行う通信インタフェースである。操作部23と表示部24は、タッチパネルとして一体に構成されてもよい。記憶部25は、RAMやROM等のメモリやHDD等からなり、プログラム26を記憶している。このプログラム26には、一般的なブラウザに係るプログラムのほか、行動ログ情報収集のための独自のプログラムも含まれる。
【0039】
制御部21は、記憶部25の各種プログラム26を読み出し実行することで、主制御部21a、ブラウザ部21b、ログ送信制御部21c、及び表示制御部21dとして機能する。主制御部21aは、統括的な制御を司る。ブラウザ部21bは、表示部24によるWebページの閲覧等を可能とする。ログ送信制御部21cは、定期的にユーザの行動ログ情報を記憶部25に記憶し、第1サーバ装置1へと送信するよう制御する。表示制御部21dは、各種表示を制御するものである。ログ送信制御部21cは、Webサーバ装置4のWebページ閲覧時に送信されるHTMLファイルの中のJava(登録商標)スクリプトの機能により実現される。同様の効果を得る手法として、ログ送信制御部21cは、アプリケーションプログラム26の機能として実現され、ブラウザの機能とは別に直接的に行動ログ情報を取得するようにしてもよい。
【0040】
【0041】
同図に示されるように、サーバ装置3は、全体の制御を司るCPU等の制御部31を備えている。制御部31は、通信部32、記憶部33と接続されている。通信部32はインターネット等のネットワーク5を介してユーザの情報端末2等との通信を行う通信インタフェースである。記憶部33は、RAMやROM等のメモリやHDD等からなり、論理的にはデータベース(DB)34を備えている。
【0042】
制御部31は、記憶部33の制御プログラムを読み出し実行することで、主制御部31a、ログ集計処理部31b、需要予測部31c、レコメンデーション部31d、セグメンテーション部31eとして機能する。主制御部11aは統括的な制御を司る。ログ集計処理部31bは、第1サーバ装置1からの行動ログ情報を受信して集計処理を行う。
【0043】
アクセス解析システムの特徴は、ユーザの情報端末2での行動ログ情報をより細かく集計し、それらのデータを応用可能な形で保存、変換することにある。これによって、各部31c乃至31eは、以下の機能を実現する。
【0044】
b1.ユーザの需要予測エンジン
本システムでは、行動ログ情報として、ユーザの情報端末2上での閲覧ログと、どのコンテンツをどのような状態で閲覧したかを網羅的に記録しているため、商品購入に至ったデータと、至らなかったデータをラベル付けし、機械学習することにより、ユーザがどのようにコンテンツを閲覧したかの情報から、そのコンテンツにどのくらいの需要があるのかを予測するエンジンが実装できる。本実施形態に係るアクセス解析システムでは、需要予測部31cが、この機能を実現している。
【0045】
b2.レコメンデーションエンジン
従来技術に係るレコメンデーションシステムは、商品へのアクセスログを基に作られているが、本システムを導入し、上記需要予測部31cと連携することで、リアルタイムにユーザの行動に基づき、そのユーザが興味を持つコンテンツを推薦することができる。閲覧した/していない、の二値情報に頼るレコメンデーションエンジンに比べて精度の向上が期待できる。本実施形態に係るアクセス解析システムでは、レコメンデーション部31dが、需要予測部31cと協働して、この機能を実現している。
【0046】
b3.ユーザのセクメンテ―ション
ユーザの行動を、ビジネス上関心のあるセグメント(男女、年代など)に分けてラベル付けし、機械学習することにより、コンテンツを閲覧しているユーザがどのような属性を持つのかを推定できる。より、身体的、ITリテラシ、ライフスタイルなどに関する分類に対して既存のセグメンテーションに比べて高精度で行えることが期待できる。本実施形態に係るアクセス解析システムでは、セグメンテーション部31eが、この機能を実現している。
【0047】
以下、
図6のフローチャートを参照して、本発明の一実施形態に係るログ収集システムによるログ収集に関わる処理の流れを説明する。これは、一実施形態に係るログ収集方法にも相当するものである。
【0048】
前提として、情報端末2は、Webサーバ装置4にアクセスして、Webサーバ装置4の提供するWebサイトのHTMLファイルを受信し、Webページを閲覧する。このとき、Webサーバ装置4から送られるHTMLファイルに埋め込まれているJava(登録商標)スクリプトの機能により、情報端末2は、イベント発生時に行動ログ情報を記憶部25に記憶し(S1)、ログ送信制御部21cが、行動ログ情報をリアルタイムにあるいは定期的に第1サーバ装置1へと送信する(S2)。ログ送信制御部21cが、独自のアプリケーションプログラム26により実現される場合には、ブラウザの機能とは別に独自に行動ログ情報を収集し、リアルタイムにあるいは定期的に第1サーバ装置1へと送信する。第1サーバ装置1では、この行動ログ情報を、通信部12を介して受信すると(S3)、ログ記録制御部11bが、行動ログ情報をDB14に記録するように制御する(S4)。こうして、ログ収集に係る一連の処理を終了する。
【0049】
次に、
図7のフローチャートを参照して、本発明の一実施形態に係るアクセス解析システムによるアクセス解析に関わる処理の流れを説明する。これは、一実施形態に係るアクセス解析方法の少なくとも一部にも相当するものである。
【0050】
第1サーバ装置1は、ログ送受信制御部11cが、リアルタイムにあるいは定期的に行動ログ情報を第2サーバ装置3に送信する(S21)。第2サーバ装置3では、通信部32を介して、この行動ログ情報を受信すると(S22)、ログ集計処理部31bが行動ログ情報の集計処理を行う(S23)。そして、需要予測部31cが、前述したような需要予測を行い(S24)、レコメンデーション部31dが、前述したようなレコメンデーションエンジンとして機能し、レコメンデーションを生成し(S25)、セグメンテーション部31eが、前述したようなユーザのセグメンテーションを行う(S26)。尚、ステップS24乃至S26は、全てを実行する必要はなく、任意の組み合わせで実行してもよい。
【0051】
こうして、第2サーバ装置3は、処理結果をユーザの情報端末2やWebサーバ装置4等に送信する(S27)。ユーザの情報端末2では、通信部22を介して、レコメンデーション等の処理結果を受信すると(S28)、表示制御部21dの制御の下、表示部24にレコメンデーション等の処理結果を表示する(S29)。こうして、アクセス解析に係る一連の処理を終了する。
【0052】
以上説明した本発明の一実施形態によれば、以下の効果が奏される。
【0053】
本実施形態によるログ収集システム及びログ収集方法によれば、閲覧したウェブページに関する第1情報と表示しているコンテンツに関する第2情報とを含む行動ログ情報を第1サーバ装置で収集することができ、当該行動ログ情報には、情報端末の画面上のスクロールに関する第3情報、ユーザがコンテンツにタッチした第4情報、情報端末の向きに関する第5情報、情報端末の加速度に関する第6情報、及び任意の事象が起こったことを記録するためのカスタムイベントに関する第7情報の少なくともいずれかを含めることが可能である。従って、多様なアクセス解析にユーザの行動ログ情報を柔軟に活用する環境を提供することが可能となる。
【0054】
また、本実施形態によるアクセス解析システム、アクセス解析方法、及びプログラムによれば、閲覧したウェブページに関する第1情報と表示しているコンテンツに関する第2情報とを含む行動ログ情報を第1サーバ装置で収集することができ、第2サーバ装置で当該行動ログ情報を集計処理することができ、当該行動ログ情報には、情報端末の画面上のスクロールに関する第3情報、ユーザがコンテンツにタッチした第4情報、情報端末の向きに関する第5情報、情報端末の加速度に関する第6情報、及び任意の事象が起こったことを記録するためのカスタムイベントに関する第7情報の少なくともいずれかを含めることが可能である。従って、ユーザの行動ログ情報を用いた多様なアクセス解析を実現することができる。
【0055】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。
【0056】
例えば、アクセス解析の結果、Webサーバ装置の運営者等に提供される改善提案と併せて、行動ログ情報に基づくアクセス解析の結果を定量的に示したレポートを提供するようにしてもよいことは勿論である。
【0057】
尚、本発明には以下の態様も含まれる。
(1) ユーザの情報端末と第1サーバ装置とからなるログ収集システムであって、
前記情報端末は、
閲覧したウェブページに関する第1情報と表示しているコンテンツに関する第2情報とを含む行動ログ情報を記憶する第1記憶部と、
前記行動ログ情報を前記第1サーバ装置1へと送信するログ送信制御部と、
を備え、
前記第1サーバ装置は、
前記行動ログ情報を記憶する第2記憶部と、
前記行動ログ情報を前記記憶部に記録するよう制御するログ記録制御部と、
を備え、
前記行動ログ情報には、前記情報端末の画面上のスクロールに関する第3情報、ユーザがコンテンツにタッチした第4情報、前記情報端末の向きに関する第5情報、前記情報端末の加速度に関する第6情報、及び任意の事象が起こったことを記録するためのカスタムイベントに関する第7情報の少なくともいずれかを含む
ログ収集システム。
(2) ユーザの情報端末と第1サーバ装置と第2サーバ装置とからなるアクセス解析システムであって、
前記情報端末は、
閲覧したウェブページに関する第1情報と表示しているコンテンツに関する第2情報とを含む行動ログ情報を記憶する第1記憶部と、
前記行動ログ情報を前記第1サーバ装置1へと送信するログ送信制御部と、
を備え、
前記第1サーバ装置は、
前記行動ログ情報を記憶する第2記憶部と、
前記行動ログ情報を前記記憶部に記録するよう制御するログ記録制御部と、
前記行動ログ情報の送受信を制御するログ送受信制御部と、
を備え、
前記第2サーバ装置は、
前記第1サーバ装置から送信された行動ログ情報を集計処理する集計処理部、
を備え、
前記行動ログ情報には、前記情報端末の画面上のスクロールに関する第3情報、ユーザがコンテンツにタッチした第4情報、前記情報端末の向きに関する第5情報、前記情報端末の加速度に関する第6情報、及び任意の事象が起こったことを記録するためのカスタムイベントに関する第7情報の少なくともいずれかを含む
アクセス解析システム。
(3) 前記第2サーバ装置は、
行動ログ情報に基づいて、コンバージョンに至ったデータと、至らなかったデータをラベル付けし、機械学習することにより、コンテンツにどのくらいの需要があるのかを予測する需要予測部を更に有する
(2)に記載のアクセス解析システム。
(4) 前記第2サーバ装置は、
前記行動ログ情報に基づいて、上記需要予測部と連携し、ユーザが興味を持つコンテンツを特定し推薦するレコメンデーションを生成するレコメンデーション部を更に有する
(3)に記載のアクセス解析システム。
(5) 前記第2サーバ装置は、
前記行動ログ情報に基づき、ユーザの行動を、ビジネス上関心のあるセグメントに分けてラベル付けし、機械学習することにより、コンテンツを閲覧しているユーザがどのような属性を持つのかを推定するセグメンテーション部と更に有する
(3)又は(4)に記載のアクセス解析システム。
(6) ユーザの情報端末と第1サーバ装置とによるログ収集方法であって、
前記情報端末が、閲覧したウェブページに関する第1情報と表示しているコンテンツに関する第2情報とを含む行動ログ情報を記憶し、前記行動ログ情報を前記第1サーバ装置1へと送信するステップと、
前記第1サーバ装置が、前記行動ログ情報を記憶し、前記行動ログ情報を前記記憶部に記録するよう制御するステップと、を有し、
前記行動ログ情報には、前記情報端末の画面上のスクロールに関する第3情報、ユーザがコンテンツにタッチした第4情報、前記情報端末の向きに関する第5情報、前記情報端末の加速度に関する第6情報、及び任意の事象が起こったことを記録するためのカスタムイベントに関する第7情報の少なくともいずれかを含む
ログ収集方法。
(7) ユーザの情報端末と第1サーバ装置と第2サーバ装置とによるアクセス解析方法であって、
前記情報端末が、閲覧したウェブページに関する第1情報と表示しているコンテンツに関する第2情報とを含む行動ログ情報を記憶し、前記行動ログ情報を前記第1サーバ装置1へと送信するステップと、
前記第1サーバ装置が、前記行動ログ情報を記憶し、前記行動ログ情報を前記記憶部に記録するよう制御し、前記行動ログ情報の送受信を制御するステップと、
前記第2サーバ装置が、前記第1サーバ装置から送信された行動ログ情報を集計処理するステップと、を有し、
前記行動ログ情報には、前記情報端末の画面上のスクロールに関する第3情報、ユーザがコンテンツにタッチした第4情報、前記情報端末の向きに関する第5情報、前記情報端末の加速度に関する第6情報、及び任意の事象が起こったことを記録するためのカスタムイベントに関する第7情報の少なくともいずれかを含む
アクセス解析方法。
(8) 前記第2サーバ装置が、前記行動ログ情報に基づいて、コンバージョンに至ったデータと、至らなかったデータをラベル付けし、機械学習することにより、コンテンツにどのくらいの需要があるのかを予測する需要予測を行うステップを更に有する
(7)に記載のアクセス解析方法。
(9) 前記第2サーバ装置が、前記行動ログ情報に基づいて、上記需要予測と連携し、ユーザが興味を持つコンテンツを特定し推薦するレコメンデーションを生成するステップを更に有する
(8)に記載のアクセス解析システム。
(10) 前記第2サーバ装置が、前記行動ログ情報に基づき、ユーザの行動をビジネス上関心のあるセグメントに分けてラベル付けし、機械学習することにより、コンテンツを閲覧しているユーザがどのような属性を持つのかを推定するステップを更に有する
(8)又は(9)に記載のアクセス解析システム。
(11) コンピュータを、
閲覧したウェブページに関する第1情報と表示しているコンテンツに関する第2情報とを含む行動ログ情報を集計処理する集計処理部と、
前記行動ログ情報に基づいて、コンバージョンに至ったデータと、至らなかったデータをラベル付けし、機械学習することにより、コンテンツにどのくらいの需要があるのかを予測する需要予測部と、
前記行動ログ情報に基づいて、上記需要予測部と連携し、ユーザが興味を持つコンテンツを特定し推薦するレコメンデーションを生成するレコメンデーション部と、
前記行動ログ情報に基づき、ユーザの行動を、ビジネス上関心のあるセグメントに分けてラベル付けし、機械学習することにより、コンテンツを閲覧しているユーザがどのような属性を持つのかを推定するセグメンテーション部として機能させ、
前記行動ログ情報には、情報端末の画面上のスクロールに関する第3情報、ユーザがコンテンツにタッチした第4情報、情報端末の向きに関する第5情報、情報端末の加速度に関する第6情報、及び任意の事象が起こったことを記録するためのカスタムイベントに関する第7情報の少なくともいずれかを含む
プログラム。
【符号の説明】
【0058】
1…第1サーバ装置、2…情報端末、3…第2サーバ装置、4…Webサーバ装置、5…ネットワーク、11…制御部、11a…主制御部、11b…ログ記録制御部、11c…ログ送受信制御部、12…通信部、13…記憶部、14…DB、21…制御部、21a…主制御部、21b…ブラウザ部、21c…ログ送信制御部、21d…表示制御部、22…通信部、23…操作部、24…表示部、25…記憶部、31…制御部、31a…主制御部、31b…ログ集計処理部、31c…需要予測部、31d…レコメンデーション部、31e…セグメンテーション部、32…通信部、33…記憶部、34…DB。